JP2002122207A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP2002122207A
JP2002122207A JP2000311179A JP2000311179A JP2002122207A JP 2002122207 A JP2002122207 A JP 2002122207A JP 2000311179 A JP2000311179 A JP 2000311179A JP 2000311179 A JP2000311179 A JP 2000311179A JP 2002122207 A JP2002122207 A JP 2002122207A
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    • F16H2037/025CVT's in which the ratio coverage is used more than once to produce the overall transmission ratio coverage, e.g. by shift to end of range, then change ratio in sub-transmission and shift CVT through range once again

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機構と差動歯車機構とを併用した変
速機においていずれかの機構に異常がある場合に、その
機構に動力源からトルクを伝達せずに走行を確保する。 【解決手段】 動力源3と、その動力源3から選択的に
トルクが入力される無段変速機構1と、前記動力源3か
ら選択的にトルクが伝達される第1回転要素14と前記
動力源3から前記無段変速機構1を介してトルクが伝達
される第2回転要素12と出力要素とされた第3回転要
素13とを有する差動歯車機構2と、出力部材19とを
備えた変速機であって、前記無段変速機構1から前記出
力部材19に到るトルク伝達経路と前記差動歯車機構2
から前記出力部材19に到るトルク伝達経路とを前記動
力源3に対して個別に連結・遮断するクラッチ機構CD
,CS を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無段変速機構と
差動歯車機構とを併用した変速機に関し、特に動力源か
ら出力したトルクの一部を差動歯車機構に入力すると同
時に、動力源から出力したトルクの他の部分を無段変速
機構を介して差動歯車機構に入力することにより、いわ
ゆる動力循環を生じさせて変速比を設定することの可能
な変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の変速機に用いられる無段変速機
構として、従来、ベルト式のものやトラクション式(ト
ロイダル式)のものなどが知られている。これらの無段
変速機構は、ベルトやパワーローラなどの伝動部材とプ
ーリーやディスクなどの回転体との間の摩擦力や油膜の
せん断力などによって、トルクを伝達するように構成さ
れている。そのため、伝達できるトルクが制約された
り、また変速比が大きい場合や反対に小さい場合に動力
の伝達効率が低下し、さらには実用上設定可能な変速比
が制限されるなどの問題がある。
【0003】そこで従来、無段変速機構の単独で変速機
を構成せずに、遊星歯車機構などの歯車機構を併用して
変速機を構成することがおこなわれている。その一例が
特表平11−504415号公報に記載されている。こ
の公報に記載された変速機の一例を簡単に説明すると、
この変速機は、ベルト式の無段変速機構とシングルピニ
オン型の遊星歯車機構とを備えており、無段変速機構の
駆動プーリーが入力軸と同一軸線上に配置されてこれら
入力軸と駆動プーリーとが連結され、さらにその入力軸
がエンジンの出力軸に連結されている。また、入力軸と
平行に中間軸が配置され、無段変速機構の従動プーリー
がその中間軸上に配置されている。さらに、これら入力
軸および中間軸と平行に出力軸が配置されており、その
出力軸と同一軸線上に遊星歯車機構が配置されている。
【0004】その遊星歯車機構におけるリングギヤが出
力軸に一体的に回転するように連結されており、またサ
ンギヤが歯車式の減速機を介して前記中間軸に連結さ
れ、従動プーリーからサンギヤに対してトルクを伝達す
るように構成されている。さらに、キャリヤと入力軸と
の間にギヤ対が設けられており、入力軸とその入力軸上
のギヤとの間にクラッチ機構が設けられ、さらに、その
ギヤの回転を選択的に止めるブレーキ機構が入力軸と同
