JP2002125281A - 通話方式及び構内交換機 - Google Patents

通話方式及び構内交換機

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JP2002125281A
JP2002125281A JP2000317852A JP2000317852A JP2002125281A JP 2002125281 A JP2002125281 A JP 2002125281A JP 2000317852 A JP2000317852 A JP 2000317852A JP 2000317852 A JP2000317852 A JP 2000317852A JP 2002125281 A JP2002125281 A JP 2002125281A
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JP
Japan
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codec
voice quality
voice
extension
trunk
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JP2000317852A
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Toshihiko Asama
俊彦 浅間
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、音声品質の確保と伝送効率の向上と
いう相反する事柄を合理的に解決すること。 【解決手段】電話機39,40が接続され音声データの
交換を行う交換ノード30と、前記交換ノード30に接
続され、コーデック32,33を専用線接続によりネッ
トワーク化された通信網43に接続するルーター41を
備える通話方式において、異なる圧縮率で符号化を行う
2以上のコーデック32,33と、電話機39,40毎
に設定される音声品質選択情報37を保持する主記憶装
置37と、主記憶装置37から音声品質選択情報38を
取得し、制御信号を生成する中央制御装置36と、中央
制御装置36から制御信号を受け、コーデック32,3
3を選択的に切り替えるセレクタ34,35とを設ける
ことにより音声複合化/符号化時の圧縮率の選択を可能
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、専用線接続により
ネットワーク化された通信網に接続する各ノード間の音
声信号を、IPパケット化して送受信する通話方式及び
これを採用する構内交換機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、音声信号をIPパケット化する
場合、高い圧縮率で符号化するとパケットのデータ量及
びパケット量は少なくなる一方、復号化された音声は原
音に対する劣化の度合いが大きくなってしまう。例え
ば、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部
門)勧告により標準化されたG.729(CS−ACE
LP方式)などがこれにあたる。逆に低い圧縮率で符号
化すれば、比較的原音に忠実に復号化でき、高品質な音
声通話が可能になる。G.711(PCM方式)などが
そうであるが、圧縮率が低いためにデータ量、パケット
量は多くなってしまう。
【0003】このようにIPパケットによる音声信号を
送受する際は、どのような符号化方式を採用するかによ
り音声品質の優劣が決まる。一方、採用する符号化方式
によりデータ量,パケット量が異なってくるため、ノー
ド間を接続する専用線の伝送効率に影響を与える。した
がって、使用する専用線の回線速度との関係を考慮して
符号化方式を選択することが望ましい。
【0004】また、近年は、無線区間のリソース使用効
率を優先するため高い圧縮率で音声信号を伝送した携帯
電話の普及もあり、音声の劣化についてはある程度は許
容される面もある。しかし、64kPCMなど高品質な
符号化を標準的に使用してきた企業内通信環境に慣れた
ユーザの中には、IPパケットを利用した通信において
も高品質での音声通信を望むニーズは依然として高いと
思われる。
【0005】このような状況にありながら、従来技術に
おいては、ユーザの望む音声品質と専用線の伝送効率と
の両方を考慮したネットワークの運用がなされていない
という問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の従来技
術における問題に鑑みてなされたものであって、通話品
質と専用線の回線使用効率とを制御可能とし、ネットワ
ーク全体としての最適バランスを考慮しながら、音声品
質の確保と伝送効率の向上という相反する事柄を合理的
に解決することのできる通話方式及び構内交換機を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明は、専用線接続によりネットワーク化され
た通信網のノード間を、所定の圧縮率で音声信号を符号
化して送受信する通話方式において、比較的高い音声品
質が要求される通話に対して、圧縮率の比較的低い符号
化方式を選択し、比較的低い音声品質が要求される通話
に対して、圧縮率の比較的高い符号化方式を選択するこ
とを特徴とする通話方式である。
【0008】したがって本出願第1の発明の通話方式に
よれば、音声データをパケット化する際、比較的高い音
声品質が要求される通話に対して、圧縮率の比較的低い
符号化方式を選択し、比較的低い音声品質が要求される
通話に対して、圧縮率の比較的高い符号化方式を選択す
るため、ユーザの希望する音声品質とネットワーク全体
の回線使用効率とを制御できるという利点がある。
【0009】また本出願第2の発明は、本出願第1の発
明の通話方式において、2以上の階層に分類されたユー
ザの通話に対して、比較的高い音声品質が要求される階
層に属するユーザの通話には、圧縮率の比較的低い符号
化方式を割り当て、比較的低い音声品質が要求される階
層に属するユーザの通話には、圧縮率の比較的高い符号
化方式を割り当てることを特徴とする。
【0010】したがって本出願第2の発明の通話方式に
よれば、2以上の階層に分類されたユーザの通話に対し
て、比較的高い音声品質が要求される階層に属するユー
ザの通話には、圧縮率の比較的低い符号化方式を割り当
て、比較的低い音声品質が要求される階層に属するユー
ザの通話には、圧縮率の比較的高い符号化方式を割り当
てるため、ユーザの属性を考慮した効率的な回線運用を
可能とする利点がある。
【0011】また本出願第3の発明は、2以上の電話機
