JP2002118049A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2002118049A JP2000308320A JP2000308320A JP2002118049A JP 2002118049 A JP2002118049 A JP 2002118049A JP 2000308320 A JP2000308320 A JP 2000308320A JP 2000308320 A JP2000308320 A JP 2000308320A JP 2002118049 A JP2002118049 A JP 2002118049A
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mask
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浩 宮崎
Kazutaka Mori
和孝 森
Norio Hasegawa
昇雄 長谷川
Tsuneo Terasawa
恒男 寺澤
Toshihiko Tanaka
稔彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路装置の生産性を向上させる。 【解決手段】 半導体集積回路装置の製造過程に応じ
て、メタルからなる遮光パターンを有するフォトマスク
と、レジスト膜からなる遮光パターン7aを有するフォ
トマスクMR1とで使い分けて露光処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、半導体集積回路装置の製造
工程において、半導体ウエハ(以下、単にウエハと言
う)にフォトマスク(以下、単にマスクという)を用い
て所定のパターンを転写するフォトリソグラフィ(以
下、単にリソグラフィという)技術に適用して有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置(LSI:Large Sca
le Integrated circuit)の製造においては、微細パター
ンをウエハ上に形成する方法として、リソグラフィ技術
が用いられる。このリソグラフィ技術としては、マスク
上に形成されているパターンを縮小投影光学系を介して
ウエハ上に繰り返し転写する、所謂光学式投影露光方法
が主流となっている。露光装置の基本構成については、
例えば特開2000−91192号公報に示されてい
る。
【0003】この投影露光法におけるウエハ上での解像
度Rは、一般に、R=k×λ/NAで表現される。ここ
にkはレジスト材料やプロセスに依存する定数、λは照
明光の波長、NAは投影露光用レンズの開口数である。
この関係式から分かるように、パターンの微細化が進む
につれて、より短波長の光源を用いた投影露光技術が必
要とされている。現在、照明光源として水銀ランプのi
線(λ=365nm)やKrFエキシマレーザ (λ=24
8nm)を用いた投影露光装置によって、LSIの製造
が行なわれている。更なる微細化を実現する為には、よ
り短波長の光源が必要となり、ArFエキシマレーザ
(λ=193nm)やF2エキシマレーザ(λ=157
nm)の採用が検討されている。
【0004】一方、投影露光法で用いられる上記マスク
は、露光光に透明な石英ガラス基板上に遮光膜としてク
ロム等からなる遮光パターンを形成した構造を有する。
その製造工程は、例えば次のようなものがある。まず、
石英ガラス基板上に遮光膜となるクロム膜を形成し、そ
の上に電子線に感光するレジスト膜を塗布する。次に、
所定のパターン情報に基づいて電子線を上記レジスト膜
に照射し、これを現像してレジストパターンを形成す
る。続いて、上記レジストパターンをエッチングマスク
として前記クロムの薄膜をエッチングすることによりク
ロム等からなる遮光パターンを形成する。最後に残った
電子線感光のレジスト膜を除去してマスクを製造する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記クロム
等のような金属膜からなる遮光パターンを有するマスク
を用いる露光技術においては、以下の課題があることを
本発明者は見出した。
【0006】すなわち、金属膜からなる遮光パターンを
有するマスクは、耐久性に富み信頼性が高く大量の露光
処理に活用できることから量産に適しているが、例えば
半導体集積回路装置の開発期、試作期および少量多品種
の半導体集積回路装置の製造工程等、マスクパターンに
変更や修正が生じ易く、マスクの共有頻度が低い場合等
には、マスクの製造に時間がかかる上、マスクのコスト
が高くなること等から、半導体集積回路装置の生産性の
向上や半導体集積回路装置のコスト低減を阻害する、と
いう課題がある。
【0007】本発明の目的は、半導体集積回路装置の生
産性を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の目的は、半導体集積回路装
置の製造時間を短縮することのできる技術を提供するこ
とにある。
【0009】さらに、本発明の目的は、半導体集積回路
装置のコストを低減することのできる技術を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0012】すなわち、本発明は、半導体集積回路装置
の生産量に応じて、露光処理時に使用するフォトマスク
を、有機感光性樹脂を露光光に対する遮光体として有す
る第1のフォトマスクと、金属膜を露光光に対する遮光
体とする第2のフォトマスクとで使い分けるものであ
る。
【0013】また、本発明は、半導体集積回路装置の生
産量が、予め定められた生産量のしきい値よりも多いか
否かを判断する工程、前記半導体集積回路装置の生産量
が前記しきい値よりも少ない場合には、露光処理に際し
て有機感光性樹脂膜を含む有機材料を露光光に対する遮
光体として有するフォトマスクを用いる工程を有するも
のである。
【0014】また、本発明は、半導体集積回路装置の生
産量が、予め定められた生産量のしきい値よりも多いか
否かを判断する工程、前記半導体集積回路装置の生産量
が前記しきい値よりも多い場合には、前記半導体集積回
路装置の機能が確定しているか否かについて判断する工
程、前記機能が確定していない場合には、露光処理に際
して有機感光性樹脂膜を含む有機材料を露光光に対する
遮光体として有するフォトマスクをに用いる工程を有す
るものである。
【0015】また、本発明は、半導体集積回路装置の製
造工程において、量産工程の前は、露光処理に際して有
機感光性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体と
して有するフォトマスクを用いるものである。
【0016】また、本発明は、半導体集積回路装置の製
造工程において、量産工程の前は、露光処理に際して有
機感光性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体と
して有する第1のフォトマスクを用い、量産工程は、露
光処理に際して金属膜を露光光に対する遮光体とする第
2のフォトマスクを用いるものである。
【0017】また、本発明は、半導体集積回路装置の製
造工程において、論理回路構成にかかわるパターンの形
成工程においては、露光処理に際して有機感光性樹脂を
含む有機材料を露光光に対する遮光体として有する第1
のフォトマスクを用い、単位セルにかかわるパターンの
形成工程においては、露光処理に際して金属膜を露光光
に対する遮光体とする第2のフォトマスクを用いるもの
である。
【0018】また、本発明は、ROMを有する半導体集
積回路装置の製造工程において、ROMのデータ書き込
みにかかわるパターンを形成するための露光処理に際し
ては、有機感光性樹脂を含む有機材料を露光光に対する
遮光体として有する第1のフォトマスクを用い、前記デ
ータ書き込み以外のパターンを形成するための露光処理
に際しては、金属膜を露光光に対する遮光体とする第2
のフォトマスクを用いるものである。
【0019】また、本発明は、半導体集積回路装置のパ
ターン形成工程に際して、有機感光性樹脂を含む有機材
料を露光光に対する遮光体として有する第1のフォトマ
スクを用いる露光処理、金属膜を露光光に対する遮光体
とする第2のフォトマスクを用いる露光処理およびエネ
ルギービームを用いた直接描画処理を使い分けるもので
ある。
【0020】また、本発明は、半導体集積回路装置の評
価側において、有機感光性樹脂を含む有機材料を露光光
に対する遮光体として有する第1のフォトマスクを作成
する工程、半導体集積回路装置の製造側において、前記
第1のフォトマスクを用いて露光処理を行い半導体ウエ
ハ上に所定のパターンを転写する工程、前記半導体集積
回路装置の評価側において、前記所定のパターンが転写
された半導体ウエハの評価を行う工程を有するものであ
る。
【0021】また、本発明は、半導体集積回路装置の量
産工程においては、露光処理に際して金属膜を露光光に
対する遮光体とするフォトマスクを用いる工程、前記半
導体集積回路装置の量産が終了した後、前記金属膜を露
光光に対する遮光体とするフォトマスクを滅却する工
程、前記フォトマスク滅却後に前記半導体集積回路装置
を再製造する際には、露光処理に際して有機感光性樹脂
を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有するフ
ォトマスクを用いる工程を有するものである。
【0022】また、本発明は、半導体集積回路装置の量
産工程の前においては、露光処理に際して有機感光性樹
脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有する
第1のフォトマスクを用いる工程、半導体集積回路装置
の量産工程においては、露光処理に際して金属膜を露光
光に対する遮光体とする第2のフォトマスクを用いる工
程を有し、前記第1のフォトマスクには、複数の半導体
チップの転写領域が配置され、各転写領域には同一の半
導体集積回路装置の異なるデータを有するパターンが配
置されるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本願発明を詳細に説明する前に、
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
【0024】1.マスク(光学マスク):マスク基板上
に光を遮光するパターンや光の位相を変化させるパター
ンを形成したものである。実寸の数倍のパターンが形成
されたレチクルも含む。マスクの第1の主面とは、上記
光を遮蔽するパターンや光の位相を変化させるパターン
が形成されたパターン面であり、マスクの第2の主面と
は第1の主面とは反対側の面のことを言う。
【0025】2.通常のマスク(第2のフォトマス
ク):マスク基板上に、メタルからなる遮光パターン
と、光透過パターンとでマスクパターンを形成した一般
的なマスクのことを言う。本実施の形態では、マスクを
透過する露光光に位相差を生じさせる手段を有する位相
シフトマスクも通常のマスクに含まれるものとする。露
光光に位相差を生じさせる位相シフタは、例えばマスク
基板に所定の深さの溝を掘るものやマスク基板上に所定
の膜厚の透明膜や半透明膜を設けるものがある。
【0026】3.レジストマスク(第1のフォトマス
ク):マスク基板上に、有機感光性樹脂膜を含む有機材
料からなる遮光体(遮光膜、遮光パターン、遮光領域)
を有するマスクを言う。なお、ここで言う有機材料は、
有機感光性樹脂膜の単体膜、有機感光性樹脂膜に吸光材
料または減光材料を添加したもの、有機感光性樹脂膜と
他の膜(例えば反射防止膜、吸光性樹脂膜または減光性
樹脂膜)との積層膜等を含む。
【0027】4.マスク(上記通常のマスクおよびレジ
ストマスク)のパターン面を以下の領域に分類する。転
写されるべき集積回路パターンが配置される領域「集積
回路パターン領域」、その外周の領域「周辺領域」。
【0028】5.特に限定されるものではないが、本明
細書中においては、便宜上、レジストマスクを、その製
造工程の観点から次の3つに分類する。すなわち、マス
クブランクス(以下、単にブランクスという)、メタル
マスクおよびレジストマスクである。ブランクスは、所
望のパターンを転写するためのマスクとして完成する前
の初期段階のマスクであって、上記集積回路パターン領
域にパターンが形成されていないが、マスクを製造する
のに必要な基本構成部を有する共通性(汎用性)の高い
段階のマスクをいう。メタルマスクは、マスクとして完
成されていないが、上記集積回路パターン領域にメタル
からなるパターンが形成された段階のマスク。このメタ
ルマスクと上記通常のマスクとの違いは、所望のパター
ンを被処理基板上に転写可能なマスクとして完成されて
いるか、否かの点である。レジストマスクは、マスクと
して完成されたものであって、上記集積回路パターン領
域に、レジスト膜等のような有機感光性樹脂を含む有機
材料からなるパターンが形成された段階のマスクとい
う。マスク上において、所望のパターンを転写するため
のパターンが、全てレジスト膜からなるものと、メタル
およびレジスト膜の両方からなるものとがある。
【0029】6.ウエハとは、集積回路の製造に用いる
シリコン単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、サファ
イア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半
導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。また、本
願において半導体集積回路装置というときは、シリコン
ウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上
に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示さ
れた場合を除き、TFT(Thin-Film-Transistor)およ
びSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガ
ラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものと
する。
【0030】7.デバイス面とは、ウエハの主面であっ
て、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に
対応するデバイスパターンが形成される面を言う。
【0031】8.「遮光体」、「遮光領域」、「遮光
膜」、「遮光パターン」と言うときは、その領域に照射
される露光光のうち、40%未満を透過させる光学特性
を有することを示す。一般に数%から30%未満のもの
が使われる。一方、「透明」、「透明膜」、「光透過領
域」、「光透過パターン」と言うときは、その領域に照
射される露光光のうち、60%以上を透過させる光学特
性を有することを示す。一般に90%以上のものが使用
される。
【0032】9.転写パターン:マスクによってウエハ
上に転写されたパターンであって、具体的にはレジスト
パターンおよびレジストパターンをマスクとして実際に
形成されたウエハ上のパターンを言う。
【0033】10.レジストパターン:感光性の有機膜
をフォトリソグラフィの手法により、パターニングした
膜パターンを言う。なお、このパターンには当該部分に
関して全く開口のない単なるレジスト膜を含む。
【0034】11.ホールパターン:ウエハ上で露光波
長と同程度又はそれ以下の二次元的寸法を有するコンタ
クトホール、スルーホール等の微細パターン。一般に
は、マスク上では正方形またはそれに近い長方形あるい
は八角形等の形状であるが、ウエハ上では円形に近くな
ることが多い。
【0035】12.ラインパターン:ウエハ上で配線パ
ターン等を形成する帯状のパターンをいう。
【0036】13.通常照明:、非変形照明のことで、
光強度分布が比較的均一な照明を言う。
【0037】14.変形照明:中央部の照度を下げた照
明であって、斜方照明、輪帯照明、4重極照明、5重極
照明等の多重極照明またはそれと等価な瞳フィルタによ
る超解像技術を含む。
【0038】15.スキャンニング露光:細いスリット
状の露光帯を、ウエハとマスクに対して、スリットの長
手方向と直交する方向に(斜めに移動させてもよい)相
対的に連続移動(走査)させることによって、マスク上
の回路パターンをウエハ上の所望の部分に転写する露光
方法。
【0039】16.ステップ・アンド・スキャン露光:
上記スキャンニング露光とステッピング露光を組み合わ
せてウエハ上の露光すべき部分の全体を露光する方法で
あり、上記スキャンニング露光の下位概念に当たる。
【0040】17.ステップ・アンド・リピート露光:
マスク上の回路パターンの投影像に対してウエハを繰り
返しステップすることで、マスク上の回路パターンをウ
エハ上の所望の部分に転写する露光方法。
【0041】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0042】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0043】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0044】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0045】また、本実施の形態を説明するための全図
において同一機能を有するものは同一の符号を付し、そ
の繰り返しの説明は省略する。
【0046】また、本実施の形態で用いる図面において
は、平面図であっても図面を見易くするためにメタルお
よび有機材料からなる遮光体にハッチングを付す。
【0047】また、本実施の形態においては、電界効果
トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insula
tor Semiconductor Field Effect Transistor)をMI
