JP2002124643A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002124643A
JP2002124643A JP2001200399A JP2001200399A JP2002124643A JP 2002124643 A JP2002124643 A JP 2002124643A JP 2001200399 A JP2001200399 A JP 2001200399A JP 2001200399 A JP2001200399 A JP 2001200399A JP 2002124643 A JP2002124643 A JP 2002124643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
gate electrode
forming
diffusion layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001200399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3773425B2 (ja
Inventor
Masatoshi Arai
雅利 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001200399A priority Critical patent/JP3773425B2/ja
Publication of JP2002124643A publication Critical patent/JP2002124643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3773425B2 publication Critical patent/JP3773425B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶回路と論理回路とが1つの基板上に形成
され論理回路部にポリメタルゲートを用いた半導体記憶
装置におけるトンネル絶縁膜の高信頼性を得られるよう
にし、また、チップ面積を確実に縮小化できるようにす
る。 【解決手段】 レジストパターン87をマスクとして、
ゲート絶縁膜16、第2のゲート形成膜17、導電膜2
2及び第2の保護絶縁膜36の論理回路形成領域2に属
する部分に対して異方性のドライエッチングを行なうこ
とにより、論理回路形成領域2に論理素子用ゲート電極
24を形成する。また、導電膜22及び第2の保護絶縁
膜36の記憶回路形成領域1に対して異方性のドライエ
ッチングを行なうことにより、導電膜22からなり、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20と電
気的に接続されたコンタクトパッド22Aを自己整合的
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶回路と論理回
路とが1つの基板上に形成された半導体記憶装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置の高速化及び高機
能化を目的として、記憶回路と論理回路とが1つの基板
上に形成された、いわゆる混載デバイスの開発が盛んに
行なわれている。
【0003】一方、トランジスタ素子のゲート電極を多
結晶シリコンと金属との積層体として形成するポリメタ
ルゲートは、半導体集積回路装置の微細化及び高集積化
を進展する技術として重要視されており、ポリメタルゲ
ートを用いた混載デバイスの実現が期待されている。
【0004】以下、従来の半導体記憶装置の製造方法に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0005】図34〜図36は従来の、記憶回路部及び
論理回路部にポリメタルゲートを用いた半導体記憶装置
の工程順の断面構成を示している。
【0006】まず、図34(a)に示すように、シリコ
ンからなる半導体基板101上に、酸化シリコンが埋め
込まれた素子分離領域102によって、記憶回路部10
0と論理回路部200とからなる活性領域を形成する。
その後、半導体基板101上の全面に、膜厚が約9nm
のトンネル絶縁膜103及び膜厚が約250nmの第1
の多結晶シリコン膜104を堆積する。
【0007】次に、図34(b)に示すように、第1の
多結晶シリコン膜104の上に容量絶縁膜105を形成
した後、トンネル絶縁膜103、第1の多結晶シリコン
膜104及び容量絶縁膜105に対してその論理回路部
200を除去するようにパターニングする。
【0008】次に、図34(c)に示すように、半導体
基板101上の論理回路部200にゲート絶縁膜106
を形成し、続いて、半導体基板101上に全面にわたっ
て膜厚が約100nmの第2の多結晶シリコン膜107
を堆積する。その後、堆積した第2の多結晶シリコン膜
107に対して燐イオンを注入する。
【0009】次に、図34(d)に示すように、第2の
多結晶シリコン膜107の上の全面に膜厚が約150n
mのタングステンからなる金属膜108と、膜厚が約1
00nmの第1のシリコン酸化膜109とを順次堆積す
る。
【0010】次に、図35(a)に示すように、記憶回
路部100のゲート電極パターンを持ち、且つ論理回路
部200を覆うレジストパターン110をマスクとし
て、トンネル絶縁膜103、第1の多結晶シリコン膜1
04、容量絶縁膜105、第2の多結晶シリコン膜10
7、金属膜108及び第1のシリコン酸化膜109に対
してドライエッチを行なって、記憶素子用ゲート電極1
11を形成する。
【0011】次に、図35(b)に示すように、レジス
トパターン110を除去した後、半導体基板101に対
して、記憶素子用ゲート電極111をマスクとして記憶
素子用ソース拡散層112と記憶素子用ドレイン拡散層
113とを形成する。
【0012】次に、図35(c)に示すように、論理回
路部200のゲート電極パターンを持ち、且つ記憶回路
部100を覆うレジストパターン114をマスクとし
て、ゲート絶縁膜106、第2の多結晶シリコン膜10
7、金属膜108及び第1のシリコン酸化膜109に対
してドライエッチを行なって、論理素子用ゲート電極1
15を形成する。
【0013】次に、図35(d)に示すように、レジス
トパターン114をマスクとして、半導体基板101に
対して砒素イオンの注入を行なって、論理素子用LDD
ソース拡散層116と論理素子用LDDドレイン拡散層
117とを形成する。
【0014】次に、図36(a)に示すように、レジス
トパターン114を除去した後、半導体基板101上に
全面にわたって第2のシリコン酸化膜を堆積し、堆積し
た第2のシリコン酸化膜に対してエッチバックを行なう
ことにより、第2のシリコン酸化膜からなる記憶素子用
側壁絶縁膜118aと論理素子用側壁絶縁膜118bと
を形成する。
【0015】次に、図36(b)に示すように、記憶回
路部100をマスクするレジストパターン119を形成
した後、レジストパターン119、論理素子用ゲート電
極115及び論理素子用側壁絶縁膜118bをマスクと
して、半導体基板101に砒素イオンの注入を行なっ
て、論理素子用ソース拡散層120と論理素子用ドレイ
ン拡散層121とを形成する。
【0016】次に、図36(c)に示すように、レジス
トパターン119を除去した後、半導体基板101上の
全面にコバルト膜を堆積し熱処理を行なって、堆積した
コバルトと半導体基板101の露出領域とを反応させる
ことにより、該露出領域にシリサイド層122を形成す
る。
【0017】次に、図36(d)に示すように、半導体
基板101上の全面に酸化シリコンからなる層間絶縁膜
123を堆積し、堆積した層間絶縁膜123に記憶素子
用ソース拡散層112、記憶素子用ドレイン拡散層11
3、論理素子用ソース拡散層120及び論理素子用ドレ
イン拡散層121とそれぞれ電気的な接続を取るコンタ
クト124を形成して半導体記憶装置が完成する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
半導体記憶装置は、記憶素子用ゲート電極111のトン
ネル絶縁膜103の信頼性が劣化するという問題を有し
ている。
【0019】すなわち、図35(b)に示す工程におい
て、記憶素子用ソース拡散層112と記憶素子用ドレイ
ン拡散層113とを不純物のイオン注入により形成する
際に、記憶素子用ゲート電極111の端部を不純物イオ
ンが通過することにより、トンネル絶縁膜103に劣化
が生じる。このため、記憶素子用ソース拡散層112及
びドレイン拡散層113を形成した後に、トンネル絶縁
膜103の劣化を回復させる熱処理が必須となる。
【0020】しかしながら、前記従来の半導体記憶装置
は、記憶素子用ゲート電極111に含まれる金属膜10
8の異常酸化や、さらには該金属膜108が剥がれてし
まう虞があるため、回復用の熱処理を行なうことができ
ず、劣化したトンネル絶縁膜103を回復させることが
できないので、半導体装置の高信頼性を実現することが
困難である。
【0021】また、図示はしていないが、第2の多結晶
シリコン膜107からなる抵抗素子を論理回路部200
に形成するような場合に、第2の多結晶シリコン膜10
7上には金属膜108が堆積しているため、金属膜10
8における第2の多結晶シリコン膜107の抵抗素子形
成領域に属する部分を除去する工程が必要となり、工程
数が増加するという問題をも有している。
【0022】また、混載デバイスは、その構成からチッ
プ面積が増大しやすいため、チップサイズの縮小化に逆
行するという問題もある。
【0023】本発明は前記従来の問題を解決し、記憶回
路と論理回路とが1つの基板上に形成され且つ該論理回
路部にポリメタルゲートを用いた半導体記憶装置におい
て、トンネル絶縁膜の高信頼性を実現できるようにする
ことを第1の目的とし、チップ面積を確実に縮小化でき
るようにすることを第2の目的とし、工程数を増加する
ことなく抵抗素子を形成できるようにすることを第3の
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明は、半導体記憶装置の製造方法を、記憶
素子用ゲート電極を形成し且つ熱処理を行なった後に、
論理素子用のポリメタルゲートを構成する金属膜を堆積
する構成とする。
【0025】前記第2の目的を達成するため、他の発明
は、半導体記憶装置及びその製造方法を、記憶素子のコ
ンタクトパッドを形成する金属膜と論理素子用ゲート電
極を構成する金属膜とを同一の材料及び同一の工程で形
成する構成とする。
【0026】前記第3の目的を達成するため、さらに他
の発明は、半導体記憶装置及びその製造方法を、記憶回
路部におけるコンタクトパッドの端部側面の側壁絶縁膜
と層間絶縁膜とを異なる材料で形成することにより、記
憶素子用ゲート電極のコンタクトを自己整合的に形成す
る構成とする。
【0027】具体的に、本発明に係る半導体記憶装置
は、前記第1の目的が達成され、一の半導体基板上に形
成され、トンネル絶縁膜を有する記憶素子を含む記憶回
路部と、論理素子を含む論理回路部とを備えた半導体記
憶装置を対象とし、記憶素子は、ゲート形成膜からなる
制御ゲート電極を含む記憶素子用ゲート電極を有し、論
理素子は、ゲート形成膜からなる下部ゲート電極と該下
部ゲート電極上に形成された金属膜を含む導電膜からな
る上部ゲート電極とにより構成される論理素子用ゲート
電極を有し、記憶素子用ゲート電極は非金属膜により構
成されている。
【0028】本発明の半導体記憶装置によると、記憶素
子用ゲート電極は非金属膜により構成されているため、
トンネル絶縁膜の劣化を回復するための熱処理を行なえ
るので、トンネル絶縁膜の信頼性が向上する。また、論
理素子は金属膜を含む導電膜からなる上部ゲート電極を
有しているため、該ゲート電極は微細化されても低抵抗
となる。
【0029】本発明の半導体記憶装置において、記憶素
子が制御ゲート電極上にシリサイド膜を有していること
が好ましい。
【0030】本発明の半導体記憶装置において、記憶素
子が、ソース拡散層及びドレイン拡散層と、ソース拡散
層及びドレイン拡散層とそれぞれ電気的に接続されたコ
ンタクトパッドとを有しており、コンタクトパッドが上
部ゲート電極と同一の導電膜からなることが好ましい。
このようにすると、工程を増加させることなく記憶素子
及び論理素子の低抵抗化と面積の縮小化とを実現できる
ため、前記第2の目的をも達成することができる。
【0031】この場合に、記憶素子のソース拡散層及び
ドレイン拡散層が半導体基板における記憶素子用ゲート
電極の側方部分に形成されており、コンタクトパッドが
ソース拡散層及びドレイン拡散層の各上面から記憶素子
用ゲート電極の側面及び上端部に跨って形成されている
ことが好ましい。
【0032】本発明の半導体記憶装置において、制御ゲ
ート電極の上面には、第1の保護絶縁膜が形成されてお
り、制御ゲート電極の側面には、第1の保護絶縁膜に対
してエッチング選択比が大きく且つエッチングレートが
小さい記憶素子用側壁絶縁膜が形成されていることが好
ましい。
【0033】また、コンタクトパッドの上面及び端部側
面には、第2の保護絶縁膜及びパッド用側壁絶縁膜がそ
れぞれ形成されており、論理素子用ゲート電極の上面及
び側面には、第2の保護絶縁膜及び論理素子用側壁絶縁
膜がそれぞれ形成されており、第2の保護絶縁膜は第1
の絶縁膜からなり、パッド用側壁絶縁膜及び論理素子用
側壁絶縁膜は、第2の絶縁膜からなることが好ましい。
【0034】さらに、この場合に、半導体基板上には、
第3の絶縁膜からなる層間絶縁膜が形成されており、第
1の絶縁膜と第2の絶縁膜とは、同一組成の絶縁膜であ
り且つ第3の絶縁膜に対してエッチング選択比が大きく
エッチングレートが小さいこことが好ましい。
【0035】本発明の半導体記憶装置は、半導体基板に
設けられた素子分離領域と、該素子分離領域の上に形成
された抵抗素子とをさらに備え、抵抗素子がゲート形成
膜からなる抵抗素子本体と抵抗素子本体の両端部とそれ
ぞれ接触する導電膜からなる抵抗端子とを有しているこ
とが好ましい。このようにすると、前記第3の目的をも
達成することができる。
【0036】本発明の半導体記憶装置において、導電膜
が一の金属膜又は複数の金属膜若しくはシリサイド膜を
含む積層体からなることが好ましい。
【0037】本発明の半導体記憶装置において、記憶素
子用ゲート電極の側面上には、断面L字状の側壁保護絶
縁膜と、該側壁保護絶縁膜上に形成された記憶素子用側
壁絶縁膜とが形成されており、論理素子用ゲート電極の
側面上には、側壁保護絶縁膜は形成されておらず、記憶
素子用側壁絶縁膜と同一組成の絶縁膜からなる論理素子
用側壁絶縁膜が形成されていることが好ましい。
【0038】本発明の半導体記憶装置において、記憶素
子が、半導体基板と制御ゲート電極との間に基板側から
上方に順次形成された、トンネル絶縁膜、浮遊ゲート電
極及び容量絶縁膜を有していることが好ましい。
【0039】本発明に係る半導体記憶装置の製造方法
は、前記第1の目的が達成され、記憶素子と論理素子と
を備えた半導体記憶装置の製造方法を対象とし、半導体
基板の主面を素子分離領域によって、記憶素子を形成す
るための記憶回路形成領域と論理素子を形成するための
論理素子形成領域とに区画する工程(a)と、半導体基
板上の記憶回路形成領域に、第1の絶縁膜、シリコンか
らなる第1のゲート形成膜及び第2の絶縁膜を順次形成
する工程(b)と、半導体基板上の論理素子形成領域
に、第3の絶縁膜を形成する工程(c)と、第2の絶縁
膜及び第3の絶縁膜の上にシリコンからなる第2のゲー
ト形成膜を形成する工程(d)と、工程(d)の後に、
記憶回路形成領域に、選択的エッチングにより、第1の
絶縁膜からなるトンネル絶縁膜と第1のゲート形成膜か
らなる浮遊ゲート電極と第2の絶縁膜からなる容量絶縁
膜と第2のゲート形成膜からなる制御ゲート電極とを有
する記憶素子用ゲート電極を形成する工程(e)と、工
程(e)の後に、半導体基板における記憶素子用ゲート
電極の側方部分に不純物を選択的に注入して、記憶素子
用ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する工程
(f)と、工程(f)の後に、半導体基板に熱処理を行
なう工程(g)と、工程(g)の後に、論理回路形成領
域の第2のゲート形成膜上を含む半導体基板の上に金属
膜を含む導電膜を形成する工程(h)と、工程(h)の
後に、論理回路形成領域に、選択的エッチングにより、
第3の絶縁膜からなるゲート絶縁膜と第2のゲート形成
膜からなる下部ゲート電極と導電膜からなる上部ゲート
電極とを有する論理素子用ゲート電極を形成する工程
(i)とを備えている。
【0040】本発明の半導体記憶装置の製造方法による
と、記憶素子の制御ゲート電極をシリコンからなる第2
のゲート形成膜から形成するため、該制御ゲート電極は
金属膜を含まないので、第1の絶縁膜からなるトンネル
絶縁膜に対する膜質改善用の熱処理を行なうことができ
る。
【0041】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、半導体基板はシリコンからなり、第2のゲート形成
膜は多結晶シリコン又は非晶質シリコンからなり、工程
(i)よりも後に、半導体基板及び制御ゲート電極のシ
リコン露出部分をシリサイド化する工程をさらに備えて
いることが好ましい。このようにすると、記憶素子及び
論理素子の双方の電気的接続が安定する。
【0042】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、工程(d)の後で且つ工程(e)よりも前に、記憶
回路形成領域の第2のゲート形成膜上に第4の絶縁膜を
形成する工程と、工程(f)の後で且つ工程(h)より
も前に、記憶素子用ゲート電極の側面に記憶素子用側壁
絶縁膜を形成する工程とをさらに備え、工程(e)は、
記憶回路形成領域の制御ゲート電極上に第4の絶縁膜か
らなる第1の保護絶縁膜を形成する工程を含み、工程
(i)は、論理素子用ゲート電極を形成すると同時に、
記憶素子用ソース拡散層及びドレイン拡散層と電気的に
接続される導電膜からなるコンタクトパッドを形成する
工程を含むことが好ましい。
【0043】このように、論理素子用ゲート電極を形成
すると同時に、記憶素子用ソース拡散層及びドレイン拡
散層と電気的に接続される導電膜からなるコンタクトパ
ッドを形成するため、前記第2の目的をも達成される。
その上、工程を増加させることなく低抵抗化と素子の面
積の縮小化とを実現できる。
【0044】この場合に、コンタクトパッドは、記憶素
子用ソース拡散層及びドレイン拡散層の各上面から記憶
素子用ゲート電極の側面及び上端部に跨る領域に形成す
ることが好ましい。
【0045】また、本発明の半導体記憶装置の製造方法
は、工程(h)の後で且つ工程(i)よりも前に、導電
膜上に第5の絶縁膜を形成する工程をさらに備え、工程
(i)は、上部ゲート電極及びコンタクトパッドの各上
面に第5の絶縁膜からなる第2の保護絶縁膜を形成する
工程を含むことが好ましい。
【0046】この場合に、工程(i)では、導電膜上に
論理素子のゲート電極パターン形状及びコンタクトパッ
ド形状を有する第5の絶縁膜からなる第2の保護絶縁膜
を形成した後、第2の保護絶縁膜をマスクとして導電
膜、ゲート絶縁膜及び第1の保護絶縁膜を選択的にエッ
チングすることにより、論理素子用ゲート電極及びコン
タクトパッドを形成することが好ましい。一般に、レジ
ストをマスクとして微細パターンを形成する場合には、
レジスト膜から発生するポリマーに起因するマスクパタ
ーンの形状変化が顕著となり、微細化を図ることが困難
となるが、本発明は、第5の絶縁膜を用いた、いわゆる
ハードマスクにより論理素子用ゲート電極をパターニン
グするため、微細加工を確実に行なうことができる。
【0047】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、工程(d)の後で且つ工程(e)よりも前に、記憶
回路形成領域の第2のゲート形成膜上に第4の絶縁膜を
形成する工程と、工程(f)の後で且つ工程(h)より
も前に、記憶素子用ゲート電極の側面に記憶素子用側壁
絶縁膜を形成する工程と、工程(h)の後で且つ工程
(i)よりも前に、導電膜上に第5の絶縁膜を形成する
工程と、第5の絶縁膜を選択的にエッチングして、論理
回路形成領域に論理素子のゲート電極形成パターン形状
を有し、且つ記憶回路形成領域の全面を覆う第2の保護
絶縁膜を形成する工程と、工程(i)よりも後に、記憶
素子用ゲート電極の上側に開口部を持つレジストパター
ンをマスクとして、第2の保護絶縁膜、導電膜及び第1
の保護絶縁膜をエッチングすることによって、記憶素子
用ソース拡散層及ぶドレイン拡散層と電気的に接続され
た導電膜からなるコンタクトパッドを形成する工程とを
さらに備え、工程(e)は、記憶回路形成領域の制御ゲ
ート電極上に第4の絶縁膜からなる第1の保護絶縁膜を
形成する工程を含み、工程(i)では、第2の保護絶縁
膜をエッチングマスクにして論理素子用ゲート電極を形
成することが好ましい。
【0048】この場合に半導体記憶装置の製造方法にお
いて、コンタクトパッドは、記憶素子用ソース拡散層及
ぶドレイン拡散層の各上面から記憶素子用ゲート電極の
側面及び上端部に跨る領域に形成することが好ましい。
【0049】また、第4の絶縁膜と第5の絶縁膜とは、
互いの組成が異なることが好ましい。このようにする
と、ゲート電極形成用のハードマスクとなる第5の絶縁
膜と、エッチング対象の第4の絶縁膜とのエッチング選
択比を大きくできるため、プロセスの安定性を大幅に向
上できる。
【0050】また、半導体基板がシリコンからなり、第
2のゲート形成膜が多結晶シリコン又は非晶質シリコン
からなり、コンタクトパッドを形成する工程よりも後
に、半導体基板又は制御ゲート電極の露出部分をシリサ
イド化する工程をさらに備えていることが好ましい。
【0051】また、第2のゲート形成膜が多結晶シリコ
ン又は非晶質シリコンからなり、工程(h)の前に、論
理回路形成領域の第2のゲート形成膜に不純物を注入す
る工程と、コンタクトパッドを形成する工程よりも後
に、論理素子用ゲート電極をマスクとして半導体基板の
論理回路形成領域に不純物を注入することにより、論理
素子用ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成すると共
に、制御ゲート電極に不純物注入を行なう工程とをさら
に備えていることが好ましい。
【0052】このようにすると、論理回路形成領域のゲ
ート電極に対して、N型トランジスタとP型トランジス
タにおける多結晶シリコンからなる各ゲート電極にトラ
ンジスタの導電型と一致する導電型の不純物を注入す
る、いわゆるデュアルゲート注入方式を採用する場合
に、各ゲート電極に注入されたN型不純物とP型不純物
とが熱処理によって相互に拡散することにより、各トラ
ンジスタのしきい値電圧が変動する現象を、工程を増加
させることなく防止することができる。具体的には、一
