JP2002123044A - ダブルスリーブ式静電画像形成ローラ及びその使用方法 - Google Patents

ダブルスリーブ式静電画像形成ローラ及びその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良された1次画像形成体及び中間転写体を
用いた静電式画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 本発明による静電式画像形成方法は、円
筒状コア体と、コア体を密着囲繞しかつ取外し交換可能
な柔軟性内側スリーブ体と、内側スリーブ体を密着囲繞
しかつ取外し交換可能な光導電性外側スリーブ体と、を
含むダブルスリーブ式1次画像形成体を準備する段階
と;1次画像形成体上にトナー画像を形成する段階と;
コア体と、柔軟性内側スリーブ体と、電気抵抗性柔軟外
側スリーブ体と、を備えた中間転写体に、1次画像形成
体から、第1転写ニップ部において電界を作用させてト
ナー画像を静電転写する段階と;中間転写体と転写ロー
ラとの間に第2転写ニップ部を形成して電界を作用させ
る段階と;受像体を第2転写ニップ部へ進入させてトナ
ー画像を静電転写する段階と;を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダブルスリーブ式
静電画像形成装置及び静電画像形成方法に関するもので
あり、より詳しくは、1次画像形成体、あるいはトナー
画像を受像体に静電転写するための中間転写体としてダ
ブルスリーブ式柔軟性ローラを用いた静電式画像形成装
置及び静電式画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電式画像形成装置において、トナー画
像を画像形成体から受像体(例えば紙)へと転写するた
めに転写体を用いることは周知であり、商品化された静
電画像形成式複写機及びプリンタで実用化されている。
1次画像形成体(primary image-forming member: PIF
M)上に形成されたトナー画像は、第1転写工程で中間
転写体(intermediate transfer member: ITM)に転写
され、次いで、第2転写工程で中間転写体から受像体へ
転写される。中間転写ローラから受像体へトナー画像を
転写する第2転写工程では、一般的に、受像紙の背面に
転写バックアップローラが用いられ、こうして、受像体
をITMに押し付けるニップ部が形成される。
【0003】Rimaiらに付与された米国特許第5,084,735
号、及びZaretskyとGomesに付与された米国特許第5,37
0,961号に開示されているように、厚い柔軟層と比較的
薄い硬質被覆層とを有する柔軟性中間転写ローラを用い
た場合、非圧縮性中間転写ローラの場合と比較して、画
像形成体から受像体への静電トナー転写の質が向上す
る。Zaretskyに付与された米国特許第5,187,526号はさ
らに、中間転写ローラ及び転写バックアップローラの電
気抵抗を別々に設定することによって静電転写の改善が
可能であることを開示している。Bucksらに付与された
米国特許第5,701,567号は、与えられた転写電界を空間
的に制御するために柔軟性ブランケットに電極を埋め込
んだ中間転写ローラを開示している。静電式多色画像形
成装置において、柔軟性中間転写ローラを紙転送ベルト
と共に用いることは、従来技術によって開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】中間転写ローラ上に、
取外し可能な無端ベルトまたはチューブ状ブランケット
を用いることは、Gelinasに付与された米国特許第5,89
4,796号で最近開示されたように、オフセット平版印刷
業界では以前から実施されている。この特許におけるチ
ューブ状ブランケットは、ゴムとプラスチックとを含む
材料から形成され、アルミニウムまたはその他の金属か
らなる内側層で補強してもよいとされている。過去に、
例えばJulianに付与された米国特許第4,144,812号によ
って開示されている平版用中間ローラは、ローラ本体よ
り直径の小さい部分を有し、ブランケット体は、この小
径部分に沿ってスライドさせて多数の孔が形成されたロ
ーラ部分に被せることができるようになっている。加圧
流体、例えば圧縮空気が上記多数の孔を通過してブラン
ケット体を拡張し、こうして、ブランケット体全体をロ
ーラ本体上に配置することができる。ブランケットが適
切な位置に配置された後、圧縮空気源または加圧流体源
が遮断され、ブランケット体はわずかな歪みをもった状
態で落ち着く。この場合の歪みは、ブランケット体がロ
ーラによって適切に保持される程度のものである。
【0005】剛体コアと、取外し交換可能な中間転写ブ
ランケットとからなる中間転写ローラは、Landaらに付
与された米国特許第5,335,054号、及びGazitらに付与さ
れた米国特許第5,745,829号に開示されており、このよ
うにして、中間転写ブランケットは、交換可能な状態で
コア上に保持される。1次画像の色調を変えるための液
体現像剤と共に使用される中間転写ブランケットは、グ
リッパによってコアに保持された略矩形のシート材から
なる。コア(またはドラム)は、グリッパの位置に凹所
を有している。上記米国特許第5,335,054号及び同5,74
5,829号から明らかであるように、凹所が存在すること
によって、中間転写ドラムの全面を使用することはでき
ず、このことは、1次画像形成体から中間転写ローラへ
とトナー画像を転写する際に、または、中間転写ローラ
から受像体へとトナー画像を転写する際に、ドラムの有
効部分を適切に位置決めする高コストの手段が必要であ
るという欠点となっている。さらに、ブランケットの2
つの縁部がグリッパによって保持されているために、ブ
ランケットがコア面全体を連続的にカバーしていないこ
とも同様に欠点である。さらなる欠点は、これら縁部の
間に形成される回避できないギャップに異物が蓄積し、
転写欠陥を生じさせる可能性があることである。
【0006】剛体ローラ上に巻き付けた取外し交換可能
な無端画像形成ベルトの形態の静電式画像形成体は、Yu
らに付与された米国特許第5,415,961号に開示されてい
る。静電式画像形成体は剛体ローラ上に配置され、加圧
流体で拡張させることによって取外し可能とされてい
る。
【0007】Mamminoに付与された米国特許第5,298,956
号及び同5,409,557号は、補強された継目なし中間転写
体を開示している。この中間転写体は、ベルト、スリー
ブ、チューブ、またはロールの形状をなし、充填材を含
む無端形状の補強部材を備え、補強部材上、補強部材の
周囲、または補強部材内には、電気的特性特定材料が設
けられている。補強部材は、金属、合成材料、または繊
維材から形成され、その引張り係数は、400,000〜1,00
0,000psi以上(2.8〜6.9GPa以上)とされる。中間転写
体の厚さは2ミリインチ〜約7ミリインチ、体積電気比
抵抗は1012Ω・cm以下とされる。
【0008】May及びTombsに付与された米国特許第5,71
5,505号及び同5,828,931号は、コア体に被覆された厚い
柔軟性ブランケットを有する1次画像形成ローラを開示
している。厚い柔軟性ブランケットは、光導電性材料か
らなる比較的薄い同心層に覆われている。柔軟性1次画
像形成ローラは、受像体に静電転写されるトナー画像の
質を向上させる。柔軟性画像形成ローラは2つの機能を
有していること、すなわち、受像体にトナー画像を静電
転写する中間体としても機能することが開示されてい
る。May及びTombsに付与された米国特許第5,732,311号
は、静電式柔軟性1次画像形成ローラを開示している。
本明細書は、米国特許第5,715,505号、同5,828,931号、
及び同5,732,311号の内容を参照し、これらを含むもの
とする。
【0009】従来技術には、シングルスリーブ式柔軟性
1次画像形成ローラ及び該ローラの製造方法を開示した
ものがある。スリーブは光導電性材料からなり、コアを
被覆する柔軟層の上に配置されている。この構成は、ロ
ーラを含む被覆層がより信頼性高くより安価に製造可能
であり、かつ、光導電性スリーブが寿命に達した際に容
易に取外し交換可能であるのでコストが低減され休止時
間が短縮されるという点で、米国特許第5,715,505号、
及び同5,828,931号より優れている。この構成はまた、
コア体が厚い柔軟層を有し、その上にスリーブ体を取付
けたり、そこからスリーブ体を取外したりできるという
点で、米国特許第5,370,961号より優れている。
【0010】スリーブ式中間転写体において剛体コア上
に被覆された厚い柔軟層を有する中心体は、Molaireら
によって開示されているように、スリーブ体を取外す
際、または交換する際に、柔軟層を傷つけるおそれがあ
る。トナー転写を行うためにコア体にはバイアス電圧が
かけられる場合があり、コア体を被覆する柔軟層の電気
的特性は一般的に抵抗が増加する方向に経時変化するの
で柔軟層は限られた寿命を有し、中心体の定期的交換が
必要である。スリーブ式1次画像形成体における剛体コ
ア上の柔軟層も、Molaireらによって開示されているよ
うに、光導電性スリーブ体を取外す際、または交換する
際に、損傷するおそれがある。
【0011】Swainに付与された米国特許第5,669,045号
は、複合材料からなる圧縮性スリーブが内部に挿入さ
れ、拡張されて剛体円筒状コア支持体上に被せられる光
導電性ドラムを備えた静電式画像形成体を開示してい
る。スリーブは発泡体であることが好ましく、こうし
て、スリーブとドラムとの間にほとんど嵌合力が発生せ
ずドラム内にスリーブを容易に挿入できる構成とされ
る。しかしながら、拡張可能なコアによってスリーブが
拡張されるとスリーブが圧縮されて剛体コアとスリーブ
との間には比較的大きな嵌合力が発生する。スリーブの
圧縮によって、静電式画像形成体の剛性は十分に高くな
り、実質的に変形を起こさなくなる。Swainが開示する
タイプの画像形成体が有する問題は、スリーブをコアか
ら取外さずに光導電性ドラムをスリーブから分離して取
外すことができず、従って、スリーブを損傷する可能性
があることである。
【0012】従って、スリーブ付静電画像形成用ローラ
の改良が求められている。特に、スリーブ付中間転写体
及びスリーブ付1次画像形成ローラに関しては、スリー
ブの取外しまたは交換の際にローラ体上でスリーブ体を
移動させる必要があるが、その際のローラ体の損傷の可
能性を低減することによってコストを削減することが求
められている。さらに、中心体が、柔軟層が接着被覆さ
れるコア体を含む場合(スリーブ体は柔軟層の上を移動
する)、柔軟層が経時劣化して、または意に反する損傷
を受けてそれ以上使用できなくなった際に、中心体を交
換しなければならない。一般的に、コア体は高価で公差
の厳しいドラムであり、柔軟層を除去し再被覆を行って
中心体を再製することを考えても、これは難しくてコス
トがかかる工程であるので、特にコストを削減する改良
が求められている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電式画像形
成装置及び静電式画像形成方法において使用可能であり
かつ改良された中間転写体及び1次画像形成体の提供を
目的としている。改良された中間転写体は、ダブルスリ
ーブ式ローラを備え、さらに、円筒状硬質コア体と、非
接着方式でコア体を密着囲繞する柔軟性内側スリーブ体
(inner sleevemember: ISM)と、非接着方式で内側ス
リーブ体を密着囲繞する柔軟性外側スリーブ体(outer
sleeve member: OSM)と、を備えている。改良された1
次画像形成体は、円筒状硬質コア体と、非接着方式でコ
ア体を密着囲繞する柔軟性内側スリーブ体と、非接着方
式で内側スリーブ体を密着囲繞する光導電性柔軟外側ス
リーブ体または静電画像用柔軟外側スリーブ体と、を含
むダブルスリーブ式ローラである。本発明によるダブル
スリーブ式1次画像形成体は、2つの機能で、すなわち
中間転写体としても使用可能である。摩耗または損傷を
受けた際に、または所定の使用寿命に到達した際には、
内側スリーブ体、外側スリーブ体のいずれであっても、
容易にかつ別々に交換可能である。高価で公差の厳しい
コア体は、スリーブ体を何回か交換しながら、長い期間
使用することができる。本発明によれば、コア体を静電
式画像形成装置内に保持したままで、内側スリーブ体、
または外側スリーブ体をコア体に対して着脱することが
できる。
【0014】本発明によれば、円筒状硬質コア体と、非
接着方式でコア体を密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔
軟性内側スリーブ体と、非接着方式で内側スリーブ体を
密着囲繞しかつ取外し交換可能な光導電性外側スリーブ
体とを有する第1ダブルスリーブ式ローラである可動1
次画像形成体上にトナー画像を形成する段階と;円筒状
硬質コア体と、非接着方式でコア体を密着囲繞する柔軟
性内側スリーブ体と、非接着方式で内側スリーブ体を密
着囲繞する抵抗性柔軟外側スリーブ体とを有しかつ反対
回転する第2ダブルスリーブ式ローラである中間転写体
へ、1次画像形成体から、1次画像形成体と中間転写体
との圧接によって形成される第1ニップ幅にわたり電界
作用を用いてトナー画像を静電転写する段階と;中間転
写体と転写ローラとの間に作用する圧力によって第2ニ
ップ幅を形成する段階と;中間転写体と転写ローラとの
間に電界を形成する段階と;中間転写体から受像体へと
前記トナー画像を静電転写するために前記第2ニップ部
に受像体を挿入する段階と;を含む画像再生方法が提供
される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図面には、
種々の構成部材の相対関係を示しているが、装置の配置
方向は変更であることを理解されたい。また、図を明瞭
にするために、構成部材の寸法は必ずしも実際の寸法比
としておらず、何ヶ所かの寸法は意図的に拡大して示し
ている。
【0016】図1は、コア体上に取付けられた本発明の
内側スリーブの好ましい実施形態を示す断面図である。
【0017】図2は、本発明の中間転写体の外側スリー
ブの好ましい実施形態を示す断面図である。
【0018】図3は、本発明の1次画像形成体の外側ス
リーブを示す断面図である。
【0019】図4(a)は、本発明の1次画像形成体に
用いられ光導電性複合層を含む外側スリーブの好ましい
実施形態を示す断面図であり、(b)は、本発明の1次
画像形成体に用いられ光導電性複合層の下に配置された
柔軟層を含む外側スリーブの好ましい実施形態を示す断
面図である。
【0020】図5は、ダブルスリーブ式1次画像形成体
の好ましい実施形態を示す部分断面図である。外側画像
用スリーブは、圧縮空気の補助を受けて内側柔軟性スリ
ーブ上を移動する。内側柔軟性スリーブは、既に円筒状
硬質コア体上に取付けられている。
【0021】図6は、組立てられたダブルスリーブ式中
間転写ローラの好ましい実施形態を示す断面図である。
ダブルスリーブ式中間転写ローラは、円筒状硬質コア体
と、コア体の各端部に取付けられかつ取外し可能な第1
及び第2テーパ部材と、コア体に密着し、取外し可能な
第1テーパ部材において圧縮空気通路が形成された円筒
部分に重畳する柔軟性内側スリーブ体と、内側スリーブ
体に密着し、取外し可能な第2テーパ部材において圧縮
空気通路が形成された円筒部分に重畳する柔軟性外側ス
リーブ体と、を備えている。
【0022】図7は、組立てられたダブルスリーブ式中
間転写ローラの好ましい実施形態の一端を示す断面図で
ある。この中間転写ローラは、円筒状硬質コア体と、圧
縮空気通路を有しコア体の一端に取付けられた取外し可
能な円筒体と、コア体に密着し、取外し可能な円筒体の
圧縮空気通路に重畳する柔軟性内側スリーブ体と、取外
し可能な円筒体に取付けられた取外し可能な第1テーパ
部材と、内側スリーブ体に密着し、取外し可能な第1テ
ーパ部材において圧縮空気通路が形成された円筒部分に
重畳する柔軟性外側スリーブ体と、を備えている。図7
における破線は、組立てられた中間転写体には存在しな
い、より小径の第2テーパ部材を示しており、この第2
テーパ部材は、取外し可能な円筒体に取付けられて、第
1テーパ部材及び外側スリーブがない場合に内側スリー
ブの着脱を補助する。
【0023】図8(a)〜(d)は、図6のダブルスリ
ーブ式ローラを分解する各段階を示す概略図である。同
一部材には同一符号を付している。(a)は、ローラの
一端部から支持軸を取外す段階であり、ローラの他端部
はなおもフレーム部分に支持されている。(b)は、ロ
ーラの非支持端部において圧縮空気の補助を用いながら
外側スリーブ体を取外す段階である。(c)は、取外さ
れた支持軸を再度接続し、ローラの他端部から支持軸を
取外す段階であり、ローラの一端部は再接続された支持
軸によってなおも他側のフレーム部分に支持されてい
る。(d)は、ローラの非支持端部において圧縮空気の
補助を用いながら内側スリーブ体を取外す段階である。
【0024】図9(a)〜(d)は、図7のダブルスリ
ーブ式ローラを分解する各段階を示す概略図である。同
一部材には同一符号を付している。(a)は、ローラの
一端部から支持軸を取外す段階であり、ローラの他端部
はなおもフレーム部分に支持されている。(b)は、ロ
ーラの非支持端部において圧縮空気の補助を用いながら
外側スリーブ体を取外す段階である。(c)は、ローラ
の非支持端部から大径テーパ部材を取外した(この段階
は図示していない)後、それに替えて小径テーパ部材を
取付ける段階であり、ローラは他端でなおも支持されて
いる。(d)は、ローラの非支持端部において圧縮空気
の補助を用いながら内側スリーブ体を取外す段階であ
る。
【0025】図10は、4つのモジュールを有する画像
形成装置の一形態を示す側面図である。各モジュール
は、補強層を有するダブルスリーブ式柔軟性中間転写ロ
ーラに単色のトナー画像を静電転写するダブルスリーブ
式光導電性1次画像形成体を備えている。本画像形成装
置はさらに、中間転写ローラから受像体への単色トナー
画像の静電転写を容易にするために、無端ウェブとウェ
ブ駆動機構とを備えている。受像体は無端ウェブに貼り
付けられ、無端ウェブによって4つのモジュールを通る
ように搬送される。図の明瞭化のために、本図には基本
構成部材のみ示している。
【0026】図11は、4つのモジュールを有する画像
形成装置の他の形態を示す側面図である。各モジュール
は、無端ウェブとウェブ駆動機構とを備えたダブルスリ
ーブ式柔軟光導電性1次画像形成体を有している。無端
ウェブ及びウェブ駆動機構は、1次画像形成ローラから
受像体への単色トナー画像の静電転写を容易にする。受
像体は無端ウェブに貼り付けられ、無端ウェブによって
4つのモジュールを通るように搬送される。図の明瞭化
のために、本図には基本構成部材のみ示している。
【0027】図12は、2つのモジュールを有する画像
形成装置の一形態を示す側面図である。各モジュール
は、第2色トナー画像に見当合せ状態で第1色トナー画
像を静電転写するダブルスリーブ式光導電性1次画像形
成体を備えている。第2色トナー画像は、補強層と1ま
たは複数の光導電性層とを備えた二重機能ローラ上に、
先行して静電写真方式で形成されている。本装置はさら
に、重畳された第1色・第2色トナー画像を中間転写ロ
