JP2002116491A - 防水カメラハウジング付設専用の水陸両用ワイドコンバージョンレンズ - Google Patents

防水カメラハウジング付設専用の水陸両用ワイドコンバージョンレンズ

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JP2002116491A
JP2002116491A JP2000305906A JP2000305906A JP2002116491A JP 2002116491 A JP2002116491 A JP 2002116491A JP 2000305906 A JP2000305906 A JP 2000305906A JP 2000305906 A JP2000305906 A JP 2000305906A JP 2002116491 A JP2002116491 A JP 2002116491A
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Akihide Inoue
彰英 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラを収納する防水カメラハウジングに付
設して使用されるワイドコンバージョンレンズ、特に、
水中撮影に好適であり、かつ、陸上でも使用できる多機
能なワイドコンバージョンレンズを提供する。 【解決手段】 複数の構成レンズの組み合わせにより、
入射レンズ面も、射出レンズ面もフラットに構成されて
おり、水中でも、陸上でも、撮影像がボケることなく、
内蔵カメラの画角を広角側にシフトできるものとし、ま
た、複数の構成レンズの一つに、収差補正用張り合わせ
レンズを含んでおり、特に光学性能の優れた、防水カメ
ラハウジング付設専用のワイドコンバージョンレンズと
し、さらには、入射レンズ面側に、水中撮影時の画角を
さらに広角にするドーム形状の凹レンズが、防水構造で
取り付け可能で、水中撮影でのワイド化が多段階で選べ
る方式の、防水カメラハウジング付設専用のワイドコン
バージョンレンズとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラを収納する防
水カメラハウジングに付設して使用されるワイドコンバ
ージョンレンズ、特に、水中撮影に好適であり、かつ、
陸上でも使用できる多機能なワイドコンバージョンレン
ズに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCDイメージキャプチャー部を
もつデジタルカメラ、ビデオカメラなどの電子機器や、
35mm判銀塩フィルム対応カメラ、磁気記録部を併せ
もつ新型銀塩フィルム対応カメラなどの光学機器の進歩
はめざましく、小型化や、高機能化も著しい。
【0003】ダイバーは、これらのカメラ類を防水ハウ
ジングに収納して水中に携行して、水中撮影を行ってい
るが、水中で光量不足ぎみにもかかわらず、機器の高性
能のおかげで、陸上並に様々な撮影ができるようになっ
てきた。
【0004】しかし、民生用のカメラ類の殆どは、38
mmや45mm(35mm銀塩フィルム換算)の若干の
広角の単焦点の陸上用カメラとして設計されており、ま
た、ズーム機能付きカメラでも、例えば、35〜70m
mレンズ(35mm銀塩フィルム換算)ズーム域などの
ように、少々の広角域と、少々の望遠域をカバーしたオ
ーソドックスな陸上用カメラとして、レンズ画角域が設
計されているため、水中撮影に用いた場合、広角撮影が
できない。
【0005】即ち、水中では、水の屈折率が1.33で
空気の屈折率1.00よりも高いため、水中でのレンズ
の焦点距離が伸びるので、陸上で35mmや45mm
(35mm銀塩フィルム換算)の単焦点レンズは、水中
では、50mmや65mm相当のレンズ(35mm銀塩
