JP2002123851A - コイン送出装置 - Google Patents

コイン送出装置

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JP2002123851A
JP2002123851A JP2000314246A JP2000314246A JP2002123851A JP 2002123851 A JP2002123851 A JP 2002123851A JP 2000314246 A JP2000314246 A JP 2000314246A JP 2000314246 A JP2000314246 A JP 2000314246A JP 2002123851 A JP2002123851 A JP 2002123851A
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JP
Japan
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coin
guide
inner peripheral
peripheral surface
movable
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Application number
JP2000314246A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Ogura
義信 小椋
Hiroyuki Morishima
弘行 森島
Manabu Yamamoto
学 山本
Akitoshi Kawaguchi
明利 川口
Kazuki Kishimoto
一希 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Kiko Co Ltd
Original Assignee
Aisin Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定してコインが所定の初速度で送出される
コイン送出装置を提供する。 【解決手段】 コイン駆動部材52の径方向においてコ
イン32の外周側位置の移動軌跡よりも内周側に位置
し、且つ固定ローラ46に対して接近離隔方向の移動可
能に案内部材14に設けられてその固定ローラ46に接
近する向きに付勢された可動ローラ48が設けられてい
ることから、コイン駆動部材52により駆動されて周方
向に案内されるコイン32は先ず可動ローラ48に当接
して外周側へ方向転換させられると同時にその可動ロー
ラ48と固定ローラ46との間に挟持され、コイン駆動
部材52によりさらに押されることによりコイン32の
中心cが可動ローラ48と固定ローラ46との間を通過
すると所定の初速度で外周側へ送出される。このとき、
コイン32が先ず当接させられる可動ローラ48は固定
ローラ46に対して接近離隔方向の移動が可能であるこ
とから、可動ローラ48の移動によりその当接の衝撃が
吸収されるので、その可動ローラ48を乗り越えること
がなく、安定してコイン32が送出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平な円形板であ
るコインを連続的に送出することができるコイン送出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】両替機に用いられる硬貨、遊戯機械等に
用いられるメダルやトークンなどの偏平な円形板である
コイン状部材(以下コインと称する)を連続的に送出す
るコイン送出装置が知られている。たとえば、特公平4
−68673号公報に記載された装置がそれである。こ
のような装置によれば、1平面内において前記コインを
周方向に案内するために、案内平面およびその案内平面
に垂直な案内内周面とを備えた案内部材と、その案内部
材の案内平面および案内内周面に接触するように前記コ
インを周方向へ駆動するコイン駆動部材と、前記コイン
が前記案内内周面の外周側へ送出されるように形成され
た案内内周面終端部とが備えられ、複数のコインが所定
の初速度にて連続的に送出される。
【0003】ところで、上記従来のコイン送出装置によ
れば、コイン駆動部材により駆動されることにより案内
