JP2002123010A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JP2002123010A
JP2002123010A JP2000318651A JP2000318651A JP2002123010A JP 2002123010 A JP2002123010 A JP 2002123010A JP 2000318651 A JP2000318651 A JP 2000318651A JP 2000318651 A JP2000318651 A JP 2000318651A JP 2002123010 A JP2002123010 A JP 2002123010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
hydrogen atom
alkyl group
photoreceptor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000318651A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Hirota
展章 廣田
Tamotsu Horiuchi
保 堀内
Tatsuji Oda
達司 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2000318651A priority Critical patent/JP2002123010A/ja
Publication of JP2002123010A publication Critical patent/JP2002123010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真特性として、帯電性がよく高感度で、
かつ繰り返し使用しても諸特性が変化せず安定した性能
を発揮でき、さらに反転現像方式を用いる画像形成にお
いて1回転目から良好な帯電性を示し、画像欠陥が改良
されると共に、繰り返しによっても画像メモリーの発生
しにくい電子写真感光体を提供すること。 【解決手段】導電性支持体上の感光層に少なくともCu
Kα1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角
(2θ±0.2°)が7.0°、9.0°、14.1
°、18.0°、23.7°、27.3°にピークを有
し、チタニルオキシフタロシアニンと無金属フタロシア
ニンからなるフタロシアニン組成物を含有させ、かつ該
感光層に酸化防止剤等の特定の化合物を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等電子写真プロセスにより画像形成を行う際に用いら
れる電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の利用は複写機の分
野に限らず、印刷版材、スライドフィルム、マイクロフ
ィルム等の、従来では写真技術が使われていた分野へ広
がり、またレーザーやLED、CRTを光源とする高速
プリンターへの応用も検討されている。また最近では光
導電性材料の電子写真感光体以外の用途、例えば静電記
録素子、センサー材料、EL素子等への応用も検討され
始めた。従って光導電性材料及びそれを用いた電子写真
感光体に対する要求も高度で幅広いものになりつつあ
る。これまで電子写真方式の感光体としては無機系の光
導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化亜
鉛、シリコン等が知られており、広く研究され、かつ実
用化されている。これらの無機物質は多くの長所を持っ
ているのと同時に、種々の欠点をも有している。例えば
セレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶化
しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜鉛
は耐湿性、耐久性に難がある。シリコンについては帯電
性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更に、セ
レンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対し、有機系の光導電性物質は成膜
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易である等の利点を有していることか
ら、次第にその実用化が注目を浴びている。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に対し
て帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所での
漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によって帯
電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4) 光照
射後の残留電荷が少ないこと等である。
【0005】しかしながら、今日まで有機系光導電性物
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、また
上述の感光体としての基本的な性質を十分に具備してい
るとはいい難い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤等を選択することに
より、皮膜性や接着性、可撓性等機械的強度に優れた感
光体を得ることができ得るものの、高感度の特性を保持
し得るのに適した化合物を見出すことは困難である。
【0007】このような点を改良するために電荷発生機
能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させ、より高感
度の特性を有する有機感光体が開発されている。機能分
離型と称されているこのような感光体の特徴はそれぞれ
の機能に適した材料を広い範囲から選択できることであ
り、任意の性能を有する感光体を容易に作製し得ること
から多くの研究が進められてきた。
【0008】このうち、電荷発生機能を担当する物質と
しては、フタロシアニン顔料、スクエアリウム系染料、
アゾ顔料、ペリレン系顔料等の多種の物質が検討され、
中でもアゾ顔料は多様な分子構造が可能であり、また、
高い電荷発生効率が期待できることから広く研究され、
実用化も進んでいる。しかしながら、このアゾ顔料にお
いては、分子構造と電荷発生効率の関係はいまだに明ら
かになっていない。膨大な合成研究を積み重ねて、最適
の構造を探索しているのが実情であるが、先に掲げた感
光体として求められている基本的な性質や高い耐久性等
の要求を十分に満足するものは、未だ得られていない。
【0009】また、近年従来の白色光のかわりにレーザ
ー光を光源として、高速化、高画質化、ノンインパクト
化を長所としたレーザービームプリンター等が、情報処
理システムの進歩と相まって広く普及するに至り、その
要求に耐えうる材料の開発が要望されている。特にレー
ザー光の中でも近年コンパクトディスク、光ディスク等
への応用が増大し技術進歩が著しい半導体レーザーは、
コンパクトでかつ信頼性の高い光源材料としてプリンタ
ー分野でも積極的に応用されてきた。この場合の光源の
波長は780〜830nm前後であることから、近赤外
領域に高感度な特性を有する感光体の開発が強く望まれ
ている。その中で、特に近赤外領域に光吸収を有するフ
タロシアニン類を使用した感光体の開発が盛んに行われ
ている。また現像方式としては、入力光の有効利用や解
像度向上の目的で反転現像方式を採用することが多い。
