JP2002120507A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

駆動車輪用軸受装置

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JP2002120507A
JP2002120507A JP2000315519A JP2000315519A JP2002120507A JP 2002120507 A JP2002120507 A JP 2002120507A JP 2000315519 A JP2000315519 A JP 2000315519A JP 2000315519 A JP2000315519 A JP 2000315519A JP 2002120507 A JP2002120507 A JP 2002120507A
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wheel
hub wheel
bearing device
joint
outer ring
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JP2000315519A
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Hideji Tajima
英児 田島
Shigeaki Fukushima
茂明 福島
Akira Torii
晃 鳥居
Akira Sera
昌 世良
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手外輪の軸端を加締めてハブ輪に固定する
加締め構造であっても、その加締めによりハブ輪の車輪
取付フランジの振れ発生を抑制することにある。 【解決手段】 ハブ輪1、等速自在継手2および複列の
軸受部3をユニット化し、軸受部3の複列の軌道面7,
8のうち、少なくとも一方の軌道面7および車輪取付フ
ランジ9をハブ輪1に形成し、前記等速自在継手2の継
手外輪14の軸部20を前記ハブ輪1にセレーション部
21,22を介して内嵌した駆動車輪用軸受装置におい
て、前記ハブ輪1の車輪取付フランジ側端部に別体のパ
イロットリング37を嵌合させ、前記ハブ輪1およびパ
イロットリング37と継手外輪14とを加締めにより固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動車輪用軸受装置
に関し、詳しくは、自動車の駆動車輪を車体に回転自在
に支持する駆動車輪用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の駆動車輪用軸受装置には、その
用途に応じて種々の形式のものが提案されている。例え
ば、図6に示す駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1、等速
自在継手2および複列の軸受部3をユニット化したもの
で、ハブ輪1、複列の転動体4,5、外輪6および等速
自在継手2を主要な構成要素としている。
【0003】前記ハブ輪1は、その外周面にアウトボー
ド側の軌道面7が形成されると共に、車輪(図示せず)
を取り付けるための車輪取付フランジ9を備えている。
この車輪取付フランジ9の円周方向等間隔に、ホイール
ディスクを固定するためのハブボルト(図示せず)が植
設されている。このハブ輪1のアウトボード側端部に
は、ホイール案内部10およびブレーキ案内部11を有
するパイロット部12が一体的に形成されている。
【0004】等速自在継手2は、ドライブシャフト(図
示せず)の一端に設けられ、内周面にトラック溝13が
形成された継手外輪14と、その継手外輪14のトラッ
ク溝13と対向するトラック溝が外周面に形成された継
手内輪(図示せず)と、前記継手外輪14のトラック溝
と継手内輪のトラック溝との間に組み込まれたボール
(図示せず)と、継手外輪14と継手内輪間に介在して
ボールを支持する保持器(図示せず)とからなる。
【0005】前記継手外輪14は、継手内輪、ボールお
よび保持器を収容したマウス部19と、そのマウス部1
9から軸方向に一体的に延び、外周面にセレーション部
21が形成された軸部20を有する。この軸部20をハ
ブ輪1の貫通孔に挿入し、前記軸部20の外周面および
貫通孔の内周面に形成されたセレーション部21,22