部材の案内平面および案内内周面に接触するように周方
向へ移動させられたコインは、案内内周面終端部を通過
したところで案内面から僅かに突き出されたピン状の誘
導子に当接して外周側へ方向転換させられ、さらに案内
内周面終端部とそれに向かって付勢された可動ローラと
の間に挟まれることにより外周側へ所定の初速度で送出
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しなしながら、上記従
来のコイン送出装置によれば、案内部材の案内面から誘
導子がコイン駆動部材の底面に向かって出没可能に僅か
に突き出されており、場合によっては、そのコイン駆動
部材の底面と案内面との間で移動するコインがその誘導
子を没入させてコイン駆動部材の底面と誘導子との間に
挟まれるようになっているため、コイン駆動部材はその
軸方向に設計上若干のずれも許されない。即ち、コイン
駆動部材の軸方向のずれがあると、案内面からの距離が
変化し、誘導子にコインが乗り上げた際に、コインが案
内面より浮き上がり、その浮き上がったところに次のコ
インが挟まりコイン詰まりが生じるのである。よって、
このコイン駆動部材と案内面との距離を確保すべく、設
計上コストが増してしまう。また、出没可能に設定され
ているとはいえ、コインを誘導しなければならず、その
バネ係数は微妙に設定する必要があり、耐久性を考える
とバネ係数の高いものを設定しなければならない。その
ため、製造初期においては、この従来の装置が解決した
はずのコインとコイン駆動部材と誘導子との力が釣り合
い、コイン詰まりが生じ、年数が経過したものについて
は、誘導子をコインが没入させ、コイン排出が円滑に行
われないということも生じてしまう。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、安定してコイン
が所定の初速度で送出されるコイン送出装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、1平面内において前
記コインを周方向に案内するために、案内平面およびそ
の案内平面に垂直な案内内周面とを備えた案内部材と、
その案内部材の案内平面および案内内周面に接触するよ
うに前記コインを周方向へ駆動するコイン駆動部材と、
前記コインが前記案内内周面の外周側へ送出されるよう
に形成された案内内周面終端部とを備え、複数のコイン
を所定の初速度にて連続的に送出するコイン送出装置に
おいて、前記コイン駆動部材の径方向において前記コイ
ンの外周側位置の移動軌跡よりも内周側に位置し、且つ
前記案内内周面終端部に対して接近離隔方向の移動可能
に前記案内部材に設けられてその案内内周面終端部に接
近する向きに付勢された可動突起を、設けたことにあ
る。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、可動突起が、前記コ
イン駆動部材の径方向において前記コインの外周側位置
の移動軌跡よりも内周側に位置し且つ前記案内内周面終
端部に対して接近離隔方向の移動可能に前記案内部材に
設けられるとともに、その案内内周面終端部に接近する
向きに付勢されていることから、コイン駆動部材により
駆動されて周方向に案内されるコインは先ず可動突起に
当接して外周側へ方向転換させられると同時にその可動
突起と案内内周面終端部との間に挟持され、コイン駆動
部材によりさらに押されることによりコインの中心が可
動突起と案内内周面終端部との間を通過すると所定の初
速度で外周側へ送出される。このとき、コインが先ず当
接させられる可動突起は案内内周面終端部に対して接近
離隔方向の移動が可能であることから、可動突起の移動
によりその当接の衝撃が吸収されるので、その可動突起
を乗り越えることがなく、安定してコインが送出され
る。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記可動突起
は、前記案内平面に形成された長穴を通して立設された
可動ローラである。このようにすれば、コインとの摺接
による摩耗が軽減されて耐久性が高められる。
【0009】また、好適には、前記案内内周面終端部
は、前記コイン駆動部材の径方向において前記コインの
外周側位置の移動軌跡に外周面が略一致するように前記