軸上に配置されている。なお、遊星歯車機構には、その
全体を一体化して回転させるいわゆる一体化クラッチが
設けられている。
【0005】したがって上記の公報に記載された変速機
では、一体化クラッチを係合させて遊星歯車機構の全体
を一体回転させるとともに、入力軸に対してギヤ対を非
連結状態とすれば、無段変速機構によって変速をおこな
い、その変速比に応じて増減されたトルクが出力軸から
出力される。また、一体化クラッチを解放した状態で入
力軸に対して前記ギヤ対を連結すれば、入力軸からキャ
リヤに対してトルクを伝達する一方、無段変速機構によ
って設定した変速比および減速機の変速比に応じて増減
されたトルクがサンギヤに入力されるので、これらのト
ルクを合成したトルクがリングギヤから出力軸を経て出
力される。その結果、設定可能な変速比の幅が広くなる
とともに動力の伝達効率が、無段変速機構の単独で変速
をおこなう場合に比較して向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の変速機で
は、遊星歯車機構の全体を一体回転させて無段変速機構
のみの変速作用で変速比を設定する変速モードと、無段
変速機構を経由したトルクを遊星歯車機構の所定の回転
要素に伝達してその回転要素の回転数を変化させて変速
比を設定する変速モードとが可能である。しかしなが
ら、これらいずれの変速モードであっても、エンジンか
ら所定の出力部材もしくは駆動輪に到るトルクの伝達
に、上記の無段変速機構と遊星歯車機構との両方が関与
する。
【0007】そのため、上記従来の変速機では、無段変
速機構と遊星歯車機構とのいずれかもしくはそれぞれに
関係するクラッチなどに異常が生じた場合には、それが
原因となってトルクの伝達に支障を来し、その結果、直
ちに走行できなくなってしまう。あるいは走行できる程
度の異常であっても、トルクの伝達に関与するために、
異常箇所に過剰な荷重が掛かり、あるいは異常が生じる
ことに起因して他の部分に過剰な荷重が掛かり、これが
原因となって損傷が拡大し、あるいは二次損傷が生じる
などの可能性があった。
【0008】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、無段変速機構と差動歯車機構とを
有する変速機であって、無段変速機構に関連するトルク
の伝達系統もしくは差動歯車機構に関連するトルクの伝
達系統に異常が生じても走行を確保できると同時に、二
次損傷など異常の拡大を防止もしくは抑制することので
きる変速機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、上記の目的を達成するために、無段変速機構と差動
歯車機構と併用した変速機であって、これら無段変速機
構と差動歯車機構とを動力源に対して個別に接続・遮断
できるように構成したことを特徴とするものである。よ
り具体的には、請求項1の発明は、動力源と、その動力
源から選択的にトルクが入力される駆動部材とその駆動
部材との間で伝動部材を介してトルクが伝達される従動
部材とを有する無段変速機構と、前記動力源から選択的
にトルクが伝達される第1回転要素と前記動力源から前
記無段変速機構を介してトルクが伝達される第2回転要
素と出力要素とされた第3回転要素とを有する差動歯車
機構と、出力部材とを備えた変速機であって、前記無段
変速機構から前記出力部材に到るトルク伝達経路と前記
差動歯車機構から前記出力部材に到るトルク伝達経路と
を前記動力源に対して個別に連結・遮断するクラッチ機
構を備えていることを特徴とする変速機である。
【0010】したがって請求項1の発明では、無段変速
機構を介して差動歯車機構の第2回転要素にトルクを伝
達する一方、第1回転要素に対して動力源から直接トル
クを伝達することができる。そして、差動歯車機構が差
動作用を生じないようにその全体を一体回転させれば、
無段変速機構が単独で変速比を設定することができ、ま
た差動歯車機構で差動作用を生じさせれば、無段変速機
構と差動歯車機構との両方の変速作用で変速比を設定す
ることができる。さらに、無段変速機構と差動歯車機構
とのいずれかに異常が生じた場合、異常のあるトルク伝
達経路が、クラッチ機構により動力源に対して遮断され
る。そのため、異常のあるトルク伝達経路に動力源から
のトルクを与えずに、異常のないトルク伝達経路を使用
して出力部材にトルクを伝達し、走行することができ
る。その結果、走行を確保できると同時に、異常のある
トルク伝達経路の異常が拡大したり、二次損傷が生じる
などのことを防止できる。
【0011】また、請求項2の発明は、動力源と、その
動力源から選択的にトルクが入力される駆動部材とその
