JP2002122073A - 電気モータ駆動空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステータフレーム結合体、電気モータ駆動空気圧縮機と組み合わせる改良型軸受けプレートおよびステータフレーム結合体、及び、電気モータによって駆動される空気圧縮機。 - Google Patents

電気モータ駆動空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステータフレーム結合体、電気モータ駆動空気圧縮機と組み合わせる改良型軸受けプレートおよびステータフレーム結合体、及び、電気モータによって駆動される空気圧縮機。

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JP2002122073A
JP2002122073A JP2001238052A JP2001238052A JP2002122073A JP 2002122073 A JP2002122073 A JP 2002122073A JP 2001238052 A JP2001238052 A JP 2001238052A JP 2001238052 A JP2001238052 A JP 2001238052A JP 2002122073 A JP2002122073 A JP 2002122073A
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bearing plate
air compressor
electric motor
stator
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ジェイムズ・ヴァーニー
Walter E Goettel
ウォルター・イー・ゴッテル
Ronald J Shaffer
ロナルド・ジェイ・シャファー
L Kankeruman Brian
ブライアン・エル・カンケルマン
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気モータによって駆動される空気圧縮機用
の軸受けプレートおよびステータフレーム結合体を提供
する。 【解決手段】 空気圧縮機10は回転軸受け14で回転
支持されたクランクシャフト12を含み、電気モータは
ロータ24およびロータを包囲するステータ22を有す
る。ロータはクランクシャフトの一部に取付けられ、共
に回転可能である。軸受けプレート及びステータフレー
ム結合体70は、回転軸受けを取付けるための軸受けプ
レート76と、ステータを内部に取り付けて、ステータ
をクランクシャフトの上記部分に取付けられたロータと
整合させるステータフレーム74とを与えるように、空
気圧縮内に組込める。軸受けプレートおよびステータフ
レーム結合体は、軸受けプレート部材と、ステータフレ
ーム部材とを含み、軸受けプレート部材およびステータ
フレーム部材は、単一の材料部片で一体成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、電気モ
ータによって駆動される空気圧縮機に関する。
【0002】特に、本発明は、鉄道車両(例えば、列車
または軽便車両)の空気ブレーキシステムに圧縮空気を
供給するために使用される、電気モータ駆動式の空気圧
縮機に関する。
【0003】さらに特定すると、本発明は、空気圧縮機
の軸受けプレートと電気モータのステータフレームとの
間の関係に関する。さらに詳細に後述するように、空気
圧縮機および電気モータの組み合わせが比較的長期的に
問題を生じないで作動できるようにするために、空気圧
縮機の軸受けプレートおよび電気モータのステータフレ
ームを互いに特別な空間整合状態にしなければならな
い。
【0004】
【関連出願】本出願は、同日付けで出願した整理番号S
AS14622の「空気圧縮機駆動用電気モータのステ
ータフレームに取付けられるエンドプレート、電気モー
タ駆動式空気圧縮機と組合わされる改良型エンドプレー
ト、及び電気モータ駆動式空気圧縮機を後付けするため
のキット」、及び、整理番号SAS14619の「電気
モータ駆動式空気圧縮機のクランクシャフトに取り付け
られるシャフト延長部、及び、電気モータ駆動式空気圧
縮機と組み合わせるための改良型シャフト延長部」と関
連している。また、本出願は、平成13年6月1日付け
で出願した特願2001−166776号の「電気モー
