JP2002119919A - 選別装置 - Google Patents

選別装置

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JP2002119919A JP2000311220A JP2000311220A JP2002119919A JP 2002119919 A JP2002119919 A JP 2002119919A JP 2000311220 A JP2000311220 A JP 2000311220A JP 2000311220 A JP2000311220 A JP 2000311220A JP 2002119919 A JP2002119919 A JP 2002119919A
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俊 松田
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典彦 小野
Taketoshi Shiraishi
武利 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選別対象物を軽量物と重量物とに正確にかつ
効率良く選別することができる選別装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 選別対象物を保持板8で一旦受けてか
ら、選別対象物の重量差により、軽量物14(極軽量物
16を含む)と重量物12とに選別する。この結果、風
力により選別する装置と比較して、選別対象物を軽量物
14と重量物12とに正確にかつ効率良く選別すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、ボト
ル、カップ、トレイ、袋などのプラスチック製の廃棄物
(軽量物)と、そのプラスチック製の廃棄物中に紛れ込
んでいる長靴、鞄、靴などのゴム、皮革製の廃棄物(重
量物)とを機械的に選別する装置に係るものである。特
に、この発明は、軽量物と重量物とを正確にかつ効率良
く選別することができる選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の選別装置、すなわち、選別対象
物を選別の基準重量未満の軽量物と選別の基準重量以上
の重量物とに機械的に選別する装置としては、たとえ
ば、横型(水平流型)の風力選別装置がある。以下、こ
の風力選別装置を図8を参照して説明する。
【0003】前記風力選別装置は、図8に示すように、
空間中を自重落下する選別対象物に水平流(矢印a)を
噴射し、その選別対象物が一定の落下距離に到達する時
間差、すなわち、選別対象物の終末速度差を利用して、
その選別対象物の水平方向の移動距離の差で、軽量物b
と重量物cとに選別するものである。なお、図8におい
て、矢印dは選別対象物の供給を、矢印eは排気を、矢
印fは重量物cの回収を、矢印gは軽量物bの回収を、
それぞれ示す。
【0004】この種の風力選別装置としては、たとえ
ば、特許公報第2540715号、公開特許公報特開平
8−47672号などに記載されているものがある。こ
れらの風力選別措置は、風力により、軽量物b、たとえ
ば、ボトル、カップ、トレイ、袋などのプラスチック製
の廃棄物と、重量物c、たとえば、前記プラスチック製
の廃棄物中に紛れ込んでいる長靴、鞄、靴などのゴム、
皮革製の廃棄物とを機械的に選別するものである。
【0005】前記風力選別装置においては、選別対象物
を軽量物と重量物とに正確にかつ効率良く選別すること
が重要事項である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記風力選別装置は、
空間中を自由落下する選別対象物の終末速度差を利用し
て軽量物と重量物とを機械的に選別するものである。と
ころが、終末速度は、選別対象物の比重、大きさ、形状
などの因子により決定する(オーム社発行、廃棄物学会
編の「廃棄物ハンドブック」参照)。
【0007】このために、従来の前記風力選別装置で
は、軽量物と重量物とを正確にかつ効率良く選別するこ