般に、第2のゲート形成膜に対する不純物導入は工程の
増加を回避するため、制御ゲート電極を形成するよりも
前に記憶回路形成領域と論理回路形成領域とに対して同
時に行なっている。一方、本発明は、第2のゲート形成
膜に対する不純物の導入を、記憶回路形成領域と論理回
路形成領域とに対してそれぞれ独立して行なう。すなわ
ち、記憶素子用のコンタクトパッドと論理素子用ゲート
電極とを形成するための導電膜を形成するよりも前に、
第2のゲート形成膜の論理回路形成領域に不純物を注入
し、さらに、コンタクトパッドを形成した後に、ゲート
電極をマスクとして半導体基板の論理回路形成領域にソ
ース/ドレイン用不純物を注入する。このように、論理
素子用ソース/ドレイン拡散層を形成すると同時に記憶
素子用の制御ゲート電極の不純物注入を行なっているた
め、工程の増加を防ぐことができる。
【0053】また、第4の絶縁膜と記憶素子用側壁絶縁
膜とは、互いに組成が異なることが好ましい。このよう
にすると、第4の絶縁膜と記憶素子用側壁絶縁膜とのエ
ッチング選択比を大きくできるので、制御ゲート電極の
コンタクトを確実に形成できるようになる。
【0054】また、工程(h)よりも前に、抵抗素子形
成領域の第2のゲート形成膜上に、抵抗素子本体をマス
クする第4の絶縁膜からなる抵抗保護絶縁膜を形成する
工程をさらに備え、第2のゲート形成膜は、多結晶シリ
コン又は非晶質シリコンからなり、工程(d)は、素子
分離領域の抵抗素子形成領域にも第2のゲート形成膜を
形成する工程を含み、第4の絶縁膜を形成する工程は、
抵抗素子形成領域の第2のゲート形成膜上にも第4の絶
縁膜を形成する工程を含み、工程(i)は、少なくとも
抵抗保護絶縁膜を用いて第2のゲート形成膜に対してエ
ッチングを行なうことにより、抵抗素子形成領域に第2
のゲート形成膜からなる抵抗素子本体を形成する工程を
含むことが好ましい。
【0055】このようにすると、前記第3の目的をも達
成することができる。すなわち、多結晶シリコン等から
なる第2のゲート形成膜から抵抗素子を形成する場合
に、導電膜を形成する工程よりも前に、第4の絶縁膜か
ら第2のゲート形成膜の抵抗素子形成部をマスクする抵
抗素子用マスクパターンを形成するため、第2のゲート
形成膜に例えば金属からなる導電膜が形成されることが
ない。その結果、第2のゲート形成膜から抵抗素子を形
成する場合に、ポリメタルゲートを構成する部材からメ
タル層を除去する工程が不要となる。さらに、第2のゲ
ート形成膜をパターニングする工程において抵抗素子の
パターニングをも行なうため、抵抗素子を形成する工程
を新たに設ける必要がない。
【0056】また、コンタクトパッドを形成する工程よ
りも後に、論理素子用ゲート電極の側面及びコンタクト
パッドのゲート長方向側の端部側面に、論理素子用側壁
絶縁膜及びパッド側壁絶縁膜を形成する工程と、論理素
子用ゲート電極及び論理素子用側壁絶縁膜をマスクとし
て、半導体基板の論理回路形成領域に対して不純物注入
を行なうことにより、論理素子用ソース拡散層及びドレ
イン拡散層を形成する工程と、半導体基板上に全面にわ
たって論理素子用側壁絶縁膜及びパッド側壁絶縁膜に対
して、エッチング選択比が大きく且つエッチングレート
が大きい絶縁膜からなる層間絶縁膜を形成する工程と、
層間絶縁膜におけるコンタクトパッドの上側の領域、論
理素子用ソース拡散層及びドレイン拡散層の上側の領域
にコンタクトホールを自己整合的に形成する工程とをさ
らに備えていることが好ましい。
【0057】このようにすると、コンタクトパッドと制
御ゲート電極の上のコンタクトとのマスク合わせ用のマ
ージンが大幅に拡大するため、記憶素子の面積をより一
層小さくできる。
【0058】本発明の半導体記憶装置の製造方法におい
て、導電膜が一の金属膜又は複数の金属膜若しくはシリ
サイド膜を含む積層体からなることが好ましい。
【0059】また、本発明の半導体記憶装置の製造方法
において、第2の絶縁膜が酸化膜と窒化膜との積層体で
あることが好ましい。
【0060】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0061】図1〜図4は本発明の第1の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示し
ている。なお、図面の都合上、論理回路形成領域のトラ
ンジスタをNチャネルトランジスタのみとし、Pチャネ
ルトランジスタを省略する。
【0062】まず、図1(a)に示すように、シリコン
からなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込ま
れてなる素子分離領域12によって、複数の記憶素子を
含む記憶回路を形成するための記憶回路形成領域1と、
論理回路又は記憶素子の周辺回路を形成するための論理
回路形成領域2とに区画する。その後、半導体基板11
上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約9nmのト
ンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積し、CVD
法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約250nmの
多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜14を堆積
する。
【0063】次に、図1(b)に示すように、第1のゲ
ート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化膜、
シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわゆる
ONO膜構造を持つ容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15
を形成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形
成領域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レ
ジストパターン80をマスクとして、論理回路形成領域
2に形成されている第1の絶縁膜13、第1のゲート形
成膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。これによっ
て、記憶回路形成領域1には、パターニングされた第1
の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14及び第2の絶縁
膜15が残存する。
【0064】次に、図1(c)に示すように、レジスト
パターン80を除去した後、半導体基板11上の論理回
路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10nm
のゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を選択的に形成
する。続いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15及
び第3の絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約100
nmの多結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜17
を堆積する。その後、第2のゲート形成膜17にドーズ
量が約5×1015cm-2の燐(P)イオンを注入して、
該第2のゲート形成膜17にN型の導電性を持たせる。
なお、この燐イオン注入の際、Pチャネルトランジスタ
領域の第2のゲート形成膜(図示せず)上はレジストマ
スクで覆っておき、別工程でP型の不純物を注入してP
型の導電性を持たせても良い。
【0065】次に、図1(d)に示すように、論理回路
形成領域2の全面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記
憶素子のゲート電極形成用パターンを有するレジストパ
ターン81を形成する。その後、レジストパターン81
をマスクとして、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成
膜14、第2の絶縁膜15及び第2のゲート形成膜17
に対して異方性のドライエッチングを行なって、記憶回
路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトンネル絶
縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮遊ゲー
ト電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶縁膜1
5a及び第2のゲート形成膜17からなる制御ゲート電
極17aを形成する。ここでは、トンネル絶縁膜13
a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制御
ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用ゲ
ート電極18と呼ぶ。このとき、記憶素子形成領域1
に、記憶素子のソース/ドレイン形成領域となる半導体
基板11の表面が露出する。
【0066】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11における記憶回路形
成領域1の記憶素子用ゲート電極18の側方の領域に記
憶素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層
20とを選択的に形成する。続いて、レジストパターン
81を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入
による膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善する
ために、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散
層20が形成された半導体基板11に対して約900℃
の熱処理を行なう。
【0067】次に、図2(a)に示すように、CVD法
等を用いて、半導体基板11上の全面にわたって、膜厚
が約20nmの酸化シリコンからなる第4の絶縁膜を堆
積し、その後、論理回路形成領域2に形成されている第
4の絶縁膜を選択的に除去して、記憶回路形成領域1に
第4の絶縁膜からなる第1の保護絶縁膜21を形成す
る。
【0068】次に、図2(b)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステン(W)からなる導電膜22を堆積す
る。続いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nm
の酸化シリコンからなる第5の絶縁膜23を堆積する。
【0069】次に、図2(c)に示すように、論理回路
形成領域2に論理素子のゲート電極形成用パターンを持
つレジストパターン83を形成した後、レジストパター
ン83をマスクとして、第5の絶縁膜23に対してエッ
チングを行なって、論理回路形成領域2のゲート電極形
成部に第5の絶縁膜23からなる第2の保護絶縁膜23
aを形成する。
【0070】次に、図2(d)に示すように、レジスト
パターン83を除去した後、第2の保護絶縁膜23aを
マスクにして、第3の絶縁膜16、第2のゲート形成膜
17及び導電膜22に対して異方性のドライエッチング
を行なうことにより、論理回路形成領域2に、第3の絶
縁膜16からなるゲート絶縁膜16a、第2のゲート形
成膜17からなる下部ゲート電極17b及び導電膜22
からなる上部ゲート電極22aを形成する。このとき、
記憶回路形成領域1は、第1の保護絶縁膜21で覆われ
ているため、記憶素子用ゲート電極18がエッチングさ
れることはないが、記憶素子用ゲート電極18の側面に
導電膜22の残渣22bが残る。ここでは、タングステ
ンからなる導電膜22のエッチャントに、例えば、六フ
ッ化硫黄(SF6)と塩素(Cl2)との混合ガスを用い
ている。以下において、ゲート絶縁膜16a、下部ゲー
ト電極17b及び上部ゲート電極22aからなるゲート
電極部を論理素子用ゲート電極24と呼ぶ。
【0071】次に、図3(a)に示すように、論理回路
形成領域2をマスクするレジストパターン84をマスク
として、等方性のエッチングにより、記憶回路形成領域
1及び素子分離領域12に残る残渣22bを除去する。
【0072】次に、図3(b)に示すように、レジスト
パターン84を除去した後、半導体基板11上の記憶回
路形成領域1をマスクするレジストパターン85を形成
し、形成したレジストパターン85及び第2の保護絶縁
膜23aを含む論理素子用ゲート電極24をマスクとし
て、半導体基板11に対してドーズ量が1×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約10keVの砒素イオンを
注入することにより、論理回路形成領域2に論理素子用
LDDソース拡散層25と論理素子用LDDドレイン拡
散層26とを形成する。
【0073】次に、図3(c)に示すように、レジスト
パターン85を除去した後、半導体基板11上に全面に
わたってシリコン酸化膜を堆積し、エッチバックを行な
って、記憶素子用ゲート電極18の側面に酸化シリコン
からなる記憶素子用側壁絶縁膜27Aを形成すると共
に、論理素子用ゲート電極24の側面に酸化シリコンか
らなる論理素子用側壁絶縁膜27Bを形成する。このと
き、記憶素子用ゲート電極18、記憶素子用ソース拡散
層19及びドレイン拡散層20の上側部分に露出する第
1の保護絶縁膜21をも除去する。これにより、記憶素
子用ゲート電極18と記憶素子用側壁絶縁膜27Aとの
間に、第1の保護絶縁膜21からなる断面L字状の側壁
保護絶縁膜21aが形成される。
【0074】次に、図3(d)に示すように、半導体基
板11上の記憶回路形成領域1をマスクするレジストパ
ターン86を形成し、形成したレジストパターン86、
第2の保護絶縁膜23aを含む論理素子用ゲート電極2
4及び論理素子用側壁絶縁膜27Bをマスクとして、半
導体基板11に対してドーズ量が3×1015cm-2程度
で注入エネルギーが約30keVの砒素イオンを注入す
ることにより、論理回路形成領域2に比較的高濃度の論
理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイン拡散層
30とを形成する。
【0075】次に、図4(a)に示すように、レジスト
パターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等に
より、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト
(Co)膜を堆積する。続いて、半導体基板11及び制
御ゲート電極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜
との間にシリサイド化反応が生じる程度の熱処理を行な
うことにより、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート
電極17a、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン
拡散層20、並びに論理素子用ソース拡散層29及びド
レイン拡散層30の各上部にコバルトシリサイド層31
を選択的に形成する。
【0076】次に、図4(b)に示すように、半導体基
板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間絶
縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、制御ゲ
ート電極17a、記憶素子用ソース拡散層19及びドレ
イン拡散層20、並びに論理素子用ソース拡散層29及
びドレイン拡散層30とコバルトシリサイド層31を介
してそれぞれ電気的な接続を取るコンタクト33を形成
する。
【0077】なお、素子分離領域12上に形成される構
成物28は、記憶素子及び論理素子の各工程を経るごと
に、各形成膜によって形成される構成物であって、半導
体記憶装置の素子とは無関係である。以下の各実施形態
においても同様である。
【0078】このように、第1の実施形態によると、記
憶回路形成領域1に形成される記憶素子用ゲート電極1
8は、浮遊ゲート電極14a及び制御ゲート電極17a
が多結晶シリコンからなり、制御ゲート電極17aの上
部にはコバルトシリサイド層31が形成された構成とな
る。従って、記憶素子用ゲート電極18には金属膜が含
まれておらず、図1(d)に示すように、トンネル絶縁
膜13aのイオン注入による膜質の劣化を回復するため
の熱処理を行なえるので、トンネル絶縁膜13aの信頼
性を向上することができる。
【0079】また、論理回路形成領域2に形成される論
理素子のゲート電極24は、タングステンからなる上部
ゲート電極22aと多結晶シリコンからなる下部ゲート
電極17bとで構成されたポリメタルゲートであるた
め、該ゲート電極24の低抵抗化を実現できる。従っ
て、論理素子のゲート電極24には、金属膜であるタン
グステンからなる上部ゲート電極22aが形成されるの
に対し、記憶素子のゲート電極18には、タングステン
からなる金属膜は形成されない構成となる。
【0080】なお、第1の実施形態では、図2(d)に
示す工程で、論理回路形成領域2のソース/ドレイン領
域上の第3の絶縁膜16を完全に除去して半導体基板1
1の表面を露出させたが、これに代えて、図2(d)に
示す工程で、論理回路形成領域2のソース/ドレイン領
域上に第3の絶縁膜16の一部を残存させ、図3(c)
に示す工程で論理素子用LDDソース拡散層25及び論
理素子用LDDドレイン拡散層26の上に残存する第3
の絶縁膜16を除去してもよい。
【0081】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0082】図5〜図8は本発明の第2の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示し
ている。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理回路
形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタのみ
とし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0083】第2の実施形態は、論理素子用ゲート電極
を構成する上部ゲート電極と、記憶回路形成領域1のコ
ンタクトパッドとを、同一の導電膜を用いて同一の工程
で形成することを特徴とする。なお、コンタクトパッド
とは、ソース/ドレイン拡散層と外部との電気的な導通
を図るコンタクトの接触抵抗を低減するために、ソース
/ドレイン拡散層とコンタクトとの間に設ける電極パッ
ドのことをいう。
【0084】まず、図5(a)に示すように、シリコン
からなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込ま
れてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領域
1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導体
基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約9
nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14を堆積する。
【0085】次に、図5(b)に示すように、第1のゲ
ート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化膜、
シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわゆる
ONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15を形
成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形成領
域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レジス
トパターン80をマスクとして、第1の絶縁膜13、第
1のゲート形成膜14及び第2の絶縁膜15をパターニ
ングして、論理回路形成領域2の第1の絶縁膜13、第
1のゲート形成膜14及び第2の絶縁膜15を除去す
る。
【0086】次に、図5(c)に示すように、レジスト
パターン80を除去した後、半導体基板11上の論理回
路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10nm
のゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を形成する。続
いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15及び第3の
絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約100nmの多
結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜17を堆積す
る。その後、第2のゲート形成膜17にドーズ量が約5
×1015cm-2の燐(P)イオンを注入して、該第2の
ゲート形成膜17にN型の導電性を持たせる。なお、こ
の燐イオン注入の際、Pチャネルトランジスタ領域の第
2のゲート形成膜(図示せず)上はレジストマスクで覆
っておき、別工程でP型の不純物を注入してP型の導電
性を持たせても良い。
【0087】次に、図5(d)に示すように、例えばC
VD法により、第2のゲート形成膜17上に全面にわた
って、膜厚が約200nmの窒化シリコンからなる第4
の絶縁膜34を堆積する。
【0088】次に、図5(e)に示すように、第4の絶
縁膜34上に、記憶回路形成領域1をマスクするレジス
トパターン82を形成した後、レジストパターン82を
マスクとして論理回路形成領域2に含まれる第4の絶縁
膜34を除去する。
【0089】次に、図6(a)に示すように、レジスト
パターン82を除去した後、論理回路形成領域2の全面
を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート電
極形成用パターンを有するレジストパターン81を形成
する。その後、レジストパターン81をマスクとして、
第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2の絶
縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁膜3
4に対して異方性のドライエッチングを行なって、記憶
回路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトンネル
絶縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮遊ゲ
ート電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶縁膜
15a、第2のゲート形成膜17からなる制御ゲート電
極17a及び第4の絶縁膜34からなる第1の保護絶縁
膜34aを形成する。ここでも、トンネル絶縁膜13
a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制御
ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用ゲ
ート電極18と呼ぶ。
【0090】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0091】次に、図6(b)に示すように、CVD法
により、半導体基板11上に全面にわたってシリコン窒
化膜を堆積し且つエッチバックを行なうことにより、記
憶素子用ゲート電極18のゲート長方向の側面に、窒化
シリコンからなる記憶素子用側壁絶縁膜35を形成す
る。
【0092】次に、図6(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステンからなる導電膜22を堆積する。続
いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nmの窒化
シリコンからなる第5の絶縁膜36を堆積する。
【0093】次に、図6(d)に示すように、半導体基
板11上に、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン
拡散層20上を覆い、且つ、記憶素子用ゲート電極18
の上側に開口部87aを有するコンタクトパッド形成用
パターンと、論理素子のゲート電極形成用パターンとを
持つレジストパターン87を形成する。このレジストパ
ターン87をマスクとして、第3の絶縁膜16、第2の
ゲート形成膜17、導電膜22及び第5の絶縁膜36に
対して異方性のドライエッチングを行なう。このエッチ
ングよって、論理回路形成領域2には、第3の絶縁膜1
6からなるゲート絶縁膜16a、第2のゲート形成膜1
7からなる下部ゲート電極17b、導電膜22からなる
上部ゲート電極22a及び第5の絶縁膜36からなる第
2の保護絶縁膜36aを形成する。また、記憶回路形成
領域1には、同時に、第5の絶縁膜36からなる第2の
保護絶縁膜36bと、導電膜22からなり、記憶素子用
ソース拡散層19及びドレイン拡散層20と電気的に接
続されたコンタクトパッド22Aを自己整合的に形成す
る。このコンタクトパッド22Aは、記憶素子用ソース
拡散層19及びドレイン拡散層20の各上面から記憶素
子用ゲート電極18の側面及び上端部に跨って形成され
る。以下、論理回路形成領域2に形成された、ゲート絶
縁膜16a、下部ゲート電極17b及び上部ゲート電極
22aからなるゲート電極部を論理素子用ゲート電極2
4と呼ぶ。
【0094】なお、タングステンからなる導電膜22を
エッチングした後、記憶回路形成領域1においては窒化
シリコンからなる第1の保護絶縁膜34aが露出し、ま
た、論理回路形成領域2においては多結晶シリコンから
なる第2のゲート形成膜17が露出する。ここで、多結
晶シリコンのエッチングレートが窒化シリコンよりも大
きいエッチャントを用いれば、第1の保護絶縁膜34a
が保護膜となり記憶素子用ゲート電極18のエッチング
を防止することできる。
【0095】次に、図7(a)に示すように、レジスト
パターン87をマスクとして、記憶素子用ゲート電極1
8上に露出している第1の保護絶縁膜34aを除去する
ことにより、制御ゲート電極17aの表面を露出する。
このとき、記憶素子用ゲート電極18の上端部には、第
1の保護絶縁膜34aが残存する。
【0096】次に、図7(b)に示すように、レジスト
パターン87を除去した後、半導体基板11上の記憶回
路形成領域1をマスクするレジストパターン85を形成
する。その後、レジストパターン85及び第2の保護絶
縁膜36aを含む論理素子用ゲート電極24をマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が1×1015
-2程度で注入エネルギーが約10keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に論理素子
用LDDソース拡散層25と論理素子用LDDドレイン
拡散層26とを形成する。
【0097】次に、図7(c)に示すように、レジスト
パターン85を除去した後、半導体基板11上に全面に
わたってシリコン酸化膜を堆積し且つエッチバックを行
なって、コンタクトパッド22Aの端部側面に酸化シリ
コンからなるパッド用側壁絶縁膜27Cを形成すると共
に、論理素子用ゲート電極24の側面に酸化シリコンか
らなる論理素子用側壁絶縁膜27Bを形成する。続い
て、半導体基板11上の記憶回路形成領域1をマスクす
るレジストパターン86を形成した後、レジストパター
ン86、第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲー
ト電極24及び論理素子用側壁絶縁膜27Bをマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が3×1015
-2程度で注入エネルギーが約30keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に比較的高
濃度の論理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイ
ン拡散層30とを形成する。
【0098】次に、図7(d)に示すように、レジスト
パターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等に
より、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト膜
を堆積する。続いて、半導体基板11及び制御ゲート電
極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜との間にシ
リサイド化反応が生じる程度の熱処理を行なうことによ
り、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17
a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0の各上部にコバルトシリサイド層31を選択的に形成
する。
【0099】次に、図8(a)に示すように、半導体基
板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間絶
縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶素
子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、論
理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上の
コバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部32
aを形成する。続いて、層間絶縁膜32に、コンタクト
パッド22Aを露出する第2の開口部32bを形成す
る。このように、第1の開口部32aの形成工程は、層
間絶縁膜32を構成する酸化シリコンに対するエッチン
グ工程であり、第2の開口部32bの形成工程は、層間
絶縁膜32を構成する酸化シリコン及び第2の保護絶縁
膜36bを構成する窒化シリコンに対するエッチングで
ある。
【0100】次に、図8(b)に示すように、層間絶縁
膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20、並
びに論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0とそれぞれ電気的な接続を取るコンタクト33を形成
する。このとき、制御ゲート電極17a、論理素子用ソ
ース拡散層29及びドレイン拡散層30は、コバルトシ
リサイド層31を介してコンタクト33に接続される。
また、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20は、コンタクトパッド22Aを介してコンタクト3
3に接続される。
【0101】このように、第2の実施形態によると、記
憶素子用ゲート電極18は、浮遊ゲート電極14a及び
制御ゲート電極17aが多結晶シリコン膜からなり、制
御ゲート電極17aの上側の一部にはコバルトシリサイ
ド層31が形成された構成となる。従って、記憶素子用
ゲート電極18には、論理素子用ゲート電極24を構成
するタングステンからなる導電膜22を含まないように
形成できるため、記憶素子用ソース拡散層19及びドレ
イン拡散層20を形成した後に、トンネル絶縁膜13a
のイオン注入による膜質の劣化を回復するための熱処理
を行なえるようになり、トンネル絶縁膜の信頼性を向上
できる。
【0102】また、論理回路形成領域2に形成される論
理素子用ゲート電極24は、タングステンからなる上部
ゲート電極22aと多結晶シリコンからなる下部ゲート
電極17bとで構成されたポリメタルゲートであるた
め、該ゲート電極24の低抵抗化を実現できる。
【0103】その上、論理素子用ゲート電極24を構成
する導電膜22を用いて、記憶素子用ソース拡散層19
及びドレイン拡散層20の上にコンタクトパッド22A
を論理素子用ゲート電極24のパターニング工程と同一
の工程で形成することができるため、工程を増加させる
ことなく、記憶素子及び論理素子の低抵抗化と、記憶回
路形成領域1の面積の縮小化とを実現できる。
【0104】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0105】図9〜図12は本発明の第3の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を示
している。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理回
路形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタの
みとし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0106】第3の実施形態は、論理素子用ゲート電極
とコンタクトパッドとのパターニングに絶縁膜からなる
ハードマスクを用いる構成を特徴とする。
【0107】まず、図9(a)に示すように、シリコン
からなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込ま
れてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領域
1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導体
基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約9
nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14を堆積する。
【0108】次に、図9(b)に示すように、第1のゲ
ート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化膜、
シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわゆる
ONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15を形
成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形成領
域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レジス
トパターン80をマスクとして、第1の絶縁膜13、第
1のゲート形成膜14及び第2の絶縁膜15をパターニ
ングして、論理回路形成領域2の第1の絶縁膜13、第
1のゲート形成膜14及び第2の絶縁膜15を除去す
る。
【0109】次に、図9(c)に示すように、レジスト
パターン80を除去した後、半導体基板11上の論理回
路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10nm
のゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を形成する。続
いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15及び第3の
絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約100nmの多
結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜17を堆積す
る。その後、第2のゲート形成膜17にドーズ量が約5
×1015cm-2の燐(P)イオンを注入して、該第2の
ゲート形成膜17にN型の導電性を持たせる。なお、こ
の燐イオン注入の際、Pチャネルトランジスタ領域の第
2のゲート形成膜(図示せず)上はレジストマスクで覆
っておき、別工程でP型の不純物を注入してP型の導電
性を持たせても良い。
【0110】次に、図9(d)に示すように、例えばC
VD法により、第2のゲート形成膜17上に全面にわた
って、膜厚が約200nmの酸化シリコンからなる第4
の絶縁膜37を堆積する。
【0111】次に、図9(e)に示すように、第4の絶
縁膜37上に、記憶回路形成領域1をマスクするレジス
トパターン82を形成した後、レジストパターン82を
マスクとして論理回路形成領域2に含まれる第4の絶縁
膜37を除去する。
【0112】次に、図10(a)に示すように、レジス
トパターン82を除去した後、論理回路形成領域2の全
面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート
電極形成用パターンを有するレジストパターン81を形
成する。その後、レジストパターン81をマスクとし
て、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2
の絶縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁
膜37に対して異方性のドライエッチングを行なって、
記憶回路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトン
ネル絶縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮
遊ゲート電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶
縁膜15a、第2のゲート形成膜17からなる制御ゲー
ト電極17a及び第4の絶縁膜37からなる第1の保護
絶縁膜37aを形成する。以下、トンネル絶縁膜13
a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制御
ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用ゲ
ート電極18と呼ぶ。
【0113】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0114】次に、図10(b)に示すように、CVD
法により、半導体基板11上に全面にわたってシリコン
酸化膜を堆積し且つエッチバックを行なうことにより、
記憶素子用ゲート電極18のゲート長方向の側面に、シ
リコン酸化膜からなる記憶素子用側壁絶縁膜38を形成
する。
【0115】次に、図10(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステンからなる導電膜22を堆積する。続
いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nmの窒化
シリコンからなる第5の絶縁膜36を堆積する。
【0116】次に、図10(d)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイ
ン拡散層20上を覆い、且つ、記憶素子用ゲート電極1
8の上側に開口部87aを有するコンタクトパッド形成
パターンと、論理素子のゲート電極形成用パターンとを
持つレジストパターン87を形成する。このレジストパ
ターン87をマスクとして、第5の絶縁膜36に対して
ドライエッチングを行なう。これによって、論理回路形
成領域2には、第5の絶縁膜36からなる論理素子のゲ
ート電極形成用パターンを有する第2の保護絶縁膜36
aが形成される。また、記憶回路形成領域1には、第5
の絶縁膜36からなるコンタクトパッド形成用パターン
を有する第2の保護絶縁膜36bが形成される。
【0117】次に、図11(a)に示すように、レジス
トパターン87を除去した後、第2の保護絶縁膜36a
及び36bをマスクとして、第3の絶縁膜16、第2の
ゲート形成膜17及び導電膜22に対して異方性のドラ
イエッチングを行なう。このエッチングにより、論理回
路形成領域2には、第3の絶縁膜16からなるゲート絶
縁膜16a、第2のゲート形成膜17からなる下部ゲー
ト電極17b及び導電膜22からなる上部ゲート電極2
2aを形成する。また、同時に、記憶回路形成領域1に
は、導電膜22からなり、記憶素子用ソース拡散層19
及びドレイン拡散層20と電気的に接続されたコンタク
トパッド22Aを自己整合的に形成する。このコンタク
トパッド22Aは、記憶素子用ソース拡散層19及びド
レイン拡散層20の各上面から記憶素子用ゲート電極1
8の側面及び上端部に跨って形成される。以下、論理回
路形成領域2に形成された、ゲート絶縁膜16a、下部
ゲート電極17b及び上部ゲート電極22aからなるゲ
ート電極部を論理素子用ゲート電極24と呼ぶ。
【0118】なお、タングステンからなる導電膜22を
エッチングした後、記憶回路形成領域1においては酸化
シリコンからなる第1の保護絶縁膜37aが露出し、ま
た、論理回路形成領域2においては多結晶シリコンから
なる第2のゲート形成膜17が露出する。ここで、多結
晶シリコンのエッチングレートが酸化シリコンよりも大
きいエッチャントを用いれば、第1の保護絶縁膜37a
が保護膜となり、記憶素子用ゲート電極18のエッチン
グを防止することできる。
【0119】次に、図11(b)に示すように、第2の
保護絶縁膜36bをマスクとして、記憶素子用ゲート電
極18上に露出している第1の保護絶縁膜37aを除去
することにより、制御ゲート電極17aの表面を露出す
る。このとき、記憶素子用ゲート電極18の上端部に
は、第1の保護絶縁膜37aが残存する。
【0120】次に、図11(c)に示すように、半導体
基板11上の記憶回路形成領域1をマスクするレジスト
パターン85を形成する。その後、レジストパターン8
5及び第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲート
電極24をマスクとして、半導体基板11に対してドー
ズ量が1×1015cm-2程度で注入エネルギーが約10
keVの砒素イオンを注入することにより、論理回路形
成領域2に論理素子用LDDソース拡散層25と論理素
子用LDDドレイン拡散層26とを形成する。
【0121】次に、図11(d)に示すように、レジス
トパターン85を除去した後、半導体基板11上に全面
にわたってシリコン酸化膜を堆積し且つエッチバックを
行なって、コンタクトパッド22Aの端部側面に酸化シ
リコンからなるパッド用側壁絶縁膜27Cを形成すると
共に、論理素子用ゲート電極24の側面に酸化シリコン
からなる論理素子用側壁絶縁膜27Bを形成する。続い
て、半導体基板11上の記憶回路形成領域1をマスクす
るレジストパターン86を形成した後、レジストパター
ン86、第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲー
ト電極24及び論理素子用側壁絶縁膜27Bをマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が3×1015
-2程度で注入エネルギーが約30keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に比較的高
濃度の論理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイ
ン拡散層30とを形成する。
【0122】次に、図12(a)に示すように、レジス
トパターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等
により、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト
膜を堆積する。続いて、半導体基板11及び制御ゲート
電極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜との間に
シリサイド化反応が生じる程度の熱処理を行なうことに
より、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17
a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0の各上部にコバルトシリサイド層31を選択的に形成
する。
【0123】次に、図12(b)に示すように、半導体
基板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間
絶縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶
素子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、
論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上
のコバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部3
2aを形成する。続いて、層間絶縁膜32に、コンタク
トパッド22Aを露出する第2の開口部32bを形成す
る。
【0124】次に、図12(c)に示すように、層間絶
