JP2002126868A - 内部に溝を含む部材の製造方法 - Google Patents

内部に溝を含む部材の製造方法

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JP2002126868A
JP2002126868A JP2000320790A JP2000320790A JP2002126868A JP 2002126868 A JP2002126868 A JP 2002126868A JP 2000320790 A JP2000320790 A JP 2000320790A JP 2000320790 A JP2000320790 A JP 2000320790A JP 2002126868 A JP2002126868 A JP 2002126868A
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grooved
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Shozo Hirai
章三 平井
Tsuguo Hasegawa
貢生 長谷川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合欠陥がなく接合強度に優れ、接合の信頼
性が高い内部に溝を含む部材の製造方法を提供する。 【解決手段】 内部に溝を含む部材の製造方法を、溝付
き部材の溝を設けた面と板状部材の溝がない面とを接合
して内部に溝を含む部材を製造する方法において、溝付
き部材の溝の中にろう材を配置した状態で溝を設けた面
を下に向けた溝付き部材を上、溝がない面を上に向けた
板状部材を下にしてセッティングする工程と、次いでろ
う材の融点以下の温度で溝付き部材と板状部材とを拡散
接合する工程と、しかる後にろう材の融点以上の温度に
昇温してろう材を溶融せしめる工程とを有するものとし
て、拡散接合だけの接合に比べ接合界面の溝部のコーナ
ー部での接合欠陥がなくなり接合強度が優れ、且つ、ろ
う付した場合の一般的な接合強度よりも優れた接合強度
を有するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溝を有する部材の溝
を設けた面と板状の部材の溝がない面同士を接合し、溝
に蓋をするような形で内部に溝を含む構造の部材を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内部に溝を含む部材としては、例えば、
高温の燃焼ガスに曝されるため板材の内部に空気又は蒸
気等の冷却流体を通すための通路を設けたガスタービン
の燃焼器の尾筒の壁板等がある。
【0003】通常そのような部材は、溝を有する部材の
面と溝がない板状の部材の面とを接合し、溝に蓋をする
ような形で内部に溝を含む部材に形成される。
【0004】従来、溝のある部材と溝のない板状部材と
を重ねあわせるような形で接合し、内部に溝を含む部材
を製造する方法としては、ろう付と拡散接合があった。
【0005】図6はかかる従来の内部に溝を含む部材の
接合状態の例の説明図であり、(a)はろう付による接
合状態の例を示す部材要部断面図、(b)は拡散接合に
よる接合状態の例を示す部材要部断面図である。
【0006】図6(a)に示すように、ろう付で接合す
る場合は、溝付き部材1と平板部材2を接合するにあた
り、その界面に箔状のろう材4を挟む、あるいは溝3の
中に箔状、棒状、粉末状等のいずれかの形状のろう材4
を置き、ろう材4の融点以上の温度に加熱することによ
り、ろう材4を溶融させて溝付き部材1と平板部材2と
の間に溶融凝固したろう材4を介在させて接合してい
た。
【0007】このとき、溝付き部材1と平板部材2はろ
う材4を介して接合されているので、接合強度はろう材
4の強度が支配的となり、一般的にろう材4の強度は接
合する部材の強度よりも弱いので信頼性に乏しいという
問題があった。また、ろう付は接合する部材間の隙間5
に敏感で、隙間5の寸法を厳密に管理しないとろう切れ
による欠陥が発生しやすいという問題点があった。
【0008】しかし、ろう付では溝3の縁部が平板部材
2と相対するコーナー部3aには、毛細管現象によりフ
ィレット6と呼ばれるコーナー部曲面が形成され、フィ
レット6により初期の剥離の発生を防ぐという利点があ
った。
【0009】図6(b)に示すように、拡散接合で接合
する場合は、溝付き部材1と平板部材2を接合するにあ
たり、両部材1、2を重ねあわせた後、真空または不活
性ガス中で加熱し、両部材1、2の接合界面7に垂直な
方向に一定時間加圧して接合していた。
【0010】このとき、溝付き部材1と平板部材2が直
接接合されるので、冶金的には一体ものになったごとく
強固な接合体が得られるが、溝3の縁部が平板部材2と
相対するコーナー部分は直角になり、溝3の機械加工に
際し縁部がだれやすく、加工状態が悪い場合には、コー
ナー部3aにノッチ状の接合欠陥8が残り、加圧力が伝
