JP2002121360A - 多層プリント配線板用層間絶縁樹脂組成物 - Google Patents

多層プリント配線板用層間絶縁樹脂組成物

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JP2002121360A JP2000317822A JP2000317822A JP2002121360A JP 2002121360 A JP2002121360 A JP 2002121360A JP 2000317822 A JP2000317822 A JP 2000317822A JP 2000317822 A JP2000317822 A JP 2000317822A JP 2002121360 A JP2002121360 A JP 2002121360A
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epoxy
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Toyoaki Kishi
豊昭 岸
Sei Nakamichi
聖 中道
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UVレーザー加工時にエネルギーを小さくし
て、加工性を向上させ、BVH周辺のクラックを減少さ
せること。 【解決手段】 熱可塑性樹脂及びまたは熱硬化性樹脂に
紫外線吸収剤を配合してなることを特徴とする、多層プ
リント配線板用層間絶縁樹脂組成物であり、熱可塑性樹
脂及びまたは熱硬化性樹脂は、重量平均分子量1000
0以上のエポキシ樹脂及び又はフェノキシ樹脂(a)
と、エポキシ当量が1000以下のエポキシ樹脂(b)
であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層積層後、UVレ
ーザーにて層間樹脂に容易にブラインドバイアホール
(以下、BVHと記述する)を形成できるエポキシ樹脂
系層間絶縁樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層プリント配線板を製造する場
合、回路が形成された内層回路基板上に、銅箔上に樹脂
をコーティングした銅箔付き絶縁シートと呼ばれるもの
を1枚重ね、熱版プレスにて加圧一体成形してレーザー
加工にて絶縁層にBVHを形成する方法が採用されてい
る。そこで、レーザー加工に関し、炭酸ガスレーザーで
は問題ないもののUVレーザーではもともとエポキシ樹
脂には紫外線の波長の吸収帯が少なく加工に多くのショ
ット数を要し、多くのエネルギーを必要とする。それに
より樹脂へのダメージが大きく、絶縁層にクラックが発
生したり、内層銅箔ランドのえぐれや、ランド下のクラ
ックが発生したりする場合がある。
【0003】そこで、これらの問題を解決するためには
レーザーの条件を最適化する方法があるが許容幅が狭い
という問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、問題とな
るUVレーザー加工時にエネルギーの吸収効率を大きく
して、照射するレーザーのエネルギーを小さくすること
により加工性を向上させ、BVH周辺のクラックを減少
させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
及びまたは熱硬化性樹脂に紫外線吸収剤を配合してなる
ことを特徴とする、多層プリント配線板用層間絶縁樹脂
組成物に関するものである。紫外線吸収剤は添加型紫外
線吸収剤及び/又は反応型紫外線吸収剤が使用される。
本発明の樹脂組成物は、通常、銅箔又はキャリアフィル
ムに塗布したシート状物にて使用される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる熱可塑性樹脂
及びまたは熱硬化性樹脂について、熱可塑性樹脂として
は、フェノキシ樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポ
リサルフォン樹脂が耐熱性と可撓性を併せ持つので、好
ましく使用され、熱硬化性樹脂としては、耐熱性、電気
絶縁性の良好なエポキシ樹脂が一般的に使用される。エ
ポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂などがあげられるが、柔軟性や密着性の点から、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂が好ましい。また、耐粘性を付与するために臭
素化した樹脂も使用される。
【0007】この中で、重量平均分子量10000以上
のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂(a)及びエポキ