駆動部材との間で伝動部材を介してトルクが伝達される
従動部材とを有する無段変速機構と、前記動力源から選
択的にトルクが伝達される第1回転要素と前記動力源か
ら前記無段変速機構を介してトルクが伝達される第2回
転要素と出力要素とされた第3回転要素とを有する差動
歯車機構とを備えた変速機であって、前記動力源に常時
連結された入力部材と、その入力部材と前記駆動部材と
を選択的に連結する発進用係合機構と、前記差動歯車機
構のいずれか二つの回転要素同士の差動回転を選択的に
阻止する第1係合機構と、前記入力部材と前記第1回転
要素とを選択的に連結する第2係合機構とを備えた変速
機である。
【0012】したがって請求項2の発明では、発進用係
合機構を係合させて駆動部材を動力源に連結するととも
に、第1係合機構を係合させて差動歯車機構の差動作用
を阻止すれば、無段変速機構によって設定した回転数比
がそのまま変速比となる。これに対して第1係合機構に
替えて第2係合機構を係合させれば、差動歯車機構の差
動作用が生じ、無段変速機構と差動歯車機構との両方の
変速作用によって変速比が設定される。さらに、発進用
係合機構のみを係合させれば、無段変速機構で変速作用
が生じ、その従動部材からトルクが出力される。また発
進用係合機構を解放し、第1および第2の係合機構を係
合させれば、一体的に回転する差動歯車機構を介して動
力源のトルクを出力することができる。このように、無
段変速機構と差動歯車機構とのいずれかを動力源に対し
て遮断した状態でトルクを出力し、走行することができ
る。
【0013】さらに、請求項3の発明は、請求項2の発
明において、前記従動部材と前記第2回転要素とを連結
する伝動機構を更に備え、前記第1係合機構がその伝動
機構と前記第3回転要素に連結されている回転部材とを
選択的に連結するように構成されていることを特徴とす
る変速機である。
【0014】したがって請求項3の発明では、第1係合
機構が係合することにより、伝動機構および回転部材を
介して第2回転要素と第3回転要素とが連結され、差動
歯車機構の全体が一体化される。そのため、第1係合機
構の配置位置が制約されなくなる。
【0015】そして、請求項4の発明は、請求項2の発
明において、中間軸と、前記従動部材と前記第2回転要
素とを連結する第1伝動機構と、前記第3回転要素と中
間軸とを連結する第2伝動機構とを更に備え、前記第1
係合機構が前記中間軸と第1伝動機構とを選択的に連結
する位置に設けられていることを特徴とする変速機であ
る。
【0016】したがって、請求項4の発明では、第1係
合機構が係合することにより、第2回転要素と第3回転
要素とが、中間軸および各伝動機構を介して連結され、
差動歯車機構の全体が一体化される。すなわち、第1係
合機構を無段変速機構の駆動部材や従動部材とは異なる
軸線上に配置できる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を具体例に基づい
て説明する。図1は無段変速機構としてベルト式の無段
変速機構1を使用し、かつ差動歯車機構としてシングル
ピニオン型の遊星歯車機構2を使用した例を示してい
る。すなわち、動力源であるエンジン(内燃機関)3の
出力軸と同一軸線上に入力軸4が配置され、その入力軸
4とエンジン3とがダンパー5を介して連結されてい
る。したがってエンジン3の出力軸と入力軸4とは、常
時、共に回転するように構成されている。
【0018】その入力軸4の先端側すなわちエンジン3
とは反対側に、無段変速機構1における駆動部材である
駆動プーリー6が配置され、その中心軸線上に設けられ
ている駆動軸6Aが、入力軸4と同一軸線上に位置して
いる。この駆動プーリー6は、固定シーブに対して可動
シーブを軸線方向に移動させて両者の間隔すなわち溝幅
を大小に変化させるように構成されている。なお、その
可動シーブは、固定シーブに対してエンジン3とは反対
側(すなわち図1での左側)に配置されている。それに
伴って可動シーブを軸線方向に前後動させるためのアク
チュエータ7が、可動シーブの背面側(図1での左側)
に配置されている。
【0019】また、無段変速機構1における従動部材で
ある従動プーリー8が、上記の駆動プーリー6と平行に
配置されている。この従動プーリー8は、上記の駆動プ
ーリー6と同様の構成であって、固定シーブと可動シー
ブとを有し、その可動シーブをアクチュエータ9によっ
て前後動させて溝幅を変更するように構成されている。
なお、各プーリー6,8の溝幅は、一方が増大すること
に伴って他方が減少するように制御され、その際にそれ
ぞれのプーリー6,8の軸線方向での中心位置が変化し
ないようにするために、従動プーリー8におけるアクチ
