JP2002127607A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2002127607A
JP2002127607A JP2000325994A JP2000325994A JP2002127607A JP 2002127607 A JP2002127607 A JP 2002127607A JP 2000325994 A JP2000325994 A JP 2000325994A JP 2000325994 A JP2000325994 A JP 2000325994A JP 2002127607 A JP2002127607 A JP 2002127607A
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Hiroaki Tsugawa
洋晶 津川
Mitsuyo Saito
光代 西頭
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度で地肌かぶりが少なく、且つその発色画
像の保存安定性に優れた感熱記録材料の開発。 【解決手段】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
及び増感剤を主要成分として含有する感熱発色層を設け
た感熱記録材料において、顕色性化合物として下記式
(1) 【化1】 で示される化合物を、増感剤としてp−トルエンスルホ
ン酸−β−フェノキシエチルエステル及び/又はp−ア
セトトルイジドを含有することを特徴とする感熱記録材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。更に詳しくは、高感度で且つ地肌かぶりが少なく、
画像保存性の優れた感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフ
ェノール性物質等の顕色剤をそれぞれ別個に微粒子状に
分散化後、両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填
剤、滑剤等の添加剤を添加して塗液とし、紙、フィル
ム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料
と顕色剤の一方又は両者が溶融、接触して起こる化学反
応により発色記録を得るものである。この感熱記録シー
トの発色のためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマ
ルプリンター等が用いられる。この感熱記録法は他の記
録法に比較して(1)記録時に騒音がでない、(2)現
像、定着等の必要がない、(3)メンテナンスフリーで
ある、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、
ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電
卓等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、
自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いら
れている。
【0003】近年では、記録装置の多様化、中でも装置
の小型化や高速化に伴い、低エネルギーでの発色性(記
録性)と記録品質の安定性が要望されている。低エネル
ギーでの発色性を高めるために通常、感熱記録材料の熱
応答性を良くすると、欠点として地肌かぶりを生じてく
る。従来、熱応答性を損なうことなく地肌かぶりや保存
安定性を向上させるための種々の方法が提案されている
が、いまだ満足すべきものは見い出されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記、
従来技術の欠点を解決することにある。即ち、高感度で
地肌かぶりが少なく、且つ画像保存性の優れた感熱記録
材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく種々の検討を重ねた結果、本発明を完成させ
たものである。即ち本発明は、
【0006】(1)支持体上に通常無色ないし淡色の発
色性化合物と該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性
化合物を主要成分として含有する感熱発色層を設けた感
熱記録材料において、顕色性化合物として下記式(1)
【0007】
【化2】
【0008】で示される化合物を、増感剤としてp−ト
ルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステル及び
/又はp−アセトトルイジドを含有することを特徴とす
る感熱記録材料、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては通常無色ないし
淡色の発色性化合物と、顕色性化合物として式(1)で
示される化合物と、増感剤としてp−トルエンスルホン
酸−β−フェノキシエチルエステル及び/又はp−アセ
トトルイジドを主要な成分としてそれぞれ使用し、以下
に示すような結合剤及びその他必要に応じ充填剤、その
他の添加物等を使用して感熱発色層が調製される。
【0010】本発明における感熱発色層を形成するにあ
たり、発色性化合物は通常1〜50重量%、好ましくは
5〜30重量%、式(1)で示される化合物は通常1〜
60重量%、好ましくは5〜30%、p−トルエンスル
ホン酸−β−フェノキシエチルエステル及び/又はp−
アセトトルイジドは通常各々1〜80重量%、好ましく
は5〜60重量%、結合剤は通常1〜90重量%、充填
剤は通常0〜80重量%、その他の滑剤、界面活性剤、
消泡剤、紫外線吸収剤等は各々任意の割合で、例えば通
常各々0〜30重量%、使用される(重量%は感熱発色
層中に占める各成分の重量比)。更に好ましい態様とし
ては、上記のような組成のうちで、各々の使用量が重量
比で発色性化合物1に対して式(1)で示される化合物
が通常0.5〜20倍、好ましくは1〜5倍、p−トル
エンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステル及び/
又はp−アセトトルイジドが通常各々0.5〜20倍、
好ましくは1〜8倍の重量比の範囲で使用される。更に
本発明の感熱記録材料においては、本発明の主要成分以
外の公知の顕色性化合物、増感剤をそれぞれ併用しても
構わない。
【0011】また、本発明において顕色性化合物として
用いられる式(1)で示される化合物の具体例として
は、N−(4−ヒドロキシフェニル)−p−トルエンス
ルホンアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−m−
トルエンスルホンアミド、N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−o−トルエンスルホンアミド等が挙げられる。
【0012】本発明において用いられる発色性化合物
は、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているも
のであればよく、特に制限されない。用いうる発色性化
合物の例としては、例えばフルオラン系化合物、トリア
リールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニルメ
タン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物、
フルオレン系化合物等が挙げられる。
【0013】用いうるフルオラン系化合物の具体例とし
ては、例えば3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−[N−エチル−N−(3−エトキシ
プロピル)アミノ]−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロ
フリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(p−フルオロアニリノ)フルオラン、3−
[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o
−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−(3,4−ジクロロアニリノ)フルオラン、3−
ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−エトキシエチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルフルオラン、
3−[N−エチル−N−(p−トリル)アミノ]−6−
メチル−7−フェネチルフルオラン等が挙げられる。
【0014】又、用いうるトリアリールメタン系化合物
の具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別
名:クリスタルバイオレットラクトン又はCVL)、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリ
ド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,
2−ジメチルアミノインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−(2−フェニルインドール−
3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジ
メチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2
−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等が挙げられ
る。
【0015】更に、用いうるスピロ系化合物の具体例と
しては、例えば3−メチルスピロジナフトピラン、3−
エチルスピロジナフトピラン、3,3’−ジクロロスピ
ロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピラ
ン、3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフ
ト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3
−トリメチル−6−ニトロ−8’−メトキシスピロ(イ
ンドリン−2,2’−ベンゾピラン)等が、ジフェニル
メタン系化合物の具体例としては、例えばN−ハロフェ
ニル−ロイコオーラミン、4,4−ビス−ジメチルアミ
ノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N−2,
4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等が、チ
アジン系化合物の具体例としては、例えばベンゾイルロ
イコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチ
レンブルー等が、ラクタム系化合物の具体例としては、
例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−
p−クロロアニリノラクタム等が、フルオレン系化合物
の具体例としては、例えば3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルア
ミノフタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レンスピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレンス
ピロ(9,3’)−6’−ピロリジノフタリド等が挙げ
られる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して
用いられる。
【0016】本発明において、式(1)で示される化合
物と併用可能な顕色性化合物としては、一般に感圧記録
紙や感熱記録紙に用いられているものであればよくいず
れも使用可能で、特に制限されない。具体例としては、
例えばα−ナフトール、β−ナフトール、p−オクチル
フェノール、4−t−オクチルフェノール、p−t−ブ
チルフェノール、p−フェニルフェノール、1,1−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
−(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフ
ェノールA又はBPA)、2,2−ビス−(p−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1,1−ビス−(p−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、4,4’−チオビスフェ
ノール,4,4’−シクロ−ヘキシリデンジフェノー
ル、2,2’−ビス−(2,5−ジブロム−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、4,4’−イソプロピリデン
ビス(2−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロロフェノール)、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジル
オキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸メチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジ
ル等のフェノール性化合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキ
シフタル酸ジベンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、5−ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5−ジ−
t−ブチルサリチル酸、3.5−ジ−α−メチルベンジ
ルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カル
ボン酸又はその多価金属塩等が挙げられるが、これらの
ものに制限されない。
【0017】本発明において、p−トルエンスルホン酸
−β−フェノキシエチルエステル及び/又はp−アセト
トルイジドと併用可能な増感剤(熱可融性化合物)とし
ては、例えば動植物性ワックス、合成ワックスなどのワ