案内部材に位置固定に設けられた固定ローラである。こ
のようにすれば、案内内周面に沿って案内されたコイン
との摺接による摩耗が軽減されて耐久性が高められる。
【0010】また、好適には、前記コイン駆動部材は、
前記案内内周面の曲率中心に位置し且つ前記案内平面に
垂直な軸心まわりに回転駆動されるものであり、前記コ
インに当接して該コインを周方向且つ外周方向に向かう
方向へ付勢するように、外周に向かうほど反回転方向に
向かうように傾斜させられた当接面を有するものであ
る。このようにすれば、コイン駆動部材の当接面に当接
させられて駆動されるコインがコイン駆動部材の回転軸
心を中心とする周方向且つ外周方向に向かう方向へ付勢
されつつ案内される。また、上記コイン駆動部材は、前
記案内内周面の径と同等以上の径を有して案内平面を覆
う円盤状部材でる。このようにすれば、前記可動ロータ
がコイン駆動部材の下方においてすべて隠れるように覆
われる。
【0011】また、好適には、前記コイン送出装置は前
記コインを貯留するためのホッパを備えたものであり、
前記コイン駆動部材は、そのホッパの底穴を塞ぐように
設けられた円盤状部材であって、そのコインを厚み方向
に通過させるための複数のコイン穴と、そのコイン穴を
厚み方向に通過したコインを駆動する前記当接面を備え
た複数の駆動突起とを備えたものである。このようにす
れば、ホッパ内に貯留されたコインが逐次送出される。
【0012】また、好適には、前記案内部材の案内平面
は水平面に対して傾斜させられものである。このように
すれば、コインに対して、遠心力に加えて重力の作用に
より傾斜方向の力が付与される利点がある。
【0013】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の実施例を図
面を参照しつつ詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例のコイン送出装
置10の側面を示している。このコイン送出装置10
は、合成樹脂製或いは金属製の基台フレーム12と、そ
の基台フレーム12の30度程度に傾斜した傾斜上面に
固設された合成樹脂製或いは金属製の厚板状の案内部材
14と、その案内部材14に取り付られた合成樹脂製の
上端が開口した容器状(バケット状)のホッパ16とを
備えている。上記傾斜させられた案内部材14の下側端
部には取付フランジ18が設けられているとともに、そ
の案内部材14の上側端部には1対の取付フック20が
設けられており、ホッパ16に設けられた取付ピン22
がその取付フック20に掛け止められた状態でそのホッ
パ16に設けられた固定部24に上記取付フランジ18
の取付穴26を通して固定ボルト28が螺合されること
により、上記ホッパ16が案内部材14および基台フレ
ーム12に固定されている。上記ホッパ16に設けられ
た固定部24にはたとえばインサート成形によってナッ
ト30が埋設されており、上記固定ボルト28が螺合さ
れている。これにより、上記ホッパ16の樹脂射出成形
に用いる成形型の構造が単純となる利点がある。因み
に、従来のホッパは、作業性を考慮して上方から螺合す
る取付ねじを用いていたため、取付部が成形時において
抜き方向とは異なる方向へ延びる形状とせざるを得ず、
成形型が複雑となっていたのである。
【0015】図2は、ホッパ16を取り外して案内部材
14に対して垂直な方向から見た、コイン回転駆動部材
52の一部を切り欠いて示す平面図であり、図3は、図
2のIII-III 視断面図である。図2および図3に示すよ
うに、上記案内部材14は、ホッパ16内に収容された
円形板状の金属部材であるコイン32を案内するための
ものであって、浅い3段の同心の段付穴である相対的に
最小径の第1穴34、中間径の第2穴36、および大径
の第3穴38がその上面に形成されている。上記第1穴
34の底面40が案内すべきコイン32の一面に摺接す
る案内平面として機能し、第1穴34の内周面42がコ
イン32を周方向に案内する案内内周面として機能して
いる。上記傾斜させられた案内部材14の側部の上側位
置において、上記第1穴34、第2穴36、および第3
穴38の内周面の一部が切り欠かれており、上記底面4
0と面一(つらいち)の溝底を有する送出溝44が傾斜
