JP2002117914A - ヒートシールコネクタ - Google Patents

ヒートシールコネクタ

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JP2002117914A
JP2002117914A JP2000310042A JP2000310042A JP2002117914A JP 2002117914 A JP2002117914 A JP 2002117914A JP 2000310042 A JP2000310042 A JP 2000310042A JP 2000310042 A JP2000310042 A JP 2000310042A JP 2002117914 A JP2002117914 A JP 2002117914A
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insulating
heat seal
conductive pattern
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JP2000310042A
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Hiroaki Igarashi
弘明 五十嵐
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐折り曲げ性に優れ、接着力弱化の抑制防止
を図ることのできるヒートシールコネクタを提供する。 【解決手段】 可撓性絶縁フィルム2の表面である片面
に導電パターン3を形成し、この導電パターン3の非接
続寄与部を絶縁性皮膜層4で被覆するとともに、導電パ
ターン3の接続寄与部を異方導電性接着剤層5で被覆す
る。そして、絶縁性皮膜層4の端部を異方導電性接着剤
層5で上方外側から被覆してこれらを重ね合わせる。絶
縁性皮膜層4の端部を異方導電性接着剤層5で上方外側
から被覆してこれらを重ね合わせ形成し、この部分を含
む箇所を用いて接着・接続するので、折り曲げ等の応力
が作用しても、導電パターン3にクラックや断線の発生
する確率が低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板間、回路
基板等と液晶ディスプレイ(LCD)、あるいはプラズマ
ディスプレイ(PDP)等の表示体等を接続するために用
いられるヒートシールコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品や回路基板等で構成されるモジ
ュールは近年ますます小型化されているが、このモジュ
ールの電気的な接続には、図8等に示すヒートシールコ
ネクタ1が使用されている。この種のヒートシールコネ
クタ1は、同図に示すように、可撓性絶縁フィルム2の
片面に導電パターン3が形成され、この導電パターン3
の非接続寄与部に絶縁性皮膜層4が、導電パターン3の
接続寄与部には異方導電性接着剤層5がそれぞれ被覆さ
れている。この異方導電性接着剤層5の一部は、絶縁性
皮膜層4により上方外側から被覆して重ね合わされ、例
え印刷ズレが生じても、導電パターン3が露出しないよ
うになっている。
【0003】このような構成のヒートシールコネクタ1
は、図9に示すヒートシーラヘッド10により、熱や圧
力を加えて圧着され、図10に示すように異方導電性接
着剤層5を介して電気的に接続される。そして、モジュ
ールの電気的な接続に使用される場合には、例えば図1
1(a)に示すように、表示素子11と回路基板12との
間に断面略倒U字状に屈曲して組み込まれたり、あるい
は図11(b)に示すように、表示素子11と回路基板1
2との間に断面略倒S字状に湾曲して組み込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のヒートシールコ
ネクタ1は、以上のようにモジュールに屈曲又は湾曲し
て装着されるので、後述する異方導電性接着剤の熱硬化
反応等により硬くなった箇所において、導電パターン3
にクラックや断線の発生するおそれがある。この点を詳
しく説明すると、ヒートシールコネクタ1の屈曲箇所
は、モジュールの内部空間の大きさや形、又はヒートシ
ールコネクタ1の大きさや形により左右される。すなわ
ち、ヒートシールコネクタ1がどの部分、具体的には、
絶縁性皮膜層4の相当部で屈曲するか、異方導電性接着
