JP2002124865A - ドライバ回路および信号伝送システム - Google Patents

ドライバ回路および信号伝送システム

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JP2002124865A JP2000315600A JP2000315600A JP2002124865A JP 2002124865 A JP2002124865 A JP 2002124865A JP 2000315600 A JP2000315600 A JP 2000315600A JP 2000315600 A JP2000315600 A JP 2000315600A JP 2002124865 A JP2002124865 A JP 2002124865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、ドライバ回路を用いて双方向伝送や多
値伝送を行うと、その出力インピーダンスの非線型性に
より、受信信号の判別を十分に行えないことがあった。 【解決手段】 出力信号線4に接続された第1の端子、
第1の電源線Vddに接続された第2の端子および制御端
子を有する第1のトランジスタ1と、該第1のトランジ
スタと並列に接続された第1の端子並びに第2の端子お
よび制御端子を有する第2のトランジスタ2と、前記出
力信号線の電位に応じて前記第2のトランジスタの制御
端子に印加する電圧を制御する制御回路3とを備えるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のLSIチップ
間や1つのチップ内における複数の素子や回路ブロック
間の信号伝送、或いは、複数のボード間や複数の匡体間
の信号伝送を高速に行うための信号伝送技術に関し、特
に、双方向信号伝送を行うためのドライバ回路および信
号伝送システムに関する。
【0002】近年、コンピュータやその他の情報処理機
器を構成する部品の性能は大きく向上しており、例え
ば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半
導体記憶装置やプロセッサ等の性能向上は目を見張るも
のがある。そして、この半導体記憶装置やプロセッサ等
の性能向上に伴って、各部品或いは要素間の信号伝送速
度を向上させなければ、システムの性能を向上させるこ
とができないという事態になって来ている。具体的に、
例えば、DRAM等の主記憶装置とプロセッサとの間
(LSI間)の信号伝送速度がコンピュータ全体の性能
向上の妨げになりつつある。さらに、サーバと主記憶装
置或いはネットワークを介したサーバ間といった匡体や
ボード(プリント配線基板)間の信号伝送だけでなく、
半導体チップの高集積化並びに大型化、および、電源電
圧の低電圧化(信号振幅の低レベル化)等により、チッ
プ間の信号伝送やチップ内における素子や回路ブロック
間での信号伝送においても信号伝送速度の向上が必要に
なって来ている。そこで、信号伝送路の使用効率を増加
し、或いは、より少ない本数の信号線で同等の信号伝送
速度を得ることのできる双方向伝送または多値伝送に適
した線型性の出力インピーダンスを有するドライバ回路
および信号伝送システムの提供が要望されている。
【0003】
【従来の技術】近年、LSIやボード間、或いは、匡体
間のデータ伝送量の増加に対応するために、1ピン当た
りの信号伝送速度を増大させる必要がある。これは、ピ
ン数を増やすことによるパッケージ等のコストの増大を
避けるためでもある。その結果、最近では、LSI間の
信号伝送速度が1Gbpsを超え、将来(3年から8年
程度先)には、4Gbps或いは10Gbpsといった
極めて高い値(高速の信号伝送)になることが予想され
ている。
【0004】このように高い信号周波数では、信号の伝
送路がその高い信号周波数に対して表皮効果による損失
を与え、さらに、寄生インダクタや寄生容量の影響で高
周波成分が反射される等の原因により伝送路の帯域に制
限が生じることになる。これらの制限は、例えば、芯線
の太いケーブルを使うことで緩和することができるが、
大容量のデータ伝送で多数の信号線を並列に束ねる必要
がある場合にはケーブル束の太さにも限界がある。この
ように、伝送周波数が増加すると伝送路自体が信号伝送
のボトルネックになる事態が発生する。
【0005】高速の信号伝送において、整合されない線
路終端では信号の反射により信号波形が乱れるため、信
号線の終端を線路の特性インピーダンスに合わせる(整
合させる)ことが行われる。このインピーダンス整合
は、信号線の受信端だけでなく送信端でも必要になる。
それは、コネクタやパッケージ等のインピーダンス不整
合点からの反射を送信端でも吸収するためである。
【0006】ところで、信号線の本数を減らす方法とし
て双方向伝送技術や1シンボルで複数のビットを送る多
値伝送が知られているが、これらの方法では線路終端の
値が線路インピーダンスに整合しているだけでなく、そ
の非線型性が小さいことが必要である。それは、双方向
伝送では受信信号から自分自身のドライバ回路による寄
与を差し引く場合に非線型性があると誤差を生じ、多値
伝送でも非線型性によりシンボル当たりのビット数が制
限されるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1は従来のドライバ
回路の一例を説明するための図であり、図1(a)はド
ライバ回路の一例としてのインバータを示し、図1
(b)はpチャネル型MOS(pMOS)トランジスタ
がオンした場合を示し、そして、図1(c)はnチャネ
ル型MOS(nMOS)トランジスタがオンした場合を
示している。図1(a)において、参照符号100はド
ライバ回路(CMOSインバータ)、101はpMOS
トランジスタ、そして、102はnMOSトランジスタ
を示している。
【0008】従来の信号ドライバ(ドライバ回路10
0)は、例えば、図1(a)に示されるように、プッシ
ュ・プル(push−pull)のインバータ形式のも
のが広く使われている。このインバータ形式のドライバ
回路100のインピーダンスは、トランジスタのI−V
特性が飽和特性であるため、出力トランジスタ101お
よび102のドレイン・ソース間電圧が高くなるに従っ
て高くなってしまう。
【0009】すなわち、図1(b)および図1(c)に
示されるように、出力トランジスタ101および102
を流れる電流(Iout,−Iout)は、端子電圧(Vout)に
対して非線型に変化し、理想直線より数10%もずれた
特性を示す。そのため、このようなドライバ回路100
を用いて双方向信号伝送を行うと、そのインピーダンス
の非線型性により、例えば、送信出力の数10%の誤差
が生じ、特に、受信信号が減衰している場合には、殆ど
受信信号の判別ができないという事態も生じかねない。
【0010】本発明は、上述した従来の信号伝送技術に
おける課題に鑑み、ドライバ回路のインピーダンスに線
型性を持たせて伝送路の帯域を有効利用できる双方向伝
送或いは多値伝送を可能にすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、および、制
御回路を備えるドライバ回路であり、第1のトランジス
タは、出力信号線に接続された第1の端子、第1の電源
線に接続された第2の端子および制御端子を有し、ま
た、第2のトランジスタは、第1のトランジスタと並列
