JP2002117416A - 建物の表示方法及びその装置 - Google Patents

建物の表示方法及びその装置

Info

Publication number
JP2002117416A
JP2002117416A JP2000306653A JP2000306653A JP2002117416A JP 2002117416 A JP2002117416 A JP 2002117416A JP 2000306653 A JP2000306653 A JP 2000306653A JP 2000306653 A JP2000306653 A JP 2000306653A JP 2002117416 A JP2002117416 A JP 2002117416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
building
coloring
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000306653A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Funaki
実 船木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2000306653A priority Critical patent/JP2002117416A/ja
Publication of JP2002117416A publication Critical patent/JP2002117416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経年変化が生じた後の建物の状態をCG画像
により表示できるようにした建物の表示方法及びその装
置を提供すること。 【解決手段】 建物の各部の色彩又は模様に対応した色
付けデータが、建築当初の建物の各領域の模様又は色彩
に対応した基本色付けデータと、経年変化が生じた後の
建物の各領域の模様又は色彩に対応した変化後色付けデ
ータとを備え、建築当初の建物を表すCG画像の表示に
際しては上記基本色付けデータを用いてCG画像データ
を生成する一方、経年変化が生じた後の建物を表すCG
画像の表示に際しては上記変化後色付けデータを用いて
CG画像データを生成するようにした建物の表示方法及
びその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物を表
す形状データに色付けをしてCG画像(いわゆる、コン
ピュータグラフィックスによる画像)により動画又は静
止画として表示するに際して、建築当初の建物の各領域
の模様又は色彩に対応して色付けされたCG画像、及び
経年変化が生じた後の建物の各領域の模様又は色彩に対
応して色付けされたCG画像の表示を行えるようにした
建物の表示方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建物の建築に際して、一
通りの設計が終了した建築予定の住宅の3次元形状デー
タを作成し、建築会社の営業所等におけるCG画像表示
室に設置したワークステーションを用いて、上記3次元
形状データに基づき上記住宅をCG画像としてスクリー
ン等の適宜の表示装置上に表示させるようにした表示方
法が提案されている(特開平9−106408号公報参
照)。その場合、建築会社の操作者等が表示された住宅
に対する視点を適宜移動させることにより、上記表示装
置上で上記住宅を動画として表示することができる。
【0003】上記の表示方法によれば、顧客は、建築予
定の住宅の内外を実際に歩き回っているのと同様の体験
(いわゆる、ウォークスルー)をCG画像上で行うこと
ができるので、建築予定の住宅の各部の設計が適切であ
るかの検討を極めて的確に行うことができ、ウォークス
ルーの結果に基づいて、適宜住宅の設計の変更等を行う
ことができる。
【0004】従って、顧客に設計図面を提示するのみで
住宅の建築を行ったような場合と比べて、CG画像によ
るウォークスルーに基づいた修正等を行った場合は、住
宅の建築後における設計不良や使用勝手の悪さ等の顧客
からのクレームが大幅に少なくなり、建築会社及び顧客
の双方にとって有益である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の住宅
においては、建築後に経年変化によって、壁や床等の表
面材に退色、変色、汚れ、破損等が生じて、見栄えの変
化が生じるものである。しかしながら、従来、CG画像
