JP2000040366A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000040366A
JP2000040366A JP11197006A JP19700699A JP2000040366A JP 2000040366 A JP2000040366 A JP 2000040366A JP 11197006 A JP11197006 A JP 11197006A JP 19700699 A JP19700699 A JP 19700699A JP 2000040366 A JP2000040366 A JP 2000040366A
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五郎 橘川
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良樹 川尻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の動作条件の変動に対応した動作
を行う回路を提供する。 【解決手段】 内部回路(2)の動作特性を位相情報を含
む第1信号(φ1', φ2')によって出力する検出回路(4)
と、それらに所定の電源電圧(Vcont)を供給するための
配線(5)と、第1信号を受けてその位相差を検出すると
ともに当該検出した位相差に応じた検出電圧を出力する
回路(F/F他)と、基準電圧と検出電圧を比較してその差
に応じた電圧を所定の電源電圧として配線に出力する増
幅回路(7)とを含むように半導体装置を構成する(図5
1)。所定の電源電圧は、内部回路等をCMOS回路とす
ると、その動作電源電圧(図7)、その動作電流(図11)、
又はその基板電圧(図17)の制御に用いるとよい。 【効果】 製造条件等に対し基準電圧を一定となるよう
にすれば、回路の動作速度等を一定とすることができ
る。動作条件に対し基準電圧を所望の依存性を持つよう
にすれば、所望の回路動作が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の性能改
善に係り、特に高集積の半導体装置の高安定化、高信頼
化に好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化の進歩が目
覚ましく、MOSダイナミック形メモリ(以下DRAM
と略記する)を例にとると1Mビットが量産期、4Mビ
ットが試作完了期をそれぞれ迎え、研究の主体は16M
ビットへと移行しつつある。
【0003】高集積の半導体装置を実現するためには、
これを構成する素子あるいは配線などの寸法を0.5μ
m〜1μmと極めて微細にする必要がある。しかるに徴細
な素子、あるいは配線などを精度よく加工、製造するこ
とは極めて困難で、製造ばらつきが大きくなる問題を生
じている。MOSDRAMを例にすると、MOSトラン
ジスタの特性を支配するゲート長やしきい電圧が加工寸
法や不純物拡散濃度などの変動により、大きく変化し、
実際の使用状態での電源電圧、周囲温度などの変動も考
慮すると、DRAM全体のアクセス時間の変動範囲は2
〜3倍にも及ぶ。また、この製造ばらつきは半導体装置
の信頼度にも大きい影響を与える。これは、素子の絶縁
破壊や特性劣化(ホツトキヤリアなどによる)などを生じ
る素子耐圧が微細化により低下し、さらに、その特性は
加工寸法のばらつきなどに大きく支配されるためであ
る。
【0004】従来、特性の安定化や信頼度の向上を図る
ものとして、特願昭56―57143号、56―168
698号などに半導体装置チツプ内に設けた電圧変換手
段により、外部電源電圧を低くして、チツプ内の徴細素
子を動作させる技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、電気的特性や信頼度特性の製造条件あるいは使用
条件などの変動による影響については充分考慮がなされ
ておらず、高安定、高信頼の半導体装置の実現は困難で
あつた。
【0006】又、製造条件の変動による影響についての
考慮がなされていないため、量産時に所望の特性を満た
す良品の収率が悪くコストアツプを招くという問題もあ
つた。
【0007】したがつて、本発明の目的は、製造条件や
使用条件が変動しても、電気的特性や信頼度特性の変化
しない、安定で信頼度の高い半導体装置を実現すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、製造条件や
使用条件の変動に応じて、半導体装置内の回路の動作電
圧、動作電流を制御することにより達成される。
【0009】すなわち、半導体装置内の素子もしくは回
路の動作電圧、動作電流は、電気的特性や、信頼度特性
に応じて制御される。
【0010】上記のように半導体装置内の素子もしくは
回路の動作電圧、動作電流が、電気的特性や、信頼度特
性に応じて制御されることによって、高安定、高信頼の
半導体装置が実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の基本概念を示す
一実施例である。同図で1は半導体チツプ、2は半導体
装置の本来の内部回路、3は本発明の制御回路であり、
製造条件や使用条件の変動に応じた制御信号あるいは制
御された内部電圧を発生し、制御線5を介して回路2の
動作を制御する。5は1個の信号として示したが、回路
2の回路に応じて複数個用意される場合もある。
【0012】本実施例によれば、回路2の特性は製造条
件や使用条件に応じて、ある一定の関係に保たれ、それ
に応じて、高安定、高信頼の半導体装置を実現できる。
【0013】図2は、本発明の他の実施例であり、回路
2の動作特性、たとえば動作速度、動作電流などを検知
線6を介して検出し、これに応じて制御信号を発生する
点で図1の実施例と異なる。
【0014】図2の実施例によれば、2の動作特性を直
接検知して、制御信号を発生するので、図1に比べさら
に高精度の制御が可能になり、より高安定、高信頼の半
導体装置が実現できる。
【0015】ここで検知線6は必要に応じて複数本設け
てもよいのはもちろんである。
【0016】図3は本発明の他の実施例であり、2の動
作特性を検知するために、2と類似の特性を持つ検出回
路4を設けた点で図2の実施例と異なる。
【0017】図3の実施例によれば、回路2内に動作特
性を検知するために適当な回路部が無い場合でも、回路
2の特性を4を介して間接的に検知でき、これによつ
て、回路2の特性がある一定の関係を保つように制御す
ることができる。
【0018】なお、ここで4も5によつて制御している
が、これは、4の特性を2と同様に変化させるためのも
のであり、目的に応じて5とは無関係に動作させること
も考えられる。
【0019】図4は、図1の実施例を応用した実施例で
ある。本実施例では、制御回路3により電源線5Iを通
じて内部回路2の電源電圧を供給する。本実施例は例え
ば内部回路2を徴細な素子で構成する場合などに適して
いる。すなわち、5Iの電位を内部回路2を構成する素
子の耐圧より低い値に設定すれば、制御回路3により微
細素子より成る高集積の半導体装置を安定かつ高い信頼
性を保つたまま動作させることができる。さらに、本実
施例によれば、外部電圧を低くする必要がないため、ユ
ーザーに負担をかけることがない。例えば、DRAMな
どでは、256Kビット、1Mビット、4Mビットと集
積度を増すために素子の徴細化を行なう必要があるが、
この場合、耐圧の低下に対処して外部電圧を下げること
は、従来品との互換性の点から望ましくないので本実施
例は有効である。なお、図4では制御線を複数示したが
場合によつては内部回路2の電圧のみを制御回路で制御
することにより内部回路の特性の安定化を図つてもよ
い。内部電圧は外部電源Vccに対する内部電圧を変動
を補償した上で、温度などの外部条件、製造条件の変動
による内部回路の特性変化を補償するように変化させる
こともできる。なお、図4の実施例においては、外部電
圧Vccが直接印加される制御回路は、耐圧がVcc以上の
素子を用いて構成することはもちろんである。しかし、
場合によつては、集積度を向上するため、あるいは、制
御回路と内部回路の特性を一致させるために制御回路の
一部を耐圧の低い微細素子で構成する必要のあることも
あり得る。その場合には、図5のように、制御回路3の
内部に電圧変換回路3Aを設けてその出力線5Iを通し
てVccより低い電圧を供給し、内部回路2および制御回
路3の中の耐圧の低い部分3Bを制御すればよい。この
ように図5の実施例によれば制御回路も含めて微細化さ
れた素子で構成できるのでより集積度が向上する。さら
に制御回路3Bと内部回路2を同一の特性をもつ素子で
構成できるので、内部回路2の特性変動を制御回路3B
内の回路の特性変動をもとに精密に制御できるなどの利
点がある。なお、図4、図5の実施例では必要に応じて
内部回路内の一部の耐圧の高い素子を外部電圧Vccで動
作させてもよい。ところで図2、図3において耐圧の低
い微細素子を用いる場合にも図4、図5と同様にして構
成できることはもちろんである。又、図1から図5の実
施例では、制御回路をチツプ内に1個ずつ設けた例を示
したが、必要に応じて、内部回路2をいくつかに分け
て、別各の制御回路を設けてもよい。又、その場合に図
1から図5の各構成を必要に応じて組み合わせてもよい
ことはもちろんである。上記のように内部回路2をいく
つかに分けてその特性を制御する場合には、個々の回路
の機能により最適の特性に制御することが可能となる。
図6は回路の動作速度を異なる一定値に制御した場合を
示したものである。図6において、破線C11は制御回路
のない従来の回路の動作速度を示したものであり、製造
条件、使用条件の変化に応じて動作速度は大きく変化し
ている。これに対して制御回路を複数設けた場合には、
高速動作を必要とする回路はB11のように高速に一定に
保ち、低速動作を必要とする回路はA11のように低速に
一定に保つことが可能である。たとえば、出力回路など
では、出力の充放電を高速に行なうと、電源にノイズが
生じて内部回路の動作あるいは近くに配置された半導体
装置に悪影響を与える。そのような場合には出力回路の
みを低速に制御すれば、全体の速度を落とすことなく動
作速度を一定にできる。なお、ここでは製造条件、使用
条件の変動により回路動作が一定となるように制御する
例を示したが、必要に応じて所望の要因に対して所望の
依存性を持たせてもよい。例えば温度の上昇に伴い回路
の動作速度が高速となるような制御も可能である。
【0020】その場合には半導体装置内の配線あるいは
半導体装置間の配線の抵抗の遅延が温度により増大する
のを相殺するように制御することにより半導体装置ある
いはそれを含んで構成されるシステム全体の速度を一定
に保つことができる。図1〜図6の実施例によれば、製
造条件により回路の特性が変動することがないので、量
産的における良品の収率が向上する。さらに使用条件に
より特性が変動しないので本実施例の半導体装置を用い
て構成したコンピユータなどのシスシムの信頼性も向上
する。さらに場合によつては回路3内の2つの回路にお
いて、両者の動作の同期をとらねばならないときがある
がこのようなときには本実施例を用いると回路特性の変
動がないためタイミングマージンを極小に設定すること
ができる。したがつてその分、半導体装置の速度を高速
化できるという利点もある。例えば、DRAMでは、メ
モリセルアレーと周辺回路の動作の同期をとる必要があ
るが、このような場合にも、本発明の適用によりタイミ
ングマージンを極小とできるため高速化が可能となる。
このようなことは、2つ以上の半導体装置の間において
動作の同期をとらねばならないときも同様で本発明を応
用した半導体装置を用いることにより複数の半導体装置
より構成されたコンピユータなどのシステムの動作速度
も高速化できる。なお、図4、図5においては、電源を
VccとしたいわゆるTTLインタフエースを仮定した
が、ECLでも同様である。以下でもTTLインタフエ
ースを中心に説明するが、本発明はこれに限定されるこ
となくECLインタフエースにも応用できる。
【0021】以下では具体的な回路の実施例を示す。ま
ず、集積回路の基本回路である駆動回路について、その
特性を制御する方法について述べる。
【0022】図7は、回路2内の駆動回路の特性を制御
するための具体的実施例の一つである。同図では回路の
電源電圧を変えることにより、特性を制御する例を示し
ている。ここでは2を構成する要素回路2'として、P
チヤネルMOSトランジスタTp1、NチヤネルMOSト
ランジスタTN1からなるCMOSインバータを用いて
いるが、この回路はNAND、NOR回路など他の論理
回路、さらにはバイポーラトランジスタで構成した回路
あるいはバイポーラとMOSトランジスタの組み合わせ
で構成した回路、これらの各回路を任意に複数個組み合
せた回路などのいずれでもよい。
【0023】本実施例によれば、5の電圧VCONTを変え
ることにより、2'すなわち2全体の特性を制御するこ
とができ、高安定、高信頼の半導体装置を実現できる。
CONTの値は制御の対象となる2'の回路形式と目的に
よつて定まる。例えば、図7に示したCMOSインバー
タの動作速度を一定化し、信頼度を高めるためには、各
種の変動要因に対して、同図(B)のようにVCONTを変