に接続された第1の端子並びに第2の端子および制御端
子を有する。制御回路は、出力信号線の電位に応じて第
2のトランジスタの制御端子に印加する電圧を制御す
る。
【0012】本発明の第2の形態は、第1のトランジス
タおよび制御回路を備え、第1のトランジスタは、出力
信号線に接続された第1の端子、第1の電源線に接続さ
れた第2の端子および制御端子を有し、また、制御回路
は、出力信号線の電位および制御信号に応じて第1のト
ランジスタの制御端子に印加する電圧を制御する。さら
に、本発明によれば、上記ドライバ回路を信号伝送路の
両端に配置し、互いのドライバ回路が相手の信号の受信
終端を兼ねるようにして双方向の信号伝送を行う信号伝
送システムが提供される。
【0013】図2は本発明の第1の形態に係るドライバ
回路の原理構成を示す図である。ここで、図2(a)は
ドレイン電圧をVd、ソース電圧をVsおよびゲート電
圧をVgとしたときにトランジスタTrを流れる電流
(ドレイン電流)Idを示し、図2(b)はソース電圧
Vsを0Vとし且つゲート電圧Vgを一定としたときに
トランジスタTr1を流れる電流I1を示し、図2
(c)はソース電圧Vsを0Vとし且つゲート電圧Vg
をドレイン電圧Vdから所定電圧(Vth)だけシフタ
SFTでシフトした電圧としたときにトランジスタTr
2を流れる電流I2を示す。なお、図2(d)は、図2
(b)の電流I1、図2(c)の電流I2、並びに、こ
れらの電流I1およびI2を合成したもの(I1+I
2)を示している。
【0014】本発明の第1の形態に係るドライバ回路
は、第1のトランジスタTr1と第2のトランジスタT
r2を並列に接続し、第1のトランジスタTr1の飽和
特性を第2のトランジスタを流れる電流でキャンセルす
ることにより線型性の高い出力インピーダンスを得るよ
うになっている。ここで、第1のトランジスタTr1と
第2のトランジスタTr2の特性は等しく、次のような
2乗特性である場合の解析を以下に示す。なお、nMO
Sトランジスタを用いたプルアップデバイスの場合を説
明するが、pMOSトランジスタのプルダウンデバイス
の場合も同様の解析が成り立つ。
【0015】まず、トランジスタ特性は、 Id=β〔(Vg−Vth−Vs)・(Vd−Vs)−
(Vd−Vs)2/2〕 で与えられる。ここで、参照符号Vd、VsおよびVg
は、それぞれドレイン電位、ソース電位およびゲート電
位を示し、また、Vthは、閾値電圧を示している。な
お、プルダウンであるため、ソース電位Vsは0ボルト
(Vs=0)となっている。
【0016】トランジスタのゲート電位Vgが一定(V
g=const)の場合、ドレインのコンダクタンスG
dは、δI/δVdで与えられ、 Gd=β〔Vg−Vth−Vd〕 となる。電流−電圧特性が上に凸であることを反映し
て、Vdと共にコンダクタンスGdが減少している。
【0017】次に、トランジスタのゲート電位Vgが、
Vg=Vth+Vdの場合、つまり、ドライバ回路の出
力電圧Vdに依存してゲート電圧を変化させた場合、ド
レインのコンダクタンスは、Vg=Vth+Vdを電流
の式に代入した上でVdにより微分することで、 Gd’=β〔Vd−Vs〕=βVd となる。すなわち、電流−電圧特性が下に凸であるた
め、コンダクタンスはドライバ回路の出力電圧Vdと共
に増加する特性となる。
【0018】従って、これら2つのトランジスタを並列
に繋ぐと、全コンダクタンスは、GdとGd’の和にな
り、 Gd+Gd’=β〔Vg−Vth〕 となる。ここで、Vgは、ゲート電圧一定の素子のゲー
ト電圧である。上述したように、2つのトランジスタ
(第1および第2のトランジスタ)を並列に接続するこ
とにより、ドレイン電圧Vd(信号電圧:ドライバ回路
の出力電圧)に対するコンダクタンスの依存性を無くす
ことができる。
【0019】本発明によれば、トランジスタの持つ飽和
特性を並列素子の持つ下に凸の電流−電圧特性で補償す
ることができ、電圧に対する線型性の優れた内部インピ
ーダンスを実現することができる。すなわち、トランジ
スタの電流−電圧特性が有する非線型性を補償して線型
性の優れた内部インピーダンスを実現することができ、
この内部インピーダンスをドライバ回路の負荷デバイス
とすることにより出力インピーダンスの電圧依存性の小
さいドライバ回路が実現することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドライバ回路
および信号伝送システムの実施例を添付図面に従って詳
述する。図3は本発明のドライバ回路の第1実施例を示
す回路図である。図3において、参照符号1および2は
pMOSトランジスタ、3はゲート電圧発生回路(電圧
シフト回路)、4は出力信号線、そして、5および6は
nMOSトランジスタを示している。
【0021】図3に示されるように、本第1実施例のド
ライバ回路において、第1のトランジスタ1は、ソース
が高電位電源線Vddに接続され、ドレインが出力信号線
4に接続され、そして、ゲートが低電位電源線Vssに接
続されている。また、第2のトランジスタ2は第1のト
ランジスタ1と並列に接続され、また、第2のトランジ
スタ2のゲートにはゲート電圧発生回路3の出力が印加
されている。トランジスタ1および2のドレインは共通
接続されて、出力信号線4に接続されると共に、トラン
ジスタ5のドレインに接続され、トランジスタ5のソー
スは、ゲートにバイアス電圧Vcnが印加されたトランジ
スタ6を介して低電位電源線Vssに接続されている。こ
こで、トランジスタ5のゲートには、入力信号(IN)
が供給されている。
【0022】ゲート電圧発生回路3は、トランジスタ2
のゲート電圧を制御するもので、pMOSトランジスタ
31,32、および、nMOSトランジスタ33,3
4,35を備えて構成され、出力信号線4の電圧をシフ
トしてトランジスタ2のゲートに印加する。すなわち、
本第1実施例のドライバ回路において、ゲート電圧発生
回路3は、信号線4の電圧をゲイン1のバッファで受
け、その出力電圧でトランジスタ2のゲートを駆動する
ようになっている。本第1実施例では、nMOSトラン
ジスタ5および6で構成される定電流ドライバから供給
される電流がpMOS負荷(トランジスタ1および2)
に印加され、出力電圧を発生する。ここで、トランジス
タ2のゲート電圧は信号電圧につれて変化するため、ト
ランジスタ2の電流−電圧特性はトランジスタ1の飽和
特性を補償するような下に凸の曲線となり、その結果、
負荷デバイス(トランジスタ1および2の並列素子)の
インピーダンスは電圧への依存性が小さくなり良好な線
型性を示すことになる。
【0023】図4は本発明のドライバ回路の第2実施例
を示す回路図である。本第2実施例が上記の第1実施例
と異なる点は、負荷デバイス112,113および11
4,115が定電流ドライバではなく電圧モードドライ
バの出力に直列に入っていることである。なお、参照符
号117および118は、それぞれゲイン1のバッファ
(ゲート電圧発生回路)を示している。
【0024】図4に示されるように、負荷デバイスは、
pMOSトランジスタ112,113およびnMOSト
ランジスタ114,115であり、各トランジスタ11
3および115のゲートに信号線電圧(OUT)に依存
した電圧を印加するようになっている。本第2実施例で
は、信号線電圧(IN)がそのまま各トランジスタ11
1および116のゲートに印加されており、pMOSト
