JP2002119045A - 電圧コンバータ - Google Patents

電圧コンバータ

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JP2002119045A
JP2002119045A JP2000305217A JP2000305217A JP2002119045A JP 2002119045 A JP2002119045 A JP 2002119045A JP 2000305217 A JP2000305217 A JP 2000305217A JP 2000305217 A JP2000305217 A JP 2000305217A JP 2002119045 A JP2002119045 A JP 2002119045A
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】精密な加工を行わなくても、昇圧のための容量
変化を有効に増大化させることができ、出力電圧及び昇
圧率を共に大きくすることができる電圧コンバータを提
供する。 【解決手段】電圧発生源14からの電圧Vinをアクチ
ュエータ部32による容量可変操作に基づいて昇圧する
第1の要素16を具備する電圧コンバータ10におい
て、第1の要素16を容量構成体30とアクチュエータ
部32とを有して構成する。アクチュエータ部32は、
作動部36と、該作動部36を支持する振動部38と、
該振動部38を振動可能に支持する固定部44とを具備
し、作動部36は、形状保持層46と上部電極48a及
び下部電極48bとを有して構成する。また、容量構成
体30は、アクチュエータ部32を構成する上部電極4
8aと、該上部電極48a上に形成された誘電体50
と、電流供給ライン12につながる電極部52とを有し
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧発生源からの
電圧を昇圧し、該昇圧後の電圧を任意の極性で保持する
電圧コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、電圧コンバータには、チョッ
パ型スイッチング式、フライバックコンバータ、フォワ
ードコンバータあるいはチャージポンプ型等があり、用
途に応じて使い分けられている。
【0003】これらの各電圧コンバータを比較すると、
チョッパ型スイッチング式のものはコイルが必要であ
り、フライバックコンバータやフォワードコンバータは
トランスが必要であるため、小型化が要求されるものに
対しては不利であり、高価であるという不都合がある。
また、回路構成も複雑になり、調整作業も面倒である。
【0004】一方、チャージポンプ型は、コイルやトラ
ンスなどの大型部品が不要であるため、小型化に有利で
あり、安価に回路を構成できるという利点を有する。
【0005】ここで、チャージポンプ型の電圧コンバー
タ200を応用した機械振動−振動エネルギー・コンバ
ータについて図25〜図27を参照しながら説明する。
【0006】これは、文献「A Micropower Programmabl
e DSP Powered using a MEMS-basedVibration-to-Elect
ric Energy Converter」(Rajeevan Amirtharajah ら、
M.I.T., 2000 IEEE International Solid-State Circui
ts Conference)で報告されている。
【0007】この電圧コンバータ200は、図25に示
すように、ポンプコンデンサCpとリザーバコンデンサ
CrとインダクタLと複数のスイッチング素子SW1及
びSW2とを具備して構成されている。具体的には、ポ
ンプコンデンサCpとリザーバコンデンサCrを直列に
接続してなる第1の直列回路202と、第1及び第2の
スイッチング素子SW1及びSW2を直列に接続してな
る第2の直列回路204とが互いに並列に接続され、第
1の直列回路202におけるポンプコンデンサCpとリ
ザーバコンデンサCrとの接続点p1と、第2の直列回
路204における第1及び第2のスイッチング素子SW
1及びSW2の接続点p2とがインダクタLを介して接
続され、更に、ポンプコンデンサCpに並列に寄生容量
Coが接続され、リザーバコンデンサCrに並列に負荷
206が接続されて構成されている。
【0008】ここで、ポンプコンデンサCpは、図26
に示すように、中央に配された櫛歯状の可動電極210
と、該可動電極210の両側に固定された櫛歯状の固定
電極212とで構成され、互いの櫛歯210a及び21
2aを近づけるあるいは遠ざけることによって可動電極
210と固定電極212との距離dが変化し、容量が可
変となる。
【0009】図25に示す電圧コンバータ200の動作
を図27のタイミングチャートを参照しながら説明する
と、まず、ポンプコンデンサCpは、固定電極212と
可動電極210が最も近づいて容量が最大値となってい
る。また、リザーバコンデンサCrには電荷が蓄積され
てその両端電圧が例えばVddであるとし、ポンプコン
デンサCpと寄生容量Coにはそれぞれ電荷が蓄積され
ていないものとする。また、第1及び第2のスイッチン
グ素子SW1及びSW2は共にOFF状態にある。
【0010】区間t1の開始時点に、第2のスイッチン
グ素子SW2がONになると、該区間t1において、リ
ザーバコンデンサCrからインダクタLに向けて電流
(インダクタ電流iL)がランプ状に流れる。次の区間
t2の開始時点において、第1のスイッチング素子SW
1がONし、第2のスイッチング素子SW2がOFFに
なると、該区間t2において、インダクタLのエネルギ
によってインダクタ電流iLがポンプコンデンサCpに
供給され、該ポンプコンデンサCpに電荷が蓄積される
ことになる。この電荷の蓄積に伴って出力電圧Vcは、
ポンプコンデンサCpの容量が最大値における両端電圧
(スタート電圧VSTART)にVddを加えた電圧(V
START+Vdd)になる。この電圧(VSTART+Vdd)
への変化は、ポンプコンデンサCpとインダクタLの時
定数による過渡特性に従うことになる。
【0011】次に、区間t3の開始時点において、第1
及び第2のスイッチング素子SW1及びSW2が共にO
FFとなり、該区間t3において、ポンプコンデンサC
pの固定電極212と可動電極210が徐々に離れる方
向に制御され、該ポンプコンデンサCpの容量値が徐々
に小さくなる。そして、前記容量値の変化に従って、出
力電圧Vcが徐々に上がり、ポンプコンデンサCpの容
量値が最小になった時点でこの区間t3が終了し、次の
区間t4が開始されることになる。区間t3の終了時点
において、出力電圧VcはポンプコンデンサCpの容量
が最小値における両端電圧(最大電圧Vmax)にVd
dを加えた電圧(Vmax+Vdd)になる。
【0012】区間t4の開始時点において、第1のスイ
ッチング素子SW1がONすると、該区間t4におい
て、ポンプコンデンサCpからインダクタLに向かって
電流が流れ、区間t4の終了時点では、前記出力電圧V
cはVddとなる。出力電圧Vcにおける前記電圧(V
max+Vdd)から電圧Vddへの変化は、ポンプコ
ンデンサCpとインダクタLの時定数による過渡特性に
従うことになるが、このとき、ポンプコンデンサCpの
容量値が最小となっているため、区間t2よりも短い期
間で電圧Vddに到達することとなる。
【0013】次の区間t5の開始時点において、第1の
スイッチング素子SW1がOFFとなって、第2のスイ
ッチング素子SW2がONになると、前記インダクタL
にためられていたエネルギが、前記区間t5において、
リザーバコンデンサCrに転送されることとなる。即
ち、区間t4及びt5で昇圧したことにより増加したエ
ネルギ(ポンプコンデンサCpにより発電されたエネル
ギ)がリザーバコンデンサCrに回収されることにな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の電圧
コンバータ200において、ポンプコンデンサCpの容
量変化を大きくするためには、以下のような工夫が必要
である。
【0015】(1)固定電極212の櫛歯212aと可
動電極210の櫛歯210a間のギャップを小さくす
る。
【0016】(2)固定電極212と可動電極210の
厚みを大きくする。
【0017】(3)固定電極212及び可動電極210
における各櫛歯212a、210aの長さを大きくす
る。
【0018】(4)固定電極212及び可動電極210
における各櫛歯212a、210aの数を増やす。
【0019】しかし、櫛歯212a、210aを形成す
るにあたってウエットエッチング等の等方性エッチング
を用いていることから、櫛歯間のギャップを小さくする
場合、エッチング深さを規制する必要がある。そうする
と、固定電極212と可動電極210の厚みが小さくな
り、電極面積が小さくなる。これでは、ギャップを小さ
くしたことによる効果(容量変化の増大)は期待できな
いことになる。つまり、前記(1)と(2)とは互いに
トレードオフの関係にある。
【0020】また、可動電極210の振動周波数を高く
することは、出力電圧Vcの昇圧に寄与することになる
が、固定電極212及び可動電極210における各櫛歯
212a、210aの長さを大きくしたり、櫛歯212
a、210aの数を増やすと、可動電極210の振動周
波数を高くすることができなくなる。つまり、前記
(3)や(4)と可動電極210の振動周波数は互いに
トレードオフの関係にある。
【0021】また、上述のように櫛歯間のギャップをそ