フィルム換算)として働き、35〜70mmのズームレ
ンズは、水中では、約50〜100mm相当のズームレ
ンズ(35mm銀塩フィルム換算)として働き、いずれ
の場合もワイド画角域のないものとなってしまう訳であ
る。
【0006】これでは、ダイナミックな水中景観や、大
きな魚の群れを撮影する事が出来ない。 それを補う周
辺機材が、ワイドコンバージョンレンズである。カメラ
のレンズの前に装着して、カメラレンズの画角域を簡単
に変更する付加レンズの一種であり、ワイド側(広角
側)の画角域を広げたような効果が得られる。
【0007】ただし、従来のワイドコンバージョンレン
ズは、ワイド画角域をお手軽に確保できる、単機能のカ
メラアクセサリー類の一つに過ぎない・・・という見切
りがメーカー側にも、ユーザー側にもあり、十分な製品
設計のなされた高品質のものがなかった。
【0008】従来のワイドコンバージョンレンズは、そ
のような状況のため、コスト制約も厳しく、レンズ構成
も単純なため、周辺部の歪みや、色にじみなどもあり、
また、陸上用、水中撮影用それぞれ単機能で別のワイド
コンバージョンレンズ製品として開発、製造されてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ワイドコンバージョンレンズ、特に水中撮影用ワイドコ
ンバージョンレンズは、水中撮影時にのみワイド画角域
を確保できる、使用頻度の低い、単機能のカメラアクセ
サリー類に過ぎないという固定観念から、コスト制約も
あり、十分な製品設計のなされた高品質のものがなかっ
た。
【0010】一方で、近年のデジタルカメラ、ビデオカ
メラや、銀塩フィルム対応カメラの小型化や、高機能化
に伴い、カメラ自体が高精密電子機器になって、デリケ
ートな取り扱いが必要になり、わずかの水分や砂で故障
する事例も増えてきた。
【0011】そこで、小型化・高機能化し、デリケート
になったカメラを防水ハウジングに収納したもの、即
ち、防水ハウジング収納カメラが、水中撮影で使用され
るのみならず、陸上でも、ヘビーデューティー仕様カメ
ラ(防塵・防滴仕様カメラ)として使用されることが多
くなってきた。
【0012】このような状況で、水中撮影用ワイドコン
バージョンレンズ、即ち、防水ハウジング収納カメラに
外付けして使用される従来の水中撮影用ワイドコンバー
ジョンレンズ(図1−1参照)が、そのまま陸上でもワ
イドコンバージョンレンズとして機能すれば、多機能製
品ということで、コスト制約も緩くなり、十分な製品設
計の下に高品質の製品が打ち出せると、弊社の水中撮影
機材開発陣は考え、研究開発に着手した。
【0013】しかし、従来の水中撮影用ワイドコンバー
ジョンレンズSWV(図1−2参照)は、陸上では、全
くレンズとして機能しない。
【0014】従来の水中撮影用ワイドコンバージョンレ
ンズSWV(図1−2参照)は、陸上では、ピントも合
わず全くレンズとして機能しない。その理由は、弊社の
水中撮影機材開発陣の検討からも明らかである。図1−
1に示すように、従来の水中撮影用ワイドコンバージョ
ンレンズSWVは、単純なレンズ群構成であり、その入
射レンズ面SWV−Fも、射出レンズ面SWV−Rも、
ともにレンズ曲面になっているため、水中撮影時には、
入射レンズ面SWV−Fに当設する水層や、射出レンズ
面SWV−Rと防水ハウジングHのレンズポートHL
(ガラス板か透明樹脂板からなる)との間の水層も、と
もにレンズ効果をもたらす存在としてあり、その上で、
内蔵カメラCのレンズ系CLとマッチングして、画角域
を広角側にシフトさせるものである。
【0015】このような従来の水中撮影用ワイドコンバ
ージョンレンズSWVを陸上で使用しようとすると、水
中撮影時にはレンズ効果をもたらす存在であった、入射
レンズ面SWV−Fに当設する水層や、射出レンズ面S
