JP2002127299A - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JP2002127299A
JP2002127299A JP2000329834A JP2000329834A JP2002127299A JP 2002127299 A JP2002127299 A JP 2002127299A JP 2000329834 A JP2000329834 A JP 2000329834A JP 2000329834 A JP2000329834 A JP 2000329834A JP 2002127299 A JP2002127299 A JP 2002127299A
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aluminum foil
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layer
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Rei Hiromitsu
礼 弘光
Eiki Arao
栄樹 新尾
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食性の強い内容物の影響を受けても、時間
経過と共にアルミニウム箔が腐食され難く、また、アル
ミニウム箔と内層との間で剥離し難い耐腐食性に優れた
包装材料を提供することにある。 【解決手段】 アルミニウム箔と、内層とを順に積層し
た包装材料において、前記アルミニウム箔の少なくとも
前記内層側の面が耐腐食性及び易接着性処理を施した処
理面からなり、該処理面と前記内層とが接着剤層を介し
て積層されていることを特徴とする包装材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素ガスや水蒸気
ガス(湿気)等により硬化が進行する腐食性を有する内
容物を包装する密封性と耐腐食性に優れた包装材料に関
し、さらに詳しくは、建築用シーリング材、たとえば、
変性シリコーン系シーリング材を包装する密封性と耐腐
食性に優れた包装材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素ガスや水蒸気ガス(湿気)等
により硬化が進行する腐食性を有する内容物、特に変性
シリコーン系シーリング材などの建築用シーリング材を
包装する包装材料としては、酸素ガスバリアー性や水蒸
気ガスバリアー性等に優れ、内容量の変更が容易である
と共に使用後の処理が簡単であるなどの理由から、アル
ミニウム箔を層構成中に用いたラミネート積層体が主と
して用いられている。
【0003】そして、上記ラミネート積層体は、一般に
アルミニウム箔の一方の面に合成樹脂からなる外層、他
方の面に合成樹脂からなる内層を積層した構成からな
り、この積層手段としては、主に接着強度の優秀性から
イソシアネート系ドライラミネート接着剤を用いて、ド
ライラミネーション法により作製されている。前記外層
及び前記内層は、単層であっても、複層であってもよい
が、少なくとも内容物と接触する内層は熱接着性を有す
るシーラントフィルム(層)で熱接着可能に構成されて
いる。
【0004】しかし、建築用シーリング材には、アルミ
ニウムに対して強い腐食性を有する物質が含まれている
ものが多々あり、これらの物質がシーラントフィルム
(層)を透過してアルミニウム箔に達し、時間経過と共
にアルミニウム箔を腐食して、アルミニウム箔にピンホ
ールを生じさせる、あるいは、極端な場合にはアルミニ
ウム箔を消失させるといった事態が発生し、包装材料が
有する酸素ガスバリアー性や水蒸気ガスバリアー性を低
下させ、あるいは、皆無にさせ、その結果内容物が硬化
して、使用したいときに使用できないといった問題やア
ルミニウム箔と内層との間で剥離して商品価値を落とす
といった問題が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題に鑑みてなされたものであり、腐食性の強い内容物
の影響を受けても、時間経過と共にアルミニウム箔が腐
食され難く、また、アルミニウム箔と内層との間で剥離
し難い耐腐食性に優れた包装材料を提供することにあ
り、さらにまた、酸素ガスバリアー性や水蒸気ガスバリ
アー性においても優れた性能を有する包装材料を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、請求項1記載の発
