JP2002116653A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2002116653A
JP2002116653A JP2000309767A JP2000309767A JP2002116653A JP 2002116653 A JP2002116653 A JP 2002116653A JP 2000309767 A JP2000309767 A JP 2000309767A JP 2000309767 A JP2000309767 A JP 2000309767A JP 2002116653 A JP2002116653 A JP 2002116653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に分離爪を組み込むことができ、小型で部
品点数が低減でき、工具が不必要で組み立て性が良い低
コストの定着装置を提供する。 【解決手段】分離爪16は、スプリング45に接続さ
れ、両端16cが略小判形または楕円形の回動軸16b
と、凸部16dと、を具備し、第2筐体26は、上方ス
リット26b幅をA、下方スリット26c幅をB、両端
16cの最短径をC、最長径をDとした場合に、C<A
<D<Bとなるスリットを有するスリット状軸受部26
aと、斜行リブ26dと、を具備し、分離爪16を所定
位置に保持する際に、両端16cが下方スリット26c
にあり、凸部16dが斜行リブ26dに接触している状
態で、スプリング45の逆付勢方向に分離爪16を回動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンタ、およびファクシミリ装置等の画
像形成装置における定着装置に関し、特に分離爪を設け
た定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の定着装置は、ヒートローラ等の加
熱手段と駆動部およびプレスローラ等の加圧手段を、金
属フレームに金属ステーを組み合わせた箱型の形状内に
配設し、加熱手段周辺の各温度センサーを金属ステーに
取り付け、この金属枠の外側面に複数の外装カバー、記
録紙の案内ガイド、排出ガイド、分離手段取り付け部
材、ヒータ端子接続台、および保護カバー等を取り付け
る構成がある。
【0003】図10は、従来の定着装置を示す断面図で
あり、図面上略水平方向(X−Xライン方向)に記録紙
が搬送され、ヒートローラ14、プレスローラ15、分
離爪16、サーミスタ17、サーモスタット18、ヒー
タ19、排出ローラ対20、下ステーベース21、上ス
テーベース22、分離ユニット23とよりなり、斜線で
示されている金属材料である下ステーベース21と上ス
テーベース22とその前後の金属側板で箱状に構成さ
れ、内部にヒートローラ14、プレスローラ15、サー
ミスタ17、サーモスタット18、ヒータ19等の機能
部材が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すように、
従来より、加熱定着された記録紙をヒートローラ14表
面より確実に分離させるために分離爪16を設けている
が、設けるための部品点数が多く、取り付けも複雑であ
るという問題があった。
【0005】このような問題を解決する構成として、ガ
イド部材に分離爪を取り付け、そのガイド部材を定着フ
レームに取り付ける構成(特許第2960738号公報
参照)、あるいは分離爪ユニットを定着カバーの一部で
保持する構成(実用新案登録第2599173号公報参
照)がある。
【0006】しかし、まだまだ部品点数が多く、組み立
てが煩雑であるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題に鑑
みてなされたもので、外装面となるハウジングから着脱
可能で、装着時に回動させて保持可能な分離爪を有し、
記録紙上に転写されたトナー像を定着させる定着装置に
おいて、前記分離爪は、弾性部材に接続され、回動軸
と、該回動軸上で先端が曲率を有する凸部と、を具備
し、前記ハウジングは、前記回動軸の両端を回動自在に
支持するために略垂直に立設した軸受リブと、前記凸部
に対向する位置に配設され、前記回動軸からの距離が前
記凸部の高さよりも短いリブと、を具備し、前記分離爪
を所定位置に保持する際に、前記凸部が前記リブに接触
している状態で、前記弾性部材の逆付勢方向に前記分離
爪を回動させる定着装置としたものである。
【0008】より具体的な構成としては、前記分離爪の
回動軸は、両端を略小判形または楕円形とし、前記ハウ
ジングの軸受リブは、上方のスリット幅をA、下方のス
リット幅をB、前記略小判形または楕円形の最短径を
C、最長径をDとした場合に、C<A<D<Bとなるよ