シ当量が1000以下のエポキシ樹脂(b)を併用して
用いるのが好ましい。重量平均分子量10000以上の
エポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂(a)は、成形時の
樹脂流れを小さくし、絶縁層の厚みを維持すること、お
よび組成物に可撓性を付与するものである。エポキシ当
量が1000以下のエポキシ樹脂(b)は、前記エポキ
シ樹脂またはフェノキシ樹脂(a)の欠点である可撓性
が大きいこと、高粘度で、作業性がよくないことを改善
するために好ましく配合されるものである。すなわち、
重量平均分子量10000以上のエポキシ樹脂またはフ
ェノキシ樹脂(a)にエポキシ当量が1000以下のエ
ポキシ樹脂(b)を併用することにより内層回路の凹凸
を埋め込むための適切なフロー量を確保することができ
る。使用するエポキシ樹脂(b)は、混合した樹脂組成
物の軟化点が60〜90℃の範囲であれば種類及び量は
問わないが、樹脂全体に対して、10〜50重量%が好
ましい。10%未満であると成形時の流れを小さくなる
及び耐熱性が低下する傾向がある。50重量%を越える
と成形後の厚みの確保が困難となり、また外層回路の平
滑性が劣る傾向がある。具体的には、銅箔またはキャリ
アフイルムに塗布するときの作業性等を考慮すれば、エ
ポキシ当量200〜450程度のものを使用するのが適
当である。但し、常温で液状であるエポキシ樹脂を多く
配合すると乾燥後にべとつきが残り絶縁樹脂層から液状
エポキシ樹脂のシミ出しがおこることがあり、そのため
液状のエポキシ樹脂配合量としては通常10〜40重量
%が好ましい。
【0008】重量平均分子量10000以上のエポキシ
樹脂又はフェノキシ樹脂(a)の割合は樹脂全体に対し
て50〜90重量%が好ましい。50重量%より少ない
と、多層成形時、粘度が低下してしまい流れのない樹脂
としての機能を保持することができず、従って成形後の
絶縁樹脂層の厚みの確保ができなくなり、また、外層回
路の平滑性が劣るようになる。一方、90重量%より多
いと、粘度が高くなりすぎ、銅箔またはキャリアフイル
ムへの塗布が容易でなく、従って、所定厚みを保つこと
が困難となり、積層時に内層回路の埋め込み性に劣り積
層ボイドが発生しやすく、耐熱性が不十分となる傾向が
ある。重量平均分子量10000以上のエポキシ樹脂又
はフェノキシ樹脂(a)は、難燃化のために、臭素含有
率20重量%以上に臭素化することが好ましい。臭素含
有率が20重量%未満であると、配合するエポキシ当量
1000以下のエポキシ樹脂の種類によっては得られた
多層プリント配線板が難燃性V−0を達成することが難
しくなるからである。エポキシ当量1000以下のエポ
キシ樹脂(b)についても、臭素化したものを使用すれ
ば、多層プリント配線板の難燃化がより効果的に行われ
る。
【0009】本発明に用いる硬化剤としては、アミン化
合物、イミダゾール化合物、酸無水物など、特に限定さ
れるものではないが、イミダゾール化合物、あるいはイ
ミダゾール化合物とジシアンジアミドの併用が、配合量
が少なくてもエポキシ樹脂を十分に硬化させることがで
き、臭素化エポキシ樹脂を使用した場合その難燃性を発
揮できるので好ましいものである。イミダゾール化合物
は、融点130℃以上の常温で固形であり、エポキシ樹
脂への溶解性が小さく、150℃以上の高温になって、
エポキシ樹脂と速やかに反応する物が特に好ましい。具
体的には2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダ
ゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、ビス
(2−エチル−4−メチル−イミダゾール)、2−フェ
ニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダ
ゾール、あるいは、トリアジン付加型イミダゾール等が
ある。これらのイミダゾールは微粉末としてエポキシ樹
脂ワニス中に均一に分散される。エポキシ樹脂との相溶
性が小さいので、常温〜100℃では反応が進行せず、
従って保存安定性を良好に保つことができる。
【0010】かかるイミダゾール化合物を使用した場
合、イミダゾール化合物の単独使用では、その配合割合
はエポキシ樹脂(b)に対して5〜10重量%が好まし
い。5重量%未満では架橋が小さく耐熱性が不十分とな
り、10重量%より多くても特性は改善されず、樹脂の
保存性が低下することとなる。また、イミダゾール化合
物とジシアンジアミドとの併用の場合は、ジシアンジア
ミドの反応潜在性を保ちつつ150℃以上の高温になっ
てイミダゾール化合物が反応する際に同時にイミダゾー
ル化合物の触媒作用によりジシアンジアミドをエポキシ
樹脂と反応させることができる。この場合、イミダゾー
ル化合物の配合割合はエポキシ樹脂(b)に対して0.