ーラから受像体へと容易に静電転写できるように、無端
ウェブ及びウェブ駆動機構を備えている。受像体は無端
ウェブに貼り付けられ、無端ウェブによって2つのモジ
ュールを通るように搬送される。図の明瞭化のために、
本図には基本構成部材のみ示している。
【0028】図13は、本発明のダブルスリーブ式ロー
ラ(コア体は示していない)の端部を示す斜視図であ
る。内側スリーブ体は、その端部に近い外表面の小領域
に識別票を有し、外側スリーブ体は、その端部に近い外
表面の小領域に識別票を有している。本図では、内側ス
リーブ体の外表面に配置された識別票を示すために、外
側スリーブ体を内側スリーブ体に対してわずかにずらし
た状態で図示している。
【0029】本明細書に記載するタイプの装置は周知で
あるので、本明細書は、特に本発明に直接関係し本発明
を構成する主要特徴点を中心に記述する。
【0030】本発明は、概して、スタイラスまたはその
他の電子写真描画機を用いる電子写真式記録を含む静電
写真式画像形成法と、光学記録装置または光電式記録装
置を通った調光を用いる電子写真式記録法とに関するも
のである。光電式記録装置には、LED、レーザー、及
び、例えば変調ミラーまたは変調ディスプレイを用いた
その他公知の調光装置が含まれる。好ましい実施形態と
して、本発明は特に、転写可能な1または複数の単色ト
ナー画像を用いる電子写真式多色画像形成法に適してい
る。各単色トナー画像は、ダブルスリーブ式ローラを含
む柔軟性1次画像形成体上に形成可能であり、第1転写
段階ではダブルスリーブ式ローラを含む柔軟性中間転写
体の形態をなす転写部材に転写可能であり、続く第2転
写段階では、例えば紙またはプラスチックシートといっ
た受像体の形態をなす転写部材に転写可能である。加え
て、ダブルスリーブ式中間転写体は、転写体及び画像形
成体という2つの機能を果たす。すなわち、ダブルスリ
ーブ式中間転写体は光導電性を有し、1次画像形成体上
に形成された転写可能な第1単色トナー画像は、光導電
性中間転写体上に独立に形成された第2単色トナー画像
に対し見当合せ状態で重畳転写可能であり、こうして転
写可能な2色複合画像が中間転写体上に形成され、この
画像は次いで受像体の形態をなす転写部材に転写可能で
ある。転写可能な各単色トナー画像を1次画像形成体か
ら転写部材または受像体に直接転写するために、ダブル
スリーブ式柔軟性1次画像形成体を用いてもよい。電子
写真式画像記録の替わりに、スタイラス式記録機または
その他公知の記録方式といった電子式記録によって、誘
電スリーブ体を備えた1次画像形成体上に各1次カラー
画像を形成してもよい。転写可能なトナー画像は、ここ
に記述するように、静電方式で転写される。一般的に、
1次画像は静電写真方式で形成される。ドラム形態のダ
ブルスリーブ式中間転写体が用いられる場合、1次画像
形成体はベルトを備える。ダブルスリーブ式1次画像形
成体が用いられる場合、中間転写体はベルトまたはドラ
ムの形態としてもよい。
【0031】シングルスリーブ式柔軟性1次画像形成体
またはダブルスリーブ式柔軟性1次画像形成体を、シン
グルスリーブ式柔軟性中間転写体またはダブルスリーブ
式柔軟性中間転写体と共に用いることは、1次画像形成
体が非圧縮性である場合と比較して、同じ加圧力でもよ
り大きなニップ幅が得られるという利点を奏する。この
ことは、中間転写体へトナー画像を転写する際に、転写
電圧が低くてもよいことを意味する。さらに、ニップ圧
が柔軟性1次画像形成体及び柔軟性中間転写体に分配さ
れるので、各部材の周方向歪み(加圧力が増大すれば増
大する)が大幅に低減され、これにより、柔軟層の歪み
に起因する層剥離、あるいは早期経時劣化または早期摩
耗の危険性が低減される。
【0032】Tombs及びBenwoodに付与された米国特許第
6,075,965号は、複数の単色トナー画像が、一連の単色
モジュールを通過する移動搬送ウェブにより搬送される
受像シート上に見当合せ状態で順次転写される装置を開
示している。各モジュールにおいて移動搬送ウェブは中
間転写ローラを摩擦力で駆動し、次いで中間転写ローラ
は、1次画像形成ローラを反対方向に回転させる。変更
形態として、各モジュールにおいて、単色トナー画像が
1次画像形成ローラから搬送ウェブ上の受像シートへと
直接転写されるように構成することもできる。中間転写
の実施形態として従来技術に開示されているように、中
心体と取外し交換可能なスリーブ体とを備えたシングル
スリーブ式柔軟性中間転写ローラを用いることもでき、
この構成は、スリーブ体が無端ベルトの形態であるとい
う点で、米国特許第5,335,054号及び同5,745,829号より
優れている。スリーブ体が取外され交換される際に、高
価な中心体はフレーム部分に保持されたままである。本
発明は、中間転写体の使用における柔軟性を向上させ、
ダブルスリーブ式ローラを用いることによってシングル
スリーブの複雑さを軽減して、Tombsらの特許に記載の
装置を改善した。ここでは、内側スリーブ及び外側スリ
ーブによって、巨視的柔軟機能性及び微視的柔軟機能性
が、それぞれ独立して提供される。一般的に、層の柔軟
性は、巨視的柔軟性及び微視的柔軟性の観点から考慮す
ることができる。巨視的柔軟性の観点で言えば、層は、
ニップ部の形成に適合している。一方、微視的柔軟性
は、例えば個々のトナー粒子、紙の粗さ、色調の高い硬
質部分の縁部のようなスケールで問題となる。本発明の
ダブルスリーブ式ローラは、内側スリーブの外表面に、
より好ましくは、外側スリーブの内表面に補強層を設け
ることができ、それによって被覆の複雑さが軽減される
というさらなる利点を有している。加えて、いずれのス
リーブも他方のスリーブを交換することなく交換可能で
あること、あるいは、内側スリーブ及び外側スリーブを
異なる頻度で交換可能であることにより、総合稼働コス
トが低減される。
【0033】高品質の静電気式カラー画像を形成するた
めには、微小トナー粒子が必要であることは周知であ
る。ここに記載のカラー印刷装置においては、平均体積
重量直径が2μm〜9μmである乾燥絶縁トナーを用いるこ
とが好ましい。平均体積重量直径は、Coulter社製Coult
er Multisizerのような従来の直径測定装置によって測
定される。体積重量直径は、各粒子の質量の和×同質量
同密度の球状粒子の直径÷粒子の総質量で定義される。
本発明においては、直径が6μm〜8μmであるトナー粒子
を用いると、さらに好ましい。トナー転写を改善するた
めに広く実用化されている方法は、1μm以下のシリカ
粒子、アルミナ粒子、チタニア粒子及びその類いの粒子
(いわゆる表面添加物)が表面に付着したトナー粒子を
用いる方法である。本発明の実施の際には、1μm以下の
疎水性噴霧シリカ粒子を含む表面添加物を用いることが
好ましいが、他の組成を有する1μm以下の粒子からなる
表面添加物を用いても有効である。
【0034】以下、添付図面を参照する。図10は、本
発明の好ましい実施形態である静電式画像形成装置を示
している。符号500で示す画像形成装置は静電式画像
形成装置であり、より詳しくは、カラー画像形成装置で
ある。この装置では、色分解画像が4つのカラーモジュ
ールの各々で形成され、受像体が紙搬送ウェブ516
(PTW)に支持されて装置内を移動する際に、トナー
画像担持体から受像体へと見当合せ状態で転写される。
紙搬送ウェブは、例えばポリエチレンテレフタレートま
たはその他のプラスチックから形成されている。トナー
画像担持体(TIBM)は、1次画像形成体または中間
転写体であり、トナー画像は、担持体上に形成される
か、または他の部材から担持体に転写される。紙搬送ウ
ェブの一例は、Herrickらに付与された米国特許第6,01
6,415号明細書に開示されている。本装置は4つのカラ
ーモジュールを備えているが、本発明は、このようなモ
ジュールが2つの場合でも、あるいは、4つ以上の場合
でも応用可能である。
【0035】各モジュール591B,591C,591
M,591Yは同様の構成であり、無端ベルトの形態で
ある1つの紙搬送ウェブ516が全てのモジュールと共
に作動し、受像体はモジュールからモジュールへと紙搬
送ウェブ516によって搬送される。図10に示す各構
成部材の符号には、各モジュールの符号と同様に、ブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する接
尾辞B,C,M,Yをそれぞれ付している。図では、4
枚の受像体または個別シート512a,b,c,dが異
なるモジュールから同時に画像を受けている状態を示し
ている。前述したように、各受像体は、各モジュールか
ら1色の画像を受像し、本実施形態では、各受像体が4
色の画像まで受像可能であることを理解されたい。紙搬
送ウェブ516を用いた受像体の移動は、各モジュール
のニップ部における受像体へのカラー画像の転写が前段
階のカラー画像転写と見当合せされ、従って受像体上に
4色のカラー画像が見当合せ状態で重畳されるように行
われる。次いで受像体は、順次、紙搬送ウェブから分離
され、乾燥トナー画像を受像体に融着または定着させる
ために融着ステーション(図示せず)へと送られる。紙
搬送ウェブは、再使用のために、例えば対向配置された
コロナ荷電器522,523によって、両面に電荷が付
与される。コロナ荷電器は、紙搬送ウェブの両面の電荷
を中和する。
【0036】図10に示す各カラーモジュールは、例え
ば503B,503C,503M,503Yの符号を付
した回転ドラムであるダブルスリーブ式1次画像形成体
(DSPIFM)を備えている。各ドラムは、それぞれ
の軸線回りに、矢印方向に向けて回転する。各ダブルス
リーブ式1次画像形成体503B,C,M,Yは、例え
ば符号507Bで示すチューブ状無端ベルトの形態であ
る取外し交換可能な柔軟性内側スリーブ体(ISM)を
備えている。柔軟性内側スリーブ体は、例えば符号50
9Bで示すチューブ状無端ベルトの形態である取外し交
換可能な光導電性外側スリーブ体(OSM)により非接
着形態かつ適度の強さで保持されている。光導電性外側
スリーブ体上には、着色記録粒子画像、または、一連の
異なる色の着色記録粒子画像が形成される。内側スリー
ブ507Bは、非接着形態かつ適度の強さでコア体(図
10には示していない、例えば図1参照)を保持してい
る。コア体は剛性が高いことが好ましいが、全体を中実
体とするのではなく、例えばアルミニウムからなる金属
チューブと、チャンバ、補強ストラット、及びその類い
を有する内部構造とを組合せると好ましい。コア体の振
れは80μm以下であることが好ましく、20μm以下であ
ればさらに好ましい。画像を形成するために1次画像形
成体の外側スリーブ509Bの外面には一様な電荷が与
えられる。この電荷付与は、コロナ荷電器505B,
C,M,Y、またはその他ローラ荷電器、ブラシ荷電器
などの適切な1次荷電器によって行われる。一様電荷が
形成された表面は適切な露光装置、例えばレーザー50
6B,C,M,Y、より好ましくはLEDまたは他の光
電露光装置、あるいは光学式露光装置にさらされて1次
画像形成体上の電荷が選択的に変換され、再生しようと
する像に対応した静電潜像が形成される。現像ステーシ
ョン581B,C,M,Yによって潜像担持体光導電性
ドラムに荷電着色粒子を付与することで静電画像が現像
される。現像ステーションはそれぞれ、特定の色に着色
されたトナー粒子を有している。こうして各モジュール
は、対応する光導電性ドラム上に異なる色の着色粒子画
像を形成する。光導電性ドラムを用いることが好ましい
が、光導電性ベルトを用いることもできる。
【0037】各ダブルスリーブ式1次画像形成体上また
はトナー画像担持体上に形成された記録粒子画像の各々
は、例えばダブルスリーブ式中間転写ドラム508B,
C,M,Yのようなそれぞれに対応するダブルスリーブ
式2次画像転写体または中間画像転写体の外表面に静電
方式で転写される。トナー画像転写の後、光導電性ドラ
ム上の残留トナは、次のトナー画像形成の準備のために
適切なクリーニング装置504B,C,M,Yによって
除去される。クリーニング装置は、好ましくはクリーニ
ングブラシからなる。しかし、ブレードまたはウェブク
リーナであってもよい。
【0038】各ダブルスリーブ式中間転写体508B,
C,M,Yは、例えば符号541Bで示すチューブ状無
端ベルトの形態である取外し交換可能な柔軟性内側スリ
ーブ体(ISM)を備えている。柔軟性内側スリーブ体
は、例えば符号542Bで示すチューブ状無端ベルトの
形態である取外し交換可能な光導電性外側スリーブ体
(OSM)により非接着形態かつ適度の強さで保持され
ている。内側スリーブ体をしっかりと保持するように、
外側スリーブ体には引張り応力が作用していることが好
ましい。内側スリーブ541Bは、非接着形態かつ適度
の強さで、公差の厳しい略円筒状コア体(図10には示
していない)を保持している。コア体をしっかりと保持
するように、内側スリーブ体には引張り応力が作用して
いることが好ましい。コア体は剛性が高いことが好まし
いが、全体を中実体とするのではなく、例えばアルミニ
ウムからなる金属チューブと、チャンバ、補強ストラッ
ト、及びその類いを有する内部構造とを組合せると好ま
しい。コア体の振れは80μm以下であることが好まし
く、20μm以下であればさらに好ましい。
【0039】中間転写ドラム508Bが有する内側スリ
ーブ体541Bと、光導電性ドラム503Bが有する内
側スリーブ体507Bは、概して同様の構成とされてい
る(例えば図1参照)が、構成材料、寸法、電気的特性
が異なる場合もある。各内側スリーブ体は、補強バンド
と、補強バンド上にコーティングされた柔軟層と、柔軟
層上にコーティングされた、または柔軟層に密着してい
る保護層とを備えている。内側スリーブ柔軟層(ISC
L)は、ポリウレタンまたはその他公知のエラストマー
材から形成される。内側スリーブ体の主目的は、微視的
柔軟性を与えることにある。
【0040】内側スリーブ体の補強バンド(SB)は剛
体または柔軟体とされ、そのヤング率は、好ましくは30
0GPa(1GPa=1ギガパスカル=109N/m2)以下である。
補強バンドの厚さは、好ましくは1〜500μmであり、よ
り好ましくは5〜150μmである。補強バンドは、金属、
エラストマー、共重合体、プラスチックその他、繊維
材、補強シリコンベルトのように充填材または繊維を含
む補強材料から形成される。補強バンドの上に内側スリ
ーブ柔軟層が形成される前の補強バンド外表面は高い表
面エネルギを有し、コア体に接する内表面は低い表面エ
ネルギを有する。補強バンドは、例えば、編込み、押出
し、電気融解で、あるいは、シートを例えば超音波溶接
または接着して形成されたチューブ状無端ベルトである
ことが好ましい。補強バンドは継目なしであるとさらに
好ましい。トナー画像の転写のための電界形成を目的と
してコア体にバイアス電圧をかける際、補強バンドの内
面(コア体に最も近い部分)には導電性材料がコーティ
ングされていると好ましい。このようにすると、中心体
の電気的接触が改善され、かつ、内側スリーブ体の下側
の全ての点で一様な静電荷が形成される。
【0041】内側スリーブ柔軟層は、マンドレルに取付
けた補強バンド上にコーティングして形成することがで
きる。内側スリーブ柔軟層の厚さは、好ましくは0.5〜2
0mmであり、より好ましくは2〜10mmである。また、その
ヤング率は約10MPa以下であることが好ましく、より好
ましくは1〜5MPaである。内側スリーブ柔軟層は、好ま
しくは、ポリウレタンまたはその他公知のエラストマー
のような重合体から形成される。内側スリーブ柔軟層
は、1または複数の相を有する材料を備えていてもよ
い。複数の相とは、例えば1つの個体相を含む発泡体ま
たは分散媒である。内側スリーブ柔軟層のポアソン比
は、好ましくは0.2〜0.5であり、より好ましくは0.45〜
0.5である。好ましい材料は、ポアソン比が約0.495であ
るポリウレタンである。
【0042】内側スリーブ体の外表面上の保護層(P
L)は、柔軟性を有する硬い材料から形成されることが
好ましい。保護層は、好ましくはセラマー(ceramer)
またはゾルゲル(sol-gel)である合成材料を適切なコ
ーティング方法で厚い柔軟層に付与したコーティングを
備えていることが好ましい。変更形態として保護層は、
例えばニッケルである薄い金属バンドを備えていてもよ
い。金属バンドは、内側スリーブ柔軟層に接着される
か、あるいは、無端ベルトの形態に形成されて張力を有
する状態で内側スリーブ柔軟層の外面に被せられる。無
端金属ベルトを被せる作業は、圧縮空気の補助を受けな
がら行うか、あるいは補強バンド及び内側スリーブ柔軟
層を冷却して収縮させ、その状態で無端金属ベルトをス
ライドさせて行われる。内側スリーブ体の保護層の厚さ
は、好ましくは1〜50μmであり、より好ましくは4〜15
μmである。また、そのヤング率は、100MPa以上である
ことが好ましく、0.5〜20GPaの範囲であると、より好ま
しい。補強層が保護層として機能すると好ましく、その
場合、保護層のヤング率は0.1GPa以上であることが好ま
しく、50〜300GPaの範囲であると、より好ましい。ま
た、その厚さは、10〜200μmの範囲であることが好ま
しい。
【0043】中間転写ドラム508Bが有する外側スリ
ーブ体(OSM)は、補強層(SL)と、補強層上にコ
ーティングされた外側スリーブ柔軟層(OSCL)と、
外側スリーブ柔軟層上にコーティングされたリリース層
(例えば図2参照)とを備えている。外側スリーブ体
は、ダブルスリーブ式中間転写体に微視的柔軟性を与え
る。外側スリーブ体の補強層は、チューブ状無端ベルト
の形態であることが好ましい。補強層は、継目なしベル
トであるとさらに好ましい。補強層の主目的は下層の内
側スリーブ体541Bにおける周方向応力を最小化し、
それによって、ローラの振れに起因する回転変動、また
は、ダブルスリーブ式1次画像形成体ドラムとダブルス
リーブ式中間転写体ドラムとの係合誤差に起因する回転
変動を低減すること、または無視できるほどに小さくす
ることである。補強層はまた、モジュール間の回転変動
を低減または無視できるほどに小さくして、見当合せ誤
差を低減する機能も有している。補強層は、鋼、ニッケ
ル、またはその他の高張力金属などの適切な金属を含ん
でいることが好ましい。補強層は、ポリウレタン、ポリ
イミド、ポリアミド、またはフッ素系ポリマーなどのエ
ラストマーを含んでいてもよい。この場合のエラストマ
ーは、ダブルスリーブ式中間転写体の運転中に発生する
応力に優る降伏強度を有しているべきである。補強層は
また、繊維材または補強材を備えていてもよく、あるい
は、ダブルスリーブ式中間転写体の運転中に発生する応
力に優る降伏強度を有するゾルゲルまたはセラマーを含
んでいてもよい。補強層は、電気鋳造された薄い継目な
しニッケルベルトであると好ましい。このようなニッケ
ルベルトは、例えば、North Carolina州Charlotte所在
のStork Screens America社から入手可能である。外側
スリーブ体542B,C,Y,Mの補強層の厚さは、50
0μm以下であることが好ましく、10〜200μmの範囲で
あるとさらに好ましい。補強層のヤング率は0.1GPa以上
であることが好ましく、50〜300GPaの範囲であるとさら
に好ましい。
【0044】外側スリーブ体542B,C,Y,Mの外
側スリーブ柔軟層(OSCL)は、前述した内側スリー