えればよい。すなわち、CMOSインバータの遅延時間
tdは、主な変動要因であるMOSトランジスタのゲー
ト長Lg、しきい電圧VT、ゲート酸化膜厚tox、チ
ヤネルコンダクタンスβo、温度T(絶対温度)、負荷容
量CLに対して、ほぼ td ∝ CL・(1/βo)・Lg・(1/(VCONT))・T1.5 ・・・(1)の 関係にある。実際の回路においては、種々の事情により
この関係式から多少ずれることもあるが、CMOS回路
全般において、式(1)で示した傾向はほぼ保たれる。し
たがつて、この式に応じてtdを一定に保つように、V
CONTを変化させればよい。すなわち、定性的な傾向とし
ては、同図(B)のように各変動要因(但しβoはその
逆数)が大きく、あるいは高くなると共に、VCONTの値
が高くなるようにすれば、tdをほぽ一定に保つことが
できる。これにより、製造条件や使用条件が変化しても
動作速度を一定に保つことができる。また本実施例にお
いては、温度変化にも応答するので、半導体装置自体の
待機時と通常動作時などの動作状態により、チツプの発
熱量が異なるために生じる温度変動あるいは周囲温度の
変動に対しても性能を一定に保つことができる。
【0024】なお、式(1)においては、P/N両チヤネ
ルのMOSトランジスタで、共通してLg、VT、to
x、βoを定義したが、実際にはそれぞれ別の値となる
場合が多い。しかし、両チヤネルでは電圧と電流の極性
が異なるのみで、式(1)の関係はそのまま成立するの
で、ここでは、特に必要な場合を除き、区別せずに取り
扱うことにする。
【0025】なお、場合によつては回路の速度を一定に
せず、所望のパラメータに対して所望の依存性をもたせ
てもよいことは前記したとおりである。例えば、前記し
たように温度上昇に伴つて回路の速度を高速にしたい場
合には、(1)式より (VCONT−VT)∝T1.5 とせず、 (VCONT−VT)∝Tn として n>1.5 とすればよい。
【0026】次に、素子耐圧においては、絶縁破壊耐圧
は、Lg、toxが小さくなると低下するので、やはり
同様にVCONTを同図(B)のように制御すればよい。ま
た近年注目されているMOSトランジスタのドレイン近
傍で発生した高エネルギーのキヤリアがゲート酸化膜中
に注入されてしきい電圧が上昇し、チヤネルコンダクタ
ンスが低下するなどの特性が劣化する現象のため、動作
電圧の上限が規定される耐圧(以下ホツトキヤリア耐圧
と称する)も、Lg、toxが小さく、かつ温度Tが低
くなる点、低くなるので、これに関してもVCONTを同図
(B)のように制御すればよい。これにより、たとえ、
製造ばらつきによつてホツトキヤリア耐圧が低くなつた
としても、VCONTも低くなるので特性劣化などの問題を
生じることはない。また、たとえ、長期間の動作によ
り、ホツトキヤリア現象その他により、しきい電圧が高
くなつたり、チヤネルコンダクタンスが小さくなったと
しても、VCONTは同図(B)のように制御されるので、
特性を一定に保つことができる。
【0027】先に述べたように、図7の実施例は2'と
してCMOSインバータに限らず種々の回路を用いるこ
とができる。例えぱ、図8のようなBiCMOSインバ
ータを用いてもよい。この場合には、出力をバイポーラ
トランジスタで駆動できるのでより高速の動作を実現で
きる。又、図8ではバイポーラトランジスタQN3のコレ
クタを外部電源Vccに接続した。これにより大部分の出
力電流は外部電源Vccより供給されるため制御回路3の
駆動能力を小さくでき、設計が容易となる。なお、バイ
ポーラトランジスタの耐圧が低い場合には、制御回路3
の駆動能力を大きくしてQN3のコレクタをVCONTとして
もよい。図6の2'として図9、図10に示したような
回路を用いることもできる。
【0028】図9は、図7の実施例にTN3、TN4からな
る出カバッフア回路を付加したものである。本実施例の
動作速度、出力電圧は図7と同様にVCONTで制御される
が、出力の負荷容量CLの駆動電流はVccから供給され
るため、図8の実施例と同様に制御回路3の駆動能力を
小さくでき、設計が容易となる。
【0029】図10はTN3をバイポーラトランジスタQ
N3で置き換えた実施例である。QN3の駆動能力が大きい
ため、より高速に負荷を駆動できると同時に、VCONT
駆動能力をさらに軽減できる。
【0030】図8〜図10の実施例においても、図7と
同様にVCONTによつて、回路特性を制御することができ
る。
【0031】図11は、駆動回路の特性を制御する他の
具体的実施例である。同図では図7における要素回路
2'の部分のみを示しており、TP1、TN1のCMOSイ
ンバータと外部電源電圧Vccおよび接地間にPチヤネル
MOSトランジスタTP2、NチヤネルMOSトランジス
タTN2を挿入し、そのゲート電圧を制御することによ
り、インバータの動作電流を制御し最終的に動作速度を
制御している。すなわち、電流を大きくすると速度は速
くなり、電流を小さくすると速度は遅くなる。遅延時間
tdは、各々の変動要因に対して、式(1)と示したと同
様な傾向を持つ。したがつて、同図(B)に示すよう
に、Lg、VT、tox、1/βo、T、CLが大きくな
るにつれて、各々の電流が増えるように、すなわち、P
チヤネルMOSトランジスタのゲート制御用のV
CONTは、高い値から低い値へ、NチヤネルMOSトラン
ジスタのゲートを制御するVCONT'は低い値から高い値
へ変わるようにすれば、tdをはぼ一定に保つことが可
能になる。
【0032】本実施例によれぱ、回路の動作電流は電源
電圧から直接供給され、VCONT、VCONT'はMOSトラ
ンジスタのゲートのみを駆動すればよいので、制御回路
3の駆動能力を小さくでき、設計が極めて容易になる。
なお、本実施例において、P、N両チヤネルMOSトラ
ンジスタで制御する方式としたが、必要に応じてそのい
ずれか一方のみを設けることも考えられる。なお、第1
1図の実施例においては、MOSトランジスタTP1、T
N1のゲート巾をTP2、TN2に較べて大きくするなどによ
り、TP1、TN1のオン抵抗をTP2、TN2より大きくして
おけば、TP1、TN1を流れる電流はTP2、TN2のオン抵
抗で決まり、より制御しやすくなる。
【0033】図11では、インバータの例を示したが、
本実施例はこれに限らずNAND回路、NOR回路など
様々な論理回路にも適用できる。すなわち、図11にお
いて駆動回路の機能を持つDRIVを論理回路におきか
えればよい。
【0034】図12(A)、(B)は、図11の制御法
をCMOSに較べて高駆動能力であるBiCMOSの駆
動回路に適用した例である。よく知られているようにB
iCMOSでは、MOSトランジスタによりバイポーラ
トランジスタのべース電流を制御し、その電流をバイポ
ーラトランジスタで増巾して負荷容量を駆動する。した
がつて(A)のようにべース電流を制御することにより
回路の速度を制御できる。図12(A)において入力I
Nが低レベルとなるとpMOSTP2、nMOSTN4がオ
ン、nMOSTN3、TN2、TN1がオンする。その結果、
バイポーラトランジスタQN3がオンし、QN4はオフす
る。このとき、QN3を流れるべース電流はVCONTがゲー
トに印加されるTP1により制御できる。したがつて出力
の充電時の速度を、VCONTにより制御できる。一方、入
力INが高レベルとなると、バイポーラトランジスタQ
N3がオフ、QN4がオフして出力の放電が開始される。こ
のときQN4のべース電流は、出力OUTより供給される
がこれはVCONT'により制御できるので出力の放電速度
はVCONT'により制御できる。このようにして本実施例
ではBiCMOS回路の動作速度を制御することができ
る。なお、BiCMOS回路の速度を制御するには、図
11においてDRIVの部分を図12(B)のように単
純にBiCMOS回路で置きかえてもよい。この場合、
電流は図11(A)のMOSトランジスタTP2、TN2
きまるため、図12(A)のようにべース電流のみを制
御する場合に較べて高精度に制御できる。又、図11の
回路に較ベると、バイポートランジスタの駆動能力の分
だけ、DRIV内のMOSトランジスタを小さくできる
ので入力INからみた入力容量が小さいという利点があ
る。すなわち前段の負荷が軽いため高速化ができる。
【0035】図11のように電源と駆動回路との間にM
OSトランジスタを挿入して電流を制御する方法は他に
も応用できる。図13は入力振巾より高い出力振巾を得
るためのレベル変換回路に適用した例である。図14を
用いて図13の回路動作を説明する。Eが高電位の状態
で入力INが高電位VAになるとnMOSTN3を通して
Fの電位はVA−VT11nの電位となる。次いでEが低電
位になると、pMOSTP3がオンしFの電位はVHとな
る。この結果pMOSTP1がオフ、nMOSTN1がオン
となり、出力OUTは0Vになる。なおFが高電位VH
に上昇する時、A、Cの電位はVAであるので、TN3
オフであるのでFからCへ電流が流出してFの電位が下
がることはない。一方、Eが高電位の状態でINが低電
位になるとT3Nがオンし、FもINと同じ低電位にな
る。この結果TP1がオン、TN1がオフし、出力OUTが
高電位VHに充電される。なおこの回路では図9の破線
に示す様にINが高電位VAになつてから、Eが低電位
になるまでの期間tCEが長いとFの高電位はVA−VT
しばらくとどまるので、TP1、TN1に貫通電流が流れ、
OUTが不十分な低電位にとどまる期間が存在する場合
がある。したがつてtCEの時間が短かくすることが望ま
しい。そのためにはINが高電位になると同時にEを低
電位に切換えればよい。これにより上記問題は解決でき
る。
【0036】以上のように図13の実施例によれば、入
力INの振巾VAを高振巾VHに変換することができる。
このとき、MOSトランジスタTP2、TN2により電流を
制御できるため、所望の一定速度で動作させることがで
きる。図13の実施例は、例えばダイナミツクメモリの
ワードドライバなど入力電圧より高い出力電圧を得るた
めの回路として有効である。図1は、駆動回路の速度を
制御するための他の実施例である。本実施例は、図11
における電流制御用のMOSトランジスタより直接出力
を得るようにノンインバータを構成した例である。図1
5において入力電圧が高レベルとなるとpMOSTP1
P3がオフ、nMOSTN1、TN3がオンする。この結
果、pMOSTP2のゲートはVCONTとなり、nMOST
N2のゲートは0Vとなる。これによりTP2がオンTN2
オフして出力にはVCONTで所望の値に制御された電流が
流れ負荷を充電する。入力INが低レベルになると逆に
P2がオフ、TN2がオンして放電動作が始まりOUTは
0Vとなる。このときTN2のゲート電圧はVCONT'であ
るので、VCONTにより放電の速度も制御できる。本実施
例では、電源と出力の間に2つのMOSトランジスタが
直列に接続されることがないため高速動作に適してい
る。又、直列に接続した2つのトランジスタの特性変動
の影響を考慮しなければばらない第11図の場合と較べ
て制御が容易である。
【0037】以上駆動回路の動作速度を制御する方法に
ついて述べてきたが、図7から図12及び図15の回路
では、その一部に外部電圧Vccが印加されている。した
がつて場合によつてはVccの変動を補償するのが困難と
なるなどの問題を生ずることも考えられる。その場合に
は、図5に示したように制御回路3内に電圧変換回路3
Aを設けてその出力電圧VIを一定に保つことにより内
部回路をVccの変動に対して安定に動作させることが
できる。この場合、内部電圧VIを低く設定すれば、耐
圧の低い微細化された素子を安定に動作させることがで
きる。図16は上記のようにチツプ内に電圧変換回路を
設けた一実施例である。図16において5Iは、電圧変
換回路3Aより制御回路内の回路3B、および内部回路
2へ電圧VIを供給するための電源線である。又、IC
Lは、図11のMOSトランジスタTP2,TN2のように
内部回路内の各回路DRIVの電流を制御する電流制御
回路である。本構成によれば、外部電圧Vccに依らない
一定電圧VIにより徴細化された素子を安定に動作させ
ることができ、しかも各々の回路の機能に応じた所望の
速度で動かすことができる。
【0038】図17は、CMOSインバータの動作速度
を制御する他の手段を示す実施例である。ここでは、T
P1およびTN1の基板SBP1、SBN1の電圧を制御す
ることにより、 TP1、TN1のしきい電圧を制御し、そ
の結果としてインバータの動作特性を制御するものであ
る。本実施例は、しきい電圧の変動による特性変化を補
償するのに好適である。
【0039】図17では、CMOSインバータについて
示したが、BiCMOSインバータなどMOSトランジ
スタを用いる他の回路にも応用できる。又、このように
基板電圧を制御する方式をこれまで述べてきた他の制御
法と組合わせることももちろん可能である。
【0040】図7から図17まででは主にインバータ,
ノンインバータNAND回路等駆動回路の特性を制御す
る方法について述べてきたが、集積回路では、この他に
電圧差に応じて出力を出す差動アンプも多用される。以
下ではこの差動アンプについての実施例を示す。
【0041】図18は本発明の他の実施例であり、図1
1の制御法をMOSトランジスタで構成された差動アン