とが困難である。たとえば、選別対象物を選別前に粉砕
(破砕)して大きさを揃えたとしても、比重、形状が揃
わないので、軽量物と重量物とを正確にかつ効率良く選
別することが困難であり、しかも、粉砕する動力などを
必要とする。
【0008】また、粉砕を行わない粗選別の場合におい
ては、選別対象物の自由落下速度が大であるから、軽量
物と重量物とを正確にかつ効率良く選別することが困難
であり、しかも、選別に必要な選別対象物の水平移動距
離を確保するために、大量の空気を噴射する必要があ
る。特に、洗剤やシャンプなどの比較的大きくかつ重い
プラスチック製ボトルの選別が困難である。
【0009】この発明は、粉砕を行わない粗選別の場合
において、選別対象物を軽量物と重量物とに正確にかつ
効率良く選別することができる選別装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、ケーシング中の供給口
と重量物回収室との間に上下方向に回動可能に取り付け
られた保持板と、その保持板をほぼ水平状態に常時維持
し、かつ、重量物が保持板上に載置した場合には前記保
持板が下方に回動する保持板の水平状態維持手段と、ほ
ぼ水平状態を維持する保持板の上に載置している軽量物
を軽量物回収室中に常時回収する軽量物回収手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0011】この結果、請求項1にかかる発明は、供給
口から供給された選別対象物が一旦保持板に受け止めら
れ、その選別対象物のうち選別の基準重量未満の軽量物
が保持板上に載置し、かつ、軽量物回収手段により軽量
物回収室中に回収される。一方、選別対象物のうち選別
の基準重量以上の重量物が保持板を押し下げて重量物回
収室中に回収される。
【0012】このように、この請求項1にかかる発明
は、選別対象物を保持板で一旦受けてから、選別対象物
の重量差により、軽量物と重量物とに選別するものであ
るから、風力により選別する装置と比較して、選別対象
物を軽量物と重量物とに正確にかつ効率良く選別するこ
とができる。特に、粉砕を行わない粗選別の場合におい
ては、前記効果が顕著に現れることとなる。なお、軽量
物回収手段として、軽量物を吹き飛ばす流体噴射手段を
使用した場合には、流体を大量に噴射する必要がない。
【0013】また、請求項2にかかる発明は、軽量物回
収手段として、軽量物を吹き飛ばす流体噴射手段を使用
したことを特徴とする。
【0014】この結果、請求項2にかかる発明は、選別
対象物が流体噴射手段に絡まって目詰まりすることがな
く、確実に軽量物を吹き飛ばして軽量物回収室中に回収
することができる。しかも、保持板上に載置している軽
量物を吹き飛ばすものであるから、流体を大量に噴射す
る必要がないので、選別効率が良い。
【0015】また、請求項3にかかる発明は、保持板を
常時下から上に吹き上げる流体噴射手段と、その流体噴
射手段からの噴射流体によって下から上に吹き上げられ
ている保持板をほぼ水平に維持するストッパとから、水
平状態維持手段が構成されている、ことを特徴とする。
【0016】この結果、請求項3にかかる発明は、流体
噴射手段とストッパとにより、保持板を確実にほぼ水平
状態に維持することができる。また、選別対象物が流体
噴射手段に絡まって目詰まりすることがないので、耐久
性に優れている。さらに、流体噴射手段の流体の噴射速
度および噴射量を調整することにより、選別の基準重量
を簡単に調整することができる。
【0017】また、請求項4にかかる発明は、保持板を
常時下から上に付勢するバネ手段と、前記バネ手段のバ
ネ作用により、下から上に付勢されている保持板をほぼ
水平に維持するストッパとから、水平状態維持手段が構
成されている、ことを特徴とする。
【0018】この結果、請求項4にかかる発明は、バネ
手段とストッパとにより、保持板を確実にほぼ水平状態
に維持することができる。また、安定しているバネ手段
のバネ作用により、安定した保持板の水平状態が得られ
る。さらに、バネ手段のバネ力を調整することにより、
選別の基準重量を簡単に調整することができる。
【0019】また、請求項5にかかる発明は、軽量物の