タによって駆動される回転シャフト部材を支持する組立
体、及び、多シリンダ2段式空気圧縮機と該空気圧縮機
の回転シャフト部材を支持する外部取付け組立体との結
合体」に開示されている主題、および、平成13年6月
1日付けで出願した特願2001−166777号の
「モータによって駆動される回転シャフト部材を支持す
る組立体、及び、多シリンダ2段式空気圧縮機と電気モ
ータによって駆動される回転シャフト部材を支持する外
部取付け組立体との結合体」に開示されている主題と同
様な主題に関している。上記の米国特許出願の各々は、
参照として本出願に明確に援用され、上記の米国特許出
願の各々の全文が本明細書に記載されている場合と同じ
効果を有する。
【0005】
【従来の技術】以下の背景情報は、ここに記載して請求
されている発明を読者が理解し易くするためのものであ
る。従って、本説明に使用されている用語は、特記され
ていなければ、特定の狭い解釈に制限されるものではな
い。
【0006】空気ブレーキシステムの作動用に圧縮空気
を供給するために空気圧縮機を使用することは、周知で
ある。鉄道車両においては、空気圧縮機は、一般的に、
列車などの機関車に配置されている。従来の列車用空気
圧縮機は、機関車のエンジンから動力取り出しリンク機
構を介して駆動されることが多かった。より最近のディ
ーゼル機関車は、一般的に、牽引力を供給するために電
気モータを用いており、電力を車上で発生している。従
って、ディーゼル機関車の空気圧縮機は、一般的に、車
上で容易に入手できる電力によって駆動される。
【0007】通常は、主圧縮空気溜めが用いられてい
る。主圧縮空気溜めは、圧縮空気を列車の全長に延びた
「ブレーキ管」に供給する。空気圧縮機を駆動する電気
モータは、一般的に、主圧縮空気溜め内の圧縮空気圧力
を所定限界内に維持するために、「必要に応じた」ベー
スで起動および停止される。このため、電気モータは、
装置の運用寿命にわたって起動および停止を繰り返すで
あろう。
【0008】図1は、空気ブレーキシステム、すなわ
ち、ワブテック(Wabtec)・コーポレーション(登録商
標)(ペンシルベニア州、ウィルマーディング、エヤー
・ブレーキ・アベニュー1001)のウエスチングハウ
ス・エヤー・ブレーキ・テクノロジーズ・コーポレイシ
ョン(登録商標)が製造している「3−CD」空気圧縮
機に使用される圧縮空気を供給するために、鉄道産業で
広く用いられている空気圧縮機装置の簡略化した斜視図
である。「3−CD」空気圧縮機の詳細は、上記ウエス
チングハウス・エヤー・ブレーキ・コンパニー(登録商
標)が発行している「『3−CD』空気圧縮機の分解、
修理および組み立ての説明」と題するパンフレット(1
994年著作権取得)に記載されており、この書類は、
本出願に参照として明確に援用され、本明細書に全文が
記載されている場合と同様な効果を有する。
【0009】図1において、「3−CD」空気圧縮機
は、包括的に参照符号10で表されている。空気圧縮機
10は、クランクシャフト12を含み、これは外部電源
によって駆動されて、空気圧縮機10の内部圧縮部品
(例えば、ピストン、弁など)を駆動する。クランクシ
ャフト12は、一般的に、2つの内側回転軸受けによっ
て回転支持されて位置決めされており、そのような内側
軸受け14の一つが図1に点線で示されている。内側軸
受け14は、ほぼキー形の軸受けプレート16によって
支持されて位置決めされており、この軸受けプレート1
6は、空気圧縮機10のクランクケースの一部分を閉鎖
する機能も果たしている。クランクシャフト12が軸受
けプレート16からその先に突出していることが分かる
であろう。
【0010】図2は、空気圧縮機10に動力を与えるた
めに、包括的に参照符号18で表された電気モータを空
気圧縮機10と組み合わせる、これまでのやり方を示し
ている。電気モータは、一般的に、ステータフレーム2
0と、ステータ22と、ロータ24とを含む。ステータ
フレーム20は、従来は、ステータフレーム20の後面
に設けられた内向き突出リップ28に設けられた穴26
に挿通させたボルト25によって、軸受けプレート16
の露出面に連結されていた。ボルトは、その後、軸受け
プレート16の外側露出面に設けられた一連のねじ付き
止まり穴30に係合する。従って、ステータフレーム2
0は、軸受けプレート16の露出面から「片持ち式に」
支持され、ボルトによって、この位置に固定されてい
る。
【0011】ステータフレーム20は、電気モータ18
