JP2002128266A - 頭付き棒材の分離供給装置 - Google Patents

頭付き棒材の分離供給装置

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JP2002128266A
JP2002128266A JP2000333486A JP2000333486A JP2002128266A JP 2002128266 A JP2002128266 A JP 2002128266A JP 2000333486 A JP2000333486 A JP 2000333486A JP 2000333486 A JP2000333486 A JP 2000333486A JP 2002128266 A JP2002128266 A JP 2002128266A
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Hiroshi Murakado
博 村角
Wataru Mihashi
亘 三橋
Masao Yamamoto
雅雄 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分離プレートの貫通穴への頭付き棒材の保持率
を高めるとともに、様々な装置への頭付き棒材の供給を
可能とする。 【解決手段】本発明は、多数の頭付き棒材を貯留可能な
ホッパ部3と、このホッパ部3の底部に水平から所定角
度傾斜させて回転自在に設けられかつ外周部分にねじ等
の頭付き棒材が嵌合可能な貫通穴9bが複数配置された
分離プレート9と、この分離プレート9の貫通穴9bか
らエアを吸引するエア吸引部とを備えた頭付き棒材の分
離供給装置であって、前記分離プレート9は、その回転
中心回りに複数形成された平坦面9aを有し、各平坦面
9aに前記貫通穴9bを複数形成して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給送ホースを使っ
たエア給送が困難な微小なねじ等の頭付き棒材を分離供
給する頭付き棒材の分離供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ等の頭付き棒材を自動ねじ締
め機などの作業装置に供給する場合には、フィーダと作
業装置とを給送ホースで連絡し、この給送ホースを利用
してフィーダで分離供給されたねじを圧縮エアで給送す
る方式が採用されてきた。しかし、頭部径に対して脚部
長の短い短寸頭付き棒材および携帯機器、カメラなどの
精密機器に使用される微小ねじ等の微小頭付き棒材につ
いては、給送ホース内で反転することが多く、エア給送
が非常に難しいため、これに対応して特開平5−584
33号公報に開示される頭付き棒材分離供給装置(以
下、単に分離供給装置という)が提供されるに至ってい
る。
【0003】前記特開平5−58433号公報に示され
る分離供給装置は、頭付き棒材を多数貯留可能なホッパ
と、このホッパ内に水平から所定角度傾斜して回転自在
に設けられかつ外周部に頭付き棒材が嵌合可能な貫通穴
が複数等分配置された分離プレートと、この分離プレー
トの貫通穴からエアを吸引して貫通穴に頭付き棒材を吸
引するエア吸引部と、前記分離プレートを前記貫通穴の
ピッチ毎間欠回転させるための回転駆動源たるパルスモ
ータとを有している。この分離供給装置では、パルスモ
ータの駆動を受けて分離プレートが間欠回転し、これに
より貫通穴が順次所定の取り出し位置に回転移動して一
時停止する。取り出し位置には、貫通穴にねじが保持さ
れているか否かを検出するセンサが設けられており、こ
のセンサにより貫通穴にねじがあることが検出される
と、自動ねじ締め機等が作動して取り出し位置にある貫
通穴からねじを取り出すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平5
−58433号公報に開示の分離供給装置では、ホッパ
内で分離プレートが回転するようになっているため、分
離プレートが回転してもホッパに貯留された頭付き棒材
が撹拌されにくい。これに鑑みて、例えば実願昭57−