ランジスタ111がオンのときにはnMOSトランジス
タ116がオフとなって、プルアップ用負荷デバイス
(トランジスタ112および113)を流れる負荷電流
は全て信号電流としてドライバ回路の外に取り出され、
一方、pMOSトランジスタ111がオフのときにはn
MOSトランジスタ116がオンとなって、プルダウン
用負荷デバイス(トランジスタ114および115)を
流れる負荷電流は全て信号電流としてドライバ回路の外
に取り出される(信号電流が全てプルダウン用負荷デバ
イスを流れる)ことになり、第1の実施例と比較して消
費電流を低減(半減)することができる。
【0025】図5は本発明のドライバ回路の第3実施例
を示す回路図である。図5において、参照符号201、
202;301、302はpMOSトランジスタで構成
された負荷デバイス、203,303はnMOSの差動
対トランジスタ、200は電流制限トランジスタ(nM
OSバイアストランジスタ)、そして、206および3
06はバッファ(ゲート電圧発生回路)を示している。
【0026】図5に示されるように、本第3実施例は、
電流ドライバがnMOS差動対として構成され、その電
流がpMOS負荷デバイス201,202および30
1,302に加えられるようになっている。本第3実施
例においては、定電流ドライバで定電流を発生する電流
制限トランジスタ200のドレイン電圧がほぼ一定に保
持されるのでスイッチング時間が早くなると共に、入力
のコモンモード電圧に対する除去特性が向上して耐ノイ
ズ性が高くなるという利点がある。
【0027】図6は本発明のドライバ回路の第4実施例
を示す回路図である。本第4実施例は、全体的な構成は
図3に示す第1実施例と同様であり、ゲート電圧発生回
路(電圧シフト回路)30の構成が異なっている。すな
わち、本第4実施例におけるゲート電圧発生回路30
は、単なるゲイン1のバッファではなく、その入力電圧
(Vi)から一定値だけシフトした電圧(Vo)を出力
するようになっている。
【0028】このゲート電圧発生回路30は、nMOS
トランジスタ差動対37,38を入力とした電圧シフト
回路で実現され、電圧シフト量は、pMOSトランジス
タ36の閾値電圧(Vth)に等しい値となっている。な
お、pMOSトランジスタ36およびnMOSトランジ
スタ39のゲートには、それぞれバイアス電圧Vcpおよ
びVcnが印加されている。
【0029】すなわち、トランジスタ38を流れる電流
をI31とし、トランジスタ36(37)を流れる電流を
I32とすると、トランジスタ39には、I31+I32の電
流が流れる。ここで、トランジスタ37および38とト
ランジスタ39との接続ノードの電圧をVsとすると、
電流I31およびI32は、I31=β(Vi−Vs−Vt
h)2、I32=β(Vo−Vs−Vth)2となり、Vi=
(I31/β)1/2+Vs+Vth、Vo(I32/β)1/2+V
s+Vthとなる。従って、Vi−Vo=(I31/β)1 /2
−(I32/β)1/2となる。このように電圧シフト量を選
ぶことで、負荷デバイス(トランジスタ21および22
の並列素子)のインピーダンスの線型性をさらに良好な
ものとすることができる。
【0030】図7は本発明のドライバ回路の第5実施例
を示す回路図である。図7に示されるように、本第5実
施例は、ゲート電圧発生回路がダイオード接続されたp
MOSトランジスタ81およびそれに電流を流すための
定電流源82により構成されている。これにより、本第
5実施例では、発生する電圧シフト量がpMOSトラン
ジスタ81の閾値電圧となって、負荷デバイス(pMO
Sトランジスタ1および2)の閾値電圧と一致するた
め、たとえプロセス変動によりトランジスタの閾値電圧
が変化したとしても、それを補償するような電圧(トラ
ンジスタ2のゲート電圧)が発生されることになる。そ
の結果、半導体製造プロセスに変動が生じても負荷デバ
イスの線型性に影響が無いという利点がある。
【0031】図8は本発明のドライバ回路の第6実施例
を示す回路図である。図8に示されるように、本第6実
施例は、図4に示す第2実施例と同様に、プルアップ用
の負荷デバイス(pMOSトランジスタ11および1
2)とプルダウン用の負荷デバイス(nMOSトランジ
スタ21および22)を用いた構成とされ、各トランジ
スタ12および22のゲートには信号線電圧(OUT)
に依存した電圧が印加される。トランジスタ11および
21のゲートには、入力信号が印加されて前段から直接
駆動されるが、トランジスタ12および22のゲートは
各負荷デバイスがオンのときは信号電圧に依存して変化
する必要があるため、ゲート電圧発生回路(61,6
2)とゲートとの間にスイッチ用トランジスタ(51、
52)が設けられている。
【0032】入力信号(IN)が低レベル「L」のと
き、プルアップ用負荷11がオンでプルダウン用負荷2
1がオフとなり、このとき、インバータ71を介して高
レベル「H」の電圧が印加されたプルアップ・トランジ
スタ41はオフでプルダウン・トランジスタ42はオン
となる。さらに、インバータ71および72を介して低
レベル「L」の電圧が印加されたゲートトランジスタ5
1はオンでゲートトランジスタ52はオフとなる。従っ
て、プルアップ用負荷12のゲートにはバッファ61の
出力が供給されて、負荷デバイス(トランジスタ11お
よび12の並列素子)のインピーダンスは良好な線型性
を示し、さらに、負荷デバイス(トランジスタ11,1
2)を流れる負荷電流の全てを信号電流としてドライバ
回路の外に取り出すことで消費電流の低減が可能にな
る。
【0033】また、入力信号(IN)が高レベル「H」
のとき、プルアップ用負荷11がオフでプルダウン用負
荷21がオンとなり、さらに、プルアップ・トランジス
タ41がオンでプルダウン・トランジスタ42がオフと
なる。そして、ゲートトランジスタ51がオフでゲート
トランジスタ52がオンとなり、プルダウン用負荷22
のゲートにはバッファ62の出力が供給されて、負荷デ
バイス(トランジスタ21および22の並列素子)のイ
ンピーダンスは良好な線型性を示し、さらに、負荷デバ
イス(トランジスタ21,22)を流れる負荷電流の全
てを信号電流としてドライバ回路の外に取り出す(信号
電流の全てを負荷デバイスに流す)ことで消費電流の低
減が可能になる。
【0034】このように、本第6実施例は、前述した第
2実施例のような負荷デバイスそのものがオン/オフす
るためのサイズの大きなスイッチ用トランジスタ(図4
におけるトランジスタ111および116)が不用とな
り、前段を駆動するプリドライバの消費電力が小さくす
ることができるという利点がある。図9は本発明のドラ
イバ回路の第7実施例を示す回路図である。図9におい
て、参照符号211および212は負荷デバイス(nM
OSトランジスタ)、213はスイッチ(nMOSトラ
ンジスタ)、214は電流源(pMOSトランジス
タ)、215は抵抗、そして、216はゲート電圧発生
回路(シフタ)を示している。
【0035】図9に示されるように、本第9実施例で
は、負荷デバイス(トランジスタ211)がオフからオ
ンに遷移するときのスイッチング時間を短縮するため
に、過渡的にゲート電圧の変化を早くするための電流注
入機構を持っている。ここで用いている電流注入機構
は、容量結合によるものであり、トランジスタ(負荷デ
バイス)211のゲートからトランジスタ213のゲー
トへ容量217により結合するようになっている。
