JP2002127400A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

Info

Publication number
JP2002127400A
JP2002127400A JP2000331215A JP2000331215A JP2002127400A JP 2002127400 A JP2002127400 A JP 2002127400A JP 2000331215 A JP2000331215 A JP 2000331215A JP 2000331215 A JP2000331215 A JP 2000331215A JP 2002127400 A JP2002127400 A JP 2002127400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
density
image
information
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000331215A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Hidetomo Suwa
須和  英智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000331215A priority Critical patent/JP2002127400A/ja
Publication of JP2002127400A publication Critical patent/JP2002127400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に高画質の記録画像を提供できる画像処理
装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2の記憶手段204´は、複
数の記録素子の記録剤により表現される複数の階調の濃
度情報を当該階調に対応させた情報204b(2)、及
び当該濃度情報に対応させて上記複数の記録素子におけ
る各記録剤の使用/不使用の複数のパターン情報204
b(3)を記憶する。画素情報取得手段207dは、対
象画素の濃度階調及び位置を取得する。パターン情報取
得手段207gは、画像情報取得手段207dでの取得
情報に基づいて該当する濃度情報を第1の記憶手段20
4´から取得すると共に、当該取得濃度情報に基づいて
該当するパターン情報を第2の記憶手段204´から取
得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複数段階
の異なる透過濃度の画素により対象画像を記録媒体上へ
記録するための装置やシステムに用いられる、画像処理
装置、画像処理システム、画像処理方法、及びそれを実
施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に
格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタ、複写機、ファクシ
ミリ等の記録装置での記録方式としては、様々な方式が
あるが、その中で、記録媒体上へ記録剤を付着すること
で、当該記録媒体上にテキストや画像等を形成する方式
(インクジェット方式)がある。この方式を用いた記録
装置の代表的なものがインクジェット記録装置であり、
近年では、インクジェット記録装置の性能が向上し、テ
キストばかりでなく、画像をも記録可能となってきた。
【0003】インクジェット記録装置では、記録速度向
上等のために、同一色同一濃度のインク(記録剤)が吐
出可能な複数のインク吐出口(ノズル)を集積配列した
ノズル群を使用し、さらに、当該ノズル群を同一色で異
なる濃度のインクや異なる色についてそれぞれ設ける構
成としているのが通例である。また、インクジェット記
録装置としては、同一色同一濃度のインクを、吐出量を
何段階かに変えて吐出可能としたものもある。
【0004】そして、インクジェット記録装置での記録
動作では、ノズル群が設けられたヘッドを記録媒体に対
して相対的に移動させつつ、ヘッド上のノズル群からイ
ンクを吐出させることで、記録媒体上へテキストや画像
等(以下、説明の簡単のため、記録対象を画像とする)
の記録を行なうようになされている。ヘッドを記録媒体
に対して相対的に移動させる方法としては、次のような
方法及びがある。
【0005】スワスプリント方式 先ず、ノズル群がX方向へ略並行に配置されたヘッド
を、記録媒体が停止している間に、X方向と直交する方
向(Y方向)へと移動させる。この間に、記録媒体上へ
の記録が行われる。その後、記録媒体を、間欠的にX方
向へ所定距離移動させる。そして、再度ヘッドをY方向
に移動させる。以上の動作を繰り返すことで、記録媒体
上へ対象画像を記録する。
【0006】フルマルチプリント方式 ヘッド上において、ノズル群を、記録媒体のY方向の全
幅分カバーするように固定して設ける。そして、記録媒
体を、X方向へ一定速度で移動させる。この間に、記録
媒体上への記録が行われる。
【0007】上述のスワスプリント方式或はフルマルチ
プリント方式によって、記録媒体上へ画像を記録する場
合、記録対象の画像を構成する単位として、「画素」が
定義される。
【0008】1つの画素を記録媒体上へ記録する際、当
該画素は、必ずしも、1つのドット(1つのノズルから
1回のインク吐出によって記録媒体上に形成される部
分)で記録媒体上へ形成されるとは限らず、複数のドッ
トで形成されるようにしてもよい。また、1つの画素を
複数のドットで形成する場合、これらのドットを記録媒
体上の略同じポイントへ記録するようにしてもよいし、
隣接するポイントへ記録するようにしてもよい。何れに
せよ、どのような記録方式を用いるかは、予め決められ
た規則に従って決定される。
【0009】また、記録対象の画像は、先ず、記録装置
に適合した画像サイズとなるように、拡大補間や縮小等
の処理が施され、次いで、当該画像を構成する各画素に
対して、記録すべき色のインク及び濃度が予め決められ
た規則によって決定され、そして、当該決定に従って記
録が実行されるが、上述したように、1つの画素が複数
のドットで形成される場合もあるので、この場合は、1
つの濃度とは限らず、異なる濃度のインクが選択決定さ
れることになる。さらに、この場合において、吐出量可
変のノズルを使用している場合は、適宜吐出量、すなわ
ちドットのインク量を変えることも可能となる。
【0010】上述のようなインクジェット記録装置で
は、さらに、記録対象の画像の階調を忠実に再現するた
めに、ディザ法や誤差拡散法等の中間調処理法が採用さ
れている。これにより、記録媒体上において、1つの画
素の階調が増し、より多くの階調を表現可能となる。
【0011】ところで、記録装置での記録対象となる画
像としては、様々な画像が存在する。したがって、記録
装置に対して要求される特性も、用途や目的に応じて様
々である。そこで、例えば、高画質が要求される記録装
置として、医療画像用プリンタがある。
【0012】具体的には、まず、医療分野における画像
診断等で使用される画像としては、モノクロで記録され
たモノクロ画像が依然として多く使用されている。その
理由は、モノクロ画像の方が、人間の目の濃度分解能が
高いためである。特に、濃度分解能が多く要求される場
合においては、カラー画像よりもモノクロ画像の方が、
人間が認識できる情報量が多くなるため、モノクロ画像
が使用される。
【0013】また、画像の記録材としては、反射式の記
録材より、透過式の記録材の方が、人間が認識できる濃
度分解能が多くなることが知られている。
【0014】一般的に、カラー画像に対する人間の目の
濃度分解能は、8bit程度と言われているのに対し
て、モノクロ画像については、10乃至11bitと言
われている。また、医療用のX線写真やCT・MRI画
像が透過な記録材(透明メディア)へ記録されたものに
ついては、実際に人間の濃度分解能限度までの読み取り
が可能であり、画像診断等のための情報を提供できるこ
とが知られている。
【0015】したがって、上述のような高階調のモノク
ロ画像を記録するための医療画像用プリンタとしては、
レーザービーム方式の記録装置(以下、「レーザーイメ
ージャ」とも言う)が利用されている。
【0016】レーザーイメージャは、画像情報に応じて
変調されたレーザー光を銀塩フィルム上へ照射し、当該
フィルムを現像処理することで、フィルム上に画像を形
成するように構成されており、ある程度のマージンも見
込んで、12bitの濃度分解能で画像記録される場合
が多い。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような医療画像用プリンタとして利用されているレー
ザーイメージャは、非常に高価であり、また、フィルム
に対して湿式の現像処理を施すことが必要であり、更に
廃液処理やメンテナンスが煩雑である、などの問題があ
った。また、湿式の現像処理を行なう代わりに加熱によ
る現像処理を行なうようになされた乾式銀塩方式のレー
ザーイメージャも存在するが、このレーザーイメージャ
においても、湿式の現像処理により得られた画像と比較
して、画質が劣ってしまう、という問題があった。
【0018】そこで、上記の問題を解決するために、例
えば、特願平10−324002号等では、600dp
iで50階調以上の濃度階調が可能なインクジェット方
式により、更に誤差拡散処理を行なうことで、256階
調での画像記録を行うインクジェット記録装置が提案さ
れている。このインクジェット記録装置を用いて、実際
にX線画像を、256階調のかわりに4096階調で記
録したところ、良好な画質が得られた。
【0019】しかしながら、上記の記録装置では、記録
対象となる画像の種類によっては、レーザーイメージャ
で得られる記録画像の画質と比較して、いくつかの画質
上の改善点が発生した。
【0020】具体的には、図25は、上記のインクジェ
ット記録装置により、透明フィルム上に胸部X線画像を
記録した結果の一例を示したものである。上記図25に
示すように、記録画像900(透明フィルム上の胸部X
線画像)において、被写体の肩の部分に輪郭901が現
れている。この肩の部分の輪郭901は、通常のX線写
真では現れないものであり、当該X線写真における肩部
分は、滑らかにその濃度が変わっていく部分である。
【0021】上述のような輪郭901は、本来輪郭のな
いところに輪郭が現れるという意味で、「擬似輪郭」と
呼ばれる。擬似輪郭は、記録画像900において、輪郭