199472号(実開昭59−105373号)のマイ
クロフィルムに開示されているように、分離プレートの
半径方向に延びて溝又は突起を形成しておき、この溝の
作用により頭付き棒材を撹拌することが考えられる。こ
のような撹拌構造は、ホッパと分離プレートが一体構造
である場合(実願昭57−199472号(実開昭59
−105373号)のマイクロフィルムに開示の装置も
このタイプ)には、ホッパの回転にともなって頭付き棒
材群が転動し撹拌されるため、然したる不具合を生じな
い。しかし、特開平5−58433号公報に開示のよう
な、ホッパに対して分離プレートが回転する構造の分離
供給装置においては、ホッパに貯留された頭付き棒材の
貯留量が少なくなるに連れて撹拌効果が薄れるだけでな
く、頭付き棒材の貯留量が十分にある場合でも、貫通穴
の通過位置付近に位置する頭付き棒材は撹拌され難いと
いった問題を生ずる。この結果、従来の分離供給装置に
おいては、貫通穴への頭付き棒材の吸引保持率(嵌合
率)が低くなってしまう等の問題が発生していた。
【0005】また、上記特開平5−58433号公報に
開示の分離供給装置においては、分離プレートが円盤形
状であるため、当然ながら貫通穴の穿設方向がそれぞれ
異なる。このため、複数本のドライバビットを同期駆動
して複数のねじを一斉に締め付けるように成された多軸
ねじ締め機のような多軸組立装置等により、同時に複数
の頭付き棒材を取り出すことは極めて困難であった。
【0006】さらに、上記特開平5−58433号公報
に開示の分離供給装置において、ホッパ内の頭付き棒材
群は、分離プレート表面との摩擦等により、分離プレー
トの回転にともなって分離プレートの回転方向へ偏る。
これに対し、エア吸引部の吸引穴は分離プレートの上下
中心に対して対称な形を成し、分離プレート下部位置の
所定範囲内にある貫通穴からエア吸引できるようになっ
ている。このため、前述のように頭付き棒材群が分離プ
レートの回転方向に偏ると、一部の貫通穴位置において
はエア吸引が行われるものの全く頭付き棒材が嵌合しな
い現象、すなわち嵌合でき得る頭付き棒材が存在しない
現象が起こり、分離供給の効率が悪くなる等の問題が発
生していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みて創成されたものであり、多数の頭付き棒材を貯留可
能なホッパ部と、このホッパ部の底部に水平から所定角
度傾斜させて回転自在に設けられかつ外周部分に頭付き
棒材が嵌合可能な貫通穴が複数配置された分離プレート
と、この分離プレートの貫通穴からエアを吸引するエア
吸引部とを備えた頭付き棒材の分離供給装置であって、
前記分離プレートは、その回転中心回りに複数形成され
た平坦面を有し、各平坦面に前記貫通穴が形成されて成
ることを特徴とする。
【0008】なお、上記構成において、貫通穴は一つの
平坦面に複数設けられていてもよく、また、以上の構成
においては、分離プレートの回転を受けて所定位置に達
した平坦面における全ての貫通穴に頭付き棒材が嵌合し
ているか否かを確認する嵌合確認手段を有していること
が好ましい。さらに、以上の構成において、エア吸引部
は、分離プレートが回転することにともなって分離プレ
ートの回転方向に偏る頭付き棒材群の位置にある所定の
貫通穴からのエア吸引を可能とする連通穴を有している
ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図6に基づいて説明する。図1乃至図6において、
1は頭付き棒材の分離供給装置(以下、分離供給装置1
という)であり、エア給送が困難な頭付き棒材の一例で
ある微小なねじ2を多数貯留可能なホッパ部3を備えて
いる。このホッパ部3は、ベース4に固定された台座部
5と、この台座部5に所定角度傾斜して連結された円筒
状のバケット部6とから構成されている。このバケット
部6の上部開口端面は水平面6aおよび鉛直面6bにな
るように形成してあり、これにより、開口部の面積を大
きくしてねじを投入し易く、かつバケット部6内を視認
し易くしてある。