うち、より軽量な極軽量物を吹き飛ばして保持板上に載
置させない流体噴出手段が、供給口と保持板との間に設
けられている、ことを特徴とする。
【0020】この結果、請求項5にかかる発明は、極軽
量物を保持板上に到達する前に吹き飛ばして選別するこ
とができるので、極軽量物が重量物に絡んで重量物側に
選別されることがなく、さらに、極軽量物を含む軽量物
と重量物とを正確にかつ効率良く選別することができ
る。また、選別対象物を極軽量物と軽量物と重量物との
3つに選別することも可能となる。さらに、選別対象物
が流体噴射手段に絡まって目詰まりすることがないの
で、耐久性に優れている。
【0021】また、請求項6にかかる発明は、流体噴射
手段からの流体の噴射に伴ってケーシングの外側から内
側に流れる随伴流が形成されるための開口部が、流体噴
出手段の近傍に設けられている、ことを特徴とする。
【0022】この結果、請求項6にかかる発明は、流体
噴射手段から流体を噴射させると、開口部を介してケー
シングの外側から内側に流れる随伴流が形成されるの
で、流体の流量が増加し、さらに効率が良くなる。しか
も、開口部がない場合の流体噴出手段の近傍に発生する
渦による流体速度損失や流体量損失などがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる選別装置
の実施の形態の2例を図1〜図7を参照して説明する。
なお、この実施形態によりこの選別装置が限定されるも
のではない。
【0024】(実施の形態1の構成の説明)図1〜図6
は、この発明にかかる選別装置の実施の形態1を示す。
この例の選別装置は、ボトル、カップ、トレイ、袋など
のプラスチック製の廃棄物(軽量物)と、そのプラスチ
ック製の廃棄物中に紛れ込んでいる長靴、鞄、靴などの
ゴム、皮革製の廃棄物(重量物)、すなわち、プラスチ
ック製以外の廃棄物とを機械的に選別するものである。
【0025】図において、1は選別装置のケーシングで
ある。このケーシング1の上部には、選別対象物を供給
するための供給口2設けられている。また、このケーシ
ング1の上部には、排気用開口部3が設けられている。
この排気用開口部3には、金網4が張設されている。
【0026】前記排気用開口部3は、後記流体噴射手段
10、13、15からケーシング1中に噴射された流
体、すなわち、空気を排気して(図1中の実線矢印を参
照)、その空気が後記軽量物回収室6および重量物回収
室5を経てケーシング1外に流出するのを抑えるための
ものである。また、前記排気用開口部3は、この排気用
開口部3から排気される空気の流速が約1m/s以下
(すなわち、袋などのものが前記金網4に張り付かない
程度の流速)となるように、開口面積が設定されている
ものである。
【0027】前記ケーシング1中の前記供給口2の下方
には、重量物回収室5が設けられている。また、前記ケ
ーシング1中の前記重量物回収室5の側方には、軽量物
回収室6が仕切板7を介して設けられている。なお、前
記仕切板7は、図1中の実線矢印に示すように、前記重
量物回収室5と前記軽量物回収室6との間を回動可能に
取り付けられている。この仕切板7の回動は、ケーシン
グ1の外で、直接操作もしくは遠隔操作により行われ
る。
【0028】前記ケーシング1中の前記供給口2と前記
重量物回収室5との間には、保持板8が上下方向(図1
および図6中実線矢印方向)に回動可能に取り付けられ
ている。すなわち、保持板8の一端がケーシング1の側
壁にヒンジ機構9を介して、そのヒンジ機構9の水平軸
回りに回動可能に取り付けられている。
【0029】前記保持板8は、たとえば、約2〜3kg
の重量の選別対象物が落下して直接当たっても破損損傷
しない材質から構成されている。すなわち、この保持板
8は、耐衝撃性に優れ、また、保形性とフレキシブル性
とを有する樹脂、この例では、厚さが約1mmのポリカ
ーボネイトから構成されている。なお、前記保持板8と
前記ヒンジ機構9は、消耗品であるから、定期検査と定
期交換とが必要である。
【0030】図において、10および11は前記保持板
8の水平状態維持手段としての下段噴射ノズル(流体噴
射手段)およびストッパである。この下段噴射ノズル1