反転現像方式においては感光体上の未露光部が白地とな
り、露光部になる。
【0010】フタロシアニン類は、中心金属の種類によ
り吸収スペクトルや光導電性が異なるだけでなく、同じ
中心金属を有するフタロシアニンでも、結晶形によって
これらの諸特性に差が生じ、特定の結晶形が電子写真感
光体に選択されていることが報告されている。
【0011】チタニルオキシフタロシアニン(以下、
「TiOPc」と略記する)を例にとると、特開昭61
−217050号公報では、X線回折スペクトルにおけ
るブラッグ角(2θ±0.2°)が7.6°、10.2
°、22.3°、25.3°、28.6°に主たる回折
ピークを有するα形TiOPc、特開昭62−6709
4号公報には9.3°、10.6°、13.2°、1
5.1°、15.7°、16.1°、20.8°、2
3.3°、26.3°、27.1°に主たる回折ピーク
を有するβ形TiOPcが報告されているが、これらは
要求される高い特性を十分満足していない。
【0012】X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±
0.2°)が27.2°にピークを有するものに限って
みても、特開昭62−67094号公報に報告されてい
るII形TiOPcは帯電性に劣っており、感度も低い。
特開平1−17066号公報には9.5°、9.7°、
11.7°、15.0°、23.5°、24.1°、2
7.3°に主たる回折ピークを有する、比較的良好な感
度を示すY形TiOPcが報告されているが、分散時に
他の結晶形へ転移してしまうことや分散液の経時安定性
等に問題がある。
【0013】また、2種以上のフタロシアニンからの混
晶、あるいは単純に混合したものを電子写真感光体の電
荷発生物質として用いることも報告されている。例とし
て特開平1−142659号公報にはα形TiOPcと
無金属フタロシアニン(以下、「H2Pc」と略記す
る)からなるα形TiOPc組成物が、特開平2−17
0166号公報には中心金属の異なる2種以上のフタロ
シアニンからなる混晶が、特開平2−272067号公
報にはTiOPcとH2PcからなるX形H2Pc組成物
が、特開平4−351673号公報にはTiOPcとヒ
ドロキシメタルフタロシアニンの混晶結晶が、そして特
開平8−67829号公報にはX線回折スペクトルにお
けるブラッグ角(2θ±0.2°)が6.8°、7.4
°、15.0°、24.7°、26.2°、27.2°
に主たる回折ピークを有するTiOPcとH2Pcの混
晶体が報告されている。しかし、これらも要求される特
性を有していない。
【0014】さらに、これらのフタロシアニンを用いた
電子写真感光体は、画像形成プロセス1回転目の帯電操
作を経た後の現像段階での帯電性が悪く、2回転目から
ようやく帯電性が安定するという欠点があった。この現
象は、帯電、露光といった画像形成プロセス後の放置時
間と関係しており、放置時間が長いほど1回転目の帯電
性が悪い傾向がみられる。このことから、この現象は感
光層中の電荷発生物質の熱励起により発生した電荷又は
導電性支持体から感光層へ注入された電荷の蓄積による
ものと考えられる。
【0015】近年は、情報処理装置の性能の向上にとも
ないデータ転送時間や画像処理時間が速くなってきたた
め、それに応じたコピー、プリントの速さを得るため
に、感光体の高感度化に加え、感光体の1回転目から画
像形成に使用したいという要求が出てきている。ところ
が、前述のように1回転目のプロセスにおける現像段階
での帯電性が悪い感光体においては、反転現像方式のデ
ジタル画像形成における1回転目のプロセスの画像は白
地がかぶってしまい、良好な画像が得られなくなる。そ
のため、1回転目のプロセスにおける現像段階での帯電
性を改善することが必要とされている。
【0016】また、有機系の光導電性物質を用いた電子
写真感光体は、帯電、露光、除電といったプロセスを繰
り返すことによる帯電電位や残留電位の変動が大きくま
るという欠点もある。このように繰り返し安定性が劣っ
ていると、コピー実写では、繰り返しにより実写画像の
コントラストが低下すると共に画像カブリや画像メモリ
ー等が発生する。
【0017】以上述べたように電子写真感光体の作製に
は種々の改良が成されてきたが、先に掲げた感光体とし
て要求される基本的な性質や高い耐久性等の要求を十分
に満足するものは未だ得られていないのが現状である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯電
性がよく高感度で、かつ繰り返し使用しても諸特性が変
化せず安定した性能を発揮でき、更に反転現像方式を用
いる画像形成において、1回転目から良好な帯電性を示
すと共に、画像欠陥、特に画像メモリーが改善された電
子写真感光体を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、導電性支持体上の感光層
に少なくともCuKα1.541オンク゛ストロームのX線に対
するブラッグ角(2θ±0.2°)が7.0°、9.0
°、14.1°、18.0°、23.7°、27.3°
にピークを有し、チタニルオキシフタロシアニンと無金
属フタロシアニンからなるフタロシアニン組成物を含有
させ、かつ該感光層に下記一般式(1)〜(3)で示さ
れる化合物、下記一般式(4)〜(6)で示される構造
単位を少なくとも1つ有する化合物から選ばれる少なく
とも1種を含有させることが有効であることを見出し、
本発明に至ったものである。
【0020】
【化7】
【0021】式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アル
ケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、カルバモイ
ル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基又はカルボキシル
基を示す。
【0022】
【化8】
【0023】式中、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ水
素原子、ヒドロキシル基、アルキル基及びアルコキシ基
から選択され(但し、R5〜R8の少なくとも1つはヒド
ロキシル基である)、R9及びR10はそれぞれ水素原
子、アルキル基及びアルケニル基から選択され、Zは式
中のベンゼン環とともに2H−クロメン骨格、クロマン
骨格、あるいはジヒドロベンゾフラン骨格を形成するの
に必要な原子群を示す。これらの原子群はさらに置換さ
れていてもよい。
【0024】
【化9】
【0025】式中、R11、R12、R13及びR14はそれぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ
基を示す。
【0026】
【化10】
【0027】式中、R15は水素原子、アルキル基又はア
リール基を示し、R16は分岐状アルキル基を示し、
17、R18及びR19はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アリール基を示し、Y1は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アルキレン基、アリーレン基、スルフィド基を
示す。
【0028】
【化11】
【0029】式中、R20、R21、R22及びR23はそれぞ
れ炭素数1〜4のアルキル基を示し、R24は水素原子又
はアルキル基を示し、Y2はアシルオキシ基、アロイル
オキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はNR25
26(R25、R26はそれぞれ水素原子、アルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アシル基、アロイル基又はア