【0036】この容量結合により、トランジスタ211
のゲート電圧が低レベル「L」から高レベル「H」に遷
移するとき(すなわち、負荷デバイスがオフからオンに
変化するとき)、トランジスタ(負荷デバイス)212
のゲート電圧を一時的に高レベル側に駆動して、遷移速
度を高速化させている。また、負荷デバイス(211)
がオンからオフに遷移する場合も同様に容量結合により
遷移速度が高速化される。
【0037】図10は本発明のドライバ回路の第8実施
例を示す回路図である。図10から明らかなように、本
第8実施例では、負荷デバイス221,222および2
23,224、並びに、負荷デバイスのゲート電圧発生
回路におけるシフト電圧を発生する部分(トランジスタ
225〜227)が全て同一のチャネル導電性のトラン
ジスタ(ここでは、nMOSトランジスタ)で構成され
るようになっている。
【0038】このように、本第8実施例は、負荷デバイ
スおよびシフト電圧発生用のトランジスタを同一の導電
性トランジスタ(nMOSトランジスタ)で構成するこ
とで、非線型性を決定するトランジスタが同一導電性と
なり、プロセス変動があったとしても線型性が影響を受
けにくいという利点を有する。さらに、nMOSトラン
ジスタを使用することにより、駆動トランジスタがpM
OSトランジスタを使う場合に比べて小さくて済むとい
う利点もある。
【0039】図11は本発明のドライバ回路の第9実施
例を示す回路図である。図11に示されるように、本発
明は、2組ドライバ回路231および232を対向して
接続し、互いの出力が相手の終端となるような信号伝送
システムに適用される。すなわち、本発明のドライバ回
路は、1つの信号線で双方向に信号を送る双方向信号伝
送システムに適用することができ、ドライバ回路の出力
インピーダンスが電圧に依存しない線型性を持つため
に、ドライバ回路の出力状態や入力電圧の大きさに依存
することなく、インピーダンス整合を行うことができ、
非線型エラーの小さな信号伝送が可能になる。
【0040】以上のように、本発明の第1の形態によれ
ば、信号伝送路の使用効率を増加して、より少ない信号
線本数で同等の信号伝送速度を得ることのできる双方向
信号伝送或いは多値伝送のための出力インピーダンスの
線型性に優れたドライバ回路および信号伝送システムを
提供することが可能になる。図12は本発明の第2の形
態に係るドライバ回路の原理構成を示す図である。な
お、ここでは、nMOSトランジスタを例として説明す
るが、pMOSトランジスタ、或いは、MOSトランジ
スタ以外の他のトランジスタに関しても同様である。
【0041】図12(a)に示されるように、nMOS
トランジスタ400のゲート電圧(ゲート・ソース間電
圧)をVgs とし、ドレイン電圧(ドレイン・ソース間
電圧)をVdsとし、このトランジスタを流れる電流をI
dとする。なお、トランジスタの閾値電圧はVthで示
す。図12(b)および図12(c)に示されるよう
に、本発明の第2の形態に係るドライバ回路は、線型性
の高い出力インピーダンスを得るために、ドライバ回路
における出力トランジスタのゲート電圧を制御信号CS
およびドライバ出力電圧(出力信号線の電位)Vout の
双方に依存させて制御するようになっている。ここで、
図12(b)はnMOSトランジスタ401をプルアッ
プ素子として使用した様子を示し、また、図12(c)
はnMOSトランジスタ412をプルダウン素子として
使用した様子を示している。
【0042】以下に、ドライバ回路の出力段トランジス
タが次のような2乗特性である場合の解析を示す。解析
には、次式を使用する。 Id=β((Vgs-Vth)Vds−(1/2)Vds2))・・・ Vgs>Vds+Vth (1a) =(β/2)(Vgs-Vth)2・・・ Vgs<Vds+Vth (1b) まず、図12(b)に示されるようなプルアップのnM
OSトランジスタ401の場合、ドレイン電圧を一定
(Vd=Vr)としてソース側から出力電流Iout=I
dを取り出す。Vdsは、Vd−Vsで、Vs=Vout
(出力電圧)であるから、 Vg=(Vout+VgO)/2+Vth+Vr/2 VgO>Vr−Vout (2a) =SQRT(VgO*(Vr-Vs)) gO<Vr−Vout (2b) Iout=(β/2)VgO*(Vr−Vout) (2c) となる。従って、ゲート電圧発生回路403が上記のよ
うなゲート電圧Vgをトランジスタ401のゲートに印
加することにより、リニアな特性とすることができる。
【0043】次に、図12(c)に示されるようなプル
ダウンのnMOSトランジスタ411の場合、Vds=V
out、且つ、Vgs=Vgとすると、 Vg=(Vout+VgO)/2+Vth VgO>Vout (3a) =SQRT(VgO*Vout) VgO<Vout (3b) Iout=(β/2)VgO*Vout (3c) となる。従って、ゲート電圧発生回路413が上記のよ
うなゲート電圧Vgをトランジスタ411のゲートに印
加することにより、やはりリニアな特性とすることがで
きる。
【0044】このように、本発明の第2の形態に係るド
ライバ回路によれば、トランジスタの電流−電圧特性が
有する非線型性を補償し、線型性の優れた内部インピー
ダンスを実現することができる。そして、この内部イン
ピーダンスをドライバの負荷デバイスとすることによっ
て、出力インピーダンスの電圧依存性の小さなドライバ
回路を実現することが可能になる。
【0045】図13は本発明のドライバ回路の第10実
施例を示す回路図である。図13において、参照符号4
21および422はpMOSトランジスタ、423〜4
25はnMOSトランジスタ、そして、426および4
27はゲート電圧発生回路を示している。図13(a)
に示されるように、ゲート電圧発生回路426は、制御
信号CS1およびドライバ回路の出力ノードN41から
の信号(出力信号線の電位:ドラバ回路の出力電圧)を
受け取り、ゲート電圧Vg1を発生してトランジスタ42
1のゲートに印加する。また、ゲート電圧発生回路42
7は、制御信号CS2およびドライバ回路の出力ノード
N42からの信号(ドライバ回路の出力電圧)を受け取
り、ゲート電圧Vg2を発生してトランジスタ422のゲ
ートに印加する。
【0046】ここで、図13(b)に示されるように、
各ゲート電圧発生回路426(427)は、入力された
制御信号CS1(CS2)およびドライバ回路の出力電
圧を受け取り、抵抗428および429による抵抗分割
でゲート電圧Vg1(Vg2)を発生させている。なお、ト
ランジスタ423および424はnMOS差動対を構成
し、また、トランジスタ425のゲートにはバイアス電
圧Vcnが印加されている。
【0047】本第10実施例では、nMOS差動対42
3および424で構成された定電流ドライバから供給さ
れる電流がpMOS負荷(pMOSトランジスタ)42
1および422に印加されて出力電圧(/OUT,OU
T)を発生する。pMOSトランジスタ421および4
22のゲート電圧は、信号電圧(IN,/IN)につれ
て変化するため負荷デバイス(421,422)のイン
ピーダンスは電圧への依存性が小さくなり良好な線型性
を示す。
【0048】図14は本発明のドライバ回路の第11実
施例を示す回路図であり、参照符号431および432
はnMOSトランジスタ、また、433および434は
ゲート電圧発生回路を示している。図14に示されるよ