明は、アルミニウム箔と、内層とを順に積層した包装材
料において、前記アルミニウム箔の少なくとも前記内層
側の面が耐腐食性及び易接着性処理を施した処理面から
なり、該処理面と前記内層とが接着剤層を介して積層さ
れていることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の包装材料において、前記処理面が前記アルミニウム
箔面を脱脂処理して後にリン酸金属塩、あるいは、リン
酸非金属塩からなる処理液で処理されてなることを特徴
とするものである。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の包装材料において、前記処理面が前記アルミニウム
箔面を脱脂処理して後にリン酸金属塩ないしリン酸非金
属塩と水系合成樹脂との混合物からなる処理液で処理さ
れてなることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の包装材料において、前記水系合成樹脂がアクリル系
樹脂、ないし、フェノール系樹脂、ないし、ウレタン系
樹脂であることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の包装材料において、前記処理面が前記アルミニウム
箔面を脱脂処理して後に陽極酸化処理を施してなること
を特徴とするものである。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の包装材料において、前記接着剤層がシランカップリ
ング剤が混合された層からなることを特徴とするもので
ある。
【0012】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の包装材料において、前記シランカップリング剤がグ
リシジル基を有するエポキシ系オルガノシラン化合物で
あることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項8記載の発明は、請求項1記
載の包装材料において、前記アルミニウム箔が厚さ20〜
80μmの軟質アルミニウム箔からなることを特徴とする
ものである。
【0014】また、請求項9記載の発明は、請求項1記
載の包装材料において、前記内層がオレフィン系樹脂、
アクリル系樹脂、エステル系樹脂、フッ素系樹脂、また
は、これらの変性物および混合物からなる厚さ10μm〜
100 μmの層であることを特徴とするものである。
【0015】以上のように構成することにより、腐食性
の強い物質を含む内容物の影響を受けても、時間経過と
共にアルミニウム箔が腐食され難く、また、アルミニウ
ム箔と内層との間で剥離し難い、耐腐食性や酸素ガスバ
リアー性、水蒸気ガスバリアー性に優れた包装材料とす
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、以下に更
に詳しく説明する。まず、本発明の包装材料に用いるア
ルミニウム箔は、外部から包装材料内部に、酸素ガスや
水蒸気ガス(湿気)の浸入することを防止するための層
であり、アルミニウム箔単体のピンホールや加工時ある
いはハンドリング時の耐ピンホール性を考慮すると、1
5μm以上、より好ましくは20μm以上であって、ま
た、加工適性(ラミネート加工、エンボス加工、製袋加
工等)や製品とした時の取扱い易さを考慮すると100
μm以下、より好ましくは80μm以下の軟質アルミニ
ウム箔が適当である。
【0017】次に、アルミニウム箔の少なくとも内層側
の面に施す耐腐食性及び易接着性処理面について説明す
る。この処理面は、アルミニウム箔と内層とを接着剤層
を介して強固に接着させると共に、アルミニウム箔の内
層側の面を内容物に含まれる腐食性の強い物質から保護
するために設けられるものである。この処理面を設ける
具体的な方法を例示するならば、アルミニウム箔の少な
くとも内層側の面を、まず、アルカリ浸漬法、電解洗浄
法、酸洗浄法、電解酸洗浄法、酸活性化法等の周知の処
理方法で脱脂処理し、その後、脱脂処理した面にリン酸
Cr(クロム)塩、リン酸Тi(チタン)塩、リン酸Z
r(ジルコニウム)塩、リン酸Zn(亜鉛)塩などのリ
ン酸金属塩及びこれらの金属塩の混合体を主成分とする
処理液(水溶液)、あるいは、リン酸非金属塩およびこ
れらの非金属塩の混合体を主成分とする処理液(水溶
液)、あるいは、これらとアクリル系樹脂ないしフェノ
ール系樹脂ないしウレタン系樹脂等の水系合成樹脂との
混合物からなる処理液(水溶液)をロールコート法、グ
ラビア印刷法、浸漬法等の周知の塗工法で塗工、乾燥す
