JP2002125818A - 鏡の曇り止め装置 - Google Patents

鏡の曇り止め装置

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JP2002125818A
JP2002125818A JP2000329750A JP2000329750A JP2002125818A JP 2002125818 A JP2002125818 A JP 2002125818A JP 2000329750 A JP2000329750 A JP 2000329750A JP 2000329750 A JP2000329750 A JP 2000329750A JP 2002125818 A JP2002125818 A JP 2002125818A
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mirror
heater
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body detection
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JP2000329750A
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Yoshiyuki Fujii
善行 藤井
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Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、人体検出センサによる人体検出に
加えて鏡部の画像変化をとらえてヒータを制御し、消費
電力の無駄をなくした鏡の曇り止め装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 人体の動きを検出する人体検出センサ
と、壁面に沿って取り付けた鏡と、鏡の裏面に取り付け
た曇り止め用のヒータと、前記人体検出センサとヒータ
とを電気的に接続する手段と、前記人体検出センサによ
り人体を検出し、かつ、前記人体検出センサにより鏡の
曇りを検出したときヒータに通電することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室等における鏡の
曇り止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室あるいは洗面室においては入
浴時等に鏡が湯気等で曇るため、鏡に電気式のヒータを
取り付け、ヒータによる加熱により鏡を乾燥させて鏡の
曇り止めを行なうことは知られている。そして、鏡の曇
り止めを行なうための構造、方法等につき種種の提案が
なされている。ところが、従来の鏡の曇り止め装置は、
電気ヒータを作動させるための電源スイッチを必要と
し、電源スイッチを一旦オンにすると、電気ヒータが加
熱され、電源スイッチをオフにしない限り電気ヒータに
通電され続ける。このため使用者が鏡の前から移動した
り、あるいは電気ヒータのスイッチを切り忘れると、い
つまでも通電され続け、無駄な電力を消費することとな
る難点を有していた。この難点を解決するため、出願人
は既に人体検出センサを使用して、人体検出センサによ
り人体を検出したときにのみ電気ヒータに通電する改善
案を提案した(特願2000―306946)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に人体を検
出したときにのみヒータへの通電を行なうものにおいて
は、夏季等室温が比較的高い場合には、鏡が未だ曇って
いないにもかかわらず人体を検出することによりヒータ
に通電されてしまうために、余分な電力を消費してしま
うという問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題に鑑み、人体検
出センサによる人体検出に加えて鏡部の画像変化をとら
えてヒータを制御し、消費電力の無駄をなくした鏡の曇
り止め装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の鏡の曇り止め装置は、人体の動きを検出す
る人体検出センサと、壁面に沿って取り付けた鏡と、鏡
の裏面に取り付けた曇り止め用のヒータと、前記人体検
出センサとヒータとを電気的に接続する手段と、前記人
体検出センサにより人体を検出し、かつ、前記人体検出
センサにより鏡の曇りを検出したときヒータに通電する
ことを第1の特徴としている。この第1の特徴によれ
ば、たとえ人体を検出したときであっても、鏡部の画像
が変化して鏡が曇り状態にならない限り、ヒータ用のス
イッチはオンしない。これにより鏡が曇っていないとき
にはヒータには通電しないので、消費電力の無駄を防止
することができたものである。また、鏡が浴槽等の残湯
のゆげによる影響で曇っていたとしても、人がいないと
きにはヒータには通電しないので、二重の省エネ対策と
なって、無駄な消費電力を浪費しないで済むこととな
る。また、本発明の鏡の曇り止め装置は、人体の動きを
撮像して画像処理する人体検出センサと、壁面に沿って
取り付けた鏡と、鏡の裏面に取り付けた曇り止め用のヒ
ータと、前記人体検出センサとヒータとを電気的に接続
する手段と、前記人体検出センサにより人体を検出し、