Sと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと
略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略
す。
【0048】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0049】(実施の形態1)まず、本発明の一実施の
形態である半導体集積回路装置の製造に使用するマスク
の製造について説明する。
【0050】半導体集積回路装置の製造に際し、顧客が
選択するマスクの製造フローの一例を図1に示す。ま
ず、半導体集積回路装置のパターンレイアウト設計デー
タを使ってマスクのパターンレイアウト設計データを作
成した後(工程100)、その半導体集積回路装置が生
涯生産品か否かを判断する(工程101)。その生涯生
産品か否かの判定基準は、例えば次式を用いる。すなわ
ち、半導体集積回路装置の総単価=((マスクの費用×
予想変更回数+その他の費用)/生涯生産数)+製造原
価、の式に従う。式中における、その他の費用には、例
えば開発費等が含まれる。この総単価にしめるマスク費
用の比率をあらかじめ定めた値(例えば2%等)とする
ことで、生涯生産数のしきい値を求め、これから製造し
ようとしている半導体集積回路装置の生産数が、そのし
きい値より多ければ生涯生産品であると判断し、少なけ
れば生涯生産品でないと判断する。
【0051】その半導体集積回路装置が生涯生産品でな
い場合(生涯生産数が上記しきい値より少ない場合)
は、図1の左側のフローとなり、基本的にマスクとして
上記レジストマスクを用いる。すなわち、図1の左側の
フローでは、レジストマスクの試作工程を経て、レジス
トマスクによる半導体集積回路装置の生産工程に移行す
る。レジストマスクの試作工程からレジストマスクによ
る半導体集積回路装置の生産工程では、開発要素が大で
ある半導体集積回路装置についてTape−Out(工
程102a1)の後、その半導体集積回路装置の作成の
ためのレジストマスクを試作する(工程102a2)。
続いて、その試作のレジストマスクを評価した後(工程
102a3)、機能の良否を判定する(工程102a
4)。機能判定に合格した場合には、これを露光処理時
に用いて半導体集積回路装置を生産する(工程103
a)。一方、機能判定で不合格の場合には、上記試作の
レジストマスクを修正(工程102a6)し、再びTa
pe−out(工程102a1)からやり直す。このよ
うなレジストマスクを用いた場合は、後述のように、マ
スクパターンの修正や変更を簡単に、短時間のうちにで
き、しかも、材料費、工程費および燃料費を低減でき
る。このため、このようなフローを半導体集積回路装置
の開発期や試作期(量産工程の前)に適用することで、
半導体集積回路装置の開発期間や試作期間を短縮でき
る。また、半導体集積回路装置の開発費や試作費を低減
できる。したがって、生産数が比較的少ない半導体集積
回路装置であっても、比較的安いコストで生産すること
ができる。ただし、その後、半導体集積回路装置の需要
が増えてきた段階で、生産数が拡大したか否かを判定し
(工程104)、生産数の拡大が認められた場合は、最
も右側のフローに移行し、マスクとして上記通常のマス
クを用いることもできる。生産数の拡大の判定は、上記
生涯生産の判定と同じである。このような通常のマスク
は、耐久性に富み信頼性が高く、大量の露光処理に活用
できることから量産に適している。すなわち、半導体集
積回路装置の生産数の拡大が確認された時点(すなわ
ち、量産工程に移行する時点)で通常のマスクを用いる
ことにより、大量生産時のマスクの信頼性の向上を図る
ことができるので、それを用いて生産される半導体集積
回路装置の信頼性および歩留まりの向上を図ることがで
きる。
【0052】また、工程101で半導体集積回路装置が
生涯生産品であると判定された場合(生涯生産数が上記
しきい値より多い場合)は、機能確度を判定する(工程
102b1)。機能確度工程は、半導体集積回路装置の
機能の確からしさを判定する工程である。この判定の結
果、顧客の設計内容に開発要素が多く、マスクの修正や
変更が数回に及ぶような場合は、図1の中央のフローと
なる。図1の中央のフローでは、開発期や試作期に際し
てマスクとして上記レジストマスクを用い、その後、顧
客側で目標仕様が満足できたと判断された時点で、通常
マスクの作成および量産開始とする。ここでは、開発要
素が大である半導体集積回路装置についてTape−O
ut(工程102b2)の後、その半導体集積回路装置
の作成のためのレジストマスクを試作する(工程102
b3)。続いて、その試作のレジストマスクを評価した
後(工程102b4)、機能の良否を判定する(工程1
02b5)。機能判定に合格した場合には、通常のマス
クを作成し、これを用いて露光処理を行い半導体集積回
路装置を生産する。一方、機能判定で不合格の場合に
は、上記試作のレジストマスクを修正(工程102b
6)し、再びTape−out(工程102b2)から
やり直す。その後、顧客側で目標仕様が満足されたら、
通常のマスクを作成し、これを露光処理時に用いて半導
体集積回路装置を生産する(工程103b)。このよう
に、半導体集積回路装置の開発や試作等のように機能確
度が不安定な段階では、マスクパターンの変更や修正を
短時間にでき、しかも低コストでできるレジストマスク
を用いる。これにより、半導体集積回路装置の開発や試
作期間を短縮することができる。また、半導体集積回路
装置の開発費や試作費を大幅に低減できる。一方、その
後、機能が確定した段階では、耐久性に富み信頼性が高
く、大量の露光処理に活用できる通常のマスクを用い
る。これにより、大量生産時のマスクの信頼性の向上を
図ることができるので、それを用いて生産される半導体
集積回路装置の信頼性および歩留まりの向上を図ること
ができる。したがって、以上のような開発期、試作期お
よび量産期を経て生産される半導体集積回路装置の総合
的なコストを低減できる。また、半導体集積回路装置の
生産効率を向上させることができる。
【0053】また、工程101で半導体集積回路装置が
生涯生産品であると判定され、かつ、顧客の設計内容が
既にデバック済みであり、上記機能確度工程102b1
で機能が確定していると認められる場合は、マスクの変
更や修正の可能性が低いので、図1の右側のフローとな
る。すなわち、Tape−Out(工程102c)を経
て、最初から通常のマスクを作成し、これを露光処理時
に用いて半導体集積回路装置を生産する(工程103
c)。これにより、半導体集積回路装置の生産の総合的
な費用、原価を低減することができる。なお、上記露光
処理は、上記ステップ・アンド・リピート露光方法およ
びステップ・アンド・スキャン露光方法のいずれの露光
方法を用いても良い。
【0054】このような半導体集積回路装置の生産に際
しては、半導体集積回路装置の生産または供給側が、例
えば図2に示すような半導体集積回路装置の生産のスタ
イルを顧客に提示する。ここでは、例えば4つの生産タ
イプが例示されている。すなわち、レジストマスク専門
型、レジストマスク初期生産型、レジストマスク開発
型、通常のマスク専門型である。レジストマスク専門型
は、図1の左側のフローで説明したタイプである。ま
た、レジストマスク初期生産型は、図1の左側のフロー
から工程104を経て右側のフローに移行したタイプで
ある。また、レジストマスク開発型は、図1の中央のフ
ローで説明したタイプである。さらに、通常のマスク専
門型は、図1の右側のフローで説明したタイプである。
このようにすることで、顧客側では、マーケット情報等
から予想される半導体集積回路装置の生涯生産数、顧客
設計内容の確度等の種々のファクタを検討した後、図2
のメニューの中から製品または製造工程毎に最適な生産
タイプを選択することができる。このため、顧客側で
は、特に難しい判定や判断をすることなく、要求に合っ
た生産スタイルを選択することができる。
【0055】また、上記生産タイプのメニューは、製造
メーカ側でホームページまたは専用の通信エリアに用意
しておくこともできる。顧客は、インターネット回線ま
たは専用回線等のような通信回線を通じて上記ホームペ
ージまたは専用の通信エリアにアクセスすることで、上
記生産タイプを選択することが可能となっている。この
場合、どの生産タイプが顧客にとって最適かを自動的に
選択できるようなナビゲーションシステムを構築するこ
とが好ましい。例えば上記ホームページや専用の通信エ
リアでは、アクセスしてきた顧客に対して、図2中の形
態、生産数量、開発費、開発TAT、パターン変更の可
能性等のような種々のファクタに関して1つ1つ質問す
る。そして、顧客側に、その質問に対して逐次回答して
もらうことで、最適な生産タイプを自動的に選択するこ
とができるようにする。もちろん、ホームページや専用
の通信エリアに図2のような顧客メニューをそのままの
せて、顧客側にとって最適な生産タイプを選択してもら
うようにしても良い。このようにすることで、顧客側で
は製品または工程の最適な生産タイプを簡単に選択で
き、半導体集積回路装置を効率的に生産することが可能
となる。また、製造メーカ側は、種々の半導体集積回路
装置に関する情報を、広域的に、しかも即座に供給する
ことが可能となる。もちろん、生産タイプの選択は、電
話回線や他の通信手段等を使って行うことも可能であ
る。
【0056】図3は、レジストマスク開発型に適した半
導体集積回路装置の生産工程を具体的に示している。こ
こでは、自社で半導体集積回路装置の設計、開発、試作
および生産を一貫して行う、垂直統合型の半導体製造企
業でのマスクの使い分けが例示されている。すなわち、
TEG(Test Element Group)、プロトタイプおよび製
品版の数カット(設計から試作までの単位)に渡る開発
段階(第1四半期〜第4四半期の途中)では、レジスト
マスクを使用することにより、マスクの費用の低減およ
び開発期間や試作期間の短縮を図る。その後、製品の機
能仕様等が確認され、需要の立ち上がりが確認された段
階で、通常のマスクに切り換え、半導体集積回路装置の
量産に移行する。
【0057】次、本実施の形態で用いた露光装置の一例
を図4に示す。
【0058】露光装置1は、例えば一般的な縮小投影露
光装置であって、光源から発する光Lを導く光路1a、
デュフーザ1b、照明絞り1c、照明光学系(コンデン
サレンズ)1d、マスクステージ1e、投影光学系1
f、ウエハステージ1g等を有している。マスクMをマ
スクステージ1e上に、ウエハ2Wをウエハステージ1
g上にそれぞれ載置し、マスクM上のマスクパターンを
ウエハ2Wに転写する。露光光源としては、例えばi線
(波長365nm)、KrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)、ArFエキシマレーザ光(波長193n
m)またはF2レーザ光(波長157nm)等を用い
る。露光方法としては、例えば上記ステップ・アンド・
リピート露光方法またはステップ・アンド・スキャニン
グ露光方法のいずれを用いても良い。マスクステージ1
e上のマスクMは、上記通常のマスクまたはレジストマ
スクを使い分ける。また、マスクステージ1e上のマス
クMは、転写を所望するパターンの種類に応じて適宜交
換する。マスクMの表面にペリクルを設けても良い。マ
スクステージ1eの位置制御は、駆動系1hによって行
われている。また、ウエハステージ1gの位置制御は、
駆動系1iによって行われている。駆動系1h,1i
は、主制御系1jからの制御命令に応じて駆動される。
ウエハ2Wの位置は、ウエハステージ1gに固定された
ミラーの位置をレーザ測長器1kによって検出すること
で得られる。そこで得られた位置情報は、主制御系1j
に伝送される。主制御系1jでは、その情報に基づいて
駆動系1iを駆動する。また、主制御系1jはネットワ
ーク装置1mと電気的に接続されており、露光装置1の
状態の遠隔監視等が可能となっている。
【0059】次に、上記マスクMについて説明する。本
実施の形態で用いるマスクMは、例えば実寸の1〜10
倍程度の寸法の集積回路パターンの原画を、縮小投影光
学系等を通してウエハに転写するためのレチクルであ
る。また、ここでは、ウエハ上にラインパターンを転写
する場合に用いるマスクを例示するが、本発明の技術思
想はこれに限定されるものではなく種々適用可能であ
り、例えば上記ホールパターン等を転写する場合にも適
用可能である。なお、以下で説明する通常のマスクおよ
びレジストマスクは、説明を分かり易くするために示し
た一例であって、本発明に使用できる通常のマスクおよ
びレジストマスクを限定するものではない。
【0060】図5〜図9は、上記通常のマスクの一例を
示している。図5〜図9の各々において(b)は、各図
(a)のA−A線の断面図である。
【0061】マスクMN1〜MN3,MN4a,MN4
b(M)のマスク基板3は、例えば平面四角形に形成さ
れた厚さ6mm程度の透明な合成石英ガラス基板等から
なる。マスクMN1,MN2,MN4a,MN4bを用
いる場合は、ウエハ上でポジ型のレジスト膜を用い、マ
スクMN3を用いる場合は、ウエハ上でネガ型のレジス
ト膜を用いる。
【0062】図5のマスクMN1は、半導体チップの周
辺が遮光領域となるマスクを例示している。このマスク
MN1におけるマスク基板3の主面(パターン形成面)
中央の上記集積回路パターン領域には、平面長方形状の
光透過領域4aが形成されており、マスク基板3の主面
の一部が露出されている。この光透過領域4aには、メ
タルからなる遮光パターン5aが配置されている。この
遮光パターン5aは、ウエハ上のラインパターン(集積
回路パターン)として転写される。また、その集積回路
パターン領域の外周の上記周辺領域は、メタルからなる
遮光パターン5b(メタル枠)によって覆われている。
遮光パターン5a,5bは、同工程時にパターン加工さ
れたもので、例えばクロム(Cr)またはクロム上に酸
化クロムが堆積されてなる。ただし、メタルの遮光パタ
ーンの材料は、これに限定されるものではなく種々変更
可能である。このメタル材料については後述する。
【0063】図6のマスクMN2は、半導体チップの周
辺輪郭が遮光領域となるマスクを例示している。マスク
MN2の集積回路パターン領域については上記マスクM
N1と同じなので説明を省略する。このマスクNM2の
マスク基板3の主面において集積回路パターン領域は、
メタルからなる帯状の遮光パターン5c(メタル枠)に
よって取り囲まれている。遮光パターン5cの材料は、
上記遮光パターン5a,5bと同じである。また、マス
クMN2の上記周辺領域の大半は、遮光膜が除去されて
光透過領域4bとなっている。
【0064】図7のマスクMN3は、上記マスクMN
1,MN2の反転パターンを有するマスクを例示してい
る。このマスクNM3のマスク基板3の主面は、その大
半がメタルからなる遮光膜5dで覆われている。遮光膜
5dの材料は、上記遮光パターン5b,5cと同じであ
る。そして、マスクMN3の集積回路パターン領域にお
いて、遮光膜5dの一部が除去されて光透過パターン4
cが形成されている。この光透過パターン4cは、ウエ
ハ上のラインパターンとして転写される。なお、この図
7のマスクNM3の周辺領域を上記図6の周辺領域のよ
うにしても良い。
【0065】図8のマスクNM4aと、図9のマスクN
M4bとは、ウエハ上の一つまたは一群のパターンを、
複数枚のマスクを重ね合わせて露光することにより形成
する、いわゆる重ね合わせ露光に使うマスクを例示して
いる。
【0066】図8のマスクMN4aの集積回路パターン
領域には、例えば平面逆L字状の光透過領域4dが形成
されている。光透過領域4dには、上記メタルの遮光パ
ターン5aが配置されている。この光透過領域4dの周
囲は、その大半がメタルの遮光パターン5bで覆われて
いる。マスクMN4aの集積回路パターン領域における
一部の領域も遮光パターン5bにより覆われている。こ
のマスクMN4aは、例えば半導体集積回路装置におい
てパターンの修正や変更が基本的に行われない定形パタ
ーン群で構成される回路のパターンを転写するマスクと
して用いる。
【0067】一方、図9のマスクMN4bの集積回路パ
ターン領域には、例えば比較的小面積の平面四角形状の
光透過領域4eが形成されている。この光透過領域4e
は、上記マスクMN4aの集積回路パターン領域におい
て遮光パターン5bで覆われていた一部の領域に相当す
る領域に形成されている。光透過領域4eには、メタル
の遮光パターン5aが配置されている。この光透過領域
4eの周囲は、その大半がメタルの遮光パターン5bで
覆われている。このマスクMN4bは、例えば半導体集
積回路装置においてパターンの修正や変更が行われるパ
ターン群で構成される回路のパターンを転写するマスク
として用いる。すなわち、そのパターンの修正や変更が
生じた場合は、マスクMN4bのみを代えれば良いの
で、マスクの製造時間を短縮できる。また、マスク製造
における材料費、工程費および燃料費を低減できる。露
光処理に際しては、それぞれのマスクMN4a,MN4
bを用いてウエハに対して露光処理を施す。そして、双
方のマスクMN4a,MN4bの露光処理が終了した
後、ウエハ上のレジスト膜に対して現像等の処理を施し
てウエハ上にレジストパターンを形成する。
【0068】このような通常のマスクの製造工程の一例
を図10に示す。まず、マスク基板3上に、例えばクロ
ム等からなる遮光膜5を堆積し、その上に電子線に感光
するレジスト膜6を塗布する(図7(a))。ただし、遮光
膜5は、クロムに限定されるものではなく種々変更可能
であり、例えばタングステン(W)、モリブデン(M
o)、タンタル(Ta)またはチタン(Ti)等のよう
な高融点金属、窒化タングステン(WN)等のような高
融点金属窒化物、タングステンシリサイド(WSix)
やモリブデンシリサイド(MoSix)等のような高融
点金属シリサイド(化合物)、あるいはこれらの積層膜
を用いても良い。後述のレジストマスクの場合は、レジ
スト膜からなる遮光パターンを除去した後、マスク基板
を洗浄し再度使用する場合があるので、メタルの遮光パ