WV−Rと防水ハウジングHのレンズポートHLとの間
の水層が無いので、ワイドコンバージョンレンズとして
のレンズ性能は大きく変わってしまい、内蔵カメラレン
ズ系CLとマッチングできず、ピントも合わず、全くレ
ンズとして機能しない訳である。
【0016】これまでの防水カメラハウジング付設用の
水中撮影用ワイドコンバージョンレンズの開発現場で
は、それが陸上で機能しないことは、当たり前のことと
され、何ら問題視されたり、開発課題とされることは無
かった。
【0017】ところが、防水カメラハウジングを主力製
品とする弊社の開発陣は、小型化・高機能化したカメラ
を防水ハウジングに収納したもの、即ち、防水ハウジン
グ収納カメラが、水中撮影で使用されるのみならず、陸
上でも、ヘビーデューティー仕様カメラ(防塵・防滴仕
様カメラ)として多用され始めた事に着目し、陸上でも
機能するワイドコンバージョンレンズの開発ニーズの高
まりをいち早く悟った。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような状況で、水中
撮影用ワイドコンバージョンレンズ、即ち、防水ハウジ
ング収納カメラに外付けして使用される従来の水中撮影
用ワイドコンバージョンレンズが、そのまま陸上でもワ
イドコンバージョンレンズとして機能すれば、コンバー
ジョンレンズの多機能性がアピールでき、さらに、単な
るカメラアクセサリーにとどまらない、収差のない高性
能・高品質の付加レンズ製品も打ち出せるし、同時に、
従来からの防水カメラハウジングも、陸上用途での機能
性が増加して、より使いやすくなると開発陣は考え、研
究開発に着手した。
【0019】ところで、従来からの防水カメラハウジン
グのアクセサリーの一つに、オレンジカラーフィルター
がある。これは、水中撮影、特に、水中ビデオ撮影など
の際に、青みがかって色彩感に乏しい光学像に 青に対
する補色、すなわち、オレンジ色を加えて、色彩感のあ
る撮影像を得るためのものである。
【0020】このようなカラーフィルターは、防水ハウ
ジング収納カメラに対して、水中でも、地上でも、光学
像を歪めることはなく、有効に使える。その理由は、カ
ラーフィルターでは、両面がフラット、即ち、両面それ
ぞれの曲率半径が無限大であるから、接触面の水による
レンズ効果が生じないで、水中でも、陸上でも、条件が
変わらないからである。
【0021】そこで、開発陣は、防水カメラハウジング
に付加するワイドコンバージョンレンズも、オレンジカ
ラーフィルター同様に、両面フラット、即ち、両面それ
ぞれの曲率半径を無限大とすれば、厚みは大きいが、接
触面の水によるレンズ効果は生じないで、水中でも、陸
上でも、付加レンズとして機能すると考えて、実際に、
種々のワイドコンバージョンレンズを設計して実験を試
み、前記のとおりの本件発明を完成した。
【0022】以下、実施例に相当する具体的な設計例を
詳述しつつ、本件発明を図面とともに説明していく。
【0023】
【実施例1】図2に示すのが、具体的な、水陸両用ワイ
ドコンバージョンレンズ設計例の一つである。
【0024】水陸両用ワイドコンバージョンレンズMW
Vは、この設計例では、第1凹レンズ凹1、第2凹レン
ズ凹2、アクロマートレンズ、即ち、歪み補正用張り合
わせレンズML、第1凸レンズ凸1から構成されてい
る。また、レンズ相互間の空間は、気密に保たれ、水が
侵入しないように組み立てられている。
【0025】アクロマートレンズMLは、製品全体のコ
ストを優先考慮するときには、別のレンズ、例えば、第
2凸レンズ凸2に置き換えることもできる。 アクロマ
ートレンズ、即ち、歪み補正用張り合わせレンズML
は、高コストだが、画角ワイド化に伴う周辺部の微妙な
光学像の歪みや、色歪みを取り除いて、レンズ性能を向
上させるのに有効である。これは、本件第2発明に係わ
る。