ックス類や高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸
アニリド、ナフタレン誘導体、芳香族エーテル、芳香族
カルボン酸誘導体、芳香族スルホン酸エステル誘導体、
炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体、ビフェニル誘導
体、ターフェニル誘導体、スルホン誘導体等、常温では
固体であり約70℃以上の融点を有するものを使用する
ことができる。
【0018】併用可能なワックス類としては、例えば木
ろう、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モン
タンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、酸
化ポリエチレン等が、高級脂肪酸としては、例えばステ
アリン酸、ベヘン酸等が、高級脂肪酸アミドとしては、
例えばステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N−メ
チルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロール
ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エ
チレンビスステアリン酸アミド等が、高級脂肪酸アニリ
ドとしては、例えばステアリン酸アニリド、リノール酸
アニリド等が、ナフタレン誘導体としては、例えば1−
ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタ
レン、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル等
が、芳香族エーテルとしては、例えば1,2−ジフェノ
キシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、1,2−ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4
−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3,4
−ジメチルフェニル)エタン、1−フェノキシ−2−
(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2
−(4−メトキシフェノキシ)エタン等が、芳香族カル
ボン酸誘導体としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸
ベンジルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジ
ルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル等が、芳
香族スルホン酸エステル誘導体としては、例えばp−ト
ルエンスルホン酸フェニルエステル、フェニルメシチレ
ンスルホナート、4−メチルフェニルメシチレンスルホ
ナート等が、炭酸又はシュウ酸ジエステル誘導体として
は、例えば炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステ
ル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュ
ウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル等が、ビフェニ
ル誘導体としては、例えばp−ベンジルビフェニル、p
−アリルオキシビフェニル等が、ターフェニル誘導体と
しては、例えばm−ターフェニル等が、スルホン誘導体
としては、例えばジフェニルスルホン等が、それぞれ例
示される。
【0019】前記した併用可能な顕色性化合物及び増感
剤の使用量は、本発明の効果を妨げない範囲、例えば式
(1)で示される化合物及びp−トルエンスルホン酸−
β−フェノキシエチルエステル及び/又はp−アセトト
ルイジドの使用量を越えない範囲の割合が好ましい。
【0020】用いうる結合剤の具体例としては、例えば
メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビ
ニルアルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビ
ニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラ
チン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン
酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン
/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のも
の或はポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリウレ
タン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボ
キシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、コロイダル
シリカとアクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エ
マルジョン等が用いられる。
【0021】用いうる充填剤の具体例としては、例えば
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アル
ミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素
−ホルマリン樹脂等があげられる。
【0022】更に、本発明においては上記以外の種々の
添加剤を使用することができるが、用いうるその他の添
加物の例としては、例えばサ−マルヘッド摩耗防止、ス
ティッキング防止等の目的でのステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、酸化防止或
は老化防止効果を付与する為のフェノール誘導体、ベン
ゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の
紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤等がそれぞれ
挙げられる。
【0023】前記材料を用いて例えば次のような方法に
よって本発明の感熱記録材料が調製される。即ち、常法
によりまず発色性化合物、式(1)で示される化合物、
p−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステ
ル及び/又はp−アセトトルイジドをそれぞれ別々に結
合剤あるいは必要に応じてその他の添加剤等と共にボー
ルミル、アトライター、サンドミルなどの分散機にて粉
砕、分散化した後(粉砕、分散を湿式で行うときは通常
水を媒体として用いる)混合して感熱発色層塗布液を調
製し、紙、プラスチックシート、合成紙等の支持体上に
通常乾燥重量で1〜20g/m2になるようにバーコー
ター、ブレードコーター等により塗布、乾燥して本発明
の感熱記録材料を得る。又、必要に応じて感熱発色層と