ターンは耐剥離性や耐摩耗性に富む材料が好ましい。タ
ングステン等の高融点金属は、耐酸化性および耐摩耗性
に富み、耐剥離性に富むので、メタルの遮光パターンの
材料として好ましい。続いて、所定のパターン情報を有
する電子線EBを照射して現像し、レジストパターン6
aを形成する(図7(b))。続いて、そのレジストパター
ン6aをエッチングマスクとして遮光膜5をエッチング
して遮光パターン5a,5bを形成する(図7(c))。最
後に残った電子線感光のレジストパターン6aを除去し
て通常のマスクMを製造する(図7(d))。このような通
常のマスクは、耐久性に富み信頼性が高く大量の露光処
理に活用できることから、半導体集積回路装置の量産時
に用いるマスクとして適している。
【0069】また、図11に他の通常のマスクMN5
(M)を示す。図11(a)は、マスクMN5の平面
図、(b)は(a)の要部拡大断面図、(c)は変形例
であって(a)の要部拡大断面図を示している。図11
のマスクMN5は、上記位相シフトマスクを例示してい
る。マスク基板3の主面上に堆積された遮光膜5dの一
部には光透過パターン4cが形成されている。この光透
過パターン4cのうち、互いに隣接するものの一方に
は、図11(b)または(c)に示すように、位相シフ
タSが配置されている。図11(b)は、位相シフタS
がマスク基板3に掘られた溝によって形成されている場
合が例示されている。ここでは、その溝の幅方向の一部
が、遮光膜5dの下側に入り込む構造となっている。こ
れにより、光の導波管減少が低減され、パターンの転写
精度を向上させることができる。一方、図11(c)
は、位相シフタSが透明膜で形成されている場合が例示
されている。これらのような位相シフタSが配置された
光透過パターン4cを透過した光と、位相シフタSが配
置されていない光透過パターン4cを透過した光とでは
位相が180度反転する。この位相シフタSを形成する
ための溝の深さや透明膜の厚さdは、d=λ/(2(n
−1))を満たすようになっている。この式で、λは、
光の波長、nは、位相シフタの屈折率である。ここで示
した位相シフトマスクは一例であり、この他にも種々変
更可能である。例えばマスク基板上に半透明膜を堆積
し、これに光透過パターンを形成するハーフトーンマス
クを使うこともできる。この場合は、半透明膜を透過し
た光と、光透過パターンを透過した光とで位相が180
度反転するようになる。
【0070】次に、図12〜図14は、上記レジストマ
スクの一例を示している。なお、図12〜図14の各々
において(b)は、各図(a)のA−A線の断面図であ
る。
【0071】図12のマスクMR1(M)は、半導体チ
ップの周辺が遮光領域となるマスクを例示している。こ
のマスクMR1におけるマスク基板3の主面中央の上記
集積回路パターン領域には、平面長方形状の光透過領域
4aが形成されており、マスク基板3の主面の一部が露
出されている。この光透過領域4aには、レジスト膜等
のようなの有機樹感光性脂膜を含む有機材料からなる遮
光パターン7aが配置されている。この遮光パターン7
aは、ウエハ上のラインパターンとして転写される。こ
のように遮光パターン7aをレジスト膜で形成したこと
により、後述するように遮光パターン7aを、比較的簡
単に除去することができる。そして、新たな遮光パター
ン7aを簡単にしかも短時間のうちに形成することがで
きる。この遮光パターン7aを形成するレジスト膜は、
例えばi線、KrFエキシマレーザ光、ArFエキシマ
レーザ光またはF2レーザ光等のような露光光を吸収す
る性質を有しており、メタルからなる遮光パターンとほ
ぼ同様の遮光機能を有している。
【0072】遮光パターン7aは、図12(c)に示す
ようにレジスト膜の単体膜で構成しても良いし、その単
体膜に吸光材や減光材を添加しても良い。また、図12
(d)に示すように吸光性有機膜7a1上に感光性有機
膜7a2を積層することで構成しても良いし、感光性有
機膜上に反射防止膜を積層することで構成しても良い。
このような積層構造とすることにより、例えばi線やK
rF等のような波長が200nm以上の露光光に対して
も十分な減光性を得ることが可能となる。また、遮光パ
ターン7aがレジスト膜の単体膜で構成される場合に
は、そのレジスト膜に吸光材料を添加することでも波長
が200nm以上の露光光に対して十分な減光性を得る
ことが可能となる。このレジスト膜の材料等ついては後
述する。集積回路パターン領域の外周の周辺領域は、前
記図5のマスクMN1と同様にその大半がメタルからな
る遮光パターン5b(メタル枠)で覆われている。な
お、レジスト膜によって遮光パターンを形成する技術に
ついては、本願発明者らによる特願平11−18522
1号(平成11年6月30日出願)に記載がある。
【0073】図13のマスクMR2(M)は、半導体チ
ップの周辺輪郭が遮光領域となるマスクを例示してい
る。集積回路パターン領域4aにレジスト膜からなる遮
光パターン7aが配置されている以外は、図6の通常の
マスクMN2と同じである。
【0074】図14のマスクMR3(M)は、上記マス
クMR1,MR2の反転パターンを有するマスクを例示
している。このマスクNR3のマスク基板3の主面の集
積回路パターン領域は、遮光膜7bで覆われている。遮
光膜7bの材料は、上記遮光パターン7aと同じであ
る。そして、マスクMR3の集積回路パターン領域にお
いて、遮光膜7bの一部が除去されて光透過パターン4
cが形成されている。この光透過パターン4cは、ウエ
ハ上のラインパターンとして転写される。なお、この図
14のマスクMR3の周辺領域を前記図13の周辺領域
のようにしても良い。
【0075】このようなレジストマスクの製造工程の一
例を図15〜図19によって説明する。なお、各図
(b)は各図(a)のA−A線の断面図である。また、
ここでは、図12のマスクMR1の製造方法を一例とし
て説明する。
【0076】まず、マスク基板3上に、上記メタルから
なる遮光膜5を堆積した後(図15)、その上に電子線に
感光するレジスト膜6を塗布する(図16)。続いて、
所定のパターン情報を有する電子線等を照射して現像
し、レジストパターン6bを形成する(図17)。続い
て、そのレジストパターン6bをエッチングマスクとし
て遮光膜5をエッチングし遮光パターン5bを形成した
後、レジストパターン6bを除去する。この状態の遮光
パターン5bを有するマスク基板3は上記ブランクスの
一例に該当する(図18)。その後、その遮光パターン5
bを有するマスク基板3の主面上に、例えば電子線に感
光する有機感光性樹脂膜を含む有機材料からなるレジス
ト膜7を150nm程度の厚さで塗布した後(図1
9)、マスクパターン描画及び現像を行うことにより、
図12に示したレジスト膜からなる遮光パターン7aを
形成し、マスクMR1を製造する。
【0077】このレジスト膜7としては、例えばα-メ
チルスチレンとα−クロロアクリル酸の共重合体、ノボ
ラック樹脂とキノンジアジド、ノボラック樹脂とポリメ
チルペンテン−1−スルホン、クロロメチル化ポリスチ
レン等を主成分とするものを用いた。ポリビニルフェノ
ール樹脂等のようなフェノール樹脂やノボラック樹脂に
酸発生剤を混合した、いわゆる化学増幅型レジスト等を
用いることができる。ここで用いるレジスト膜7の材料
としては、投影露光装置の光源に対し遮光特性をもち、
マスク製造工程における、パターン描画装置の光源、例
えば電子線あるいは230nm以上の光に感度を有する
特性を持っていることが必要であり、前記材料に限定さ
れるものではなく種々変更可能である。また、膜厚も1
50nmに限定されるものではなく、上記条件を満足す
る膜厚で良い。
【0078】ポリフェノール系、ノボラック系樹脂を約
100nmの膜厚に形成した場合は、例えば150nm
〜230nm程度の波長で透過率がほぼ0であり、例え
ば波長193nmのArFエキシマレーザ光、波長15
7nmのF2レーザ等に十分なマスク効果を有する。こ
こでは、波長200nm以下の真空紫外光を対象にした
が、これに限定されない。波長365nmのi線や波長
248nmのKrFエキシマレーザ光等のようなマスク
材は、他の材料を用いるか、レジスト膜に光吸収材、光
遮蔽材または減光材を添加する、あるいは上記したよう
にレジスト膜を吸光性有機膜と有機感光性樹脂膜との積
層膜、有機感光性樹脂膜と反射防止膜との積層膜にする
ことが好ましい。また、レジスト膜からなる遮光パター
ン7aや遮光膜7bを形成した後、露光光照射に対する
耐性を向上させる目的での熱処理工程の付加や予め紫外
光を強力に照射する、いわゆるレジスト膜のハードニン
グ処理を行うのも有効である。
【0079】次に、このようなマスクのマスクパターン
の修正、変更の一例を図20〜図22により説明する。
なお、各図(b)は各図(a)のA−A線の断面図であ
る。また、ここでは、図12のマスクMR1のマスクパ
ターンの修正、変更方法を一例として説明する。
【0080】まず、マスクMR1からレジスト膜からな
る遮光パターン7aを、例えばn−メチル−2−ピロリ
ドン有機溶剤にて剥離した(図20)。この他、加熱し
たアミン系有機溶剤またはアセトンによりレジスト膜か
らなる遮光パターンを剥離しても良い。テトラメチルア
ンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液、オ
ゾン硫酸または過酸化水素水と濃硫酸との混合液により
除去することも可能である。TMAH水溶液を用いる場
合には、その濃度を5%程度にするとメタル(遮光パタ
ーン5b等)を侵すことなくレジスト膜からなる遮光パ
ターンを剥離することができたので好ましい。
【0081】また、レジスト膜からなる遮光パターンを
除去する別の方法として酸素プラズマアッシング法を用
いることも可能である。この酸素プラズマアッシングが
最も剥離能力が高かった。この方法は、特に、レジスト
膜からなる遮光パターンに対して上記ハードニング処理
を施している場合に有効である。ハードニング処理を施
しているレジスト膜は硬化しており、上記化学的な除去
方法では充分に除去できない場合が生じるからである。
【0082】また、レジスト膜からなる遮光パターンを
ピーリングによって機械的に剥離しても良い。すなわ
ち、マスクMR1のレジスト膜からなる遮光パターンの
形成面に粘着テープを張り付けた後、その粘着テープを
剥がすことにより、レジスト膜からなる遮光パターンを
剥離する。この場合、真空状態を形成する必要がないの
で、レジスト膜からなる遮光パターンを、比較的簡単
に、しかも短時間のうちに剥離することが可能となる。
【0083】上記のようにレジスト膜からなる遮光パタ
ーンの除去工程後、洗浄処理を施すことにより、マスク
MR1の表面の異物50を除去する。これにより、前記
図18に示したブランクスの状態にする。ここでの洗浄
では、例えばオゾン硫酸洗浄およびブラシ洗浄処理の組
合せを用いたが、異物除去能力が高く、メタルからなる
遮光パターンを侵さない方法であれば、この方法に限定
されず種々変更可能である。
【0084】続いて、レジストマスクの製造工程で説明
したのと同様に、マスク基板3上に、レジスト膜7を塗
布し(図21)、マスクパターン描画及び現像を行うこ
とにより、レジスト膜からなる遮光パターン7aを形成
し、マスクMR1を製造する(図22)。ここでは、前
記図12に示した遮光パターン7aとは形状・配置の異
なる遮光パターン7aを形成した場合を例示した。もち
ろん、図12の遮光パターン7aと同じパターンを形成
しても良い。
【0085】このようなレジストマスクの場合は、マス
クの周辺領域にメタルからなる遮光体が形成されている
か、または、マスク基板3が露出されていることによ
り、マスクを、マスク検査装置や露光装置等のような各
種装置に装着した際の問題を回避できる。すなわち、マ
スクを各種装置に装着した際にその装着部がマスク上の
レジスト膜からなる遮光体に接触すると、そのレジスト
膜の摩耗や剥離によって異物発生やパターン不良が生じ
る場合があるが、上記レジストマスクの場合は、各種装
置の装着部がメタルからなる遮光体かマスク基板に接触
されるので、そのような問題を回避できる。また、集積
回路パターンを転写するための遮光体を、メタルを用い
ないでレジスト膜で形成することにより、その遮光体の
剥離、再生を、通常のマスクよりも簡単に、短時間のう
ちに、しかもマスク基板の信頼性を確保した状態で行う
ことができる。また、その遮光体の再生は、メタルから
なる遮光体を形成した後の段階から行えるので、工程
費、材料費および燃料費を低減できる。このため、マス
クのコストを大幅に低減することが可能となる。したが
って、この種のレジストマスクは、半導体集積回路装置
の開発期、試作期あるいは少量多品種の半導体集積回路
装置の製造工程等、マスクパターンに変更や修正が生じ
易い場合やマスクの共有頻度が低い工程で使用すること
に適している。
【0086】次に、図23〜図25は、上記レジストマ
スクの他の一例を示している。ここでは、マスク基板上
の全ての遮光パターンがレジスト膜で形成されているマ
スクを例示している。なお、各図(b)は、各図(a)
のA−A線の断面図である。
【0087】図23のマスクMR4(M)においては、
前記図12に示したマスクMR1の周辺の遮光パターン
5bが、遮光パターン7aと同様の構造のレジスト膜か
らなる遮光パターン7cで形成されている。遮光パター
ン7cは、遮光パターン7aと同工程時に同じ材料で形
成されている。ただし、遮光パターン7cは、マスク検
査装置や露光装置のマスク装着部が機械的に接触される
部分が除去されており、その部分では、マスク基板3が
露出するようになっている。これにより、マスク装着時
の異物発生を抑制または防止できる。
【0088】図24のマスクMR5(M)においては、
前記図13に示したマスクMR2の遮光パターン5c
が、遮光パターン7aと同様の構造のレジスト膜等から
なる遮光パターン7dで形成されている。遮光パターン
7dは、遮光パターン7aと同工程時に同じ材料で形成
されている。
【0089】図25のマスクMR6(M)においては、
前記図7に示した通常のマスクMN3の遮光膜5dが、
遮光パターン7aと同様の構造のレジスト膜等からなる
遮光膜7eで形成されている。ただし、遮光膜7eは、
マスク検査装置や露光装置のマスク装着部が機械的に接
触される部分が除去されており、その部分では、マスク
基板3が露出するようになっている。これにより、マス
ク装着時の異物発生を抑制または防止できる。
【0090】このようなレジストマスクの製造工程およ
び修正・変更工程の一例を図26〜図30によって説明
する。なお、各図(b)は、各図(a)のA−A線の断
面図である。また、ここでは、図23のマスクMR4の
製造方法および修正・変更方法を一例として説明する。
【0091】まず、マスク基板3をブランクスとして用
意し(図26)、その上に、上記遮光体形成用の感光性
の有機樹脂膜からなるレジスト膜7を塗布する(図2
7)。続いて、マスクパターン描画及び現像を行うこと
により、前記図23に示したレジスト膜からなる遮光パ
ターン7a,7cを形成し、マスクMR4を製造する。
レジスト膜からなる遮光パターン7a,7cに光吸収
材、光遮蔽材または減光材を添加しても良いし、そのレ
ジスト膜を吸光性有機膜と有機感光性樹脂膜との積層膜
あるいは有機感光性樹脂膜と反射防止膜との積層膜にし
ても良い。また、レジスト膜からなる遮光パターン7
a,7cの形成後、上記ハードニング処理を行っても良
い。
【0092】次いで、マスクMR4のマスクパターンを
修正あるいは変更するには、まず、上記したように遮光
パターン7a,7cを、例えば上記有機溶剤、酸素プラ
ズマアッシングまたはピーリングによって除去する(図
28)。続いて、マスク基板3に対して上記と同様の洗
浄処理を施すことにより、マスク基板3の表面の異物5
0を除去し、図26に示したブランクスの状態にする
(図29)。その後、レジストマスクの製造工程で説明
したのと同様に、マスク基板3上に、レジスト膜7を塗
布し、マスクパターン描画及び現像を行うことにより、
レジスト膜からなる遮光パターン7a,7cを形成し、
マスクMR4を製造する(図30)。ここでは、前記図
23に示した遮光パターン7aとは形状・配置の異なる
遮光パターン7aを形成した場合を例示した。もちろ
ん、図23の遮光パターン7aと同じパターンを形成し
ても良い。
【0093】このようなレジストマスクの場合は、メタ
ルを使用しないので、遮光体の修正や変更を、通常のマ
スクよりも簡単に、短時間のうちに、しかもマスク基板
の信頼性を確保した状態で行うことが可能となる。ま
た、工程費、材料費および燃料費を低減できるので、マ
スクのコストを大幅に低減することが可能となる。した
がって、この種のレジストマスクも、半導体集積回路装
置の開発期、試作期または少量多品種の半導体集積回路
装置の製造工程等、マスクパターンに変更や修正が生じ
易い場合やマスクの共有頻度が低い工程で使用すること
に適している。
【0094】次に、図31〜図35は、上記レジストマ
スクのさらに他の一例を示している。ここでは、マスク
基板上の集積回路パターンを転写するパターンが、メタ
ルからなる遮光パターンと、レジスト膜からなる遮光パ
ターンとの両方を有するマスクを例示している。なお、
図31〜図33,図35(b)は、各図(a)のA−A
線の断面図である。
【0095】図31のマスクMR7(M)においては、
前記図5に示した通常のマスクMN1の集積回路パター
ン回路領域における一部の領域内の遮光パターン5aの
一群が、レジスト膜等からなる遮光パターン7aの一群
で形成されている。
【0096】図32のマスクMR8(M)においては、
前記図6に示した通常のマスクMN1の集積回路パター
ン回路領域における一部の領域内の遮光パターン5aの
一群が、レジスト膜等からなる遮光パターン7aの一群
で形成されている。
【0097】図33のマスクMR9(M)においては、
前記図7に示した通常のマスクMN1の集積回路パター
ン回路領域における遮光膜5dの一部に比較的小面積の
平面四角形状の光透過領域4fが開口され、その光透過