【0026】水陸両用ワイドコンバージョンレンズMW
Vの両面、即ち、先端面MWV−Fと後端面MWV−R
は、フラット、即ち、曲率半径無限大に構成されてい
る。水陸両用ワイドコンバージョンレンズMWVの絞り
込まれたレンズ鏡筒後端部MWV−Jは、防水カメラハ
ウジングHのレンズポートHLに対する取り付け部であ
る。この取り付け部MWV−Jは、ネジ込み、バヨネッ
ト、はめ込み等、通常のカメラと同様の取り付け機構
が、適宜応用できる。この設計例ではネジ込み式を採用
してある。ただし、防水カメラハウジングへのレンズ取
り付け機構では、取り付け部分が、気密、水蜜であって
はならない。つまり、レンズ取り付け後のレンズポート
HLとレンズ後端面MWV−Rとで囲まれる領域JJ
(図3−1参照)に、回りの状況に応じて、水や空気が
自由に出入りできるように、レンズ鏡筒後端部MWV−
Jに対して、適宜、穴や溝が設けられている。あるい
は、防水カメラハウジングHのレンズポートHL側に、
そのような穴や、溝が設けられている場合もある。(た
だし、それらの穴や溝は、ごく小さいので、この明細書
の図面上では確認できない。) この仕組みは、ダイバー撮影者が、地上でワイドコンバ
ージョンレンズMWVを防水ハウジングHに組み付けて
から潜水して、水中でそのまま撮影ができ、また、水中
で、ワイドコンバージョンレンズMWVを外して画角を
変更して撮影することも自在にできるようにしておくた
めのものである。
【0027】図3に示すのは、本件発明の設計例の水陸
両用ワイドコンバージョンレンズを付設した防水ハウジ
ング収納カメラの画角ワイド化の様子である。
【0028】防水ハウジングHは、レンズポート側前半
体とファインダー等を覗く後半体とが蝶番で繋がり、真
ん中で開くように構成されているので、陸上でのセッテ
ィングで、内部にカメラが収納される。図示される撮影
例では、内部に、N社製デジタルカメラ(45mmレン
ズ)(35mm銀塩フィルム換算)が収納されている。
なお、防水ハウジングの前半体と後半体との間には、0
リング(オーリング)と呼ばれるゴム帯が設けられてい
るので、カメラ収納後に、ロック爪をかければ、内部の
気密は保持される。
【0029】図3−1に示すように、水中撮影では、水
陸両用ワイドコンバージョンレンズMWVの先端面MW
V−Fの前、レンズ後端面MWV−RとレンズポートH
Lとで囲まれる領域JJには、水が存在しており、水の
高屈折率(1.33)の効果により、ワイドコンバージ
ョンレンズ付設の結果は、やや狭いワイド化(撮影範囲
約100度)となるが、ワイドコンバージョンレンズ無
しでの水中撮影範囲の約2倍にはなっている。 本件発
明の水陸両用ワイドコンバージョンレンズMWV付設撮
影の場合、ワイドコンバージョンレンズの先端面MWV
−Fと、後端面MWV−Rは、フラット、即ち、曲率半
径無限大に構成されているので、カメラ撮影の邪魔にな
る水のレンズ効果は生じないので、ワイド撮影像は、ピ
ントも合い、クリアである。 そして、ダイバーは、回
りに大きく展開する巨大な魚の群れや、ダイナミックな
水中地形などをワイドに撮影することができる。
【0030】なお、本件発明では、カメラ収納防水ハウ
ジングHの外側から、ワイドコンバージョンレンズMW
Vが気密でなく取り付けられているので、ダイバーは、
水中での撮影状況に応じて、ワイドコンバージョンレン
ズMWVを自在に着脱できる。 水中の珊瑚礁の小さな
隙間に、体長十数ミリのウミウシや幼魚を発見したとき
には、ワイドコンバージョンレンズMWVをその場で外
して、防水ハウジング収納カメラだけの状態にして、本
来のマクロ的撮影をすることができる。
【0031】もちろん、またワイド撮影がしたくなれ
ば、水中で、再び、ワイドコンバージョンレンズMWV
を取り付けて、撮影すればよい。つまり、本件発明のワ