プの動作速度の制御に適用した実施例である。同図でI
N1、IN2は差動入力、OUT1,OUT2は差動出
力である。本回路においても動作速度は制御条件や使用
条件の変動に対して図7、図11と同様の傾向で変化す
る。したがつて、VCONT、 VCONT'を図11(B)と同
様に制御することにより、動作電流が変わり、その結果
として動作速度を製造条件や使用条伴に応じて制御する
ことができる。この差動アンプの出力電圧は動作電流と
負荷MOSトランジスタTPL、 TPL'のオン抵抗の積で
決まる。したがつて、動作電流を決めTNCのオン抵抗と
PL、 TPL'のオン抵抗の比が一定となるように、 V
CONT、VCONT'を制御すれば、動作電流とTPL、 TPL'
のオン抵抗の積すなわち出力電圧は一定に保つたまま
で、動作速度を制御できる。
【0042】図19は図18のTNA、 TNA'をNPNバ
イポーラトランジスタQNA、 QNA'で置換えた実施例で
あり、図18と同様の効果が得られると同時に、増幅率
が大きくとれるなどの特長を有する。
【0043】図20は図19の電流制御用トランジスタ
NCをNPNバイポーラトランジスタQNCと抵抗RC
置換えたものであり、図18、図19と同様に動作速度
が制御できる。また、動作電流がより定電流化されるた
め、増幅率を大きくできる特長も有する。
【0044】なお、図18―図20においてVccを印
加することが、耐圧もしくはVccの変動による特性変
動の点で問題となる場合には図5のようにチツプ内部に
設けた電圧変換回路3Aにより所望の電圧を与えればよ
い。
【0045】以上、回路2を構成する種々の要素回路の
特性を制御するのに好適な実施例について述べたが、次
に、制御回路3の具体的な実施例について述べる。
【0046】図21はその一実施例である。同図でTPR
はPチヤネルMOSトランジスタ、CCは定電流iを流
す定電流源である。本実施例によれば、TPRのゲート
長、しきい電圧、ゲート酸化膜厚などの製造条件、ある
いは温度などの使用条件が変動しても、出力5にはTPR
に一定電流を流すに必要なゲート電圧が常に出力され
る。したがつて、図11〜13、図15、図18〜図2
0などのVCONT発生回路として好適である。これらの回
路に適用すると、TPRと図11〜図13、図15の
P2、もしくは図18〜図20のTPL、 TPL'は良く知
られているカレントミラー回路の接続となる。したがつ
て、TP2、もしくはTPL、TPL'のトランジスタ寸法を
PRのそれに対して、適当に選ぶことにより、各回路の
動作電流を任意の一定値に制御することができる。
【0047】図22は、図21をNチヤネルMOSトラ
ンジスタで構成した実施例であり、図11〜図13、図
15、図18〜図19のVCONT'の発生回路として最適
であり、図21と同様の効果が得られる。
【0048】図23は図21と図22を組み合せた実施
例である。本実施例によれば図11〜図13、図15、
図18〜図19用のVCONT、VCONT'を同時に発生で
き、しかも、これらの電圧は同一定電流源を基にして発
生されるため、相互の整合性の高い極めて安定な電圧を
得ることができる。
【0049】図24はPチヤネルMOSトランジスタT
PRとNチヤネルMOSトランジスタTNRを直列に接続し
て、VCONTを発生した実施例である。本実施例によれ
ば、P、N両チヤネルMOSトランジスタの製造条件、
使用条件の変動の影響がVCONTの値に反映される。
したがつて、図7〜図10のVCONT発生回路として
好適である。
【0050】図25は図24の出力に、増幅器7と帰還
率βの帰還回路8からなる増幅段を付加した実施例であ
る。本実施例では、その増幅率を充分大きく選ぶと、出
力VCONTは、 VCONT = VO/β となり、βを適当に設定することにより、任意の値を得
ることができる。したがつて、VOで製造条件や使用条
件の変動の影響を反映する他に、βに製造条件や使用条
件依存性を持たせることによりβにその一部あるいは全
部の役割を分担させることもできる。
【0051】図26は定電流値CCの具体的実施例の一
つである。同図のように定電流源CC1は抵抗R1
4、NPNバイポーラトランジスQN1、QN2で構成さ
れている。本実施例ではQN1のべースBN1の電圧は、バ
イポーラトランジスタの電流増幅率が充分大きく、また
エミツターべース間順方向電圧をVBEとすると、V
BE(R2+R3)/R3の一定電圧となる。
【0052】したがつて、 i=[(VBE・(R2+R3)/R3)―VBE]/R4 = VBE・R2/(R3・ R4) …(2) の一定電流が流れる。VBEは製造条件の変動の影響を受
けにくいので安定な電流を出力できる。
【0053】本実施例は接地に向つて外部からiが流れ
込む形式であるため、図21のような回路の定電流源と
して好適である。
【0054】図27はPNPバイポーラトランジスタを
用いて、定電流源を構成した実施例である。電圧、電流
の極性が図26と異なるのみで、動作は全く同一とな
る。本実施例は電源電圧Vccからiが流れ出す形式で
あるため、図22、図24、図25のような回路の定電
流源として好適である。
【0055】図28は図27のように電源電圧から電流
が流れ出す形式の定電流源をNPNバイポーラトランジ
スタで実現した実施例である。本実施例では、R1
2、R3、QN2の動作電流が定電流に加算される問題を
有するが、QN1の電流増幅率を充分大きくすることによ
り、その影響は無視できる。
【0056】本実施例によれば、Vccから電流が流れ
出す形式の定電流源を、作り易く、高性能のNPNバイ
ポーラトランジスタを用いて実現できる。なお、本実施
例は、電流が流入、流出するいずれの形式としても使用
できる。
【0057】図29はこの特長を活かして、図23の回
路に上記定電流源を適用したものである。本実施例によ
り、VCONT、VCONT'を同時に出力できる。
【0058】図30は、例えば図26の定電流源CC1
のように接地に向つて電流が流れ込む電流源CCと、P
チヤネルMOSトランジスタTPMとTPM'から成るカレ
ントミラー回路により、Vccから電流が流れ出す形成
の定電流源を実現した実施例である。TPMとTPM'の寸
法を同一にすることにより、両者に流れる電流を等しく
でき、CCの出力電流iと同一値の電流を電源電圧Vc
cから外部に出力することができる。これを図22と同
様にNチヤネルMOSトランジスタTNRに入力すること
により、VCONT'を得ることができる。本実施例では、
PMとTPM' の寸法比を適当に選ぶことにより、CCの
電流値に対して、出力電流を任意に定めることができ
る。
【0059】図31は、図30においてTPMとCCによ
つて発生される電圧を、VCONTの電圧として供用したも
のである。本実施例によりVCONT、VCONT'を同時に発
生することができ、図23と同様に両者の特性を整合性
よく制御できる特長を有する。
【0060】図32はMOSトランジスタを用いて、高
安定の定電流源を実現する実施例である。
【0061】同図で、TN61〜TN63はNチヤネルMOS
トランジスタであり、TN61は負、TN62は正のしきい電
圧を有する。TN63のしきい電圧は正負のいずれでもよ
い。R61〜 R63は抵抗、7は差動増幅器である。
【0062】ここで、 R61、R62の値、およびTN61
N62の寸法をそれぞれ等しく設定しておけば、TN61
N62に流れる電流が互いに等しくなるように動作す
る。したがつて、TN62のゲート電圧V61は、TN61とT
N62のしきい電圧の差に等しい値の電圧となる。このし
きい電圧の差の値は製造条件や使用条件によらず、ほぼ
一定に保たれる。
【0063】以上の回路において、TN63のドレインお
よびソース電流は等しいので、出力電流iは、 i = V16/R63 (3) のように表わすことができる。したがつて、V16と同一
の特性を持つ電流出力が得られ、その値はR63によつて
任意に制御できる。
【0064】本実施例は、たとえば図31の電流源CC
に用いるなど各実施例の定電流源として用いることによ
り、高安定の特性制御が可能になる。
【0065】本実施例によれば、バイポートランジスタ
を用いなくても回路を構成することが可能となるので、
MOSトランジスタで構成された集積回路に好適であ
る。
【0066】図33は図21〜図25および図30〜図
31などの定電流として、さらに好適な実施例を示して
いる。本実施例は、良く知られているバンドギヤップジ
エネレータ回路を定電流源として応用したもので、特に
温度、電源電圧などの変動に対して高安定の電流を得る
ことができる。
【0067】同図においてQ51〜 Q56はバイポーラト
ランジスタ、R51〜 R55は抵抗で、所望の温度特性を
もつ定電流iを作ることができる。なお、i51は抵抗
51を流れる電流、i52はバイポーラトランジスタQ
52のコレクタ電流、i53はバイポーラトランジスタQ
53のコレクタ電流である。以下では、出力電流iについ
て説明する前に、まず本回路の内部電圧V=の値と温度依
存性につき説明する。なお、 以下では簡単のためバイ
ポーラトランジスタのコレクタ電流に較べてべース電流
は無視できるものとし、コレクタ電流とエミツタ電流が
ほぼ等しいものとして説明する。電圧VI1は次式で表わ
される。
【0068】 VI1 =VBE(Q51)+I52・R52+VBE(Q52)−VBE(Q56) …(4) ここでVBE(Q51)、VBE(Q52)、VBE(Q56)はそ
れぞれバイポーラトランジスタQ51、Q52、Q56のべー
ス・エミツタ間順方向電圧である。
【0069】(4)式において電流I52は次式で表わされ
る。
【0070】 I52 = {VBE(Q55)― VBE(Q54)}/R54・・・(5) ここで、バイポーラトランジスタQ65とQ54のエミツタ
面積を適当に選ぶことによりバイポーラトランジスタQ
55の電流密度をバイポーラトランジスタQ54のn倍に設
定すれば、 I52 = (1/R54)/(kT/q)・lnn ・・・(6) が成立する。(6)式で、kはボルツマン定数、Tは絶対
温度、qは電子の電荷である。(4)〜(6)式より VI1 = VBE(Q51)+(R52/R54)・(kT/q)・lnn+ VBE(Q52)― VBE(Q56) ・・・(7) が成立する。したがつてバイポーラトランジスタQ52
56のエミツタ電流密度が等しくなるように設計すると
第7式の右辺第3項、第4項はキヤンセルするので VI1 = VBE(Q51)+(R52/R54)・(kT/q)・ lnn ・・・(8) が成立し、電気VI1の温度依存性は (∂VI1/∂T) = (∂VBE(Q51)/∂T)+(R52/R54)・ (k/q)・lnn ・・・(9) となる。よく知られているように、バイポーラトランジ
スタのべース・エミツタ電圧は負の温度依存性を持つ。
したがつて(9)式より抵抗R52、R54の比もしくは、
バイポーラトランジスタQ55とQ54のエミツタ電流密度
の比nを変えることによつて、(∂VI1/∂T)を任意に
設定できる。この温度係数をOにした時に得られるVI1
値が、シリコン半導体のバンドギヤップ電圧とほぼ等し
い1.2V前後の値になることから、一般にバンドギヤ
ップジエネレータと呼ばれている。
【0071】以上の回路において、Q56のコレクタ電流
とエミツタ電流はほぼ等しいので、出力電流iは i = VI1/R55 …(10) のように表わすことができる。したがつて、 VI1と同
一の特性を持つ電流出力が得られ、その値はR55によつ
て任意に制御できる。
【0072】本実施例を既に述べた各実施例の定電流源
として用いれば、極めて高安定の制御が可能になる。
【0073】特に温度に関しては、目的に応じて、定電
源の温度係数を0、あるいは正もしくは負の任意の値に
設定し、これによつて回路の動作特性を任意に制御する
ことができる。
【0074】また、本実施例の内部電圧VI1は高安定の
定電圧源として使用することもできる。このとき、定電
流出力iが不要な場合はその出力端子をVccに接続す
ればよい。
【0075】VI1は例えば図20のVCONT'として用い
ることもでき、その場合には差動増巾器の温度特性を制
御することができる。
【0076】これまでいくつかの具体的な実施例をあげ
と、本発明による回路特性の制御法について述べてき
た。これらの実施例は容易に実現することができるが集
積度を上げるために微細な素子で構成する場合には素子
の耐圧が低くなり、外部電圧Vccを素子に直接依頼す
ることが困難となることもあり得る。又、外部電圧が変
動すると所望の特性を得ることが困難となることもあり
得る。そのような場合には、図4、図5、図16の実施
例のように、チツプ内部で安定な電圧VIを作り、これ
をVccの代わりに用いればよい。このとき場合により
Vccを印加しても問題のないところにはVccを印加
してもよい。そうすれば電圧VIを発生する電圧源の負
担が減少するのでより高安定にVIを保つことができ
る。図34は内部電圧VIを用いた場合にその動作速度
を所望の値に制御するための一実施例を示している。こ
こでは、図11に示したCMOSインバータを図21、
図22の回路で制御する場合を例にとり説明するが、こ
れに限らず今まで述べた各種の実施例に応用できる。図
34ではpMOSTP2とTPR、nMOSTN2とTNRはカ