リールスルホニル基を示す)を示す。
【0030】
【化12】
【0031】式中、R27、R28、R29及びR30はそれぞ
れ炭素数1〜4のアルキル基を示し、R31は水素原子又
はアルキル基を示し、Y3はアシルオキシ基、アロイル
オキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基又はNR32
33(R32、R33はそれぞれ水素原子、アルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アシル基、アロイル基又はア
リールスルホニル基を示す)を示す。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真感光体は、導電
性支持体上に少なくともCuKα1.541オンク゛ストローム
のX線に対するブラッグ角(2θ±0.2°)が7.0
°、9.0°、14.1°、18.0°、23.7°、
27.3°にピークを有し、チタニルオキシフタロシア
ニンと無金属フタロシアニンからなるフタロシアニン組
成物を含有する感光層を有する電子写真感光体であり、
この感光層に前記一般式(1)〜(3)で示される化合
物、前記一般式(4)〜(6)で示される構造単位を少
なくとも1つ有する化合物から選ばれる少なくとも1種
を含有する電子写真感光体である。
【0033】本発明に係わる前記一般式(1)で示され
る化合物の具体例を以下に示すが、これらに限定されな
い。
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】本発明に係わる前記一般式(2)で示され
る化合物の具体例を以下に示すが、これらに限定されな
い。
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】本発明に係わる前記一般式(3)で示され
る化合物の具体例を以下に示すが、これらに限定されな
い。
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】本発明に係わる前記一般式(4)で示され
る構造単位を少なくとも1つ有する化合物の具体例を以
下に示すが、これらに限定されない。
【0045】
【化21】
【0046】
【化22】
【0047】
【化23】
【0048】
【化24】
【0049】本発明に係わる前記一般式(5)で示され
る構造単位を少なくとも1つ有する化合物の具体例を以
下に示すが、これらに限定されない。
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】
【化28】
【0054】本発明に係わる前記一般式(6)で示され
る構造単位を少なくとも1つ有する化合物の具体例を以
下に示すが、これらに限定されない。
【0055】
【化29】
【0056】
【化30】
【0057】
【化31】
【0058】
【化32】
【0059】本発明の電子写真感光体の形態は、その何
れを用いることもできる。例えば、導電性支持体上に電
荷発生物質、電荷輸送物質、及びフィルム形成性結着剤
樹脂からなる感光層を設けたものがある。また、導電性
支持体上に、電荷発生物質と結着剤樹脂からなる電荷発
生層と、電荷輸送物質と結着剤樹脂からなる電荷輸送層
を設けた積層型の感光体も知られている。電荷発生層と
電荷輸送層はどちらが上層となっても構わない。また、
必要に応じて導電性支持体と感光層の間に下引き層を、
感光体表面にオーバーコート層を、積層型感光体の場合
は電荷発生層と電荷輸送層との間に中間層を設けること
もできる。
【0060】本発明に係わる前記一般式(1)〜(3)
で示される化合物、前記一般式(4)〜(6)で示され
る構造単位を少なくとも1つ含有する化合物は、感光層
に含有させてもよく、導電性支持体と感光層との間に下
引き層を設ける場合は下引き層に含有させてもよい。こ
れらの化合物を含有させることによって、高感度で繰り
返し安定性に優れ、かつ反転現像方式を用いる画像形成
における1回転目の帯電性が良好で、更に繰り返しによ
る画像メモリーの発生の少ない電子写真感光体を得るこ
とができる。
【0061】積層型感光体の場合は、これらの化合物を
電荷発生層に含有させてもよく電荷輸送層に含有させて
もよい。これらの化合物を電荷発生層に含有させること
によって、反転現像方式を用いる画像形成における1回
転目の帯電性が特に良好になると共に画像メモリーの発
生を抑制し、これらの化合物を電荷輸送層に含有させる
ことによって、繰り返し安定性が特に良好になる。
【0062】積層型感光体の電荷発生層にこれらの化合
物を含有させる場合、前記一般式(1)で示される化合
物、前記一般式(4)で示される化合物、前記一般式
(5)で示される構造単位を少なくとも1つ有する化合
物を含有させることにより、繰り返し安定性が良好にな
り、特に画像メモリーの発生が大幅に抑制されるため好
ましい。
【0063】また、積層型感光体の電荷輸送層にこれら
の化合物を含有させる場合、前記一般式(1)で示され
る化合物、前記一般式(2)で示される化合物、前記一
般式(4)で示される構造単位を少なくとも1つ有する
化合物を含有させることにより、感度、繰り返し安定性
が特に良好になるため好ましい。
【0064】以下に本発明のその他の構成要素について
詳細に説明する。
【0065】本発明に係わる導電性支持体としては、周
知の電子写真感光体に採用されているものをはじめ種々
のものが使用できる。具体的には、例えば、金、銀、白
金、チタン、アルミニウム、銅、亜鉛、鉄、導電処理を
施した金属酸化物等のドラム、シート、ベルト、あるい
はこれらの薄膜のラミネート物、蒸着物等が挙げられ
る。
【0066】さらに、金属粉末、金属酸化物、カーボン
ブラック、炭素繊維、ヨウ化銅、電荷移動錯体、無機
塩、イオン伝導性の高分子電解質等の導電性物質を適当
なバインダーと共に塗布しポリマーマトリックス中に埋
め込んで導電性を施したプラスチックやセラミックス、
紙等で構成されるドラム、シート、ベルト等、またこの
ような導電性物質を含有し導電性となったプラスチッ
ク、セラミックス、紙等のドラム、シート、ベルト等が
挙げられる。
【0067】本発明の電子写真感光体の構成要素には、
感光層と導電性支持体との間に感光層から導電性支持体
への電荷の注入をコントロールするための下引き層を設
けることもできる。下引き層は、少なくともバインダー
を含有し、さらに酸化チタン粒子を含有させることが好
ましい。
【0068】本発明において下引き層に酸化チタン粒子
を含有させる場合、酸化チタン粒子は、他の白色顔料と
比べ屈折率が大きく、物理的、化学的に安定で、隠蔽
力、白色度に優れた顔料として、印刷インキ、塗料、そ
の他の多方面の分野で使用されており、結晶形として
は、ルチル型、アナタース型、ブルカイト型、アモルフ
ァスがあり何れも使用でき、針状結晶、粒状結晶の何れ
も使用できる。また表面をアルミニウムやケイ素、ジル
コニウム等の酸化物、あるいはステアリン酸等の有機化
合物で表面処理したものも使用できる。
【0069】本発明において下引き層に含有させるバイ
ンダーとしては、ポリアミド、アセタール樹脂、エポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。
【0070】本発明において下引き層に前記一般式
(1)〜(3)で示される化合物、前記一般式(4)〜
(6)で示される構造単位を少なくとも1つ有する化合
物を含有させる場合、これらの化合物はバインダー10
0重量部に対し、0.01〜1000重量部が好まし
く、1〜100重量部がより好ましい。
【0071】本発明の電子写真感光体における電荷発生
物質としては、CuKα1.541オンク゛ストロームのX線に
対するブラッグ角(2θ±0.2°)が7.0°、9.