イドコンバージョンレンズは、防水ハウジングに対して
外付けの構成なので、1台のカメラで、1回のダイビン
グ中に、ワイドからマクロまで多彩な水中撮影が可能な
わけである。(カメラ本体に取り付ける形式のワイドコ
ンバージョンレンズや、クローズアップレンズ等のアク
セサリー類では、防水ハウジングに収納されて後は、ダ
イビング後、陸上に戻って、再び、セッティング解除す
るまで、取り外しができないので、水中撮影の現場で、
撮影状況に応じて、撮影画角を変えることはできな
い。)さて、本件発明のワイドコンバージョンレンズM
WVは、水陸両用なので、陸上、即ち、レンズ先端面M
WV−Fの前、レンズ後端面MWV−Rとレンズポート
HLとで囲まれる領域JJに、水が存在していなくて
も、ワイド撮影像は、ピントも合い、クリアである。
(図3−2参照)そして陸上では、回りに水が存在せ
ず、水の高屈折率(1.33)効果がないから、ワイド
コンバージョンレンズ付設の結果は、広いワイド化(撮
影範囲約158度)となり、ワイドコンバージョンレン
ズ無しでの陸上撮影範囲の約2倍になっている。
【0032】本件発明の防水ハウジング収納カメラをベ
ースに、水陸両用ワイドコンバージョンレンズMWVを
付設した撮影機材であれば、デリケートな電子部品が多
数組み込まれ、ゴミや水の侵入口となるスイッチ類や接
続端子がたくさん露出していて、壊れやすいカメラ本体
は、防水ハウジングに完全に気密で収納されているの
で、安心である。また、水陸両用ワイドコンバージョン
レンズMWVは、防水ハウジングHから露出している
が、汚れても水洗いできるから、全体として、ヘビーデ
ューティー仕様カメラ(防塵・防滴仕様カメラ)として
使用できるわけである。
【0033】また、本件発明(特に、第2発明)のワイ
ドコンバージョンレンズは、アクロマートレンズ、即
ち、歪み補正用張り合わせレンズMLを組み込んでお
り、画角ワイド化に伴う周辺部の微妙な光学像の歪み
や、色歪みを取り除いて、レンズ性能を向上させてある
ので、陸上でのワイド撮影でも、充分な画質が得られ
る。つまり、土木工事現場や、ビル内装工事現場などで
の撮影でも、歪みが無く、色ずれもない正確な記録が撮
影できる。
【0034】もちろん、このようなワイドコンバージョ
ンレンズの高画質特性は、水中撮影でも有効であり、ワ
イド感のきいた迫力のある美しい撮影ができるし、短い
焦点距離で明るいレンズを装着したときと同様に、近距
離から遠景まで殆どパンフォーカスになって、色々な水
中生物の共生状態が写し込める等、数々の利点がある。
図5には、防水ハウジング収納カメラに、本件発明の水
陸両用ワイドコンバージョンレンズMWVを付設した様
子を斜視図(写真)で示す。
【0035】
【実施例2】図4に示す第2実施例は、本件第3発明に
関するものである。
【0036】本件発明の水陸両用ワイドコンバージョン
レンズは、上述のように、防水カメラハウジングのレン
ズポート部分に外側から付設して使用する形式のもので
あり、さらに、前面にアタッチメントのレンズや、光学
フィルター類を取り付ける空間的な余裕が充分にある。
また、ワイドコンバージョンレンズの外部露出面をフラ
ットにするために、光学的設計が充分になされている。
また、構成レンズにアクロマートレンズ(収差補正用張
り合わせレンズ)が使用されていれば、光学性能面で
も、アタッチメント付加等の応用に充分な余裕がある。
【0037】そこで、入射レンズ面側に、水中撮影時の
画角をさらに広角にするドーム形状の凹レンズのアタッ
チメントを取り付け可能にしたのが、本件第3発明の防
水カメラハウジング付設専用のワイドコンバージョンレ
ンズである。
【0038】陸上撮影用としては充分に撮影範囲をワイ
ド化できても、水中撮影用としては、水の高屈折率
(1.33)による効果のため、若干、さらなるワイド