剤層5の相当部で屈曲するかは、モジュールやヒートシ
ールコネクタ1の形状により異なる。
【0005】また、異方導電性接着剤層5は熱圧着時に
100〜200℃の熱の加えられることが多く、異方導
電性接着剤層5を形成する樹脂の性質上、特に硬くなる
という変化が生じるので、図5に示す圧着部分13を熱
圧着し、同図に示す屈曲位置で屈曲あるいは湾曲させる
場合には、折り曲げ等の応力の作用により導電パターン
3にクラックの発生する確率が高くなる。これに対し、
図6に示す圧着部分13を熱圧着し、同図に示す屈曲位
置で屈曲あるいは湾曲させる場合、応力の作用に伴う導
電パターン3の損傷等は少なくなるものの、圧着面積に
占める異方導電性接着剤層5の面積が縮小し、接着力が
弱化する。その結果、剥離しやすくなり、導通不良を引
き起こしやすい。
【0006】本発明は、上記に鑑みなされたもので、耐
折り曲げ性に優れ、接着力弱化の抑制防止を図ることの
できるヒートシールコネクタを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、可撓性絶縁フィルム
の少なくとも片面に導電パターンを形成し、この導電パ
ターンの非接続寄与部を絶縁性皮膜層により、接続寄与
部を異方導電性接着剤層により被覆したものであって、
上記絶縁性皮膜層の一部を外側から上記異方導電性接着
剤層で被覆して重ね合わせたことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、上
記課題を達成するため、可撓性絶縁フィルムの少なくと
も片面に、導電性粒子又は絶縁性粒子を含む導電パター
ンを形成し、この導電パターンの非接続寄与部を絶縁性
皮膜層により、接続寄与部を絶縁性接着剤層により被覆
したものであって、上記絶縁性皮膜層の一部を外側から
上記絶縁性接着剤層で被覆して重ね合わせたことを特徴
としている。
【0009】ここで、特許請求の範囲における導電パタ
ーンは、可撓性絶縁フィルムの片面における一領域ない
し全領域に形成することもできるし、同様に両面に形成
することも可能である。ヒートシールコネクタは、回路
基板間、回路基板と液晶ディスプレイ、あるいは回路基
板とプラズマディスプレイからなる表示体等の電子電気
部品間の接続に広く使用される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態におけるヒー
トシールコネクタ1は、図1に示すように、屈曲ないし
湾曲可能な可撓性絶縁フィルム2の片面に導電パターン
3を形成し、この導電パターン3の非端子部側である非
接続寄与部を絶縁性皮膜層4で直接被覆するとともに、
導電パターン3の端子部側の接続寄与部を異方導電性接
着剤層5で直接被覆し、絶縁性皮膜層4の端部を異方導
電性接着剤層5で被覆してこれらを重ね合わせるように
している。なお、図中、6は後述する導電性粒子であ
る。
【0011】可撓性絶縁フィルム2の材料としては、特
に限定されるものではないが、例えば厚さ3〜200μ
mのポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンナフタレー
ト、ポリアリレート、液晶ポリマー等があげられる。
【0012】導電パターン3は、従来からの材料・手段
を使用して適宜形成される。例えば有機バインダー中
に、カーボン粉末、金属粉末等の導電性の微粉末を混合
して溶剤に溶解した導電性ペーストをスクリーン印刷、
グラビア印刷等の方法で印刷することにより形成され
る。また、これ以外にも、可撓性絶縁フィルム2の表面
に金属箔を張り合わせ、エッチングすることによっても
形成される。
【0013】絶縁性皮膜層4は、例えばクロロプレンゴ
ム、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリウレタン、NB
R、SBS、SEBS、ブタジエンゴム等のポリマーの
一種又は二種以上で構成されたものを主剤とする絶縁性
のポリマーをスクリーン印刷やコーティング等の方法に
より適宜の厚さ、例えば3〜100μmの厚さで塗布す
ることにより形成される。この絶縁性皮膜層4は、異方
導電性接着剤層5よりも柔軟性を有することが望まし
く、具体的には、ショアーDで20〜90の範囲から選
択された適宜の硬度に設定される。
【0014】請求項1記載のヒートシールコネクタ1に
おける異方導電性接着剤層5は、絶縁性接着剤と、導電
性粒子6とから形成されている。絶縁性接着剤は、加熱