うに、本第11実施例のドライバ回路は、高電位の電源
線Vddに接続されたプルアップ用nMOSトランジスタ
431および低電位の電源線Vssに接続されたプルダウ
ン用nMOSトランジスタ432を備えている。
【0049】ここで、一方のプルアップ用トランジスタ
431は、他方のプルダウン用トランジスタ432がオ
ンのときはオフとなり、また、他方のプルダウン用トラ
ンジスタ432がオフのときはオンとなる。すなわち、
本第11実施例は、常にどちらかの負荷デバイスがオフ
となるため、負荷電流のすべてが信号電流としてドライ
バの外に取り出され、消費電流を低減(例えば、第10
実施例よりも半減)することができる。
【0050】図15は本発明のドライバ回路の第12実
施例を示す回路図である。図15において、参照符号4
41は負荷、442はnMOSトランジスタ(制御トラ
ンジスタ)、そして、440はゲート電圧発生回路(制
御回路)を示している。ゲート電圧発生回路440は、
ゲート電圧発生部443並びに444で構成され、ゲー
ト電圧発生部443はスイッチ4431,4432およ
び抵抗4433,4434を備え、また、ゲート電圧発
生部444はスイッチ4441,4442および抵抗4
443,4444を備える。ここで、参照符号Vcおよ
び/Vcは制御電圧(制御信号)を示し、/VcはVc
を反転したものである。なお、各スイッチ4431,4
432;4441,4442は、例えば、CMOSトラ
ンスファゲートにより構成される。
【0051】本第12実施例は、ゲート電圧発生回路4
40が抵抗分割によりドライバ出力電圧(OUT)およ
び制御電圧からゲート電圧(Vg)を決定するのは上述
の実施例と同様であるが、相補の制御電圧(Vc,/V
c)によって制御されるトランジスタスイッチ(トラン
スファゲート)によりドライバがオンの場合とオフの場
合とで抵抗分割比を変えるようになっている。
【0052】すなわち、制御電圧Vcが高レベル「H」
(制御電圧/Vcが低レベル「L」)のとき、スイッチ
4431および4441がオフでスイッチ4432およ
び4442がオンとなって、制御電圧Vcと出力電圧
(OUT)を抵抗4434および4444で抵抗分割し
た電圧(Vg)がトランジスタ442のゲートに印加さ
れる。一方、制御電圧Vcが低レベル「L」(制御電圧
/Vcが高レベル「H」)のとき、スイッチ4431お
よび4441がオンでスイッチ4432および4442
がオフとなって、抵抗4433および4443で抵抗分
割した電圧(Vg)がトランジスタ442のゲートに印
加される。ここで、抵抗4434および4444による
分圧と抵抗4433および4443による分圧比とは所
定の異なる比率に設定されており、出力電圧(OUT)
に対するインピーダンスの線型性だけでなく制御電圧
(Vc,/Vc)に対する出力インピーダンスの線型性
を改善するようになっている。
【0053】従って、例えば、制御電圧Vcが高電位の
電源電圧Vddのときの出力インピーダンスをZo、制御
電圧VcがVdd/2のときの出力インピーダンスを2Z
oとなるように抵抗4433,4434;4443,4
444の値を設定することにより、ドライバの出力コン
ダクタンスが制御電圧に対してほぼ比例するように調整
することができる。なお、本第12実施例は、ドライバ
出力が変化している遷移期間においてもプッシュ・プル
用ドライバの出力インピーダンスがほぼ一定に保持する
ことができるという利点がある。
【0054】図16は本発明のドライバ回路の第13実
施例を示す回路図であり、上述した第12実施例を変形
したものである。図16において、参照符号451は負
荷、452はnMOSトランジスタ(制御トランジス
タ)、450はゲート電圧発生回路(制御回路)、そし
て、4551および4552は遅延回路を示している。
ゲート電圧発生回路450は、ゲート電圧発生部453
並びに454で構成され、ゲート電圧発生部453はス
イッチ4531〜4536および抵抗4437〜443
9を備え、また、ゲート電圧発生部454はスイッチ4
541〜4546および抵抗4547〜4549を備え
る。なお、各スイッチ4531〜4536;4541〜
4546は、例えば、CMOSトランスファゲートで構
成されるのは前述の通りである。
【0055】本第13実施例では、スイッチ(トランス
ファゲート)4531〜4536;4541〜4546
によりゲート電圧発生回路450に用いる分圧回路の抵
抗値を3通りの値に切り替えるようになっている。すな
わち、各分圧抵抗は2つのトランスファゲートを直列に
したスイッチで切り替えられ、各スイッチは異なる位相
の制御クロックφ1,φ2,φ3(/φ1,/φ2,/
φ3)により制御される。
【0056】具体的に、第1の分圧抵抗の組(抵抗45
37および4547)は制御クロックφ1および/φ2
が共に高レベル「H」になる期間に有効となり、第2の
分圧抵抗の組(抵抗4538および4548)は制御ク
ロックφ2および/φ3が共に高レベル「H」になる期
間に有効となり、そして、第3の分圧抵抗の組(抵抗4
539および4549)は制御クロックφ3および/φ
1が共に高レベル「H」になる期間に有効となる。ここ
で、制御クロック(φ1)φ2,φ3は、遅延回路45
51、4552によって順次生成される。
【0057】本第13実施例によれば、例えば、ドライ
バ回路がオンのとき、コンダクタンスがオン時の半分の
とき、および、ドライバ回路がオフの時ときといった3
通りの場合についての制御回路の入出力特性を設定する
ことができるため、ドライバ回路の出力コンダクタンス
は制御信号に対してほぼ線型に依存させることができ
る。
【0058】図17は本発明のドライバ回路の第14実
施例を示す回路図である。本第14実施例は、全体的に
は上述の第12および第13実施例と同様であるが、ゲ
ート電圧発生回路460が複数組のダイオード接続され
たトランジスタおよび抵抗(4611,4612;46
21,4622;4631,4632)から構成された
いわゆる折れ線近似回路となっていることを特徴とす
る。なお、参照符号463は制御信号が入力されたpM
OSトランジスタであり、464は抵抗分割の基準とな
る一方の抵抗である。
【0059】折れ線近似回路は、出力電圧が基準電圧値
を超える毎に電圧分割回路の分割比が変化することによ
り複数の折れ曲がり点をもつ折れ線の特性を示すもので
あり、図17に示す第14実施例の場合には、理想的な
入出力特性を3つの折れ曲がり点をもつ直線で近似する
ことができる。なお、ダイオード接続されたトランジス
タおよび抵抗の組は、3組に限定されないのはもちろん
である。また、実際には、ダイオード特性は急峻でない
ため折れ線ではなく曲線が得られ、理想的な特性により
近いたものとなる。
【0060】図18は本発明のドライバ回路の第15実
施例を示す回路図である。本第15実施例は、前述した
第12実施例において、抵抗分割回路の抵抗素子(47
12,4722)に対して並列に容量(4711,47
21)を設けたものである。ここで、容量4711およ
び4721の値は、容量分割によって決まるゲート電圧
対制御電圧特性がドライバ回路の出力インピーダンスが
オン時の半分のコンダクタンスとなるように選ばれる。
【0061】例えば、制御電圧がVdd/2の場合、ドラ
イバ回路の出力インピーダンスは、静的にはオン時の半
分に近い値が得られるが、実際には制御電圧は過渡的な