レントミラーを成す。したがつて前記の実施例と同じよ
うにTPRに対するTP2のサイズを適当に設定すれば駆動
回路DRIVの充電電流を任意の値に設定できる。又、
NRに対するTN2のサイズを適当に設定すれば、放電電
流を任意の値に設定できる。ここで、pMOSTPRとT
P2のソース電圧および電流源CC2の電源電圧VIを素
子耐圧より低い値に保てば素子耐圧の低い微細素子を用
いることができる。又、本実施例は、出力振巾もVI
なるので、次段に入力される電圧も安定に制御すること
ができ、次段の動作も安定に保つことができる。なお、
CONT、VCONT'発生回路31、32は複数の回路で共
有することができ、その場合でもTP2、 TN2の大きさ
を回路毎に設定すれば、個々の回路を所望の速度で制御
することができる。
【0077】次に図4、図5、図34等のようにチツプ
内部でVccより低い電圧を発生するのに好適な電圧変
換回路の実施例について述べる。
【0078】図35は、上記電圧変換回路の構成を示し
た一実施例である。ここでAは電圧変換回路、Fは定電
圧発生回路、Gは増巾器である。定電圧発生回路Fは、
外部電源電圧Vccより、定電圧VI1を発生する。増巾
器Gは上記電圧VI1を増巾して、内部回路2もしくは制
御回路の一部3Aに必要な電圧値VIを制御線5Iに出
力する。ここで電圧VIは、定電圧回路Fと増巾器Gと
によつて様々な特性をもたせることができる。例えば温
度依存性、外部電源電圧依存性を補償すれば、図34の
ような回路の出力振巾をVcc、温度によらずに一定と
できるのでより高安定な動作が実現できる。本実施例に
よれば、定電圧回路の出力電圧VI1を増巾器Gで所望の
電圧値に増巾できる。そのため、定電圧回路の出力電圧
I1の値に制限されることなく電圧VI1の値を設定でき
る。
【0079】図36に示した実施例は、図35において
増巾器Gを差動アンプGDと、帰還回路Hによつて構成
したものである。ここで帰還回路Hは、電圧VIが所望
の値をとるときに出力I2に定電圧VI1に等しい電圧が
出力されるように設計する。本実施例によれば出力電圧
Iの変動を帰還回路Hを通して帰還しているため、制
御線5Iより供給する電流が時間とともに高速に変化す
る場合でも出力電圧VIの値を精度よく一定に保つこと
ができる。
【0080】図37は、図35、図36の実施例におけ
る定電圧発生回路Fの具体的な構成例を示したもので図
33に示した電流源においてバィポーラトランジスタQ
56のコレクタをVccに接続した回路である。図37の
回路において出力電圧VI1とその温度依存性は(8)、(9)
式で与えられる。抵抗の比もしくはバイポーラトランジ
スタの電流密度の比を変えることにより温度依存性を設
定できることは既にのべた通りである。本実施例を図3
5、図36に示した実施例の定電圧発生回路Fに用いる
場合には、後段の増幅器Gあるいは差動アンプGD、帰
還回路Hの温度特性に合わせ∂VI1/∂Tの値を設計す
ることによつて、電圧変換回路Aの出力電圧VIの温度
依存性をゼロもしくは所望の値とすることができる。な
お、図37の実施例においては、外部電圧Vccがバイ
ポーラトランジスタのべース・エミツタ順方向電圧のほ
ぼ2倍、約1.8Vを越えると電圧VI2はVccに依ら
ずほぼ一定となる。したがつて本実施例を図35、図3
6に用いれば、温度依存性、外部電圧依存性のない出力
電圧VIを容易に得ることができる。
【0081】ところで、これまで説明してきた実施例の
ような、同一半導体基板中に定電圧回路Fとその他の回
路とを同時に形成するときには、両者に用いるトランジ
スタをMOSトランジスタ、もしくはバイポーラトラン
ジスタの一種類に統一した方がプロセスエ程が簡略化で
き、製造コストの低減が可能となる場合がある。したが
つて定電圧回路Fとして、図37の実施例のようにバイ
ポーラトランジスタを用いたものではなく、MOSトラ
ンジスタを用いたものが望ましいことがある。その場合
には、例えば、図32においてMOSトランジスタT
N63のドレインをVccとした回路のVI6を用いてもよ
いし、あるいは、 OGUEY,Journal of Solid―State Circuit, VO
L.SC-15,Jun.'80 もしくは BLAUSHILD,Journal of Solid-State Circuit,VOL.SC-
13,Dec.'78 に記載の定電圧発生回路などを用いればよい。
【0082】図38は、図36における差動増巾回路G
Dの具体的な実施例である。
【0083】図38においては、端子I1に定電圧回路
Fの出力電圧VI1が、端子I2に帰還回路の出力電圧V
I2が印加される。本実施例では、端子I1、 I2がバイ
ポーラトランジスタのべース電極であるため、ゲインが
高く電圧VIの変動を小さく押えることができる。な
お、図6におけるPチヤネルMOSトランジスタを図7
のように抵抗で代用することもできる。この抵抗は、バ
イポーラトランジスタのべース拡散層で構成することが
できるため、バイポーラトランジスタのコレクタ用の不
純物層内に形成することができる。したがつて回路のレ
イアウト面積を低減できる。
【0084】なお、図38、図39の差動アンプの電流
源としては様々な回路を考えることができるが、図4
0、図41のように1個のMOSトランジスタで実現す
ることも可能である。ここでMOSトランジスタ
I61、TI71のゲートをI1に接続した。VI1は前記の
ようにVccに対して一定値となるのでこのようにする
とVccに対してアンプの電流を一定に保つことができ
る。さらにアンプの特性を安定に制御する必要がある場
合には、図18〜図20に示したような回路を用いて種
々の制御を行なうこともできる。
【0085】図42は、図36における帰還回路Hの具
体的な実施例を示したものである。
【0086】図42においては、制御線5Iの電圧VI
に対して、出力端子I2には、 VI2 = R82・VI/(R81+R82) ・・・(11) が出力され、図36の差動増巾器に入力される。したが
つて、定電圧回路Fの出力電圧をVI1、制御線5Iに出
力したい所望の電圧をVI0として VI1 = R82・VI0/(R81+R82) ・・・(12) を満たすように抵抗R81、R82を設計すればVI=VI0
でVI1=VI2となり制御線5Iの電圧は所望の電圧VI0
で安定する。ここで、定電圧回路Fの出力電圧VI1を前
記のように温度依存性がゼロになるよう設計すれば、上
記電圧VEOの温度依存性もほぼゼロとすることができ
る。
【0087】なお、必要に応じてVI0に所望の温度依存
性をもたせることが可能なのはもちろんである。
【0088】図43は、図36における帰還回路Hの他
の実施例を示したものである。図43の実施例において
は、制御線5Iを直接抵抗に接続せず、バイポーラトラ
ンジスタQg1のべース電極に接続した。したがつてバ
イポーラトランジスタQg1によつて電流が増巾される
ため、図42よりさらに高速動作が実現できる。またG
Dの負荷電流も軽減できる。図43においては(11)式、
(12)式は各々 VI2 = (R92/(R91+R92))・(VI−VBE(Qg1))・・・(13) VI1 = (R92/(R91+R92))・(VI0−VBE(Qg1))・・・(14)と なるので、(14)式を満たすよう抵抗R91、R92の値を決
めればよい。ただし、この場合は(14)式より明らかなよ
うに、 VI0 = (( R91+R92)/ R92)・VI0+VBE(Q91)・・・(15) となるため、(15)式第2項のために電圧VI0の温度依存
性は、電圧VI1の温度依存性と一致しない。この場合に
は(15)式より、 ∂VI0/∂T = (( R91+R92)/ R92)・(∂VI1/∂T) +∂VBE(Q91)/∂T ・・・(16) となるので、所望のVI0、∂VI0/∂Tに応じて(15)、
(16)を満たすように設計すればよく、∂VI0/∂Tをゼ
ロとすることもできるのはもちろんである。
【0089】さて、以上のような回路を用いると電源電
圧(Vcc)が過大になつたとしても、出力電圧をVc
cより低い一定値にできるので徴細な素子を破壊から防
ることができるという利点がある。ところが反面、有効
なエージングテストを実施するには必ずしも適さない場
合がある。
【0090】通常の集積回路では、最終製造工程の後
に、通常動作で用いられる電圧より高い電圧を故意に回
路内の各トランジスタに印加し、ゲート酸化膜不良など
でもともと故障の発生し易いトランジスタを初期に見つ
けるエージンダテストを実施し、信頼性を保証してい
る。このエージングテストにより不良の発見率を向上さ
せるには、正常な素子が破壊するよりわずかに低い電圧
を各素子に印加する必要がある。ところが、上記のよう
にチツプ内部の電圧変換回路を介して一定の電源電圧を
供給するように構成された集積回路チツプでは、内部回
路に十分なエージング電圧が加わらない恐れがある。そ
の場合には、図44に示したように、電圧変換回路で発
生する電圧VIを、外部電源電圧Vccが過剰に大きく
なったときに上昇するように設計すればよい。図44で
は、外部電源電圧VccがVCIからVCEまでは、内部発
生電圧VIを一定値VI0に保ち、VccがVCEを起える
とVccの上昇にともなつて上昇するようにした。この
ようにVCE以上にVccを上昇させるとVIも上昇する
ので、エージングテスト時にはVccをVCE以上に上げ
るとチツプ内の回路にVI0より高い電圧を加えることが
できる。そのために有効なエージングテストを行なうこ
とができる。
【0091】図45は、図44に示した電圧特性を実現
するための具体的な実施例を示したものである。図45
における定電圧回路fは、図37の実施例において出力
段Jのバイポーラトランジスタのコレクタと端子Dの間
に抵抗R111を挿入したものであり、差動増巾器GDと
帰還回路Hとは図36と同様に接続した。
【0092】また、バイポーラトランジスタQ111のコ
レクタをバイポーラトランジスタQ112のべースに接続
し、上記バイポーラトランジスタQ112のエミツタを制
御線5Iに、コレクタをVccに接続した。本回路にお
いては、外部電源電圧Vccが、出力電圧VIの安定点
I0に達した後、バイポーラトランジスタQ112がオン
するまではVIはVI0に等しく一定で、バイポーラトラ
ンジスタQ112がオンした後は出力電圧はVccととも
に上昇する。 バイポーラトランジスタQ112がオンする
点VCEは次式で与えられる。
【0093】 VCE = VI0+VBE( Q112)+R111・i11 …(17) ここで電流i11は抵抗R111を流れる電流で次式を満た
す。
【0094】 i11 = VI0/ R112 ・・・(18) よつて、 VCE = VI0+VBE( Q112)+( R111/ R112)VI1…(19) であり、VCE以上にVccが上昇するとVIは次式に従
つて上昇する。
【0095】 VI = Vcc― R111・i11― VBE( Q112) = Vcc― (R111/ R112)・VI1― VBE( Q112)・・・(20) 以上のように本実施例によれぱ、外部電圧VccがVCE
をこえると電圧VIがVccにともない上昇するため、
エ一ジングテストを有効に行なうことができる。
【0096】ところで、 VI0の温度依存性をゼロと設
計したときのVCEの温度依存性は、(19)式より ∂VCE/∂T = (∂VI0/∂T)+(∂VCBE( Q112)/∂T) +( R111/ R112)・(∂VI1/∂T)・・・(21) 一方、Vcc > VCEでのVIの温度依存性は ∂VI/∂T = ( R111/ R112)・(∂VI1/∂T) ―(∂VBE( Q112)/∂T) ・・・(22) となる。ここで帰還回路Hに図42の回路を用いたとき
は(12)式より(∂VI1/∂T)=0ゆえ ∂VCE/∂T = ∂VBE( Q112)/∂T Vcc > VCEで、 ∂VE/∂T = ∂VBE( Q112)/∂T となる。
【0097】通常VCEの温度依存性は約一2mV/℃な
のでVCEの温度依存性及びVCE >VccでのVIの温度
依存性は非常に小さい。又、帰還回路Hに図43の実施
例を用いた場合は、(∂VI0/∂T)=0としたとき
に、(14)式より ∂VI1/∂T=―(R92/(R91+R92))・(∂VBE
(Q91)/∂T) となるので、(21)、(22)式より ∂VCE/∂T = (∂VBE( Q112)/∂T)― ((R112・R92)/((R112( R91+ R92)))・ (∂VBE( Q91)/∂T) ・・・(23-A) Vcc > VCEで ∂VI/∂T =(R112・R92)/((R112( R91+ R92))・ (∂VBE( Q91)/∂T)― (∂VBE( Q112)/∂T) ・・・(23-B) となる。ここで(15)、(19)式より、(R111/R112)・
((R112( R91+ R92)))をηとおくと VCE = VI0+VBE(Q112)+(R111/R112)・ (R92/(R91+R92))・(VI0−VBE(Q91)) =(1+η)・ VI0+VBE(Q112)―η・ VBE(Q91) …(23-C) が成立する。したがつて例えばVCE=6V、VI0=4V
としたときには、VBE(Q112)= VBE(Q91)=0.