かつ、前記人体検出センサにより鏡の曇りを検出したと
きヒータに通電することを第2の特徴としている。この
第2の特徴によれば、上記の特徴に加え、人体検出セン
サを、人体の動きを撮像すると共に撮像した画像を画像
処理するセンサを使用することで、装置全体を軽量小型
化し、人体及び鏡の検出を迅速確実に行なうことがで
き、ヒータのオン、オフ精度の向上を図ることができる
利点がある。
【0006】さらに、本発明の鏡の曇り止め装置は、人
体の動きを撮像して画像処理する人工網膜チップからな
る人体検出センサと、壁面に沿って取り付けた鏡と、鏡
の裏面に取り付けた曇り止め用のヒータと、前記人体検
出センサとヒータとを電気的に接続する手段と、前記人
体検出センサにより人体を検出し、かつ、人体検出セン
サにより鏡の曇りを検出したときヒータに通電すること
を第3の特徴としている。この第3の特徴によれば、上
記の特徴に加え、人工網膜チップを使用することによ
り、画像処理を迅速に行なうと共に装置全体の更なる小
型化を図りうる利点がある。
【0007】さらに、本発明の請求項1〜3に記載の鏡
の曇り止め装置は、浴室に設けられていることを第4の
特徴としている。この第4の特徴によれば、上記の特徴
に加え、浴室内で体や頭を洗うときのみ鏡の曇り止め用
のヒータが作動するので、浴室における省エネルギー化
を図ることができる。さらに、本発明の請求項1〜3に
記載の鏡の曇り止め装置は、洗面室に設けられているこ
とを第5の特徴としている。この第5の特徴によれば、
洗面室内で手や頭を洗うときのみ鏡の曇り止め用のヒー
タが作動するので、洗面室における省エネルギー化を図
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検
知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5
は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートであ
る。
【0009】図1は浴室1を側方から見た断面図であ
り、本発明の一実施形態の概略を示すものであって、浴
室1内部には浴槽2及び洗場3を設けてある。4は浴室
への出入口である。そして、浴室1の天井には人体セン
サ5が設置されている。浴室1がシステムバスルームの
場合には保守点検上、天井に開口した点検口に取り付け
ることが望ましい。もちろん、人体センサ5は浴室壁面
の上部に取付けてもよい。この人体センサ5は、人工網
膜を利用した撮像装置を有し浴室における人体の動きを
俯瞰的に撮像して画像処理する人体検出センサ51と、
赤外線検知により人体を検知する赤外線センサ52とか
ら構成している。この人体検出センサ51の視野内には
後述する鏡部を含むものである。他の好ましい実施形態
として、人体センサ5を洗面室に取付けてもよい。この
場合は洗面台の上方位置あるいは洗面室の天井に人体検
出用のセンサである人体センサを取付ければよい。ま
た、本実施形態では人体の動きを撮像して画像処理する
人体検出センサ51と、赤外線検知により人体を検知す
る赤外線センサ52とを一体的に一つの枠体内に組み込
んで構成しているが、この例に限られることなく、両セ
ンサを別個に設けてもよい。
【0010】また人体検出センサの機能の一つとして、
入浴者の動きが一定時間無かった場合、浴槽で寝ている
かまたは倒れたと推測し、まず給湯器等の浴室用リモコ
ン60で警報音あるいは音声により注意を喚起し、浴室
側から応答が所定時間内にない場合には、図示しない給
湯器等の台所用リモコンで警報音あるいは音声により他
者に報知するようにしてもよい。
【0011】また、浴室1の洗場3近傍の壁面には、壁
面に沿って鏡40を取り付けている。そしてこの鏡40
の裏面には曇り止め用のヒータ41を取り付けてある。
ヒータ41は防水性のシートにより密封しておけば良
い。42は人体センサ5及びヒータ41に至る家庭用1
00ボルトの商用電線、43は電源プラグである。ヒー
タ41に至る電線途中にはヒータ41をオン、オフする
電源スイッチ44を設けている。この電源スイッチ44
は浴室1から離隔しておけば浴室1の湿気による悪影響
を防ぐことができる。また、人体センサ5を作動させる
ための電源は、電源プラグ47から導入され図示しない
給湯器のコントローラ部のトランスを介して降圧し低電
圧化して供給してもよい。人体センサ5とヒータ41と
は信号線45を介して接続されており、人体検出センサ
による人体検出信号及び人体検出センサによる鏡の曇り
検出信号の出力により、電源スイッチ44はオンとな
り、前記ヒータ41に通電するようになっている。
【0012】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は人体を検出すると共に検出した画像を処理する撮像装
置6と、撮像装置6に制御信号を与えると共に処理情報
を判定する制御装置7とから構成されている。人体の動
きを撮像して画像処理することで、人体の検出が確実と
なり、ヒータへのスイッチのオン、オフの精度も向上す
ることとなる。そして、人体検出センサ51の他に赤外
線センサ52を同一のケース体内に設け、その制御装置
7を共用し、浴室1が暗い場合の監視の相互補填を行な
うようにしてある。
【0013】前記撮像装置6の撮像部8は、縦32×横
32画素(=1024画素)からなる画像検出部9、結