うに開放したスリットを有するスリット状軸受リブと
し、前記分離爪を所定位置に保持する際に、前記回動軸
の両端が前記下方スリットにある状態で回動させる定着
装置としたものである。
【0009】このような構成により、ハウジングと分離
爪と弾性部材の3点で構成することができるために、大
幅に部品点数を削減することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。図1は、略垂直搬送路上に画像形成部を
配置し、上部に排紙部とストック部、下部に給紙装置、
略垂直搬送路の画像形成部に対向する側面カバー近傍に
両面搬送路を構成し、本発明の定着装置が組み込まれた
画像形成装置を示す図であり、給紙装置2、給紙ローラ
3、レジストローラ対4、転写ローラ5、感光体および
帯電器等の周辺器を含む画像形成手段6、レーザユニッ
ト7、定着装置8、第1排出分岐手段9、第2排出分岐
手段10、排紙ローラ対11、スタック部12、両面搬
送路13を備えている。
【0011】以下、動作について説明する。シートが給
紙装置2から給紙ローラ部3によりレジストローラ対4
へ送られ、シートに印字すべく画像形成手段6と転写ロ
ーラ5との間に送られる。そして、定着装置8にてシー
ト上のトナーが固着され、第1排出分岐手段9、第2排
出分岐手段10を経て排紙ローラ対11から通常の排紙
が行われ、画像形成装置1の上面であるスタック部12
へストックされる。両面時は、排紙ローラ対11にシー
ト後端の僅かを残して回転を停止し、排紙ローラ対11
が逆転するスイッチバック機構を採り、両面搬送路13
を通ってレジストローラ対4へ再搬送され裏面印字が行
われる。
【0012】図2は、本発明の定着装置を示す図で、図
1の定着装置8を取り出した状態を示す図であり、上面
に見える排出開口部27が定着後の排出搬送路となる。
本発明の定着装置8は、従来の定着装置を示す図10を
参照すると、X−Xラインで分割せずにY−Yラインで
2分割された筐体としていて、第1筐体25と第2筐体
26により組み立てられている。この排出開口部27を
有する第2筐体26に本発明の特徴とする分離爪16が
設けられている。
【0013】図3は、第1筐体25を示す図であり、シ
ート進入開口部28(底面で見えないため図4参照)、
定着側板前29、定着側板後30、装置位置決め部31
(右側面で見えないため図4参照)、温度基板32を示
す。なお、図3は、ヒータ19の電線やサーミスタ・サ
ーモスタット18・温度基板32等の電線を省略してい
る。
【0014】ここで、第1筐体25の内壁に定着装置内
部の構成部品を取り付ける基準部を一体成形したことを
特徴とし、例えば複雑な形状も成形しやすい樹脂で成形
したことを特徴とする。このような構成により、定着装
置8の強度を維持しながらも部品点数を大幅に削減する
ことができるようになる。
【0015】具体的には、第1筐体25には、定着装置
8の内壁となる図面上の上面には定着内部の構成部品を
取り付けるための基準部と取り付け部、および第2筐体
26との位置決め部と取り付け部、および補強リブが構
成され、図面上の下面は外壁となる。内壁には、加圧部
材を取り付けた定着側板前29と定着側板後30が強度
を充分に保持した基準部に配置され、サーミスタ17
(ヒートローラ14の下で見えないため図4参照)とサ
ーモスタット18と温度基板32が取り付けられるよう
に構成され、配線も第1筐体25内で行われる。ここ
で、14はヒートローラ、15はプレスローラ、33は
コネクタ、36は配線部、37はヒータ電線である。
【0016】図4は、第1筐体25に構成部品を組み立
てる途中の状態を示す図であり、第1筐体25の一部に
電線を配線する配線部36が形成されており、ヒータ1
9の電線であるヒータ電線37は配線部36を経由して
コネクタ33に接続される。サーミスタ17、サーモス
タット18、温度基板32等の電線も配線部36を経由
してコネクタ33に接続される構成としている。また、
内壁は、各構成部品を保持できるような形状で基準部と
なるように立設しており、樹脂である第1筐体25と一
体成形している。
【0017】図5は、図4の状態からさらに第1筐体2
5に構成部品を組み立てた途中の状態を示す図であり、
第1筐体25にヒートローラ14、コネクタ33の組み
込みが完了した状態を示す図である。
【0018】図6は、図5の状態から第1筐体25への
構成部品の組み立てが完了し、第1筐体25と第2筐体
26を組み合わせる際の図であり、図中34は画像形成
装置本体から駆動を受ける駆動部、35はヒートローラ
14とプレスローラ15とを圧接させるための加圧バネ
である。第2筐体26は、外壁となる排出開口部27に
分離爪16を取り付け、内壁に第1筐体25の内壁の基
