JP2002117139A - 検査情報の管理方法 - Google Patents

検査情報の管理方法

Info

Publication number
JP2002117139A
JP2002117139A JP2000306448A JP2000306448A JP2002117139A JP 2002117139 A JP2002117139 A JP 2002117139A JP 2000306448 A JP2000306448 A JP 2000306448A JP 2000306448 A JP2000306448 A JP 2000306448A JP 2002117139 A JP2002117139 A JP 2002117139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
analyst
analysis
customer
management center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000306448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4698808B2 (ja
Inventor
Ryoichi Imanaka
良一 今中
Nobuaki Ito
伸昭 伊藤
Kotaro Minato
小太郎 湊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000306448A priority Critical patent/JP4698808B2/ja
Publication of JP2002117139A publication Critical patent/JP2002117139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4698808B2 publication Critical patent/JP4698808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、検査情報の解析を希望する顧客と
検査情報の解析者との仲介サービスを行う検査情報の管
理方法を提供する。 【解決手段】本発明の検査情報の管理方法は、専門分野
の情報を含む解析者のリストの要求情報を入力する第1
の入力ステップと、前記専門分野に属する解析者のリス
トを出力する第1の出力ステップと、前記リストから少
なくとも1人の解析者を選択する選択指令を入力する第
2の入力ステップと、検査情報を入力する第3の入力ス
テップと、前記検査情報を、前記選択された解析者に出
力する第2の出力ステップと、前記選択された解析者か
ら前記検査情報の解析情報を入力する第4の入力ステッ
プと、前記解析情報を出力する第3の出力ステップとを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査情報の管理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】病院、医院等は、結核患者の胸部レント
ゲン写真、火傷患者の患部写真、脳腫瘍患者のX線断層
撮影画像(CT画像)、心電図、数値データ(血圧デー
タ、血糖値データ等)等の種々の検査情報を日々の医療
活動において生成する。病院等は、生成されたレントゲ
ン写真等を解析し、解析結果に基づいて患者の治療法を
決定する。しかし、例えば胸部レントゲン写真の解析に
は極めて高度の解析能力を必要とする。全ての医師があ
らゆる検査情報の解析能力に優れることは困難である。
又、全ての病院が全ての検査情報の解析エキスパートを
保有しているとは限らない。病院等が検査情報の解析能
力に優れた医師を有していない場合、当該病院は、当該
検査情報の解析能力に優れている外部の知り合いの医師
に、当該検査情報の検査を依頼していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、個々の病院の
医師の知己の範囲は限られている故、必ずしも検査情報
の解析能力に優れた医師を見つけることが出来るとは限
らない。本発明は、検査情報の解析を希望する顧客と、
検査情報の解析者との仲介サービスを行う検査情報の管
理方法を提供することを目的とする。又、本発明は、顧
客が知己でない解析者に検査情報の解析を依頼した結果
患者のプライバシーが顧客の知らない人(解析者)に漏
れることを防止し、且つ顧客及び解析情報等の秘密が第
三者に流れることを防止する検査情報の管理方法を提供
することを目的とする。又、本発明は、解析情報が顧客
が依頼した解析者により生成されたものであることを顧
客に保証する検査情報の管理方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、専門分野の情報を含む解析者のリストの要求
情報を入力する第1の入力ステップと、前記専門分野に
属する解析者のリストを出力する第1の出力ステップ
と、前記リストから少なくとも1人の解析者を選択する
選択指令を入力する第2の入力ステップと、検査情報を
入力する第3の入力ステップと、前記検査情報を、前記
選択された解析者に出力する第2の出力ステップと、前
記選択された解析者から前記検査情報の解析情報を入力
する第4の入力ステップと、前記解析情報を出力する第
3の出力ステップと、を有することを特徴とする検査情
報の管理方法である。
【0005】本発明の検査情報の管理方法においては、
顧客(第1の入力ステップ、第2の入力ステップ及び第
3の入力ステップの送付元、並びに第1の出力ステップ
及び第3の出力ステップの送付先)が管理センタに解析
者のリストを要求すると(第1の入力ステップ)、管理
センタは関連する専門分野に属する解析者を選択したリ
ストを生成し、顧客に提示する(第1の出力ステッ
プ)。顧客は、提示された複数の解析者を含む解析者リ
ストの中から解析者を選択し、解析者の選択指令を管理
センタに送付する(第2の入力ステップ)。管理センタ
は、顧客から送付された検査情報(例えば患者の胸部レ
ントゲン写真である。第3の入力ステップ)を選択され
た解析者に送付する(第2の出力ステップ)。選択され
た解析者は送付された検査情報を解析し、解析結果であ
る解析情報を生成し、解析情報を管理センタに送付する
(第4の入力ステップ)。管理センタは、送付された解
析情報を顧客に送付する(第3の出力ステップ)。な
お、「管理センタ」とは、検査情報の管理方法を実施す
る任意の主体を意味する。管理センタの名称、組織形態
(例えば株式会社、有限会社、又は個人)等を問わな
い。
【0006】本発明は、検査情報の解析を希望する顧客
と、検査情報の解析を行う解析者との仲介サービスを行
う検査情報の管理方法を実現出来るという作用を有す
る。一般には、各顧客は管理センタと仲介サービスを受
けるための契約を交わし、管理センタは各解析者と登録
契約を交わす。顧客は、個々の解析者と交渉をすること
なく、管理センタに解析者を指定して解析の注文を行
い、管理センタから解析情報(解析結果)を受け取るこ
とが出来る。解析者は、自ら営業活動をすることなく管
理センタから解析業務の注文を受け、管理センタに解析
情報を送付することにより対価を得ることが出来る。本
発明は、顧客及び解析者の双方に利益を与える検査情報
の管理方法を実現出来るという作用を有する。
【0007】検査情報の解析は極めて専門性の高い業務
である故に、管理センタは、全解析者の中から検査情報
が関連する専門分野に属する解析者を抽出し、当該専門
分野に属する解析者のリストを提示する。従って、顧客
がリストに掲載された見知らぬ解析者の中から任意の解
析者を選択しても、その解析者は当該検査情報の専門家
である。
【0008】従来、各病院は、患者のプライバシーに関
わる患者の検査情報の解析を、病院が信頼している解析
者にしか依頼しなかった。病院が知らない解析者に検査
情報の解析を依頼することは、従来は、患者の秘密保持
が保証されない故に考えられなかった。本発明は、信頼
される管理センタが仲介することにより、患者のプライ
バシー保護の保証をした上で、顧客(各病院等)が見知
らぬ解析者に検査情報の解析を依頼することを可能にす
る検査情報の管理方法を実現出来るという作用を有す
る。本発明によれば、患者自身が顧客である場合、患者
は解析者と顔を合わすことなく(解析者に患者を知られ
ることなく)、プライバシーを保持した状態で、患者が
自己の検査情報の解析を解析者に依頼することが出来
る。
【0009】各請求項に記載の全てのステップを具備す
る検査情報の管理方法は、各ステップの発生順序がその
請求項の記載の順序と同じであるか否かを問わずに、本
発明の技術的範囲に属する。例えば請求項1に記載の発
明において、顧客が最初に解析者リストを要求し、解析
者リストに基づいて解析者を選択するとともに、解析者
リストを見てから解析を依頼することを決定して検査情
報を送付する場合には、第1の入力ステップの後に第3
の入力ステップが実行される。この場合でも、第2の入
力ステップと第3の入力ステップとは、どちらが先に実
行されても良い。
【0010】検査情報の管理センタが検査情報の保管サ
ービスも併せて行っており、且つ顧客が既に管理センタ
に保管してある検査情報の解析を管理センタに依頼する
場合は、第3の入力ステップは第1の入力ステップの前
に実行される。例えば、顧客が管理センタに解析者のリ
ストを要求すると同時に、電子ファイルである検査情報
(例えば検査情報はビットマップ画像等の電子ファイル
である。)を管理センタにインターネット等の通信回線
を通じて伝送する場合は、第1の入力ステップと第3の
入力ステップとは同時に実行される。
【0011】「専門分野」の分類方法は任意である。例
えば、レントゲン写真、X線断層撮影画像等のような検
査情報の種類に基づく分類方法でも良く、胸部、腹部、
脳、しん・血管等の検査情報の検査対象に基づく分類方
法でも良く、これらを組み合わせた分類方法でも良い。
「解析者」とは、検査情報の解析を実施する者を意味
し、通常当該検査情報の解析を専門分野に含む医師であ
る。「解析者リスト」とは、検査情報の解析者の一覧表
である。複数の解析者を1個の画面に同時に表示するリ
ストのみならず、1個の画面に1人の解析者を表示し、
閲覧者がパーソナルコンピュータのボタンをクリックす
る度に新たな1人の解析者を1個の画面に表示するリス
トも含む。管理センタが出力する解析者リストは、画像
情報(視覚的表示の一覧表であって、例えばリストのビ
ットマップ映像信号)でも良く、データベース等のデー
タ(それ自体は視覚的表示でなく、例えば顧客が有する
パーソナルコンピュータがその視覚的表示を生成す
る。)でも良い。
【0012】解析者リストは、例えば解析者の氏名、解
析情報を作成するサービスの単価等の他、好ましくは正
診率(過去に作成した解析情報の中の正しい解析情報の
割合を意味する。)、感度、特異度、偽陽性率、偽陰性
率、陽性適中率、陰性適中率、等の任意の情報を含む。
【0013】感度、特異度等の意味を下記の例を用いて
説明する。例えば、解析した患者の検査情報の総数が7
00人(a+b+c+d=700)であって、そのうち
解析結果が陽性(病気であるとの判断)が112人、陰
性(病気でないとの判断)が588人であったとする。
しかし、陽性の患者に対して精密検査をした結果、実際
には112人中28人が真に病気であった(真陽性の数
がa=28)。従って、84人(=112−28)は、
解析結果は陽性であるが、真には病気でなかった(偽陽
性の数がb=84)。又、陰性の患者を追跡調査した結
果、一年以内に6人が発病した。即ち、解析結果は陰性
であるが、真には病気であった(偽陰性の数がc=
6)。残る582人は、解析結果が陰性であり、且つ真
に病気でない(真陰性d=582)。
【0014】上記の例において、感度、特異度等とは、
下記の割合を意味する。感度(感受度、敏感度、有病正
診率)とはa/(a+c)=28/(28+6)=8
2.4%を意味する(真に病気であった患者の中の、陽
性と解析された患者の割合)。特異度(特異性、無病正
診率)とはd/(b+d)=582/(84+582)
=87.4%を意味する(真に病気でなかった患者の中
の、陰性と解析された患者の割合)。
【0015】偽陽性率(無病誤診率、見過ぎ率)とはb
/(b+d)=84/(84+582)=12.6%を
意味する(真に病気でなかった患者の中の、陽性と解析
された患者の割合)。偽陰性率(有病誤診率、見逃し
率)とはc/(a+c)=6/(28+6)=17.6
%を意味する(真に病気であった患者の中の、陰性と解
析された患者の割合)。
【0016】陽性適中率(有徴正診率、陽性反応予測
値、陽性反応適中度)とはa/(a+b)=28/(2
8+84)=25.0%を意味する(陽性と解析された
患者の中の真に病気であった患者の割合)。陰性適中率
(無徴正診率、陰性反応予測値、陰性反応適中度)とは
d/(c+d)=582/(6+582)=99.0%
を意味する(陰性と解析された患者の中の真に病気でな
かった患者の割合)。
【0017】本発明の検査情報の管理方法においては、
関連する専門分野のみに基づいて選択された解析者のリ
ストを表示する他、好ましくは関連する専門分野と他の
要素との組み合わせに基づいて選択された解析者のリス
トを表示することも出来る。例えば緊急に解析情報を得
る必要がある場合に、関連する専門分野に属し且つ解析
リストを表示した時刻において稼動中である解析者(直
ぐに解析を開始出来る状態に有る解析者)のリストを表
示する。
【0018】好ましくは、解析者リストを閲覧者が選択
した任意の要素に基づいてソートする(並べ替えをす
る)ことが出来る。例えば過去に同一の患者の検査情報
を解析した経歴を有する解析者を優先して表示する。閲
覧者は、解析者のリストから1人の解析者を選択しても
良く、複数の解析者を選択しても良い。
【0019】「検査情報」とは、患者を検査した結果の
情報を意味する。検査情報の種類は任意である。検査情
報は、レントゲン写真、X線断層撮影画像等の画像情
報、音声データ、及び血液の分析データ等の数値デー
タ、カルテ(患者を検査した結果を含むもの)等を含
む。又、検査情報は、有体物(例えば現像されたフィル
ム等の物)と無体物(例えばコンピュータのディスプレ
イに表示可能なビットマップ映像信号等の情報)とを含
む。「患者」は、典型的には人間であるが、人間の他、
犬、猫等の動物及び植物を含む。被検査者の総称である
(健康な者も含む。)。「解析情報」とは、前記検査情
報を解析した結果の情報を意味する。解析情報の種類は
問わない。解析情報は、例えば解析報告書等の文書等の
有体物と、ワードプロセッサソフトウエアを使って生成
した文書ファイル等の無体物とを含む。
【0020】「顧客」とは、検査情報の解析の依頼者を
意味する。従って、一般には検査情報の送付元が顧客で
ある。顧客は病院、医院等の他、患者を含む。例えば患
者が病院から当該患者の検査情報(例えば胸部レントゲ
ン写真)をもらい、患者自身が管理センタに当該検査情
報を送付して解析を依頼することが考えられるからであ
る。顧客と管理センタとの間のコミュニケーション及び
管理センタと解析者との間のコミュニケーションの方法
は任意である。郵送によるコミュニケーション、電話回
線等の通信回線を通じて行われるコミュニケーション含
まれる。
【0021】好ましくは、これらのコミュニケーション
は通信回線を介して行われる。例えばインターネットを
通じてコミュニケーションが実行される。検査情報及び
解析情報等の何れかが情報であれば、当該情報は、電話
回線等の通信回線を通じて、極めて短い時間に伝送をす
ることが出来る。検査情報がレントゲン写真等の場合
も、当該レントゲン写真等をビットマップ画像情報に変
換することにより、当該情報を電話回線等の通信回線を
通じて伝送することが出来る。患者の生命を助けるため
に一刻を争う場合もある故、即時に情報を伝送できる効
果は極めて大きい。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、検査情
報を入力する第1の入力ステップと、前記検査情報の専
門分野に属する解析者のリストを出力する第1の出力ス
テップと、前記リストから少なくとも1人の解析者を選
択する選択指令を入力する第2の入力ステップと、前記
検査情報を、前記選択された解析者に出力する第2の出
力ステップと、前記選択された解析者から前記検査情報
の解析情報を入力する第3の入力ステップと、前記解析
情報を出力する第3の出力ステップと、を有することを
特徴とする検査情報の管理方法である。
【0023】請求項1の発明の検査情報の管理方法にお
いては、顧客が管理センタに解析者のリストを要求する
こと(第1の入力ステップ)と、顧客が管理センタに検
査情報を送付すること(第3の入力ステップ)とは別個
のステップである。請求項2の発明の検査情報の管理方
法においては、顧客(第1の入力ステップ及び第2の入
力ステップの送付元、並びに第1の出力ステップ及び第
3の出力ステップの送付先)が管理センタに検査情報を
送付すること(第1の入力ステップ)が、顧客が管理セ
ンタに解析者のリストを要求することを兼ねる。請求項
2の発明の検査情報の管理方法は、検査情報を入力する
と、解析者のリストを顧客に送付する。他のステップに
ついては、請求項2の発明は請求項1の発明と同じであ
る。請求項2の発明は、請求項1の発明と同一の作用を
有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、前記第
1の出力ステップにおいて、時刻を入力し、前記時刻を
稼動時間に含む解析者のリストを出力し、又は前記時刻
を稼動時間に含む解析者を優先的に表示する解析者のリ
ストを出力する、ことを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の検査情報の管理方法である。
【0025】管理センタが顧客から解析者のリストの要
求情報を入力すると(請求項1)、又は管理センタが顧
客から検査情報を入力すると(請求項2)、管理センタ
は時刻を入力し(典型的には管理センタは、内蔵する時
計から時刻情報を入力する。)、その時刻に稼動中の解
析者を表示し、又は優先的に表示する。医療において
は、検査情報の解析を緊急に実行する必要が発生する場
合がある。本発明の検査情報の管理方法は、かかる場合
に、直ぐに解析を実行できる解析者のリスト、又は直ぐ
に解析を実行できる解析者を優先的に表示したリストを
表示する。本発明の検査情報の管理方法は、緊急に解析
情報の入手を希望する顧客に、緊急の解析情報の作成が
可能である解析者を表示し又は優先的に表示する。これ
により、本発明は、顧客に迅速に解析情報を提供する検
査情報の管理方法を実現出来るという作用を有する。緊
急対応に対して、解析者が特別の料金を加算した金額を
顧客に請求することも出来る。
【0026】例えば、顧客が夜の11時に解析者のリス
トを要求した場合には、夜の11時に勤務中である解析
者のリストを優先的に表示するリストが提示される。例
えば、管理センタが日本時間を表示する時計を内蔵して
いる場合には、ニューヨーク市に住む解析者が稼動中で
あるか否かは時差を考慮して判断する。夏時間であるか
否かも判断することが好ましい。例えば、ニューヨーク
に住む解析者の勤務時間が、ニューヨーク時刻で9時〜
12時及び13時〜17時であれば、上記の夜の11時
(日本時間)にニューヨークでは朝の10時(米国東部
時間)であるから(夏時間)、ニューヨーク市に住む当
該解析者は夜の11時(日本時間)に稼動中の解析者に
含まれる。
【0027】本発明は、特に検査情報及び解析情報が電
気信号等の情報である場合に、特に効果がある。例え
ば、上記入力ステップ及び出力ステップを全てインター
ネットを通じて実行することにより、顧客は迅速に解析
情報を入手できる。「前記時刻を稼動時間に含む」と
は、その時刻に解析者が勤務中であることを意味する。
無人で稼動するコンピュータ等により検査情報の解析依
頼を受け付けるが、その時刻には解析者が仕事をしてい
ない(例えば病院から帰宅している。)場合は、その時
刻は稼働時間に含まれない。解析者の勤務時間は、あら
かじめコンピュータのデータベースの中に登録されてい
る。
【0028】「前記時刻を稼動時間に含む解析者のリス
トを出力」とは、前記時刻に稼動中の解析者のみを含む
リストを出力することを意味する。「前記時刻を稼動時
間に含む解析者を優先的に表示する解析者のリストを出
力」とは、前記時刻に稼動中の解析者と稼動中でない解
析者とを含むリストを出力することを意味する。例え
ば、複数の解析者名を1枚の画面上に表示するリストで
あれば、前記時刻に稼動中の解析者を上部に表示し、稼
動中でない解析者をそれより下に表示する。例えば、顧
客がパーソナルコンピュータのキーをクリックする度に
解析者を1人ずつ表示するリストであれば、先に稼動中
の解析者を表示し、稼動中でない解析者を後に表示す
る。
【0029】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1の第4の入力ステップ又は請求項2の第3の入力ステ
ップにおいて、前記選択された解析者から前記検査情報
の解析情報及び前記検査情報を入力し、且つ、前記選択
された解析者から入力した前記検査情報の解析情報及び
前記検査情報を格納する格納ステップを更に有する、こ
とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求
項に記載の検査情報の管理方法である。
【0030】本発明の請求項5に記載の発明は、前記第
2の出力ステップにおいて、データ圧縮した前記検査情
報を前記選択された解析者に出力し、請求項1の第4の
入力ステップ又は請求項2の第3の入力ステップにおい
て、前記選択された解析者から前記検査情報の解析情
報、及び前記第2の出力ステップにおいて出力した前記
検査情報と同一のデータ圧縮した前記検査情報を入力す
る、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
の請求項に記載の検査情報の管理方法である。
【0031】本発明によれば、管理センタは、解析者か
ら解析情報と解析者に送付した検査情報とを受け取る。
検査情報の取り違えは患者の生命をも危険に陥れる故
に、解析者が、間違いなく送付した検査情報を解析して
解析情報を生成したこと(誤って別の検査情報を解析し
て解析情報を生成したのではない。)の確証を、顧客又
は管理センタは希望する。
【0032】管理センタは、解析者から受け取った検査
情報が解析者に送付した検査情報と同一であることを確
かめることにより、解析者が、間違いなく送付した検査
情報を解析して解析情報を生成したことの確証を得る。
管理センタは、解析者から受け取った解析情報と検査情
報とを蓄積する(格納する)ことにより、顧客から要求
があればいつでも、解析者から受け取った検査情報が解
析者に送付した検査情報と同一であることを証明するこ
とが出来る。
【0033】特に、解析情報及び検査情報がいずれも電
子ファイルであれば、解析情報及び検査情報を、日時の
データを対応付けて記憶装置(例えば光ディスク、ハー
ドディスク等)に蓄積することにより、特定の検査情報
が、確かに解析者が解析情報と一緒に管理センタに送付
した検査情報であることの証明が容易であり、解析者が
管理センタに解析情報と一緒に送付した検査情報が、顧
客が管理センタに送付した検査情報(又は管理センタが
解析者に送付した検査情報)と同一であることの証明が
容易である。
【0034】検査情報が画像データ等のデータ量の多い
情報であれば、顧客が管理センタにデータ圧縮をした検
査情報を送付し、又は管理センタが解析者にデータ圧縮
した検査情報を送付することが出来る。解析者が、解析
情報と一緒に、データ圧縮した検査情報をそのまま管理
センタに送付することにより、上記の様に、管理センタ
は、解析者が解析した対象の検査情報が確かに解析者に
送付した検査情報であることを容易に確かめることが出
来る。
【0035】解析者が、データ圧縮を元に戻した検査情
報を管理センタに送付すると、管理センタが、管理セン
タが解析者に送付したデータ圧縮された検査情報と当該
送付された検査情報(データ圧縮を元に戻した検査情
報)が同一であることの確認が困難である場合がある。
又、解析者が解析情報と一緒に管理センタに送付したデ
ータ圧縮した検査情報をそのまま格納すると、顧客が管
理センタに送付したデータ圧縮された検査情報と解析者
が解析した検査情報とが同一であることを顧客に証明し
やすい。
【0036】「データ圧縮」とは、元の情報に含まれる
実質的な情報量を減らすことなく(従って、実質的に元
の情報に戻すことが出来る。)、元の情報のデータ量
(ビット数)を減らすことを意味する。その方法は任意
である。例えば画像情報のデータ圧縮方法であるJPE
G、GIF、MPEG2等、音声情報のデータ圧縮方法
であるMPEG、AC−3等、通常のデータのデータ圧
縮方法であるZIP、LHA等である。
【0037】本発明の請求項6に記載の発明は、前記第
3の出力ステップにおいて、前記解析情報を顧客に対応
付けられている電子ファイル形式に変換し、前記電子フ
ァイル形式の前記解析情報を前記顧客に送付することを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査情報の管
理方法である。
【0038】多くの病院では、コンピュータに独自の電
子ファイル形式の解析情報を保有している。これらの病
