JP2002120236A - 発泡型へのフェルトシートのセット方法 - Google Patents

発泡型へのフェルトシートのセット方法

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JP2002120236A
JP2002120236A JP2000314254A JP2000314254A JP2002120236A JP 2002120236 A JP2002120236 A JP 2002120236A JP 2000314254 A JP2000314254 A JP 2000314254A JP 2000314254 A JP2000314254 A JP 2000314254A JP 2002120236 A JP2002120236 A JP 2002120236A
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sheet
felt sheet
setting
felt
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JP2000314254A
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Kazuhisa Ando
和久 安藤
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IW FORM Corp KK
Inoac Corp
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IW FORM Corp KK
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェルトシートを発泡型における一方の型の
適宜個所に折り癖を付与した状態でセットするに際し、
予め縫製により折り目を付けておく必要がなく、容易か
つ安定的に型へのセットをなし得る方法を提供する。 【解決手段】 発泡型16における一方の型18にフェ
ルトシート14をセットし、他方の型20にウレタンを
注入して発泡させることで、フェルトシートが裏打ちさ
れたクッシヨンパッド10を製造するに際し、フェルト
シートがセットされるべき一方の型18の適宜個所に永
久磁石22を配設すると共に、フェルトシートの適宜個
所に磁気吸着を許容する磁性体部材26,28を配設
し、一方の型に配設した適宜数の永久磁石22に対し
て、フェルトシートに配設した適宜数の磁性体部材を対
応的に磁気吸着させることで、フェルトシートを一方の
型の適所へ位置決めセットし得るようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡型における
一方の型の適宜個所にフェルトシートをセットするに際
して、該シートに折り癖が付された状態であっても容易
に定位置決めし得るようにしたセット方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の乗員用座席に用いられる
クッションパッドは、ウレタン原液を発泡型中で発泡成
形することで、所要のパッド形状が付与されるようにな
っている。このクッションパッドは、座席として組込ま
れる際に、その骨格部材をなすパイプフレームに装着さ
れる。しかしクッションパッドを前記パイプフレームに
直接的に接触させると、乗員の着座時や車両走行時に該
パッドとパイプフレームとが摺擦して異音を生じ、耳障
りであると共にクッションパッドが損耗し易くなる欠点
がある。
【0003】そこで図5に示すように、発泡ウレタンを
材質とするクッションパッド10とパイプフレーム12
との間に、タフネルやボランス等のフェルト生地からな
るシート14(以下「フェルトシート」という)を介在さ
せることで、前記摺擦音の発生を防止している場合が多
い。すなわち製法的には、図7に示す如く、クッション
パッド10を発泡型16中で発泡成形するに際して、前
記フェルトシート14も該発泡型16における一方の型
(上型)18にセットし、他方の型(下型)20にウレタン
原液を注入して発泡させることで、その脱型時に該フェ
ルトシート14の裏打ちされたクッションパッド10が
得られるというものである。
【0004】ところでクッションパッド10に裏打ちさ
れるフェルトシート14は、図5に示すように、前記パ
イプフレーム12に沿って大きく撓曲させた後に、該パ
ッド10の端末まで廻り込ませる必要がある。このた
め、前記フェルトシート14を前記発泡型16における
上型18にセットする際は、該シート14の必要部位に
予め折り癖を付与しておいたり、または図6に示すよう
に、該シート14を折り曲げて糸で縫い付けることで折
り目を確実に付けておく、等の作業が必要になってい
る。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかるにフェルトシート14
は、綿、石綿、ガラス、羊毛等の繊維を機械的または化
学的に絡み合わせて得た生地であるためにかなりの剛性
を有し、例えば前記パイプフレーム12に沿って予め折
り癖を付けようとしても、該フェルトの材質によっては
当該折り目の付与が困難な場合がある。このようにフェ
ルトシート14の所要個所に予め折り癖を付けることが
