JP2002120849A - 自立袋 - Google Patents

自立袋

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JP2002120849A
JP2002120849A JP2000317151A JP2000317151A JP2002120849A JP 2002120849 A JP2002120849 A JP 2002120849A JP 2000317151 A JP2000317151 A JP 2000317151A JP 2000317151 A JP2000317151 A JP 2000317151A JP 2002120849 A JP2002120849 A JP 2002120849A
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JP
Japan
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layer
self
heat
film
layers
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JP2000317151A
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English (en)
Inventor
Hideya Suzuki
英哉 鈴木
Yoshinori Inagawa
義則 稲川
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な材料構成により、しかも膜厚を増すこ
とに依存することなく、自立袋の剛性、バリア性、強度
を向上すること。 【解決手段】 自立袋の熱接着性フィルム12として、
接着剤層を介さないで積層された積層構造からなり、少
なくとも一層(HDPE層23A)の密度を他の層(L
LDPE層21A、22A)の密度と異にしてなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自立袋に関する。
【0002】
【従来の技術】自立袋として、袋表面を構成するベース
フィルムたる例えばナイロン膜(ONy膜)に接着剤層
を介して、例えば直鎖低密度ポリエチレン膜(LLDP
E膜)からなる熱接着性フィルムを積膜した積膜体(O
Ny/LLDPEとして表わす)が用いられている。
【0003】ところが、従来の自立袋(ONy/LLD
PE)は、剛性が不足して自立性が悪い(外観が悪い、
しわを生じやすい)ため、これの改善として、LLDP
Eの厚みを増したり、実開平7-40478号公報に記載の如
く、ポリエステルフィルム(PET膜)等を袋の側面に
貼るものがある。
【0004】また、従来の自立袋(ONy/LLDP
E)は、バリア性がなく、内容物の水分揮散が多いた
め、これの改善として、特開2000-167972号公報に記載
の如く、積膜体の中間膜としてAl箔、シリカ蒸着フィ
ルム、金属酸化物蒸着フィルム等を追加したものがあ
る。
【0005】また、従来の自立袋(ONy/LLDP
E)は、突刺し強度が弱いため、これの改善として、袋
表面を構成するONy膜の厚みを増したり、耐衝撃グレ
ードの強化を図ったものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の自立袋では、L
LDPE膜等の材料由来の物性と、積膜体を構成する膜
厚効果等に基づく剛性、バリア性、強度しか得られなか
った。
【0007】本発明の課題は、簡易な材料構成により、
しかも膜厚を増すことに依存することなく、自立袋の剛
性、バリア性、強度を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱接着性フィ
ルムを有する自立袋であって、熱接着性フィルムが、接
着剤層を介さないで積層された積層構造からなり、少な
くても一層の密度を他の層の密度と異にしてなるように
したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の自立袋は、図1に示した
ベースフィルム11と熱接着性フィルム12を接着剤層
13を介して積膜した積膜体10を用い、例えば相対す
る2枚の積膜体10のシール部(不図示)でそれらの熱
接着性フィルム12、12を熱接着することにて構成さ
れる。内容物として、界面活性剤、溶剤を含む、食器用
洗剤、柔軟剤、衣料用洗剤、住宅用洗剤等がある。例え
ば、濃縮食器用洗剤では、45%の界面活性剤を含む。
【0010】ベースフィルム11は、耐熱性、印刷適性
の良い例えばONy膜11A、又はPET膜等にて構成
できる。熱接着性フィルム12は、表裏の熱接着層2
1、22を熱接着性やESCR性(耐環境応力亀裂性)
の良い例えばLLDPE層21A、22A、又は低密度
ポリエチレン層(LDPE層)等にて構成し、熱接着層
21、22の内層たる中間層を熱接着層21、22より
高密度をなし、高剛性、高バリア性、高強度の例えば高
密度ポリエチレン層(HDPE層)23A等からなる高
密度層23にて構成し、それらの熱接着層21(LLD
PE層21A)、高密度層23(HDPE層23A)、
熱接着層22(LLDPE層22A)の全層を接着剤層
を介することのないように共押し出しして互いに熱分離
しない一膜をなすものに積層した。本実施形態の積膜体
10は、例えばONy/LLDPE・HDPE・LLD
PEとして表記するものとする(/は接着剤層を介した