縁膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20、並
びに論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0とそれぞれ電気的な接続を取るコンタクト33を形成
する。このとき、制御ゲート電極17a、論理素子用ソ
ース拡散層29及びドレイン拡散層30は、コバルトシ
リサイド層31を介してコンタクト33に接続される。
また、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20は、コンタクトパッド22Aを介してコンタクト3
3に接続される。
【0125】このように、第3の実施形態によると、記
憶素子用ゲート電極18は、浮遊ゲート電極14a及び
制御ゲート電極17aが多結晶シリコン膜からなり、制
御ゲート電極17aの上側の一部にはコバルトシリサイ
ド層31が形成された構成となる。従って、記憶素子用
ゲート電極18は、論理素子用ゲート電極24を構成す
るタングステンからなる導電膜22を含まないため、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20を形
成した後に、トンネル絶縁膜13aのイオン注入による
膜質の劣化を回復するための熱処理を行なえるようにな
り、トンネル絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0126】また、論理回路形成領域2に形成される論
理素子用ゲート電極24は、タングステンからなる上部
ゲート電極22aと多結晶シリコンからなる下部ゲート
電極17bとで構成されたポリメタルゲートであるた
め、該ゲート電極24の低抵抗化を実現できる。
【0127】その上、論理素子用ゲート電極24を構成
する導電膜22を用いて、記憶素子用ソース拡散層19
及びドレイン拡散層20の上にコンタクトパッド22A
を論理素子用ゲート電極24のパターニング工程と同一
の工程で形成することができるため、工程を増加させる
ことなく、記憶素子及び論理素子の低抵抗化と、記憶回
路形成領域1の面積の縮小化とを実現できる。
【0128】さらに、第3の実施形態の特徴として、図
11(a)に示すように、論理素子用ゲート電極24及
び記憶素子のコンタクトパッド22Aをパターニングす
る際に、窒化シリコンからなる第5の絶縁膜36から形
成した第2の保護絶縁膜36a及び36bをマスクとし
てエッチングを行なう。このため、レジスト膜から発生
するポリマーによりゲートパターンの寸法が肥大して微
細加工を困難にするという事態の発生を防止することが
できる。
【0129】また、図11(b)に示す記憶素子用ゲー
ト電極18の制御ゲート電極17aの露出工程におい
て、マスクである第2の保護絶縁膜36bは窒化シリコ
ンからなり、記憶素子用ゲート電極18上の第1の保護
絶縁膜37aは酸化シリコンからなるため、第1の保護
絶縁膜37aを確実に除去できるので、プロセスの安定
性を確保できる。
【0130】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0131】図13〜図16は本発明の第4の実施形態
に係る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を
示している。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理
回路形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタ
のみとし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0132】第4の実施形態は、論理素子用ゲート電極
24のパターニングにハードマスクを用い、コンタクト
パッド22Aのパターニングにレジストパターンを用い
る構成を特徴とする。
【0133】まず、図13(a)に示すように、シリコ
ンからなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込
まれてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領
域1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導
体基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約
9nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14を堆積する。
【0134】次に、図13(b)に示すように、第1の
ゲート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわ
ゆるONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15
を形成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形
成領域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レ
ジストパターン80をマスクとして、論理回路形成領域
2に形成されている第1の絶縁膜13、第1のゲート形
成膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。
【0135】次に、図13(c)に示すように、レジス
トパターン80を除去した後、半導体基板11上の論理
回路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10n
mのゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を選択的に形
成する。続いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15
及び第3の絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約10
0nmの多結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜1
7を堆積する。その後、第2のゲート形成膜17にドー
ズ量が約5×1015cm-2の燐(P)イオンを注入し
て、該第2のゲート形成膜17にN型の導電性を持たせ
る。なお、この燐イオン注入の際、Pチャネルトランジ
スタ領域の第2のゲート形成膜(図示せず)上はレジス
トマスクで覆っておき、別工程でP型の不純物を注入し
てP型の導電性を持たせても良い。
【0136】次に、図13(d)に示すように、例えば
CVD法により、第2のゲート形成膜17上に全面にわ
たって、膜厚が約200nmの窒化シリコンからなる第
4の絶縁膜34を堆積する。
【0137】次に、図13(e)に示すように、第4の
絶縁膜34上に、記憶回路形成領域1をマスクするレジ
ストパターン82を形成した後、レジストパターン82
をマスクとして論理回路形成領域2に含まれる第4の絶
縁膜34を除去する。
【0138】次に、図14(a)に示すように、レジス
トパターン82を除去した後、論理回路形成領域2の全
面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート
電極形成用パターンを有するレジストパターン81を形
成する。その後、レジストパターン81をマスクとし
て、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2
の絶縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁
膜34に対して異方性のドライエッチングを行なって、
記憶回路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトン
ネル絶縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮
遊ゲート電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶
縁膜15a、第2のゲート形成膜17からなる制御ゲー
ト電極17a及び第4の絶縁膜34からなる第1の保護
絶縁膜34aを形成する。ここでも、トンネル絶縁膜1
3a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制
御ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用
ゲート電極18と呼ぶ。
【0139】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0140】次に、図14(b)に示すように、CVD
法により、半導体基板11上に全面にわたってシリコン
窒化膜を堆積し且つエッチバックを行なうことにより、
記憶素子用ゲート電極18のゲート長方向の側面に、窒
化シリコンからなる記憶素子用側壁絶縁膜35を形成す
る。
【0141】次に、図14(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステンからなる導電膜22を堆積する。続
いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nmの窒化
シリコンからなる第5の絶縁膜36を堆積する。
【0142】次に、図14(d)に示すように、半導体
基板11上に、記憶回路形成領域1の全面を覆い、且
つ、論理回路形成領域2に論理素子のゲート電極形成用
パターンを持つレジストパターン88を形成する。この
レジストパターン88をマスクとして、第5の絶縁膜3
6に対してドライエッチングを行なうことにより、論理
回路形成領域2に、電極形成パターン形状を有する第2
の保護絶縁膜36aを形成し、記憶回路形成領域1には
全面に第2の保護絶縁膜36cを形成する。
【0143】次に、図15(a)に示すように、レジス
トパターン88を除去した後、第2の保護絶縁膜36a
及び36cをマスクとして、第3の絶縁膜16、第2の
ゲート形成膜17及び導電膜22に対して異方性のドラ
イエッチングを行なう。このエッチングによって、論理
回路形成領域2には、第3の絶縁膜16からなるゲート
絶縁膜16a、第2のゲート形成膜17からなる下部ゲ
ート電極17b、導電膜22からなる上部ゲート電極2
2aを形成する。このとき、記憶回路形成領域1は、そ
の全面に第2の保護絶縁膜36cが形成されているた
め、導電膜22等がエッチングされない。以下、論理回
路形成領域2に形成された、ゲート絶縁膜16a、下部
ゲート電極17b及び上部ゲート電極22aからなるゲ
ート電極部を論理素子用ゲート電極24と呼ぶ。
【0144】次に、図15(b)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子用ゲート電極18の上側に開口
部89aを持つレジストパターン89を形成した後、レ
ジストパターン89をマスクとして、第1の保護絶縁膜
34a、導電膜22及び第2の保護絶縁膜36cに対し
て異方性のドライエッチングを行ない、制御ゲート電極
17aを露出する。このエッチングによって、記憶回路
形成領域1には、第5の絶縁膜36からなる第2の保護
絶縁膜36bと、導電膜22からなり、記憶素子用ソー
ス拡散層19及びドレイン拡散層20と電気的に接続さ
れたコンタクトパッド22Aを形成する。このコンタク
トパッド22Aは、記憶素子用ソース拡散層19及びド
レイン拡散層20の各上面から記憶素子用ゲート電極1
8の側面及び上端部に跨って形成される。
【0145】次に、図15(c)に示すように、レジス
トパターン89を除去した後、半導体基板11上の記憶
回路形成領域1をマスクするレジストパターン85を形
成する。その後、レジストパターン85及び第2の保護
絶縁膜36aを含む論理素子用ゲート電極24をマスク
として、半導体基板11に対してドーズ量が1×10 15
cm-2程度で注入エネルギーが約10keVの砒素イオ
ンを注入することにより、論理回路形成領域2に論理素
子用LDDソース拡散層25と論理素子用LDDドレイ
ン拡散層26とを形成する。
【0146】次に、図15(d)に示すように、レジス
トパターン85を除去した後、半導体基板11上に全面
にわたってシリコン酸化膜を堆積し且つエッチバックを
行なって、コンタクトパッド22Aの端部側面に酸化シ
リコンからなるパッド用側壁絶縁膜27Cを形成すると
共に、論理素子用ゲート電極24の側面に酸化シリコン
からなる論理素子用側壁絶縁膜27Bを形成する。続い
て、半導体基板11上の記憶回路形成領域1をマスクす
るレジストパターン86を形成した後、レジストパター
ン86、第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲー
ト電極24及び論理素子用側壁絶縁膜27Bをマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が3×1015
-2程度で注入エネルギーが約30keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に比較的高
濃度の論理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイ
ン拡散層30とを形成する。
【0147】次に、図16(a)に示すように、レジス
トパターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等
により、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト
膜を堆積する。続いて、半導体基板11及び制御ゲート
電極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜との間に
シリサイド化反応が生じる程度の熱処理を行なうことに
より、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17
a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0の各上部にコバルトシリサイド層31を選択的に形成
する。
【0148】次に、図16(b)に示すように、半導体
基板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間
絶縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶
素子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、
論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上
のコバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部3
2aを形成する。続いて、層間絶縁膜32に、コンタク
トパッド22Aを露出する第2の開口部32bを形成す
る。
【0149】次に、図16(c)に示すように、層間絶
縁膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19及び記憶素子用ドレイン拡散
層20、並びに論理素子用ソース拡散層29及び論理素
子用ドレイン拡散層30とそれぞれ電気的な接続を取る
コンタクト33を形成する。このとき、制御ゲート電極
17a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散
層30は、コバルトシリサイド層31を介してコンタク
ト33に接続される。また、記憶素子用ソース拡散層1
9及びドレイン拡散層20は、コンタクトパッド22A
を介してコンタクト33に接続される。
【0150】このように、第4の実施形態によると、記
憶素子用ゲート電極18は、浮遊ゲート電極14a及び
制御ゲート電極17aが多結晶シリコン膜からなり、制
御ゲート電極17aの上側の一部にはコバルトシリサイ
ド層31が形成された構成となる。従って、記憶素子用
ゲート電極18は、論理素子用ゲート電極24を構成す
るタングステンからなる導電膜22を含まないため、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20を形
成した後に、トンネル絶縁膜13aのイオン注入による
膜質の劣化を回復するための熱処理を行なえるようにな
り、トンネル絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0151】また、論理回路形成領域2に形成される論
理素子用ゲート電極24は、タングステンからなる上部
ゲート電極22aと多結晶シリコンからなる下部ゲート
電極17bとで構成されたポリメタルゲートであるた
め、該ゲート電極24の低抵抗化を実現できる。
【0152】その上、論理素子用ゲート電極24を構成
する導電膜22を用いて、記憶素子用ソース拡散層19
及びドレイン拡散層20の上にコンタクトパッド22A
を形成するため、記憶素子及び論理素子の低抵抗化と、
記憶回路形成領域1の面積の縮小化とを実現できる。
【0153】さらに、第4の実施形態の特徴として、図
15(a)に示すように、論理素子用ゲート電極24を
パターニングする際に、窒化シリコンからなる第5の絶
縁膜36から形成した第2の保護絶縁膜36aをマスク
としてエッチングを行なう。このため、レジスト膜から
発生するポリマーによりゲートパターンの寸法が肥大し
て、微細加工が困難になるという事態の発生を防止する
ことができる。
【0154】また、図15(b)に示すように、記憶回
路形成領域1のコンタクトパッド22Aのパターニング
は、レジストパターン89をマスクとして用い、第1の
保護絶縁膜34a、導電膜22及び第2の絶縁膜36c
に対してエッチングを行なう。このため、第2の保護絶
縁膜36bをマスクパターンに用いないので、第1の保
護絶縁膜34a及び第2の保護絶縁膜36b同士のエッ
チング選択比を考慮する必要がなくなり、プロセスの自
由度が大きくなると共にプロセスの安定度が向上する。
【0155】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0156】図17〜図20は本発明の第5の実施形態
に係る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を
示している。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理
回路形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタ
のみとし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0157】第5の実施形態は、第2のゲート形成膜に
対する不純物の導入を、記憶回路形成領域と論理回路形
成領域とに対して、工程を増やすことなく独立した工程
で行なうことを特徴とする。
【0158】まず、図17(a)に示すように、シリコ
ンからなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込
まれてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領
域1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導
体基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約
9nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14とを順次形成する。
【0159】次に、図17(b)に示すように、第1の
ゲート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわ
ゆるONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15
を形成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形
成領域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レ
ジストパターン80をマスクとして、論理回路形成領域
2に形成されている第1の絶縁膜13、第1のゲート形
成膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。これによっ
て、記憶回路形成領域1には、パターニングされた第1
の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14及び第2の絶縁
膜15が残存する。
【0160】次に、図17(c)に示すように、レジス
トパターン80を除去した後、半導体基板11上の論理
回路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10n
mのゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を選択的に形
成する。続いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15
及び第3の絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約10
0nmの多結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜1
7と、該第2のゲート形成膜17の上に全面にわたって
膜厚が約200nmの窒化シリコンからなる第4の絶縁
膜34を堆積する。
【0161】次に、図17(d)に示すように、第4の
絶縁膜34上に、記憶回路形成領域1をマスクするレジ
ストパターン82を形成した後、レジストパターン82
をマスクとして論理回路形成領域2に含まれる第4の絶
縁膜34を除去する。
【0162】次に、図17(e)に示すように、レジス
トパターン82を除去した後、論理回路形成領域2の全
面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート
電極形成用パターンを有するレジストパターン81を形
成する。その後、レジストパターン81をマスクとし
て、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2
の絶縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁
膜34に対して異方性のドライエッチングを行なって、
記憶回路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトン
ネル絶縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮
遊ゲート電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶
縁膜15a、第2のゲート形成膜17からなる制御ゲー
ト電極17a及び第4の絶縁膜34からなる第1の保護
絶縁膜34aを形成する。ここでも、トンネル絶縁膜1
3a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制
御ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用
ゲート電極18と呼ぶ。
【0163】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0164】次に、図18(a)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子回路形成領域1をマスクするレ
ジストパターン90を形成した後、レジストパターン9
0をマスクとして、ドーズ量が約5×1015cm-2の燐
イオンを第2のゲート形成膜17の論理回路形成領域2
のNチャネルトランジスタ領域に注入して、該第2のゲ
ート形成膜17にN型の導電性を持たせる。なお、この
燐イオン注入の際、Pチャネルトランジスタ領域の第2
のゲート形成膜(図示せず)上はレジストマスクで覆っ
ておき、別工程でP型の不純物を注入してP型の導電性
を持たせても良い。
【0165】次に、図18(b)に示すように、レジス
トパターン90を除去した後、CVD法により、半導体
基板11上に全面にわたってシリコン窒化膜を堆積し且
つエッチバックを行なうことにより、記憶素子用ゲート
電極18のゲート長方向の側面に、窒化シリコンからな
る記憶素子用側壁絶縁膜35を形成する。
【0166】次に、図18(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステンからなる導電膜22を堆積する。続
いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nmの窒化
シリコンからなる第5の絶縁膜36を堆積する。
【0167】次に、図18(d)に示すように、半導体
基板11上に、記憶回路形成領域1の全面を覆い、且つ
論理回路形成領域2に論理素子のゲート電極形成用パタ
ーンを有するレジストパターン88を形成する。このレ
ジストパターン88をマスクとして、第5の保護絶縁膜
36に対してドライエッチングを行なうことにより、論
理回路形成領域2に、電極形成パターン形状を有する第
2の保護絶縁膜36aを形成し、記憶回路形成領域1に
は全面に第2の保護絶縁膜36cを形成する。
【0168】次に、図19(a)に示すように、レジス
トパターン88を除去した後、第2の保護絶縁膜36a
及び36cをマスクとして、第3の絶縁膜16、第2の
ゲート形成膜17及び導電膜22に対して異方性のドラ
イエッチングを行なう。このエッチングによって、論理
回路形成領域2には、第3の絶縁膜16からなるゲート
絶縁膜16a、第2のゲート形成膜17からなる下部ゲ
ート電極17b及び導電膜22からなる上部ゲート電極
22aを形成する。このとき、記憶回路形成領域1は、
その全面に第2の保護絶縁膜36cが形成されているた
め、導電膜22等がエッチングされない。以下、論理回
路形成領域2に形成された、ゲート絶縁膜16a、下部
ゲート電極17b及び上部ゲート電極22aからなるゲ
ート電極部を論理素子用ゲート電極24と呼ぶ。
【0169】次に、図19(b)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子用ゲート電極18の上側に開口
部89aを持つレジストパターン89を形成した後、レ
ジストパターン89をマスクとして、第1の保護絶縁膜
34a、導電膜22及び第2の保護絶縁膜36cに対し
て異方性のドライエッチングを行ない、制御ゲート電極
17aを露出する。このエッチングによって、記憶回路
形成領域1には、第5の絶縁膜36からなる第2の保護
絶縁膜36bと、導電膜22からなり、記憶素子用ソー
ス拡散層19及びドレイン拡散層20と電気的に接続さ
れたコンタクトパッド22Aを形成する。このコンタク
トパッド22Aは、記憶素子用ソース拡散層19及びド
レイン拡散層20の各上面から記憶素子用ゲート電極1
8の側面及び上端部に跨って形成される。
【0170】次に、図19(c)に示すように、レジス
トパターン89を除去した後、第2の保護絶縁膜36a
を含む論理素子用ゲート電極24及び第2の保護絶縁膜
36bをマスクとして、半導体基板11に対してドーズ
量が1×1015cm-2程度で注入エネルギーが約10k
eVの砒素イオンを注入することにより、論理回路形成
領域2に論理素子用LDDソース拡散層25と論理素子
用LDDドレイン拡散層26とを形成する。このとき、
記憶素子用ゲート電極18の上部の制御ゲート電極17
aの表面が露出しているため、該制御ゲート電極17a
の導電型がN型となる。
【0171】次に、図19(d)に示すように、半導体
基板11上に全面にわたってシリコン酸化膜を堆積し且
つエッチバックを行なって、コンタクトパッド22Aの
端部側面に酸化シリコンからなるパッド用側壁絶縁膜2
7Cを形成すると共に、論理素子用ゲート電極24の側
面に酸化シリコンからなる論理素子用側壁絶縁膜27B
を形成する。続いて、論理素子用ゲート電極24、論理
素子用側壁絶縁膜27B、第2の保護絶縁膜36b及び
パッド用側壁絶縁膜27Cをマスクとして、半導体基板
11に対してドーズ量が3×1015cm-2程度で注入エ
ネルギーが約30keVの砒素イオンを注入する。これ
により、論理回路形成領域2には、比較的高濃度の論理
素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイン拡散層3
0とを形成する。この場合も、制御ゲート電極17aの
露出部分に、同時に砒素イオンが注入されるため、該制
御ゲート電極17aは、その不純物濃度が大きくなり、
より低抵抗となる。
【0172】次に、図20(a)に示すように、蒸着法
又はスパッタ法等により、半導体基板11上の全面にわ
たって、コバルト膜を堆積する。続いて、半導体基板1
1及び制御ゲート電極17aのシリコンの露出部分とコ
バルト膜との間にシリサイド化反応が生じる程度の熱処
理を行なうことにより、記憶素子用ゲート電極18の制
御ゲート電極17a、論理素子用ソース拡散層29及び
ドレイン拡散層30の各上部にコバルトシリサイド層3
1を選択的に形成する。
【0173】次に、図20(b)に示すように、半導体
基板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間
絶縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶
素子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、
論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上
のコバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部3
2aを形成する。続いて、層間絶縁膜32に、コンタク
トパッド22Aを露出する第2の開口部32bを形成す
る。
【0174】次に、図20(c)に示すように、層間絶
縁膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19及び記憶素子用ドレイン拡散
層20、並びに論理素子用ソース拡散層29及び論理素
子用ドレイン拡散層30とそれぞれ電気的な接続を取る
コンタクト33を形成する。このとき、制御ゲート電極
17a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散
層30は、コバルトシリサイド層31を介してコンタク
ト33に接続される。また、記憶素子用ソース拡散層1
9及びドレイン拡散層20は、コンタクトパッド22A
を介してコンタクト33に接続される。
【0175】このように、第5の実施形態によると、記
憶素子用ゲート電極18は、浮遊ゲート電極14a及び
制御ゲート電極17aが多結晶シリコン膜からなり、制
御ゲート電極17aの上側の一部にはコバルトシリサイ
ド層31が形成された構成となる。従って、記憶素子用
ゲート電極18は、論理素子用ゲート電極24を構成す
るタングステンからなる導電膜22を含まないため、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20を形
成した後に、トンネル絶縁膜13aのイオン注入による
膜質の劣化を回復するための熱処理を行なえるようにな
り、トンネル絶縁膜の信頼性を向上できる。
【0176】また、論理回路形成領域2に形成される論
理素子用ゲート電極24は、タングステンからなる上部
ゲート電極22aと多結晶シリコンからなる下部ゲート
電極17bとで構成されたポリメタルゲートであるた
め、該ゲート電極24の低抵抗化を実現できる。
【0177】その上、論理素子用ゲート電極24を構成
する導電膜22を用いて、記憶素子用ソース拡散層19
及びドレイン拡散層20の上にコンタクトパッド22A
を形成するため、記憶素子及び論理素子の低抵抗化と、
記憶回路形成領域1の面積の縮小化とを実現できる。
【0178】さらに、第5の実施形態の特徴として、第
2のゲート形成膜17に対して、記憶回路形成領域1と
論理回路形成領域2とに分けて不純物の導入を行なう。
具体的には、図18(a)に示すように、記憶素子用ソ
ース拡散層19及びドレイン拡散層20に対する熱処理
の後に、論理回路形成領域2の第2のゲート形成膜17
に対してのみ不純物注入を行なう一方、図19(c)及
び図19(d)に示すように、導電膜22を堆積した
後、論理回路形成領域2におけるソース拡散層25、2
9及びドレイン拡散層26、30を形成する際に、記憶
素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17aに不純物
注入を行なう。これにより、第2のゲート形成膜17に
おける論理回路形成領域2に属する部分は熱処理を被る
工程数が減るため、デュアルゲート方式であっても、N
型不純物とP型不純物との相互拡散を抑制することがで
きる。その上、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート
電極17aに対する不純物注入は、論理回路形成領域2
におけるソース・ドレイン拡散層の形成時に行なうた
め、工程数が増加しない。
【0179】なお、第5の実施形態においては、論理素
子用ゲート電極24のパターニングにハードマスクであ
る第2の保護絶縁膜36aを用い、コンタクトパッド2
2Aの形成にレジストパターン89を用いたが、第2の
実施形態のように、レジストパターン87で同時にパタ
ーニングしても良く、また、第3の実施形態のように、
コンタクトパッド22Aに対してもハードマスクである
第2の保護絶縁膜36bを用いても良い。但し、ハード
マスクを用いてパターニングを行なう場合には、第4の
絶縁膜34及び第5の絶縁膜36に、互いのエッチング
選択比が大きい材料を選択する必要がある。
【0180】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0181】図21〜図24は本発明の第6の実施形態
に係る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を
示している。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理
回路形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタ
のみとし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0182】第6の実施形態は、記憶素子用側壁絶縁膜
と記憶素子用ゲート電極上に形成される第1の保護絶縁
膜との組成をエッチング選択比が大きくなる構成とする
ことを特徴とする。
【0183】まず、図21(a)に示すように、シリコ
ンからなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込
まれてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領
域1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導
体基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約
9nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14を堆積する。
【0184】次に、図21(b)に示すように、第1の
ゲート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわ
ゆるONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15
を形成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形
成領域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レ
ジストパターン80をマスクとして、論理回路形成領域
2に形成されている第1の絶縁膜13、第1のゲート形
成膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。
【0185】次に、図21(c)に示すように、レジス
トパターン80を除去した後、半導体基板11上の論理
回路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10n
mのゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を選択的に形
成する。続いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15
及び第3の絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約10
0nmの多結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜1
7を堆積する。その後、第2のゲート形成膜17にドー
ズ量が約5×1015cm-2の燐(P)イオンを注入し
て、該第2のゲート形成膜17にN型の導電性を持たせ
る。なお、この燐イオン注入の際、Pチャネルトランジ
スタ領域の第2のゲート形成膜(図示せず)上はレジス
トマスクで覆っておき、別工程でP型の不純物を注入し
てP型の導電性を持たせても良い。
【0186】次に、図21(d)に示すように、例えば
CVD法により、第2のゲート形成膜17上に全面にわ
たって、膜厚が約200nmの酸化シリコンからなる第
4の絶縁膜37を堆積する。
【0187】次に、図21(e)に示すように、第4の
絶縁膜37上に、記憶回路形成領域1をマスクするレジ
ストパターン82を形成した後、レジストパターン82
をマスクとして論理回路形成領域2に含まれる第4の絶
縁膜37を除去する。
【0188】次に、図22(a)に示すように、レジス
トパターン82を除去した後、論理回路形成領域2の全
面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート
電極形成用パターンを有するレジストパターン81を形
成する。その後、レジストパターン81をマスクとし
て、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2
の絶縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁
膜37に対して異方性のドライエッチングを行なって、
記憶回路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトン
ネル絶縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮
遊ゲート電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶
縁膜15a、第2のゲート形成膜17からなる制御ゲー
ト電極17a及び第4の絶縁膜37からなる第1の保護
絶縁膜37aを形成する。ここでも、トンネル絶縁膜1
3a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制
御ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用
ゲート電極18と呼ぶ。
【0189】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0190】次に、図22(b)に示すように、CVD
法により、半導体基板11上に全面にわたってシリコン
窒化膜を堆積し且つエッチバックを行なうことにより、
記憶素子用ゲート電極18のゲート長方向の側面に、窒
化シリコンからなる記憶素子用側壁絶縁膜35を形成す
る。
【0191】次に、図22(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステンからなる導電膜22を堆積する。続
いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nmの窒化
シリコンからなる第5の絶縁膜36を堆積する。
【0192】次に、図22(d)に示すように、半導体
基板11上に、記憶回路形成領域1の全面を覆い、且
つ、論理回路形成領域2に論理素子のゲート電極形成用
パターンを持つレジストパターン88を形成する。この
レジストパターン88をマスクとして、第5の絶縁膜3
6に対してドライエッチングを行なうことにより、論理
回路形成領域2に、電極形成パターン形状を有する第2
の保護絶縁膜36aを形成し、記憶回路形成領域1には
全面に第2の保護絶縁膜36cを形成する。
【0193】次に、図23(a)に示すように、レジス
トパターン88を除去した後、第2の保護絶縁膜36a
及び36cをマスクとして、第3の絶縁膜16、第2の
ゲート形成膜17及び導電膜22に対して異方性のドラ
イエッチングを行なう。このエッチングによって、論理
回路形成領域2には、第3の絶縁膜16からなるゲート
絶縁膜16a、第2のゲート形成膜17からなる下部ゲ
ート電極17b、導電膜22からなる上部ゲート電極2
2aを形成する。このとき、記憶回路形成領域1は、そ
の全面に第2の保護絶縁膜36cが形成されているた
め、導電膜22等がエッチングされない。以下、論理回
路形成領域2に形成された、ゲート絶縁膜16a、下部
ゲート電極17b及び上部ゲート電極22aからなるゲ
ート電極部を論理素子用ゲート電極24と呼ぶ。
【0194】次に、図23(b)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子用ゲート電極18の上側に開口
部89aを持つレジストパターン89を形成した後、レ
ジストパターン89をマスクとして、第1の保護絶縁膜
37a、導電膜22及び第2の保護絶縁膜36cに対し
て異方性のドライエッチングを行ない、制御ゲート電極
17aを露出する。このエッチングによって、記憶回路
形成領域1には、導電膜22からなり、記憶素子用ソー
ス拡散層19及びドレイン拡散層20と電気的に接続さ
れたコンタクトパッド22Aと、コンタクトパッド22
A上に第5の絶縁膜36からなる第2の保護絶縁膜36
bとが形成される。このコンタクトパッド22Aは、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20の各
上面から記憶素子用ゲート電極18の側面及び上端部に
跨って形成される。
【0195】次に、図23(c)に示すように、レジス
トパターン89を除去した後、半導体基板11上の記憶
回路形成領域1をマスクするレジストパターン85を形
成する。その後、形成したレジストパターン85及び第
2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲート電極24
をマスクとして、半導体基板11に対してドーズ量が1
×1015cm-2程度で注入エネルギーが約10keVの
砒素イオンを注入することにより、論理回路形成領域2
に論理素子用LDDソース拡散層25と論理素子用LD
Dドレイン拡散層26とを形成する。
【0196】次に、図23(d)に示すように、レジス
トパターン85を除去した後、半導体基板11上に全面
にわたってシリコン酸化膜を堆積し且つエッチバックを
行なって、コンタクトパッド22Aの端部側面に酸化シ
リコンからなるパッド用側壁絶縁膜27Cを形成すると
共に、論理素子用ゲート電極24の側面に酸化シリコン
からなる論理素子用側壁絶縁膜27Bを形成する。続い
て、半導体基板11上の記憶回路形成領域1をマスクす
るレジストパターン86を形成した後、レジストパター
ン86、第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲー
ト電極24及び論理素子用側壁絶縁膜27Bをマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が3×1015
-2程度で注入エネルギーが約30keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に比較的高
濃度の論理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイ
ン拡散層30とを形成する。
【0197】次に、図24(a)に示すように、レジス
トパターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等
により、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト
膜を堆積する。続いて、半導体基板11及び制御ゲート
電極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜との間に
シリサイド化反応が生じる程度の熱処理を行なうことに
より、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17
a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0の各上部にコバルトシリサイド層31を選択的に形成
する。
【0198】次に、図24(b)に示すように、半導体