による住宅の表示は、建築当初の状態に基づいて行われ
るため、経年変化が生じた後の住宅各部の見栄え等を把
握することは困難な問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するため、経年変化が生じた後の建物の状態をCG画
像により表示できるようにした建物の表示方法及びその
装置を提供することを目的とする。
【0007】そのため、本発明の請求項1の建物の表示
方法は、各領域毎の色付けデータを伴った建物の形状デ
ータを作成して形状データ記憶手段に記憶させ、上記形
状データに対して設定した視点の移動又は静止に応じて
CG画像生成手段で上記建物を動画または静止画として
表すCG画像データを生成し、このCG画像データに基
づいて上記建物を表すCG画像を表示手段に表示させる
に際して、上記色付けデータは、建築当初の建物の各領
域の模様又は色彩に対応した基本色付けデータと、経年
変化が生じた後の建物の各領域の模様又は色彩に対応し
た変化後色付けデータとを備え、建築当初の建物を表す
CG画像の表示に際しては上記基本色付けデータを用い
てCG画像データを生成する一方、経年変化が生じた後
の建物を表すCG画像の表示に際しては上記変化後色付
けデータを用いてCG画像データを生成することを特徴
とするものである。なお、上記「模様又は色彩」は、例
えば、木製品における木目等、材料自体が有する模様又
は色彩も含むものとする。
【0008】請求項2の記録媒体は、請求項1記載の方
法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0009】請求項3の建物の表示装置は、各領域毎の
色付けデータを伴う建物の形状データを記憶する形状デ
ータ記憶手段と、この形状データ記憶手段に記憶された
形状データに対して設定された視点の移動又は停止に応
じてCG画像データを生成するCG画像データ生成手段
と、CG画像データ生成手段で生成されたCG画像デー
タに基づいて上記建物をCG画像により動画または静止
画として表示する表示手段を備えた建物の表示装置にお
いて、上記色付けデータは、建築当初の建物の各領域の
模様又は色彩に対応した基本色付けデータと、経年変化
が生じた後の建物の各領域の模様又は色彩に対応した変
化後色付けデータとを含むことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、表示
室1には、その2つのコーナ部近傍に各々回動式のドア
2が設けられ、後部(図2の下部)の壁3に、昇降可能
なブラインド4aを有する上下方向に長い窓4が形成さ
れる一方、前部(図2の上部)の壁3には、矩形状のス
クリーン5が嵌め込まれている。このスクリーン5は、
例えば、サイズが100インチ以上程度の大画面(画素
数は、例えば、1280×1024ドット程度又はそれ
以上)のものである。
【0011】表示室1の後部の壁3の天井付近には、例
えば、3本の投影管6を有するプロジェクタ7(投影
機)が設置され、プロジェクタ7からスクリーン5に向
けてCG画像が投影されるようになっている。なお、ス
クリーン5の裏側に別途投影室を設け、スクリーン5の
裏面側からCG画像を投影するようにしてもよい。
【0012】表示室1内には、スクリーン5上に投影さ
れるCG画像を鑑賞する顧客K等が使用するための複数
の椅子8及びテーブル9等が配置されるとともに、この
テーブル9上の片隅には、顧客Kが建築しようとする住
宅に関するCG画像を作成してスクリーン5に表示させ
るためのワークステーション11(コンピュータ)にお
けるCRT(Cathode Ray Tube)等からなる表示装置1
2(表示手段)と、上記ワークステーション11の入力
装置としてのキーボード13及びマウス14が設置され
ている。
【0013】また、表示室1のコーナ部付近に配置した
補助テーブル15の下方には、上記ワークステーション
11の本体部分を成す演算処理装置16が設置されると
ともに、補助テーブル15上には、スクリーン5上に表
示される画像を適宜印刷するためのカラープリンタ17
やワークステーション11内に画像を取り込むためのス
キャナ18が載置されている。
【0014】図3に示すように、演算処理装置16は、
上記キーボード13及びマウス14からの入力等に応じ
て、各領域毎の色付けデータを伴う住宅各部の3次元形
状データを作成する形状データ作成手段16aと、作成
された形状データを記憶する形状データ記憶手段16b
と、形状データ記憶手段16bに記憶された3次元形状
データに対して設定された視点の移動又は停止に応じて