れほど小さくできない状況下において、固定電極212
と可動電極210の厚みを大きくしたり、固定電極21
2及び可動電極210における各櫛歯212a、210
aの数を増やすことは、ポンプコンデンサCp自体のサ
イズの大型化を招くことになる。つまり、前記(2)や
(4)と小型化は互いにトレードオフの関係にある。
【0022】そして、上述の電圧コンバータ200にお
いては、固定電極212と可動電極210間に空気を介
在させており、しかも、固定電極212と可動電極21
0との距離dのみの変化で容量を変えるようにしている
ため、容量変化の増大化を有効に図ることができない。
【0023】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、精密な加工を行わなくても、昇圧のため
の容量変化を有効に増大化させることができ、出力電圧
及び昇圧率を共に大きくすることができる電圧コンバー
タを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、電圧発生源
と、電圧発生源からの電圧をアクチュエータ部による容
量可変操作に基づいて昇圧する第1の要素と、前記第1
の要素での昇圧後の電圧を任意の極性で保持する第2の
要素とを具備して構成され、前記第1の要素は、容量構
成体と、前記アクチュエータ部とを有し、前記容量構成
体は、電流供給ラインにつながる一方の電極部と、前記
アクチュエータ部側に設置された他方の電極部と、これ
ら電極部間に配された誘電体とを有することを特徴とす
る。
【0025】これにより、まず、電圧発生源からの電圧
が第1の要素に供給されると、第1の要素におけるアク
チュエータ部が駆動することによって、前記一方の電極
部と他方の電極部間の距離が変化し、各電極部に対する
誘電体の接触面積も変化することになる。
【0026】ここで、電極部間の距離をd、各電極部に
対する誘電体の接触面積をS、誘電体の誘電率をεとし
たとき、容量Cは、以下の式で表される。
【0027】C=ε・S/d 従来のものは、電極部間の距離のみを変化させることで
容量を変化させていたが、この発明では、電極部間の距
離のみならず、各電極部に対する誘電体の接触面積も変
化するため、容量変化の増大化を図ることができる。
【0028】また、電極部間には空気ではなく、誘電体
が介在することになるため、各電極部間に精密なギャッ
プを形成する必要がなくなり、各種トレードオフの関係
を緩和することができ、容量変化の増大化を有効に図る
ことができる。
【0029】そして、前記構成において、前記アクチュ
エータ部を、作動部と、前記作動部を支持する振動部
と、前記振動部を振動可能に支持する固定部とを有して
構成し、前記作動部を、形状保持層と、該形状保持層に
形成され、かつ、駆動電圧が印加される少なくとも一対
の電極とを有して構成するようにしてもよい。
【0030】また、前記振動部と前記固定部を、セラミ
ックスにて一体に形成し、前記形状保持層を、圧電/電
歪及び/又は反強誘電体層で構成するようにしてもよ
い。ここで、前記作動部を構成する前記一対の電極のう
ち、一方の電極が、前記容量構成体の前記アクチュエー
タ部側に設置された他方の電極部を兼ねるようにしても
よい。これにより、構造の簡単化を図ることができる。
また、アクチュエータ部の駆動効率も向上させることが
できる。つまり、アクチュエータ部の構成として、一方
の電極及び他方の電極で形状保持層を挟むかたちの構造
を採用することができ、アクチュエータ部全体にわたっ
て歪みの発現に寄与する電界を印加することで、アクチ
ュエータ部全体の歪みを変位として用いることができる
からである。
【0031】また、前記作動部を構成する前記一対の電
極のうち、一方の電極と、前記容量構成体の前記アクチ
ュエータ部側に設置された他方の電極部との間に絶縁層
を介在させるようにしてもよい。即ち、容量構成体とア
クチュエータ部間に絶縁層が介在する形態となり、容量
構成体とは無関係に、アクチュエータ部の電極の電位を
設定することができるため、アクチュエータ部の最適駆
動電圧を印加して得られる変位の最大化を図ることがで
きる。
【0032】そして、前記誘電体は、弾力性を有する部
材で構成することが好ましい。これにより、アクチュエ
ータ部の駆動によって、容量構成体を構成する一方の電
極部と他方の電極部間の距離と、各電極部に対する誘電
体の接触面積をそれぞれ効率よく変化させることがで
き、容量構成体での容量変化の増大化を図ることができ
る。特に、前記部材内に強誘電体のフィラーを含むこと
によって、誘電体の誘電率を上げることができ、更に、
容量変化の増大化を図ることができる。
【0033】また、少なくとも前記誘電体の周囲に該誘
電体の誘電率と異なる誘電率を有し、かつ、流動性を有
する部材を配するようにしてもよい。これにより、例え
ば、アクチュエータ部の駆動によって誘電体が容量構成
体の一方の電極部から離れたとき、その隙間に流動性の
ある部材が流れ込んで、前記一方の電極部と他方の電極
部間には、誘電体と前記流動性のある部材が介在するこ
ととなり、結果的に一方の電極と他方の電極間の誘電率
が変化することになる。この誘電率の変化によって、容
量変化の増大化を更に促進させることができる。
【0034】そして、本発明においては、前記電圧発生
源からの電圧を第1の制御信号に基づいて選択的に前記
第1の要素に導く第1のスイッチング素子と、前記第1
の要素での昇圧後の電圧を第2の制御信号に基づいて選
択的に前記第2の要素に導く第2のスイッチング素子と
を有するようにしてもよい。
【0035】この場合、第3の制御信号に基づいて、前
記アクチュエータ部に対し、前記基準電圧と該基準電圧
と異なる第1の電圧を選択的に供給する第3のスイッチ
ング素子を有するようにしてもよい。
【0036】これにより、例えば第1のスイッチング素
子を通じて、前記電圧発生源からの電圧を前記第1の要
素に導いた際に、第3のスイッチング素子を通じて、ア
クチュエータ部に対して例えば第1の電圧を供給するこ
とで、アクチュエータ部の変位動作により容量構成体の
容量が変化し、この容量変化に基づいて、前記電圧発生
源からの電圧が昇圧されることになる。その後、第2の
スイッチング素子を通じて、前記昇圧後の電圧が第2の
要素に導かれることになる。前記基準電圧と異なる第1
の電圧としては、例えば前記電圧発生源からの電圧を用
いることができる。
【0037】更に、前記構成において、前記第2の要素
に保持された電圧が所定の電圧に達した時点で前記第3
のスイッチング素子を停止状態とする場合に、第4の制
御信号に基づいて、前記アクチュエータ部に対し、前記
基準電圧と該基準電圧と異なる第2の電圧を選択的に供
給する第4のスイッチング素子を有するようにしてもよ
い。この場合、前記基準電圧と異なる第2の電圧とし
て、前記第2の要素にて保持された電圧を用いるように
してもよい。
【0038】これにより、アクチュエータ部での容量変
化として、第1の電圧による容量変化と、第2の電圧に
よる容量変化という複数段階の変化を提供することがで
き、しかも、第1及び第2の電圧として、前記電圧発生
源での電圧と第2の要素で保持された電圧を用いればよ
いため、新たに電圧を生成するための電源回路系を設け
る必要がなくなり、回路構成並びに装置構成を簡単にす
ることができる。
【0039】また、本発明では、前記スイッチング素子
を、スイッチング用アクチュエータ部を有する圧電リレ
ーにて構成し、前記スイッチング用アクチュエータ部
を、形状保持層と、該形状保持層に形成された少なくと
も一対の電極とを有する作動部と、該作動部を支持する
振動部と、該振動部を振動可能に支持する固定部とを有
して構成するようにしてもよい。
【0040】これにより、スイッチング素子のオン抵抗
を小さくすることが可能となり、かつ、スイッチング動
作の高速化を実現させることができる。そのため、小型
で高出力、並びに高効率の電圧コンバータを得ることが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電圧コンバー
タを例えばチャージポンプを使用した電圧コンバータに
適用したいくつかの実施の形態例を図1〜図24を参照
しながら説明する。
【0042】まず、本実施の形態に係る電圧コンバータ
10は、図1に示すように、電流供給ライン12と接地
間に、それぞれ並列に接続された電圧発生源14、第1
の要素16及び第2の要素18を有して構成されてい
る。
【0043】電圧発生源14は、例えば図1に示すよう
に電源で構成することも可能であるが、所定の電荷が蓄
積された容量でも構成することができる。
【0044】第1の要素16は、電圧発生源14からの
電圧Vinをアクチュエータ部32(図2参照)の変位
動作による容量構成体30の容量可変操作に基づいて昇
圧するものである。図1では等価的に容量C1で示して
あるが、詳しい構成については、後で詳述する。
【0045】第2の要素18は、前記第1の要素16で
の昇圧後の電圧を任意の極性で保持するものであり、例
えば容量C2で構成される。この第2の要素18を構成
する容量C2の容量値は一定とされ、第1の要素16を
構成する容量C1の最大容量値Cmaxよりもかなり大
きくなるように設定されている(Cmax≪C2)。な
お、この第2の要素18には、並列に負荷20が接続さ
れる。該第2の要素18を構成する容量C2の両端電圧
が負荷に印加されるようになっている。
【0046】また、この電圧コンバータ10は、電流供
給ライン12のうち、電圧発生源14と第1の要素16
間に、電圧発生源14からの電圧Vinを制御部22か
らの第1の制御信号Sc1に基づいて選択的に前記第1