0およびストッパ11から構成される水平状態維持手段
は、前記保持板8をほぼ水平状態に常時維持し、かつ、
たとえば、鞄などの重量物12(図6を参照)が前記保
持板8上に載置した場合には前記保持板8が下方に回動
するものである。なお、前記保持板8が下方に回動する
選別の基準重量(選別対象物を重量物12と軽量物14
(極軽量物16を含む)とに選別する際に基準となる重
量)は、この例では、約250〜300g、好ましくは
約300g前後とする。
【0031】前記下段噴射ノズル10は、前記ケーシン
グ1の側壁のうち、前記保持板8よりも下方の位置に、
水平軸に対して角度θ(この例では、約20°)傾斜し
て配置されている。この下段噴射ノズル10は、空気
(実線矢印にて示す)を下から上に斜めに噴射して前記
保持板8を常時下から上に吹き上げるものである。
【0032】前記ストッパ11は、前記ケーシング1の
側壁(前記下段噴射ノズル10が配置されている側壁の
左右両側の側壁)の内面のうち、前記保持板8とほぼ同
じ高さの位置にそれぞれ固定されている。この左右の両
ストッパ11は、前記下段噴射ノズル10から噴射され
た空気により、下から上に吹き上げられている前記保持
板8をほぼ水平に維持するものである。
【0033】図において、13は軽量物回収手段として
の中段噴射ノズル(流体噴射手段)である。この中段噴
射ノズル13から構成される軽量物回収手段は、前記保
持板8の上に載置している、たとえば、プラスチック製
のボトルなどの軽量物14(図5を参照)を前記軽量物
回収室6中に常時回収するものである。
【0034】前記中段噴射ノズル13は、前記ケーシン
グ1の側壁のうち、前記保持板8とほぼ同じ高さの位置
に、ほぼ水平に配置されている。この中段噴射ノズル1
3は、空気(実線矢印にて示す)をほぼ水平に噴射して
前記保持板8の上に載置している軽量物14を常時前記
軽量物回収室6中側に吹き飛ばすものである。
【0035】図において、15は極軽量物選別回収手段
としての上段噴射ノズル(流体噴射手段)である。この
上段噴射ノズル15から構成される極軽量物選別回収手
段は、軽量物のうちより軽量な極軽量物、たとえば、プ
ラスチック製のカップ、トレイ、袋などの極軽量物16
(図5を参照)を、前記保持板8に到達する前に吹き飛
ばして前記保持板8上に載置させずに、前記軽量物回収
室6中に回収するものである。
【0036】前記上段噴射ノズル15は、前記ケーシン
グ1の側壁のうち、前記供給口2と前記保持板8との間
に、ほぼ水平に配置されている。この上段噴射ノズル1
5は、空気(実線矢印にて示す)をほぼ水平に噴射して
前記供給口2から前記保持板8に向かって自由落下する
極軽量物16を前記軽量物回収室6中側に吹き飛ばすも
のである。
【0037】前記各段の噴射ノズル10、13、15
は、風速風量制御弁(図示せず)やエアホースなどの圧
縮空気供給路(図示せず)を介してコンプレッサなどの
圧縮空気供給手段(図示せず)にそれぞれ接続されてい
る。前記各段の噴射ノズル10、13、15の寸法は、
図4に示すように、たとえば、高さAが約20mm、幅
Bが約600mmである。
【0038】また、前記各段の噴射ノズル10、13、
15からの空気の噴射速度(風速)と噴射量(風量)と
は、たとえば、上段の風速が約25m/s、上段の風量
が約18m3 /minであり、中段の風速が約30m/
s、中段の風量が約22m3/minであり、下段の風
速が約22m/s、下段の風量が約16m3 /minで
ある。なお、各段の風速や風量は、選別対象物に作用す
る重力との兼ね合いにより、適宜に調整される。
【0039】前記ケーシング1のうち、前記各段の噴出
ノズル10、13、15の近傍、すなわち、上下には、
随伴流形成用開口部17がそれぞれ設けられている。ま
た、この随伴流形成用開口部17には、金網18が張設
されている。
【0040】前記随伴流形成用開口部17は、前記各段
の噴射ノズル10、13、15からの空気の噴射に伴っ
て前記ケーシング1の外側から内側に流れる随伴流(図
1および図3中の破線矢印)が形成するためのものであ
る。なお、前記随伴流形成用開口部17の寸法は、図3
に示すように、たとえば、高さCが約50mmである。
