JP2002119220A - 生存率向上剤 - Google Patents

生存率向上剤

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JP2002119220A
JP2002119220A JP2000312138A JP2000312138A JP2002119220A JP 2002119220 A JP2002119220 A JP 2002119220A JP 2000312138 A JP2000312138 A JP 2000312138A JP 2000312138 A JP2000312138 A JP 2000312138A JP 2002119220 A JP2002119220 A JP 2002119220A
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Noriyuki Ishihara
則幸 石原
Koichi Kitahata
幸一 北畑
Raju Juneja Reka
レカ・ラジュ・ジュネジャ
Nagahiro Yamazaki
長宏 山崎
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Taiyo Kagaku KK
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Taiyo Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家畜及び養殖魚の生存率を向上させるため
に、家畜及び養殖魚の飼育段階で給与できる生存率向上
剤及びこれを含有する飼料を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 平均粒径1.5μm以下の固体であるア
スコルビン酸、その塩類又はその誘導体、グリセリン脂
肪酸エステル及び融点が45℃以下の中性脂質を含有す
ることで上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生存率向上剤なら
びにこれを含有する飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】養殖魚、家畜及び家禽の生存率を向上さ
せるためには、これまで抗生物質が広く使用され、その
効果も認められている。しかし、その抗生物質が食肉や
卵に移行し、残留することが問題となっている。また、
抗生物質の慢性的使用により、耐性菌の出現や感染に対
する抵抗性の低下も問題となっている。そのために昭和
51年5月に「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関
する法律」が施行されて、抗生物質の使用は厳しく規制
されている。
【0003】このために、抗生物質に代わる物質が注目
され、乳酸菌、ビフィズス菌及び酪酸菌といった各種の
生菌製剤が開発されてきた(フィーディング No.3
70p.168−172,1991)。しかし、これら
の生菌製剤の大部分は動物種固有のものであり、すべて
の動物種に万能ではない。そのために、すべての動物種
に対して安全でかつ万能に生存率を向上させる生存率向
上剤が必要とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、家畜及び養
殖魚の生存率を向上させるために、家畜及び養殖魚の飼
育段階で給与できる生存率剤及びこれを含有する飼料を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成するために鋭意検討を行った結果、平均粒径
1.5μm以下の固体であるアスコルビン酸、その塩類
又はその誘導体と、グリセリン脂肪酸エステル及び融点
が45℃以下の中性脂質を含有する添加物を家畜や養殖
魚の飼料に添加して給与するとこれらの生存率が向上す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は平均粒径1.5μm以下
の固体であるアスコルビン酸、その塩類又はその誘導体
と、グリセリン脂肪酸エステル及び融点が45℃以下の
中性脂質中を含有する生存率向上剤及びこれを含有する
飼料に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるアスコルビン酸の
塩類及び誘導体は特に限定するものではないが、好まし
くは、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カル
シウム、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコ
ルビン酸−3−リン酸エステル、アスコルビン酸−2−
リン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸−3−リ
ン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸−2−硫酸
エステル、アスコルビン酸−3−硫酸エステル、アスコ
ルビン酸−2−グルコシド類及びアスコルビン酸−3−
グルコシド類であり、さらに好ましくは、アスコルビン