と、電話機が接続され音声データの交換を行う交換ノー
ドと、前記交換ノードに接続され、所定の圧縮率で符号
化を行うコーデックと、前記コーデックを専用線接続に
よりネットワーク化された通信網に接続するルーターを
備える構内交換機において、異なる圧縮率で音声信号を
符号化する2以上のコーデックと、前記電話機毎に設定
される音声品質選択情報を保持する主記憶装置と、前記
主記憶装置から音声品質選択情報を取得し、制御信号を
生成する中央制御装置と、前記中央制御装置から前記制
御信号を受け、前記コーデックを選択的に切り替えるセ
レクタとを備えることを特徴とする構内交換機である。
【0012】したがって本出願第3の発明の構内交換機
によれば、異なる圧縮率で音声信号を符号化する2以上
のコーデックと、電話機毎に設定される音声品質選択情
報を保持する主記憶装置と、前記主記憶装置から音声品
質選択情報を取得し、制御信号を生成する中央制御装置
と、前記中央制御装置から前記制御信号を受け、前記コ
ーデックを選択的に切り替えるセレクタを備えるので、
ユーザが電話機毎に音声品質選択情報を選択して主記憶
装置に保存することにより、選択された音声品質選択情
報に従った制御がなされ、ユーザのニーズに応じた音声
品質を提供できるという利点がある。
【0013】また本出願第4の発明は、2以上の電話機
と、電話機が接続され音声データの交換を行う交換ノー
ドと、前記交換ノードに接続され、所定の圧縮率で符号
化を行うコーデックと、前記コーデックを専用線接続に
よりネットワーク化された通信網に接続するルーターを
備える構内交換器において、異なる圧縮率で音声信号を
符号化する2以上のコーデックと、音声品質を選択可能
とする選択釦を装備する電話機と、前記電話機にて選択
された音声品質に一対一に対応する音声品質選択情報を
保持する主記憶装置と、前記主記憶装置から音声品質選
択情報を取得し、制御信号を生成する中央制御装置と、
前記中央制御装置から前記制御信号を受け、前記コーデ
ックを選択的に切り替えるセレクタとを備えることを特
徴とする構内交換機である。
【0014】したがって本出願第4の発明の構内交換機
によれば、音声品質を選択可能とする選択釦を装備する
前記電話機と、前記電話機にて選択された音声品質に一
対一に対応する音声品質選択情報を保持する主記憶装置
と、前記主記憶装置から音声品質選択情報を取得し、制
御信号を生成する中央制御装置と、前記中央制御装置か
ら前記制御信号を受け、前記コーデックを選択的に切り
替えるセレクタとを備える。これにより、電話機により
専用線への発信を行う際、ユーザが複数の音声符号化方
式の中から1つを選択できるため、通話毎にユーザのニ
ーズに応じた品質の音声通信を提供し、回線使用効率の
良いネットワーク運用が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態の通
話方式及び構内交換機につき図面を参照して説明する。
以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するも
のではない。
【0016】実施の形態1 まず、本発明の実施の形態1につき、図1を参照して説
明する。図1は本発明の実施の形態1の構成図である。
【0017】図1に示すように、本発明の実施の形態1
のネットワーク化された通信網は、専用線によるIP網
43と、これに接続されるルータ41,71と、ルータ
41に接続されるIP接続用のトランク回路(以降、I
Pトランクとする)31と、ルータ71に接続されるI
Pトランク61と、ルータ31及びIPトランク31を
介してIP網43に接続される交換ノード30と、ルー
タ71及びIPトランク61を介してIP網43に接続
される交換ノード60と、交換ノード30に接続される
内線電話39,40と、交換ノード60に接続される内
線電話69,70と、交換ノード30に接続される中央
制御装置36と、交換ノード60に接続される中央制御
装置66とから構成される。また、IPトランク31
は、コーデック回路32,33と、セレクタ34,35
と、制御回路42とから構成され、IPトランク61
は、コーデック回路62,63と、セレクタ64,65
と、制御回路72とから構成される。そして、中央制御
装置36は主記憶装置37を装備し、中央制御装置66
は主記憶装置67を装備する。
【0018】コーデック回路32,62が採用する方式
を、ITU−T勧告で標準化されたG.711とし、コ
ーデック回路33,63が採用する方式をG.729と
する。G.711方式は圧縮率が低いため、比較的原音
に対し忠実な再生が可能で音声品質的には有利である一
方、データ量、パケット量が多くなるため伝送効率の点
では不利である。逆に、G.729方式は圧縮率が高い
ため、伝送効率が良い反面、音声品質の点ではG.71
1方式に劣る。
【0019】内線電話39,40,69,70には、そ
れぞれ内線番号1100,1200,2100,220
0が付与されている。また、それぞれを内線加入者A,
B,C,Dが使用する。ここで、内線加入者Aは幹部職
員とし、内線加入者Bは一般担当員とする。主記憶装置
37の内部には、交換ノード30に収容されている内線
加入者毎の音声品質選択情報38が登録され、主記憶装
置67の内部には、交換ノード60に収容されている内
線加入者毎の音声品質選択情報68が登録されている。
具体的には、主記憶装置37の内部には、内線加入者A
の使用する内線電話39の内線番号1100に結びつけ
て「音声品質の高いコーディックを選択すべし」を内容
とする音声品質選択情報が登録されている。また、主記
憶装置37の内部には、内線加入者Bの使用する内線電
話40の内線番号1200に結びつけて「音声品質の低
いコーディックを選択すべし」を内容とする音声品質選
択情報が登録されている。以下に、図1を参照しながら
本発明の実施の形態1の動作を説明する。
【0020】図1において、まず交換ノード30の内線
加入者A(内線番号:1100)から交換ノード60の
内線加入者C(内線番号:2100)に電話をかける場
合について説明する。内線加入者Aが発呼すると、専用
線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉さ
れ、中央制御装置36からIPトランク31の制御回路
42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われる。
この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録され
ている音声品質選択情報38から、内線加入者Aの内線
番号1100に結びつけられた音声品質選択情報を読み