ブローラ503B,508Bが有する柔軟層と同じ範囲
の物性及び機械的特性を有している。外側スリーブ柔軟
層の好ましい厚さは0.5〜2.0mmの範囲である。外側スリ
ーブ柔軟層を含むエラストマーには十分な導電性を有す
る添加物(帯電防止粒子、イオン導電性材料、または導
電性ドーパントなど)が加えられ、抵抗率が比較的低く
抑えられる。外側スリーブ柔軟層の体積電気比抵抗は10
7〜1011Ω・cm の範囲であることが好ましく、約109Ω・c
mであるとさらに好ましい。外側スリーブ柔軟層は、マ
ンドレルに取付けた補強層上にコーティングして形成す
ることができる。次いで、外側スリーブ柔軟層の上にリ
リース層がコーティングされる。
【0045】外側スリーブ体542B,C,Y,Mのリ
リース層は、ゾルゲル、セラマー、ポリウレタン、また
はフッ素系ポリマーであることが好ましいが、表面エネ
ルギが低い材料を含み良好なリリース特性を有するその
他の材料を用いることもできる。リリース層のヤング率
は100MPa以上であることが好ましく、0.5〜20GPaの範囲
であるとさらに好ましい。その厚さは、好ましくは1〜5
0μmであり、より好ましくは4〜15μmである。リリー
ス層の体積電気比抵抗は107〜1013Ω・cm の範囲である
ことが好ましく、約1010Ω・cmであるとさらに好まし
い。
【0046】トナー画像をダブルスリーブ式1次画像形
成ドラム503Bから静電転写するために、一般的には
ダブルスリーブ式中間転写ドラム508Bにバイアス電
圧が付与される。バイアス電圧は、外側スリーブ体54
2Bの補強層を電源に接続することによって、外側スリ
ーブ体542Bの補強層に与えることが好ましい。この
場合、補強層の体積電気比抵抗は1010Ω・cm以下である
ことが好ましい。補強層が導電性であるとさらに好まし
い。しかし、場合によっては非導電性の補強層を用いる
ことが好ましく、その場合、例えば金属フィルムのよう
な薄い導電性金属が補強層にコーティングされ、それが
電源に接続される。別のケースでは、外側スリーブ体5
42Bの補強層ではなく、ダブルスリーブ式中間転写ド
ラム508Bのコア体に、すなわち、金属製または導電
性のコアまたは非導電性のコアを被覆する例えば薄い金
属フィルムのような導電性材料に、バイアス電圧を付与
することが好ましい。コア体にバイアス電圧を付与する
場合、内側スリーブ柔軟層及び内側スリーブ体541B
の保護層の双方は適切な電気比抵抗を有しているべきで
ある。内側スリーブ柔軟層の体積電気比抵抗は107〜10
11Ω・cm の範囲であることが好ましく、約109Ω・cmであ
るとさらに好ましい。保護層の体積電気比抵抗は約1010
Ω・cm以下であることが好ましい。
【0047】ダブルスリーブ式1次画像形成ドラム50
3Bが有する外側スリーブ体509Bは、補強層(S
L)と、補強層上にコーティングされた光導電性構造部
とを備えている(例えば図3参照)。光導電性構造部
は、例えば無機材料または無機分散媒、均質な有機光導
電性層、集合有機光導電性層、電荷生成層(CGL)と
電荷搬送層(CTL)とを含む複合材、及びその類いか
らなる1または複数の層を備えている。トナー画像をダ
ブルスリーブ式1次画像形成ドラム503Bからダブル
スリーブ式中間転写ドラム508Bへと静電転写するた
めには、外側スリーブ体542Bの補強層を接地接続す
ることが好ましい。その場合、補強層の体積電気比抵抗
は約1010Ω・cm以下であることが好ましい。しかし、場
合によっては非導電性の補強層を用いることが好まし
く、その場合、例えば金属フィルムのような薄い導電性
金属が補強層にコーティングされ、それが接地接続され
る。
【0048】1次画像形成ドラム503Bが有する外側
スリーブ体509Bの好ましい形態は、補強層(SL)
と、補強層上にコーティングされたバリア層と、バリア
層上にコーティングされた電荷生成層(CGL)と、電
荷生成層上にコーティングされた電荷搬送層(CTL)
とを備えている(例えば図4(a)参照)。外側スリー
ブ体509Bの補強層は、継目なしのチューブ状無端ベ
ルトの形態であることが好ましい。下層の内側スリーブ
体507Bの周方向応力を最小化するため(ローラ50
8Bにおける外側スリーブ体542Bの補強層と同様)
に、外側スリーブ体509Bの補強層は適切な基材を備
え、その基材の上に電荷生成層と電荷搬送層とがコーテ
ィングされている。補強層は、鋼、ニッケル、またはそ
の他の高張力金属などの適切な導電性金属材料を含み、
薄くて柔軟性を有していることが好ましい。場合によっ
て補強層は、例えば、帯電防止剤のような導電性材料を
添加したポリウレタン、あるいは、浸透敷居値より大き
い断片を有する導電性粒子の分散媒を含む合成重合材ま
たは合成プラスチックのようなエラストマーから形成し
てもよい。この場合、補強層は、ダブルスリーブ式1次
画像形成体の運転中に発生する応力に優る降伏強度を有
しているべきである。補強層は、ニッケルから形成する
と好ましい。外側スリーブ体509B,C,Y,Mの補
強層の厚さは、500μm以下であることが好ましく、10
〜200μmの範囲であるとさらに好ましい。補強層のヤ
ング率は0.1GPa以上であることが好ましく、50〜300GPa
の範囲であるとさらに好ましい。
【0049】外側スリーブ体509Bは、電気鋳造され
た厚さ0.005インチの継目なしニッケルベルトの形態を
なす補強層を含んでいると好ましい。このようなニッケ
ルベルトは、例えば、North Carolina州Charlotte所在
のStork Screens America社から入手可能である。補強
層上にコーティングされた光導電性構造部は、補強層上
にコーティングされた厚さ0.5〜1.0μmのポリアミド樹
脂バリア層と、バリア層上にコーティングされ共晶分散
媒を含み、厚さが0.5〜1.0μmであり好ましくは約0.5
μmであるMolaireに付与された米国特許第5,614,342号
明細書に開示されたタイプの電荷生成層と、電荷生成層
上にコーティングされ、厚さが12〜35μmであり好まし
くは約25μmである電荷搬送層とを備えている。電荷搬
送層は、2重量部分のトリ−トリラミン(tri-tolylami
ne)と、2重量部分の1,1-bis{4-(di-4-tolylamino)phe
nyl}methaneと、1重量部分のpoly[4,4'-(2-norbornyli
dene)bisphenol terephthalate-co-azelate(60/40)]と
5重量部分のMakrolon(登録商標)ポリカーボネートか
らなる結合剤と、を含む。Makrolon(登録商標)ポリカ
ーボネートは、NY州Schenectady所在のGeneral Elect
ric社から入手可能である。
【0050】他の好ましい実施形態では、電荷生成層及
び電荷搬送層の下側の補強層上に薄い柔軟層を設けるこ
とによって、外側スリーブ体509Bに微視的柔軟性が
与えられる。この柔軟層の厚さは、好ましくは0.5〜2.0
mmの範囲である。その電気的特性及び物理的特性は、外
側スリーブ体542Bの柔軟層の場合と同様である。薄
い柔軟層の上には、例えばニッケルからなる薄い導電層
がコーティングされることが好ましく、前述したよう
に、導電層の上には順次、バリア層、電荷生成層、及び
電荷搬送層がコーティングされる(例えば図4(b)参
照)。薄い導電層は、運転時には接地される。
【0051】場合によっては、耐摩耗性を向上させるた
めに、電荷搬送層の外側に、例えばゾルゲル、炭化シリ
コン、ダイヤモンド状カーボン、またはその類いからな
る薄く硬い層が設けられる。
【0052】比較的導電性の良い本発明のダブルスリー
ブ式中間転写ローラを用いれば、ダブルスリーブ式1次
画像形成体からダブルスリーブ式中間転写体外表面への
単一着色粒子画像の転写は、比較的狭いニップ幅(好ま
しくは2〜15mm、より好ましくは3〜8mm)で、600ボルト
またはそれ以下という比較的低い定電圧源(図示せず)
を好ましくは各ダブルスリーブ式中間転写体が有する外
側スリーブ体の補強部材に接続することによって適切な
極性が与えられて実現可能である。
【0053】ダブルスリーブ式中間画像転写ドラムが有
する各外側スリーブ体542B(他には符号を付してい
ない)に形成された単一着色粒子画像は、受像体上のト
ナー画像受像面に転写される。受像体は、中間画像転写
ドラムと転写支持ローラ(TBR)521B,C,M,
Yとの間に形成されたニップ部へと搬送される。搬送用
背面ローラは、抵抗性外側ブランケットを有し、電源5
52によって適切に電気的バイアスがかけられており、
こうして荷電トナー粒子画像が受像体へと転写される。
受像体は、適切な受像体供給装置(図示せず)から供給
され、紙搬送ウェブ516に適切に“貼り付け”られ
て、各ニップ部510B,C,M,Yを順次通過し、そ
こで各記録粒子画像を見当合せ状態で受像し、こうして
合成カラー画像が形成される。周知であるように、着色
粒子を重ねて元の着色粒子とは異なる色領域を形成する
ことができる。受像体は、最後のニップ部を出ると適切
な搬送装置(図示せず)によって融着装置に送られ、そ
こで粒子画像は、熱及び/または圧力、好ましくは両方
の作用で受像体に定着される。受像体の電荷を中立化し
てベルト516から受像体を容易に分離できるようにす
るために、分離用荷電器524を設けてもよい。定着さ
れた記録粒子画像を有する受像体は、次いで離れた場所
へと搬送され作業者によって回収される。ダブルスリー
ブ式中間転写体の各々は、それぞれに設けられたクリー
ニング装置511B,C,M,Yによってクリーニング
され、再使用可能な状態となる。クリーニング装置はブ
ラシ式クリーナであることが好ましいが、ブレード式ク
リーナまたはウェブ式クリーナを用いることもできる。
【0054】画像形成装置500において制御信号を供
給する目的で、機械式、電気式、または光学式といった
周知のタイプの適切なセンサー(図示せず)が利用され
る。このようなセンサーは、受像体の搬送経路に沿っ
て、受像体供給装置から各ニップ部を経由して融着装置
に至る部位に配置される。1次画像形成用光導電性ドラ
ム、画像転写中間ドラム、搬送用背面支持体、及び各種
画像処理ステーションと組合せて、さらなるセンサーを
設けてもよい。センサーは、搬送経路上における受像体
の位置、画像形成処理ステーションに対する1次画像形
成用光導電性ドラムの位置を検出し、それら位置を示す
相応の信号を発する。このような信号は入力情報とし
て、例えばマイクロプロセッサを有する論理制御ユニッ
ト(logic and control unit)LCUへ供給される。こ
のような信号とマイクロプロセッサのための適切なプロ
グラムとに基づいて、制御ユニットLCUは、画像再生
を実行する静電式画像形成ステーションの処理タイミン
グを制御する信号と、各ドラム及びベルトのモーターM
の駆動を制御するための信号とを発生する。市場で入手
可能なマイクロプロセッサのためのプログラム作成は従
来周知の技術である。もちろん、こうしたプログラムの
詳細部分は、使用されるマイクロプロセッサの構造に依
存する。
【0055】図13は、本発明によるダブルスリーブ式
ローラにおいて、同心配置された内側・外側スリーブか
らなるアッセンブリ90の端部を切断して示す図である
(コア体は示していない)。内側スリーブ体91は、そ
の端部付近の小領域における外表面に識別票を有してい
る。外側スリーブ体92は、その端部付近の小領域にお
ける外表面に識別票を有している。説明の便宜上、内側
スリーブ体の外表面の識別票を示すために、外側スリー
ブ体は運転時の状態と異なり、内側スリーブ体からわず
かにずらして図示している。内側スリーブ体上に配置さ
れた識別票は内側スリーブ体に関係するパラメータを示
し、外側スリーブ体上に配置された識別票は外側スリー
ブ体に関係するパラメータを示す。図13において互い
に類似する実体には、符号の後ろに一または複数
の(')を付して示している。内側スリーブ体の識別
票、すなわち識別マークのセットは、内側スリーブ体の
円筒部分の端部付近の小領域93''内に配置される。内
側スリーブ体の識別票をスリーブ91の端部における小
領域93'内に配置するとさらに好ましい(スリーブ9
1を含む個々の層は示していない)。外側スリーブ体の
識別票、すなわち識別マークのセットは、外側スリーブ
体の円筒部分の端部付近の小領域93''''内に配置され
る。変更形態として、外側スリーブ体の厚さを利用し、
外側スリーブ体の識別票をスリーブ92の端部における
小領域93'''内に配置してもよい(スリーブ92を含
む個々の層は示していない)。小領域93',93'',
93''',93''''を代表して符合93で示す拡大図
は、識別票が、例えばスキャナーで読取り可能であり符
号94で示すバーコードであってもよいことを示してい
る。スキャナーは電子写真式画像形成装置に取付けて、
例えば装置の運転中または待機中に、ダブルスリーブ式
ローラを監視させることができる。あるいは、本発明の
ローラを取付ける際、またはその保守の際に、スキャナ
ーを外付けしてもよい。一般的に、識別票は、識別票検
出器95によって、読取り、感知、または検出可能であ
る。図13において符号Bを付した破線矢印で示すよう
に、識別票検出器のアナログ出力またはデジタル出力
は、本発明の中間転写ローラを使用している静電式画像
形成装置に組込まれた論理制御ユニット(LCU)へ送
られる。識別票検出器の出力は、本発明の中間転写ロー
ラの取付けまたは保守の際に、例えばポータブルコンピ
ュータで外部処理してもよいし、あるいは、その他の適
切なデータ処理装置で処理してもよい。識別票は光学的
に、または磁力を用いて、あるいは高周波を利用して読
取ることができる。識別票には、バーコード94以外
に、シンボル、単語を含むマーキングを加えてもよく、
またカラーコードを加えてもよい。識別票は、目視で読
取り、識別をしてもよい。スリーブ体の表面に直接設け
る識別票のために適した材料は、インキ、塗料、磁性材
料、反射材料、及びその類いである。変更形態として、
識別票をラベル上に形成して、そのラベルをスリーブ体
の外表面に貼付してもよい。識別票は、隆起形状とした
り、型による押圧成形またはその他の方法でスリーブ体
の外表面の小領域を変形させて形成してもよい。この場
合、変形領域は、機械的手法またはその他の手法で感知
したり、接触プローブまたはその他機械的手段の形態を
有する識別票検出器95によって読取ることができる。
場合によっては、識別票をスリーブ体の内面または中心
体の外面に配置することが望ましい。さらに、場合によ
っては、図13のように外側スリーブ体がずれた位置で
はない使用状態にある際にもスリーブ91上の領域9
3''に配置された識別票が検出可能であるように、外側
スリーブ体92に切欠き部または開口部を設けることが
望ましい。
【0056】識別票には、種々の情報をコード化または
記録することができる。例えば、ニップ幅または見当合
せパラメータを調整できるように、ローラの外径すなわ
ち外側スリーブ体の外径を記録してもよい。ローラに付
与する電気的バイアスを適切に調節して最適の性能を実
現するために、内側スリーブまたは外側スリーブの半径
方向の有効電気比抵抗を識別票に記録してもよい。ニッ
プ幅を適切に調整するために、本発明によるローラの有
効硬さ及び有効ヤング率を識別票に記録してもよい。実
態分析を目的として、ローラの各スリーブの製造日を識
別票に記録し、そのスリーブの耐用寿命を推定して適時
の交換ができるようにしてもよい。各ローラの、例えば
製造時のローラ振れの情報を識別票に記録してもよい。
この情報は、例えばモジュール間における見当合せの最
適化のために利用することができる。さらに、本発明に
よるローラの位置、例えば本発明によるローラと1次画
像形成ローラとの間の捩れなどを識別票に記録してもよ
い。
【0057】本発明のダブルスリーブ式中間転写ローラ
が有する外側スリーブ体の外径が識別票に記録されてい
る場合には、その情報を用いて、以下に説明する見当合
せシステムの較正時間を短縮することができる。例え
ば、見当合せシステムには、LED書込みヘッドに供給
される開始線クロック信号の速度を制御するソフトウェ
アアルゴリズムを利用する。各カラーモジュールには別
々の開始線クロック信号が用いられ、各信号が、各モジ
ュールによって形成される分色カラートナー画像の長さ
を制御し、画像全体にわたってカラートナー画像の長さ
を適正かつ均一なものとする。1次画像形成ローラと中
間転写ローラとの当接状態が変わると速度比が変わり、
画像の長さが変化することは一般的に知られている。例
えば、当接力が高いと画像は伸張され、低いと圧縮され
る。中間転写スリーブ体は、現実的には、全く同一の外
径に形成することは不可能であり、通常の誤差は±50μ
mである。新規に取付けられた本発明のダブルスリーブ
式ローラが有する中間転写スリーブの直径の微小誤差
は、1次画像形成ローラと中間転写ローラとの当接状態
を変える。同様に、新規に取付けられた本発明のダブル
スリーブ式光導電性ローラが有する1次画像形成スリー
ブの直径の微小誤差は、1次画像形成ローラと中間転写
ローラとの当接状態を変える。新規に取付けられた外側
スリーブの直径に関する情報を利用することにより、見
当合せユニットは開始線クロック信号を直ちに修正し、
画像長さ及び画像均一性を適正に維持することができ
る。開始線クロック信号を制御するアルゴリズムにおい
てこのように調整されるパラメータは、書込みヘッドに
よって書込まれる各デジタル画像の正確な検討合せを実
現するために制御される種々のパラメータのうちの1つ
である。本発明のダブルスリーブ式ローラの外径を予め
識別票に記録しておくことのより、見当合せシステムの
較正時間を短縮することができる。
【0058】画像再生装置500に用いられる受像体と
しては種々のものが考えられる。例えば、薄い印刷用
紙、厚い印刷用紙、模様付き印刷用紙、凹凸付き印刷用
紙、模様付き被印刷材、凹凸付き被印刷材、プラスチッ
クシートのような透明な被印刷材などを挙げることがで
きる。被印刷材の厚さ及び/または体積電気比抵抗が変
化するとインピーダンスが変化し、ニップ部510B,
C,M,Yにおいて記録粒子を受像体に転写するために
使用される電界に影響が出る。さらに、相対湿度の変化
は受像印刷用紙の導電性を変化させ、インピーダンスに
影響を及ぼし、従って転写電界を変化させる。これらの
問題を解決するために、紙搬送ベルトは、ある種の特性
を有していることが好ましい。
【0059】無端ベルトまたは無端ウェブ(紙搬送ウェ
ブ)516は、好ましくは体積電気比抵抗が105Ω・cm以
上の材料から構成され、受像体の静電保持手段を有して
いない場合には、体積電気比抵抗が108Ω・cm〜1011Ω・c
mの材料から構成されているとなお好ましい。受像体の
静電保持手段を有している場合には、無端ベルトまたは
無端ウェブは、体積電気比抵抗が1×1012Ω・cm以上の材
料から構成されているとなお好ましい。この体積電気比
抵抗は、ベルトが複数層で形成されている場合には、少
なくとも1つの層の電気比抵抗を意味する。ウェブの材
料としては、各種柔軟材料が考えられ、例えば共重合体
のフッ素化合物(フッ化ポリビニリデンなど)、ポリカ
ーボネート、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド(Kapton(登録商標)など)、ポリエチ