院は、管理センタから当該病院の電子ファイル形式に合
致した解析情報が送られてくることを希望する。もし、
管理センタが顧客に送付した解析情報が顧客の電子ファ
イル形式に合致していなければ、顧客は当該解析情報を
自己の電子ファイル形式に合致する電子ファイルに変換
しなければならない。本発明は、顧客のコンピュータシ
ステムに合致した解析情報を提供できる検査情報の管理
方法を実現出来るという作用を有する。
【0039】本発明の管理センタは、各顧客の電子ファ
イル形式を顧客の識別子(例えば顧客ID番号)等に関
連付けて記憶している。管理センタが解析者から解析情
報を受け取ると、解析情報に関連付けられた顧客の識別
子等と同一の顧客の識別子に関連付けられた電子ファイ
ル形式を選択する。管理センタは、当該解析情報を選択
した電子ファイル形式の電子ファイルに変換し、各顧客
に当該電子ファイルを送付する。解析者が管理センタに
送付する解析情報は紙に印刷したものであっても良く、
電子ファイルであっても良い。
【0040】「電子ファイル」とは、電気信号のデータ
として読み出し、書き込み、送信又は受信が可能なファ
イルを言う。「電子ファイル形式」は、電子ファイルが
形成されている任意の形式を意味する。例えば、データ
ベースの電子ファイルであれば、顧客が採用しているデ
ータベースソフトウエアに適合する形式の電子ファイル
を顧客に送付し、ワードプロセッサで生成された電子フ
ァイルであれば、顧客が採用しているワードプロセッサ
ソフトウエアに適合する形式の電子ファイルを顧客に送
付することを意味する。好ましくは、解析者が管理セン
タに提出する解析情報は、管理センタが定める一定のデ
ータベース(例えばアクセス(マイクロソフト社の登録
商標))で作られている。管理センタは、当該データを
基に顧客が希望する電子ファイル形式の電子ファイルを
自動生成し、自動生成した電子ファイルを顧客に送付す
る。
【0041】本発明の請求項7に記載の発明は、前記選
択された解析者が、選択をした顧客の登録保険医か否か
を判断する判断ステップと、前記選択された解析者が前
記選択をした顧客の登録保険医でなければ、前記選択さ
れた解析者を前記選択をした顧客の登録保険医として登
録する登録申請書を生成し、出力する登録申請ステップ
を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の検査情報の管理方法である。
【0042】請求項1等の本発明の検査情報の管理方法
により、顧客(病院等)は見知らぬ解析者に解析を依頼
することも出来る。しかし、依頼した解析者が当該病院
の登録保険医でなければ、例えば日本では当該解析サー
ビスに対して医療保険の適用を請求をすることが出来
ず、患者が少なくとも一時的に多くの費用を負担しなけ
ればならない。本発明の管理センタは、顧客(病院等)
の登録保険医のデータと、解析者である医師の保険医登
録をするために必要なデータとをあらかじめコンピュー
タの記憶装置に記憶している。
【0043】顧客が解析者を選択して検査情報の解析を
注文すると、本発明の管理センタは選択された解析者が
顧客の登録保険医(当該医師の医療行為(治療、診断、
予防等)に対して健康保険の適用を受けることが可能な
医師を意味する。)に含まれているか否かをチェックす
る。もし含まれていなければ、管理センタは当該解析者
を当該顧客の登録保険医として登録する申請書を生成
し、出力する。好ましくは、これらのチェック及び申請
書の生成はコンピュータにより自動的に行われる。
【0044】本発明の請求項8に記載の発明は、正しい
解析情報が知られている検査情報を解析者に出力する第
1の出力ステップと、前記解析者から送付された前記検
査情報の解析情報を入力する第1の入力ステップと、前
記正しい解析情報と前記解析者から送付された解析情報
とを比較して、前記解析者から送付された解析情報の正
否を判断する判断ステップと、解析情報の正否に関する
履歴情報を前記解析者ごとに格納する格納ステップと、
前記履歴情報に基づいて、前記解析情報が正しい確率が
高い解析者を優先して表示する解析者のリストを出力す
る第2の出力ステップと、を有することを特徴とする検
査情報の管理方法である。
【0045】顧客は、見知らぬ解析者に解析を依頼する
場合、解析者が生成する解析情報の信頼性に関する情報
を得ることを希望する。しかし、従来は顧客が解析情報
の信頼性を判断する上で役立つような客観的な情報を得
ることは困難であった。本発明は、解析情報の信頼性に
関する客観的な情報を顧客に提供する検査情報の管理方
法を実現出来るという作用を有する。
【0046】上記の発明の管理センタは、通常は顧客か
ら送られてきた検査情報を各解析者に送付し、各解析者
から解析情報を受け取って、解析情報を顧客に送付す
る。本発明の検査情報の管理方法においては、管理セン
タは、たまに正しい解析結果が分かっている検査情報を
解析者に送付して解析情報の生成を依頼する。解析者が
作成した解析情報を受け取ると、管理センタは解析情報
を分かっている正しい結果と照らし合わせて、当該解析
情報が正しいか否かを判断する。本発明の管理センタ
は、この履歴情報を蓄積して、これに基づいて解析者を
表示する。
【0047】「解析情報の正否に関する履歴情報」は、
上記のステップにより解析者が作成した解析情報が正し
かったか否かに関する過去の実績の情報を意味する。第
1の出力ステップ等によって得られた情報のみならず、
他の情報(例えば、顧客から提供された各解析者の解析
情報が正しかったか否かの情報、解析者自身が提示した
過去の正診率のデータ等である。)を含むことも出来
る。「解析情報の正否に関する履歴情報」は、全ての解
析情報の数に対する正しかった解析情報の割合の他、感
度、特異度、偽陽性率、偽陰性率、陽性適中率、陰性適
中率等、任意の観点から見た解析情報が正しかったか否
かに関する過去の実績の情報を含む。
【0048】履歴情報は、例えば解析情報が正しかった
率(正診率)、又は正しい解析情報が知られている検査
情報を解析者に送付した回数及びそれらの検査情報の解
析情報が正しかった回数m等を含む。後者からは、解析
情報が正しかった率ηはη=(m/n)×100%と言
う式により求めることが出来る。
【0049】結果として「解析情報が正しかった率が高
い解析者を優先して表示す」ればよく、必ずしも解析情
報が正しかった率を計算する必要はない。例えば、複数
の解析者の間でnが同一であれば、解析情報が正しかっ
た率ηを求めることなく、mが大きい順に並べることに
より、解析情報が正しかった率が高い解析者を優先して
表示することが出来る。又、解析情報が正しかった率の
具体的数字を顧客に提示することなく、解析情報が正し
かった率が高い解析者から順に表示しても良い。「解析
情報が正しかった率」は、全ての解析情報の数に対する
正しかった解析情報の割合の他、感度、特異度、偽陽性
率、偽陰性率、陽性適中率、陰性適中率等、任意の観点
から見た解析情報が正しかった率のいずれを採用しても
良い。
【0050】本明細書及び請求項の記載において、「優
先して表示する」とは、複数の解析者名を1枚の画面上
に表示するリストであれば、解析情報が正しかった率が
高い解析者を上部に表示し、解析情報が正しかった率が
それより低い解析者をそれより下に表示する。例えば、
顧客がパーソナルコンピュータのキーをクリックする度
に解析者を1人ずつ表示するリストであれば、先に解析
情報が正しかった率が高い解析者を表示し、解析情報が
正しかった率がそれより低い解析者を後に表示する。
【0051】管理センタから顧客に出力した情報が、前
記解析情報が正しい確率が高い解析者を優先して表示す
る解析者のリストの視覚的表示(例えばビットマップ映
像信号)であっても良く、管理センタから顧客に出力し
た情報が、前記解析情報が正しい確率が高い解析者を優
先して表示する解析者のリストの視覚的表示を生成する
ための情報(例えばデータベース)であって、例えば顧
客の有するパーソナルコンピュータが当該情報に基づい
て、前記解析情報が正しい確率が高い解析者を優先して
表示する解析者のリストの視覚的表示を生成しても良
い。
【0052】本発明の請求項9に記載の発明は、前記第
1の出力ステップにおいて、前記検査情報に係る患者若
しくは顧客の履歴情報、又は解析者のリストの要求情報
に係る顧客の履歴情報を検索する検索ステップと、前記
患者の検査情報又は前記顧客の検査情報を最後に解析し
た解析者を優先して表示する解析者のリストを生成する
リスト生成ステップと、を有することを特徴とする請求
項1又は請求項2に記載の検査情報の管理方法である。
【0053】顧客は、検査情報の対象である患者の他の
検査情報を前回解析した解析者と同一の解析者、又は顧
客が前回依頼した解析者と同一の解析者に検査情報の解
析を依頼することを希望する場合が多い。顧客が前回依
頼した解析者を最も信頼していること、又は同一の解析
者に解析してもらう方が一貫した見方の解析情報が得ら
れること等が理由と考えられる。本発明は、前回依頼し
た解析者を解析者のリストに優先して表示することによ
り、顧客が希望する解析者を検索する手間及び時間を削
減する検査情報の管理方法を実現出来るという作用を有
する。
【0054】「前記検査情報に係る患者又は顧客の履歴
情報」とは、前記検査情報の検査対象である患者(例え
ば顧客であるA病院がP氏の胸部レントゲン写真を送付
してくれば、顧客はA病院であり、患者はP氏であ
る。)又は前記検査情報を送付してきた顧客の履歴情報
を意味する。「履歴情報」とは、顧客が管理センタに過
去に行った取引等(例えば顧客が過去に実行した解析依
頼の年月日、患者の氏名若しくは識別子、依頼した解析
者の氏名若しくは識別子等の情報の任意の組合せであ
る。)の履歴の情報を意味する。
【0055】履歴情報は、優先して表示すべき解析者を
検索するために必要な情報を含む。例えば検査情報の対
象である患者の他の検査情報を前回解析した解析者と同
一の解析者を優先して表示する場合は、履歴情報は患者
の氏名若しくは識別子を含む。管理センタが当該「履歴
情報」を蓄積している。検索ステップにおいて前記検査
情報に係る患者又は顧客の履歴情報を検索する場合は、
第1の入力ステップは検索ステップの前に実行される。
【0056】「解析者のリストの要求情報に係る顧客の
履歴情報」とは、解析者のリストの要求情報を送付して
きた顧客の履歴情報を意味する。例えば最初に顧客が顧
客の氏名(又は名称)、顧客の識別子(顧客に付与され
た固有の情報を意味する。)、患者の氏名又は患者の識
別子(患者に付与された固有の情報を意味する。)等を
入力して、解析者のリストの提示を管理センタに要求
し、管理センタが解析者のリストの要求情報に係る顧客
の履歴情報を検索する場合には、第1の入力ステップを
検査ステップ等の後に実行することが出来る。検索ステ
ップにおいて解析者のリストの要求情報に係る顧客の履
歴情報を検索する場合は、第1の入力ステップは検索ス
テップの前に実行されても良く後に実行されても良い。
【0057】検査ステップにおいて、前記検査情報に係
る患者若しくは顧客の履歴情報のみを検索すること、及
び解析者のリストの要求情報に係る顧客の履歴情報のみ
を検索することも、請求項9の発明の技術的範囲に含ま
れる。「前記患者の検査情報又は前記顧客の検査情報を
最後に解析した解析者を優先して表示する解析者のリス
ト」とは、解析依頼の対象である検査情報の患者の氏名
若しくは識別子等に注目して当該患者の検査情報を前回
解析した解析者を優先的に表示しても良く、又は解析依
頼の対象である検査情報の顧客(一般的には病院又は医
院等)の氏名(又は名称)若しくは識別子等に注目して
当該顧客の検査情報を前回解析した解析者を優先的に表
示しても良いことを意味する。
【0058】本発明の請求項10に記載の発明は、検査
情報を入力する第1の入力ステップと、前記検査情報の
解析を複数の解析者に依頼する指令を入力する第2の入
力ステップと、前記複数の解析者に前記検査情報を出力
する第1の出力ステップと、通信回線を通じて前記複数
の解析者の間に排他的な電子会議を生成する電子会議生
成ステップと、前記複数の解析者の中の少なくとも1人
の解析者から前記検査情報の解析情報を入力する第3の
入力ステップと、前記解析情報を出力する第2の出力ス
テップと、を含む検査情報の管理方法である。
【0059】顧客が、検査情報の解析を複数の解析者に
依頼する場合、当該複数の解析者の間で討論の場を設け
ることが出来れば好ましい。解析依頼を受ける複数の解
析者は通常それぞれ別個の拠点に居る故に、討論の場は
電子会議であることが好ましい。しかし、解析者は、他
の解析者が当該解析者が解析依頼を受けた検査情報と同
一の検査情報の解析を依頼されていることを通常知らな
い。
【0060】本発明においては、管理センタは、顧客か
ら検査情報を入力し(第1の入力ステップ)、顧客が同
一の検査情報について複数の解析者に解析依頼を出した
(第2の入力ステップ)ことを検出し、当該複数の解析
者に検査情報を送付するとともに(第1の出力ステッ
プ)、当該複数の解析者の間で排他的な電子会議を生成
し、当該複数の解析者に排他的な電子会議を生成したこ
とを通知する(電子会議生成ステップ)。一般的には、
管理センタは、当該複数の解析者の氏名を当該複数の解
析者に知らせる(好ましくは、解析者からの事前の了承
に基づいて知らせる。)。当該複数の解析者は、排他的
な電子会議を使用してお互いに討論しても良く、討論し
なくてもよい。
【0061】又は、本発明においては、管理センタが同
一の検査情報について複数の解析者に解析依頼が出され
たことを検出し、当該複数の解析者の氏名を当該複数の
解析者に知らせる(好ましくは、解析者からの事前の了
承に基づいて知らせる。)。管理センタは、解析者から
の要望を入力した場合に、当該複数の解析者の間で排他
的な電子会議を生成し、当該複数の解析者に排他的な電
子会議を生成したことを通知する。本発明は、複数の解
析者の間に排他的な電子会議を設けることにより、より
客観的で信頼性のある解析情報を得ることが出来る検査
情報の管理方法を実現出来るという作用を有する。
【0062】「通信回線」とは、通信信号を伝送する任
意の回線を意味する。例えば専用回線、一般回線を含
み、例えば電話回線(電気信号を通す回線、光信号を通
す回線等)等の有線回線、携帯電話等の無線回線を含
む。「電子会議」とは、通信回線を通じて複数の解析者
が議論する場を意味する。電子会議は、例えばH.26
1規格に基づく電子会議、及びインターネットによる電
子会議(例えば、IRC(Internet Relay Chat)等で
ある。)等を含む。電子会議で伝送出来る情報は、映像
信号、音声信号、文字データ等の情報の中の少なくとも
1個の情報(例えば文字データ)である。
【0063】「排他的」とは、第三者が会議の内容を知
りえないことを意味し、これにより患者の秘密を守るこ
とが出来る。排他的な会議を実現する方法は任意であっ
て、例えば専用回線を通じて形成された電子会議、当該
複数の解析者にのみ知らされたパスワードを用いて会議
に参加できる電子会議、暗号化を用いた電子会議等を含
む。例えば「第1の入力ステップ」は、第2の入力ステ
ップ等の前でも良く、後でも良い。1人の解析者のみが
解析情報を生成しても良く、複数の解析者(例えば全て
の解析者)が解析情報を生成しても良い。
【0064】本発明の請求項11に記載の発明は、患者
の識別情報若しくは識別子、解析依頼情報の識別子、又
は検査情報の識別情報若しくは識別子の中の少なくとも
何れか1個の識別情報若しくは識別子を付した患者の検
査情報を解析者に出力する第1の出力ステップと、解析
者が送付した前記識別情報若しくは識別子の中の少なく
とも何れか1個の識別情報若しくは識別子と、検査情報
若しくは患者の履歴情報の送付要求とを入力する第1の
入力ステップと、前記第1の入力ステップにおいて入力
した患者の識別情報若しくは識別子と同一の患者の識別
情報若しくは識別子に対応付けられた検査情報若しくは
患者の履歴情報を検索し、又は前記第1の入力ステップ
において入力した解析依頼情報の識別子又は検査情報の
識別情報若しくは識別子に対応付けられた患者の識別情
報若しくは識別子を検索して前記患者の識別情報若しく
は識別子と同一の患者の識別情報若しくは識別子に対応
付けられた検査情報若しくは患者の履歴情報を検索する
検索ステップと、前記検索された検査情報若しくは患者
の履歴情報を前記解析者に出力する第2の出力ステップ
と、を有することを特徴とする検査情報の管理方法であ
る。
【0065】顧客からの依頼に基づいて、解析者に患者
の検査情報の解析を依頼した場合に、解析者が同一の患
者の他の検査情報(例えば過去の検査情報、又は他の検
査方法の検査情報等)若しくは患者の履歴情報を見るこ
とを希望する場合がある。解析者に他の検査情報若しく
は患者の履歴情報を送付することは、解析者がより正確
な解析情報を生成する上で有益である。本発明の管理セ
ンタが有するデータベースを利用して、第1の入力ステ
ップで入力した患者の識別情報若しくは識別子と同一の
患者の識別情報若しくは識別子を付された検査情報を検
索する。
【0066】又は、本発明の管理センタが有するデータ
ベースを利用して、第1段階として第1の入力ステップ
において入力した検査情報の識別情報若しくは識別子
(又は解析依頼情報の識別子)に係る検査情報又は解析
依頼情報に付された患者の識別情報若しくは識別子を検
索し、第2段階として前記患者の識別情報若しくは識別
子と同一の患者の識別情報若しくは識別子を付された検
査情報若しくは患者の履歴情報を検索する。上記の様に
検索された検査情報若しくは患者の履歴情報を解析者に
送付することによって、解析者はより正確な解析情報を
生成することが出来る。
【0067】好ましい実施例においては、第1の入力ス
テップにおいて解析者は他の検査情報の選別条件を付す
ることが出来る。他の検査情報の選別条件とは、患者の
他の検査情報の中で更に選別をする条件である。例え
ば、選別条件が胸部レントゲン写真であれば、当該患者
の他の胸部レントゲン写真が選別されて解析者に送付さ
れ、例えば当該患者の大腸のレントゲン写真等は解析者
に送付されない。
【0068】「患者の識別情報」とは、第三者が患者を
具体的に特定可能な識別情報を意味する。例えば、氏、
名、氏名、ZIPコード(米国)、運転免許証の免許証
番号、生年月日、電話番号、又はカルテ番号等である。
「患者の識別子」とは、管理センタによって患者に付与
された固有の情報である。「検査情報の識別情報」と
は、第三者が検査情報を具体的に特定可能な識別情報を
意味する。例えば検査情報の名称である。「検査情報の
識別子」とは、管理センタによって検査情報に付与され
た固有の識別子である。「解析依頼情報」とは、解析者
に解析を依頼するという情報であって、例えば解析依頼
書である。「解析依頼情報の識別子」とは、当該解析依
頼情報に付与された固有の情報である。「患者の履歴情
報」とは、患者の過去の任意の情報である。例えば、カ
ルテに記載されたこれまでの治療経過、患者の既往症等
の情報である。「検査情報若しくは患者の履歴情報」
は、検査情報のみの場合と、患者の履歴情報のみの場合
と、検査情報及び患者の履歴情報の両方の場合とを含
む。
【0069】本発明の請求項12に記載の発明は、患者
の画像情報を入力する第1の入力ステップと、前記患者
の画像情報を解析者に出力する第1の出力ステップと、
前記解析者から少なくとも前記画像情報に関する解析情
報と、解析者の署名の視覚的表示を含む前記患者の画像
情報と、を入力する第2の入力ステップと、少なくとも
前記解析情報と、前記解析者の署名の視覚的表示を含む
前記患者の画像情報と、を出力する第2の出力ステップ
と、を有する画像情報の管理方法である。
【0070】本発明は、画像情報である検査情報の解析
情報を生成する画像情報の管理方法に関する。患者の生
命にも関わる解析情報の仲介サービスを行う管理センタ
は、依頼された検査情報以外の検査情報の解析情報(誤
った解析情報)が顧客に送付されることを防止するた
め、コンピュータ等を用いて種々の誤送付防止手段を講
じている。しかし、管理センタがミスのない管理をして
いることを顧客に保証する以外の方法により、顧客が、
依頼した検査情報に関して依頼した解析者による解析情
報を受け取ったことを直接確認出来る方法があれば、好
ましい。
【0071】本発明においては、管理センタは、顧客よ
り患者の画像情報を入力し(第1の入力ステップ)、当
該検査情報を解析者に送付し(第1の出力ステップ)、
解析者から、顧客が依頼した検査情報に解析者の署名の
視覚的な表示を含ませたものを入力し(第2の入力ステ
ップ)当該検査情報に解析者の署名の視覚的な表示を含
ませたものを顧客に送付する(第2の出力ステップ)。
これにより、顧客は直接的に(管理センタによる保証と
いう間接的な方法ではなく)当該署名に係る解析者が当
該検査情報を解析したことを確認できる。本発明は、顧
客が依頼した解析者により検査情報の解析が実行された
ことを直接的に確認できる画像情報の管理方法を実現出
来るという作用を有する。
【0072】「画像情報」は、画像である検査情報を意
味し、例えば胸部レントゲン写真等の有体物、及びX線
断層撮影画像の電子ファイル等の情報の無体物を含む。
「解析者の署名の視覚的表示」は、例えば送付された胸
部レントゲン写真上に解析者が署名をしたもの、解析者
が署名した胸部レントゲン写真をスキャナ等により読み
込むことにより生成された電子情報(ドットマトリック
ス映像情報)、電子情報である画像情報に書き加えたウ
オーターマーク(電子透かし)等を含む。好ましくは、
電子透かしは可視透かしである。
【0073】本発明の請求項13に記載の発明は、患者
の識別情報と、検査情報と、を入力する第1の入力ステ
ップと、前記患者の識別情報と、前記検査情報と、を格
納する第1の格納ステップと、前記患者の識別情報に関
連付けた第1の識別子又は前記検査情報に関連付けた第
2の識別子の中の少なくともいずれか1個の識別子を生
成する識別子生成ステップと、前記検査情報と、前記生
成された識別子と、を含み且つ前記患者の識別情報を除
く情報を解析者に出力する第1の出力ステップと、前記
解析者から少なくとも解析情報と、前記生成された識別
子と、を入力する第2の入力ステップと、少なくとも前
記解析情報を出力する第2の出力ステップと、を有する
検査情報の管理方法である。
【0074】顧客(第1の入力ステップの出力元及び第
2の出力ステップの送付先であって、典型的には病院で
ある。)又は患者は、一般に患者の氏名を見知らぬ解析
者から秘密にしておくことを希望する。しかし、管理セ
ンタが顧客から検査情報を受け取り、当該検査情報を解
析者に送付し、解析者から送付された解析情報を顧客に
送付する等のためには、検査情報に何らかの識別情報を
付与することが好ましい。
【0075】本発明においては、第1の入力ステップに
おいて管理センタが顧客(病院等)から患者の氏名等の
識別情報を受け取った後、管理センタが患者の氏名等の
識別情報に関連付けた第1の識別子、又は患者の検査情
報に関連付けた第2の識別子を生成する。管理センタと
解析者との間では、第1の識別子又は第2の識別子を用
いて検査情報及び解析情報等の情報交換を実行する。こ
れにより、患者の秘密が解析者に漏れることを防止でき
る。本発明は、患者の秘密を保持した状態で、顧客と解
析者との間の情報交換を可能にする検査情報の管理方法
を実現出来るという作用を有する。又、本発明は、顧客
が知己でない解析者に検査情報の解析を依頼した結果患
者のプライバシーが顧客の知らない人(解析者)に漏れ
ることを防止し、且つ顧客及び解析情報の秘密が第三者
に流れることを防止する検査情報の管理方法を実現出来
るという作用を有する。
【0076】「第1の識別子」とは、患者に付与された
固有の情報を意味し、特に第三者が患者を特定出来る情
報である患者の識別情報(例えば患者の氏名、運転免許
証番号、ZIPコード(米国)等である。)を除く。
「第2の識別子」とは、検査情報に付与された固有の情
報を意味し、特に第三者が患者を特定出来る情報である
検査情報の識別情報(例えば「P氏の胸部レントゲン写
真」等の様に、患者の氏名、ZIPコード(米国)等を
含む情報である。)を除く。第1の識別子及び第2の識
別子は、例えば数字、アルファベット等の意味のない組
合せである。
【0077】第1の識別子又は第2の識別子のいずれか
1個の識別子のみを使用しても良く、両方の識別子を使
用しても良い。好ましくは、管理センタは、生成された
解析情報を顧客に送付する際に、第1の識別子に基づい
て患者の識別情報を検索して付加し、第2の識別子に基
づいて検査情報の識別情報を検索して付加する。これに
より、顧客は例えば直接的に当該解析情報がどの患者の
検査情報に関するものであるかを知ることが出来、解析
情報の取り違え等を防止することが出来る。
【0078】本発明の請求項14に記載の発明は、前記
検査情報が患者の識別情報を有する部分を含む画像情報
であって、前記第1の出力ステップにおいて、前記患者
の識別情報を有する部分を除いた画像情報を解析者に出
力する、ことを特徴とする請求項13に記載の検査情報
の管理方法である。
【0079】顧客から送付されてくる検査情報である画
像情報は、しばしば患者の氏名等を含んでいる。患者の
氏名等を含む画像情報をそのまま見知らぬ解析者に送付
することは、患者の秘密を保持する上で好ましくない。
本発明は、患者の秘密を保持しつつ検査情報の解析サー
ビスの仲介を行う検査情報の管理方法を実現出来るとい
う作用を有する。「前記患者又は当該画像情報を生成し
た検査者を特定可能な情報を有する部分を除」く方法は