わらず接合性が劣り、接合強度に悪影響を与えるという
問題点があった。
【0011】また、拡散接合は接合強度に優れる反面、
溝3が多数入った部材を接合する場合には溝3のコーナ
ー部3aに加わる加圧力が部材の変形によって逃げやす
く加圧力が伝わらないので、この点からもコーナー部3
aの接合性、接合強度が平面部に比べ劣るという問題点
があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のよう
な、溝を有する部材の溝を設けた面と板状の部材の溝が
ない面とを接合して内部に溝を含む部材を作る場合、従
来のろう付による接合に比べ接合の強度と信頼性が高
く、また、拡散接合だけによる接合に比べ接合欠陥がな
く接合強度に優れた、内部に溝を含む部材の製造方法を
提供することを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は上記の課
題を解決するためになされたものであって、その第1の
手段として、溝付き部材の溝を設けた面と板状部材の溝
がない面とを接合して内部に溝を含む部材を製造する方
法において、前記溝付き部材の溝の中にろう材を配置し
た状態で前記溝を設けた面を下に向けた前記溝付き部材
を上、前記溝がない面を上に向けた前記板状部材を下に
してセッティングする工程と、次いで上記ろう材の融点
以下の温度で前記溝付き部材と前記板状部材とを拡散接
合する工程と、しかる後に上記ろう材の融点以上の温度
に昇温して同ろう材を溶融せしめる工程とを有すること
を特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法を提供する
ものである。
【0014】第1の手段の内部に溝を含む部材の製造方
法によれば、溝付き部材と板状部材を接合して内部に溝
を含む部材を製造するに際し、拡散接合だけで接合を行
なうのに比べ、接合界面の溝部のコーナー部での接合欠
陥がなくなり、且つ、溝付き部材と板状部材とをろう付
した場合の一般的な接合強度よりも優れた接合強度を有
するようになる。
【0015】(2)第2の手段として、第1の手段の内
部に溝を含む部材の製造方法において、前記ろう材は棒
状のろう材であることを特徴とする内部に溝を含む部材
の製造方法を提供する。
【0016】第2の手段によれば、第1の手段の作用に
加え、ろう材が一般的な棒状のろう材であるので、容易
に上記第1の手段を具体的に実施できる。
【0017】(3)第3の手段として、第1の手段の内
部に溝を含む部材の製造方法において、前記ろう材は箔
状のろう材であることを特徴とする内部に溝を含む部材
の製造方法を提供する。
【0018】第3の手段によれば、第1の手段の作用に
加え、ろう材が箔状のろう材なので、箔状のろう材は製
作できるが、棒状のろう材は製作できないものを用いて
上記第1の手段を具体的に実施できる。
【0019】(4)第4の手段として、第1の手段の内
部に溝を含む部材の製造方法において、前記ろう材はペ
ースト状のろう材であることを特徴とする内部に溝を含
む部材の製造方法を提供する。
【0020】第4の手段によれば、第1の手段の作用に
加え、バインダーまたはフラックスと混合して多様な成
分のろう材に適用でき、ろう材の溝内への配置が容易と
なり、ペースト状のろう材で上記第1の手段を具体的に
実施できる。
【0021】(5)第5の手段として、第1の手段の内
部に溝を含む部材の製造方法において、前記ろう材は粉
末状のろう材であることを特徴とする内部に溝を含む部
材の製造方法を提供する。
【0022】第5の手段によれば、第1の手段の作用に
加え、多様な成分のろう材に対して適用でき、粉末状の
ろう材で上記第1の手段を具体的に実施できる。
【0023】(6)また、第6の手段として、第1の手
段の内部に溝を含む部材の製造方法において、前記ろう
材は前記溝の内面にコーティングされたろう材であるこ
とを特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法を提供す
る。
【0024】第6の手段によれば、第1の手段の作用に
加え、ろう材が予めコーティングされたろう材あるか
ら、溝付き部材と板状部材のセッティング作業を容易に
して上記第1の手段を具体的に実施できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に基づき本発明の実施の第1
形態に係る内部に溝を含む部材の製造方法を説明する。
図1は本実施の形態に係る内部に溝を含む部材の製造方
法の説明図であり、同図(a)は接合前の状態、(b)
は接合の第1段階の状態、(c)は接合の第2段階の状
態を示す部材要部断面図である。
【0026】なお、前記した従来のものと同一部分につ
いては、図1においても同一の符号を付して示し、相互
の関連を明確にして本実施の形態の理解を容易にすると
ともに、説明を省略する。また、このことは後述の他の
実施の形態においても同様とする。