難しい場合は、図7に示す前記発泡型16の上型18に
該シート14をセットするに際して、安定した正規の位
置に到来させることが困難で、発泡成形後のクッション
パッド10に対してフェルトシート14が偏位してしま
う難点がある。また図6に示したように、前記フェルト
シート14を縫製して折り目を付ける場合は、この折り
目は永久的なものとなって安定しているが、替わりに縫
製作業の手間を要してコストアップになる、という別の
欠点が指摘される。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、フェルトシートを発泡
型における一方の型の適宜個所に折り癖を付与した状態
でセットするに際して、予め縫製により折り目を付けて
おく必要がなく、極めて容易かつ安定的に型へのセット
をなし得る新たな方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するために、本発明に係る発泡型へのフェ
ルトシートのセット方法は、発泡型における一方の型に
フェルトシートをセットし、他方の型にウレタンを注入
して発泡させることで、前記フェルトシートが裏打ちさ
れたクッシヨンパッドを製造するに際して、前記フェル
トシートがセットされるべき一方の型の適宜個所に永久
磁石を配設すると共に、該フェルトシートの適宜個所に
磁気吸着を許容する磁性体部材を配設し、前記一方の型
に配設した適宜数の永久磁石に前記フェルトシートに配
設した適宜数の磁性体部材を対応的に磁気吸着させるこ
とで、該フェルトシートを前記一方の型の適所へ位置決
めセットし得るようにしたことを特徴とする。
【0008】この場合に前記磁性体部材としては、例え
ば、ステープラーに使用される止め針等の金属片や、磁
性体の金属粉末を含有させた接着シート片等が好適に採
用される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る発泡型へのフ
ェルトシートのセット方法について、好適な実施例を挙
げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、既
出の部材と同じ部材については、同一の符号で指示す
る。
【0010】図1に示す発泡型16は、開閉自在な上型
18および下型20から構成され、この上型18のコア
18aに前記フェルトシート14が所定位置にセットさ
れるようになっている。また、下型20のキャビティ2
0aにウレタン原液が注入され、これを閉成した発泡型
16内で発泡させた後に脱型することで、前記フェルト
シート14が裏打ちされたクッションパッド10が成形
される。なお、図1における下型20のキャビティ20
aおよび上型18のコア18aの形状は簡略化されてい
るが、実際は図3に示す如きクッションパッド10を発
泡成形するために、起伏の多い複雑な立体形状をなして
いる。
【0011】図1において、前記上型18におけるコア
18aの所要個所には、例えば円盤状の永久磁石22が
埋込まれ、該磁石22の表面を該コア18aの外表面に
一致させている。また図2に示すように、所要形状に裁
断されたフェルトシート14は、折り癖が付けられるべ
き折り線予定部24に沿った外方個所に、例えばステー
プラーの止め針26が所要数だけ止着されている。この
止め針26は、軟鉄を材質とする磁性体の金属部材であ
るから、前記永久磁石22に当接されることで良好に磁
気吸着がなされる。
【0012】そこで図1に示すように、前記フェルトシ
ート14を前記上型18におけるコア18aの所定位置
へセットするに際して、該シート14に予め止着してお
いた夫々の止め針26を該コア18aに埋設した前記複
数の永久磁石22に対応的に当接させることで、この止
め針26は該磁石22に磁気吸着されるに至る。すなわ
ちフェルトシート14は、その折り線予定部24の外方
において止め針26が永久磁石22に磁気吸着されるこ
とで、前記上型18のコア18aに前記予定部24で折
り癖を付与された形で安定的にセットされるものであ
る。
【0013】このように前記コア18aの所要個所にフ
ェルトシート14を安定的にセットした後は、前述した
と同様に上型18および下型20を閉成してウレタン原
液を該下型20へ注入し、型内で発泡させて所定時間キ
ュアしてから脱型することによって、図3に示す如く、
前記フェルトシート14の裏打ちされたクッションパッ
ド10が成形される。なお、前記ウレタン原液は、発泡
型の閉成前に下型20へ注入するようにしてもよい。
【0014】この場合に、成形後のクッションパッド1
0に裏打ちされた前記フェルトシート14には、図3に
示す如く、その要所に止め針26が残留することにな
る。しかし止め針26が残るのはフェルトシート14の
裏側であり、また最終製品としての座席の外部に露出す
るものでもないので、該止め針26を残留させておいて
も全く差し支えない。
【0015】図4は、本発明に係る発泡型へのフェルト
シートのセット方法を実施するのに必要とされる磁性体
部材の別例を示すものであって、裏面に接着剤を設けた
接着シート28の表面に、鉄粉の如き磁性体の金属粉末
30が所要パターンで塗布してある。なお、前記接着シ
ート片28の接着面には予め剥離片(図示せず)が貼り付
けてあるものとする。そして使用に際しては、この剥離