により両者を嵌合させることによりトルク伝達可能とし
ている。この継手外輪14の軸端を塑性変形によりハブ
輪1のアウトボード側端部に加締め、その加締め部23
により継手外輪14をハブ輪1に固定して一体化してい
る。
【0006】ハブ輪1の外周面に形成されたアウトボー
ド側の軌道面7と、継手外輪14の肩部24の外周面に
形成されたインボード側の軌道面8とで複列の軌道面
7,8を構成する。このハブ輪1のインボード側軸方向
から挿入される等速自在継手2の継手外輪14をハブ輪
1に加締めることにより、ハブ輪1のインボード側端部
に継手外輪14の肩部24を突き合わせ、これにより予
圧管理を行っている。
【0007】外輪6は、内周面に前記ハブ輪1および継
手外輪14の軌道面7,8と対向する軌道面25,26
が形成され、車体(図示せず)に取り付けるための車体
取付フランジ27を備えている。この車体取付フランジ
27は、車体の懸架装置から延びるナックル(図示せ
ず)にボルトで固定されている。
【0008】軸受部3は、複列のアンギュラ玉軸受構造
で、ハブ輪1および継手外輪14の外周面に形成された
軌道面7,8と外輪6の内周面に形成された軌道面2
5,26との間に転動体4,5を介在させ、各列の転動
体4,5を保持器28,29により円周方向等間隔に支
持した構造を有する。
【0009】軸受部3の両端開口部には、外輪6とハブ
輪1および継手外輪14との環状空間を密封する一対の
シール30,31が外輪6の端部内径に嵌合され、内部
に充填されたグリースの漏洩ならびに外部からの水や異
物の侵入を防止するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
駆動車輪用軸受装置では、ハブ輪1は、そのインボード
側端部の内径に形成された円筒部32により芯出しされ
ることにより、ハブ輪1と継手外輪14との同軸度を確
保するようにしている。
【0011】しかしながら、この駆動車輪用軸受装置の
構造では、継手外輪14の軸端を塑性変形によりハブ輪
1のアウトボード側端部に加締め、その加締め部23に
より継手外輪14をハブ輪1に固定して一体化している
ため、その加締め時にハブ輪1の車輪取付フランジ9の
振れが生じる。このフランジ面34の振れが発生する
と、そのハブ輪1の車輪取付フランジ9に装着されるブ
レーキロータに面振れ(軸方向振れ)が生じ、自動車の
高速走行からのブレーキ時の振動の原因となったり、ブ
レーキロータの偏摩耗やブレーキジャダーの問題が発生
する。
【0012】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、継手外輪の軸
端を加締めてハブ輪に固定する加締め構造であっても、
その加締めによりハブ輪の車輪取付フランジの振れ発生
を抑制し、ハブ輪に加わるモーメント荷重が軸端の加締
め部に集約することを軽減し得る駆動車輪用軸受装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、ハブ輪、等速自在継手
および複列の軸受部をユニット化し、軸受部の複列の軌
道面のうち、少なくとも一方の軌道面および車輪取付フ
ランジをハブ輪に形成し、前記等速自在継手の継手外輪
の軸部を前記ハブ輪にトルク伝達手段、例えばセレーシ
ョン部(請求項3)を介して内嵌した駆動車輪用軸受装
置において、前記ハブ輪の車輪取付フランジ側端部に、
ホイールおよびブレーキ案内部を有する別体のパイロッ
ト部材を嵌合させ、前記ハブ輪およびパイロット部材と
継手外輪とを加締めにより固定したことを特徴とする
(請求項1)。このハブ輪、パイロット部材および継手
外輪は、前記継手外輪の軸端をパイロット部材に加締め
てハブ輪およびパイロット部材と一体化することにより
固定される(請求項4)。
【0014】なお、請求項2に記載した発明のように前
記軸受部の複列の軌道面のうち、他方の軌道面を等速自
在継手の継手外輪に直接形成した構造を有する駆動車輪
用軸受装置にも適用可能である。また、請求項8に記載
した発明のように前記継手外輪の軸部とマウス部とをト
ルク伝達可能に、かつ、着脱自在に構成することも可能
であり、その場合、前記軸受部の複列の軌道面のうち、
他方の軌道面を継手外輪の軸部に直接形成すると共に、
前記軸部と別体のマウス部とをセレーション部を介して
嵌合させた構造が望ましい(請求項9)。
【0015】本発明に係る駆動車輪用軸受装置では、ハ