基板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間
絶縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶
素子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、
論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上
のコバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部3
2aを形成する。続いて、層間絶縁膜32にコンタクト
パッド22Aを露出する第2の開口部32bを形成す
る。
【0199】次に、図24(c)に示すように、層間絶
縁膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19及び記憶素子用ドレイン拡散
層20、並びに論理素子用ソース拡散層29及び論理素
子用ドレイン拡散層30とそれぞれ電気的な接続を取る
コンタクト33を形成する。このとき、制御ゲート電極
17a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散
層30は、コバルトシリサイド層31を介してコンタク
ト33に接続される。また、記憶素子用ソース拡散層1
9及びドレイン拡散層20は、コンタクトパッド22A
を介してコンタクト33に接続される。
【0200】以上説明したように、第6の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法は、第4の実施形態と同様
の効果を得られる上に、第1の保護絶縁膜37aに酸化
シリコンを用い、且つ、記憶素子用側壁絶縁膜35に窒
化シリコンを用いることを特徴とする。これにより、図
23(b)に示す制御ゲート電極17aの露出工程にお
いて、コンタクトパッド22Aを形成する際のマスクの
位置合わせのマージンを拡大できる。ここで、マスクの
位置合わせのマージンを拡大できる効果を図面に基づい
て説明する。
【0201】図25(a)は第6の実施形態に係る半導
体記憶装置の記憶素子用のコンタクトパッドのパターニ
ング工程を模式的に表わしており、図25(b)は比較
用のパターニング工程を表わしている。なお、図25
(a)及び図25(b)において、図23(a)〜図2
3(d)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符
号を付すことにより説明を省略する。
【0202】まず、図23(b)に示すパターニング工
程において、図25(a)に示すように、マスク位置が
図面の右方向にずれたとする。しかしながら、本実施形
態においては、記憶素子用壁絶縁膜35と、制御ゲート
電極17a上の第1の保護絶縁膜37aとは、膜の組成
の違いによってエッチングレートが異なるため、第1の
保護絶縁膜37aの除去時に記憶素子用側壁絶縁膜35
が除去されることがなく、コンタクトパッド22Aを形
成する際のマスク合わせのマージンが拡大することにな
る。
【0203】一方、図25(b)に示すように、記憶素
子用側壁絶縁膜35Bと第1の保護絶縁膜37aとが同
一の組成であるような場合、例えば共に酸化シリコンか
らなる場合には、両者のエッチングレートは共に等し
い。その結果、第1の保護絶縁膜37aを除去するのと
同時に記憶素子用側壁絶縁膜35Bも除去されてしまう
ため、不具合の原因となる。
【0204】なお、第2〜第6の各実施形態において
も、記憶素子用側壁絶縁膜と、制御ゲート電極17a上
の第1の保護絶縁膜との組成をエッチング選択比が大き
い構成とすることにより、第6の実施形態と同等の効果
を得ることができる。
【0205】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0206】図26〜図29は本発明の第7の実施形態
に係る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を
示している。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理
回路形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタ
のみとし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0207】第7の実施形態は、記憶素子及び論理素子
を覆う絶縁膜と層間絶縁膜とのエッチング選択比を大き
くすることにより、セルフアラインコンタクト(SA
C)構造を可能とすることを特徴とする。
【0208】まず、図26(a)に示すように、シリコ
ンからなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込
まれてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領
域1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導
体基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約
9nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14を堆積する。
【0209】次に、図26(b)に示すように、第1の
ゲート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわ
ゆるONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15
を形成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形
成領域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レ
ジストパターン80をマスクとして、論理回路形成領域
2に形成されている第1の絶縁膜13、第1のゲート形
成膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。
【0210】次に、図26(c)に示すように、レジス
トパターン80を除去した後、半導体基板11上の論理
回路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10n
mのゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を選択的に形
成する。続いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15
及び第3の絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約10
0nmの多結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜1
7を堆積する。その後、第2のゲート形成膜17にドー
ズ量が約5×1015cm-2の燐(P)イオンを注入し
て、該第2のゲート形成膜17にN型の導電性を持たせ
る。なお、この燐イオン注入の際、Pチャネルトランジ
スタ領域の第2のゲート形成膜(図示せず)上はレジス
トマスクで覆っておき、別工程でP型の不純物を注入し
てP型の導電性を持たせても良い。
【0211】次に、図26(d)に示すように、例えば
CVD法により、第2のゲート形成膜17上に全面にわ
たって、膜厚が約200nmの窒化シリコンからなる第
4の絶縁膜34を堆積する。
【0212】次に、図26(e)に示すように、第4の
絶縁膜34上に、記憶回路形成領域1をマスクするレジ
ストパターン82を形成した後、レジストパターン82
をマスクとして論理回路形成領域2に含まれる第4の絶
縁膜34を除去する。
【0213】次に、図27(a)に示すように、レジス
トパターン82を除去した後、論理回路形成領域2の全
面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート
電極形成用パターンを有するレジストパターン81を形
成する。その後、レジストパターン81をマスクとし
て、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2
の絶縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁
膜34に対して異方性のドライエッチングを行なって、
記憶回路形成領域1に、第1の絶縁膜13からなるトン
ネル絶縁膜13a、第1のゲート形成膜14からなる浮
遊ゲート電極14a、第2の絶縁膜15からなる容量絶
縁膜15a、第2のゲート形成膜17からなる制御ゲー
ト電極17a及び第4の絶縁膜34からなる第1の保護
絶縁膜34aを形成する。ここでも、トンネル絶縁膜1
3a、浮遊ゲート電極14a、容量絶縁膜15a及び制
御ゲート電極17aからなるゲート電極部を記憶素子用
ゲート電極18と呼ぶ。
【0214】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0215】次に、図27(b)に示すように、CVD
法により、半導体基板11上に全面にわたってシリコン
窒化膜を堆積し且つエッチバックを行なうことにより、
記憶素子用ゲート電極18のゲート長方向の側面に、窒
化シリコンからなる記憶素子用側壁絶縁膜35を形成す
る。
【0216】次に、図27(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18を含む全面に膜厚が約150
nmのタングステンからなる導電膜22を堆積する。続
いて、該導電膜22の上に、膜厚が約100nmの窒化
シリコンからなる第5の絶縁膜36を堆積する。
【0217】次に、図27(d)に示すように、半導体
基板11上に、記憶回路形成領域1の全面を覆い、且
つ、論理回路形成領域2に論理素子のゲート電極形成用
パターンを持つレジストパターン88を形成する。この
レジストパターン88をマスクとして、第5の絶縁膜3
6に対してドライエッチングを行なうことにより、論理
回路形成領域2に、電極形成パターン形状を有する第2
の保護絶縁膜36aを形成し、記憶回路形成領域1には
全面に第2の保護絶縁膜36cを形成する。
【0218】次に、図28(a)に示すように、レジス
トパターン88を除去した後、第2の保護絶縁膜36a
及び36cをマスクとして、第3の絶縁膜16、第2の
ゲート形成膜17及び導電膜22に対して異方性のドラ
イエッチングを行なう。このエッチングによって、論理
回路形成領域2には、第3の絶縁膜16からなるゲート
絶縁膜16a、第2のゲート形成膜17からなる下部ゲ
ート電極17b、導電膜22からなる上部ゲート電極2
2aを形成する。このとき、記憶回路形成領域1は、そ
の全面に第2の保護絶縁膜36cが形成されているた
め、導電膜22等がエッチングされない。以下、論理回
路形成領域2に形成された、ゲート絶縁膜16a、下部
ゲート電極17b及び上部ゲート電極22aからなるゲ
ート電極部を論理素子用ゲート電極24と呼ぶ。
【0219】次に、図28(b)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子用ゲート電極18の上側に開口
部89aを持つレジストパターン89を形成した後、レ
ジストパターン89をマスクとして、第1の保護絶縁膜
34a、導電膜22及び第2の保護絶縁膜36cに対し
て異方性のドライエッチングを行ない、制御ゲート電極
17aを露出する。このエッチングによって、記憶回路
形成領域1には、導電膜22からなり、記憶素子用ソー
ス拡散層19及びドレイン拡散層20と電気的に接続さ
れたコンタクトパッド22Aと、コンタクトパッド22
A上に第5の絶縁膜36からなる第2の保護絶縁膜36
bとが形成される。このコンタクトパッド22Aは、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20の各
上面から記憶素子用ゲート電極18の側面及び上端部に
跨って形成される。
【0220】次に、図28(c)に示すように、レジス
トパターン89を除去した後、半導体基板11上の記憶
回路形成領域1をマスクするレジストパターン85を形
成する。その後、レジストパターン85及び第2の保護
絶縁膜36aを含む論理素子用ゲート電極24をマスク
として、半導体基板11に対してドーズ量が1×10 15
cm-2程度で注入エネルギーが約10keVの砒素イオ
ンを注入することにより、論理回路形成領域2に論理素
子用LDDソース拡散層25と論理素子用LDDドレイ
ン拡散層26とを形成する。
【0221】次に、図28(d)に示すように、レジス
トパターン85を除去した後、半導体基板11上に全面
にわたってシリコン窒化膜を堆積し且つエッチバックを
行なって、コンタクトパッド22Aの端部側面に窒化シ
リコンからなるパッド用側壁絶縁膜40Aを形成すると
共に、論理素子用ゲート電極24の側面に窒化シリコン
からなる論理素子用側壁絶縁膜40Bを形成する。続い
て、半導体基板11上の記憶回路形成領域1をマスクす
るレジストパターン86を形成した後、レジストパター
ン86、第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲー
ト電極24及び論理素子用側壁絶縁膜40Bをマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が3×1015
-2程度で注入エネルギーが約30keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に比較的高
濃度の論理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイ
ン拡散層30とを形成する。
【0222】次に、図29(a)に示すように、レジス
トパターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等
により、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト
膜を堆積する。続いて、半導体基板11及び制御ゲート
電極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜との間に
シリサイド化反応が生じる程度の熱処理を行なうことに
より、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17
a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0の各上部にコバルトシリサイド層31を形成する。
【0223】次に、図29(b)に示すように、半導体
基板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間
絶縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶
素子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、
論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上
のコバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部3
2aを形成する。続いて、層間絶縁膜32に、コンタク
トパッド22Aを露出する第2の開口部32bを形成す
る。
【0224】次に、図29(c)に示すように、層間絶
縁膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19及び記憶素子用ドレイン拡散
層20、並びに論理素子用ソース拡散層29及び論理素
子用ドレイン拡散層30とそれぞれ電気的な接続を取る
コンタクト33を形成する。このとき、制御ゲート電極
17a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散
層30は、コバルトシリサイド層31を介してコンタク
ト33に接続される。また、記憶素子用ソース拡散層1
9及びドレイン拡散層20は、コンタクトパッド22A
を介してコンタクト33に接続される。
【0225】このように、第7の実施形態は、第4の実
施形態と同様に、論理素子用ゲート電極24はハードマ
スクである第1の保護絶縁膜36aによりパターニング
を行ない、コンタクトパッド22Aはレジストパターン
89によりパターニングを行なうため、パターニングの
精度を向上できる。
【0226】その上、図29(b)に示すコンタクトホ
ール形成工程において、層間絶縁膜32の論理素子形成
領域2に第1の開口部32aを形成する際に、論理素子
用ゲート電極24は、上面が窒化シリコンからなる第2
の保護絶縁膜36aにより覆われ、且つ、側面が窒化シ
リコンからなる論理素子用側壁絶縁膜40Bにより覆わ
れているため、第1の開口部32aを論理素子用ゲート
電極24の側部と重なるように、すなわち自己整合的に
形成できる。
【0227】同様に、層間絶縁膜32の記憶素子形成領
域1においても、コンタクトパッド22Aは、上面が窒
化シリコンからなる第2の保護絶縁膜36bにより覆わ
れ、且つ、側面が窒化シリコンからなるパッド用側壁絶
縁膜40Aにより覆われているため、第1の開口部32
aをコンタクトパッド22Aの側部と重なるように形成
できる。従って、記憶回路形成領域1及び論理回路形成
領域2においてコンタクト33のマスク合わせのマージ
ンを大幅に拡大でき、セルフアラインコンタクトとして
形成できるため、チップ面積をさらに縮小することがで
きる。
【0228】なお、第1〜7の各実施形態においても、
記憶素子及び論理素子の各ゲート電極の上面及び側面に
形成される絶縁膜と層間絶縁膜とに対して、互いに異な
る組成で且つエッチング選択比を大きくできる材料を用
いると、第7の実施形態と同様にチップ面積の縮小化が
容易となる。一例を挙げると、第2の実施形態におい
て、図7(c)の論理素子用側壁絶縁膜27B及びパッ
ド用側壁絶縁膜27Cを共に窒化シリコンにより形成す
ればよい。
【0229】(第8の実施形態)以下、本発明の第8の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0230】図30〜図33は本発明の第8の実施形態
に係る半導体記憶装置の製造方法の工程順の断面構成を
示している。ここでも、第1の実施形態と同様に、論理
回路形成領域のトランジスタをNチャネルトランジスタ
のみとし、Pチャネルトランジスタを省略する。
【0231】第8の実施形態は、記憶素子及び論理素子
の各ゲート電極の上面及び側面に形成される絶縁膜と層
間絶縁膜との組成が異なることと、第2のゲート形成膜
と導電膜を用いて、ポリメタルゲートである論理素子用
ゲート電極24と抵抗素子42とを同一の工程で形成す
ることとを特徴とする。
【0232】まず、図30(a)に示すように、シリコ
ンからなる半導体基板11上に、酸化シリコンが埋め込
まれてなる素子分離領域12によって、記憶回路形成領
域1と論理回路形成領域2とに区画する。その後、半導
体基板11上の全面に、例えば熱酸化法により膜厚が約
9nmのトンネル絶縁膜となる第1の絶縁膜13を堆積
し、CVD法により第1の絶縁膜13の上に膜厚が約2
50nmの多結晶シリコンからなる第1のゲート形成膜
14を堆積する。
【0233】次に、図30(b)に示すように、第1の
ゲート形成膜14の上に全面にわたってシリコン酸化
膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜の積層体、いわ
ゆるONO膜構造の容量絶縁膜となる第2の絶縁膜15
を形成する。その後、第2の絶縁膜15上に記憶回路形
成領域1を覆うレジストパターン80を形成した後、レ
ジストパターン80をマスクとして、論理回路形成領域
2に形成されている第1の絶縁膜13、第1のゲート形
成膜14及び第2の絶縁膜15を除去する。
【0234】次に、図30(c)に示すように、レジス
トパターン80を除去した後、半導体基板11上の論理
回路形成領域2に、例えば熱酸化法により膜厚が10n
mのゲート絶縁膜となる第3の絶縁膜16を選択的に形
成する。続いて、CVD法等により、第2の絶縁膜15
及び第3の絶縁膜16上に全面にわたって膜厚が約10
0nmの多結晶シリコンからなる第2のゲート形成膜1
7を堆積する。その後、第2のゲート形成膜17にドー
ズ量が約5×1015cm-2の燐(P)イオンを注入し
て、該第2のゲート形成膜17にN型の導電性を持たせ
る。なお、この燐イオン注入の際、Pチャネルトランジ
スタ領域の第2のゲート形成膜(図示せず)上はレジス
トマスクで覆っておき、別工程でP型の不純物を注入し
てP型の導電性を持たせても良い。
【0235】次に、図30(d)に示すように、例えば
CVD法により、第2のゲート形成膜17上に全面にわ
たって、膜厚が約200nmの窒化シリコンからなる第
4の絶縁膜34を堆積する。
【0236】次に、図30(e)に示すように、第4の
絶縁膜34上に、記憶回路形成領域1及び論理回路形成
領域2内の素子分離領域12における抵抗素子形成領域
をマスクするレジストパターン91を形成した後、レジ
ストパターン91をマスクとして第4の絶縁膜34を除
去する。これにより、論理回路形成領域2内の素子分離
領域12には第4の絶縁膜34からなる抵抗保護絶縁膜
34bが形成される。
【0237】次に、図31(a)に示すように、レジス
トパターン91を除去した後、論理回路形成領域2の全
面を覆い、且つ記憶回路形成領域1に記憶素子のゲート
電極形成用パターンを有するレジストパターン81を形
成する。その後、レジストパターン81をマスクとし
て、第1の絶縁膜13、第1のゲート形成膜14、第2
の絶縁膜15、第2のゲート形成膜17及び第4の絶縁
膜34に対して異方性のドライエッチングを行なって、
記憶回路形成領域1に第7の実施形態と同様な構成を持
つ記憶素子用ゲート電極18を形成する。
【0238】続いて、レジストパターン81をマスクと
し、半導体基板11に対してドーズ量が2×1015cm
-2程度で注入エネルギーが約30keVの燐イオンを注
入することにより、半導体基板11の記憶回路形成領域
1における記憶素子用ゲート電極18の側方部分に記憶
素子用ソース拡散層19と記憶素子用ドレイン拡散層2
0とを選択的に形成する。この後、レジストパターン8
1を除去した後、トンネル絶縁膜13aのイオン注入に
よる膜質の劣化を回復させてその物理特性を改善するた
めに、記憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層
20が形成された半導体基板11に対して約900℃の
熱処理を行なう。
【0239】次に、図31(b)に示すように、CVD
法により、半導体基板11上に全面にわたってシリコン