8Vとしてη=(3/8)となり(23-A)、(23-B)より
∂VCE/∂T及びVcc>VCEでの∂VE/∂Tは各々約
−1.25mV/℃及び約+1.25mV/℃となるの
で帰還回路Hに図43の回路を用いた場合でもVCEの温
度依存性及びVcc>VCEでのVEの温度依存性は非常に
小さい。さらに図43の回路を用いたときに、VCEの値
をVI0のほぼ2倍近傍にとることによつてVCEの温度依
存性とVcc>VCEでのVIの温度依存性も同時にほぼゼ
ロとすることができる。すなわち、VBE(Q112)とV
BE(Q91)がほぼ等しいとすると(23- C)よりη=1の
ときVBE≒2VI0となり、(∂VBE( Q91)/∂T)
≒(∂VBE( Q112)/∂T)としては(23―A)より
(∂VCE/∂T)≒0となる。又、(23―B)よりVcc
>VCEで(∂VI/∂T)≒0となる。以上述べてきたよ
うに、帰還回路Hに図42の回路を用いたときも図43
の回路を用いたときにも図44の電圧特性をほとんど温
度変動なく実現することができ、Vcc<VCEでの通常
動作領域においてもVcc> VCEにおけるエージングテ
ストの領域においても温度依存性のはとんどない電圧V
Iを発生でき、内部回路群を安定に動作させることがで
きる。
【0098】前記したようにVI0に必要に応じて温度依
存性をもたせることももちろん可能である。さらに、エ
ージングテスト領域の温度依存性をVI0と独立に設定す
る必要のあるときには、図37のようにQ111のコレク
タをVccに接続しKのバイアス用にR111と所望の温
度依存性をもつ電流源をFとは別に設ければよい。
【0099】図45においてはVcc>VCEにおいて電
圧VIを上昇させるためバイポーラトランジスタQ112
用いた。しかし、nMOSトランジスタでQ112を置き
換え上記nMOSトランジスタのゲートを端子Kに、ド
レインをVccにソースをEに接続して構成することも
可能なのはもちろんである。このとき端子KはnMOS
トランジスタのゲートに接続されるので電流を供給する
必要はない。したがつて、定電圧発生回路の設計が容易
にできる。
【0100】以上述べてきた実施例によれば、所望の温
度依存性をもち、所望の範囲で外部電源電圧にもよらな
い安定した電圧を制御線5Iより供給することができ
る。したがつて、同一チツプ内の回路を安定に動作させ
ることができる。しかし、制御線5Iより供給される電
流が特に大きい場合などにおいては、電圧の変動を防ぐ
ために電圧変換回路Aに電流増巾用のバッフア回路を加
えてバッフア回路の出力5I'を制御線として用いれば
よい。
【0101】図46は上記バッフア回路の一実施例を示
したものでC121、 C122は端子Ns、制御線5I'の電
位変動を小さくするためのキヤパシタである。図46に
おいて5I'の電圧VI'は、 VI'=Vcc−VBE(Q121) (Vcc<VI+VBE(Q121)) ・・・(24) もしくは VM=VI+ VBE(Q121)―VBE(Q121)(Vcc>VI+VBE(Q121)) ・・・(25) と表わされる。
【0102】したがつて、本実施例では Vcc≧VI+VBE(Q121) …(26) の領域ではVI'はVIとはば等しくなる。VIの発生回路
に前述の実施例を用いることによりVI'の温度依存性も
制御することができる。本回路では5I'はバイポーラ
トランジスタのエミツタに接続されているため、制御線
5I'より大きな電流を供給できる。すなわち回路へ供
給する電流が大きい場合にも電圧VI'を安定に保つこと
ができる。
【0103】図47は図46のバイポーラトランジスタ
をMOSトランジスタでおきかえた例である。本実施例
ではVTH(M132)をMOSトランジスタのしきい電圧
として Vcc≧VI+ VTH(Q132) …(27) の領域においてVI'はほぼVIと等しくなる。
【0104】MOSトランジスタのしきい電圧は容易に
コントロールできるので、本実施例ではVccの低いう
ちからVI'をVIと等しくして出力電圧VI'の安定化を
図ることができる。
【0105】上記した2つの実施例では、電圧VIと、バ
ッフア回路の出力電圧VI'が等しくなる外部電圧の範囲
が、(26)式、(27)式で表わされるようにバイポーラトラ
ンジスタのべース・エミツタ間の順方向電圧もしくはM
OSトランジスタのしきい電圧によつて制限されてしま
う。したがつて例えば、外部電圧Vccが4V以上にお
いて電圧変換回路の出力電圧VIが4Vで一定になるよ
うに設計したとしても、図46のバッフアの出力電圧V
I'は、Vccが約4.8V以上にならないと4V一定と
ならない。そのため外部電圧Vccに対する内部回路の
動作マージンを狭めてしまうこともあり得る。そのよう
な場合には、図48に示したようなバッフア回路を用い
ればよい。図48は、5I'をPチヤネルMOSトラン
ジスタM141のドレインに接続し、該MOSトランジ
スタのソースを外部電源Vccに接続して、ゲートG1
41を差動アンプOの出力電圧で制御するようにしたも
のである。ここで、差動アンプの入力端子には、それぞ
れ電圧変換回路Aの出力電圧VIと、本バツフア回路の
出力電圧VI'を入力した。ここでキヤパシタC141は出
力電圧VI'の変動を押えるためのものである。 本構成
によれば上記差動アンプによつて出力電圧VI'は、電圧
Iに等しい値に保たれる。したがつて図46、図47
の実施例とは異なり、出力電圧VI'を外部電圧Vccに
よらず電圧VIに等しくすることができるので外部電庄
Vccの広い範囲で安定な電圧を得ることができる。
【0106】図49は、図48の具体的な回路構成の一
例を示したものである。図49において端子P、/Pに
は各々逆相の信号を印加する。以下では、信号Pが高レ
ベル、/Pが低レベルにある場合について回路動作を説
明するが、信号Pが低レベル、/Pが高レベルにある場
合でも同様である。また、本実施例の説明については、
Vccを5V、VIを4Vとして説明するが、他の電圧
関係にあるときにも同様である。また、簡単のためバイ
ポーラトランジスタのべース・エミツタ電圧は0.8V
であるとして説明する。VIが4Vのとき、バイポーラ
トランジスタQ153のべース電位VS153は1.6Vとな
る。このとき、端子5I'の電位VI'は4V、バイポー
ラトランジスタQ154のべース電位VB154は1.6Vと
なる。ここでVI'が低下するとVB154も低下し、バイポ
ーラトランジスタQ154のコレクタ電流は減少する。一
方、バイポーラトランジスタQ153のコレクタ電流は増
加するため、抵抗R151を流れる電流が増加する。その
結果MOSトランジスタM141のゲートVGM141が低下す
る。よつてMOSトランジスタM141のドレイン電流が
増加してVI'が上昇して4Vに回復する。逆に、VI'が
上昇するとVGM141が上昇し、MOSトランジスタM141
がオフしてVI'は下降し4Vに回復する。なお、ここで
バイポーラトランジスタQ153のコレクタとVccの間
にダイオードD153〜 D155が直列に接続されているた
めコレクタ電位は2.6Vより下がることはない。一
方、べース電位VB153は1.6Vであるためバイポーラ
トランジスタQ153のべース電位は常にコレクタ電位よ
り低い。よつてバイポーラトランジスタQ153が飽和す
ることはない。バイポーラトランジスタQ154のべース
電位はVI'−2.4V、コレクタ電位はVcc―2。4
Vであり、 通常VIはVccより低いゆえQ154も飽和
することはない。ところで制御線5I'に接続される回
路が待期状態にあるときには、5I'より流れる電流は
少なくほば一定である場合が多い。このときにはアンプ
に流れる電流をへらしても、VIを一定に保つことがで
き、電流をへらすことにより消費電力を低く押えること
ができる。そのためには、抵抗R152の抵抗値をR151
り大きくし、MOSトランジスタM153、 M154、 M
155のゲート巾を各々 M156、 M157、 M158より大き
く設定し、かつ5I'に接続される回路が待期状態にあ
るときは端子P、/Pの電位を各々低レベル、高レベル
に切りかえればよい。
【0107】なお、図35〜図49で述べてきた電圧発
生回路の出力VI又はVI'を図34の電源など以外に図
7〜図10のVCONTとして用いることもできる。前述し
たように、図35〜図49の実施例によれば、VI
I'の、外部電圧Vcc、温度による変動を制御できる
ので図7〜図10の回路特性をVcc、温度について一
定に保つことができる。したがつて、製造条件の変動に
くらべて特にVcc又は温度変動が問題となるときには
有効である。
【0108】これまで、回路動作を制御する具体的な方
法について述べてきたが、このうち内部回路の特性を検
出して制御する手段としては、図48のように電圧値を
検出するものを中心に述べたきた。しかし、場合によつ
ては次のように信号の位相差を検出して制御する方法も
使うことができる。
【0109】図50は、図2の構成による具体的実施例
を示している。本実施例では、回路2内の所定の2つの
パルスφ1、φ2の位相時間差Δtを検出し、これに応
じ2の動作を制御し その動作速度を一定に保つ例であ
る。
【0110】同図でF/Fはセツト・リセット形のフリ
ツプフロツプであり、φ1とφ2の時間差Δtに等しいパ
ルス幅の信号φIを出力する。SWI、SWR、SWSは
スイツチ、CI、 CHは容量、VREFは参照用の基準電圧
である。以下、本回路の動作を同図(B)を参照しなが
ら説明する。
【0111】まず、φ1が入力されるとφIが出力され
る。これによりSWIがオンとなり、容量CIが定電流i
で充電されCIの端子31の電圧は徐々に上昇する。Δt
時間経過後にφ2が入力されると、φIは低電位になり、
SWIはオフになる。したがつて、31の電圧VHLはΔt
に比例した電圧となる。この電圧はφsが入力されてS
Sがオンになると容量CHに取り込まれる。ここで、C
I>CHのようにしておけば、32の電圧はVHLにほぼ等
しくなる。一方、CIはφRによつてSWRがオンとなる
ため、0Vに放電され、次の動作に備える。CHに取り
込まれたVHLは、増幅器7によつて参照用電圧VREF
比較され、その差に応じた電圧を5に出力し、これによ
り2の動作特性を制御する。2の回路は、図7〜図20
の如き回路で構成され、その動作特性が5の電圧によつ
て変化するようになつており、最終的にはVREFとVHL
の値が等しくなるように制御される。 この結果、2の
回路特性は一定に保たれる。
【0112】本実施例では、2の動作特性を直接検知し
てその特性を制御するので、予め考慮した変動要因以外
によつて特性が変化してもそれに応答することが可能で
あり、極めて精度よくその特性を制御できる。本実施例
のVREF、iは、制御精度を支配するため、高安定の必
要があるが、VREFとしては、図32、図37の実施例
が使用可能でありまた、iとしては、図26〜図33の
各実施例が使用可能である。
【0113】なお、ここでは、回路2の動作特性をφ
1、φ2の時間差で検知したが、その他の例えば動作電
流量を検知して特性を制御することなども考えられる。
【0114】図51は、図3の実施例に図50の実施例
を適用したものである。本実施例においては、2を構成
する内部回路2'の一部で2のダミーとして4を構成
し、その出力φ1'、φ2'で動作特性を図50と同様の方
法で検知し、2の動作特性を制御する。2'としては図
7のようなインバータを用いてリンダオシレータを形成
してもよいしその他目的に応じて様々な回路形式を選ぶ
ことができる。
【0115】本実施例においても図50と同様の効果が
得られる。
【0116】なお、これまで述べてきた実施例のうち、
図12のようにバイポーラトランジスタのべースとコレ
クタ電流を同一の電源より供給する場合には、バイポー
ラトランジスタのコレクタ抵抗による電圧降下のため
に、べース電位よりコレクタ電位が一時的に低下してバ
イポーラトランジスタが飽和する恐れのある場合があり
得る。このときには、図52のように、コレクタ端子を
2ケ所設けて、C1をバイポーラトランジスタのコレク
タ電極として使用し、べース電流を供給するMOSトラ
ンジスタをC2に接続すればよい。このようにするとバ
イポーラトランジスタの本来のコレクタC0の電位よ
り、第2のコレクタ電極の電位は低いので、これとMO
Sトランジスタを通じて接続されたべースの電位はコレ
クタC0の電位より高くなることがない。したがつてバ
イポーラトランジスタの飽和を効果的に防止することが
できる。本実施例は図12に限らず用いることができ
る。
【0117】図53は、上述した各実施例をDRAMに
適用した具体的実施例である。
【0118】同図でMAはメモリセルアレーであり、メ
モリセルMCが2次元的に配置されている。PCはデー
タ線プリチヤージ回路、SAはメモリセルからデータ線
に出力される徴少信号を増幅するセンスアンプであり、
P、N両チヤネルMOSトランジスタで構成される。A
Bはアドレス入力Ainを内部信号は変換するアドレス
バツフア回路、X―Dec&.、Y―Dec&Driv.