化の余地があるので、ドーム形状の凹レンズのアタッチ
メントを必要に応じて取り付け可能にして、水中撮影で
も、十二分なワイド化が達成できるようにしたものであ
る。 具体的な取り付けの構造は、通常のカメラの交換
レンズ取り付け方式等と同じように、本件発明のワイド
コンバージョンレンズ鏡筒の先端側に、ネジ込み、バヨ
ネット、はめ込み等の機構を設けておいてもよいが、図
4に示す設計例では、アタッチメントのレンズを確実に
防水構造で取り付けられるように、ワイドコンバージョ
ンレンズ鏡筒の先端側周面MWV−Tに防水ゴムリング
(0リング)が配設されている。(図4−1参照。) 一方、アタッチメントのドーム形状の凹レンズDには、
この防水ゴムリングが配設されたレンズ鏡筒の先端側周
面MWV−Tを囲い込む取り付け部D−Tがあり、さら
に、囲い込み取り付け状態を保持するための押さえリン
グNと固定具Fがある。 セッティングは、図4−1の
様に地上で行うので、ワイドコンバージョンレンズ前面
MWV−Fとドーム形状凹レンズDの間の空間は、空気
であり、取り付けの防水構造のため、水中でもやはり、
水は侵入せず、空気である。(図4−2) そして、水中では、このドーム形状凹レンズDのワイド
化効果も加わり、約162度の撮影範囲が得られてい
る。
【0039】なお、ドーム形状凹レンズDの装着セッテ
ィングは、陸上でしかできないが、脱着は、水中でもで
きるので、水中で、撮影範囲を約162度から、ドーム
形状凹レンズDのみ脱着の約100度や、ドーム形状凹
レンズDとワイドコンバージョンレンズMWVともに脱
着の約50度などに変更する事はできる。
【0040】
【作用】この外周面操作リング付き防水レンズポートを
装備した防水カメラケースを用いたカメラ機器を使用す
れば、ダイバーらは、交換レンズ群を選択・装着した一
眼レフカメラ等をこの外周面操作リング付レンズポート
装着の防水カメラケースに収納して水面下に持ち込み、
水中撮影を行う。この発明の外周面操作リング付き防水
レンズポート装着防水カメラケースは、全体フォルムや
重量バランス、カメラ操作部位が一眼レフカメラとほぼ
同じであり、交換レンズの操作部位も、レンズを収納す
る円筒形防水ポートの外周面操作リングになるので、一
眼レフカメラの場合と同じである。このため、これを使
用すれば、普段慣れ親しんでいるのと同じ姿勢、同じ操
作感覚で水中撮影ができる。右手でカメラ部をグリップ
しつつカメラスイッチを操作し、左手でレンズ部、即ち
ポートを支えつつ外周面操作リングでレンズ操作を行う
ことにより、一眼レフカメラと同じ操作で撮影ができ、
撮影内容に意識を集中できる。
【0041】
【発明の効果】この発明は、カメラを収納する防水カメ
ラハウジングに付設して使用されるワイドコンバージョ
ンレンズ、特に、水中撮影に好適であり、かつ、陸上で
も使用できる多機能なワイドコンバージョンレンズに関
する。
【0042】この発明のワイドコンバージョンレンズ
は、複数の構成レンズの組み合わせにより、入射レンズ
面も、射出レンズ面もフラットに構成されており、水中
でも、陸上でも、撮影像がボケることなく、内蔵カメラ
の画角を広角側にシフトできるものである。ダイバーら
は、カメラを防水カメラハウジングに収納して水面下に
持ち込み、水中撮影を行う。この発明の多機能な水陸両
用ワイドコンバージョンレンズは、その水中撮影で使用
できるのはもちろん、陸上でも、防水カメラハウジング
のレンズポートに外付けしたままで、撮影範囲をワイド
化するコンバージョンレンズとして使用できる。そし
て、防水ハウジング収納カメラが、水中撮影で使用され
るのみならず、陸上でも、ヘビーデューティー仕様カメ
ラ(防塵・防滴仕様カメラ)として使用でき、1つのワ
イドコンバージョンレンズだけで、水中でも陸上でも、
ワイド撮影が可能となる。 また、第2発明は、複数の