像レンズ10、スキャナ11、マルチプレクサ12及び
スキャナ駆動制御部13から構成されている。また多数
の画素を間引いて検出処理しても良い。画像検出部9の
画素はそれぞれモノクロ256階調「レベル0(黒)〜
255(白)の256階調」で表現される。カラーの画
素を使用してもよい。
【0014】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、画像検出部9の各画素列を順次一
定周期毎に受光状態(オン状態)となるように制御して
いる。受光状態となった1列の各画素から同時に出力さ
れた光電流は、マルチプレクサ12によってアナログデ
ータからシリアルデータに変換され、増幅器14で増幅
された後、画像処理部15へ入力される。なお、アナロ
グデータからシリアルデータへの変換等は外部に設けた
制御装置部あるいは別途設けたICにより行っても良
い。
【0015】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0016】図2においてゲイン調整部16は、画像処
理部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。
【0017】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する32×32個の全画素
における階調(0階調(黒)〜255階調(白)の25
6階調)の平均値であり、0〜255の値で表わさせ
る。この画像平均値は増幅器14のゲインと画像検出部
9の蓄積時間によって決定される。ここで、ゲインはカ
メラの絞りに相当し、蓄積時間はカメラのシャッタース
ピードに相当する。従って、撮像装置6の適正な画像平
均値を得ようとすれば、適当なゲインに固定しておき、
蓄積時間を調整すればよい。あるいは、適当な蓄積時間
を固定しておき、ゲインを調整すればよい。
【0018】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9と画像処理を行なう画像処理部15
とは1チップで構成されている。このチップは人工網膜
チップと称される。人体検出センサを人工網膜チップか
ら構成することにより、画像処理の迅速化を図ることが
できる。チップの小型化に伴い装置全体を小さくするこ
とができる。また、このチップの裏面位置には、制御装
置7を設けてあり、制御装置7はマイクロコンピュータ
からなりこの内部には人体検出センサに51よる検知処
理を行なう検知領域を複数の領域に分割する領域分割手
段24をソフトウエアーとして組込んである。
【0019】具体的には、図4に示すように、画像処理
部15に入力された画像情報を処理するためのポイント
テーブル25を複数域に分割するものである。すなわち
人体検出センサによる検出可能な撮像能力範囲(ポイン
トテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必要な
検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域27
とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべてを
検知領域とはしていない。これにより検出処理可能な検
出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理するセン
サ検知領域として使用することで画像の処理範囲を限定
して、画像処理の速度を早めている。さらに前記の検知
領域26を、洗場領域30及び浴槽領域31の2つの領
域に分割したものである。各領域毎に人体画像を検出、
処理することで、処理の確実化を図っている。また、各
領域毎に調光度合いを定めることもできる。従って、洗
場3における人体検出を迅速かつ確実に行なうことがで
きる。また、洗場及び浴槽領域に加えて浴室の入口部を
検知領域に加えても良い。洗場領域には人体のみならず
鏡40をもその俯瞰視野内に収めるものである。
【0020】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして浴室1の天井等に取り付けられる。
【0021】そして、撮像装置6の検知出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段は撮像装置6からの出力と赤外線センサか
らの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入浴者
の動きさらには鏡40の曇りの有無などを総合的に判断
する。
【0022】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像処理部15は、画像検出部9を構
成する全画素から画像情報を一定時間毎に受信する。画
像処理部15は、一定時間毎に画像情報を受け取ると、
該画像情報を処理し、判定手段32に出力して入浴者の
動き等を監視するのである。
【0023】具体的には、まず画像検出部9で検出した
一定時間前の画像(前画像)と現時点での画像(現画
像)との受光量の差(差分)を画像処理部15で演算す
る。差分が正の画素は+で表わし、負の画素は−で表わ
し、差が0の画素は0で表わす。対象物の動きは画像の
境界によって判定できるので、画像の境界の移動はそこ
での差分の正または負となって表れる。これにより画像