した案内部材14の横方向すなわち水平方向に形成され
ている。
【0016】図2に示すように、上記案内部材14に
は、固定ローラ46および可動ローラ48がそれに垂直
な方向に立設されている。固定ローラ46は、上記送出
溝44内において、回転中心が内周面42の延長線より
も外周側に位置し且つ外周面がその延長線上に位置する
ように設けられている。この固定ローラ46は、コイン
32との間の摩擦に起因する摩耗を防止して案内部材1
4の耐久性を高めるためのものであり、コイン32の案
内内周面として機能する内周面42の案内内周面終端部
に対応している。また、上記可動ローラ48は、可動突
起として機能するものであり、内周面42の径方向すな
わちコイン駆動部材52の径方向において、コイン32
の外周側位置の移動軌跡すなわち内周面42の延長線よ
りも内周側に位置し、且つ固定ローラ46に対して接近
離隔方向の移動可能に案内部材14に設けられるととも
に、その固定ローラ46に接近する向きに付勢されてい
る。すなわち、案内部材14の底面40の送出溝44の
近傍には、上記可動ローラ48の移動を許容する周方向
の長穴50が設けられており、その長穴50を通して立
設された可動ローラ48は図示しないスプリングによっ
て図2の左下方向へ付勢されている。
【0017】コイン駆動部材52は、ホッパ16内のコ
イン32を1個ずつ案内するために駆動する円盤状を成
した部材であって、基台フレーム12の固定された電動
モータ54および減速機56により図2の矢印方向へ連
続的に回転駆動されるようになっている。上記コイン駆
動部材52は、減速機56の出力軸58に連結されてお
り、上記内周面42の曲率中心に位置し且つ底面40に
垂直な軸心まわりに回転駆動される。このコイン駆動部
材52は案内部材14の第2穴36内に回転可能に収容
されており、前記ホッパ16の下端部は案内部材14の
第3穴38内に嵌め入れられた状態で基台フレーム12
に固定されているので、前記長穴50およびそれをを通
して立設された可動ローラ48はそのコイン駆動部材5
2の下側に位置してそれにより覆われているとともに、
そのコイン駆動部材52は傾斜した状態でホッパ16の
底穴60を塞ぐように配置されている。
【0018】コイン駆動部材52は、その上面の内周部
から回転軸心方向すなわち上方へ突き出すコーン状の隆
起部61と、コイン32を厚み方向に通過させるための
複数(本実施例では8個)のコイン穴62と、そのコイ
ン穴62を通過したコイン32を駆動するために、その
コイン32に当接してコイン32を周方向且つ外周方向
に向かう方向へ付勢するように、外周側に向かうほど反
回転方向に向かうように傾斜させられた当接面64を備
えて下面に形成された複数(本実施例では8個)の駆動
突起66とを備えている。
【0019】上記コイン穴62は、コイン32の径より
も所定値だけ大径であって、コイン駆動部材52の厚み
方向に貫通して形成されており、その上面の開口縁すな
わちホッパ16側の全外周縁部には、コイン駆動部材5
2の回転駆動トルクを低減し且つホッパ16内のコイン
32がコイン穴62内へ一層円滑に嵌まり込むようにす
るための上面面取り部68が形成されている。この上面
面取り部68は、コイン穴62の中心を通るコイン駆動
部材52の径方向の線とコイン穴62に中心を通るコイ
ン駆動部材52の周方向の線とにより分割された4領域
のうち、回転方向下流側且つコイン駆動部材52の外周
側に位置する領域において他の領域よりも幅広く形成さ
れている。
【0020】また、上記コイン穴62には、その内周縁
(内周面)であってコイン駆動部材52の回転方向下流
側部分から上流側に向かって突き出す張出部70と、コ
イン穴62の内周縁であって上記張出部70の反対側部
分の下面側すなわち案内部材14側に形成された下面面
取り部72とが形成されている。上記張出部70は、前
記コイン穴62内においてコイン駆動部材52の下面側
で案内部材14によって受けられたコイン32が複数枚
(本実施例では2枚)重ねられた高さ以上の高い位置に
形成されている。また、この張出部70は、図2に示す
ように、回転軸心方向からの平面視で三日月状に形成さ
れている。この三日月状に形成された張出部70の中心
位置は、コイン穴62の中心を通るコイン駆動部材52