【0010】前記台座部5の上面、すなわちホッパ部3
の底部にあたる面には、樹脂製のリングプレートが取り
付けられている。また、台座部5には軸受部7が取り付
けられており、この軸受部7には、台座部5および軸受
部7を挿通して延びる主軸8が回転自在に支持されてい
る。そして、この主軸8の一端には、前記リングプレー
ト10に沿って回転可能な分離プレート8が一体に連結
されている。この分離プレート9と主軸8とは、蝶ボル
トTにより連結してあり、分離プレート9を簡単に取り
外して交換できるようになっている。
【0011】前記分離プレート9は、その回転中心(主
軸8の軸心)回りに連設された平坦面9a,9a,・・
・を有しており、各平坦面9a,9a・・・には、所定
の位置に所定のピッチで2個の貫通穴9b,9bが形成
されている。これら貫通穴9bは、それぞれ所望のねじ
の脚部(ねじ部)が挿通可能かつ頭部が進入不可能な直
径であり、対応する平坦面9aに対して直交し、かつ分
離プレート9を貫通するように穿設されている。また、
分離プレート9の各平坦面9a,9a・・・は、分離プ
レートの回転にともなって最上部に移動すると、水平に
なるように構成されている。つまり、分離プレート9の
最上部において、そこに位置している平坦面9aに設け
られた貫通穴9b,9bが鉛直な姿勢になるようになっ
ているのである。本装置1では、この分離プレート9の
最上部がねじの取り出し位置に設定されている。
【0012】前記台座部5における分離プレート9の下
部に相当する箇所には、エア吸引装置(図示せず)から
延びる吸引ホース(図示せず)を接続可能な吸引穴5a
が形成されており、この吸引穴5aと分離プレート9の
所定の貫通穴9bとを連通させるよう、前記リングプレ
ート10には連通穴10aが形成されている。この連通
穴10aは、図3に示すように、分離プレートの上下中
心線L1に対して矢印Y2で示す分離プレート9の回転
方向に所定角度θ傾斜した傾斜中心線L2に線対称な円
弧形状に構成されており、この連通穴10aに連通する
所定の貫通穴9b・・・からエア吸引が行えるように構
成されている。つまり、この分離供給装置1では前記吸
引穴5a、連通穴10a、吸引ホースおよびエア吸引装
置等によって特許請求の範囲に記載のエア吸引部が形成
されているのである。
【0013】また、台座部5における分離プレート9の
ねじ取り出し位置に相当する部位には、エア吸引装置
(図示せず)から延びる前述の吸引ホース(吸引穴5a
に接続されるもの)とは別の吸引ホース11が接続され
た吸引穴5bが形成されており、前記リングプレート1
0には、取り出し位置の貫通穴9bと吸引穴5bとを連
通させる連通穴10bが形成されている。この吸引穴5
bに接続される吸引ホース11は、真空スイッチ12に
接続されており、この真空スイッチ12により、取り出
し位置にある貫通穴9b,9bから連通穴10b、吸引
穴5b、吸引ホース11までのエア吸引経路内の圧力変
化を検出し、ここのエア挿通状態を確認できるように構
成されている。
【0014】一方、前記主軸8の他端部には、回転伝達
ギア13および位置決めカム14が一体に回転するよう
に取り付けられており、主軸8の他端は、ベース4下部
に取り付けられたブラケット4aに回転自在に支持され
ている。
【0015】図4に示すように、前記回転伝達ギア13
は、円周部に所定数の歯が形成された歯車であり、この
回転伝達ギア13には、割出ギア15が間欠噛合するよ
うに構成されている。また、前記位置決めカム14は、
円板の円周部に所定半径の円弧状切欠14a・・・を複
数連設したスプロケット形状のカム部材であり、この位
置決めカム14には、割出カム16が間欠的に係合する
ように構成されている。
【0016】前記割出ギア15および割出カム16は、
主軸8と平行に延びて回転自在に配置された駆動軸17
に固定されており、この駆動軸17の回転にともなって
一体に回転するように構成されている。割出ギア15
は、円周部の所定範囲にだけ前記回転伝達ギア13の歯
と噛合可能な歯部15aが形成された特殊形状の歯車で
あり、歯部15a以外の周部分は、回転伝達ギア13に