片を取り去ってから、接着シート片28を図2に示した
フェルトシート14の止め針26を打ち込んだ位置と同
じ個所に貼り付けるだけでよい。このように接着シート
片28が要所に貼着されたフェルトシート14は、図1
に示すように、前記上型18におけるコア18aの永久
磁石22に対応的に当接させる。これにより前記フェル
トシート14は、その接着シート片28が前記永久磁石
22に磁気吸着されることで、前記上型18におけるコ
ア18aの定位置に折り癖を付与した状態で安定的にセ
ットされる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る発泡
型へのフェルトシートのセット方法によれば、フェルト
シートを発泡型における一方の型の所要個所に折り癖を
付与した状態でセットする際に、磁気吸着作用を利用し
て極めて容易かつ安定的にセットし得るものである。し
かも縫製により折り目を付ける等の別作業を要しないの
で手間が省かれ、またセット作業も簡略化されて、コス
ト低減に寄与し得るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセット方法を実施するのに使用さ
れる発泡型を開放状態で示す概略斜視図であって、上型
のコアの適所に磁石が埋設されている。
【図2】本発明に係るセット方法を実施するのに使用さ
れるフェルトシートの斜視図であって、要所にステープ
ラーの止め針が止着されている状態を示している。
【図3】本発明に係るセット方法を経て発泡成形された
クッションパッドの部分斜視図であって、該パッドにフ
ェルトシートが裏打ちされている。
【図4】本発明に係るセット方法を実施するのに使用さ
れるフェルトシートの斜視図であって、要所に磁性体の
金属粉末を塗布した接着シート片が貼付けられている状
態を示している。
【図5】従来技術に係る発泡成形のなされたクッション
パッドの部分斜視図であって、該パッドにフェルトシー
トが裏打ちされている。
【図6】フェルトシートを折り返して縫製することで、
折り目を形成した状態を示す端部断面図である。
【図7】クッションパッドを発泡成形するのに使用され
る発泡型を、開放状態で示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 クッションパッド 14 フェルトシート 16 発泡型 18 上型(一方の型) 20 下型(他方の型) 22 永久磁石 26 磁性体部材(止め針) 28 磁性体部材(接着シート片)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:20 B29K 105:20 (72)発明者 安藤 和久 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社アイ・ダブリュー・フォームコーポレ ーション内 Fターム(参考) 4F204 AA31 AA42 AB02 AD03 AD08 AD16 AD35 AG03 AG20 EA01 EB13 EF05 EF27 EK07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡型(16)における一方の型(18)にフェ
    ルトシート(14)をセットし、他方の型(20)にウレタンを
    注入して発泡させることで、前記フェルトシート(14)が
    裏打ちされたクッシヨンパッド(10)を製造するに際し
    て、 前記フェルトシート(14)がセットされるべき一方の型(1
    8)の適宜個所に永久磁石(22)を配設すると共に、該フェ
    ルトシート(14)の適宜個所に磁気吸着を許容する磁性体
    部材(26,28)を配設し、 前記一方の型(18)に配設した適宜数の永久磁石(22)に対
    して、前記フェルトシート(14)に配設した適宜数の磁性
    体部材(26,28)を対応的に磁気吸着させることで、該フ
    ェルトシート(14)を前記一方の型(18)の適所へ位置決め
    セットし得るようにしたことを特徴とする発泡型へのフ
    ェルトシートのセット方法。
  2. 【請求項2】 前記磁性体部材としては、ステープラー
    の止め針(26)等の金属片が使用される請求項1記載の発
    泡型へのフェルトシートのセット方法。
  3. 【請求項3】 前記磁性体部材としては、磁性体の金属
    粉末を塗布した接着シート片(28)が使用される請求項1
    記載の発泡型へのフェルトシートのセット方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289372A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートバックパッド及びその製造方法
JP2007290211A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd クッションパッドの製造方法
CN102773962A (zh) * 2011-05-13 2012-11-14 东洋橡胶工业株式会社 纤维体固定装置

Cited By (4)

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