ュエータ9は、駆動プーリー6におけるアクチュエータ
7とは軸線方向で反対側すなわち図1での右側に配置さ
れている。
【0020】そして、これらのプーリー6,8に伝動部
材であるベルト10が巻き掛けられている。したがっ
て、各プーリー6,8の溝幅を互いに反対方向に変化さ
せることにより、これらのプーリー6,8に対するベル
ト10の巻き掛け有効径が変化して変速比が連続的に変
化するようになっている。また、従動プーリー8に対し
てトルクを入出力するために、その従動プーリー8に従
動軸11が取り付けられている。
【0021】つぎに、遊星歯車機構2について説明する
と、図1に示す遊星歯車機構2は、外歯歯車であるサン
ギヤ12と、そのサンギヤ12に対して同心円上に配置
された内歯歯車であるリングギヤ13と、これらのサン
ギヤ12とリングギヤ13とに噛合したピニオンギヤを
自転および公転自在に保持したキャリヤ14とを回転要
素とするものであって、上記の入力軸4の外周側に入力
軸4と同軸上に配置されている。より具体的には、入力
軸4の外周に、サンギヤ軸15が回転自在に嵌合されて
おり、前記サンギヤ12がこのサンギヤ軸15に一体化
されている。
【0022】この遊星歯車機構2におけるキャリヤ14
と入力軸4とを選択的に連結するクラッチCH が設けら
れている。このクラッチCH は、遊星歯車機構2に増速
作用を生じさせるためのものであって、いわゆる高速モ
ード用クラッチである。さらに、キャリヤ14を選択的
に固定するブレーキBR が設けられている。これは、遊
星歯車機構2に反転減速作用を生じさせるためのもので
あって、リバースブレーキとなっている。
【0023】さらに、前記入力軸4の先端側、すなわち
上記の高速モード用クラッチCH と駆動プーリー6との
間に、入力軸4と駆動軸6A(駆動プーリー6)とを選
択的に連結する発進用クラッチCS が設けられている。
この発進用クラッチCS は、そのトルク容量を徐々に変
化させることが可能なクラッチであり、一例として摩擦
クラッチが採用されている。またこの発進用クラッチC
S は、湿式あるいは乾式のいずれでもよい。
【0024】前記の入力軸4を含む平面と該平面に平行
でかつ前記従動軸11を含む平面との間に、これらの軸
4,11と平行に中間軸16が回転自在に配置されてい
る。この中間軸16と前記リングギヤ13とが一対のギ
ヤ17,18によって連結されている。また、この中間
軸16とフロントデファレンシャル19とが、他の一対
のギヤ20,21によって連結されている。そして、こ
のフロントデファレンシャル19から左右の車輪(図示
せず)にトルクを出力するようになっている。したがっ
て上記のリングギヤ13が出力要素となっている。
【0025】また、前記従動プーリー8から前記サンギ
ヤ12(サンギヤ軸15)にトルクを伝達するためのギ
ヤ対が設けられている。このギヤ対は、図1に示すよう
に、従動軸11に取り付けられた第1ギヤ22と、中間
軸16に回転自在に保持されているアイドルギヤ23
と、前記サンギヤ軸15に取り付けられた第2ギヤ24
とによって構成されている。この第1ギヤ22と第2ギ
ヤ24とのギヤ比は、前記無段変速機構1で設定される
最も小さい回転数比(駆動プーリー6と従動プーリー8
との回転数の比率)γmin の逆数(1/γmin )とほぼ
等しい値に設定されている。
【0026】さらに、中間軸16とアイドルギヤ23と
の間には、これらを選択的に連結するクラッチCD が設
けられている。その中間軸16が前記一対のギヤ17,
18を介してサンギヤ13に連結され、またアイドルギ
ヤ23が第2ギヤ24およびサンギヤ軸15を介してサ
ンギヤ12に連結されているので、クラッチCD が係合
することにより、サンギヤ12とリングギヤ13とが連
結され、これらのギヤ12,13の相対回転(差動回
転)が阻止されて、遊星歯車機構2の全体が一体となっ
て回転するようになっている。したがってこのクラッチ
CD はいわゆる直結クラッチとなっている。
【0027】上記のように従動軸11とサンギヤ軸15
との間のギヤ比がほぼ(1/γmin)に設定されている
ので、無段変速機構1での回転数比をほぼ最小の値に設
定した状態では、サンギヤ12が入力軸4とほぼ同速度
で回転し、その結果、いずれのクラッチCD ,CH の係
合・解放の状態に関わらず、遊星歯車機構2の全体がほ
ぼ一体となって回転するようになっている。
【0028】つぎに、上述した構成の変速機の作用につ
いて説明する。上述した無段変速機構1および遊星歯車
機構2を有する変速機では、無段変速機構1のみの変速
作用で変速比を設定する変速モード(仮にダイレクトモ
ードあるいはLモードという)と、無段変速機構1の変