膜間、・は接着剤層を介さない層間を示す)。
【0011】表1に、本発明品たるONy/LLDPE
・HDPE・LLDPEと、従来品たるONy/LLD
PEの特性を示す。両者の全厚みを同一としながら、剛
性(引張弾性率)、透湿度(バリア性)、突刺し強度の
点で、本発明品が優れることが認められる。
【0012】
【表1】
【0013】本実施形態によれば、以下の作用がある。 熱接着性フィルム12を接着剤層を介さないで積層し
た一膜からなるものとし、熱接着層21、22(LLD
PE層21A、22A)より内層の一層(HDPE層2
3A)を他の層よりも高密度化した。従って、熱接着性
フィルム12に基本的に必要とされる熱接着性と、自立
袋のESCR性は熱接着層21、22(LLDPE層2
1A、22A)により確保し、かつ自立袋の剛性、バリ
ア性、強度は高密度層23(HDPE層23A)により
確保できる。これにより、簡易な材料構成により、しか
も膜厚を増すことに依存することなく、自立袋の剛性、
バリア性、強度を向上できる。
【0014】熱接着性フィルム12は接着剤層を介さ
ない積層体であるから、熱接着時(通常は材料の融点以
上で200℃以下)に熱接着層21、22(LLDPE層
21A、22A)と高密度層23(HDPE層23A)
の層間で熱分離することがないし、また高融点、高剛性
の高密度層23(HDPE層23A)を中間層としてい
るので、自立袋に設けた熱シール部の膜厚保持と強度低
下を防止できる。
【0015】袋表面のベースフィルム11に接着剤層
13を介して熱接着性フィルム12を積膜した積膜体に
より自立袋を構成し、熱接着性フィルム12にバリア層
たる高密度層23を確保したから内容物の溶剤や界面活
性剤が熱接着性フィルム12とベースフィルム11との
間の接着剤層13へ浸透するのを防止し、熱接着性フィ
ルム12とベースフィルム11の接着強度の低下やそれ
らの膜間の剥離を防止する。即ち、熱接着性フィルム1
2は内容物と直接接する部分をESCR性の良いLLD
PE層21Aとし、中間層をバリア性の良いHDPE層
23Aとした(図1)。従来例では、べースフィルム
(ONy膜)aと熱接着性フィルム(LDPE膜)bと
バリア膜(Al箔)cの3膜を接着剤層d、eを介して
その順に積膜した自立袋では、内容物の溶剤や界面活性
剤が熱接着性フィルムbを浸透して接着剤層eに到達
し、熱接着性フィルムbとバリア膜cの接着強度の低下
やそれらの膜間の剥離を招いていた(図2)。
【0016】熱接着性フィルム12をポリオレフィン
系フィルム同士であるLLDPE層21A、22AとH
DPE層23Aの組合せにより構成したから、共押し出
しによる製膜適性が良いし、層間の親和性も良く、生産
性を向上できる。
【0017】尚、本発明の熱接着性フィルムからなる自
立袋は、界面活性剤0.1〜50%又は溶剤0.1〜50%の少な
くとも1種以上を成分とする内容物を入れて製品とした
自立袋に用いて好適である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡易な材
料構成により、しかも膜厚を増すことに依存することな
く、自立袋の剛性、バリア性、強度を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による自立袋の積膜構造を示す模
式図である。
【図2】図2は従来例による自立袋の積膜構造を示す模
式図である。
【符号の説明】
12 熱接着性フィルム 21、22 熱接着層 21A、22A LLDPE層 23 高密度層 23A HDPE層
フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AB30 BA27 BA28 BB03 EA07 FA03 4F100 AK01A AK01B AK05B AK06A AK06C AK42 AK48 AK63A AK63C BA02 BA03 BA06 BA07 BA10A BA10C BA26 CA18 EC03A EH20 EH202 JA13A JA13B JB16A JB16B JD02 JD04 JK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱接着性フィルムを有する自立袋であっ
    て、 熱接着性フィルムが、接着剤層を介さないで積層された
    積層構造からなり、少なくとも一層の密度を他の層の密
    度と異にしてなる自立袋。
  2. 【請求項2】 前記熱接着性フィルムが熱接着層より内
    層の少なくとも一層に、熱接着層の密度より高い密度の
    層を設けた請求項1記載の自立袋。
  3. 【請求項3】 前記熱接着性フィルムの全層が互いに熱
    分離しない一膜をなすように積層された請求項1又は2
    記載の自立袋。
  4. 【請求項4】 前記熱接着性フィルムが表裏の層に直鎖
    低密度ポリエチレン又は低密度ポリエチレンからなる層
    を配し、中間層に高密度ポリエチレンからなる層を配し
    た請求項1〜3のいずれかに記載の自立袋。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれかに記載の熱
    接着性フィルムからなる自立袋に界面活性剤又は溶剤の
    少なくとも1種以上を成分とした内容物を入れた自立袋
    製品。
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Effective date: 20031216