干渉しないように削設されている(図4参照)。回転伝
達ギア13は、この割出ギア15が1回転する間に割出
ギア15の歯部15aと噛合している間だけ回転し、こ
れを受けて前記分離プレート9は貫通穴9bの1ピッチ
分間欠回転する。つまり、割出ギア15の歯部15aの
形成範囲は、分離プレート9の貫通穴9bのピッチに合
わせて設計されている。なお、割出ギア15は分離プレ
ート9の貫通穴9bが間欠回転毎に順次取り出し位置に
停止するタイミングで回転伝達ギア13と噛合関係を持
つよう、その取り付け位置が調整してある。
【0017】また、前記割出カム16は、前記位置決め
カム14の円弧状切欠14aと同じ半径の係合円周部1
6aを部分的に有し、この係合円周部16a以外の部分
は、前記位置決めカム14に干渉しない径に構成されて
いる(図4参照)。この割出カム16は、前記割出ギア
15が回転伝達ギア13に噛合し始める時に係合円周部
16aが位置決めカム14の円弧状切欠14aから離
れ、割出ギア15と回転伝達ギア13との噛合が解かれ
る時に係合円周部16aが円弧状切欠14aに沿って係
合するよう、割出ギア15等との位置関係が調整されて
いる。
【0018】前記駆動軸17は、ブラケット4aに取り
付けられたシンクロナスモータ18(以下、単にモータ
18という)の出力軸18aと伝達ギア19a,19b
を介して連結されており、当該モータ18の駆動を受け
て回転するように構成されている。また、駆動軸17に
は、駆動軸17の周方向に突出する突起部20aを1箇
所設けたドグ20が取り付けられており、このドグ20
の突起部20aを検出できるよう、前記ベース4にはセ
ンサ21が設けられている。このセンサ21とドグ20
は、前記割出ギア15と回転伝達ギア13との作用によ
り分離プレート9が間欠回転し終わった時にセンサ21
がドグ20の突起部20aを検出してオンするよう、双
方の取り付け位置が調整されている。
【0019】前述の構造で成る分離供給装置において、
モータ18が駆動すると駆動軸17が回転し、割出ギア
15、割出カム16およびドグ20が一体に回転する。
割出ギア15の回転にともなって回転伝達ギア13には
間欠的に回転が伝達され、これにより分離プレート9が
矢印Y2方向に間欠回転する。この時、回転伝達ギア1
3と割出ギア15の噛合が解かれる時点(分離プレート
9、主軸8等が停止する時点)において、位置決めカム
14の円弧状切欠14aには割出カム16の係合円周部
16aが係合するため、回転伝達ギア13、主軸8、分
離プレート9をその場で正確に位置決めすることができ
る。つまり、回転伝達ギア13と割出ギア15との噛合
が解かれた時に、回転伝達ギア13、主軸8、分離プレ
ート9等が回転フリーになることを防ぎ、回転伝達ギア
13の位置ずれによる割出ギア15と回転伝達ギア13
の再噛合時の噛み込み、分離プレート9の間欠停止位置
のずれなどを防ぐことができる。また、装置の電源が切
られた場合にも、前述の作用に加えてモータ固有の減速
比による回転負荷が作用するため、分離プレートが勝手
に回転して間欠停止位置がずれてしまうこともない。こ
のように、分離プレート9の間欠回転おける位置割出精
度は常に高精度に維持されるのである。
【0020】分離プレート9が間欠回転している状態
で、エア吸引装置の作動により吸引穴5aからエアの吸
引が開始されると、ホッパ部3に貯留されたねじ2は、
図5に示すように、分離プレート9の貫通穴9bに吸引
保持されて取り出し位置に移送される。この時、ホッパ
部3内のねじ2・・・は、分離プレート9における平面
部9a同士の境界部分の作用で撹拌される。このよう
に、平面部9a同士の境界部分の作用でねじ2・・・を
撹拌すると、貫通穴9bの通過経路上にあるねじ2・・
・を良好に撹拌することができるため、ねじ2が貫通穴
9bへ吸引保持される確率が極めて高くなる。
【0021】また、分離プレート9の間欠回転にともな
い、ホッパ部3内のねじ2・・・は分離プレート9との
摩擦、前述の撹拌作用等により分離プレート回転方向
(矢印Y2方向)に偏って分布する。これに対し、連通