レンナプソエート、シリコーンラバーなどが利用可能で
ある。ウェブ材料としてどの材料を用いるにしても、ウ
ェブに適当な電気比抵抗を与えるために、帯電防止剤
(例えば金属塩)、導電性微粒子(例えばカーボン)と
いった添加物を加えることが可能である。高い電気比抵
抗(すなわち1011Ω・cm以上)を有する材料が用いられ
る場合、受像体が分離された際に紙搬送ウェブに残る残
留電荷を放電させるための付加的コロナ荷電器が必要と
なるかもしれない。紙搬送ウェブは、抵抗層の下に、記
録粒子画像の転写を促進するために電気的バイアスをか
けた付加的導電層を有していてもよいが、導電層を設け
ずに、1つまたは複数の支持ローラーを通じて、または
コロナ荷電器によって転写バイアスが与えられるように
構成するとより好ましい。無端ベルトは比較的薄くて
(20μm〜1000μm、好ましくは50μm〜200μm)柔軟性
を有している。連続的なウェブ紙を受像体として用い、
別体の紙搬送ウェブを必要としないタイプの静電式画像
形成装置に本発明を応用することも考えられる。このよ
うな連続ウェブ紙タイプの装置では、通常、巻出し可能
な状態で支持されたロールからウェブ紙が供給され、連
続的なシートとして装置を通過する。
【0060】受像体をベルト516上に供給する際に
は、荷電器526によって受像体に電荷を付与し、静電
気によって受像体を引き付けてベルト516に“貼り付
け”ることができる。荷電器526に組合せてブレード
527を設け、受像体をベルトに押し付けて、受像体と
ベルトとの間に入った空気を除去するように構成しても
よい。
【0061】受像体が1つ以上の画像転写ニップ部を通
過するように構成してもよいが、融着ニップ部と画像転
写ニップ部とを同時に通過しないようにすることが好ま
しい。異なるカラー画像転写のための受像体経路は、異
なる厚さの受像体の使用を容易にするために概して直線
状とされる。
【0062】無端紙搬送ウェブ(PTW)516は複数
の支持部材に支持されて移動する。例えば、図10に示
す例では、複数の支持部材はローラー513,514で
あり、ローラー513は、好ましくはモーターMによっ
て駆動される(もちろん、ころ部材、棒状部材といった
他の支持部材を本発明の装置に用いることもできる)。
紙搬送ウェブを駆動することによってダブルスリーブ式
中間転写ローラを摩擦駆動することが可能であり、ダブ
ルスリーブ式中間転写体は次いでダブルスリーブ式1次
画像形成ローラを回転させるが、付加的な駆動装置を設
けてもよい。処理速度は紙搬送ウェブの速度によって決
まり、通常は300mm/secである。
【0063】各転写ニップ部の入口の前方、出口の後方
には支持部材575a,b,c,d,eが設けられ、こ
れらはそれぞれの背面でベルトを支持し、ベルトの直線
状経路を修正して各中間転写ローラにベルト巻付け部を
形成する。こうしてニップ部の両側(ニップ前巻付け部
及びニップ後巻付け部)、または少なくともニップ部の
片側に長さ1mm以上の巻付け部が形成される。巻付け部
の合計長さは20mm以下であることが好ましい。ニップ部
とは加圧ローラーがベルトの裏面に接触する場所であ
り、また、加圧ローラーが用いられない場合には電界が
かけられる場所である。しかし、ニップ部における画像
転写領域は巻付け部の全長よりも短い領域である。ダブ
ルスリーブ式中間転写ローラ周りのベルト巻付け部は、
受像体がダブルスリーブ式中間転写体の曲率に沿って進
行し、ダブルスリーブ式中間転写体円筒面に対して略接
線方向に移動しながら中間転写体との接触状態から抜け
るように受像体の前縁部の経路を形成する。転写支持ロ
ーラ(TBR)521B,C,M,Yによって加えられ
る圧力はベルト516の裏面に作用し、転写の際に、柔
軟なダブルスリーブ式中間転写体表面を受像体表面に沿
うように変形させる。各転写支持ローラー521B,
C,M,Yが給紙ウェブ516に与える圧力は、好まし
くは1平方インチ当たり7ポンド以上である。転写支持
ローラーをコロナ荷電器、付勢ブレード、付勢ブラシに
置き換えてもよい。柔軟な中間転写体の利点を生かすた
めに圧力は実質的に転写ニップ部に加えられる。柔軟な
中間転写体の利点とは、トナー画像を受像体に転写し、
ミクロ的・マクロ的スケールで画像内容を再現できるこ
とである。加圧は、転写バイアス機構のみによって行っ
てもよいし、ローラーシュー、ブレード、ブラシなど他
の部材を用いて付加的圧力を加えてもよい。
【0064】図10において、ニップ前巻付け量及びニ
ップ後巻付け量は、いずれのモジュールにおいても適宜
設定することが可能であり、個々の支持部材の高さを調
節することによって、または支持部材をモジュールの中
間位置に置かないことによって、あるいはその両方の方
法によって、ニップ前巻付け量及びニップ後巻付け量を
モジュール毎に異なるように設定することも可能である
ことを理解されたい。さらに、各モジュールにおいてニ
ップ前巻付け量及びニップ後巻付け量を別々に設定する
ために、より多くの支持部材を用いることができる。例
えば、モジュール1つにつき2つの支持部材を設け、転
写ニップ部の両側に1つずつ配置する等である。支持部
材は、ころ部材、棒状部材、ローラーなどで形成するこ
とができる。
【0065】次に図11を参照するが、ここでは図10
と同様の構成部材には符号の後に(')を付して示して
いる。図11に示す実施形態では、合計4色ある分光ト
ナー画像の各々は、各モジュール591B',591
C',591M',591Y'における光導電性ドラム5
03B',503C',503M',503Y'などの各ダ
ブルスリーブ式1次画像形成体によって形成される。各
ドラムは、取外し交換可能な内側スリーブ体と、取外し
交換可能な外側スリーブ体とを備えている。受像体が1
つのモジュールから次のモジュールへと順次搬送されて
前進する際に、各転写ニップ部(図には510B'の符
号のみ示す)において各分光トナー画像が見当合せ状態
で受像体に転写される。図11に示す実施形態では、ダ
ブルスリーブ式中間転写体は存在せず、受像体シートが
紙搬送ウェブ516'に支持されながら転写ステーショ
ンを順次進む際に、それぞれのダブルスリーブ式光伝導
性ドラムから受像体シートへと各画像が直接転写され
る。ダブルスリーブ式1次画像形成体から受像体シート
へとトナー画像が直接転写される好ましい実施形態で
は、電荷生成層及び電荷搬送層の下側の補強層上にコー
ティングされた柔軟層によって、外側スリーブ体509
B'に微視的柔軟性が付与される。柔軟層の厚さの好ま
しい範囲は0.5〜2.0mmである。好ましい電気的特性及び
物理的特性は、外側スリーブ体542Bの柔軟層の場合
と同様である。柔軟層の上には、例えばニッケルからな
る薄い導電層がコーティングされることが好ましく、前
述したように、導電層の上には順次、バリア層、電荷生
成層、及び電荷搬送層がコーティングされる。薄い導電
層は、運転時には接地される。
【0066】別の好ましい実施形態では、柔軟性ダブル
スリーブ式中間転写体の導電性外側スリーブ体を用いる
ことによって、フルカラー画像形成に必要なモジュール
の数が削減される。図12を参照すると、ここでは図1
0,11と同様の構成部材には符号の後に('')を付し
て示している。図12に示す実施形態では、符号600
で示す画像再生装置は、2つのモジュール691BC,
691MYを備えているが、モジュールの数は2つに限
定されるわけではない。各モジュールは同様の構成を有
し、無端ベルトの形態で構成することができる単一の紙
搬送ウェブ516''が全モジュールと共に作動し、受像
体512a'',512b'',512c'',512d''
は、紙搬送ウェブ516''によってモジュールからモジ
ュールへと搬送される。モジュール691BCは、例え
ば回転する光導電性ダブルスリーブ式1次画像形成ドラ
ム603Bを備えている。ドラム603Bは、反対方向
に回転する光導電性ダブルスリーブ式中間転写ドラム6
08BCに当接し、符号610Bで示す加圧ニップ部を
形成している。また、ドラム608BCは、紙搬送ウェ
ブ516''の背面にある転写支持ローラ621BCと協
働して、符号610BCで示す加圧ニップ部を形成して
いる。紙搬送ウェブ516''はドラム608BCを摩擦
駆動し、次いでドラム608BCはドラム603Bを駆
動する。変更形態として、摩擦駆動に加えて駆動を補助
するために、ドラムに駆動モータを配設してもよい。紙
搬送ウェブ516''の移動は矢印で示しており、この駆
動はローラ513''を駆動することによって行われる。
ダブルスリーブ式1次画像形成ドラム603Bは、硬質
コア体(図12には図示せず)と、好ましくは非接着方
式でコア体を囲繞し保持している取外し交換可能な柔軟
性内側スリーブ体607Bと、好ましくは非接着方式で
内側スリーブ体を囲繞し保持している取外し交換可能な
光導電性外側スリーブ体609Bとを備えている。ダブ
ルスリーブ式導電性中間転写体608BCは、硬質コア
体(図12には図示せず)と、好ましくは非接着方式で
コア体を囲繞して保持し、取外し交換可能でありかつ微
視的柔軟性を有する内側スリーブ体641Cと、好まし
くは非接着方式で内側スリーブ体を囲繞して保持し、取
外し交換可能でありかつ微視的柔軟性を有する光導電性
外側スリーブ体642Cとを備えている。ドラム603
B,608BCの材料特性は、前述したドラム503
B,C,M,Yの場合と同様である。各ドラム603
B,608BC,603M,608MY上には、添え字
B,C,M,Yで示すように、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローからそれぞれなる異なる単色トナー画像
が形成される。色はこれらに限定されず、色の数も4色
に限定されるわけではない。非カラー属性のトナーを用
いることもできる。モジュール691BCでは、1次荷
電器605Bとレーザー装置606Bと現像ステーショ
ン681Bとを用いてブラックトナー画像がドラム60
3B上に形成され、1次荷電器605Cとレーザー装置
606Cと現像ステーション681Cとを用いてシアン
トナー画像がドラム603BC上に形成される。ブラッ
クトナー画像は、ニップ部610Bにおいてドラム60
3Bからドラム608BCへと静電転写され、シアント
ナー画像に重畳されて見当合せされた第1合成画像が形
成される。ドラム608BCの回転運動によって第1合
成画像はニップ部610BCに移動し、ここで、紙シー
ト512b''のような受像体シートへと静電転写され
る。モジュール691MYでは、ダブルスリーブ式1次
画像形成ドラム603M上に形成されたマゼンタトナー
画像と、ダブルスリーブ式光導電性1次画像形成ドラム
608MY上に形成されたイエロートナー画像とが、同
様にニップ部610Mで合成されて第2合成画像が形成
される。第2合成画像はニップ部610MYで第1合成
画像に重畳され、見当合せされた4色の合成トナー画像
が受像体シート上に形成される。
【0067】ドラム603B,608BC,603M,
608MY上に単色トナー画像を形成する前に、各外側
スリーブ体の外表面は、それぞれのクリーニングステー
ション604B,C,M,Yによってクリーニングが実
施される。
【0068】図10,11,12に示す3つの実施形態
において、転写支持ローラ521,521',621B
Cの好ましい直径は、20〜80mmであり、一定回転するこ
とが好ましい。ダブルスリーブ式1次画像形成体及びダ
ブルスリーブ式中間転写体の好ましい直径は80〜240mm
である。また、図10,11,12に示す3つの画像形
成装置の実施形態では、複数のニップ部に同時に異なる
受像シートが配置されてもよく、また、1枚の受像シー
トが隣接する2つのニップ部に同時に配置されてもよ
い。画像形成及び受像シートへの各画像転写のタイミン
グは、各画像が適切に転写され、見当合せ状態で所期の
画像を形成するように定められる。
【0069】図10,11,12に示す3つの実施形態
の各々には、前述したように、トナー画像を受像シート
に転写するニップ部に沿って受像シートを搬送するため
の紙搬送ウェブが配設されている。しかし、場合によっ
ては、紙搬送ウェブを用いずに、受像体の背面に直接配
置された電気バイアス転写ローラを用いて、すなわちダ
ブルスリーブ式中間転写体と転写ローラとの間に形成さ
れるニップ部において、ダブルスリーブ式中間転写体か
ら受像シートへとトナー画像を転写すると有益である。
同様に、紙搬送ウェブを用いずに、受像体の背面に直接
配置された電気バイアス転写ローラを用いて、すなわち
ダブルスリーブ式1次画像形成体と転写ローラとの間に
形成されるニップ部において、ダブルスリーブ式1次画
像形成体から受像シートへとトナー画像を直接転写する
と有益である。
【0070】中間転写体は、ドラムであることが好まし
いが、本明細書に記載のカラー画像再生装置において
は、ウェブの形態の中間転写体をダブルスリーブ式1次
画像形成体と共に用いてもよい。同様に、ウェブの形態
の1次画像形成体をダブルスリーブ式中間転写体と共に
用いてもよい。ダブルスリーブ式1次画像形成体を、ダ
ブルスリーブ式ではない中間転写体と共に用いることが
有益な場合もある。また同様に、ダブルスリーブ式中間
転写体を、ダブルスリーブ式ではない1次画像形成体と
共に用いることが有益な場合もある。
【0071】本明細書に記載のカラー画像再生装置は、
ここに記載するような4色のカラー画像に替えて、カラ
ー画像の種々の組合せを形成するように使用することも
できる。本装置においては、カラーモジュールの数を削
減したり、あるいは、増設したりできる。本明細書で
は、複数のカラー画像からなる合成画像が受像シート上
に形成されるとしているが、本発明によれば、物理的特
性の異なるトナーからなる画像を合成して、受像シート
上に合成画像を形成してもよい。本明細書に記載の転写
装置及び転写方法を用いて、非磁性体トナーからなるブ
ラックトナー画像を受像シートに転写し、次に、磁性体
トナーからなる第2のブラックトナー画像を同じ受像シ
ートに転写することができる。
【0072】上記の実施形態では、トナー画像担持体と
接触し受像体を支持するベルトの巻付け量は搬送ベルト
の張力に依存する。トナー画像担持体と転写支持ローラ
ーまたは他のトナー画像転写用対向電極との間に存在
し、電界の主要部分を有する実際の転写ニップ部は、ベ
ルト巻付け部よりも小さい。実際の転写ニップ部より長
い巻付け長さとすることによって、特に搬送ベルトが絶
縁体の場合には、ニップ前転写及びニップ前イオン化発
生の可能性が低減される。前述したように、少なくとも
ニップ前領域においては、巻付け部分がローラーニップ
部を越えて1mm以上延在することが好ましい。ニップ部
において受像体がトナー画像担持体に密着するようベル
トの裏面に圧力を加えるために転写支持ローラーが用い
られる場合、支持ローラーは中程度の導電性を有してい
ること、すなわち体積電気比抵抗が107〜1011Ω・cmであ
ることが好ましいが、高い導電性、すなわち金属程度の
導電性を有する転写支持ローラーを用いることもでき
る。ニップ部においてウェブを加圧するためには転写加
圧ローラーに替えて他の構成部材を用いることもでき
る。例えば、電気的バイアスをかけられた導電性繊維を
有しウェブを加圧するためにブラシの両側に補強部を有
する部材、または導電性繊維を有するローラーなどがあ
る。
【0073】上記の実施形態においては、ダブルスリー
ブ式中間転写体へのトナー画像の転写、ダブルスリーブ
式中間転写体から受像体へのトナー画像の転写など、全
てのトナー画像の転写は静電方式で行われ、それらは好
ましくは、トナーを軟化させる熱を加えることなく行わ
れる。紙搬送ベルト及び受像体が通過するニップ部にお
ける受像体へのトナー画像の転写の際には融着が行われ
ないことが好ましい。複数のカラー画像を見当合せ状態
で受像体上に形成する場合、本発明では、周知の技術を
用い、複数のカラートナー画像を光導電性像担持体から
なる同一の画像フレーム上に形成することを想定してい
る。周知の技術については、例えばGundlachに付与され
た米国特許第4,078,929号明細書を参照されたい。1次
画像形成体は、前述のように光導電性部材または誘電体
を用い、電子画像記録法によって画像を形成する。現像
に用いられるトナーは非磁性体の乾燥トナーであること
が好ましく、現像ステーションは、2成分現像ステーシ
ョンとして知られるものが好ましい。1成分現像装置を
用いることもできるが、好ましくはない。また、あまり
好ましくはないが、液体トナーを用いることもできる。
【0074】受像体または印刷媒体を静電気でウェブ上
に保持する(“貼り付ける”)ため、及び受像体の電気
的放電を行うために、コロナワイヤ荷電器に替えて、ロ
ーラのような他の荷電器を用いてもよい。
【0075】紙搬送ベルトの表面及び裏面のクリーニン
グは、ワイパーブレード560,562(図10)また
は560',562'(図11)、あるいは560'',5
62''(図12)によって行われる。ワイパーブレード
を表面及び裏面の両クリーニングに用いると好ましい。
【0076】例えば、当業者には周知である下塗り層の
ような、層間の接着状態を向上させる付加的な薄い被覆
層(どの図にも示していない)を、内側スリーブ体及び
外側スリーブ体の製造時に用いてもよい。
【0077】本発明による内側スリーブ体及び外側スリ
ーブ体の位置決め及び取外しを容易にするために、コア
体の外表面、内側スリーブ体の内面または外面、または
外側スリーブ体の内面に1μm以下のシリカ粒子、チタ
ニア粒子及びその類いの粒子を塗布してもよい。変更形
態として、これらの面における分子数個分の厚さの表面
領域に、低表面エネルギを有する化学分子群を形成する
化学的処理を施してもよい(どの図にも示していない)
【0078】本発明は、静電式画像形成装置に使用され
るダブルスリーブ式ローラを開示する。本発明のダブル
スリーブ式ローラは、略円筒状の硬質コア体と、無端チ
ューブ状ベルトの形態をなし少なくとも1つの柔軟層を
備えかつ非接着方式でコア体を密着囲繞する取外し交換
可能な多層内側スリーブ体と、無端チューブ状ベルトの
形態をなし少なくとも1つの合成材層を備えかつ非接着
方式で内側スリーブ体を密着囲繞する取外し交換可能な
多層外側スリーブ体と、を備えている。合成材層は、例
えば、プラスチック、重合体、共重合体、エラストマ
ー、発泡体、光導電性材料、充填粒子を含む材料、2ま
たはそれ以上の相を含む材料、または繊維補強された材
料から構成される。内側スリーブ体はスリーブ配設法に
よってコア体上に配設可能であり、外側スリーブ体はス
リーブ配設法によって内側スリーブ体上に配設可能であ
る。また、外側スリーブ体はスリーブ除去法によって内
側スリーブ体から取外し可能であり、内側スリーブ体は
スリーブ除去法によってコア体から取外し可能である。
いずれのスリーブ体も、ダブルスリーブ式ローラの使用
時のみならず、スリーブ体の取付け、及びスリーブ体の
取外しの際にも、無端ベルトの形態を維持する。好まし
い実施形態では、ダブルスリーブ式ローラは、ダブルス
リーブ式1次画像形成体、ダブルスリーブ式中間転写
体、または、2つの機能を有する光導電性ダブルスリー
ブ式中間転写体である。
【0079】スリーブ体の好ましい配設方法は、好まし
くは圧縮空気である加圧流体をスリーブ体の下側に供給
するための加圧流体源を準備する段階と;加圧流体源か
ら加圧流体を供給してスリーブ体を弾性的に拡張させ、
囲繞すべき他の部材、すなわちコア体またはコア体上に