の「ハウジング」と見なすことができ、静止ステータ2
2および回転ロータ24を包囲することができる。電気
モータ18は、一般的に誘導型モータであり、多くの場
合は、三相交流誘導型モータである。ステータ22は、
一般的に、複数のコイル巻線を含み、ステータフレーム
20の内表面に固定的に取り付けられている。ロータ2
4は、クランクシャフト12の突出部分へ非回転的に係
合しており(すなわち、クランクシャフト12に対して
固定的に取り付けられており)、従って、固定ステータ
22によって取り囲まれている。一般的に、ロータ24
は、クランクシャフト12に圧力嵌めされており、ロー
タ24の円筒形内表面に設けられた突出軸方向スプライ
ンが、クランクシャフト12に設けられた溝と噛み合
う。
【0012】エンドナット32を、クランクシャフト1
2の外側先端部に設けられたねじ部分34にねじ付ける
ことによって、ロータ24をクランクシャフト12に軸
方向に保持することができる。
【0013】ステータ22の内径とロータ24の外径と
の寸法差は、比較的小さく、一般的に約102/100
0〜127/1000センチ(約40/1000〜50
/1000インチ)程度である。ロータ24が周囲のス
テータ22に対してほぼ中央整合位置に維持されない
と、ロータ24は、ステータ22と接触するであろう。
そのような擦りは、性能を低下させる。重大な場合、ロ
ータ24がステータ22と接触することによって、ステ
ータ22の巻線がショートして、電気モータ18が「焼
き付き」を発生するであろう。
【0014】電気モータ18の起動時に、非対称半径方
向力がロータ24に、従ってクランクシャフト12に加
わることが分かっている。このため、起動時に、ロータ
24をステータ22に対して「傾斜」させようとする力
がロータ24に加わる。使用していく間に、これらの力
によって上記擦りが発生し、最終的に電気モータ18の
上記ショートおよび焼き付きが発生する可能性がある。
【0015】上述した特願2001−166776号、
および、特願2001−166777号に、本明細書で
「第3」すなわち(代替的に)「外側」軸受けと呼ぶも
のを装備するための様々な構造が開示されている。その
ような第3すなわち外側軸受けは、クランクシャフト1
2の外側先端部の追加支持を行い、ステータ22に対す
るクランクシャフト12およびそれに取り付けられたロ
ータ24の傾斜を相当に防止する(すなわち、少なくと
も大幅に減少させる)。
【0016】極めて多数の「3−CD」型空気圧縮機が
使用されている。従って、そのような使用中の空気圧縮
機にそのような第3すなわち外側軸受けを「後付けする
改良」を行うための装置および方法を提供することが望
ましい。そのような装置および方法は、本明細書に開示
されている。
【0017】(最終的にステータ22の位置を決定す
る)ステータフレーム20と(最終的にロータ24の位
置を決定する)クランクシャフト12との間の整合は、
比較的狭い公差にすることが必要であるので、ロータ2
4がステータ22に対して、かなり正確にセンタリング
した状態にあるようにするために、軸受けプレート16
の外側露出面およびステータフレーム20の後面(すな
わち、ステータフレーム20の後面に設けられた内向き
突出リップ28を含む)の両方を、比較的正確な寸法に
注意深く機械加工するのが、これまでの当該産業でのや
り方であった。
【0018】予め分離している軸受けプレート16およ
びステータフレーム22のそのように正確な機械加工
は、高コストの処理であり、必ずしも完全には満足でき
るように実施されない。軸受けプレートおよびステータ
フレームを別々に必要な上記狭い公差に個別機械加工す
る必要性をなくすと共に、使用する間に、ロータ24を
ステータ22内に整合させる正確度を大幅に増す軸受け
プレートおよびステータフレーム結合体が、本明細書に
開示されている。
【0019】
【発明の目的】従って、本発明の1つの目的は、一体成
形部品として製造することができ、従って、従来用いら
れていた軸受けプレートおよびステータフレームの個別
の機械加工段階をなくすことができる軸受けプレートお
よびステータフレーム結合体を提供することである。
【0020】本発明の別の目的は、電気モータの擦りお
よびショートの両方またはいずれか一方による故障率を
大幅に減少させることができる軸受けプレートおよびス
テータフレーム結合体を提供することである。
【0021】上記の目的および利点に加えて、本明細書
の詳細な説明を読めば、当該技術分野の専門家には様々