1〜0.5重量%が好ましく、0.1重量%未満では架
橋が小さく耐熱性が不十分となり、0.5重量%より多
くても特性は改善されず、樹脂の保存性が低下すること
となる。ジシアンジアミドの配合割合はエポキシ樹脂
(b)に対して、0.5〜0.8当量が好ましい。0.
5当量未満では架橋が小さく耐熱性が不十分となり、
0.8当量より多くても特性は改善されず、吸湿性や吸
湿耐熱性が低下するようになる。
【0011】本発明に用いられる紫外線吸収剤としては
添加型と反応型がある。本発明において、紫外線吸収剤
は、多層プリント配線板のBVH形成時において、 B
VH周辺のクラックを防止する目的で添加される。添加
型紫外線吸収剤としては、ヒドロキシベンゾフェノン
類、ヒドロキシベンゾエート類、ベンゾトリアゾール
類、シアノアクリレート類等が挙げられ、いずれも使用
可能であるがる。また反応型紫外線吸収剤としては、ト
リスヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、テトラ
キスヒドロキシフェニルエタン型エポキシ樹脂やポリイ
ミド樹脂等が挙げられる。添加型紫外線吸収剤は樹脂組
成物全体に対して0.5%〜2.5%が好ましい。0.
5%を下回ると絶縁層の紫外線吸収率が小さくBVH周
辺のクラックを防止する効果が十分でない。一方、2.
5%を上回ると添加型紫外線吸収剤が分離し、吸湿半田
耐熱性や耐薬品性が低下することがある。反応型紫外線
吸収剤は樹脂組成物全体に対して0.5%〜5.0%が
好ましい。0.5%を下回ると添加型と同様に絶縁層の
紫外線吸収率が小さくBVH周辺のクラックを防止する
効果が十分でない。一方、5.0%を上回ると反応型紫
外線吸収剤が樹脂骨格内に取り込まれ樹脂の特性が変化
してくるため好ましくない。
【0012】本発明において、線膨張率、耐熱性、耐燃
性などの向上のために、無機フィラーを配合することが
できる。配合量は、樹脂組成物全体に対して40重量%
以下が好ましい。40重量%より多く配合すると、樹脂
組成物をワニス化したとき粘度が高くなり銅箔に樹脂を
塗布することが困難になる。また、成形時の樹脂のフロ
ーが小さくなり、内層回路間への埋込性が低下するよう
になる。無機フィラーとしては、例えば、溶融シリカ、
結晶性シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
アルミナ、クレー、硫酸バリウム、マイカ、タルク、ホ
ワイトカーボン、Eガラス微粉末などが挙げられる。こ
れらの中でも、溶融シリカ、硫酸バリウム、が耐熱性を
維持しつつ塗工が容易であるので好ましい。
【0013】本発明では、銅箔や内層回路基板との密着
力を高めたり、耐湿性を向上させるために、更にエポキ
シシラン等のシランカップリング剤あるいはチタネート
系カップリング剤、ボイドを防ぐための消泡剤、あるい
は液状又は微粉末タイプの難燃剤の添加も可能である。
【0014】本発明の多層プリント配線用層間絶縁樹脂
組成物を銅箔又はキャリアフィルム上に塗布する場合、
1層のみ塗布してもよく、2層以上塗布することもでき
る。銅箔又はキャリアフィルム上に2層以上塗布する場
合、樹脂組成物を塗布し乾燥する工程を繰り返すことと
なるが、樹脂組成物として重量平均分子量10000以
上のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂(a)及びエポ
キシ当量が1000以下のエポキシ樹脂(b)を併用す
ると、乾燥工程が複数回繰り返され樹脂が受ける熱量が
増加しても、樹脂がほぼ未硬化の状態で残るため、樹脂
層を重ねて塗布することが可能である。また銅箔又はキ
ャリアフィルムにフローが小さい樹脂をコートし、その
後フローを長い目に調整した樹脂を塗布して各層の樹脂
にそれぞれ異なる機能性を持たせることも可能である。
かかる2層以上塗布した場合においても、プレス成形時
に150℃以上に加熱すると、エポキシ樹脂と硬化剤が
反応し、実質的に均一な硬化物が得られる。
【0015】本発明の多層プリント配線板用絶縁樹脂組
成物を銅箔へ塗布するために使用する溶剤としては、接
着剤を銅箔に塗布し80〜130℃で乾燥した後におい
て、接着剤中に残らないものを選択する必要がある。例
えば、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシ
レン、n−ヘキサン、メタノール、エタノール、メチル