出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼指示
を行うとともに、使用すべきコーデック種別としては、
伝送効率よりも通話音質を優先し、G.711方式すな
わちコーデック32による音声処理を行うよう制御回路
42に指示を行う。この指示を受けた制御回路42は、
セレクタ34、35を制御してコーデック32による音
声処理を選択する。IPトランク31からの着信を受け
たIPトランク60の制御回路72は、発信側の制御回
路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、発信側
のコーデック種別がG.711方式であることを認識
し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPトラン
クでもコーデック62による音声符号化が行われるよう
に動作する。以降は、従来同様に内線加入者Cへの着信
処理が行われ、Cが応答すれば、幹部職員である内線加
入者Aとの間でIPトランクを介してG.711方式に
よる高品質な音声通話が可能になる。
【0021】次に、交換ノード30の内線加入者B(内
線番号:1200)から交換ノード60の内線加入者C
(内線番号:2100)に電話をかける場合について説
明する。内線加入者Bが発呼すると、前述の例と同様に
専用線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉
され、中央制御装置36からIPトランク31の制御回
路42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われ
る。この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録
されている音声品質選択情報38から、内線加入者Bの
内線番号1200に結びつけられた音声品質選択情報を
読み出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼
指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別として
は、通話音質よりも伝送効率を優先し、G.729方式
すなわちコーデック33による音声処理を行うよう制御
回路42に指示を行う。この指示を受けた制御回路42
は、セレクタ34、35を制御してコーデック33によ
る音声処理を選択する。IPトランク31からの着信を
受けたIPトランク60の制御回路72は、発信側の制
御回路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、発
信側のコーデック種別がG.729方式であることを認
識し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPトラ
ンクでもコーデック63による音声符号化が行われるよ
うに動作する。以降は、従来同様に内線加入者Cへの着
信処理が行われ、Cが応答すれば、一般担当員である内
線加入者Bとの間でIPトランクを介してG.729方
式による音声通話が行われる。この場合は、発信側の内
線加入者Bのクラスが幹部職員ではなかったため、音声
品質よりも伝送効率を優先したネットワーク運用が可能
となる。
【0022】実施の形態1の通話方式及び構内交換機に
よれば、内線加入者の内、発信者のクラスにより、音声
品質重視型もしくは伝送効率重視型の音声処理を選択す
ることが可能になり、エンドユーザ毎にユーザ属性に対
するサービスグレードの確保とネットワークの回線使用
効率のバランスを考慮した運用が可能になる。
【0023】実施の形態2 次に、本発明の実施の形態2につき図2を参照して説明
する。図2は本発明の実施の形態2の構成図である。
【0024】図2に示すように、本発明の実施の形態2
のネットワーク化された通信網は、専用線によるIP網
43と、これに接続されるルータ41,71と、ルータ
41に接続されるIPトランク31と、ルータ71に接
続されるIPトランク61と、ルータ31及びIPトラ
ンク31を介してIP網43に接続される交換ノード3
0と、ルータ71及びIPトランク61を介してIP網
43に接続される交換ノード60と、交換ノード30に
接続される内線電話39,40と、交換ノード60に接
続される内線電話69,70と、交換ノード30に接続
される中央制御装置36と、交換ノード60に接続され
る中央制御装置66とから構成される。また、IPトラ
ンク31は、コーデック回路32,33と、セレクタ3
4,35と、制御回路42とから構成され、IPトラン
ク61は、コーデック回路62,63と、セレクタ6
4,65と、制御回路72とから構成される。そして、
中央制御装置36は主記憶装置37を装備し、中央制御
装置66は主記憶装置67を装備する。
【0025】コーデック回路32,62が採用する方式
を、ITU−T勧告で標準化されたG.711とし、コ
ーデック回路33,63が採用する方式をG.729と
する。G.711方式は圧縮率が低いため、比較的原音
に対し忠実な再生が可能で音声品質的には有利である一
方、データ量、パケット量が多くなるため伝送効率の点
では不利である。逆に、G.729方式は圧縮率が高い
ため、伝送効率が良い反面、音声品質の点ではG.71
1方式に劣る。
【0026】内線電話39,40,69,70には、そ
れぞれ内線番号1100,1200,2100,220
0が付与されている。また、それぞれを内線加入者A,
B,C,Dが使用する。ここで、内線加入者Cは幹部職
員とし、内線加入者Dは一般担当員とする。主記憶装置
37の内部には、交換ノード60に収容されている内線
加入者毎の音声品質選択情報68が登録され、主記憶装
置67の内部には、交換ノード30に収容されている内
線加入者毎の音声品質選択情報38が登録されている。
具体的には、主記憶装置37の内部には、内線加入者C
の使用する内線電話69の内線番号2100に結びつけ
て「音声品質の高いコーディックを選択すべし」を内容
とする音声品質選択情報が登録されている。また、主記
憶装置37の内部には、内線加入者Dの使用する内線電
話70の内線番号2200に結びつけて「音声品質の低
いコーディックを選択すべし」を内容とする音声品質選
択情報が登録されている。
【0027】したがって、本発明の実施の形態1と実施
の形態2との相違点は、各主記憶装置に登録されるデー
タが、実施の形態1においては、当該主記憶装置が接続
されるノードに収容される内線加入者の音声品質選択情
報となるのに対し、実施の形態2においては、当該主記
憶装置が接続されるノード以外のノードに収容される内
線加入者の音声品質選択情報となる点である。以下に、
図2を参照しながら本発明の実施の形態2の動作を説明