の要素16に導く第1のスイッチング素子SW1が挿入
接続され、第1の要素16と第2の要素18間に、第1
の要素16での昇圧後の電圧を制御部22からの第2の
制御信号Sc2に基づいて選択的に前記第2の要素18
に導く第2のスイッチング素子SW2が挿入接続されて
いる。
【0047】次に、第1の要素16について図2を参照
しながら説明する。この第1の要素16は、図2に示す
ように、容量構成体30と、アクチュエータ部32とを
有して構成されている。
【0048】アクチュエータ部32は、例えばセラミッ
クスにて構成されたアクチュエータ基板34上に形成さ
れた作動部36を有する。該アクチュエータ基板34の
内部には、前記容量構成体30に対応した位置に振動部
38を形成するための空所40が設けられている。空所
40は、アクチュエータ基板34の他端面に設けられた
径の小さい貫通孔42を通じて外部と連通されている。
【0049】前記アクチュエータ基板34のうち、空所
40の形成されている部分が薄肉とされ、それ以外の部
分が厚肉とされている。薄肉の部分は、外部応力に対し
て振動を受けやすい構造となって振動部38として機能
し、空所40以外の部分は厚肉とされて前記振動部38
を支持する固定部44として機能するようになってい
る。
【0050】つまり、アクチュエータ基板34は、最下
層である基板層34Aと中間層であるスペーサ層34B
と最上層である薄板層34Cの積層体であって、スペー
サ層34Bのうち、アクチュエータ部32に対応する箇
所に空所40が形成された一体構造体として把握するこ
とができる。基板層34Aは、補強用基板として機能す
るほか、配線用の基板としても機能するようになってい
る。なお、前記アクチュエータ基板34は、一体焼成で
あっても、後付けであってもよい。
【0051】そして、アクチュエータ部32は、前記振
動部38と固定部44のほか、該振動部38上に直接形
成された前記作動部36を具備して構成され、該作動部
36は、圧電/電歪層や反強誘電体層等の形状保持層4
6と、該形状保持層46の上面と下面に形成された一対
の電極48(上部電極48a及び下部電極48b)とを
有する。
【0052】一方、容量構成体30は、アクチュエータ
部32を構成する上部電極48aと、該上部電極48a
上に形成された変位伝達部としての誘電体50と、電流
供給ライン12につながる例えば金属板で構成された電
極部52とを有して構成されている。
【0053】誘電体50は、弾力性を有する部材で構成
され、該部材内には強誘電体のフィラー54が含有され
ている。
【0054】そして、一対の電極48a及び48b間に
形状保持層46の分極時の印加電圧と同様の電圧を印加
すると、形状保持層46において電界誘起歪みが発生
し、その横効果によって形状保持層46が空所側に凸と
なるように屈曲変位する(図3参照)。もちろん、アク
チュエータ部32を容量構成体30側に凸となるよう
に、他方向に屈曲変位させることも可能である。なお、
アクチュエータ部32に基準電圧(例えば0V)が印加
された段階の該アクチュエータ部32の状態を自然状態
と記す。
【0055】更に、作動部36の上部電極48aは接地
とされ、下部電極48bには、第3のスイッチング素子
SW3が第4のスイッチング素子SW4を介して選択的
に接続されるようになっている。
【0056】前記第3のスイッチング素子SW3は、制
御部22からの第3の制御信号Sc3に基づいて可動す
る可動接点M3と、GNDに接続された第1の固定接点
Aと、電圧発生源14に接続された第2の固定接点Bと
を有し、第4のスイッチング素子SW4は、制御部22
からの第4の制御信号Sc4に基づいて可動する可動接
点M4と、第3のスイッチング素子SW3の可動接点M
3に接続された第1の固定接点Cと、第2の要素18に
接続された第2の固定接点Dとを有する。
【0057】従って、第4のスイッチング素子SW4に
おける可動接点M4が第1の固定接点Cに接続されて、
第3のスイッチング素子SW3を選択している場合に、
例えば第3のスイッチング素子SW3の可動接点M3が
第1の固定接点Aに接続されている期間においては、ア
クチュエータ部32における下部電極48bが接地電位
Vssとなるため、アクチュエータ部32には基準電圧
Vb(この場合、0V)が印加され、該アクチュエータ
部32は自然状態を維持する。この自然状態によって容
量構成体30における電極部52と上部電極48a間の
距離が最小となっている場合は、第1の要素16の容量
値C1は最大値Cmaxとなっている。
【0058】前記第4のスイッチング素子SW4にて前
記第3のスイッチング素子SW3が選択されている場合
に、今度は、該第3のスイッチング素子SW3の可動接
点M3が第2の固定接点Bに接続されている期間におい
ては、アクチュエータ部32の下部電極48bが電圧発
生源14における電位Vinとなるため、アクチュエー
タ部32には第1の電圧Va1が印加され、該アクチュ
エータ部32は空所40側を凸として変位し、容量構成
体30における電極部52と上部電極48a間の距離が
前記第1の電圧Va1に応じた距離だけ離れることにな
る。このアクチュエータ部32の変位動作によって、第
1の要素16の容量値C1が減少し、第1の要素16の
両端電圧は高くなる。
【0059】そして、第4のスイッチング素子SW4に
おける可動接点M4が第2の固定接点Dに接続されてい
る期間(この期間は、第3のスイッチング素子SW3が
オフ状態となる)においては、下部電極48bが第2の
要素18における電位Voutとなるため、アクチュエ
ータ部32には第2の電圧Va2が印加され、該アクチ
ュエータ部32は空所40側を凸として変位し、電極部
52と上部電極48a間の距離が前記第2の電圧Va2
に応じた距離だけ離れることになる。第2の電圧Va2
が前記第1の電圧Va1よりも高ければ、このアクチュ
エータ部32の変位動作によって、第1の要素16の容
量値C1が更に減少することとなり、第1の要素16の
両端電圧は更に高くなる。
【0060】このように、アクチュエータ部32に第1
の電圧Va1又は第2の電圧Va2が印加されて、該ア
クチュエータ部32が変位すると、容量構成体30にお
ける電極部52と作動部36における上部電極48a間
の距離が変化すると共に、誘電体50の前記電極部52
に対する接触面積も変化することになる。
【0061】ここで、電極部52と上部電極48a間の
距離をd、電極部52に対する誘電体50の接触面積を
S、誘電体50の誘電率をεとしたとき、容量Cは、以
下の式で表される。
【0062】C=ε・S/d 従来のものは、容量Cを構成する電極間の距離のみを変
化させることで容量Cを変化させていたが、この実施の
形態では、電極部52と上部電極48a間の距離のみな
らず、電極部52に対する誘電体50の接触面積も変化
するため、容量変化の増大化を図ることができる。
【0063】次に、第1の実施の形態に係る電圧コンバ
ータ10の動作について図2〜図4の動作概念図並びに
図5及び図6のシーケンス表図を参照しながら説明す
る。なお、電圧関係を明確にするために、区間t1〜区
間t7における第1の要素16及び第2の要素18の両
端電圧をそれぞれV1a及びV2aと記し、区間t9〜
区間t16における第1の要素16及び第2の要素18
の両端電圧をそれぞれV1b及びV2bと記す。
【0064】まず、初期状態(図5の区間t0)では、
制御部22は、第1〜第4の制御信号Sc1〜Sc4を
すべて低レベルとしている。そのため、第1及び第2の
スイッチング素子SW1及びSW2は共にOFF状態で
あり、更に、第4のスイッチング素子SW4を通じて第
3のスイッチング素子SW3が選択され、第3のスイッ
チング素子SW3によって接地電位Vssが選択され
る。これにより、図2に示すように、アクチュエータ部
32には基準電圧Vbが印加され、該アクチュエータ部
32は自然状態を維持し、第1の要素16の容量値C1
は最大値Cmaxとなっている。
【0065】この状態から、区間t1の開始時点で、制
御部22は、第1の制御信号Sc1を高レベルにし、第
1のスイッチング素子SW1をON状態とする。これに
よって、区間t1においては、電圧発生源14からの電
流が第1の要素16に流れ、該第1の要素16に電荷が
蓄積される。この区間t1では、第1の要素16の両端
電圧V1aは電圧発生源14の両端電圧Vinと同じに
なる。
【0066】第1の要素16の両端電圧V1aが電圧発
生源14の両端電圧Vinとなった時点(区間t2の開
始時点)で、制御部22は、第1の制御信号Sc1を低
レベルにし、第1のスイッチング素子SW1をOFF状
態にする。これによって、第1の要素16から他の要素
(電圧発生源14や第2の要素18等)への電流の流れ
は停止される。この区間t2では、電流が流れないた
め、第1の要素16の両端電圧V1aは、依然、上述の
電圧V1a=Vinが保持される。
【0067】区間t2の開始時点から所定時間が経過し
た時点(区間t3の開始時点)で、制御部22は、第3
の制御信号Sc3を高レベルにし、第3のスイッチング
素子SW3によって電圧発生源14の電位Vinが選択
される。この選択によって、アクチュエータ部32に
は、第1の電圧Va1が印加されることになり、図3に
示すように、アクチュエータ部32は、空所40側に凸
となるように変位し、容量構成体30における電極部5
2と上部電極48a間の距離が第1の電圧Va1に応じ
た距離だけ離れると共に、電極部52に対する誘電体5
0の接触面積が第1の電圧Va1に応じた分だけ狭くな
る。その結果、第1の要素16の容量値C1が減少し