領域4fが上記遮光パターン7aと同様の構造のレジス
ト膜からなる遮光膜7fによって覆われている。そし
て、その遮光膜7fの一部が除去されて、集積回路パタ
ーン転写用の光透過パターン4cが形成されている。
【0098】図34(a)のマスクMR10(M)は、
一部分のみに前記遮光パターン7aと同様の構造のレジ
スト膜等からなる遮光パターン7gが配置されているマ
スクを例示している。ここでは、互いに離れて配置され
ているメタルからなる遮光パターン5aをつなぐように
遮光パターン7gが配置されている。図34(b)は
(a)のマスクMR10を用いて露光処理をした場合に
ウエハ上に転写されるパターン8aを示している。図3
4(c)は(a)のレジスト膜等からなる遮光パターン
7gを除去したメタルマスクの状態を示している。更
に、図34(d)は(c)のメタルマスクのパターンを
ウエハ上に転写して得られるパターン8bを模式的に示
している。
【0099】図35のマスクMR11(M)は、上記重
ね合わせ露光に用いるマスクの一方を例示している。マ
スクMR11おいては、前記図9のマスクMN4bにお
ける光透過領域4eのメタルからなる遮光パターン5a
の一群が、レジスト膜等からなる遮光パターン7aの一
群で形成されている。この場合、図9に示したマスクM
N4bの場合よりもさらに簡単に、しかも短時間のうち
に遮光パターン7aの修正や変更を行うことが可能とな
る。また、工程費、材料費および燃料費をさらに低減で
きるので、マスクのコストを大幅に低減することが可能
となる。他方のマスクは、前記図8のマスクMN4aと
同じなので説明を省略する。このようなマスクMN4
a,MR11の重ね合わせ露光とレジストパターンの形
成方法は、前記マスクMN4a,MN4bの場合と同じ
である。
【0100】このようなレジストマスクの製造工程およ
び修正・変更工程の一例を図36〜図43によって説明
する。なお、各図(b)は各図(a)のA−A線の断面
図である。また、ここでは、主として図31のマスクM
R7の製造方法および修正・変更方法を一例として説明
する。
【0101】まず、マスク基板3上に、上記メタルから
なる遮光膜5を堆積した後、その上に電子線に感光する
レジスト膜を塗布し、所定のパターン情報を有する電子
線等を照射して現像し、レジストパターン6cを形成す
る(図36)。続いて、そのレジストパターン6cをエッ
チングマスクとして遮光膜5をエッチングしメタルから
なる遮光パターン5a,5bを形成した後、レジストパ
ターン6cを除去することによりメタルマスクを製造す
る(図37)。ここでは、集積回路パターンを転写するた
めの遮光パターン5aもマスク基板3上に形成する。こ
の工程後のマスクMR8,MR9の場合のメタルマスク
の状態をそれぞれ図38、図39に示す。その後、図3
7の遮光パターン5a,5bを形成したマスク基板3の
主面上に、上記と同様にレジスト膜7を塗布した後(図
40)、マスクパターン描画及び現像を行うことによ
り、前記図31に示したレジスト膜からなる遮光パター
ン7aを形成し、マスクMR7を製造する。
【0102】次いで、マスクMR7のマスクパターンを
修正あるいは変更するには、まず、上記したように遮光
パターン7aを、例えば上記有機溶剤、酸素プラズマア
ッシングまたはピーリングによって除去する(図4
1)。ここでは、集積回路パターンを転写するための遮
光パターン5aは残される。続いて、マスク基板3に対
して上記と同様の洗浄処理を施すことにより、マスク基
板3の表面の異物50を除去し、図37に示したメタル
マスクの状態にする。その後、レジストマスクの製造工
程で説明したのと同様に、マスク基板3上に、レジスト
膜7を塗布し(図42)、マスクパターン描画及び現像
を行うことにより、レジスト膜からなる遮光パターン7
aを形成し、マスクMR7を製造する(図43)。ここ
では、前記図31に示した遮光パターン7aとは形状・
配置の異なる遮光パターン7aを形成した場合を例示し
た。もちろん、図31の遮光パターン7aと同じパター
ンを形成しても良い。
【0103】このようなレジストマスクの場合も、マス
クの周辺領域にメタルからなる遮光体が形成されている
か、または、マスク基板3が露出されていることによ
り、上記と同様に異物発生やパターン不良の問題を回避
できる。また、通常のマスクの場合は、マスク上の一部
のパターンのみしか修正や変更をしないのに全部のパタ
ーンを作り直すが、上記レジストマスクの場合は、その
一部のみを修正または変更すれば良い。また、その遮光
体の再生は、メタルからなる遮光体を形成した後の段階
から行える。このため、その修正や変更を、簡単に、短
時間のうちに、しかもマスク基板の信頼性を確保した状
態で行うことができる。また、工程費、材料費および燃
料費を低減でき、マスクのコストを大幅に低減すること
ができる。したがって、この種のレジストマスクも、半
導体集積回路装置の開発期、試作期または少量多品種の
半導体集積回路装置の製造工程等、マスクパターンに部
分的に変更や修正が生じる場合やマスクの共有頻度が低
い工程で使用することに適している。
【0104】(実施の形態2)本実施の形態2において
は、半導体集積回路装置の製造に関する実験の段階に際
して本発明の技術思想を適用するものである。
【0105】当該実験に用いるマスクは、継続的に使用
するものは比較的少なく、その大部分が短期的なもので
ある。したがって、そのマスクとして上記レジストマス
クを用いることは、費用、TAT(Turn Around Time)
およびやり直しの容易性から最適である。これにより、
介在する人員を真に担当レベルのみとすることができる
ので、効率の向上やコスト低減を図ることができる。ま
た、工数の低減および費用の削減から、実験の際にレジ
ストマスクを用いず通常のマスクのみを使用する場合に
比べて、飛躍的に多くの実験回数(同種類および他種類
の実験回数)を比較的短期間のうちに処理することがで
きる。このため、きめの細かい実験ができ、詳細かつ相
対的に多くの実験結果を得ることができるので、半導体
集積回路装置のパターン精度(寸法精度や位置合わせ精
度)および電気的特性精度を向上させることが可能とな
る。
【0106】試作や実験において通常マスクと、電子線
(EB)直接描画処理(エネルギービームを用いた直接
描画処理)と、レジストマスクとの使い分ける例を図4
4に、それぞれのフローを図45〜図47に示す。ただ
し、電子線直描処理における電子線に代えて、例えば集
束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)やX線
(エネルギービーム)を用いても良い。
【0107】ここでは、まず、マスクの使用予定量が、
使用予定量のしきい値よりも多いか少ないかについて検
討する。このしきい値は、前期実施の形態1で説明した
ように求めても良いし、実験に携わる者が決めても良い
(工程200)。ここで、マスクの使用予定量が、上記
しきい値よりも少ない場合は、レジストマスクを適用す
ることが可能か否かについて検討する(工程201
a)。ここで、レジストマスクを適用可能な場合は、レ
ジストマスクを使用し、適用不可の場合は電子線直接描
画処理を適用可能か否かを検討する(工程202a)。
ここで、電子線直接描画処理が適用可能な場合は電子線
直接描画処理を使用し、適用不可の場合は通常のマスク
を使用する。
【0108】一方、工程200において、マスクの使用
予定量が上記しきい値よりも多い場合には、通常マスク
を適用することが可能か否かについて検討する(工程2
01b)。ここで、通常のマスクを適用可能な場合は、
通常のマスクを使用し、適用不可の場合は、レジストマ
スクを適用することが可能か否かについて検討する(工
程202b)。ここで、レジストマスクを適用可能な場
合は、レジストマスクを使用し、適用不可の場合は電子
線直接描画処理を使用する。
【0109】図45は、通常のマスクによる実験フロー
を示している。まず、テストパターンを作成した後(工
程300)、これを用いて通常のマスクを作成する(工
程301)。続いて、その通常のマスクを用いてウエハ
上に所定のパターンを転写し、実験を行う(工程30
2)。ここで、種々の条件を見直し、最初の通常のマス
クを用いてパターンをウエハ上に転写し、それに対して
実験を繰り返す(工程303)。これにより、実際の半
導体集積回路装置の製造に用いる通常のマスクを作成す
る(工程304)。
【0110】また、図46は、電子線直接描画処理によ
る実験フローを示している。まず、テストパターンを作
成した後(工程400)、これを用いてウエハのレジス
ト膜に直接電子線を照射することでパターンを転写し、
実験を行う(工程401)。続いて、テストパターンを
見直してから(工程402)、再度、他のウエハのレジ
スト膜に直接電子線を照射することでパターンを転写
し、実験を行う(工程401)。その後、さらに他のウ
エハのレジスト膜に直接電子線を照射することでパター
ンを転写し、実験を行った後(工程403)、種々の条
件を見直し(工程404)、再度、他のウエハのレジス
ト膜に直接電子線を照射することでパターンを転写し、
実験を行う(工程403)。これにより、実際の半導体
集積回路装置の製造に用いる通常のマスクまたはレジス
トマスクを作成する(工程405)。続いて、その通常
のマスクまたはレジストマスクを用いてウエハ上に所定
のパターンを転写し、実験を行う(工程406)。続い
て、種々の条件を見直し(工程407)、実際の半導体
集積回路装置の製造に用いる通常のマスクまたはレジス
トマスクを作成する。
【0111】また、図47は、レジストマスクによる実
験フローを示している。まず、テストパターンを作成し
た後(工程500)、これを用いてレジストマスクを作
成する。レジストマスクは備え付けのブランクスを用い
て作成する(工程501)。続いて、そのレジストマス
クを用いてウエハ上にパターンを転写し、実験を行う
(工程502)。そして、テストパターンを見直してか
ら(工程503)、再度、他のウエハ上にパターンを転
写し、実験を行う(工程501)。その後、上記レジス
トマスクを用いて他のウエハ上にパターンを転写し、実
験を行った後(工程504)、種々の条件を見直し(工
程505)、再度、上記レジストマスクを用いてさらに
他のウエハ上にパターンを転写し、実験を行う(工程5
04)。このようにして、実際の半導体集積回路装置の
製造に用いる通常のマスクまたはレジストマスクを作成
する(工程506)。使用し終えたレジストマスクにつ
いては、レジスト膜からなるパターンを除去した後、ブ
ランクスとして保存し、後の実験用のマスクとして再生
する。
【0112】通常のマスクでの実験では、全く使えない
場合を除き、その作成TATおよびコストからマスクの
作り直しは行わず条件出しにより対応している。電子線
直描処理の場合は、パターンの修正や変更が容易である
ことから最適化したパターンを用いて条件出しを行うこ
とができる。しかし、実際の半導体集積回路装置(製
品)の製造時は、一般的に電子線直描ではなく、マスク
を用いた露光処理を行うため、条件が異なることから再
度条件の見直しが必要となる。一方、レジストマスクを
用いた場合は、パターンの修正や変更に関し、電子線直
描ほどではないが、通常のマスクの場合に比べて極めて
容易に行うことができるので、最適なパターンとした上
で、実際の半導体集積回路装置の製造時と同一条件での
実験が可能となる。また、上記ブランクスを実験専用の
マスクを形成するためのものとして保存しておくことに
より、検査/再生の簡略化や数量管理等の運用を極めて
容易にすることが可能となる。したがって、レジストマ
スクの使用は、少数使用の実験に最適である。
【0113】このように本実施の形態においては、実験
用マスクを短期間で作成することができる。また、実験
用マスクのコストを低減できる。これらにより、実験の
回数を増加させることができる。このため、きめの細か
い実験を行うことができるので、半導体集積回路装置の
信頼性や性能を向上させることが可能となる。そして、
上記した3種類の方法(通常のマスク、電子線直接描画
法およびレジストマスク)を使い分けることにより最適
なコストパフォーマンスを実現することができる。
【0114】(実施の形態3)本実施の形態において
は、市販ベースの工程診断サポートやプロセス測定を伴
う場合に本発明の技術思想を適用した場合について説明
する。
【0115】発明者らが検討した評価技術は、例えば次
の通りである。まず、評価ベンダは、ユーザにテストパ
ターンを提供する。ユーザ側では、テストパターンおよ
びユーザデータマージにより、マスクを作成し、そのマ
スクを用いてウエハ上に所定のパターンを転写し、さら
にパターンの測定(例えば異物の有無検査や線幅等の測
定)を行う。その測定値を評価ベンダに渡し評価を行っ
てもらう。この際に、ミスがあった場合は、ユーザ側で
は再び最初からやり直さなければならない。また、ユー
ザ側の費用にてマスクを作成している。
【0116】そこで、本実施の形態においては、評価に
際しては上記レジストマスクを使用するようにする。図
48に示すように、ユーザ側では、ユーザパターンを評
価ベンダに提供する(工程600)。評価ベンダ側で
は、テストパターンおよびユーザデータマージによりマ
スクを作成する。ここでは、レジストマスクを使用する
(工程601、602)。評価ベンダは、そのマスクを
ユーザに渡す(工程603)。ユーザは、そのマスクを
用いて露光処理を行いウエハ上にパターンを転写した後
(工程604)、そのウエハを評価ベンダに渡す(工程
605)。評価ベンダでは、提供されたウエハ上のパタ
ーンに対して、例えば異物や線幅等を測定し(工程60
6)、評価を行い(工程607)、その結果をユーザに
提供する(工程608)。ただし、上記異物や線幅等の
測定をユーザ側で行い、そこで得られた結果を評価ベン
ダ側に渡し評価してもらうようにしても良い。
【0117】このような場合、評価ベンダ側でレジスト
マスクを作成することにより、マスク費用の低減に加
え、請負費用の低減、熟練者によるマスクの作成が可能
となるので、費用面から高価であったものが、安価な一
次評価が可能となる。また、ユーザ側の作業低減が可能
となる。すなわち、ユーザ側はウエハの作成のみとなる
一方、評価ベンダ側はデータ作成、測定および評価を行
うことになり、各々の得意分野での望ましい分業が可能
なる。このため、TATの短縮や質の向上を図ることが
可能となる。
【0118】この変形例として、ユーザと評価ベンダと
の間にマスク製造業者を介在させることができる。その
場合、ユーザ側では、ユーザパターンをマスク製造業者
に提供する。マスク製造業者側では、テストパターンお
よびユーザデータマージにより上記のようにレジストマ
スクを作成する。マスク製造業者は、そのマスクをユー
ザに渡し、ユーザは、そのマスクを用いて露光処理を行
いウエハ上にパターンを転写した後、そのウエハを評価
ベンダに渡す。評価ベンダでは、提供されたウエハ上の
パターンに対して、例えば異物や線幅等を測定し、評価
を行い、その結果をユーザに提供する。ここでも、異物
や線幅等の測定をユーザ側で行い、そこで得られた結果
を評価ベンダ側に渡し評価してもらうようにしても良
い。このような場合、各々の得意分野での望ましい分業
が可能なるため、全体的にはTATの短縮や質の向上を
図ることが可能となる。
【0119】(実施の形態4)半導体集積回路装置の生
産過程における試作工程では、例えば電気的特性やパタ
ーンの寸法等に関し複数のケースについて評価すること
が行われている。そして、評価の結果、最適なケースを
製品として量産する。この際、通常のマスクのみを用い
て試作する場合は、マスクを複数枚作成することになる
が、そのマスクの製造に時間がかかる上、試作の段階で
マスクのコストが増加してしまう等の観点から、あまり
多くのケースについて評価できない場合がある。
【0120】そこで、本実施の形態においては、半導体
集積回路装置の試作工程等においてはレジストマスクを
用い、それ以降の量産工程においては通常のマスクを用
いるようにした。これを図49のフローに沿って、図5
0を用いて説明する。
【0121】まず、マスクの設計データを作成した後
(工程700)、これを用いて試作用のマスクを作成す
る。ここでは、レジストマスクを用いる(工程70
1)。図50(a)に、この段階のレジスト膜を遮光パ
ターンとして有するマスクMR12を示す。マスクMR
12の詳細な構造は、上記した各種のレジストマスクと
同じなので説明を省略するが、ここでは、マスクMR1
2に、例えば4個の集積回路パターン領域が配置されて
いる(マルチチップマスクまたはマルチチップレチク
ル)。各集積回路パターン領域は、1個の半導体チップ
(以下、単にチップという)に対応している。各集積回
路パターン領域には、同品種(同一製品)であるが互い
にデータD0〜D4の異なるマスクパターンが配置され
ている。例えばマスクMR12上の各集積回路パターン
領域には、それぞれ抵抗値や容量値等のような電気的特
性のトリミングの異なるマスクパターンが配置されてい
る。なお、ここでは、マスクMR12に複数の集積回路
パターン領域が配置されていることを例示するもので、
その集積回路パターン領域の数は、4個に限定されるも
のではない。
【0122】続いて、図49に示すように、そのマスク
MR12を用いて露光処理を行うことで試作品を製造し
(工程702)、これに対して評価を行う(工程70
3)。その評価結果に基づいて修正等を行い、再び、試
作、評価を繰り返す(工程704)。
【0123】このように、本実施の形態においては、1
回の露光処理で複数のチップのパターンをウエハに転写
できる。すなわち、1度に複数の試行ケースについて評
価することができる。例えばアナログ回路を有する半導
体集積回路装置においては、抵抗や容量等のような電気
的特性面の絞り込みが完全にできないまま製造に移行せ
ざるをえない場合がある。そこで、その場合に上記の方
法を採用することにより、短時間で複数の試行ケースに
ついて評価することができるので、アナログ回路を有す
る半導体集積回路装置の電気的特性を向上させることが