する。
【0028】図2において、まず交換ノード30の内線
加入者A(内線番号:1100)から交換ノード60の
内線加入者C(内線番号:2100)に電話をかける場
合について説明する。内線加入者Aが発呼すると、専用
線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉さ
れ、中央制御装置36からIPトランク31の制御回路
42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われる。
この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録され
ている音声品質選択情報68から、内線加入者Cの内線
番号2100に結びつけられた音声品質選択情報を読み
出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼指示
を行うとともに、使用すべきコーデック種別としては、
伝送効率よりも通話音質を優先し、G.711方式すな
わちコーデック32による音声処理を行うよう制御回路
42に指示を行う。この指示を受けた制御回路42は、
セレクタ34、35を制御してコーデック32による音
声処理を選択する。IPトランク31からの着信を受け
たIPトランク60の制御回路72は、発信側の制御回
路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、発信側
のコーデック種別がG.711方式であることを認識
し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPトラン
クでもコーデック62による音声符号化が行われるよう
に動作する。以降は、従来同様に内線加入者Cへの着信
処理が行われ、Cが応答すれば、幹部職員である内線加
入者Cとの間でIPトランクを介してG.711方式に
よる高品質な音声通話が可能になる。
【0029】次に、交換ノード30の内線加入者A(内
線番号:1100)から交換ノード60の内線加入者D
(内線番号:2200)に電話をかける場合について説
明する。内線加入者Aが発呼すると、前述の例と同様に
専用線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉
され、中央制御装置36からIPトランク31の制御回
路42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われ
る。この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録
されている音声品質選択情報68から、内線加入者Dの
内線番号2200に結びつけられた音声品質選択情報を
読み出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼
指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別として
は、通話音質よりも伝送効率を優先し、G.729方式
すなわちコーデック33による音声処理を行うよう制御
回路42に指示を行う。この指示を受けた制御回路42
は、セレクタ34、35を制御してコーデック33によ
る音声処理を選択する。IPトランク31からの着信を
受けたIPトランク60の制御回路72は、発信側の制
御回路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、発
信側のコーデック種別がG.729方式であることを認
識し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPトラ
ンクでもコーデック63による音声符号化が行われるよ
うに動作する。以降は、従来同様に内線加入者Dへの着
信処理が行われ、Dが応答すれば、一般担当員である内
線加入者Dとの間でIPトランクを介してG.729方
式による音声通話が行われる。この場合は、着信側の内
線加入者Dのクラスが幹部職員ではなかったため、音声
品質よりも伝送効率を優先したネットワーク運用が可能
となる。
【0030】実施の形態2によれば、発信者が通話を希
望する着信者のクラスにより、音声品質重視型もしくは
伝送効率重視型の音声処理を選択することが可能にな
り、エンドユーザ毎にユーザ属性に対するサービスグレ
ードの確保とネットワークの回線使用効率のバランスを
考慮した運用が可能になる。
【0031】実施の形態1及び実施の形態2は、本出願
発明の一実施形態に過ぎず、ユーザークラスを幹部職員
と一般担当員との2つのクラスとしたが、この他に例え
ばクラスを3つとしても良い。この場合は、IPトラン
ク31,61に装備されるコーデック回路数が3つで、
かつ、それぞれ異なる圧縮率を有しさえすればよい。
【0032】実施の形態3 次に、本発明の実施の形態3につき図3を参照して説明
する。図3は本発明の実施の形態3の構成図である。
【0033】図3に示すように、本発明の実施の形態3
のネットワーク化された通信網は、専用線によるIP網
43と、これに接続されるルータ41,71と、ルータ
41に接続されるIPトランク31と、ルータ71に接
続されるIPトランク61と、ルータ31及びIPトラ
ンク31を介してIP網43に接続される交換ノード3
0と、ルータ71及びIPトランク61を介してIP網
43に接続される交換ノード60と、交換ノード30に
接続される内線電話39,40,45と、交換ノード6
0に接続される内線電話69,70,73と、交換ノー
ド30に接続される中央制御装置36と、交換ノード6
0に接続される中央制御装置66とから構成される。ま
た、IPトランク31は、コーデック回路32,33,
44と、セレクタ34,35と、制御回路42とから構
成され、IPトランク61は、コーデック回路62,6
3,74と、セレクタ64,65と、制御回路72とか
ら構成される。そして、中央制御装置36は主記憶装置
37を装備し、中央制御装置66は主記憶装置67を装
備する。
【0034】コーデック回路32,62が採用する方式
を、比較的圧縮率の低い方式とし、コーデック回路4
4,74が採用する方式を、比較的圧縮率の高い方式と
し、コーデック回路33,63が採用する方式を、コー
デック回路32,62が採用する方式と比べて圧縮率が
高く、かつ、コーデック回路44,74が採用する方式
と比べて圧縮率が低い方式とする。圧縮率が低いほど、
パケット量が多く伝送効率が悪いが、その反面、圧縮率
が低いほど、音声品質の点ではより良い。
【0035】内線電話39,40,45,69,70,
73には、それぞれ内線番号1100,1200,13
00,2100,2200,2300が付与されてい