な他の目的および利点がさらに容易に明らかになるであ
ろう。それらの他の目的および利点は、詳細な説明を図
面および請求項と合わせて考えたとき、特に明らかにな
るであろう。
【0022】
【発明の概要】上記目的および利点は、以下に要約した
本発明の様々な実施形態によって達成される。
【0023】1つの態様では、本発明は、包括的に、電
気モータによって駆動される空気圧縮機用の軸受けプレ
ートおよびステータフレーム結合体を特徴としている。
空気圧縮機は、回転軸受けによって回転支持されたクラ
ンクシャフトを含み、電気モータは、ロータおよび該ロ
ータをほぼ包囲するステータを有している。ロータは、
クランクシャフトの一部分に取り付けられて、それと共
に回転可能である。軸受けプレートおよびステータフレ
ーム結合体は、回転軸受けを取り付けるための軸受けプ
レートと、ステータを内部に取り付けて、ステータをク
ランクシャフトの上記部分に取り付けられたロータと整
合させるステータフレームとを与えるように、空気圧縮
内に組み込むことができる。軸受けプレートおよびステ
ータフレーム結合体は、軸受けプレート部材と、ステー
タフレーム部材とを含み、軸受けプレート部材およびス
テータフレーム部材は、単一の材料部片で一体成形され
ている。
【0024】別の態様では、本発明は、包括的に、ステ
ータフレーム内に収容された電気モータによって駆動さ
れる、回転軸受けによって回転支持されたクランクシャ
フトを有する空気圧縮機に用いるために、回転軸受けを
取り付けるための軸受けプレートと、電気モータを収容
してそれをクランクシャフトと整合させるステータフレ
ームとを与える改良型軸受けプレートおよびステータフ
レーム結合体を備えることを特徴としている。改良型軸
受けプレートおよびステータフレーム結合体は、軸受け
プレート部材と、ステータフレーム部材とを含み、軸受
けプレート部材および前記ステータフレーム部材は、単
一の材料部片で一体成形されている。
【0025】別の態様では、本発明は、包括的に、電気
モータによって駆動される空気圧縮機であって、内部に
ピストンを取り付けた少なくとも1つの空気圧縮シリン
ダと、該ピストンを上記少なくとも1つの空気圧縮シリ
ンダ内で往復動式に駆動するクランクシャフトと、クラ
ンクシャフトを位置決めして回転移動可能に支持する回
転軸受けとを含む空気圧縮機を特徴としている。空気圧
縮機は、また、空気圧縮機のクランクシャフトに取り付
けられたロータと、該ロータを包囲するステータとを有
する電気モータを含む。空気圧縮機はさらに、回転軸受
けを位置決めして支持すると共に、ステータを収容して
それをクランクシャフトに対して整合させる軸受けプレ
ートおよびステータフレーム結合体を含む。軸受けプレ
ートおよびステータフレーム結合体は、 軸受けプレー
ト部材と、ステータフレーム部材とを含み、軸受けプレ
ート部材およびステータフレーム部材は、単一の材料部
片で一体成形されている。
【0026】
【発明の実施の形態】図3を参照するに、空気圧縮機1
0に第3すなわち外側軸受けを後付けするための装置
(すなわち「キット」)は、包括的に、エンドプレート
36とシャフト延長部38とを含む。ステータフレーム
20は、空気圧縮機10の軸受けプレート16の外側露
出面から適当な手段によって片持ち式に支持されてい
る。例えば、ステータフレーム20の後(すなわち、内
側)面に形成されて内向きに延出した半径方向リップ2
8に設けられた穴26に挿通されるボルト25を使用す
ることによって、ステータフレーム20を軸受けプレー
ト16に固定することができ、ボルト25は、軸受けプ
レート16に形成されたねじ付き止まり穴30内で終端
をなしている。
【0027】エンドプレート36は、第3すなわち外側
軸受け42用の取り付け部となる軸受けハウジング40
を含む。ステータ22は、ステータフレーム20に固定
的に取り付けられており、ロータ24は、例えば上記の
ような従来方法で、クランクシャフト12に固定的に取
り付けられている。
【0028】シャフト延長部38は、ほぼ円筒形であ
り、クランクシャフト12の先端部にねじ付けられるね
じ付き止まり穴44を有する。このため、シャフト延長
部によって、シャフト12は、その先端部を第3すなわ
ち外側軸受け42内に回転可能に取り付けて、それによ
って位置決めすることができる長さに延長される。
【0029】エンドプレート36は、一連の貫通穴46
を備えており、対応する一連のラグ48が、ステータフ