は、それぞれXデコーダ・ドライバ、Yデコーダ・ドラ
イバである。DPはメモリの動作の待機時のデータ線プ
リチヤージ電圧発生回路、SAD、/SADはセンスア
ンプSAの駆動回路、WCはデータ入力信号Dinを書
き込み信号WEの指示によつてメモリセルに書き込むた
めの書き込み制御回路、周辺回路は各回路の動作に必要
なパルス信号を外部入力CEに応じて発生する回路、M
AはI/O線上の読み出し信号を増幅するメインアンプ
であり、ここでは図19に示した実施例を適用してい
る。3は製造条件、使用条件などの変動に応じた信号を
5に出力し、これにより、各回路の動作を制御し、特性
を安定化する。各回路は3の出力5によつて制御できる
ように、図7〜図20のような回路で構成する。
【0119】本回路の動作は、CEが入力されるとメモ
リ動作が開始され、AinがABによつて増幅されX―
Dec、Y―Decに信号を供給する。その信号に応じ
てX−Dec&Drivによつて1本のワード線Wが選択
されるとメモリセル内のCsに蓄えられた情報電荷がデ
ータ線に出力される。その結果データ線上に徴小信号が
現われ、SAにより増幅される。 Y―Dec&Dri
v.によつて選択されたデー夕線信号がI/O、/I/
Oに出力される。この信号はMAによつて増幅され、D
outとして外部に出力される。書き込み動作はWCを
介して、上記と逆の経路によりメモリセルに信号が書き
込まれる。
【0120】以上のような構成において種々の目的の制
御が可能である。
【0121】まず、回路全体の動作速度あるいは信頼度
特性などを一定に保つ制御法があるが、これについて
は、既にいくつかの実施例で説明したように、制御回路
3で、製造条件や使用条件に応じて、制御対象となる各
々の回路に合致した信号を5に出力し、それぞれ制御す
ればよい。
【0122】次に個々の回路毎に目的に応じて制御する
方法が考えられる。特にDRAMではメモリセルアレー
部は最も徴細な素子を用いて構成されるため、他に比ベ
素子耐圧が低く、信頼度の低下の問題を生じ易い。した
がつて、メモリセルアレー部は高信頼化、その他の回路
は動作速度との安定化を目的にした制御が考えられる。
動作速度を一定に保つ方法は既にいくつか述べた実施例
に従えばよい。メモリセルアレー部の制御法については
いくつか考えられる。まず、メモリセル内のCsの絶縁
膜厚の電界を一定に保つ方法がある。情報電荷Qsを大
きくして安定に動作するためにはCsは大きい程よく、
より小さい面積で大きいCsを実現するために、その誘
電体としての絶縁膜の厚さtoxsを半導体チツプ内で
最も薄くするのが一般的であり、Csの絶縁耐圧がチツ
プ内で最も低くなるからである。この電界Eoxsを一
定に保つて信頼度を補償するためには、絶縁膜のばらつ
きに応じて、SAD、DP,WCなどの出力電圧を制御
して、Csに書き込まれる電圧Vsを制御すればよい。
このとき、情報電荷量Qsは次のように表わされる。
【0123】Qs=Cs・Vs =(εoxs・Aoxs/toxs)Vs =εoxs・Aoxs・Eoxs ここでεoxsは誘電率、AoxsはCsの面積であ
る。
【0124】したがつて、Eoxsを一定に保てばQs
も一定に保たれ、信頼度が向上すると共に、動作も安定
化する。また、温度が高くなると、MC内の拡散層リー
ク電流が増加するので、安定動作に必要な最小情報電荷
量も大きくする必要がある。したがつて、温度が高くな
るにつれて、Qs、すなわち、Eoxsを大きくして、
信頼度をさらに向上させる制御法もある。
【0125】この場合、温度上昇とともにMOSトラン
ジスのgmが下がるのでデータ線充放電電流のピーク値
をそればど大きくせずに制御できる。
【0126】次にメモリセルのMOSトランジスタに着
目した制御法がある。このMOSトランジスタはチツプ
内で最も微細でその絶縁破壊耐圧、ホツトキヤリア耐圧
が他に比べて低くなる場合が多いためである。MOSト
ランジスタの各種耐圧はゲート長Lgが短かく、ゲート
絶縁膜厚Toxが薄くなる程低下する。したがつて、L
gが短かく、 Toxが薄くなるにつれてワード線、デ
ータ線などの印加電圧を小さくするとよい。印加電圧の
制御は前に述べたと同様にして行なうことができる。ま
た、前に述べたように温度が下がるとホツトキヤリア耐
圧も低くなる。したがつて、温度が下がるとワード電
圧、データ線電圧などを下げるようにすればよい。これ
により、安定で高信頼の特性を得ることができる。 ま
たここで述べた制御法に上述したCsに着目した制御法
を組み合わせることも可能である。
【0127】以上、説明した実施例によれば、DRAM
の動作を種々の目的に応じて制御することができる。な
お、前述したようにDRAMでは高集積化を進めるた
め、徴細な素子を使う必要がある。現在は、電源電圧V
ccとして5Vを用いているが、今後、4M、16Mビ
ットと高集積化を進めるには素子の耐圧の低下から考え
て5Vを直接徴細化された素子に印加するのは困難とな
ると予想される。 しかし、Vccを5Vより下げるの
は、従来のDRAMとの互換性から考えてユーザーに負
担をかけるので好ましくない。そこで、DRAMにおい
ても図4、図5などのように制御回路によりVccより
低い電圧を発生させて徴細素子を保護した上で、各種の
制御を行なうことができる。
【0128】図54は上記のような電源回路を含んで構
成した制御回路の一実施例である。
【0129】図54において、5I1'は、アドレスバ
ッフア・デコーダ、クロツクドライバなどの周辺回路に
Vccより低い電圧VI'を供給するための制御線、5I
2はワードドライバにVI'より高い電圧VCHを供給する
ための制御線、5I3Hおよび5I3Lは、センスアン
プSAの駆動回路SAD、/SADを制御するための制
御線である。なお、ここでは省略するが、図54におい
て制御回路3にはその他必要な制御回路を含んで構成す
るのはもちろんである。図54は、安定でエージングテ
ストに適した基準電圧を発生するための定電圧発生回路
F、バイポーラトランジスタQ112、比較器GD、帰還
回路Hと、基準電圧VIを基に、アドレスバツフア、デ
コーダ、クロツクドライバ等にVccより低いVI'を供
給するための比較器OとMOSトランジスタM141、さ
らにワードドライバ等にVI'より高い電圧VCHを供給す
るための動作時用高電圧発生回路HOP、 待期時用高
電圧発生回路Vst及びデータ線電圧Voとデータ線充
電電流をコントロールする駆動回路DRV、DRV'よ
り成る。本構成によれば、VI'はVIと等しく、又、V
CHやVoもVI'を基に決まるため、DRAM内の内部電
圧をすべてVIで制御できることになる。したがつて、
前記の実施例によりメモリセルアレー周辺回路ともに温
度およびVccの変動による特性変化を受けることが少
なく非常に動作の安定したDRAMを実現することがで
きる。又、エージングテストを有効に行なえることはも
ちろんである。なお、図54の定電圧回路Fに図37、
図45の実施例を用いたときには次のようにしてその消
費電力を低減することも可能である。すなわち、図3
7、図45に示した定電圧回路Fでは、出力電圧VI1
(15)式のように抵抗の比で決まる。また、エージング電
圧特性も(20)式のように抵抗の比によつて決まる。その
ため抵抗の絶対値によつて特性が変化することがなく製
造ばらつきの影響を受けることも少ない。したがつて抵
抗の絶対値を一律にZ倍(Z>0)することによつて抵抗
比は不変のまま電流のみを所望の値に設定することがで
きる。電流値を小さくすると場合によつては同一半導体
基板上の他の回路からのノイズなどの影響を受けやすく
なることもありえるが、その場合には、本基準電圧発生
回路Fを含む半導体装置が動作状態にあるときには基準
電圧発生回路Fに流れる電流を多くしてノイズなどによ
る電圧変動を防止し、待機状態にあるときには電流を低
減して消費電力を低減すればよい。図55、図56はそ
のための具体的な実施例である。
【0130】図55においては、基準電圧発生回路Fの
正電源端子Dと、外部電源Vccの間にpMOSトラン
ジスタを設けてある。また、図56においては基準電圧
発生回路Fの接地端子と、接地電源の間にnMOSトラ
ンジスタを設けてある。これらの実施例によれば、pM
OSトランジスタTM200あるいはnMOSトランジ
スタTM210のゲート電圧を変えることにより、基準
電庄発生回路Fの電流値を容易に制御することができ
る。例えば、図55の実施例では、ゲート端子200の
電位を下げるとpMOSトランジスタM200の抵抗値
が下がり基準電圧発生回路Fに流れる電流が増加する。
また、ゲート端子200の電位を上げるとpMOSトラ
ンジスタM200の抵抗値が上がり基準電圧発生回路F
に流れる電流が減少する。したがって、図55の実施例
によれば基準電圧発生回路Fを含む半導体装置が動作状
態にあるときには端子200の電位を下げて、待機状態
にあるときには端子200の電位を上げてやれば、動作
時にはノイズなどによつて電圧値が変動することを防止
し、待機時には電流を少なくして消費電力を低減するこ
とができる。図56の実施例においても、半導体装置の
動作時には端子210の電位を上げ、待機時には端子2
10の電位を下げることにより同様の効果を得ることが
できる。図56の実施例では、nMOSトランジスタを
使用しているため、図55の実施例におけるpMOSト
ランジスタよりゲート巾の小さいものを使うことがで
き、回路の占有面積を低減することができる。なお、図
55、図56のように、電源と基準電圧発生回路Fとの
間にMOSトランジスタを挿入すると、MOSトランジ
スタのソースドレイン間の抵抗によつて基準電圧発生回
路に印加される正味の電圧が減少する。しかし、図37
あるいは図45の回路の出力電圧VI1は、(15)式のよう
に電源電圧に依存せずほば一定値を保つため、電圧特性
を変えることなく電流を制御することができる。
【0131】図54の制御線5I'を電源として動作す
るアドレスバッフア、デコーダ、クロツクドライバ等の
駆動回路としては、図9から図17に示したような実施
例においてVccをVI'としたものを用いれぱよい。
又、必要に応じて図7、図8のVCONTをVI'としてもよ
い。なお、図7から図17では、デコーダなどに使うN
AND回路などの論理回路を省略したが、例えば図11
でDRIVの部分をNANDにおきかえるなどして容易
に実現できる。ところで、負荷容量の大きいところには
BiCMOS回路を用いることにより高速化を図ること
ができるが、その場合に図8、図12等でバイポーラト
ランジスタQN3の耐圧が十分ある場合にはコレクタをV
ccのままとしてもよい。そのときには、コレタタ電流
はVccより供給されるので、充電電流の大部分はVc
cより流れてVI'はべース電流のみを供給すればよい。
コレクタ電位はバイポーラトランジスタが飽和しない範
囲であれば回路特性に余り影響ないためこのようにする
と回路特性を安定に保つたまま、VI'の供給電流を低減
できる。これによりVI'をさらに安定に保つことができ
る。
【0132】さらに、外部入力信号が直接印加されるア
ドレスバツフアの初段等は、外部入力信号の振幅が不十
分な場合には貫通電流が大きくこの部分の電源をVI'と
するとVI'の電流が増加してVI'を安定に保つことが困
難となる場合もある。その場合には、初段のみをVcc
で動作させることも可能である。
【0133】次に、図57においてデータ線の充放電を
制御するための一実施例について述べる。
【0134】DRAMではデータ対線をメモリセル(1ケ
のMOSTと1ケのキヤパシタで構成されるメモリセル
などの例がある)の読み出し情報に応じて、pMOSと
nMOSで形成されたよく知られたセンスアンプで充放
電することが行われる。このときメモリセルのキヤパシ
タに蓄えられる電荷量Qcはデータ線電圧VDLとキヤパ
シタの容量Csの積となる。DRAMでは上記Qc安定
に保つことが信頼性の点より望ましい。したがつてデー
タ線電圧VLDを外部電源電圧Vccと温度に依存しない
ようにできれば、外部条件によらず安定で信頼性の高い
動作を確信することができる。また同時に動作に悪影響
を与えない範囲でVDLをVccより低い値に設定すれば
消費電力を低減できる。さらに、たとえば最新のメガビ
ツトDRAMでは、1024対のデータ線を同時に高速
に充電する必要がある。このデータ線の合計の容量は5
00〜1000pFにも達し、過渡電流が問題となるの
で過渡電流の低減も望ましい。又、データ線の充放電に
伴うノイズを低減するためにデータ線の充放電を対称に
行なうことが望ましい。
【0135】この図57の実施例はデータ線電圧VCL
前述の電圧変換回路により制御してVI'と等しくしてV
DLの外部電源電圧依存性、温度依存性をなくすと同時
に、電圧VDLをVccより低くして消費電力を低減し、
さらにデータ線充放電の速度を制御することにより上記
過渡電流とノイズを低くするためのものである。
【0136】以下本実施例を説明する。データ線の充電
はpMOSを含んで形成されたセンスアンプであるフリ
ツプフロツプの共通線clに接続された駆動回路DRV
で行われる。この図57の実施例では、この駆動回路が
カレントミラー回路と比較器で構成されていることに特
徴がある。カレントミラー回路は、トランジスタTP1
N1から成る一種のインバータによつて制御される。T
N1がオン、TP1がオフの場合はTM3と定電流源(i/n)
と出力駆動トランジスタTP2との間でカレントミラー回
路が形成され、TN1がオフでTP1がオンの場合は、TP2
はオフとなる。ミラー回路内の電流源の電流入口をi/
n、MOSTのゲート幅をw/n、TP2のゲート幅をW
とすれば、TP2のオン電流は定電流iとなる。製造プロ
セスのばらつきによつてゲート幅Wあるいはゲート長L
やトランジスタのしきい値電圧が変化してもi/nを一
定にしておけばTP2の駆動定流はほぼ一定となる。ここ
で定電流源をi/n、w/nとしているのは、消費電流
を小さく、かつ占有面積を小さくするためであり、nは
大きい方がよい。
【0137】比較器は、電圧変換回路の出力電圧VI'