の径方向の線とコイン穴62に中心を通るコイン駆動部
材52の周方向の線とにより分割された4領域の内、回
転方向下流側且つコイン駆動部材52の内周側に位置す
る領域に設けられている。
【0021】上記のように張出部70が、コイン穴62
内においてコイン駆動部材52の下面側で案内部材14
によって受けられたコイン32が複数枚(本実施例では
2枚)重ねられた高さ以上の高い位置に形成されている
ことから、コイン投入初期においてコイン32がコイン
穴62内の最下位置へ落され易くなっている。たとえば
張出部70がコイン32の一枚分の高さであるとすると
コイン投入初期においてもコイン32の一端がその張出
部70の上に載せられて傾斜させられた状態で落とし込
まれるため、コイン32の傾斜が小さい分だけ落としこ
まれる確率が低くなり、コイン投入初期におけるコイン
32のコイン穴62からの排出が円滑に行われない可能
性があった。しかし、本実施例のように、張出部70が
コイン32の2枚分以上の高さであると、コイン32の
一端が張出部70の上に載せられて傾斜させられた状態
で落とし込まれるときにその傾斜が大きくなるためコイ
ン32が落とし込まれる確率が高められ、コイン投入初
期におけるコイン32の排出が円滑となるのである。コ
イン32が落とし込まれた後は、図3において、コイン
32' の位置への落とし込みには余裕時間があるために
十分可能となるし、もし仮に可能でないとしても、最下
位置のコイン32がコイン穴62から排出されれば、最
下位置への落とし込みとなるので、コイン32は最下位
置へ落とし込まれて、コイン32の排出が円滑に行われ
ることになる。
【0022】図2では、コイン駆動部材52の一部が切
り欠かれて示されており、斜線で示す部分はコイン駆動
部材52の下面に一体的に設けられた駆動突起66を表
すためにコイン駆動部材52の厚み方向の上側が切り欠
かれた部分を示している。そのコイン駆動部材52の下
面に形成された駆動突起66は、その先端径がコイン穴
62の最外周径以下に設定されており、図4にも示すよ
うに、その当接面64は、コイン駆動部材52の径方向
に対して傾斜して内周側に位置する第1当接面74と、
その第1当接面74よりも大きく傾斜して外周側に位置
する第2当接面76との連なりから構成されている。こ
の第1当接面74の傾斜角は、内周面42に沿ってコイ
ン32を案内するときにそのコイン32を軽く内周面4
2に向かって押圧できる程度の値に設定され、第2当接
面76の傾斜角は、固定ローラ46と可動ローラ48と
に当接したコイン32をそれら固定ローラ46および可
動ローラ48を結ぶ線に対して直角方向の方向成分が大
きくなるように設定されている。また、上記第1当接面
74と第2当接面76とそれらの境界に位置する角(か
ど)78とは、案内されたコイン32が固定ローラ46
および可動ローラ48に当接したときにその角78がコ
イン32に当接している形状に設定されている。
【0023】図4は、コイン32が駆動突起66により
送られる状態を説明する図である。コイン32が内周面
42に沿って案内される案内過程では、図4の実線およ
び1点鎖線に示すコイン32aのように、専ら第1当接
面74により押されることによって移動させられる。コ
イン32が内周面42の外側へ送出される送出過程で
は、図4の実線および2点鎖線に示すコイン32bのよ
うに、専ら第2当接面76により押されることによっ
て、外周側へ向かう方向成分が案内過程よりも大きな推
力で内周面42よりも外周側へ押し出されるようになっ
ている。コイン32bが第2当接面76により押される
のは、そのコイン32bの中心が固定ローラ46および
可動ローラ48を結ぶ線を越えるまでであり、その後は
可動ローラ48の付勢力に基づいて所定の初速度が付与
されて送出溝44内を外周側へ移動させられる。
【0024】上記可動ローラ48の高さおよび初期位置
すなわちコイン32の当接時の位置は、誘導子を用いる
ことなくコイン32の詰まりの発生しないように設定さ
れている。すなわち、先ず、可動ローラ48の高さは、
可動ローラ48とコイン駆動部材52の下面との間に対
するコイン32の噛み込みを防止するために、コイン駆
動部材52の下面に略接する程度の設定されている。次
いで、可動ローラ48と駆動突起66との間にコイン3