窒化膜を堆積し且つエッチバックを行なうことにより、
記憶素子用ゲート電極18のゲート長方向の側面に、窒
化シリコンからなる記憶素子用側壁絶縁膜35を形成す
る。このとき、抵抗保護絶縁膜34bの側面にも窒化シ
リコンからなる側壁絶縁膜35aが形成される。
【0240】次に、図31(c)に示すように、CVD
法、蒸着法又はスパッタ法により、半導体基板11上の
記憶素子用ゲート電極18及び抵抗保護絶縁膜34bを
含む全面に膜厚が約150nmのタングステンからなる
導電膜22を堆積する。続いて、該導電膜22の上に、
膜厚が約100nmの窒化シリコンからなる第5の絶縁
膜36を堆積する。
【0241】次に、図31(d)に示すように、半導体
基板11上に、記憶回路形成領域1の全面を覆い、且
つ、論理回路形成領域2に論理素子のゲート電極形成用
パターンと、抵抗素子の端子形成用パターンであって抵
抗保護絶縁膜34bの両端部の上方をそれぞれ跨ぐパタ
ーンとを有するレジストパターン92を形成する。この
レジストパターン92をマスクとして、第5の絶縁膜3
6に対してドライエッチングを行なうことにより、論理
回路形成領域2に、電極形成パターン形状を有する第2
の保護絶縁膜36aと抵抗端子形成パターンを有する第
2の保護絶縁膜36dとを形成し、記憶回路形成領域1
には全面に第2の保護絶縁膜36cを形成する。
【0242】次に、図32(a)に示すように、レジス
トパターン92を除去した後、第2の保護絶縁膜36
a、36c及び36dをマスクとして、第3の絶縁膜1
6、第2のゲート形成膜17及び導電膜22に対して異
方性のドライエッチングを行なう。このエッチングによ
って、論理回路形成領域2には、第7の実施形態と同様
な構成を持つ論理素子用ゲート電極24を形成すると共
に、第2のゲート形成膜17からなる抵抗素子本体17
c及び該抵抗素子本体17cの両端部とそれぞれ接触す
る導電膜22からなる抵抗端子22cにより構成された
抵抗素子42を形成する。
【0243】次に、図32(b)に示すように、半導体
基板11上に、記憶素子用ゲート電極18の上側に開口
部89aを持つレジストパターン89を形成した後、レ
ジストパターン89をマスクとして、第1の保護絶縁膜
34a、導電膜22及び第2の保護絶縁膜36cに対し
て異方性のドライエッチングを行ない、制御ゲート電極
17aを露出する。このエッチングによって、記憶回路
形成領域1には、導電膜22からなり、記憶素子用ソー
ス拡散層19及びドレイン拡散層20と電気的に接続さ
れたコンタクトパッド22Aと、コンタクトパッド22
A上に第5の絶縁膜36からなる第2の保護絶縁膜36
bとが形成される。このコンタクトパッド22Aは、記
憶素子用ソース拡散層19及びドレイン拡散層20の各
上面から記憶素子用ゲート電極18の側面及び上端部に
跨って形成される。
【0244】次に、図32(c)に示すように、レジス
トパターン89を除去した後、半導体基板11上の記憶
回路形成領域1をマスクするレジストパターン85を形
成する。その後、レジストパターン85及び第2の保護
絶縁膜36aを含む論理素子用ゲート電極24をマスク
として、半導体基板11に対してドーズ量が1×10 15
cm-2程度で注入エネルギーが約10keVの砒素イオ
ンを注入することにより、論理回路形成領域2に論理素
子用LDDソース拡散層25と論理素子用LDDドレイ
ン拡散層26とを形成する。
【0245】次に、図32(d)に示すように、レジス
トパターン85を除去した後、半導体基板11上に全面
にわたってシリコン窒化膜を堆積し且つエッチバックを
行なって、コンタクトパッド22Aの端部側面に窒化シ
リコンからなるパッド用側壁絶縁膜40Aを形成すると
共に、論理素子用ゲート電極24の側面に窒化シリコン
からなる論理素子用側壁絶縁膜40Bを形成する。続い
て、半導体基板11上の記憶回路形成領域1をマスクす
るレジストパターン86を形成した後、レジストパター
ン86、第2の保護絶縁膜36aを含む論理素子用ゲー
ト電極24及び論理素子用側壁絶縁膜40Bをマスクと
して、半導体基板11に対してドーズ量が3×1015
-2程度で注入エネルギーが約30keVの砒素イオン
を注入することにより、論理回路形成領域2に比較的高
濃度の論理素子用ソース拡散層29と論理素子用ドレイ
ン拡散層30とを形成する。
【0246】次に、図33(a)に示すように、レジス
トパターン86を除去した後、蒸着法又はスパッタ法等
により、半導体基板11上の全面にわたって、コバルト
膜を堆積する。続いて、半導体基板11及び制御ゲート
電極17aのシリコンの露出部分とコバルト膜との間に
シリサイド化反応が生じる程度の熱処理を行なうことに
より、記憶素子用ゲート電極18の制御ゲート電極17
a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層3
0の各上部にコバルトシリサイド層31を形成する。
【0247】次に、図33(b)に示すように、半導体
基板11上の全面に、例えば酸化シリコンからなる層間
絶縁膜32を堆積し、堆積した層間絶縁膜32に、記憶
素子用ゲート電極18上のコバルトシリサイド層31、
論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層30上
のコバルトシリサイド層31を露出する第1の開口部3
2aを形成する。続いて、層間絶縁膜32に、コンタク
トパッド22Aと抵抗端子22cとを露出する第2の開
口部32bを形成する。
【0248】次に、図33(c)に示すように、層間絶
縁膜32の第1の開口部32a及び第2の開口部32b
に、蒸着法又はスパッタ法により、例えばタングステン
からなる金属膜を充填して、制御ゲート電極17a、記
憶素子用ソース拡散層19、ドレイン拡散層20、論理
素子用ソース拡散層29、論理素子用ドレイン拡散層3
0及び抵抗端子22cとそれぞれ電気的な接続を取るコ
ンタクト33を形成する。このとき、制御ゲート電極1
7a、論理素子用ソース拡散層29及びドレイン拡散層
30は、コバルトシリサイド層31を介してコンタクト
33に接続される。記憶素子用ソース拡散層19及びド
レイン拡散層20は、コンタクトパッド22Aを介して
コンタクト33に接続される。さらに、抵抗素子本体1
7cは、抵抗端子22cを介してコンタクト33に接続
される。
【0249】このように、第8の実施形態によると、第
7の実施形態と同様のチップ面積の縮小化の効果を得ら
れる上に、図32(a)のパターニング工程に示すよう
に、論理素子用ゲート電極24として、多結晶シリコン
である第2のゲート形成膜17からなる下部ゲート電極
17b上に、タングステンである導電膜22からなる上
部ゲート電極22aが形成されたポリメタルゲートが形
成される。また、抵抗素子形成領域の第2のゲート形成
膜17の上に第4の絶縁膜34からなる抵抗保護絶縁膜
34b及び第5の絶縁膜36からなる第2の保護絶縁膜
36dを設けることにより、第2のゲート形成膜17か
らなる抵抗素子本体17cを形成できる。このとき、抵
抗保護絶縁膜34bは、抵抗素子本体17c上に導電膜
22が堆積されることを防ぐマスクとしても機能する。
従って、ポリメタルゲートと該ポリメタルゲートを構成
する多結晶シリコンのみからなる抵抗素子42を同一の
工程で形成できるので、抵抗素子42から導電膜22を
除去する工程が不要となる。
【0250】なお、第8の実施形態においては、抵抗素
子42を論理回路領域2に形成したが、記憶回路形成領
域1の素子分離領域に形成してもよい。
【0251】また、第1〜第8の各実施形態において、
第1のゲート形成膜14又は第2のゲート形成膜17に
多結晶シリコンを用いたが、多結晶シリコンの代わりに
非晶質シリコンを用いてもよい。
【0252】また、第1〜第8の各実施形態において、
論理回路形成領域2に論理素子用LDDソース拡散層2
5と論理素子用LDDドレイン拡散層26とを形成した
が、これらの拡散層25、26に代えて、より高濃度の
論理素子用エクステンションソース拡散層と論理素子用
エクステンションドレイン拡散層とをそれぞれ形成して
もよい。
【0253】また、コンタクトパッド22A及び論理素
子用ゲート電極24を同時に形成するための導電膜22
としてタングステンを用いたが、これに限られず、例え
ば、チタンや窒化チタンでもよく、タングステン又はチ
タンを含む合金であってもよい。また、金属シリサイド
膜であってもよい。
【0254】また、コバルトシリサイド層31のコバル
トの代わりに、チタンやニッケルを用いてもよい。
【0255】
【発明の効果】本発明に係る半導体記憶装置及びその製
造方法によると、記憶素子がシリコンからなる第1及び
第2のゲート形成膜から構成されており、金属膜を含ま
ないため、トンネル絶縁膜に対する膜質改善用の熱処理
を行なえる。その結果、記憶素子と論理素子との混載型
の半導体記憶装置であっても、記憶素子のトンネル絶縁
膜の信頼性を向上することができる。
【0256】また、論理素子のゲート電極が、記憶回路
部のコンタクトパッドを構成する導電膜と同一の組成を
持つため、工程を増加させることなく記憶素子と論理素
子との低抵抗化及び面積の縮小化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図2】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図3】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図5】(a)〜(e)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図6】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図7】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図8】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図9】(a)〜(e)は本発明の第3の実施形態に係
る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図10】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図12】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図13】(a)〜(e)は本発明の第4の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図14】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図15】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図16】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図17】(a)〜(e)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図18】(a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図19】(a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図20】(a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図21】(a)〜(e)は本発明の第6の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図22】(a)〜(d)は本発明の第6の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図23】(a)〜(d)は本発明の第6の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図24】(a)〜(c)は本発明の第6の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図25】(a)及び(b)は半導体記憶装置の製造方
法における記憶素子用のコンタクトパッドのパターニン
グ工程を模式的に示し、(a)は本発明の第6の実施形
態に係る構成断面図であり、(b)は比較用の構成断面
図である。
【図26】(a)〜(e)は本発明の第7の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図27】(a)〜(d)は本発明の第7の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図28】(a)〜(d)は本発明の第7の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図29】(a)〜(c)は本発明の第7の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図30】(a)〜(e)は本発明の第8の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図31】(a)〜(d)は本発明の第8の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図32】(a)〜(d)は本発明の第8の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図33】(a)〜(c)は本発明の第8の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図34】(a)〜(d)は従来の半導体記憶装置の製
造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図35】(a)〜(d)は半導体記憶装置の製造方法
を示す工程順の構成断面図である。
【図36】(a)〜(d)は従来の半導体記憶装置の製
造方法を示す工程順の構成断面図である。
【符号の説明】
1 記憶回路形成領域(記憶回路部) 2 論理回路形成領域(論理回路部) 11 半導体基板 12 素子分離領域 13 第1の絶縁膜 13a トンネル絶縁膜 14 第1のゲート形成膜 14a 浮遊ゲート電極 15 第2の絶縁膜 15a 容量絶縁膜 16 第3の絶縁膜 16a ゲート絶縁膜 17 第2のゲート形成膜 17a 制御ゲート電極 17b 下部ゲート電極 17c 抵抗素子本体 18 記憶素子用ゲート電極 19 記憶素子用ソース拡散層 20 記憶素子用ドレイン拡散層 21 第1の保護絶縁膜(第4の絶縁膜) 21a 側壁保護絶縁膜 22 導電膜(タングステン) 22a 上部ゲート電極 22b 導電膜の残渣 22c 抵抗端子 22A コンタクトパッド 23 第5の絶縁膜 23a 第2の保護絶縁膜 24 論理素子用ゲート電極 24A 論理素子用ゲート電極 25 論理素子用LDDソース拡散層 26 論理素子用LDDドレイン拡散層 27A 記憶素子用側壁絶縁膜 27B 論理素子用側壁絶縁膜 27C パッド用側壁絶縁膜 28 構成物 29 論理素子用ソース拡散層 30 論理素子用ドレイン拡散層 31 コバルトシリサイド層 32 層間絶縁膜 33 コンタクト 34 第4の絶縁膜 34a 第1の保護絶縁膜 34b 抵抗保護絶縁膜 35 記憶素子用側壁絶縁膜 35a 側壁絶縁膜 35B 記憶素子用側壁絶縁膜 36 第5の絶縁膜 36a 第2の保護絶縁膜 36b 第2の保護絶縁膜 36c 第2の保護絶縁膜 36d 第2の保護絶縁膜 37 第4の絶縁膜 37a 第1の保護絶縁膜 38 記憶素子用側壁絶縁膜 40A パッド用側壁絶縁膜 40B 論理素子用側壁絶縁膜 42 抵抗素子 80 レジストパターン 81 レジストパターン 82 レジストパターン 83 レジストパターン 84 レジストパターン 85 レジストパターン 86 レジストパターン 87 レジストパターン 88 レジストパターン 89 レジストパターン 90 レジストパターン 91 レジストパターン 92 レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 EP02 EP23 EP55 GA02 GA09 JA04 JA35 JA39 MA03 MA06 MA16 MA19 NA01 PR03 PR06 PR10 PR28 PR36 PR43 PR53 PR57 ZA05 ZA06 ZA07 ZA12 5F101 BA01 BA07 BA29 BA36 BB05 BD02 BD24 BD27 BH13 BH14 BH19 BH21

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の半導体基板上に形成され、トンネル
    絶縁膜を有する記憶素子を含む記憶回路部と、論理素子
    を含む論理回路部とを備えた半導体記憶装置であって、 前記記憶素子は、ゲート形成膜からなる制御ゲート電極
    を含む記憶素子用ゲート電極を有し、 前記論理素子は、前記ゲート形成膜からなる下部ゲート
    電極と該下部ゲート電極上に形成された金属膜を含む導
    電膜からなる上部ゲート電極とにより構成される論理素
    子用ゲート電極を有し、 前記記憶素子用ゲート電極は、非金属膜により構成され
    ていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記記憶素子は、前記制御ゲート電極上にシリサイド膜
    を有していることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体記憶装
    置において、 前記記憶素子は、ソース拡散層及びドレイン拡散層と、
    前記ソース拡散層及びドレイン拡散層とそれぞれ電気的
    に接続されたコンタクトパッドとを有しており、 前記コンタクトパッドは、前記上部ゲート電極と同一の
    前記導電膜からなることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置において、 前記制御ゲート電極の上面には、第1の保護絶縁膜が形
    成されており、 前記制御ゲート電極の側面には、前記第1の保護絶縁膜
    に対してエッチング選択比が大きく且つエッチングレー
    トが小さい記憶素子用側壁絶縁膜が形成されていること
    を特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の半導体記憶装置
    において、 前記記憶素子の前記ソース拡散層及びドレイン拡散層
    は、前記半導体基板における前記記憶素子用ゲート電極
    の側方部分に形成されており、 前記コンタクトパッドは、前記ソース拡散層及びドレイ
    ン拡散層の各上面から前記記憶素子用ゲート電極の側面
    及び上端部に跨って形成されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のうちのいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置において、 前記コンタクトパッドの上面及び端部側面には、第2の
    保護絶縁膜及びパッド用側壁絶縁膜がそれぞれ形成され
    ており、 前記論理素子用ゲート電極の上面及び側面には、前記第
    2の保護絶縁膜及び論理素子用側壁絶縁膜がそれぞれ形
    成されており、 前記第2の保護絶縁膜は第1の絶縁膜からなり、 前記パッド用側壁絶縁膜及び論理素子用側壁絶縁膜は、
    第2の絶縁膜からなることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記半導体基板上には、第3の絶縁膜からなる層間絶縁
    膜が形成されており、 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、同一組成の
    絶縁膜であり且つ前記第3の絶縁膜に対してエッチング
    選択比が大きくエッチングレートが小さいことを特徴と
    する半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちのいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置において、 前記半導体基板に設けられた素子分離領域と、該素子分
    離領域の上に形成された抵抗素子とをさらに備え、 前記抵抗素子は、前記ゲート形成膜からなる抵抗素子本
    体と、前記抵抗素子本体の両端部とそれぞれ接触する前
    記導電膜からなる抵抗端子とを有していることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちのいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置において、 前記導電膜は、一の金属膜又は複数の金属膜若しくはシ
    リサイド膜を含む積層体からなることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2に記載の半導体記憶装
    置において、 前記記憶素子用ゲート電極の側面上には、断面L字状の
    側壁保護絶縁膜と、該側壁保護絶縁膜上に形成された記
    憶素子用側壁絶縁膜とが形成されており、 前記論理素子用ゲート電極の側面上には、前記側壁保護
    絶縁膜は形成されておらず、前記記憶素子用側壁絶縁膜
    と同一組成の絶縁膜からなる論理素子用側壁絶縁膜が形
    成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のうちのいずれか1項
    に記載の半導体記憶装置において、 前記記憶素子は、前記半導体基板と前記制御ゲート電極
    との間に基板側から上方に順次形成された、前記トンネ
    ル絶縁膜、浮遊ゲート電極及び容量絶縁膜を有している
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 記憶素子と論理素子とを備えた半導体
    記憶装置の製造方法であって、 半導体基板の主面を素子分離領域によって、前記記憶素
    子を形成するための記憶回路形成領域と前記論理素子を
    形成するための論理素子形成領域とに区画する工程
    (a)と、 前記半導体基板上の前記記憶回路形成領域に、第1の絶
    縁膜、シリコンからなる第1のゲート形成膜及び第2の
    絶縁膜を順次形成する工程(b)と、 前記半導体基板上の前記論理素子形成領域に、第3の絶
    縁膜を形成する工程(c)と、 前記第2の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜の上にシリコン
    からなる第2のゲート形成膜を形成する工程(d)と、 前記工程(d)の後に、前記記憶回路形成領域に、選択