レーム20の軸方向外側の周縁部に取り付けられるよう
に設けられている。対応する一連のボルト50が穴46
に挿通されてラグ48に螺着されており、それによって
エンドプレート36をステータフレーム20に対して固
定的に位置決めすることができる。従って、第3すなわ
ち外側軸受け42は、ステータフレーム20に対して、
ひいては軸受けプレート16に対して固定的に位置決め
される。
【0030】図3に関連して以上に説明した装置は、図
2に示されている構造に取り付けられたとき、クランク
シャフト12の先端部用の外側回転軸受け支持部を与え
ることによって、ロータ24がステータ22に対して傾
斜する傾向が大幅に減少する。
【0031】次に図4および図5を参照すると、これら
に詳細に示されているエンドプレート36は、包括的
に、好ましくは、ディスク形部分52の形で与えられる
キャップ部材と、ディスク形部分52の周縁部から軸方
向に突出した外側リム54と、外側リム54から半径方
向内側に間隔を置いて設けられた内側フランジ56とを
含む。内側フランジ56は、ステータフレーム20の軸
方向外側縁部と密接するように適当に機械加工されてい
る。例えば、嵌め合い階段状表面を対応表面の各々に機
械加工してもよい。貫通穴46は、好ましくは、ほぼ外
側リム54および内側フランジ56間に位置する支柱5
8内に設けられている。軸受けハウジング40は、好ま
しくは、ディスク形部分52から内向きに突出したカラ
ー60の形で設けられており、好ましくは、これに補強
リブ62および通気開口64が設けられている。
【0032】次に図6を参照するに、シャフト延長部3
8は、ほぼ円筒形であり、好ましくは、クランクシャフ
ト12のねじ付き部分34に対してねじって着脱させる
ために、それにトルクを加えることができるようにする
工具係合部分66(例えば、向き合った平坦部すなわち
六角頭)を備えている。前述したように、止まり穴44
には、雌ねじ68を設けるなどによって内側にねじが付
けられている。
【0033】図7は、包括的に参照符号70で示される
軸受けプレートおよびステータフレーム結合体を空気圧
縮機10内に使用した例を示している。クランクシャフ
ト12の先端部を回転支持するために、軸受けプレート
およびステータフレーム結合体70をエンドプレート3
6および第3すなわち外側軸受け42と組み合わせて使
用することは必須ではないが、これは好適な組み合わせ
である。しかし、軸受けプレートおよびステータフレー
ム結合体70を単独で使用することもでき、その場合で
も、軸受けプレートおよびステータフレームを個別に必
要な狭い公差に機械加工する必要がないという利点が得
られるであろう。
【0034】軸受けプレートおよびステータフレーム結
合体70を用いるとき、図7に参照符号72で示されて
いるように、クランクシャフト12に当該業界で現在使
用されている長さより延長した追加延長部を設けること
が好ましい。従って、一般的に、単一鋳造品として製造
されるクランクシャフト12は、好ましくは、軸受けプ
レートおよびステータフレーム結合体70を用いるとき
には、延長した長さにする。しかし、図7にオプション
として示されているように、図6に具体的に示されてい
るシャフト延長部38を使用してクランクシャフト12
の長さを延長する場合、軸受けプレートおよびステータ
フレーム結合体70を従来の長さのクランクシャフト1
2に使用することもできる。
【0035】好ましくは、軸受けプレートおよびステー
タフレーム結合体70は、単一鋳造品として製造されて
から、空気圧縮機10に連結するために、またエンドプ
レート36および他の構成部材を取り付けるために必要
な公差に機械加工される。
【0036】次に、特に図8および図9を参照するに、
軸受けプレートおよびステータフレーム結合体70は、
包括的に、円筒形あるいはボウル形のステータフレーム
部分74と、軸受けプレート部分76とを含む。ボウル
形ステータフレーム部分74は、円筒形壁部分78を含
み、それの一端部80がステータ22を収容できるよう
に開放されており、端部壁82が円筒形壁部分78の他
端部を部分的に包囲している。軸受けプレート部分76
は、端部壁82に当接して重なり、それと一体成形され
ている。端部壁82に開口84が形成されて、好ましく
は、突出カラー88の形で設けられた軸受け収容部分8
6によって取り囲まれている。軸受けプレート部分76
は、好ましくは、開口84および軸受け収容部分86の
両方を取り囲む馬蹄形部分90と、この馬蹄形部分90