る。また、それぞれを内線加入者A,B,C,D,E,
Fが使用する。ここで、内線加入者Aは幹部職員とし、
内線加入者Bは中間管理職員とし、内線加入者Cは一般
担当員とする。主記憶装置37の内部には、交換ノード
30に収容されている内線加入者毎の音声品質選択情報
38が登録され、主記憶装置67の内部には、交換ノー
ド60に収容されている内線加入者毎の音声品質選択情
報68が登録されている。具体的には、主記憶装置37
の内部には、内線加入者Aの使用する内線電話39の内
線番号1100に結びつけて「音声品質の最も高いコー
ディックを選択すべし」を内容とする音声品質選択情報
が登録されている。また、主記憶装置37の内部には、
内線加入者Bの使用する内線電話40の内線番号120
0に結びつけて「音声品質が中間のコーディックを選択
すべし」を内容とする音声品質選択情報が登録されてい
る。また、主記憶装置37の内部には、内線加入者Cの
使用する内線電話45の内線番号1300に結びつけて
「音声品質の最も低いコーディックを選択すべし」を内
容とする音声品質選択情報が登録されている。
【0036】したがって、本発明の実施の形態3は、各
主記憶装置に登録されるデータが、当該主記憶装置が接
続されるノードに収容される内線加入者の音声品質選択
情報となる点では実施の形態1と同様であり、1つのト
ランクに圧縮率の異なる3つのコーデックを装備する点
で、実施の形態1及び実施の形態2と異なる。以下に、
図3を参照しながら本発明の実施の形態3の動作を説明
する。
【0037】図3において、まず交換ノード30の内線
加入者A(内線番号:1100)から交換ノード60の
内線加入者D(内線番号:2100)に電話をかける場
合について説明する。内線加入者Aが発呼すると、専用
線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉さ
れ、中央制御装置36からIPトランク31の制御回路
42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われる。
この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録され
ている音声品質選択情報38から、内線加入者Aの内線
番号1100に結びつけられた音声品質選択情報を読み
出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼指示
を行うとともに、使用すべきコーデック種別としては、
伝送効率よりも通話音質を最優先し、最も圧縮率の低い
方式すなわちコーデック32による音声処理を行うよう
制御回路42に指示を行う。この指示を受けた制御回路
42は、セレクタ34、35を制御してコーデック32
による音声処理を選択する。IPトランク31からの着
信を受けたIPトランク60の制御回路72は、発信側
の制御回路42との間で、音声符号化方式の確認を行
い、発信側のコーデック種別が最も圧縮率の低い方式で
あることを認識し、セレクタ64,65を制御して着信
側のIPトランクでもコーデック62による音声符号化
が行われるように動作する。以降は、従来同様に内線加
入者Dへの着信処理が行われ、Dが応答すれば、幹部職
員である内線加入者Aとの間でIPトランクを介して最
も圧縮率の低い方式による高品質な音声通話が可能にな
る。
【0038】次に、交換ノード30の内線加入者B(内
線番号:1200)から交換ノード60の内線加入者D
(内線番号:2100)に電話をかける場合について説
明する。内線加入者Bが発呼すると、前述の例と同様に
専用線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉
され、中央制御装置36からIPトランク31の制御回
路42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われ
る。この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録
されている音声品質選択情報38から、内線加入者Bの
内線番号1200に結びつけられた音声品質選択情報を
読み出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼
指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別として
は、通話音質と伝送効率とを考慮し、コーデック回路3
2,62が採用する方式と比べて圧縮率が高く、かつ、
コーデック回路44,74が採用する方式と比べて圧縮
率が低い方式すなわちコーデック33による音声処理を
行うよう制御回路42に指示を行う。この指示を受けた
制御回路42は、セレクタ34、35を制御してコーデ
ック33による音声処理を選択する。IPトランク31
からの着信を受けたIPトランク60の制御回路72
は、発信側の制御回路42との間で、音声符号化方式の
確認を行い、発信側のコーデック種別がコーデック回路
32,62が採用する方式と比べて圧縮率が高く、か
つ、コーデック回路44,74が採用する方式と比べて
圧縮率が低い方式であることを認識し、セレクタ64,
65を制御して着信側のIPトランクでもコーデック6
3による音声符号化が行われるように動作する。以降
は、従来同様に内線加入者Dへの着信処理が行われ、D
が応答すれば、中間管理職員である内線加入者Bとの間
でIPトランクを介してコーデック回路32,62が採
用する方式と比べて圧縮率が高く、かつ、コーデック回
路44,74が採用する方式と比べて圧縮率が低い方式
による音声通話が行われる。
【0039】次に、交換ノード30の内線加入者C(内
線番号:1300)から交換ノード60の内線加入者D
(内線番号:2100)に電話をかける場合について説
明する。内線加入者Cが発呼すると、前述の例と同様に
専用線発信に必要な空き状態のIPトランク31が捕捉
され、中央制御装置36からIPトランク31の制御回
路42に対し、交換ノード60への発呼指示が行われ
る。この時、中央制御装置36は主記憶装置37に登録
されている音声品質選択情報38から、内線加入者Cの
内線番号1300に結びつけられた音声品質選択情報を
読み出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼
指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別として
は、通話音質よりも伝送効率を最優先し、最も圧縮率の
高い方式すなわちコーデック44による音声処理を行う
よう制御回路42に指示を行う。この指示を受けた制御