取付けられた内側スリーブ体を含む基材の表面に沿って
スリーブ体を移動させる段階と;加圧流体の供給を継続
しながら他の部材を囲繞する所定位置にまでスリーブ体
をスライドさせる段階と;加圧流体源を遮断してスリー
ブ体を弛緩させ、張力をもって他の部材を保持させる段
階と;を含む。スリーブ体の他の配設方法、すなわち、
基材上に配置されるスリーブ体を加熱するか、あるいは
基材を冷却して、加熱または冷却による一時的寸法変化
を利用する方法を用いることもできる。
【0080】スリーブ体の好ましい除去方法は、好まし
くは圧縮空気である加圧流体をスリーブ体の下側に供給
するための加圧流体源を準備する段階と;加圧流体源か
ら加圧流体を供給してスリーブ体を弾性的に拡張させ、
囲繞している他の部材、すなわちコア体またはコア体上
に取付けられた内側スリーブ体を含む基材の表面に沿っ
てスリーブ体を移動させる段階と;加圧流体の供給を継
続しながらスリーブ体をスライドさせて取外す段階と;
加圧流体源を遮断する段階と;を含む。スリーブ体の他
の除去方法、すなわち、基材から除去されるスリーブ体
を加熱するか、あるいは基材を冷却して、加熱または冷
却による一時的寸法変化を利用する方法を用いることも
できる。
【0081】次に、本発明のスリーブ体を含む好ましい
実施形態について説明する。図1は、符号11で示す円
筒状硬質コア体と、その上に取付けられた符号15で示
す内側スリーブ体の好ましい実施形態とを含む断面を符
号10で示している。内側スリーブ体15は、好ましく
はチューブ状無端ベルトの形態をなし、柔軟性外側スリ
ーブ体または光導電性外側スリーブ体を含むダブルスリ
ーブ式ローラに使用できるものである。好ましいコア体
11は実質的に剛体であるが、図1に示すように、全体
が中実体ではなく、例えばアルミニウムからなる中空円
筒状金属チューブまたは金属シェルであることが好まし
い。コア体11は滑らかな表面を有し、その振れは80μ
m以下であることが好ましく、20μm以下であればさら
に好ましい。コア体11には、例えば圧縮空気用のチャ
ンバ、空気用配管、補強ストラット、及びその類いを含
む内部構造を設けることができる。コア体11には複数
の穴を設け、内側スリーブ体15の着脱の際に、内部チ
ャンバから円筒状シェルを通じて圧縮空気を噴出させる
ことができる。
【0082】内側スリーブ体15は、補強バンド12
と、補強バンドを囲繞する内側柔軟層13と、内側柔軟
層を囲繞する保護層14とを備えている。補強バンドは
剛体または柔軟体とされ、そのヤング率は、好ましくは
300GPa以下、その厚さは、好ましくは1〜500μmであ
り、より好ましくは5〜150μmであり、金属、エラスト
マー、共重合体、プラスチックその他、繊維材、補強シ
リコンベルトのように充填材または繊維を含む補強材料
から形成可能である。補強バンドの上に内側スリーブ柔
軟層が形成される前の補強バンド外表面は高い表面エネ
ルギを有し、コア体に接する内表面は低い表面エネルギ
を有する。補強バンドは、例えば、編込み、押出し、電
気融解で、あるいは、シートを例えば超音波溶接または
接着して形成された無端ウェブまたはチューブ状ベルト
であることが好ましい。補強バンドは継目なしであると
さらに好ましい。
【0083】内側スリーブ柔軟層13の厚さは、好まし
くは0.5〜20mmであり、より好ましくは2〜10mmである。
また、そのヤング率は約10MPa以下であることが好まし
く、より好ましくは1〜5MPaである。内側スリーブ柔軟
層13は、好ましくは、ポリウレタンまたはその他公知
のエラストマーのような重合体から形成される。内側ス
リーブ柔軟層13は、1または複数の相を有する材料を
備えていてもよい。複数の相とは、例えば1つの個体相
を含む発泡体または分散媒である。内側スリーブ柔軟層
のポアソン比は、好ましくは0.2〜0.5であり、より好ま
しくは0.45〜0.5である。好ましい材料は、ポアソン比
が約0.495であるポリウレタンである。
【0084】保護層14は、柔軟性を有する硬い材料か
ら形成されることが好ましい。保護層は、好ましくはセ
ラマーまたはゾルゲルである合成材料を適切なコーティ
ング方法で厚い柔軟層に付与したコーティングを備えて
いることが好ましい。変更形態として保護層14は、例
えばニッケルである薄い金属バンドを備えていてもよ
い。金属バンドは、内側スリーブ柔軟層13に接着され
るか、あるいは、無端ベルトの形態に形成されて張力を
有する状態で内側スリーブ柔軟層13の外面に被せられ
る。無端金属ベルトを被せる作業は、圧縮空気の補助を
受けながら行うか、あるいは補強バンド及び内側スリー
ブ柔軟層を冷却して収縮させ、その状態で無端金属ベル
トをスライドさせて行われる。保護層14の厚さは、好
ましくは1〜50μmであり、より好ましくは4〜15μmで
ある。また、そのヤング率は、100MPa以上であることが
好ましく、0.5〜20GPaの範囲であると、より好ましい。
【0085】図2は、符号20で示す柔軟性外側スリー
ブ体の好ましい実施形態の断面図である。柔軟性外側ス
リーブ体は、ダブルスリーブ式中間転写体に使用できる
ものである。外側スリーブ体20は、好ましくはチュー
ブ状無端ベルトの形態をなし、補強層21と、補強層2
1上にコーティングされた外側スリーブ柔軟層22と、
外側スリーブ柔軟層22上にコーティングされたリリー
ス層23とを備えている。補強層21は、継目なし無端
ベルトの形態であると好ましく、鋼、ニッケル、または
その他の高張力金属などの適切な金属を含んでいること
が好ましい。変更形態として補強層21は、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド、またはフッ素系ポリマー
などのエラストマーを含んでいてもよい。この場合のエ
ラストマーは、運転中に発生する応力に優る降伏強度を
有しているべきである。補強層21はまた、繊維材また
は補強材を備えていてもよく、あるいは、運転中に発生
する応力に優る降伏強度を有するゾルゲルまたはセラマ
ーを含んでいてもよい。補強層21はまた、電気鋳造さ
れた薄い継目なしニッケルベルトであると好ましい。こ
のようなニッケルベルトは、例えば、North Carolina州
Charlotte所在のStork Screens America社から入手可能
である。補強層21の厚さは、500μm以下であること
が好ましく、10〜200μmの範囲であるとさらに好まし
い。補強層21のヤング率は0.1GPa以上であることが好
ましく、50〜300GPaの範囲であるとさらに好ましい。補
強層21の体積電気比抵抗は1010Ω・cm以下であること
が好ましく、電源に接続可能とされていることが好まし
い。しかし、場合によっては補強層21として非導電性
の材料を用いることが好ましく、その場合、例えば金属
フィルムのような薄い導電性金属が補強層の表面にコー
ティングされ、それが電源に接続される。
【0086】外側スリーブ柔軟層22の厚さは、好まし
くは0.5〜2mmである。また、そのヤング率は約10MPa以
下であることが好ましく、より好ましくは1〜5MPaであ
る。外側スリーブ柔軟層22は、好ましくは、ポリウレ
タンまたはその他公知のエラストマーのような重合体か
ら形成される。外側スリーブ柔軟層22は、1または複
数の相を有する材料を備えていてもよい。複数の相と
は、例えば1つの個体相を含む発泡体または分散媒であ
る。外側スリーブ柔軟層22のポアソン比は、好ましく
は0.2〜0.5であり、より好ましくは0.45〜0.5である。
好ましい材料は、ポアソン比が約0.495であるポリウレ
タンである。外側スリーブ柔軟層22を含むエラストマ
ーには十分な導電性を有する添加物(帯電防止粒子、イ
オン導電性材料、または導電性ドーパントなど)が加え
られ、抵抗率が比較的低く抑えられる。外側スリーブ柔
軟層の体積電気比抵抗は107〜1011Ω・cm の範囲である
ことが好ましく、約109Ω・cmであるとさらに好ましい。
リリース層23は、ゾルゲル、セラマー、ポリウレタ
ン、またはフッ素系ポリマーのような合成材料を含んで
いることが好ましいが、表面エネルギが低い材料を含み
良好なリリース特性を有するその他の材料を用いること
もできる。リリース層23のヤング率は100MPa以上であ
ることが好ましく、0.5〜20GPaの範囲であるとさらに好
ましい。その厚さは、好ましくは1〜50μmであり、よ
り好ましくは4〜15μmである。リリース層23の体積
電気比抵抗は107〜1013Ω・cm の範囲であることが好ま
しく、約1010Ω・cmであるとさらに好ましい。
【0087】図3には、符号30で光導電性外側スリー
ブ体を示している。これは、ダブルスリーブ式1次画像
形成体に用いると有益である。外側スリーブ体30は、
好ましくはチューブ状無端ベルトの形態をなし、補強層
31と、補強層上にコーティングされた光導電性構造部
32とを備えている。光導電性構造部32は、例えば無
機材料または無機分散媒、均質な有機光導電性層、集合
有機光導電性層、電荷生成層(CGL)と電荷搬送層
(CTL)とを含む複合材、及びその類いからなる1ま
たは複数の層を備えている。補強層31は、導電性を有
することが好ましく、その体積電気比抵抗は約1010Ω・c
m以下で、接地接続可能とされていることが好ましい。
しかし、場合によっては補強層として非導電性の材料を
用いることが好ましく、その場合、例えば金属フィルム
のような薄い導電性金属が補強層31の表面にコーティ
ングされ、それが接地接続される。補強層31は高強度
の柔軟材からなり、その厚さは、500μm以下であるこ
とが好ましく、10〜200μmの範囲であるとさらに好ま
しい。補強層のヤング率は0.1GPa以上であることが好ま
しく、50〜300GPaの範囲であるとさらに好ましい。補強
層は、継目なしチューブ状ベルトの形態であると好まし
い。
【0088】図4(a)は、光導電性外側スリーブ体の
好ましい実施形態である複合構造40Aを示している。
光導電性外側スリーブ体40Aは、補強層41と、補強
層上にコーティングされたバリア層42と、バリア層上
にコーティングされた電荷生成層(CGL)43と、電
荷生成層上にコーティングされた電荷搬送層(CTL)
44とを備えている。外側スリーブ体40Aは、チュー
ブ状無端ベルトの形態であることが好ましい。補強層4
1の厚さは、500μm以下であることが好ましく、10〜2
00μmの範囲であるとさらに好ましい。補強層41のヤ
ング率は0.1GPa以上であることが好ましく、50〜300GPa
の範囲であるとさらに好ましい。補強層41は、電気鋳
造された厚さ0.005インチ(127μm)の継目なしニッケ
ルベルトの形態であるとより好ましい。このようなニッ
ケルベルトは、例えば、NorthCarolina州Charlotte所在
のStork Screens America社から入手可能である。バリ
ア層42は、補強層41からの電荷注入を防止するナイ
ロンなどの適切な材料を含み、補強層41上にコーティ
ングされた厚さ0.5〜1.0μmのポリアミド樹脂層を備え
ていることが好ましい。電荷生成層43は、公知の分散
媒などの適切な材料を含んでいてもよい。電荷生成層4
3は、Molaireに付与された米国特許第5,614,342号明細
書に開示されたタイプであり、バリア層上にコーティン
グされ共晶分散媒を含み、電荷生成層43の厚さは0.5
〜1.0μmとされ、好ましくは約0.5μmとされる。電荷
生成層43上にコーティングされる電荷搬送層44の厚
さは12〜35μmとされ、好ましくは約25μmとされる。
電荷搬送層44は、適切な組成と材料を有し、好ましく
は、2重量部分のトリ−トリラミン(tri-tolylamine)
と、2重量部分の1,1-bis{4-(di-4-tolylamino)phenyl}
methaneと、1重量部分のpoly[4,4'-(2-norbornyliden
e)bisphenol terephthalate-co-azelate(60/40)]と5重
量部分のMakrolon(登録商標)ポリカーボネートからな
る結合剤と、を含む。Makrolon(登録商標)ポリカーボ
ネートは、米国特許第5,614,342号明細書に記載されて
いるように、NY州Schenectady所在のGeneral Electri
c社から入手可能である。
【0089】図4(b)は、図4(a)の外側スリーブ
体40Aに対して、層が追加されたさらに好ましい外側
スリーブ体の実施形態である複合多層構造体40Bを示
している。追加された層を除き、このさらに好ましい実
施形態におけるいくつかの層は、外側スリーブ体40A
における層41,42,43,44に対応し、これらの
層と特性及び寸法が対応する層は、図4(b)ではそれ
ぞれ、符号41',42',43',44'で示している。
外側スリーブ体40Bは、好ましくは継目なしチューブ
状ベルトの形態をなす補強層41'と、補強層上に形成
された柔軟層45と、層45上にコーティングされた付
加的電極層46と、電極層46上にコーティングされた
付加的バリア層42'と、バリア層上にコーティングさ
れた電荷生成層(CGL)43'と、電荷生成層上にコ
ーティングされた電荷搬送層(CTL)44'とを備え
ている。付加的バリア層42'は、柔軟層45から電荷
生成層への、または付加的電極層46から電荷生成層へ
の、望ましくない電荷注入を抑制するために必要であ
る。外側スリーブ体40Bは、継目なし無端ベルトの形
態であることが好ましい。層41に対して前述のように
特定した電気比抵抗は層41'には必要なく、層41'の
電気比抵抗は任意の値でよい。層41の電気比抵抗を除
き、層41',42',43',44'の特性及び目的は、
それぞれ層41,42,43,44に対応するので、本
明細書においてさらなる説明は行わない。付加的電極層
46は、薄くて柔軟性を有する導電性材料、例えばニッ
ケル材を含み、接地接続可能とされている。特定の電気
比抵抗が要求される点を除けば、柔軟層45の特性及び
寸法は、図2に示す外側スリーブ体20が有する層22
と同様である。外側スリーブ体40Aに対して外側スリ
ーブ体40Bが有する利点は、柔軟層45によって与え
られる微視的柔軟性を備えていることである。
【0090】実施形態40Bのさらなる変更形態とし
て、柔軟層45の電気比抵抗を約1010Ω・cm以下とし、
電極層46を省略して、補強層41'の体積電気比抵抗
を層41と同等として接地接続可能としてもよい。ある
いは、補強層41'を絶縁体で構成して、接地接続可能
な薄い柔軟導電層をコーティングしてもよい。
【0091】図5〜9には、ダブルスリーブ式ローラに
対するスリーブ体の好ましい着脱機構及び着脱方法を示
している。
【0092】図5は、内側スリーブ体に対して外側スリ
ーブ体が着脱されるダブルスリーブ式ローラの好ましい
実施形態の部分断面図である。印刷工程においては、ダ
ブルスリーブ式ローラは両軸端部で支持される。しか
し、スリーブを取外す際には、一端の支持体は移動さ
れ、ダブルスリーブ式ローラはスリーブ体の着脱を行う
他端(図示せず)で支持され、スリーブ着脱の最中、静
電式画像形成機に保持される。図5は、本発明によるダ
ブルスリーブ式ローラの種々の形態を代表しているとい
うことを理解されたい。例示を目的として、ダブルスリ
ーブ式ローラは、符号50を付したダブルスリーブ式1
次画像形成体として示している。図5におけるスリーブ
構成部材のいくつかは、既に説明した部材に対応し、こ
れらは符号に(')を付して示している。内側スリーブ
体15'は、コア体59の上に取付けられた状態で示し
ている。内側スリーブ体15'は、コア体59に非接着
方式で密着している補強バンド12'と、補強バンド1
2'上にコーティングされた内側スリーブ柔軟層13'
と、内側スリーブ柔軟層13'上にコーティングされた
硬質保護層14'とを備えている。外側スリーブ体30'
は、内側スリーブ体15'に対する着脱の途中状態で示
している。所期の目的のために、外側スリーブ体30'
は、補強層31'と、補強層31'を被覆する光導電性構
造体32'とを備えている。外側スリーブ体30'の着脱
は、コア体の中空部57aを通じて流動する加圧流体の
作用によって容易に行うことができる。好ましくは圧縮
空気である加圧流体は、加圧流体源から、配管57bを
通り、端部ブロック51を貫通しエンドキャップまたは
ガジオン体52の内部の通路58へと通じる接続ダクト
57へと流れる。ガジオン体52は端部ブロック51に
結合されている。通路58は、共通のマニフォールド5
3から放射状に複数延在する同様の通路のうちの1つで
ある。これら全ての通路(他は図示せず)は、エンドキ
ャップ52の輪郭部まで延在してここで終端し、エンド
キャップ52の表面に見える複数の穴から圧縮空気が供
給される。外側スリーブ体30'の下に位置する複数の
穴から噴出した圧縮空気は、外側スリーブ体30'を弾
性的に拡張し、外側スリーブ体30'が内側スリーブ体
15'に対して移動またはスライドすることを可能にす
る。エンドキャップ52は、環状テーパ部52aを有し
ており、これは外側スリーブ体30'の取付け初期段階
で補助の役割を果たす。エンドキャップ52はまた、環
状斜面56を有しており、これもスリーブ30'の着脱
を補助することが判っている。ここでスリーブ30'を
取外すことを考える。スリーブ30'を取外した後、チ
ューブ57を通る圧縮空気の空気源を遮断する。内側ス
リーブ体15'を取外すためには、まずエンドキャップ
52を取外す。次いで、図5に示すように、別の配管5
4aに圧縮空気を供給する。配管54aはエンドブロッ
ク51内部のマニフォールド54に通じ、マニフォール
ド54は、コア体59の端部を貫通する複数の放射状通
路に通じている。これらの通路はコア体59の表面に穴
を形成して終端している。これらの穴から噴出する圧縮
空気は内側スリーブ体15'を拡張し、コア体59に対
する内側スリーブ体15'のスライド移動を可能にす
る。スリーブ15'を取外した後、圧縮空気の空気源を
遮断する。内側スリーブ体及び外側スリーブ体を単体の
コア体59に再装着するためには、上記に述べた工程を
逆の順序で実行する。内側スリーブ体15'を装着する
際には、コア体の端部に形成された環状斜面55が補助
のために有効であることが判っている。
【0093】図6は、ダブルスリーブ式ローラに関する
他の好ましい実施形態を示す部分断面図である。このダ
ブルスリーブ式ローラも本発明による種々のダブルスリ
ーブ式ローラの代表として示している。例示を目的とし
て、ダブルスリーブ式ローラは、符号60を付したダブ
ルスリーブ式中間転写体として示しているが、このダブ
ルスリーブ式ローラは、ダブルスリーブ式1次画像形成
体であってもよい。図6におけるスリーブ構成部材のい
くつかは、既に説明した部材に対応し、これらは符号に
(')を付して示している。ダブルスリーブ式中間転写
体60は、コア体61(コア体61の内部構造詳細は図
示していない)と、コア体61に非接着方式で密着して
いる内側スリーブ体15'と、内側スリーブ体15'に非
接着方式で密着している柔軟性外側スリーブ体20'と
を備えている。内側スリーブ体15'は、コア体61に
非接着方式で密着している補強バンド12'と、補強バ
ンド12'を被覆する内側スリーブ柔軟層13'と、内側
スリーブ柔軟層13'を被覆する硬質保護層14'とを備
えている。外側スリーブ体20'は、補強層21'と、柔
軟層22'と、リリース層23'とを備えているが、スリ