から半径方向外向きに延出したくさび形部分92とを含
む。
【0037】ラグ48が、開放端部80に隣接した位置
で円筒形壁部分78から半径方向に延出して、ボルト5
0を使用してエンドプレート36を軸受けプレートおよ
びステータフレーム結合体70に固定できるようにして
いる。
【0038】軸受けプレートおよびステータフレーム結
合体70は、空気圧縮機10の従来の軸受けプレート1
6が通常、収容されている場所である、図7に参照符号
94で示されている開放空間に嵌まる寸法である。空気
圧縮機10の従来の内側軸受け14は、軸受けプレート
およびステータフレーム結合体70の内側面に形成され
た軸受け収容部分86内に取り付けられる。
【0039】以上に本発明を多くの特に好適な実施形態
の説明によって開示してきたが、請求項に記載されてい
る本発明の精神すなわち範囲のいずれからも逸脱するこ
となく同等物の様々な代用を行うことができることは、
当該技術分野の専門家には容易に明らかになるであろ
う。それゆえ、本発明は、添付の請求項だけでなく、下
記の項目に記載の概念も、その保護の対象とすることが
できる。 (1) 前記ステータフレームは、ほぼボウル形部材を
有しており、該ほぼボウル形部材は、ほぼ閉じた壁部分
を含み、該壁部分は、ほぼ開放した第1端部と、端部壁
によって少なくとも部分的に閉鎖された第2端部とを有
しており、さらに、前記ほぼボウル形部材の前記端部壁
に形成された開口を有する、請求項12記載の電気モー
タによって駆動される空気圧縮機と組み合わせる改良型
軸受けプレートおよびステータフレーム結合体。 (2) さらに、前記開口を取り囲む軸受け収容部分を
含み、該軸受け収容部分は、前記空気圧縮機の前記回転
軸受けを受け取って位置決めすることができる寸法を有
する、上記(1)項記載の電気モータによって駆動され
る空気圧縮機と組み合わせ改良型軸受けプレートおよび
ステータフレーム結合体。 (3) 前記軸受けプレート部材および前記ステータフ
レーム部材は、単一鋳造品を含む、請求項14記載の電
気モータによって駆動される空気圧縮機。 (4) 前記ステータフレームは、ほぼボウル形部材を
有しており、該ほぼボウル形部材は、ほぼ閉じた壁部分
を含み、該壁部分は、ほぼ開放した第1端部と、端部壁
によって少なくとも部分的に閉鎖された第2端部とを有
しており、さらに、前記ほぼボウル形部材の前記端部壁
に形成された開口を有する、請求項14記載の電気モー
タによって駆動される空気圧縮機。 (5) さらに、前記開口を取り囲む軸受け収容部分を
含み、該軸受け収容部分は、前記回転軸受けを受け取っ
て位置決めすることができる寸法を有する、上記(4)
項記載の電気モータによって駆動される空気圧縮機。 (6) さらに、前記ステータフレーム部材上に設けら
れた少なくとも1つのラグ部材を含む、請求項14記載
の電気モータによって駆動される空気圧縮機。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本明細書に記載されている型式の「3−C
D」型空気圧縮機の簡略斜視図である。
【図2】 当該業界でこれまで使用されていた実際に従
った電気モータを装備した「3−CD」型空気圧縮機の
分解斜視図である。
【図3】 電気モータを装備すると共に、第3すなわち
外側軸受けを設けた「3−CD」型空気圧縮機の分解斜
視図である。
【図4】 エンドプレートの斜視図である。
【図5】 図4のエンドプレートを逆の平面から見た斜
視図である。
【図6】 シャフト延長部の斜視図である。
【図7】 電気モータを装備すると共に、第3すなわち
外側軸受けを設けた、軸受けプレートおよびステータフ
レーム結合体を有する「3−CD」型空気圧縮機の分解
斜視図である。
【図8】 軸受けプレートおよびステータフレーム結合
体の斜視図である。
【図9】 図8の軸受けプレートおよびステータフレー
ム結合体を逆の平面から見た斜視図である。
【符号の説明】
10…空気圧縮機、12…クランクシャフト、14…内
側軸受け、16…軸受けプレート、18…電気モータ、
20…ステータフレーム、22…ステータ、24…ロー
タ、25…ボルト、26…穴、28…内向き突出リップ
(半径方向リップ)、30…ねじ付き止まり穴、32…
エンドナット、34…ねじ部分、36…エンドプレー
ト、38…シャフト延長部、40…軸受けハウジング、
42…第3軸受け(外側軸受け)、44…ねじ付き止ま
り穴、46…貫通穴、48…ラグ、50…ボルト、52