【0027】図1(a)に示すように、本実施の形態に
おいては、溝付き部材1と平板部材2とを接合する前
に、溝付き部材1の溝3の中に予め棒状のろう材(「線
状のろう材」とも言う)41を設置しておき、溝3を設
けた面を下に向けた溝付き部材1を上、溝がない面を上
に向けた平板部材2を下にした状態で、溝3に蓋をする
ように接して位置させる(セッティングする)。
【0028】次いで、図1(b)に示すように接合の第
1段階として、真空中または不活性ガス中でヒータ9に
より棒状のろう材41の融点以下の温度に加熱a1し、
接合界面7に垂直な方向に加圧bすることで拡散接合を
行う。
【0029】その後、図1(c)に示すように接合の第
2段階として、棒状のろう材41の融点以上の温度に昇
温するように加熱a2し、棒状のろう材41を溶融する
と、棒状のろう材41は毛細管現象でコーナー部3aに
集まり、フィレット6となってコーナー部曲面が形成さ
れる。
【0030】上記本発明の実施の第1形態に係る第1の
実験例を以下説明する。
【0031】接合材料として厚さ20mm、幅400mm、
長さ500mmの無酸素銅に幅10mmの溝3を10mm間隔
で機械加工した溝付き部材1と、厚さ5mm、幅400m
m、長さ500mmの無酸素銅の平板部材2を用いた。
【0032】この溝付き部材1の溝3の中に直径0.5
mmの棒状のAgろう(BAg−8;Ag−28%Cu、
融点780℃)41を入れ、溝3を設けた面を下に向け
た溝付き部材1を上、溝がない面を上に向けた平板部材
2を下になるように真空炉中にセッティングした。
【0033】部材全体を750℃に加熱した状態で2kg
f/mm2 の加圧力を30分加え、拡散接合した。その後、
部材全体をろう材の融点以上である820℃まで昇温
し、10分間保持した後、室温まで冷却した。
【0034】室温まで冷却後に、断面を顕微鏡観察した
ところ、接合界面7に欠陥はなく、溝3部と平板部材2
のコーナー部3aには棒状のろう材41によるフィレッ
ト6が形成されていた。また、接合界面7に平行な方向
に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なったとこ
ろ、平板部材2中で破断し、接合材料と同じ強度の接合
界面7が得られていることが判明した。
【0035】同じ部材を、棒状のろう材41を用いずに
単に拡散接合することも試みたが、コーナー部3aに
0.1mm程度の非接合部が見られ、接合界面7に平行な
方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なったと
ころ、接合界面7で破断し接合強度は6kgf/mm2 と接合
材料の無酸素銅の強度(引張強度35kgf/mm2 、剪断強
度20kgf/mm2 )に比べかなり低い値であった。
【0036】また、無酸素銅同士をAgろう付した場合
の一般的強度よりも優れていることが判明した。
【0037】以上のように本実施の形態によれば、一般
的な棒状のろう材41で容易に接合ができ、溝付き部材
1と平板部材2を接合して内部に溝を含む部材を製造す
るに際し、拡散接合だけで接合を行なうのに比べ、接合
界面の溝部のコーナー部3aでの接合欠陥がなくなって
接合強度が優れ、且つ、溝付き部材1と平板部材2とを
ろう付した場合の一般的な接合強度よりも優れたものが
得られた。
【0038】図2に基づき本発明の実施の第2形態に係
る内部に溝を含む部材の製造方法を説明する。図2は本
実施の形態に係る内部に溝を含む部材の製造方法の説明
図であり、同図(a)は接合前の状態、(b)は接合の
第1段階の状態、(c)は接合の第2段階の状態を示す
部材要部断面図である。
【0039】図2(a)に示すように、本実施の形態に
おいては、溝付き部材1と平板部材2とを接合する前
に、溝付き部材1の溝3の中に予め箔状のろう材42を
配置しておき、溝3を設けた面を下に向けた溝付き部材
1を上、溝がない面を上に向けた平板部材2を下にした
状態で、溝3に蓋をするように接して位置させてセッテ
ィングする。
【0040】次いで、図2(b)に示すように接合の第
1段階として、真空中または不活性ガス中でヒータ9に
より箔状のろう材42の融点以下の温度に加熱a1し、
接合界面7に垂直な方向に加圧bすることで拡散接合を
行う。
【0041】その後、図2(c)に示すように接合の第
2段階として、箔状のろう材42の融点以上の温度に昇
温するように加熱a2し、箔状のろう材42を溶融する
と、箔状のろう材42は毛細管現象でコーナー部3aに
集まり、フィレット6となってコーナー部曲面が形成さ
れる。
【0042】上記本発明の実施の第2形態に係る第2の
実験例を以下説明する。
【0043】接合材料としてNi合金(Ni−22%C
r−9%Mo−8%Co−1.5%W)を用い、厚さ
3.2mm、幅400mm、長さ500mmの前記Ni合金に
幅1.6mmの溝3を、溝と溝の間隔が1.8mmとなるよ
うに機械加工した溝付き部材1と、同じNi合金の厚さ