ーブ体20'はまた、ダブルスリーブ式1次画像形成体
の光導電性外側スリーブ体であってもよいことを理解さ
れたい。図には、テーパ形状をなし着脱可能である2つ
の端部部材またはガジオンも示している。2つの端部部
材とは、ローラ60の一端部に配置された大径端部部材
62とローラ60の他端部に配置された小径端部部材6
3である。端部部材62,63には、それぞれ凹所6
6,67が形成されており、これら凹所にそれぞれ軸体
68,69が装着可能となっている。
【0094】軸体68,69は、静電式画像形成装置の
フレーム体に取付けられ、ダブルスリーブ式中間転写体
60の使用時には、各軸体は、対応する凹所に嵌合され
る。各軸体上に両矢印で示すように、スリーブの着脱の
際に各軸体は独立して、対応する凹所に嵌合させたり、
ここから取外したりできる。スリーブの着脱の際に、ダ
ブルスリーブ式中間転写体60は、一端または他端で常
に支持されている。外側スリーブ体20'を着脱する際
には、軸体68を凹所66から取外し、軸体69は支持
体として凹所67内に残す。同様に、内側スリーブ体1
5'を着脱する際には、軸体69を凹所67から取外
し、軸体68は支持体として凹所66内に残す。図示し
ている軸体68,69、及び凹所66,67は一例に過
ぎず、ローラの片側を独立して支持することが可能であ
ればどのような手段を用いてもよいことを理解された
い。
【0095】外側スリーブ体20'は、端部部材62の
円筒部分を貫通する複数の穴を覆っている。円筒部分の
直径は、コア体61の直径に内側スリーブ体15'の厚
さを加えたものに等しい。複数の穴は、内側スリーブ体
15'に対する外側スリーブ体20'の着脱の際に使用さ
れる圧縮空気の空気源に通じている。同様に、内側スリ
ーブ体15'は、端部部材63の円筒部分を貫通する複
数の穴を覆っている。円筒部分の直径は、コア体61の
直径に等しい。複数の穴は、コア体61に対する内側ス
リーブ体15'の着脱の際に使用される圧縮空気の空気
源に通じている。内側スリーブ体15'の着脱の際に外
側スリーブ体20'は存在しない。
【0096】図7は、ダブルスリーブ式ローラに関する
さらに別の好ましい実施形態を示す部分断面図である。
このダブルスリーブ式ローラも本発明による種々のダブ
ルスリーブ式ローラの代表として示している。例示を目
的として、ダブルスリーブ式ローラは、符号70を付し
たダブルスリーブ式中間転写体として示しているが、こ
のダブルスリーブ式ローラは、ダブルスリーブ式1次画
像形成体であってもよい。図7におけるスリーブ構成部
材のいくつかは、既に説明した部材に対応し、これらは
符号に('')を付して示している。ダブルスリーブ式中
間転写体70は、コア体71(コア体71の内部構造詳
細は図示していない)と、コア体71に非接着方式で密
着している内側スリーブ体15''と、内側スリーブ体1
5''に非接着方式で密着している柔軟性外側スリーブ体
20''とを備えている。図には、コア体71の一端部に
恒久的に取付けられた円板状端部部材72も示してい
る。円板状端部部材72の直径は、コア体71の直径に
略等しい。内側スリーブ体15''は、コア体71に非接
着方式で密着している補強バンド12''と、補強バンド
12''を被覆する内側スリーブ柔軟層13''と、内側ス
リーブ柔軟層13''を被覆する硬質保護層14''とを備
えている。外側スリーブ体20''は、補強層21''と、
柔軟層22''と、リリース層23''とを備えているが、
スリーブ体20''はまた、ダブルスリーブ式1次画像形
成体の光導電性外側スリーブ体であってもよいことを理
解されたい。
【0097】図には、着脱可能なテーパ状端部部材また
はガジオン74も示している。端部部材74には、軸体
78を嵌合可能な凹所79が設けられている。軸体79
は静電式画像形成装置のフレーム体に取付けられ、ダブ
ルスリーブ式中間転写体70の使用時には凹所79に嵌
め込まれて、ローラの他端に設けられた恒久的軸(図示
せず)と共にローラを支持する。ダブルスリーブ式中間
転写体70は、スリーブの着脱の際、常にこの恒久軸に
よって支持されている。スリーブのいずれかを着脱する
際に、軸体78は両矢印で示すように凹所79から抜か
れる。図示している軸体78及び凹所79は一例に過ぎ
ず、ローラの恒久軸が設けられた側とは反対の一端を独
立して支持することが可能であればどのような手段を用
いてもよいことを理解されたい。外側スリーブ体20''
は、テーパ状端部部材74の円筒部分を貫通する複数の
穴を覆っている。円筒部分の直径は、コア体71の直径
に内側スリーブ体15''の厚さを加えたものに等しい。
複数の穴は、内側スリーブ体15''に対する外側スリー
ブ体20''の着脱の際に外側スリーブ体20''を拡張す
るために使用される圧縮空気の空気源に通じている。外
側スリーブ体20''を取外し、テーパ状端部部材74を
取外した後、破線で示す直径の小さいディスク状部材7
3が部材72に取付けられる。内側スリーブ体15''
は、ディスク状端部部材を貫通する複数の穴を覆ってい
る。複数の穴は、コア体71に対する内側スリーブ体1
5''の着脱の際に内側スリーブ体15''を拡張するため
に使用される圧縮空気の空気源に通じている。内側スリ
ーブ体15''は、暫定部材73の上を移動またはスライ
ドする。
【0098】図8は、内側スリーブ体と外側スリーブ体
の双方が、どのようにして図6に示すダブルスリーブ式
中間転写体60から取外されるかを概略的に示してい
る。図8(a)では軸体68がテーパ状部材62から取
外され、(b)では上述のように圧縮空気の補助を受け
ながら外側スリーブ体20'が内側スリーブ体15'に対
して移動されて取外され、(c)では軸体68が再組付
けされ軸体69は取外され、(d)では圧縮空気の補助
を受けながら内側スリーブ体15'がコア体61に対し
て移動されて取外される。
【0099】図9は、内側スリーブ体と外側スリーブ体
の双方が、どのようにして図7に示すダブルスリーブ式
中間転写体70から取外されるかを概略的に示してい
る。図9(a)では軸体78がテーパ状部材74から取
外され、(b)では上述のように圧縮空気の補助を受け
ながら外側スリーブ体20''が内側スリーブ体15''に
対して移動されて取外され、(c)では小径のテーパ状
端部部材73が部材72に取付けられ、(d)では圧縮
空気の補助を受けながら内側スリーブ体15''がコア体
71に対して移動されて取外される。
【0100】ダブルスリーブ式中間転写ローラに用いら
れる本発明の内側スリーブ体を形成する方法を、以下
に、ステップ(1)、(2)、(3)に分けて説明す
る。この方法は、発明の内側スリーブ体をダブルスリー
ブ式1次画像形成ローラに用いる場合にも適用可能であ
る。
【0101】ステップ(1) ・内側スリーブ体柔軟層の被覆に先行する補強バンドの
選択及び準備 補強バンドと内側スリーブ柔軟層との接着は、過酷な研
削工程を含む内側スリーブ体の製造工程において重要で
ある。接着が良好であれば、従来の装置を用いて内側ス
リーブ体を研削仕上げして、非常に小さい振れを実現す
ることができる。例えばポリウレタンを含む内側スリー
ブ柔軟層と例えばニッケルからなる補強層との接着は、
例えばケトン溶液によるニッケルの脱脂のようなニッケ
ル面の洗浄、あるいは、強酸または強塩基の希釈液によ
るニッケル板のエッチングによって改善することができ
る。面を粗くすることによっても接着性を向上させるこ
とができる。接着性を向上させる他の方法として、補強
バンドに、例えば、NorthCarolina州Charlotteに所在の
Stork Screens America社から入手可能である電気銅め
っき付きニッケルバンドのような、金属めっき付き金属
バンドを用いる方法がある。銅以外に、アルミニウムま
たは亜鉛のような金属を用いてニッケル面を覆い、接着
性を向上させることもできる。変更形態として、市場で
入手可能なウレタンプライマを用いるなどして、ニッケ
ルとポリウレタンとを化学的に結合させる表面処理をニ
ッケルに施すと、接着性は格段に向上する。このような
プライマの例としては、NY州Oleanに所在のConap社か
ら入手可能なCONAP(登録商標)AD6、CONAP(登録商標)AD1
147、NC州Caryに所在のLord社から入手可能なChemlok
(登録商標)210、Chemlok(登録商標)213、Chemlok(登録
商標)218、またはChemlok(登録商標)219が挙げられる。
このようなプライマはあまり好ましいものではない。な
ぜなら、ニッケルと導電性ポリウレタンブランケットと
の間の追加層(プライマ層)が内側スリーブ体の電気比
抵抗に影響し、これを変化させる可能性があるからであ
る。
【0102】(例1) ・ポリウレタン注入に先行する補強バンドの表面処理 NC州Charlotteに所在のStork Screens America社から
入手した電気鋳造ニッケルベルトを1Nの水酸化ナトリ
ウム溶液で予備洗浄し、次に水で洗浄して、乾燥させ
る。2重量%の3−アミノプロピルトリエトキシレン(P
A州Tullytownに所在のGelest社から入手可能)と、95
重量%のエタノールと、5重量%の水とを混合した処理
溶液を準備する。この処理溶液の保管寿命は1時間であ
る。洗浄したニッケルベルトを処理溶液に10分間漬け
る。ニッケルベルトをエタノールで洗浄する。補強バン
ドを150℃で30分間硬化させる。
【0103】ステップ(2) ・内側スリーブ柔軟層ブランケットの形成及び準備 型内で補強バンド上に、市場で入手可能なプレポリマ
ー、ポリオール、鎖状増量剤、帯電防止剤を注入してポ
リウレタンブランケットを形成する。補強バンドを円筒
状金属マンドレル上に取付けて型の内壁を形成し、マン
ドレルを円筒状外壁面の中心に配置する。内壁面と外壁
面との隙間がブランケットの厚さとなる。米国特許第4,
729,925号明細書及び同5,212,032号明細書は、bis[oxyd
iethylenebis(polycaprolactone)yl]5-sulfo-1,3-benze
nedicarboxylateをベースとした電気抵抗性ポリウレタ
ンエラストマーの形成方法を開示している。米国特許第
4,729,925号によれば、所定の電気比抵抗は、PIPと
いう略称で知られる帯電防止剤methyltriphenylphospho
nium sulfateを添加することによって得られる。米国特
許第5,212,032号によれば、所定の電気比抵抗は、以下
ではDGFCと略記する帯電防止剤、ジエチレングリコ
ールと塩化第二鉄との混合物を添加することによって得
られる。好ましい工程を、以下の例1,2,3に記載す
る。
【0104】(例2) ・PIP帯電防止剤を用いた内側スリーブ用ポリウレタ
ンブランケットの形成 PIP帯電防止剤55.386gと、MI州Midlandに所在のD
ow Chemical社から入手可能なPPG2000 diol-terminated
プレポリマー597.58gと、CT州Greenwichに所在のWit
co社から入手可能なSAG 47発泡抑止剤を3滴とを混合す
る。これに、CT州Middleburyに所在のUniroyal Chemi
cal社から入手可能し予備加熱したL42 diisocyanate-te
rminatedプレポリマー2820.66gと、LAに所在のAlbem
arle Corporation of Baton Rougeから入手したEC300ジ
アミン(加熱しない)126.38gとを加える。必要に応じ
て、dibutyltin dilaurate(WI州Milwaukeeに所在のA
ldrich Chemical社から入手可能)を3滴加える。よく混
合を行い、5分間、混合物のガス抜きを行う。上記のよ
うに予備処理された補強バンドをマンドレル上に配置し
た状態で収容している型内に上記混合物を注入し、80℃
で18時間硬化させる。
【0105】(例3) ・DGFC帯電防止剤を用いた内側スリーブ用ポリウレ
タンブランケットの形成 DGFC帯電防止剤0.364gと、MI州Midlandに所在の
Dow Chemical社から入手可能なPPG2000 diol-terminate
dプレポリマー52.83gと、CT州Greenwichに所在のWit
co社から入手可能なSAG 47発泡抑止剤3滴とを混合す
る。これに、CT州Middleburyに所在のUniroyal Chemi
cal社から入手可能し予備加熱したL42 diisocyanate-te
rminatedプレポリマー52.83gと、LAに所在のAlbemar
le Corporation of Baton Rougeから入手したEC300ジア
ミン(加熱しない)11.19gとを加える。必要に応じ
て、dibutyltin dilaurate(WI州Milwaukeeに所在のA
ldrichChemical社から入手可能)を3滴加える。よく混
合を行い、5分間、混合物のガス抜きを行う。上記のよ
うに予備処理された補強バンドをマンドレル上に配置し
た状態で収容している型内に上記混合物を注入し、80℃
で18時間硬化させる。
【0106】(例4) ・PIP帯電防止剤を用いた内側スリーブ用ポリウレタ
ンブランケットの形成 CT州Middleburyに所在のUniroyal Chemical社から入
手可能したVB635 diisocyanate-terminatedプレポリマ
ーを、使用前に、100℃で2時間加熱する。NY州Baffal
oに所在のChemcentral社から入手したT-1000 diol-term
inatedプレポリマーを、使用前に、100℃で2時間乾燥さ
せる。重量測定と混合を以下の順序で実行する。PIP
帯電防止剤41.25g、T-1000 1330.44g、VB635 1865.
12g、OH州Toledoに所在のPerstorp Polyols社から入
手したTP-30ポリオール63.185g、WI州Milwaukeeに所
在のAldrich Chemical社から入手したDABCO重合触媒17
滴。これらを極めて良く混合して、5〜8分間ガス抜きを
行う。ガス抜きされた混合体を、上述のようにマンドレ
ル上に装着した状態でスリーブを含むスリーブ型に注入
する。型を100℃の予備加熱したオーブンに入れ、100℃
で16時間硬化させる。
【0107】ステップ3 ・内側スリーブ体の保護層の形成 保護層に好適な材料としてセラマーがある。米国特許第
5,968,656号明細書は、セラマーオーバーコート組成物
及びセラマーコーティングに関する技術を開示してい
る。本発明の中間転写体に対する好ましいコーティング
方法は、リングコーティングである。代替方法として、
スプレーコーティング、浸漬コーティング、転写コーテ
ィングを利用することもできる。どのコーティング法に
おいても、コーティング作業の前に、コーティング溶液
を加熱したり、助溶剤で希釈したりする。厚さ、均一
性、乾燥、硬化を適切にコントロールするための濃度
は、用いるコーティング法に依存する。助溶剤には、ア
ルコール、アセテート、ケトン、及びその類いが含まれ
る。
【0108】ダブルスリーブ式中間転写体に用いられる
本発明の外側スリーブ体、すなわち図2を参照しながら
説明した外側スリーブ体を形成する好ましい方法は、前
述した内側スリーブ体の形成方法に準ずるが、補強バン
ドの替わりに適切な補強層が用いられる。補強層は、例
えばNC州Charlotteに所在のStork Screens America社
から入手可能である金属ベルトまたは金属めっきベルト
を含んでいることが好ましい。加えて、リリース層は、
セラマーを含み、内側スリーブ体の保護層と類似した組
成を有し、上記のステップ(3)に従ってコーティング
が施されていると好ましい。
【0109】ステップ(1)(2)(3)で示した内側
スリーブ体の形成方法に加えて、内側スリーブ体を形成
するために下記の例5に示す方法を用いることもでき
る。この方法で形成される内側スリーブ体は、電気的に
接地された光導電性外側スリーブ体と共に用いられ、帯
電防止剤を含まない。
【0110】(例5) ・光導電性外側スリーブ体と共に用いられる内側スリー
ブ体の形成 好ましくは、ニッケルまたは銅めっき付きニッケルのよ
うなチューブ状金属ベルトの形態である補強バンドを、
圧縮空気の補助を受けながら円筒状アルミニウム製マン
ドレル上に取付ける。代替方法として、まずマンドレル
を冷却し、補強バンドは冷却せず、スライド移動させて
からマンドレルを常温に戻す方法を用いてもよい。マン
ドレルとそれを囲繞する補強バンドとの組立体を円筒状
アルミニウム製型の中央に配置する。外側コア面と内側
型壁面との間には適切な隙間が形成される。アルミニウ
ム製マンドレルと円筒状型とは、同じ高さを有している
ことが好ましい。MI州Midlandに所在のDow Chemical
社からPPG2000として入手可能でありtrimethylolpropan
eをベースとする多目的ポリオール50.79g(50.79ミリ
当量)と、CT州Greenwichに所在のWitco社から“SAG
47”として入手可能な発泡抑止剤2滴とを含む1リット
ルのプラスチックビーカーに、CT州Middleburyに所在
のUniroyal Chemical社から入手可能したポリエーテル
ベースのプレポリマーL42を238.09g(164.76ミリ当
量)加える。L42は、トルエンdiisocyanate-terminated
ポリエーテルプレポリマーであると分析されている。反
応混合物を、窒素のもと、室温で2分間攪拌し、減圧
(0.1mmHg)してガス抜きを行い、アルミニウムコアと
円筒状型との間の隙間に注入する。ポリマーは80℃で18
時間硬化させ、マンドレルと共に型から取り出す。適切
な仕上げ外径を得るために、ポリウレタンポリマーが周
囲に付着したマンドレルを研削工程にかけ、好ましくは
セラマーである保護層を、選択的に、上記ステップ
(3)の方法でポリウレタン上にコーティングする。次
いで、仕上げられた内側スリーブ体を、例えば圧縮空気
の補助を受けながらマンドレルから取外す。内側スリー
ブ体の取外しは、マンドレルを冷却する方法で行っても
よい。
【0111】光導電性外側スリーブ体の好ましい形成方
法を、図4(a)を参照しながら下記の例6に示す。
【0112】(例6) ・光導電性外側スリーブ体の形成 [図4(a)] NC州Charlotteに所在のStork Screens America社から
入手可能であるニッケルベルトのような薄い金属ベルト
の形態をなす補強層を、例えば圧縮空気の補助を受けな
がらアルミニウムマンドレルのような金属マンドレル上
に取付ける。この取付けは、マンドレルを冷却し、ベル
トは冷却せずにマンドレル上に移動させる方法によって
行ってもよい。ニッケルベルトの好適な厚さは0.005イ
ンチである。バリア層を形成するためには、マンドレル
上に取付けられたベルトを、日本国のToray Chemical社
が販売しているポリアミド樹脂であるAmilan CM8000の3
重量%メタノール溶液中で0.30インチ/秒の割合で浸漬
コーティングし、90℃で30分間乾燥させる。バリア層上
に電荷生成層を形成するためには、Molaireに付与され
た米国特許第5,614,342号明細書に開示されているよう
に、titanyl phthalocyanineとtitanyl fluorophthaloc
yanineとを75:25の割合で含有する共晶分散媒中で、ベ