可能となる。また、例えばクリティカルパスにおけるサ
イジングを変える場合や論理の最適化レベルを変える場
合等、いずれも1個のマスクに複数の試行ケースを形成
することで、試作の期間短縮および半導体集積回路装置
の性能向上を実現することが可能となる。特に、試作を
複数回行う場合には、レジストマスクの使用により、通
常のマスクを使用する場合に比べて試作の期間を大幅に
短縮でき、かつ、試作のマスク費用を大幅に低減するこ
とができる。この効果は、特に、ASIC(Applicatio
n Specific IC)等のように少量多品種製品で大きい。
したがって、本実施の形態の技術思想を少量他品種製品
の製造方法に適用することも極めて有効である。
【0124】以上のような評価工程703で合格データ
または最適データを得た段階で、量産用のマスクを作成
し(工程705)、このマスクを露光処理時に用いて半
導体集積回路装置を製造する(工程706)。この量産
時には、耐久性に富み信頼性が高く、大量の露光処理に
活用できる上記通常のマスクを用いる。図50(b)
に、この段階の通常のマスクMN6を示す。マスクMN
6の詳細な構造は、上記した各種の通常のマスクと同じ
なので説明を省略するが、ここでも、上記と同様に、マ
スクMN6に、例えば4個の集積回路パターン領域が配
置されている(マルチチップマスクまたはマルチチップ
レチクル)。各集積回路パターン領域は、1個のチップ
に対応している。ただし、各集積回路パターン領域に
は、同一品種(同一製品)のマスクパターンであって、
評価工程703で合格あるいは最適値とされた同一のデ
ータ(ここではデータD2を例示)のマスクパターンが
配置されている。なお、ここでも、マスクMN6に複数
の集積回路パターン領域の数は、4個に限定されるもの
ではない。
【0125】このように本実施の形態においては、試作
用のマスクの費用を大幅に低減できることや試作用のマ
スクの作成時間を大幅に短縮できること等から、量産に
とらわれることなく最も効果的な試作が可能となる。こ
のため、そのような試作段階を経て量産される半導体集
積回路装置の性能、信頼性および歩留りを向上させるこ
とが可能となる。
【0126】(実施の形態5)前記実施の形態4におい
ては、同一品種(同一製品)でマルチチップにする場合
について説明したが、本実施の形態においては、別品種
(別製品)をマスク上で合わせてマルチチップにする場
合について説明する。
【0127】図51は、本発明者らが本発明をするのに
検討した技術の説明図である。チップC1〜C7には、
それぞれ別品種の半導体集積回路装置が形成されてい
る。図51(a)の矢印は半導体集積回路装置の設計期
間を示している。図51(b)はマスクM50の平面
図、(c)はマスクM51の平面図を示している。図5
1(a),(b)のデータDC1〜DC7は、それぞれ
チップC1〜C7のマスクパターンデータを示してい
る。
【0128】この技術では、例えばマスクM50にはチ
ップC1〜C4が配置され、マスクM51にはチップC
5〜C7が配置されるというように、1つのマスクに配
置されるチップの一群が半導体集積回路装置の設計段階
から決められている。この場合、マスクM50の製造期
間は、最も遅いチップC2の設計期間に律則されるし、
マスクM51の製造期間は、最も遅いチップC5の設計
期間に律則される。このため、半導体集積回路装置の製
造にロスタイムが生じてしまう場合がある。
【0129】そこで、本実施の形態においては、半導体
集積回路装置の設計期間が終わった順にマスクに配置す
るようにした。図52は、これを説明するもので、
(a)は、各チップC1〜C7の設計期間とマスクの割
り当て方を示し、図中の矢印は半導体集積回路装置の設
計期間を示している。また、図52の(b)および
(c)はそれぞれマスクM1,M2の平面図を示してい
る。チップC1〜C7は、それぞれ品種の異なる製品を
示している。
【0130】ここでは、例えばチップC1,C3,C
4,C6をマスクM1に配置し、チップC2,C3,C
7をマスクM2に配置するというように、半導体集積回
路装置の設計期間がほぼ同時期に終了したもの同士を1
つ(同一)のマスクに配置するようにしている。マスク
M1,M2は、前記通常のマスクまたは前記レジストマ
スクのいずれを用いても良いが、この場合は、レジスト
マスクの方が、試作開始までパターン構成を柔軟に変更
でき、また、マスクの作成時間を大幅に短縮可能なので
好ましい。また、各種のチップC1〜C7のサイズを規
格化(マスクサイズの1/1,1/2,1/3,2/
3,1/4,1/6,1/9,2/9,4/9等)し、
マスクへの乗り合いの効率化を図ることが望ましい。
【0131】本実施の形態によれば、図51の技術に比
べて時間TだけマスクM1の作成のロスタイムを低減で
きる。また、1品種当たりの試作費用を低減することが
できる。これは、半導体集積回路装置ベンダ内で定期試
作ロット化する、また、ファウンドリで受けた製品の試
作費用を抑える、あるいは試作専用のファウンドリとし
て試作の専業化を行う等、試作工程専用マスクとロット
を採用し、量産にとらわれることなく最も低コストな試
作工程を実現することにより、コストメリットを出すこ
とが考えられる。
【0132】(実施の形態6)本実施の形態において
は、前記マルチチップマスクを用いた半導体集積回路装
置の試作工程について説明する。なお、ここで言うカッ
トは、半導体集積回路装置の設計から試作までの単位の
ことである。
【0133】通常のマスクにおいてマルチチップとした
場合は、カット間でチップを変える際に、本来再試作す
る必要性のないチップまでも試作し直している。例えば
ファーストカットでマルチチップマスク中の1チップ領
域のみ不合格で、他のチップ領域は合格であった場合、
セカンドカットでは、その不合格のチップ領域のみ試作
すれば良いが、実際は、一部の層のみの修正を行う場合
が多いため、チップ配置を変更できず、マスク製造期間
の長期化を招く等の理由から他の合格のチップ領域をも
再試作しなければならない。したがって、無駄があり、
マスクのコストの低減や試作時にかかるコストの低減を
阻害する要因となっている。
【0134】そこで、本実施の形態においては、半導体
集積回路装置の試作においてレジストマスクを用いるよ
うにした。図53(a)は各チップC1〜C7のカット
状況を示している。また、図53(b)はファーストカ
ット時のマスクMR13の平面図を示し、(c)はセカ
ンドカット時のマスクMR14の平面図を示している。
マスクMR13,MR14は、前記レジストマスクが用
いられている。このレジストマスクの構造は、前記した
のと同じなので説明を省略する。図中の符号DC1〜D
C7は、各チップC1〜C7のマスクパターンデータを
示している。
【0135】ここでは、ファーストカットにおいて、チ
ップC2,C3,C6が合格であり、それ以外が不合格
であった場合を例示している。この場合、セカンドカッ
トでは、ファーストカットで不合格であったチップC
1,C4,C5,C7を形成するためのチップ領域のみ
をマスクMR14に配置し、これを露光処理時に用いて
試作を行う。このように、本実施の形態によれば、全層
マスクの作成が必要となるが、コスト、TATは十分低
減でき、真に必要なチップのみを試作することが可能と
なる。このため、複数種の半導体集積回路装置の試作期
間を短縮できるので、複数種の半導体集積回路装置の製
造期間を短縮することが可能となる。
【0136】(実施の形態7)半導体集積回路装置の中
には、例えば10年以上も前のものが現在も継続して量
産されていものがある。この種の半導体集積回路装置
は、受注に波があるため、先が読めずこれを生産する際
に用いるマスクも廃棄できない。このため、マスクが不
良資産として残る他、先読みをして定常的にマスクを作
成する場合もある。
【0137】そこで、本実施の形態においては、この種
の半導体集積回路装置の製造に際して、図54に示すよ
うに、最初の量産期間は前記通常のマスクを用い、量産
期が終了した時点で、その通常のマスクを破棄する。そ
して、それ以降で当該半導体集積回路装置が必要となっ
た際には前記レジストマスクを用いて半導体集積回路装
置を再製造するようにした。すなわち、この種の半導体
集積回路装置においては、必要となった際にレジストマ
スクによって必要な分だけのマスクを作成し、これを露
光処理時に用いて半導体集積回路装置を再製造するよう
にした。この場合、再生産後に半導体集積回路装置が量
産されるようになってもレジストマスクを用いても良い
が、その生産量が上記しきい値を上回るようであれば通
常のマスクを用いても良い。また、レジストマスクを用
いる場合は、マスクパターンの修正や変更を短期間で行
うことが可能なので、量産数の少ない半導体集積回路装
置を集めて前記のようにマルチチップ化することもでき
る。いずれの場合もマスクを定常的に作成しなくても、
必要となったらその時点でマスクを作成すれば良いの
で、無駄を無くすことができる。また、レジストマスク
の作成は、ブランクスの状態から始めれば良いので、必
要なマスクを短時間のうちに作成することができる。そ
して、使い終わったマスクは、いかなる製品にも適用可
能な(汎用性の高い)ブランクスの状態に戻して保存し
ておけば良い。したがって、この種の半導体集積回路装
置のコストを大幅に低減することが可能となる。また、
この種の半導体集積回路装置を、需要に応じて、いつで
も素早く供給することが可能となる。
【0138】(実施の形態8)本実施の形態において
は、チップ内における特定部分のバリエーションを増や
すために、マルチチップマスクを使用し、一定数毎にマ
ルチチップマスクの上記特定箇所に対応するパターンを
変更する場合について説明する。
【0139】図55(a)および(b)はマスクMR2
0a,MR20bの平面図を示している。マスクMR2
0a,MR20bとしては、前記レジストマスクを用い
ている。特に、図31〜図35を用いて説明した種類の
レジストマスクを使用することが好ましい。
【0140】マスクMR20aには、例えば4個の集積
回路パターン領域が配置されている。各集積回路パター
ン領域は、チップに対応しており、それぞれ異なるデー
タDC1〜DC4のパターンを有している。パターンP
1〜P4は、各集積回路パターン領域毎に、上記特定箇
所に対応するパターン領域内のパターンが異なることを
模式的に示している。このようなマスクMR20aを露
光処理時に用いてウエハ上にパターンを転写し、半導体
集積回路装置を製造する。一定数の露光処理が終了した
後、マスクMR20aのパターンP1〜P4を除去し、
図55(b)に示すマスクMR20bを作成する。すな
わち、マスクMR20a上の上記特定部分に対応する領
域のパターンを変更する。このパターンの変更の仕方
は、前記実施の形態1で説明したレジスト膜等からなる
遮光パターンの修正、変更方法と同じである。
【0141】マスクMR20bには、例えば4個の集積
回路パターン領域が配置されている。各集積回路パター
ン領域は、チップに対応しており、それぞれ異なるデー
タDC5〜DC8のパターンを有している。マスクMR
20bのパターンP5〜P8は、上記マスクMR20a
のパターンP1〜P4とは異なることと、マスクMR2
0bの各集積回路パターン領域毎に上記特定箇所に対応
するパターン領域内のパターンが異なることを模式的に
示している。このようなマスクMR20bを露光処理時
に用いてウエハ上にパターンを転写し、半導体集積回路
装置を製造する。一定数の露光処理が終了した後、必要
であれば、マスクMR20b上の特定部分に対応する領
域のパターンを変更しても良い。
【0142】このようなパターン変更の具体例として
は、クリティカルパス等におけるパターン寸法を最適な
ものに変える場合がある。クリティカルパスにおいて
は、パターン寸法等に高い精度が要求される。また、そ
のパターン寸法の最適値がプロセス毎に変動する。この
ような箇所のパターン転写を通常のマスクのみを用いた
のでは、半導体集積回路装置の開発、試作、製造の期間
が大幅に遅れてしまうので、多くのデータを得て、より
適した寸法等の設定等を行うことが困難である。しか
し、レジストマスクを用いることにより、開発、試作、
製造の期間を大幅に遅らせることなく、多くのデータを
得て、より適した寸法等の設定を行うことができるの
で、性能および信頼性の高い半導体集積回路装置を高い
歩留まりで製造することが可能となる。
【0143】また、他の具体例としては、ROM(Read
Only Memory)のデータの暗号化がある。暗号化チップ
では、ROMのパターンを暗号化しているが、復号方法
は一般的に固定されたままである。現状の暗号化として
ROMデータの暗号化:f(x)、アドレスシャッフ
ル:g(x)、復号回路のシャッフル:h(x)等が可
能であるが、復号化関数:k(x)とおくと、k(x)
=h(g(f(x)))となる。これは、各段階で、ど
んなに工夫しても全体を合成関数と見なせば、暗号化の
レベルに差がなく、また、復号回路で処理可能な範囲を
超えることはできない。また、1つの解読ができれば、
全データの解読が可能となってしまう。
【0144】そこで、本実施の形態においては、上記復
号回路を、上記のようにマルチチップマスクや多数マス
ク(いずれもレジストマスク)を利用し、ROM以外の
論理回路上で複数形成する。この場合、復号回路を複数
作成できるので、k(x)=h1(g1(f1
(x)))=h2(g2(f2(x)))=h3(g3
(f3(x)))…となり、さらに、カードリーダ内に
復号機能を付加すると、k1(x)=h1(g1(f1
(x)))、k2(x)=h2(g2(f2
(x)))、k3(x)=h3(g3(f3(x)))
…と異なった暗号化が実現できるため、解読の困難さを
飛躍的に向上させることができ、現実的に解読を不可能
とすることが可能となる。
【0145】(実施の形態9)本実施の形態において
は、例えばゲートアレイ、スタンダードセルまたはエン
ベッディッドアレイ等のようなASICの製造方法に本
発明の技術思想を適用した場合について説明する。
【0146】図56は、本実施の形態の半導体集積回路
装置の製造フローの一例を示している。ゲートアレイ等
のような半導体集積回路装置(カスタムLSI(Large
Scale Integrated circuit))は、共通となるゲートア
レイ拡散層(マスタ層)が顧客によらず一定のパターン
となっている一方、その上層の配線層は、顧客の要求に
よって修正や変更の生じるカスタム層となっている。
【0147】そこで、本実施の形態においては、量産前
の開発、試作および量産工程において、上記マスタ層の
パターンを、前記通常のマスクを用いて形成する。そし
て、上記カスタム層のパターンは、最初、顧客仕様のデ
バックが完了するまで前記レジストマスクを用いて形成
し、顧客からの量産開始の承認を得た時点で通常のマス
クに切り換えて、カスタムLSIを量産する。図56
は、カスタムLSIの製造フローの一例を示している。
図56の活性領域の形成工程800、ウエル形成工程8
01、ゲート電極形成工程802およびソース・ドレイ
ン用の半導体領域の形成工程803では通常のマスクを
用いる。そして、図56のコンタクトホール形成工程8
04、第1層配線の形成工程805、第1のスルーホー
ルの形成工程806、第2層配線の形成工程807、第
2のスルーホールの形成工程808および第3層配線の
形成809では、立ち上げに際してレジストマスクを用
い、量産に際して通常のマスクを用いる。ボンディング
パッドの形成工程810は、カスタム層に含まれる場合
を例示している。この工程は、マスクを用いても良い
が、マスクを用いずに形成することもできる。この際、
製造メーカ側は、例えばフラッシュメモリ(EEPRO
M:Electric Erasable Programmable Read OnlyMemor
y)によるFPGA(Field Programmable Gate Arra
y)、レジストマスクによるゲートアレイ、通常のマス
クによるゲートアレイ等のようにカスタムLSI対応の
メニューを用意しておき、顧客側が、そのメニューの中
から数量に応じて所定のタイプを選択可能なようにする
ことが好ましい。
【0148】このような本実施の形態によれば、カスタ
ムLSIの開発期間を大幅に短縮できる。また、顧客の
要求に合ったカスタムLSIを提供できる。さらに、カ
スタムLSIの開発費を大幅に低減できる。したがっ
て、製造メーカは、少量多品種のカスタムLSIを生産
することが可能となる。すなわち、製造メーカは、断ら
ざる得ないような生産数量の少ない、いわゆる少量多品
種のカスタムLSIの生産をも請け負うことができるの
で、総合的な売り上げを増加させることが可能となる。
また、顧客は、要求仕様に合った信頼性の高いカスタム
LSIを低価格で得ることができる。
【0149】次に、上記カスタムLSIの具体的な構造
例および製造工程例を説明する。
【0150】図57は、カスタムLSIの論理素子の一
部を示す平面図である。この論理素子は、図57中の一
点鎖線で囲まれた単位セル10によって構成されてい
る。この単位セル10は、例えば2個のnMISQn
と、2個のpMISQpとから構成されている。nMI
SQnは、半導体基板に形成されたp型ウエル領域PW
の表面のn型半導体領域(拡散層)11n上に、pMI
SQpは、n型ウエル領域NWの表面のp型半導体領域
(拡散層)11p上に、それぞれ形成されている。ゲー
ト電極12Aは、nMISQnおよびpMISQpに共
有となっている。ゲート電極12Aは、例えば低抵抗多
結晶シリコンの単体膜、低抵抗多結晶シリコン膜の上部
にシリサイド層を設けたポリサイド構造、低抵抗多結晶
シリコン膜上に窒化タングステン等のようなバリア膜を
介してタングステン等のような金属膜を堆積してなるポ
リメタル構造あるいは絶縁膜に掘られた溝内に窒化チタ
ン等のようなバリア膜を堆積し、さらにその上に銅等の
ような金属膜を埋め込むことで形成されたダマシンゲー
ト電極構造で構成されている。ゲート電極12Aの下方
の半導体基板部分はチャネル領域となる。
【0151】配線13Aは、例えば高電位(例えば3.