1.2mm、幅400mm、長さ500mmの平板部材2を用
いた。
【0044】この溝付き部材1の溝3の中にNiろう
(BNi−5;Ni−18.5%Cr−7.5%Si−
1.5%B、融点1052℃)の厚さ0.04mm、幅
1.5mm、長さ500mmの箔42を入れ、溝3を設けた
面を下に向けた溝付き部材1を上、溝がない面を上に向
けた平板部材2を下になるように真空炉中にセッティン
グした。
【0045】部材全体を1000℃に加熱した状態で2
kgf/mm2 の加圧力を30分加え、拡散接合した。その
後、部材全体をろう材の融点以上である1100℃まで
昇温し、4時間保持した後、室温まで冷却した。
【0046】室温まで冷却後に、断面を顕微鏡観察した
ところ、接合界面7に欠陥はなく、溝3部と平板部材2
のコーナー部3aには箔状のろう材42によるフィレッ
ト6が形成されていた。また、接合界面7に平行な方向
に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なったとこ
ろ、平板部材2中で破断し、接合材料と同じ強度の接合
界面7が得られていることが判明した。
【0047】同じ部材を、箔状のろう材42を用いずに
単に拡散接合することも試みたが、コーナー部3aに
0.1mm程度の非接合部が見られ、接合界面7に平行な
方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なったと
ころ、接合界面7で破断し接合強度は18kgf/mm2 と接
合材料のNi合金の強度(引張強度85kgf/mm2 、剪断
強度49kgf/mm2 )に比べかなり低い値であった。
【0048】また、Ni合金同士をNiろう付した場合
の一般的強度よりも優れていることが判明した。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、溝付
き部材1と平板部材2を接合して内部に溝を含む部材を
製造するに際し、拡散接合だけで接合を行なうのに比
べ、接合界面の溝部のコーナー部3aでの接合欠陥がな
くなって接合強度が優れ、且つ、溝付き部材1と平板部
材2とをろう付した場合の一般的な接合強度よりも優れ
たものが得られた。
【0050】なお、本実施の形態においては、箔状のろ
う材42を用いているが、これはNiろうのように箔状
のろう材42は製作できるが、棒状のろう材は製作でき
ないものを用いる場合に特に有効である。
【0051】図3に基づき本発明の実施の第3形態に係
る内部に溝を含む部材の製造方法を説明する。図3は本
実施の形態に係る内部に溝を含む部材の製造方法の説明
図であり、同図(a)は接合前の状態、(b)は接合の
第1段階の状態、(c)は接合の第2段階の状態を示す
部材要部断面図である。
【0052】図3(a)に示すように、本実施の形態に
おいては、溝付き部材1と平板部材2とを接合する前
に、溝付き部材1の溝3の中に予めペースト状のろう材
43を配置しておき、溝3を設けた面を下に向けた溝付
き部材1を上、溝がない面を上に向けた平板部材2を下
にした状態で、溝3に蓋をするように接して位置させて
セッティングする。
【0053】次いで、図3(b)に示すように接合の第
1段階として、真空中または不活性ガス中でヒータ9に
よりペースト状のろう材43の融点以下の温度に加熱a
1し、接合界面7に垂直な方向に加圧bすることで拡散
接合を行う。
【0054】その後、図3(c)に示すように接合の第
2段階として、ペースト状のろう材43の融点以上の温
度に昇温するように加熱a2し、ペースト状のろう材4
3を溶融すると、ペースト状のろう材43は毛細管現象
でコーナー部3aに集まり、フィレット6となってコー
ナー部曲面が形成される。
【0055】上記本発明の実施の第3形態に係る第3の
実験例を以下説明する。
【0056】接合材料として厚さ35mm、幅200mm、
長さ200mmのSUS304に幅5mmの溝を、溝と溝の
間隔が15mmとなるように機械加工した溝付き部材1
と、同じSUS304の厚さ5mm、幅200mm、長さ2
00mmの平板部材2を用いた。
【0057】この溝付き部材1の溝3の中にNiろう
(BNi−2;Ni−7%Cr−4.5%Si−3.2
%B−3%Fe、融点970℃)をアクリル系のバイン
ダーと混合したペースト状のろう材43を溝3の側面に
塗布し、溝3を設けた面を下に向けた溝付き部材1を
上、溝がない面を上に向けた平板部材2を下になるよう
に真空炉中にセッティングした。
【0058】部材全体を950℃に加熱した状態で2kg
f/mm2 の加圧力を1時間加え、拡散接合した。その後、
部材全体をろう材の融点以上である1050℃まで昇温
し、4時間保持した後、室温まで冷却した。
【0059】室温まで冷却後に、断面を顕微鏡観察した
ところ、接合界面7に欠陥はなく、溝3部と平板部材2
のコーナー部3aにはペースト状のろう材43によるフ
ィレット6が形成されていた。また、接合界面7に平行