回路42は、セレクタ34、35を制御してコーデック
44による音声処理を選択する。IPトランク31から
の着信を受けたIPトランク60の制御回路72は、発
信側の制御回路42との間で、音声符号化方式の確認を
行い、発信側のコーデック種別が最も圧縮率の高い方式
であることを認識し、セレクタ64,65を制御して着
信側のIPトランクでもコーデック74による音声符号
化が行われるように動作する。以降は、従来同様に内線
加入者Dへの着信処理が行われ、Dが応答すれば、一般
担当員である内線加入者Cとの間でIPトランクを介し
て最も圧縮率の高い方式による音声通話が行われる。
【0040】実施の形態3によれば、クラスの数を増加
させ、それぞれ異なる音声符号化方式を割り当てること
を可能とし、エンドユーザ毎にユーザ属性に対するサー
ビスグレードの確保とネットワークのより良い回線使用
効率のバランスを考慮した運用が可能になる。
【0041】実施の形態4 次に、本発明の実施の形態4につき図4及び表1を参照
して説明する。図4は本発明の実施の形態4の構成図で
あり、表1は発信者と着信者の組合せ毎の音声品質選択
情報の対応表である。
【0042】図4に示すように、本発明の実施の形態4
のネットワーク化された通信網は、専用線によるIP網
43と、これに接続されるルータ41,71と、ルータ
41に接続されるIP接続用のIPトランク31と、ル
ータ71に接続されるIPトランク61と、ルータ31
及びIPトランク31を介してIP網43に接続される
交換ノード30と、ルータ71及びIPトランク61を
介してIP網43に接続される交換ノード60と、交換
ノード30に接続される内線電話39,40と、交換ノ
ード60に接続される内線電話69,70と、交換ノー
ド30に接続される中央制御装置36と、交換ノード6
0に接続される中央制御装置66とから構成される。ま
た、IPトランク31は、コーデック回路32,33
と、セレクタ34,35と、制御回路42とから構成さ
れ、IPトランク61は、コーデック回路62,63
と、セレクタ64,65と、制御回路72とから構成さ
れる。そして、中央制御装置36は主記憶装置37を装
備し、中央制御装置66は主記憶装置67を装備する。
【0043】コーデック回路32,62が採用する方式
を、ITU−T勧告で標準化されたG.711とし、コ
ーデック回路33,63が採用する方式をG.729と
する。G.711方式は圧縮率が低いため、比較的原音
に対し忠実な再生が可能で音声品質的には有利である一
方、データ量、パケット量が多くなるため伝送効率の点
では不利である。逆に、G.729方式は圧縮率が高い
ため、伝送効率が良い反面、音声品質の点ではG.71
1方式に劣る。
【0044】内線電話39,40,69,70には、そ
れぞれ内線番号1100,1200,2100,220
0が付与されている。また、それぞれを内線加入者A,
B,C,Dが使用する。ここで、内線加入者A,Cは幹
部職員とし、内線加入者B,Dは一般担当員とする。主
記憶装置37,67の内部には、表1に示すように内線
加入者のクラス別による発信者と着信者の組合せ毎の音
声品質選択情報100が登録されている。具体的には、
主記憶装置37,67の内部には、内線加入者A,Cの
使用する内線電話39,69の内線番号1100,21
00に結びつけて「可能な限り音声品質の高いコーディ
ックを選択すべし」を内容とする音声品質選択情報が登
録されている。また、主記憶装置37,67の内部に
は、内線加入者B,Dの使用する内線電話40,70の
内線番号1200,2200に結びつけて「可能な限り
音声品質の低いコーディックを選択すべし」を内容とす
る音声品質選択情報が登録されている。
【0045】
【表1】
【0046】また、主記憶装置37,67の内部には、
表1に示すような発信者と着信者の組合せ毎の音声品質
選択情報の対応表が備えられ、中央制御装置36,66
はそのパターン1〜パターン4までの設定を変更する。
以下に、図4及び表1を参照しながら本発明の実施の形
態4の動作を説明する。
【0047】まず、表1において、音声品質選択情報1
00がパターン1に設定された場合における動作を説明
する。例として、交換ノード30の内線加入者A(内線
番号:1100)から交換ノード60の内線加入者D
(内線番号:2200)に電話をかける場合、内線加入
者Aが発呼すると、専用線発信に必要な空き状態のIP
トランク31が捕捉され、中央制御装置36からIPト
ランク31の制御回路42に対し、交換ノード60への
発呼指示が行われる。この時、中央制御装置36は主記
憶装置37に登録されている音声品質選択情報100か
ら、発信者Aの内線番号1100(クラスが「幹部職
員」)と着信者Dの内線番号2200(クラスが「一般
担当員」)との組合わせに対応する音声品質選択情報を
読み出す。中央制御装置36はIPトランク31に発呼
指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別として
は、伝送効率よりも通話音質を優先し、G.711方式
すなわちコーデック32による音声処理を行うよう制御
回路42に指示を行う。この指示を受けた制御回路42
は、セレクタ34、35を制御してコーデック32によ
る音声処理を選択する。IPトランク31からの着信を
受けたIPトランク60の制御回路72は、発信側の制
御回路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、発
信側のコーデック種別がG.711方式であることを認
識し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPトラ
ンクでもコーデック62による音声符号化が行われるよ
うに動作する。以降は、従来同様に一般担当員である内
線加入者Dへの着信処理が行われ、Dが応答すれば、幹
部職員である内線加入者Aとの間でIPトランクを介し
てG.711方式による高品質な音声通話が可能にな
る。
【0048】次に、表1において、音声品質選択情報1
00がパターン3に設定された場合における動作を説明
する。例として、交換ノード30の内線加入者A(内線
番号:1100)から交換ノード60の内線加入者D
(内線番号:2200)に電話をかける場合、内線加入
者Aが発呼すると、専用線発信に必要な空き状態のIP
トランク31が捕捉され、中央制御装置36からIPト
ランク31の制御回路42に対し、交換ノード60への
発呼指示が行われる。この時、中央制御装置36は主記
憶装置37に登録されている音声品質選択情報100か
ら、発信者Aの内線番号1100(クラスが「幹部職
員」)と着信者Dの内線番号2200(クラスが「一般
担当員」)とのく見合わせに対応する音声品質選択情報