3Vまたは1.8V程度)側の電源配線であり、コンタ
クトホールCNTを通じて2個のpMISQpのp型半
導体領域11pと電気的に接続されている。また、配線
13Bは、例えば低電位(例えば0V程度)側の電源配
線であり、コンタクトホールCNTを通じて1個のnM
ISQnのn型半導体領域11nと電気的に接続されて
いる。配線13Cは、2入力NANDゲート回路の入力
配線であり、コンタクトホールCNTを通じてゲート電
極12Aの幅広部分で接触し電気的に接続されている。
配線13Dは、コンタクトホールCNTを通じてn型半
導体領域11nおよびp型半導体領域11pの両方に電
気的に接続されている。配線14Aは、スルーホールT
Hを通じて配線13Dと電気的に接続されている。
【0152】ここで、各種配線13A〜13D,14A
を形成する前における単位セル10の平面図を図58に
示す。この単位セル10は、上記マスタ層に相当するも
ので、例えばNANDゲート回路やNORゲート回路等
のような論理素子を構成するのに共通する基本的な構成
部である。この単位セル10の形成工程以後の配線を適
宜選択することにより上記論理回路を効率良く形成でき
る。なお、本発明は、多数のCMIS(Complementary
MIS)回路を接続する構成にも拡張される。
【0153】そこで、このようなマスタ層に相当する単
位セル10の作製までは、上記通常のマスクを用いた。
この際に用いた通常のマスクの集積回路パターン領域を
図59に示す。図59(a)のマスクMN7は、ウエハ
(半導体基板)に上記単位セル10内の素子分離部およ
び活性領域を形成する際に用いるマスクである。このマ
スク基板3の主面上には、例えば平面長方形状に形成さ
れた2個の遮光パターン5eが、互いに平行に所定の距
離を隔てて配置されている。遮光パターン5eは、上記
遮光パターン5aと同様のメタルからなり、ウエハ上の
活性領域を遮光するように形成されている。図59
(b)のマスクMN8は、単位セル10内のn型ウエル
領域NWを形成する際に用いるマスクである。このマス
ク基板3の主面上には、遮光膜5fが堆積され、その一
部に、例えば平面長方形状の光透過パターン4gが開口
形成されている。遮光膜5fは、上記遮光パターン5a
と同様のメタルからなり、ウエハ上のn型ウエル領域以
外の領域を遮光するように形成されている。図59
(c)のマスクMN9は、単位セル10内のp型ウエル
領域PWを形成する際に用いるマスクである。このマス
ク基板3の主面上には、遮光膜5fが堆積され、その一
部に、例えば平面長方形状の光透過パターン4hが開口
形成されている。この場合、遮光膜5fは、ウエハ上の
p型ウエル領域以外の領域を遮光するように形成されて
いる。図59(d)のマスクMN10は、単位セル10
内のゲート電極12Aを形成する際に用いるマスクであ
る。このマスク基板3の主面上には、例えば両端に幅広
部を有する帯状の2本の遮光パターン5gが互いに平行
に形成されている。遮光パターン5gは、上記遮光パタ
ーン5aと同様のメタルからなり、ウエハ上のゲート電
極形成領域を遮光するように形成されている。
【0154】次に、図58の破線に沿った断面図を用い
てnMISQnおよびpMISQpを形成するまでの工
程を図60〜図69によって説明する。
【0155】まず、図60に示すように、例えばp型の
シリコン単結晶からなるウエハ2Wを構成する半導体基
板2Sの主面(デバイス面)上に、例えば酸化シリコン
膜からなる絶縁膜15を酸化法によって形成した後、そ
の上に、例えば窒化シリコン膜からなる絶縁膜16をC
VD法等によって堆積し、さらに、その上に、レジスト
膜17を塗布する。続いて、図61に示すように、上記
通常のマスクMN7を用いて半導体基板2Sに対して露
光処理を施した後、現像処理等を施すことにより、半導
体基板2Sの主面上にレジストパターン17aを形成す
る。レジストパターン17aは、素子分離領域が露出さ
れ、活性領域が覆われるように平面的に形成されてい
る。その後、そのレジストパターン17aをエッチング
マスクとして、そこから露出する絶縁膜16,15を順
に除去し、さらに半導体基板2Sの主面部を除去するこ
とにより、図62に示すように、半導体基板2Sの主面
部に溝18を形成した後、レジストパターン17aを除
去する。
【0156】次いで、図63に示すように、半導体基板
2Sの主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜1
9をCVD(Chemical Vapor Deposition)等によって
堆積した後、半導体基板2Sに対して、例えば化学機械
研磨法(CMP;Chemical Mechanical Polish)等によ
って平坦化処理を施すことにより、図64に示すよう
に、最終的に、例えば溝型の素子分離部SGを形成する
(図56の工程800)。本実施の形態では、素子分離
部SGを溝型分離構造(トレンチアイソレーション)と
したが、これに限定されるものではなく、例えばLOC
OS(Local Oxidization of Silicon)法によるフィー
ルド絶縁膜で形成しても良い。
【0157】続いて、半導体基板2Sの主面上に、レジ
スト膜を塗布した後、図65に示すように、上記通常の
マスクMN8を用いて半導体基板2Sに対して露光処理
を施すことにより、半導体基板2Sの主面上にレジスト
パターン17bを形成する。レジストパターン17b
は、n型ウエル領域NWが露出され、それ以外の領域が
覆われるように平面的に形成されている。その後、その
レジストパターン17bをイオン注入マスクとして、例
えばリンまたはヒ素等を半導体基板2Sにイオン注入す
ることにより、n型ウエル領域NWを形成する。その
後、レジストパターン17bを除去する。
【0158】また、同様に、半導体基板2Sの主面上
に、レジスト膜を塗布し、図66に示すように、上記通
常のマスクMN9を用いて露光処理を施すことにより、
半導体基板2Sの主面上に、p型ウエル領域PWが露出
され、それ以外の領域が覆われるようなレジストパター
ン17cを形成した後、そのレジストパターン17cを
イオン注入マスクとして、例えばホウ素等を半導体基板
2Sにイオン注入することにより、p型ウエル領域PW
を形成する。その後、レジストパターン17cを除去す
る(図56の工程801)。
【0159】次いで、図67に示すように、半導体基板
2Sの主面上に、例えば酸化シリコン膜からなるゲート
絶縁膜20を熱酸化法等によって、例えば厚さ(二酸化
シリコン換算膜厚)3nm程度に形成し、さらに、その
上に多結晶シリコン等からなる導体膜12をCVD法等
によって堆積する。続いて、その導体膜12上に、レジ
スト膜を塗布した後、図68に示すように、上記通常の
マスクMN10を用いて露光処理を施すことにより、導
体膜12上に、ゲート電極形成領域が覆われ、それ以外
の領域が露出されるようなレジストパターン17dを形
成する。その後、そのレジストパターン17dをエッチ
ングマスクとして導体膜12をエッチングすることで、
ゲート電極12Aを形成する(図56の工程802)。
その後、ソースやドレイン領域、配線層としても機能す
るnMISQn用の高不純物濃度のn型半導体領域11
nと、pMISQp用の高不純物濃度のp型半導体領域
11pを、イオン打ち込みや拡散法により、ゲート電極
12Aに対して自己整合的に形成した(図56の工程8
03)。なお、上記のレジストパターン17a〜17d
は、例えばポジ型を用いた。
【0160】以後の工程で、配線を適宜選択することに
よりNANDゲート回路やNORゲート回路等の種々の
論理回路を形成できる。本実施の形態では、例えば図7
0に示すNANDゲート回路NDを形成した。図70
(a)は、そのNANDゲート回路NDのシンボル図、
(b)はその回路図、(c)はそのレイアウト平面図を
示している。ここには、2つの入力I1,I2および1
つの出力Fを有するNANDゲート回路NDが例示され
ている。
【0161】このNANDゲート回路NDのコンタクト
ホールおよび配線パターンを転写するマスクにおけるパ
ターンの要部平面図を図71(a)、(b)に例示す
る。なお、図71には、(a)、(b)におけるマスク
の双方の位置関係が分かるようにX−Y軸を表示した。
【0162】図71(a)は、図70(c)のコンタク
トホールCNTをウエハ上に転写するためのマスクMR
21のパターンを例示している。遮光膜7hは、前記遮
光パターン7aと同一構造のレジスト膜で形成されてい
る。遮光膜7hには、部分的に遮光膜7hが除去されて
平面四角形状の微細な光透過パターン4iが複数箇所に
開口されている。光透過パターン4iがコンタクトホー
ルCNTを形成するパターンとなる。図71(b)は、
図70(c)の配線13A〜13Dをウエハ上に転写す
るためのマスクMR22のパターンを例示している。遮
光パターン膜7iは、前記実施の形態等で説明した遮光
パターン7aと同一構成のレジスト膜で形成されてい
る。遮光パターン7iが配線13A〜13Dを形成する
パターンとなる。これらマスクMR21,MR22の作
成方法は前記したのと同じなので説明を省略する。
【0163】次に、これらマスクMR21,MR22を
用いた半導体集積回路装置の製造工程を図72〜図76
によって説明する。なお、図72〜図76は、図70
(c)の破線に沿った断面図である。
【0164】まず、図72に示すように、上記のように
半導体基板2Sの主面にnMISQnおよびpMISQ
pを形成した後、その主面上に、例えばリンがドープさ
れた酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜21aをCVD
法等によって堆積する。続いて、その層間絶縁膜21a
上に、レジスト膜を塗布した後、これにマスクMR21
を用いた露光処理を施すことにより、平面略円形状のコ
ンタクトホール形成領域が露出され、それ以外が覆われ
るようなレジストパターン17eを形成する。その後、
そのレジストパターン17eをエッチングマスクとし
て、図73に示すように、層間絶縁膜21aにコンタク
トホールCNTを形成する(図56の工程804)。
【0165】次いで、レジストパターン17eを除去し
た後、図74に示すように、半導体基板2Sの主面上
に、例えばアルミニウム、アルミニウム合金または銅等
のような導体膜13をスパッタリング法等によって堆積
する。続いて、導体膜13上にレジスト膜を塗布した
後、図75に示すように、これにマスクMR22を用い
た露光処理を施すことにより、配線形成領域が覆われ、
それ以外の領域が露出されるようなレジストパターン1
7fを形成する。その後、そのレジストパターン17f
をエッチングマスクとして、導体膜13をエッチングす
ることにより、配線13A〜13Dを形成する(図56
の工程805)。なお、レジストパターン17e,17
fは、例えばポジ型とした。以後、図76に示すよう
に、半導体基板2Sの主面上に層間絶縁膜21bをCV
D法等によって堆積し、更に、他のマスクを用いてスル
ーホールTHおよび上層の配線14Aを形成した(図5
6の工程806,807)。部品間の結線も類似の工程
を必要な分だけ繰り返したパターン形成により行ない、
半導体集積回路装置を製造した。
【0166】以上は、2入力NANDゲート回路の形成
例であるが、マスクのパターン形状を変えることによ
り、NORゲート回路を形成することも容易にできる。
図77は、上記単位セル10を用いて形成された2入力
のNOR回路NRを例示している。図77(a)はNO
R回路NRのシンボル図、(b)はその回路図、(c)
はそのレイアウト平面図を示している。
【0167】図77(c)に示すように、配線13A
は、コンタクトホールCNTを通じて一方のpMISQ
pのp型半導体領域11pと電気的に接続されている。
配線13Eは、コンタクトホールCNTを通じて一方の
pMISQpのp型半導体領域11pと電気的に接続さ
れている。また、配線13Eは、コンタクトホールCN
Tを通じて両方のnMISQnの共有のn型半導体領域
11nと電気的に接続されている。さらに、配線13B
は、コンタクトホールCNTを通じて両方のnMISQ
nのn型半導体領域11nと電気的に接続されている。
【0168】このようなNORゲート回路NRのコンタ
クトホールおよび配線パターンを転写するためのマスク
におけるパターンの要部平面図の一例を図78(a)、
(b)に示す。なお、図78(a)、(b)におけるマ
スクの双方の位置関係が分かるようにX−Y軸を表示し
た。
【0169】図78(a)は、図77(c)のコンタク
トホールCNTをウエハ上に転写するためのマスクMR
23の集積回路パターン領域のパターンを例示してい
る。遮光膜7hは、前記遮光パターン7aと同一構成の
レジスト膜で形成されている。光透過パターン4iはコ
ンタクトホールCNTを形成するパターンである。図7
8(b)は、図77(c)の配線13A〜13C,13
Eをウエハ上に転写するためのマスクMR24のパター
ンを例示している。遮光膜7iは、前記遮光パターン7
aと同一のレジスト材料で形成されている。遮光パター
ン7iが配線13A〜13C,13Eを形成するパター
ンである。いずれのマスクMR23,MR24を用いる
場合もウエハ上ではポジ型のレジスト膜を使用する。こ
れらマスクMR23,MR24の作成方法は前記したの
と同じなので説明を省略する。なお、図78にも、
(a)、(b)におけるマスクの双方の位置関係が分か
るようにX−Y軸を表示した。
【0170】このようにマスクMR21,MR22また
はマスクMR23,MR24のいずれかを選択すること
で、NANDゲート回路またはNORゲート回路のいず
れかを形成することができる。マスクMR21,22ま
たはマスクMR23,MR24は、そのまま残しておい
て適宜使い分けても良いし、このマスクMR21,22
上のパターンを一旦除去し、それによって得られるブラ
ンクスを用いてマスクMR23,MR24を作成しても
良い。上記のようにレジストマスクにおいては、そのよ
うなマスクのパターン変更は容易で、しかも短時間で行
うことができるので、そのマスクを用いる半導体集積回
路装置の開発、試作および製造時間を大幅に短縮でき
る。また、このような修正や変更は既存の製造装置を用
いて行うことができ、また、材料費、工程費および燃料
費を下げることができるので、半導体集積回路装置のコ
ストを大幅に低減することが可能となる。したがって、
少量生産の半導体集積回路装置であってもコスト低減を
実現することが可能となる。そして、本実施の形態にお
いては、図58に示した単位セル10は共通パターンと
して多数製造するので通常のマスクを用いて製造し、そ
の上層に形成するホールパターンや配線パターンの形状
は所望の論理回路に応じて変化させるのでレジストマス
クを用いて製造することにより、半導体集積回路装置の
一連の製造工程において、各段階に適したマスクを素早
く提供することができるので、半導体集積回路装置の生
産性を向上させることができる。
【0171】(実施の形態10)本実施の形態において
は、例えばマスクROMを有する半導体集積回路装置の
製造に本発明の技術思想を適用した場合について説明す
る。
【0172】マスクROMは、メモリセルが1つのMI
Sで形成されることから大容量のメモリを実現でき、ま
た、書き込み動作が不要なため全体の回路構成をシンプ
ルにすることができる、という特徴がある。しかし、顧
客の要求に応じてメモリの内容が変わるので、TATが
他のROM(例えばEEPROM(Electric Erasable
Programmable Read Only Memory))に比べて長くなこ
とや顧客の多種多様なROMコード毎に異なったマスク
を作成しなければならないので、少量生産のときには製
品コストが高くなる等の問題がある。
【0173】そこで、本実施の形態においては、多種の
マスクROMに共通する基本的な構成部で構成されるベ
ースデータのパターンを上記通常のマスクを用いて転写
する。そして、上記メモリのデータの書き込みは、最
初、顧客仕様のデバックやデータ設定が完了するまで前
記レジストマスクを用い、顧客からの量産開始の承認を
得た時点で通常のマスクに切り換えて、マスクROMを
有する半導体集積回路装置を量産する。
【0174】図79は、マスクROMを有するマイコン
等のような半導体集積回路装置の製造フローの一例を示
している。図79の活性領域の形成工程900、ウエル
形成工程901、ゲート電極形成工程902、ソース・
ドレイン用の半導体領域の形成工程903、コンタクト
ホール形成工程905、第1層配線の形成工程906、
第1のスルーホールの形成工程907、第2層配線の形
成工程908、第2のスルーホールの形成工程909お
よび第3層配線910では通常のマスクを用いる。そし
て、図59のROMの形成工程904では、立ち上げに
際してレジストマスクを用い、量産に際して通常のマス
クを用いる。ボンディングパッドの形成工程911は、
通常のマスクを用いて形成する場合を例示しているが、
マスクを用いずに形成することもできる。この際も、製
造メーカ側は、例えばフラッシュメモリ(EEPRO
M:Electric Erasable Programmable Read Only Memor
y)によるFPGA(Field Programmable Gate Arra
y)、レジストマスクによるマスクROM、通常のマス
クによるマスクROM等のようなメニューを用意してお
き、顧客側が、そのメニューの中から数量に応じて所定
のタイプを選択可能なようにすることが好ましい。
【0175】このような本実施の形態によれば、マスク
ROMを有する半導体集積回路装置の開発期間を大幅に
短縮できる。また、顧客の要求に合ったROMコードを
有する半導体集積回路装置を提供できる。さらに、マス
クROMを有する半導体集積回路装置の開発費を大幅に
低減できる。したがって、製造メーカは、少量生産のマ
スクROMを有する半導体集積回路装置を低コストで供
給することが可能となる。
【0176】図80は、マスクROMのベースデータを
示しており、(a)はメモリセル領域のレイアウト平面
図、(b)はその回路図、(c)は(a)のA−A線の
断面図を示している。ここでは、イオン注入プログラム
方式のマスクROMが例示されている。本発明は、イオ
ン注入プログラム方式のマスクROMに適用されること
に限定されるものではなく種々適用可能であり、例えば
コンタクトホールプログラム方式のマスクROMやイオ
ン注入プログラム方式の中でもNAND型のマスクRO
M等に適用することができる。
【0177】データ線DLは、コンタクトホールCNT
を通じてn型半導体領域11nと電気的に接続されてい
る。ゲート電極12Bは、ワード線WLの一部で形成さ
れている。データ線12Bとワード線WLとの交点近傍
の1つのnMOSQnによって1つのメモリセルが形成
されている。このイオン注入プログラム方式のROMで
は、メモリセルを構成するnMISQnのチャネル領域
に不純物を導入するか否かで、nMISQnのしきい値
電圧を高いタイプ(ワード線WLがハイレベルでも導通
しない程度に高い)と、しきい値電圧の低いタイプ(ワ
ード線WLがハイレベルで導通)とに作り分け、それを
情報の“0”,“1”に対応させている。このベースデ
ータのパターンの転写は、前記通常のマスクを使用し
た。
【0178】このベースデータを共通として、以下3種
類のマスクROMを必要な量だけ製造した。これを図8
1〜図83により説明する。なお、図81〜図83の各
図において、(a)は使用したマスクの集積回路パター
ン領域における要部平面図、(b)はデータ書き込み用
のパターンを示すマスクROMのメモリセル領域のレイ
アウト平面図、(c)はデータ書き込み工程時の図80
(a)のA−A線に相当する部分の断面図を示してい
る。
【0179】まず、図81では、(a)に示すマスクM
R25を用いて、データベース上に(b)に示す開口パ
ターン22Aを形成し、(c)に示すように、開口パタ
ーン22Aから露出する半導体基板2Sに不純物をイオ
ン注入することにより、データを書き込む場合を例示し
ている。このマスクMR25は、前記レジストマスクで
あり、その遮光膜7jは、前記遮光パターン7aと同一
構成のレジスト膜からなる。遮光膜7jの一部は除去さ
れて1個の平面四角形状の光透過パターン4jが開口さ
れている。この光透過パターン4jは、ウエハ2W上の
レジストパターン17gの開口パターン22Aを形成す
るパターンとなっている。ここでは、レジストパターン
17gを不純物注入マスクとして、1つのnMISQn
のチャネル領域にデータ書き込み用の不純物を導入す
る。なお、データ書き込みのための不純物注入工程は、