な方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なった
ところ、平板部材2中で破断し、接合材料と同じ強度の
接合界面7が得られていることが判明した。
【0060】同じ部材を、ペースト状のろう材43を用
いずに単に拡散接合することも試みたが、コーナー部3
aに0.1mm程度の非接合部が見られ、接合界面7に平
行な方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なっ
たところ、接合界面7で破断し接合強度は15kgf/mm2
と接合材料のSUS304の強度(引張強度60kgf/mm
2 、剪断強度34kgf/mm2 )に比べかなり低い値であっ
た。
【0061】また、SUS304同士をNiろう付した
場合の一般的強度よりも優れていることが判明した。
【0062】以上のように本実施の形態によれば、溝付
き部材1と平板部材2を接合して内部に溝を含む部材を
製造するに際し、拡散接合だけで接合を行なうのに比
べ、接合界面の溝部のコーナー部3aでの接合欠陥がな
くなって接合強度が優れ、且つ、溝付き部材1と平板部
材2とをろう付した場合の一般的な接合強度よりも優れ
たものが得られた。
【0063】なお、上記第3の実験例ではNiろう材を
用いているが、ペースト状のろう材43は、粉末状のろ
う材をバインダーまたはフラックスと混合したもので、
多様な成分のろう材に対して適用できる。また、ペース
ト状のろう材43なので溝3内への配置が容易となる。
【0064】図4に基づき本発明の実施の第4形態に係
る内部に溝を含む部材の製造方法を説明する。図4は本
実施の形態に係る内部に溝を含む部材の製造方法の説明
図であり、同図(a)は接合前の状態、(b)は接合の
第1段階の状態、(c)は接合の第2段階の状態を示す
部材要部断面図である。
【0065】図4(a)に示すように、本実施の形態に
おいては、溝付き部材1と平板部材2とを接合する前
に、溝付き部材1の溝3の中に予め粉末状のろう材44
を配置しておき、溝3を設けた面を下に向けた溝付き部
材1を上、溝がない面を上に向けた平板部材2を下にし
た状態で、溝3に蓋をするように接して位置させてセッ
ティングする。
【0066】次いで、図4(b)に示すように接合の第
1段階として、真空中または不活性ガス中でヒータ9に
より粉末状のろう材44の融点以下の温度に加熱a1
し、接合界面7に垂直な方向に加圧bすることで拡散接
合を行う。
【0067】その後、図4(c)に示すように接合の第
2段階として、粉末状のろう材44の融点以上の温度に
昇温するように加熱a2し、粉末状のろう材44を溶融
すると、粉末状のろう材44は毛細管現象でコーナー部
3aに集まり、フィレット6となってコーナー部曲面が
形成される。
【0068】上記本発明の実施の第4形態に係る第4の
実験例を以下説明する。
【0069】接合材料として厚さ20mm、幅200mm、
長さ200mmのSUS316Lに幅7mmの溝を、溝と溝
の間隔が10mmとなるように機械加工した溝付き部材1
と、同じSUS316Lの厚さ5mm、幅200mm、長さ
200mmの平板部材2を用いた。
【0070】この溝付き部材1の溝3の中にNiろう
(BNi−3;Ni−4.5%Si−3.2%B、融点
984℃)の粉末状のろう材44を溝3の中に入れ、溝
3を設けた面を下に向けた溝付き部材1を上、溝がない
面を上に向けた平板部材2を下になるように真空炉中に
セッティングした。
【0071】真空引き後Arガスを炉中に封入し、部材
全体を950℃に加熱した状態で3kgf/mm2 の加圧力を
1時間加え、拡散接合した。その後、部材全体をろう材
の融点以上である1100℃まで昇温し、5時間保持し
た後、室温まで冷却した。
【0072】室温まで冷却後に、断面を顕微鏡観察した
ところ、接合界面7に欠陥はなく、溝3部と平板部材2
のコーナー部3aには粉末状のろう材44によるフィレ
ット6が形成されていた。また、接合界面7に平行な方
向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なったとこ
ろ、平板部材2中で破断し、接合材料と同じ強度の接合
界面7が得られていることが判明した。
【0073】同じ部材を、粉末状のろう材44を用いず
に単に拡散接合することも試みたが、コーナー部3aに
0.1mm程度の非接合部が見られ、接合界面7に平行な
方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行なったと
ころ、接合界面7で破断し接合強度は12kgf/mm2 と接
合材料のSUS316Lの強度(引張強度70kgf/m
m2 、剪断強度40kgf/mm2 )に比べてかなり低い値で
あった。
【0074】また、SUS316L同士をNiろう付し
た場合の一般的強度よりも優れていることが判明した。
【0075】以上のように本実施の形態によれば、溝付