0°、14.1°、18.0°、23.7°、27.3
°にピークを有するフタロシアニン組成物を用いる。
【0072】本発明に用いられるフタロシアニン組成物
は、既に提案した特願平11−122309号等に記載
されている方法で製造することができる。
【0073】本発明に係わるフタロシアニン組成物は、
他の電荷発生物質と組み合わせて使用しても構わない。
使用してもよい電荷発生物質としては、トリフェニルメ
タン系染料、ザンセン系染料、アクリジン系染料、チア
ジン系染料、ピリリウム系染料、アズレニウム系染料、
チイリウム系染料、シアニン系染料、スクエアリウム系
染料、ピロロピロール系染料、多環キノン系顔料、ペリ
レン系顔料、ペリノン系顔料、アントラキノン系顔料、
ジオキサン系顔料、アゾ顔料、あるいはフタロシアニン
類等が挙げられる。これらは、単独あるいは2種以上の
混合物として用いることができる。
【0074】本発明の電子写真感光体における感光層を
形成するために用いるバインダーであるフィルム形成性
結着樹脂としては、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等によ
るビニル化合物の単独重合樹脂や共重合樹脂、シリコン
樹脂、フェノキシ樹脂、ブチラール樹脂、アセタール樹
脂、ホルマール樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリイミド、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、
ポリフェニレンオキサイド、メタクリル樹脂等が挙げら
れる。これらの中でも、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、ブチラール樹脂、ポリカーボネート、スチレン−
ブタジエン共重合樹脂等は特に感光体としての電位特性
に優れているため好ましい。また、これらの樹脂は、単
独あるいは共重合体として、1種又は2種以上混合して
用いることができる。
【0075】感光層に含まれるこれらのバインダーは、
電荷発生物質100重量部に対して10〜500重量部
が好ましく、50〜150重量部がより好ましい。感光
層中のバインダーの比率が高くなりすぎると電荷発生効
率が低下し、またバインダーの比率が低くなりすぎると
成膜性に問題が生じる。
【0076】これらのバインダーの中には、引っ張り、
曲げ、圧縮等の機械的強度が弱いものがある。この性質
を改良するために、可塑性を与える物質等を添加するこ
とができる。具体的には、DOP、DBP等のフタル酸
エステル、TCP、TOP等のリン酸エステル、セバシ
ン酸エステル、アジピン酸エステル、ニトリルゴム、塩
素化炭化水素等が挙げられる。これらの物質は必要以上
に添加すると電子写真特性に悪影響を及ぼすので、その
割合はバインダー100重量部に対して20重量部以下
が好ましい。
【0077】その他、感光層中への添加物として、酸化
防止剤やカール防止剤、塗工性の改良のためレベリング
剤等を必要に応じて添加することができる。
【0078】本発明において感光層に前記一般式(1)
〜(3)で示される化合物、前記一般式(4)〜(6)
で示される構造単位を少なくとも1つ有する化合物を含
有させる場合、これらの化合物はフタロシアニン組成物
100重量部に対し、0.01〜500重量部が好まし
く、1〜100重量部がより好ましい。
【0079】本発明において感光層に電荷輸送物質を含
有させる場合、用いられる電荷輸送物質には正孔輸送物
質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質としては、例え
ば特公昭34−5466号公報等に示されているオキサ
ジアゾール類、特公昭45−555号公報等に示されて
いるトリフェニルメタン類、特公昭52−4188号公
報等に示されているピラゾリン類、特公昭55−423
80号公報等に示されているヒドラゾン類、特開昭56
−123544号公報等に示されているオキサジアゾー
ル類、特開昭54−58445号公報に示されているテ
トラアリールベンジジン類、特開昭58−65440号
公報、あるいは特開昭60−98437号公報に示され
ているスチルベン類等を挙げることができる。その中で
も、本発明に使用される電荷輸送物質としては、特開昭
60−24553号公報、特開平1−100555号公
報、特開平2−10367号公報、特開平2−5116
3号公報、特開平2−96767号公報、特開平2−1
83260号公報、特開平2−184856号公報、特
開平2−184858号公報、特開平2−184859
号公報、特開平2−226160号公報、特開平5−1
88609号公報、並びに特開平7−140686号公
報に示されているヒドラゾン類、特開平2−51162
号公報、特開平2−184857号公報、特開平3−7
5660号公報、特開平4−177358号公報、特開
平6−194851号公報、特開平7−120945号
公報、特開平7−140683号公報、特開平10−7
8671号公報、並びに特開平10−90923号公報
に示されているスチルベン類が特に好ましい。また、こ
れらは単独、あるいは2種以上の混合物として用いるこ
とができる。
【0080】一方、電子輸送物質としては、例えばクロ
ラニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメ
タン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、
2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8
−トリニトロチオキサントン、1,3,7−トリニトロ
ジベンゾチオフェン、あるいは1,3,7−トリニトロ
ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド等がある。こ
れらの電荷輸送物質は単独、あるいは2種以上の混合物
として用いることができる。