・加圧により接着性を発現するものであれば良い。具体
的には、クロロプレン、SBS、エポキシ樹脂、アルキ
ルフェノール樹脂、フェノール樹脂、NBR、アクリル
樹脂、テルペン樹脂、石油樹脂、スチレン樹脂等の一種
又は二種以上を主剤とし、その他に反応性助剤、架橋
剤、硬化剤、加硫剤、劣化防止剤、軟化剤、着色剤等が
適宜添加される。この絶縁性接着剤中には、直接0.5
〜100μmの導電性粒子6が1mm2中に10〜80
0個の割合となるよう分散され、この分散により異方導
電性接着剤が異方導電性接着剤層5とされる。
【0015】これに対し、絶縁性接着剤中に導電性粒子
6が分散、混合しない請求項2記載のヒートシールコネ
クタ1にあっては、導電パターン3中に導電性粒子6あ
るいは絶縁性粒子7が分散され、これらの導電性粒子6
あるいは絶縁性粒子7が隆起して接続可能な構造に構成
される(図3参照、なお、この点については後述)。
【0016】異方導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層
8は、ショアーDで30〜100の範囲から選択された
硬度を有し、絶縁性皮膜層4よりもショアーDで10以
上高い硬度を有することが好ましい。このような異方導
電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8を形成する手段と
しては、適当な溶剤で溶液化した異方導電性接着剤層5
又は絶縁性接着剤層8をスクリーン印刷、コーティング
等の方法で印刷、コーティングし、0.5〜120μ
m、好ましくは1〜80μmの厚さとなるようIR乾燥
機で乾燥させる方法等があげられる。異方導電性接着剤
層5又は絶縁性接着剤層8は、絶縁性皮膜層4の端部に
0.1〜10mm幅、好ましくは0.3〜3mmの幅で
重なるよう印刷される。
【0017】導電性粒子6の材質は、少なくとも表面に
導電性があれば、特に限定されるものではないが、例え
ば金、銀、ニッケル等の金属粒子、カーボン粒子、カー
ボン、ポリスチレン、フェノール樹脂、アクリル樹脂、
ガラス、セラミック等を金、銀、ニッケルの一種又は二
種以上で被覆した粒子の中から適宜選択される。この導
電性粒子6は、絶縁性接着剤に混合する場合には、異方
導電性接着剤層5の厚さの70〜150%の粒径であれ
ば良いが、好ましくは異方導電性接着剤層5の厚さの9
0〜110%の粒径であれば良い。
【0018】また、導電パターン3に混合する場合、導
電パターン3の厚さの50〜95%の粒径であれば良い
が、好ましくは導電パターン3の厚さの80〜95%の
粒径であれば良い。このような導電性粒子6は、異方導
電性接着剤層5に混合する場合には、1mm2当たり1
0〜800個、好ましくは1mm2当たり40〜400
個を分散させるのが望ましい。また、導電パターン3に
混合する場合、導電パターン3の一端子当たりの電気的
接続部分に5個以上、望ましくは20個以上となるよう
分散させるのが良い。
【0019】絶縁性粒子7の材質は、絶縁性があれば、
特に限定されるものではないが、例えばガラス、シリ
カ、セラミック等の無機物質、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアミド、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂等のプラスチック弾性体、クロロプレンゴム、
NBR、シリコーンゴム等の合成ゴムから適宜選択され
る。この絶縁性は、導電パターン3の厚さの50〜95
%の粒径であれば良いが、好ましくは導電パターン3の
厚さの80〜95%の粒径であれば良い。このような絶
縁性粒子7は、導電パターン3の一端子当たりの電気的
接続部分に5個以上、望ましくは20個以上となるよう
分散させるのが良い。
【0020】上記構成によれば、熱圧着タイプの接着剤
成分は、圧着部分13近傍の異方導電性接着剤層5又は
絶縁性接着剤層8のみ、つまり絶縁性皮膜層4との重な
り部分でないところで折り曲げられた場合、熱圧着時の
熱により熱硬化反応等の化学反応で接着剤の樹脂成分が
硬くなっていることがあり、異方導電性接着剤層5又は
絶縁性接着剤層8が折り曲げられた場合の応力が異方導
電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8が硬いために和ら
げられることがなく、導電パターン3に伝わってしまう
ため、導電パターン3にクラックや断線の発生する確率