(C1=C1a)、その分、第1の要素16の両端電圧
V1aが高くなる(V1a=Q/C1a>Vin)。
【0068】第1の要素16の両端電圧V1aが第1の
規定電圧Vc1になった時点(区間t4の開始時点)
で、制御部22は、第2の制御信号Sc2を高レベルに
し、第2のスイッチング素子SW2をON状態にする。
ここで、第1の規定電圧Vc1とは、アクチュエータ部
32に第1の電圧Va1が印加されて該アクチュエータ
32が変位したときの第1の要素16の理論上の両端電
圧をいう。
【0069】これによって、区間t4において、第1の
要素16から第2の要素18に電流が流れ、該第2の要
素18に電荷が蓄積される。この区間t4では、第2の
要素18の両端電圧V2aは第1の要素16の両端電圧
V1aと同じになり、電圧発生源14の電圧Vinより
も高い電圧V1aが保持され、該電圧V1aが負荷20
に印加されることになる。
【0070】第2の制御信号Sc2が高レベルであっ
て、かつ、第2の要素18の両端電圧V2aが、現時点
における第1の要素16の両端電圧V1aとほぼ同じに
なった時点(区間t5の開始時点)で、制御部22は、
第2の制御信号Sc2を低レベルにし、第2のスイッチ
ング素子SW2をOFF状態にする。この区間t5にお
いては、第1の要素16と電気的に分離されることか
ら、第2の要素18に蓄積された電荷に応じた電圧を有
する擬似的な電源となり、負荷20に対して電力が供給
される。
【0071】区間t5から所定時間が経過した時点(区
間t6の開始時点)で、制御部22は、第3の制御信号
Sc3を低レベルにし、第3のスイッチング素子SW3
よって接地電位Vssが選択される。これによって、ア
クチュエータ部32には、基準電圧Vbが印加されるこ
とになるため、該アクチュエータ部32は自然状態に復
帰し、第1の要素16の容量値C1は再び最大値Cma
xとなる。
【0072】次に、制御部22は、第2の制御信号Sc
2が低レベルであって(第2のスイッチング素子SW2
がOFF状態)、かつ、第2の要素18の両端電圧V2
aが、前記第1の規定電圧Vc1以上になったか否かを
判別する。
【0073】第2の要素18の両端電圧V2aが第1の
規定電圧Vc1未満の場合、制御部22は、再び区間t
1以降の処理を繰り返す。この繰り返し処理によって、
第2の要素18に電荷が順次蓄積され、第2のスイッチ
ング素子SW2がOFF状態における第2の要素18の
両端電圧V2aが第1の規定電圧Vc1となる。
【0074】この段階から、制御部22は、図6におけ
る区間t11の開始時点において、第1の制御信号Sc
1を高レベルにし、第1のスイッチング素子SW1をO
N状態とする。これによって、区間t11においては、
第1の要素16の両端電圧V1bは電圧発生源14の両
端電圧Vinと同じになる。
【0075】第1の要素16の両端電圧V1bが電圧発
生源14の両端電圧Vinとなった時点(区間t12の
開始時点)で、制御部22は、第1の制御信号Sc1を
低レベルにし、第1のスイッチング素子SW1をOFF
状態にする。これによって、第1の要素16から他の要
素(電圧発生源14や第2の要素18等)への電流の流
れは停止される。この区間t12では、電流が流れない
ため、第1の要素16の両端電圧V1bは、依然、上述
の電圧V1b=Vinが保持される。
【0076】区間t12の開始時点から所定時間が経過
した時点(区間t13の開始時点)で、制御部22は、
第4の制御信号Sc4を高レベルにし、第4のスイッチ
ング素子SW4によって第2の要素18の電位Vout
が選択される。この選択によって、アクチュエータ部3
2には、第2の電圧Va2(>Va1)が印加されるこ
とになり、図4に示すように、アクチュエータ部32
は、空所40側に凸となるように変位し、容量構成体3
0における電極部52と上部電極48a間の距離が第2
の電圧Va2に応じた距離(第1の電圧Va1のときよ
りも長い距離)だけ離れると共に、電極部52に対する
誘電体50の接触面積Sが第2の電圧Va2に応じた分
だけ狭くなる。その結果、第1の要素16の容量値C1
が第1の電圧Va1が印加されたときよりも減少し(C
1=C1b)、その分、第1の要素16の両端電圧V1
b(>V1a)が更に高くなる。
【0077】第1の要素16の両端電圧V1bが第2の
規定電圧Vc2になった時点(区間t14の開始時点)
で、制御部22は、第2の制御信号Sc2を高レベルに
し、第2のスイッチング素子SW2をON状態にする。
ここで、第2の規定電圧Vc2とは、アクチュエータ部
32に第2の電圧Va2が印加されて該アクチュエータ
部32が変位したときの第1の要素16の理論上の両端
電圧をいう。
【0078】これによって、区間t14において、第1
の要素16から第2の要素18に電流が流れ、該第2の
要素18に電荷が蓄積される。この区間t14では、第
2の要素18の両端電圧V2bは第1の要素16の両端
電圧V1bと同じになり、図5の区間t4における第1
の要素16の両端電圧V1aよりも高い電圧V1bが保
持され、該電圧V1bが負荷に印加されることになる。
【0079】第2の制御信号Sc2が高レベルであっ
て、かつ、第2の要素18の両端電圧V2bが、現時点
における第1の要素16の両端電圧V1bとほぼ同じに
なった時点(区間t15の開始時点)で、制御部22
は、第2の制御信号Sc2を低レベルにし、第2のスイ
ッチング素子SW2をOFF状態にする。この区間t1
5においては、第1の要素16と電気的に分離されるこ
とから、第2の要素18に蓄積された電荷に応じた電圧
を有する擬似的な電源となり、負荷20に対して電力が
供給される。
【0080】区間t15から所定時間が経過した時点
(区間t16の開始時点)で、制御部22は、第4の制
御信号Sc4を低レベルにし、第3のスイッチング素子
SW3よって接地電位Vssが選択される。これによっ
て、アクチュエータ部32には、基準電圧Vbが印加さ
れることになるため、該アクチュエータ部32は自然状
態に復帰し、第1の要素16の容量値C1は再び最大値
Cmaxとなる。その後、区間t11〜区間t16の処
理が繰り返され、この繰り返し処理によって、第2の要
素18に電荷が順次蓄積され、第2のスイッチング素子
SW2がOFF状態における第2の要素18の両端電圧
V2aが第2の規定電圧Vc2となる。
【0081】このように、本実施の形態に係る電圧コン
バータ10においては、電圧発生源14と、該電圧発生
源14からの電圧Vinをアクチュエータ部32による
容量可変操作に基づいて昇圧する第1の要素16と、該
第1の要素16での昇圧後の電圧を任意の極性で保持す
る第2の要素18とを具備して構成され、前記第1の要
素16は、容量構成体30とアクチュエータ部32とを
有し、容量構成体30は、電流供給ライン12につなが
る電極部52と、前記アクチュエータ部32の上部電極
48aと、これら電極部52と上部電極48aとの間に
配された誘電体50とを有するように構成されている。
【0082】これにより、まず、電圧発生源14からの
電圧Vinが第1の要素16に供給されると、第1の要
素16におけるアクチュエータ部32が駆動することに
なり、これによって、電極部52と上部電極48aとの
間の距離のみならず、電極部52に対する誘電体50の
接触面積Sも変化するため、容量変化の増大化を図るこ
とができる。
【0083】また、電極部52と上部電極48aとの間
には空気ではなく、誘電体50が介在することになるた
め、電極部52と上部電極48aとの間に精密なギャッ
プを形成する必要がなくなり、各種トレードオフの関係
を緩和することができ、容量変化の増大化を有効に図る
ことができる。
【0084】更に、この第1の実施の形態においては、
振動部38と固定部44を、セラミックスにて一体に形
成し、形状保持層46を、圧電/電歪層及び/又は反強
誘電体層で構成するようにしており、しかも、作動部3
6を構成する一対の電極48a及び48bのうち、上部
電極48aが、容量構成体30の電極を兼ねるようにし
たので、構造の簡単化を図ることができ、アクチュエー
タ部32の駆動効率も向上させることができる。つま
り、アクチュエータ部32の構成として、上部電極48
a及び下部電極48bで形状保持層46を挟むかたちの
構造を採用することができ、アクチュエータ部32全体
にわたって歪みの発現に寄与する電界を印加すること
で、アクチュエータ部32全体の歪みを変位として用い
ることができるからである。
【0085】特に、この第1の実施の形態においては、
誘電体50として、弾力性を有する部材で構成するよう
にしているため、アクチュエータ部32の駆動によっ
て、容量構成体30を構成する電極部52と上部電極4
8aとの間の距離と、電極部52に対する誘電体50の
接触面積Sをそれぞれ効率よく変化させることができ、
容量構成体30での容量変化の増大化を図ることができ
る。また、この実施の形態では、前記部材内に強誘電体
のフィラー54を含むようにしているため、誘電体50
の誘電率を上げることができ、更に、容量変化の増大化
を図ることができる。
【0086】第1の実施の形態では、容量構成体30の
誘電体50として1種の誘電体50を用いることにした
が、その他、図7Aに示すように、誘電体50として離
型性のよい部材を用い、少なくとも該誘電体50の周囲
に該誘電体50の誘電率と異なる誘電率を有し、かつ、
流動性を有する部材60を配するようにしてもよい。こ
れにより、例えば、図7Bに示すように、アクチュエー
タ部32の駆動によって誘電体50が容量構成体30の
電極部52から離れたとき、その隙間に流動性のある部