901の他にも、濃度が滑らかに変化する部分に現れ
た。
【0022】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、常に高画質の記録画像を提供で
きる、画像処理装置、画像処理システム、画像処理方
法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュ
ータが読出可能に格納した記憶媒体を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、複数の記録素子により対象画像を画素単
位で被記録媒体上へ記録するための処理を行う画像処理
装置であって、上記複数の記録素子の記録剤により表現
される複数の階調の濃度情報を当該階調に対応させて記
憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段での濃度
情報に対応させて、上記複数の記録素子における各記録
剤の使用/不使用の複数のパターン情報を記憶する第2
の記憶手段と、対象画素の濃度階調及び位置を取得する
画素情報取得手段と、上記画像情報取得手段での取得情
報に基づいて該当する濃度情報を上記第1の記憶手段か
ら取得すると共に、当該取得濃度情報に基づいて該当す
るパターン情報を上記第2の記憶手段から取得するパタ
ーン情報取得手段とを備えることを特徴とする。
【0024】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記第1の記憶手段は、隣接する階調間の濃度差を所定
範囲とする上記濃度情報を記憶することを特徴とする。
【0025】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記画素情報取得手段は、対象画像を複数ブロックに分
割した状態での対象画素の位置を取得し、上記第1の記
憶手段は、上記分割ブロック内の各画素に対応した上記
濃度情報を記憶することを特徴とする。
【0026】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記パターン情報取得手段での取得情報に基づいて、対
象画素の記録を実行する記録手段を備えることを特徴と
する。
【0027】第5の発明は、複数の機器が互いに通信可
能に接続されてなる画像処理システムであって、上記複
数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項1〜4
の何れかに記載の画像処理装置の機能を有することを特
徴とする。
【0028】第6の発明は、複数の記録素子により対象
画像を画素単位で被記録媒体上へ記録するための画像処
理方法であって、上記複数の記録素子の記録剤により表
現される複数の階調の濃度情報を当該階調に対応させて
第1の記憶手段へ記憶する第1の記憶ステップと、上記
第1の記憶手段内の濃度情報に対応させて、上記複数の
記録素子における各記録剤の使用/不使用の複数のパタ
ーン情報を第2の記憶手段へ記憶する第2の記憶ステッ
プと、対象画素の濃度階調及び位置を取得する画素情報
取得ステップと、上記画像情報取得ステップにより得ら
れた取得情報に基づいて該当する濃度情報を上記第1の
記憶手段から取得すると共に、当該取得濃度情報に基づ
いて該当するパターン情報を上記第2の記憶手段から取
得するパターン情報取得ステップとを含むことを特徴と
する。
【0029】第7の発明は、上記第6の発明において、
上記第1の記憶ステップは、隣接する階調間の濃度差を
所定範囲として、上記濃度情報を上記第1の記憶手段へ
記憶するステップを含むことを特徴とする。
【0030】第8の発明は、上記第6の発明において、
上記画素情報取得ステップは、対象画像を複数ブロック
に分割した状態での対象ブロック内の対象画素の位置を
取得するステップを含み、上記第1の記憶ステップは、
上記分割ブロック内の各画素に対応した上記濃度情報を
階調毎に上記第1の記憶手段へ記憶するステップを含む
ことを特徴とする。
【0031】第9の発明は、上記第8の発明において、
上記第1の記憶ステップは、任意の階調の平均濃度と当
該階調に隣接する階調の平均濃度の差を所定範囲とし
て、上記濃度情報を上記第1の記憶手段へ記憶するステ
ップを含むことを特徴とする。
【0032】第10の発明は、上記第6の発明におい
て、上記パターン情報取得ステップにより得られた情報
に基づいて、対象画素の記録動作を実行する記録ステッ
プを含むことを特徴とする。
【0033】第11の発明は、請求項1〜4の何れかに
記載の画像処理装置の機能、又は請求項5記載の画像処
理システムの機能を実施するための処理プログラムを、
コンピュータが読出可能に格納した記憶媒体であること
を特徴とする。
【0034】第12の発明は、請求項6〜10の何れか
に記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュータ
が読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とす
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0036】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すような記録部100を備えるインクジェット
記録装置に適用される。尚、ここでは説明の簡単のた
め、本実施の形態でのインクジェット記録装置(以下、
単に「記録装置」と言う)は、透過性のあるインク/フ
ィルム系を使用し、透過画像をモノクロ画像として記録
するものとする。
【0037】<本実施の形態での記録装置の記録部10
0の構成>上記図1は、記録部100の斜視図であり、
図2は、上記図1の“A”で示す方向からの側面図(A
矢視図)であり、図3〜図5は、記録部100の主なる
構成部分の詳細を示した図である。図3は、上記図1に
示した状態でのキャリッジ112を上方向から見た状態
を示す図であり、図4(a)は、上記図1に示した状態
でのヘッド113a〜113rのうちの任意の1つのヘ
ッド(113)を下方向から見た状態を示す図であり、
図4(b)は、記録材であるシート101上に当該ヘッ
ド(113)のノズル114(記録素子)によりインク
が打込まれた状態を示す図であり、図5は、上記図1に
示した状態でのキャリッジ112を下方向から見た状態
を示す図である。
【0038】上記図1〜上記図5において、“101”
は、画像が記録される記録材としてのシートである。
“102”と“103及び”104“と“105”はそ
れぞれ対になっており、シート101をX方向へ搬送す
るローラであり、“106”は、シート101へ接触す
るように設けられた膨出部である。ローラ105には、
部分的に膨出部106が設けられている。“107”
は、モータであり、“108”は、モータ107の軸に
取り付けられたプーリである。“109”及び“11
0”は、ローラ102及び104の一端に取り付けられ
たプーリであり、“111”は、ベルトである。プーリ
109及び110は、ベルト111によってプーリ10
8へ結合されている。このような構成によって、ローラ
102及び104は、モータ107の回転に従って回転
する。また、ローラ103及び105は、不図示の機構
によってローラ102及び104に押し付ける方向へ付
勢されており、この構成によってシート101をX方向
に搬送する。
【0039】“113a〜113r”は、複数のヘッド
であり、“112”は、ヘッド113a〜113rを搭
載するキャリッジである(上記図5参照)。上記図4
(a)に示すように、それぞれのヘッド113a〜11
3rには、多数のノズル114(記録素子)がシート5
01面に対向して設けられている。“116”及び“1
17”は、キャリッジ112を摺動可能に保持するシャ
フトである。シャフト116は、キャリッジ112に設
けられた穴118を貫通し、また、キャリッジ112に
設けられた突起部分119がシャフト117に乗る構造
となっている。このような構成によって、ヘッド113
a〜113rのノズルが設けられた面が、所定距離dで
シート101へ相対するようになる。
【0040】“120”は、その一部がキャリッジ11
2に固定されたベルトであり、“121”は、モータで
ある。“122”は、モータ121の軸に取り付けられ
たプーリであり、“124”は、固定軸123へ回転可
能に取り付けられたプーリである。プーリ122とプー
リ124は、ベルト120によって結合されている。こ
のような構成によって、モータ121の回転に従ってキ
ャリッジ112がY方向及びその反対方向に移動可能と
なり、シート101のY方向全域、キャリッジ112の
待機位置である112a、及びシート101に関して位
置112aと対象の位置へと移動可能となる。
【0041】尚、シート101上をキャリッジ112が
移動する間、キャリッジ112に搭載されたヘッダ11
3a〜113rのノズル面と、シート101との間隔
は、所定距離dに保たれるように構成されている。
【0042】“126a”〜“126r”は、リザーブ
タンクであり、ヘッド113a〜113rへ対応して装
着されている。リザーブタンク126a〜126rはそ
れぞれ、対応するヘッドへインクを供給する。リザーブ
タンク126a〜126rには、不図示のチューブが接
続されており、当該チューブは、更に不図示のインクタ
ンクに接続されている。これにより、インクタンクから
リザーブタンク126a〜126rへと、インクを補給
できるようになる。
【0043】尚、ここでは、説明の簡単のため、リザー
ブタンク126a〜126rとヘツド113a〜113
rはそれぞれ、12個(a〜r)用意されているものと
する。また、その内訳は、一例として、黒の濃度の異な
るもの6種類(以下、薄い方から“#1”〜“#6”で
示す)とし、各濃度について2個づつ用意されているも
のとする。
【0044】“125”は、ローラ102とローラ10
4の間に設けられたシートガイドである。“115”
は、上述の構成によってシート101上へノズルでイン
クを吐出した時にシート101上へ形成されるドットを
示したものである。
【0045】<本実施の形態での記録装置の記録制御の
基本構成>本実施の形態での記録装置は、上記図1〜上
記図5によって示した記録部100を制御するための記
録制御手段として、図6に示すような記録制御部200
を備えている。
【0046】記録制御部200は、上記図6に示すよう
に、記録対象の画像データを入力する画像入力部201