速作用と遊星歯車機構2の変速作用との両方で変速比を
設定する変速モード(仮に動力循環モードあるいはHモ
ードという)との2つのモードでの変速をおこなうこと
ができる。
【0029】先ず、エンジン3を始動する場合、発進用
クラッチCS および高速モード用クラッチCH を解放
し、上記の無段変速機構1および遊星歯車機構2からな
る変速機構からエンジン3を離脱させておく。これらの
係合機構CS ,CH が油圧式であって、かつエンジン3
によって油圧ポンプ(図示せず)を駆動する構造の場合
には、特に制御をおこなうことなくこれらの係合機構が
解放状態になるが、蓄圧手段を有する場合や他の動力源
で油圧ポンプを駆動するように構成されている場合に
は、これらの係合機構から排圧して解放状態とする。し
たがって、エンジン3の出力側に負荷がかかっていない
ので、エンジン3を始動することができる。
【0030】ついで前進方向への発進は、変速比を可及
的に大きくする必要があるので、無段変速機構1におけ
る駆動プーリー6の溝幅を最大にしてベルト10を巻き
掛ける有効径を最小とし、かつ従動プーリー8の溝幅を
最小にしてその有効径を最大にすることにより、その入
出力回転数比の値を最も大きく(γmax )する。また、
直結クラッチCD を係合させて、従動プーリー8を中間
軸16を介してフロントデファレンシャル19に連結す
る。なお、直結クラッチCD を係合させることにより、
サンギヤ12とリングギヤ13とが差動回転しないよう
に連結され、遊星歯車機構2の全体が一体となって回転
する状態となる。
【0031】その状態で、発進用クラッチCS を次第に
係合させる。すなわち係合油圧を次第に増大させて、解
放状態からスリップ状態を経て最終的には完全に係合さ
せる。こうすることにより、エンジン3の出力トルクが
直結クラッチCD を介して無段変速機構1の駆動プーリ
ー6に入力され、この無段変速機構1から第1ギヤ22
およびアイドルギヤ23を経て中間軸16に伝達され、
さらにここから前記他のギヤ対20,21を介してフロ
ントデファレンシャル19に出力される。ここに述べた
トルクの伝達経路がLモードでのトルク伝達経路であ
り、したがって遊星歯車機構2はそのトルク伝達経路か
ら切り離されている。また、フロントデファレンシャル
19に現れる駆動トルクは、直結クラッチCD のトルク
伝達容量が次第に増大することに伴って増大するので、
直結クラッチCD を上記のようにトルク容量が次第に増
大するように制御することにより、駆動トルクの変化が
滑らかになり、車両がスムースに発進する。
【0032】なおこの場合、アイドルギヤ23に第2ギ
ヤ24が噛み合っていることによりこの第2ギヤ24お
よびこれと一体のサンギヤ12が回転し、また一対のギ
ヤ対17,18が噛み合っていることによりその一方の
ギヤ17と一体のリングギヤ13が回転するが、第2ギ
ヤ24に入ったトルクは、遊星歯車機構2を介してギヤ
対17,18に抜けるのみであるから、遊星歯車機構2
がトルクの伝達に関与しない。すなわち、アイドルギヤ
18と第2ギヤ24との間、および一対のギヤ対17,
18でトルクの伝達が生じないことにより、これらの歯
車でのかみ合い損失が回避される。
【0033】比較のために、上記の直結クラッチCD を
サンギヤ12とリングギヤ13との間に直接設けた場合
について説明すると、従動プーリー6のトルクがアイド
ルギヤ23を含むギヤ対を介してサンギヤ12を含む第
2ギヤ24に一旦伝達され、その後、直結クラッチによ
って一体化させている遊星歯車機構2から一対のギヤ1
7,18を介して出力されることになるので、遊星歯車
機構2がエンジン3から出力部材であるフロントデファ
レンシャル19に到るトルクの伝達を媒介することにな
る。中間軸16に前記直結クラッチCD を設けることに
より、このような遊星歯車機構2によるトルク伝達の媒
介が回避されるので、図1に示す直結クラッチCD の構
造が請求項1の発明におけるクラッチ機構を構成してい
る。
【0034】上述したLモードの状態を遊星歯車機構2
についての共線図で示せば、図2のとおりである。すな
わち直結クラッチCD が係合することにより、遊星歯車
機構2の全体が一体となって回転し、したがってエンジ
ン(Eng)3から無段変速機構(CVT)1を介して
サンギヤ12にトルクを伝達すると、出力要素であるリ
ングギヤ13が入力要素であるサンギヤ12と同速度で
同方向に回転するので、この場合の運転状態は直線Aで
表される。
【0035】この状態から無段変速機構1による回転数
比を小さくすれば、すなわち駆動プーリー6の溝幅を次
第に小さくして有効径を増大させ、同時に従動プーリー