セルソルブ、エチルセルソルブ、メトキシプロパノー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、シクロ
ヘキサノン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが用い
られる。
【0016】銅箔に樹脂組成物に塗布した絶縁樹脂付き
銅箔は、樹脂組成物を溶剤に所定の濃度で溶解した樹脂
ワニスを銅箔のアンカー面に塗工した後、揮発成分が樹
脂組成物に対して通常2.0重量%以下になるよう80
〜130℃にて乾燥する。必要により同様にして2層目
以上を塗布する。前記揮発成分は0.5〜2.0重量%
が好ましい。また塗布される1層当たりの樹脂厚みは1
5〜120μmが好ましい。15μmより薄いと均一に
塗布することが困難であり、乾燥過剰となりやすくな
る。120μmより厚いと樹脂中の揮発成分を2.0%
にすることが困難となる。このように塗布することによ
り、厚さのばらつきがなく樹脂のタックフリー性、保存
安定性、引き剥がし強さ等の性能の優れた絶縁樹脂付き
銅箔を得ることができる。
【0017】この絶縁樹脂付き銅箔は、通常の真空プレ
スにより内層回路基板に重ね加熱加圧し硬化させること
により、容易にUVレーザーによりBVHを形成しうる
多層プリント配線板を成形することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。以下
において、「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及
び「重量%」を示す。 <実施例1>臭素化フェノキシ樹脂(臭素化率25%、
平均分子量30000)100部とビスフェノールF型
エポキシ樹脂(エポキシ当量175、大日本インキ化学
(株)製 エピクロン830)40部とをキシレン、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、MEKの混合
溶剤に攪拌・溶解し、そこへ硬化剤として2−フェニル
−4−メチル−5−メトキシイミダゾール3重量部、チ
タネート系カップリング剤(味の素(株)製 KR−4
6B)0.2重量部、硫酸バリウム20部を添加し、添
加型紫外線吸収剤としてスミソーブ300(住友化学
製、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系)を樹脂
分に対して0.1重量%添加し、銅箔側(1層目)樹脂
ワニスを作製した。さらに臭素化フェノキシ樹脂(臭素
化率25%、平均分子量30000)100重量部(以
下、配合量は全て重量部を表す)とビスフェノールF型
エポキシ樹脂(エポキシ当量175、大日本インキ化学
(株)製 エピクロン830)40部、エポキシ当量4
50の固形ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ
当量450、油化シェル(株)製 エピコート100
1)60部とをキシレン、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、MEKの混合溶剤に攪拌・溶解し、そこ
へ硬化剤として2−フェニル−4−メチル−5−メトキ
シイミダゾール3重量部、チタネート系カップリング剤
(味の素(株)製 KR−46B)0.2重量部、硫酸
バリウム20部を添加し、添加型紫外線吸収剤としてス
ミソーブ300を他の成分(ただし、溶剤を除く)の合
計量に対し0.1%添加して樹脂面側(2層目)樹脂ワ
ニスを作製した。
【0019】前記絶縁樹脂ワニスを厚さ18μmの銅箔
(1)のアンカー面に1層目乾燥樹脂厚40ミクロン、
2層目乾燥樹脂厚40ミクロンとなるようコンマコータ
ーにて2層塗工して乾燥全樹脂厚80μmの絶縁樹脂付
き銅箔を得た。
【0020】更に、基材厚0.1mm、銅箔厚12μm
のガラスエポキシ両面銅張積層板をパターン加工してラ
ンド径0.3mm、ランドピッチ1mmの内層回路板を
得た。銅箔表面を黒化処理した後、上記絶縁樹脂付き銅
箔を両面にセットした。
【0021】セットされた製品を製品間に1.6mmス
テンレス製鏡面板を挟み、1段に15セット投入し、昇
温3℃〜10℃/分、圧力10〜30Kg/cm2 、真
空度−760〜−730mmHgの条件で、真空プレス
を用いて製品温度150℃、15分以上確保して加熱成
形し、最外層にレーザー加工可能な絶縁樹脂層を有する
多層プリント配線板を作製した。
【0022】<実施例2>樹脂に、添加型紫外線吸収剤
としてスミソーブ300を他の成分(ただし、溶剤を除