が高くなる。
【0021】しかしながら、異方導電性接着剤層5又は
絶縁性接着剤層8の上に絶縁性皮膜層4がある場合に
は、折り曲げ時の応力が絶縁性皮膜層4によって和らげ
られるので、導電パターン3にクラックや断線の発生す
る確率が低くなる。これについては、絶縁性皮膜層4の
上に異方導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8が形成
された場合にも同様の効果が得られる。圧着部分13の
近傍を必ず異方導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8
と絶縁性皮膜層4の積層構造にするためには、この積層
構造の上を熱圧着するのがより効果的である。しかし、
異方導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8の上に絶縁
性皮膜層4が存在する構造では、圧着面積に占める異方
導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8の面積が小さく
なるため、接着力が弱化してしまうこととなる。
【0022】本実施形態によれば、絶縁性皮膜層4の上
に異方導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8が存在す
る構造とすることができるので、圧着面積に占める異方
導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8の面積縮小を抑
制防止することが可能となる。したがって、接着力の弱
化防止を通じ、剥離強度をきわめて有効に維持すること
ができる。
【0023】次に、図2、図3は請求項2記載の発明の
うち、導電性粒子6を含む導電パターン3を形成した場
合の好ましい実施形態を示すもので、本実施形態におけ
るヒートシールコネクタ1は、同図に示すように、屈曲
ないし湾曲可能な可撓性絶縁フィルム2の片面に、導電
性粒子6を含む導電パターン3を形成し、この導電パタ
ーン3の非端子部である非接続寄与部を絶縁性皮膜層4
で直接被覆し、導電パターン3の端子部である接続寄与
部を絶縁性接着剤層8で直接被覆するとともに、絶縁性
皮膜層4の端部を上方外側から被覆してこれらを積層す
るようにしている。その他の部分については、上記実施
形態と同様であるので説明を省略する。
【0024】次に、図3は導電パターン3中に絶縁性粒
子7を含ませたときの発明の好ましい実施形態を示すも
ので、本実施形態におけるヒートシールコネクタ1は、
同図に示すように、屈曲可能な可撓性絶縁フィルム2の
片面に、絶縁性粒子7を含む導電パターン3を形成し、
この導電パターン3の非端子部である非接続寄与部を絶
縁性皮膜層4で直接被覆し、導電パターン3における端
子部である接続寄与部を絶縁性接着剤層8で直接被覆
し、絶縁性皮膜層4の端部を絶縁性接着剤層8で上方外
側から被覆してこれらを積層するようにしている。その
他の部分については、上記実施形態と同様であるので説
明を省略する。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係るヒートシールコネクタ1
の実施例を比較例と共に説明する。 実施例1 厚さ25μmのポリエステルフィルムからなる可撓性絶
縁フィルム2の片面に、長さ40mm、ピッチ0.3m
mの導電パターン3を導電性ペーストを用いてスクリー
ン印刷して形成した。導電性ペースト中の導電付与剤と
しては、銀及びカーボンの混合ペーストを用いた。こう
して導電パターン3を形成したら、この導電パターン3
の非接続寄与部に絶縁性皮膜層4を印刷により直接被覆
し、導電パターン3の接続寄与部に異方導電性接着剤層
5をスクリーン印刷して直接被覆し、絶縁性皮膜層4の
端部を異方導電性接着剤層5で上方外側から1mm重な
るように被覆し、図1のヒートシールコネクタ1を作製
した。
【0026】絶縁性皮膜層4は、可撓性絶縁フィルム2
の両端部をそれぞれ5mm残し、30mm幅の中央部に
市販の絶縁性インク〔東洋紡績株式会社製、商品名SR
‐610〕をスクリーン印刷することにより形成した。
異方導電性接着剤層5は、カルボキシ変性スチレン‐エ
チレン‐スチレン共重合体100重量部、テルペンフェ
ノール系粘着付与剤50重量部、導電性粒子6 15重
量部からなる接着剤を用いた。導電性粒子6は、カーボ
ンを核とする金メッキされた平均粒径20μmの粒子と