任意である。例えば、検査情報である胸部レントゲン写
真から患者等を特定可能な情報を有する部分を除いてハ
ードコピーを生成し(又はスキャナーで読み取って電子
ファイルを生成し)、ハードコピーした(又は電子ファ
イルの)胸部レントゲン写真を解析者に送付する。又
は、ビットマップ画像である検査情報の中から患者等を
特定可能な情報を有する部分を除いて新たなビットマッ
プ画像を生成し、解析者に当該新たなビットマップ画像
を送付する。
【0080】本発明の請求項15に記載の発明は、検査
情報を入力する第1の入力ステップと、前記検査情報を
解析者に出力する第1の出力ステップと、前記解析者か
ら少なくとも前記検査情報に関する第1の暗号化鍵によ
り暗号化された解析情報を入力する第2の入力ステップ
と、第1の暗号化鍵に対応する復号化鍵によって前記暗
号化された解析情報を復号化する復号化ステップと、前
記解析情報を第2の暗号化鍵によって暗号化する暗号化
ステップと、前記第2の暗号化鍵によって暗号化された
前記解析情報を出力する第2の出力ステップと、を有す
る検査情報の管理方法である。
【0081】解析者は、解析結果である解析情報が第三
者に漏洩しないように、解析情報を暗号化して送付する
ことが好ましい。特に、解析情報をインターネット等を
通じて伝送する場合には、解析情報を暗号化する重要性
は大きい。しかし、解析者は通常顧客を知らない故に、
解析者は、見知らぬ顧客(第1の入力ステップの送付
元、及び第2の出力ステップの送付先)に解析情報の復
号化鍵を教えることに心理的な抵抗が有る(解析者は、
一般に管理センタを介して顧客に復号化鍵を教えること
になる故に、顧客が誰であるか知らない。)。個々の解
析情報毎に特有の暗号化鍵及び復号化鍵を付与すれば、
解析者が見知らぬ顧客に解析情報の復号化鍵を教えるこ
とに実害はない。
【0082】しかし、解析情報毎に特有の暗号化鍵及び
復号化鍵を付与する場合には、解析者は解析情報毎に付
与した特有の暗号化鍵及び復号化鍵の情報を保管してお
く必要がある。又、解析者は、解析情報を生成する度に
郵送等の第三者に盗聴される恐れのない方法(例えば郵
送、電話若しはFAXによる連絡等の方法である。)に
より、復号化鍵を顧客又は管理センタに送付する必要が
ある。これらのことは、解析者にとって大きな負担とな
り、且つインターネット等により即時に情報を伝送でき
ると言う利便性が大きく損なわれることが多い。例え
ば、解析者が暗号化した解析情報をインターネットで送
付するのは極めて容易であるが、その度に郵送により復
号鍵を送付する方法によっては、顧客が当該インターネ
ットで即時に入力した解析情報を実際に見られるのは、
郵便で復号化鍵が届いた後になり、インターネットの利
便性が半減する。
【0083】多くの解析者は、上記の手間を避けるため
に、1個の暗号化鍵で全ての解析情報を暗号化すること
を好む(1回だけ、復号化鍵を顧客又は管理センタに郵
送等の方法により送付する。)。しかし、複数の顧客に
同一の暗号化鍵で暗号化された解析情報を送付し、それ
ぞれの顧客に復号化鍵を教えるとすれば、当該複数の顧
客が同一の復号化鍵を有することになる故に、複数の顧
客の間で他の顧客の解析情報を復号化出来るという不合
理が生じる。悪意を有する者が、管理センタの顧客登録
をして、目標とする解析者に検査情報の解析を依頼すれ
ば、目標の解析者の解析情報の復号化鍵を簡単に手に入
れることが出来る。
【0084】本発明においては、解析者が第1の暗号化
鍵により暗号化した解析情報は解析者から管理センタに
のみ送付される(第2の入力ステップ)。解析者が復号
化鍵を教える相手は管理センタのみである。解析者は解
析情報を常に同一の暗号化鍵で暗号化することが出来
る。復号化鍵が第三者に漏れて当該第三者が解析情報を
盗む恐れはない。
【0085】解析者は、1度だけ管理センタに復号化鍵
を知らせれば、その後管理センタに復号化鍵を知らせる
必要はめったに生じない。同様に、管理センタが暗号化
鍵を決定する場合は、管理センタは、1度だけ顧客に復
号化鍵を知らせれば、その後顧客に復号化鍵を知らせる
必要はめったに生じない。解析者は、顧客が誰であれ、
全ての解析情報を同一の暗号化鍵で暗号化して管理セン
タに送付することが出来る(第2の入力ステップ)。
【0086】又、管理センタは、顧客毎に固有の暗号化
鍵と復号化鍵を決めておけば、その後顧客に復号化鍵を
知らせる必要はめったに生じない。同様に、顧客が暗号
化鍵を決定する場合は、顧客は、1度だけ管理センタに
復号化鍵を知らせれば、その後管理センタに復号化鍵を
知らせる必要はめったに生じない。管理センタが同一の
顧客に送付する解析情報は、解析者が誰であるかを問わ
ず全て同一の暗号化鍵(第2の暗号化鍵)で暗号化され
ることが出来る。顧客は、同一の暗号化鍵で暗号化され
た解析情報を受け取る(第2の出力ステップ)。それ故
に、顧客は常に同一の復号化鍵で解析情報を復号化する
ことが出来る。
【0087】本発明は、わずかな手間で、解析情報の秘
密が保持できる検査情報の管理方法を実現できるという
作用を有する。本発明においては、上記の様に、解析者
が複数の顧客に複数の暗号化された解析情報を管理セン
タに送付する場合、又は管理センタが複数の解析者によ
って生成された同一複数の暗号化された解析情報を同一
の顧客に送付する場合に特に効果が大きい。しかし、解
析者が1個の第1の暗号化鍵で暗号化された解析情報を
1回のみ管理センタに送付する場合、及び管理センタが
1個の第2の暗号化鍵で暗号化された解析情報を1回の
み顧客に送付する場合であっても、本発明は、見知らぬ
顧客に解析情報の復号化鍵を教えることに対する解析者
の心理的な抵抗を解消することが出来る検査情報の管理
方法を実現出来るという作用を有する。
【0088】「暗号」とは、特別に定められた情報によ
って情報を加工し、当該情報が第三者に理解できないよ
うにする技術の総称である。例えば、対称技術(秘密鍵
方式、共通鍵方式)であるDES(Data Encryption St
andard)、FEAL(Fast Data Encipherment Algorit
hm)等、並びに非対称技術(公開鍵方式)であるRSA
(Rivest, Shamir and Adleman)等がある。
【0089】本発明の請求項16に記載の発明は、顧客
から検査情報を入力する第1の入力ステップと、前記検
査情報の解析情報の暗号化鍵と復号化鍵を決定する鍵決
定ステップと、前記復号化鍵を出力して前記顧客に伝送
する第1の出力ステップと、前記暗号化鍵を出力して解
析者に伝送する第2の出力ステップと、前記検査情報を
前記解析者に出力する第3の出力ステップと、前記解析
者から少なくとも前記検査情報に関する前記暗号化鍵に
より暗号化された解析情報を入力する第2の入力ステッ
プと、前記暗号化鍵によって暗号化された前記解析情報
を出力して前記顧客に送付する第4の出力ステップと、
を有する検査情報の管理方法である。
【0090】本発明の請求項17に記載の発明は、管理
センタが顧客から送付された検査情報を入力する第1の
入力ステップと、前記管理センタが前記検査情報の解析
情報の暗号化鍵と復号化鍵を決定する鍵決定ステップ
と、前記管理センタが前記復号化鍵を出力して前記顧客
に伝送する第1の出力ステップと、前記管理センタが前
記暗号化鍵を出力して解析者に伝送する第2の出力ステ
ップと、前記管理センタが前記検査情報を前記解析者に
出力する第3の出力ステップと、前記解析者が少なくと
も前記検査情報に関する前記暗号化鍵により暗号化され
た解析情報を前記顧客に送付するステップと、を有する
検査情報の管理方法である。
【0091】請求項16の発明においては、解析者が管
理センタに暗号化された解析情報を送付し、管理センタ
が顧客に暗号化された解析情報を送付する。請求項17
の発明においては、解析者は直接顧客に暗号化された解
析情報を送付する。それ以外の点において請求項16の
発明と請求項17の発明は同一である。本発明は、わず
かな手間で、解析情報の秘密が保持できる検査情報の管
理方法を実現できるという作用を有する。本発明におい
ては、1個の解析情報毎に管理センタが使用する暗号化
鍵と復号化鍵とを決定する。解析者は当該暗号化鍵で解
析情報を暗号化し、顧客は当該復号化鍵で暗号化された
解析情報を復号化する。
【0092】本発明においては、暗号化鍵及び復号化鍵
は管理センタが決定し且つ保管する故に、解析者及び顧
客は暗号化鍵の管理の手間がほとんどかからない。又、
管理センタが個々の解析情報の暗号化鍵及び復号化鍵を
管理している故に、顧客が復号化鍵を紛失した場合にも
再度復号化鍵を顧客に知らせることは容易である(解析
者が暗号化鍵を知らせる場合には、解析者が暗号化した
解析情報を発送後、短期間で復号化鍵をゴミ箱に捨てる
場合がある。)。例えば、第1の出力ステップは第3の
出力ステップの後であっても良い。解析者には少なくと
も暗号化鍵を送付するが、一般には更に復号化鍵を送付
する。
【0093】本発明の請求項18に記載の発明は、検査
情報を入力する第1の入力ステップと、前記検査情報を
解析者に出力する第1の出力ステップと、前記解析者か
ら少なくとも前記検査情報に関する解析情報と暗号化さ
れた前記解析者の第1の電子署名とを入力する第2の入
力ステップと、第1の鍵によって前記第1の電子署名が
前記解析者の真正の署名か否かを検査するステップと、
前記第1の電子署名が真正であれば、少なくとも前記解
析情報と第2の鍵によって暗号化された検査情報の管理
者の第2の電子署名とを出力する第2の出力ステップ
と、を有する検査情報の管理方法である。
【0094】顧客(第1の入力ステップの送付元、及び
第2の出力ステップの送付先)は、入手した解析情報が
間違いなく依頼した解析者により生成された解析情報で
あることを確認するために、署名のある解析情報を入手
することを希望する場合が多い。しかし、顧客は見知ら
ぬ解析者に解析を依頼する故、見知らぬ解析者から郵送
された復号化鍵により解析情報に付されている解析者の
署名を復号化出来たとしても、顧客は、入手した解析情
報が間違いなく依頼した解析者により生成された解析情
報であるという確信が持てない。特に、インターネット
を通じて電子情報の解析情報を入手する場合は、他人の
なりすまし等を排除するために、顧客が確信を持てる検
査情報の管理方法を実現することが重要である。
【0095】一方、顧客の直接の取引相手であって、顧
客から顔が見える管理センタの管理者の署名が付された
解析情報を入手すれば(管理者の署名は、一般に、入手
した解析情報が間違いなく依頼した解析者により生成さ
れた解析情報であることを保証する。)、責任の所在が
明確である故、顧客は、入手した解析情報が間違いなく
依頼した解析者により生成された解析情報であるという
確信が持てる。本発明においては、管理センタが解析者
の署名(第1の電子署名)の付された解析情報を入手
し、顧客が管理センタの管理者の署名(第2の電子署
名)の付された解析情報を入手する。いずれの授受にお
いても直接の取引相手の電子署名が付された解析情報が
渡される故、解析情報を受け取った者(管理センタ及び
顧客)は、入手した解析情報が間違いなく依頼した解析
者により生成された解析情報であるという確信が持て
る。本発明は、入手した解析情報が間違いなく依頼した
解析者により生成された解析情報であるという確信が持
てる検査情報の管理方法を実現出来るという作用を有す
る。
【0096】「管理者」とは、一般に、入手した解析情
報が間違いなく依頼した解析者により生成された解析情
報であることを保証する業務を遂行する管理センタの者
を言う。タイトル(例えば代表取締役、部長、課長又は
係長等)は問わない。法人が保証業務を遂行することが
認められる国においては、管理者は、人に代えて法人で
あり得る。「電子署名」とは、ある情報に特別な情報を
付加することにより、その情報をある特定の人が生成又
は承認等したことを表す技術の総称である。デジタル署
名とも言う。例えば、ESIGN(Efficient SIGNatur
e(NTT社の登録商標))、DSA(Digital Signatu
re Algorithm FIPS PUB186)、Schnorrアルゴリズム等
が有る。
【0097】本発明の請求項19に記載の発明は、検査
情報を入力する第1の入力ステップと、前記検査情報を
解析者に出力する第1の出力ステップと、前記解析者か
ら少なくとも前記検査情報に関する解析情報と、公開鍵
方式により暗号化された前記解析者の電子署名とを入力
する第2の入力ステップと、前記解析者から公開鍵を入
力する第3の入力ステップと、前記解析情報と、前記公
開鍵方式により暗号化された前記解析者の電子署名とを
出力する第2の出力ステップと、少なくとも前記公開鍵
と、前記公開鍵が前記解析者の電子情報の公開鍵である
という情報とを出力する第3の出力ステップと、を有す
ることを特徴とする検査情報の管理方法である。
【0098】本発明の請求項20に記載の発明は、管理
センタが顧客から検査情報を入力する第1の入力ステッ
プと、前記管理センタが前記検査情報を解析者に出力す
る第1の出力ステップと、前記解析者が前記顧客に、前
記検査情報の解析情報と、公開鍵方式により暗号化され
た前記解析者の電子署名とを出力する第2の出力ステッ
プと、前記管理センタが前記解析者から公開鍵を入力す
る第2の入力ステップと、前記管理センタが前記顧客に
少なくとも前記公開鍵と、前記公開鍵が前記解析者の電
子署名の公開鍵であるという情報とを出力する第3の出
力ステップと、を有することを特徴とする検査情報の管
理方法である。
【0099】請求項19の発明においては、解析者が管
理センタに解析情報を送付し、管理センタが顧客(第1
の入力ステップの送付元、並びに第2の出力ステップ及
び第3の出力ステップの送付先)に解析情報を送付す
る。請求項20の発明においては、解析者が直接顧客に
解析情報を送付する。それ以外の点において請求項19
の発明と請求項20の発明は同一である。請求項19及
び請求項20の発明においては、解析者の電子署名の付
された解析情報を解析者から管理センタを経由して又は
直接顧客に送付される。管理センタがTTP(信頼でき
る第3者機関 Trusted Third Party)の役割を果た
す。管理センタが検査情報の解析サービスの仲介を行う
と共に、管理センタが解析者の電子署名のCA(認証機
関 certificate authority)としての役割を果たす。
即ち、顧客が解析者のエンティティ認証(相手認証 En
tity Authentication)をすることを、TTPである管
理センタが助ける。
【0100】顧客は、見知らぬ解析者に解析を依頼する
故に、当該解析者から公開鍵を教えてもらっても、教え
た人が解析者本人であることを確認できない。顧客は、
TTPである管理センタから送付された復号化鍵及びそ
の認証と、管理センタ又は解析者から送付された電子署
名の付された解析情報と、を受け取り、復号化鍵(管理
センタが、解析者の電子署名の復号化鍵であることを保
証している。)により電子署名を復号して当該解析情報
が依頼した解析者により生成されたものであることを確
認することが出来る。
【0101】請求項19及び請求項20の発明は、入手
した解析情報が間違いなく依頼した解析者により生成さ
れた解析情報であるという確信が持てる検査情報の管理
方法を実現出来るという作用を有する。特に、インター
ネットを通じて電子情報の解析情報を入手する場合は、
他人のなりすまし等を排除する上で、本発明の効果は大
きい。顧客は解析者自身の電子署名を付した解析情報を
入手する故に、顧客が官公庁に対して健康保険料金を請
求する際に、解析情報が保険医により生成されたもので
あることを証明することが容易である。電子署名と解析
情報とは、一般に一体化された電子ファイルを構成す
る。
【0102】本発明の請求項21に記載の発明は、検査
情報を入力する第1の入力ステップと、前記検査情報を
記録し且つ固有識別子を有する記録媒体を解析者に出力
する第1の出力ステップと、前記解析者から更に前記検
査情報に関する解析情報を記録した前記記録媒体を入力
する第2の入力ステップと、を有する検査情報の管理方
法である。
【0103】管理センタは、顧客から検査情報を入力し
(第1の入力ステップ)、当該検査情報を固有識別子を
有する記録媒体に記録して当該記録媒体を解析者に送付
し(第1の出力ステップ)、解析者から解析情報を更に
記録した同じ記録媒体を入手する(第2の入力ステッ
プ)。記録媒体の固有識別子を利用して、管理センタ
は、入手した解析情報が依頼した解析者により生成され
た解析情報であることを確認することが出来る。
【0104】好ましくは、記録媒体は追記型の記録媒体
である。追記型の記録媒体であれば、書き込んだ情報を
書き換えられることがない(記録した情報は全て残って
いる)故に、例えば、確かに顧客が解析を依頼した検査
情報を、解析者が解析したことを容易に確認することが
出来る(例えば解析者が記録媒体のデータを改竄してい
ないことの確認も含む。)。又、顧客等に容易に証明出
来る(例えば、管理センタが記録媒体のデータを改竄し
ていないことを容易に証明出来る。)。好ましくは、検
査情報又は解析情報の中の少なくとも何れか一方が、記
録媒体の固有識別子(記録媒体毎に付与された固有の情
報を意味する。)と同一の暗号化鍵により暗号化されて
いる。
【0105】更に好ましくは、記録媒体の固有情報は記
録媒体の通常の再生装置では再生できず、特別な再生装
置によってのみ再生することが出来る。通常の再生装置
によって再生できなければ、第三者が暗号化鍵を記録媒
体から読み取ることが困難である。暗号化鍵が記録媒体
に固有の情報である故に、特別な再生装置によって暗号
化鍵をいつでも再生出来る。従って、暗号化鍵の管理が
容易である。例えば、DVDメディアのBCA(burst
cutting area)である
【0106】本発明の請求項22に記載の発明は、第1
の暗号化鍵により暗号化された検査情報を入力する第1
の入力ステップと、第1の暗号化鍵に対応する第1の復
号化鍵により前記第1の暗号化鍵により暗号化された検
査情報を復号する復号化ステップと、前記検査情報を第
2の暗号化鍵により暗号化する暗号化ステップと、前記
第2の暗号化鍵により暗号化された前記検査情報を解析
者に出力する出力ステップと、を有する検査情報の管理
方法である。
【0107】顧客(第1の入力ステップの送付元)は、
検査情報が第三者に漏洩しないように、検査情報を暗号
化して送付することが好ましい。特に、検査情報をイン
ターネット等を通じて伝送する場合には、検査情報を暗
号化する重要性は大きい。しかし、顧客は通常解析者を
知らない故に、顧客は、見知らぬ解析者に検査情報の復
号化鍵を教えることに心理的な抵抗が有る(顧客は、一
般に管理センタを介して解析者に復号化鍵を教えること
になる故に、解析者が誰であるか知らない。)。
【0108】個々の検査情報毎に特有の暗号化鍵及び復
号化鍵を付与すれば、顧客が見知らぬ解析者に検査情報
の復号化鍵を教えることに実害はない。しかし、検査情
報毎に特有の暗号化鍵及び復号化鍵を付与する場合に
は、顧客は検査情報毎に付与した特有の暗号化鍵及び復
号化鍵の情報を保管しておく必要がある。又、顧客は、
検査情報を生成する度に郵送等の第三者に盗聴される恐
れのない方法により、復号化鍵を解析者又は管理センタ
に送付する必要がある。これらのことは、顧客にとって
大きな負担となる。例えば、顧客が暗号化した検査情報
をインターネットで送付するのは極めて容易であるが、
その度に郵送により復号鍵を送付するのでは、当該イン
ターネットの利便性が半減する。
【0109】多くの顧客は、上記の手間を避けるため
に、1個の暗号化鍵で全ての検査情報を暗号化すること
を好む。しかし、複数の解析者に同一の暗号化鍵で暗号
化された検査情報を送付し、それぞれの解析者に復号化
鍵を教えるとすれば、当該複数の解析者が同一の復号化
鍵を有することになる故に、複数の解析者の間で他の解
析者の検査情報を復号化出来るという不合理が生じる。
本発明においては、顧客が第1の暗号化鍵により暗号化
した検査情報は顧客から管理センタにのみ送付される
(第1の入力ステップ)。顧客が復号化鍵を教える相手
は管理センタのみである。顧客は検査情報を常に同一の
暗号化鍵で暗号化することが出来る。復号化鍵が第三者
に漏れて当該第三者が検査情報を盗む恐れはない。
【0110】顧客は、1度だけ管理センタに復号化鍵を
知らせれば、その後管理センタに復号化鍵を知らせる必
要はめったに生じない。同様に、管理センタが暗号化鍵
を決定する場合は、管理センタは、1度だけ顧客に暗号
化鍵を知らせれば、その後顧客に暗号化鍵を知らせる必
要はめったに生じない。顧客は、解析者が誰であれ、全
ての検査情報を同一の暗号化鍵で暗号化して管理センタ
に送付することが出来る(第1の入力ステップ)。
【0111】又、管理センタは、解析者毎に固有の暗号
化鍵(第2の暗号化鍵)と復号化鍵(第2の復号化鍵)
を決めておけば、その後解析者に復号化鍵を知らせる必
要はめったに生じない。同様に、解析者が暗号化鍵を決
定する場合は、解析者は、1度だけ管理センタに復号化
鍵を知らせれば、その後管理センタに復号化鍵を知らせ
る必要はめったに生じない。管理センタが同一の解析者
に送付する検査情報は、顧客が誰であるかを問わず全て
同一の暗号化鍵(第2の暗号化鍵)で暗号化されること
が出来る。解析者は、同一の暗号化鍵で暗号化された検
査情報を受け取る(出力ステップ)。
【0112】本発明は、わずかな手間で、検査情報の秘
密が保持できる検査情報の管理方法を実現できるという
作用を有する。本発明においては、上記の様に、顧客が
複数の解析者に解析を依頼した複数の暗号化された検査
情報を管理センタに送付する場合、又は管理センタが複
数の顧客から解析を依頼された複数の暗号化された検査
情報を同一の解析者に送付する場合に特に効果が大き
い。しかし、顧客が1個の第1の暗号化鍵で暗号化され
た検査情報を1回のみ管理センタに送付する場合、及び
管理センタが1個の第2の暗号化鍵で暗号化された検査
情報を1回のみ解析者に送付する場合であっても、本発
明は、見知らぬ解析者に検査情報の復号化鍵を教えるこ
とに対する顧客の心理的な抵抗を解消することが出来る
検査情報の管理方法を実現出来るという作用を有する。
【0113】本発明の請求項23に記載の発明は、検査
情報の暗号化鍵と復号化鍵とを決定する鍵決定ステップ
と、前記暗号化鍵を顧客に伝送する第1の出力ステップ
と、前記復号化鍵を解析者に伝送する第2の出力ステッ
プと、顧客から送付された前記暗号化鍵により暗号化さ
れた検査情報を入力する第1の入力ステップと、前記暗
号化された検査情報を解析者に送付する第3の出力ステ
ップと、を有する検査情報の管理方法である。
【0114】本発明は、わずかな手間で、検査情報の秘
密が保持できる検査情報の管理方法を実現できるという
作用を有する。本発明においては、1個の検査情報毎に
管理センタが使用する暗号化鍵と復号化鍵とを決定す
る。顧客は当該暗号化鍵で検査情報を暗号化し、解析者
は当該復号化鍵で暗号化された検査情報を復号化する。
本発明においては、暗号化鍵及び復号化鍵は管理センタ
が決定し且つ保管する故に、顧客及び解析者は暗号化鍵
の管理の手間がほとんどかからない。又、管理センタが
個々の検査情報の暗号化鍵及び復号化鍵を管理している
故に、解析者が復号化鍵を紛失した場合にも再度復号化
鍵を解析者に知らせることは容易である(顧客が暗号化
鍵を知らせる場合には、顧客が暗号化した検査情報を発
送後、短期間で復号化鍵をゴミ箱に捨てる場合があ
る。)。例えば、第1の出力ステップは第3の出力ステ
ップの後であっても良い。顧客には少なくとも暗号化鍵
を送付するが、一般には更に復号化鍵を送付する。
【0115】本発明の請求項24に記載の発明は、顧客
から前記解析情報が正しかったか否かに関する情報を入
力する正否情報入力ステップと、前記解析情報が正しか
ったか否かに関する情報を格納する格納ステップと、を
更に有し、前記第1の出力ステップにおいて、累積され
た前記解析情報が正しかったか否かに関する情報に基づ
いて、前記解析情報が正しかった確率が高い解析者を優
先的に表示する解析者のリストを出力する、ことを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の検査情報の管理方
法である。
【0116】本発明は、請求項8に記載の発明と同様の
作用を有する。例えば、管理センタは、各顧客(請求項
1の発明の第1の入力ステップ、第2の入力ステップ及
び第3の入力ステップの送付元、並びに第1の出力ステ
ップ及び第3の出力ステップの送付先である。又、請求
項2の発明の第1の入力ステップ及び第2の入力ステッ
プの送付元、並びに第1の出力ステップ及び第3の出力
ステップの送付先である。)からの要求に応じて解析情
報の生成の仲介サービスを行うが(請求項1又は請求項
2)、仲介サービス後、生成された解析情報が正しかっ
たか否かに関する情報を各顧客から送付してもらい、送
付された情報を解析情報の正否に関する履歴情報として
蓄積する。
【0117】このような情報は顧客の協力がなければ得
られないが、費用がかからず豊富な量の情報を取得でき
る点で優れている(例えば正診率の信頼性が高くな
る。)。特に、複数の顧客から提供されたこれらの情報
をまとめて各解析者の解析情報の正否に関する履歴情報
を生成し、多くの顧客(一般には少なくとも生成された
解析情報が正しかったか否かに関する情報を提供した顧
客、好ましくは全ての顧客)が当該履歴情報を利用でき
る場合は、極めて優れている。