ルトに、0.30インチ/秒の割合の浸漬コーティングをさ
らに実施し、次いで、90℃で30分間乾燥させる。最後に
電荷搬送層を形成するためには、以下の固体成分を含有
する電荷搬送層溶液(14重量%の固体成分をジクロロメ
タンに溶解した溶液)中で、ベルトに、0.30インチ/秒
の割合の浸漬コーティングをさらに実施する。固体成分
には、米国特許第5,614,342号明細書に記載されている
ように、2重量部分のtri-tolylamineと、2重量部分の
1,1-bis{4-(di-4-tolylamino)phenyl}methaneと、1重
量部分のpoly[4,4'-(2-norbornylidene)bisphenolterep
hthalate-co-azelate(60/40)]と、5重量部分の、NY
州Schenectady所在のGeneral Electric社から入手可能
であるMakrolon(登録商標)ポリカーボネートとが含ま
れる。外側の電荷搬送層を含めて全てのコーティングが
施されたベルトは、100℃で30分間、再び乾燥させる。
冷却の後、全てのコーティングが施されたニッケルベル
トの形態である光導電性スリーブ体は、例えば圧縮空気
の補助を受けながらアルミニウム製マンドレルから取外
す。スリーブ体の取外しは、マンドレルを冷却する方法
で行ってもよい。場合によっては、電荷搬送層の上に薄
くて硬質の外側層を形成する。
【0113】(例7) ・光導電性外側スリーブ体の形成 [図4(b)] 光導電性構造部の下に柔軟層を備えた光導電性柔軟外側
スリーブ体は、図4(b)に示す外側スリーブ体40B
を参照する以下の方法で形成することができる。例え
ば、NC州Charlotteに所在のStork Screens America社
から入手可能である薄い金属ベルトの形態である補強層
41'を、例えば圧縮空気の補助を受けながらアルミニ
ウム製マンドレル上に取付ける。この取付けは、まずマ
ンドレルを冷却し、冷却しないベルトをマンドレル上に
スライドさせる方法で行ってもよい。金属ベルトの好適
な厚さは0.005インチである。ベルトはニッケルまたは
銅めっき付きニッケルから構成し、ポリウレタンからな
る薄い柔軟層45は型内でベルト上に、例1〜4を含む
ステップ(1)(2)の方法で形成することが好まし
い。薄い柔軟層45の上には薄い導電性電極層46を形
成する。層46は、例えば金属、帯電防止剤または導電
性粒子分散媒、導電性有機材料などを含む導電性ポリマ
ーのような、適切な導電性材料から構成される。層46
の上には、例えば上記例6に記載した方法を用いて、バ
リア層42'、電荷生成層43'、電荷搬送層44'、及
び薄くて硬質の付加的外側層を順次形成する。次いで、
仕上げられた光導電性外側スリーブ体を、圧縮空気の補
助を受けながらマンドレルから取外す。マンドレルを冷
却し、スリーブをスライドさせて取外してもよい。
【0114】以上の説明、及び番号を付した以下のパラ
グラフから、本発明者の意図するところが明らかにな
る。
【0115】〔パラグラフ1〕静電式画像形成用のトナ
ー粒子を静電転写する方法であって、略円筒状かつ実質
的に剛体であるコア体と、該コア体を非接着方式で密着
囲繞し少なくとも1つの柔軟層を備えかつ取外し交換可
能な内側スリーブ体と、該内側スリーブ体を非接着方式
で密着囲繞し少なくとも1つの合成材層を備えかつ取外
し交換可能な多層外側スリーブ体と、を含む静電式画像
形成用ダブルスリーブ式ローラを準備する段階と;前記
外側スリーブ体の外表面に転写可能なトナー画像を形成
する段階と;前記ダブルスリーブ式ローラの外側スリー
ブ体と転写部材との間に圧力転写ニップ部を形成する段
階と;前記転写可能なトナー画像を静電転写するための
電界を形成する段階と;前記ダブルスリーブ式ローラを
回転させて、前記外側スリーブ体の外表面に形成された
転写可能なトナー画像を前記転写ニップ部に移動させ、
前記転写可能なトナー画像を前記外側スリーブ体から前
記転写部材へと静電転写する段階と;を含むことを特徴
とする静電転写方法。
【0116】〔パラグラフ2〕前記ダブルスリーブ式ロ
ーラは、1次画像形成体であることを特徴とするパラグ
ラフ1に記載の方法。
【0117】〔パラグラフ3〕前記1次画像形成体の外
側スリーブ体は光導電性を有していることを特徴とする
パラグラフ2に記載の方法。
【0118】〔パラグラフ4〕前記ダブルスリーブ式ロ
ーラは、中間転写体であることを特徴とするパラグラフ
1に記載の方法。
【0119】〔パラグラフ5〕前記中間転写体の外側ス
リーブ体は光導電性を有していることを特徴とするパラ
グラフ4に記載の方法。
【0120】〔パラグラフ6〕前記中間転写体の外側ス
リーブ体は、少なくとも1つの柔軟層を備えていること
を特徴とするパラグラフ4に記載の方法。
【0121】〔パラグラフ7〕前記転写部材は、受像シ
ートであることを特徴とするパラグラフ1に記載の方
法。
【0122】〔パラグラフ8〕前記転写部材は、中間転
写体であることを特徴とするパラグラフ1に記載の方
法。
【0123】〔パラグラフ9〕前記外側スリーブ体の外
表面に形成された転写可能なトナー画像は、第2単色ト
ナー画像に重畳された第1単色トナー画像を含むことを
特徴とするパラグラフ5に記載の方法。
【0124】〔パラグラフ10〕前記転写可能なトナー
画像を形成する前に、前記外側スリーブ体の外表面に前
記第2単色トナー画像を形成することを特徴とするパラ
グラフ9に記載の方法。
【0125】〔パラグラフ11〕前記転写可能なトナー
画像は、前記第1単色トナー画像と前記第2単色トナー
画像とが見当合せ状態で前記外側スリーブ体上に配置さ
れるように、前記1次画像形成体から前記第2単色トナ
ー画像の上に前記第1単色トナー画像を静電転写するこ
とによって形成されることを特徴とするパラグラフ9に
記載の方法。
【0126】〔パラグラフ12〕前記1次画像形成体
は、略円筒状かつ実質的に剛体であるコア体を囲繞する
光導電性スリーブ体を備えたローラであることを特徴と
するパラグラフ11に記載の方法。
【0127】〔パラグラフ13〕前記光導電性スリーブ
体は、ダブルスリーブ式ローラの外側スリーブ体である
ことを特徴とするパラグラフ12に記載の方法。
【0128】〔パラグラフ14〕前記内側スリーブ体
は、継目なし無端ベルトであることを特徴とするパラグ
ラフ1に記載の方法。
【0129】〔パラグラフ15〕前記外側スリーブ体
は、継目なし無端ベルトであることを特徴とするパラグ
ラフ1に記載の方法。
【0130】〔パラグラフ16〕静電式画像形成方法で
あって、略円筒状かつ実質的に剛体であるコア体と、該
コア体を非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な
柔軟性内側スリーブ体と、該内側スリーブ体を非接着方
式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性外側スリー
ブ体と、を備えた第1ダブルスリーブ式ローラからなる
可動1次画像形成体上にトナー画像を形成する段階と;
略円筒状かつ実質的に剛体であるコア体と、該コア体を
非接着方式で密着囲繞する柔軟性内側スリーブ体と、該
内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞する柔軟性外側
スリーブ体と、を備えた第2ダブルスリーブ式ローラか
らなり前記1次画像形成体とは反対方向に回転する中間
転写体に、前記1次画像形成体から、前記1次画像形成
体と前記中間転写体との間に加圧によって形成される第
1転写ニップ部において電界を作用させて前記トナー画
像を静電転写する段階と;無端搬送用ウェブと前記中間
転写体との間に第2転写ニップ部を形成する段階と;前
記無端搬送用ウェブの背面に転写支持ローラを配置し、
前記中間転写体と前記転写支持ローラとの間に電界を形
成する段階と;前記無端搬送用ウェブに取付けた受像体
を前記ニップ部に進入させ、転写電界を作用させて、前
記中間転写体から前記受像体へと前記トナー画像を静電
転写する段階と;を含むことを特徴とする静電式画像形
成方法。
【0131】〔パラグラフ17〕静電式画像形成方法で
あって、略円筒状かつ実質的に剛体であるコア体と、該
コア体を非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な
柔軟性内側スリーブ体と、該内側スリーブ体を非接着方
式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性外側スリー
ブ体と、を備えた第1ダブルスリーブ式ローラからなる
可動1次画像形成体上に第1単色トナー画像を形成する
段階と;略円筒状かつ実質的に剛体であるコア体と、該
コア体を非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な
電気抵抗性柔軟内側スリーブ体と、該内側スリーブ体を
非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な光導電性
外側スリーブ体と、を備えた第2ダブルスリーブ式ロー
ラからなりかつ前記可動1次画像形成体とは反対方向に
回転する光導電性中間転写体上に第2単色トナー画像を
形成する段階と;前記1次画像形成体と前記光導電性中
間転写体との間に加圧によって形成される第1転写ニッ
プ部において電界を作用させて、前記1次画像形成体か
ら前記第1単色トナー画像を、前記中間転写体上の前記
第2単色トナー画像に対して見当合せ状態で静電転写
し、前記中間転写体上に合成トナー画像を形成する段階
と;無端搬送用ウェブと前記中間転写体との間に第2転
写ニップ部を形成する段階と;前記無端搬送用ウェブの
背面に転写支持ローラを配置し、前記中間転写体と前記
転写支持ローラとの間に電界を形成する段階と;前記無
端搬送用ウェブに取付けた受像体を前記ニップ部に進入
させ、転写電界を作用させて、前記中間転写体から前記
受像体へ、前記第1単色トナー画像及び前記第2単色ト
ナー画像を合せて静電転写する段階と;を含むことを特
徴とする静電式画像形成方法。
【0132】〔パラグラフ18〕静電式画像形成方法で
あって、略円筒状かつ実質的に剛体であるコア体と、該
コア体を非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な
柔軟性内側スリーブ体と、該内側スリーブ体を非接着方
式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な光導電性外側スリ
ーブ体と、を備えたダブルスリーブ式ローラからなる可
動1次画像形成体上にトナー画像を形成する段階と;無
端搬送用ウェブと前記1次画像形成体との間に転写ニッ
プ部を形成する段階と;前記無端搬送用ウェブの背面に
転写支持ローラを配置し、前記1次画像形成体と前記転
写支持ローラとの間に電界を形成する段階と;前記無端
搬送用ウェブに取付けた受像体を前記ニップ部に進入さ
せ、転写電界を作用させて、前記1次画像形成体から前
記受像体へと前記トナー画像を静電転写する段階と;を
含むことを特徴とする静電式画像形成方法。
【0133】〔パラグラフ19〕画像再生方法であっ
て、それぞれが、略円筒状かつ実質的に剛体であるコア
体と、該コア体を非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交
換可能な柔軟性内側スリーブ体と、該内側スリーブ体を
非接着方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な外側スリ
ーブ体と、を備えた第1ダブルスリーブ式トナー画像担
持体と、第2ダブルスリーブ式トナー画像担持体と、を
準備する段階と;前記第1・第2トナー画像担持体の各
々の上に形成されたトナー画像が、前記第1・第2トナ
ー画像担持体の各々とトナー画像受像面を保持または備
えたウェブとの間に形成される各々の転写ニップ部を通
過するように、前記第1・第2トナー画像担持体の各々
を駆動する段階と;前記受像面が、前記第1トナー画像
担持体との転写ニップ部から前記第2トナー画像担持体
との転写ニップ部へと移動するように、第1面にトナー
画像受像面を保持または備えた前記ウェブを移動させる
段階と;前記第1トナー画像担持体によって受像面に転
写されたトナー画像に前記第2トナー画像担持体によっ
て転写されたトナー画像が重畳して合成画像が形成され
るように、前記各転写ニップ部において前記受像面にト
ナー画像を静電転写する段階と;を含むことを特徴とす
る画像再生方法。
【0134】〔パラグラフ20〕前記外側スリーブ体
は、光導電性を有していることを特徴とするパラグラフ
19に記載の方法。
【0135】〔パラグラフ21〕前記外側スリーブ体
は、柔軟層を備えていることを特徴とするパラグラフ2
0に記載の方法。
【0136】〔パラグラフ22〕それぞれが、略円筒状
かつ実質的に剛体であるコア体と、該コア体を非接着方
式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性内側スリー
ブ体と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞し取
外し交換可能でありかつ単色トナー画像を表面に担持す
る外側スリーブ体と、を備え回転する第1ダブルスリー
ブ式1次画像形成体と、第2ダブルスリーブ式1次画像
形成体と、を準備する段階と;それぞれが、略円筒状か
つ実質的に剛体であるコア体と、該コア体を非接着方式
で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性内側スリーブ
体と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞しかつ
取外し交換可能な外側スリーブ体と、を備えかつ前記各
ダブルスリーブ式1次画像形成体とは反対方向に回転す
る第1ダブルスリーブ式中間転写体と、第2ダブルスリ
ーブ式中間転写体と、を準備し、前記第1ダブルスリー
ブ式1次画像形成体と前記第1ダブルスリーブ式中間転
写体との間に第1加圧ニップ部を、前記第2ダブルスリ
ーブ式1次画像形成体と前記第2ダブルスリーブ式中間
転写体との間に第1加圧ニップ部を形成する段階と;前
記各第1加圧ニップ部において、前記各ダブルスリーブ
式1次画像形成体から前記各ダブルスリーブ式中間転写
体へと各単色トナー画像を静電転写する段階と;前記第
1・第2ダブルスリーブ式中間転写体の各々の上に形成
されたトナー画像が、前記第1・第2ダブルスリーブ式
中間転写体の各々とトナー画像受像面を保持または備え
たウェブとの間に形成される各々の第2転写ニップ部を
通過するように、前記第1・第2ダブルスリーブ式中間
転写体の各々を駆動する段階と;前記受像面が、前記第
1ダブルスリーブ式中間転写体との第2転写ニップ部か
ら前記第2ダブルスリーブ式中間転写体との第2転写ニ
ップ部へと移動するように、トナー画像受像面を保持ま
たは備えた前記ウェブを移動させる段階と;前記第1ダ
ブルスリーブ式中間転写体によって受像面に転写された
トナー画像に前記第2ダブルスリーブ式中間転写体によ
って転写されたトナー画像が重畳して合成画像が形成さ
れるように、前記各第2転写ニップ部において前記受像
面に各単色トナー画像を静電転写する段階と;を含むこ
とを特徴とする画像再生方法。
【0137】〔パラグラフ23〕前記各ダブルスリーブ
式1次画像形成体の外側スリーブ体は、光導電性を有し
ていることを特徴とするパラグラフ22に記載の方法。
【0138】〔パラグラフ24〕それぞれが、略円筒状
かつ実質的に剛体であるコア体と、該コア体を非接着方
式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性内側スリー
ブ体と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞し取
外し交換可能でありかつ第1単色トナー画像を表面に担
持する外側スリーブ体と、を備え回転する第1ダブルス
リーブ式1次画像形成体と、第2ダブルスリーブ式1次
画像形成体と、を準備する段階と;それぞれが、略円筒
状かつ実質的に剛体であるコア体と、該コア体を非接着
方式で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性内側スリ
ーブ体と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞し
かつ取外し交換可能な光導電性外側スリーブ体と、を備
えかつ前記各ダブルスリーブ式1次画像形成体とは反対
方向に回転する第1ダブルスリーブ式中間転写体と、第
2ダブルスリーブ式中間転写体と、を準備し、前記第1
ダブルスリーブ式1次画像形成体と前記第1ダブルスリ
ーブ式中間転写体との間に第1加圧ニップ部を、前記第
2ダブルスリーブ式1次画像形成体と前記第2ダブルス
リーブ式中間転写体との間に第1加圧ニップ部を形成す
る段階と;前記第1・第2ダブルスリーブ式中間転写体
の各々の光導電性外側スリーブ体上における前記第1加
圧ニップ部より先行する位置に、荷電、像対応露光、ト
ナー付着によって第2単色トナー画像を形成する段階
と;前記各ダブルスリーブ式中間転写体の各外側スリー
ブ体上に形成された各第2単色トナー画像に重畳するよ
うに、前記各第1加圧ニップ部において前記各ダブルス
リーブ式1次画像形成体から第1単色トナー画像を静電
転写して、前記各ダブルスリーブ式中間転写体の表面上
に合成トナー画像を形成する段階と;前記第1・第2ダ
ブルスリーブ式中間転写体の各々の上に形成された合成
トナー画像が、前記第1・第2ダブルスリーブ式中間転
写体の各々とトナー画像受像面を保持または備えたウェ
ブとの間に形成される各々の第2転写ニップ部を通過す
るように、前記第1・第2ダブルスリーブ式中間転写体
の各々を駆動する段階と;前記受像面が、前記第1ダブ
ルスリーブ式中間転写体との第2転写ニップ部から前記
第2ダブルスリーブ式中間転写体との第2転写ニップ部
へと移動するように、トナー画像受像面を保持または備
えた前記ウェブを移動させる段階と;前記第1ダブルス
リーブ式中間転写体によって受像面に転写された2色ト
ナー画像に前記第2ダブルスリーブ式中間転写体によっ
て転写された2色トナー画像が重畳して4色合成画像が
形成されるように、前記各第2転写ニップ部において前
記受像面に各2色合成トナー画像を静電転写する段階
と;を含むことを特徴とする画像再生方法。
【0139】〔パラグラフ25〕前記各ダブルスリーブ
式1次画像形成体の外側スリーブ体は、光導電性を有し
ていることを特徴とするパラグラフ24に記載の方法。
【0140】〔パラグラフ26〕前記各ダブルスリーブ
式中間転写体の外側スリーブ体は、柔軟性を有している
ことを特徴とするパラグラフ24に記載の方法。
【0141】〔パラグラフ27〕前記4色合成画像は、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの単色トナー画
像からなることを特徴とするパラグラフ24に記載の方
法。
【0142】〔パラグラフ28〕前記各ダブルスリーブ
式1次画像形成体及び前記各ダブルスリーブ式中間転写
体の取外し交換可能な柔軟性内側スリーブ体は、ヤング
率が300GPa以下で、厚さが1〜500μmである補強バンド
と;前記補強バンド上にコーティングされ、厚さが0.5
〜20mm、ヤング率が約10MPa以下、ポアソン比が0.2〜0.