(たとえば4V)と出給電圧Voを比較するものである。
I'>Voでは比較器の出力は高電圧となり、逆にVI'<
Voの場合は低電圧となる。
【0138】以上の準備のもとに動作を説明する。
【0139】通常のDRAMでは、プリチヤージ期間中
はデータ対線はVDLのほぼ半分の値に設定される、いわ
ゆるハーフプリチヤージ方式なので、プリチヤージ期間
は、共通駆動線clあるいは全データ対線はVDL/2にプ
リチヤージする。この状態で、選択されたワード線にパ
ルスが印加されると、かかるワード線につながるメモリ
セルによって各データ対線には微小な差動の読み出し信
号が現われる。この様子を図58においてDo、/Do
対称で代表的に示している。
【0140】その後、nMOSTとpMOSTで形成さ
れるセンスアンプによってデータ線は、低電圧側は0V
に放電され、高電圧側はVI'まで充電される。放電はM
OSトランジスタTN2により行われる。ここでは充電の
みを以下に述べる。共通駆動線clは入カパルスφを印
加することによつて駆動される。すなわち、入カパルス
φがオン(高電圧が入力)となると、制御回路ANDの出
力電圧は高電圧となり、QDのゲート電圧VGは定電流源
の出力電圧Vsとなり、QDは負荷を一定電流iで駆動
する。この結果、負荷の電庄VoはVI'/2から一定の
速度で上昇するが、VI'を越えると比較器が作動し制御
回路ANDの出力は低電圧となりTP1がオンし、TN1
オフし、TP2はオフとなり、VoはほぼVI'にクランプ
されてしまう。これによつて各データ対線の一方のデー
タ線はVI'/2からほぼVI'に充電される。
【0141】放電についてもφが印加されるとnMOS
M3'とTN2がカレントミラーをなすので、充電と同様
に速度を制御できる。
【0142】以上述べた図57の実施例によればデータ
線電圧VDLをVI'にほぼ等しくできるためデータ線電圧
DLの温度依存性をゼロとして、外部電源電圧Vcc依
存性を所望の範囲でなくすことができる。また、データ
線をほぼ一定の電流で充電できるため、過渡電流の増大
なしに高速でデータ線を充電できる。また、ioを一定
に保つことにより、電源電圧の変動や製造ばらつきなど
があつても、その影響を最小限にすることができる。さ
らにデータ線電圧は低くおさえられるので消費電力も低
減される。さらにデータ線充放電の速度を同じにできる
のでノイズを低減できる。
【0143】次にワード線の駆動回路の一実施例につい
て述べる。DRAMにおいては、ワード線の電圧をデー
タ線の電圧よりおよそ2Vほど高くする。デー夕線の電
圧を例えば4Vとすると、ワード線の電圧はおよそ6V
必要となり、ワード線をVccの値5V以上に昇圧する
手段が必要となる。Vcc以上に昇圧されたVHにより
ワード線を駆動する回路としては、例えば、図59の回
路を用いることができる。VHの発生回路については後
に述べる。
【0144】まず、図59の回路の動作を図60の電圧
波形図を用いて説明する。Eが高電位の状態でCが高電
位になるとnMOS11を通してFの電位はVA―V
T1inの電位となる。次いでEが低電位になると、12
(pMOS)がオンしFの電位はVHとなる。この結果
13(pMOS)がオフ、14(nMOS)がオン、バ
イポーラトランジスタ15がオフ、16(nMOS)が
オンとなり、出力Wは0Vになる。なおFが高電位VH
に上昇する時、A、Cの電位はVAであるので、11は
オフであるのでFからCへ電流が流出してFの電位が下
がることはない。 一方、Eが高電位の状態でCが低電
位になると11がオンし、FもCと同じ低電位になる。
この結果13がオンし、14、16がオフしノードGが
Hとなり、出力Dが高速に高電位に充電される。この
出力の高電位はVH ーVBEである。なおこの回路では図
60の波線に示す様にCが高電位VAになつてから、E
が低電位になるまでの期間tCEが長いとFの高電位はV
A―VT1inにしばらくとどまるので、13、14に貫通
電流が流れ、Dが不十分な低電位にとどまる期間が存在
する場合がある。したがつて、tCEの時間を短かくする
ことが望ましい。そのためにはCが高電位になると同時
にEを低電位に切換えればよい。これにより上記問題は
解決できる。
【0145】本回路によれば、出力にバイポーラトラン
ジスタを用いているのでワード線を高速にVH―VBE
充電することができる。なお図7において、バイポーラ
トランジスタ15を用いずに、Gを直接出力としてもよ
い。このときは出力電圧はVHまで上がるので、所望の
ワード電圧と等しいVHを発生させればよい。そのため
バイポーラを用いるときより電源Gの設計が容易とな
る。又、MOSトランジスタで構成するため製造プロセ
スが単純となるという利点もある。なお、図59の回路
でも図13のように電源との間にMOSトランジスタを
挿入して動作速度を制御することも可能である。
【0146】図61は、電圧VI'を基準にVcc以上の
高電圧を得るための回路の実施例であり、図62はその
動作波形である。以下、図62を用いて図61の回路の
動作を説明する。
【0147】図61の回路は、DRAMにおいて/RA
S信号に同期してVCH端子を昇圧する回路である。/R
AS信号が低レベルとなりDRAMが動作状態に入つた
ときに図23に示したように、φ1PSを低レベル、φ2PS
を高レベルとし、φ1S、φ1SA を高レベルに遷移する。
この結果、あらかじめVccと同一電位にプリチヤージ
されていたG1、G2、G3、G4のうち、G1とG2
がMOS容量MC221、 C222によつて昇圧され、その
結果MOSトランジスタM229、 M22Aを通してG1よ
りG4、G3に電流が流れ、G3、G4の電位が上昇す
る。 このとき、G2がVcc以上に昇圧されているの
で、G3、G4の電位はMOSトランジスタM229、 M
22Aのしきい電圧に制限されることなく昇圧することが
できる。次にφ1Sとφ1SAを低レベルに立ち下げて
φ2S、φ3Sを高レベルに遷移する。その結果G1、G2
が低レベルに遷移しG3、G4は昇圧される。このと
き、G2の電位はφ2Sが高レベルとなるとMOSトラン
ジスタM22Bがオンするので0Vとなり、MOSトラン
ジスタM22Aは確実にオフする。このためφ2Sのタイミ
ングのずれ、あるいはカツプリングノイズなどでG2の
電位が上昇することはない。したがつてG3より、MO
SトランジスタM22Cを通して電流が流れ5I2が昇圧
される。ここで、MOSトランジスタM22CのゲートG
4と5I1'との間には、ダイオードを6ケ直列に接続
してあるため、G4の電位は、VCL+6・VBEでクラン
プされる。その結果、VHの電圧は、MOSトランジス
タM22のしきい電圧をVT22CとしてVI'+6・VBE―V
T22Cにクランプされる。すなわち、VHの電圧 は例えば
I'を4V、 VBEを0.8V、VT22Cを0.8Vとす
ると、8Vとなる。ここではダイオードを6ケ用いた
が、この数をかえることにより、VI'に対してVHが一
定電圧以上とならないようにすることができるので例え
ばVHにワードドライバを接続した場合にはワード線電
圧を所望の値にコントロールすることができる。
【0148】次に、DRAMの/RAS信号が高レベル
となつたときに、φ2S、φ3Sを低レベルに戻し、φ1PS
を高レベル、φ2PSを低レベルとする。この結果MOS
容量MC220によりG5の電位が昇圧され、pMOSト
ランジスタM221を通してMOSトランジスタM225、M
226、 M227、 M228のゲート電圧がVcc以上に昇圧
され、これらのMOSトランジスタによつてG1、G
2、G3、G4の電位はVccとなりはじめの状態にも
どる。なお、ここで、MOSトランジスタM223は、M
224のドレインに高圧がかかるのを防いでM224を保護す
るためのものである。なお、ダイオードを直列に用いた
場合には、Eに温度依存性があるため、VHが温度依存性
をもつてしまう。これを解決するには、φ1S〜φ3Sの振
巾をVccでなくVI'としてクランプ回路を省略しても
よい。このときに5I2の電圧を所望の値とするには図
63のような回路を用いてもよい。図63でVCH'を
図61のような回路で高圧に保てば5I2には VREF×((R631+R632)/ R632) の電圧が出力される。なお、VREFとしてはVI'を用い
てもよいしバイポーラトランジスタQ631のVBEの温度
依存性をキヤンセルするような温度依存性を持つた電圧
を印加してもよい。以上説明してきたように、本実施例
によれば5I2にVccより高い電圧を得ることができ
る。本実施例では、/RAS信号に同期してDRAMの
動作時にVHを昇圧するためVHから電流を供給する必要
のない待期時に昇圧動作によつて電力を消費することが
なく低消費電力動作が可能である。しかしDRAMの使
用条件によつては、待期状態が長くつづくことがあり、
Hの電位が、何らかのりークにより低下することも考
えられる。その場合には、待期時のリークを補償する回
路を別に設ければよい。そのためには、図61〜図63
の実施例で容量やトランジスタのサイズを小さくして電
流駆動能力を小さくしたものを別に設けて/RASと独
立に動作させてもよい。あるいは図64のような回路を
用いてもよい。以下、図64の回路の動作を図65を用
いて説明する。/φを低レベルとすると、MOSトラン
ジスタTM240、TM241、 TM243 によつてG240、G
241、VHがVcc近くにプリチヤージされる。 次にφ
0を高レベルに立ち上げるとインバータI241とI242
出力は各々高レベル、 低レベルとなる。 したがつてG
240がVcc以上に昇圧され、G240へ電流が流れG240
の電位が上昇する。次にφ0を低レベルとすると、イン
バータI241、I242の出力は各々低レベル、高レベルと
なりG241がさらに昇圧され、VHへ電流が流れる。以上
のようにφ0を周期的に立ち上げ立ち下げることにより
Hの電位は上昇する。 VCHの上昇とともにダイオード
QD240〜QD245によつてG240、VG246の電位もVCH
―6・VBEの関係を保つて上昇する。MOSトランジス
タTM246のしきい電圧を−VT246としたときVHがVI'
― VT246+6・ VBE以上となると、VG246はVI'―
T56となつて、TM246 がオフし、D247の電位は
MOSトランジスタTM247により0Vとなる。その結
果NAND回路NA240の出力Q5の電圧は高レベル
に固定され昇圧動作は停止する。その後、制御線5I2
より流出する電流IHによりVHの電位が下がりVI'―V
T246+6・VBE以下となると再びM246がオンしてVH
昇圧動作が始まる。
【0149】以上のように本回路によれば、VHの電位
をVccより高いVI'―VT246+6・VBEに保つことが
できる。VI'を4V、VT246を0.5V、VBEを0.8
Vとすると、VHは8.3Vとなる。以上のように本実
施例によれば、チヤージポンプ回路と前述したレベルシ
フト回路を組み合わせることにより、出力電圧VHをV
ccより高い一定の電圧に保つことができる。なお、ク
ランプのためのダイオードQD240〜 QD245の数を場
合に応じて増減してもよいことはもちろんである。又、
場合によりVCHよりQD240〜 QD245を流れる電流が
大きすぎる場合には、図66のようにQD245をバイポ
ーラトランジスタとし、コレクタをVcc、べースをQ
244の出力につなぐことにより、1/hFEに上記電
流を減らすことができる。なお、ダイオードの個数は電
圧VHとVI'の差が所望の値となるように決めればよ
い。又、MOSトラジスタTM248を抵抗など他の素子
で置きかえることができる。MOSトランジスタを用い
る楊合には、ゲート幅Wに対してゲート長Lgを大きく
とることにより比較的小さい占有面積で容易に高い抵抗
値を得ることができる。さらにここでは、ダイオードと
してpn接合型のダイオードを想定した。pn接合型の
ダイオードは、例えぱバイポーラトランジスタのべース
とコレクタを接続することにより容易に実現できる。こ
のためバイポーラトランジスタと同時に形成でき、製造
工程を簡素化できる。このとき、抵抗もバイポーラトラ
ンジスタのべース層を用いて実規すれば、さらに工程の
簡素化ができる。pn接合ダイオードの順方向電圧VBE
は、通常0.8V程度であるために、図1の実施例では
電圧VHとVI'との差は、0.8Vを単位とした値しか
取ることはできないが、場合によつてはVHとVI'との
差を0.8Vのn倍(n=1、2、 以外に設定する必要
がある場合もある。そのときには、0.4V程度の順方
向電圧VFをもつシヨツトキーダイオードを用いれば、 VH=VI'―VT246+iVF となり、0.4Vを単位としてVHの値を設定できる。
又、図67に示したようなnMOSダイオードを用いて
もよいことはもちろんであり、この場合はnMOSTMA
のしき電圧をVTMAとしてVH=VI'―VT246+iVTMA
となるのでVTMAを単位として電位差を可変にできる。
なお、図4に示すような回路をダイオードのかわりに用
いて任意の電位差を作ることもできる。図4において
は、端子3Aと3Bの間の電位差は、 VBE(1+RA/RB) とできるので、 RAとRBの比をかえることによつて連
続的に電位差を変えることができる。その他、種々の変
形が可能であるが、図69に示した実施例は、nMOS
のみで第1図のレベルシフト回路Lを構成したものであ
る。本実施例では、クランプのダイオードをnMOSダ
イオードとし、バイポーラトランジスタQ1、抵抗Rを
それぞれnMOSM51、 M52でおきかえた。本実施例
では、 VHとVI'との関係は、TM51のしきい電圧をV
TM51、MOSダイオードのしきい電圧をVTDとして VH=VI'―VT246+ VTM51+nVTD となり、しきい電圧VTDを単位として電位差を設定でき
る。本実施例においてはnMOSダイオードMD51〜
MD5iを通して流れる電流はnMOSM53を通して流
れるバイアス電流INのみであるため5I2の電流供給
能力を必要以上に大きくする必要がない。さらに、本実