と、ユーザから各種動作指示のための操作が行なわれる
操作部202と、本実施の形態での記録装置全体の動作
制御を司るCPU203と、CPU203での動作制御
のためのプログラムや各種データが格納される記憶媒体
204と、CPU203から作業用領域等として使用さ
れるRAM205と、画像入力部201により入力され
た画像データを格納するイメージメモリ206と、イメ
ージメモリ206内の画像データに対して各種の画像処
理を施す画像処理部207と、画像処理部207での処
理後の画像データを格納するビットプレーンメモリ20
8と、上記図1〜上記図5によって示される記録部10
0によってシート101への記録処理を行うプリンタ2
09とを備えており、これらの各構成部201〜209
は、バスライン210によって互いにデータ授受できる
ようになされている。
【0047】画像入力部201は、不図示の通信手段を
介して供給される記録対象の画像データ(各画素に対す
る濃度データ(CV値)からなる画像データ)を入力す
る。操作部202には、各種パラメータの設定及び記録
開始の指示等を実行するための各種キーが設けられてい
る。
【0048】CPU203は、記憶媒体204へ予め格
納された各種プログラムを読み出して実行することで、
本記録装置全体の動作を制御する。記憶媒体204に
は、画像処理部207での画像処理で使用されるガンマ
補正変換テーブル204a及びインク重ね打ち組み合わ
せテーブル204bと共に、CPU203により実行さ
れる制御プログラムや、エラー処理のためのプログラム
等を含む制御プログラム群204c等が格納されてい
る。
【0049】ガンマ補正変換テーブル204aは、画像
処理部207での画像処理としてのガンマ変換処理の実
行の際に参照されるテーブルである。ここでのガンマ変
換処理は、記録部100によるシート101上への画像
記録の際に、モダリティ依存のガンマカーブを所望のガ
ンマカーブとなるよう変換する処理を含んでいる。
【0050】尚、インク重ね打ち組み合わせテーブル2
04bについての詳細は後述する。また、本記録装置の
後述するような動作は全て、CPU203が記憶媒体2
04内のプログラムを読み出して実行することで実現さ
れる。また、記憶媒体204としては、ROM、FD、
CD−ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスク等
を適用可能である。
【0051】RAM205は、本記録装置での各種処理
実行の際のワークエリア(作業用領域)、エラー処理時
の一時待避エリア、及び画像処理時のワークエリア等と
して使用される。
【0052】イメージメモリ206には、画像入力部2
01によって入力された画像データが格納され、画像処
理部207は、イメージメモリ206内の画像データに
基づいて、インクジェットで多階調を実現するための吐
出パターンを作成する。ビットプレーンメモリ208に
は、画像処理部207により得られた吐出パターンのデ
ータが格納される。プリンタ部209は、記録部100
によって、ビットプレーンメモリ208内の吐出パター
ンに基づいて、シート101上へドット画像を形成す
る。
【0053】バスライン210は、本記録装置内でのア
ドレス信号、各種データ、及び制御信号等を伝送するた
めのバスラインである。
【0054】<本実施の形態での記録装置で使用する記
録剤の一例>記録部100のヘッド113a〜113r
(上記図5等参照)では、図7に示すように、それぞれ
濃度が異なる6種類の黒の記録剤(インク)を使用する
ものとする。上記図8では、インクの種類を、濃度の薄
い方から順に“#1”〜“#6”で示している。また、
“染料濃度(%)”は、各インク#1〜#6の染料濃度
を示し、“透過濃度(OD値)”は、透明の記録媒体に
記録した場合の各インク#1〜#6の透過濃度(記録O
D値)を示す。
【0055】尚、それぞれのインク#1〜#6は、染料
及び溶媒からなるものとする。“溶媒”とは、水に、界
面活性剤や保湿剤等の各種添加剤が含まれたものであ
る。これら添加剤によって、ヘッド113a〜113r
での吐出特性や、シート101上での吸収特性とが制御
される。
【0056】上述のような6種類のインク#1〜#6を
用いたヘッド113a〜113rによる記録において、
同一画素に打ち込む重ね打ち回数を最大4とし、同一濃
度のインクの重ね打ちはしないという制限を与えた場
合、1つの画素で表すことのできる階調数は、 6+6C2+6C3+6C4+1=57 となる。
【0057】尚、インク#1〜#6としては、上記図7
に示すように、同一濃度になる組合せができないような
染料濃度を有するインクを用いている。また、低濃度側
4種のインク#1〜#4のドット単独の濃度比は、低濃
度側から1:2:4:8となっている。
【0058】ここでは、上記の57階調のうちの53階
調を使用して画像を記録する。すなわち、256階調の
入力画像データを53値化して当該画像を記録する。図
8は、この場合の各階調(53階調)を表現するための
インクの種類とその組合せのパターン一例を示したもの
である。
【0059】上記図8において、“No”の欄は、各階
調(“0”〜“52”)を示している。このNo欄の中
の“※”で示す部分(57階調の中の53階調を除く残
りの4階調の部分)は、低濃度部分での濃度レベルの差
が、高濃度部分と比較して小さくなるようにするために
使用しない組合せのパターンである。
【0060】インク#1〜#6の欄において、“○”
は、インクをヘッドから吐出することを示し、“×”
は、インクをヘッドから吐出しないことを示している。
また、“dl[n]”(n:0〜52:整数)の欄は、
階調を表現するインク濃度レベルを示しており、記録O
D値に比例するレベルとなっている。また、“th
[n]”(n=0〜52:整数)の欄は、入力画像デー
タを53階調の何れかの階調に決定するための閾値を示
している。この閾値th[n]は、通常、インク濃度レ
ベルdl[n−1]と、インク濃度レベルdl[n]と
の間の中点のインク濃度レベルとして決定される。例え
ば、th[1](n=1)については、dl[0](=
0)とdl[1](=8.6)の中間の濃度レベル(=
4.3)となる。
【0061】上記図8に示したようなデータは、上記図
6に示したインク重ね打ち組み合わせテーブル204b
として記憶媒体204へ格納されている。そして、この
インク重ね打ち組み合わせテーブル204bに基づいて
決定されるインク濃度レベルが、インク濃度データであ
る。
【0062】また、No0〜No52によって示される
53値のインク濃度レベルdl[0]〜dl[52]
と、No1〜No52によって示される52値の閾値t
h[1]〜th[52]とを用いて、詳細は後述する
が、画像処理部207にて256階調の入力画像データ
を53値化する多値誤差拡散処理が行われる。
【0063】尚、ここでは、多値誤差拡散処理の実行に
よって、入力画像データの多値化を行なうようにしてい
るが、これに限定されるものではない。例えば、多値平
均濃度保存法や多値ディザマトリックス法、或いはサブ
マトリックス法等の他の多値化処理によって、入力画像
データの多値化を行なうようにしてもよい。
【0064】<画像処理部207の内部の基本構成>画
像処理部207は、例えば、図9に示すように、データ
読込部207a、ガンマ補正処理部207b、前処理部
207c、注目画素選択部207d、インク分配処理部
207e、及び誤差拡散処理部207fを含んでいる。
【0065】尚、上記図9に示した画像処理部207の
各構成部207a〜207fは、例えば、ハードウェア
(画像処理ボード)で実現するように構成するようにし
てもよいし、ソフトウェアで実現するように構成するよ
うにしてもよい。例えば、ソフトウェアによって構成す
る場合、CPU203が記憶媒体204の制御プログラ
ム群204c内のプログラムを読み出して実行すること
で、上記図9の画像処理部207の構成部207a〜2
07fの機能が実現されることになる。
【0066】そこで、先ず、ユーザが、所望の画像を記
録するために、操作部202により当該記録動作の指示
を行う。これにより、データ読込部207aは、画像入
力部201により入力画像データを取り込み、当該画像
データをイメージメモリ206へ格納する。
【0067】ガンマ補正処理部207bは、イメージメ
モリ206から画像データを取得し、当該画像データに
おける各画素毎のCV値(濃度データ)を、ガンマ補正
変換テーブル204aに基づいて、濃度を表す信号であ
るCD値へ変換し、そのCD値をイメージメモリ206
へ格納する。
【0068】前段処理部207cは、イメージメモリ2
06内のガンマ補正処理部207bでの処理後の画像デ
ータ(CD値により示されるデータ)に対して、拡大補
間処理、画像回転、及びフォーマッティング等の処理を
施す。
【0069】注目画素選択部207dは、イメージメモ
リ206内の前段階処理部207cでの処理後の画像デ
ータにおいて、処理対象とする1画素を選択し、そのC
D値(濃度データ)を取得する。
【0070】インク分配処理部207eは、注目画素選
択部207dにて得られた選択画素(対象画素)のCD
値について、記憶媒体204のインク重ね打ち組合せテ
ーブル204bを参照して、重ね打ちするインクの組合
せのデータを取得し、当該データによって、各濃度のイ
ンクの吐出及び不吐出の2値信号を決定し、更にこれを
所定の規則に従って、各ヘッドの吐出及び不吐出の2値
信号を決定し、これらの決定結果を各ヘッド毎のビット
プレーンとしてビットプレーンメモリ208へ格納す
る。
【0071】誤差拡散処理部207fは、実際の対象画
素のCD値と、インク分配処理部207eでの決定(重
ね打ちの組合せの決定)に従って記録した場合のCD値
との差(誤差)を、対象画素の周囲の画素へ振り分け
る。具体的には、イメージメモリ206において、上記
誤差値を、まだ展開処理の完了していない周囲の画素の
CD値へ加減する。
【0072】図10は、上述した画像処理部207での
処理において、入力画像データ、及び当該画像データの
多値誤差拡散処理後に得られる画像データ(53値化画
像データ)の一部を示したものである。尚、ここでの入
力画像データは、前段階処理部207cの処理後の画像
データとする。
【0073】上記図10において、“f(i,j)”
は、256階調(0:黒〜255:透明)の入力画像デ
ータ(多値化(53値化)の対象となる画像データ)の
注目画素(i,j)の濃度データ(濃度レベル)を示
す。“B(i,j)”は、注目画素(i,j)を多値化
(53値化)した後の濃度データ(“0”、“8.