き部材1と平板部材2を接合して内部に溝を含む部材を
製造するに際し、拡散接合だけで接合を行なうのに比
べ、接合界面の溝部のコーナー部3aでの接合欠陥がな
くなって接合強度が優れ、且つ、溝付き部材1と平板部
材2とをろう付した場合の一般的な接合強度よりも優れ
たものが得られた。
【0076】なお、上記第4の実験例では、Niろうの
粉末状のろう材を用いているが、粉末状のろう材として
は多様な成分のろう材を適用できる。
【0077】図5に基づき本発明の実施の第5形態に係
る内部に溝を含む部材の製造方法を説明する。図5は本
実施の形態に係る内部に溝を含む部材の製造方法の説明
図であり、同図(a)は接合前の状態、(b)は接合の
第1段階の状態、(c)は接合の第2段階の状態を示す
部材要部断面図である。
【0078】図5(a)に示すように、本実施の形態に
おいては、溝付き部材1と平板部材2とを接合する前
に、溝付き部材1の溝3の内面に予めコーティングされ
たろう材45を形成しておき、溝3を設けた面を下に向
けた溝付き部材1を上、溝がない面を上に向けた平板部
材2を下にした状態で、溝3に蓋をするように接して位
置させてセッティングする。
【0079】次いで、図5(b)に示すように接合の第
1段階として、真空中でヒータ9によりコーティングさ
れたろう材45の融点以下の温度に加熱a1し、接合界
面7に垂直な方向に加圧bすることで拡散接合を行う。
【0080】その後、図5(c)に示すように接合の第
2段階として、コーティングされたろう材45の融点以
上の温度に昇温するように加熱a2し、コーティングさ
れたろう材45を溶融すると、溝3の内面にコーティン
グされたろう材45は毛細管現象でコーナー部3aに集
まり、フィレット6となってコーナー部曲面が形成され
る。
【0081】上記本発明の実施の第5形態に係る第5の
実験例を以下説明する。
【0082】接合材料として厚さ10mm、幅100mm、
長さ100mmのSUS304に幅3mmの溝を、溝と溝の
間隔が15mmとなるように機械加工した溝付き部材1
と、同じSUS304の厚さ5mm、幅100mm、長さ1
00mmの平板部材2を用いた。
【0083】この溝付き部材1の溝3の内面にコーティ
ングされたろう材45となるNi−11%P(融点88
0℃)材をメッキし、溝3を設けた面を下に向けた溝付
き部材1を上、溝がない面を上に向けた平板部材2を下
になるように真空炉中にセッティングした。
【0084】真空引き後Arガスを炉中に封入し、部材
全体を850℃に加熱した状態で3kgf/mm2 の加圧力を
3時間加え、拡散接合した。その後、部材全体をろう材
の融点以上である1000℃まで昇温し、5時間保持し
た後、室温まで冷却した。
【0085】室温まで冷却後に、断面を顕微鏡観察した
ところ、接合界面7に欠陥はなく、溝3部と平板部材2
のコーナー部3aにはコーティングされたろう材45に
よるフィレット6が形成されていた。また、接合界面7
に平行な方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を行
なったところ、平板部材2中で破断し、接合材料と同じ
強度の接合界面7が得られていることが判明した。
【0086】同じ部材を、コーティングされたろう材4
5を用いずに単に拡散接合することも試みたが、コーナ
ー部3aに0.1mm程度の非接合部が見られ、接合界面
7に平行な方向に各部材1、2を引っ張り、剪断試験を
行なったところ、接合界面7で破断し接合強度は12kg
f/mm2 と接合材料のSUS304の強度(引張強度60
kgf/mm2 、剪断強度34kgf/mm2 )に比べかなり低い値
であった。
【0087】また、SUS304同士をNiろう付した
場合の一般的強度よりも優れていることが判明した。
【0088】以上のように本実施の形態によれば、溝付
き部材1と平板部材2を接合して内部に溝を含む部材を
製造するに際し、拡散接合だけで接合を行なうのに比
べ、接合界面の溝部のコーナー部3aでの接合欠陥がな
くなって接合強度が優れ、且つ、溝付き部材1と平板部
材2とをろう付した場合の一般的な接合強度よりも優れ
たものが得られた。
【0089】また、予めコーティングされたろう材45
あるから、溝付き部材1と平板部材2のセッティング段
階の作業が容易である。
【0090】以上、発明の実施の形態を説明したが、上
記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲でその具体的構成に種々の変更を加えてもよいことは
言うまでもない。
【0091】例えば、上記実施の形態の説明においては
(また、従来例の説明においても)本発明の「板状部
材」として「平板部材2」を例示したが、本発明におい
て「板状部材」は必ずしも厳密な意味での平板部材に限
られるものではなく、溝付き部材の溝を設けた面と接合
できる溝がない面を有する部材であればよく、溝付き部
材の溝を設けた面が曲面であれば板状部材の溝を設けな