CG画像データを生成するCG画像データ生成手段16
cと、住宅の表面材(壁材や床材等)等に対して予め準
備された複数の模様又は色彩の表面パターンを記憶する
表面パターン記憶手段16dとを備え、CG画像データ
生成手段16cで生成されたCG画像データに基づいて
スクリーン5及び表示装置12にCG画像が表示される
ようになっている。
【0015】上記形状データ記憶手段16bは、上記3
次元形状データを記憶する形状データ記憶領域16e
と、建築当初の住宅の各領域の模様又は色彩に対応した
色付けデータを記憶する基本色付けデータ記憶領域16
fと、変色、退色、汚れ、破損等の経年変化が生じた後
の住宅の各領域の外観に対応した色付けデータを記憶す
る変化後色付けデータ記憶領域16gとを備え、ウォー
クスルー時には、形状データ及び基本色付けデータの組
合せ又は形状データ及び変化後色付けデータの組合せの
いずれかを用いてCG画像を生成、表示できるようにな
っている。
【0016】演算処理装置16には、住宅(建物)の各
階の間取りや備品類の配置等を表す平面図等を作成する
ことにより当該住宅を表す3次元形状データを作成する
ための住宅データ作成用プログラムP1、上記3次元形
状データに基づき上記住宅の各部を動画又は静止画とし
てCG画像により描写してウォークスルーを行うための
CG画像生成用プログラムP2及び建築当初の住宅各部
の模様又は色彩に対応した基本色付けデータに基づいて
経年変化が生じた後の変化後色付けデータを自動的に生
成する変化後色付けデータ生成用プログラムP3等がC
D−ROM等の適宜の記録媒体からインストールされて
いる。なお、本発明を実施するに際して、ワークステー
ション11以外に、いわゆる、パソコンを使用して、以
下で述べる処理を実行することもできる。
【0017】以下、表示室1内でのCG画像の表示手順
につき説明する。図4に示すように、建築会社の操作者
Sは、顧客Kが表示室1を訪問する前に、顧客Kの建築
予定の住宅Hの各階の平面図等をワークステーション1
1の表示装置12に表示される平面図作成用画面G1の
画像表示領域A1内に、右側の道具類表示領域A2に表
示される道具類T(ボタン、選択欄等)を用いて作成す
る。
【0018】この平面図の作成手順は、詳細には説明し
ないが、道具類表示領域A2に表示される道具類Tを用
いて「部屋名」と「広さ」を指定するとともに、画像表
示領域A1内で当該「部屋」を配置する位置をマウス1
4等で指定するのみで間取りの設計を行えるようになっ
ている。また、各部屋に配置する「備品類」の「種類」
と配置する位置を指定するのみで備品類の配置を行え
る。
【0019】上記した設計に使用する各部屋や備品類
は、予め高さ寸法を備えた3次元形状データとして作成
されているため、図4のような平面図を住宅の各階毎に
作成するのみで、住宅及び備品類の3次元形状データが
作成される。この3次元形状データには、更に住宅の各
領域毎に色付け加工が行われ、この色付けデータが上記
3次元形状データとともに上記形状データ記憶手段16
bに記憶される。
【0020】なお、住宅に付属する家具等の各種備品類
については、予め色付けデータを含む多数の備品に関す
る3次元形状データを作成して演算処理装置16内の備
品データ記憶領域16h(図3)に記憶させておくこと
ができ、住宅の形状データの作成に際して、所望の備品
を表す3次元形状データを選択するのみで表面の色彩や
模様も決定されるが、各種備品の表面の色彩や模様のみ
を変更できるようにしてもよい。
【0021】住宅の各領域、例えば、壁材、床材等の表
面材等の色付けデータとしては、建築当初の住宅の各領
域の模様又は色彩に対応した基本色付けデータと、経年
変化による退色、変色、汚れ、破損等が生じた後の住宅
の各領域の模様又は色彩に対応した変化後色付けデータ
とが作成される。そして、基本色付けデータが上記基本
色付けデータ記憶領域16fに記憶される一方、変化後
色付けデータが上記変化後色付けデータ記憶領域16g
に記憶される。
【0022】なお、変化後色付けデータとしては、築後
5年、10年、15年、20年等、建築からの経過年数
の異なる複数の色付けデータを準備しておくことが好ま
しい。この場合、築後年数に応じた住宅の各領域の模様
又は色彩を個別に作成することは煩雑であるので、上記
変化後色付けデータ生成用プログラムP3を用いて、建
築当初の基本色付けデータに基づいて建築からの経過年
数の異なる複数の変化後色付けデータを自動的に生成す
ることが好適である。
【0023】ここで、住宅の各領域に対する色付けの一
例を説明する。住宅の形状データを作成した後、例え
ば、居間内の壁Wに貼着するクロスの種類を選択するこ
とにより、壁Wに色付けする場合、図4の色付けボタン
B1をクリックした後、色付け作業の対象である壁Wを
クリックする。
【0024】これにより、図5に示すように、当該壁W
がパース図で表示され、道具類表示領域A2の各表示欄
C1、C2に部屋名、領域名等が表示されるとともに、
ポップアップ表示A3により、壁Wに貼着すべきクロス
の模様又は色彩を示す複数のパターンが上記表面パター
ン記憶手段16dから呼び出されて表示される。なお、
上記各パターンは表示装置12上にカラー表示される
が、図面上ではカラー表示が不可能であるので、便宜上
各部の色彩を「赤」、「紫」等の文字で表している。
【0025】操作者Sが所望のパターンの模様又は色彩
をクリックすると、当該パターンが選択され、図6に示
すように、壁W上に当該パターンのクロスを貼着した状
態が表示されるとともに、当該パターンが上記基本色付
けデータ記憶領域16fに記憶される。クロスの種類を
変更する場合は、ポップアップ表示A3中の他のパター
ンのクロスを選択すればよい。
【0026】上記のように、建築当初の壁Wに貼着する
クロスを選択することにより、建築当初の壁Wの模様又
は色彩を決定すると、建築から5年、10年、15年、
20年等、各種年数が経過した後の上記壁W(クロス)
の模様又は色彩を示す変化後色付けデータが上記変化後
色付けデータ生成用プログラムP3により自動的に生成
され、上記変化後色付けデータ記憶領域16gに記憶さ
れる。
【0027】この変化後色付けデータ生成用プログラム
P3は、建築当初の住宅の各領域の材質や付された模様
又は色彩に基づいて、材料の汚れ及び破損傾向や表面に
付された模様又は色彩の退色及び変色傾向を予想し、建
築から所定年数経過後の各領域の外観を示す画像を作成
する機能を有する。
【0028】なお、例えば、図5に示される壁W上のク
ロスの全てのパターンについて予め変化後色付けデータ
を作成して変化後色付けデータ記憶領域16gに記憶さ
せておいてもよく、その場合は、住宅の形状データの作
成時に一々変化後色付けデータを作成する手間が省け
る。以上では、一例として、居間における壁Wの色付け
につき説明したが、それ以外の住宅の各領域についても
同様の手順で色付け作業を行える。
【0029】以下、顧客Kが表示室1を訪問した際に行
うウォークスルーの手順を説明する。まず、ウォークス
ルーのためにスクリーン5上に顧客Kの建築予定の住宅
の内外をCG画像で動画又は静止画として表示する原理
について簡単に説明する。
【0030】住宅を表す3次元形状データを単純化し
て、例えば、図7にDで示すような形状に対応したもの
であるとし、視点をV、注視点をUとすると、視線方向
Eは視点Vから注視点Uに向かう方向となる。視点Vか
ら視線方向Eを見た場合の画像をCG画像として生成す
る際には、視線方向Eを左右方向及び上下方向の中心線
として所定の視野角度に対応した四角錐Fが設定され、
上記3次元形状データD中の四角錐Fに含まれる領域を
投影面G(四角錐Fの断面)に投影した2次元画像が切
り出されて、この投影面F内の画像(図7中H部参照)
が図1中のスクリーン5等にウォークスルー用のCG画
像Qとして表示される。
【0031】このような視点V及び視線方向Eに基づい
てCG画像Qを生成するための演算は、前記CG画像生
成用プログラムP2により実行される。なお、例えば、
視点Vを前進させると、上記3次元形状データD中の四
角錐Fに含まれる領域が縮小するため、CG画像Qでは
上記住宅により接近した状態が描写される。このよう
に、視点Vの前進又は後退或いは視線方向Eの転換に応
じて、住宅の内外がCG画像により動画又は静止画とし
て表示される。
【0032】以下、具体的なウォークスルーの手順を説
明する。図4等の道具類表示領域A2でウォークスルー
ボタンB2をクリックすると、図8のウォークスルー用
画面G2が表示され、ポップアップ表示A4内に作成済
の平面図が縮小表示される。ここで、操作者SがCG画
像生成の基準となる視点V及び注視点Uを設定すること
により、視点Vから注視点Uを見た場合の仮想的な画像
がCG画像によりウォークスルーの初期画面(パース
図)として画像表示領域A1に表示される。図8には、
視点V及び注視点Uを居間内に設定した場合のウォーク
スルー画面が例示されている。
【0033】ウォークスルーに際して、操作者Sが道具
類表示領域A2における「左回転」、「右回転」、「上
回転」、「下回転」、「前進」、「後退」等の各ボタン
