JP2002117480A - 移動支援装置 - Google Patents

移動支援装置

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JP2002117480A
JP2002117480A JP2000308310A JP2000308310A JP2002117480A JP 2002117480 A JP2002117480 A JP 2002117480A JP 2000308310 A JP2000308310 A JP 2000308310A JP 2000308310 A JP2000308310 A JP 2000308310A JP 2002117480 A JP2002117480 A JP 2002117480A
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pedestrian
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terminal
guiding
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JP2000308310A
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English (en)
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Yutaka Tanabe
豊 田辺
Susumu Teranishi
進 寺西
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、高齢者、身体障害者に対して安全な歩
行環境を提供し、歩行移動の負担を軽減すること。 【解決手段】 所定地域内に設置され、歩行者Mの目的
地に関する目的地情報を登録するための街角端末20A
と、歩行者Mの移動経路に沿ってそれぞれ配置され、目
的地情報に基づいて、歩行者を目的地へ案内するための
案内情報を、歩行者Mにより携帯される携帯案内スティ
ック60へ送信する道際ステーション端末301 〜30
6 とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者が起点から
目的地へ移動する際の案内機能を有する移動支援装置に
関するものであり、特に、高齢者、身体障害者に対して
安全な歩行環境を提供し、歩行移動の負担を軽減するこ
とができる移動支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やPDA(Personal Dig
ital Assistance:個人携帯情報端末)等といった、
「人」を対象にIT(Information Technology)を活用
した商品サービスの普及により、人々の利便性や快適性
が向上している。これらの携帯端末やPDAは、地図情
報の取得機能や目的地探索機能により、歩行者を目的地
まで案内するという移動支援装置として利用される場合
が多い。
【0003】また、街の各部には、歩行者を目的地に案
内するための各種案内板、標識等が設けられており、上
述した携帯電話やPDA等を用いることなく、目的地に
到着することができる環境がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した携
帯電話やPDA等は、特に、若い世代にとって非常に利
便性が高い移動支援装置として機能するが、必ずしも、
全ての人々にとって有用であるとは限らない。すなわ
ち、最新機器の取り扱いに不慣れな高齢者や、身体障害
者等にとっては、携帯電話やPDA等を移動支援装置と
して用いることができず、これらの恩恵を受けることが
できないという問題があった。
【0005】このような問題は、社会問題として捉える
ことができ、特に、移動に困難、不安を感じる機会が多
い高齢者、身体障害者の社会参加を阻害するものであり
憂慮すべき問題である。
【0006】また、従来では、各種案内板、標識等が設
けられているが、視覚が低下している高齢者や視覚障害
者にとってみれば、これらの案内板、標識が全く役に立
たないことから、これらの人々に対して、安全な歩行空
間を提供することができないという問題があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
特に、高齢者、身体障害者に対して安全な歩行環境を提
供し、歩行移動の負担を軽減することができる移動支援
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、所定地域内に設置され、歩