準部に配設された構成部品の位置を保持する位置保持基
準部を備え、第1筐体25と同様に内壁も含めて樹脂で
一体成形している。なお、第1筐体25と第2筐体26
で使用される樹脂は、定着装置として使用できる耐熱樹
脂であればよく、PET等を用いればよい。
【0019】そして、図6の状態から第2筐体26を第
1筐体25に取り付けることにより、図2のように定着
装置8が完成する。このように、シートの搬送方向と略
垂直方向に分割し、一方の筐体の内壁に定着装置内部の
全ての構成部品を取り付けられるため、シートが進入・
排出する安定した平面である外装面部分を作業台面とし
て置いたままで組み立てられ、作業効率が飛躍的に向上
できる。
【0020】図7は、第2筐体26の分離爪16配設部
分を示す拡大図であり、分離爪16は分離爪先端部16
a、分離爪回動軸16b、回動軸両端部16cからな
り、第2筐体26と分離爪16との間にスプリング45
を設けている。なお、本実施例では、回動軸両端部16
cを略小判形状としたが、略楕円形状であってもよい。
【0021】また、第2筐体26の内側には、略垂直で
回動軸両端部16cを案内し、かつ回動自在に支持する
開放したスリット状軸受け部26aが形成されており、
スリット状軸受け部26aは以下の図8で説明するが、
上方スリット26bと、下方スリット26cを形成して
なる。そして、スリット状軸受け部26aの間には、案
内と、スプリング45の付勢方向に回動しなしようにす
る案内リブと、その案内リブとの間にスプリング45の
一方を配設して外れないようにした凹部を形成し、分離
爪先端16aの回動方向zにあるガイド部は分離爪先端
16aが通るだけの切り欠き部が形成されている。
【0022】図7の矢印Aの分離爪16は、分離爪回動
軸16bにスプリング45を配設した状態でスリット状
軸受け部26aに略垂直に挿入した状態を示しており、
回動軸両端部16cの最短径が挿入方向と垂直の状態で
上方スリット26bに挿入した状態を示している。そし
て、回動軸両端部16cが回動部となる下方スリット2
6cに到着すると、矢印Bに示すように、分離爪16を
スプリング45が付勢する方向と反対になるZ方向へ回
転させ、分離爪16を使用時の所定位置に保持されるよ
うに構成されている。この所定位置に保持される動作の
詳細説明は、図8および図9にて行う。なお、図面から
も明らかなように、本発明が実現するためには、上方ス
リット26bの幅をA、下方スリット26cの幅をB、
回動軸両端部16cの最短径をC、回動軸両端部16c
の最長径をDとした場合に、C<A<D<Bが成立する
必要がある。このA,B,C,Dについては、図8
(b)に示している。
【0023】図8(a)は分離爪ユニット(分離爪16
とスプリング45)を挿入した状態の図であり、図8
(b)は図8(a)のスリット状軸受け部26a部分の
拡大図であり、図9(a)は分離爪ユニットを所定位置
に保持した状態の図であり、図9(b)は図9(a)の
スリット状軸受け部26a部分の拡大図である。
【0024】図8に示すように、分離爪回動軸16bの
外周の回動上流側に回動軸両端部16cの直線部に平行
な中心線より高くなるようなR状(突起が曲率を有する
形状)の凸部16dを形成し、対向した第2筐体26側
には上方スリット26bと下方スリット26cを形成す
るスリット軸受け部26aと、回動方向下流側に行くほ
ど分離爪回動軸16bに近づく斜行リブ26dが形成さ
れている。この分離爪回動軸16bと斜行リブ26dの
隙間は、一番近いところで凸部16dの高さよりも小さ
く構成する。
【0025】この図8の状態から、分離爪16をZ方向
に回転させて所定位置に保持するが、回動軸両端部16
cがスリット軸受け部26aの抜けない位置である下方
スリット26cに挿入されると、凸部16dが斜行リブ
26dに接触し始め、この状態から人力にて図9の状態
とする。この時の回動は、スプリング45の逆付勢力方
向となり、回動軸両端部16cと凸部16dからの押圧
によるスリット軸受け部26aのたわみにより回動が可
能となる。図9の状態では、分離爪16が所定位置に保
持されるが、凸部16dと斜行リブ26dとの接触によ
りスプリング45による付勢力により図8の状態に戻る
ことはない。
【0026】また、第2筐体の壁26eにて分離爪16
の開放角が略90度に規制されるために、分離爪16が
外れたり、スプリング45を破損させることもない。ま
た、工具類を一切使用せずに分離爪16を組み立てられ
る。
【0027】なお、定着装置の構成は、本実施例に限ら
れたものではないが、本実施例では第2筐体26の外装
面が平面状であり、より安定した作業が可能となる。ま
た、本実施例では、スプリング45としてネジリコイル
を用いた場合で説明したが、引っ張りコイル等の他の弾
性部材を用いてもよい。
【0028】また、本実施例では、第2筐体の壁26c
にて分離爪16の開放角が略90度に規制される場合に
ついて説明したが、上方スリット26bから回動軸両端
部16cが外れない位置で規制されればよく、135度
以内に規制するストッパーを形成するような構成であれ
ばよい。
【0029】さらに、本実施例では、回動軸両端部16
cが略小判形または楕円形で、第2筐体26で立設する
スリット状軸受け部26a軸受リブを設けた場合につい
て説明したが、軸受リブが分離爪回動軸16bを回動自
在に支持できればどのような構成であっても良く、回動
軸両端部16cやスリット状軸受け部26aの形状に限
定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、分離爪を所定位置に保持する際に、凸部がリ
ブに接触している状態で弾性部材の逆付勢方向に前記分
離爪を回動させるだけであるために、容易に分離爪を組
み込むことができ、小型で部品点数が低減でき、工具が
不必要で組み立て性が良い低コストの定着装置となり、
定着カバーや筐体の密封性も向上し品質向上にも貢献で
き、しかも分離爪と弾性部材の再分離が容易にできるた
めに環境対応にも配慮した定着装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置を搭載した画像形成装置を示
す図である。
【図2】本発明の定着装置を示す図である。
【図3】本発明の定着装置の筐体に構成部品を組み入れ
た状態を示す図である。
【図4】本発明の定着装置の筐体を示す図である。
【図5】本発明の定着装置の筐体に構成部品を組み入れ
た状態を示す図である。
【図6】本発明の定着装置の各筐体を組み合わせる状態
を示す図である。
【図7】本発明の定着装置の一部拡大図である。
【図8】本発明の定着装置に分離爪を挿入する状態を示
す図である。
【図9】本発明の定着装置に分離爪を保持した状態を示
す図である。
【図10】従来の定着装置を示す図である。
【符号の説明】
1:画像形成装置 2:給紙装置 3:給紙ローラ 4:レジストローラ対 5:転写ローラ 6:画像形成部 7:レーザユニット 8:定着装置 9:第1排出分岐手段 10:第2排出分岐手段 11:排紙ローラ対 12:スタック部 13:両面搬送部 14:ヒートローラ 15:プレスローラ 16:分離爪 16a:分離爪先端部 16b:分離爪回動軸 16c:回動軸両端部 16d:凸部 17:サーミスタ 18:サーモスタット 19:ヒータ 25:第1筐体 26:第2筐体 26a:スリット状軸受け部 26b:上方スリット 26c:下方スリット 26d:斜行リブ 26e:壁 27:排出開口部 28:進入開口部 29:定着側板前 30:定着側板後 31:装置位置決め部 33:コネクタ 34:駆動部 35:加圧バネ 36:配線部 37:ヒータ電線 45:スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装面となるハウジングから着脱可能で、
    装着時に回動させて保持可能な分離爪を有し、記録紙上
    に転写されたトナー像を定着させる定着装置において、 前記分離爪は、弾性部材に接続され、回動軸と、該回動
    軸上で先端が曲率を有する凸部と、を具備し、 前記ハウジングは、前記回動軸の両端を回動自在に支持
    するために略垂直に立設した軸受リブと、前記凸部に対
    向する位置に配設され、前記回動軸からの距離が前記凸
    部の高さよりも短いリブと、を具備し、 前記分離爪を所定位置に保持する際に、前記凸部が前記
    リブに接触している状態で、前記弾性部材の逆付勢方向
    に前記分離爪を回動させることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】前記分離爪の回動軸は、両端を略小判形ま
    たは楕円形とし、前記ハウジングの軸受リブは、上方の
    スリット幅をA、下方のスリット幅をB、前記略小判形
    または楕円形の最短径をC、最長径をDとした場合に、
    C<A<D<Bとなるように開放したスリットを有する
    スリット状軸受リブとし、前記分離爪を所定位置に保持
    する際に、前記回動軸の両端が前記下方スリットにある
    状態で回動させることを特徴とする請求項1記載の定着
    装置。
  3. 【請求項3】前記ハウジングは、記録紙搬送方向の略直
    角方向に分割されたハウジングの1つであることを特徴
    とする請求項1記載の定着装置。
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