2が噛み込まず、滑らかに外周側へ送出されるように、
図4に示すようにコイン32および駆動突起66の接点
aとコイン32および可動ローラ48の接点bとを結ぶ
直線Lに対してコイン32の中心cが外周側に位置する
ように、可動ローラ48の位置および駆動突起66の形
状が設定されている。また、可動ローラ48とコイン穴
62との間にコイン32が噛み込むことすなわち詰まり
の発生を防止するために、可動ローラ48の移動軌跡は
コイン穴62の最外周径よりも外周側となるように、可
動ローラ48の位置およびコイン穴62の位置が設定さ
れている。
【0025】図5は前記ホッパ16を示す平面図であ
り、図6は図5のVI-VI 視断面図である。ホッパ16内
には、大量に投入されたときのコイン32の荷重を支持
してその荷重がコイン駆動部材52へ伝達されることを
阻止するために、底穴60のうちの略半分を遮る大きさ
であってその穴60に中心に向かうほど低くなるように
傾斜した状態で一体的に設けられた傾斜板80と、コイ
ン駆動部材52の回転方向へ流動させられるコイン32
を攪拌するための攪拌突起82とが設けられている。こ
の攪拌突起82は、ホッパ16の内壁面すなわち内周面
においてコイン32が溜まり易い部分である底穴60の
近傍の領域であって、その傾斜させられた底穴60の周
縁部のうち最も低い部分を周方向に挟んでコイン穴62
の2つ分に相当する所定距離離隔した2位置すなわちコ
イン駆動部材52の回転軸心から見て最も低い部分から
45°ずつ開いた位置に1対設けられている。この1対
の攪拌突起82は、底穴60の周縁部のうち最も低い部
分を周方向に挟んで所定距離離隔した2位置に設けられ
ているので、その2位置の間に位置するコイン32がコ
イン駆動部材52のコイン穴62内に落とし込み易くさ
れ、また、ホッパ16の深さ方向すなわちコインの流動
方向に交差する方向において長手状となるように略一定
厚みで形成されて成形時の抜きが容易とされ、金型コス
トが軽減されている。
【0026】図7乃至図9は、ホッパ16内に設けられ
た他の攪拌突起84を説明する図であって、図7は平面
図、図8は図7のVIII-VIII 視断面図、図9はIX-IX 視
断面図である。本実施例の攪拌突起84は、前述の攪拌
突起82と同様に、コイン駆動部材52の回転方向へ流
動させられるコイン32を攪拌するものであり、ホッパ
16の内壁面すなわち内周面においてコイン32が最も
溜まり易い部分である底穴60の近傍の領域であって、
その傾斜させられた底穴60の周縁部のうち最も低い側
の部分に設けられている。この攪拌突起84は、ホッパ
16の深さ方向すなわちコインの流動方向に交差する方
向において長手状となるように形成されており、外周壁
の一部が内側へ逆V字状に曲げられた状態で形成され、
成形時の抜きが容易とされ、金型コストが軽減されてい
る。
【0027】以上のように構成されたコイン送出装置1
0によれば、1平面内においてコイン32を周方向に案
内するために、底面(案内平面)40およびその底面4
0に垂直な内周面(案内内周面)42とを備えた案内部
材14と、その案内部材14の底面40および内周面4
2に接触するようにコイン32を周方向へ駆動するコイ
ン駆動部材52と、コイン32が内周面42の外周側へ
送出されるように形成された案内内周面終端部(固定ロ
ーラ46)とが備えられており、コイン駆動部材52の
径方向においてコイン32の外周側位置の移動軌跡より
も内周側に位置し、且つその固定ローラ46に対して接
近離隔方向の移動可能に案内部材14に設けられてその
固定ローラ46に接近する向きに付勢された可動突起
(可動ローラ48)が、設けられていることから、コイ
ン駆動部材52により駆動されて周方向に案内されるコ
イン32は先ず可動ローラ48に当接して外周側へ方向
転換させられると同時にその可動ローラ48と固定ロー
ラ46との間に挟持され、コイン駆動部材52によりさ
らに押されることによりコイン32の中心cが可動ロー
ラ48と固定ローラ46との間を通過すると所定の初速
度で外周側へ送出される。このとき、コイン32が先ず
当接させられる可動ローラ48は固定ローラ46に対し
て接近離隔方向の移動が可能であることから、可動ロー
ラ48の移動によりその当接の衝撃が吸収されるので、