した。
【0027】実施例2 厚さ25μmのポリエステルフィルムからなる可撓性絶
縁フィルム2の片面に、長さ40mm、ピッチ0.3m
mの導電パターン3を導電性ペーストを用いてスクリー
ン印刷して35μmの厚さに形成した。導電性ペースト
中の導電付与剤としては、銀及びカーボンの混合ペース
ト100重量部を用い、この他に導電性粒子6として2
0重量部を添加した導電性ペーストを用いた。導電性粒
子6は、カーボンを核とする金メッキされた平均粒径3
0μmの粒子とした。こうして導電パターン3を形成し
たら、導電パターン3の非接続寄与部に絶縁性皮膜層4
を印刷して直接被覆し、導電パターン3の接続寄与部に
絶縁性接着剤層8をスクリーン印刷して直接被覆し、絶
縁性皮膜層4の端部を絶縁性接着剤層8で上方外側から
被覆してこれらを1mm重ね合わせ、図2のヒートシー
ルコネクタ1を作製した。
【0028】絶縁性皮膜層4は、可撓性絶縁フィルム2
の両端部をそれぞれ5mm残し、30mm幅の中央部に
市販の絶縁性インク〔東洋紡績株式会社製、商品名SR
‐610〕をスクリーン印刷することにより形成した。
絶縁性接着剤層8は、カルボキシ変性スチレン‐エチレ
ン‐スチレン共重合体100重量部、テルペンフェノー
ル系粘着付与剤50重量部からなる接着剤を用いた。
【0029】実施例3 厚さ25μmのポリエステルフィルムからなる可撓性絶
縁フィルム2の片面に、長さ40mm、ピッチ0.3m
mの導電パターン3を導電性ペーストを用いてスクリー
ン印刷して35μmの厚さに形成した。導電性ペースト
中の導電付与剤としては、銀及びカーボンの混合ペース
ト100重量部を用い、この他に絶縁性粒子7として2
0重量部を添加して導電性ペーストを用いた。絶縁性粒
子7は、平均粒径30μmのアクリル製粒子とした。導
電パターン3を形成したら、導電パターン3の非接続寄
与部に絶縁性皮膜層4を印刷して直接被覆し、導電パタ
ーン3の接続寄与部に絶縁性接着剤層8をスクリーン印
刷して直接被覆し、絶縁性皮膜層4の端部を絶縁性接着
剤層8で上方外側から被覆してこれらを1mm重ね合わ
せ、図3のヒートシールコネクタ1を得た。絶縁性皮膜
層4と絶縁性接着剤層8については、実施例2と同様で
ある。
【0030】実施例1、2、3のヒートシールコネクタ
1を作製したら、これを図7に示すように、PCB回路
基板とスパッタリングITO14に圧着した。具体的に
は、温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の
保持時間7秒の条件下でヒートシールコネクタ1の片方
をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒートシール
コネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のスパッタリン
グITO14に、絶縁性皮膜層4と異方導電性接着剤層
5又は絶縁性接着剤層8の重ね合わせ部分0.5mm幅
を含む1.5mm幅で圧着した(図4参照)。
【0031】実施例1、2、3のヒートシールコネクタ
1を圧着したら、このヒートシールコネクタ1のPCB
回路基板に対する剥離強度、及びスパッタリングITO
14に対する剥離強度をそれぞれ測定した。さらに、図
4に示すPCB回路基板のヒートシール箇所の端部、換
言すれば、絶縁性皮膜層4と異方導電性接着剤層5又は
絶縁性接着剤層8の重ね合わせ部分を180°屈曲(図
4の矢印参照)させ、この屈曲部上で1kgの錘を5往
復スライドさせ、そのスライド前後の抵抗値を測定し
た。
【0032】比較例1 可撓性絶縁フィルム2の片面に導電パターン3を形成し
たら、導電パターン3の接続寄与部に異方導電性接着剤
層5をスクリーン印刷により形成するとともに、導電パ
ターン3の非接続寄与部に絶縁性皮膜層4をスクリーン
印刷により形成し、異方導電性接着剤層5に絶縁性皮膜
層4を上方外側から被覆して重ね合わせ、図8のヒート
シールコネクタ1を得た。このヒートシールコネクタ1
の使用材料は実施例1と同様とした。
【0033】比較例2 可撓性絶縁フィルム2の片面に導電パターン3を形成し
たら、導電パターン3の接続寄与部に絶縁性接着剤層8
をスクリーン印刷により形成するとともに、導電パター
ン3の非接続寄与部に絶縁性皮膜層4をスクリーン印刷
により形成し、絶縁性接着剤層8に絶縁性皮膜層4を上
方外側から被覆して重ね合わせ、ヒートシールコネクタ