B3乃至B8を適宜クリックすること等により、上記し
た視点Vの移動や視線方向Dの転換を行わせると、これ
に応じて、画像表示領域A1及びスクリーン5上に視点
Vや視線方向Eの変化に応じて、住宅の室内等をCG画
像Qにより動画又は静止画として表示される。
【0034】すなわち、「前進」または「後退」ボタン
B7、B8をクリックすると視点Vが前進または後退す
ることにより、図示しないが、画像表示領域A1及びス
クリーン5内でCG画像Qが拡大又は縮小されることに
なる。図9には、図8の状態から視点Vを前進させた状
態が表示されている。また、「左回転」又は「右回転」
ボタンB3、B4等をクリックすると、視線方向Eが左
方向又は右方向等へ変化し、それに応じて、画像表示領
域A1及びスクリーン5に表示されるCG画像が変化す
る。
【0035】なお、上記CG画像の表示に際して、通常
は、建築当初の住宅各部の状態を表すCG画像を表示さ
れる。その場合、形状データ記憶手段16bに記憶され
た上記3次元形状データが上記基本色付けデータととも
にCG画像データ生成手段16cに送られてCG画像デ
ータが生成され、このCG画像データに基づいてCG画
像の表示が行われる。
【0036】すなわち、CG画像用の色付けデータとし
て、上記基本色付けデータと変化後色付けデータのいず
れかを選択するために、道具類表示領域A2には建築当
初ボタンB10と変化後ボックスB11が設けられてい
るが、何らの手動選択も行わない場合は、基本色付けデ
ータが自動選択される。「変化後」ボックスB11内に
は、「築後5年」、「築後10年」、「築後15年」及
び「築後20年」等、建築からの経過年数の異なる複数
の選択肢を有する。
【0037】例えば、変化後ボックスB11内から「築
後15年」をクリックして選択した場合、図10に示す
ように、上記変化後色付けデータ記憶領域16fに記憶
されている建築から15年後の住宅各部の状態に対応す
る変化後色付けデータに基づいて、例えば、壁材や床材
に若干の変色、退色、汚れ等の生じた築後15年の住宅
各部の状態に対応したCG画像が表示装置12及びスク
リーン5に表示される。
【0038】なお、図10では、便宜上、変色、退色、
汚れ等を斑点で表している。建築から5年後、10年後
等の状況を表示したい場合、変化後ボックスB11内の
「築後5年」及び「築後10年」等の選択肢をクリック
した上でウォークスルーを行えばよい。
【0039】上記のように、本実施の形態では、建築当
初の状態を示すCG画像を表示できるのみでなく、建築
後5年、10年等、経年変化が生じた状態を示すCG画
像を表示できるようにしたので、経年変化が生じた状況
をも考慮して表面材の種類(材質、色彩、模様等)を選
択することができる。例えば、いかなる色彩や模様の表
面材等を選択すれば、経年変化による変色や退色等が生
じにくいか等を考慮した上で秘め材等の選択を行えるよ
うになる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の建物の表示方法は、CG画像生成用の形状データに付
随する色付けデータが、建築当初の建物の各領域の模様
又は色彩に対応した基本色付けデータと、経年変化が生
じた後の建物の各領域の模様又は色彩に対応した変化後
色付けデータとを備え、建築当初の建物を表すCG画像
の表示に際しては上記基本色付けデータを用いてCG画
像データを生成する一方、経年変化が生じた後の建物を
表すCG画像の表示に際しては上記変化後色付けデータ
を用いてCG画像データを生成するようにしたので、C
G画像により建物の内外を表示してウォークスルーを行
うに際して、建築当初の状態及び経年変化が生じた状態
の双方を表示できるようになる。これにより、例えば、
壁材や床材等の表面材の選択等に際して、経年変化が生
じた後の見栄え等も考慮した上で適切な選択を行えるよ
うになる。
【0041】請求項2の記録媒体は、請求項1記載の方
法を実行するためのプログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体であるから、係る記録媒体から上記
プログラムをコンピュータにインストールすることによ
り、上記した有用な表示方法を実現することができる。
【0042】請求項3の建物の表示装置は、CG画像デ
ータ生成に用いられる形状データに付随する色付けデー
タが、建築当初の建物の各領域の模様又は色彩に対応し
た基本色付けデータと、経年変化が生じた後の建物の各
領域の模様又は色彩に対応した変化後色付けデータとを
含むものであるから、CG画像により建物の内外を表示
してウォークスルーを行うに際して、建築当初の状態及
び経年変化が生じた状態の双方を表示できるようにな
る。これにより、例えば、壁材や床材等の表面材の選択
等に際して、経年変化が生じた後の見栄えも考慮した上
で適切な選択を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で使用する表示室を示す概
略斜視図。
【図2】上記表示室を示す概略平面図。
【図3】上記表示室に配置されるワークステーション中
の演算処理装置の内部構成を示す説明図。
【図4】上記ワークステーションで住宅の形状データを
作成する様子を示す説明図。
【図5】上記ワークステーションで住宅の壁に貼着する
クロスの模様や色彩の異なる複数のパターンを表示した
状態を示す説明図。
【図6】図5中の所望のクロスを選択し、壁に貼着した
状態をワークステーションで表示した様子を示す説明
図。
【図7】上記ワークステーションで住宅の形状データに
対して視点を設定し、CG画像を生成する原理を示す説
明図。
【図8】上記ワークステーションで視点を静止又は移動
させながら住宅の内部をCG画像により静止画又は動画
として表示する様子を示す説明図。
【図9】図8の状態から視点を僅かに前進させた場合の
CG画像を示す説明図。
【図10】建築から所定年数経過後の住宅の内部をCG
画像で表示する様子を示す説明図。
【符号の説明】
5 スクリーン(表示手段) 11 ワークステーション(コンピュータ) 12 表示装置(表示手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各領域毎の色付けデータを伴った建物の
    形状データを作成して形状データ記憶手段に記憶させ、
    上記形状データに対して設定した視点の移動又は静止に
    応じてCG画像生成手段で上記建物を動画または静止画
    として表すCG画像データを生成し、このCG画像デー
    タに基づいて上記建物を表すCG画像を表示手段に表示
    させるに際して、 上記色付けデータは、建築当初の建物の各領域の模様又
    は色彩に対応した基本色付けデータと、経年変化が生じ
    た後の建物の各領域の模様又は色彩に対応した変化後色
    付けデータとを備え、建築当初の建物を表すCG画像の
    表示に際しては上記基本色付けデータを用いてCG画像
    データを生成する一方、経年変化が生じた後の建物を表
    すCG画像の表示に際しては上記変化後色付けデータを
    用いてCG画像データを生成することを特徴とする建物
    の表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法をコンピュータに実
    行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
    可能な記録媒体。
  3. 【請求項3】 各領域毎の色付けデータを伴う建物の形
    状データを記憶する形状データ記憶手段と、この形状デ
    ータ記憶手段に記憶された形状データに対して設定され
    た視点の移動又は停止に応じてCG画像データを生成す
    るCG画像データ生成手段と、CG画像データ生成手段
    で生成されたCG画像データに基づいて上記建物をCG
    画像により動画または静止画として表示する表示手段を
    備えた建物の表示装置において、 上記色付けデータは、建築当初の建物の各領域の模様又
    は色彩に対応した基本色付けデータと、経年変化が生じ
    た後の建物の各領域の模様又は色彩に対応した変化後色
    付けデータとを含むことを特徴とする建物の表示装置。
JP2000306653A 2000-10-05 2000-10-05 建物の表示方法及びその装置 Pending JP2002117416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306653A JP2002117416A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 建物の表示方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306653A JP2002117416A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 建物の表示方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002117416A true JP2002117416A (ja) 2002-04-19

Family

ID=18787305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000306653A Pending JP2002117416A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 建物の表示方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002117416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019364A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Sony Computer Entertainment Inc 画像表示装置および画像表示方法
KR20230096994A (ko) 2020-10-26 2023-06-30 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 표시방법, 제어장치, 표시장치, 및 프로그램

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019364A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Sony Computer Entertainment Inc 画像表示装置および画像表示方法
US8819590B2 (en) 2010-07-07 2014-08-26 Sony Corporation Image display apparatus and image display method
KR20230096994A (ko) 2020-10-26 2023-06-30 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 표시방법, 제어장치, 표시장치, 및 프로그램

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1947155B (zh) 图像描绘装置及其方法
JP2018013562A (ja) 仮想現実システムに於ける外部制御手段
US6714198B2 (en) Program and apparatus for displaying graphical objects
JPH09138816A (ja) Cg画像による室内装飾具の選択調整方法
JPH0922340A (ja) 情報処理装置の表示方法および情報処理装置
JP2002117416A (ja) 建物の表示方法及びその装置
JP2001060213A (ja) コンピュータによる建築物の温度分布評価方法
JP2001325308A (ja) 建築物の換気評価方法
JP5025992B2 (ja) 設計装置および設計方法ならびにそのプログラムと記録媒体
JP3986872B2 (ja) 屋内空間設計支援装置および方法
JP2001060214A (ja) コンピュータによる建築物の振動評価方法
JP3786154B2 (ja) Cg画像による建築物の表示方法
JP3847036B2 (ja) 収納計画方法
JP2019133593A (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2001115658A (ja) コンピュータを用いた建築物の動線計画方法
JP3866469B2 (ja) Cg画像による建築物の改築プランの表示方法及び表示装置、並びに記録媒体
JP2001060211A (ja) コンピュータによる建築物の防音評価方法
JP2002342394A (ja) 縦断面透視図自動表示システムおよびその方法
JP2002063603A (ja) 建築物における開閉部のロック有無表示方法及びその装置
JP2001325606A (ja) Cg画像における住宅の照明方法及び記録媒体
JP7290697B2 (ja) ゲームプログラム、ゲームシステム、ゲーム装置、およびゲーム処理方法
JP3866810B2 (ja) 図形処理装置
JPH09147141A (ja) 遊戯機を用いた建築物の表示方法
JP6406487B1 (ja) シミュレーション装置
JP4278014B2 (ja) 画像作成方法及び画像作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061102