変化をしているため誤差が生じる。そこで、本第15実
施例では、容量4711および4721の容量分割を導
入することにより高い周波数での分割比を容量で決定す
ることで、過渡的な誤差を小さくするようになってい
る。
【0062】図19は本発明のドライバ回路の第16実
施例を示す回路図である。本第16実施例では、ドライ
バ回路の出力ノード(OUT)からトランジスタ48
1,482のゲートに帰還を行う素子が、ドライバ段の
トランジスタ(481,482)と同一キャリアを用い
たトランジスタ(本実施例では、nMOSトランジス
タ)485,486をダイオード接続したものとなって
おり、その負荷デバイスとして制御信号Vc,/Vcが
入力されたpMOSトランジスタ483,484を使用
するようになっている。
【0063】本第16実施例によれば、例えば、ドライ
バ回路の出力段トランジスタ(481,482)の閾値
電圧Vthがプロセス変動等により高くなれば、そのゲ
ート電圧もそれに応じて高くなるため、そのようなプロ
セス変動の影響を受け難くすることができる。図20は
本発明のドライバ回路の第17実施例を示す回路図であ
る。
【0064】図20および図19の比較から明らかなよ
うに、本第17実施例におけるトランジスタ491〜4
96は、上述の第16実施例におけるトランジスタ48
1〜486に対応する。本第17実施例では、第16実
施例におけるpMOS負荷トランジスタ483および4
84を、それぞれ直列接続された2個のpMOSトラン
ジスタ4930,493および4940,494に置き
換え、各一方のトランジスタ4930および4940の
ゲートにコンダクタンスを一定に保つためのゲート電圧
が印加されている。
【0065】すなわち、バイアス発生回路497は、p
MOSトランジスタ4971,4972、nMOSトラ
ンジスタ4973,4974、および、抵抗(外部基準
抵抗)4975を備え、この外部基準抵抗4975に比
例したコンダクタンスとなるようなゲートバイアス電圧
を発生する。本第17実施例によれば、pMOSトラン
ジスタのプロセス変動も補償することができるため、上
述した第16実施例よりもさらにプロセス依存性を小さ
くすることができる。
【0066】図21は本発明のドライバ回路の第18実
施例を示す回路図である。図21に示されるように、本
第18実施例は、ドライバ段の高電位側のトランジスタ
501を駆動する制御回路(ゲート電圧発生回路)50
3と、低電位側のトランジスタ502を駆動する制御回
路(ゲート電圧発生回路)504とをそれぞれの電圧に
応じて非対称的に構成している。なお、例えば、電圧V
ddは1.8ボルト、Vrは0.9ボルト、そして、Vss
は0ボルトとされている。
【0067】まず、ゲート電圧発生回路503は、pM
OSトランジスタ531〜533およびnMOSトラン
ジスタ534〜536を備え、プリドライバとしてのイ
ンバータ(トランジスタ531,534)を有してい
る。そして、前述した図19の第16実施例のように、
ダイオード接続されたトランジスタ536を介して出力
電圧(OUT)をトランジスタ501のゲートに帰還す
るようになっている。ここで、トランジスタ536は、
プロセス変動の影響を受け難くするために出力トランジ
スタ501と同じnMOSトランジスタとして構成され
ている。
【0068】一方、ゲート電圧発生回路504は、pM
OSトランジスタ541〜544およびnMOSトラン
ジスタ545〜549を備えて構成されている。ここ
で、nMOSトランジスタ549およびpMOSトラン
ジスタ543は、前述した図15の第12実施例のよう
に、制御信号Vcおよび/Vcによりスイッチング制御
されるようになっている。なお、これらのトランジスタ
549および543は、スイッチング素子だけでなく、
抵抗素子としても機能するようになっている。これによ
り、制御信号Vc,/Vcのレベルに応じてトランジス
タ502のゲート電圧を制御し、出力インピーダンスの
線型性を改善するようになっている。
【0069】以上の説明では、トランジスタとしてMO
S(CMOS)トランジスタを例として説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。 (付記1) 出力信号線に接続された第1の端子、第1
の電源線に接続された第2の端子および制御端子を有す
る第1のトランジスタと、該第1のトランジスタと並列
に接続された第1の端子並びに第2の端子および制御端
子を有する第2のトランジスタと、前記出力信号線の電
位に応じて前記第2のトランジスタの制御端子に印加す
る電圧を制御する制御回路とを備えることを特徴とする
ドライバ回路。
【0070】(付記2) 付記1に記載のドライバ回路
において、前記第1の電源線は高電位の電源線であり、
且つ、前記第1のトランジスタは前記出力信号線をプル
アップすることを特徴とするドライバ回路。 (付記3) 付記1に記載のドライバ回路において、前
記第1の電源線は低電位の電源線であり、且つ、前記第
1のトランジスタは前記出力信号線をプルダウンするこ
とを特徴とするドライバ回路。
【0071】(付記4) 付記1に記載のドライバ回路
において、前記制御回路は、前記出力信号線の電圧を近
似的に一定値だけシフトしたシフト電圧を前記第2のト
ランジスタの制御端子に印加する電圧シフト回路である
ことを特徴とするドライバ回路。 (付記5) 付記4に記載のドライバ回路において、前
記電圧シフト回路は、前記出力信号線に接続された電圧
シフト用負荷デバイスに電流を流すことで前記シフト電
圧を発生するようになっていることを特徴とするドライ
バ回路。
【0072】(付記6) 付記5に記載のドライバ回路
において、前記電圧シフト用負荷デバイスと前記第1お
よび第2のトランジスタとが同一のチャネル導電性を有
することを特徴とするドライバ回路。 (付記7) 付記1に記載のドライバ回路において、さ
らに、前記第2のトランジスタをオフ状態からオン状態
に切り替える際に、該第2のトランジスタの制御端子に
印加する電圧をそのオフ電圧からオン電圧への変化を加
速するための電荷または電流の注入手段を備えることを
特徴とするドライバ回路。
【0073】(付記8) 出力信号線に接続された第1
の端子、高電位の電源線に接続された第2の端子および
制御端子を有し、該出力信号線をプルアップする第1の
トランジスタと、該第1のトランジスタと並列に接続さ
れた第1の端子並びに第2の端子および制御端子を有す
る第2のトランジスタと、前記出力信号線の電位に応じ
て前記第2のトランジスタの制御端子に印加する電圧を
制御する第1の制御回路と、前記出力信号線に接続され
た第1の端子、低電位の電源線に接続された第2の端子
および制御端子を有し、該出力信号線をプルダウンする
第3のトランジスタと、該第3のトランジスタと並列に
接続された第1の端子並びに第2の端子および制御端子
を有する第4のトランジスタと、前記出力信号線の電位
に応じて前記第4のトランジスタの制御端子に印加する
電圧を制御する第2の制御回路とを備えることを特徴と
するドライバ回路。
【0074】(付記9) 付記8に記載のドライバ回路
において、該ドライバ回路は差動定電流ドライバ回路で
あり、前記並列接続された第1および第2のトランジス
タと前記並列接続された第3および第4のトランジスタ
とを該差動定電流ドライバ回路の負荷としたことを特徴
とするドライバ回路。 (付記10) 付記8に記載のドライバ回路において、