穴10aは、傾斜中心線L2に対して線対称な形、つま
り、分離プレート9の回転方向にオフセットして延びる
形、に配置されているため、ホッパ部3内のねじ2・・
・が分離プレート9の回転方向に偏っても、これらのね
じ2・・・を貫通穴9bに効率よく吸引保持することが
できる。
【0022】一方、ねじの取り出し位置(分離プレート
9の最上部)では吸引穴5bからエアの吸引が行われて
おり、ここに連通穴10bを介して連通した貫通穴9
b,9bにねじが保持されている場合には、貫通穴9
b,9bから真空スイッチ12に至る経路内の真空圧が
上昇し、これにより真空スイッチ12がオンする。ま
た、貫通穴9b,9bが取り出し位置に達した時にはセ
ンサ21がオンになるため、このセンサ21がオンにな
っていて、なおかつ真空スイッチ12がオンになってい
る場合には、取り出し位置にある貫通穴9bにねじ2が
保持されていると見なし、モータ18が一時停止する。
【0023】取り出し位置に到達した貫通穴9b,9b
の一方にねじが保持され、他方にねじが保持されていな
い場合には、ねじが保持されていない側の貫通穴9bか
らエアが挿通できるため、真空スイッチ12はオンしな
い。この場合、モータ18は駆動を続け分離プレート9
の間欠回転を継続させる。つまり、各平坦面9aにおけ
る2個の貫通穴9b,9b両方にねじが保持されている
場合にだけ、モータ18の駆動が停止し、分離プレート
9の回転を停止させるのである。このことにより、2本
のドライバビットによって2本のねじを同期して締め付
けるように構成された2軸構成の多軸ねじ締め機でねじ
を取り出す場合にも、ねじの供給ミスを防ぐことができ
る。
【0024】また、分離プレート9の間欠回転中に貫通
穴9bの形成されていない部分が連通穴10b上を通過
する時にも、連通穴10bから真空スイッチ12に至る
経路内の真空圧が高まって真空スイッチ12がオンにな
る。しかし、本分離供給装置1では、前述のように真空
スイッチ12と間欠回転完了時を検出するセンサ21と
の信号を見ているため、取り出し位置に貫通穴9bがな
い場合の真空スイッチ12のオン信号による誤動作を防
止することができる。
【0025】その後、取り出し位置にある貫通穴9b,
9bのねじ2,2が多軸ねじ締め機等の作用によって取
り出されると、センサ21がオンの状態で真空スイッチ
12がオフになるため、これを受けてモータ18が駆動
し、分離プレート9の間欠回転を再開する。このように
して順次取り出し位置に達した貫通穴9b,9bにねじ
2が保持されているか否かを確認し、ねじ2を分離供給
することができる。
【0026】なお、本発明の実施の形態においては、ね
じ2を分離供給する例について説明したが、本発明に係
る分離供給装置は、ねじ以外のリベット、頭付きピン、
釘等の各種頭付き棒材の分離供給を行うことができるも
のであり、これらねじ以外の頭付き棒材の分離供給を行
う場合でも、得られる効果は同じである。また、各平坦
面9aに形成される貫通穴9bの数は2個に限定される
ものではなく、取り出し位置においてねじを取り出すね
じ締め機のドライバビットの本数(軸数)に応じて自由
に設定できるものである。
【0027】図6は本発明の他の実施の形態を示すもの
であり、この図6に示される連通穴10a′は、前述の
連通穴10aを分離プレート9の回転方向Y2とは逆方
向にも延長した形状を成している。換言すれば、この連
通穴10a′は、いわば従来例で紹介した特開平5−5
8433号公報に記載のエア吸引穴を分離プレートの回
転方向側に延長した形状を成すのであり、連通穴をこの
図6のように構成しても上述同様の効果を得ることがで
きる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る頭付き棒材の分離供給装置
によれば、分離プレートの外周部分に平坦面を設け、こ
こに貫通穴を形成しているため、分離プレートの回転に
ともなって平坦面の境界部分(角部)でホッパ部内の頭
付き棒材を撹拌することができ、頭付き棒材撹拌用の手
段を別途設ける必要がない。また、平坦面に複数の貫通