【0081】また、更に増感効果を増大させる増感剤と
して、ある種の電子吸引性化合物を添加することもでき
る。この電子吸引性化合物としては例えば、2,3−ジ
クロロ−1,4−ナフトキノン、1−ニトロアントラキ
ノン、1−クロロ−5−ニトロアントラキノン、2−ク
ロロアントラキノン、フェナントレンキノン等のキノン
類、4−ニトロベンズアルデヒド等のアルデヒド類、9
−ベンゾイルアントラセン、インダンジオン、3,5−
ジニトロベンゾフェノン、あるいは3,3′,5,5′
−テトラニトロベンゾフェノン等のケトン類、無水フタ
ル酸、4−クロロナフタル酸無水物等の酸無水物、テレ
フタラルマロノニトリル、9−アントリルメチリデンマ
ロノニトリル、4−ニトロベンザルマロノニトリル、あ
るいは4−(p−ニトロベンゾイルオキシ)ベンザルマ
ロノニトリル等のシアノ化合物、3−ベンザルフタリ
ド、3−(α−シアノ−p−ニトロベンザル)フタリ
ド、あるいは3−(α−シアノ−p−ニトロベンザル)
−4,5,6,7−テトラクロロフタリド等のフタリド
類等を挙げることができる。
【0082】積層感光体では、少なくとも上記の電荷輸
送物質とバインダーとの混合で電荷輸送層が構成され
る。電荷輸送層に用いられるバインダーとしては、ポリ
スチレン、ポリメチルメタクリレートに代表されるアク
リル樹脂、ビスフェノールAやビスフェノールZに代表
される骨格を有するポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリエステル、ポリフェニレンエーテル、ポリエー
テルサルフォン、ポリアミド、ポリイミド等を用いるこ
とができる。これらのバインダーは単独あるいは2種以
上を混合して用いることができる。
【0083】電荷輸送層に含有されるこれらのバインダ
ーは、電荷輸送物質100重量部に対して0.1〜20
00重量部が好ましく、1〜500重量部がより好まし
い。バインダーの比率が高すぎると感度が低下し、ま
た、バインダーの比率が低くなりすぎると繰り返し特性
の悪化や塗膜の欠損を招くおそれがある。
【0084】本発明において電荷輸送層に前記一般式
(1)〜(3)で示される化合物、前記一般式(4)〜
(6)で示される構造単位を少なくとも1つ有する化合
物を含有させる場合、これらの化合物は電荷輸送物質1
00重量部に対し、0.01〜50重量部が好ましく、
0.1〜10重量部がより好ましい。
【0085】本発明の電子写真感光体を製造する際は、
感光層を構成する各成分を適当な溶媒に溶解し、その塗
布液を導電性支持体上に塗布して作製するが、フタロシ
アニン組成物のような溶媒に難溶な成分を用いるとき
は、ボールミル、縦型ビーズミル、横型ビーズミル、ペ
イントコンディショナー、アトライター等の分散機によ
り分散して用いる。感光層に用いるバインダー、その他
の添加剤は顔料等の分散時あるいは分散後に添加するこ
とができる。このようにして作製した塗布液を回転塗
布、ブレード塗布、ナイフ塗布、リバースロール塗布、
ロッドバー塗布及びスプレー塗布の様な公知の方法で導
電性支持体上に塗布乾燥して電子写真感光体が得られ
る。また、特にドラム状導電性支持体に塗布する場合に
は、一般的に浸漬(ディップ)塗布方法が用いられる。
【0086】本発明の電子写真感光体の感光層を形成す
るための塗布液を作製する際に好ましい溶媒としては、
水、メタノール、エタノール、あるいはイソプロピルア
ルコール等のアルコール系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン、あるいはメチルイソブチルケトン等のケトン
系溶媒、ギ酸エチル、酢酸エチル、あるいは酢酸n−ブ
チル等のエステル系溶媒、ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキ
サン、あるいはアニソール等のエーテル系溶媒、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、あるいはN−メチル−2−ピロリドン等のアミド系
溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ブロモホルム、
ヨウ化メチル、ジクロロエタン、トリクロロエタン、ト
リクロロエチレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベン
ゼン、フルオロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベン
ゼン、あるいはα−クロロナフタレン等のハロゲン化炭
化水素系溶媒、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オク
タン、1,5−ヘキサジエン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、シクロヘキサジエン、ベンゼン、トル
エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エ
チルベンゼン、あるいはクメン等の炭化水素系溶媒を挙
げることができる。特にその中でも、ケトン系溶媒、エ
ステル系溶媒、エーテル系溶媒、あるいはハロゲン化炭
化水素系溶媒が好ましく、これらは単独、あるいは2種
以上の混合溶媒として用いることができる。
【0087】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0088】以下の実施例で用いた特願平11−122
309号に記載のチタニルオキシフタロシアニンと無金
属フタロシアニンからなるフタロシアニン組成物のCu
Kα線を用いたX線回折スペクトルを図1に示す。測定
は理学電機製X線回折装置RAD−Cシステムを用いて
行った。
【0089】 測定条件 X線管球 : Cu 電圧 : 40.0KV 電流 : 100.0mA スタート角度 : 3.0deg. ストップ角度 : 40.0deg. ステップ角度 : 0.02deg.