前記第1の制御回路は、前記ドライバの出力信号線の電
圧を近似的に一定値だけシフトした第1のシフト電圧を
前記第2のトランジスタの制御端子に印加する第1シフ
ト電圧回路であり、前記第2の制御回路は、前記ドライ
バの出力信号線の電圧を近似的に一定値だけシフトした
第2のシフト電圧を前記第4のトランジスタの制御端子
に印加する第2のシフト電圧回路であることを特徴とす
るドライバ回路。
【0075】(付記11) 付記10に記載のドライバ
回路において、前記各第1および第2の電圧シフト回路
は、前記出力信号線に接続された電圧シフト用負荷デバ
イスに電流を流すことで前記各第1および第2のシフト
電圧をそれぞれ発生するようになっていることを特徴と
するドライバ回路。 (付記12) 付記11に記載のドライバ回路におい
て、前記電圧シフト用負荷デバイスと前記第1〜第4の
トランジスタとが同一のチャネル導電性を有することを
特徴とするドライバ回路。
【0076】(付記13) 付記8に記載のドライバ回
路において、さらに、前記第1の制御回路と前記第2の
トランジスタの制御端子との間に設けられた第1のスイ
ッチ手段と、前記第2の制御回路と前記第4のトランジ
スタの制御端子との間に設けられた第2のスイッチ手段
とを備え、前記第1および第2のトランジスタを有する
プルアップ用負荷デバイスと前記第3および第4のトラ
ンジスタを有するプルダウン用負荷デバイスの一方をオ
ンさせるとき、前記第1および第2のスイッチ手段の対
応する一方のスイッチ手段をオンすると共に他方のスイ
ッチ手段をオフするようにしたことを特徴とするドライ
バ回路。
【0077】(付記14) 付記13に記載のドライバ
回路において、さらに、前記第2のトランジスタの制御
端子をプルアップするプルアップ手段と、前記第4のト
ランジスタの制御端子をプルダウンするプルダウン手段
とを備え、前記プルアップ手段は、前記第1のスイッチ
手段がオフするときに前記第2のトランジスタの制御端
子をプルアップし、且つ、前記プルダウン手段は、前記
第2のスイッチ手段がオフするときに前記第4のトラン
ジスタの制御端子をプルダウンするようにしたことを特
徴とするドライバ回路。
【0078】(付記15) 出力信号線に接続された第
1の端子、第1の電源線に接続された第2の端子および
制御端子を有する第1のトランジスタと、前記出力信号
線の電位および制御信号に応じて前記第1のトランジス
タの制御端子に印加する電圧を制御する制御回路とを備
えることを特徴とするドライバ回路。
【0079】(付記16) 付記15に記載のドライバ
回路において、前記第1の電源線は高電位の電源線であ
り、且つ、前記第1のトランジスタは前記出力信号線を
プルアップすることを特徴とするドライバ回路。 (付記17) 付記15に記載のドライバ回路におい
て、前記第1の電源線は低電位の電源線であり、且つ、
前記第1のトランジスタは前記出力信号線をプルダウン
することを特徴とするドライバ回路。
【0080】(付記18) 付記15に記載のドライバ
回路において、前記制御回路は、前記出力信号線と前記
第1のトランジスタの制御端子を接続する抵抗性のデバ
イスと、該抵抗性デバイスの抵抗を電圧で制御する抵抗
性デバイス制御手段とを備えることを特徴とするドライ
バ回路。 (付記19) 付記15に記載のドライバ回路におい
て、前記制御回路は、抵抗性素子とスイッチ素子とを組
み合わせた回路であることを特徴とするドライバ回路。
【0081】(付記20) 付記19に記載のドライバ
回路において、前記スイッチ素子はトランジスタまたは
ダイオードであり、前記制御回路の出力電圧は、前記出
力信号線の電位および前記制御信号に対する依存性がい
わゆる折れ線近似回路により得られることを特徴とする
ドライバ回路。 (付記21) 付記15に記載のドライバ回路におい
て、前記制御回路は、前記出力信号線と前記第1のトラ
ンジスタの制御端子との間を接続する容量を備えること
を特徴とするドライバ回路。
【0082】(付記22) 付記15に記載のドライバ
回路において、前記制御回路は、前記出力信号線と前記
第1のトランジスタの制御端子との間を接続するダイオ
ード接続されたトランジスタを備えることを特徴とする
ドライバ回路。 (付記23) 付記15に記載のドライバ回路におい
て、前記出力信号線と前記第1のトランジスタの制御端
子とを接続するデバイスは、前記第1のトランジスタと
同じ導電型を有し、前記制御回路にバイアス電流を与え
る回路は、前記第1のトランジスタのインピーダンスレ
ベルにスケールしたインピーダンスを持つように制御さ
れることを特徴とするドライバ回路。
【0083】(付記24) 出力信号線に接続された第
1の端子、高電位の電源線に接続された第2の端子およ
び制御端子を有し、該出力信号線をプルアップする第1
のトランジスタと、前記出力信号線の電位および第1の
制御信号に応じて前記第1のトランジスタの制御端子に
印加する電圧を制御する第1の制御回路と、前記出力信
号線に接続された第1の端子、低電位の電源線に接続さ
れた第2の端子および制御端子を有し、該出力信号線を
プルダウンする第2のトランジスタと、前記出力信号線
の電位および第2の制御信号に応じて前記第2のトラン
ジスタの制御端子に印加する電圧を制御する第2の制御
回路とを備えることを特徴とするドライバ回路。
【0084】(付記25) 付記24に記載のドライバ
回路において、前記各第1および第2の制御回路は、前
記出力信号線と対応する前記各第1および第2のトラン
ジスタの制御端子を接続する抵抗性のデバイスと、該抵
抗性デバイスの抵抗を電圧で制御する抵抗性デバイス制
御手段とを備えることを特徴とするドライバ回路。 (付記26) 付記24に記載のドライバ回路におい
て、前記各第1および第2制御回路は、抵抗性素子とス
イッチ素子とを組み合わせた回路であることを特徴とす
るドライバ回路。
【0085】(付記27) 付記26に記載のドライバ
回路において、前記スイッチ素子はトランジスタまたは
ダイオードであり、前記各第1および第2の制御回路の
出力電圧は、前記出力信号線の電位および前記各第1お
よび第2の制御信号に対する依存性がいわゆる折れ線近
似回路により得られることを特徴とするドライバ回路。
【0086】(付記28) 付記24に記載のドライバ
回路において、前記各第1および第2の制御回路は、前
記出力信号線と前記第1のトランジスタの制御端子との
間を接続する容量を備えることを特徴とするドライバ回
路。 (付記29) 付記24に記載のドライバ回路におい
て、前記各第1および第2の制御回路は、前記出力信号
線と対応する前記各第1および第2のトランジスタの制
御端子との間を接続するダイオード接続されたトランジ
スタを備えることを特徴とするドライバ回路。
【0087】(付記30) 付記24に記載のドライバ
回路において、前記出力信号線と対応する前記各第1お
よび第2のトランジスタの制御端子とを接続するデバイ
スは、前記各第1および第2のトランジスタと同じ導電
型を有し、前記各第1および第2の制御回路にバイアス
電流を与える回路は、前記各第1および第2のトランジ
スタのインピーダンスレベルにスケールしたインピーダ
ンスを持つように制御されることを特徴とするドライバ
回路。
【0088】(付記31) 付記1〜30のいずれか1
項に記載のドライバ回路を信号伝送路の両端に配置し、
互いのドライバ回路が相手の信号の受信終端を兼ねるよ