を読み出す。中央制御装置36はIPトランク31に発
呼指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別とし
ては、通話音質よりも伝送効率を優先し、G.729方
式すなわちコーデック33による音声処理を行うよう制
御回路42に指示を行う。この指示を受けた制御回路4
2は、セレクタ34、35を制御してコーデック33に
よる音声処理を選択する。IPトランク31からの着信
を受けたIPトランク60の制御回路72は、発信側の
制御回路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、
発信側のコーデック種別がG.729方式であることを
認識し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPト
ランクでもコーデック63による音声符号化が行われる
ように動作する。以降は、従来同様に内線加入者Dへの
着信処理が行われ、Dが応答すれば、幹部職員である内
線加入者Aとの間でIPトランクを介してG.729方
式による音声通話が行われる。この場合は、着信側の内
線加入者Dのクラスが幹部職員ではなかったため、音声
品質よりも伝送効率を優先したネットワーク運用が可能
となる。
【0049】中央制御装置36,66は、通話数が多く
なり許容通信容量を超える前に、パターン1→パターン
2→パターン3→パターン4と、音声品質選択情報の設
定を変更する。そのように変更することにより、システ
ム負荷を軽減し、さらなる通話の成立を可能にする。逆
に、中央制御装置36,66は、通話数が少なくなるほ
どほど、パターン4→パターン3→パターン2→パター
ン1と、音声品質選択情報の設定を変更する。そうする
ことにより、許容通信容量の範囲内で、ユーザの希望に
応える高い音声品質の通話を提供する。したがって、実
施の形態4によれば、発信者と着信者との組合せにより
異なる音声符号化方式を割り当てることを可能とし、ユ
ーザの属性に対するサービスグレードを可能な限り確保
しつつ、ネットワークのより良い回線使用効率を実現す
ることができる。
【0050】実施の形態5 まず、本発明の実施の形態5につき、図5及び図6を参
照して説明する。図5は本発明の実施の形態5の構成図
であり、図6は実施の形態5の内線電話に装備される選
択釦を示すパターン図である。
【0051】図5に示すように、本発明の実施の形態5
のネットワーク化された通信網は、専用線によるIP網
43と、これに接続されるルータ41,71と、ルータ
41に接続されるIP接続用のIPトランク31と、ル
ータ71に接続されるIPトランク61と、ルータ31
及びIPトランク31を介してIP網43に接続される
交換ノード30と、ルータ71及びIPトランク61を
介してIP網43に接続される交換ノード60と、交換
ノード30に接続される内線電話80,81と、交換ノ
ード60に接続される内線電話90,91と、交換ノー
ド30に接続される中央制御装置36と、交換ノード6
0に接続される中央制御装置66とから構成される。ま
た、IPトランク31は、コーデック回路32,33
と、セレクタ34,35と、制御回路42とから構成さ
れ、IPトランク61は、コーデック回路62,63
と、セレクタ64,65と、制御回路72とから構成さ
れる。そして、中央制御装置36は主記憶装置37を装
備し、中央制御装置66は主記憶装置67を装備する。
【0052】コーデック回路32,62が採用する方式
を、ITU−T勧告で標準化されたG.711とし、コ
ーデック回路33,63が採用する方式をG.729と
する。G.711方式は圧縮率が低いため、比較的原音
に対し忠実な再生が可能で音声品質的には有利である一
方、データ量、パケット量が多くなるため伝送効率の点
では不利である。逆に、G.729方式は圧縮率が高い
ため、伝送効率が良い反面、音声品質の点ではG.71
1方式に劣る。
【0053】内線電話80,81,90,91には、そ
れぞれ内線番号1100,1200,2100,220
0が付与されている。また、各内線電話には音声品質を
選択できる選択釦200が装備されている。選択釦20
0は、図6に示すように3つの種類がある。選択釦(2
00−1)は、「高」と「低」との2つの釦から成り、
音声品質の高低を表している。選択釦(200−2)
は、1つの「高」釦から成り、押した場合は高い音声品
質を選択することとなり、押さない場合は低い音声品質
を選択することとなる。選択釦(200−3)は、1つ
の「低」釦から成り、押した場合は低い音声品質を選択
することとなり、押さない場合は高い音声品質を選択す
ることとなる。主記憶装置37の内部には、交換ノード
30に収容されている内線電話の選択釦200にて選択
される音声品質に対応する音声品質選択情報300が登
録され、主記憶装置67の内部には、交換ノード60に
収容されている内線電話の選択釦200にて選択される
音声品質に対応する音声品質選択情報600が登録され
ている。以下に、図5及び図6を参照しながら本発明の
実施の形態5の動作を説明する。
【0054】例として、図6において、内線電話に装備
される選択釦が選択釦(200−1)の場合における動
作を説明する。図5において、まず交換ノード30の内
線加入者A(内線番号:1100)から交換ノード60
の内線加入者C(内線番号:2100)に電話をかける
前に、内線加入者Aが選択釦(200−1)の「高」釦
を押して電話をかけると、専用線発信に必要な空き状態
のIPトランク31が捕捉され、中央制御装置36から
IPトランク31の制御回路42に対し、交換ノード6
0への発呼指示が行われる。この時、中央制御装置36
は主記憶装置37に登録されている音声品質選択情報3
00から、選択釦(200−1)により指定された音声
品質選択情報を読み出し、選択した音声品質が高いこと
を識別する。中央制御装置36はIPトランク31に発
呼指示を行うとともに、使用すべきコーデック種別とし
ては、伝送効率よりも通話音質を優先し、G.711方
式すなわちコーデック32による音声処理を行うよう制
御回路42に指示を行う。この指示を受けた制御回路4
2は、セレクタ34、35を制御してコーデック32に
よる音声処理を選択する。IPトランク31からの着信
を受けたIPトランク60の制御回路72は、発信側の
制御回路42との間で、音声符号化方式の確認を行い、
発信側のコーデック種別がG.711方式であることを
認識し、セレクタ64,65を制御して着信側のIPト
ランクでもコーデック62による音声符号化が行われる
ように動作する。以降は、従来同様に内線加入者Cへの
着信処理が行われ、Cが応答すれば、高い音声品質を希
望する内線加入者Aとの間でIPトランクを介してG.