【0118】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施をするための
最良の形態を具体的に示した実施例について図面ととも
に記載する。 《実施例1》 [検査装置の管理センタの説明(図1)]図1は本発明
の検査情報の管理装置(管理センタ)を図示する。図1
において、110は検査情報の管理センタ、105は顧
客であるA病院、106は顧客であるB病院、108は
解析者L、109は解析者M、107は通信回線(例え
ば電話回線等)である。
【0119】患者P101、患者Q102等はA病院1
05に通院し、又は入院している。A病院は、患者P1
01、患者Q102等の検査情報(例えば胸部レントゲ
ン写真等)を生成する。同様に、患者S103、患者T
104等はB病院106に通院し、又は入院している。
B病院は、患者S103、患者T104等の検査情報を
生成する。顧客であるA病院105及びB病院106
と、検査情報の管理センタ110と、解析者L108及
び解析者M109とは、相互に通信回線107を通じて
情報を伝送することが出来、及び郵送等の輸送手段11
7を通じて胸部レントゲン写真、紙に印刷した解析情報
等の物を伝送することが出来る。検査情報の管理センタ
110は、管理部111、入出力部112、格納部(電
子倉庫)113、電子変換部114、物の倉庫115、
及びバスライン116を有する。
【0120】顧客であるA病院105、B病院106等
は検査情報の管理センタ110の入出力部112に、通
信回線107を通じて検査情報(無体物の検査情報)を
送付し、又は輸送手段117を通じて検査情報(有体物
の検査情報)を送付する。実施例の管理センタ110
は、入力した無体物の検査情報をバスライン116を通
じて格納部(電子倉庫)113に格納し、入力した有体
物の検査情報を物の倉庫115に格納することが出来
る。実施例の管理センタ110は、後述する検査情報の
解析の仲介業務の他、検査情報の保管業務を実施してい
る。管理センタは検査情報の解析の仲介業務のみを実施
することも出来るが、そのような管理センタも一般には
適切な仲介業務を実施する目的で一定限度の情報の保管
機能を有している。入出力部112を通じて検査情報等
を入出力すること等の情報がバスライン116を通じて
管理部111に伝送される。
【0121】管理部111は、データベース(例えばマ
イクロソフト社のAccess(登録商標)である。)
によりこれらの情報の管理を行っている(図2)。デー
タベースは格納部(電子倉庫)113に格納されてい
る。データベースでの管理を実行する目的で、顧客であ
るA病院105等には顧客識別子である顧客IDが付さ
れている。保管されている預り品である検査情報及び解
析情報には、検査情報の識別子(検査情報ID)及び解
析情報の識別子(解析情報ID)である預り品IDが付
されている。更に、検査情報及び解析情報の対象である
患者(患者P氏101等)には患者識別子である患者I
Dが付されている。
【0122】顧客であるA病院105、又はB病院10
6等は、当該管理センタが保管している検査情報又は顧
客が保有している検査情報の解析情報の生成を、管理セ
ンタ110が仲介する外部の解析者(解析者L108、
解析者M109等)に依頼することが出来る。顧客は、
通信回線107を通じて管理センタ110の入出力部1
12に検査情報解析者リスト要求書(図3参照。特許請
求の範囲の記載における解析者のリストの要求情報の1
例である。)を送付する。本実施例においては、検査情
報解析者リスト要求書はHTML(HyperText Markup L
anguage)(又はXML(Extensible Markup Languag
e)等)で記述されており、当該検査情報解析者リスト
要求書はインターネットにより伝送される。検査情報解
析者リスト要求書は印刷された書類等でもよく、その場
合には検査情報解析者リスト要求書は輸送手段117を
通じて送付される。
【0123】管理センタ110において、入出力部11
2は入力した検査情報解析者リスト要求書を管理部11
1に送付する。格納部(電子倉庫)113には、解析者
のデータベースが格納されている。管理部111は、格
納検査情報解析者リスト要求書に基づいて、格納部(電
子倉庫)113に格納されている解析者のデータベース
から検査情報の専門分野に属する解析者を抽出し、検査
情報の専門分野に属する解析者のリストを生成する。実
施例においては、当該リストをデータベースで生成す
る。管理部は、生成した解析者のリストを入出力部11
2、通信回線107を通じて顧客(A病院105等)の
パーソナルコンピュータ(内蔵するMODEMを通じて
情報を入出力する。)に送付する。パーソナルコンピュ
ータは送付された解析者のリストをビットマップ画像に
変換し、当該ビットマップ画像をディスプレイ上に表示
する(図4参照)。顧客(A病院105の医師等)は、
当該ビットマップ画像を見て、解析を依頼する解析者
(医師)を決定する。
【0124】顧客(A病院105等)のパーソナルコン
ピュータには検査情報解析注文書の自動生成プログラム
がロードされている。顧客(A病院105の医師)が、
図4の解析者リスト上で、カーソルがL医師の行にある
状態で決定ボタンを押すと(図示していない。)、図5
に示す検査情報解析注文書が自動的に生成される。検査
情報解析注文書は、検査情報の解析を行う解析者を指定
する、解析者の選択指令を含む。顧客(A病院105の
医師)は、ディスプレイ画面上で検査情報解析注文書の
内容を確認後、検査情報解析注文書を通信回線107を
通じて管理センタ110の入出力部に送付する。実施例
においては、検査情報解析注文書はHTML(又はXM
L等)で記述されている。検査情報解析注文書は例えば
紙に印刷したものでも良く、紙に印刷された検査情報解
析注文書は輸送手段117を通じて管理センタ110に
送付される。
【0125】もし解析対象である検査情報が管理センタ
に保管されていなくて顧客の手元にあれば、顧客は通信
回線107又は輸送手段117を介して検査情報を管理
センタ110に送付する。他の実施例においては、顧客
が検査情報を管理センタ110に送付することにより、
自動的に当該検査情報の解析者のリストが生成されて当
該顧客に送付される。かかる場合は、検査情報解析者リ
スト要求書は生成されない。このような他の実施例は、
管理センタ110が検査情報の解析の仲介業務のみを実
施しており、検査情報の保管業務を実施していない場合
に適している。顧客が解析者のリストを要求することな
く、解析者を指定して検査情報解析注文書を送付するこ
とが出来る。
【0126】管理センタ110は、送付された検査情報
解析注文書(図5)を受け取ると、検査情報解析注文書
(図5)に基づいて検査情報解析依頼書(図6)を自動
的に生成し(手動で生成することも出来る。)、格納さ
れている(又は顧客から送付された)検査情報を添付し
て、指定された解析者である解析者L(L医師)108
に送付する。実施例においては、検査情報解析依頼書
(図6)はHTML(又はXML等)で記述されてい
る。検査情報が電子ファイルであれば(電気信号として
伝送可能な情報であれば)、検査情報解析依頼書及び検
査情報は通信回線107を通じて解析者L(L医師)1
08に送付される。
【0127】検査情報等が有体物であれば、管理センタ
110から輸送手段117を通じて当該検査情報等が解
析者L108に送付される。顧客が管理センタ110に
送付した検査情報が有体物(例えば胸部レントゲン写
真)であっても、実施例の管理センタ110は当該有体
物である検査情報を電子変換部114に入力して電子フ
ァイルに変換することが出来る。電子ファイルに変換さ
れた検査情報は通信回線107を通じて伝送することが
出来る。顧客が出来るだけ早く検査情報の解析情報を入
手するという観点からは、全ての情報を電子ファイルで
生成し、通信回線を通じて全ての情報を伝送することが
好ましい。
【0128】解析者L108は、検査情報解析依頼書及
び検査情報を受け取り、当該検査情報の解析を実行す
る。解析者L108は、解析結果をまとめた解析書(解
析情報)を生成する。解析者L108は、解析書送付連
絡書(図7)及び生成した解析書を管理センタ110に
送付する。解析書が電子ファイル(例えばワードプロセ
ッサ用ソフトウエアWord(マイクロソフト社の登録
商標)で生成した文書ファイルである。)であれば、解
析者L108は、解析書を通信回線107を通じて管理
センタ110に送付する。実施例においては、解析書送
付連絡書(図7)はHTML(又はXML等)で記述さ
れている。解析書等が紙に印刷した有体物であれば、解
析者L108は、当該解析書等を輸送手段117を通じ
て管理センタ110に送付する。
【0129】管理センタ110の管理部111は、入力
した解析書送付連絡書(図7)と、これに対応する検査
情報解析注文書等(格納部(電子倉庫)113に格納さ
れている。)に基づいて顧客に向けた解析書送付連絡書
(図8)を生成し、生成した解析書送付連絡書(図8)
及び受け取った解析書を顧客に送付する。実施例におい
ては、解析書送付連絡書(図8)はHTML(又はXM
L等)で記述されている。解析書等が電子ファイルであ
れば、解析書等は通信回線107を通じて顧客に送付さ
れ、解析書等が紙に印刷された物等であれば、解析書等
は輸送手段117を通じて顧客に送付される。管理セン
タ111は、顧客が要望する場合は、解析書を格納部
(電子倉庫)113又は物の倉庫115に格納する。
【0130】顧客が複数の解析者(解析者L108及び
解析者M109)に解析を依頼した場合、管理センタ1
10は同一の検査情報の解析が複数の解析者に依頼され
ていることを当該複数の解析者に通知する。当該複数の
解析者は(例えばその中の1人である解析者L10
8)、他の解析者と議論する場を設けてほしいと管理セ
ンタ110に要求することが出来る。管理センタ110
は、このような要求を受信すると、当該複数の解析者の
みが参加できる排他的な電子会議を設ける。実施例にお
いては、ISDN上でのH.261規格に基づく電子会
議、又はインターネットによるIRC(当該複数の解析
者にのみ教えられたパスワードを入力することにより当
該電子会議に参加できる。)を設ける。会議に参加した
複数の解析者は、お互いに議論を交わすことが出来る。
会議に参加した複数の解析者は、それぞれ独自の解析書
を生成する場合もあり、複数の解析者の中の1人が全員
の合意内容をまとめた1個の解析書を生成する場合も有
る。
【0131】[データベースの説明(図2)]図2は、
管理センタ110が有するデータベースの一部を表形式
でコンピュータディスプレイ上に表示したものである。
図2に示す各列の表示は、データベースによって相互に
関連付けられている。201の列は顧客ID(顧客に付
与された固有の識別子(顧客識別子))、202の列は
顧客名、203の列は顧客からの預り品ID(預り品に
付与された固有の識別子(預り品識別子)であって、後
述する検査情報ID、解析情報ID等を兼ねてい
る。)、204の列は預り品名称、205の列は預り品
が物(有体物)であるかデータ(無体物)であるかの表
示、206の列は物(有体物)の預り品を変換したデー
タ(無体物)が存在するか否かの表示、207の列は預
り品の保管場所の表示、208の列は預り品の預り日、
209の列は当該預り品の閲覧等の履歴情報、210の
列は患者ID(患者に付与された固有の識別子(患者識
別子))、211の列は患者名を示す。
【0132】実施例においては、各種の識別子は7桁の
数字である。他の実施例においては、各種の識別子は英
語文字(a,b,c・・・)と数字との組み合わせであ
る。好ましくは、欄208及び欄209には、年月日の
みならず時分秒を記録する。時分秒を含む情報は、ソー
ト等において有用だからである。
【0133】例えば、顧客IDが3528643である
顧客のA病院は、P患者の胸部レントゲン写真(預り品
IDは1985243)、その解析情報(解析書であ
る。預り品IDは7354265)、P患者の胸部レン
トゲン写真(預り品IDは2193844)、P患者の
胸部レントゲン写真のデータ(預り品IDは93324
88)、R患者の頭部MRIデータ(預り品IDは40
81176)、及びQ患者の頚動脈レントゲン写真(預
り品IDは6912003)を管理センタに預けてい
る。実施例においては、物の預り品と、その物を電子変
換部114で変換したデータの預り品とは、同一の預り
品IDが付与されている。例えばP患者のレントゲン写
真(預り品IDは2193844)である。他の実施例
においては、物の預り品と、その物を電子変換部114
で変換したデータの預り品とは、それぞれ別個独立の預
り品IDが付与される。
【0134】図2は、顧客ID(例えば352864
3)201又は顧客名(例えばA病院)202に基づい
てソートした表を示しているが、他の任意の列(例えば
患者ID)に基づいてソートした表を表示することが出
来る。又、図2に更にデータベースで相互に関連付けら
れた他の表示の列を追加することも出来る。例えば、解
析情報の解析者ID(解析者に付与された固有の識別子
(解析者識別子))、解析情報の解析者名の列を更に追
加することが出来る。
【0135】例えば、P患者の胸部レントゲン写真(預
り品IDは1985243)は、物(有体物)であり
(欄205)、当該胸部レントゲン写真を変換した画像
データ(無体物)も存在する(欄206)。胸部レント
ゲン写真の保管場所は物の倉庫115のM006−00
8であり(倉庫の中の番地に相当する。)、画像データ
の保管場所は格納部(電子倉庫)113のE089−2
53Bである。電子倉庫の保管場所とは、当該画像デー
タを記録した記録媒体(例えば光ディスク、ハードディ
スク装置等)の保管場所を意味する(欄207)。レン
トゲン写真は1999年11月25日に預かっている
(欄208)。このレントゲン写真を電子変換した画像
データが1999年12月3日に生成され、2000年
12月3日に画像データの閲覧がされている(欄20
9)。このレントゲン写真の検査対象は患者IDが60
73899(欄210)の患者であるP氏(欄211)
である。
【0136】又、当該レントゲン写真に基づいて、預か
り品IDが7354625(欄203)である解析情報
(欄204)がデータで(欄205)生成されており、
保管場所E95−361C(欄207)に格納されてい
る。当該解析情報のデータは、2000年6月3日に預
けられており(欄208)、同日に顧客により閲覧され
ている(欄209)。なお、解析情報(預かり品ID7
354265)がP患者の胸部レントゲン写真(預かり
品ID1985243)の解析情報であることは、両者
がデータベースで連結されている故に(図2には表示し
ていない。)、容易に知ることが出来る。更に、解析情
報は、解析情報を生成した解析者の氏名、解析者ID等
ともデータベースで連結されている(図2には表示して
いない。)。
【0137】[検査情報解析者リスト要求書の説明(図
3)]図3は、顧客がレントゲン写真等の検査情報を解
析する解析者のリストを管理センタ110に要求する要
求書である、実施例の検査情報解析者リスト要求書のデ
ィスプレイ表示を示す。顧客(例えばA病院105)
は、管理センタに保管を委託している検査情報又は顧客
が所有している検査情報の解析を外部の解析者に依頼す
るために、管理センタ110に検査情報解析者リスト要
求書(図3)を送付する。顧客が管理センタ110の顧
客登録をすると同時に、顧客は管理センタからブランク
の検査情報解析者リスト要求書とその生成用ソフトウエ
アを受け取っている故に、顧客は、各欄に必要事項を書
き込むことにより、当該検査情報解析者リスト要求書を
完成させることが出来る。
【0138】検査情報解析者リスト要求書(図3)の記
載内容を説明する。301は顧客名(例えばA病院)、
302は顧客ID(例えば3528643)、303は
患者名(例えばP氏)、304は患者ID(例えば60
73899)、305は検査情報の表示(例えば胸部レ
ントゲン写真のような一般名称、又はP氏の胸部レント
ゲン写真等の様に固有名詞を含んだ表示等)、306は
検査情報のID(実施例においては預り品ID(図2)
を意味する。)、307は専門分野の表示(例えば肺×
レントゲン写真)、308は解析者リストの表示項目の
選択(例えば全項目の表示)、条件1(309)、条件
2(310)等は顧客が解析者リストに付する条件(例
えば即時に解析を行い、解析情報を生成する解析者であ
ること、及び同一患者の検査情報を解析した経験を有す
る解析者であること)を意味する。
【0139】顧客は全ての欄に記載する必要はない。例
えば、図3において顧客はリスト要求時に検査情報を自
ら所有しており管理センタに保管を委託していない故
に、当該検査情報に検査情報ID(預り品ID)は付与
されていない(種々のIDは管理センタが付与す
る。)。それ故に、検査情報ID306が未記入のまま
検査情報解析者リスト要求書が管理センタに送付され
る。患者の秘密を守るために患者名303を空欄のまま
検査情報解析者リスト要求書を送付することが出来る。
もっとも、患者名303を記入すれば、後述するよう
に、患者IDに基づいて関連する情報を検索することが
出来る故に、記入することが好ましい場合もある。同姓
同名の患者の間で混同が生じないように、好ましくは患
者の住所も当該要求書に記載する。
【0140】専門分野307は、解析者リストに表示す
る解析者の専門分野を指定する。管理センタ110は、
指定された専門分野の解析者のみを解析者リストに表示
する。図3の専門分野307の表示(肺×レントゲン写
真)は、「肺」と「レントゲン写真」との両方を専門分
野に含む解析者の解析者リストを要求している。「×」
はAND論理(論理積)を意味する。同様に、「+」は
OR論理(論理和)を意味する。例えばA+Bの条件
は、A又はBの何れか一方を専門分野に含む解析者の解
析者リストを要求している。他の実施例においては、専
門分野307の欄はなく、管理センタは例えば検査情報
305の記載(例えば胸部レントゲン写真)に基づい
て、当該検査情報を専門分野に含む解析者の解析者リス
トを生成する。
【0141】表示項目の選択欄308の選択により、項
目(図4の解析者リストの各列)の全てを表示すること
も出来るし、一部の項目のみを表示することも出来る。
顧客が生成される解析者リストに条件を付する場合は
(条件1等)、実施例においては当該条件に合致する解
析者を解析者リスト上で優先して表示する(リスト上
で、条件に合致する解析者を条件に合致しない解析者よ
り上に表示する。)。他の実施例においては当該条件に
合致する解析者のみを解析者リスト上に表示し、当該条
件に合致しない解析者は解析者リストに表示しない。顧
客がパーソナルコンピュータのディスプレイを見ながら
検査情報解析者リスト要求書を完成させると、顧客はメ
ッセージボックス(「リスト要求書の送付」と書かれた
ボックス)の「はい(Y)」をクリックして、検査情報
解析者リスト要求書をインターネットを通じて管理セン
タ110に送付する。
【0142】実施例の検査情報解析者リスト要求書はH
TML(又はXML等)で記述されており、顧客は通信
回線107を通じてインターネットで検査情報解析者リ
スト要求書を管理センタ110(図3においては、メデ
ィカルサービス株式会社である。)に送付する。下記
に、HTMLで記述された検査情報解析者リスト要求書
の概略を示す。顧客は、HTMLで記述された検査情報
解析者リスト要求書の中のTextコントロール、Ch
eckboxコントロール、RadioButtonコ
ントロール、Multiple Selection等
により表示された各欄に必要事項を記入することによ
り、検査情報解析者リスト要求書を完成させることが出
来る。
【0143】<HTML> <HEAD> <TITLE>検査情報解析者リスト要求書</TIT
LE> </HEAD> <SCRIPT LANGUAGE=VBScript
> MsgBox ”リスト要求書を送付しますか?”,
VbYesNo </SCRIPT> <H1>検査情報解析者リスト要求書</H1>
【0144】<FORM name=フォーム名の定義
> <TABLE> <TR> <TD>顧客名</TD><TD><NAME=”A病
院”></TR> <TR> <TD>顧客ID</TD><TD><NAME=”3
528643”></TR> <TR> <TD>患者名</TD><TD><NAME=”P
氏”></TR> <TR> <TD>患者ID304から専門分野307までの同様
の表示</TR> </TABLE>
【0145】<P> 表示項目 <INPUT TYPE=CHECKBOX NAME
=”全項目” CHECKED>全項目<BR> <INPUT TYPE=CHECKBOX NAME
=”単価”>単価<BR> <INPUT TYPE=CHECKBOX 他の表示
項目の表示><BR>
【0146】<P> 条件1 <SELECT NAME=”条件1” size=”
1”> <OPTION selected value=”納
期:即時解析”>納期:即時解析</OPTION> <OPTION value=”納期:1週間以内”>
納期:1週間以内</OPTION> <OPTION value=その他の条件を記載</
OPTION> </SELECT> (条件2以下も同様に表示する。) <P> 要求先<BR> メディカルサービス株式会社<BR> </FORM> </HTML>
【0147】[解析者リストの説明(図4)]図4は、
管理センタ110であるメディカルサービス株式会社
が、顧客から送付された検査情報解析者リスト要求書に
応じて、顧客に送付した解析者リストのディスプレイ表
示の一例である。図4は、図3に示す検査情報解析者リ
スト要求書に対応する解析者リストである。上述の様
に、実施例においては、管理センタ110は解析者リス
ト(図4)をデータベースの形式で顧客に送付する故、
顧客は受信した解析者リストを任意の表示形式、又は任
意のソートの優先順位等に基づいてパーソナルコンピュ
ータのディスプレイ上に表示することが出来る。但し、
管理センタ110が顧客に送付したデータベースは、顧
客が指定した条件に基づいて高い優先順位を与えられた
解析者を優先的に表示する設定になっている。実施例に
おいては、MODEMを具備するパーソナルコンピュー
タが当該検査情報の管理システムの顧客側の端末を構成
している。
【0148】図4において、401は優先表示される項
目(図3の条件1(309)及び条件2(310)に対
応する。)、402は解析者リストの専門分野の表示
(図3の専門分野307に対応する。)、403は履歴
情報の欄(412〜417)に表示する履歴の調査対象
である患者名(図3の条件2(310)及び患者名30
3に対応する。)、404はその患者の患者ID(図3
の条件2(310)及び患者ID304に対応す
る。)、405は解析者ID(解析者に付与された固有
の識別子(解析者識別子))、406は解析者名、40
7は1個の検査情報に関する解析情報の単価(実施例に
おいては、解析者によって単価が異なる。)、408は
各解析者の稼動時間、409は検査情報を受け取ってか
ら解析情報を生成して管理センタに(又は直接顧客に)
送付するまでの納期、410は正診率、411は各解析
者が顧客(図4においてはA病院)の登録保険医である
か否かの表示、412〜417は履歴情報である。
【0149】図4の履歴情報412〜417は、患者で
あるP氏(患者P(欄403)、患者ID607389
9(欄404))の検査情報の解析に関する各解析者の
履歴情報を示している。412は解析者が患者Pの検査
情報の解析情報(解析書)を管理センタ110に送付し
た日時、413は解析情報ID(解析情報に付与された
固有の識別子(解析情報識別子))、414は解析情報
の解析対象である検査情報の名称、415は解析情報の
解析対象である検査情報の検査情報ID、416は当該
解析を依頼した顧客名、417はその顧客の顧客IDを
示す。
【0150】例えば、解析者ID5126358(欄4
05)であるL医師(欄406)は、検査情報(図4に
おいては胸部レントゲン写真)の解析を単価4000円
(欄407)で行う。L医師は9時から12時までの時
間、及び13時から17時までの時間に稼動する(検査
情報の解析を行う。)(欄408)。図4のデータベー
スは各解析者の休日、曜日によって変化する稼動時間も
記憶しており、例えば、顧客が日曜日に解析者リストを
要求した場合には、日曜日に休む解析者の欄408は
「日曜日は休診」と表示される。図4の実施例は日本に
いる顧客が入力する解析者リストであって、解析時間
(欄408)は日本の標準時で表示している。例えば、
米国のニューヨーク市に住むM医師(解析者ID196
3812)は、米国東部標準時刻で朝9時から12時ま
での時間及び13時から17時までの時間に稼動する
が、欄408においては米国の東部標準時刻を日本標準
時刻に変換して表示している。米国東部標準時刻から日
本標準時刻への変換においては、米国の東部標準時刻が
夏時間であるか冬時間があるかも考慮される。
【0151】例えば患者の病状が切迫しており、図3及
び図4のように顧客が「納期:即時解析」を条件(30
9)として検査情報の解析を要求する場合は、顧客が解
析者リストを要求した時点、又は顧客に解析者リストを
送付する時点において稼動中である解析者(顧客が解析
者リストを要求した時点、又は顧客に解析者リストを送
付する時点が顧客の稼動時間に含まれる解析者)を優先
して表示する。「納期:即時解析」は、解析の依頼書と