境界の移動の方向が推定される。そして差分の総和を見
ることで大まかな人の動きが把握できる。さらに、上記
解析方法を2次元の画像に適用して、具体的には画素上
の方向を縦方向、横方向、右上がり斜め方向、右下がり
斜め方向の4つに分けて、この4つの方向毎に現画像と
前画像との差分(スカラー)を求めて、この差分の画像
から各方向ごとの動きを判定し、各方向の差分をベクト
ルとして表わすようにしてもよい。そして該画素とその
周辺の3×3画素の差分ベクトルを平均化することで
(オプチカルフロー)、浴室における人の存在や人の動
きを検知することができる。また、人体検出センサ51
の俯瞰視野内にある鏡40も撮像されている。そして、
鏡40の表面は浴槽湯のゆげ等により曇りが生ずると、
撮像した鏡画像の階調に変化が生じる。この変化状態を
予め制御装置に記憶させておき、撮像画像と前記記憶画
像との合致により、鏡の曇り検出として出力するように
している。
【0024】図4に示すように人体検出センサ51の検
知領域26は、洗場領域30、浴槽領域31の2つのエ
リアに分け、各エリア毎に前記差分の総和または動き量
を検知している。ここで、動き量とは、各領域30、3
1毎に各画素のオプチカルフローのスカラー量を平均し
たもの(スカラー平均)、もしくはスカラー量の和(ス
カラー和)である。検知領域には浴室1の入口部を追加
してもよい。
【0025】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別及びヒータ41への通電制御について説明する。図5
において、人が浴室1に入り始めると、まず待機状態に
ある赤外線センサが人体を検知してオンとなる(ステッ
プS1)と共にタイマセットされ(ステップS2)、人
体検出センサ51が一定時間内に洗場において人を検知
すると(ステップS3)、その検出信号を、判定手段3
2を介して出力する。一方、人体検出センサ51により
鏡40の曇り、すなわち鏡40の階調変化を検出すると
(ステップS14)検出信号を出力する。そしてこの両
者の検出により、信号線45を経由して、ヒータ41へ
の電源スイッチ44をオンするのである(ステップS1
2)。これにより、鏡の裏面に取り付けた曇り止め用の
ヒータ41に通電されてヒータの加熱による曇り止め機
能が発揮されるのである。なお、電源スイッチ44のオ
ン動作を本実施態様では洗場で人を検知したときに行っ
ているが、入室したものと判断(ステップS4)した後
にオンするようにしてもよい。要するに、人体検出セン
サにより人体を検出し、かつ、人体検出センサにより鏡
の曇りを検出したとき、ヒータ41に通電するようにす
ればよい。なお、人体検出センサにより人体は検出した
が、人体検出センサによる鏡の曇りは検出しなかったと
きには(ステップS14でノーの場合)、ヒータ41に
は通電されない。また、人体検出センサによる鏡の曇り
は検出したが、人体は検出しなかった場合は、無人浴室
における残湯による鏡の曇りと考えられるので、ヒータ
41には通電されない。そして入室判定において、人体
検出センサ51による人体検知には撮像及び動き量の演
算等に時間を要すること、あるいは浴室が暗い場合には
監視感度が鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、
赤外線センサ52が検出した後人体検出センサ51が共
に人を検出することで、人体検出センサ51の弱点を補
い、入室の確実を期している。
【0026】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)に浴室から退出したものと判断させている。赤外線
センサ52では浴槽湯温を人体温度と誤って判断するこ
とが有り得るので、この赤外線センサ52の弱点を他の
センサを使用することで補完している。退出判断がなさ
れた後は、前記ヒータ41への電源スイッチ44をオフ
するようになっている(ステップS13)。オフ信号は
判定手段32の退出判定の出力信号で行なえばよい。
【0027】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。なお、入室したものと判定した
のちはセンサの検知継続時間を平均的な入浴時間に見合
うようにタイマセット(ステップS11)している。こ
のタイマセット時間は、浴室に人が居ることを検知して
延長するようにしてもよい。
【0028】また、人体検出センサ51の取り付けは、
浴室1の天井であって、浴室の洗場領域30と浴槽領域
31との境界位置に取付けてもよい。この位置は標準的
な浴室において洗場3及び浴槽2を設けた浴室内の人の
動きを監視できる最適位置である。特に、浴槽2と洗場
3との境界に取付けることで、浴槽2及び洗場3での人
の動きに対して、境界が明確化できる。また、人体検出
センサ51の取り付けは、浴室1の壁面上部であって浴
室全体を俯瞰できる位置であってもよい。人体センサ5
を構成する人体検出センサ51と赤外線センサ52とは
1つのケース内に収納することで、取付けし易く、点検
も容易となる。
【0029】また、ユニットバス等からなるシステムバ
スルームの場合には、バスルームの天井にその点検用の
点検口が位置しており、この点検蓋である点検口に前記
人体センサ5を取り付けることを推奨する。点検口は取
り付け、取り外しができるので、人体センサ5の設置、
点検が容易に行なえるのみならず、前記センサの最適取