1を得た。このヒートシールコネクタ1の使用材料は実
施例2と同様とした。
【0034】比較例3 可撓性絶縁フィルム2の片面に導電パターン3を形成し
たら、導電パターン3の接続寄与部に絶縁性接着剤層8
をスクリーン印刷により形成し、導電パターン3の非接
続寄与部に絶縁性皮膜層4をスクリーン印刷により形成
するとともに、絶縁性接着剤層8に絶縁性皮膜層4を上
方外側から被覆して重ね合わせ、ヒートシールコネクタ
1を作製した。このヒートシールコネクタ1の使用材料
は実施例3と同様である。
【0035】比較例1‐1 温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の保持
時間7秒の条件下で比較例1で得たヒートシールコネク
タ1の片方をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒ
ートシールコネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のス
パッタリングITO14に、絶縁性皮膜層4と異方導電
性接着剤層5の重ね合わせ部分0.5mm幅を含む1.
5mm幅で圧着した(図5参照)。 比較例2‐1 温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の保持
時間7秒の条件下で比較例2で得たヒートシールコネク
タ1の片方をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒ
ートシールコネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のス
パッタリングITO14に、絶縁性皮膜層4と絶縁性接
着剤層8の重ね合わせ部分0.5mm幅を含む1.5m
m幅で圧着した(図5参照)。
【0036】比較例3‐1 温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の保持
時間7秒の条件下で比較例3で得たヒートシールコネク
タ1の片方をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒ
ートシールコネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のス
パッタリングITO14に、絶縁性皮膜層4と絶縁性接
着剤層8の重ね合わせ部分0.5mm幅を含む1.5m
m幅で圧着した(同図参照)。
【0037】比較例1‐1、2‐1、3‐1のヒートシ
ールコネクタ1を圧着したら、このヒートシールコネク
タ1のPCB回路基板に対する剥離強度、及びスパッタ
リングITO14に対する剥離強度をそれぞれ測定し
た。さらに、図5に示すPCB回路基板のヒートシール
箇所の端部、換言すれば、絶縁性皮膜層4と異方導電性
接着剤層5又は絶縁性接着剤層8の重ね合わせ部分を1
80°屈曲(同図の矢印参照)させ、この屈曲部上で1k
gの錘を5往復スライドさせ、そのスライド前後の抵抗
値を測定した。
【0038】比較例1‐2 温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の保持
時間7秒の条件下で比較例1で得たヒートシールコネク
タ1の片方をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒ
ートシールコネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のス
パッタリングITO14に、絶縁性皮膜層4と重ならな
い異方導電性接着剤層5に圧着した(図6参照)。 比較例2‐2 温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の保持
時間7秒の条件下で比較例2で得たヒートシールコネク
タ1の片方をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒ
ートシールコネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のス
パッタリングITO14に、絶縁性皮膜層4と重ならな
い絶縁性接着剤層8に圧着した(図6参照)。
【0039】比較例3‐2 温度150℃、圧力4MPa、140〜150℃の保持
時間7秒の条件下で比較例3で得たヒートシールコネク
タ1の片方をピッチ0.3mmのPCB回路基板に、ヒ