【0041】(実施の形態1の作用の説明)この実施の
形態1における選別装置は、以上の如き構成からなり、
以下、その作用について説明する。
【0042】まず、図中の実線矢印に示すように、各段
の噴射ノズル10、13、15から空気を噴射させる。
つぎに、白抜き矢印に示すように、選別対象物を供給口
2からケーシング1中に投入供給する。
【0043】すると、供給口2から自由落下する選別対
象物のうち、プラスチック製のカップ、トレイ、袋など
の極軽量物16は、図5中の破線矢印に示すように、上
段噴射ノズル15から常時ほぼ水平方向に噴射された空
気により、保持板8に到達する前に軽量物回収室6側に
吹き飛ばされて回収される。
【0044】また、前記選別対象物のうち、プラスチッ
ク製のボトルなどの軽量物14は、図5中の一点鎖線矢
印に示すように、保持板8上に一旦受け止められて載置
する。この保持板8上に載置している軽量物14は、中
段噴射ノズル13から常時ほぼ水平方向に噴射された空
気により、常時軽量物回収室6中側に吹き飛ばされて回
収される。
【0045】さらに、前記選別対象物のうち、鞄などの
重量物12は、図6中の実線矢印に示すように、保持板
8に一旦受け止められて、その保持板8を押し下げて重
量物回収室5中に回収される。
【0046】押し下げられた保持板8は、下段噴射ノズ
ル10から常時斜め上方向に噴射された空気により、素
早く下から上に吹き上げられ、かつ、ストッパ11によ
り、ほぼ水平に維持される。
【0047】(実施の形態1の効果の説明)このよう
に、この実施の形態1おける選別装置は、選別対象物を
保持板8で一旦受けてから、選別対象物の重量差によ
り、軽量物14(極軽量物16を含む)と重量物12と
に選別するものであるから、風力により選別する装置と
比較して、選別対象物を軽量物14と重量物12とに正
確にかつ効率良く選別することができる。特に、粉砕を
行わない粗選別の場合においては、前記効果が顕著に現
れることとなる。
【0048】そして、選別対象物をプラスチック製の廃
棄物とプラスチック製以外の廃棄物とに正確に選別する
ことができることにより、後段側のプレスチック製廃棄
物の材質選別装置の選別効率が向上される。ここで、中
身が入っているボトルなどは、300gを超える場合が
ある。この場合には、容器包装リサイクル法により、中
身が入っているものをプラスチック製廃棄物から排除し
ても特に問題がない。また、極稀に、重量が重いプラス
チック製廃棄物がプラスチック製以外の廃棄物側に選別
される場合もある。この場合にも、その数は、極少ない
ので、人手で回収することができ、または、そのまま処
分したりしても特に問題とはならない。
【0049】特に、この実施の形態1における選別装置
は、軽量物回収手段として、軽量物14を吹き飛ばす中
段噴射ノズル13(流体噴射手段)を使用したので、選
別対象物が中段噴射ノズル13に絡まって目詰まりする
ことがなく、確実に軽量物14を吹き飛ばして軽量物回
収室6中に回収することができる。しかも、保持板8上
に載置している軽量物14を吹き飛ばすものであるか
ら、空気を大量に噴射する必要がないので、選別効率が
良い。
【0050】また、この実施の形態1における選別装置
は、保持板8を常時下から上に吹き上げる下段噴射ノズ
ル10と、その下段噴射ノズル10から噴射された空気
によって下から上に吹き上げられている保持板8をほぼ
水平に維持するストッパ11とから、水平状態維持手段
が構成されている。これにより、保持板8を確実にほぼ
水平状態に維持することができる。すなわち、保持板8
が水平状態に復帰するまでの応答性が速いので、軽量物
14が重量物回収室5側に紛れ込むことがない。また、
選別対象物が下段噴射ノズル10に絡まって目詰まりす
ることがないので、耐久性に優れている。さらに、下段
噴射ノズル10の風速および風量を調整することによ
り、選別の基準重量を簡単に調整することができる。
【0051】また、この実施の形態1における選別装置
は、軽量物14のうち、より軽量な極軽量物16を吹き
飛ばして保持板8上に載置させない上段噴出ノズル15
が、供給口2と保持板8との間に設けられている。これ