穴を形成することにより、同一面上に複数の頭付き棒材
を保持することが可能になり、頭付き棒材の取り出し位
置における複数の頭付き棒材の同時取り出しが可能にな
る。このため、多軸ねじ締め機などの多軸組立装置への
頭付き棒材の供給にも対応することができる等の利点が
ある。さらに、分離プレートの回転にともなう摩擦など
の影響で、ホッパ部内の頭付き棒材群が分離プレート回
転方向に偏って位置した場合にも、分離プレートの貫通
穴に無駄なく頭付き棒材を吸引保持することができる等
の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線に係る一部切欠断面図である。
【図2】本発明に係る頭付き棒材の分離供給装置の平面
図である。
【図3】図1の矢印Y1によって指し示される方向(分
離プレートに正対する方向)から見た場合の分離プレー
ト付近の拡大図である。
【図4】図1のB−B線に係る要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る頭付き棒材の分離供給装置の要部
拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る頭付き棒材の分
離供給装置を図3と同様の方向から見た場合の分離プレ
ート付近の拡大図である。
【符号の説明】
1 頭付き棒材の分離供給装置 3 ホッパ部 5 台座部 5a 吸引穴 5b 吸引穴 6 バケット部 9 分離プレート 9a 平坦面 9b 貫通穴 10 リングプレート 10a 連通穴 10b 連通穴 11 吸引ホース 12 真空スイッチ 13 回転伝達ギア 14 位置決めカム 15 割出ギア 16 割出カム 18 シンクロナスモータ 20 ドグ 21 センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の頭付き棒材を貯留可能なホッパ部
    と、このホッパ部の底部に水平から所定角度傾斜させて
    回転自在に設けられかつ外周部分に頭付き棒材が嵌合可
    能な貫通穴が複数配置された分離プレートと、この分離
    プレートの貫通穴からエアを吸引するエア吸引部とを備
    えた頭付き棒材の分離供給装置であって、 前記分離プレートは、その回転中心回りに複数形成され
    た平坦面を有し、各平坦面に前記貫通穴が形成されて成
    ることを特徴とする頭付き棒材の分離供給装置。
  2. 【請求項2】貫通穴は、一つの平坦面に複数設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の頭付き棒材の分
    離供給装置。
  3. 【請求項3】分離プレートの回転を受けて所定位置に達
    した平坦面における全ての貫通穴に頭付き棒材が嵌合し
    ているか否かを確認する嵌合確認手段を有していること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の頭付き棒
    材の分離供給装置。
  4. 【請求項4】エア吸引部は、分離プレートが回転するこ
    とにともなって分離プレートの回転方向に偏る頭付き棒
    材群の位置にある所定の貫通穴からのエア吸引を可能と
    する連通穴を有していることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3の何れかに記載の頭付き棒材の分離供給装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106425361A (zh) * 2016-10-14 2017-02-22 苏州杰锐思自动化设备有限公司 双真空盘式供料器

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CN106425361A (zh) * 2016-10-14 2017-02-22 苏州杰锐思自动化设备有限公司 双真空盘式供料器

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