酸カルシウム及びアスコルビン酸−2−リン酸エステル
マグネシウムである。また、これらの化合物単独あるい
は2種以上の混合物でも用いることができる。
【0008】本発明における平均粒径1.5μm以下の
固体とは、物理的破砕によってレーザー回折型粒度分布
測定で平均粒径が1.5μm以下の超微粒子化されたも
のであり、かつ中性脂質に不溶なものを指す。また、そ
の際の物理的破砕方法に関しては、レディーミル、コボ
ールミル及びダイノミル等の湿式摩砕機やジェットミル
等の乾式破砕機、又は液体窒素を利用する凍結粉砕等の
使用が挙げられるが、レーザー回折型粒度分布測定によ
り平均粒径1.5μm以下の超微粒子化ができる性能の
ものであれば何れを使用することもできる。
【0009】本発明のアスコルビン酸、その塩類又はそ
の誘導体の含有量は特に限定するものではないが、好ま
しくは、該生存率向上剤中に1〜70重量%であり、さ
らに好ましくは15〜50重量%である。アスコルビン
酸、その塩類又はその誘導体の含有量が1重量%より少
ない場合は、本発明の生存率向上の効果が十分でない。
また、アスコルビン酸、その塩類又はその誘導体の含有
量が70重量%より多い場合には、構造粘度が極度に高
まり流動性を失ってしまう為に後の加工特性及び応用範
囲を著しく狭める事となる。
【0010】本発明に用いるグリセリン脂肪酸エステル
は特に限定するものではないが、HLB4以下の有機酸
モノグリセリド,ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、好ましくは
クエン酸グリセリド、リンゴ酸グリセリド、酢酸グリセ
リド、コハク酸グリセリド、ジアセチル酒石酸グリセリ
ド、平均重合度2〜10のポリグリセリンと炭素数6〜
22の脂肪酸エステル及び平均重合度2〜10のポリグ
リセリンと縮合度4〜6のポリリシノレイン酸のエステ
ルから選ばれる1種または2種以上の混合物である。例
えばヘキサグリセリンヘキサステアレート、ヘキサグリ
セリンオクタステアレート及び縮合リシノレイン酸ヘキ
サグリセリン(縮合度5)等が挙げられる。尚、本発明
におけるHLBは、親水基及び親油基の分子量比より算
定され、例えば、戸田義郎・門田則昭・加藤友治編、
「食品用乳化剤 ―基礎と応用―(株式会社光琳、東
京、1997年)」第12頁〜第14頁の方法(門田則
昭著)で算定できる。
【0011】本発明にグリセリン脂肪酸エステルの含有
量は特に限定するものではないが、好ましくは、中性脂
質に対して1〜100重量%である。添加量が1重量%
未満の場合は本発明の生存率向上の効果が弱くなる。ま
た、100重量%より多い場合も同様に本発明の生存率
向上の効果が弱くなる。
【0012】本発明に用いる中性脂質は融点が45℃以
下であれば、特に限定するものではないが、中鎖脂肪酸
トリグリセリド等の合成油脂や大豆、米、菜種、カカ
オ、椰子等の油糧種子から得られる一般的な植物性油脂
及び牛脂、乳脂、豚脂、魚油等の動物性油脂の何れでも
使用でき、これらに本来含まれているリン脂質、ステロ
ール類、ワックス類及び油溶性ビタミン類等が共存して
も一向に差し支えないが、好ましくは融点が常温以下で
ある。融点が45℃を越えると、本発明品を調製する段
階及び使用する段階での作業性が低下するために好まし
くない。本発明の中性脂質の含有量は特に限定するもの
ではないが、好ましくは、該生存率向上剤中に10〜9
0重量%であり、さらに好ましくは30〜70重量%で
ある。中性脂質の含有量が10重量%より少ない場合
は、本発明の生存率向上の効果が十分でない。また、中
性脂質が90重量%より多い場合には、加工特性及び応
用範囲を著しく狭める事となる。
【0013】本発明の生存率向上剤の飼料への添加量は
アスコルビン酸、その塩類又はその誘導体の添加量換算
で0.001〜0.8重量%、好ましくは0.005〜
0.5重量%、最も好ましくは0.01〜0.3重量%
となる様適宜調整すればよい。0.001重量%より少
ないと生存率向上が効果的でなく、0.8重量%より多
いと飼育コストの観点から利点が生じない。
【0014】本発明の生存率向上剤の飼料への添加期間
は、養殖魚及び畜産物の飼育終了の予定日からさかのぼ
って少なくとも60日以上、好ましくは40日以上であ
り、さらに好ましくは飼育全期間である。添加期間が6
0日より少ないと生存率向上が不十分である。
【0015】本発明の家畜とは通常家庭の食卓に食肉と
して供する目的で飼育された動物を指し、例えば、牛、
豚、馬、鹿、羊及び山羊等のほ乳類動物や鶏、鴨、合
鴨、ダチョウ、アヒル、スズメ、七面鳥などの鳥類を例
示できる。また、本発明の養殖魚とは、通常家庭の食卓
に魚肉として供する目的で飼育された魚類及び甲殻類を
指し、例えば、ブリ、タイ、ヒラメ、カンパチ、ヒラマ
サ、スズキ、カツオ、シマアジ、フグ、アジ、マグロ、
カツオ、ウナギ、ニジマス、ヒメマス、シロザケ、ギン
ザケ、アユ、アマゴ、ヤマメ、コイ、テラピア、フナ、
クルマエビ、ウシエビ、テナガエヒ、ガザミ、イセエ
ビ、大正エビ、ウエスタンホワイトシュリンプ、ペナウ
スメルグイエンシス、ペナウスインディカス、メタペナ
ウスエンシス、ペナウススチリロストリス、アカエビ、
ハコエビ、ウチワエビ、アカザエビ、タラバエビ、サク