い面はそれと適合する曲面となる。
【0092】また本発明の「板状部材」は必ずしも平行
面を有する狭い意味の「板状」に限定されるものではな
く、溝付き部材の溝を設けた面を覆って同溝に蓋をする
ように接合されるものであればよく、接合される面の反
対側の面の構造、傾斜等を限定されるものではない。
【0093】以上、本発明は、実施の第1形態から第5
形態で説明したように、拡散接合が被接合材料同士を直
接接合するので接合強度に優れている点と、ろう付が毛
細管現象を利用してコーナー部にコーナー部曲面を形成
する点の、両者の利点を生かした接合による内部に溝を
含む部材の製造方法である。
【0094】繰り返し述べれば、拡散接合は接合強度に
優れる反面、溝が多数入った部材を接合する場合には溝
のコーナー部に加わる加圧力が部材が変形することで逃
げやすく、コーナー部の接合強度が平面部に比べてやや
劣るという欠点があり、また、溝を機械加工する時にコ
ーナー部がだれやすく、だれると加圧力が伝わらないの
で、この点からもコーナー部の接合性がやや劣るという
問題点があった。
【0095】そこで、この問題点をろう付との組合せに
より解決することができることを見出してなされたのが
本発明である。すなわち、ろう付ではろう材が溶融した
ときに、毛細管現象で狭い隙間に入りやすいという特徴
を有する。同様に、ろう材はコーナー部に溜まり易い。
これも毛細管現象によるものである。この性質を利用す
れば、拡散接合がなされた後に溝の中に予め配置された
ろう材を溶融させると、ろう材はコーナー部に集まり、
フィレットとしてコーナー部曲面を形成するとともに、
コーナー部に接合欠陥があった場合にはこれを埋める役
割をなす。
【0096】従って、本発明で重要なのは、接合の順序
と、接合温度である。すなわち、本発明の内部に溝を含
む部材の製造方法は、(1):溝付き部材の溝の中にろう材
を配置した状態で溝を設けた面を下に向けた溝付き部材
を上、溝がない面を上に向けた板状部材を下にしてセッ
ティングする工程と、(2):接合の第1段階として、(1)
に続く、上記ろう材の融点以下の温度で、溝付き部材と
板状部材を拡散接合する工程と、(3):接合の第2段階と
して、(2) に続く、上記ろう材の融点以上の温度に昇温
してろう材を溶融せしめる工程、とを有して構成され
る。
【0097】なお、上記(2) の工程を行なうことなく、
いきなりろう材の融点以上の温度に加熱して拡散接合し
ようとした場合、拡散接合が始まる前にろう材が溶融
し、接合界面にろう材が入り込むのでろう付になってし
まい、本発明の効果を奏することができない。
【0098】従って、上記(2) の工程と、(3) の工程の
順序と温度条件は重要である。
【0099】
【発明の効果】(1)請求項1の発明によれば、内部に
溝を含む部材の製造方法を、溝付き部材の溝を設けた面
と板状部材の溝がない面とを接合して内部に溝を含む部
材を製造する方法において、前記溝付き部材の溝の中に
ろう材を配置した状態で前記溝を設けた面を下に向けた
前記溝付き部材を上、前記溝がない面を上に向けた前記
板状部材を下にしてセッティングする工程と、次いで上
記ろう材の融点以下の温度で前記溝付き部材と前記板状
部材とを拡散接合する工程と、しかる後に上記ろう材の
融点以上の温度に昇温して同ろう材を溶融せしめる工程
とを有するように構成したので、溝付き部材と板状部材
を接合して内部に溝を含む部材を製造するに際し、拡散
接合だけで接合を行なうのに比べ、接合界面の溝部のコ
ーナー部での接合欠陥がなくなって接合強度が優れ、且
つ、溝付き部材と板状部材とをろう付した場合の一般的
な接合強度よりも優れた接合強度を有する内部に溝を含
む部材が得られるものとなる。
【0100】(2)請求項2の発明によれば、請求項1
に記載の内部に溝を含む部材の製造方法において、前記
ろう材は棒状のろう材であるように構成したので、請求
項1の発明の効果に加え、ろう材が一般的な棒状のろう
材であるため、容易に請求項1の発明を具体的に実施で
きるものとなる。
【0101】(3)請求項3の発明によれば、請求項1
に記載の内部に溝を含む部材の製造方法において、前記
ろう材は箔状のろう材であるように構成したので、請求
項1の発明の効果に加え、ろう材が箔状のろう材なの
で、箔状のろう材は製作できるが棒状のろう材は製作で
きないものを用いて上記第1の手段を具体的に実施でき
るものとなる。
【0102】(4)請求項4の発明によれば、請求項1
に記載の内部に溝を含む部材の製造方法において、前記
ろう材はペースト状のろう材であるように構成したの
で、請求項1の発明の効果に加え、バインダーまたはフ
ラックスと混合して多様な成分のろう材に適用でき、ろ
う材の溝内への配置が容易となり、ペースト状のろう材
で上記第1の手段を具体的に実施できるものとなる。
【0103】(5)請求項5の発明によれば、請求項1
に記載の内部に溝を含む部材の製造方法において、前記
ろう材は粉末状のろう材であるように構成したので、請