ブ輪の車輪取付フランジ側端部に別体のパイロット部材
を嵌合させたことにより、ハブ輪と継手外輪との芯出し
をハブ輪の車輪取付フランジ側端部と別体の前記パイロ
ット部材で行い、このパイロット部材とハブ輪とを継手
外輪の軸端を加締めることにより固定一体化する。この
ようにハブ輪と継手外輪との芯出しがハブ輪の車輪取付
フランジ側端部と別体の前記パイロット部材とで行える
ことにより、ハブ輪の車輪取付フランジの振れを抑制す
ることができる。さらに、パイロット部材を嵌合するこ
とでハブ輪に加わるモーメント荷重による軸端の加締め
部への応力集中を軽減することが可能となる。
【0016】この駆動車輪用軸受装置において、前記パ
イロット部材は、防錆処理されていること(請求項
5),熱処理により表面硬化されていること(請求項
6)、前記ハブ輪との衝合面にシール部材を介在させ
たこと(請求項7)が望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る駆動車輪用軸受装置
の実施形態を以下に詳述する。なお、図6と同一部分に
は同一参照符号を付す。
【0018】図1は、ハブ輪1、等速自在継手2および
複列の軸受部3をユニット化した第1の実施形態の駆動
車輪用軸受装置を示し、ハブ輪1、複列の転動体4,
5、外輪6および等速自在継手2を主要な構成要素とし
ている。
【0019】前記ハブ輪1は、その外周面にアウトボー
ド側の軌道面7が形成されると共に、車輪(図示せず)
を取り付けるための車輪取付フランジ9を備えている。
この車輪取付フランジ9の円周方向等間隔に、ホイール
ディスクを固定するためのハブボルト(図示せず)が植
設されている。このハブ輪1のインボード側内径には、
継手外輪14の軸部20の根元部位と嵌合する円筒部3
2が形成され、アウトボード側内径には、継手外輪14
の軸部20のセレーション部21と嵌合するセレーショ
ン部22が形成されている。なお、セレーション部2
1,22と称するものには、セレーション以外のスプラ
インも含むものとする。
【0020】等速自在継手2は、ドライブシャフト35
の一端に設けられ、内周面にトラック溝13が形成され
た継手外輪14と、その継手外輪14のトラック溝13
と対向するトラック溝15が外周面に形成された継手内
輪16と、前記継手外輪14のトラック溝13と継手内
輪16のトラック溝15との間に組み込まれたボール1
7と、継手外輪14と継手内輪16間に介在してボール
17を支持する保持器18とからなる。
【0021】前記継手外輪14は、継手内輪16、ボー
ル17および保持器18を収容したマウス部19と、そ
のマウス部19から軸方向に一体的に延びた軸部20を
有する。この軸部20の外周面の軸方向中央部位には、
ハブ輪1のセレーション部22と嵌合するセレーション
部21が形成されている。この継手外輪14の肩部24
の外周面にはインボード側の軌道面8が形成され、ハブ
輪1の外周面に形成されたアウトボード側の軌道面7と
で複列の軌道面7,8を構成する。
【0022】前記ハブ輪1のアウトボード側端面の貫通
孔周縁には凹部36が形成され、ホイール案内部10お
よびブレーキ案内部11を有するパイロット部材、例え
ばパイロットリング37が前記凹部36に圧入により嵌
合されている。このパイロットリング37を取り付けた
状態で、継手外輪14の軸部20をハブ輪1の貫通孔に
挿入し、軸部20の根元部位をハブ輪1の円筒部32に
嵌合させると共に、セレーション部21をハブ輪1のセ
レーション部22に嵌合させることによりトルク伝達可
能となる。
【0023】なお、この第1の実施形態において,パイ
ロットリング37とハブ輪1との取付構造は、ハブ輪1
のアウトボード側端面に凹部36を設け、その凹部36
にパイロットリング37を嵌合させたものであるが、図
2に示す第2の実施形態のようにハブ輪1のアウトボー
ド側端面に凸部38を設け、その凸部38にパイロット
リング37を嵌合させた構造であってもよい。
【0024】この継手外輪14の軸端を塑性変形により
パイロットリング37に加締め、その加締め部23によ
り継手外輪14をパイロットリング37を介してハブ輪
1に固定一体化している。このようにして継手外輪14
をハブ輪1に加締めることにより、ハブ輪1のインボー
ド側端部に継手外輪14の肩部24を突き合わせ、これ
により予圧管理を行っている。
【0025】外輪6は、内周面に前記ハブ輪1および継