ラエビ、シャコ、プローン、ザリガニ、ロブスター、ズ
ワイガニ、タラバガニ、ワタリガニ、マッドクラブ、上
海カニ、ヤドカリ等を例示できる。好ましくは、ブリ、
カンパチ、ヒラマサ及びシマアジであり、最も好ましく
はブリである。
【0016】本発明の生存率とは、本発明の生存率向上
剤を家畜、家禽及び養殖魚に投与を開始した日の総数に
対する給与終了日の生存数の割合を指す。
【0017】本発明の生存率向上剤は、家畜及び養殖魚
の飼育段階に給与される飼料の安全性の確保及び品質の
改善に関する法律の範疇に含まれる配合飼料、混合飼
料、単体飼料及び飼料添加物の1種又は2種以上に添加
して給与されるものである。また、本発明品を単独で使
用しても問題はない。
【0018】さらに、添加される飼料及び飼料添加物の
形態も特に限定されない。添加時期も飼料製造時であれ
ばどの段階でも問題はないが、エクストルーダー処理に
より製造されるEP飼料の場合は、エクストルーダー処
理後の魚油添加工程時に添加することが好ましい。
【0019】以下に実施例及び試験例によって本発明を
説明するが、その内容に制限されるものではない。
【0020】
【実施例】実施例1 中鎖脂肪酸トリグリセリド50kg(融点−11℃,太
陽化学株式会社製)、縮合リシノレイン酸ヘキサグリセ
リン10kg(サンソフト818H;HLB1,縮合度
5,太陽化学株式会社製)を混合し、L−アスコルビン
酸結晶40kg(平均粒子径約100μm、日本ロシュ
株式会社製)を加えた油性懸濁液を調製し、これをコボ
ールミル(神鋼パンテック株式会社製)に掛け、レーザ
ー回折型粒度分布測定によりL−アスコルビン酸の平均
粒子径が1.2μmである本発明の生存率向上剤を得た
(本発明品1)。
【0021】実施例2 中鎖脂肪酸トリグリセリド50kg(融点−11℃,太
陽化学株式会社製)、縮合リシノレイン酸ヘキサグリセ
リン10kg(サンソフト818H;HLB1,縮合度
5,太陽化学株式会社製)を混合し、L−アスコルビン
酸カルシウム40kg(BASFジャパン株式会社製)
を加えた油性懸濁液を調製し、これをコボールミル(神
鋼パンテック株式会社製)に掛け、レーザー回折型粒度
分布測定によりL−アスコルビン酸カルシウムの平均粒
子径が0.80μmである本発明の生存率向上剤を得た
(本発明品2)。
【0022】実施例3 中鎖脂肪酸トリグリセリド50kg(融点−11℃,太
陽化学株式会社製)、縮合リシノレイン酸ヘキサグリセ
リン10kg(サンソフト818H;HLB1,縮合度
5,太陽化学株式会社製)を混合し、L−アスコルビン
酸−2−リン酸エステルマグネシウム5水和物40kg
(ホスピタン C、昭和電工株式会社製)を加えた油性
懸濁液を調製し、これをコボールミル(神鋼パンテック
株式会社製)に掛け、レーザー回折型粒度分布測定によ
りL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウ
ムの平均粒子径が0.77μmである本発明の生存率向
上剤を得た(本発明品3)。
【0023】実施例4 魚油50kg(融点−22℃、日本水産株式会社製)、
縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリン10kg(サンソ
フト818H;HLB1,縮合度5,太陽化学株式会社
製)を混合し、L−アスコルビン酸結晶40kg(平均
粒子径約100μm、日本ロシュ株式会社製)を加えた
油性懸濁液を調製し、これをコボールミル(神鋼パンテ
ック株式会社製)に掛け、レーザー回折型粒度分布測定
によりL−アスコルビン酸の平均粒子径が1.0μmで
ある本発明の生存率向上剤を得た(本発明品4)。
【0024】実施例5 魚油50kg(融点−22℃、日本水産株式会社製)、
縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリン10kg(サンソ
フト818H;HLB1,縮合度5,太陽化学株式会社
製)を混合し、L−アスコルビン酸カルシウム40kg
(BASFジャパン株式会社製)を加えた油性懸濁液を
調製し、これをコボールミル(神鋼パンテック株式会社
製)に掛け、レーザー回折型粒度分布測定によりL−ア
スコルビン酸カルシウムの平均粒子径が1.1μmであ
る本発明の生存率向上剤を得た(本発明品5)。
【0025】実施例6 魚油50kg(融点−22℃、日本水産株式会社製)、
縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリン10kg(サンソ
フト818H;HLB1,縮合度5,太陽化学株式会社
製)を混合し、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステ
ルマグネシウム5水和物40kg(ホスピタン C、昭
和電工株式会社製)を加えた油性懸濁液を調製し、これ
をコボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に掛け、
レーザー回折型粒度分布測定によりL−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルマグネシウムの平均粒子径が0.