711方式による高品質な音声通話が可能になる。
【0055】次に、交換ノード60の内線加入者C(内
線番号:2100)から交換ノード30の内線加入者A
(内線番号:1100)に電話をかける前に、内線加入
者Cが選択釦(200−1)の「低」釦を押して電話を
かけると、専用線発信に必要な空き状態のIPトランク
61が捕捉され、中央制御装置66からIPトランク6
1の制御回路72に対し、交換ノード30への発呼指示
が行われる。この時、中央制御装置66は主記憶装置6
7に登録されている音声品質選択情報600から、選択
釦(200−1)により指定された音声品質選択情報を
読み出し、選択した音声品質が低いことを識別する。中
央制御装置66はIPトランク61に発呼指示を行うと
ともに、使用すべきコーデック種別としては、通話音質
よりも伝送効率を優先し、G.729方式すなわちコー
デック63による音声処理を行うよう制御回路72に指
示を行う。この指示を受けた制御回路72は、セレクタ
64、65を制御してコーデック63による音声処理を
選択する。IPトランク61からの着信を受けたIPト
ランク31の制御回路42は、発信側の制御回路72と
の間で、音声符号化方式の確認を行い、発信側のコーデ
ック種別がG.729方式であることを認識し、セレク
タ34,35を制御して着信側のIPトランク31でも
コーデック33による音声符号化が行われるように動作
する。以降は、従来同様に内線加入者Aへの着信処理が
行われ、Aが応答すれば、低い音声品質を希望する内線
加入者Cとの間でIPトランクを介してG.729方式
による音声通話が行われる。この場合は、発信側の内線
加入Cが「低」釦を押したため、音声品質よりも伝送効
率を優先したネットワーク運用が可能となる。
【0056】実施の形態5によれば、内線電話により専
用線への発信を行う際、ユーザが複数の音声符号化方式
の中から1つを選択できるため、通話単位でユーザのニ
ーズに応じた音声通信の品質によるネットワーク運用が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成図
【図2】 本発明の実施の形態2の構成図
【図3】 本発明の実施の形態3の構成図
【図4】 本発明の実施の形態4の構成図
【図5】 本発明の実施の形態5の構成図
【図6】 本発明の実施の形態5の選択釦を示すパター
ン図
【符号の説明】
30.交換ノード 31.IPトランク 32.コーデック 33.コーデック 34.セレクタ 35.セレクタ 36.中央制御装置 37.主記憶装置 38.音声品質選択情報 39.内線電話 40.内線電話 41.ルータ 42.制御回路 43.IP網 45.内線電話 44.コーデック 60.交換ノード 61.IPトランク 62.コーデック 63.コーデック 64.セレクタ 65.セレクタ 66.中央制御装置 67.主記憶装置 68.音声品質選択情報 69.内線電話 70.内線電話 71.ルータ 72.制御回路 73.内線電話 74.コーデック 100.音声品質選択情報 200.選択釦 (200−1)〜(200−3).選択釦 300.音声品質選択情報 600.音声品質選択情報
フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 HD03 JA13 JT01 KA19 5K049 AA04 AA18 BB04 BB17 CC06 EE01 FF01 FF11 FF32 FF37 FF38 5K050 AA01 BB06 CC09 DD21 DD30 EE25 FF14 FF15 FF16 GG10 GG12 GG22 HH03 5K069 AA01 BA02 CB02 CB05 CB08 DA02 DA06 EA19 FA03 FA15 FC03 FC07 FC11 FD04 FD12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 専用線接続によりネットワーク化された
    通信網のノード間を、所定の圧縮率で音声信号を符号化
    して送受信する通話方式において、比較的高い音声品質
    が要求される通話に対して、圧縮率の比較的低い符号化
    方式を選択し、比較的低い音声品質が要求される通話に
    対して、圧縮率の比較的高い符号化方式を選択すること
    を特徴とする通話方式。
  2. 【請求項2】 2以上の階層に分類されたユーザの通話
    に対して、比較的高い音声品質が要求される階層に属す
    るユーザの通話には、圧縮率の比較的低い符号化方式を
    割り当て、比較的低い音声品質が要求される階層に属す
    るユーザの通話には、圧縮率の比較的高い符号化方式を
    割り当てることを特徴とする請求項1に記載の通話方
    式。
  3. 【請求項3】 2以上の電話機と、電話機が接続され音
    声データの交換を行う交換ノードと、前記交換ノードに
    接続され、所定の圧縮率で符号化を行うコーデックと、
    前記コーデックを専用線接続によりネットワーク化され
    た通信網に接続するルーターを備える構内交換機におい
    て、異なる圧縮率で音声信号を符号化する2以上のコー
    デックと、前記電話機毎に設定される音声品質選択情報
    を保持する主記憶装置と、前記主記憶装置から音声品質
    選択情報を取得し、制御信号を生成する中央制御装置
    と、前記中央制御装置から前記制御信号を受け、前記コ
    ーデックを選択的に切り替えるセレクタとを備えること
    を特徴とする構内交換機。
  4. 【請求項4】 2以上の電話機と、電話機が接続され音
    声データの交換を行う交換ノードと、前記交換ノードに
    接続され、所定の圧縮率で符号化を行うコーデックと、
    前記コーデックを専用線接続によりネットワーク化され
    た通信網に接続するルーターを備える構内交換器におい
    て、異なる圧縮率で音声信号を符号化する2以上のコー
    デックと、音声品質を選択可能とする選択釦を装備する
    電話機と、前記電話機にて選択された音声品質に一対一
    に対応する音声品質選択情報を保持する主記憶装置と、
    前記主記憶装置から音声品質選択情報を取得し、制御信
    号を生成する中央制御装置と、前記中央制御装置から前
    記制御信号を受け、前記コーデックを選択的に切り替え
    るセレクタとを備えることを特徴とする構内交換機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006237940A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Kyocera Corp パケット通信装置、パケット通信システム、パケット通信方法、及びパケット通信プログラム
JP2010507299A (ja) * 2006-10-19 2010-03-04 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 通信ネットワークにおける接続を制御するための方法およびノード
JP2010193354A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Nec Infrontia Corp ボタン電話装置、ボタン電話装置による通話録音方法

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