8の溝幅を次第に大きくして有効径を減少させれば、遊
星歯車機構2に対する入力回転数が相対的に次第に大き
くなるとともに、遊星歯車機構2の全体が一体的に回転
するので、エンジン3の回転数に対する出力軸15の回
転数が、無段変速機構1での回転数比の変化に応じて増
大する。言い換えれば、車速の変化がない場合、エンジ
ン回転数が、変速比の減少に応じて低下する。このよう
な動作状態の変化は、図2において前記の直線Aを回転
数の増大方向である上側に平行移動させることにより表
される。そして、遊星歯車機構2をいわゆる直結状態に
設定して無段変速機構1の回転数比を最低値(最も高速
側の値:γmin )とした状態は、図2の直線Bで表され
る。
【0036】このように、直結クラッチCD を係合さ
せ、かつ高速モード用クラッチCH を解放した状態がダ
イレクトモード(Lモード)であって、無段変速機構1
の回転数比の変化がそのまま変速機全体の変速比の変化
として現れる。
【0037】無段変速機構1における回転数比をほぼ最
小値γmin とした状態では、従動軸11とサンギヤ軸1
5との間のギヤ対22,23,24のギヤ比が(1/γ
min)であるから、直結クラッチCD を解放してもサン
ギヤ12とキャリヤ14(入力軸4)との回転数とが同
じになる。したがっていずれの回転部材においても回転
変動を生じさせることなく、高速モード用クラッチCH
を係合させ、かつ直結クラッチCD を解放させることが
できる。このようにしてクラッチのいわゆるつかみ替え
をおこなった後、キャリヤ14をエンジン3の回転数に
応じた回転数とするとともに、無段変速機構1によって
サンギヤ12の回転数を変化させることにより、無段変
速機構1のみで設定できる変速比より小さい変速比とな
るいわゆるオーバードライブ状態を設定することができ
る。
【0038】その状態を図2に直線Cで示してあり、キ
ャリヤ14の回転数をエンジン3の回転数に応じた回転
数に維持した状態で、無段変速機構1の回転数比γを増
大させてサンギヤ12の回転数を低下させると、それに
従って、出力要素であるリングギヤ13の回転数が増大
する。すなわち変速機の全体としての変速比が更に小さ
くなり、車速が変化しないとすれば、エンジン回転数が
低下する。これは、動力循環(リサーキュレーション)
の状態である。
【0039】このように、直結クラッチCD を解放さ
せ、かつ高速モード用クラッチCH を係合した状態が動
力循環モード(Hモード)であって、無段変速機構1の
回転数比の変化方向とは反対方向に変速機全体の変速比
が変化する。より具体的には、無段変速機構1の回転数
比を増大させることにより、無段変速機構1の単独で設
定できる変速比より小さい変速比が設定される。
【0040】なお、上述したように、無段変速機構1の
回転数比を最も小さい値γmin に設定した状態では、直
結クラッチCD を解放しても、変速機の全体が一体回転
する。この状態は、ダイレクトモード(Lモード)での
最も高速側の状態であり、かつ動力循環モード(Hモー
ド)での最も低速側の状態であり、各変速モードに共通
の変速状態である。言い換えれば、回転数比の最小値γ
min が、一方の変速モードから他方の変速モードへの移
行点(切替点)となっている。
【0041】また、各クラッチCD ,CH を解放し、か
つブレーキBR を係合させることにより、後進走行する
ことが可能になる。すなわち、遊星歯車機構2におい
て、ブレーキBR を係合させることによりキャリヤ14
が固定され、その状態で無段変速機構1を介してサンギ
ヤ12にトルクが入力されるから、出力要素であるリン
グギヤ13が、サンギヤ12とは反対方向に回転する。
この状態を図2に直線Dで示してある。
【0042】なお、上述したダイレクトモード(Lモー
ド)および動力循環モード(Hモード)ならびに後進状
態を設定するための各係合機構の係合・解放状態をまと
めて示すと、図3のとおりである。この図3において、
レンジとは、手動操作によって選択される走行の形態で
あって、Rは後進走行のためのレンジ、Pは停車状態を
維持するためのレンジ、Nはニュートラル状態を設定す
るためのレンジ、Dは前進走行のためのレンジをそれぞ
れ示す。さらに、図3において空欄は解放状態を示し、
〇印は係合状態を示し、さらに破線の〇印は係合と解放
とのいずれでもよいことを示す。その係合状態での伝達
トルク容量は、例えば油圧を電磁弁(図示せず)によっ
て高低に調整することにより、任意に設定できるように
なっている。
【0043】上述したように、図1に示す変速機によれ
ば、無段変速機構1のみが変速作用をおこなってその回
転数比γに応じた変速比を設定するダイレクトモードと