9μmである本発明の生存率向上剤を得た(本発明品
6)。
【0026】比較例1 中鎖脂肪酸トリグリセリド60kg(融点−11℃,太
陽化学株式会社製)にL−アスコルビン酸結晶40kg
(平均粒子径約100μm、日本ロシュ株式会社製)を
加えた油性懸濁液を調製し、これをコボールミル(神鋼
パンテック株式会社製)に掛け、レーザー回折型粒度分
布測定によりL−アスコルビン酸の平均粒子径が1.0
μmである比較品を得た(比較品1)。
【0027】試験例1 魚粉55kg、サケ白子5kg、クリルS.W.5k
g、イカ内臓5kg、イカ肝油5kg、大豆レシチン4
kg、バリン0.3kg、イソロイシン0.2kg、コ
ーンスターチ2.5kg、ミネラル混合物5kg、グル
テン8kg、ビタミン混合物5kgを粉砕後、ミキサー
で十分混合した。これをウエンガー社エクストルーダー
ペレットミルによりクッカー水分含量28%に調湿、蒸
煮しエクストルーション成型した。この成型物を2段式
ハンドドライヤーにより温度120℃で乾燥させ平均粒
径100mmのペレットを得た。このペレットに本発明
品1を0.5kg添加した魚油をペレットに対して10
kgになるようにオイルコーターで添加して、養殖魚用
EP餌料を調製した。また、本発明品2〜6を用いて同
様に養殖魚用EP餌料を調製した。さらに、対照として
比較品1を用いて同様の養殖魚用EP餌料を調製した。
【0028】これらの7種類のEP餌料を養殖ブリに給
与してフィールドでの効果試験を実施した。本発明品1
を添加したEP餌料を給与した区をA区、本発明品2を
添加したEP餌料を給与した区をB区、本発明品3を添
加したEP餌料を給与した区をC区、本発明品4を添加
したEP餌料を給与した区をD区、本発明品5を添加し
たEP餌料を給与した区をE区、本発明品6を添加した
EP餌料を給与した区をF区、比較品1を添加したEP
餌料を給与した区をG区として海面をA〜G区の7つの
生簀に分割し、それぞれの生簀で飼育開始時の平均体重
が3150gのブリ1500尾を飼育した。
【0029】試験例2 試験例1の条件で60日間飼育し、生存尾数を確認し、
生存率を求めた。生存尾数及び生存率を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示したように、G区と比較して、A
〜F区のブリの生存尾数は多かった。それにより本発明
品1〜6は生存率が向上することが確認された。
【0032】試験例3 試験例1の条件で90日間飼育し、生存尾数を確認し、
生存率を求めた。生存尾数及び生存率を表2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】表2に示したように、G区と比較して、A
〜F区のブリの生存尾数は多かった。これにより本発明
品1〜6は生存率が向上することが確認された。本発明
の実施形態ならびに目的生成物を挙げれば以下の通りで
ある。
【0035】(1)平均粒径1.5μm以下の固体であ
るアスコルビン酸、その塩類又はその誘導体、グリセリ
ン脂肪酸エステル及び融点が45℃以下の中性脂質を含
有することを特徴とする生存率向上剤。 (2)平均粒径1.5μm以下の固体であるアスコルビ
ン酸、グリセリン脂肪酸エステル及び融点が45℃以下
の中性脂質を含有することを特徴とする生存率向上剤。 (3)平均粒径1.5μm以下の固体であるアスコルビ
ン酸カルシウム、グリセリン脂肪酸エステル及び融点が
45℃以下の中性脂質を含有することを特徴とする生存
率向上剤。 (4)平均粒径1.5μm以下の固体であるアスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、グリセリン脂
肪酸エステル及び融点が45℃以下の中性脂質を含有す
ることを特徴とする生存率向上剤。 (5)平均粒径1.5μm以下の固体であるアスコルビ
ン酸、その塩類又はその誘導体の含有量が該生存率向上
剤に対して1〜70重量%であることを特徴とする前記
(1)〜(4)いずれか記載の生存率向上剤。 (6)平均粒径1.5μm以下の固体であるアスコルビ
ン酸、その塩類又はその誘導体の含有量が該生存率向上
剤に対して1〜50重量%であることを特徴とする前記
(1)〜(4)いずれか記載の生存率向上剤。
【0036】(7)グリセリン脂肪酸エステルがHLB
4以下である事を特徴とする前記(1)〜(6)いずれ
か記載の生存率向上剤。 (8)グリセリン脂肪酸エステルが有機酸モノグリセリ
ド,ポリグリセリン脂肪酸エステル及び縮合リシノレイ
ン酸ヘキサグリセリンから選ばれる1種または2種以上
の混合物である事を特徴とする前記(1)〜(7)いず