検査情報を受け取ると直ぐに解析を開始し、直ぐに(一
般にはその日のうちに)解析書を生成して、解析書を管
理センタに(又は直接顧客に)送付することを意味す
る。
【0152】図4の実施例においては、条件1「納期:
即時解析」(309)を満たす解析者を優先して表示し
ている。即ち、直ぐに解析を実行して解析情報の納期が
早いと考えられる解析者を、そうでない解析者よりも上
に表示する。例えば顧客が13時に解析者リストを要求
し、図4の解析者リストを入手したとする。顧客が納期
が1日(欄409)であるL医師に解析を依頼すれば、
顧客はその日のうちに解析情報を入手する可能性が有
る。もし顧客が納期が1日(欄409)であるM医師に
解析を依頼すれば、M医師はその日の夜の22時から次
の日の朝6時までに検査情報の解析を実行すると考えら
れるので、顧客は次の日の朝6時までにおそらく解析情
報を入手するであろう。しかし、顧客が納期が3日(欄
409)であるK医師に解析を依頼すれば、K医師は解
析情報を生成するのに3日かかる故に、早くても明後日
でなければ顧客は解析情報を入手出来ない。従って、図
4においては、L医師、M医師、K医師の順番で解析者
を表示している。実施例の管理センタは24時間無休で
稼動している故に、当該管理センタの稼動停止によって
解析情報の送付が遅延することはない。
【0153】例えば、解析者が通常は9時から12時ま
での時間と13時から17時までの時間に稼動する(検
査情報の解析を行う)が、特別な単価を適用することを
条件として(例えば通常の稼動時間に解析情報を生成す
る場合の単価の1.5倍の単価)解析者が17時から2
1時までに稼動する場合は、当該17時から21時まで
の延長時間と特別な単価をデータベースに組み込むこと
も出来る。
【0154】図4において、同一患者の検査情報の解析
の経験者であることも、優先表示の条件となっている。
一般的に顧客は、以前に検査情報を解析してもらった解
析者と同一の解析者に解析を依頼することを好む。同一
の患者の経過を同じ判断基準で解析した解析情報が得ら
れること、以前に正しい解析情報を生成したという実績
等に基づいて顧客が当該解析者を信頼していること等に
よる。図4において、L医師は、顧客ID352864
3(欄417)である顧客のA病院(欄416)の依頼
を受けて、検査情報ID1985243(欄415)で
ある検査情報の胸部レントゲン写真(欄414)を解析
して解析情報(その解析情報IDは7354265(欄
413))を生成し、1999年12月3日(欄41
2)に解析書を管理センタに送付している。同様に、L
医師は、顧客ID3528643(欄417)である顧
客のA病院(欄416)の依頼を受けて、検査情報ID
2193844(欄415)である検査情報の胸部レン
トゲン写真(欄414)を解析して解析情報(その解析
情報IDは9332488(欄413))を生成し、2
000年8月10日(欄412)に解析書を管理センタ
に送付している。
【0155】M医師、K医師等は患者であるP氏の検査
情報を解析して解析情報を生成した履歴を有していな
い。図4の表示を受信した顧客であるA病院は、条件1
及び条件2を満たすL医師を容易に発見することが出来
る故、A病院はL医師に検査情報の解析を依頼する可能
性が高い。A病院が他の医師(例えばM医師)に検査情
報の解析を依頼することも出来る。実施例において、条
件1「納期:即時解析」309と条件2「同一患者の検
査情報の解析経験者」310とが互いに競合する場合
は、条件1を優先して表示する。
【0156】複数の解析者が患者であるP氏の検査情報
の解析履歴を有する場合は、解析依頼を受けた日時又は
解析情報を管理センタ(又は直接顧客に)送付した日時
が新しい解析者を優先して表示する。従って、条件2
「同一患者の検査情報の解析経験者」310だけに注目
すれば、例えば最も現時点に近い時にP氏の検査情報の
解析情報を出力した解析者が、解析者リストの1番上に
表示される。
【0157】他の実施例においては、日付412は、解
析者が解析依頼を受けた日時である。図4の実施例にお
いて、履歴調査対象403及び404を変えることによ
り、履歴情報412〜417には他の表示を表示するこ
とも出来る。例えば履歴調査対象を、顧客名がA病院で
顧客IDが3528643に設定することにより、履歴
情報412〜417には各解析者がA病院の依頼に基づ
いて検査情報を解析した履歴が表示される。この場合
は、例えば履歴情報412〜417の表示の中の顧客名
欄416に顧客名に代えて患者氏名が表示され、顧客I
D欄417に顧客IDに代えて患者IDが表示される。
【0158】本実施例においては、顧客は依頼する解析
者を知らない場合がほとんどである。顧客は、患者の生
死にも影響を与える解析情報の信頼性に重大な関心を有
する。そこで、欄410に表示される正診率は、顧客が
各解析者の解析能力を客観的に判断する上で参考になる
指標を提供する。管理センタ110は、各顧客から送ら
れた検査情報を入力し、各解析者に当該検査情報を送付
する。又、各解析者から送られた当該検査情報の解析情
報を入力し、各顧客に送付する。しかし、管理センタ1
10は、仲介したそれぞれの解析情報が正しかったのか
否かを知ることが出来ない。
【0159】そこで、本実施例においては、管理センタ
は、顧客からの解析依頼の仲介の合間に、時々解析結果
の知られた検査情報を解析者に送付して、解析者からの
当該検査情報の解析結果を入力する。管理センタ110
は、管理センタが知っている解析結果と解析者から送付
された解析情報とを比較し、解析者が生成した解析情報
が正しいか間違っているかを判断する。その結果(検査
日時、使用した検査情報、解析者の解析結果が正しかっ
たか否かの情報等)を、各解析者のデータベースに格納
する。
【0160】顧客が解析者リストを要求すると、管理セ
ンタは各解析者毎に正診率を計算し、欄410に表示す
る。正診率(欄410)は下記の式で計算される。 正診率=(解析結果が正しかった場合の数/解析結果の
知られた検査情報の解析を依頼した回数)×100
[%] なお、正診率はあくまで参考資料であって、その取り扱
いには注意すべきである。例えば、解析結果の知られた
検査情報の解析を依頼した回数が一定回数以上の場合に
のみ正診率を表示すること(回数が少ないと、正診率が
極端に良い値になったり極端に悪い値になったりして、
顧客を惑わし、解析者に迷惑を掛ける恐れがある。)、
一定以上古いデータは計算に入れないこと(あまりに昔
のデータを組み入れた正診率は、経験を積んだ解析者の
現在の実力とかけ離れた値になる場合がある。)等の配
慮をすることが好ましい。
【0161】欄410には、上記の正診率に代えて、任
意の観点から見た解析情報が正しかった率を表示しても
良い。例えば、各解析者が生成した解析情報の感度、特
異度、偽陽性率、偽陰性率、陽性適中率、陰性適中率等
のいずれかの情報又はこれらを組み合わせた情報であ
る。解析者リストにおいて、顧客は、欄410に表示さ
れた例えば各解析者が生成した解析情報の感度に基づい
て、解析情報の感度が高い(解析情報が正しかった率が
高い)解析者を優先して表示することが出来る。好まし
くは、顧客は欄410に表示する解析情報が正しかった
率の種類(全ての解析情報の中の正しかった解析情報の
割合、特異度、偽陽性率、偽陰性率、陽性適中率、陰性
適中率等)を選択することが出来る。
【0162】他の実施例においては、管理センタは、上
記の検査情報の解析の仲介サービスを実施した後、一定
期間経過後、顧客に解析情報が正しかったか否かを問い
合わせる。顧客から送られた解析情報が正しかったか否
かという情報を入力し、当該解析情報を生成した解析者
の履歴情報として格納部113に格納する。複数の解析
者が生成した解析情報が正しかったか否かの情報を複数
の顧客から入手し、各解析者の履歴情報を生成する。顧
客から解析者のリストを要求された時に、それまでに生
成された履歴情報に基づいて、正しい解析情報を生成し
た確率が高かった解析者を当該リストに優先して表示す
ることが出来る。
【0163】顧客(例えばA病院)が顧客の登録保険医
でない解析者(例えばK医師)に検査情報の解析を依頼
した場合、患者が医療費を支払う段になって患者は一時
的にせよ大きな金銭的負担を負うことになる。そこで、
本実施例においては、欄411に各解析者が顧客の登録
保険医であるか否かを表示する。各顧客毎に登録保険医
は異なる故に、管理センタ110の管理部111は、解
析者リスト要求書を入力すると、顧客の顧客IDに基づ
いてデータベースを検索し、各解析者が解析者リストを
要求した顧客の登録保険医であるか否かのデータ(欄4
11)を生成し、生成されたデータベースを当該顧客に
送付している。顧客は、欄411の表示を見ることによ
り、各解析者が当該顧客の登録保険医であるか否かを確
認することが出来る。
【0164】さらに、本実施例においては、顧客(例え
ばA病院)が顧客の登録保険医でない解析者(例えばK
医師)に検査情報の解析を依頼した場合、自動的に解析
者(例えばK医師)を顧客(例えばA病院)の健康保険
の登録医として登録する申請書を生成し、健康保険医の
登録機関(例えば厚生省)に当該登録申請書を送付す
る。医師の保険医登録は審査を要するものではなくて単
なる登録申請である故に、かかるサービスを提供するこ
とにより患者の金銭的負担を軽減することが出来る。図
4において、米国の医師免許のみを有するM医師は日本
の保険医登録をすることが出来ない。それ故に、M医師
の欄411には「不可」の表示が示されている。欄41
1に「不可」と表示された解析者については、保険医登
録の申請を実施しない。
【0165】図4の表示に、例えば各解析者の履歴書、
専門分野の表示等の他の表示を追加することも出来る。
又、上述の様に、顧客のパーソナルコンピュータは図4
のデータをデータベースの形式で入力する故に、顧客の
入力指令(例えばキーボード等による入力)に基づいて
異なる表示をすることが出来る。例えば、顧客が単価
(欄407)について降順にソーティングすることを指
令したとすれば、表の上から単価の安い順番であるK医
師、L医師、M医師の順に表示される。
【0166】他の実施例においては、図4のような表形
式の解析者リストの表示ではなく、解析者を1画面に1
人ずつ表示する。1人の解析者についてのデータを表示
するのに画面全体を使用出来る故に、画面上により多く
の情報を掲載することが出来る。例えば、解析者の顔写
真等を画面上に掲載することが出来る。当該他の実施例
においては、優先順位が最も高い解析者を最初に画面に
表示する。顧客がパーソナルコンピュータの例えばPage
Downキーを押す度に、優先順位が高い解析者から低い
解析者に向かって、各解析者を順番に画面に表示する。
顧客がパーソナルコンピュータの例えばPage Upキーを
押す度に、優先順位が低い解析者から高い解析者に向か
って、各解析者を順番に画面に表示する。
【0167】[検査情報解析注文書の説明(図5)]図
5は、顧客が解析者を指定して検査情報の解析を管理セ
ンタ110に注文する注文書である、実施例の検査情報
解析注文書のディスプレイ表示を示す。顧客(例えばA
病院105)は、管理センタに保管を委託している検査
情報又は顧客が所有している検査情報の解析を指定の解
析者に依頼するために、管理センタ110に検査情報解
析注文書(図5)を送付する。顧客が検査情報(例えば
胸部レントゲン写真)を保持している場合には、当該検
査情報も検査情報解析注文書とともに管理センタに送付
する。実施例においては、顧客は、最初に図4の解析者
リスト上でカーソルを解析を依頼しようとしている解析
者の解析者ID405の欄又は解析者氏名406の欄に
移動させる。そこでマウスを左クリックすることによ
り、一定の種類の指令が呼び出される。一定の種類の指
令の中から検査情報解析注文書の生成コマンドを選択し
て実行することにより、図5の検査情報解析注文書が自
動的に生成される。
【0168】図5の検査情報解析注文書の自動生成プロ
グラムは、管理センタが各顧客に提供しており、当該自
動生成プログラムが各顧客のパーソナルコンピュータに
インストールされている。図5の検査情報解析注文書上
のデータは、ほとんど図4の解析者リストから入力され
る。図5の検査情報解析注文書において、顧客は、顧客
名501及び顧客ID502のみを手動で(キーボード
等を操作して)入力する。支払条件512、及び注文先
(メディカルサービス株式会社)は、管理センタによっ
て自動生成プログラムの中に組み込まれている。注文日
の欄(2000年8月30日)は、パーソナルコンピュ
ータが内蔵する時計から読み込まれる。顧客が手動で注
文日を書き込むようにしても良い。
【0169】検査情報解析注文書(図5)の記載内容を
説明する。501は顧客名(例えばA病院)、502は
顧客ID(例えば3528643)、503は患者名
(例えばP氏)、504は患者ID(例えば60738
99)、505は検査情報の表示(例えば胸部レントゲ
ン写真)、506は検査情報のID(例えば79635
84。実施例においては預り品ID(図2)を意味す
る。)、507は指定した解析者の氏名(例えばL医
師)、508は解析者ID(例えば5126358)、
509は1個の検査情報の解析の単価(例えば4000
円)、510は条件(例えば即時に解析を行うこと及び
同一患者の検査情報の解析経験者であること)、511
は納期(例えば1日以内)、512は支払条件(例えば
翌月15日支払い)である。
【0170】顧客は全ての欄に記載する必要はない。例
えば、図5において顧客は解析者リストを要求すると同
時に検査情報を管理センタに送付した故に、当該検査情
報に検査情報ID(預り品ID)7963584(欄5
06)が付与されてるが、顧客は検査情報解析注文書を
管理センタに送付すると同時に検査情報を管理センタに
送付する場合は当該検査情報IDはブランクのまま残さ
れる。又、上述の様に、患者の秘密を守るために患者名
503を空欄のまま検査情報解析注文書を送付すること
が出来る。
【0171】顧客がパーソナルコンピュータのディスプ
レイを見ながら検査情報解析注文書を完成させると、顧
客はメッセージボックス(「解析注文書の送付」と書か
れたボックス)の「はい(Y)」をクリックして、検査
情報解析注文書をインターネットを通じて管理センタ1
10に送付する。検査情報解析注文書に含まれる指定し
た解析者の氏名507(例えばL医師)は、解析者の選
択指令である。
【0172】実施例の検査情報解析注文書はHTML
(又はXML等)で記述されており、顧客は通信回線1
07を通じてインターネットで検査情報解析注文書を管
理センタ110(図5においては、メディカルサービス
株式会社である。)に送付する。下記に、HTMLで記
述された検査情報解析注文書の概略を示す。顧客は、H
TMLで記述された検査情報解析注文書の中のText
コントロール等により表示された各欄に必要事項を記入
することにより、検査情報解析注文書を完成させること
が出来る。
【0173】<HTML> <HEAD> <TITLE>検査情報解析注文書</TITLE> </HEAD> <SCRIPT LANGUAGE=VBScript
> MsgBox ”解析注文書を送付しますか?”, V
bYesNo </SCRIPT> <H1>検査情報解析注文書</H1>
【0174】<FORM name=フォーム名の定義
等> <TABLE> <TR> <TD>顧客名</TD><TD><NAME=”A病
院”></TR> <TR> <TD>顧客ID</TD><TD><NAME=”3
528643”></TR> <TR> <TD>患者名</TD><TD>P氏</TR> <TR> <TD>患者ID504から支払条件512までの同様
の表示</TR> </TABLE>
【0175】<P> 注文先<BR> メディカルサービス株式会社<BR> 2000年8月30日<BR> </FORM> </HTML>
【0176】[検査情報解析依頼書の説明(図6)]図
6は、管理センタが解析者に送付する検査情報解析依頼
書のディスプレイ表示を示す。管理センタ110は、顧
客が送付した検査情報解析注文書(図5)に基づいて、
検査情報解析依頼書(図6)を自動生成する。管理セン
タ110は、検査情報解析依頼書と顧客から送付された
検査情報(例えば胸部レントゲン写真)とを指定された
解析者(図6においてはL医師)に送付する。図6の検
査情報解析依頼書は、ほとんど図5の検査情報解析注文
書と同じである。
【0177】図6の検査情報解析依頼書は、図5の検査
情報解析注文書と比べて、TEXTコントロール等が通
常のテーブル表示に変更されていること、患者の秘密を
守るために患者の氏名の欄がないこと、及び支払条件が
顧客が管理センタに支払う支払条件(図5)から管理セ
ンタが各解析者に支払う支払条件(図6)に変更されて
いることの3点の相違点を有する。検査情報604の欄
に患者の氏名が含まれてる場合は(例えば「患者Pの胸
部レントゲン写真」)、手作業で一般名称(例えば「胸
部レントゲン写真」)に置き換えられる。他の実施例の
検査情報解析依頼書においては、単価609の欄に顧客
が管理センタに支払う金額から管理センタの手数料を差
し引いた金額が表示される。
【0178】検査情報解析依頼書(図6)の記載内容を
説明する。601は顧客名(例えばA病院)、602は
顧客ID(例えば3528643)、603は患者ID
(例えば6073899)、604は検査情報の表示
(例えば胸部レントゲン写真)、605は検査情報のI
D(例えば7963584)、606は解析依頼書ID
(解析者に作成を依頼する解析依頼書に付与された固有
の識別子(解析依頼書識別子))、607は指定した
(依頼書の送付先である)解析者の氏名(例えばL医
師)、608は解析者ID(例えば5126358)、
609は1個の検査情報の解析の単価(例えば4000
円)、610は条件(図6においては、メディカルサー
ビス株式会社である。)(例えば即時に解析を行うこと
及び同一患者の検査情報の解析経験者であること)、6
11は納期(例えば1日以内)、612は支払条件(例
えば翌月20日支払い)である。
【0179】実施例の検査情報解析依頼書はHTML
(又はXML等)で記述されており、管理センタ(図6
においては、メディカルサービス株式会社である。)は
通信回線107を通じてインターネットで検査情報解析
依頼書を各解析者に送付する。下記に、HTMLで記述
された検査情報解析依頼書の概略を示す。なお、図6の
検査情報解析依頼書は、全て通常の文字のみを含む故
に、TEXT文書、又はワードプロセッサ・ソフトウエ
ア(例えばWord(マイクロソフト社の登録商標)又
は一太郎(ジャストシステム社の登録商標))により作
成された文書であっても良い。
【0180】<HTML> <HEAD> <TITLE>検査情報解析依頼書</TITLE> </HEAD> <BODY> <H1>検査情報解析依頼書</H1>
【0181】<TABLE> <TR> <TD>顧客名</TD><TD><A病院></TR
> <TR> <TD>顧客ID</TD><TD><3528643
></TR> <TR> <TD>患者ID</TD><TD>6073899<
/TR> <TR> <TD>以下、検査情報604から支払条件612まで
の同様の表示</TR> </TABLE>
【0182】<P> 添付の検査情報の解析を依頼したく、よろしくお願い申
し上げます。<BR> メディカルサービス株式会社<BR> 2000年8月30日<BR> </BODY> </HTML>
【0183】[解析者から管理センタに送付する解析書
送付連絡書の説明(図7)]図7は、解析者が管理セン
タに送付する解析書送付連絡書のディスプレイ表示を示
す。管理センタは、各解析者に解析書送付連絡書の自動
生成プログラムを配布している。配布された解析書送付
連絡書の自動生成プログラムは、各解析者のパーソナル
コンピュータにロードされている。各解析者は、管理セ
ンタから送付された検査情報解析依頼書(図6)及び検
査情報に基づいて、検査情報の解析書(解析情報)を生
成し、生成した解析書と解析書送付連絡書(図7。上記
の自動生成プログラムを使用して生成する。)とを管理
センタに送付する。
【0184】解析書(解析情報)とは、検査情報の解析
結果を含む。例えば、患者の右肺上葉に粒状陰影が認め
られるという胸部レントゲン写真の解析結果である。検
査情報の種類等に応じて、解析書の記載内容は多種多様
である。上述の様に、解析書は紙で書かれた物(有体
物)でもよく、文書ファイル(例えばTEXT形式で生
成された文書データ又はWordで生成された文書デー
タ等)であっても良い。
【0185】解析書送付連絡書(図7)の記載内容を説
明する。701は顧客名(例えばA病院)、702は顧
客ID(例えば3528643)、703は患者ID
(例えば6073899)、704は検査情報の表示
(例えば胸部レントゲン写真)、705は検査情報のI
D(例えば7963584)、706は解析依頼書ID
(例えば3628441)、707は解析者の氏名(例
えばL医師)、708は解析者ID(例えば51263
58)である。
【0186】実施例の解析書送付連絡書はHTML(又
はXML等)で記述されており、各解析者(例えばL医
師)は通信回線107を通じてインターネットで解析書
送付連絡書と電子ファイルで生成された解析書とを管理
センタに送付する。解析書送付連絡書は例えばTEXT
形式で生成された文書ファイル又はWordで生成され
た文書ファイルであっても良いが、HTML(又はXM
L等)で記述されてる方が好ましい。管理センタが、入
力した解析書送付連絡書に基づいて、顧客に送付する解
析書送付連絡書を自動生成すること、及び管理センタの
データベースを自動変更することを容易に実行出来るか
らである。下記に、HTMLで記述された解析書送付連
絡書の概略を示す。
【0187】<HTML> <HEAD> <TITLE>解析書送付連絡書</TITLE> </HEAD> <BODY> <H1>解析書送付連絡書</H1>
【0188】<TABLE> <TR> <TD>顧客名</TD><TD><A病院></TR
> <TR> <TD>顧客ID</TD><TD><3528643
></TR> <TR> <TD>患者ID</TD><TD>6073899<
/TR> <TR> <TD>以下、検査情報704から解析依頼書ID70
6までの同様の表示</TR> </TABLE>
【0189】<P> 上記検査情報の解析書を生成しましたので、お送りしま
す。<BR> <P> メディカルサービス株式会社御中<BR> <P> <TR> <TD>解析者</TD><TD><L医師></TR
> <TR> <TD>解析者ID</TD><TD><512635
8></TR> 2000年8月30日<BR> </BODY> </HTML>
【0190】検査情報が画像情報である場合、好ましく
は、解析者は、解析書送付連絡書と、解析書と、解析し
た検査情報に解析者の署名をしたものとを管理センタに
送付する。図9に解析者が検査情報に署名を記載する方
法を示す。図9(a)は顧客が管理センタに送付する画
像情報である検査情報、図9(b)は解析者が管理セン
タに送付する解析者の署名入りの画像情報である検査情
報である。
【0191】以下、図9の説明をする。901は画像情
報である検査情報の主要部である患者の胸部レントゲン
写真、902は顧客ID(例えば3528643)、9
03は顧客名(例えばA病院)、904は預り品ID
(例えば2193844)、905は検査情報の名称
(例えば患者Pの胸部レントゲン写真)、906は患者
ID(例えば6073899)、907は患者名(例え
ばP氏)、908は顧客ID902等の情報を含むバー
コードである。顧客ID902から患者名907の項の
一部は顧客(病院A等)が記載し(例えば患者名)、他
の一部は管理センタが記載する(例えば預り品ID)。
【0192】検査情報等の取り違えは患者の生命にも影
響を及ぼす重大な結果を生じる故に、膨大な量の検査情
報を取り扱う管理センタにとって、検査情報の取り違え
事故の防止は極めて重要な課題である。そこで、実施例
においては、検査情報の流通、保管をコンピュータによ
って管理するとともに、検査情報そのものに顧客ID9
02等の情報を記載することにより、手にした検査情報
が求めている検査情報に間違いないことをいつでも視覚
的に直接確かめることが出来る。顧客は、例えば図9
(a)の胸部レントゲン写真を管理センタに送付する。
しかし、例えば患者名907を記載した検査情報をその
まま解析者に送付すると、解析者が患者の秘密を知るこ
とになり、好ましくない。
【0193】実施例においては、管理センタは、図9
(a)の検査情報(例えばレントゲン写真等の有体物)
をコピーして、当該コピーの中から患者名907を削除
し、検査情報の名称905から「患者P」の固有名称を
削除した後、検査情報(図9(b)からL医師の署名9
09を除いたもの)を解析者に送付する。又は、管理セ
ンタ110の電子変換部114は、図9の検査情報(例
えばレントゲン写真等の有体物)を電子スキャナにより
ビットマップ画像に変換し、ビットマップ画像の中から
患者名907を削除し、検査情報の名称905の記載を
「胸部レントゲン写真」(「患者P」の固有名称を含ま
ない。)に置き換えた後、当該電子情報に変換された検
査情報を解析者に送付する。
【0194】解析者であるL医師は、送付された検査情
報(例えばレントゲン写真等の有体物)を解析して解析
情報を生成した後、送付された検査情報に署名し(図9
(b)の署名909)、署名入りの検査情報(図9
(b))を解析書等とともに管理センタに(又は直接顧