求項1の発明の効果に加え、多様な成分のろう材に対し
て適用でき、粉末状のろう材で上記第1の手段を具体的
に実施できるものとなる。
【0104】(6)請求項6の発明によれば、請求項1
に記載の内部に溝を含む部材の製造方法において、前記
ろう材は前記溝の内面にコーティングされたろう材であ
るように構成したので、請求項1の発明の効果に加え、
ろう材が予めコーティングされたろう材あるから、溝付
き部材と板状部材のセッティング作業を容易にして上記
第1の手段を具体的に実施できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る内部に溝を含む
部材の製造方法の説明図であり、(a)は接合前の状
態、(b)は接合の第1段階の状態、(c)は接合の第
2段階の状態を示す部材要部断面図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る内部に溝を含む
部材の製造方法の説明図であり、(a)は接合前の状
態、(b)は接合の第1段階の状態、(c)は接合の第
2段階の状態を示す部材要部断面図である。
【図3】本発明の実施の第3形態に係る内部に溝を含む
部材の製造方法の説明図であり、(a)は接合前の状
態、(b)は接合の第1段階の状態、(c)は接合の第
2段階の状態を示す部材要部断面図である。
【図4】本発明の実施の第4形態に係る内部に溝を含む
部材の製造方法の説明図であり、(a)は接合前の状
態、(b)は接合の第1段階の状態、(c)は接合の第
2段階の状態を示す部材要部断面図である。
【図5】本発明の実施の第4形態に係る内部に溝を含む
部材の製造方法の説明図であり、(a)は接合前の状
態、(b)は接合の第1段階の状態、(c)は接合の第
2段階の状態を示す部材要部断面図である。
【図6】従来の内部に溝を含む部材の接合状態の例の説
明図であり、(a)はろう付による接合状態の例を示す
部材要部断面図、(b)は拡散接合による接合状態の例
を示す部材要部断面図である。
【符号の説明】
1 溝付き部材 2 平板部材 3 溝 3a コーナー部 4 ろう材 5 隙間 6 フィレット 7 接合界面 8 ノッチ状の接合欠陥 9 ヒータ 41 棒状のろう材 42 箔状のろう材 43 ペースト状のろう材 44 粉末状のろう材 45 コーティングされたろう材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝付き部材の溝を設けた面と板状部材の
    溝がない面とを接合して内部に溝を含む部材を製造する
    方法において、前記溝付き部材の溝の中にろう材を配置
    した状態で前記溝を設けた面を下に向けた前記溝付き部
    材を上、前記溝がない面を上に向けた前記板状部材を下
    にしてセッティングする工程と、次いで上記ろう材の融
    点以下の温度で前記溝付き部材と前記板状部材とを拡散
    接合する工程と、しかる後に上記ろう材の融点以上の温
    度に昇温して同ろう材を溶融せしめる工程とを有するこ
    とを特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内部に溝を含む部材の
    製造方法において、前記ろう材は棒状のろう材であるこ
    とを特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内部に溝を含む部材の
    製造方法において、前記ろう材は箔状のろう材であるこ
    とを特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内部に溝を含む部材の
    製造方法において、前記ろう材はペースト状のろう材で
    あることを特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内部に溝を含む部材の
    製造方法において、前記ろう材は粉末状のろう材である
    ことを特徴とする内部に溝を含む部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の内部に溝を含む部材の
    製造方法において、前記ろう材は前記溝の内面にコーテ
    ィングされたろう材であることを特徴とする内部に溝を
    含む部材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010194578A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 積層耐熱合金板の製造方法
JP2013139780A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 General Electric Co <Ge> セル状シールの製造方法

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