により、極軽量物16を保持板8上に到達する前に吹き
飛ばして選別することができるので、極軽量物16が重
量物12に絡んで重量物回収室5側に紛れ込むことな
い。したがって、極軽量物16を含む軽量物14と重量
物12とをさらに正確にかつ効率良く選別することがで
きる。また、選別対象物を極軽量物16と軽量物14と
重量物12との3つに選別することも可能となる。さら
に、選別対象物が上段噴射ノズル15に絡まって目詰ま
りすることがないので、耐久性に優れている。なお、こ
の極軽量物選別回収手段としての上段噴射ノズル15
は、必ずしも必要はない。
【0052】また、この実施の形態1における選別装置
は、各段の噴射ノズル10、13、15からの空気の噴
射に伴ってケーシング1の外側から内側に流れる随伴流
(図中、破線矢印にて示す)が形成されるための随伴流
形成用開口部17が、各段の噴出ノズル10、13、1
5の上下近傍に設けられている。これにより、各段の噴
射ノズル10、13、15から空気を噴射させると、図
中の破線矢印に示すように、随伴流形成用開口部17を
介してケーシング1の外側から内側に流れる随伴流が形
成されるので、空気の流量が増加し、さらに効率が良く
なる。しかも、随伴流形成用開口部17がない場合の各
段の噴出ノズル10、13、15の近傍に発生する渦に
よる風速損失や風量損失などがない。なお、この随伴流
形成用開口部17は、必ずしも必要はない。
【0053】(実施の形態2の構成の説明)図7は、こ
の発明にかかる選別装置の実施の形態2を示す。図中、
図1〜図6と同符号は同一のものを示す。
【0054】この実施の形態2における選別装置は、前
記実施の形態1における選別装置に対して、まず、極軽
量物選別回収手段としての上段噴射ノズル15をなく
し、つぎに、保持板水平状態維持手段の下段噴射ノズル
10の代わりにバネ手段19を使用したものである。
【0055】前記バネ手段19は、たとえば、中間部が
コイル状に巻かれた線バネを使用したものであって、そ
の線バネ19の一端が保持板8の底面に固定され、か
つ、その線バネ19の他端がケーシング1の側壁内面に
固定されたものである。この線バネ19は、保持板8を
常時下から上(図7中の実線矢印と逆方向)に付勢する
ものである。
【0056】前記線バネ19とストッパ11とにより、
保持板水平状態維持手段を構成する。前記ストッパ11
は、前記実施の形態1と同様に、線バネ19のバネ作用
により、下から上に付勢されている保持板8をほぼ水平
に維持するものである。
【0057】この実施の形態2における選別装置は、以
上の如き構成からなるものであるから、極軽量物選別回
収手段の作用効果を除いた以外、前記実施の形態1にお
ける選別装置とほぼ同様の作用効果を達成することがで
きる。
【0058】特に、この実施の形態2における選別装置
は、線バネ19を使用したものであるから、安定してい
る線バネ19のバネ作用により、安定した保持板8の水
平状態が得られる。さらに、線バネ19のバネ力を調整
することにより、選別の基準重量を簡単に調整すること
ができる。
【0059】なお、バネ手段としては、前記線バネ19
以外のものであっても良い。たとえば、中間部が折り曲
げられた板バネであって、その板バネの一端を保持板8
の底面に固定し、かつ、その板バネの他端をケーシング
の側壁内面に固定したものである。
【0060】(実施の形態1、2の説明)なお、前記実
施の形態1、2においては、重量物回収室5と軽量物回
収室6との間に仕切板7が回動可能に取り付けられてい
る。このために、仕切板7を回動調整することにより、
選別の基準重量を簡単に調整することができる。なお、
この仕切板7は、必ずしも必要はない。
【0061】(実施の形態1、2以外の例の説明)な
お、前記実施の形態1、2においては、選別対象物とし
て、軽量物14(極軽量物16を含む)側のボトル、カ
ップ、トレイ、袋などのプラスチック製の廃棄物と、そ
のプラスチック製の廃棄物中に紛れ込んでいる重量物1
2側の長靴、鞄、靴などのゴム、皮革製の廃棄物、すな
わち、プラスチック製以外の廃棄物とついて説明した。
ところが、この発明は、選別対象物として、前記の物