客に)送付する。送付された検査情報がビットマップ画
像である場合は、解析者であるL医師は、送付された検
査情報を解析して解析情報を生成した後、送付された検
査情報に電子署名をし(図9(b)の署名909)、署
名入りの検査情報を解析書等とともに管理センタに(又
は直接顧客に)送付する。電子署名は、電子透かしの技
術によって(好ましくは可視透かしである。)ビットマ
ップ画像に含まれても良く、又は暗号化された電子署名
であっても良い。例えば解析者が管理センタに登録した
公開鍵によって、電子署名の透かしを除去出来ること、
又は暗号化された電子署名を復号化出来ることにより、
管理センタは、入力した電子署名が当該解析者自身の署
名であることを確認することが出来る。
【0195】[管理センタから顧客に送付する解析書送
付連絡書の説明(図8)]図8は、管理センタが顧客に
送付する解析書送付連絡書のディスプレイ表示を示す。
図8の解析書送付連絡書(管理センタから顧客に送付)
は、図7の解析書送付連絡書(各解析者から管理センタ
に送付)に、一部の変更を加えている。
【0196】解析書送付連絡書(図8)の記載内容を説
明する。801は顧客名(例えばA病院)、802は顧
客ID(例えば3528643)、803は患者名(例
えばP氏)、804は患者ID(例えば607389
9)、805は検査情報の表示(例えば胸部レントゲン
写真)、806は検査情報のID(例えば796358
4)、807は解析者名(例えばL医師)、808は解
析者ID(例えば5126358)、809は解析依頼
書ID(例えば3628441)、810は解析情報I
D(例えば7153249。又は解析書IDとも言
う。)、811は注文日(例えば2000年8月30
日)である。上述の図2〜図8の各情報は、必要なデー
タ(例えば顧客名であるA病院、顧客IDである352
8643等)を一貫して相互に伝達している。
【0197】実施例の解析書送付連絡書はHTML(又
はXML等)で記述されている。管理センタは通信回線
107を通じてインターネットで解析書送付連絡書と解
析書とを顧客に送付する。解析書送付連絡書はTEXT
形式等で生成されても良いが、顧客が解析書送付連絡書
に含まれるデータを顧客のコンピュータで使用する場合
には、HTML(又はXML等)で記述されている方が
当該コンピュータにデータをデータベースで取り込みや
すい。検査情報が画像情報である場合、好ましくは、管
理センタは、解析書送付連絡書と、解析書と、解析した
検査情報に解析者の署名をしたものとを顧客に送付す
る。
【0198】好ましくは、管理センタは、各顧客の電子
ファイル形式を顧客の識別子(例えば顧客ID番号)等
に関連付けて記憶している(格納部113に格納してい
る。)。管理センタが解析者から解析情報等を受け取る
と、解析情報の生成を依頼した顧客の顧客IDと同一の
顧客IDに関連付けられた電子ファイル形式を選択す
る。管理センタは、解析書送付連絡書及び解析書を選択
した電子ファイル形式の電子ファイルに変換し、各顧客
に当該電子ファイルを送付する。このように、解析書送
付連絡書及び解析書の少なくとも一方のファイル形式が
顧客自身が有するデータベース等に合致したファイル形
式に変換され、変換されたファイル形式の解析書送付連
絡書及び解析書が顧客に送付される。顧客は、入力した
解析書送付連絡書及び解析書に基づいて、顧客自身が有
するデータベース等を更新する。HTMLで記述された
図8の解析書送付連絡書の概略は、HTMLで記述され
た図7の解析書送付連絡書の概略とほぼ同様である(技
術的な差異はないので、記載を省略する。)。
【0199】検査情報は、患者のカルテ(患者を検査し
た結果を含むカルテ。電子カルテを含む。)であっても
よい。又、管理センタ110は、顧客105等からカル
テ(患者を検査した結果を含んでもよく、含まなくても
良い。電子カルテを含む。)を預って、格納部(電子倉
庫)113又は物の倉庫115に格納することも出来
る。必要に応じて、管理センタは、検査情報(例えば胸
部レントゲン写真)とカルテとをリンクして解析者に送
付する。解析者は、カルテを参考にして、検査情報を解
析することが出来る。カルテは、例えば患者の性別、年
齢、既往症、医師の所見等を含む。顧客による病歴要
約、又は顧客から解析者への解析依頼事項等を含んでも
良い。好ましくは、カルテには患者の氏名等が記載され
ておらず、カルテに含まれるデータにより、第三者が患
者を特定することが出来ない。
【0200】《実施例2》図10は実施例2の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、顧客
が、検査情報を解析するために必要な知識に係る専門分
野(例えば胸部、腹部等の患部に関する専門分野、又は
レントゲン写真等の検査情報の形態に関する専門分野等
の専門分野)の情報を含む解析者リスト要求書を出力す
る。管理センタは、当該解析者リスト要求書を入力する
(ステップ1001)。次に、管理センタは、当該専門
分野に属する解析者のリストを生成し、顧客に当該解析
者リストを伝送する(ステップ1002)。
【0201】次に、顧客は当該解析者リストの中から1
人以上の解析者を選択し、解析者の選択指令と解析の対
象である検査情報とを管理センタに送付する。管理セン
タは、当該解析者の選択指令(解析注文書に含まれ
る。)と検査情報とを入力する(ステップ1003)。
次に、管理センタは、解析者の選択指令に基づいて、選
択された解析者に解析依頼書(管理センタが生成す
る。)と検査情報とを伝送する(ステップ1004)。
次に、解析者は、伝送された検査情報を解析し、解析結
果である解析情報(解析書)を生成する。解析者は解析
情報を管理センタに伝送し、管理センタは当該解析情報
を入力する(ステップ1005)。管理センタは、入力
した解析情報を顧客に伝送する(ステップ1006)。
【0202】管理センタ(又は顧客)が検査情報を追記
型の光ディスクに記録し、それを解析者に送付すること
も出来る。解析者が同一の光ディスクに解析情報を書き
込み、当該光ディスクを管理センタ(又は顧客)が管理
し又は顧客に送付することにより、検査情報と解析情報
とは物理的に同じ記録媒体上に記録されている故に、例
えば光ディスクに付与されている固有情報に基づいて、
解析情報の取り違え自己を防止することが出来る。例え
ば光ディスクはDVDディスクであり、DVDディスク
のBCA(BurstCutting Area)に記録された各DVD
ディスクに固有の識別子に基づいて、解析者に送付した
DVDディスクと、解析者から送付されたDVDディス
クとが同一のディスクであることを確かめることが出来
る。
【0203】他の実施例においては、上記の追記型の光
ディスクに代えて、記録型の(消去可能な)光ディスク
を使用する。記録型の光ディスクは、消去して他の情報
を記録出来る故に、再利用が可能である(運用コストが
低い。)。当該光ディスクに記録された情報が不正に書
き換えられる恐れがある場合は、不正に情報が書き換え
られたことを識別可能にする手段(例えば電子署名等)
を用いることが好ましい。
【0204】《実施例3》図11は実施例3の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、顧客から送付された解析注文書と検査情報と
を入力する(ステップ1101)。次に、管理センタ
は、当該解析注文書と検査情報とを格納する(ステップ
1102)。次に、管理センタは、解析注文書又は検査
情報に記載された情報に基づいて、専門分野に属する解
析者のリストを生成する(ステップ1103)。次に、
管理センタは、顧客に当該解析者リストを伝送する(ス
テップ1104)。
【0205】次に、顧客は入力した当該解析者リストの
中から1人以上の解析者を選択し、解析者の選択指令
(解析注文書に含まれる。)を管理センタに送付する。
管理センタは、当該解析者の選択指令を入力する(ステ
ップ1105)。次に、管理センタは、解析者の選択指
令に基づいて、選択された解析者に解析依頼書(管理セ
ンタが生成する。)と検査情報とを伝送する(ステップ
1106)。次に、解析者は、伝送された検査情報を解
析し、解析結果である解析情報(解析書)を生成する。
解析者は解析情報を管理センタに伝送し、管理センタは
当該解析情報を入力する(ステップ1107)。管理セ
ンタは、入力した解析情報を顧客に伝送する(ステップ
1108)。
【0206】図10及び図11において、更に管理セン
タが、送付した解析情報が正しかったか否かの問い合わ
せを顧客に送付することが出来る。顧客は、送付した解
析情報が正しかったか否かの情報を管理センタに送付
し、管理センタは当該情報を入力して、格納部に格納す
る。これを累積することにより、各解析者の解析情報が
正しかったか否かの履歴情報を生成することが出来る。
当該履歴情報を使用して、顧客から解析者のリストを要
求された場合は、解析情報が正しかった確率の高い解析
者を優先して表示するリストを生成することが出来る。
【0207】他の実施例においては、ステップ1107
において、解析者は、伝送された検査情報を解析し、解
析結果である解析情報(解析書)を生成する。解析者は
解析情報及び解析の対象の検査情報(管理センタから解
析者に送付した検査情報)を管理センタに伝送し、管理
センタは当該解析情報及び解析の対象の検査情報を入力
する。
【0208】管理センタは、ステップ1102において
格納した検査情報と、解析者から受け取った検査情報
(解析の対象の検査情報)とが同一であることを確かめ
る。これにより、解析者が、間違いなく送付した検査情
報を解析して解析情報を生成したことの確証を得る。管
理センタは、解析者から受け取った解析情報と検査情報
とを蓄積する(格納する)(ステップ1107)。これ
により、顧客から要求があればいつでも、管理センタ
は、解析者から受け取った検査情報が管理センタが解析
者に送付した検査情報(又は顧客が管理センタに送付し
た検査情報)と同一であることを証明することが出来
る。
【0209】特に、解析情報及び検査情報がいずれも電
子ファイルであれば、解析情報及び検査情報を、日時の
データを対応付けて記憶装置(例えば光ディスク、ハー
ドディスク等)に蓄積することにより、特定の検査情報
が、確かに解析者が解析情報と一緒に管理センタに送付
した検査情報であることの証明が出来、解析者が管理セ
ンタに解析情報と一緒に送付した検査情報が、顧客が管
理センタに送付した検査情報と同一であることの証明が
出来る。
【0210】顧客が管理センタに送付した検査情報がデ
ータ圧縮された情報(例えばJPEG方式によりデータ
圧縮された胸部レントゲン写真)であれば、管理センタ
はステップ1102においてデータ圧縮された検査情報
を格納し、ステップ1106において選択された解析者
にデータ圧縮された検査情報を送付し、ステップ110
7において解析者から送付されたデータ圧縮された検査
情報を入力し、データ圧縮された検査情報をそのまま格
納する。管理センタは、ステップ1107において、解
析者が解析した対象の検査情報が確かに管理センタが解
析者に送付した検査情報であることを確かめる。両者が
同じものであれば、両者は完全に一致するので確認は容
易である。
【0211】又、顧客が要求すればいつでも、解析者が
解析した検査情報が、管理センタが解析者に送付した検
査情報(又は顧客が管理センタに送付した検査情報)と
同一であることを、管理センタは、両者が完全に同一で
ある(両者は、データ圧縮された同一のデータであ
る。)ことに基づいて証明する。
【0212】《実施例4》図12は実施例4の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、解析依頼書と、正しい解析結果が既知である
検査情報とを解析者であるM医師に伝送する(ステップ
1201)。次に、解析者は、伝送された検査情報を解
析し、解析結果である解析情報(解析書)を生成する。
解析者は解析情報を管理センタに伝送し、管理センタは
当該解析情報を入力する(ステップ1202)。
【0213】管理センタは、内蔵する格納部に格納する
データベースから、解析者(M医師)が作成した解析情
報が正しかったか否かに関する過去の実績の情報である
履歴情報を読み出す(ステップ1203)。実施例にお
いては、履歴情報は、これまでに各解析者(例えばM医
師)に対して行った実施例4と同様のテストの結果を集
積した情報であって、正しい解析情報が知られている検
査情報を解析者に送付した日付け及び累計の送付回数
n、M医師の解析情報(解析結果)が正しかった回数m
を含む。履歴情報は、M医師が生成した解析情報が正し
かったか否かに関する過去の実績を判断する客観的な材
料になり得る任意の情報を含むことが出来る。
【0214】次に、M医師が送付した解析情報(解析結
果)と既知の解析結果とを比較して、M医師の解析情報
が正しいか否かを判断する(ステップ1204)。ステ
ップ1204においてM医師の解析情報が正しければ、
ステップ1206に進む。ステップ1204においてM
医師の解析情報が正しくなければ、ステップ1205に
進む。ステップ1205において、正しい解析情報が知
られている検査情報を解析者に送付した累計の送付回数
nを1だけインクリメントし(n=n+1)、ステップ
1207に進む。
【0215】ステップ1206において、M医師の解析
情報(解析結果)が正しかった回数mを1だけインクリ
メントし(m=m+1)、正しい解析情報が知られてい
る検査情報を解析者に送付した累計の送付回数nを1だ
けインクリメントし(n=n+1)、ステップ1207
に進む。ステップ1207において、M医師の新しい履
歴情報(正しい解析情報が知られている検査情報を解析
者に送付した日付(今回の日付)、新たな累計の送付回
数n、M医師の解析情報(解析結果)が正しかった新た
な回数mを含む。)を、内蔵する格納部に書き込む(格
納部に格納されているデータベースを更新する。)。顧
客からの解析者のリストの送付を要求されて、M医師を
含む解析者のリストを送付する際、M医師の欄にM医師
の正診率を提示する(ステップ1208)。正診率は、
下記の式を用いて算出する。 正診率=(解析結果が正しかった場合の回数/解析結果
の知られた検査情報の解析を依頼した回数)×100
[%]
【0216】実施例4において、正診率に代えて、任意
の種類の解析者が生成した解析情報が正しかった情報
(1種類の情報でも良く、複数の種類の情報でも良
い。)を蓄積(格納)しても良い。例えば、感度、特異
度、偽陽性率、偽陰性率、陽性適中率、陰性適中率等の
情報である。
【0217】例えば管理センタが感度(真に病気であっ
た患者の中の、陽性と解析された患者の割合)の情報を
蓄積する場合には、実施例4のステップ1203以下を
下記の様に変更する。ステップ1203において、管理
センタは、内蔵する格納部に格納するデータベースか
ら、解析者(M医師)が作成した解析情報が正しかった
か否かに関する過去の実績の情報である履歴情報を読み
出す。履歴情報は、これまでに各解析者(例えばM医
師)に対して行った同様のテストの結果を集積した情報
であって、真に陽性である(正しい解析情報が知られて
いる)検査情報を解析者に送付した日付け及び真に陽性
である検査情報の累計の送付回数n、その中でM医師が
陽性の解析情報(解析結果)を生成した回数(正しかっ
た回数)mを含む。履歴情報は、M医師が生成した解析
情報が正しかったか否かに関する過去の実績を判断する
客観的な材料になり得る任意の情報を含むことが出来
る。
【0218】次に、M医師に送付した検査情報の真の解
析結果が陰性であれば、ステップ1208に進む。M医
師に送付した検査情報の真の解析結果が陽性であれば、
M医師が送付した解析情報(解析結果)と既知の解析結
果とを比較して、M医師の解析情報が正しいか(陽性の
解析情報)否か(陰性の解析情報)を判断する(ステッ
プ1204)。ステップ1204においてM医師の解析
情報が正しければ、ステップ1206に進む。ステップ
1204においてM医師の解析情報が正しくなければ、
ステップ1205に進む。
【0219】ステップ1205において、真に陽性であ
る検査情報を解析者に送付した累計の送付回数nを1だ
けインクリメントし(n=n+1)、ステップ1207
に進む。ステップ1206において、M医師の解析情報
(解析結果)が正しかった回数mを1だけインクリメン
トし(m=m+1)、真に陽性である検査情報を解析者
に送付した累計の送付回数nを1だけインクリメントし
(n=n+1)、ステップ1207に進む。
【0220】ステップ1207において、M医師の新し
い履歴情報(真に陽性である検査情報を解析者に送付し
た日付(今回の日付)、真に陽性である検査情報を解析
者に送付した新たな累計の送付回数n、その中でM医師
が陽性の解析情報(解析結果)を生成した新たな回数
(正しかった回数)mを含む。)を、内蔵する格納部に
書き込む(格納部に格納されているデータベースを更新
する。)。顧客からの解析者のリストの送付を要求され
て、M医師を含む解析者のリストを送付する際、M医師
の欄にM医師の感度を提示する(ステップ1208)。
感度は、下記の式を用いて算出する。 感度=(その中で陽性の解析情報を生成した(解析結果
が正しかった)場合の回数/真に陽性の(解析結果の知
られた)検査情報の解析を依頼した回数)×100
[%]
【0221】同様に、例えば管理センタが特異度(真に
病気でなかった患者の中の、陰性と解析された患者の割
合)の情報を蓄積する場合には、実施例4のステップ1
203以下を下記の様に変更する。ステップ1203に
おいて、管理センタは、内蔵する格納部に格納するデー
タベースから、解析者(M医師)が作成した解析情報が
正しかったか否かに関する過去の実績の情報である履歴
情報を読み出す。履歴情報は、これまでに各解析者(例
えばM医師)に対して行った同様のテストの結果を集積
した情報であって、真に陰性の(正しい解析情報が知ら
れている)検査情報を解析者に送付した日付け及び真に
陰性である検査情報の累計の送付回数n、その中でM医
師が陰性の解析情報(解析結果)を生成した回数(正し
かった回数)mを含む。履歴情報は、M医師が生成した
解析情報が正しかったか否かに関する過去の実績を判断
する客観的な材料になり得る任意の情報を含むことが出
来る。
【0222】次に、M医師に送付した検査情報の真の解
析結果が陽性であれば、ステップ1208に進む。M医
師に送付した検査情報の真の解析結果が陰性であれば、
M医師が送付した解析情報(解析結果)と既知の解析結
果とを比較して、M医師の解析情報が正しいか(陰性の
解析情報)否か(陽性の解析情報)を判断する(ステッ
プ1204)。ステップ1204においてM医師の解析
情報が正しければ、ステップ1206に進む。ステップ
1204においてM医師の解析情報が正しくなければ、
ステップ1205に進む。
【0223】ステップ1205において、真に陰性であ
る検査情報を解析者に送付した累計の送付回数nを1だ
けインクリメントし(n=n+1)、ステップ1207
に進む。ステップ1206において、M医師の解析情報
(解析結果)が正しかった回数mを1だけインクリメン
トし(m=m+1)、真に陰性である検査情報を解析者
に送付した累計の送付回数nを1だけインクリメントし
(n=n+1)、ステップ1207に進む。
【0224】ステップ1207において、M医師の新し
い履歴情報(真に陰性である検査情報を解析者に送付し
た日付(今回の日付)、真に陰性である検査情報を解析
者に送付した新たな累計の送付回数n、その中でM医師
が陰性の解析情報(解析結果)を生成した新たな回数
(正しかった回数)mを含む。)を、内蔵する格納部に
書き込む(格納部に格納されているデータベースを更新
する。)。顧客からの解析者のリストの送付を要求され
て、M医師を含む解析者のリストを送付する際、M医師
の欄にM医師の特異度を提示する(ステップ120
8)。特異度は、下記の式を用いて算出する。 特異度=(その中で陰性の解析情報を生成した(解析結
果が正しかった)場合の回数/真に陰性の(解析結果の
知られた)検査情報の解析を依頼した回数)×100
[%]
【0225】感度及び特異度の両方の履歴情報を生成
し、感度、特異度、正診率(感度及び特異度から導出す
ることが出来る。)の中の任意の履歴情報を解析者リス
トに表示出来るようにしてもよい。
【0226】《実施例5》図13は実施例5の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、顧客から送付された顧客名及び患者の氏名を
含む解析注文書と検査情報とを入力する(ステップ13
01)。ステップ1302において、顧客が新規の顧客
であれば、顧客は新規登録申請書を管理センタに提出し
て、当該顧客名を新規登録する。管理センタは、新規登
録された顧客の顧客名に対応させて顧客IDを決定し登
録する。患者が新規の患者であれば、管理センタは、当
該患者の氏名を新規登録し、新規登録された患者の氏名
に対応させて患者IDを決定し登録する。患者IDの新
規登録は、解析注文書の記載の基づいて自動的に実行す
る。検査情報が未登録の検査情報であれば、管理センタ
は、当該検査情報を新規登録し、新規登録された検査情
報に対応させて検査情報IDを決定し登録する。検査情
報IDの新規登録は、解析注文書の記載の基づいて自動
的に実行する。又、解析依頼書IDも登録する。
【0227】次に、ステップ1303において、管理セ
ンタが、顧客ID、患者ID、検査情報ID及び解析依
頼書IDを含む解析依頼書と、検査情報とを顧客が指定
した解析者に送付する。解析依頼書は患者の氏名を含ま
ない。又、検査情報が画像情報であって、画像情報中に
患者を特定する情報を含む場合には、当該患者を特定す
る部分を除いた画像情報を解析者に送付する。検査情報
にリンクさせて患者のカルテを送付する場合には、当該
患者を特定する部分を除いたカルテを送付する。
【0228】これにより、解析者は患者IDを用いて例
えば同一患者の他の検査情報を送付する様に管理センタ
に要求することが出来るが、患者が具体的に誰であるか
を知ることが出来ない。次に、解析者は、伝送された検
査情報を解析し、解析結果である解析情報(解析書)を
生成する(ステップ1304)。又、検査情報が画像情
報である場合には、解析者は当該画像情報に署名をす
る。画像情報がレントゲン写真等の有体物であれば、解
析者は当該レントゲン写真等の上に署名し、画像情報が
ビットマップ画像情報等の無体物であれば、解析者は当
該ビットマップ画像情報等の上に電子署名を行う。又は
電子透かしにより解析者の署名を行う。
【0229】次に、解析者は、顧客ID、患者ID、検
査情報ID及び解析依頼書IDを含む解析書送付連絡書
と、解析情報(解析報告書)と、解析者の署名を含む検
査情報(検査情報が画像情報である場合)とを管理セン
タに送付する(ステップ1305)。管理センタは、入
力した解析書送付連絡書に含まれる患者ID又は検査情
報IDに基づいて、データベースを使用して患者の氏名
を検索する(ステップ1306)。
【0230】次に、管理センタは、顧客名、顧客ID、
患者の氏名、患者ID、検査情報ID及び解析依頼書I
Dを含む解析書送付連絡書と、解析情報と、解析者の署
名を含む検査情報とを顧客に送付する(ステップ130
7)。これにより、顧客は、送付された解析情報がどの
患者の検査情報の解析結果であるかを、患者の氏名によ
って容易に知ることが出来る。
【0231】《実施例6》図14は実施例6の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、顧客から送付された顧客名及び患者の氏名を
含む解析注文書と患者の検査情報とを入力する(ステッ
プ1401)。次に、管理センタは、顧客ID、患者I
D、検査情報の名称、検査情報ID及び解析依頼書ID
を含む解析依頼書と、検査情報とを顧客が指定した解析
者に送付する(ステップ1402)。
【0232】次に、解析者は、伝送された検査情報を解
析する上で、同一患者の他の検査情報(例えば、過去の
同種の検査情報、又は他の種類の検査情報等である。)
又は同一患者の履歴情報(例えばカルテに記載されたこ
れまでの治療経過、患者の既往症等)を見ることを希望
する(両方を要求しても良い)。そこで、解析者は、解
析依頼書に記載された患者IDと同一の患者IDに対応
付けられた他の検査情報又は履歴情報の送付要求書を管
理センタに送付する(ステップ1403)。
【0233】管理センタは、同一患者の他の検査情報又
は履歴情報の送付の許諾依頼書を顧客に送付する(ステ
ップ1404)。顧客が、同一患者の他の検査情報又は
履歴情報の送付の許諾書を管理センタに送付する(ステ
ップ1405)。ステップ1404及び1405をステ
ップ1403の後でなく事前に実行することも出来る。
管理センタは、データベースを利用して、管理センタの
内部に格納された検査情報の中から同一の患者IDに対
応付けられた他の検査情報又は履歴情報を検索し、当該
他の検査情報又は履歴情報を解析者に送付する(ステッ
プ1406)。ステップ1403及び1404の実行時
に、管理センタから顧客に当該他の検査情報又は履歴情
報の送付要求書を転送し、これに応じて顧客から管理セ
ンタに送付された他の検査情報又は履歴情報を解析者に
送付することも出来る。
【0234】解析者は、送付された他の検査情報又は履
歴情報を参照して、解析依頼の対象の検査情報の解析結
果である解析情報(解析書)を生成する。解析者は、患
者ID、検査情報ID及び解析依頼書IDを含む解析書
送付連絡書と、解析情報(解析報告書)とを管理センタ