ることにより形成することができる。
【0018】ちなみに、リン酸Cr(クロム)塩系処理
液で処理した場合は、CrPO4(リン酸クロム)、A
lPO4(リン酸アルミニウム)、Al23(酸化アル
ミニウム)、Al(OH)X(水酸化アルミニウム)、
AlFX(フッ化アルミニウム)などからなる処理面と
なり、リン酸Zn(亜鉛)塩系処理液で処理した場合
は、Zn2PO4・4H2O(リン酸亜鉛水和物)、Al
PO4(リン酸アルミニウム)、Al23(酸化アルミ
ニウム)、Al(OH)X(水酸化アルミニウム)、A
lFX(フッ化アルミニウム)などからなる処理面とな
る。このような処理面は、乾燥後に1〜200nm(ナ
ノメーター)、通常10〜50nm(ナノメーター)の
厚さの皮膜が形成される。また、水系合成樹脂との混合
物からなる処理液(水溶液)で処理した場合には、10
0〜500nm(ナノメーター)の厚さの皮膜が形成さ
れる。
【0019】また、この処理面を設ける具体的な他の方
法を例示するならば、アルミニウム箔の少なくとも内層
側の面を、まず、アルカリ浸漬法、電解洗浄法、酸洗浄
法、電解酸洗浄法、酸活性化法等の周知の処理方法で脱
脂処理し、その後、脱脂処理した面に周知の陽極酸化処
理を施すことにより形成することができる。この場合
は、Al23(酸化アルミニウム)からなる処理面とな
り、通常、数μm〜数100μmの厚さのAl23(酸
化アルミニウム)の皮膜が形成されるが、本発明におい
ては数μm〜20μmの厚さが適当である。
【0020】次に、本発明の包装材料に用いる内層につ
いて説明する。内層は、単層であっても複層であっても
構わないが、少なくとも内容物と接触する層(最内層)
は、内容物を密封することができる層である必要性から
熱接着性樹脂層で構成される。そして、前記最内層以外
の内層は、密封性を高めることを目的にして設けられる
層であり、内層に用いることができる樹脂を例示するな
らば、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、エステル系
樹脂、フッ素系樹脂、または、これらの変性物および混
合物を挙げることができる。
【0021】前記オレフィン系樹脂としては、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、シングルサイト系触媒を
用いて重合したエチレン−αオレフィン共重合体、アイ
オノマー、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物、ポリブテン、ビカット軟化点
が70℃以上の不飽和カルボン酸グラフトポリエチレ
ン、不飽和カルボン酸グラフトポリプロピレン、不飽和
カルボン酸グラフトポリメチルペンテンなどの不飽和カ
ルボン酸グラフトポリオレフィン系樹脂およびこれらの
変性物を挙げることができる。
【0022】また、前記アクリル系樹脂としては、エチ
レンとメタクリル酸またはアクリル酸誘導体との共重合
体、具体的には、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体などを挙げるこ
とができる。
【0023】また、前記エステル系樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレ
ート、ポリカーボネートおよびこれらの共重合体または
変性物などを挙げることができる。
【0024】また、前記フッ素系樹脂としては、テトラ
フルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリフッ化ビニル、エチレンテトラフルオ
ロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレ
ンクロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等を挙
げることができる。
【0025】また、上記樹脂はシート化されて用いられ
るが、延伸または未延伸のいずれの状態でも用いること
ができるし、また、必要に応じて必要な面にコロナ放電
処理および/ないし大気圧プラズマ処理を施すことがで
きる。なお、前記内層を熱接着性樹脂層単層として用い
る場合にあっては、前記内層の厚さとしては少なくとも
10μmであり、より好ましくは50μm以上である。ま
た、厚さの上限としては密封するという点では数100 μ
m程度の厚さでも可能であるが、費用対効果を勘案する
と100 μm以下が適当である。また、前記熱接着性樹脂
層以外の内層(当然この層は前記熱接着性樹脂層よりア