材60が流れ込んで、電極部52と上部電極48aとの
間には、誘電体50と前記流動性のある部材60が介在
することとなり、結果的に電極部52と上部電極48a
との間の誘電率が変化することになる。この誘電率の変
化によって、容量変化の増大化を更に促進させることが
できる。
【0087】上述の例では、第1の要素16を1組の容
量構成体30とアクチュエータ部32で構成するように
したが、その他、図8〜図11に示すように、複数組の
容量構成体30A〜30C並びにアクチュエータ部32
A〜32Cで構成するようにしてもよい。
【0088】この場合、第3のスイッチング素子SW3
並びに第4のスイッチング素子SW4をそれぞれ1つず
つ設けて、第1の要素16を構成する全てのアクチュエ
ータ部32A〜32Cに対して同じタイミングで同一電
圧が印加されるようにしてもよい。
【0089】図9は、第3のスイッチング素子SW3及
び第4のスイッチング素子SW4を通じて各アクチュエ
ータ部32A〜32Cの下部電極48bに、電圧発生源
14からの電圧Vinを印加することによって、各アク
チュエータ部32A〜32Cに第1の電圧Va1を印加
した状態を示す。
【0090】また、図10に示すように、各アクチュエ
ータ部32A〜32Cに応じて複数の第3のスイッチン
グ素子SW3A〜SW3C並びに複数の第4のスイッチ
ング素子SW4A〜SW4Cを設けるようにしてもよ
い。そして、第3の制御信号Sc3として、複数の第3
のスイッチング素子SW3A〜SW3Cにパラレルに出
力される第1のアドレス信号(Sc3A〜Sc3C)と
し、第4の制御信号Sc4として、複数の第4のスイッ
チング素子SW4A〜SW4Cにパラレルに出力される
第2のアドレス信号(Sc4A〜Sc4C)としてもよ
い。この場合、変位させるべきアクチュエータ部32
A、32B又は32Cを第1及び第2のアドレス信号
(Sc3A〜Sc3C)及び(Sc4A〜Sc4C)で
任意に選択することができ、第1の要素16における容
量値C1の変化を任意の幅に設定することが可能とな
る。その結果、負荷や回路系の回路定数に応じて電圧の
昇圧レベルを任意に設定することができ、電圧コンバー
タ10の汎用化を図ることができる。
【0091】図11は、1番目及び2番目のアクチュエ
ータ部32A及び32Bに対しては、1番目及び2番目
の第3のスイッチング素子SW3A及びSW3B並びに
1番目及び2番目の第4のスイッチング素子SW4A及
びSW4Bを通じて基準電圧Vbを印加させ、3番目の
アクチュエータ部32Cに対しては、3番目の第3のス
イッチング素子SW3C及び3番目の第4のスイッチン
グ素子SW4Cを通じて第1の電圧Va1を印加させた
状態を示す。
【0092】ところで、第1及び第2のスイッチング素
子SW1及びSW2並びに第3及び第4のスイッチング
素子SW3及びSW4は、SSR(ソリッドステートリ
レー)やMOSリレーを用いることができる。
【0093】特に、第1及び第2のスイッチング素子S
W1及びSW2は、図12に示すように、圧電リレー7
0にて構成するようにしてもよい。この圧電リレー70
は、上部に接点部72が配され、下部にアクチュエータ
部74が配されて構成されている。
【0094】接点部72は、スイッチング素子SW1又
はSW2の固定接点を構成する端子板76と、スイッチ
ング素子SW1又はSW2の可動接点を構成する板ばね
78とを有して構成されている。
【0095】端子板76は、窓部80を有する基板82
の上面に該窓部80を閉塞するように設置され、板ばね
78は、前記端子板76の下面に対向するように、基板
82の窓部80内に配置されている。板ばね78の端部
は、基板82の下面に設けられた金属部材84(金属板
や金属層を意味する)に接触されており、該金属部材8
4を通じて電気的な導出が図られている。
【0096】一方、アクチュエータ部74は、接点部7
2をON/OFF動作させるための作動部90を有して
構成され、前記板ばね78の下部に絶縁シート92を介
して設けられている。作動部90は、形状保持層94と
該形状保持層94の上下面に形成された上部電極96及
び下部電極98とを有し、これら積層体は、例えば前記
第1の要素16を構成するアクチュエータ基板34と同
一のアクチュエータ基板上に形成されている。もちろ
ん、別のアクチュエータ基板上に設けるようにしてもよ
いが、同一のアクチュエータ基板34に設けることで、
第1の要素16と各スイッチング素子SW1及びSW2
の設置面積の縮小化や温度特性の同一化を図ることがで
きる。
【0097】スイッチング素子SW1及びSW2のアク
チュエータ部74が形成されるアクチュエータ基板34
には、上述した第1の要素16の場合と同様に、作動部
90に対応した位置にそれぞれ空所100が設けられて
いる。空所100は、アクチュエータ基板34の他端面
に設けられた径の小さい貫通孔102を通じて外部と連
通されている。
【0098】前記アクチュエータ基板34のうち、空所
100の形成されている部分が薄肉とされ、それ以外の
部分が厚肉とされている。薄肉の部分は、外部応力に対
して振動を受けやすい構造となって振動部104として
機能し、空所100以外の部分は厚肉とされて前記振動
部104を支持する固定部106として機能するように
なっている。
【0099】そして、上部電極96と下部電極98間に
所定の電圧を印加することによって、例えば図13に示
すように、アクチュエータ部74は端子板76側に凸と
なるように他方向に屈曲変位することとなる。
【0100】ここで、圧電リレー70の動作を説明す
る。形状保持層94が反強誘電体の場合を考える。ま
ず、上部電極96と下部電極98との間の形状保持層9
4に電圧を印加すると、形状保持層94において電界誘
起歪みが発生し、その横効果によって形状保持層94が
端子板76側に凸となるように屈曲変位する。この変位
状態を示したのが図13であり、形状保持層94が端子
板76側に凸となるように屈曲変位することによって、
板ばね78を押し上げ、該板ばね78が端子板76に接
触されることによってON動作することとなる。また、
上部電極96と下部電極98との間に基準電圧Vb(例
えば0V)が印加されることによって、アクチュエータ
部74は自然状態に復帰することになる。
【0101】そして、1個の形状保持層94の直径を例
えば100μm程度で形成した場合、板ばね78と端子
板76との接触面積Sはごく小さいものとなるが、接触
部分を多数、例えば10個の圧電リレー70を1組とし
てスイッチング素子SW1やSW2を構成することで、
大きな電流を流すことが可能となる。しかも、個々の圧
電リレー70は、小型で高い剛性を有するアクチュエー
タ部74を利用することができることから、スイッチン
グ動作の高周波数化と、高集積化を確保しつつ、大電流
のオン/オフ動作が可能な高速スイッチング素子を得る
ことができる。
【0102】ところで、作動部90を構成する形状保持
層94を圧電膜ではなく、電歪層や反強誘電体層とした
場合は、印加電圧の極性はどちらでもよく、反強誘電体
は一旦変位すると印加電圧を0Vにしても、その変位を
維持するため、変位後は印加を停止することもできる。
【0103】このような小型化及び高速動作が可能な圧
電リレー70を用いて、スイッチング素子SW1やSW
2を構成することで、例えば1μsの高速スイッチング
動作及び低オン抵抗を容易に実現させることができる。
また、1つのスイッチング素子SW1やSW2を複数の
圧電リレー70で構成することで、例えば0.1Ωのオ
ン抵抗を実現でき、コイルやトランス等の高価な素子を
用いることなく、高出力電流、高出力電圧の電圧コンバ
ータ10の実現に寄与させることができる。更に、この
場合、一部の圧電リレー70が故障しても、他の圧電リ
レー70によってスイッチング動作を続行させることが
でき、信頼性の向上を図ることができる。
【0104】次に、第1の要素16の構成部材並びに第
1及び第2のスイッチング素子SW1及びSW2の構成
部材の好ましい構成例並びに材質等について説明する。
【0105】まず、アクチュエータ基板34は、特に酸
化ジルコニウムを主成分とする材料、酸化アルミニウム
を主成分とする材料、又はこれらの混合物を主成分とす
る材料が好適である。
【0106】アクチュエータ基板34を構成するスペー
サ層34Bはスクリーン印刷法のような手法によって形
成することができる。また、アクチュエータ基板34全
体は、一体同時焼成であっても、ガラスや樹脂により各
層34A〜34Cを接合一体化したものでも、後付けで
あってもよい。なお、アクチュエータ基板34は、4層
あるいはそれ以上の構造体としてもよい。
【0107】形状保持層94は、圧電/電歪層、反強誘
電体層、あるいはこれらの混合物で構成することがで
き、圧電/電歪層を用いる場合は、例えばジルコン酸鉛
(PMN系)を主成分とする材料、ニッケルニオブ酸鉛
(PNN系)を主成分とする材料、亜鉛ニオブ酸鉛を主
成分とする材料、マンガンニオブ酸鉛を主成分とする材
料、マグネシウムタンタル酸鉛を主成分とする材料、ニ
ッケルタンタル酸鉛を主成分とする材料、アンチモンス
ズ酸鉛を主成分とする材料、チタン酸鉛を主成分とする
材料、マグネシウムタングステン酸鉛を主成分とする材
料、コバルトニオブ酸鉛を主成分とする材料、又はこれ
らのいずれかの組合せを含有する複合材料を用いること
ができる。但し、これらのセラミックスのうち、ジルコ
ン酸鉛を含有するセラミックスが、圧電/電歪層の構成
材料として最も使用頻度が高い。
【0108】また、反強誘電体層を用いる場合は、ジル
コン酸鉛を主成分とするもの、ジルコン酸鉛とスズ酸鉛
とからなる成分を主成分とするもの、更にはジルコン酸