    的エッチングにより、前記第1の絶縁膜からなるトンネ
    ル絶縁膜と前記第1のゲート形成膜からなる浮遊ゲート
    電極と前記第2の絶縁膜からなる容量絶縁膜と前記第2
    のゲート形成膜からなる制御ゲート電極とを有する記憶
    素子用ゲート電極を形成する工程(e)と、 前記工程(e)の後に、前記半導体基板における前記記
    憶素子用ゲート電極の側方部分に不純物を選択的に注入
    して、記憶素子用ソース拡散層及びドレイン拡散層を形
    成する工程(f)と、 前記工程(f)の後に、前記半導体基板に熱処理を行な
    う工程(g)と、 前記工程(g)の後に、前記論理回路形成領域の前記第
    2のゲート形成膜上を含む前記半導体基板の上に金属膜
    を含む導電膜を形成する工程(h)と、 前記工程(h)の後に、前記論理回路形成領域に、選択
    的エッチングにより、 前記第3の絶縁膜からなるゲート絶縁膜と前記第2のゲ
    ート形成膜からなる下部ゲート電極と前記導電膜からな
    る上部ゲート電極とを有する論理素子用ゲート電極を形
    成する工程(i)とを備えていることを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、前記半導体基板はシリコンからな
    り、前記第2のゲート形成膜は多結晶シリコン又は非晶
    質シリコンからなり、 前記工程(i)よりも後に、前記半導体基板及び前記制
    御ゲート電極のシリコン露出部分をシリサイド化する工
    程をさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 前記工程(d)の後で且つ前記工程(e)よりも前に、
    前記記憶回路形成領域の前記第2のゲート形成膜上に第
    4の絶縁膜を形成する工程と、 前記工程(f)の後で且つ前記工程(h)よりも前に、
    前記記憶素子用ゲート電極の側面に記憶素子用側壁絶縁
    膜を形成する工程とをさらに備え、 前記工程(e)は、前記記憶回路形成領域の前記制御ゲ
    ート電極上に前記第4の絶縁膜からなる第1の保護絶縁
    膜を形成する工程を含み、 前記工程(i)は、前記前記論理素子用ゲート電極を形
    成すると同時に、前記記憶素子用ソース拡散層及びドレ
    イン拡散層と電気的に接続される前記導電膜からなるコ
    ンタクトパッドを形成する工程を含むことを特徴とする
    半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 前記コンタクトパッドは、前記記憶素子用ソース拡散層
    及びドレイン拡散層の各上面から前記記憶素子用ゲート
    電極の側面及び上端部に跨る領域に形成することを特徴
    とする半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15に記載の半導体記
    憶装置の製造方法において、 前記工程(h)の後で且つ前記工程(i)よりも前に、
    前記導電膜上に第5の絶縁膜を形成する工程をさらに備
    え、 前記工程(i)は、前記上部ゲート電極及び前記コンタ
    クトパッドの各上面に前記第5の絶縁膜からなる第2の
    保護絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 前記工程(i)では、前記導電膜上に前記論理素子のゲ
    ート電極パターン形状及び前記コンタクトパッド形状を
    有する前記第5の絶縁膜からなる前記第2の保護絶縁膜
    を形成した後、前記第2の保護絶縁膜をマスクとして前
    記導電膜、前記ゲート絶縁膜及び前記第1の保護絶縁膜
    を選択的にエッチングすることにより、前記論理素子用
    ゲート電極及び前記コンタクトパッドを形成することを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項12に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 前記工程(d)の後で且つ前記工程(e)よりも前に、
    前記記憶回路形成領域の前記第2のゲート形成膜上に第
    4の絶縁膜を形成する工程と、 前記工程(f)の後で且つ前記工程(h)よりも前に、
    前記記憶素子用ゲート電極の側面に記憶素子用側壁絶縁
    膜を形成する工程と、 前記工程(h)の後で且つ前記工程(i)よりも前に、
    前記導電膜上に第5の絶縁膜を形成する工程と、前記第
    5の絶縁膜を選択的にエッチングして、前記論理回路形
    成領域に論理素子のゲート電極形成パターン形状を有
    し、且つ前記記憶回路形成領域の全面を覆う第2の保護
    絶縁膜を形成する工程と、 前記工程(i)よりも後に、前記記憶素子用ゲート電極
    の上側に開口部を持つレジストパターンをマスクとし
    て、前記第2の保護絶縁膜、前記導電膜及び前記第1の
    保護絶縁膜をエッチングすることによって、前記記憶素
    子用ソース拡散層及ぶドレイン拡散層と電気的に接続さ
    れた前記導電膜からなるコンタクトパッドを形成する工
    程とをさらに備え、 前記工程(e)は、前記記憶回路形成領域の前記制御ゲ
    ート電極上に前記第4の絶縁膜からなる第1の保護絶縁
    膜を形成する工程を含み、 前記工程(i)では、前記第2の保護絶縁膜をエッチン
    グマスクにして前記論理素子用ゲート電極を形成するこ
    とを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、前記コンタクトパッドは、前記記憶
    素子用ソース拡散層及ぶドレイン拡散層の各上面から前
    記記憶素子用ゲート電極の側面及び上端部に跨る領域に
    形成することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項16〜19のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第4の絶縁膜と前記第5の絶縁膜とは、互いの組成
    が異なることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項14〜20のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記半導体基板はシリコンからなり、前記第2のゲート
    形成膜は多結晶シリコン又は非晶質シリコンからなり、 前記コンタクトパッドを形成する工程よりも後に、前記
    半導体基板又は前記制御ゲート電極の露出部分をシリサ
    イド化する工程をさらに備えていることを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項14〜21のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第2のゲート形成膜は多結晶シリコン又は非晶質シ
    リコンからなり、 前記工程(h)の前に、前記論理回路形成領域の前記第
    2のゲート形成膜に不純物を注入する工程と、 前記コンタクトパッドを形成する工程よりも後に、前記
    論理素子用ゲート電極をマスクとして前記半導体基板の
    前記論理回路形成領域に不純物を注入することにより、
    論理素子用ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する
    と共に、前記制御ゲート電極に不純物注入を行なう工程
    とをさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装置
    の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項14〜22のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第4の絶縁膜と前記記憶素子用側壁絶縁膜とは、互
    いに組成が異なることを特徴とする半導体記憶装置の製
    造方法。
  24. 【請求項24】 請求項14〜23のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記工程(h)よりも前に、前記抵抗素子形成領域の前
    記第2のゲート形成膜上に、抵抗素子本体をマスクする
    前記第4の絶縁膜からなる抵抗保護絶縁膜を形成する工
    程をさらに備え、 前記第2のゲート形成膜は、多結晶シリコン又は非晶質
    シリコンからなり、前記工程(d)は、前記素子分離領
    域の抵抗素子形成領域にも前記第2のゲート形成膜を形
    成する工程を含み、 前記第4の絶縁膜を形成する工程は、前記抵抗素子形成
    領域の前記第2のゲート形成膜上にも前記第4の絶縁膜
    を形成する工程を含み、 前記工程(i)は、少なくとも前記抵抗保護絶縁膜を用
    いて前記第2のゲート形成膜に対してエッチングを行な
    うことにより、前記抵抗素子形成領域に前記第2のゲー
    ト形成膜からなる抵抗素子本体を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項14〜24のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記コンタクトパッドを形成する工程よりも後に、 前記論理素子用ゲート電極の側面及び前記コンタクトパ
    ッドのゲート長方向側の端部側面に、論理素子用側壁絶
    縁膜及びパッド側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記論理素子用ゲート電極及び前記論理素子用側壁絶縁
    膜をマスクとして、前記半導体基板の前記論理回路形成
    領域に対して不純物注入を行なうことにより、論理素子
    用ソース拡散層及びドレイン拡散層を形成する工程と、 前記半導体基板上に全面にわたって前記論理素子用側壁
    絶縁膜及びパッド側壁絶縁膜に対して、エッチング選択
    比が大きく且つエッチングレートが大きい絶縁膜からな
    る層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜における前記コンタクトパッドの上側の
    領域、前記論理素子用ソース拡散層及びドレイン拡散層
    の上側の領域にコンタクトホールを自己整合的に形成す
    る工程とをさらに備えていることを特徴とする半導体記
    憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項12〜25のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記導電膜は、一の金属膜又は複数の金属膜若しくはシ
    リサイド膜を含む積層体からなることを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項12〜25のうちのいずれか1
    項に記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第2の絶縁膜は、酸化膜と窒化膜との積層体である
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
JP2001200399A 2000-08-10 2001-07-02 半導体記憶装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3773425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001200399A JP3773425B2 (ja) 2000-08-10 2001-07-02 半導体記憶装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242325 2000-08-10
JP2000-242325 2000-08-10
JP2001200399A JP3773425B2 (ja) 2000-08-10 2001-07-02 半導体記憶装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002124643A true JP2002124643A (ja) 2002-04-26
JP3773425B2 JP3773425B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=26597706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001200399A Expired - Fee Related JP3773425B2 (ja) 2000-08-10 2001-07-02 半導体記憶装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3773425B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6903422B2 (en) 2002-07-03 2005-06-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor integrated circuits, fabrication method for the same and semiconductor integrated circuit systems
JP2005537671A (ja) * 2002-09-04 2005-12-08 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト フラッシュメモリーセル、および、個別の側壁を酸化する方法
JP2006080492A (ja) * 2004-08-12 2006-03-23 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2006286675A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujitsu Ltd 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP2007180478A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hynix Semiconductor Inc フラッシュメモリ素子のレジスタ形成方法
JP2010183094A (ja) * 2010-03-19 2010-08-19 Fujitsu Semiconductor Ltd 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
KR101022580B1 (ko) 2009-02-19 2011-03-16 이상윤 대용량 반도체 메모리 장치 및 그 제조 방법
JP2012028805A (ja) * 2004-08-12 2012-02-09 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法
CN113793858A (zh) * 2013-12-19 2021-12-14 索尼公司 半导体器件

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6903422B2 (en) 2002-07-03 2005-06-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor integrated circuits, fabrication method for the same and semiconductor integrated circuit systems
JP2005537671A (ja) * 2002-09-04 2005-12-08 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト フラッシュメモリーセル、および、個別の側壁を酸化する方法
JP2012028805A (ja) * 2004-08-12 2012-02-09 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法
JP2006080492A (ja) * 2004-08-12 2006-03-23 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
US8294236B2 (en) 2004-08-12 2012-10-23 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device having dual-STI and manufacturing method thereof
KR101166268B1 (ko) * 2004-08-12 2012-07-17 르네사스 일렉트로닉스 가부시키가이샤 Dual-STI(Shallow TrenchIsolation)의 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2006286675A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Fujitsu Ltd 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP4558557B2 (ja) * 2005-03-31 2010-10-06 富士通セミコンダクター株式会社 不揮発性半導体記憶装置
US7767523B2 (en) 2005-03-31 2010-08-03 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor device with integrated flash memory and peripheral circuit and its manufacture method
JP2007180478A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hynix Semiconductor Inc フラッシュメモリ素子のレジスタ形成方法
KR101022580B1 (ko) 2009-02-19 2011-03-16 이상윤 대용량 반도체 메모리 장치 및 그 제조 방법
JP2010183094A (ja) * 2010-03-19 2010-08-19 Fujitsu Semiconductor Ltd 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
CN113793858A (zh) * 2013-12-19 2021-12-14 索尼公司 半导体器件

Also Published As

Publication number Publication date
JP3773425B2 (ja) 2006-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100805868B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP4866609B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5013050B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2007081249A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1197649A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2011040458A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007123632A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7417283B2 (en) CMOS device with dual polycide gates and method of manufacturing the same
JP5142476B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003086718A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5454543B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008140853A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US7986001B2 (en) Semiconductor memory device and method of manufacturing the same
JP2002124643A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2007201063A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2002141500A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006041339A (ja) Cmos集積回路
JP3686318B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
JP2000223588A (ja) 相補mis型半導体装置及びその製造方法
JPH10125876A (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
US6770921B2 (en) Sidewall strap for complementary semiconductor structures and method of making same
JP2007005699A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP3050188B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0955442A (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP2002246593A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees