JP2002122493A - 微小トルクとエネルギーの測定方法および測定装置 - Google Patents
微小トルクとエネルギーの測定方法および測定装置Info
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01L—MEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
- G01L3/00—Measuring torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency, in general
- G01L3/02—Rotary-transmission dynamometers
- G01L3/04—Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft
- G01L3/10—Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating
- G01L3/12—Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft involving electric or magnetic means for indicating involving photoelectric means
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01D—MEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01D5/00—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
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-
- G—PHYSICS
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- G01P3/44—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
- G01P3/48—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage
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- H02K11/24—Devices for sensing torque, or actuated thereby
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小さな発生トルク、エネルギーを正確に計測
すること。 【解決手段】 被検査体としての回転体軸上に微小な光
反射部を形成し、光放射源からの放射光を光反射部を経
て設置位置が既知の複数の光検出部材にて検出すること
により、非接触方式による被検査体の回転角の時間情報
データを得、これを基に被検査体の運動に伴う発生トル
ク値。および消費エネルギー値を正確に計測する方法お
よび装置を提供する。
すること。 【解決手段】 被検査体としての回転体軸上に微小な光
反射部を形成し、光放射源からの放射光を光反射部を経
て設置位置が既知の複数の光検出部材にて検出すること
により、非接触方式による被検査体の回転角の時間情報
データを得、これを基に被検査体の運動に伴う発生トル
ク値。および消費エネルギー値を正確に計測する方法お
よび装置を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査体が回転時
に発生する微小トルクおよびエネルギーを非接触で測定
するための測定方法および測定装置に関する。
に発生する微小トルクおよびエネルギーを非接触で測定
するための測定方法および測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトルク測定方法としては、被検査
体に基準負荷トルク発生器を接触させることにより被検
査体の発生トルクを推定するという方法を採用してい
た。このため被検査体の発生トルクが基準負荷に対して
十分大きな時はほぼ正確に発生トルクを推定することが
できるが、被検査体の発生トルクが小さな場合には基準
負荷を接触させることによる誤差が大きくなり、極端な
場合には基準負荷の接触の有無によって被検査体の挙動
が異なったり究極的には回転できなくなってしまった。
体に基準負荷トルク発生器を接触させることにより被検
査体の発生トルクを推定するという方法を採用してい
た。このため被検査体の発生トルクが基準負荷に対して
十分大きな時はほぼ正確に発生トルクを推定することが
できるが、被検査体の発生トルクが小さな場合には基準
負荷を接触させることによる誤差が大きくなり、極端な
場合には基準負荷の接触の有無によって被検査体の挙動
が異なったり究極的には回転できなくなってしまった。
【0003】このため、マイクロモーターなどの性能評
価を行いたいというニーズは多くありながら、従来方法
によっては発生トルクの小さな被検査体に対する正確な
トルク測定はできなかった。また、同様にして微小エネ
ルギーを精度良く測定することも困難であった。
価を行いたいというニーズは多くありながら、従来方法
によっては発生トルクの小さな被検査体に対する正確な
トルク測定はできなかった。また、同様にして微小エネ
ルギーを精度良く測定することも困難であった。
【0004】上記問題点に鑑みて、非接触方法により何
とか小さな発生トルクを正確に測定しようという試みも
始まっているようであるが、残念ながら未だ信頼しうる
に足る方法は確立されていない。
とか小さな発生トルクを正確に測定しようという試みも
始まっているようであるが、残念ながら未だ信頼しうる
に足る方法は確立されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況の
中、いかにして小さな発生トルクおよびエネルギーを正
確に測定するかが大きな課題である。
中、いかにして小さな発生トルクおよびエネルギーを正
確に測定するかが大きな課題である。
【0006】上記課題に対して、本発明においては非接
触方法を用いて被検査体の発生トルクおよびエネルギー
を正確に測定する方法を確立し、さらにはその原理を基
にした測定装置を提供することを目的とする。
触方法を用いて被検査体の発生トルクおよびエネルギー
を正確に測定する方法を確立し、さらにはその原理を基
にした測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、被検
査体としての回転体軸上方から照射された光が、回転体
軸上に傾斜を有して形成された光反射部により反射さ
れ、回転体周辺の回転面上に配置された複数の光検出部
材で時間差を有して検出されることによって回転体の回
転情報を回転角の時間情報データとして検出し、このデ
ータを基に角加速度を得、さらにこの値に回転体のイナ
ーシャを乗ずることにより、ある時刻での回転体の発生
トルクを非接触法で正確に計測することを特徴としてい
る。
査体としての回転体軸上方から照射された光が、回転体
軸上に傾斜を有して形成された光反射部により反射さ
れ、回転体周辺の回転面上に配置された複数の光検出部
材で時間差を有して検出されることによって回転体の回
転情報を回転角の時間情報データとして検出し、このデ
ータを基に角加速度を得、さらにこの値に回転体のイナ
ーシャを乗ずることにより、ある時刻での回転体の発生
トルクを非接触法で正確に計測することを特徴としてい
る。
【0008】同様にして、回転体の発生トルクを回転角
範囲で積分することにより、回転体が運動を行う際のエ
ネルギーを非接触で正確に計測することを特徴としてい
る。
範囲で積分することにより、回転体が運動を行う際のエ
ネルギーを非接触で正確に計測することを特徴としてい
る。
【0009】また、被検査体としての回転体の発生トル
クおよびエネルギー計測装置が、回転体の軸上に傾斜し
て形成された光反射部と、回転体の軸上方に設置された
光放射源と、回転体周辺の回転面上に配置された複数の
光検出部材とを有し、光放射源からの放射光が回転体上
に形成された光反射部により反射され複数の光検出部材
で時間差を有して検出されることによる回転角の時間情
報測定手段と、得られたアナログデータをパルスデータ
に変換する変換手段と、複数データを一時記憶する記憶
手段と、発生するトルクおよびエネルギーを算出するた
めの演算手段と、結果を表示する表示手段とを有してな
ることを特徴としている。
クおよびエネルギー計測装置が、回転体の軸上に傾斜し
て形成された光反射部と、回転体の軸上方に設置された
光放射源と、回転体周辺の回転面上に配置された複数の
光検出部材とを有し、光放射源からの放射光が回転体上
に形成された光反射部により反射され複数の光検出部材
で時間差を有して検出されることによる回転角の時間情
報測定手段と、得られたアナログデータをパルスデータ
に変換する変換手段と、複数データを一時記憶する記憶
手段と、発生するトルクおよびエネルギーを算出するた
めの演算手段と、結果を表示する表示手段とを有してな
ることを特徴としている。
【0010】(作用)本発明においては回転体の発生ト
ルクおよびエネルギーを非接触で計測することを骨子と
している。まず、被検査体としての回転体の軸上に光反
射部を傾斜を有して形成する。光反射部としては回転体
軸部の一部に光反射機能を持たせてもよいし、回転体軸
上に光反射部材を設置しても良い。光反射部材を用いる
場合には回転体の挙動に影響を与えないという意味から
できるだけ小さいことが望ましい。光反射部材の設置位
置が回転体軸上であることを考慮すると現実的には光反
射部材の質量は回転体質量の1%未満であればほとんど
影響はない。
ルクおよびエネルギーを非接触で計測することを骨子と
している。まず、被検査体としての回転体の軸上に光反
射部を傾斜を有して形成する。光反射部としては回転体
軸部の一部に光反射機能を持たせてもよいし、回転体軸
上に光反射部材を設置しても良い。光反射部材を用いる
場合には回転体の挙動に影響を与えないという意味から
できるだけ小さいことが望ましい。光反射部材の設置位
置が回転体軸上であることを考慮すると現実的には光反
射部材の質量は回転体質量の1%未満であればほとんど
影響はない。
【0011】回転体上方に位置する光放射源からの放射
光は回転体軸上に斜めに形成された光反射部に入射、反
射したのち回転体の回転面上に配置された複数の光検出
部材に入る。光反射部を回転体軸に対して概ね45°に
形成することにより反射光は平面内に反射される。回転
体が回転を始めるとその上部にある光反射部も一緒に回
転するため入射光は回転角度情報を有して反射される。
この反射光を設置位置が既知の複数の光検出部材で検出
することにより、回転体の回転情報を回転角の時間情報
として得ることができる。
光は回転体軸上に斜めに形成された光反射部に入射、反
射したのち回転体の回転面上に配置された複数の光検出
部材に入る。光反射部を回転体軸に対して概ね45°に
形成することにより反射光は平面内に反射される。回転
体が回転を始めるとその上部にある光反射部も一緒に回
転するため入射光は回転角度情報を有して反射される。
この反射光を設置位置が既知の複数の光検出部材で検出
することにより、回転体の回転情報を回転角の時間情報
として得ることができる。
【0012】上記のようにして得られた回転角の時間情
報を基に、時間で微分することにより角速度が、さらに
時間微分することから角加速度が得られる。ついでこの
角加速度の値と回転体イナーシャ値を乗ずることで回転
体が運動しているある時刻における発生トルク値を非接
触法で正確に計測することが可能となる。
報を基に、時間で微分することにより角速度が、さらに
時間微分することから角加速度が得られる。ついでこの
角加速度の値と回転体イナーシャ値を乗ずることで回転
体が運動しているある時刻における発生トルク値を非接
触法で正確に計測することが可能となる。
【0013】ここで得られた発生トルク値と時間との関
係を、発生トルク値と回転角との関係に書き直すことに
より、回転体が運動を行う際の消費エネルギー量の見積
もりも可能となる。
係を、発生トルク値と回転角との関係に書き直すことに
より、回転体が運動を行う際の消費エネルギー量の見積
もりも可能となる。
【0014】本発明による非接触式での発生トルク計測
方法を用い、回転体の回転情報を回転角の時間情報デー
タとして計測する手段と、アナログデータをパルスデー
タに変換する変換手段と、複数データを一時記憶する記
憶手段と、これらのデータを基に発生トルクを算出する
演算手段と、得られた結果の表示手段とを少なくとも有
することで非接触方式によるトルク計測装置が構成され
る。もちろん発生トルク値と回転角との関係を演算手段
に入れることによりエネルギー量計測装置としても使用
できる。
方法を用い、回転体の回転情報を回転角の時間情報デー
タとして計測する手段と、アナログデータをパルスデー
タに変換する変換手段と、複数データを一時記憶する記
憶手段と、これらのデータを基に発生トルクを算出する
演算手段と、得られた結果の表示手段とを少なくとも有
することで非接触方式によるトルク計測装置が構成され
る。もちろん発生トルク値と回転角との関係を演算手段
に入れることによりエネルギー量計測装置としても使用
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明の第1
の実施の形態を説明する。本発明の原理に基づいて時計
用アクチュエータとして使われている2極ステップモー
タにおけるロータの回転情報データを計測することによ
り、運動時のトルク値および消費エネルギー量を計測し
た。図1はロータの回転角測定システムを説明するため
の側面模式図であり、図2は図1の丸部Aの拡大図であ
る。図3は同じく上面模式図である。図4は発生トルク
およびエネルギーを見積もるための図1,2、3の回転
角測定システムと駆動回路、任意波形発生器とを組み合
わせることよりなる回転角の時間情報測定手段と、上記
で得られたアナログデータをパルスデータに変換する変
換手段と、複数データを一時記憶する記憶手段と、上記
データから発生トルク値およびエネルギー量を算出する
ための演算手段と、その結果を表示する表示手段とを説
明するダイヤグラムである。
の実施の形態を説明する。本発明の原理に基づいて時計
用アクチュエータとして使われている2極ステップモー
タにおけるロータの回転情報データを計測することによ
り、運動時のトルク値および消費エネルギー量を計測し
た。図1はロータの回転角測定システムを説明するため
の側面模式図であり、図2は図1の丸部Aの拡大図であ
る。図3は同じく上面模式図である。図4は発生トルク
およびエネルギーを見積もるための図1,2、3の回転
角測定システムと駆動回路、任意波形発生器とを組み合
わせることよりなる回転角の時間情報測定手段と、上記
で得られたアナログデータをパルスデータに変換する変
換手段と、複数データを一時記憶する記憶手段と、上記
データから発生トルク値およびエネルギー量を算出する
ための演算手段と、その結果を表示する表示手段とを説
明するダイヤグラムである。
【0016】回転体1としての時計ロータの軸上を斜め
に鏡面加工することにより軸に対しておよそ45°の角
度に光反射部2を形成した。ロータ軸上方に設置される
光放射源3としては近赤外域の900nm付近にピーク
を有する半導体レーザを用いた。光放射源3からの放射
光は光反射部2で平面内に反射され、図3にみられるよ
うに回転体を中心とした円周上の既知の位置に設置され
た複数の光検出部材4に入射する。第1の実施の形態に
おいては、ロータ静止時に放射光が到達する地点を起点
として6°間隔で計38個の光検出部材4を配置した。
光検出部材としてはNEC製のフォトダイオードPHー
302を用いることによりレーザ波長とのマッチングを
図り高速応答を達成した。
に鏡面加工することにより軸に対しておよそ45°の角
度に光反射部2を形成した。ロータ軸上方に設置される
光放射源3としては近赤外域の900nm付近にピーク
を有する半導体レーザを用いた。光放射源3からの放射
光は光反射部2で平面内に反射され、図3にみられるよ
うに回転体を中心とした円周上の既知の位置に設置され
た複数の光検出部材4に入射する。第1の実施の形態に
おいては、ロータ静止時に放射光が到達する地点を起点
として6°間隔で計38個の光検出部材4を配置した。
光検出部材としてはNEC製のフォトダイオードPHー
302を用いることによりレーザ波長とのマッチングを
図り高速応答を達成した。
【0017】ついで図4にみられるように、この回転角
測定システム100と、駆動回路110,任意波形発生
器120とを組み合わせることにより回転角の時間情報
測定手段10を構成した。これによりステップモータは
任意の駆動条件で駆動され、入力エネルギー投入後、既
知の位置にある光検出部材が放射光を検出した時間タイ
ミングを計測することにより、運動を始めたロータの回
転角の時間情報が精度良く得られる。コンピュータを用
いてシステム全体の時間管理を行うことにより1μs程
度の精度を有するロータ回転角の時間情報は比較的容易
に得られる。
測定システム100と、駆動回路110,任意波形発生
器120とを組み合わせることにより回転角の時間情報
測定手段10を構成した。これによりステップモータは
任意の駆動条件で駆動され、入力エネルギー投入後、既
知の位置にある光検出部材が放射光を検出した時間タイ
ミングを計測することにより、運動を始めたロータの回
転角の時間情報が精度良く得られる。コンピュータを用
いてシステム全体の時間管理を行うことにより1μs程
度の精度を有するロータ回転角の時間情報は比較的容易
に得られる。
【0018】得られた回転角のアナログ時間情報データ
は変換手段20によりパルスデータに書き換えられる。
複数チャネルで得られたパルスデータは記憶手段30に
より一時記憶された後、演算手段40により知りたい物
理量に変換され、表示手段50により表示される。具体
的には変換手段としてコンパレータ、記憶手段としてロ
ジックアナライザーを用いることにより回転角、角速
度、角加速度(トルク)、エネルギーの物理量を得た。
は変換手段20によりパルスデータに書き換えられる。
複数チャネルで得られたパルスデータは記憶手段30に
より一時記憶された後、演算手段40により知りたい物
理量に変換され、表示手段50により表示される。具体
的には変換手段としてコンパレータ、記憶手段としてロ
ジックアナライザーを用いることにより回転角、角速
度、角加速度(トルク)、エネルギーの物理量を得た。
【0019】上記のようにして演算処理された結果は表
示手段50により表示される。2極ステップモータにお
ける一例を図5に示す。回転角の時間情報測定手段10
により回転角の時間特性51が、これを時間で微分する
ことにより角速度の時間特性52が、さらに時間で微分
することにより角加速度の時間特性53が得られる。こ
こで角加速度の値に回転体のイナーシャを乗ずることに
よりトルクの時間特性が得られる。さらに、トルクの回
転角特性54からは消費エネルギー量の見積もりが可能
である。これら一連の手段を用いることによりロータの
実際の回転状況がロータ自身に負荷を与えることなく正
確に把握できる。
示手段50により表示される。2極ステップモータにお
ける一例を図5に示す。回転角の時間情報測定手段10
により回転角の時間特性51が、これを時間で微分する
ことにより角速度の時間特性52が、さらに時間で微分
することにより角加速度の時間特性53が得られる。こ
こで角加速度の値に回転体のイナーシャを乗ずることに
よりトルクの時間特性が得られる。さらに、トルクの回
転角特性54からは消費エネルギー量の見積もりが可能
である。これら一連の手段を用いることによりロータの
実際の回転状況がロータ自身に負荷を与えることなく正
確に把握できる。
【0020】第1の実施の形態においては、ロータの動
きに合わせて光検出部材を6°間隔で設置したが、回転
体の運動に合わせて光検出部材を配置することにより多
方面での応用が可能であり、たとえば時計の針の運針状
況を把握することも可能である。ステップ運針を行う秒
針に注目すると、1秒間に6°の非定常回転を10ミリ
秒以下と早い時間内に行うために従来は運針状況を正確
に把握できなかったが、本発明の原理および装置を用い
ることにより実際に動いている状態での運針状況把握が
可能である。
きに合わせて光検出部材を6°間隔で設置したが、回転
体の運動に合わせて光検出部材を配置することにより多
方面での応用が可能であり、たとえば時計の針の運針状
況を把握することも可能である。ステップ運針を行う秒
針に注目すると、1秒間に6°の非定常回転を10ミリ
秒以下と早い時間内に行うために従来は運針状況を正確
に把握できなかったが、本発明の原理および装置を用い
ることにより実際に動いている状態での運針状況把握が
可能である。
【0021】(第2の実施形態)第2の実施の形態にお
いては秒針軸先端部に光反射部を形成する代わりに光反
射部材として微小ミラーを設置した。具体的には、厚さ
100ミクロンのSiウエハー面上にAu蒸着したのち
縦、横100ミクロンの大きさに切り出したものを微小
ミラーとした。この時の微小ミラーの重量はおよそ2.
3μgであり四番車と秒針を合わせた重量がおよそ8m
gであるのに対してその比は高々0.1%未満であるた
め微小ミラー付加による影響は無視しうる。
いては秒針軸先端部に光反射部を形成する代わりに光反
射部材として微小ミラーを設置した。具体的には、厚さ
100ミクロンのSiウエハー面上にAu蒸着したのち
縦、横100ミクロンの大きさに切り出したものを微小
ミラーとした。この時の微小ミラーの重量はおよそ2.
3μgであり四番車と秒針を合わせた重量がおよそ8m
gであるのに対してその比は高々0.1%未満であるた
め微小ミラー付加による影響は無視しうる。
【0022】第2の実施の形態においては、第1の実施
の形態において回転体を中心とした円周上に配置された
光検出部材を単体のフォトダイオードからフォトダイオ
ードアレイに置き換えることで6°の狭い範囲内にも多
数の光検出部材を配置でき結果的に狭い領域の運針状況
も十分精度良く把握することが可能となる。
の形態において回転体を中心とした円周上に配置された
光検出部材を単体のフォトダイオードからフォトダイオ
ードアレイに置き換えることで6°の狭い範囲内にも多
数の光検出部材を配置でき結果的に狭い領域の運針状況
も十分精度良く把握することが可能となる。
【0023】計測したトルク値およびエネルギー値の精
度については回転体のイナーシャ精度に依存するところ
が大きい。部品公差および回転時の偏心などを考慮する
と計測値±5%以内程度の精度は有していると思われ
る。発生トルクおよびエネルギー測定システムについて
も本発明の実施の形態に限定されることなくいろいろな
組み合わせが考えられる。図4に示すようにそれぞれの
手段が達成される構成であれば有効である。
度については回転体のイナーシャ精度に依存するところ
が大きい。部品公差および回転時の偏心などを考慮する
と計測値±5%以内程度の精度は有していると思われ
る。発生トルクおよびエネルギー測定システムについて
も本発明の実施の形態に限定されることなくいろいろな
組み合わせが考えられる。図4に示すようにそれぞれの
手段が達成される構成であれば有効である。
【0024】上記のようにして従来は正確な把握ができ
なかった運動状況が定量的に計測できることにより回転
体の性能評価が可能となる。ステップモータに関して言
えば入力エネルギー値は電流、電圧から算出できるた
め、今回得られた消費エネルギー値との比較からモータ
として実際に運動している時の効率が判り、設計値との
誤差、特性バラツキなどが今後の開発指針として確認で
きる。また、針の動きに関しても人の目に美しく写る運
針状況と現状との差異が明確になるため今後の開発指針
が得られる。
なかった運動状況が定量的に計測できることにより回転
体の性能評価が可能となる。ステップモータに関して言
えば入力エネルギー値は電流、電圧から算出できるた
め、今回得られた消費エネルギー値との比較からモータ
として実際に運動している時の効率が判り、設計値との
誤差、特性バラツキなどが今後の開発指針として確認で
きる。また、針の動きに関しても人の目に美しく写る運
針状況と現状との差異が明確になるため今後の開発指針
が得られる。
【0025】本発明による方法および装置は、従来計測
できなかったような小さな発生トルクやエネルギー計測
および非定常的な動きをする回転体に対して特に有効で
ある。時計以外の実施形態としてはアブソリュートエン
コーダ、ワウフラッタやジッタ測定器などにも適用可能
である。
できなかったような小さな発生トルクやエネルギー計測
および非定常的な動きをする回転体に対して特に有効で
ある。時計以外の実施形態としてはアブソリュートエン
コーダ、ワウフラッタやジッタ測定器などにも適用可能
である。
【0026】
【発明の効果】本発明の測定方法によれば、従来は正確
な計測が不可能であったような小さな被検査体の微小な
発生トルクおよびエネルギーを負荷をかけずに計測で
き、特に被検査体が非定常的な動きをする際に有効であ
る。また、本発明の測定装置によれば、実際に運動して
いる状況下での計測が可能で、かつその結果として多く
の情報が定量的に得られるために設計値と現実とのズレ
が容易にわかり今後の開発指針が明確になるなど従来に
ない多くの利点がある。
な計測が不可能であったような小さな被検査体の微小な
発生トルクおよびエネルギーを負荷をかけずに計測で
き、特に被検査体が非定常的な動きをする際に有効であ
る。また、本発明の測定装置によれば、実際に運動して
いる状況下での計測が可能で、かつその結果として多く
の情報が定量的に得られるために設計値と現実とのズレ
が容易にわかり今後の開発指針が明確になるなど従来に
ない多くの利点がある。
【図1】本発明の第1の実施形態における回転角の測定
システムを示す側面模式図。
システムを示す側面模式図。
【図2】図1の丸部Aの拡大図。
【図3】本発明の第1の実施形態における回転角の測定
システムを示す上面模式図。
システムを示す上面模式図。
【図4】本発明の第1の実施形態における回転角の時間
情報測定手段、変換手段、記憶手段、演算手段、表示手
段を説明するためのダイヤグラム。
情報測定手段、変換手段、記憶手段、演算手段、表示手
段を説明するためのダイヤグラム。
【図5】本発明の第1の実施形態における演算結果を示
す表示例。
す表示例。
1 回転体 2 光反射部 3 光放射源 4 光検出部材 10 回転角の時間情報測定手段 20 変換手段 30 記憶手段 40 演算手段 50 表示手段 51 回転角の時間特性 52 角速度の時間特性 53 角加速度の時間特性 54 トルクの回転角特性 100 回転角測定システム 110 駆動回路 120 任意波形発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島内 岳明 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 清水 秀樹 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 5H611 AA01 AA05 PP07 QQ08 RR06 TT02
Claims (3)
- 【請求項1】 被検査体としての回転体軸上方から照射
された光が、前記回転体軸上に傾斜を有して形成された
光反射部により反射され、前記回転体周辺の回転面上に
設置された複数の光検出部材で時間差を有して検出され
ることにより、前記回転体の回転情報を回転角の時間情
報として検出する方法であって、前記回転角の時間情報
から角速度、角加速度を得、前記角加速度の値に回転体
のイナーシャを乗ずることにより、ある時刻での前記回