遊星歯車機構2に対してエンジン3からトルクを入力す
る一方、無段変速機構1を介してトルクを入力すること
により無段変速機構1の回転数比の変化とは反対に変速
比を変化させて、より小さい変速比を設定する高速モー
ドとを設定することができる。したがって、変速比の幅
が広くなるうえに、高速走行時には無段変速機構1と遊
星歯車機構2とを介してトルクが伝達されるので、トル
クの伝達効率が向上する。
【0044】なお、直結クラッチCD と高速モード用ク
ラッチCH とを係合させ、かつ発進用クラッチCS およ
びブレーキBR を解放すれば、エンジン3から入力軸4
を介して伝達されたトルクが、一体化されている遊星歯
車機構2を介してフロントデファレンシャル19に出力
される。すなわち入力軸4からキャリヤ14にトルクが
伝達されるが、直結クラッチCD が係合していることに
より、遊星歯車機構2の全体が一体化されているので、
キャリヤ14のトルクがそのまま一対のギヤ17,18
を介して中間軸16に伝達され、さらに他のギヤ対2
0,21を介してフロントデファレンシャル19にトル
クが伝達される。したがってこの場合の変速比は、各ギ
ヤ対のギヤ比を掛け合わせた値になる。そして、ここで
述べたトルクの伝達経路が、発進用クラッチCS を解放
した状態でのトルクの伝達経路であり、したがってこの
場合は、無段変速機構1はそのトルク伝達経路から切り
離されている。すなわちこの発進用クラッチCS の構成
が請求項1の発明におけるクラッチ機構に相当してい
る。
【0045】以上のように、発進用クラッチCS を無段
変速機構1における駆動プーリー6の直前に設け、かつ
直結クラッチCD を中間軸16に設けたことにより、エ
ンジン3から出力部材であるフロントデファレンシャル
19に到るトルクの伝達経路として、無段変速機構1の
みを経由する経路と、遊星歯車機構2のみを経由する経
路とを設定することができる。そのため、無段変速機構
1もしくは遊星歯車機構2のいずれかに異常が生じた場
合、その異常のある機構を含まないトルク伝達経路でエ
ンジン3のトルクを出力部材に伝達することが可能にな
る。したがって上記の変速機では、エンジン3のトルク
を異常のある機構に伝達しないで走行を確保できるか
ら、退避走行に伴う損傷の拡大や二次損傷を回避もしく
は抑制することができる。
【0046】ここで上記の具体例とこの発明との関係を
簡単に説明すると、上述した構成の発進用クラッチCS
および直結クラッチCD が請求項1のクラッチ機構に相
当する。また、発進用クラッチCS が請求項2の発進用
係合機構に相当し、直結クラッチCD が請求項2の第1
係合機構に相当し、高速モード用クラッチCH が請求項
2の第2係合機構に相当する。さらに、従動軸11とサ
ンギヤ軸15との間のギヤ22,23,24が請求項3
の伝動機構および請求項4の第1伝動機構に相当し、中
間軸16とリングギヤ13と間のギヤ対17,18が請
求項4の第2伝動機構に相当する。
【0047】なお、この発明は上述した各具体例で示し
た構成に限定されない。したがって無段変速機構はベル
ト式のもの以外の無段変速機構であってもよく、また遊
星歯車機構はダブルピニオン型のものであってもよく、
その配置位置は駆動プーリーと同一軸線上ではなく従動
部材と同一軸線上であってもよい。さらに、この発明に
おける係合機構は、摩擦式のものに限定されないのであ
って、シンクロナイザーなどの同期連結機構などの他の
機構を採用することもできる。そしてまた、伝動機構は
ギヤ対に限らず、チェーンやベルトを使用した巻き掛け
伝動機構などの他の形式の伝動機構であってもよい。ま
たさらに、この発明は、動力源を電動機によって構成し
た電気自動車や、内燃機関と電動機もしくは電動・発電
機とを動力源としたハイブリッド車にも適用することが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、無段変速機構と差動歯車機構とのいずれかに異
常が生じた場合、異常のあるトルク伝達経路が、クラッ
チ機構により動力源に対して遮断されるため、異常のあ
るトルク伝達経路に動力源からのトルクを与えずに、異
常のないトルク伝達経路を使用して出力部材にトルクを
伝達し、走行することができ、その結果、走行を確保で
きると同時に、異常のあるトルク伝達経路の異常が拡大
したり、二次損傷が生じるなどのことを防止できる。
【0049】また、請求項2の発明によれば、発進用係
合機構を係合させて駆動部材を動力源に連結するととも
に、第1係合機構を係合させて差動歯車機構の差動作用
を阻止すれば、無段変速機構によって設定した回転数比
がそのまま変速比となる。これに対して第1係合機構に