5である内側スリーブ柔軟層と;前記内側スリーブ柔軟
層上にコーティングされ、厚さが1〜50μm、ヤング率
が0.1GPa以上である保護層と;を備えていることを特徴
とするパラグラフ22に記載の方法。
【0143】〔パラグラフ29〕前記各ダブルスリーブ
式1次画像形成体の取外し交換可能な外側スリーブ体
は、体積電気比抵抗が約1010Ω・cm以下、厚さが500μm
以下、ヤング率が0.1GPa以上である補強層と;前記補強
層上にコーティングされた1または複数の層を含む光導
電性層構造体と;を備えていることを特徴とするパラグ
ラフ22に記載の方法。
【0144】〔パラグラフ30〕前記光導電性層構造体
は、前記補強層上にコーティングされたバリア層と;前
記バリア層上にコーティングされた電荷生成層と;前記
電荷生成層上にコーティングされた電荷搬送層と;を備
えていることを特徴とするパラグラフ29に記載の方
法。
【0145】〔パラグラフ31〕前記各ダブルスリーブ
式中間転写体の取外し交換可能な柔軟性外側スリーブ体
は、体積電気比抵抗が約1010Ω・cm以下、厚さが500μm
以下、ヤング率が10〜300GPaである補強層と;前記補強
層上にコーティングされ、厚さが0.5〜2.0mmの範囲、ヤ
ング率が10MPa以下、体積電気比抵抗が107〜1011Ω・cm
の範囲、ポアソン比が0.2〜0.5の範囲である外側スリー
ブ柔軟層と;前記外側スリーブ柔軟層上にコーティング
され、厚さが1〜50μmの範囲、ヤング率が100MPa以
上、体積電気比抵抗が107〜1013Ω・cm の範囲であるリ
リース層と;を備えていることを特徴とするパラグラフ
22に記載の方法。
【0146】〔パラグラフ32〕静電式画像形成装置に
用いられるダブルスリーブ式ローラであって、略円筒状
かつ実質的に剛体であるコア体と、該コア体を非接着方
式で密着囲繞し取外し交換可能であり少なくとも1つの
柔軟層を含む継目なし無端ベルトの形態をなす多層内側
スリーブ体と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲
繞し取外し交換可能であり少なくとも1つの合成材層を
含む継目なし無端ベルトの形態をなす多層外側スリーブ
体と、を備え前記内側スリーブ体はスリーブ配設法によ
って前記コア体に対して配設可能であり、前記外側スリ
ーブ体はスリーブ配設法によって前記内側スリーブ体に
対して配設可能であり、前記外側スリーブ体はスリーブ
除去法によって前記内側スリーブ体から取外し可能であ
り、前記内側スリーブ体はスリーブ除去法によって前記
コア体から取外し可能であり、なおかつ、いずれのスリ
ーブ体も、該ダブルスリーブ式ローラの使用時のみなら
ず、着脱の際にも無端ベルトの形態を維持することを特
徴とするダブルスリーブ式ローラ。
【0147】〔パラグラフ33〕中間転写体を含むこと
を特徴とするパラグラフ32に記載のダブルスリーブ式
ローラ。
【0148】〔パラグラフ34〕1次画像形成体を含む
ことを特徴とするパラグラフ32に記載のダブルスリー
ブ式ローラ。
【0149】〔パラグラフ35〕前記外側スリーブ体
は、光導電性を有していることを特徴とするパラグラフ
34に記載のダブルスリーブ式ローラ。
【0150】〔パラグラフ36〕前記外側スリーブ体ま
たは前記内側スリーブ体の着脱の際に、前記コア体は、
前記静電式画像形成装置のフレーム部分に固定保持され
ることを特徴とするパラグラフ32に記載のダブルスリ
ーブ式ローラ。
【0151】〔パラグラフ37〕前記中間転写体は、1
次画像形成体を含むことを特徴とするパラグラフ33に
記載のダブルスリーブ式ローラ。
【0152】〔パラグラフ38〕前記中間転写体の外側
スリーブ体は、光導電性を有していることを特徴とする
パラグラフ33に記載のダブルスリーブ式ローラ。
【0153】〔パラグラフ39〕継目なし無端ベルトの
形態をなす補強バンドと;前記補強バンド上にコーティ
ングされた内側スリーブ柔軟層と;前記内側スリーブ柔
軟層を密着囲繞状態で被覆する保護層と;を備えている
ことを特徴とする内側スリーブ体。
【0154】〔パラグラフ40A〕前記柔軟層の厚さ
は、0.5〜20mmの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ39に記載の内側スリーブ体。
【0155】〔パラグラフ40B〕前記柔軟層の厚さ
は、2〜10mmの範囲であることを特徴とするパラグラフ
40Aに記載の内側スリーブ体。
【0156】〔パラグラフ41〕前記柔軟層のヤング率
は、約10MPa以下であることを特徴とするパラグラフ3
9に記載の内側スリーブ体。
【0157】〔パラグラフ42〕前記柔軟層のヤング率
は、1〜5MPaの範囲であることを特徴とするパラグラフ
39に記載の内側スリーブ体。
【0158】〔パラグラフ43A〕前記柔軟層のポアソ
ン比は、0.2〜0.5の範囲であることを特徴とするパラグ
ラフ39に記載の内側スリーブ体。
【0159】〔パラグラフ43B〕前記柔軟層のポアソ
ン比は、0.45〜0.5の範囲であることを特徴とするパラ
グラフ39に記載の内側スリーブ体。
【0160】〔パラグラフ44〕前記保護層の厚さは、
1〜50μmの範囲であることを特徴とするパラグラフ3
9に記載の内側スリーブ体。
【0161】〔パラグラフ45〕前記保護層の厚さは、
4〜15μmの範囲であることを特徴とするパラグラフ3
9に記載の内側スリーブ体。
【0162】〔パラグラフ46〕前記保護層のヤング率
は、100MPa以上であることを特徴とするパラグラフ39
に記載の内側スリーブ体。
【0163】〔パラグラフ47〕前記保護層のヤング率
は、0.5〜20GPaの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ39に記載の内側スリーブ体。
【0164】〔パラグラフ48〕前記補強バンドのヤン
グ率は、300GPa以下であることを特徴とするパラグラフ
39に記載の内側スリーブ体。
【0165】〔パラグラフ49〕前記補強バンドの厚さ
は、1〜500μmの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ39に記載の内側スリーブ体。
【0166】〔パラグラフ50〕前記補強バンドの厚さ
は、5〜150μmの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ39に記載の内側スリーブ体。
【0167】〔パラグラフ51〕継目なし無端ベルトの
形態をなす補強層と;前記補強層上にコーティングされ
た1または複数の層を含む光導電性層構造体と;を備え
ていることを特徴とする光導電性外側スリーブ体。
【0168】〔パラグラフ52〕前記補強層は導電性を
有し、かつ電源に接続されていることを特徴とするパラ
グラフ51に記載の光導電性外側スリーブ体。
【0169】〔パラグラフ53〕前記補強層は導電性を
有し、かつ接地接続されていることを特徴とするパラグ
ラフ51に記載の光導電性外側スリーブ体。
【0170】〔パラグラフ54〕前記補強層はニッケル
から形成されていることを特徴とするパラグラフ51に
記載の光導電性外側スリーブ体。
【0171】〔パラグラフ55〕前記光導電性層構造体
は、前記補強層上にコーティングされたバリア層と;前
記バリア層上にコーティングされた電荷生成層と;前記
電荷生成層上にコーティングされた電荷搬送層と;を備
えていることを特徴とするパラグラフ51に記載の光導
電性外側スリーブ体。
【0172】〔パラグラフ56〕前記電荷搬送層には、
さらに硬質層がコーティングされていることを特徴とす
るパラグラフ55に記載の光導電性外側スリーブ体。
【0173】〔パラグラフ57〕継目なし無端ベルトの
形態をなす補強層と;前記補強層上にコーティングされ
た外側スリーブ柔軟層と;前記薄い柔軟層上にコーティ
ングされたリリース層と;を備えていることを特徴とす
る柔軟性外側スリーブ体。
【0174】〔パラグラフ58〕前記補強層は導電性を
有し、かつ電源に接続されていることを特徴とするパラ
グラフ57に記載の柔軟性外側スリーブ体。
【0175】〔パラグラフ59〕前記補強層は導電性を
有し、かつ接地接続されていることを特徴とするパラグ
ラフ57に記載の柔軟性外側スリーブ体。
【0176】〔パラグラフ60〕前記補強層はニッケル
から形成されていることを特徴とするパラグラフ57に
記載の柔軟性外側スリーブ体。
【0177】〔パラグラフ61〕継目なし無端ベルトの
形態をなす補強層と;前記補強層上にコーティングされ
た柔軟層と;前記薄い柔軟層上にコーティングされた薄
い導電層と;前記薄い導電層上にコーティングされたバ
リア層と;前記バリア層上にコーティングされた電荷生
成層と;前記電荷生成層上にコーティングされた電荷搬
送層と;を備えていることを特徴とする光導電性柔軟外
側スリーブ体。
【0178】〔パラグラフ62〕前記電荷搬送層には、
選択的に、硬質層がコーティングされていることを特徴
とするパラグラフ61に記載の光導電性柔軟外側スリー
ブ体。
【0179】〔パラグラフ63〕前記薄い導電層は、電
源に接続されていることを特徴とするパラグラフ61に
記載の光導電性柔軟外側スリーブ体。
【0180】〔パラグラフ64〕前記薄い導電層はニッ
ケルから形成されていることを特徴とするパラグラフ6
1に記載の光導電性柔軟外側スリーブ体。
【0181】〔パラグラフ65〕前記補強層はニッケル
から形成されていることを特徴とするパラグラフ61に
記載の光導電性柔軟外側スリーブ体。
【0182】〔パラグラフ66〕前記補強層の体積電気
比抵抗は、約1010Ω・cm以下であることを特徴とするパ
ラグラフ51または57に記載の外側スリーブ体。
【0183】〔パラグラフ67〕前記補強層の厚さは、
約500μm以下であることを特徴とするパラグラフ51
または57に記載の外側スリーブ体。
【0184】〔パラグラフ68〕前記補強層の厚さは、
10〜200μmの範囲であることを特徴とするパラグラフ
51または57に記載の外側スリーブ体。
【0185】〔パラグラフ69〕前記補強層のヤング率
は、約0.1GPa以上であることを特徴とするパラグラフ5
1または57に記載の外側スリーブ体。
【0186】〔パラグラフ70A〕前記補強層のヤング
率は、50〜300GPaの範囲であることを特徴とするパラグ
ラフ51または61に記載の外側スリーブ体。
【0187】〔パラグラフ70B〕前記補強層のヤング
率は、100〜300GPaの範囲であることを特徴とするパラ
グラフ57に記載の外側スリーブ体。
【0188】〔パラグラフ71〕前記柔軟層の厚さは、
0.5〜2mmの範囲であることを特徴とするパラグラフ57
または61に記載の外側スリーブ体。
【0189】〔パラグラフ72〕前記柔軟層の体積電気
比抵抗は、107〜1011Ω・cm の範囲であることを特徴と
するパラグラフ57または61に記載の外側スリーブ
体。
【0190】〔パラグラフ73〕前記柔軟層の体積電気
比抵抗は、約109Ω・cmであることを特徴とするパラグラ
フ57または61に記載の外側スリーブ体。
【0191】〔パラグラフ74〕前記柔軟層のヤング率
は、約10MPaであることを特徴とするパラグラフ57ま
たは61に記載の外側スリーブ体。
【0192】〔パラグラフ75〕前記柔軟層のヤング率
は、1〜5MPaの範囲であることを特徴とするパラグラフ
57または61に記載の外側スリーブ体。
【0193】〔パラグラフ76A〕前記柔軟層のポアソ
ン比は、0.2〜0.5の範囲であることを特徴とするパラグ
ラフ57または61に記載の外側スリーブ体。
【0194】〔パラグラフ76B〕前記柔軟層のポアソ
ン比は、0.45〜0.5の範囲であることを特徴とするパラ
グラフ76Aに記載の外側スリーブ体。
【0195】〔パラグラフ77〕前記リリース層の厚さ
は、1〜50μmの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ57に記載の外側スリーブ体。
【0196】〔パラグラフ78〕前記リリース層の厚さ
は、4〜15μmの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ57に記載の外側スリーブ体。
【0197】〔パラグラフ79A〕前記リリース層のヤ
ング率は、100MPa以上であることを特徴とするパラグラ
フ57に記載の外側スリーブ体。
【0198】〔パラグラフ79B〕前記リリース層のヤ
ング率は、0.5〜20GPaの範囲であることを特徴とするパ
ラグラフ57に記載の外側スリーブ体。
【0199】〔パラグラフ80〕前記リリース層の体積
電気比抵抗は、107〜1013Ω・cm の範囲であることを特
徴とするパラグラフ57に記載の外側スリーブ体。
【0200】〔パラグラフ81〕前記リリース層の体積
電気比抵抗は、約1010Ω・cmであることを特徴とするパ
ラグラフ57に記載の外側スリーブ体。
【0201】〔パラグラフ82〕前記バリア層は、厚さ
が0.5〜1.0μmの範囲であるナイロン材を含むことを特
徴とするパラグラフ55または61に記載の外側スリー
ブ体。
【0202】〔パラグラフ83〕前記電荷生成層の厚さ
は、0.25〜1.0μmの範囲であることを特徴とするパラ
グラフ55または61に記載の外側スリーブ体。
【0203】〔パラグラフ84〕前記電荷搬送層の厚さ
は、12〜35μmの範囲であることを特徴とするパラグラ
フ55または61に記載の外側スリーブ体。
【0204】〔パラグラフ85〕前記コア体の振れは、
80μm以下であることを特徴とするパラグラフ1,1
2,16,17,18,19,22,24のいずれか1
つに記載の方法。
【0205】〔パラグラフ86〕前記コア体の振れは、
20μm以下であることを特徴とするパラグラフ1,1
2,16,17,18,19,22,24のいずれか1
つに記載の方法。
【0206】〔パラグラフ87〕前記コア体の振れは、
80μm以下であることを特徴とするパラグラフ32に記
載のダブルスリーブ式ローラ。
【0207】〔パラグラフ88〕前記コア体の振れは、
20μm以下であることを特徴とするパラグラフ32に記
載のダブルスリーブ式ローラ。
【0208】〔パラグラフ89〕前記スリーブ除去法
は、スリーブ体の下方に加圧流体源を接続する段階と;
前記加圧流体源から加圧流体を供給してスリーブ体を弾
性的に拡張し、スリーブ体が囲繞している他の部材の面
に沿ってスリーブ体を移動させる段階と;加圧流体の供
給を続けながら前記スリーブ体をスライドさせて前記他
の部材から取外す段階と;加圧流体の供給を遮断する段
階と;を含み、前記他の部材は、コア体またはコア体上
に取付けられた内側スリーブ体であることを特徴とする
パラグラフ32に記載のダブルスリーブ式ローラ。
【0209】〔パラグラフ90〕前記スリーブ配設法
は、スリーブ体の下方に加圧流体源を接続する段階と;
前記加圧流体源から加圧流体を供給してスリーブ体を弾
性的に拡張し、他の部材の面に沿ってスリーブ体を移動
させて前記他の部材を囲繞させる段階と;加圧流体の供
給を続けながら前記スリーブ体を、他の部材を囲繞する
所定位置にまでスライドさせる段階と;加圧流体の供給
を遮断して前記スリーブ体を弛緩させ、前記他の部材を
把持させる段階と;を含み、前記他の部材は、コア体ま
たはコア体上に取付けられた内側スリーブ体であること
を特徴とするパラグラフ32に記載のダブルスリーブ式
ローラ。
【0210】〔パラグラフ91〕前記加圧流体は、圧縮
空気であることを特徴とするパラグラフ89または90
に記載のダブルスリーブ式ローラ。
【0211】〔パラグラフ92〕前記外側スリーブ体は
該ダブルスリーブ式ローラの第1端部を通じて着脱さ
れ、前記内側スリーブ体は該ダブルスリーブ式ローラの
第2端部を通じて着脱され、前記外側スリーブ体の着脱
の際に、該ダブルスリーブ式ローラの前記第2端部は装
置のフレーム部分に保持され、前記内側スリーブ体の着
脱の際に、該ダブルスリーブ式ローラの前記第1端部は
装置のフレーム部分に保持されることを特徴とするパラ
グラフ32に記載のダブルスリーブ式ローラ。
【0212】〔パラグラフ93〕前記外側スリーブ体及
び前記内側スリーブ体は、該ダブルスリーブ式ローラの
同じ一端部を通じて着脱され、前記外側スリーブ体の着
脱の際に、前記内側スリーブ体の着脱の際に、該ダブル
スリーブ式ローラの他端部は、装置のフレーム部分に保
持されることを特徴とするパラグラフ32に記載のダブ
ルスリーブ式ローラ。
【0213】以上、好ましい実施形態を示しながら本発
明を詳細に説明したが、本発明の思想及び範囲を逸脱す
ることなく変更及び改良を加えることが可能であること
を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コア体上に取付けられた本発明の内側スリー
ブの好ましい実施形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の中間転写体の外側スリーブの好まし
い実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の1次画像形成体の外側スリーブを示
す断面図である。
【図4】 (a)は、本発明の1次画像形成体に用いら
れ光導電性複合層を含む外側スリーブの好ましい実施形
態を示す断面図であり、(b)は、本発明の1次画像形
成体に用いられ光導電性複合層の下に配置された柔軟層
を含む外側スリーブの好ましい実施形態を示す断面図で
ある。
【図5】 ダブルスリーブ式1次画像形成体の好ましい
実施形態を示す部分断面図である。
【図6】 組立てられたダブルスリーブ式中間転写ロー
ラの好ましい実施形態を示す断面図である。
【図7】 組立てられたダブルスリーブ式中間転写ロー
ラの好ましい実施形態の一端を示す断面図である。
【図8】 (a)〜(d)は、図6のダブルスリーブ式
ローラを分解する各段階を示す概略図である。
【図9】 (a)〜(d)は、図7のダブルスリーブ式
ローラを分解する各段階を示す概略図である。
【図10】 4つのモジュールを有する画像形成装置の
一形態を示す側面図である。
【図11】 4つのモジュールを有する画像形成装置の
他の形態を示す側面図である。
【図12】 2つのモジュールを有する画像形成装置の
一形態を示す側面図である。
【図13】 本発明のダブルスリーブ式ローラの端部を
示す斜視図である。
【符号の説明】
11,59,61,71…コア体; 13,13',1
3''…内側スリーブ柔軟層; 15,15',15'',
91,507B,541B,607B,641C…内側
スリーブ体; 20,20',20'',30,30',4
0A,40B,92,509B,509B',509
C,509M,509Y,542B,542C,542
M,542Y,609B,642C…外側スリーブ体;
22,22',22''…外側スリーブ柔軟層; 45
…柔軟層; 503B,503C,503M,503
Y,603B,603M…ダブルスリーブ式1次画像形
成体;508B,508C,508M,508Y,60
8BC,608MY…ダブルスリーブ式中間転写体;
510B,510B',510C,510M,510
Y,610B,610BC,610M,610MY…転
写ニップ部; 512a,512a'',512b,51
2b'',512c,512c'',512d,512d''
…受像体; 516,516',516''…紙搬送ウェ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/16 G03G 21/00 354 (72)発明者 クレイグ・エム・コーディ アメリカ合衆国・14546・ニューヨーク・ スコッツヴィル・ロバート・キグレイ・ド ライヴ・92−1 (72)発明者 スティーヴン・コルミエ アメリカ合衆国・14586・ニューヨーク・ ウェスト・ヘンリエッタ・アルヴァースト ーン・ウェイ・300 (72)発明者 デニス・グラブ アメリカ合衆国・14551−9551・ニューヨ ーク・ソーダス・ソーダス・センター・ロ ード・7011 (72)発明者 ダイアン・エム・ヘリック アメリカ合衆国・14619・ニューヨーク・ ロチェスター・メルローズ・ストリート・ 245 (72)発明者 ジョン・ダブリュ・メイ アメリカ合衆国・14616・ニューヨーク・ ロチェスター・サウスウッド・レイン・44 (72)発明者 エドワード・ティ・ミスキニス アメリカ合衆国・14617・ニューヨーク・ ロチェスター・キンドルウッド・レイン・ 144 (72)発明者 マイケル・エフ・モレール アメリカ合衆国・14625・ニューヨーク・ ロチェスター・カードガン・スクエア・16 (72)発明者 ビャオ・タン アメリカ合衆国・14607・ニューヨーク・ ロチェスター・イースト・アヴェニュ・ 520 (72)発明者 トーマス・エヌ・トム アメリカ合衆国・14420・ニューヨーク・ ブロックポート・レイク・ロード・サウ ス・5578 (72)発明者 ジョセフ・エー・パヴリスコ アメリカ合衆国・14534・ニューヨーク・ ピッツフォード・ウエスト・ブルームフィ ールド・ロード・433 Fターム(参考) 2H030 AA07 AB02 BB02 BB42 BB46 2H035 CA05 CB06 CD01 CD05 CD07 CE00 2H200 FA12 FA19 GA12 GA23 GA24 GA33 GA44 GA47 GB22 HA02 HA12 HA28 HB03 HB12 HB13 HB22 JA02 JC02 JC04 JC09 JC10 JC12 JC15 JC16 JC17 LA02 LA12 LA40 LB12 MA01 MA03 MA08 MA13 MA17 MA20 MB01 MB02 MB04 MC01 3J103 AA02 AA15 AA24 AA32 AA41 AA51 AA69 AA75 BA41 BA46 EA08 FA15 FA16 GA02 GA57 GA58 GA60 GA74 HA03 HA04 HA05 HA12 HA15 HA31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電式画像形成装置に用いられるダブル
    スリーブ式ローラであって、 剛性の高い円筒状コア体と;柔軟層を備え前記コア体を
    非接着方式で密着囲繞しかつ取外し可能である内側スリ
    ーブ体と;柔軟層を備え前記内側スリーブ体を非接着方
    式で密着囲繞しかつ取外し可能である外側スリーブ体
    と;を備えていることを特徴とするダブルスリーブ式ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 静電式画像形成方法であって、 円筒状かつ剛体であるコア体と、該コア体を非接着方式
    で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性内側スリーブ
    体と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞しかつ
    取外し交換可能な光導電性外側スリーブ体と、を含む第
    1ダブルスリーブ式ローラを備えた可動1次画像形成体
    を準備する段階と;前記1次画像形成体上にトナー画像
    を形成する段階と;円筒状剛体であるコア体と、該コア
    体を非接着方式で密着囲繞する柔軟性内側スリーブ体
    と、該内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞する電気
    抵抗性柔軟外側スリーブ体と、を備えた第2ダブルスリ
    ーブ式ローラでありかつ前記1次画像形成体とは反対方
    向に回転する中間転写体に、前記1次画像形成体から、
    前記1次画像形成体と前記中間転写体との間に加圧によ
    って形成される第1転写ニップ部において電界を作用さ
    せて前記トナー画像を静電転写する段階と;前記中間転
    写体と転写ローラとの間に第2転写ニップ部を形成する
    段階と;前記中間転写体と前記転写ローラとの間に電界
    を形成する段階と;前記中間転写体から受像体へと前記
    トナー画像を静電転写するために、前記受像体を前記第
    2転写ニップ部に進入させる段階と;を含むことを特徴
    とする静電式画像形成方法。
  3. 【請求項3】 静電方式で画像形成を行うための製品で
    あって、 円筒状剛体である第1コア体と、該コア体を非接着方式
    で密着囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性第1内側スリ
    ーブ体と、該第1内側スリーブ体を非接着方式で密着囲
    繞しかつ取外し交換可能な第1外側スリーブ体と、から
    なる第1ダブルスリーブ式トナー画像担持体と、円筒状
    剛体である第2コア体と、該コア体を非接着方式で密着
    囲繞しかつ取外し交換可能な柔軟性第2内側スリーブ体
    と、該第2内側スリーブ体を非接着方式で密着囲繞しか
    つ取外し交換可能な第2外側スリーブ体と、からなる第
    2ダブルスリーブ式トナー画像担持体と、を少なくとも
    準備する工程と;前記第1・第2トナー画像担持体の各
    々の上に形成されたトナー画像が、前記第1・第2トナ
    ー画像担持体の各々とトナー画像受像面を備えたウェブ
    との間に形成される各々の転写ニップ部を通過するよう
    に、少なくとも前記第1・第2トナー画像担持体の各々
    を駆動する工程と;前記受像面が、前記第1ダブルスリ
    ーブ式トナー画像担持体との転写ニップ部から前記第2
    ダブルスリーブ式トナー画像担持体との転写ニップ部へ
    と移動するように、前記トナー画像受像面を表面に備え
    た前記ウェブを移動させる工程と;前記第1トナー画像
    担持体によって受像面に転写されたトナー画像に前記第
    2トナー画像担持体によって転写されたトナー画像が重
    畳して合成画像が形成されるように、前記各転写ニップ
    部において前記受像面にトナー画像を静電転写する工程
    と;を含むことを特徴とする、静電方式で画像形成を行
    うための製品。
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