ートシールコネクタ1の他方を全ベタの30Ω/□のス
パッタリングITO14に、絶縁性皮膜層4と重ならな
い絶縁性接着剤層8に圧着した(同図参照)。
【0040】比較例1‐2、2‐2、3‐2のヒートシ
ールコネクタ1を圧着したら、このヒートシールコネク
タ1のPCB回路基板に対する剥離強度、及びスパッタ
リングITO14に対する剥離強度をそれぞれ測定し
た。さらに、図6に示すヒートシール箇所の端部、換言
すれば、異方導電性接着剤層5又は絶縁性接着剤層8を
180°屈曲(図の矢印参照)させ、この屈曲部上で1k
gの錘を5往復スライドさせ、そのスライド前後の抵抗
値を測定した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、耐折り曲
げ性に優れ、接着力の弱化の抑制あるいは防止を有効に
図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係るヒートシールコネク
タの実施形態を示す断面説明図である。
【図2】請求項2記載の発明に係るヒートシールコネク
タの実施形態を示す断面説明図である。
【図3】請求項2記載の発明に係るヒートシールコネク
タの実施形態を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係るヒートシールコネクタの実施例
1、2、3を示す断面説明図である。
【図5】比較例1‐1、2‐1、3‐1を示す断面説明
図である。
【図6】比較例1‐2、2‐2、3‐2を示す断面説明
図である。
【図7】本発明に係るヒートシールコネクタの実施例と
比較例におけるPCB回路基板、スパッタリングIT
O、ヒートシールコネクタを示す説明図である。
【図8】従来のヒートシールコネクタを示す断面説明図
である。
【図9】従来のヒートシールコネクタの熱圧着前の状態
を示す断面説明図である。
【図10】従来のヒートシールコネクタの熱圧着後の状
態を示す断面説明図である。
【図11】従来のヒートシールコネクタを示す断面説明
図で、(a)図は略倒U字状に屈曲して接続された状態を
示す説明図、(b)図は略倒S字状に湾曲して接続された
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ヒートシールコネクタ 2 可撓性絶縁フィルム 3 導電パターン 4 絶縁性皮膜層 5 異方導電性接着剤層 6 導電性粒子 7 絶縁性粒子 8 絶縁性接着剤層 13 圧着部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性絶縁フィルムの少なくとも片面に
    導電パターンを形成し、この導電パターンの非接続寄与
    部を絶縁性皮膜層により、接続寄与部を異方導電性接着
    剤層により被覆したヒートシールコネクタであって、 上記絶縁性皮膜層の一部を外側から上記異方導電性接着
    剤層で被覆して重ね合わせたことを特徴とするヒートシ
    ールコネクタ。
  2. 【請求項2】 可撓性絶縁フィルムの少なくとも片面
    に、導電性粒子又は絶縁性粒子を含む導電パターンを形
    成し、この導電パターンの非接続寄与部を絶縁性皮膜層
    により、接続寄与部を絶縁性接着剤層により被覆したヒ
    ートシールコネクタであって、 上記絶縁性皮膜層の一部を外側から上記絶縁性接着剤層
    で被覆して重ね合わせたことを特徴とするヒートシール
    コネクタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8254078B2 (en) 2009-03-09 2012-08-28 Airbus Operations Limited Bonding lead
US8305727B2 (en) 2009-03-09 2012-11-06 Airbus Operations Limited Aircraft joint and bonding lead
US8400749B2 (en) 2009-03-09 2013-03-19 Airbus Operations Limited Aircraft joint and bonding lead
JP2016137622A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ

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