鉛に酸化ランタンを添加したもの、ジルコン酸鉛とスズ
酸鉛とからなる成分に対してジルコン酸鉛やニオブ酸鉛
を添加したものが好ましい。特に、低電圧で駆動させる
場合は、ジルコン酸鉛とスズ酸鉛とからなる成分を含む
反強誘電体層を適用することが好ましい。
【0109】そして、形状保持層94の形成にあたって
は、上述の材料をペーストあるいはスラリー化して、ス
クリーン印刷、スプレー、コーティング、ディッピン
グ、塗布、電気泳動法等による各種厚膜形成手法が好適
に採用される。特に、微細な印刷が安価に形成できると
いう点で、スクリーン印刷法が好ましく用いられる。
【0110】一対の電極48a及び48b並びに96及
び98は、高温酸化雰囲気に耐えられる導体であればよ
く、例えば金属単体や合金でよいが、白金、パラジウ
ム、ロジウム等の高融点貴金属類、銀−パラジウム、銀
−白金、白金−パラジウム等の合金を主成分とするも
の、あるいは白金とセラミック材料や例えば圧電/電歪
材料とのサーメット材料が好適である。
【0111】一対の電極48a及び48b並びに96及
び98は、それぞれ電極材料を用いて、上述した各種厚
膜形成手法、もしくはスパッタリング、イオンビーム、
真空蒸着、イオンプレーティング、CVD、めっき等の
薄膜形成方法による通常の膜形成手法に従って形成する
ことができるが、下部電極48bや98は、スクリーン
印刷、スプレー、ディッピング、塗布、電気泳動法等が
好ましく、上部電極48aや96は、同様な厚膜形成手
法のほか、上述した薄膜形成手法も好適に採用される。
【0112】なお、スイッチング素子SW1やSW2に
おける一対の電極96及び98は、形状保持層94に対
して上下に一対形成した方が構造上好ましいが、形状保
持層94の上面あるいは下面だけに一対の電極96及び
98を例えば櫛歯状に対峙した形状で設けるようにして
もよい。
【0113】次に、第1の実施の形態に係る電圧コンバ
ータ10のいくつかの変形例について図14〜図24を
参照しながら説明する。なお、図15〜図18において
は、制御部22の記述を省略してある。
【0114】まず、第1の変形例に係る電圧コンバータ
10aは、図14に示すように、本実施の形態に係る電
圧コンバータ10とほぼ同様の構成を有するが、第1の
スイッチング素子SW1に対して直列に第1のインダク
タL1が接続され、更に、第2のスイッチング素子SW
2に対して直列に第2のインダクタL2が接続されてい
る点で異なる。
【0115】この第1の変形例に係る電圧コンバータ1
0aにおいても、図5及び図6に示すシーケンス表図に
沿った動作を行うことになるが、区間t1から区間t2
(又は区間t11から区間t12)への移行にあたって
は、第1のインダクタL1と第1の要素16のLC共振
によって第1の要素16の両端電圧が最大になった時点
で区間t2(又は区間t12)に移行するように制御さ
れる。
【0116】同じく、区間t4から区間t5(又は区間
t14から区間t15)への移行にあたっては、第2の
インダクタL2と第2の要素18のLC共振によって第
2の要素18の両端電圧が最大になった時点で区間t5
(又は区間t15)に移行するように制御される。
【0117】次に、第2の変形例に係る電圧コンバータ
10bは、図15に示すように、本実施の形態に係る電
圧コンバータ10とほぼ同様の構成を有するが、電圧発
生源14の負極と第1の要素16の負極(アクチュエー
タ部32の上部電極48a)との間に第1のスイッチン
グ素子SW1と連動する第5のスイッチング素子SW5
が接続され、第1の要素16の負極と電圧発生源14の
正極との間に第2のスイッチング素子SW2と連動する
第6のスイッチング素子SW6が接続されて構成されて
いる点で異なる。
【0118】この第2の変形例に係る電圧コンバータ1
0bにおいても、第1のスイッチング素子SW1(及び
第5のスイッチング素子SW5)と、第2のスイッチン
グ素子SW2(及び第6のスイッチング素子SW6)と
がそれぞれ交互にON/OFF動作(以下、チャージポ
ンピング動作と記す)することによって、第1の要素1
6と第2の要素18とを交互に充電し、電圧発生源14
からの電圧Vinを昇圧するようになっている。
【0119】特に、この第2の変形例に係る電圧コンバ
ータ10bにおいては、第1の要素16を構成する容量
構成体30の容量を可変にしない、例えば電極部52と
上部電極48a間の距離を最も近づけた状態のままであ
っても、上述のチャージポンピング動作によって第2の
要素18の両端電圧を電圧発生源14からの電圧Vin
の2倍程度まで昇圧させることができる。
【0120】次に、第3の変形例に係る電圧コンバータ
10cは、図16に示すように、第2の変形例に係る電
圧コンバータ10bとほぼ同様の構成を有するが、第1
のスイッチング素子SW1に対して直列に第1のインダ
クタL1が接続され、更に、第2のスイッチング素子S
W2に対して直列に第2のインダクタL2が接続されて
いる点で異なる。
【0121】この場合も、第1の変形例に係る電圧コン
バータ10aと同様に、第1のスイッチング素子SW1
のON動作からOFF動作への切換えタイミングが第1
のインダクタL1と第1の要素16によるLC共振に基
づいて行われ、第2のスイッチング素子SW2のON動
作からOFF動作への切換えタイミングが第2のインダ
クタL2と第2の要素18によるLC共振に基づいて行
われる。
【0122】次に、第4の変形例に係る電圧コンバータ
10dは、図17に示すように、第2の変形例に係る電
圧コンバータ10bとほぼ同様の構成を有するが、第2
の要素18の正極がGNDに接続され、第2の要素18
において負電圧が保持される点で異なる。この電圧コン
バータ10dを用いれば、正電圧から負の高電圧を生成
することができるため、電圧コンバータ10dの利用範
囲を広げることができる。
【0123】次に、第5の変形例に係る電圧コンバータ
10eは、図18に示すように、第4の変形例に係る電
圧コンバータ10dとほぼ同様の構成を有するが、第1
のスイッチング素子SW1に対して直列に第1のインダ
クタL1が接続され、更に、第2のスイッチング素子S
W2に対して直列に第2のインダクタL2が接続されて
いる点で異なる。
【0124】この場合も、第1の変形例に係る電圧コン
バータ10aと同様に、第1のスイッチング素子SW1
のON動作からOFF動作への切換えタイミングが第1
のインダクタL1と第1の要素16によるLC共振に基
づいて行われ、第2のスイッチング素子SW2のON動
作からOFF動作への切換えタイミングが第2のインダ
クタL2と第2の要素18によるLC共振に基づいて行
われる。
【0125】次に、第6の変形例に係る電圧コンバータ
10fは、図19に示すように、第1の要素16と、第
2の要素18と、リザーバコンデンサCrと、インダク
タLと、複数のスイッチング素子SW1〜SW4及びS
W7(スイッチング素子SW3及びSW4については図
20参照)とを具備して構成されている。
【0126】具体的には、第1の要素16とリザーバコ
ンデンサCrを直列に接続してなる第1の直列回路11
0と、第1及び第7のスイッチング素子SW1及びSW
7を直列に接続してなる第2の直列回路112とが互い
に並列に接続されている。
【0127】また、この電圧コンバータ10fは、第1
の直列回路110における第1の要素16とリザーバコ
ンデンサCrとの接続点p1と、第2の直列回路112
における第1及び第7のスイッチング素子SW1及びS
W7の接続点p2とがインダクタLを介して接続され、
第1の直列回路110に対して並列に第2の要素18が
接続され、該第2の要素18に対して並列に負荷20が
接続され、第1の要素16と第2の要素18間に第2の
スイッチング素子SW2が接続され、更に、リザーバコ
ンデンサCrに対して並列に電圧発生源14が接続され
て構成されている。
【0128】また、第1の要素16は、図20に示すよ
うに、本実施の形態に係る電圧コンバータ10の第1の
要素16とほぼ同じ構成を有するが、容量構成体30が
一対の電極部(一方の電極部52及び他方の電極部12
0)と該一対の電極部52及び120間に介在された誘
電体50とで構成され、更に、他方の電極部120とア
クチュエータ部32の上部電極48a間に絶縁層122
が介在されて構成されている点で異なる。そして、他方
の電極部120には、電圧発生源14の正極電位Vin
が印加され、アクチュエータ部32の上部電極48aに
は接地電位Vssが印加されている。
【0129】次に、第6の変形例に係る電圧コンバータ
10fの動作について図20〜図22の動作概念図並び
に図23及び図24のシーケンス表図を参照しながら説
明する。
【0130】まず、初期状態(図23の区間t0)で
は、制御部22は、第1〜第4の制御信号Sc1〜Sc
4並びに第7の制御信号Sc7をすべて低レベルとして
いる。そのため、第1及び第2のスイッチング素子SW
1及びSW2並びに第7のスイッチング素子SW7は共
にOFF状態であり、更に、第4のスイッチング素子S
W4を通じて第3のスイッチング素子SW3が選択さ
れ、第3のスイッチング素子SW3によって接地電位V
ssが選択される。これにより、図20に示すように、
アクチュエータ部32には基準電圧Vbが印加され、該
アクチュエータ部32は自然状態を維持し、第1の要素
16の容量値C1は最大値Cmaxとなっている。
【0131】この状態から、区間t21の開始時点で、
制御部22は、第7の制御信号Sc7を高レベルにし、
第7のスイッチング素子SW7をON状態とする。これ
によって、区間t21においては、リザーバコンデンサ