に送付する(ステップ1407)。管理センタは、入力
した解析書送付連絡書に含まれる患者ID又は検査情報
IDに基づいて、データベースを使用して患者の氏名を
検索する。次に、管理センタは、顧客名、顧客ID、患
者の氏名、患者ID、検査情報ID及び解析依頼書ID
を含む解析書送付連絡書と、解析情報とを顧客に送付す
る(ステップ1408)。患者IDを介して、解析者は
同一患者の他の検査情報を参照することが出来る。
【0235】ステップ1402において、管理センタが
解析者に送付する情報に、患者IDを含めないことも出
来る。その場合は、ステップ1403において、下記の
処理を行う。解析者は、解析依頼書に記載された検査情
報の名称、検査情報ID又は解析依頼書ID(解析情報
の識別子)に関連する患者に対応付けられた他の検査情
報又は履歴情報の送付要求書を管理センタに送付する。
管理センタは、解析依頼書に記載された検査情報ID又
は解析依頼書IDに関連する患者の患者IDを検索す
る。以下、ステップ1404と同様の方法により、同様
の効果が得られる。
【0236】《実施例7》図15は実施例7の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、顧客から送付された解析注文書と患者の検査
情報とを入力する(ステップ1501)。次に、管理セ
ンタは、解析依頼書と、患者の検査情報とを顧客が指定
した解析者に送付する(ステップ1502)。解析者
は、検査情報の解析結果である解析情報(電子ファイ
ル)を生成し、当該解析情報を第1の暗号化鍵により暗
号化する。解析者は、解析書送付連絡書と、第1の暗号
化鍵により暗号化された解析情報とを、インターネット
を通じて管理センタに送付する(ステップ1503)。
【0237】管理センタは、入力した暗号化された解析
情報を、第1の暗号化鍵に対応する復号化鍵によって復
号する(ステップ1504)。解析者は第1の暗号化鍵
(解析者が第1の暗号化鍵を決定する。)に対応する復
号化鍵を事前に管理センタに郵送等の方法で送付する。
又は、管理センタは第1の暗号化鍵(管理センタが第1
の暗号化鍵を決定する。)に対応する暗号化鍵を事前に
解析者に郵送等の方法で送付する。郵送等の方法とは、
暗号化鍵又は復号化鍵を第三者に知られる恐れがない方
法である。インターネット等の様に暗号化鍵又は復号化
鍵を第三者に知られる恐れがある方法を除く。管理セン
タは解析情報を第2の暗号化鍵(第2の暗号化鍵は第1
の暗号化鍵と異なる。)によって暗号化する(ステップ
1505)。第2の暗号化鍵は、管理センタ又は顧客に
よって決定される。
【0238】管理センタは、解析書送付連絡書と、第2
の暗号化鍵により暗号化された解析情報とを、インター
ネットを通じて顧客に送付する(ステップ1506)。
顧客は、入力した暗号化された解析情報を、第2の暗号
化鍵に対応する復号化鍵によって復号する(ステップ1
507)。顧客は第2の暗号化鍵(顧客が第2の暗号化
鍵を決定する。)に対応する暗号化鍵を事前に管理セン
タに郵送等の方法で送付する。又は、管理センタは第2
の暗号化鍵(管理センタが第2の暗号化鍵を決定す
る。)に対応する復号化鍵を事前に顧客に郵送等の方法
で送付する。
【0239】《実施例8》図16は実施例8の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、顧客から送付された解析注文書と患者の検査
情報とを入力する(ステップ1601)。次に、管理セ
ンタは、解析依頼書と、患者の検査情報とを顧客が指定
した解析者に送付する(ステップ1602)。次に、解
析者は、検査情報の解析結果である解析情報(電子ファ
イル)を生成し、当該解析情報に電子署名(第1の電子
署名)をする。第1の電子署名は、第1の暗号化鍵によ
り暗号化されている。解析者は、解析書送付連絡書と、
第1の電子署名と、解析情報とを、インターネットを通
じて管理センタに送付する(ステップ1603)。好ま
しくは、第1の電子署名は解析情報に付されており、両
者は一体化された電子ファイルを構成する。
【0240】次に、管理センタは、入力した第1の電子
署名を第1の暗号化鍵に対応する復号化鍵によって復号
することにより、第1の電子署名が依頼した解析者の真
正の署名か否かを判断する(ステップ1604)。第1
の電子署名が依頼した解析者の真正の署名であると判断
すれば、入力した解析情報は依頼した解析者により生成
された真正の解析情報であると判断する。解析者は第1
の暗号化鍵に対応する復号化鍵を事前に管理センタに郵
送等の方法で送付する。もし第1の電子署名が依頼した
解析者の真正の署名であれば、ステップ1607に進
む。もし第1の電子署名が依頼した解析者の真正の署名
でなければ、ステップ1606に進む(ステップ160
5)。
【0241】ステップ1606において、入力した解析
情報は依頼した解析者が生成したものでない故に、入力
した解析情報を捨てる。処理を終了する。ステップ16
07において、管理センタの管理者は、当該解析情報が
依頼した解析者により生成された真正の解析情報である
ことを記載した証明書を生成し、当該証明書に当該管理
者の暗号化された電子署名(第2の電子署名)を付加す
る。第2の電子署名は、第2の暗号化鍵により暗号化さ
れている。管理センタは、解析書送付連絡書と、第2の
電子署名(第2の電子署名は、前記証明書と一体化され
ている。)と、解析情報とを、インターネットを通じて
顧客に送付する。
【0242】ステップ1608において、顧客は、入力
した第2の電子署名を第2の暗号化鍵に対応する復号化
鍵によって復号することにより、第2の電子署名が管理
センタの管理者の真正の署名か否かを判断する。顧客
は、第2の電子署名が管理センタの管理者の真正の署名
であると判断すれば、入力した解析情報は依頼した解析
者により生成された真正の解析情報であると判断する。
管理センタは、第2の暗号化鍵に対応する復号化鍵を事
前に顧客に郵送等の方法で送付する。処理を終了する。
実施例8においては、第1の暗号化鍵に対応する復号化
鍵を顧客に教えることなく、顧客は、入力した解析情報
が依頼した解析者により生成された真正の解析情報であ
ることを判断することが出来る。もっともこれに加え
て、第1の暗号化鍵に対応する復号化鍵を顧客に教え、
顧客が、第1の電子署名を第1の暗号化鍵に対応する復
号化鍵で復号することにより、第1の電子署名が依頼し
た解析者の真正の署名であるか否かを判断しても良い。
【0243】《実施例9》図17は実施例9の検査情報
の管理方法を示すフローチャートである。最初に、管理
センタは、顧客から送付された解析注文書と患者の検査
情報とを入力する(ステップ1701)。次に、管理セ
ンタは、解析依頼書と、患者の検査情報とを顧客が指定
した解析者に送付する(ステップ1702)。次に、解
析者は、検査情報を解析し、検査情報の解析結果である
解析情報(電子ファイル)を生成し、当該解析情報に電
子署名(第1の電子署名)をする。第1の電子署名は、
公開鍵方式である第1の暗号化鍵により暗号化されてい
る。解析者は、解析書送付連絡書と、第1の電子署名
と、解析情報とを、インターネットを通じて管理センタ
に送付する(ステップ1703)。第1の電子署名は解
析情報に付されており、両者は一体化された電子ファイ
ルを構成する。
【0244】次に、解析者は、第1の暗号化鍵に対応す
る復号化鍵(公開鍵)を管理センタに郵送等の方法で送
付する(ステップ1704)。次に、管理センタは、解
析書送付連絡書と、第1の電子署名と、解析情報とを、
インターネットを通じて顧客に送付する(ステップ17
05)。次に、管理センタは、当該公開鍵が真正の復号
化鍵であることの宣言書を生成し、解析者から送付され
た公開鍵と当該宣言書とを顧客に郵送等の方法により送
付する(ステップ1706)。
【0245】次に、顧客は、入力した第1の電子署名を
送付された公開鍵によって復号することにより、第1の
電子署名が解析を依頼した解析者の真正の署名か否かを
判断する。顧客は、第1の電子署名が解析を依頼した解
析者の真正の署名であると判断すれば、入力した解析情
報は依頼した解析者により生成された真正の解析情報で
あると判断する(ステップ1707)。処理を終了す
る。管理センタがTTPの役割を果たすことにより、顧
客は入手した公開鍵が真正の復号化鍵であることを知る
ことが出来る。ステップ1703において、解析者は、
解析情報等を管理センタに送付する代わりに直接顧客に
送付することも出来る(この場合は、ステップ1705
は不要である。)。
【0246】《実施例10》図18は実施例10の検査
情報の管理方法を示すフローチャートである。最初に、
管理センタは、顧客から送付された解析注文書と患者の
検査情報とを入力する(ステップ1801)。次に、管
理センタは、解析依頼書と、患者の検査情報とを顧客が
指定した複数の解析者に送付する(ステップ180
2)。次に、管理センタが、パスワードを知らなければ
参加することが出来ない排他的なインターネット会議を
開く。管理センタは、当該インターネット会議を開催し
たことと、当該インターネット会議に参加するためのパ
スワードとを、当該複数の解析者に通知する(ステップ
1803)。管理センタは、顧客が複数の解析者に解析
を依頼したことを、当該複数の解析者に通知し、当該複
数の解析者から要求されればインターネット会議を開く
ようにすることも出来る。
【0247】複数の解析者が当該インターネット会議に
より議論を行う(ステップ1804)。複数の解析者が
それぞれ解析情報を生成し、又は複数の解析者の中の1
人の解析者が解析情報を生成する(ステップ180
5)。解析者は、解析書送付連絡書と、解析情報とを管
理センタに送付する(ステップ1806)。次に、管理
センタは、解析書送付連絡書と、解析情報とを顧客に送
付する(ステップ1807)。
【0248】《実施例11》図19は実施例11の検査
情報の管理方法を示すフローチャートである。最初に、
管理センタは、顧客から送付された解析注文書と患者の
検査情報とを入力する(ステップ1901)。次に、管
理センタは、解析情報を暗号化するための暗号化鍵と復
号化鍵とを決定する(ステップ1902)。次に、管理
センタは、復号化鍵を顧客に郵送等の方法により送付す
る(ステップ1903)。次に、管理センタは、暗号化
鍵及び復号化鍵を解析者に郵送等の方法により送付する
(ステップ1904)。
【0249】次に、管理センタは、解析依頼書と、患者
の検査情報とを顧客が指定した解析者に送付する(ステ
ップ1905)。次に、解析者は、検査情報の解析結果
である解析情報(電子ファイル)を生成し、当該解析情
報を当該暗号化鍵で暗号化する。解析者は、解析書送付
連絡書と、暗号化された解析情報とを、インターネット
を通じて管理センタに送付する(ステップ1906)。
次に、管理センタは、解析書送付連絡書と、暗号化され
た解析情報とを、インターネットを通じて顧客に送付す
る(ステップ1907)。次に、顧客は、暗号化された
解析情報を前記復号化鍵によって復号する(ステップ1
908)。
【0250】《実施例12》図20は実施例12の検査
情報の管理方法を示すフローチャートである。最初に、
管理センタは、顧客から送付された専門分野の情報を含
む解析者リスト要求書を入力する(ステップ200
1)。次に、管理センタは、専門分野に属する解析者の
リストを生成し、顧客に当該リストを伝送する(ステッ
プ2002)。次に、管理センタは、顧客から解析者の
選択指令を含む解析注文書と、検査情報とを入力する
(ステップ2003)。次に、管理センタは、選択され
た解析者に解析依頼書と検査情報とを送付する(ステッ
プ2004)。
【0251】次に、管理センタは、データベースを検索
して、選択された解析者が選択した顧客の登録保険医で
あるか否かをチェックする(ステップ2005)。次
に、選択された解析者が選択した顧客の登録保険医であ
ればステップ2008に進む。選択された解析者が選択
した顧客の登録保険医でなければステップ2007に進
む(ステップ2006)。ステップ2007において、
管理センタは、選択した顧客である病院等について選択
された解析者の保険医登録の申請書を自動的に生成し且
つ申請機関に送付する(ステップ2007)。次に、解
析者は、検査情報の解析結果である解析情報を生成す
る。解析者は、解析書送付連絡書と、解析情報とを管理
センタに送付する(ステップ2008)。次に、管理セ
ンタは、解析書送付連絡書と、解析情報とを、顧客に伝
送する(ステップ2009)。
【0252】《実施例13》図21は実施例13の検査
情報の管理方法を示すフローチャートである。最初に、
顧客は検査情報を第1の暗号化鍵で暗号化する(ステッ
プ2101)。管理センタが第1の暗号化鍵を決定する
場合は、管理センタが、第1の暗号化鍵及びそれに対応
する復号化鍵を事前に顧客に郵送等の方法で送付する。
次に、顧客は、解析注文書と、第1の暗号化鍵で暗号化
された検査情報とをインターネットを通じて管理センタ
に送付する(ステップ2102)。
【0253】次に、顧客は第1の暗号化鍵に対応する復
号化鍵を管理センタに郵送等の方法で送付する(ステッ
プ2103)。管理センタが第1の暗号化鍵を決定する
場合はステップ2103は不要である。次に、管理セン
タは、第1の暗号化鍵で暗号化された検査情報を、第1
の暗号化鍵に対応する復号化鍵で復号化する(ステップ
2104)。次に、管理センタは、検査情報を第2の暗
号化鍵(第1の暗号化鍵と異なる暗号化鍵)で暗号化す
る(ステップ2105)。解析者が第2の暗号化鍵を決
定する場合は、解析者が、第1の暗号化鍵及びそれに対
応する復号化鍵を事前に管理センタに郵送等の方法で送
付する。次に、管理センタは、第2の暗号化鍵に対応す
る復号化鍵を郵送等の方法で解析者に送付する(ステッ
プ2106)。解析者が第2の暗号化鍵を決定する場合
は、ステップ2106は不要である。
【0254】次に、管理センタは、解析依頼書と、第2
の暗号化鍵で暗号化された検査情報とを顧客が指定した
解析者に送付する(ステップ2107)。次に、解析者
は、第2の暗号化鍵で暗号化された検査情報を、第2の
暗号化鍵に対応する復号化鍵で復号化する(ステップ2
108)。次に、解析者は、検査情報を解析し、解析結
果である解析情報を生成する(ステップ2109)。次
に、解析者は、解析書送付連絡書と、解析情報とを直接
顧客に送付する(ステップ2110)。
【0255】《実施例14》図22は実施例14の検査
情報の管理方法を示すフローチャートである。最初に、
管理センタは、検査情報を暗号化するための暗号化鍵と
復号化鍵とを決定する(ステップ2201)。次に、管
理センタは、暗号化鍵及び復号化鍵を顧客に郵送等の方
法により送付する(ステップ2202)。次に、管理セ
ンタは、復号化鍵を解析者に郵送等の方法により送付す
る(ステップ2203)。次に、顧客は、検査情報を前
記暗号化鍵で暗号化する(ステップ2204)。次に、
顧客は、解析注文書と、暗号化された検査情報とを管理
センタに送付する(ステップ2205)。
【0256】次に、管理センタは、解析依頼書と、暗号
化された検査情報とを顧客が指定した解析者に送付する
(ステップ2206)。次に、解析者は、暗号化された
検査情報を復号化鍵で復号化する(ステップ220
7)。次に、解析者は、検査情報を解析し、解析結果で
ある解析情報を生成する(ステップ2208)。次に、
解析者は、解析書送付連絡書と、解析情報とを直接顧客
に送付する(ステップ2209)。
【0257】
【発明の効果】本発明によれば、検査情報の解析を希望
する顧客と、検査情報との解析者との仲介サービスを行
う検査情報の管理方法を実現出来るという有利な効果が
得られる。顧客は、個々の解析者と交渉をすることな
く、管理センタに解析者を指定して解析を注文し、管理
センタから解析情報(解析結果)を受け取ることが出来
る。解析者は、自ら営業活動をすることなく管理センタ
から解析業務の注文を受け、管理センタに解析情報を送
付することにより対価を得ることが出来る。本発明によ
れば、顧客及び解析者の双方に利益を与える検査情報の
管理方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0258】本発明によれば、信頼される管理センタが
仲介することにより、患者のプライバシー保護の保証を
した上で、顧客(各病院等)が見知らぬ解析者に検査情
報の解析を依頼することを可能にする検査情報の管理方
法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0259】本発明の検査情報の管理方法は、緊急に解
析情報の入手を希望する顧客に、緊急の解析情報の作成
が可能である解析者を表示し又は優先的に表示する。本
発明によれば、顧客に迅速に解析情報を提供する検査情
報の管理方法を実現出来るという有利な効果が得られ
る。本発明は、特に検査情報及び解析情報が電子ファイ
ル等の情報である場合に、特に効果がある。
【0260】本発明によれば、顧客のコンピュータシス
テムに適合した解析情報を提供できる検査情報の管理方
法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0261】本発明によれば、顧客(病院等)が解析を
依頼した解析者が顧客の登録保険医でなければ、当該解
析者を自動的に顧客の保険医に登録する検査情報の管理
方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0262】本発明によれば、解析情報の信頼性に関す
る客観的な情報を顧客に提供する検査情報の管理方法を
実現出来るという有利な効果が得られる。
【0263】本発明によれば、前回依頼した解析者を解
析者のリストに優先して表示することにより、顧客が希
望する解析者を検索する手間及び時間を削減する検査情
報の管理方法を実現出来るという有利な効果が得られ
る。
【0264】本発明によれば、複数の解析者の間に排他
的な電子会議を設けることにより、より客観的で信頼性
のある解析情報を得ることが出来る検査情報の管理方法
を実現出来るという有利な効果が得られる。本発明によ
れば、解析者は解析を依頼された検査情報に係る患者と
同一の患者の他の検査情報を参照出来る故に、より信頼
性のある解析情報を得ることが出来る検査情報の管理方
法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0265】本発明によれば、顧客が依頼した解析者に
より検査情報の解析が実行されたことを直接的に確認で
きる画像情報の管理方法を実現出来るという有利な効果
が得られる。
【0266】本発明によれば、患者の秘密を保持した状
態で、顧客と解析者との間の情報交換を可能にする検査
情報の管理方法を実現出来るという有利な効果が得られ
る。又、本発明によれば、顧客が知己でない解析者に検
査情報の解析を依頼した結果患者のプライバシーが顧客
の知らない人(解析者)に漏れることを防止し、且つ顧
客及び解析情報の秘密が第三者に流れることを防止する
検査情報の管理方法を実現出来るという有利な効果が得
られる。
【0267】本発明によれば、わずかな手間で、解析情
報の秘密が保持できる検査情報の管理方法を実現できる
という有利な効果が得られる。本発明によれば、見知ら
ぬ顧客に解析情報の復号化鍵を教えることに対する解析
者の心理的な抵抗を解消することが出来る検査情報の管
理方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0268】本発明によれば、入手した解析情報が間違
いなく依頼した解析者により生成された解析情報である
という確信が持てる検査情報の管理方法、又は入手した
解析情報が間違いなく依頼した解析者により生成された
解析情報であるという証明が可能な検査情報の管理方法
を実現出来るという有利な効果が得られる。
【0269】本発明によれば、わずかな手間で、検査情
報の秘密が保持できる検査情報の管理方法を実現できる
という有利な効果が得られる。本発明によれば、見知ら
ぬ解析者に検査情報の復号化鍵を教えることに対する顧
客の心理的な抵抗を解消することが出来る検査情報の管
理方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の検査情報の管理装置(管理センタ)の
ブロック図
【図2】実施例の管理センタが有するデータベースの一
部を表形式でディスプレイ上に表示した図
【図3】顧客が管理センタに送付する実施例の検査情報
解析者リスト要求書のディスプレイ表示を示す図
【図4】管理センタが顧客に送付した実施例の解析者リ
ストのディスプレイ表示を示す図
【図5】顧客が管理センタに送付する実施例の検査情報
解析注文書のディスプレイ表示を示す図
【図6】管理センタが解析者に送付する実施例の検査情
報解析依頼書のディスプレイ表示を示す図
【図7】解析者が管理センタに送付する実施例の解析書
送付連絡書のディスプレイ表示を示す図
【図8】管理センタが顧客に送付する実施例の解析書送
付連絡書のディスプレイ表示を示す図
【図9】図9(a)は顧客が管理センタに送付した胸部
レントゲン写真を示す図、図9(b)は解析者が管理セ
ンタに送付した胸部レントゲン写真を示す図
【図10】実施例2の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図11】実施例3の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図12】実施例4の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図13】実施例5の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図14】実施例6の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図15】実施例7の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図16】実施例8の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図17】実施例9の検査情報の管理方法を示すフロー
チャート
【図18】実施例10の検査情報の管理方法を示すフロ
ーチャート
【図19】実施例11の検査情報の管理方法を示すフロ
ーチャート
【図20】実施例12の検査情報の管理方法を示すフロ
ーチャート
【図21】実施例13の検査情報の管理方法を示すフロ
ーチャート
【図22】実施例14の検査情報の管理方法を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】 101、102、103、104 患者 105、106 顧客 107 通信回線 108、109 解析者 110 検査情報の管理センタ 111 管理部 112 入出力部 113 格納部(電子倉庫) 114 電子変換部 115 物の倉庫 116 バスライン 117 郵送等の輸送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 伸昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 湊 小太郎 京都府京都市左京区黒谷町23番地 Fターム(参考) 5B049 AA01 DD01 EE05 FF03 GG04 GG10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 専門分野の情報を含む解析者のリストの
    要求情報を入力する第1の入力ステップと、 前記専門分野に属する解析者のリストを出力する第1の
    出力ステップと、 前記リストから少なくとも1人の解析者を選択する選択
    指令を入力する第2の入力ステップと、 検査情報を入力する第3の入力ステップと、 前記検査情報を、前記選択された解析者に出力する第2
    の出力ステップと、 前記選択された解析者から前記検査情報の解析情報を入
    力する第4の入力ステップと、 前記解析情報を出力する第3の出力ステップと、 を有することを特徴とする検査情報の管理方法。
  2. 【請求項2】 検査情報を入力する第1の入力ステップ
    と、 前記検査情報の専門分野に属する解析者のリストを出力
    する第1の出力ステップと、 前記リストから少なくとも1人の解析者を選択する選択
    指令を入力する第2の入力ステップと、 前記検査情報を、前記選択された解析者に出力する第2
    の出力ステップと、 前記選択された解析者から前記検査情報の解析情報を入
    力する第3の入力ステップと、 前記解析情報を出力する第3の出力ステップと、 を有することを特徴とする検査情報の管理方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の出力ステップにおいて、時刻
    を入力し、前記時刻を稼動時間に含む解析者のリストを
    出力し、又は前記時刻を稼動時間に含む解析者を優先的
    に表示する解析者のリストを出力する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査情
    報の管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の第4の入力ステップ又は請求
    項2の第3の入力ステップにおいて、前記選択された解
    析者から前記検査情報の解析情報及び前記検査情報を入