行者の目的地に関する目的地情報を登録する目的地登録
手段と、前記歩行者の移動経路に沿って配置され、前記
目的地情報に基づいて、前記歩行者を前記目的地へ案内
するための案内情報を、前記歩行者により携帯される携
帯端末へ送信する案内手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】この発明によれば、目的地情報を登録する
という極めて簡単な操作のみで、歩行者を目的地へ案内
するための案内情報が、歩行者により携帯される携帯端
末へ送信され、歩行者の移動支援が行われるため、特
に、高齢者、身体障害者に対して安全な歩行環境を提供
し、歩行移動の負担を軽減することができる。
【0010】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の移動支援装置において、前記所定地域内の分岐点
に配置され、前記目的地情報に基づいて、前記歩行者を
前記目的地へ案内するための分岐指示情報を前記携帯端
末へ送信する分岐指示手段を備えたことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、歩行者が最も間違えや
すい分岐点における分岐指示情報を携帯端末へ送信する
ようにしたので、より確実に歩行者を目的地まで案内す
ることができる。
【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2に記載の移動支援装置において、前記目的地に設
置され、前記携帯端末から送信される情報を受信した結
果に基づいて、前記目的地に到着した旨を報知する報知
手段を備えたことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、目的地に到着した旨を
歩行者に対して報知するようにしたので、歩行中に感じ
る精神的負担から高齢者、身体障害者を早期に解放する
ことができる。
【0014】また、請求項4に係る発明は、請求項1〜
3のいずれか一つに記載の移動支援装置において、前記
携帯端末は、地上波放送帯域の電波を用いて通信を行う
ことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、地上波放送帯域の電波
を用いて通信を行うようにしたので、高度な通信手段
(例えば、GPS(Global Positioning System))を
利用する場合に比べて、インフラ整備に係るコストを大
幅に下げることができるため、導入障壁を低くすること
ができる。
【0016】また、請求項5に係る発明は、請求項1〜
4のいずれか一つに記載の移動支援装置において、前記
携帯端末は、少なくとも前記歩行者の視覚、聴覚、触覚
を介して前記案内情報を前記歩行者へ報知することを特
徴とする。
【0017】この発明によれば、視覚、聴覚、触覚を介
して案内情報を歩行者へ報知するようにしたので、特
に、高齢者、身体障害者に対して極めて安全な歩行環境
を提供し、歩行移動の負担をさらに軽減することができ
る。
【0018】また、請求項6に係る発明は、請求項3に
記載の移動支援装置において、前記報知手段は、前記目
的地から起点への帰路を案内するための起点情報を登録
する機能を備え、前記案内手段は、前記帰路を案内する
ための案内情報を前記携帯端末へ送信することを特徴と
する。
【0019】この発明によれば、報知手段で起点情報を
登録し、帰路を案内するための案内情報も送信するよう
にしたので、帰路に関しても、高齢者、身体障害者に対
して安全な歩行環境を提供し、歩行移動の負担を軽減す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る移動支援装置の一実施の形態について詳細に説明す
る。
【0021】図1は、本発明に係る一実施の形態の概略
構成を示す斜視図である。この図には、特定地域におい
て歩行者M(例えば、高齢者、身体障害者等)を起点か
ら終点(目的地)まで案内する移動支援装置が図示され
ている。
【0022】上記特定地域においては、道路10とそれ
ぞれ交差し、十字路をそれぞれ形成する道路11および
道路13が整備されている。道路10と道路11とが交
差する部分は、交差点12とされており、道路10と道
路13とが交差する部分は、交差点14とされている。
【0023】街角端末20Aは、街角(同図では起点)
に設けられており、歩行者Mによる終点(目的地)の登
録や、音声等による案内(「〇〇さんですね。△△まで
ご案内します。」)に用いられる。街角端末20Bは、
街角(同図では終点)に設けられており、音声等による
案内(「△△につきました。お疲れ様でした。」)に用
いられる。
【0024】ここで、街角端末20Aと街角端末20B
とは、同一の機能を備えている。従って、街角端末20
Bが起点、街角端末20Aが終点とされた場合、街角端
末20Bは、上記街角端末20Aと同様の機能を実現
し、街角端末20Aは、上記街角端末20Bと同様の機
能を実現する。
【0025】道際ステーション端末301 〜306 のそ
れぞれは、道路10、道路11および道路13に沿っ
て、所定間隔毎に設けられており、送信アンテナ40、
40、・・・を介して、メッセージ(例えば、「森さん
この道は△△に通じます。」)を携帯案内スティック6
0へ送信する機能を備えている。
【0026】分岐案内端末501 〜504 のそれぞれ
は、交差点12(分岐点)に設けられており、歩行者M
に対して、音声、振動等を介して終点に到着するための
分岐指示を出す機能を備えている。なお、一実施の形態
では、発光ダイオード、ランプ等の光発生手段を用い
て、分岐指示を出すようにしてもよい。
【0027】分岐案内端末505 〜508 のそれぞれ
は、交差点14(分岐点)に設けられており、歩行者M
に対して、音声、振動、光等を介して終点に到着するた
めの分岐指示(例えば、「××です。直進してくださ
い。」)を出す機能を備えている。上述した街角端末2
0A、20B、道際ステーション端末301 〜306
よび分岐案内端末501 〜508 は、ネットワーク(図
示略)を介して相互接続されている。
【0028】図2は、一実施の形態の電気的構成を示す
ブロック図である。この図には、図1にそれぞれ示した
街角端末20A、道際ステーション端末303 、道際ス
テーション端末304 、分岐案内端末505 および街角
端末20Bの電気的構成が図示されている。なお、図1
に示した道際ステーション端末301 、302 、30
5 、306 は、図2に示した道際ステーション端末30
3 の構成と同一であり、ネットワークNに接続されてい
る。また、図1に示した分岐案内端末501 〜504
506 〜508 は、図2に示した分岐案内端末505
構成と同一であり、ネットワークNに接続されている。
【0029】街角端末20Aにおいて、制御部21A
は、各部を制御するものであり、この制御部21Aの動
作の詳細については後述する。IDタグリーダ/ライタ
22Aは、携帯案内スティック60(図1参照)に付与
されたIDタグ情報をリード、または携帯案内スティッ
ク60にIDタグ情報をライトする機能を備えている。
ここでいうIDタグ情報としては、歩行者Mの氏名、性
別等の属性情報、歩行者Mを識別するためのID等が挙
げられる。
【0030】タッチパネル付ディスプレイ23Aは、タ
ッチパネルが貼着されたディスプレイであり、複数の終
点(目的地)の中から歩行者Mが所望する終点を選択す
るための表示/選択機能を備えている。スピーカ24A
は、歩行者Mに対して案内情報等を音声で報知する機能
を備えている。プリンタ25Aは、上記案内情報等を紙
出力する機能を備えている。
【0031】道際ステーション端末303 において、制
御部313 は、図3(a)に示したメッセージ情報の送
信制御を行う機能を備えている。上記メッセージ情報
は、時分割多重におけるタイムスロットにそれぞれ割り
当てられた個別メッセージ情報MS1 〜MS6 から構成
されている。これらの個別メッセージ情報MS1 〜MS
6 は、複数の歩行者のそれぞれに対して個別的に報知さ
れるメッセージの情報である。
【0032】ここで、個別メッセージ情報MS1 は、D
TMF(Dual Tone Multi Frequencies)制御符号およ
び個別メッセージ文から構成されている。DTMF制御
符号は、歩行者を識別するための符号である。個別メッ
セージ文は、終点(目的地)へ当該歩行者を案内するた
めのメッセージ文であり、「氏名」+「メッセージ本
文」から構成されている。「氏名」は、図3(b)に示
したテーブルTから特定される。このテーブルTは、D
TMF制御符号、氏名およびIDとの対応関係を定義す
るものである。「氏名」+「メッセージ本文」の一例と
しては、上述した「森さん この道は△△に通じま
す。」が挙げられる。
【0033】送信部323 は、制御部313 の制御によ
り、DARC(DAta Radio Channel)方式データ多重化
FM放送技術を用いて、図3(a)に示したメッセージ
情報を分岐器333 を介して、送信アンテナ40、4
0、・・・から送信する機能を備えている。送信アンテナ
40は、図6に示したように、歩道80に敷設された歩
道敷石81、81、・・・に沿って埋設されており、給電
線41を介して分岐器333 (図2参照)に接続されて
いる。この送信アンテナ40のアンテナ長は、FM放送
バンドに対応している。
【0034】道際ステーション端末304 は、上述した
道際ステーション端末303 と同一構成とされている。
すなわち、道際ステーション端末304 は、制御部31
4 、送信部324 および分岐器334 から構成されてい
る。分岐器334 には、送信アンテナ40、40、・・・
が接続されている。
【0035】分岐案内端末505 において、制御部51
5 は、歩行者に対して、音声、振動等を介して終点に到
着するための分岐指示を出すための制御を行う。バイブ
レータ525 は、歩行者に対して、上記分岐指示を振動
として報知する機能を備えている。IDタグリーダ/ラ
イタ535 は、上述したIDタグリーダ/ライタ22A
と同様の機能を備えている。スピーカ545 は、歩行者
に対して上記分岐指示を音声として報知する機能を備え
ている。
【0036】街角端末20Bは、上述した街角端末20
Aと同一構成とされている。すなわち、街角端末20B
は、制御部21B、IDタグリーダ/ライタ22B、タ
ッチパネル付ディスプレイ23B、スピーカ24Bおよ
びプリンタ25Bから構成されている。
【0037】図4は、図1に示した歩行者Mに携帯され
る携帯案内スティック60の外観構成を示す斜視図であ
り、図5は、図4に示した携帯案内スティック60の電
気的構成を示すブロック図である。携帯案内スティック
60は、歩行者Mにより携帯(把持)されるものであ
り、図2に示した街角端末20A、街角端末20B、道
際ステーション端末303、304、分岐案内端末505
等と通信する機能を備えている。
【0038】図4に示した携帯案内スティック60にお
いて、杖状筐体61は、テーパ形状とされており、上部
開口部には、蓋部材62が取り付けられている。杖状筐
体61の内部には、電池63、レシーバ部64、制御部
65、受信アンテナ66、IDタグ部67およびバイブ
レータ68が収容されている。また、杖状筐体61の側
壁には、ディスプレイ69が取り付けられている。
【0039】図5に示した電池63は、各部に電力を供
給するものであり、一次電池または充電可能な二次電池
である。制御部65は、各部を制御するものであり、こ
の制御部65の動作の詳細については後述する。レシー
バ部64は、受信アンテナ66を介して、送信アンテナ
40(図2参照)から送信されたメッセージ情報(図3
(a)参照)を受信する。レシーバ部64は、図3
(b)に示したテーブルTに基づいて、メッセージ情報
から個別メッセージ文の情報を抽出し、これをイヤホン
70、ディスプレイ69へ出力する。また、レシーバ部
64は、視聴覚障害者用に、個別メッセージ文の情報
を、例えば、モールス符号形式の情報としてバイブレー
タ68へ出力する。
【0040】イヤホン70は、個別メッセージ文を音声
として出力する。イヤホン70のオス端子71は、メス
端子72に挿入接続される。なお、一実施の形態では、
イヤホン70に代えてスピーカを用いてもよい。バイブ
レータ68は、個別メッセージ文をモールス符号に応じ
た振動として出力する。ディスプレイ69は、マトリク
ス配置された複数の発光ダイオードや、液晶ディスプレ
イ等であり、個別メッセージ文を文字情報として出力す
る。IDタグ部67は、上述したIDタグ情報(歩行者
の氏名、性別等の属性情報、ID等)を格納するととも
に、図2に示したIDタグリーダ/ライタ22A、ID
タグリーダ/ライタ535 およびIDタグリーダ/ライ
タ22Bとの間で通信可能とされている。
【0041】つぎに、上述した一実施の形態の動作につ
いて説明する。以下では、図1に示した街角端末20A
を起点として、携帯案内スティック60を携帯した歩行
者Mが移動経路Lに沿って終点(目的地)としての街角
端末20Bに案内される場合を一例として説明する。ま
た、以下では、理解を容易にするために、移動経路Lの
近傍に設けられた道際ステーション端末303 付近、お
よび分岐案内端末50 5 付近を歩行者Mが通過した場合
の動作を中心にして説明する。
【0042】同図において、携帯案内スティック60を
携帯した歩行者Mは、起点である街角端末20Aを操作
することにより、終点(目的地)の情報を登録する。具
体的には、歩行者Mは、図4に示した携帯案内スティッ
ク60のIDタグ部67を、図2に示したIDタグリー
ダ/ライタ22Aに近接させる。これにより、IDタグ
リーダ/ライタ22Aは、IDタグ情報をリードしこれ
を制御部21Aに渡す。
【0043】制御部21Aは、テーブルT(図3(b)
参照)を参照することにより、IDタグ情報に含まれる
IDをキーとして歩行者Mの氏名を特定する。つぎに、
制御部21Aは、タッチパネル付ディスプレイ23Aに
複数の終点(目的地)の候補を表示させる。これによ
り、歩行者Mは、複数の終点(目的地)の中から所望の
終点(目的地)をタッチパネルにより選択する。この場
合、歩行者Mは、街角端末20Bが設置されている場所
(△△)を終点(目的地)として選択したものとする。
【0044】制御部21Aは、歩行者Mにより選択され
た終点(目的地)の情報を、歩行者MのIDに対応付け
て、ネットワークNを介して各端末へ送信する。これに
より、道際ステーション端末301 〜306 からは、送
信アンテナ40、40、・・・を介して、図3(a)に示
したメッセージ情報が送信される。このメッセージ情報
において、個別メッセージ情報MS1 は、当該歩行者M
に対応しているものとする。
【0045】つぎに、制御部21Aは、氏名および終点
(目的地)の情報を用いて、「○○さんですね。△△ま
でご案内します。」というメッセージを作成し、これを
スピーカ24Aへ出力する。これにより、上記メッセー
ジが音声として歩行者Mに報知される。
【0046】そして、歩行者Mは、移動経路Lに沿って
終点へ向かって移動する。歩行者Mが分岐案内端末50
1 および502 の近傍にそれぞれ位置すると、分岐案内
端末501 および502 からは、直進すべき旨のメッセ
ージが順次報知される。そして、歩行者Mが道際ステー
ション端末303 の近傍に位置すると、図5に示した送
信アンテナ40から送信されているメッセージ情報が、
受信アンテナ66を介してレシーバ部64に受信され
る。
【0047】レシーバ部64は、図3(a)に示したテ
ーブルTに基づいて、メッセージ情報から個別メッセー
ジ文(個別メッセージ情報MS1 )の情報を抽出し、こ
れをイヤホン70、ディスプレイ69へ出力する。これ
により、イヤホン70からは、「○○さん この道は△
△に通じます。」という、歩行者Mを終点まで案内する
ためのメッセージが音声出力される。ディスプレイ69
には、上記メッセージが文字表示される。また、レシー
バ部64は、個別メッセージ文の情報を、例えば、モー
ルス符号形式の情報としてバイブレータ68へ出力す
る。これにより、バイブレータ68が振動する。
【0048】そして、上記メッセージに従って、図1に
示した移動経路Lに沿って直進した歩行者Mが、分岐案
内端末505 の近傍に位置すると、分岐案内端末505
のIDタグリーダ/ライタ535 は、図4に示した携帯
案内スティック60のIDタグ部67からIDタグ情報
をリードし、これを制御部515 に渡す。
【0049】これにより、制御部515 は、IDタグ情
報に含まれるIDをキーとして、終点へ向かうための分
岐指示として、「××です。直進してください。」とい
うメッセージをスピーカ545 から出力する。これによ
り、歩行者Mは、上記分岐指示のメッセージに従って、
歩行する。また、制御部511 は、上記メッセージをモ
ールス符号形式の情報としてバイブレータ525 へ出力
する。これにより、バイブレータ525 は、モールス符
号形式の振動を発生させる。
【0050】そして、歩行者Mが街角端末20B(終
点)の近傍に位置すると、図2に示した街角端末20B
のIDタグリーダ/ライタ22Bは、図4に示した携帯
案内スティック60のIDタグ部67からIDタグ情報
をリードし、これを制御部21Bに渡す。これにより、
制御部21Bは、IDタグ情報に含まれるIDをキーと
して、「△△につきました。お疲れ様でした。」とい
う、終点(目的地)に到着した旨のメッセージをスピー
カ24Bを介して出力する。これにより、歩行者Mは、
終点(目的地)に到着したことを認識する。また、制御
部21Bは、目的地の情報を削除する。
【0051】以上説明したように、一実施の形態によれ
ば、街角端末20Aで目的地情報を登録するという極め
て簡単な操作のみで、歩行者Mを目的地へ案内するため
の案内情報が、歩行者により携帯される携帯案内スティ
ック60へ送信され、歩行者Mの移動支援が行われるた
め、特に、高齢者、身体障害者に対して安全な歩行環境
を提供し、歩行移動の負担を軽減することができる。
【0052】また、一実施の形態によれば、歩行者Mが
最も間違えやすい分岐点(交差点12、交差点14)に
おける分岐指示情報を携帯案内スティック60へ送信す
るようにしたので、より確実に歩行者を目的地まで案内
することができる。
【0053】また、一実施の形態によれば、街角端末2
0Bで、目的地に到着した旨を歩行者に対して報知する
ようにしたので、歩行中に感じる精神的負担から高齢
者、身体障害者を早期に解放することができる。
【0054】また、一実施の形態によれば、FM放送帯
域(地上波放送帯域)の電波を用いて通信を行うように
したので、高度な通信手段(例えば、GPS)を利用す
る場合に比べて、インフラ整備に係るコストを大幅に下
げることができるため、導入障壁を低くすることができ
る。
【0055】また、一実施の形態によれば、視覚、聴
覚、触覚を介して案内情報を歩行者Mへ報知するように
したので、特に、高齢者、身体障害者に対して極めて安
全な歩行環境を提供し、歩行移動の負担をさらに軽減す
ることができる。
【0056】以上本発明に係る一実施の形態について図
面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこの一
実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれ
る。
【0057】例えば、一実施の形態においては、図4に
示した携帯案内スティック60を用いた例について説明
したが、これに限られることなく、歩行者Mに携帯可能
であってかつ上述した機能を有するものであれば、いか
なる形状の携帯端末であってもよい。
【0058】図7は、上記携帯端末の一例としての携帯
端末90の外観構成を示す斜視図である。この図に示し
た携帯端末90は、肩掛けタイプのものであり、歩行者
Mにより携帯される。この携帯端末90は、携帯案内ス
ティック60と同様にして、図2に示した街角端末20
A、街角端末20B、道際ステーション端末303、3
4、分岐案内端末505 等と通信する機能を備えてい
る。
【0059】携帯端末90において、筐体91の内部に
は、電池92、レシーバ部/制御部/受信アンテナを含
む電子回路92、IDタグ部94およびバイブレータ9
5が収容されている。また、筐体91の表面91aに
は、操作パネル96、ディスプレイ97および発光ダイ
オード98、98、・・・、98が取り付けられている。
【0060】電池92は、各部に電力を供給するもので
あり、一次電池または充電可能な二次電池である。電子
回路92の制御部は、各部を制御するものである。電子
回路92のレシーバ部は、受信アンテナを介して、送信
アンテナ40(図2参照)から送信されたメッセージ情
報(図3(a)参照)を受信する。
【0061】レシーバ部は、図3(b)に示したテーブ
ルTに基づいて、メッセージ情報から個別メッセージ文
の情報を抽出し、これをイヤホン100、ディスプレイ
97へ出力する。また、レシーバ部は、視聴覚障害者用
に、個別メッセージ文の情報を、例えば、モールス符号
形式の情報としてバイブレータ95(または発光ダイオ
ード98、98、・・・、98)へ出力する。
【0062】イヤホン100は、個別メッセージ文を音
声として出力する。イヤホン100のオス端子101
は、メス端子99に挿入接続される。なお、一実施の形
態では、イヤホン100に代えてスピーカを用いてもよ
い。バイブレータ95は、個別メッセージ文をモールス
符号に応じた振動として出力する。操作パネルは、各種
操作を行うためのものである。
【0063】ディスプレイ97は、マトリクス配置され
た複数の発光ダイオードや、液晶ディスプレイ等であ
り、個別メッセージ文を文字情報として出力する。発光
ダイオード98、98、・・・、98は、個別メッセージ
文に対応するモールス符号に応じて点滅する。
【0064】IDタグ部94は、前述したIDタグ情報
(歩行者の氏名、性別等の属性情報、ID等)を格納す
るとともに、図2に示したIDタグリーダ/ライタ22
A、IDタグリーダ/ライタ535 およびIDタグリー
ダ/ライタ22Bとの間で通信可能とされている。
【0065】また、一実施の形態においては、災害時の
一斉同報にも適用可能である。すなわち、災害時には、
道際ステーション端末301 〜306 から、最寄りの避
難場所に関するメッセージが一斉に送信される。さら
に、分岐案内端末501 〜50 8 のそれぞれのバイブレ
ータが災害発生を表すモールス符号に従って振動すると
ともに、災害発生に伴う避難誘導メッセージがスピーカ
から音声出力される。
【0066】また、一実施の形態においては、街角端末
20B〜街角端末20Aの機能により、街角端末20B
で起点の情報を登録し、帰路(移動経路Lと逆経路)を
案内するための案内情報を携帯案内スティック60(携
帯端末90)に送信し、終点(目的地)に到着した歩行
者Mに対して、帰路を案内するようにしてもよい。この
場合には、起点情報を登録し、帰路を案内するための案
内情報も送信するようにしたので、帰路に関しても、高
齢者、身体障害者に対して安全な歩行環境を提供し、歩
行移動の負担を軽減することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、目的地情報を登録するという極めて簡単な
操作のみで、歩行者を目的地へ案内するための案内情報
が、歩行者により携帯される携帯端末へ送信され、歩行
者の移動支援が行われるため、特に、高齢者、身体障害
者に対して安全な歩行環境を提供し、歩行移動の負担を