【0090】以下の実施例で用いた電荷輸送物質(CT
−1〜CT−3)及び比較化合物(EX−1〜EX−
8)を以下に示す。
【0091】
【化33】
【0092】
【化34】
【0093】
【化35】
【0094】実施例1 電荷発生物質として図1で示されるX線回折スペクトル
を示すフタロシアニン組成物1重量部、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂(日信化学工業製、ソルバインC
N)1重量部、例示化合物(AD−1)で示される化合
物0.3重量部をメチルエチルケトン100重量部に混
合し、レッドデビル社製のペイントコンディショナー装
置により、ガラスビーズ(シンマルエンタープライゼズ
製、ハイビーD20)と共に1時間分散した。得られた
分散液をアプリケーターにて金属アルミニウム薄板(J
IS規格#1050)上に塗布し、80℃で15分乾燥
して膜厚約0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0095】次に例示化合物(CT−1)で示されるヒ
ドラゾン化合物1重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人
化成製、TS−2050)1重量部をジクロロメタン1
5重量部に溶解させ、この溶液をアプリケーターにて前
記電荷発生層上に塗布し、80℃で60分乾燥し、膜厚
20μmの電荷輸送層を形成した。
【0096】この様にして作製した電子写真感光体を室
温暗所で一昼夜保管した後、静電記録試験装置(川口電
機製作所製、EPA−8200)を用いて電子写真特性
の評価を行なった。測定条件は、印加電圧−4.8k
V、スタティックモードNo.3(プロセス速度167
mm/s)、照射光(白色光)照度2lxであった。結
果を表1に示す。
【0097】次に、この感光体をアルミニウム製のドラ
ム素管に張り付け、ドラム感光体評価装置(ジェンテッ
ク製、シンシア90)により帯電及び光除電の繰り返し
特性を評価した。測定は、コロナ印加電圧:−6.5k
V、露光光波長780nm、露光光強度2μW/c
2、プロセス速度190mm/sの条件で、帯電、露
光、除電の繰り返しを10000回行い、その前後で感
光体の帯電電位及び残留電位を測定した。これらの結果
を表1に示す。更に、この感光体を暗所で1時間放置
し、再び帯電、除電プロセスを行い、1回転目及び2回
転目の帯電電位を測定した。結果を表2に示す。
【0098】また更に、この感光体をプロセス速度が1
90mm/sで、反転現像方式を用い、感光体の1回転
目から複写が行われる市販の複写機に装着し、白地画像
を複写した後、テストパターンの複写を1000回行っ
た後にハーフトーン画像を複写し、画像メモリーの発生
の様子を調べた。得られた結果を表2に示す。
【0099】実施例2 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物を例示化合物(AD−14)で示される化合物に
変更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製し、
実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表1及び
表2に示す。
【0100】実施例3 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物を例示化合物(AD−25)で示される化合物に
変更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製し、
実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表1及び
表2に示す。
【0101】実施例4 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物を例示化合物(AD−37)で示される化合物に
変更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製し、
実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表1及び
表2に示す。
【0102】実施例5 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物を例示化合物(AD−51)で示される化合物に
変更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製し、
実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表1及び
表2に示す。
【0103】実施例6 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物を例示化合物(AD−67)で示される化合物に
変更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製し、
実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表1及び
表2に示す。
【0104】比較例1 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物を混合しない以外は、実施例1と同様に感光体を
作製し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を
表1及び表2に示す。
【0105】比較例2 実施例1において、例示化合物(AD−1)で示される
化合物の代わりに比較化合物(EX−1)を混合した以
外は、実施例1と同様に感光体を作製し、実施例1と同
様の測定、評価を行った。結果を表1及び表2に示す。
【0106】比較例3 実施例3において、例示化合物(AD−25)で示され
る化合物の代わりに比較化合物(EX−4)を混合した
以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、実施例1と
同様の測定、評価を行った。結果を表1及び表2に示
す。
【0107】比較例4 実施例1において、電荷発生物質として図1で示される
X線回折スペクトルを示すフタロシアニン組成物の代わ
りに無金属フタロシアニン(東洋インキ製造製、Lio
photonTPA−891)を用いた以外は、実施例
1と同様に感光体を作製し、実施例1と同様の測定、評
価を行った。結果を表1及び表2に示す。
【0108】
【表1】
【0109】
【表2】
【0110】表1及び表2から分かるように、実施例1
〜6は、感度、繰り返し安定性、1回転目の帯電性等の
電気特性が優れており、画像故障が起こりにくくなって
いる。特に実施例1、4、5では画像メモリーが大幅に
抑制されている。一方、比較例1〜4では、電気特性が
十分でなく、画像故障が発生している。
【0111】実施例7 電荷発生物質として図1で示されるX線回折スペクトル
を示すフタロシアニン組成物1重量部、スチレン−ブタ
ジエン共重合樹脂(GOODYEAR製、Plioli
te S−5B)1重量部、1,2−ジメトキシエタン
100重量部に混合し、レッドデビル社製のペイントコ
ンディショナー装置により、ガラスビーズ(シンマルエ
ンタープライゼズ製、ハイビーD20)と共に1時間分
散した。得られた分散液をアプリケーターにて金属アル
ミニウム薄板(JIS規格#1050)上に塗布し、8
0℃で15分乾燥して膜厚約0.2μmの電荷発生層を
形成した。
【0112】次に例示化合物(CT−2)で示されるス
チルベン化合物1重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人
化成製、パンライトC−1400)1重量部、例示化合
物(AD−10)で示される化合物0.01重量部をジ
クロロメタン15重量部に溶解させ、この溶液をアプリ
ケーターにて前記電荷発生層上に塗布し、80℃で60
分乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0113】この様にして作製した電子写真感光体を室
温暗所で一昼夜保管した後、実施例1と同様の測定、評
価を行った。結果を表3及び表4に示す。
【0114】実施例8 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物を例示化合物(AD−16)で示される化合物
に変更した以外は実施例7と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表3
及び表4に示す。
【0115】実施例9 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物を例示化合物(AD−29)で示される化合物
に変更した以外は実施例7と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表3
及び表4に示す。
【0116】実施例10 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物を例示化合物(AD−30)で示される化合物
に変更した以外は実施例7と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表3
及び表4に示す。