その可動ローラ48を乗り越えることがなく、安定して
コイン32が送出される。
【0028】また、本実施例によれば、可動突起とし
て、底面(案内平面)40に形成された長穴50を通し
て立設された可動ローラ48が用いられるので、その外
周筒が回転することによってコイン32との摺接による
摩耗が軽減されて耐久性が高められる。また、案内内周
面終端部として、コイン駆動部材52の径方向において
コイン32の外周側位置の移動軌跡に外周面が略一致す
るように固定ローラ46が案内部材14に位置固定に設
けられているので、内周面(案内内周面)42に沿って
案内されたコイン32との摺接が回避されて耐久性が高
められる。また、図10に示すように、上記可動ローラ
48の回転軸心方向の上端位置は、コイン駆動部材52
の外周部下側に設けられた切欠86内に位置させられて
おり、下端位置は底面40により下側に位置させられて
いるので、コイン32の乗り上げが確実に防止されてい
る。この可動ローラ48の軸方向寸法は、コイン32の
厚みの1乃至1.5倍に設定されるとよい。1未満であ
ると、コイン32が乗り上げ、1.5より大きいとコイ
ン32がそのコイン32の上方で待機状態のコイン32
と共に排出されようとし、コイン詰まりが生じ易くな
る。
【0029】また、本実施例によれば、コイン駆動部材
52は、内周面(案内内周面)42の曲率中心に位置し
且つ底面(案内平面)40に垂直な軸心まわりに回転駆
動されるものであり、コイン32に当接してそのコイン
32を周方向且つ外周方向に向かう方向へ付勢するよう
に、外周に向かうほど反回転方向に向かうように傾斜さ
せられた当接面64を有するものである一方、コイン駆
動部材52の当接面64に当接させられて駆動されるコ
イン32がコイン駆動部材52の回転軸心を中心とする
周方向且つ外周方向に向かう方向へ付勢されつつ案内さ
れるとともに、上記コイン駆動部材52は、内周面42
の径と同等以上の径を有して底面40の全体を覆う円盤
状部材であるので、可動ロータ48がコイン駆動部材5
2の下方においてすべて隠れるように好適に覆われる。
【0030】また、本実施例によれば、コイン送出装置
10はコイン32を貯留するためのホッパ16を備えた
ものであり、コイン駆動部材52は、そのホッパ16の
底穴60を塞ぐように設けられた円盤状部材であって、
コイン32を厚み方向に通過させるための複数のコイン
穴62と、そのコイン穴62を厚み方向に通過したコイ
ン32を駆動する前記当接面64を備えた複数の駆動突
起66とを備えたものであるので、ホッパ16内に貯留
されたコイン32が好適に逐次送出される。
【0031】また、本実施例によれば、案内部材14の
底面40或いはコイン駆動部材52は、水平面に対して
30°程度傾斜させられものであるので、コイン32に
対して、遠心力に加えて重力の作用により傾斜方向の力
が付与され、好適に送出される利点がある。
【0032】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明は他の態様においても適用される。
【0033】たとえば、前述の実施例においては、固定
ローラ46が案内内周面終端部として案内部材14に固
設されていたが、固定ピン、固定カムなどの他の部材が
設けられていても差し支えない。
【0034】また、前述の実施例では、駆動突起66の
当接面64は、角度の異なる直線状の第1当接面74お
よび第2当接面76から構成されていたが、回転方向下
流側かつ外周側へ凸となる凸曲線であっても差し支えな
い。
【0035】また、前述の実施例の可動ローラ48は必
ずしもローラである必要はなく、可動ピン或いは可動ブ
ロックなどであってもよい。
【0036】また、前述の実施例では、ホッパ16に貯
留されたコイン32がコイン駆動部材52を通して案内
されたときに可動ローラ50、固定ローラ46、および
駆動突起66によって外周側へ連続的に送出されるよう
に構成されていたが、ホッパ16以外の他の装置から導
出されたコイン32を可動ローラ50、固定ローラ4
6、および駆動突起66によって外周側へ連続的に送出
するものであってもよい。
【0037】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコイン送出装置の構成を説