手外輪14の軌道面7,8と対向する軌道面25,26
が形成され、車体(図示せず)に取り付けるための車体
取付フランジ27を備えている。この車体取付フランジ
27は、車体の懸架装置から延びるナックル(図示せ
ず)にボルトで固定されている。
【0026】軸受部3は、複列のアンギュラ玉軸受構造
で、ハブ輪1および継手外輪14の外周面に形成された
軌道面7,8と外輪6の内周面に形成された軌道面2
5,26との間に転動体4,5を介在させ、各列の転動
体4,5を保持器28,29により円周方向等間隔に支
持した構造を有する。
【0027】軸受部3の両端開口部には、外輪6とハブ
輪1および継手外輪14との環状空間を密封する一対の
シール30,31が外輪6の端部内径に嵌合され、内部
に充填されたグリースの漏洩ならびに外部からの水や異
物の侵入を防止するようになっている。
【0028】この駆動車輪用軸受装置では、ハブ輪1の
アウトボード側端部に別体のパイロット部材37を嵌合
させたことにより、ハブ輪1と継手外輪14との芯出し
をハブ輪1のインボード側端部の円筒部32とパイロッ
トリング37とで行い、このパイロットリング37とハ
ブ輪1とを継手外輪14の軸端を加締めることにより固
定一体化する。このようにハブ輪1と継手外輪14との
芯出しがハブ輪1と別体のパイロットリング37で行え
ることにより、ハブ輪1の車輪取付フランジ9の振れを
抑制することができる。さらに、パイロットリング37
は、ハブ輪1に加わるモーメント荷重が加締め部23へ
集中することを軽減させることができる。
【0029】以上のように、ホイール案内部10および
ブレーキ案内部11を有するパイロットリング37をハ
ブ輪1と別体にしたことにより、そのパイロットリング
37の表面処理(防錆処理、ワックス塗布、塗装など)
を組み付け前に行うことも可能である。これにより、組
立ライン上で対応していたホイール案内部10およびブ
レーキ案内部11への表面処理が不要となる。
【0030】また、パイロットリング37とハブ輪1と
の衝合面にシール部材を介在させることも可能である。
例えば、パイロットリング37またはハブ輪1の衝合面
にシール材を塗布したり、あるいは、ハブ輪1のアウト
ボード側端面に環状の凹溝39を形成し、その凹溝39
にOリング40を嵌め込んだ構造(図1および図2参
照)とすることが可能である。なお、この凹溝39にO
リング40を嵌め込んだ構造は、後述する第3および第
4の実施形態(図3および図4参照)においても同様に
可能である。
【0031】さらに、前記パイロットリング37を熱処
理して表面硬化層を形成することも可能である。このよ
うにパイロットリング37を表面硬化させれば、加締め
による影響でハブ輪1のアウトボード側端面が塑性変形
することを抑制できる。この表面硬化層を形成するため
の熱処理としては、ずぶ焼きや浸炭焼き入れが適してい
る。
【0032】前述した第1の実施形態では、等速自在継
手2の継手外輪14がマウス部19と軸部20とを一体
に形成したものであるが、図3に示す第3の実施形態の
ようにマウス部19と軸部20とを分離可能な構造とし
た継手外輪14を有する駆動車輪用軸受装置にも適用可
能である。なお、図1の第1の実施形態と同一部分には
同一参照符号を付して重複説明は省略する。
【0033】この第3の実施形態では、軸部20のイン
ボード側端部の外周面にセレーション部41を形成し、
かつ、環状の凹溝43を形成する。これに対して、マウ
ス部19のアウトボード側端部の内周面に、前記軸部2
0のセレーション部41と嵌合するセレーション部42
を形成する。なお、第1の実施形態において、継手外輪
14の肩部24に形成していたインボード側の軌道面8
は、この第3の実施形態においては、軸部20’の肩部
24’の外周面に直接形成することになる。
【0034】この駆動車輪用軸受装置では、軸部20’
の凹溝43に固定リング44を嵌め込んだ状態でその軸
部20’にマウス部19をセレーション部41,42を
介して嵌合させることにより着脱自在とする。軸部2
0’とマウス部19は、前記セレーション部41,42
によりトルク伝達可能となり、かつ、前記固定リング4
4により軸方向移動を規制することができる。また、マ
ウス部19の内部にエンドプレート45を装着すること
により、そのマウス部19内に充填されたグリース等の
漏出を防止するようにしている。
【0035】また、第2の実施形態の場合についても、