うにして双方向の信号伝送を行うことを特徴とする信号
伝送システム。
【0089】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、信号伝送路の使用効率を増加して、より少ない信号
線本数で同等の信号伝送速度を得ることのできる双方向
信号伝送或いは多値伝送のための出力インピーダンスの
線型性に優れたドライバ回路および信号伝送システムを
提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のドライバ回路の一例を説明するための図
である。
【図2】本発明の第1の形態に係るドライバ回路の原理
構成を示す図である。
【図3】本発明のドライバ回路の第1実施例を示す回路
図である。
【図4】本発明のドライバ回路の第2実施例を示す回路
図である。
【図5】本発明のドライバ回路の第3実施例を示す回路
図である。
【図6】本発明のドライバ回路の第4実施例を示す回路
図である。
【図7】本発明のドライバ回路の第5実施例を示す回路
図である。
【図8】本発明のドライバ回路の第6実施例を示す回路
図である。
【図9】本発明のドライバ回路の第7実施例を示す回路
図である。
【図10】本発明のドライバ回路の第8実施例を示す回
路図である。
【図11】本発明のドライバ回路の第9実施例を示す回
路図である。
【図12】本発明の第2の形態に係るドライバ回路の原
理構成を示す図である。
【図13】本発明のドライバ回路の第10実施例を示す
回路図である。
【図14】本発明のドライバ回路の第11実施例を示す
回路図である。
【図15】本発明のドライバ回路の第12実施例を示す
回路図である。
【図16】本発明のドライバ回路の第13実施例を示す
回路図である。
【図17】本発明のドライバ回路の第14実施例を示す
回路図である。
【図18】本発明のドライバ回路の第15実施例を示す
回路図である。
【図19】本発明のドライバ回路の第16実施例を示す
回路図である。
【図20】本発明のドライバ回路の第17実施例を示す
回路図である。
【図21】本発明のドライバ回路の第18実施例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1…第1のトランジスタ 2…第2のトランジスタ 3;403,413…ゲート電圧発生回路 4…出力信号線 401…プルアップ素子 402,412…負荷 411…プルダウン素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土肥 義康 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B024 AA15 BA29 CA07 5J056 AA05 AA40 BB21 CC02 CC21 DD13 DD29 EE03 EE07 EE11 FF07 FF08 5K029 AA03 DD04 GG07 JJ08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力信号線に接続された第1の端子、第
    1の電源線に接続された第2の端子および制御端子を有
    する第1のトランジスタと、 該第1のトランジスタと並列に接続された第1の端子並
    びに第2の端子および制御端子を有する第2のトランジ
    スタと、 前記出力信号線の電位に応じて前記第2のトランジスタ
    の制御端子に印加する電圧を制御する制御回路とを備え
    ることを特徴とするドライバ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のドライバ回路におい
    て、前記制御回路は、前記出力信号線の電圧を近似的に
    一定値だけシフトしたシフト電圧を前記第2のトランジ
    スタの制御端子に印加する電圧シフト回路であることを
    特徴とするドライバ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のドライバ回路におい
    て、さらに、前記第2のトランジスタをオフ状態からオ
    ン状態に切り替える際に、該第2のトランジスタの制御
    端子に印加する電圧をそのオフ電圧からオン電圧への変
    化を加速するための電荷または電流の注入手段を備える
    ことを特徴とするドライバ回路。
  4. 【請求項4】 出力信号線に接続された第1の端子、高
    電位の電源線に接続された第2の端子および制御端子を
    有し、該出力信号線をプルアップする第1のトランジス
    タと、 該第1のトランジスタと並列に接続された第1の端子並
    びに第2の端子および制御端子を有する第2のトランジ
    スタと、 前記出力信号線の電位に応じて前記第2のトランジスタ
    の制御端子に印加する電圧を制御する第1の制御回路
    と、 前記出力信号線に接続された第1の端子、低電位の電源
    線に接続された第2の端子および制御端子を有し、該出
    力信号線をプルダウンする第3のトランジスタと、 該第3のトランジスタと並列に接続された第1の端子並
    びに第2の端子および制御端子を有する第4のトランジ
    スタと、 前記出力信号線の電位に応じて前記第4のトランジスタ
    の制御端子に印加する電圧を制御する第2の制御回路と
    を備えることを特徴とするドライバ回路。
  5. 【請求項5】 出力信号線に接続された第1の端子、第
    1の電源線に接続された第2の端子および制御端子を有
    する第1のトランジスタと、 前記出力信号線の電位および制御信号に応じて前記第1
    のトランジスタの制御端子に印加する電圧を制御する制
    御回路とを備えることを特徴とするドライバ回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のドライバ回路におい
    て、前記制御回路は、前記出力信号線と前記第1のトラ
    ンジスタの制御端子を接続する抵抗性のデバイスと、該
    抵抗性デバイスの抵抗を電圧で制御する抵抗性デバイス
    制御手段とを備えることを特徴とするドライバ回路。
  7. 【請求項7】 出力信号線に接続された第1の端子、高
    電位の電源線に接続された第2の端子および制御端子を
    有し、該出力信号線をプルアップする第1のトランジス
    タと、 前記出力信号線の電位および第1の制御信号に応じて前
    記第1のトランジスタの制御端子に印加する電圧を制御
    する第1の制御回路と、 前記出力信号線に接続された第1の端子、低電位の電源
    線に接続された第2の端子および制御端子を有し、該出
    力信号線をプルダウンする第2のトランジスタと、 前記出力信号線の電位および第2の制御信号に応じて前
    記第2のトランジスタの制御端子に印加する電圧を制御
    する第2の制御回路とを備えることを特徴とするドライ
    バ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のド
    ライバ回路を信号伝送路の両端に配置し、互いのドライ
    バ回路が相手の信号の受信終端を兼ねるようにして双方
    向の信号伝送を行うことを特徴とする信号伝送システ
    ム。
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