付け位置の条件を満足するものである。さらには、人体
検出センサを浴室の天井と一体的に設け、取付け施工の
簡略化を図るようにしてもよい。
【0030】さらに、本発明では、人体検出センサによ
り人体を検出したときでかつ鏡の曇りを検出したとき、
ヒータに通電するようにしているが、人体検出センサに
より浴室の洗場で人体を検出したときでかつ鏡の曇りを
検出したとき、ヒータに通電し、洗場から浴槽に入った
とき及び浴室から退出したときにはヒータへの通電をオ
フするようにしてもよい。特に検知領域を洗場領域と浴
槽領域とに区分することにより、検知速度を早め、検知
精度を高めて、ヒータへのオン、オフを確実化すること
ができる。
【0031】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態ではシステムバスルームについて説明
したが、この例に限られることなくこれ以外の既存の浴
室にも設置できるものである。また、人体検出センサ及
び鏡を洗面室に設けることにより、例えば洗面化粧台に
おける曇り止め用のヒータの省電力化を図ることができ
る。また、人体検出センサは低画素数のセンサを用いた
が、CCDによる撮像センサを使用し、これに赤外線セ
ンサを組み合わせても同様の効果が期待できるものであ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように、たとえ人体を検
出したときであっても、鏡部の画像が変化して鏡が曇り
状態にならない限り、ヒータ用のスイッチはオンしな
い。これにより鏡が曇っていないときにはヒータには通
電しないので、消費電力の無駄を防止することができた
ものである。また、鏡が浴槽等の残湯のゆげによる影響
で曇っていたとしても、人がいないときにはヒータには
通電しないので、無駄な消費電力を浪費しないで済むこ
ととなる。また、本発明は、人体検出センサを、人体の
動きを撮像して画像処理するセンサを使用することで、
装置全体を軽量小型化し、人体及び鏡の検出を迅速確実
に行なうことができ、ヒータのオン、オフ精度の向上を
図ることができる利点がある。さらに、本発明は、人工
網膜チップを使用することにより、画像処理を迅速に行
なうと共に装置全体の更なる小型化を図りうる利点があ
る。さらに、本発明は、浴室内で体や頭を洗うときのみ
鏡の曇り止め用のヒータが作動するので、浴室における
省エネルギー化を図ることができる。また、本発明は、
洗面室内で手や頭を洗うときのみ鏡の曇り止め用のヒー
タが作動するので、洗面室における省エネルギー化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領
域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像処理部 17 画像コア回路 24 領域分割手段 26 検知領域 30 洗場領域 31 浴槽領域 32 判定手段 40 鏡 41 ヒータ 42 商用電線 43 電源プラグ 44 電源スイッチ 45 信号線 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 60 風呂用リモコン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の動きを検出する人体検出センサ
    と、壁面に沿って取り付けた鏡と、鏡の裏面に取り付け
    た曇り止め用のヒータと、前記人体検出センサとヒータ
    とを電気的に接続する手段と、前記人体検出センサによ
    り人体を検出し、かつ、前記人体検出センサにより鏡の
    曇りを検出したときヒータに通電することを特徴とする
    鏡の曇り止め装置。
  2. 【請求項2】 人体の動きを撮像して画像処理する人体
    検出センサと、壁面に沿って取り付けた鏡と、鏡の裏面
    に取り付けた曇り止め用のヒータと、前記人体検出セン
    サとヒータとを電気的に接続する手段と、前記人体検出
    センサにより人体を検出し、かつ、前記人体検出センサ
    により鏡の曇りを検出したときヒータに通電することを
    特徴とする鏡の曇り止め装置。
  3. 【請求項3】 人体の動きを撮像して画像処理する人工
    網膜チップからなる人体検出センサと、壁面に沿って取
    り付けた鏡と、鏡の裏面に取り付けた曇り止め用のヒー
    タと、前記人体検出センサとヒータとを電気的に接続す
    る手段と、前記人体検出センサにより人体を検出し、か
    つ、人体検出センサにより鏡の曇りを検出したときヒー
    タに通電することを特徴とする鏡の曇り止め装置。
  4. 【請求項4】 上記人体検出センサおよび鏡は浴室に設
    けられることを特徴とする請求項1〜3に記載の鏡の曇
    り止め装置。
  5. 【請求項5】 上記人体検出センサおよび鏡は洗面室に
    設けられることを特徴とする請求項1〜3に記載の鏡の
    曇り止め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101201194B1 (ko) * 2012-01-03 2012-11-15 삼성유리공업 주식회사 거울의 직류전원용 김서림방지장치

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