【0117】実施例11 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物を例示化合物(AD−47)で示される化合物
に変更した以外は実施例7と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表3
及び表4に示す。
【0118】実施例12 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物を例示化合物(AD−57)で示される化合物
に変更した以外は実施例7と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表3
及び表4に示す。
【0119】比較例5 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物を混合しない以外は、実施例7と同様に感光体
を作製し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果
を表3及び表4に示す。
【0120】比較例6 実施例7において、例示化合物(AD−10)で示され
る化合物の代わりに比較化合物(EX−2)を混合した
以外は、実施例7と同様に感光体を作製し、実施例1と
同様の測定、評価を行った。結果を表3及び表4に示
す。
【0121】比較例7 実施例10において、例示化合物(AD−30)で示さ
れる化合物の代わりに比較化合物(EX−5)を混合し
た以外は、実施例7と同様に感光体を作製し、実施例1
と同様の測定、評価を行った。結果を表3及び表4に示
す。
【0122】比較例8 実施例7において、電荷発生物質として図1で示される
X線回折スペクトルを示すフタロシアニン組成物の代わ
りにチタニルオキシフタロシアニン(山陽色素製、T−
22S)0.7重量部とフタロシアニン銅(東京化成
製、P1006)0.3重量部を用いた以外は、実施例
7と同様に感光体を作製し、実施例1と同様の測定、評
価を行った。結果を表3及び表4に示す。
【0123】
【表3】
【0124】
【表4】
【0125】表3及び表4から分かるように、実施例7
〜12は、感度、繰り返し安定性、1回転目の帯電性等
の電気特性が優れており、画像故障が起こりにくくなっ
ている。特に実施例7、8、10では、感度及び繰り返
し安定性が特に優れている。一方、比較例5〜8では、
電気特性が十分でなく、画像故障が発生している。
【0126】実施例13 アルコール可溶性ナイロン(東レ製、アミランCM−8
000)10重量部、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物2重量部をメタノール200重量部に溶解さ
せ、酸化チタン(石原産業製、TTO−55A)10重
量部を混合し、レッドデビル社製のペイントコンディシ
ョナー装置により、ガラスビーズ(シンマルエンタープ
ライゼズ製、ハイビーD20)と共に6時間分散した。
得られた分散液をアプリケーターにて金属アルミニウム
薄板(JIS規格#1050)上に塗布し、80℃で1
5分乾燥して膜厚約0.5μmの下引き層を形成した。
【0127】次ぎに電荷発生物質として図1で示される
X線回折スペクトルを示すフタロシアニン組成物1重量
部、ブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBL
−1)1重量部を1,3−ジオキソラン100重量部に
混合し、レッドデビル社製のペイントコンディショナー
装置により、ガラスビーズ(シンマルエンタープライゼ
ズ製、ハイビーD20)と共に1時間分散した。得られ
た分散液をアプリケーターにて金属アルミニウム薄板
(JIS規格#1050)上に塗布し、80℃で15分
乾燥して膜厚約0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0128】次に例示化合物(CT−3)で示されるブ
タジエン化合物1重量部、ポリカーボネート樹脂(出光
興産製、タフゼットB−300)1重量部をテトラヒド
ロフラン12重量部に溶解させ、この溶液をアプリケー
ターにて前記電荷発生層上に塗布し、100℃で60分
乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0129】この様にして作製した電子写真感光体を室
温暗所で一昼夜保管した後、実施例1と同様の測定、評
価を行った。結果を表5及び表6に示す。
【0130】実施例14 実施例13において、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物を例示化合物(AD−20)で示される化合物
に変更した以外は実施例13と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表5
及び表6に示す。
【0131】実施例15 実施例13において、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物を例示化合物(AD−27)で示される化合物
に変更した以外は実施例13と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表5
及び表6に示す。
【0132】実施例16 実施例13において、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物を例示化合物(AD−43)で示される化合物
に変更した以外は実施例13と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表5
及び表6に示す。
【0133】実施例17 実施例13において、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物を例示化合物(AD−53)で示される化合物
に変更した以外は実施例13と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表5
及び表6に示す。
【0134】実施例18 実施例13において、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物を例示化合物(AD−64)で示される化合物
に変更した以外は実施例13と同様にして感光体を作製
し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結果を表5
及び表6に示す。
【0135】比較例9 実施例13において、例示化合物(AD−2)で示され
る化合物を混合しない以外は、実施例13と同様に感光
体を作製し、実施例1と同様の測定、評価を行った。結
果を表5及び表6に示す。
【0136】比較例10 実施例14において、例示化合物(AD−20)で示さ
れる化合物の代わりに比較化合物(EX−3)を混合し
た以外は、実施例13と同様に感光体を作製し、実施例
1と同様の測定、評価を行った。結果を表5及び表6に
示す。
【0137】比較例11 実施例17において、例示化合物(AD−53)で示さ
れる化合物の代わりに比較化合物(EX−6)を混合し
た以外は、実施例13と同様に感光体を作製し、実施例
1と同様の測定、評価を行った。結果を表5及び表6に
示す。
【0138】比較例12 実施例18において、例示化合物(AD−64)で示さ
れる化合物の代わりに比較化合物(EX−7)を混合し
た以外は、実施例13と同様に感光体を作製し、実施例
1と同様の測定、評価を行った。結果を表5及び表6に
示す。
【0139】
【表5】
【0140】
【表6】
【0141】表5及び表6から分かるように、実施例1
3〜18は、感度、繰り返し安定性、1回転目の帯電性
等の電気特性が優れており、画像故障が起こりにくくな
っている。一方、比較例9〜12では、電気特性が十分
でなく、画像故障が発生している。
【0142】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、帯電性がよく高感度で、かつ繰り返し使用しても諸
特性が変化せず安定した性能を発揮でき、さらに反転現
像方式を用いる画像形成において1回転目から良好な帯
電性を示し、画像欠陥が改良されると共に、繰り返しに
よっても画像メモリーの発生しにくい電子写真感光体を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例1で得たTiOPcのX線回折スペクト
ル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくともCuKα
    1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ
    ±0.2°)が7.0°、9.0°、14.1°、1
    8.0°、23.7°、27.3°にピークを有し、チ
    タニルオキシフタロシアニンと無金属フタロシアニンか
    らなるフタロシアニン組成物を含有する感光層を有し、
    該感光層が下記一般式(1)〜(3)で示される化合
    物、及び下記一般式(4)〜(6)で示される構造単位
    を少なくとも1つ有する化合物から選ばれる少なくとも
    1種を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子、ハ
    ロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、