く)の合計量に対し0.5%添加した以外は実施例1と
同様にして多層プリント配線板を作製した。
【0023】<実施例3>樹脂に、添加型紫外線吸収剤
としてスミソーブ300を他の成分(ただし、溶剤を除
く)の合計量に対し2.0%添加した以外は実施例1と
同様にして多層プリント配線板を作製した。
【0024】<実施例4>樹脂に、反応型紫外線吸収剤
として4官能エポキシ樹脂(油化シェル社製エピコート
1131、テトラキスヒドロキシフェニルエタン型エポ
キシ樹脂)を他の成分(ただし、溶剤を除く)の合計量
に対し0.1%添加した以外は実施例1と同様にして多
層プリント配線板を作製した。
【0025】<実施例5>樹脂に、反応型紫外線吸収剤
として4官能エポキシ樹脂(油化シェル社製エピコート
1131)を他の成分(ただし、溶剤を除く)の合計量
に対し0.5%添加した以外は実施例1と同様にして多
層プリント配線板を作製した。
【0026】<実施例6>樹脂に、反応型紫外線吸収剤
として4官能エポキシ樹脂(油化シェル社製エピコート
1131)を他の成分(ただし、溶剤を除く)の合計量
に対し2.0%添加した以外は実施例1と同様にして多
層プリント配線板を作製した。
【0027】<実施例7>樹脂に、反応型紫外線吸収剤
として4官能エポキシ樹脂(油化シェル社製エピコート
1031、)を他の成分(ただし、溶剤を除く)の合計
量に対し4.0%添加した以外は実施例1と同様にして
多層プリント配線板を作製した。
【0028】<比較例1>樹脂に、紫外線吸収剤を添加
しないこと以外は実施例1と同様にして多層プリント配
線板を作製した。
【0029】得られた多層プリント配線板について、B
VH形成時のUVレーザーショット数、ランド下におけ
るクラック発生数、吸湿半田耐熱性、ガラス転移温度
(Tg)を表1及び表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】(試験・測定方法) 内層回路板試験片:FR−4基板、厚み0.4mm、内
層銅箔厚12μm、ランド径0.3mm、ランドピッチ
1mm 1.レーザーショット数:以下の条件にてレーザーを照
射し、BVHが形成されるまでのショット数を求めた。 三菱電機社製UVレーザー パルス周波数:5kHz パルスエネルギー:0.04mJ 2.クラック発生数:クロスセクションにより観察(1
00穴中のクラック発生数) 3.吸湿半田耐熱性:プレッシャークッカー125℃
1.3気圧 2時間処理後、260℃半田浴に20秒浸
漬し、膨れの有無を観察した。 4.ガラス転移温度:DMAにて測定、昇温速度5℃/
分、200℃まで昇温
【0033】
【発明の効果】本発明の多層プリント配線板用層間絶縁
樹脂組成物を用いることにより、通常の真空プレスによ
り内層回路基板に重ね加熱加圧成形することにより、U
Vレーザーで加工形成したBVHを有する多層プリント
配線板を容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 T Fターム(参考) 4J002 AA011 AA021 CD051 CD052 CD061 CD062 CD073 CH081 CM043 CN031 EE036 EH076 EH146 EU176 FD053 FD056 GQ01 5E346 CC08 CC09 EE02 EE06 EE07 GG02 HH33 5G305 AA06 AA11 AB36 BA09 BA26 CA15 CD09 CD20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂及びまたは熱硬化性樹脂に
    紫外線吸収剤を配合してなることを特徴とする、多層プ
    リント配線板用層間絶縁樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収剤が添加型紫外線吸収剤及び
    /又は反応型紫外線吸収剤であることを特徴とする請求
    項1記載の層間絶縁樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂及びまたは熱硬化性樹脂
    が、重量平均分子量10000以上のエポキシ樹脂及び
    又はフェノキシ樹脂(a)と、エポキシ当量が1000
    以下のエポキシ樹脂(b)である請求項1又は2記載の
    層間絶縁樹脂組成物。
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