ゲート電極12B(すなわち、ワード線WL)の形成工
程前に行う。その不純物としては、nMISQnのしき
い値を高くしたい場合は、例えばホウ素を導入すれば良
いし、nMISQnのしきい値を低くしたい場合は、例
えばリンまたはヒ素を導入すれば良い。
【0180】次に、図82では、(a)に示すマスクM
R26を用いて、データベース上に(b)に示す開口パ
ターン22B,22Cを形成し、(c)に示すように、
開口パターン22B,22Cから露出する半導体基板2
Sに不純物をイオン注入することにより、データを書き
込む場合を例示している。このマスクMR26は、前記
レジストマスクである。遮光膜7jの一部は除去されて
平面四角形状の2個の光透過パターン4k,4mが開口
されている。この光透過パターン4k,4mは、ウエハ
2W上のレジストパターン17hの2個の開口パターン
22B,22Cを形成するパターンとなっている。ここ
では、レジストパターン17hを不純物注入マスクとし
て、2つのnMISQnのチャネル領域にデータ書き込
み用の不純物が導入される。
【0181】次に、図83では、(a)に示すマスクM
R27を用いて、データベース上に(b)に示す開口パ
ターン22Dを形成し、(c)に示すように、開口パタ
ーン22Dから露出する半導体基板2Sに不純物をイオ
ン注入することにより、データを書き込む場合を例示し
ている。このマスクMR27は、前記レジストマスクで
あり、遮光膜7jの一部は除去されて光透過パターン4
nが開口されている。この光透過パターン4nは、ウエ
ハ2W上のレジストパターン17iの開口パターン22
Dを形成するパターンとなっている。ここでは、レジス
トパターン17iを不純物注入マスクとして、3つのn
MISQnのチャネル領域にデータ書き込み用の不純物
を導入する。なお、レジストパターン17g〜17i
は、ポジ型を用いた。また、データ書き換え工程以降、
実装までの工程は、通常の半導体集積回路装置の製造工
程と同様の工程とした。
【0182】このような本実施の形態によれば、ベース
データを製造する為のパターニングに用いるマスクは通
常のマスクとし、書き換え層を形成する為のマスクはレ
ジストマスクとすることにより、多品種のマスクROM
を有する半導体集積回路装置を効率的に製造することが
できた。また、多品種のマスクROMのTATを大幅に
短縮できた。また、既存の製造装置でデータの書き換え
ができ、また、材料費、工程費および燃料費を下げるこ
とができたので、少量生産であってもマスクROMを有
する半導体集積回路装置のコストを大幅に下げることが
可能となった。
【0183】(実施の形態11)本実施の形態において
は、半導体集積回路装置のデバック時にレジストマスク
を使用する場合について説明する。
【0184】半導体集積回路装置の不良の解析や対策で
は、例えばFIB(Focused Ion Beam)を使用してい
る。しかし、FIBは、手軽に加工できるものの、作業
者が修正位置設定をしながら一箇所毎に修正を行うた
め、複数のサンプルを用意すべく修正チップの数が複数
要求されると時間のかかる面倒な作業となり、修正が困
難となる。また、シミュレーションにおいて不良の解析
や対策を施す技術もあるが、その場合は実際の値と若干
異なるために、性能の向上を阻害する問題がある。
【0185】そこで、本実施の形態においては、実際の
パターン、特に最終配線層の配線パターンをレジストマ
スクで形成することにより、修正を行ったり、検査(測
定、解析)を行ったりするようにした。これにより、F
IBや通常のマスクを用いて同様のことをやる場合に比
べて短い期間で、複数のサンプルチップを用意すること
が可能となる。また、実際にパターンを形成したもので
検査するので、測定値や解析結果の信頼性を向上させる
ことが可能となる。
【0186】次に、配線修正の具体例を図84に示す。
図84(a)はウエハ上における修正前の配線パターン
を例示し、(b)はウエハ上における修正後の配線パタ
ーンを例示している。破線は、下層の配線23A,23
Bを示しており、修正の前後で変わっていない。配線2
4A,24B1,24B2,24C1、24C2は、最
上の配線であり、修正の前後で変わっている。なお、図
84にも、(a)、(b)における配線の双方の位置関
係が分かるようにX−Y軸を表示した。
【0187】このような配線パターンを形成するのに用
いたマスクを図85に示す。図85(a)のマスクMR
28は図84(a)の配線パターンを形成するのに用い
たマスクである。ここではレジストマスクを例示した
が、修正前の配線パターンは通常のマスクを用いて形成
される場合もある。図85(b)のマスクMR29は図
84(b)の配線パターンを形成するのに用いたマスク
である。この場合はレジストマスクを使用する。
【0188】(実施の形態12)本実施の形態において
は、ロット毎にトリミングやデバックを行う場合につい
て説明する。すなわち、大量生産の中で多数ロットの半
導体集積回路装置の特性の平均的な特性変動情報等を、
続くロットの半導体集積回路装置の配線層形成工程にフ
ィードバックし配線を修正することで、半導体集積回路
装置の特性調整を行う。この配線修正を、レジストマス
クによって行う。
【0189】図86は、その流れ(試作完成、評価、解
析およびデータ修正等)を例示している。ここでは、前
記マルチチップマスクを用い、4品種を各1ロット試作
する代わりに、4チップマスクで4ロット時間を数日ず
らして流し、先頭ロットのデバック結果を次のロットに
フィードバックする。そして、次のロットでは、フィー
ドバックされた情報に基づいて、マルチチップマスク上
の配線形成用のパターンの寸法や形状等を変更し、その
マルチチップマスクを用いて次のロットの半導体集積回
路装置の配線層を形成する。これにより、ロット毎の半
導体集積回路装置のトリミングを行う。
【0190】このようにすることで、電気的特性の揃っ
た信頼性の高い半導体集積回路装置を短期間のうちに提
供することが可能となる。また、トリミングやデバック
のためのマスクのパターン変更に際して、無駄な材料や
無駄な工程を省くことができ、また、既存の製造装置を
そのまま使用できるので、信頼性の高い半導体集積回路
装置を低コストで提供できる。
【0191】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0192】例えば前記実施の形態においては、配線を
通常の配線構造とした場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、例えば絶縁膜に形成された溝
内に導体膜を埋め込むことで配線やプラグを形成する、
いわゆるダシマン法またはデュアルダマシン法によって
配線を形成しても良い。
【0193】また、前記実施の形態においては、半導体
集積回路基板として半導体単体からなる半導体基板を用
いた場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えば絶縁層上に薄い半導体層を設けてなるS
OI(Silicon On Insulator)基板、半導体基板上にエ
ピタキシャル層を設けてなるエピタキシャル基板を用い
ても良い。
【0194】また、各種マスクを用いた露光処理に際し
て、露光光として上記変形照明を用いても良い。
【0195】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
集積回路装置の製造方法に適用した場合について説明し
たが、それに限定されるものではなく、例えば液晶ディ
スプレイ装置あるいはマイクロマシン等のような他の装
置の製造方法にも適用できる。
【0196】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 (1).本発明によれば、半導体集積回路装置の製造工程に
おける露光処理に際して、金属膜からなる遮光体を有す
るマスクと、有機感光性樹脂膜を含む有機材料からなる
遮光体を有するマスクとを使い分けることにより、半導
体集積回路装置の生産性を向上させることが可能とな
る。 (2).本発明によれば、半導体集積回路装置の製造工程に
おける露光処理に際して、金属膜からなる遮光体を有す
るマスクと、有機感光性樹脂膜を含む有機材料からなる
遮光体を有するマスクとを使い分けることにより、半導
体集積回路装置の製造時間を短縮することが可能とな
る。 (3).本発明によれば、半導体集積回路装置の製造工程に
おける露光処理に際して、金属膜からなる遮光体を有す
るマスクと、有機感光性樹脂膜を含む有機材料からなる
遮光体を有するマスクとを使い分けることにより、半導
体集積回路装置のコストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程で用いるマスクの生産フロー図である。
【図2】図1のマスク生産における生産タイプのメニュ
ー例の説明図である。
【図3】図1のマスク生産における具体的な生産例の説
明図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程で用いた露光装置の一例の説明図である。
【図5】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用い
たフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図である。
【図6】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用い
たフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図である。
【図7】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用い
たフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図である。
【図8】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用い
たフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図である。
【図9】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用い
たフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA−
A線の断面図である。
【図10】(a)〜(d)は通常のフォトマスクの製造
工程中の断面図である。
【図11】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)の要
部断面図、(c)は(b)の変形例であって(a)の要
部断面図である。
【図12】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図、(c)は(b)の要部拡大断面図、
(d)は遮光体の変形例であって(b)の要部拡大断面
図である。
【図13】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図14】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図15】(a)は図12のフォトマスクの製造工程中
の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図16】(a)は図15に続く図12のフォトマスク
の製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である。
【図17】(a)は図16に続く図12のフォトマスク
の製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である。
【図18】(a)は図17に続く図12のフォトマスク
の製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である。
【図19】(a)は図18に続く図12のフォトマスク
の製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である。
【図20】(a)は図12のフォトマスクの再製造工程
中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図であ
る。
【図21】(a)は図20に続く図12のフォトマスク
の再製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図22】(a)は図21に続く図12のフォトマスク
の再製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図23】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図24】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図25】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図26】(a)は図23のフォトマスクの製造工程中
の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図27】(a)は図26に続く図23のフォトマスク
の製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である。
【図28】(a)は図23のフォトマスクの再製造工程
中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図であ
る。
【図29】(a)は図28に続く図23のフォトマスク
の再製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図30】(a)は図29に続く図23のフォトマスク
の再製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図31】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図32】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図33】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図34】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の要部平面図、(b)は(a)
のフォトマスクによって転写されるパターンを示した半
導体ウエハの要部平面図、(c)は(a)のフォトマス
クにおける有機感光性樹脂膜を含む有機材料からなる遮
光体を除去した状態を示すフォトマスクの要部平面図、
(d)は(c)の状態のフォトマスクで半導体ウエハ上
に転写されるパターンを示した半導体ウエハの要部平面
図である。
【図35】(a)は半導体集積回路装置の製造工程で用
いたフォトマスクの一例の平面図、(b)は(a)のA
−A線の断面図である。
【図36】(a)は図31のフォトマスクの製造工程中
の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図37】(a)は図36に続く図31のフォトマスク
の製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断
面図である
【図38】(a)は図32のフォトマスクの製造工程中
の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図39】(a)は図33のフォトマスクの製造工程中
の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図である。
【図40】(a)は図39に続くフォトマスクの製造工
程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図であ
る。
【図41】(a)は図31のフォトマスクの再製造工程
中の平面図、(b)は(a)のA−A線の断面図であ
る。
【図42】(a)は図41に続く図31のフォトマスク
の再製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図43】(a)は図42に続く図31のフォトマスク
の再製造工程中の平面図、(b)は(a)のA−A線の
断面図である。
【図44】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造(実験)工程において、通常のマスク、レ
ジストマスクおよび電子線直接描画処理の使い分けを説
明するための説明図である。
【図45】図44の通常のマスクを用いた半導体集積回
路装置の製造(実験)工程の説明図である。
【図46】図44の電子線直接描画処理方法を用いた半
導体集積回路装置の製造(実験)工程の説明図である。
【図47】図44のレジストマスクを用いた半導体集積
回路装置の製造(実験)工程の説明図である。
【図48】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程においてレジストマスクを用いた評価
工程の説明図である。
【図49】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程のフロー図である。
【図50】(a)は図49の半導体集積回路装置の製造
工程中に用いたレジストマスクの説明図、(b)は通常
のマスクの説明図である。
【図51】(a)は本発明者らが検討したマスクの試作
ロットの説明図、(b)および(c)は(a)で用いた
マスクの説明図である。
【図52】(a)は本発明の他の実施の形態である半導
体集積回路装置の試作で使用するマスクの試作ロットの
説明図、(b)および(c)は(a)で用いたマスクの
一例の説明図である。
【図53】(a)は本発明の他の実施の形態である半導
体集積回路装置の試作工程の説明図、(b)および
(c)は(a)で用いたマスクの一例の説明図である。
【図54】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程の説明図である。
【図55】(a)および(b)は本発明の他の実施の形
態である半導体集積回路装置の製造工程で用いるマスク
の説明図である。
【図56】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造フロー図である。
【図57】図56の半導体集積回路装置の要部平面図で
ある。
【図58】図57の単位セルの平面図である。
【図59】(a)〜(d)は図58の製造に用いたマス
クの平面図である。
【図60】図56の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける半導体ウエハの要部断面図である。
【図61】図60に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図62】図61に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図63】図62に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図64】図63に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図65】図64に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図66】図65に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図67】図66に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図68】図67に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図69】図68に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図70】(a)は図56の半導体集積回路装置を構成
するNANDゲート回路のシンボル図、(b)はその回
路図、(c)はそのレイアウト平面図である。
【図71】(a)は図70のNANDゲート回路のコン
タクトホールを形成するためのフォトマスクの要部平面
図、(b)は図70のNANDゲート回路の配線を形成