(プラスチック製の廃棄物と、プラスチック製以外の廃
棄物)以外の物であっても、重量別に確実に、かつ、効
率よく選別することができる。
【0062】また、前記実施の形態1、2においては、
軽量物回収手段としては、中段噴射ノズル13を使用し
たものであるが、この発明は、中段噴射ノズル13以外
の手段を使用しても良い。たとえば、保持板8上に載置
している軽量物14を軽量物回収室6側に掻き落として
回収する手段などであっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かる選別装置(請求項1)によれば、選別対象物を保持
板で一旦受けてから、選別対象物の重量差により、軽量
物と重量物とに選別するものであるから、風力により選
別する装置と比較して、選別対象物を軽量物と重量物と
に正確にかつ効率良く選別することができる。特に、粉
砕を行わない粗選別の場合においては、前記効果が顕著
に現れることとなる。なお、軽量物回収手段として、軽
量物を吹き飛ばす流体噴射手段を使用した場合には、流
体を大量に噴射する必要がない。
【0064】また、この発明にかかる選別装置(請求項
2)によれば、選別対象物が流体噴射手段に絡まって目
詰まりすることがなく、確実に軽量物を吹き飛ばして軽
量物回収室中に回収することができる。しかも、保持板
上に載置している軽量物を吹き飛ばすものであるから、
流体を大量に噴射する必要がないので、選別効率が良
い。
【0065】また、この発明にかかる選別装置(請求項
3)によれば、流体噴射手段とストッパとにより、保持
板を確実にほぼ水平状態に維持することができる。ま
た、選別対象物が流体噴射手段に絡まって目詰まりする
ことがないので、耐久性に優れている。さらに、流体噴
射手段の流体の噴射速度および噴射量を調整することに
より、選別の基準重量を簡単に調整することができる。
【0066】また、この発明にかかる選別装置(請求項
4)によれば、バネ手段とストッパとにより、保持板を
確実にほぼ水平状態に維持することができる。また、安
定しているバネ手段のバネ作用により、安定した保持板
の水平状態が得られる。さらに、バネ手段のバネ力を調
整することにより、選別の基準重量を簡単に調整するこ
とができる。
【0067】また、この発明にかかる選別装置(請求項
5)によれば、極軽量物を保持板上に到達する前に吹き
飛ばして選別することができるので、極軽量物が重量物
に絡んで重量物側に選別されることがなく、さらに、極
軽量物を含む軽量物と重量物とを正確にかつ効率良く選
別することができる。また、選別対象物を極軽量物と軽
量物と重量物との3つに選別することも可能となる。さ
らに、選別対象物が流体噴射手段に絡まって目詰まりす
ることがないので、耐久性に優れている。
【0068】また、この発明にかかる選別装置(請求項
6)によれば、流体噴射手段から流体を噴射させると、
開口部を介してケーシングの外側から内側に流れる随伴
流が形成されるので、流体の流量が増加し、さらに効率
が良くなる。しかも、開口部がない場合の流体噴出手段
の近傍に発生する渦による流体速度損失や流体量損失な
どがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の選別装置の実施の形態1を示す一部
縦断面図である。
【図2】同じく、一部を破断した一部斜視図である。
【図3】同じく、各段の噴射ノズルを示す一部縦断面図
である。
【図4】同じく、各段の噴射ノズルを示す斜視図であ
る。
【図5】同じく、極軽量物と軽量物とを選別回収してい
る状態を示した一部縦断面図である。
【図6】同じく、重量物とを選別回収している状態を示
した一部縦断面図である。
【図7】この発明の選別装置の実施の形態2を示す一部
縦断面図である。
【図8】従来の風力選別装置を示す一部縦断面図ある。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 供給口 3 排気用開口部 4 金網 5 重量物回収室 6 軽量物回収室 7 仕切板 8 保持板 9 ヒンジ機構 10 下段噴射ノズル(流体噴射手段、保持板の水平状