CrからインダクタLに向けて電流(インダクタ電流i
L)がランプ状に流れる。そして、インダクタLに流れ
る電流値が最大になった時点(区間t22の開始時点)
で、制御部22は、第1の制御信号Sc1を高レベルに
し、更に第7の制御信号Sc7を低レベルにする。これ
によって、区間t22において、インダクタLのエネル
ギによってインダクタ電流iLが第1の要素16に供給
され、該第1の要素16に電荷が蓄積されることにな
る。この電荷の蓄積に伴って、第1の要素16の両端電
圧V1aは、第1の要素16の容量値C1が最大値Cm
axにおける電圧VSTARTとなる。
【0132】その後、制御部22は、区間t23の開始
時点で、第1の制御信号Sc1を低レベルにし、第1の
スイッチング素子SW1をOFF状態にする。これによ
って、第1の要素16から他の要素(電圧発生源14や
第2の要素18等)への電流の流れは停止される。この
区間t23では、電流が流れないため、第1の要素16
の両端電圧V1aは、依然、上述の電圧V1a=V
STARTが保持される。
【0133】区間t23の開始時点から所定時間が経過
した時点(区間t24の開始時点)で、制御部22は、
第3の制御信号Sc3を高レベルにし、第3のスイッチ
ング素子SW3によって電圧発生源14の電位Vinが
選択される。この選択によって、アクチュエータ部32
には、第1の電圧Va1が印加されることになり、図2
1に示すように、アクチュエータ部32は、空所40側
に凸となるように変位する。アクチュエータ部32での
変位は、絶縁層122を介して容量構成体30に伝わ
り、一対の電極部52及び120間の距離が第1の電圧
Va1に応じた距離だけ離れると共に、一方の電極部5
2に対する誘電体50の接触面積が第1の電圧Va1に
応じた分だけ狭くなる。その結果、第1の要素16の容
量値C1が減少し(C1=C1a)、その分、第1の要
素16の両端電圧V1aが高くなる(V1a=Q/C1
a>VSTART)。
【0134】第1の要素16の両端電圧V1aが前記第
1の規定電圧Vc1になった時点(区間t25の開始時
点)で、制御部22は、第2の制御信号Sc2を高レベ
ルにし、第2のスイッチング素子SW2をON状態にす
る。これによって、区間t25において、第1の要素1
6から第2の要素18に電流が流れ、該第2の要素18
に電荷が蓄積される。この区間t25では、第2の要素
18の両端電圧V2aが、第1の両端電圧V1aに電圧
Vinを加えた電圧(V1a+Vin)になり、該電圧
が負荷20に印加されることになる。
【0135】第2の制御信号Sc2が高レベルであっ
て、かつ、第2の要素18の両端電圧V2aが、現時点
における第1の要素16の両端電圧V1aに電圧Vin
を加えた電圧とほぼ同じになった時点(区間t26の開
始時点)で、制御部22は、第2の制御信号Sc2を低
レベルにし、第2のスイッチング素子SW2をOFF状
態にする。この区間t26においては、第2の要素18
が第1の要素16と電気的に分離されることから、該第
2の要素18は、該第2の要素18に蓄積された電荷に
応じた電圧を有する擬似的な電源となり、負荷20に対
して電力が供給される。
【0136】区間t26の開始時点から所定時間が経過
した時点(区間t27の開始時点)で、制御部22は、
第3の制御信号Sc3を低レベルにし、第3のスイッチ
ング素子SW3よって接地電位Vssが選択される。こ
れによって、アクチュエータ部32には、基準電圧Vb
が印加されることになるため、該アクチュエータ部32
は自然状態に復帰し、第1の要素16の容量値C1は再
び最大値Cmaxとなる。
【0137】次に、制御部22は、第2の制御信号Sc
2が低レベルであって(第2のスイッチング素子SW2
がOFF状態)、かつ、第2の要素18の両端電圧V2
aが、前記第1の規定電圧Vc1に電圧Vinを加えた
電圧と同じになったか否かを判別する。
【0138】第2の要素18の両端電圧V2aが、第1
の規定電圧Vc1に電圧Vinを加えた電圧と同じにな
っていない場合は、制御部22は、再び区間t21以降
の処理を繰り返す。この繰り返し処理によって、第2の
要素18に電荷が順次蓄積され、第2のスイッチング素
子SW2がOFF状態における第2の要素18の両端電
圧V2aが第1の規定電圧Vc1に電圧Vinを加えた
電圧となる。
【0139】この段階から、制御部22は、図24にお
ける区間t31の開始時点において、第7の制御信号S
c7を高レベルにし、第7のスイッチング素子SW7を
ON状態とする。これによって、区間t31において
は、リザーバコンデンサCrからインダクタLに向けて
電流(インダクタ電流iL)がランプ状に流れる。
【0140】そして、インダクタLに流れる電流値が最
大になった時点(区間t32の開始時点)で、制御部2
2は、第1の制御信号Sc1を高レベルにし、更に第7
の制御信号Sc7を低レベルにする。これによって、区
間t32において、インダクタLのエネルギによってイ
ンダクタ電流iLが第1の要素16に供給され、該第1
の要素16に電荷が蓄積されることになる。この電荷の
蓄積に伴って、第1の要素16の両端電圧V1aは、第
1の要素16の容量値C1が最大値Cmaxにおける電
圧VSTARTとなる。
【0141】その後、制御部22は、区間t33の開始
時点で、第1の制御信号Sc1を低レベルにし、第1の
スイッチング素子SW1をOFF状態にする。これによ
って、第1の要素16から他の要素(電圧発生源14や
第2の要素18等)への電流の流れは停止される。この
区間t33では、電流が流れないため、第1の要素16
の両端電圧V1aは、依然、上述の電圧V1a=V
STARTが保持される。
【0142】区間t33の開始時点から所定時間が経過
した時点(区間t34の開始時点)で、制御部22は、
第4の制御信号Sc4を高レベルにし、第4のスイッチ
ング素子SW4によって第2の要素18の電位Vout
が選択される。この選択によって、アクチュエータ部3
2には、第2の電圧Va2(>Va1)が印加されるこ
とになり、図22に示すように、アクチュエータ部32
は、空所40側に凸となるように変位し、一対の電極部
52及び120間の距離が第2の電圧Va2に応じた距
離(第1の電圧Va1のときよりも長い距離)だけ離れ
ると共に、一方の電極部52に対する誘電体50の接触
面積Sが第2の電圧Va2に応じた分だけ狭くなる。そ
の結果、第1の要素16の容量値C1が第1の電圧Va
1が印加されたときよりも減少し(C1=C1b)、そ
の分、第1の要素16の両端電圧V1b(>V1a)が
更に高くなる。
【0143】第1の要素16の両端電圧V1bが第2の
規定電圧Vc2になった時点(区間t35の開始時点)
で、制御部22は、第2の制御信号Sc2を高レベルに
し、第2のスイッチング素子SW2をON状態にする。
これによって、区間t35において、第1の要素16か
ら第2の要素18に電流が流れ、該第2の要素18に電
荷が蓄積される。この区間t35では、第2の要素18
の両端電圧V2bは第1の要素16の両端電圧V1bに
電圧Vinを加えた電圧と同じになり、区間t25にお
ける第1の要素16の両端電圧V1aに電圧Vinを加
えた電圧よりも高い電圧V2bが保持され、該電圧V2
bが負荷20に印加されることになる。
【0144】第2の制御信号Sc2が高レベルであっ
て、かつ、第2の要素18の両端電圧V2bが、現時点
における第1の要素16の両端電圧V1bに電圧Vin
を加えた電圧とほぼ同じになった時点(区間t36の開
始時点)で、制御部22は、第2の制御信号Sc2を低
レベルにし、第2のスイッチング素子SW2をOFF状
態にする。この区間t36においては、第1の要素16
と電気的に分離されることから、第2の要素18に蓄積
された電荷に応じた電圧を有する擬似的な電源となり、
負荷20に対して電力が供給される。
【0145】区間t36から所定時間が経過した時点
(区間t37の開始時点)で、制御部22は、第4の制
御信号Sc4を低レベルにし、第3のスイッチング素子
SW3を通じて接地電位Vssが選択される。これによ
って、アクチュエータ部32には、基準電圧Vbが印加
されることになるため、該アクチュエータ部32は自然
状態に復帰し、第1の要素16の容量値C1は再び最大
値Cmaxとなる。その後、区間t31〜区間t36の
処理が繰り返され、この繰り返し処理によって、第2の
要素18に電荷が順次蓄積され、第2のスイッチング素
子SW2がOFF状態における第2の要素18の両端電
圧V2aが第2の規定電圧Vc2に電圧Vinを加えた
電圧となる。
【0146】このように、第6の変形例に係る電圧コン
バータ10fにおいては、電圧Vinに第1の要素16
での昇圧分を加えた電圧を出力電圧とすることができ、
しかも、2段階に昇圧するようにしているため、昇圧の
効率を高めることができる。
【0147】なお、例えば図20に示す第1の要素16
の構成において、容量構成体30における他方の電極部
120とアクチュエータ部32の上部電極48aに対し
て共通に一定の電圧Vinを印加してもよい。アクチュ
エータ部32に印加される電圧を基準電圧Vbから第1
の電圧Va1に変化させた場合に、アクチュエータ部3
2を十分に駆動することが可能であれば、下部電極48
bに対する電圧変化のみによってアクチュエータ部32
の駆動を制御することができる。
【0148】なお、この発明に係る電圧コンバータは、
上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱する
ことなく、種々の構成を採り得ることはもちろんであ