6”、…、“250.7”、“255”の53個の値)
を示す。
【0074】したがって、上記図10では、同図中に示
す破線より上の画素(i−2,j−1)〜(i−1,
j)については、既に多値化(53値化)処理が終了し
ており、それ以降の画素(i,j)、(i+1,j)、
…、(i,j+1)、(i,j+2)が、次のようにし
て引き続き順次、多値化(53値化)が行なわれること
になる。
【0075】先ず、注目画素選択部207dは、画素
(i,j)を注目画素として、その濃度データ(CD
値)を取得する。このときの濃度データが、濃度レベル
f(i,j)である。
【0076】次に、インク分配処理部207eは、記憶
媒体204のインク分配テーブル204bを参照し、注
目画素選択部207dにて得られた注目画素(i,j)
の濃度レベルf(i,j)と、閾値th[n]との比較
演算を行う。具体的には、 th[n]≦f(i,j)<th[n+1] …(1) なる式(1)を満たす“n”を求め、 B(i,j)=dl[n] …(2) なる式(2)により、注目画素(i,j)の多値化(5
3値化)後の濃度データB(i,j)を決定する。
【0077】また、インク分配処理部207eは、記憶
媒体204のインク分配テーブル204bから、上記式
(2)にて決定したB(i,j)(=dl[n])に対
応付けられたヘッドの吐出パターンを取得し、そのパタ
ーンをビットプレーンとしてビットプレーンメモリ20
8へ格納する。例えば、dl[2](n=2)の場合、
No2のインク#1〜#6の吐出パターン“○○○××
×”に基づくビットプレーン(吐出/不吐出の2値信
号)が、注目画素(i,j)のビットプレーンとしてビ
ットプレーンメモリ208へ格納されることになる。
【0078】次に、誤差拡散処理部207fは、例え
ば、図11に示すような誤差拡散マトリックスを用い
て、インク分配処理部207eにて決定された濃度デー
タB(i,j)と、多値化処理前の濃度データf(i,
j)との間に生じた誤差errを、 err=f(i,j)−dl[n] …(3) なる式(3)によって求める。そして、誤差拡散処理部
207fは、誤差errを、 f´(x,y)=f(x,y)+err*M(x−i,y−j)/31 …(4) なる式(4)に従って、注目画素(i,j)の周辺画素
へ拡散する。上記式(4)において、“f´(x,
y)”は、周辺画素(x,y)の濃度データf(x,
y)に対して、誤差errが分散された結果の濃度デー
タを示す。
【0079】したがって、誤差errは、上記図11に
示した誤差拡散マトリックスの配分に従って、各画素へ
拡散され、以後この拡散された誤差を含めた濃度データ
f´(i,j)を用いて、同様に多値化(53値化)処
理が実行されることになる。
【0080】以上の一連の処理によって、注目画素
(i,j)についての誤差拡散処理が終了する。それ以
降の画素(i+1,j)、…、(i,j+1)、(i,
j+2)についても、その濃度データ(CD値)に基づ
き、同様にして誤差拡散処理が行なわれることになる。
この結果、異なる濃度を持つそれぞれのヘツド113a
〜113rに対する各画素毎のビットプレーン(吐出/
不吐出の2値信号)が形成されてビットプレーンメモリ
208へ格納される。
【0081】尚、記録対象の画像データにおいて、誤差
拡散処理を施す画像領域としては、例えば、1ページ分
の全画像領域へ誤差拡散処理を施して、1ぺ一ジ分のビ
ットプレーンを完成させてから、次の記録のためのプロ
セスに移行するようにしてもよい。或いは、1ページ分
の画像領域を複数分割し、対象領域のビットプレーンを
完成させて記録処理を行った後に、次の領域を対象領域
として当該領域のビットプレーンを完成させて記録処理
を行う、というように、分割領域毎の処理とするように
してもよい。後者の場合、前の領域の記録を行なってい
る間に、次の領域のビットプレーンを完成するようにし
てもよい。
【0082】上述のようにしてヘツド113a〜113
rのビットプレーンが完成すると、プリンタ部209
は、次のような記録部100による記録動作(記録プロ
セス)を開始する。
【0083】具体的には、上記図2を用いて説明する
と、先ず、不図示の手段によりシート101が同図にお
いて左方向からローラ102及びローラ103の間に搬
送される。次に、シート101は、モータ107によ
り、所定距離dづつ間欠的にX方向へ搬送される。この
とき、シート101が停止している間に、モータ121
が回転し、キャリッジ112がY方向に一定のスピード
で移動する。
【0084】キャリッジ112上のヘッド113a〜1
13rがシート101上を通過する間に、ヘッド113
a〜113rは、上述のようにして完成されたビットプ
レーンに基づいたノズル吐出指令信号により制御され
る。これにより、ヘッド113a〜113rの各ノズル
から選択的にインク滴が吐出される。
【0085】ヘッド113a〜113rがシート101
上を通過してシート101上から離れた位置にある間
に、モータ107は、シート101を所定距離d分をX
方向へ移動させて停止させる。ここで再び、モータ10
7は、シート101を所定スピードで移動させる。この
ときも上述したようにして、ヘッド113a〜113r
の各ノズルから選択的にインク滴が吐出される。
【0086】上述のような記録動作が繰り返し実行され
ることで、最終的にシート101上へ入力画像が記録さ
れる。記録が終了したシート101は、ローラ104及
び106により上記図2での左方向へ搬送され、その
後、不図示の搬送手段により装置外へ排出される。
【0087】<本実施の形態での記録装置の最も特徴と
する構成>従来技術の問題点として、上記図25に示し
たような疑似輪郭の発生を挙げた。本実施の形態での記
録装置の最も特徴とする構成についての説明の前に、ま
ず、疑似輪郭の発生の原因について具体的に説明する。
【0088】例えば、上記図6に示したような記録制御
部200において、記憶媒体204のインク重ね打ち組
み合わせテーブル204bとして、図12に示すような
テーブルを用いるものとする。また、記録対象となる入
力画像において、濃度階調が“2144”〜“207
5”で徐々に変化する部分に着目する。
【0089】入力画像の濃度階調が“2144”〜“2
075”で徐々に変化する部分の記録には、上記図12
に示すように、先ず最初にNo24のビットプレーンが
主に使用され、次にNo23のビットプレーンが主に使
用される。そして、No37のビットプレーンが使用さ
れるか、或はNo36のビットプレーンが使用されるか
は、誤差拡散処理部207での処理結果によって決定さ
れる。しかしながら、一般的になだらかに階調が変化す
る部分で、ビットプレーンが徐々に切り変わるとは限ら
ず、段階的に切り変わる部分が発生する場合がある。
【0090】図13は、ビットプレーンの切り変わりに
よる記録画素の状態の一例を示したものである。上記図
13において、白丸(○)及び黒丸(●)はそれぞれ画
素を示す。白丸(○)は、No24のビットプレーンが
使用されて記録される画素であり、黒丸(●)は、No
23のビットプレーンが使用されて記録される画素であ
る。
【0091】また、上記図7に示したインク#1〜#6
の濃度により、No24のビットプレーンが使用される
画素の濃度は、“1.52”となり、No23のビット
プレーンが使用される画素の濃度は、“1.58”とな
る。
【0092】したがって、上記図13では、白丸(○)
の部分と、黒丸(●)の部分との境界に、濃度差“0.
06”が発生することになる。
【0093】一方、上述したように、透過のフィルムに
対して、人間の目の濃度分解能は10bit以上であ
り、これを透過濃度に直すと“0.003”となる。し
たがって、“0.003”以上の濃度差の境界が発生す
ると、人間の目では、これが輪郭として認識されること
になる。
【0094】すなわち、記録画像において、本来輪郭の
ないところであっても、“0.003”以上の濃度差が
あれば、人間の目では輪郭として認識される。これを考
慮すると、上記図13に示した記録状態の場合、白丸
(○)の部分と黒丸(●)の部分の境界に発生した濃度
差“0.06”は、人間の目で輪郭として認識されるに
は十分大きい数字である。このような輪郭が、擬似輪郭
である。
【0095】上述のような疑似輪郭を防ぐための方法と
しては、例えば、最低濃度のインクの濃度を“0.00
3”以下とし、また、途中の階調の濃度のインクの種類
も増やして、これらのインクの組合せ(ビットプレー
ン)により、記録(重ね打ち)した場合の画素の濃度を
“0.003”以下にすることが考えられる。しかしな
がら、この方法では、インクの種類が多くなり、記録装
置が複雑化或は大型化してしまい、現実的でない。
【0096】そこで、本実施の形態では、記録対象とな
る入力画像において、なだらかに階調が変化する部分に
ついては、図14(a)に示すように、低い濃度の画素
(低濃度を表現するためのビットプレーン)から一段濃
い濃度の画素(一段濃い濃度を表現するためのビットプ
レーン)へと一斉に切り変わるのでなく、同図(b)及
び(c)に示すように、徐々に切り変わるように構成す
ることで、上述したような疑似輪郭の発生を防ぐように
した。
【0097】本実施の形態での上記構成によれば、例え
ば、上記図14(a)に示すようなビットプレーンの切
り替えでは、人間の目で輪郭として認識されない限界の
濃度差が“0.003”であるのに対して、同図(b)
に示すようなビットプレーンの切り替えでは、人間の目
で輪郭として認識されない限界の濃度差を“0.01
5”とすることが可能となり、同図(c)に示すような
ビットプレーンの切り替えでは、人間の目で輪郭として
認識されない限界の濃度差を“0.03”とすることが
可能となる。したがって、例えば、上記図14(b)に
示すようなビットプレーンの切り替えを行う(画素の出
現パターンをコントロールする)ことで、最小濃度が
“0.015”以下であれば、擬似輪郭の発生を防ぐこ
とができる。また、同図(c)に示すようなビットプレ
ーンの切り替えを行うことで、最小濃度が“0.03”
以下であれば、擬似輪郭の発生を防ぐことができる。以
下、本実施の形態の最も特徴とする上記構成について具
体的に説明する。
【0098】尚、以下の説明においては、一例として、
それぞれ濃度が異なる8種類の黒の記録剤(インク)を
使用するものとする。すなわち、黒の濃度の異なるもの
のインクを8種類(以下、これらのインクの種類を、濃
度の薄い方から順に“#1”〜“#8”で示す)につい
て、インク#1〜#4のカートリッジがそれぞれ1個、
インク#5のカートリッジが2個、インク#6〜#8の
カートリッジがそれぞれ4個の計18個のインクカート
リッジが用意されているものとする。また、これらのイ
ンク#1〜#8の濃度及び重ね打ち回数等については、
例えば、図15に示される。この図15での“重ね打ち
回数(最高)”とは、1つの画素に許される該当濃度の
インクの重ね打ちの回数のことである。
【0099】(1)記録制御部200の構成 本実施の形態の最も特徴とする構成の一つは、記録制御
部200の記憶媒体204にある。すなわち、図16に
示すように、本実施の形態での記憶媒体204は、上記
図6に示した基本構成でのインク重ね打ち組み合わせテ
ーブル204bの代わりに、ブロック内番地指定テーブ
ル204b(1)、重ね打ちパターン振り分けテーブル
204b(2)、及びインク組み合わせテーブル204
(3)が格納されるようになされている。
【0100】図17は、ブロック内番地指定テーブル2
04b(1)の一例を示したものである。上記図17に
おいて、a1,a2,a3,…,b1,b2,b3,…,
1,c2,c 3,…は、1ページの画像をブロック分割
したときの各ブロックに対応したブロックデータを示
す。
【0101】図18(a)〜(e)は、上記図17に示
したブロックデータa1,a2,a3,…,b1,b2
3,…,c1,c2,c3,…の内部構成の一例を示した
ものである。具体的には、上記図18(a)に示すよう
に、1ブロックを横2画素×縦1画素のブロックとした
場合、例えば、ブロックデータa1は、2つの画素の番
地を示すデータ(番地データ)A1,A2から構成される
ことになる。また、ブロック分割の他の例として、上記
図18(b)に横1画素×縦2画素のブロックとした場
合、同図(c)に横2画素×縦2画素のブロックとした
場合、同図(d)に横4画素×縦4画素のブロックとし
た場合、同図(e)に変則横2画素×縦4画素のブロッ
クとした場合のそれぞれの場合の、一例としてのブロッ
クデータa1を構成する画素の番地データの配置を示し
た。
【0102】上述のようなブロック内番地指定テーブル
204b(1)によって、1ページの画像上における画
素の番地が定義される。
【0103】尚、上記図18(e)に示したブロックに
ついて、必ずしも矩形でなくともよい。また、ブロック
内の画素の番地については、一定の規則により配列して
もよいし、ランダムに配列してもよい。また、全てのブ
ロックを同じ配列にしてもよいし、ブロック毎に変える
ようにしてもよい。また、ブロック内番地指定テーブル
204b(1)を設ける代わりに、任意のアルゴリズム
を用いて、各画素の番地を決定するようにしてもよい。
また、以下の説明では、当該説明の簡単のため、上記図
18(c)に示したような横2画素×縦2画素のブロッ
クを採用するものとし、画素のサイズとしては、その一
例として“600dpi”とする。したがって、横2画
素×縦2画素のブロックであれば“300dpi”とな
る。
【0104】図19は、インク組合せテーブル204b
(3)の一例を示したものである。インク組合せテーブ
ル204b(3)では、上記図19に示すように、各階
調値(ここでは、“0”〜“4095”において“4
0”又はその倍数毎の階調値)のそれぞれに対して、重
ね打ちされるインクの種類及びその数が定義されてい
る。インクの種類としては、上述したように、ここでは
8種類のインク#1〜#8ものを使用しているが、上記
図19では説明の簡単のまて、インク#1〜#7につい
てを図示している。
【0105】上記図19において、「O.D.」は、対
応する階調値のOD値を示す。“○”の数は、対応する
インク#Xを重ね打ちする回数を示す。空欄(“○”が
記載されていない個所)は、対応するインク#Xを使用
しないことを示す。これにより、例えば、階調値“13
20”においては、インク#1を1発重ね打ちし、イン
ク#5を2発重ね打ちすることを示している。
【0106】図20(a)〜(d)は、重ね打ちパター
ン振り分けテーブル204b(2)の一例を示したもの
である。重ね打ちパターン振り分けテーブル204b
(2)は、上記図20(a)〜(d)で示される階調値
“1360”〜“1363”のテーブルと同様な、階調
値“0”〜“4095”のテーブルを含んでいる。
【0107】例えば、上記図20(a)のテーブル(階
調値“1360”についてのテーブル)において、縦4
×横4の“○”は、上記図18に示した縦4×横4のブ
ロック内の画素(番地)に対応している。“○”の中の
数字は、上記図19に示した階調値“1360”のOD
値に対応している。したがって、上記図20(a)のテ
ーブルは、階調値“1360”について、縦4×横4の
16画素(“1”〜“16”の番地で示される画素)の
全てを、OD値が“1.02”のインク組合せで重ね打
ちすることを意味する。
【0108】上記図20(a)のテーブルと同様に、上
記図20(b)のテーブル(階調値“1361”につい
てのテーブル)は、1番地の画素のみOD値“1.0
5”のインクの組み合わせで重ね打ちし、それ以外の2
〜16番地の画素については、OD値“1.02”のイ
ンクの組み合わせで重ね打ちすることを意味する。他の
上記図20(c)のテーブル(階調値“1362”につ
いてのテーブル)、及び同図(d)のテーブル(階調値
“1363”についてのテーブル)についても同様であ
る。
【0109】したがって、上記図20(a)のテーブル
(階調値“1360”についてのテーブル)に従った重
ね打ちでは平均濃度が“1.02”となり、同図(b)
のテーブル(階調値“1361”についてのテーブル)
に従った重ね打ちでは平均濃度が“1.0275”とな
り、同図(c)のテーブル(階調値“1362”につい
てのテーブル)に従った重ね打ちでは平均濃度が“1.
035”となり、同図(b)のテーブル(階調値“13
63”についてのテーブル)に従った重ね打ちでは平均
濃度が“1.0475”となる。すなわち、ブロック内
の画素の平均濃度は、“0.075”ずつ変化する。
【0110】尚、上記図20(a)〜(d)では、説明
の簡単のため、重ね打ちパターン振り分けテーブル20
4b(2)として、階調値“1360”〜“1363”
の各テーブルを図示したが、実際には他の階調値
(“0”〜“4095”)についての同様なテーブルが
ある。そして、これらのテーブルの間でも、ブロック内
の画素の平均濃度が“0.075”又はその倍数毎にO
D値=“0”〜“3.07”の範囲で変化するようにな
されている。
【0111】(2)画像処理部207の構成 上記図16に示した記録制御部200の画像処理部20
7は、図21に示すように、上記図9に示した基本構成
に対して、更にインク組み合わせ取得部207gを備え
た構成としている。
【0112】尚、上記図16では、説明の簡単のため、
インク組み合わせ取得部207gに着目して図示してい
るため、上記図9に示したイメージメモリ206等は省
いている。また、上記図16に示す画像処理部207に
おいて、上記図9に示した画像処理部207と同様に動
作する個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略
する。また、上記図16に示す画像処理部207の各構
成部207a〜207gについても、上記図9に示した
画像処理部207と同様に、例えば、ハードウェア(画
像処理ボード)で実現するように構成するようにしても
よいし、ソフトウェアで実現するように構成するように
してもよい。例えば、ソフトウェアによって構成する場
合、CPU203が記憶媒体204の制御プログラム群
204c内のプログラムを読み出して実行することで、
上記図16の画像処理部207の構成部207a〜20
7gの機能が実現されることになる。
【0113】そこで、先ず、上述したように、ユーザ
が、所望の画像を記録するために、操作部202により
当該記録動作の指示を行うと、データ読込部207a
は、画像入力部201により入力画像データを取り込
み、当該画像データをイメージメモリ206へ格納す
る。
【0114】ガンマ補正処理部207bは、イメージメ
モリ206から画像データを取得し、当該画像データに
おける各画素毎のCV値(濃度データ)を、ガンマ補正
変換テーブル204aに基づいて、濃度を表す信号であ
るCD値へ変換し、そのCD値をイメージメモリ206
へ格納する。
【0115】前段処理部207cは、イメージメモリ2
06内のガンマ補正処理部207bでの処理後の画像デ
ータ(CD値により示されるデータ)に対して、拡大補
間処理、画像回転、及びフォーマッティング等の処理を
施す。
【0116】注目画素選択部207dは、イメージメモ
リ206内の前段階処理部207cでの処理後の画像デ
ータにおいて、処理対象とする1画素を選択し、そのC
D値(濃度データ)を取得する。
【0117】以上の各構成部207a〜207dでの処
理終了後、インク組み合わせ取得部207gにおいて、
次のような処理(ステップS301〜S303)が実行
される。
【0118】先ず、インク組み合わせ取得部207g
は、記憶媒体204内のブロック内番地指定テーブル2
04b(1)(上記図17及び図18参照)を参照し
て、注目画素選択部207dにて得られた対象画素(注
目画素)が、ブロック内の何番地の画素であるかを示す
番地データを取得する(ステップS301)。例えば、
対象画素が、“ブロックa2内のA5番地に位置する画
素”といった番地データを取得する(上記図17及び図
18参照)。
【0119】次に、インク組み合わせ取得部207g
は、記憶媒体204内の重ね打ちパターン振り分けテー
ブル204b(2)(上記図20(a)〜(d)参照)
を参照して、ステップS301にて取得した対象画素の
番地と、注目画素選択部207dにて得られた対象画素
のCD値とから、該当する重ね打ちパターンのOD値を
取得する(ステップS302)。
【0120】そして、インク組み合わせ取得部207g
は、記憶媒体204内のインク組み合わせテーブル20
4b(3)(上記図19参照)を参照して、ステップS
302にて取得したOD値に対応するインク組合せを取
得する(ステップS303)。
【0121】インク分配処理部207eは、インク組み
合わせ取得部207gにより得られたインク組み合わせ
に基づいて、各濃度のインク(各ノズルのインク)の吐
出及び不吐出の2値信号を決定し、更にこれを所定の規
則に従って、各ヘッドの吐出及び不吐出の2値信号を決
定し、これらの決定結果を各ヘッド毎のビットプレーン
としてビットプレーンメモリ208へ格納する。
【0122】以上の一連の処理によって、注目画素
(i,j)についての処理が終了する。その後、他の画
素についても同様の処理が繰り返し実行されることで、
ビットプレーンメモリ208には、対象画像の各画素に
ついての、異なる濃度を持つそれぞれのヘツド113a
〜113rに対するビットプレーン(吐出/不吐出の2
値信号)が格納される。
【0123】尚、記録対象の画像データにおいて、上記
の処理を施す画像領域としては、例えば、1ページ分の
全画像領域へ当該処理を施して、1ぺ一ジ分のビットプ
レーンを完成させてから、次の記録のためのプロセスに
移行するようにしてもよい。或いは、1ページ分の画像
領域を複数分割し、対象領域のビットプレーンを完成さ
せて記録処理を行った後に、次の領域を対象領域として
当該領域のビットプレーンを完成させて記録処理を行
う、というように、分割領域毎の処理とするようにして
もよい。後者の場合、前の領域の記録を行なっている間
に、次の領域のビットプレーンを完成するようにしても
よい。
【0124】上述のようにしてヘツド113a〜113
rのビットプレーンが完成すると、プリンタ部209
は、上述したような記録部100による記録動作(記録
プロセス)が開始されることになる。ここでは、例え
ば、画素密度を“600dpi”、最小濃度負荷を
“0.012”とし、また、階調が徐々に変わる際に、
上記図14(c)に示したようなパターンで一段高い濃
度の画素が現われるようになされている。また、1ドッ
トのインク液滴の量を約“8pl”とし、1画素を4ド
ット以下で形成されるようになされている。この場合、
1画素のインク量は、約32pl以下となる。
【0125】上述のように、本実施の形態では、対象画
像を複数ブロックに分割した状態での対象画素の位置
(番地)を取得すると共に階調値(CD値)を取得し、
当該番地及びCD値に基づいた記録OD値を取得し、当
該記録OD値に該当するインクの組み合わせで、対象画
素の記録を行うように構成した。特に、記録OD値を取
得する際に用いるテーブルデータとして、上記図20
(a)〜(d)に示したような各階調毎の重ね打ちパタ
ーン振り分けテーブル204b(2)を用い、この重ね
打ちパターン振り分けテーブル204b(2)の構成
を、隣接する階調のブロック間での平均濃度値が、人間
の目の濃度分解能(10bit以上)に対応する透過濃
度“0.003”以下となる範囲内の値(“0.01
2”等)となるように構成した。
【0126】すなわち、m段階の異なる透過濃度(OD
値)の画素を組み合わせて、n段階(n>m)の階調表
現を行う際、m段階のうちの少なくとも主要範囲の低濃
度側の半分における各隣接段階の透過濃度dの差△d
が、 △d1<△d<△d16 となるように、或いは、 △d1<△d<△d4 となるように構成した。
【0127】“透過濃度d”とは、任意の濃度で任意の
体積の記録剤で、所定のdpiで、透過フィルム等の記
録媒体(透明記録媒体)上の微少範囲を埋め尽くした場
合に、当該微少範囲に実現する透過濃度値(OD)の程
度を表す。同一体積で記録剤の濃度を変えても、透過濃
度dは変わり、同一濃度で記録剤の吐出体積を変えて
も、透過濃度dは変わる。また、これらの組み合わせに
よっても透過濃度dは変わる。“m段階”とは、透過濃
度dの段階数を表す。
【0128】“△d”とは、任意の透過濃度の画素で所
定のdpiで透過記録媒体上の微少範囲を埋め尽くした
場合の当該微少範囲の透過濃度(OD)と、他の透過濃
度の画素で所定のdpiで透過記録媒体上の微少範囲を
埋め尽くした場合の当該透過濃度(OD)との差を表
す。“△d1”とは、透過媒体上に上記図14(a)に
示したような記録状態において、通常の人が目視で境界
が見える限界における白丸(○)で示す画素と黒丸
(●)で示す画素の透過濃度の差を表す。“△d4”と
は、透過媒体上に上記図14(b)に示したような記録
状態において、通常の人が目視で境界が見える限界にお
ける白丸(○)で示す画素と黒丸(●)で示す画素の透
過濃度の差を表す。“△d16”とは、透過媒体上に上
記図14(c)に示したような記録状態において、通常
の人が目視で境界が見える限界における白丸(○)で示
す画素と黒丸(●)で示す画素の透過濃度の差を表す。
【0129】“m段階のうちの主要範囲の低透過濃度側
の半分”とは、最低透過濃度段階と最高透過濃度段階の
間を6等分した場合、低透過濃度側から1/6〜3/6
までの部分を表す。
【0130】したがって、上述した一例としての“透過
濃度“0.003以下となる範囲内の値(“0.01
2”等)とは、Δdの値を当該範囲内の値とすることを
意味する。本実施の形態では、Δdを、0.003〜
0.03の範囲内の値とした。
【0131】また、本実施の形態では、m段階の異なる
透過濃度の画素は、i段階の異なる透過濃度の画素形成
要素を1個又は複数個組み合わせて形成するようにし
た。また、i段階の異なる透過濃度の画素形成要素のう
ち、最低透過濃度のものが「d=△d」となるように構
成した。また、複数個の組合せを最大k個に限定するよ
うに構成した。また、ixj=24〜48となるように
構成した。例えば、j=4の場合、i=6〜10、j=
8の場合、j=3〜6となる。
【0132】よって、本発明によれば、上記図14
(a)に示すような擬似輪郭の原因となる記録画素の配
列に対して、同図(b)や(c)に示すような擬似輪郭
を防ぐことが可能な記録OD値を有する記録画素の配列
となるように、それぞれの記録画素の出現位置及び頻度
をコントロールすることができるため、なだらかな階調
変化の記録画像を提供することができる。
【0133】例えば、本実施の形態での記録装置により
胸部X線画像の記録を行うにあたって、インク(濃淡イ
ンク)の種類を8種類とし、各画素(600dpi)で
表現できる濃度を256階調とすると、縦2画素×横2
画素単位(300dpi)の記録では1000階調、縦
4画素×横4画素単位(150dpi)の記録では40
00階調の表現が可能となる。これにより実際に胸部X
線画像を記録したところ、擬似輪郭が軽減された。
【0134】尚、本実施の形態では、画素密度を“60
0dpi”、最小濃度負荷を“0.012”、インクの
濃度の種類を8種類等としたが、これらの数字は一例で
あり、これに限られることはない。例えば、1ドットの
インク液滴の量を約4plとし、1画素を8ドット以下
で形成するようにしてもよい。この場合、1画素のイン
ク量は、上の例と同様に約32p1以下となる。また、
この場合では、最低濃度のインクの濃度が上の例の2倍
であるが、その液滴の量が半分となるため、最小濃度負
荷を上の例と同じ“0.012”とすることができる。
また、1画素を形成するドットの数が多いため、途中の
濃度のインクの濃度の差を大きくとることができ、イン
クの濃度の種類を減らしても(例えば、4〜6種類
等)、同じ濃度負荷が実現できる。また、例えば、適切
な最小濃度負荷を“0.003”〜“0.03”とし
て、この範囲内で変えるようにしてもよい。
【0135】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、上記図20の重ね打ちパターン振り分けテーブル2
04b(2)によって対象画素のOD値を取得するよう
にしたが、本実施の形態では、例えば、図22に示すよ
うなテーブルによって対象画素のOD値を取得する。
【0136】このため、図23に示すように、記憶媒体
204には、上記図22のテーブルがCD値対記録OD
値対応テーブル204b(4)として格納される。ま
た、インク組み合わせ取得部207gでは、次のような
処理(ステップS311及びS312)が実行される。
【0137】先ず、インク組み合わせ取得部207g
は、上述したステップS301と同様に、記憶媒体20
4内のブロック内番地指定テーブル204b(1)(上
記図17及び図18参照)を参照して、注目画素選択部
207dにて得られた対象画素(注目画素)が、ブロッ
ク内の何番地の画素であるかを示す番地データを取得す
る(ステップS311)。
【0138】そして、インク組み合わせ取得部207g
は、記憶媒体204内のCD値対記録OD値対応テーブ
ル204b(4)を参照して(上記図22参照)、ステ
ップS311にて取得した対象画素の番地と、注目画素
選択部207dにて得られた対象画素のCD値とから、
該当するOD値を取得し、さらに、記憶媒体204内の
重ね打ちパターン振り分けテーブル204b(2)を参
照して(上記図20参照)、当該OD値に最も近いOD
値を決定し、その後、記憶媒体204内のインク組み合
わせテーブル204b(3)(上記図19参照)を参照
して、当該決定OD値に対応するインク組合せを取得す
る(ステップS312)。
【0139】本実施の形態によれば、上記図22のCD
値対記録OD値対応テーブル204b(4)上にて、記
録OD値を補正することができる。
【0140】尚、本実施の形態において、上記図22の
CD値対記録OD値対応テーブル204b(4)を設け
る代わりに、例えば、CD値とOD値を対応させるため
のアルゴリズム(例えば、計算式)に従った処理プログ
ラムを用いて、本実施の形態を実現するようしてもよ
い。
【0141】(第3の実施の形態)第1の実施の形態で
の記録装置では、加成性のあるインク/フィルム系を使
用することを前提とした。ここで、ある実験等による
と、記録媒体としての透過メディアでは、ほぼ加成性が
成立するが、記録OD値が濃くなると、厳密には加成性
がなりたたない。そこで、本実施の形態では、次のよう
な構成によって、当該問題を解決する。
【0142】先ず、加成性が成立する仮想記録OD値
(以下、「インク値」と言う)を想定し、当該インク値
と、実際の記録OD値とをグラフや関係式等で対応づけ
る。次に、記録動作にてインクを重ね打ちする際に、重
ね打ちするインクの記録OD値から、上記対応によって
インク値を求め、当該インク値を合計する。そして、再
度上記対応により、重ね打ちした画素の記録OD値を求
める。
【0143】図24は、上記対応の一例として、各種透
明メディアについてのグラフを示したものである。上記
図24において、横軸xは、インク値に比例する値を示
す。この値は、例えば、記録媒体としての反射メディア
では、インク#8のインク値を“1”に換算した数字に
対応し、透過メディアでは、インク#8のインク値を
“32”に換算した数字に対応している。また、縦軸y
は、記録OD値を示す。
【0144】上記図24のグラフにおいて、インク値は
CD値に比例するため、直線で表される。また、記録O
D値は、低濃度領域ではインク値とほぼ同じであるが、
濃度が上がるにつれてずれてくる。このような曲線は一
般的にXの多項式で近似できる。例えば、透過メディア
において、 y=ax+bx2+cx3+dx4 で近似するものとした場合、それぞれの定数a,b,
c,dを、 a=0.94256 b=−0.14854 c=0.047632 d=−0.0062243 とすると、記録OD値に良い近似を与えることができ
る。
【0145】また、第2の実施の形態において、上記図
22に示したようなCD値対記録OD値対応テーブル2
04b(4)を作成する際に、上記24のグラフを参照
して当該作成を行い、これにより得られたCD値対記録
OD値対応テーブル204b(4)を用いて、対象画像
の記録を行うように構成すれば、近似的に正しい階調の
記録画像を提供できる。
【0146】尚、本実施の形態では、その一例として、
インク#1〜#8の8種類使用し、それらのインク値
が、“0.012”、“0.024”、“0.04
8”、“0.096”、“0.144”、“0.19
2”、“0.384”、“0.768”であることを前
提としている。
【0147】また、第1〜第3の実施の形態での記録装
置では、インクジェット方式を採用しているが、当該方
式については特に制限はない。
【0148】また、第1〜第3の実施の形態では、液体
のインクを吐出して記録を行うようにしているが、これ
に限られることはなく、例えば、固形のインクを溶かし
て吐出するようにしてよい。この場合は、インクの補給
は、固形インクを交換することになる。
【0149】また、第1〜第3の実施の形態では、シー
ト101を間欠送りさせ、シート101が停止している
間に、シート101の送り方向と直交する方向にヘッド
113a〜113rを移動させて記録を行うようにした
が、これに限られることはなく、例えば、シート101
を定速で搬送するようにし、シート101の送り方向と
直交する方向にシート101の幅をカバーするようにラ
イン状の固定ヘッドを設け、シート101が定速で送ら
れる間に、記録を行うようにしてもよい。この場合、そ
れぞれ異なるインクについて、シート101の幅をカバ
ーする長さのヘッドを設けるようにする。
【0150】また、第1〜第3の実施の形態では、イン
クの供給方式をカートリッジ方式としたが、これに限ら
れることはなく、例えば、キャリッジ112とは別にイ
ンクタンクを設け、当該インクタンクからチューブによ
ってヘッドにインクを供給する方式でもよい。また、使
用量の多いインクのみ当該方式による供給(チューブに
よる供給)とし、それ以外はカートリッジ方式による供
給としてもよい。
【0151】また、本発明の目的は、第1〜第3の実施
の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェア
のプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或
いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュ
ータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読みだして実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が第1〜第3の
実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することと
なる。プログラムコードを供給するための記憶媒体とし
ては、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等
を用いることができる。また、コンピュータが読みだし
たプログラムコードを実行することにより、第1〜第3
の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプロ
グラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動し
ているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その
処理によって第1〜第3の実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶
媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュー
タに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続さ
れた機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた
後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡
張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際
の処理の一部又は全部を行い、その処理によって第1〜
第3の実施の形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録素子の記録剤のによる任意の濃度を有する記録画素の
出現位置及び頻度をコントロールすることができるた
め、記録媒体が透明記録媒体等であっても、擬似輪郭等
が発生していない、なだらかな階調変化を有する良好な
記録画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
インクジェット記録装置の記録部の構成を説明するため
の斜視図である。
【図2】上記記録部の側面図(A矢視図)である。
【図3】上記記録部のキャリッジにおけるリザーブタン
クの設置状態を説明するための図である。
【図4】上記記録部のヘッドを説明するための図であ
る。
【図5】上記記録部のキャリッジにおけるヘッドの設置
状態を説明するための図である。
【図6】上記記録装置の記録制御部の基本構成を示すブ
ロック図である。
【図7】上記記録装置で使用するインクの一例を説明す
るための図である。
【図8】上記記録制御部の記憶媒体内へ格納されるイン
ク重ね打ち組み合わせテーブルの一例を説明するための
図である。
【図9】上記記録制御部の画像処理部の基本構成を示す
ブロック図である。
【図10】上記画像処理部の誤差拡散処理部での処理を
説明するための図である。
【図11】上記誤差拡散処理部で用いる誤差拡散マトリ
ックスを説明するための図である。
【図12】上記インク重ね打ち組み合わせテーブルの他
の例を説明するための図である。
【図13】擬似輪郭の発生の原因を説明するための図で
ある。
【図14】上記記録装置の最も特徴とする構成による記
録の一例を説明するための図である。
【図15】上記記録装置で使用するインクの他の例を説
明するための図である。
【図16】上記記録制御部の最も特徴とする構成を示す
ブロック図である。
【図17】上記記憶媒体内に格納されるブロック内番地
指定テーブルを説明するための図である。
【図18】上記ブロック内番地指定テーブルの詳細を説
明するための図である。
【図19】上記記憶媒体内に格納されるインク組み合わ
せテーブルを説明するための図である。
【図20】上記記憶媒体内に格納される重ね打ちパター
ン振り分けテーブルを説明するための図である。
【図21】上記記録制御部の画像処理部の最も特徴とす
る構成を示すブロック図である。
【図22】第2の実施の形態において、上記記憶媒体内
に格納されるCD値対記録OD値対応テーブルを説明す
るための図である。
【図23】第2の実施の形態における上記画像処理部の
構成を示すブロック図である。
【図24】第3の実施の形態で使用するインク値対濃度
のグラフの一例を説明するための図である。
【図25】従来の記録装置による記録画像上に生じる上
記疑似輪郭の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
100 記録部 101 シート 112 キャリッジ 113a〜113r ヘッド 114 ノズル 126a〜126r インクカートリッジ 200 記録制御部 201 画像入力部 202 操作部 203 CPU 204 記憶媒体 204a ガンマ補正変換テーブル 204b(1) ブロック内番地指定テーブル 204b(2) 重ね打ちパターン振り分けテーブル 204b(3) インク組み合わせテーブル 204c 制御プログラム群 205 RAM 206 イメージメモリ 207 画像処理部 207a データ読込部 207b ガンマ補正処理部 207c 前段処理部 207d 注目画素選択部 207e インク配分処理部 207f 誤差拡散処理部 207g インク組み合わせ取得部 208 ビットプレーンメモリ 209 プリンタ部 210 バスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 101 B41J 3/04 103X 5C074 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB59 EC76 EC79 ED03 ED05 ED07 FA10 FB02 2C057 AF39 AG12 AH13 AJ02 AM28 AN01 CA04 CA05 CA07 2C262 AA02 AA24 AB05 AB07 AB13 BB01 BB08 BB16 BB17 BB36 BC01 BC10 5B021 AA01 DD18 LG08 5C051 AA02 CA04 DA06 DB02 DB09 DE12 EA02 FA04 5C074 AA01 AA05 BB16 BB21 DD06 DD18 EE12 FF06 FF11 GG08 HH04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子により対象画像を画素単
    位で被記録媒体上へ記録するための処理を行う画像処理
    装置であって、 上記複数の記録素子の記録剤により表現される複数の階
    調の濃度情報を当該階調に対応させて記憶する第1の記
    憶手段と、 上記第1の記憶手段での濃度情報に対応させて、上記複
    数の記録素子における各記録剤の使用/不使用の複数の
    パターン情報を記憶する第2の記憶手段と、 対象画素の濃度階調及び位置を取得する画素情報取得手
    段と、 上記画像情報取得手段での取得情報に基づいて該当する
    濃度情報を上記第1の記憶手段から取得すると共に、当
    該取得濃度情報に基づいて該当するパターン情報を上記
    第2の記憶手段から取得するパターン情報取得手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の記憶手段は、隣接する階調間
    の濃度差を所定範囲とする上記濃度情報を記憶すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画素情報取得手段は、対象画像を複
    数ブロックに分割した状態での対象画素の位置を取得
    し、 上記第1の記憶手段は、上記分割ブロック内の各画素に
    対応した上記濃度情報を記憶することを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記パターン情報取得手段での取得情報
    に基づいて、対象画素の記録を実行する記録手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の機器が互いに通信可能に接続され
    てなる画像処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    1〜4の何れかに記載の画像処理装置の機能を有するこ
    とを特徴とする画像処理システム。
  6. 【請求項6】 複数の記録素子により対象画像を画素単
    位で被記録媒体上へ記録するための画像処理方法であっ
    て、 上記複数の記録素子の記録剤により表現される複数の階
    調の濃度情報を当該階調に対応させて第1の記憶手段へ
    記憶する第1の記憶ステップと、 上記第1の記憶手段内の濃度情報に対応させて、上記複
    数の記録素子における各記録剤の使用/不使用の複数の
    パターン情報を第2の記憶手段へ記憶する第2の記憶ス
    テップと、 対象画素の濃度階調及び位置を取得する画素情報取得ス
    テップと、 上記画像情報取得ステップにより得られた取得情報に基
    づいて該当する濃度情報を上記第1の記憶手段から取得
    すると共に、当該取得濃度情報に基づいて該当するパタ
    ーン情報を上記第2の記憶手段から取得するパターン情
    報取得ステップとを含むことを特徴とする画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 上記第1の記憶ステップは、隣接する階
    調間の濃度差を所定範囲として、上記濃度情報を上記第
    1の記憶手段へ記憶するステップを含むことを特徴とす
    る請求項6記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 上記画素情報取得ステップは、対象画像
    を複数ブロックに分割した状態での対象ブロック内の対
    象画素の位置を取得するステップを含み、 上記第1の記憶ステップは、上記分割ブロック内の各画
    素に対応した上記濃度情報を階調毎に上記第1の記憶手
    段へ記憶するステップを含むことを特徴とする請求項6
    記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の記憶ステップは、任意の階調
    の平均濃度と当該階調に隣接する階調の平均濃度の差を
    所定範囲として、上記濃度情報を上記第1の記憶手段へ
    記憶するステップを含むことを特徴とする請求項8記載
    の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 上記パターン情報取得ステップにより
    得られた情報に基づいて、対象画素の記録動作を実行す
    る記録ステップを含むことを特徴とする請求項6記載の
    画像処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4の何れかに記載の画像処
    理装置の機能、又は請求項5記載の画像処理システムの
    機能を実施するための処理プログラムを、コンピュータ
    が読出可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項6〜10の何れかに記載の画像
    処理方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に
    格納したことを特徴とする記憶媒体。
JP2000331215A 2000-10-30 2000-10-30 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 Pending JP2002127400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000331215A JP2002127400A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000331215A JP2002127400A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002127400A true JP2002127400A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18807596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000331215A Pending JP2002127400A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002127400A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4737339B2 (ja) 濃淡インクを用いた印刷装置
JP3292104B2 (ja) 印刷装置,画像記録方法およびそのプログラムを記録した記録媒体
US20060192800A1 (en) Ink-jet printing method, printing system, ink-jet printing apparatus, print data generating method, program and printer driver
US6161919A (en) Ink coverage reduction method for printers capable of printing multiple drop sizes
JP2001054956A (ja) 画像記録方法、画像記録装置、該画像記録装置の制御方法、コンピュータ可読記憶媒体及び画像処理方法
JP2006062332A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録システムおよび制御プログラム
JP2002154240A (ja) 画像処理方法およびプリント装置
JP2002029072A (ja) インクジェット記録装置及びその方法、コンピュータ可読メモリ
KR100629369B1 (ko) 인쇄 매체상에 소망의 이미지를 인쇄하는 장치
JP4387721B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2000135801A (ja) 印刷装置
JP3785775B2 (ja) 印刷装置,画像処理方法およびこの方法を実現するプログラムを記録した記録媒体
JP2002142113A (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体
JP2002127400A (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体
JPH10175318A (ja) 濃淡インクを用いた印刷装置、これに用いるカートリッジ、画像記録方法および記録媒体
US6739772B2 (en) Printing method and apparatus
JP4525818B2 (ja) 印刷装置および画像記録方法
JP4336475B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、記録装置、記録方法、画像処理方法を実現するプログラムおよび当該プログラムを格納した記憶媒体
JPH11331585A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2004209765A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2021115702A (ja) 記録装置および記録方法
JP4265622B2 (ja) 濃淡インクを用いた印刷装置、画像記録方法および記録媒体
JP2003246097A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、記録装置、記録方法、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体およびプログラム
JP2008132796A (ja) 濃淡インクを用いた印刷装置、これに用いるカートリッジ、画像記録方法および記録媒体
Allen Black and Color Resolution Enhancement Technology used in the Hewlett-Packard DeskJet 850C Printer