図4に示す第4の実施形態のようにマウス部19と軸部
20’とを分離可能な構造とした継手外輪14を有する
駆動車輪用軸受装置とすることが可能である。なお、図
2の第2の実施形態と同一部分には同一参照符号を付し
て重複説明は省略する。
【0036】この第4の実施形態では、軸部20’のイ
ンボード側端部を拡径させて円筒部46を一体に形成
し、その円筒部46の内周面にセレーション部47を形
成すると共に環状の凹溝49を形成する。これに対し
て、マウス部19のアウトボード側端部の外周面に、前
記軸部20’のセレーション部47と嵌合するセレーシ
ョン部48を形成する。なお、この第4の実施形態にお
いても、第2の実施形態で継手外輪14の肩部24に形
成していたインボード側の軌道面8は、軸部20’の肩
部24’の外周面に直接形成することになる。
【0037】この駆動車輪用軸受装置では、軸部20’
の円筒部46の凹溝49に固定リング50を嵌め込んだ
状態でその軸部20’にマウス部19をセレーション部
47,48を介して嵌合させることにより着脱自在とす
る。軸部20’とマウス部19は、前記セレーション部
47,48によりトルク伝達可能となり、かつ、前記固
定リング50により軸方向移動を規制することができ
る。また、マウス部19の端部にエンドプレート51を
装着することにより、そのマウス部19内に充填された
グリース等の漏出を防止するようにしている。
【0038】以上で説明した第1乃至第4の実施形態に
おける駆動車輪用軸受装置では、装置全体の剛性や強度
を保持するため、ハブ輪1のアウトボード側の軌道面位
置、つまり、その軌道面7上にある転動体3の中心位置
を下記の比率で規定する(図5参照)。
【0039】すなわち、車輪取付フランジ9のアウト
ボード側のフランジ面34と軌道面位置との間の寸法A
と、車輪取付フランジ9の肉厚Bとの比率を、B/A≧
0.41、前記フランジ面34と軌道面位置との間の
寸法Aと、パイロットリング37の加締め当接面と軌道
面位置との間の寸法Cとの比率を、C/A≧0.79、
シール30が摺接するシールランド部の曲率半径Rと
転動体4の外径Dとの比率を、2R/D≧0.37、
パイロットリング37の加締め当接面と転動体4のピッ
チ円径PCDとの比率を、C/PCD≧0.33、転
動体4の外径Dと、前記フランジ面34と軌道面位置と
の間の寸法Aとの比率を、D/A≧0.45とする。
【0040】なお、前述した第1乃至第4の実施形態で
は、複列の軌道面7,8のうち、インボード側の軌道面
8を等速自在継手2の継手外輪14に直接的に形成した
構造の駆動車輪用軸受装置について説明したが、本発明
はこれに限定されることなく、前記インボード側の軌道
面をハブ輪の小径段部に圧入した別体の内輪の外周面に
形成した構造の駆動車輪用軸受装置にも適用可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ハブ輪の車輪取付フラ
ンジ側端部に別体のパイロット部材を嵌合させたことに
より、ハブ輪と継手外輪との芯出しをハブ輪の車輪取付
フランジ側端部と別体の前記パイロット部材で行い、こ
のパイロット部材とハブ輪とを継手外輪の軸端を加締め
ることにより固定一体化する。このようにハブ輪と継手
外輪との芯出しがハブ輪の車輪取付フランジ側端部と別
体の前記パイロット部材とで行えることにより、継手外
輪の軸端を加締めてハブ輪に固定する加締め構造であっ
ても、その加締めによりハブ輪の車輪取付フランジの振
れが発生することを抑制でき、また、ハブ輪に加わるモ
ーメント荷重による軸端の加締め部への応力集中を軽減
することができて、信頼性の高い駆動車輪用軸受装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第1の実施
形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第2の実施
形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第3の実施
形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第4の実施
形態を示す断面図である。
【図5】図1のハブ輪および継手外輪の軸部、パイロッ
トリングを示す部分断面図である。