ルミニウム箔側に位置する)の厚さとしては、10μm
〜50μmが適当である。さらに、内層の総厚さは費用
対効果を考慮すると100μm以下が以下が適当であ
る。
【0026】次に、接着剤層について説明する。この接
着剤層を形成する樹脂としては、ポリエステル系、ポリ
エーテル系、ポリウレタン系、ポリエーテルウレタン
系、ポリエステルウレタン系、イソシアネート系、ポリ
オレフィン系、ポリエチレンイミン系、シアノアクリレ
ート系、有機チタン化合物系、エポキシ系、イミド系、
シリコーン系の樹脂およびこれらの変性物、または、混
合物からなる周知のドライラミネーション用接着剤とし
て用いられている樹脂を挙げることができる。また、こ
の接着剤層の形成方法としては、前記樹脂を溶液化した
ものをロールコート法、グラビアコート法等の周知の塗
工法で、たとえば、アルミニウム箔の易接着処理面に塗
工して乾燥することにより形成することができ、その後
に前記塗工面に内層を貼合することにより、アルミニウ
ム箔と内層とを積層した積層体とすることができる。
【0027】また、前記接着剤層を形成する樹脂には、
シランカップリング剤を適宜混合することができる。こ
れに用いるシランカップリング剤としては、たとえば、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のエポ
キシ系オルガノシラン化合物、〔3−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピル〕トリメトキシシラン等のアミン系
オルガノシラン化合物、あるいは、3−イソシアネート
プロピルトリエトキシシラン等のイソシア系オルガノシ
ラン化合物を挙げることができるが、エポキシ系オルガ
ノシラン化合物がより好ましい。この理由としては、エ
ポキシ系はイソシア系よりも金属との親和性が良いため
に接着性がより一層良好であり、また、アミン系はそれ
自体が硬化剤として機能するためにポットライフが短い
ためである。また、これらのシランカップリング剤の混
合量は、接着剤層を形成する樹脂に対して固形分比で1
%以上50%未満、好ましくは10%以上30%未満である。
【0028】また、本発明の包装材料は、アルミニウム
箔を保護すると共に外力、特に外部からの突き刺しに対
する耐突き刺し性を向上させる目的で外層を設けること
ができる。前記外層としては、機械的強度に優れる点で
2軸方向に延伸したポリエステルフィルム(2軸延伸ポ
リエステルフィルム)またはポリアミドフィルム(2軸
延伸ポリアミドフィルム)が用いられる。ポリエステル
フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート等からな
るフィルムを挙げることができ、また、ポリアミドフィ
ルムとしては、ナイロン6、ナイロン66等からなるフィ
ルムを挙げることができる。また、この外層の厚さとし
ては、6μm以上、好ましくは12〜25μmの2軸延伸ポ
リエステルフィルムないし2軸延伸ポリアミドフィルム
の少なくとも一層からなるものである。また、外層とア
ルミニウム箔とを積層する方法としては、上記接着剤層
で説明した樹脂を用いて周知のドライラミネーション法
でラミネートすることにより積層することができる。当
然、外層に用いる2軸延伸ポリエステルフィルムまたは
2軸延伸ポリアミドフィルムの貼り合わせ面はコロナ放
電処理が施されているものである。
【0029】
【実施例】上記の本発明について、以下に実施例をあげ
て、さらに詳しく説明する。まず、20μmの軟質アル
ミニウム箔(生箔)を50℃の10重量%水酸化ナトリウ
ム溶液に4分間浸漬して後に水洗すると共に、更に脱イ
オン水で水洗して後に温風乾燥することにより脱脂処理
を行い、脱脂処理済軟質アルミニウム箔を作製した。さ
らに前記脱脂処理済軟質アルミニウム箔を希硫酸浴中で
陽極酸化処理を施して表面に酸化アルミニウム(Al2
3 )の皮膜からなる耐腐食性及び易接着性処理面を形
成した酸化アルミ形成軟質アルミニウム箔も作製した。
【0030】実施例1 前記脱脂処理済軟質アルミニウム箔の一方の面に10重
量%のリン酸Cr(クロム)塩を主成分とする水溶液を
塗工し乾燥することにより、前記脱脂処理済軟質アルミ
ニウム箔の一方の面を耐腐食性及び易接着性処理面と
し、該処理面にポリエステルポリオールとビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂との混合溶液にトリレンジイソシア
ネート(以下、TDIと呼称する)を混合した溶液を4
g/m2ドライとなるように塗工して接着剤層を形成すると