軽減することができるという効果を奏する。
【0068】また、請求項2に係る発明によれば、歩行
者が最も間違えやすい分岐点における分岐指示情報を携
帯端末へ送信するようにしたので、より確実に歩行者を
目的地まで案内することができるという効果を奏する。
【0069】また、請求項3に係る発明によれば、目的
地に到着した旨を歩行者に対して報知するようにしたの
で、歩行中に感じる精神的負担から高齢者、身体障害者
を早期に解放することができるという効果を奏する。
【0070】また、請求項4に係る発明によれば、地上
波放送帯域の電波を用いて通信を行うようにしたので、
高度な通信手段(例えば、GPS)を利用する場合に比
べて、インフラ整備に係るコストを大幅に下げることが
できるため、導入障壁を低くすることができるという効
果を奏する。
【0071】また、請求項5に係る発明によれば、視
覚、聴覚、触覚を介して案内情報を歩行者へ報知するよ
うにしたので、特に、高齢者、身体障害者に対して極め
て安全な歩行環境を提供し、歩行移動の負担をさらに軽
減することができるという効果を奏する。
【0072】また、請求項6に係る発明によれば、報知
手段で起点情報を登録し、帰路を案内するための案内情
報も送信するようにしたので、帰路に関しても、高齢
者、身体障害者に対して安全な歩行環境を提供し、歩行
移動の負担を軽減することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の概略構成を示す斜
視図である。
【図2】同一実施の形態の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】同一実施の形態で用いられるメッセージ情報お
よびテーブルTを示す図である。
【図4】同一実施の形態で用いられる携帯案内スティッ
ク60の外観構成を示す斜視図である。
【図5】図4に示した携帯案内スティック60の電気的
構成を示すブロック図である。
【図6】同一実施の形態で用いられる送信アンテナ40
の埋設状態を説明する図である。
【図7】同一実施の形態で用いられる携帯端末90の外
観構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
20A、20B 街角端末 301 〜306 道際ステーション端末 501 〜508 分岐案内端末 60 携帯案内スティック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定地域内に設置され、歩行者の目的地
    に関する目的地情報を登録する目的地登録手段と、 前記歩行者の移動経路に沿って配置され、前記目的地情
    報に基づいて、前記歩行者を前記目的地へ案内するため
    の案内情報を、前記歩行者により携帯される携帯端末へ
    送信する案内手段と、 を備えたことを特徴とする移動支援装置。
  2. 【請求項2】 前記所定地域内の分岐点に配置され、前
    記目的地情報に基づいて、前記歩行者を前記目的地へ案
    内するための分岐指示情報を前記携帯端末へ送信する分
    岐指示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    移動支援装置。
  3. 【請求項3】 前記目的地に設置され、前記携帯端末か
    ら送信される情報を受信した結果に基づいて、前記目的
    地に到着した旨を報知する報知手段を備えたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の移動支援装置。
  4. 【請求項4】 前記携帯端末は、地上波放送帯域の電波
    を用いて通信を行うことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載の移動支援装置。
  5. 【請求項5】 前記携帯端末は、少なくとも前記歩行者
    の視覚、聴覚、触覚を介して前記案内情報を前記歩行者
    へ報知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の移動支援装置。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、前記目的地から起点へ
    の帰路を案内するための起点情報を登録する機能を備
    え、前記案内手段は、前記帰路を案内するための案内情
    報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項3
    に記載の移動支援装置。
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