するためのフォトマスクの要部平面図である。
【図72】図56の半導体集積回路装置の製造工程中に
おける半導体ウエハの要部断面図である。
【図73】図72に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図74】図73に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図75】図74に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図76】図75に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における半導体ウエハの要部断面図である。
【図77】(a)は図56の半導体集積回路装置を構成
するNORゲート回路のシンボル図、(b)はその回路
図、(c)はそのレイアウト平面図である。
【図78】(a)は図77のNORゲート回路のコンタ
クトホールを形成するためのフォトマスクの要部平面
図、(b)は図77のNORゲート回路の配線を形成す
るためのフォトマスクの要部平面図である。
【図79】本発明のさらに他の実施の形態である半導体
集積回路装置の製造フロー図である。
【図80】(a)は図79の半導体集積回路装置のメモ
リセル領域のレイアウト平面図、(b)はその回路図、
(c)は(a)のA−A線の断面図である。
【図81】(a)は図79の半導体集積回路装置の製造
工程で使用したフォトマスクの集積回路パターン領域に
おける要部平面図、(b)はデータ書き込み用のパター
ンを示すマスクROMのメモリセル領域のレイアウト平
面図、(c)はデータ書き込み工程時の図80(a)の
A−A線に相当する部分の断面図である。
【図82】(a)は図79の半導体集積回路装置の製造
工程で使用したフォトマスクの集積回路パターン領域に
おける要部平面図、(b)はデータ書き込み用のパター
ンを示すマスクROMのメモリセル領域のレイアウト平
面図、(c)はデータ書き込み工程時の図80(a)の
A−A線に相当する部分の断面図である。
【図83】(a)は図79の半導体集積回路装置の製造
工程で使用したフォトマスクの集積回路パターン領域に
おける要部平面図、(b)はデータ書き込み用のパター
ンを示すマスクROMのメモリセル領域のレイアウト平
面図、(c)はデータ書き込み工程時の図80(a)の
A−A線に相当する部分の断面図である。
【図84】(a)は本発明の他の実施の形態である半導
体集積回路装置の製造工程における修正前の半導体ウエ
ハの要部平面図、(b)は修正後の半導体ウエハの要部
平面図である。
【図85】(a)は図84(a)のパターンを形成する
のに用いたフォトマスクの要部平面図、(b)は図84
(b)のパターンを形成するのに用いたフォトマスクの
要部平面図である。
【図86】本発明のさらに他の実施の形態である半導体
集積回路装置の製造フロー図である。
【符号の説明】
1 露光装置 1a 光路 1b デュフーザ 1c 照明絞り 1d 照明光学系(コンデンサレンズ) 1e マスクステージ 1f 投影光学系 1g ウエハステージ 1h 駆動系 1i 駆動系 1j 主制御系 1k レーザ測長器 1m ネットワーク装置 2W 半導体ウエハ 2S 半導体基板 3 マスク基板 4a,4b 光透過領域 4c 光透過パターン 4d〜4f 光透過領域 4g〜4k,4m,4n,4p 光透過パターン 5a〜5c 遮光パターン 5d 遮光膜 5e 遮光パターン 5f 遮光膜 6 レジスト膜 6a、6b レジストパターン 7a 遮光パターン 7b 遮光膜 7c 遮光パターン 7d 遮光パターン 7e 遮光膜 7f 遮光膜 7g 遮光パターン 7h 遮光膜 7i 遮光パターン 7j 遮光膜 8a,8b パターン 10 単位セル 11n n型半導体領域 11p p型半導体領域 12 導体膜 12A ゲート電極 13 導体膜 13A〜13D 配線 14A 配線 15,16 絶縁膜 17 レジスト膜 17a〜17i レジストパターン 18 溝 19 絶縁膜 20 ゲート絶縁膜 21a,21b 層間絶縁膜 22A〜22E 開口パターン 23A,23B 配線 24A,24B1,24B2,24C1、24C2 配
線 M,M1,M2 フォトマスク MN1〜MN3,MN4a,MN4b,MN5〜MN1
0 通常のフォトマスク MR1〜MR14 レジストマスク MR20a,MR20b,MR21〜MR24 レジス
トマスク C1〜C7 半導体チップ Qp pチャネル型のMIS・FET Qn nチャネル型のMIS・FET PW p型ウエル領域 NW n型ウエル領域 SG 素子分離部 CNT コンタクトホール TH スルーホール ND NANDゲート回路 NR NORゲート回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/112 H01L 27/10 433 27/10 461 (72)発明者 長谷川 昇雄 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 寺澤 恒男 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 田中 稔彦 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BA07 BC06 5F046 AA25 CB17 DA30 5F083 CR01 EP00 PR01 ZA13 ZA30

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機感光性樹脂を含む有機材料を露光光
    に対する遮光体として有する第1のフォトマスクと、金
    属膜を露光光に対する遮光体とする第2のフォトマスク
    とを、半導体集積回路装置の生産量または製造工程に応
    じて使い分けることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、(a)前記第1のフォトマスクを用い
    る生産タイプおよび前記第2のフォトマスクを用いる生
    産タイプを含む顧客用メニューを生産者側で用意する工
    程、(b)前記顧客用メニューの中から半導体集積回路
    装置または半導体集積回路装置の所定の製造工程に最適
    な生産タイプを生産依頼者が選択する工程を有すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 以下の工程を有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置の生産量が、予め定められた
    生産量のしきい値よりも多いか否かを判断する工程、
    (b)前記半導体集積回路装置の生産量が前記しきい値
    よりも少ない場合には、露光処理に際して有機感光性樹
    脂膜を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有す
    るフォトマスクを用いる工程。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体集積回路装置の生産量が拡
    大され、その生産量が前記しきい値を上回った段階で、
    露光処理に際して金属膜を露光光に対する遮光体とする
    フォトマスクを用いる工程を有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 以下の工程を有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置の生産量が、予め定められた
    生産量のしきい値よりも多いか否かを判断する工程、
    (b)前記半導体集積回路装置の生産量が前記しきい値
    よりも多い場合には、前記半導体集積回路装置の機能が
    確定しているか否かについて判断する工程、(c)前記
    機能が確定していない場合には、露光処理に際して有機
    感光性樹脂膜を含む有機材料を露光光に対する遮光体と
    して有するフォトマスクを用いる工程。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体集積回路装置の機能が確定
    した段階で、露光処理に際して金属膜を露光光に対する
    遮光体とするフォトマスクを用いる工程を有することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体集積回路装置の機能が確定
    している場合には、露光処理に際して金属膜を露光光に
    対する遮光体とするフォトマスクを用いる工程を有する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体集積回路装置の製造工程におい
    て、量産工程の前は、露光処理に際して有機感光性樹脂
    を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有するフ
    ォトマスクを用いることを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体集積回路装置の製造工程におい
    て、量産工程の前は、露光処理に際して有機感光性樹脂
    を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有する第
    1のフォトマスクを用い、量産工程は、露光処理に際し
    て金属膜を露光光に対する遮光体とする第2のフォトマ
    スクを用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 半導体集積回路装置の製造工程におい
    て、論理回路構成にかかわるパターンの形成工程におい
    ては、露光処理に際して有機感光性樹脂を含む有機材料
    を露光光に対する遮光体として有する第1のフォトマス
    クを用い、単位セルにかかわるパターンの形成工程にお
    いては、露光処理に際して金属膜を露光光に対する遮光
    体とする第2のフォトマスクを用いることを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体集積回路装置の製造工程におい
    て、(a)半導体集積回路装置の量産工程の前において
    は、論理回路構成にかかわるパターンを形成するための
    露光処理に際して有機感光性樹脂を含む有機材料を露光
    光に対する遮光体として有する第1のフォトマスクを用
    いる工程、(b)半導体集積回路装置の量産工程におい
    ては、論理回路構成にかかわるパターンを形成するため
    の露光処理に際して金属膜を露光光に対する遮光体とし
    て有する第2のフォトマスクを用いる工程、(c)前記
    量産工程の前および量産工程において、単位セルにかか
    わるパターンを形成するための露光処理に際して、金属
    膜を露光光に対する遮光体とする第2のフォトマスクを
    用いる工程を有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 ROMを有する半導体集積回路装置の
    製造工程において、ROMのデータ書き込みにかかわる
    パターンを形成するための露光処理に際しては、有機感
    光性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体として
    有する第1のフォトマスクを用い、前記データ書き込み
    以外のパターンを形成するための露光処理に際しては、
    金属膜を露光光に対する遮光体とする第2のフォトマス
    クを用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 ROMを有する半導体集積回路装置の
    製造工程において、(a)半導体集積回路装置の量産工
    程の前においては、ROMのデータ書き込みにかかわる
    パターンを形成するための露光処理に際して有機感光性
    樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有す
    る第1のフォトマスクを用いる工程、(b)半導体集積
    回路装置の量産工程においては、ROMのデータ書き込
    みにかかわるパターンを形成するための露光処理に際し
    て金属膜を露光光に対する遮光体として有する第2のフ
    ォトマスクを用いる工程、(c)前記量産工程の前およ
    び量産工程において、ROMのデータ書き込み以外のパ
    ターンを形成するための露光処理に際しては、金属膜を
    露光光に対する遮光体とする第2のフォトマスクを用い
    る工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 以下の工程を有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法; (a)露光処理に際して有機感光性樹脂を露光光に対す
    る遮光体として有する第1のフォトマスクを用いる生産
    タイプおよび金属膜を露光光に対する遮光体とする第2
    のフォトマスクを用いる生産タイプを含む顧客用メニュ
    ーを半導体集積回路装置の生産者が用意する工程、
    (b)前記顧客用メニューの中から半導体集積回路装置
    または半導体集積回路装置の所定の製造工程に最適な生
    産タイプを生産依頼者側で選択する工程。
  15. 【請求項15】 半導体集積回路装置のパターン形成工
    程に際して、(a)有機感光性樹脂を含む有機材料を露
    光光に対する遮光体として有する第1のフォトマスクを
    用いる露光処理、(b)金属膜を露光光に対する遮光体
    とする第2のフォトマスクを用いる露光処理、(c)エ
    ネルギービームを用いた直接描画処理を使い分けること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、フォトマスクの使用量が、予め定
    められた使用量のしきい値よりも多いか否かを判断する
    工程、前記フォトマスクの使用量が前記しきい値よりも
    少ない場合には、前記第1のフォトマスクが使用可能か
    否かについて判断する工程、前記第1のフォトマスクが
    使用可能な場合は、前記第1のフォトマスクを用いて露
    光処理を行う工程、前記第1のフォトマスクが使用不可
    能な場合は、前記エネルギービームを用いた直接描画処
    理を行う工程を有することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、フォトマスクの使用量が、予め定
    められた使用量のしきい値よりも多いか否かを判断する
    工程、前記フォトマスクの使用量が前記しきい値よりも
    多い場合には、前記第2のフォトマスクが使用可能か否
    かについて判断する工程、前記第2のフォトマスクが使
    用可能な場合は、前記第2のフォトマスクを用いて露光
    処理を行う工程、前記第2のフォトマスクが使用不可能
    な場合は、前記第1のフォトマスクが使用可能か否かを
    判断する工程、前記第1のフォトマスクが使用可能な場
    合は、第1のフォトマスクを用いて露光処理を行う工
    程、前記第1のフォトマスクが使用不可能な場合は、前
    記エネルギービームを用いた直接描画処理を行う工程を
    有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 以下の工程を有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置の評価側において、有機感光
    性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有
    する第1のフォトマスクを作成する工程、(b)半導体
    集積回路装置の製造側において、前記第1のフォトマス
    クを用いて露光処理を行い半導体ウエハ上に所定のパタ
    ーンを転写する工程、(c)前記半導体集積回路装置の
    評価側において、前記所定のパターンが転写された半導
    体ウエハの評価を行う工程。
  19. 【請求項19】 以下の工程を有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置の量産工程においては、露光
    処理に際して金属膜を露光光に対する遮光体とするフォ
    トマスクを用いる工程、(b)前記半導体集積回路装置
    の量産工程の終了後、前記金属膜を露光光に対する遮光
    体とするフォトマスクを滅却する工程、(c)前記半導
    体集積回路装置の再製造においては、露光処理に際して
    有機感光性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体
    として有するフォトマスクを用いる工程。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体集積回路装置の再製造
    に際し、その生産量が、予め決められた生産量のしきい
    値を上回った段階で、露光処理に際して、前記有機感光
    性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体として有
    するフォトマスクに代えて、金属膜を露光光に対する遮
    光体とするフォトマスクを用いることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 (a)半導体集積回路装置の量産工程
    の前においては、露光処理に際して有機感光性樹脂を含
    む有機材料を露光光に対する遮光体として有する第1の
    フォトマスクを用いる工程、(b)半導体集積回路装置
    の量産工程においては、露光処理に際して金属膜を露光
    光に対する遮光体とする第2のフォトマスクを用いる工
    程を有し、前記第1のフォトマスクには、複数の半導体
    チップの転写領域が配置され、各転写領域には同一の半
    導体集積回路装置の異なるデータを有するパターンが配
    置されることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記第2のフォトマスクには、複
    数の半導体チップの転写領域が配置され、各転写領域に
    は、評価工程によって選ばれた同一の半導体集積回路装
    置の同一のデータを有するパターンが配置されることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 以下の工程を有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法; (a)半導体集積回路装置の設計期間が終了した順に、
    複数の半導体集積回路装置の半導体チップの転写領域を
    同一のフォトマスクに配置する工程、(b)前記同一の
    フォトマスクを用いて露光処理を行う工程。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記同一のフォトマスクは、有機
    感光性樹脂を含む有機材料を露光光に対する遮光体とし
    て有するフォトマスクであることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 (a)第1の試作工程においては、複
    数の半導体集積回路装置の半導体チップの転写領域を配
    置したフォトマスクを用いて露光処理を行い、これによ
    って転写されたパターンの良否を判定する工程、(b)
    第2の試作工程においては、前記第1の試作工程で合格
    しなかった複数の半導体集積回路装置の半導体チップの
    転写領域を配置したフォトマスクを用いて露光処理を行
    い、これによって転写されたパターンの良否を判定する
    工程を有し、前記第1、第2の試作工程で使用したフォ
    トマスクは、有機感光性樹脂を含む有機材料を露光光に
    対する遮光体として有するフォトマスクであることを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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