…ディスク形部分、54…外側リム、56…内側フラン
ジ、58…支柱、60…カラー、62…補強リブ、64
…通気開口、66…工具係合部分、70…軸受けプレー
トおよびステータフレーム結合体、72…追加延長部、
74…ボウル形ステータフレーム部分(円筒形ステータ
フレーム部分)、76…軸受けプレート部分、78…円
筒形壁部分、80…一端部、82…端部壁、84…開
口、86…軸受け収容部分、88…突出カラー、90…
馬蹄形部分、92…くさび形部分、94…開放空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ・ヴァーニー アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ノー ス・ハンチングドン、タラ・ドライヴ 1956 (72)発明者 ウォルター・イー・ゴッテル アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、モノ ンガヘラ、ウィリアムズポート・ロード 4619 (72)発明者 ロナルド・ジェイ・シャファー アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ピッ ツバーグ、コリンズ・ロード 2321 (72)発明者 ブライアン・エル・カンケルマン アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ブレ アズヴィル、アールディー、ナンバー2、 ボックス 351 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB06 AC02 CA00 CD01 CD04 CE00 CF06 (54)【発明の名称】 電気モータ駆動空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステータフレーム結合体、電気モータ駆動 空気圧縮機と組み合わせる改良型軸受けプレートおよびステータフレーム結合体、及び、電気モ ータによって駆動される空気圧縮機。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気モータによって駆動される空気圧縮
    機用の軸受けプレートおよびステータフレーム結合体で
    あって、空気圧縮機は、回転軸受けによって回転支持さ
    れたクランクシャフトを含み、前記電気モータは、前記
    クランクシャフトの一部分に取り付けられてそれと共に
    回転可能なロータおよび該ロータをほぼ包囲するステー
    タを有しており、前記回転軸受けを取り付けるための軸
    受けプレートと、前記ステータを内部に取り付けて、前
    記ステータを前記クランクシャフトの前記部分に取り付
    けられた前記ロータと整合させるステータフレームとを
    与えるように、前記空気圧縮内に組み込むことができる
    軸受けプレートおよびステータフレーム結合体におい
    て、 軸受けプレート部材と、 ステータフレーム部材とを含み、 前記軸受けプレート部材および前記ステータフレーム部
    材が、単一の材料部片で一体成形されている軸受けプレ
    ートおよびステータフレーム結合体。
  2. 【請求項2】 前記軸受けプレート部材および前記ステ
    ータフレーム部材は、単一鋳造品を含む、請求項1記載
    の電気モータによって駆動される空気圧縮機用の軸受け
    プレートおよびステータフレーム結合体。
  3. 【請求項3】 前記ステータフレームは、ほぼボウル形
    部材を有しており、 該ほぼボウル形部材は、ほぼ閉じた壁部分を含み、該壁
    部分は、ほぼ開放した第1端部と、端部壁によって少な
    くとも部分的に閉鎖された第2端部とを有する、請求項
    1記載の電気モータによって駆動される空気圧縮機用の
    軸受けプレートおよびステータフレーム結合体。
  4. 【請求項4】 さらに、前記ほぼボウル形部材上に配置
    された少なくとも1つのラグを含む、請求項3記載の電
    気モータによって駆動される空気圧縮機用の軸受けプレ
    ートおよびステータフレーム結合体。
  5. 【請求項5】 前記ボウル形部材の前記壁部分は、前記
    ボウル形部材のほぼ中心軸線に関して軸方向にほぼ対称
    的である、請求項3記載の電気モータによって駆動され