る。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電圧
コンバータによれば、精密な加工を行わなくても、昇圧
のための容量変化を有効に増大化させることができ、出
力電圧及び昇圧率を共に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る電圧コンバータの構成を示
す回路図である。
【図2】本実施の形態に係る電圧コンバータの第1の要
素において、アクチュエータ部が自然状態である場合の
状態を示す構成図である。
【図3】本実施の形態に係る電圧コンバータの第1の要
素において、アクチュエータ部に第1の電圧が印加され
た場合の状態を示す構成図である。
【図4】本実施の形態に係る電圧コンバータの第1の要
素において、アクチュエータ部に第2の電圧が印加され
た場合の状態を示す構成図である。
【図5】本実施の形態に係る電圧コンバータの動作を示
すシーケンス表図(その1)である。
【図6】本実施の形態に係る電圧コンバータの動作を示
すシーケンス表図(その2)である。
【図7】図7Aは容量構成体の周りに流動性のある部材
を充填させた場合の構成を示す説明図であり、図7Bは
容量構成体の誘電体が電極部から離間した際の作用を示
す説明図である。
【図8】第1の要素として、容量構成体とアクチュエー
タ部を複数組設けた第1の構成例を示す説明図である。
【図9】図8で示す第1の構成例において、全アクチュ
エータ部に第1の電圧を印加した状態を示す説明図であ
る。
【図10】第1の要素として、容量構成体とアクチュエ
ータ部を複数組設けた第2の構成例を示す説明図であ
る。
【図11】図10で示す第2の構成例において、3番目
のアクチュエータ部に第1の電圧を印加した状態を示す
説明図である。
【図12】第1及び第2のスイッチング素子におけるO
FF状態の構成を示す説明図である。
【図13】第1及び第2のスイッチング素子におけるO
N状態の構成を示す説明図である。
【図14】第1の変形例に係る電圧コンバータの構成を
示す回路図である。
【図15】第2の変形例に係る電圧コンバータの構成を
示す回路図である。
【図16】第3の変形例に係る電圧コンバータの構成を
示す回路図である。
【図17】第4の変形例に係る電圧コンバータの構成を
示す回路図である。
【図18】第5の変形例に係る電圧コンバータの構成を
示す回路図である。
【図19】第6の変形例に係る電圧コンバータの構成を
示す回路図である。
【図20】第6の変形例に係る電圧コンバータの第1の
要素において、アクチュエータ部が自然状態である場合
の構成図である。
【図21】第6の変形例に係る電圧コンバータの第1の
要素において、アクチュエータ部に第1の電圧が印加さ
れた場合の構成図である。
【図22】第6の変形例に係る電圧コンバータの第1の
要素において、アクチュエータ部に第2の電圧が印加さ
れた場合の構成図である。
【図23】第6の変形例に係る電圧コンバータの動作を
示すシーケンス表図(その1)である。
【図24】第6の変形例に係る電圧コンバータの動作を
示すシーケンス表図(その2)である。
【図25】従来例に係るチャージポンプ型の電圧コンバ
ータの構成を示す回路図である。
【図26】従来例に係るポンプコンデンサを示す構成図
である。
【図27】従来例に係るチャージポンプ型の電圧コンバ
ータの動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10、10a〜10f…電圧コンバータ 12…電流供
給ライン 14…電圧発生源 16…第1の
要素 18…第2の要素 20…負荷 22…制御部 30、30A
〜30C…容量構成体 32、32A〜32C…アクチュエータ部 34…アクチュエータ基板 36…作動部 38…振動部 44…固定部 46…形状保持層 48a…上部
電極 48b…下部電極 50…誘電体 52…電極部(一方の電極部) 54…フィラ
ー 60…流動性のある部材 70…圧電リ
レー 72…接点部 74…アクチ
ュエータ部 76…端子板 78…板ばね 120…他方の電極部 122…絶縁
層 SW1〜SW7…第1〜第7のスイッチング素子

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧発生源と、 前記電圧発生源からの電圧をアクチュエータ部による容
    量可変操作に基づいて昇圧する第1の要素と、 前記第1の要素での昇圧後の電圧を任意の極性で保持す
    る第2の要素とを具備して構成され、 前記第1の要素は、容量構成体と、前記アクチュエータ
    部とを有し、 前記容量構成体は、電流供給ラインにつながる一方の電
    極部と、前記アクチュエータ部側に設置された他方の電
    極部と、これら電極部間に配された誘電体とを有するこ
    とを特徴とする電圧コンバータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電圧コンバータにおいて、 前記アクチュエータ部は、作動部と、前記作動部を支持
    する振動部と、前記振動部を振動可能に支持する固定部
    とを有し、 前記作動部は、形状保持層と、該形状保持層に形成さ
    れ、かつ、駆動電圧が印加される少なくとも一対の電極
    とを有することを特徴とする電圧コンバータ。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電圧コンバータにおいて、 前記振動部と前記固定部は、セラミックスにて一体に形
    成され、 前記形状保持層は、圧電/電歪及び/又は反強誘電体層
    で構成されていることを特徴とする電圧コンバータ。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の電圧コンバータにお
    いて、 前記作動部を構成する前記一対の電極のうち、一方の電
    極が、前記容量構成体の前記アクチュエータ部側に設置
    された他方の電極部を兼ねていることを特徴とする電圧
    コンバータ。
  5. 【請求項5】請求項2又は3記載の電圧コンバータにお
    いて、 前記作動部を構成する前記一対の電極のうち、一方の電
    極と、前記容量構成体の前記アクチュエータ部側に設置
    された他方の電極部との間に絶縁層が介在されているこ
    とを特徴とする電圧コンバータ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の電圧
    コンバータにおいて、 前記誘電体は、 弾力性を有する部材で構成されていることを特徴とする
    電圧コンバータ。
  7. 【請求項7】請求項6記載の電圧コンバータにおいて、 前記誘電体は、 前記部材内に強誘電体のフィラーを含むことを特徴とす
    る電圧コンバータ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載の電圧
    コンバータにおいて、 少なくとも前記誘電体の周囲に該誘電体の誘電率と異な
    る誘電率を有し、かつ、流動性を有する部材が配されて
    いることを特徴とする電圧コンバータ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載の電圧
    コンバータにおいて、 前記電圧発生源からの電圧を第1の制御信号に基づいて
    選択的に前記第1の要素に導く第1のスイッチング素子
    と、 前記第1の要素での昇圧後の電圧を第2の制御信号に基
    づいて選択的に前記第2の要素に導く第2のスイッチン
    グ素子とを有することを特徴とする電圧コンバータ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項に記載の電
    圧コンバータにおいて、 第3の制御信号に基づいて、前記アクチュエータ部に対
    し、基準電圧と該基準電圧と異なる第1の電圧を選択的
    に供給する第3のスイッチング素子を有することを特徴
    とする電圧コンバータ。
  11. 【請求項11】請求項10記載の電圧コンバータにおい
    て、 前記基準電圧と異なる第1の電圧が、前記電圧発生源か
    らの電圧であることを特徴とする電圧コンバータ。
  12. 【請求項12】請求項10又は11記載の電圧コンバー
    タにおいて、 前記第3のスイッチング素子は、前記第2の要素に保持
    された電圧が所定の電圧に達した時点で停止状態とさ
    れ、 第4の制御信号に基づいて、前記アクチュエータ部に対
    し、前記基準電圧と該基準電圧と異なる第2の電圧を選
    択的に供給する第4のスイッチング素子を有することを
    特徴とする電圧コンバータ。
  13. 【請求項13】請求項12記載の電圧コンバータにおい
    て、 前記基準電圧と異なる第2の電圧が、前記第2の要素に
    て保持された電圧であることを特徴とする電圧コンバー
    タ。
  14. 【請求項14】請求項9〜13のいずれか1項に記載の
    電圧コンバータにおいて、 前記スイッチング素子は、スイッチング用アクチュエー
    タ部を有する圧電リレーにて構成され、 前記スイッチング用アクチュエータ部は、形状保持層
    と、該形状保持層に形成された少なくとも一対の電極と
    を有する作動部と、該作動部を支持する振動部と、該振
    動部を振動可能に支持する固定部とを有することを特徴
    とする電圧コンバータ。
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