構成レンズの一つに、収差補正用張り合わせレンズを含
んでおり、特に光学性能の優れた、防水カメラハウジン
グ付設専用のワイドコンバージョンレンズであり、水中
でも、陸上でも、各種歪みの少ない優れた撮影が可能で
ある。
【0043】さらに、第3発明は、入射レンズ面側に、
水中撮影時の画角をさらに広角にするドーム形状の凹レ
ンズが、防水構造で取り付け可能で、水中撮影でのワイ
ド化が多段階で選べる方式の、防水カメラハウジング付
設専用のワイドコンバージョンレンズであり、簡単な構
成で、水中撮影でのワイド化の度合いが変更・調節でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の水中撮影用ワイドコンバージョンレンズ
SWVを付設した防水ハウジング収納カメラの撮影状況
を示し、1−1は、従来の水中撮影用ワイドコンバージ
ョンレンズSWV使用の水中撮影での撮影範囲ワイド化
の様子を示す。また、図1−2は、従来の水中撮影用ワ
イドコンバージョンレンズSWV使用では陸上での撮影
ができない様子を示した図である。
【図2】本件発明の水陸両用ワイドコンバージョンレン
ズMWVの設計例を示した図である。
【図3】本件発明の水陸両用ワイドコンバージョンレン
ズMWVを付設した防水ハウジング収納カメラの撮影状
況を示した図である。また、3−1は、本件発明の水陸
両用ワイドコンバージョンレンズMWV使用の水中撮影
での撮影範囲ワイド化の様子を示し、3−2は、本件発
明の水陸両用ワイドコンバージョンレンズMWV使用の
陸上撮影での撮影範囲ワイド化の様子を示した図であ
る。
【図4】本件発明の水陸両用ワイドコンバージョンレン
ズMWVにドーム形状凹レンズを付加した水中撮影の仕
組みを示した図である。また、4−1は、本件発明の水
陸両用ワイドコンバージョンレンズMWVにドーム形状
凹レンズを取り付ける機構を示し、4−2は、本件発明
の水陸両用ワイドコンバージョンレンズMWVにドーム
形状凹レンズを付加した水中撮影での撮影範囲ワイド化
の様子を示した図である。
【図5】防水ハウジング収納カメラに、本件発明の水陸
両用ワイドコンバージョンレンズMWVを付設した様子
を斜視図(写真)で示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA02 LA30 NA01 NA06 PA04 PA05 PA17 PA18 PB04 PB05 PB06 QA02 QA05 QA17 QA22 QA26 QA33 QA42 QA45 2H101 CC01 CC61 EE08 2H105 CC02 DD07 5C022 AA07 AC54 AC65

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを収納する防水ハウジングに対し
    て着脱自在のワイドコンバージョンレンズであって、複
    数の構成レンズの組み合わせにより、入射レンズ面も、
    射出レンズ面もフラットに構成されており、水中でも、
    陸上でも撮影像がボケることなく、内蔵カメラの画角を
    広角側にシフトできる、防水カメラハウジング付設専用
    のワイドコンバージョンレンズ。
  2. 【請求項2】 複数の構成レンズの一つに、収差補正用
    張り合わせレンズを含んで成る請求項1記載の防水カメ
    ラハウジング付設専用のワイドコンバージョンレンズ。
  3. 【請求項3】 入射レンズ面側に、水中撮影時の画角を
    さらに広角にするドーム形状の凹レンズが、防水構造で
    取り付け可能に構成されている、請求項1、2記載の防
    水カメラハウジング付設専用のワイドコンバージョンレ
    ンズ。
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