    る空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステータフレー
    ム結合体。
  6. 【請求項6】 さらに、前記ほぼボウル形部材の前記端
    部壁に形成された開口を含む、請求項3記載の電気モー
    タによって駆動される空気圧縮機用の軸受けプレートお
    よびステータフレーム結合体。
  7. 【請求項7】 さらに、前記開口を取り囲む軸受け収容
    部分を含み、該軸受け収容部分は、前記空気圧縮機の前
    記回転軸受けを受け取って位置決めすることができる寸
    法を有する、請求項6記載の電気モータによって駆動さ
    れる空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステータフレ
    ーム結合体。
  8. 【請求項8】 前記軸受け収容部分は、前記端部壁から
    突出して前記開口をほぼ取り囲むカラー部分を含む、請
    求項7記載の電気モータによって駆動される空気圧縮機
    用の軸受けプレートおよびステータフレーム結合体。
  9. 【請求項9】 前記軸受けプレート部材は、前記ボウル
    形部材の前記ほぼ中心軸線にほぼ直角をなして配置され
    た長軸を有する、請求項3記載の電気モータによって駆
    動される空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステータ
    フレーム結合体。
  10. 【請求項10】 前記軸受けプレート部材は、前記ボウ
    ル形部材の前記端部壁にほぼ重なって当接し、それと一
    体成形されている、請求項3記載の電気モータによって
    駆動される空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステー
    タフレーム結合体。
  11. 【請求項11】 前記軸受けプレート部材は、前記端部
    壁に形成された前記開口を少なくとも部分的に取り囲む
    馬蹄形部分と、該馬蹄形部分から外向きに延出したくさ
    び形部分とを含む、請求項6記載の電気モータによって
    駆動される空気圧縮機用の軸受けプレートおよびステー
    タフレーム結合体。
  12. 【請求項12】 ステータフレーム内に収容された電気
    モータによって駆動される、回転軸受けによって回転支
    持されたクランクシャフトを有する空気圧縮機と組み合
    わせるために、 前記回転軸受けを取り付けるための軸受けプレートと、
    前記電気モータを収容してそれを前記クランクシャフト
    と整合させるステータフレームとを与える改良型軸受け
    プレートおよびステータフレーム結合体であって軸受け
    プレート部材と、 ステータフレーム部材とを含み、 前記軸受けプレート部材および前記ステータフレーム部
    材は、単一の材料部片で一体成形されている改良型軸受
    けプレートおよびステータフレーム結合体。
  13. 【請求項13】 さらに、前記ステータフレーム部材上
    に配置された少なくとも1つのラグ部材を含み、 前記軸受けプレート部材および前記ステータフレーム部
    材は、単一鋳造品を含む、請求項12記載の電気モータ
    によって駆動される空気圧縮機と組み合わせる改良型軸
    受けプレートおよびステータフレーム結合体。
  14. 【請求項14】 電気モータによって駆動される空気圧
    縮機であって、 内部にピストンを取り付けた少なくとも1つの空気圧縮
    シリンダと、 該ピストンを前記少なくとも1つの空気圧縮シリンダ内
    で往復動式に駆動するクランクシャフトと、 前記クランクシャフトを位置決めして回転移動可能に支
    持する回転軸受けと、 前記クランクシャフトに取り付けられたロータと、該ロ
    ータを包囲するステータとを含む電気モータと、 前記回転軸受けを位置決めして支持すると共に、前記ス
    テータを収容してそれを前記クランクシャフトに対して
    整合させる軸受けプレートおよびステータフレーム結合
    体とを含み、 該軸受けプレートおよびステータフレーム結合体は、 軸受けプレート部材と、 ステータフレーム部材とを含み、 前記軸受けプレート部材および前記ステータフレーム部
    材が、単一の材料部片で一体成形されている空気圧縮
    機。
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