態維持手段) 11 ストッパ(保持板の水平状態維持手段) 12 重量物 13 中段噴射ノズル(流体噴射手段、軽量物回収手
段) 14 軽量物 15 上段噴射ノズル(流体噴射手段、極軽量物選別回
収手段) 16 極軽量物 17 随伴流形成用開口部 18 金網 19 線バネ(バネ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤井澤 義和 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 小野 典彦 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 (72)発明者 白石 武利 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 Fターム(参考) 4D021 FA02 FA09 GA13 GA14 GB03 GB10 JA04 JB01 KA20 LA05 LA07 MA07 NA09 NA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選別対象物を選別の基準重量未満の軽量
    物と選別の基準重量以上の重量物とに機械的に選別する
    装置であって、 ケーシングの上部に設けられた前記選別対象物の供給口
    と、 前記ケーシング中の前記供給口の下方に設けられた重量
    物回収室と、 前記ケーシング中の前記重量物回収室の側方に設けられ
    た軽量物回収室と、 前記ケーシング中の前記供給口と前記重量物回収室との
    間に、上下方向に回動可能に取り付けられた保持板と、 前記保持板をほぼ水平状態に常時維持し、かつ、前記重
    量物が前記保持板上に載置した場合には前記保持板が下
    方に回動する前記保持板の水平状態維持手段と、 ほぼ水平状態を維持する前記保持板の上に載置している
    前記軽量物を前記軽量物回収室中に常時回収する軽量物
    回収手段と、 を備えたことを特徴とする選別装置。
  2. 【請求項2】 前記軽量物回収手段は、前記軽量物を吹
    き飛ばす流体噴射手段である、ことを特徴とする請求項
    1に記載の選別装置。
  3. 【請求項3】 前記水平状態維持手段は、前記保持板を
    常時下から上に吹き上げる流体噴射手段と、前記流体噴
    射手段からの噴射流体により、下から上に吹き上げられ
    ている前記保持板をほぼ水平に維持するストッパとから
    構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の選
    別装置。
  4. 【請求項4】 前記水平状態維持手段は、前記保持板を
    常時下から上に付勢するバネ手段と、前記バネ手段のバ
    ネ作用により、下から上に付勢されている前記保持板を
    ほぼ水平に維持するストッパとから構成されている、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
  5. 【請求項5】 前記供給口と前記保持板との間には、前
    記軽量物のうち、より軽量な極軽量物を吹き飛ばして前
    記保持板上に載置させない流体噴出手段が、設けられて
    いる、ことを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
  6. 【請求項6】 前記ケーシングのうち、前記流体噴出手
    段の近傍には、前記流体噴射手段からの流体の噴射に伴
    って前記ケーシングの外側から内側に流れる随伴流が形
    成されるための開口部が、設けられている、ことを特徴
    とする請求項2または3または5に記載の選別装置。
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JP2007175683A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Ryohshin:Kk 風力選別機及び混合廃棄物処理装置
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