転体の発生トルクを非接触で計測することを特徴とする
微小トルクの測定方法。 - 【請求項2】請求項1により計測された発生トルクを回
転角範囲で積分することにより、回転体が運動を行う際
のエネルギーを非接触で計測することを特徴とする微小
エネルギーの測定方法。 - 【請求項3】 被検査体としての回転体と、前記回転体
の軸上に傾斜を有して形成された光反射部と、前記回転
体の軸上方に設置された光放射源と、前記回転体周辺の
回転面上に配置された複数の光検出部材と、前記光放射
源から放出された光が前記回転体上に形成された光反射
部により反射され複数の光検出部材で時間差を有して検
出されることにより前記回転体の回転情報を回転角の時
間情報として測定する手段と、上記により得られたアナ
ログデータをパルスデータに変換する変換手段と、前記
複数データを一時記憶する記憶手段と、上記により得ら
れた回転角の時間変化から発生するトルクもしくはエネ
ルギーを算出するための演算手段と、その結果を表示す
る表示手段とを有してなることを特徴とする微小トルク
とエネルギーの測定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00141597A JP2002122493A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 微小トルクとエネルギーの測定方法および測定装置 |
PCT/JP1998/000032 WO1998030869A1 (fr) | 1997-01-08 | 1998-01-08 | Procede de mesure d'information portant sur la rotation d'un corps rotatif et instrument de mesure de l'information portant sur la rotation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00141597A JP2002122493A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 微小トルクとエネルギーの測定方法および測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002122493A true JP2002122493A (ja) | 2002-04-26 |
Family
ID=11500855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00141597A Pending JP2002122493A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 微小トルクとエネルギーの測定方法および測定装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002122493A (ja) |
WO (1) | WO1998030869A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69929838T2 (de) | 1998-06-11 | 2006-10-26 | Citizen Watch Co., Ltd., Nishitokyo | 2-poliger Schrittmotor für Uhrwerk |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5436774A (en) * | 1977-08-26 | 1979-03-17 | Toyota Motor Co Ltd | Transient torque measuring instrument |
JPS5977005U (ja) * | 1982-11-15 | 1984-05-24 | 株式会社フジクラ | 角度検出器 |
JPS6126818A (ja) * | 1984-07-17 | 1986-02-06 | Komatsu Ltd | 回転角検出装置 |
JPH0617835B2 (ja) * | 1984-10-02 | 1994-03-09 | ジエコ−株式会社 | トルク測定装置 |
AT393324B (de) * | 1989-12-22 | 1991-09-25 | Avl Verbrennungskraft Messtech | Verfahren und einrichtung zur diagnose von brennkraftmaschinen |
JPH049766A (ja) * | 1990-04-27 | 1992-01-14 | Takatsuki Denki Seisakusho:Kk | 光学式速度検出装置 |
JPH0498109A (ja) * | 1990-08-17 | 1992-03-30 | Toshiba Corp | 回転角測定装置 |
JPH06185957A (ja) * | 1992-06-15 | 1994-07-08 | Toshiba Corp | 回転角測定装置 |
JPH0626948A (ja) * | 1992-07-12 | 1994-02-04 | Yasuo Odai | 仕事量測定装置 |
JPH07134016A (ja) * | 1993-11-10 | 1995-05-23 | Toyota Motor Corp | 光学式回転角センサ |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP00141597A patent/JP2002122493A/ja active Pending
-
1998
- 1998-01-08 WO PCT/JP1998/000032 patent/WO1998030869A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1998030869A1 (fr) | 1998-07-16 |
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