    アルコキシ基、アルキルチオ基、カルバモイル基、シア
    ノ基、アミノ基、ニトロ基又はカルボキシル基を示
    す。) 【化2】 (式中、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ水素原子、ヒ
    ドロキシル基、アルキル基及びアルコキシ基から選択さ
    れ(但し、R5〜R8の少なくとも1つはヒドロキシル基
    である)、R9及びR10はそれぞれ水素原子、アルキル
    基及びアルケニル基から選択され、Zは式中のベンゼン
    環とともに2H−クロメン骨格、クロマン骨格、あるい
    はジヒドロベンゾフラン骨格を形成するのに必要な原子
    群を示す。これらの原子群はさらに置換されていてもよ
    い。) 【化3】 (式中、R11、R12、R13及びR14はそれぞれ水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を示
    す。) 【化4】 (式中、R15は水素原子、アルキル基又はアリール基を
    示し、R16は分岐状アルキル基を示し、R17、R18及び
    19はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基を示
    し、Y1は水素原子、アルキル基、アリール基、アルキ
    レン基、アリーレン基、スルフィド基を示す。) 【化5】 (式中、R20、R21、R22及びR23はそれぞれ炭素数1
    〜4のアルキル基を示し、R24は水素原子又はアルキル
    基を示し、Y2はアシルオキシ基、アロイルオキシ基、
    アルコキシ基、アリールオキシ基又はNR25
    26(R25、R26はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基、アシル基、アロイル基又はアリ
    ールスルホニル基を示す)を示す。) 【化6】 (式中、R27、R28、R29及びR30はそれぞれ炭素数1
    〜4のアルキル基を示し、R31は水素原子又はアルキル
    基を示し、Y3はアシルオキシ基、アロイルオキシ基、
    アルコキシ基、アリールオキシ基又はNR32
    33(R32、R33はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基、アシル基、アロイル基又はアリ
    ールスルホニル基を示す)を示す。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に少なくともCuKα
    1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ
    ±0.2°)が7.0°、9.0°、14.1°、1
    8.0°、23.7°、27.3°にピークを有し、チ
    タニルオキシフタロシアニンと無金属フタロシアニンか
    らなるフタロシアニン組成物を含有する電荷発生層と電
    荷輸送層を積層してなる電子写真感光体において、該電
    荷発生層が前記一般式(1)〜(3)で示される化合
    物、及び前記一般式(4)〜(6)で示される構造単位
    を少なくとも1つ有する化合物から選ばれる少なくとも
    1種を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に少なくともCuKα
    1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ角(2θ
    ±0.2°)が7.0°、9.0°、14.1°、1
    8.0°、23.7°、27.3°にピークを有し、チ
    タニルオキシフタロシアニンと無金属フタロシアニンか
    らなるフタロシアニン組成物を含有する電荷発生層と電
    荷輸送層を積層してなる電子写真感光体において、該電
    荷輸送層が前記一般式(1)で示される化合物、前記一
    般式(2)で示される化合物、及び前記一般式(4)で
    示される構造単位を少なくとも1つ有する化合物から選
    ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする電子
    写真感光体。
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に下引き層、少なくとも
    CuKα1.541オンク゛ストロームのX線に対するブラッグ
    角(2θ±0.2°)が7.0°、9.0°、14.1
    °、18.0°、23.7°、27.3°にピークを有
    し、チタニルオキシフタロシアニンと無金属フタロシア
    ニンからなるフタロシアニン組成物を含有する電荷発生
    層と電荷輸送層を積層してなる電子写真感光体におい
    て、該電荷発生層が前記一般式(1)〜(3)で示され
    る化合物、及び前記一般式(4)〜(6)で示される構
    造単位を少なくとも1つ有する化合物から選ばれる少な
    くとも1種を含有することを特徴とする電子写真感光
    体。
JP2000318651A 2000-10-19 2000-10-19 電子写真感光体 Pending JP2002123010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000318651A JP2002123010A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000318651A JP2002123010A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002123010A true JP2002123010A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18797241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000318651A Pending JP2002123010A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002123010A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017109939A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 Dic株式会社 安定剤化合物、液晶組成物及び表示素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017109939A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 Dic株式会社 安定剤化合物、液晶組成物及び表示素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4134200B2 (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JP2006195476A (ja) 電子写真感光体,電子写真カートリッジ及び電子写真画像の形成装置
JP3337152B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法
JP3250368B2 (ja) 電子写真感光体
JP2000258939A (ja) 電子写真感光体
JP2000330307A (ja) 電子写真感光体および電荷発生層用塗液
JP2813813B2 (ja) 電子写真感光体
JP2002123010A (ja) 電子写真感光体
JP2000242007A (ja) 電子写真感光体
JP2002244318A (ja) 電子写真感光体製造用顔料分散液の製造方法及びこの分散液を用いた電子写真感光体
JP2003233206A (ja) 電子写真感光体
JP2813810B2 (ja) 電子写真感光体
JP2004045991A (ja) 感光層塗布液作製方法および単層型電子写真感光体
JP2000221701A (ja) 電子写真感光体製造用塗布液及びその塗布液を用いた電子写真感光体
JP2001117248A (ja) 電子写真感光体およびその電荷発生層用塗液
JP2002123017A (ja) 電子写真感光体
JP2002131951A (ja) 電子写真感光体
JPH0789230B2 (ja) 感光体
JP2003029434A (ja) 電子写真感光体製造用塗液及びこの塗液を用いた電子写真感光体
JP2000267314A (ja) 電子写真感光体
JP5109034B2 (ja) 電子写真感光体製造用顔料分散液の製造方法及びこの分散液を用いた電子写真感光体
JP2001125291A (ja) 電子写真感光体用塗液の製造方法、並びにそれを用いた電子写真感光体
JP2002123016A (ja) 電子写真感光体およびこれを用いた画像形成装置
JP2000258937A (ja) 電子写真感光体
JPH08166677A (ja) 電子写真感光体製造用塗布液及びそれを用いた電子写真感光体

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060809