れか記載の生存率向上剤。 (9)グリセリン脂肪酸エステルがクエン酸グリセリ
ド、リンゴ酸グリセリド、酢酸グリセリド、コハク酸グ
リセリド、ジアセチル酒石酸グリセリド、平均重合度2
〜10のポリグリセリンと炭素数6〜22の脂肪酸エス
テル及び平均重合度2〜10のポリグリセリンと縮合度
2〜4のポリリシノレイン酸のエステルから選ばれる1
種または2種以上の混合物である事を特徴とする前記
(1)〜(7)いずれか記載の生存率向上剤。 (10)グリセリン脂肪酸エステルがポリグリセリン縮
合リシノレイン酸エステルである事を特徴とする前記
(1)〜(7)いずれか記載の生存率向上剤。 (11)グリセリン脂肪酸エステルの含有量が中性脂質
に対して1〜100重量%であることを特徴とする前記
(1)〜(10)いずれか記載の生存率向上剤。
【0037】(12)中性脂質が中鎖脂肪酸トリグリセ
リドであることを特徴とする前記(1)〜(11)いず
れか記載の生存率向上剤。 (13)中性脂質が魚油であることを特徴とする前記
(1)〜(11)いずれか記載の生存率向上剤。 (14)飼料への添加期間は、養殖魚及び畜産物の飼育
終了の予定日からさかのぼって60日以上であることを
特徴とする前記(1)〜(13)いずれか記載の生存率
向上剤。 (15)飼料への添加期間は、養殖魚及び畜産物の飼育
終了の予定日からさかのぼって90日以上であることを
特徴とする前記(1)〜(13)いずれか記載の生存率
向上剤。 (16)養殖魚用であることを特徴とする前記(1)〜
(15)いずれか記載の生存率向上剤。
【0038】(17)甲殻類用であることを特徴とする
前記(1)〜(15)いずれか記載の生存率向上剤。 (18)アジ科の養殖魚用であることを特徴とする前記
(1)〜(15)いずれか記載の生存率向上剤。 (19)ブリ用であることを特徴とする前記(1)〜
(15)いずれか記載の生存率向上剤。 (20)前記(1)〜(19)いずれか記載の生存率向
上剤を含有することを特徴とする飼料。 (21)前記(1)〜(19)いずれか記載の生存率向
上剤を含有することを特徴とするEP飼料。 (22)EP飼料に添加する場合の添加時期がエクスト
ルーダー処理後であることを特徴とする含有することを
特徴とする前記(1)〜(19)いずれか記載の生存率
向上剤。
【0039】
【発明の効果】本発明の生存率向上剤を養殖魚、家畜ま
たは家禽に給与することで、生存率を向上させることが
可能となり、産業上の意義は非常に大きい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/44 A61K 47/44 A61P 43/00 171 A61P 43/00 171 (72)発明者 山崎 長宏 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 Fターム(参考) 2B150 AA01 AA08 AB03 CD15 DA55 DE13 4C076 AA23 BB34 CC50 DD46 EE51 FF16 FF17 4C086 AA01 AA02 BA18 MA03 MA05 MA09 MA52 NA14 ZC61 ZC80

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径1.5μm以下の固体であるア
    スコルビン酸、その塩類又はその誘導体と、グリセリン
    脂肪酸エステル及び融点が45℃以下の中性脂質を含有
    することを特徴とする生存率向上剤。
  2. 【請求項2】 グリセリン脂肪酸エステルがHLB4以
    下であることを特徴とする請求項1記載の生存率向上
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の生存率向上剤を
    含有することを特徴とする飼料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450274B1 (ko) * 2001-07-30 2004-09-30 주식회사 엘지생명과학 폴리에톡실화 아스코르브산 유도체를 함유하는 동물용사료첨가제 조성물

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KR100450274B1 (ko) * 2001-07-30 2004-09-30 주식회사 엘지생명과학 폴리에톡실화 아스코르브산 유도체를 함유하는 동물용사료첨가제 조성물

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