    力し、且つ、 前記選択された解析者から入力した前記検査情報の解析
    情報及び前記検査情報を格納する格納ステップを更に有
    する、 ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請
    求項に記載の検査情報の管理方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の出力ステップにおいて、デー
    タ圧縮した前記検査情報を前記選択された解析者に出力
    し、 請求項1の第4の入力ステップ又は請求項2の第3の入
    力ステップにおいて、前記選択された解析者から前記検
    査情報の解析情報、及び前記第2の出力ステップにおい
    て出力した前記検査情報と同一のデータ圧縮した前記検
    査情報を入力する、 ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請
    求項に記載の検査情報の管理方法。
  6. 【請求項6】 前記第3の出力ステップにおいて、前記
    解析情報を顧客に対応付けられている電子ファイル形式
    に変換し、前記電子ファイル形式の前記解析情報を前記
    顧客に送付することを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の検査情報の管理方法。
  7. 【請求項7】 前記選択された解析者が、選択をした顧
    客の登録保険医か否かを判断する判断ステップと、 前記選択された解析者が前記選択をした顧客の登録保険
    医でなければ、前記選択された解析者を前記選択をした
    顧客の登録保険医として登録する登録申請書を生成し、
    出力する登録申請ステップを更に有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の検査情報の管理方法。
  8. 【請求項8】 正しい解析情報が知られている検査情報
    を解析者に出力する第1の出力ステップと、 前記解析者から送付された前記検査情報の解析情報を入
    力する第1の入力ステップと、 前記正しい解析情報と前記解析者から送付された解析情
    報とを比較して、前記解析者から送付された解析情報の
    正否を判断する判断ステップと、 解析情報の正否に関する履歴情報を前記解析者ごとに格
    納する格納ステップと、 前記履歴情報に基づいて、前記解析情報が正しい確率が
    高い解析者を優先して表示する解析者のリストを出力す
    る第2の出力ステップと、 を有することを特徴とする検査情報の管理方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の出力ステップにおいて、 前記検査情報に係る患者若しくは顧客の履歴情報、又は
    解析者のリストの要求情報に係る顧客の履歴情報を検索
    する検索ステップと、 前記患者の検査情報又は前記顧客の検査情報を最後に解
    析した解析者を優先して表示する解析者のリストを生成
    するリスト生成ステップと、 を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の検査情報の管理方法。
  10. 【請求項10】 検査情報を入力する第1の入力ステッ
    プと、 前記検査情報の解析を複数の解析者に依頼する指令を入
    力する第2の入力ステップと、 前記複数の解析者に前記検査情報を出力する第1の出力
    ステップと、 通信回線を通じて前記複数の解析者の間に排他的な電子
    会議を生成する電子会議生成ステップと、 前記複数の解析者の中の少なくとも1人の解析者から前
    記検査情報の解析情報を入力する第3の入力ステップ
    と、 前記解析情報を出力する第2の出力ステップと、 を含む検査情報の管理方法。
  11. 【請求項11】 患者の識別情報若しくは識別子、解析
    依頼情報の識別子、又は検査情報の識別情報若しくは識
    別子の中の少なくとも何れか1個の識別情報若しくは識
    別子を付した患者の検査情報を解析者に出力する第1の
    出力ステップと、 解析者が送付した前記識別情報若しくは識別子の中の少
    なくとも何れか1個の識別情報若しくは識別子と、検査
    情報若しくは患者の履歴情報の送付要求とを入力する第
    1の入力ステップと、 前記第1の入力ステップにおいて入力した患者の識別情
    報若しくは識別子と同一の患者の識別情報若しくは識別
    子に対応付けられた検査情報若しくは患者の履歴情報を
    検索し、又は前記第1の入力ステップにおいて入力した
    解析依頼情報の識別子又は検査情報の識別情報若しくは
    識別子に対応付けられた患者の識別情報若しくは識別子
    を検索して前記患者の識別情報若しくは識別子と同一の
    患者の識別情報若しくは識別子に対応付けられた検査情
    報若しくは患者の履歴情報を検索する検索ステップと、 前記検索された検査情報若しくは患者の履歴情報を前記
    解析者に出力する第2の出力ステップと、 を有することを特徴とする検査情報の管理方法。
  12. 【請求項12】 患者の画像情報を入力する第1の入力
    ステップと、 前記患者の画像情報を解析者に出力する第1の出力ステ
    ップと、 前記解析者から少なくとも前記画像情報に関する解析情
    報と、解析者の署名の視覚的表示を含む前記患者の画像
    情報と、を入力する第2の入力ステップと、 少なくとも前記解析情報と、前記解析者の署名の視覚的
    表示を含む前記患者の画像情報と、を出力する第2の出
    力ステップと、 を有する画像情報の管理方法。
  13. 【請求項13】 患者の識別情報と、検査情報と、を入
    力する第1の入力ステップと、 前記患者の識別情報と、前記検査情報と、を格納する第
    1の格納ステップと、 前記患者の識別情報に関連付けた第1の識別子又は前記
    検査情報に関連付けた第2の識別子の中の少なくともい
    ずれか1個の識別子を生成する識別子生成ステップと、 前記検査情報と、前記生成された識別子と、を含み且つ
    前記患者の識別情報を除く情報を解析者に出力する第1
    の出力ステップと、 前記解析者から少なくとも解析情報と、前記生成された
    識別子と、を入力する第2の入力ステップと、 少なくとも前記解析情報を出力する第2の出力ステップ
    と、 を有する検査情報の管理方法。
  14. 【請求項14】 前記検査情報が患者の識別情報を有す
    る部分を含む画像情報であって、 前記第1の出力ステップにおいて、前記患者の識別情報
    を有する部分を除いた画像情報を解析者に出力する、 ことを特徴とする請求項13に記載の検査情報の管理方
    法。
  15. 【請求項15】 検査情報を入力する第1の入力ステッ
    プと、 前記検査情報を解析者に出力する第1の出力ステップ
    と、 前記解析者から少なくとも前記検査情報に関する第1の
    暗号化鍵により暗号化された解析情報を入力する第2の
    入力ステップと、 第1の暗号化鍵に対応する復号化鍵によって前記暗号化
    された解析情報を復号化する復号化ステップと、 前記解析情報を第2の暗号化鍵によって暗号化する暗号
    化ステップと、 前記第2の暗号化鍵によって暗号化された前記解析情報
    を出力する第2の出力ステップと、 を有する検査情報の管理方法。
  16. 【請求項16】 顧客から検査情報を入力する第1の入
    力ステップと、 前記検査情報の解析情報の暗号化鍵と復号化鍵を決定す
    る鍵決定ステップと、 前記復号化鍵を出力して前記顧客に伝送する第1の出力
    ステップと、 前記暗号化鍵を出力して解析者に伝送する第2の出力ス
    テップと、 前記検査情報を前記解析者に出力する第3の出力ステッ
    プと、 前記解析者から少なくとも前記検査情報に関する前記暗
    号化鍵により暗号化された解析情報を入力する第2の入
    力ステップと、 前記暗号化鍵によって暗号化された前記解析情報を出力
    して前記顧客に送付する第4の出力ステップと、 を有する検査情報の管理方法。
  17. 【請求項17】 管理センタが顧客から送付された検査
    情報を入力する第1の入力ステップと、 前記管理センタが前記検査情報の解析情報の暗号化鍵と
    復号化鍵を決定する鍵決定ステップと、 前記管理センタが前記復号化鍵を出力して前記顧客に伝
    送する第1の出力ステップと、 前記管理センタが前記暗号化鍵を出力して解析者に伝送
    する第2の出力ステップと、 前記管理センタが前記検査情報を前記解析者に出力する
    第3の出力ステップと、 前記解析者が少なくとも前記検査情報に関する前記暗号
    化鍵により暗号化された解析情報を前記顧客に送付する
    ステップと、 を有する検査情報の管理方法。
  18. 【請求項18】 検査情報を入力する第1の入力ステッ
    プと、 前記検査情報を解析者に出力する第1の出力ステップ
    と、 前記解析者から少なくとも前記検査情報に関する解析情
    報と暗号化された前記解析者の第1の電子署名とを入力
    する第2の入力ステップと、 第1の鍵によって前記第1の電子署名が前記解析者の真
    正の署名か否かを検査するステップと、 前記第1の電子署名が真正であれば、少なくとも前記解
    析情報と第2の鍵によって暗号化された検査情報の管理
    者の第2の電子署名とを出力する第2の出力ステップ
    と、 を有する検査情報の管理方法。
  19. 【請求項19】 検査情報を入力する第1の入力ステッ
    プと、 前記検査情報を解析者に出力する第1の出力ステップ
    と、 前記解析者から少なくとも前記検査情報に関する解析情
    報と、公開鍵方式により暗号化された前記解析者の電子
    署名とを入力する第2の入力ステップと、 前記解析者から公開鍵を入力する第3の入力ステップ
    と、 前記解析情報と、前記公開鍵方式により暗号化された前
    記解析者の電子署名とを出力する第2の出力ステップ
    と、 少なくとも前記公開鍵と、前記公開鍵が前記解析者の電
    子情報の公開鍵であるという情報とを出力する第3の出
    力ステップと、 を有することを特徴とする検査情報の管理方法。
  20. 【請求項20】 管理センタが顧客から検査情報を入力
    する第1の入力ステップと、 前記管理センタが前記検査情報を解析者に出力する第1
    の出力ステップと、 前記解析者が前記顧客に、前記検査情報の解析情報と、
    公開鍵方式により暗号化された前記解析者の電子署名と
    を出力する第2の出力ステップと、 前記管理センタが前記解析者から公開鍵を入力する第2
    の入力ステップと、 前記管理センタが前記顧客に少なくとも前記公開鍵と、
    前記公開鍵が前記解析者の電子署名の公開鍵であるとい
    う情報とを出力する第3の出力ステップと、 を有することを特徴とする検査情報の管理方法。
  21. 【請求項21】 検査情報を入力する第1の入力ステッ
    プと、 前記検査情報を記録し且つ固有識別子を有する記録媒体
    を解析者に出力する第1の出力ステップと、 前記解析者から更に前記検査情報に関する解析情報を記
    録した前記記録媒体を入力する第2の入力ステップと、 を有する検査情報の管理方法。
  22. 【請求項22】 第1の暗号化鍵により暗号化された検
    査情報を入力する第1の入力ステップと、 第1の暗号化鍵に対応する第1の復号化鍵により前記第
    1の暗号化鍵により暗号化された検査情報を復号する復
    号化ステップと、 前記検査情報を第2の暗号化鍵により暗号化する暗号化
    ステップと、 前記第2の暗号化鍵により暗号化された前記検査情報を
    解析者に出力する出力ステップと、 を有する検査情報の管理方法。
  23. 【請求項23】 検査情報の暗号化鍵と復号化鍵とを決
    定する鍵決定ステップと、 前記暗号化鍵を顧客に伝送する第1の出力ステップと、 前記復号化鍵を解析者に伝送する第2の出力ステップ
    と、 顧客から送付された前記暗号化鍵により暗号化された検
    査情報を入力する第1の入力ステップと、 前記暗号化された検査情報を解析者に送付する第3の出
    力ステップと、 を有する検査情報の管理方法。
  24. 【請求項24】 顧客から前記解析情報が正しかったか
    否かに関する情報を入力する正否情報入力ステップと、 前記解析情報が正しかったか否かに関する情報を格納す
    る格納ステップと、 を更に有し、 前記第1の出力ステップにおいて、累積された前記解析
    情報が正しかったか否かに関する情報に基づいて、前記
    解析情報が正しかった確率が高い解析者を優先的に表示
    する解析者のリストを出力する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査情
    報の管理方法。
JP2000306448A 2000-10-05 2000-10-05 検査情報の管理方法 Expired - Fee Related JP4698808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306448A JP4698808B2 (ja) 2000-10-05 2000-10-05 検査情報の管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306448A JP4698808B2 (ja) 2000-10-05 2000-10-05 検査情報の管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002117139A true JP2002117139A (ja) 2002-04-19
JP4698808B2 JP4698808B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=18787136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000306448A Expired - Fee Related JP4698808B2 (ja) 2000-10-05 2000-10-05 検査情報の管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4698808B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005092706A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Canon Inc 連携検査診断装置
JP2007178416A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hitachi Software Eng Co Ltd 実験解析システム
JP2014078247A (ja) * 2007-04-27 2014-05-01 Aperio Technologies Inc セカンドオピニオン・ネットワーク
JP2015165833A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 株式会社東芝 医用画像保管装置
WO2015159477A1 (ja) * 2014-04-18 2015-10-22 ソニー株式会社 検査サーバ、検査方法および検査システム
JP2019053789A (ja) * 2013-12-24 2019-04-04 ソニー株式会社 情報処理装置および検査サーバ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09135816A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Hitachi Ltd 広域医療情報システム
JPH119556A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Hitachi Ltd 遠隔診療支援システム及びこれに用いる遠隔診療支援方法
JPH1145304A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Nippon Steel Corp 医療支援システム
JPH11195077A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Hamamatsu Photonics Kk 病理診断システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09135816A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Hitachi Ltd 広域医療情報システム
JPH119556A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Hitachi Ltd 遠隔診療支援システム及びこれに用いる遠隔診療支援方法
JPH1145304A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Nippon Steel Corp 医療支援システム
JPH11195077A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Hamamatsu Photonics Kk 病理診断システム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CSND200000652003, 長谷川 高志, "遠隔仮想医療とマルチメディア技術の発展", 医療とコンピュータ 第10巻 第6号 Medical Care & Computer, 19990620, P.16−P.20, JP, 株式会社日本電子出版 *
CSND200500738001, 根本 忠明 Tadaaki Nemoto, "インターネット時代のビジネス・モデル", Computer Report Vol.40 No.6, 20000601, P.22−P.27, JP, 株式会社日本経営科学研究所 *

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005092706A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Canon Inc 連携検査診断装置
JP2007178416A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hitachi Software Eng Co Ltd 実験解析システム
JP2014078247A (ja) * 2007-04-27 2014-05-01 Aperio Technologies Inc セカンドオピニオン・ネットワーク
US9910961B2 (en) 2007-04-27 2018-03-06 Leica Biosystems Imaging, Inc. Second opinion network
JP2019053789A (ja) * 2013-12-24 2019-04-04 ソニー株式会社 情報処理装置および検査サーバ
US11302425B2 (en) 2013-12-24 2022-04-12 Sony Corporation Test server, communication terminal, test system, and test method
JP2015165833A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 株式会社東芝 医用画像保管装置
WO2015159477A1 (ja) * 2014-04-18 2015-10-22 ソニー株式会社 検査サーバ、検査方法および検査システム
US20170024521A1 (en) * 2014-04-18 2017-01-26 Sony Corporation Test server, test method, and test system
US11250934B2 (en) 2014-04-18 2022-02-15 Sony Corporation Test server, test method, and test system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4698808B2 (ja) 2011-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10249386B2 (en) Electronic health records
Cao et al. Medical image security in a HIPAA mandated PACS environment
US7865735B2 (en) Method and apparatus for managing personal medical information in a secure manner
US7519591B2 (en) Systems and methods for encryption-based de-identification of protected health information
US20020049614A1 (en) Image signatures with unique watermark ID
CA2957567A1 (en) Secure monitoring of private encounters
US20100149601A1 (en) System for digital users to manage received analog information
US20070294112A1 (en) Systems and methods for identification and/or evaluation of potential safety concerns associated with a medical therapy
JP2005293273A (ja) 個人情報開示システム、カルテ情報開示システム、個人情報開示方法、およびコンピュータプログラム
US20080301805A1 (en) Methods of communicating object data
US20080077604A1 (en) Methods of de identifying an object data
US20030023562A1 (en) Secure records storage and retrieval system and method
JP2009015835A (ja) 臨床分析統合サービスのためのシステムおよび方法
JP2008029419A (ja) 読影データ管理装置及び読影データ管理方法
US20200411142A1 (en) Electronic data document for use in clinical trial verification system and method
Cook et al. Implementation of an automated radiology recommendation-tracking engine for abdominal imaging findings of possible cancer
Parker et al. Canadian Association of Radiologists White Paper on De-identification of medical imaging: Part 2, practical considerations
KR20030086242A (ko) 데이터 검증 지원 서버
JP3472690B2 (ja) 診療情報を他医療機関に開示する方法及び装置
JP2002117139A (ja) 検査情報の管理方法
JP2020086902A (ja) データ管理システムおよびデータ管理方法
Ahima Fundamentals of the legal health record and designated record set
US20070250347A1 (en) Broker service and system architecture for health care data
JP2010250756A (ja) 医療情報管理システム
Kovar et al. A survey of 25 North Carolina health departments/districts on knowledge, attitudes, and current practices to seeking reimbursement from third-party payers for sexually transmitted disease services

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110302

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees