JP2002117485A - 緊急車両報知システム - Google Patents

緊急車両報知システム

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JP2002117485A
JP2002117485A JP2000310650A JP2000310650A JP2002117485A JP 2002117485 A JP2002117485 A JP 2002117485A JP 2000310650 A JP2000310650 A JP 2000310650A JP 2000310650 A JP2000310650 A JP 2000310650A JP 2002117485 A JP2002117485 A JP 2002117485A
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emergency vehicle
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vehicle
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JP2000310650A
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Takashi Koide
隆史 小出
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般車両の運転者に対し、緊急車両の通行を
適切に報知できる緊急車両報知システムを提供する。 【解決手段】 緊急車両に搭載された送信側装置20の
電子制御装置34が、位置検出器22・地図データ入力
器24・音声データ記憶部26からのデータに基づき、
緊急車両の走行位置・進行方向を判定し、これらの情報
を含む画像データ・音声データを作成する。さらに、こ
れらのデータの送信を通知するための通知データを作成
し、各データを多重化して送信する。一般車両に搭載さ
れた受信側装置40では、制御部48が、通知データの
受信を判別部46からの信号に基づいて判断し、表示制
御部50・音声制御部54に対し、ディスプレイ52及
びスピーカ56の電源オン・緊急用のチャンネル設定へ
の切り替えを指示して、受信側装置20を緊急車両の通
行報知に適した状態へ移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般車両を運転す
る運転者へ緊急車両の通行を適切に報知するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
を運転するにあたって、窓を閉め切ってエアコンを使用
していたり、CDやMDを比較的大きな音量で再生して
いたり、車内で会話していたりすると、緊急車両の存在
に気付かず、また、緊急車両の存在に気付いてもどの方
向から緊急車両が来るのかを判断することが困難とな
り、緊急車両の通行を妨げる事態を招くことがある。
【0003】自動車の台数が全国的に増加している現在
では特に、緊急車両通行時に他の車両の動向を判断して
運転操作を行う必要性が高く、適切な運転操作を行うた
めには、運転者が緊急車両の存在を早いタイミングで認
識する必要がある。例えば自車両の後方から緊急車両が
近づいてくることが早いタイミングで分かれば、余裕を
持った車線変更を行うことができ、緊急車両の通行を妨
げる事態を招く可能性が低減される。
【0004】そのため従来より、緊急車両の通行を予告
するシステムが提案されている。このシステムでは、緊
急車両の情報を送信して、一般車両に搭載されたオーデ
ィオ装置などを介し、緊急車両の通行を報知する。しか
しながら、従来のシステムでは、例えばオーディオ装置
の電源がオフとなっている状態であれば、折角送信され
た緊急車両情報も意味をなさない。つまり、受信側の状
態が報知に適した状態にない場合には、システムとして
意味をなさなくなってしまうのである。
【0005】本発明は、一般車両の運転者に対し、緊急
車両の通行を適切に報知できる緊急車両報知システムを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述した
目的を達成するためになされた請求項1に記載の緊急車
両報知システムは、送信側装置と、受信側装置とを備え
るものである。送信側装置の送信手段は、緊急車両の通
行に関する情報である緊急車両情報を送信する。一方、
受信側装置は一般車両に搭載されて用いられるものであ
り、受信手段が緊急車両情報を受信し、報知手段が、当
該緊急車両情報に基づき、緊急車両の通行を報知する。
【0007】ここで特に、上述した送信側装置の送信手
段は、緊急車両情報と共に、当該緊急車両情報の送信を
受信側装置に通知するための通知情報を送信する。一
方、受信手段は、送信手段からの通知情報を常時受信可
能になっている。そして、受信側装置はさらに状態移行
手段を有しており、この状態移行手段が、受信手段にて
通知情報が受信されると、報知手段による緊急車両の通
行報知に適切な状態へ、受信側装置の状態を移行させ
る。
【0008】つまり、本発明では、送信側装置が通知情
報を送信するようにして、この通知情報が受信側装置の
受信手段によって常時受信されるようになっており、受
信手段にて通知情報が受信されると、状態移行手段によ
って、報知手段による緊急車両の通行報知に適切な状態
へ、受信側装置の状態が移行する。
【0009】例えば請求項2に示すように、受信側装置
の緊急車両の通行報知に係る構成が電源オフの状態であ
れば、電源オンの状態へ移行させることが考えられる。
報知に係る構成とは、報知手段としてのディスプレイや
スピーカであることが考えられる。つまり、ディスプレ
イやスピーカの電源がオフとなっていれば、電源をオン
の状態に移行させるのである。また、ここでいう通行報
知に係る構成には、ディスプレイ・スピーカなど直接的
な報知手段だけでなく、通行報知に必要な受信側装置の
構成が含まれる。
【0010】また例えば、請求項3に示すように、受信
側装置がチャンネル設定によって緊急車両の通行報知を
含む複数の情報出力を選択的に行えることを前提とし
て、受信側装置のチャンネル設定を、緊急車両の通行を
報知するためのチャンネル設定へ切り替えることが考え
られる。
【0011】以上のように本発明によれば、折角送信さ
れた緊急車両情報が意味をなさないという事態を極力回
避でき、一般車両の運転者に対し、緊急車両の通行を適
切に報知できる。なお、受信側装置の状態のみならず、
車両内の状態によっても緊急車両の適切な通行報知が妨
げられることも考えられる。例えば受信側装置とは別の
オーディオ機器の音量が比較的大きい場合等、音声にて
報知される情報が聞き取りにくくなるという具合であ
る。
【0012】そこで、請求項4に示す構成を採用するこ
とが考えられる。本構成により、緊急車両の通行報知に
適切な状態へ車両装備品の状態を移行させれば、より確
実に緊急車両の通行報知が可能になる。ここでいう「車
両装備品」には、オーディオ機器、テレビジョン受像機
など、車両に搭載される電子機器をはじめ、窓の開閉装
置なども含まれるものとする。したがって、緊急車両の
通行報知に先立って周囲の雑音を遮断するために窓を自
動的に閉めるというような動作も、ここでいう車両装備
品の状態移行である。この場合、状態移行手段は電子機
器や窓開閉装置などへ制御データを出力し、この制御デ
ータに基づいての状態移行が行われる。
【0013】ところで、適切な通行報知を行うには、緊
急車両情報に、少なくとも緊急車両の走行位置を含める
とよい(請求項5)。緊急車両の走行位置が分かれば結
果的に、緊急車両の通行を妨げることなく運転できる可
能性が高くなるからである。また、走行位置に加え、緊
急車両の進行方向を含めるとさらによい(請求項6)。
自車両に近づいてくる緊急車両が問題となるのであり、
自車両から遠ざかっていく緊急車両に関しては特に問題
はないためである。もちろん、走行位置のみを含む緊急
車両情報であっても、繰り返し送信されれば、緊急車両
の進行方向を、受信側で運転者又は受信側装置が判断す
ることはできる。ただし、進行方向が最初から緊急車両
情報に含まれていれば、その判断が容易になるという点
で有利である。
【0014】そして、このような緊急車両情報は、画像
データや音声データで構成することが考えられる(請求
項7)。画像データは緊急車両の通行を表示するための
データであり、音声データは、緊急車両の通行を音声に
て案内するためのデータである。したがって、緊急車両
情報が画像データで構成される場合、受信側装置の報知
手段は、ディスプレイとして具現化される。また、緊急
車両情報が音声データで構成される場合、受信側装置の
備える報知手段はスピーカとして具現化される。例えば
画像データには地図データが含まれており、この地図デ
ータに基づき、ディスプレイに地図を表示し、緊急車両
の走行位置や進行方向を地図上に重ねて表示することが
考えられる。なお、受信側装置の搭載された車両にナビ
ゲーション装置が搭載されている場合には、画像データ
に地図データを含めず、ナビゲーション装置の地図デー
タを援用してもよい。
【0015】なお、緊急車両の通行報知が必要となるの
は、緊急車両が自車両の周辺を通過する場合である。し
たがって、請求項8に示すように、送信手段は、緊急車
両の走行位置を基準とする所定範囲のエリアへ、少なく
とも通知情報を送信するようにするとよい。ここでいう
所定範囲は、緊急車両の走行位置を中心とするある半径
のエリアとすることが考えられる。また、上述したよう
に近づいてくる緊急車両を把握することが運転者にとっ
て重要であることを考えると、緊急車両の進行方向のエ
リアとしてもよい。
【0016】ところで、画像データ及び音声データを緊
急車両情報として送信するシステムを前提とした場合に
は、請求項9に示す構成を採用することが考えられる。
このようにすれば、緊急車両情報の受信・報知以外にも
デジタルテレビジョン受像機として受信側装置が利用さ
れ、受信側装置のコストパフォーマンスが向上すること
になる。その結果、本システムの普及を図ることができ
る。
【0017】なお、送信側装置は、各緊急車両の走行位
置を監視するセンタ装置として設けることもできるが、
GPS受信機などを備える構成にして、緊急車両に搭載
するのが現実的である(請求項10)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、実施例の緊急車
両報知システムの概略的構成を示すブロック図である。
緊急車両報知システムは、送信側装置20と、受信側装
置40とを備えている。送信側装置20は、緊急車両に
搭載されて用いられ、一方、受信側装置40は、一般車
両に搭載されて用いられる。
【0019】最初に送信側装置20の構成について説明
する。送信側装置20は、位置検出器22、地図データ
入力器24、音声データ記憶部26、多重部28、デジ
タル変調部30、送信部32、及び電子制御装置(EC
U)34を備えている。
【0020】位置検出器22は、周知のジャイロスコー
プ22a、車速センサ22b、および衛星からの電波に
基づいて車両の位置を検出するGPS(GlobalPosition
ingSystem)のためのGPS受信機22cを有してい
る。これらのセンサ等22a〜cは各々が性質の異なる
誤差を持っているため、複数のセンサにより補間しなが
ら使用するように構成されている。なお、精度によって
は上述した内の一部で構成してもよく、さらに、地磁気
センサ、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪セ
ンサ等を用いてもよい。
【0021】地図データ入力器24は、記録媒体に格納
された地図データを入力する。なお、地図データには、
位置検出精度向上のためのマップマッチング用データな
どが含まれる。地図データが格納される記録媒体として
は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるの
が一般的であるが、メモリカード等の他の媒体を用いて
も良い。
【0022】音声データ記憶部26には、緊急車両の通
行を案内するための音声データが記憶されている。本実
施例では、「緊急車両が現在○○地区を△△方面に向か
い走行中です」というような音声による案内を行うた
め、走行位置や進行方向を案内するための地名なども音
声データとなっている。
【0023】多重部28は、電子制御装置34から出力
される「緊急車両情報」としての画像データ・音声デー
タ、及び「通知情報」としての通知データを多重化し
て、デジタル変調部30へ出力する。デジタル変調部3
0は、多重化されたデジタルデータにいわゆるデジタル
変調を施して、送信部32へ出力する。
【0024】送信部32は、変調されたデジタルデータ
を所定出力で送信する。これによって、送信側装置20
からのデジタルデータは、緊急車両周辺の所定半径のエ
リアへ送信されることになる。電子制御装置34は通常
のコンピュータとして構成されており、内部には、周知
のCPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成
を接続するバスラインが備えられている。そして、後述
する送信側処理を繰り返し実行することによって、上述
した画像データ・音声データ・通知データを作成して多
重部28へ出力する。
【0025】続いて、受信側装置40の構成を説明す
る。受信側装置40は、受信部42、復調部44、判別
部46、制御部48、表示制御部50、ディスプレイ5
2、音声制御部54、及びスピーカ56を備えている。
【0026】受信部42は、送信側装置20の送信部3
2から送信されるデジタルデータを受信するための構成
であり、受信したデジタルデータは、復調部44に出力
される。また、受信部42は、送信側装置20から送信
されるデジタルデータだけでなく、デジタルテレビジョ
ン放送局から送信されるデジタルテレビジョン放送を受
信可能になっている。
【0027】復調部44は、受信されたデジタルデータ
の復調を行い、多重化されたデジタルデータを分解して
出力する。画像データは表示制御部50へ出力され、音
声データは音声制御部54へ出力され、通知データは判
別部46へ出力される。判別部46は、復調部44から
出力される通知データに基づき、緊急車両情報の送信を
判別すると、通知があったことを示す信号を制御部48
へ出力する。
【0028】制御部48は通常のコンピュータとして構
成されており、内部には、周知のCPU、ROM、RA
M、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインが
備えられている。そして、後述する受信側処理を繰り返
し実行することによって、判別部46からの信号に基づ
き、表示制御部50及び音声制御部54へ電源制御デー
タやチャンネル制御データを出力する。これによって、
受信側装置の状態が、緊急車両の通行報知に適切な状態
へ移行することになる。
【0029】表示制御部50にはディスプレイ52が接
続されており、表示制御部50は、復調部44からの画
像データを、チャンネル設定に応じてディスプレイ52
に出力する。このチャンネル設定は、外部からのユーザ
操作によって、又は、制御部48からのチャンネル制御
データに基づいてなされる。このチャンネルが緊急用の
チャンネルに設定されると、上述した送信側装置20か
らの画像データがディスプレイ52に表示される。他の
チャンネルに設定されれば、該当するデジタルテレビジ
ョン放送の映像がディスプレイ52に表示される。ま
た、ディスプレイ52の電源のオン/オフも、制御部4
8からの電源制御データに基づき、この表示制御部50
が制御する。
【0030】音声制御部54にはスピーカ56が接続さ
れており、音声制御部54は、復調部44からの音声デ
ータを、チャンネル設定に応じてスピーカ56へ出力す
る。このチャンネル設定は、表示制御部50におけるチ
ャンネルと同様、外部からのユーザ操作によって、又
は、制御部48からのチャンネル制御データに基づいて
なされる。このチャンネルが緊急用のチャンネルに設定
されると、上述した送信側装置20からの音声データが
スピーカ56に出力される。他のチャンネルに設定され
れば、該当するデジタルテレビジョン放送の音声がスピ
ーカ56を介して出力される。また、スピーカ56の電
源のオン/オフも、制御部48からの電源制御データに
基づき、この音声制御部54が制御する。
【0031】次に、本実施例の緊急車両報知システムの
動作を説明する。ここでは、最初に図2を参照して送信
側装置20にて実行される送信側処理を説明し、その
後、図3を参照して受信側装置40にて実行される受信
側処理を説明する。最初に図2のフローチャートに基づ
き、送信側処理を説明する。本送信側処理は、緊急車両
の走行にあたって、送信側装置20の電子制御装置34
にて繰り返し実行される。
【0032】まずステップ(以下、ステップを単に記号
Sで示す。)100において、走行位置を判定する。こ
の処理は、位置検出器22のジャイロスコープ22a・
車速センサ22b・GPS受信機22cからのデータに
基づいて、緊急車両の走行位置を判定するものである。
【0033】続くS110では、進行方向を判定する。
この処理は、緊急車両の進行方向を判定するものであ
り、S100の走行位置判定と同様に、位置検出器22
のジャイロスコープ22a・車速センサ22b・GPS
受信機22cからのデータを総合的に用いてなされる。
【0034】次のS120では、地図データ入力器24
から、緊急車両周辺の地図データを読み出す。そして続
くS130にて、画像データを作成する。この画像デー
タは、地図上に緊急車両の走行位置と進行方向を重ねた
画像のデータである。
【0035】また続くS140では、音声データ記憶部
26から、緊急車両の通行を案内するための音声データ
を読み出す。そして次のS150にて、音声データを作
成する。この音声データは、「緊急車両が現在○○地区
を△△方面に向かい走行中です」というような案内を行
うためのデータである。
【0036】さらに続くS160では、通知データを作
成する。この通知データは、緊急車両情報の送信を受信
側装置40へ通知するためのデータであり、所定フォー
マットのデジタルデータとして作成される。そして次の
170において、各デジタルデータを多重部28へ出力
する。これによって、上述したように各デジタルデータ
は多重化され変調されて、緊急車両周辺の所定半径のエ
リアへ送信されることになる。
【0037】続いて図3のフローチャートに基づき、受
信側処理を説明する。本受信側処理は、一般車両に搭載
された受信側装置40の制御部48にて繰り返し実行さ
れるものである。まず最初のS200では、緊急車両情
報が送信された旨の通知があったか否かを判断する。こ
の判断は、判別部46からの信号に基づいてなされる。
ここで通知があったと判断された場合(S200:YE
S)、S210へ移行する。一方、通知がないと判断さ
れた場合(S200:NO)、以降の処理を実行せず、
本受信側処理を一旦終了する。なお、本受信側処理は繰
り返し実行されるため、S200における判断処理が、
通知があるまで繰り返されることになる。
【0038】S210では、ディスプレイ52の電源が
オンになっているか否かを判断する。この判断は、表示
制御部50への問い合わせによって行う。表示制御部5
0は、ディスプレイ52の電源のオン/オフの状態を記
憶管理しており、制御部48からの問い合わせがある
と、電源の状態を制御部48へ通知する。ここでディス
プレイ52の電源がオンである場合(S210:YE
S)、S220の処理を実行せず、S230へ移行す
る。一方、ディスプレイ52の電源がオフである場合
(S210:NO)、S220へ移行する。
【0039】S220ではディスプレイ52の電源をオ
ンにするよう指示し、その後、S230へ移行する。S
220の指示は、表示制御部50へ電源制御データを出
力することによって行われる。S230では、スピーカ
56の電源がオンになっているか否かを判断する。この
判断は、音声制御部54への問い合わせによって行う。
音声制御部54は、スピーカ56の電源のオン/オフの
状態を記憶管理しており、制御部48からの問い合わせ
があると、電源の状態を制御部48へ通知する。ここで
スピーカ56の電源がオンである場合(S230:YE
S)、S240の処理を実行せず、S250へ移行す
る。一方、スピーカ56の電源がオフである場合(S2
30:NO)、S240へ移行する。
【0040】S240ではスピーカ56の電源をオンに
するよう指示し、その後、S250へ移行する。S24
0の指示は、S220の指示と同様、音声制御部54へ
電源制御データを出力することによって行われる。S2
50では、表示制御部50及び音声制御部54における
チャンネルが、緊急用のチャンネルに設定されているか
否かを判断する。この判断も、電源状態の確認と同様
に、表示制御部50・音声制御部54への問い合わせに
よって行う。ここで緊急用のチャンネルに設定されてい
ると判断された場合(S250:YES)、S260の
処理を実行せず、本受信側処理を終了する。一方、緊急
用のチャンネルに設定されていないと判断された場合
(S250:NO)、S260へ移行する。
【0041】S260では緊急用のチャンネル設定への
切り替えを指示し、その後、本受信側処理を終了する。
S260の指示は、表示制御部50及び音声制御部54
へチャンネル制御データを出力することによって行われ
る。次に、本実施例の緊急車両報知システムの発揮する
効果を説明する。
【0042】本実施例の緊急車両報知システムでは、送
信側装置20が緊急車両の走行位置・進行方向を判定し
(図2中のS100,S110)、これらの情報を含む
画像データ・音声データを作成する(S120〜S15
0)。さらに、これらのデータの送信を通知するための
通知データを作成し(S160)、画像データ・音声デ
ータと共に、この通知データを多重化して送信する。
【0043】一方、受信側装置40は、画像データ・音
声データと共に送信される通知データに基づき、緊急車
両に係る画像データ・音声データが送信されたことを判
断し(図3中のS200)、ディスプレイ52及びスピ
ーカ56の電源がオフの状態にあれば電源をオンとし
(S210〜S240)、また、一般のデジタルテレビ
ジョン放送の映像・音声を出力するチャンネル設定がな
されていれば、緊急用のチャンネルに切り替える(S2
50,S260)。
【0044】これによって、緊急車両に係る画像データ
・音声データが送信側装置20から送信された場合、受
信側装置40のディスプレイ52・スピーカ56が電源
オフの状態にあったとしても、また、デジタルテレビジ
ョン放送に対応するチャンネル設定がなされていたとし
ても、緊急車両の通行報知に適した状態へ自動的に移行
し、緊急車両に係る画像がディスプレイ52に表示され
ると共に、緊急車両に係る音声がスピーカ56から出力
される。つまり、本実施例の緊急車両報知システムによ
れば、送信側装置20から送信された緊急車両情報が意
味をなさないという事態を極力回避することができ、一
般車両の運転者に対し、緊急車両の通行を適切に報知で
きる。
【0045】また、本実施例の緊急車両報知システムで
は、緊急車両の走行位置と共に緊急車両の進行方向が報
知される。結果として、緊急車両の通行を妨げることの
ない適切な運転操作が可能になる。さらにまた、ディス
プレイ52には緊急車両の走行位置及び進行方向が地図
上に重ねて表示されるため、緊急車両の位置を確実に把
握でき、この点においても、緊急車両の通行時の適切な
運転操作に寄与する。また、音声によっても走行位置及
び進行方向が案内されるため、ディスプレイ52を注視
する可能性も低減され、安全運転に寄与する。
【0046】また、本実施例の受信側装置40は、緊急
車両の通行報知だけでなく、テレビジョン受像機として
も機能するため、受信側装置40のコストパフォーマン
スが向上し、その結果、システムの普及が図られる。な
お、本実施例の送信側装置20の送信部32が「送信手
段」に相当し、受信側装置40の受信部42が「受信手
段」に相当し、ディスプレイ52及びスピーカ56が
「報知手段」に相当する。そして、受信側装置40の制
御部48、表示制御部50及び音声制御部54が「状態
移行手段」に相当する。
【0047】以上、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。上記実施例は、受
信側装置40のディスプレイ52・スピーカ56の電源
状態及びチャンネル設定を切り替えて、緊急車両の通行
報知に適切な状態への移行を図っていた。しかし、これ
に限定されず、受信側装置40の構成中、緊急車両の報
知に必要な他の構成の電源制御を行うことも考えられ
る。
【0048】なお、受信側装置40の状態のみならず、
車両内の状態によっても緊急車両の適切な通行報知が妨
げられることも考えられる。例えば受信側装置40とは
別のオーディオ機器の音量が比較的大きい場合等、音声
にて報知される情報が聞き取りにくくなることも考えら
れる。そこで、制御部48から車両内の外部装置60へ
制御データを出力する構成にしてもよい。外部装置60
は、車両に搭載される機器全体を制御可能な制御装置で
あることが考えられる。また、各電子機器や窓開閉装置
などとしてもよい。つまり、外部装置60へ制御データ
を出力することによって、オーディオ機器の音量を絞っ
たり、周囲の雑音を遮断するために窓を自動的に閉めた
りするのである。これによって、より確実な緊急車両の
通行報知が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の緊急車両報知システムの概略的構成を
示すブロック図である。
【図2】実施例の送信側装置にて実行される送信側処理
を示すフローチャートである。
【図3】実施例の受信側装置にて実行される受信側処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20…送信側装置 22…位置検出器 22a…ジャイロスコープ 22b…車速センサ 22c…GPS受信機 24…地図データ入力器 26…音声データ記憶部 28…多重部 30…デジタル変調部 32…送信部 34…電子制御装置 40…受信側装置 42…受信部 44…復調部 46…判別部 48…制御部 50…表示制御部 52…ディスプレイ 54…音声制御部 56…スピーカ 60…外部装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/09 G08G 1/09 H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緊急車両の通行に関する情報である緊急車
    両情報を送信する送信手段を有する送信側装置と、 一般車両に搭載されて用いられ、該送信手段にて送信さ
    れる前記緊急車両情報を受信する受信手段と、当該受信
    手段にて受信された緊急車両情報に基づき、緊急車両の
    通行を報知する報知手段とを有する受信側装置とを備え
    た緊急車両報知システムにおいて、 前記送信手段は、前記緊急車両情報と共に、当該緊急車
    両情報の送信を受信側装置に通知するための通知情報を
    送信し、 前記受信手段は、前記送信手段からの前記通知情報を常
    時受信可能になっており、 前記受信側装置は、さらに、前記受信手段にて前記通知
    情報が受信されると、前記報知手段による緊急車両の通
    行報知に適切な状態へ、前記受信側装置の状態を移行さ
    せる状態移行手段を有していることを特徴とする緊急車
    両報知システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の緊急車両報知システムに
    おいて、 前記状態移行手段は、 前記受信手段にて前記通知情報が受信された時、緊急車
    両の通行報知に係る構成が電源オフの状態であれば、電
    源オンの状態へ移行させることを特徴とする緊急車両報
    知システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の緊急車両報知シス
    テムにおいて、 前記受信側装置は、チャンネル設定によって、前記緊急
    車両の通行報知を含む複数の情報出力が選択的に行える
    ようになっており、 前記状態移行手段は、前記受信手段にて前記通知情報が
    受信された時、前記受信側装置のチャンネル設定を、前
    記緊急車両の通行を報知するためのチャンネル設定へ切
    り替えることを特徴とする緊急車両報知システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の緊急車両
    報知システムにおいて、 前記状態移行手段は、さらに、前記受信側装置の搭載さ
    れた車両装備品の状態を、前記緊急車両の通行報知に適
    切な状態へ移行させるための制御データを出力すること
    を特徴とする緊急車両報知システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の緊急車両
    報知システムにおいて、 前記緊急車両情報は、少なくとも緊急車両の走行位置を
    含んでいることを特徴とする緊急車両報知システム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の緊急車両報知システムに
    おいて、 前記緊急車両情報は、前記走行位置に加え、前記緊急車
    両の進行方向を含んでいることを特徴とする緊急車両報
    知システム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の緊急車両
    報知システムにおいて、 前記緊急車両情報は、緊急車両の通行を地図上に表示す
    るための画像データ及び/又は緊急車両の通行を音声に
    て案内するための音声データで構成されていることを特
    徴とする緊急車両報知システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の緊急車両
    報知システムにおいて、 前記送信手段は、少なくとも前記通知情報を、緊急車両
    の走行位置を基準とする所定範囲のエリアへ送信するこ
    とを特徴とする緊急車両報知システム。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の緊急車両
    報知システムにおいて、 前記受信側装置は、さらに、デジタルテレビジョン受像
    機として機能するようになっていることを特徴とする緊
    急車両報知システム。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の緊急車
    両報知システムにおいて、 前記送信側装置は、緊急車両に搭載されて用いられるこ
    とを特徴とする緊急車両報知システム。
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