明するために一部を切り欠いた側面図である。
【図2】図1のコイン送出装置においてホッパを取り外
して示す平面図である。
【図3】図2の III-III視断面図である。
【図4】図1のコイン送出装置においてコインの案内お
よび外周側への送出作用を説明する図である。
【図5】図1のコイン送出装置のホッパを説明する平面
図である。
【図6】ホッパ内の攪拌突起を説明するための図5のVI
-VI 視断面図である。
【図7】他の例の攪拌突起を説明するためのホッパの平
面図である。
【図8】図5のVIII-VIII 視断面図である。
【図9】図5の IX-IX視断面図である。
【図10】図4のX-X 視断面図である。
【符号の説明】
10:コイン送出装置 14:案内部材 16:ホッパ 32:コイン 40:底面(案内平面) 42:内周面(案内内周面) 46:固定ローラ(案内内周面終端部) 48:可動ローラ(可動突起) 50:長穴 52:コイン駆動部材 60:底穴 62:コイン穴 64:当接面 66:駆動突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 学 愛知県刈谷市野田町場割11番地 アイシン 機工株式会社内 (72)発明者 川口 明利 愛知県刈谷市野田町場割11番地 アイシン 機工株式会社内 (72)発明者 岸本 一希 愛知県刈谷市野田町場割11番地 アイシン 機工株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA01 AB03 BA01 BA03 CA06 FA35 FA37 FA38 FA45

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1平面内において前記コインを周方向に
    案内するために、案内平面および該案内平面に垂直な案
    内内周面とを備えた案内部材と、該案内部材の案内平面
    および案内内周面に接触するように前記コインを周方向
    へ駆動するコイン駆動部材と、前記コインが前記案内内
    周面の外周側へ送出されるように形成された案内内周面
    終端部とを備え、複数のコインを所定の初速度にて連続
    的に送出するコイン送出装置において、 前記コイン駆動部材の径方向において前記コインの外周
    側位置の移動軌跡よりも内周側に位置し、且つ前記案内
    内周面終端部に対して接近離隔方向の移動可能に前記案
    内部材に設けられてその案内内周面終端部に接近する向
    きに付勢された可動突起を、設けたことを特徴とするコ
    イン送出装置。
  2. 【請求項2】 前記可動突起は、前記案内平面に形成さ
    れた長穴を通して立設された可動ローラである請求項1
    のコイン送出装置。
  3. 【請求項3】 前記案内内周面終端部は、前記コイン駆
    動部材の径方向において前記コインの外周側位置の移動
    軌跡に外周面が略一致するように前記案内部材に位置固
    定に設けられた固定ローラである請求項1または2のコ
    イン送出装置。
  4. 【請求項4】 前記コイン駆動部材は、前記案内内周面
    の曲率中心に位置し且つ前記案内平面に垂直な軸心まわ
    りに回転駆動されるものであり、前記コインに当接して
    該コインを周方向且つ外周方向に向かう方向へ付勢する
    ように、外周に向かうほど反回転方向に向かうように傾
    斜させられた当接面を有するものである請求項1乃至3
    のいずれかのコイン送出装置。
  5. 【請求項5】 前記コイン送出装置は前記コインを貯留
    するためのホッパを備えたものであり、前記コイン駆動
    部材は、該ホッパの底穴を塞ぐように設けられた円盤状
    部材であって、該コインを厚み方向に通過させるための
    複数のコイン穴と、該コイン穴を通過したコインを駆動
    する前記当接面を備えた複数の駆動突起とを備えてもの
    である請求項1乃至4のいずれかのコイン送出装置。
  6. 【請求項6】 前記案内平面は水平面に対して傾斜させ
    られものである請求項1乃至5のいずれかのコイン送出
    装置。
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