共に、該接着剤層と50μmの無延伸低密度ポリエチレ
ンフィルムのコロナ放電処理を施した面とを貼合するこ
とにより、本発明の包装材料を作製した。
【0031】実施例2 10重量%のリン酸Cr(クロム)塩を主成分とする水
溶液にかえて、5重量%のリン酸Cr(クロム)塩を主
成分とする水溶液と10重量%のヒドロキシエチルメタ
アクリレート水溶液との混合液を用いた以外は実施例1
と同じ方法で本発明の包装材料を作製した。
【0032】実施例3 前記酸化アルミ形成軟質アルミニウム箔の一方の面にポ
リエステルポリオールとビスフェノールA型エポキシ樹
脂との混合溶液にTDIを混合した溶液を4g/m2ドライ
となるように塗工して接着剤層を形成すると共に、該接
着剤層と50μmの無延伸低密度ポリエチレンフィルム
のコロナ放電処理を施した面とを貼合することにより、
本発明の包装材料を作製した。
【0033】実施例4 まず、前記脱脂処理済軟質アルミニウム箔の一方の面に
5重量%のリン酸Cr(クロム)塩を主成分とする水溶
液と10重量%のヒドロキシエチルアクリレート水溶液
との混合液を塗工し乾燥することにより、前記脱脂処理
済軟質アルミニウム箔の一方の面を耐腐食性及び易接着
性処理面とし、該処理面にポリエステルポリオール/酸
無水物/エポキシ樹脂との混合溶液を6g/m2ドライとな
るように塗工し乾燥することにより接着剤層Aを形成し
た。次に、50μmの無延伸低密度ポリエチレンフィル
ムのコロナ放電処理を施した面にポリエステルポリオー
ル/TDIからなる混合溶液を6g/m2ドライとなるよう
に塗工し乾燥することにより接着剤層Bを形成した。こ
の接着剤層Aと接着剤層Bとを貼合することにより本発
明の包装材料を作製した。
【0034】実施例5 まず、前記酸化アルミ形成軟質アルミニウム箔の一方の
面にポリエステルポリオール/酸無水物/エポキシ樹脂
との混合溶液を6g/m2ドライとなるように塗工し乾燥す
ることにより接着剤層Aを形成した。次に、50μmの
無延伸低密度ポリエチレンフィルムのコロナ放電処理を
施した面にポリエステルポリオール/TDIからなる混
合溶液を6g/m2ドライとなるように塗工し乾燥すること
により接着剤層Bを形成した。この接着剤層Aと接着剤
層Bとを貼合することにより本発明の包装材料を作製し
た。
【0035】実施例6 前記脱脂処理済軟質アルミニウム箔の耐腐食性及び易接
着性処理面に塗工したポリエステルポリオールとエポキ
シ樹脂との混合溶液にTDIを混合した溶液にかえて、
ポリエステルポリオールとビスフェノールA型エポキシ
樹脂との混合溶液にTDIを混合した溶液に固形分比で
15重量%のエポキシ系オルガノシラン化合物、具体的
には3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを混
合した溶液を用いた以外は実施例1と同じ方法で本発明
の包装材料を作製した。
【0036】比較例1 20μmの軟質アルミニウム箔(生箔)の一方の面にポリ
エステルポリオールとビスフェノールA型エポキシ樹脂
との混合溶液にTDIを混合した溶液を4g/m2ドライと
なるように塗工し乾燥することにより接着剤層を形成す
ると共に、該接着剤層と50μmの無延伸低密度ポリエ
チレンフィルムのコロナ放電処理を施した面とを貼合す
ることにより、比較例とする包装材料を作製した。
【0037】上記で作製した実施例1〜6、および、比
較例1の包装材料を用いて、変性シリコーン系シーリン
グ材〔シャープ化学工業(株)製:シャーピーシール
M〕を3g充填した内寸が46mm(短辺)×82mm
(長辺)の三方シールパウチを作製し、このパウチを4
0℃、90%RHの環境下に保存して、10日単位で3
0日間、パウチのアルミニウム箔の腐食状態の変化およ
びアルミニウム箔と低密度ポリエチレンフィルム間の層
間接着強度の変化を下記評価法で評価して、その評価結
果を表1、表2に示した。 アルミニウム箔の腐食状態の評価法:目視にて評価し、
腐食の認められないものを良好として○印で示し、腐食
の認められるものを不良として×印で示した。 層間接着強度の評価法:手指でアルミニウム箔と低密度
ポリエチレンフィルム間を剥離して、剥離できないもの
を良好として○印で示し、剥離できるものを不良として
×印で示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1、表2からも明らかなように、本発明
の包装材料は、変性シリコーン系シーリング材のような
腐食性の強い内容物に対して、いずれもアルミニウム箔