支持体の間に中間層を設けたり感熱発色層上にオーバー
コート層(保護層)を設けてもよい。中間層、オーバー
コート層(保護層)は、例えば前記したような結合剤あ
るいは必要に応じてその他の添加物と共に感熱発色層塗
布液調製におけるのと同様に粉砕、分散して中間層塗布
液又はオーバーコート層(保護層)塗布液とした後、乾
燥時の重量で通常0.1〜10g/m2程度となるよう
に塗布し、乾燥することにより設けられる。
【0024】通常無色ないし淡色の発色性化合物、式
(1)で示される化合物、p−トルエンスルホン酸−β
−フェノキシエチルエステル及び/又はp−アセトトル
イジドを含有する本発明の感熱記録材料は、従来公知の
ものに比べ高感度で地肌かぶりが少なく、且つ発色した
記録画像の保存性に優れている。
【0025】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。実施
例中「部」は重量部、「%」は重量%をそれぞれ示す。
【0026】実施例1 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒
径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ
[A]液、[B]液、[C]液を調製した。 [A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [B]液:N−(4−ヒドロキシフェニル)−p−トルエンスルホンアミド(式 (1)で示される化合物) 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 [C]液:p−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステル 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部
【0027】次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤
を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪
量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が12g/m2
となるように塗布、乾燥後、ミニスパーカレンダー(由
利ロール機械(株)製、TCS−148型)を用いて感
熱発色層面がベック平滑度300秒となるように平滑化
処理をおこなって本発明の感熱記録材料を得た。 [A]液 6部 [B]液 12部 [C]液 24部 30%ステアリン酸亜鉛水分散液 8部 50%炭酸カルシウム水分散液 20部 10%カルボキシル化PVA水溶液 20部 40%グリオキザール水溶液 2部
【0028】実施例2 実施例1のN−(4−ヒドロキシフェニル)−p−トル
エンスルホンアミドの代わりにN−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−m−トルエンスルホンアミドを使用して、実
施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0029】実施例3 実施例1のp−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエ
チルエステルの代わりにp−アセトトルイジドを使用し
て、実施例1と同様にして本発明の感熱記録材料を得
た。
【0030】実施例4 実施例1の3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオランの代わりに3−(N−エチル−N−イソ
ペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ンを使用して、実施例1と同様にして本発明の感熱記録
材料を得た。
【0031】実施例5 実施例1の3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオランの代わりに3−ジペンチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオランを使用して、実施例1
と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
【0032】比較例1 実施例1の[C]液の代わりに実施例1におけるのと同
様に粉砕、分散化して得た25%ビスフェノールA水分
散液を使用して、実施例1と同様にして比較用の感熱記
録材料を得た。
【0033】比較例2 実施例1の[C]液の代わりに実施例1におけるのと同
様に粉砕、分散化して得た25%ステアリン酸アミド水
分散液を使用して、実施例1と同様にして比較用の感熱
記録材料を得た。以上の様にして得た本発明及び比較用
の感熱記録材料について下記の品質性能試験を行った。
【0034】 表1 品質性能試験 地肌1) 発色濃度2)発色濃度3) 耐熱性4) 耐水性5) 実施例1 0.04 1.12 1.42 1.42 1.31 実施例2 0.04 1.11 1.42 1.42 1.30 実施例3 0.04 1.10 1.47 1.46 1.40 実施例4 0.04 1.15 1.46 1.46 1.36 実施例5 0.03 1.12 1.42 1.42 1.30 比較例1 0.10 1.09 1.42 1.41 0.19 比較例2 0.04 0.98 1.37 1.37 0.75
【0035】1)地肌 : 試料の未発色部をマクベ
ス反射濃度計(RD−914型、マクベス社製)で測定
した値(マクベス反射濃度)。 2)発色濃度: サーマルプリンター(TH−D1、松
下電子部品(株)製)を使用して低エネルギー条件(電
圧20v、パルス幅/パルス周期=1/5[ms])で
印字した画像部分のマクベス反射濃度値。 3)発色濃度: サーマルプリンター(TH−D1、松
下電子部品(株)製)を使用して汎用エネルギー条件
(電圧20v、パルス幅/パルス周期=1.6/5[m
s])で印字した画像部分のマクベス反射濃度値。 4)耐熱性 : 上記プリンターの汎用エネルギーで発
色させた試料を60℃の恒温器中に24時間放置した後
の画像部分のマクベス反射濃度。 5)耐水性 : 上記プリンターの汎用エネルギーで発
色させた試料を室温で水道水に24時間浸漬した後の画
像部分のマクベス反射濃度。
【0036】表から明らかなように本発明の感熱記録材
料は地肌の白色性、発色濃度にすぐれ、且つその発色画
像は、耐熱性及び耐水性が優れている。
【0037】
【発明の効果】高感度で且つ地肌かぶりが少なく、発色
画像の保存安定性の優れた感熱記録材料が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化
    合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物
    及び増感剤を主要成分として含有する感熱発色層を設け
    た感熱記録材料において、顕色性化合物として下記式
    (1) 【化1】 で示される化合物を、増感剤としてp−トルエンスルホ
    ン酸−β−フェノキシエチルエステル及び/又はp−ア
    セトトルイジドを含有することを特徴とする感熱記録材
    料。
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