【図6】駆動車輪用軸受装置の従来例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ハブ輪 2 等速自在継手 3 軸受部 4,5 転動体 7 一方の軌道面 8 他方の軌道面 9 車輪取付フランジ 14 継手外輪 19 マウス部 20 軸部 21,22 トルク伝達手段(セレーション部) 23 加締め部 37 パイロット部材(パイロットリング) 40 シール部材(Oリング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 晃 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 世良 昌 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA43 AA54 AA62 AA72 FA01 GA03 GA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ輪、等速自在継手および複列の軸受
    部をユニット化し、軸受部の複列の軌道面のうち、少な
    くとも一方の軌道面および車輪取付フランジを前記ハブ
    輪に形成し、前記等速自在継手の継手外輪の軸部を前記
    ハブ輪にトルク伝達手段を介して内嵌した駆動車輪用軸
    受装置において、 前記ハブ輪の車輪取付フランジ側端部に、ホイールおよ
    びブレーキ案内部を有する別体のパイロット部材を嵌合
    させ、前記ハブ輪およびパイロット部材と継手外輪とを
    加締めにより固定したことを特徴とする駆動車輪用軸受
    装置。
  2. 【請求項2】 前記軸受部の複列の軌道面のうち、他方
    の軌道面を等速自在継手の継手外輪に直接形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の駆動車輪用軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記トルク伝達手段がセレーション部で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪軸受
    装置。
  4. 【請求項4】 前記継手外輪の軸端をパイロット部材に
    加締めてハブ輪およびパイロット部材と一体化したこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動車
    輪用軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記パイロット部材が防錆処理されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    駆動車輪用軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記パイロット部材は熱処理により表面
    硬化されていることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の駆動車輪用軸受装置。
  7. 【請求項7】 前記ハブ輪とパイロット部材との衝合面
    にシール部材を介在させたことを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
  8. 【請求項8】 前記継手外輪の軸部とマウス部とをトル
    ク伝達可能に、かつ、着脱自在に構成したことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載の駆動車輪用軸受
    装置。
  9. 【請求項9】 前記軸受部の複列の軌道面のうち、他方
    の軌道面を継手外輪の軸部に直接形成すると共に、前記
    軸部と別体のマウス部とをセレーション部を介して嵌合
    させたことを特徴とする請求項8に記載の駆動車輪用軸
    受装置。
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JP2008530468A (ja) * 2005-02-17 2008-08-07 シャフト−フォーム−エンジニアリング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 駆動シャフト及びそのための等速ジョイント

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