の腐食がなく、また、アルミニウム箔と低密度ポリエチ
レンフィルム間の層間接着強度が低下しない性能を有す
るものである。また、本発明の包装材料で包装されて4
0℃、90%RHの環境下に30日間保存された変性シ
リコーン系シーリング材は、いずれも硬化することなく
良好な状態を維持したが、比較例の包装材料にて保存さ
れた変性シリコーン系シーリング材は、硬化して使用す
ることができない状態となり、本発明の包装材料は密封
性においても優れるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は、今まで縷々説明してきたよう
に、腐食性の強い内容物の影響を受けても、時間経過と
共にアルミニウム箔が腐食され難く、また、アルミニウ
ム箔と内層との間で剥離し難いという極めて耐腐食性に
優れた効果を奏するために、腐食性の強い内容物に好適
な包装材料とすることができるし、また、本発明の包装
材料は、酸素ガスバリアー性や水蒸気ガスバリアー性に
優れるために、前記ガスの影響を受けて商品価値がなく
なる内容物にも好適な包装材料とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 11/04 C25D 11/04 E Fターム(参考) 3E086 AB01 BA04 BA13 BA15 BA24 BB02 BB05 BB77 CA40 4F100 AA01A AA04A AA22A AB10A AB33A AH06A AK01A AK03B AK06 AK17B AK25A AK25B AK33A AK41B AK51A AK53 AL06B AT00B BA02 BA25 CB00 CB00A EJ01A EJ12A EJ64A EJ67A EJ68A EJ69A GB15 JB02A JD03 JD04 JK06 JK13A JL11A YY00A YY00B 4K026 AA09 AA22 BA03 BA04 BA07 BA08 BB08 BB10 CA16 CA19 CA23 CA39 EA08 EB07 EB08 4K044 AA06 AB02 BA12 BA17 BA21 BB03 BB04 BC02 BC05 CA16 CA17 CA62

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔と、内層とを順に積層し
    た包装材料において、前記アルミニウム箔の少なくとも
    前記内層側の面が耐腐食性及び易接着性処理を施した処
    理面からなり、該処理面と前記内層とが接着剤層を介し
    て積層されていることを特徴とする包装材料。
  2. 【請求項2】 前記処理面が前記アルミニウム箔面を脱
    脂処理して後にリン酸金属塩、あるいは、リン酸非金属
    塩からなる処理液で処理されてなることを特徴とする請
    求項1記載の包装材料。
  3. 【請求項3】 前記処理面が前記アルミニウム箔面を脱
    脂処理して後にリン酸金属塩ないしリン酸非金属塩と水
    系合成樹脂との混合物からなる処理液で処理されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の包装材料。
  4. 【請求項4】 前記水系合成樹脂がアクリル系樹脂、な
    いし、フェノール系樹脂、ないし、ウレタン系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項3記載の包装材料。
  5. 【請求項5】 前記処理面が前記アルミニウム箔面を脱
    脂処理して後に陽極酸化処理を施してなることを特徴と
    する請求項1記載の包装材料。
  6. 【請求項6】 前記接着剤層がシランカップリング剤が
    混合された層からなることを特徴とする請求項1記載の
    包装材料。
  7. 【請求項7】 前記シランカップリング剤がグリシジル
    基を有するエポキシ系オルガノシラン化合物であること
    を特徴とする請求項6記載の包装材料。
  8. 【請求項8】 前記アルミニウム箔が厚さ20〜80μmの
    軟質アルミニウム箔からなることを特徴とする請求項1
    記載の包装材料。
  9. 【請求項9】 前記内層がオレフィン系樹脂、アクリル
    系樹脂、エステル系樹脂、フッ素系樹脂、または、これ
    らの変性物および混合物からなる厚さ10μm〜100 μm
    の層であることを特徴とする請求項1記載の包装材料。
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