替えて第2係合機構を係合させれば、差動歯車機構の差
動作用が生じ、無段変速機構と差動歯車機構との両方の
変速作用によって変速比が設定される。さらに、発進用
係合機構のみを係合させれば、無段変速機構で変速作用
が生じ、その従動部材からトルクが出力される。また発
進用係合機構を解放し、第1および第2の係合機構を係
合させれば、一体的に回転する差動歯車機構を介して動
力源のトルクを出力することができる。このように、無
段変速機構と差動歯車機構とのいずれかを動力源に対し
て遮断した状態でトルクを出力し、走行することが可能
になる。
【0050】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
2の発明による効果に加え、第1係合機構が係合するこ
とにより、伝動機構および回転部材を介して第2回転要
素と第3回転要素とが連結され、差動歯車機構の全体が
一体化されるため、第1係合機構の配置位置の制約を少
なくすることができる。
【0051】そして、請求項4の発明によれば、請求項
2の発明による効果に加え、第1係合機構が係合するこ
とにより、第2回転要素と第3回転要素とが、中間軸お
よび各伝動機構を介して連結され、差動歯車機構の全体
が一体化されるので、第1係合機構を無段変速機構の駆
動部材や従動部材とは異なる軸線上に配置することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る変速機の一例を示すスケルト
ン図である。
【図2】 その遊星歯車機構についての共線図である。
【図3】 この係合機構の係合・解放状態を各レンジご
とにまとめて示す図表である。
【符号の説明】 1…無段変速機構、 2…遊星歯車機構、 3…エンジ
ン、 4…入力軸、6…駆動プーリー、 8…従動プー
リー、 10…ベルト、 12…サンギヤ、13…リン
グギヤ、 14…キャリヤ、 CD …直結クラッチ、
CH …高速モード用クラッチ、 CS …発進用クラッ
チ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源と、その動力源から選択的にトル
    クが入力される駆動部材とその駆動部材との間で伝動部
    材を介してトルクが伝達される従動部材とを有する無段
    変速機構と、前記動力源から選択的にトルクが伝達され
    る第1回転要素と前記動力源から前記無段変速機構を介
    してトルクが伝達される第2回転要素と出力要素とされ
    た第3回転要素とを有する差動歯車機構と、出力部材と
    を備えた変速機において、 前記無段変速機構から前記出力部材に到るトルク伝達経
    路と前記差動歯車機構から前記出力部材に到るトルク伝
    達経路とを前記動力源に対して個別に連結・遮断するク
    ラッチ機構を備えていることを特徴とする変速機。
  2. 【請求項2】 動力源と、その動力源から選択的にトル
    クが入力される駆動部材とその駆動部材との間で伝動部
    材を介してトルクが伝達される従動部材とを有する無段
    変速機構と、前記動力源から選択的にトルクが伝達され
    る第1回転要素と前記動力源から前記無段変速機構を介
    してトルクが伝達される第2回転要素と出力要素とされ
    た第3回転要素とを有する差動歯車機構とを備えた変速
    機において、 前記動力源に常時連結された入力部材と、その入力部材
    と前記駆動部材とを選択的に連結する発進用係合機構
    と、前記差動歯車機構のいずれか二つの回転要素同士の
    差動回転を選択的に阻止する第1係合機構と、前記入力
    部材と前記第1回転要素とを選択的に連結する第2係合
    機構とを備えていることを特徴とする変速機。
  3. 【請求項3】 前記従動部材と前記第2回転要素とを連
    結する伝動機構を更に備え、前記第1係合機構がその伝
    動機構と前記第3回転要素に連結されている回転部材と
    を選択的に連結するように構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載の変速機。
  4. 【請求項4】 中間軸と、前記従動部材と前記第2回転
    要素とを連結する第1伝動機構と、前記第3回転要素と
    中間軸とを連結する第2伝動機構とを更に備え、前記第
    1係合機構が前記中間軸と第1伝動機構とを選択的に連
    結する位置に設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載の変速機。
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