施例では、バイポーラトランジスタを用いる必要がなく
MOSトランジスタのみで構成されているため、MOS
トランジスタのみより成るLSIに適用するのに好適で
ある。MOSトランジスタM51、M53のゲート電圧、ゲ
ート長、ゲート幅は、電流IRおよびINが所望の値とな
るように決めればよい。例えば、ILに対してIRの値を
10倍に設定すれば、MOSトランジスタM51のドレイ
ン電流の変動を10%程度に抑えることができVLをほ
ぼ一定に保つことができる。なお、以上の実施例では、
クランプ回路の温度特性が問題となる場合には、MOS
トランジスタTM246のソース電圧に温度依存性をもた
せてクランプの温度依存性を補償することもできる。
【0150】本発明は、上記のようにDRAMだけでな
くSRAMに適用しても有効である。図70は、nMO
Sトランジスタと抵抗を用いて構成したSRAMのメモ
リセルの一例である。例えば電圧VC70を本発明の電圧
変換回路より供給すれば、メモリセル特性の温度依存性
および外部電源電圧依存性をなくすことができるためソ
フトエラー耐性が向上するなど非常に安定なメモリ動作
を実現できる。このとき、VC70より供給される電流す
なわちメモリセルの保持電流は非常に小さくしかもほぼ
一定のDC電流であるので電圧VC70を一定に精度よく
保つことが容易になる。さらに、データ線DL、/DL
の電圧すなわち書き込み電圧あるいはワード線Wの電圧
を安定に制御すればより信頼性が向上する。そのために
は本発明によつて得られる上記電圧VIをもとに書き込
み電圧を決めれば、温度依存性および外部電圧依存性を
無くすことができ、さらに信頼性を高めることができ
る。その他SRAMの周辺回路に用いる駆動回路、差動
アンプについてもこれまで述べてきたような制御を行な
うことにより安定で信頼性の高い動作を実現できる。
【0151】さらに本発明はメモリ以外の論理LSIにお
いても同様である。また、図53においては、制御回路
では、周辺回路の特性を6によつて検知しているが、こ
の検知は目的に応じて種々の場所によつて行なうことが
できる。たとえば、ワード線が印加されて、センスアン
プ徴小信号を増幅するまでの時間を検知して、その結果
によつて、SAの駆動電圧、駆動電流を変化させ、アレ
ー部の動作特性を制御するなどの種々の制御する方法も
ある。また、主な構成素子としてはMOSトランジス
タ、バイポーラトランジスタを例にして説明したが、そ
の他のGaAsなどの化合物半導体の素子で構成したも
のにも、本発明の原理はそのまま適用できる。また、特
性の変動要因としては主にMOSトランジスタの素子定
数を主に取り上げたが、バイポーラトランジスタの電流
増幅率、遮断周波数、順方向電圧などの変動に対しても
同様に対処できることは言うまでもない。さらに、各実
施例では、諸特性を一定に保つことを主目的として説明
したが、本発明を用いれば、目的に応じてたとえばゲー
ト長、しきい電圧などの製造条件による変動や、電源電
圧、温度などの使用条件の変動が、半導体装置を高速に
するように変動する場合には、それよりもさらに高速に
なるように制御したり、逆に製造条件、使用条件が、半
導体装置を低速にするように変動する場合にはさらに低
速にするように制御することもできる。
【0152】なお、これまで述べてきた実施例はTTL
インタフエースを中心に述べたがECLなど他の場合に
ついても同様に適用できることはもちろんである。
【0153】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、製
造条件や使用条件などの変動があつても、安定で高信頼
の半導体装置が実現できる。また同時に、量産時に良品
の収率を高く保つことができるため、従来の半導体装置
に較べて安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を示す実施例を示す図。
【図2】本発明の基本概念を示す実施例を示す図。
【図3】本発明の基本概念を示す実施例を示す図。
【図4】本発明の基本概念を示す実施例を示す図。
【図5】本発明の基本概念を示す実施例を示す図。
【図6】本発明の基本概念を示す実施例を示す図。
【図7】本発明の具体的実施例を示す図。
【図8】本発明の具体的実施例を示す図。
【図9】本発明の具体的実施例を示す図。
【図10】本発明の具体的実施例を示す図。
【図11】本発明の具体的実施例を示す図。
【図12】本発明の具体的実施例を示す図。
【図13】本発明の具体的実施例を示す図。
【図14】本発明の具体的実施例を示す図。
【図15】本発明の具体的実施例を示す図。
【図16】本発明の具体的実施例を示す図。
【図17】本発明の具体的実施例を示す図。
【図18】本発明の具体的実施例を示す図。
【図19】本発明の具体的実施例を示す図。
【図20】本発明の具体的実施例を示す図。
【図21】本発明の具体的実施例を示す図。
【図22】本発明の具体的実施例を示す図。
【図23】本発明の具体的実施例を示す図。
【図24】本発明の具体的実施例を示す図。
【図25】本発明の具体的実施例を示す図。
【図26】本発明の具体的実施例を示す図。
【図27】本発明の具体的実施例を示す図。
【図28】本発明の具体的実施例を示す図。
【図29】本発明の具体的実施例を示す図。
【図30】本発明の具体的実施例を示す図。
【図31】本発明の具体的実施例を示す図。
【図32】本発明の具体的実施例を示す図。
【図33】本発明の具体的実施例を示す図。
【図34】本発明の具体的実施例を示す図。
【図35】本発明の具体的実施例を示す図。
【図36】本発明の具体的実施例を示す図。
【図37】本発明の具体的実施例を示す図。
【図38】本発明の具体的実施例を示す図。
【図39】本発明の具体的実施例を示す図。
【図40】本発明の具体的実施例を示す図。
【図41】本発明の具体的実施例を示す図。
【図42】本発明の具体的実施例を示す図。
【図43】本発明の具体的実施例を示す図。
【図44】本発明の具体的実施例を示す図。
【図45】本発明の具体的実施例を示す図。
【図46】本発明の具体的実施例を示す図。
【図47】本発明の具体的実施例を示す図。
【図48】本発明の具体的実施例を示す図。
【図49】本発明の具体的実施例を示す図。
【図50】本発明の具体的実施例を示す図。
【図51】本発明の具体的実施例を示す図。
【図52】本発明の具体的実施例を示す図。
【図53】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図54】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図55】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図56】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図57】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図58】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図59】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図60】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図61】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図62】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図63】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図64】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図65】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図66】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図67】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図68】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図69】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【図70】本発明をDRAMおよびSRAMへ適用した
実施例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・チツプ、2…内部回路、3…制御回路、5…制御
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 陵一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 橘川 五郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 川尻 良樹 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 河原 尊之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部回路と、 前記内部回路の動作特性を位相情報を含む第1信号によ
    って出力する検出回路と、 前記内部回路及び前記検出回路に所定の電源電圧を供給
    するための配線と、 前記第1信号を受けてその位相差を検出するとともに当
    該検出した位相差に応じた検出電圧を出力する回路と、 基準電圧と前記検出電圧を比較してその差に応じた電圧
    を前記所定の電源電圧として前記配線に出力する増幅回
    路とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記内部回路及び前記
    検出回路の各々はCMOS回路を含み、前記所定の電源
    電圧は前記CMOS回路のソースに供給される動作電源
    電圧であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記内部回路及び前記
    検出回路の各々は、CMOS回路と、そのソース・ドレ
    イン経路を介して前記CMOS回路のソースノードに動
    作電源電圧を供給するためのMOSトランジスタとを含
    み、 前記所定の電源電圧は前記MOSトランジスタのゲート
    に供給される電源電圧であることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記MOSトランジス
    タは、そのゲートに印加される前記所定の電源電圧に従
    って、前記CMOS回路に供給する電流を制御するもの
    であることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記内部回路及び前記
    検出回路の各々はCMOS回路を含み、前記所定の電源
    電圧は前記CMOS回路に含まれるMOSトランジスタ
    に対する基板電圧として供給される電源電圧であること
    を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記所定の電源電圧
    は、前記CMOS回路に含まれるMOSトランジスタの
    しきい値電圧を制御することを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項2から6のいずれかにおいて、前記
    CMOS回路は、PチャネルMOSトランジスタとNチ
    ャネルMOSトランジスタが直列接続されたCMOSイ
    ンバータであることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれかにおいて、前記
    検出回路は、インバータを用いたリングオシレータであ
    ることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかにおいて、前記
    第1信号は、前記内部回路の動作速度を表すことを特徴
    とする半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項1から9のいずれかにおいて、前
    記半導体装置は、前記半導体装置の製造条件の変動また
    は前記半導体装置の動作温度の変動に対して、小さな変
    動量をもつ前記基準電圧を発生する基準電圧発生回路を
    含み、 前記内部回路は、前記基準電圧に従ってその動作特性が
    一定とされることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】請求項1から10のいずれかにおいて、
    前記半導体装置はバンドギャップリファレンス回路を含
    み、前記基準電圧は前記バンドギャップリファレンス回
    路に基づいて形成されることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】請求項1から10のいずれかにおいて、
    前記半導体装置は、複数のMOSトランジスタのしきい
    値電圧差によって前記基準電圧を形成する回路を含むこ
    とを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項1から9のいずれかにおいて、前
    記半導体装置は、前記半導体装置の動作条件の変動に対
    して、所望の依存性をもつ前記基準電圧を発生する基準
    電圧発生回路を含み、 前記内部回路は、前記基準電圧に従ってその動作特性が
    所定の依存性を持つよう制御されることを特徴とする半
    導体装置。
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