JP2002116338A - 光ファイバおよびそれを用いた光伝送路 - Google Patents
光ファイバおよびそれを用いた光伝送路Info
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Abstract
による波形歪みと分散による波形歪みを共に抑制可能な
光伝送路を形成可能な光ファイバを提供する。 【解決手段】 屈折率分布形状がα乗プロファイルと成
しているセンタコア1の外周側に第1サイドコア2、第
2サイドコア3、クラッド5を順に設け、センタコア1
の屈折率最大部のクラッド5に対する比屈折率差Δ1を
1.0%以上1.6%以下とし、αを2以上4以下と
し、第1サイドコア2のクラッド5に対する比屈折率差
Δ2を−0.65%以上−0.3%以下とし、第2サイ
ドコア3のクラッド5に対する比屈折率差Δ3を0.1
5%以上0.40%以下とし、センタコア1の半径a、
第1サイドコア2の半径b、第2サイドコア3の半径c
の関係を、1:1.7〜2.3:2.4〜3.5とす
る。
Description
伝送を行なう際に用いられる光ファイバおよびそれを用
いた光伝送路に関するものである。
躍的に増大する傾向にあり、このような情報の増大化に
伴い、波長多重伝送(WDM伝送)が通信分野に広く受
け入れられ、今や波長多重伝送の時代を迎えている。波
長多重光伝送は、複数の波長の光を1本の光ファイバで
伝送できるため、大容量高速通信に適した光伝送方式で
あり、現在、この伝送技術の検討が盛んに行なわれてい
る。
通常の光増幅器の利得帯域である波長1.55μm帯
(例えば1530nm〜1570nmのように、波長1
550nmをほぼ中心とした波長帯。以後、波長1.5
5μm帯という用語は、この意味で用いる。)で行なう
ことが検討されている。
て、波長1.3μm付近の波長帯に零分散を持つシング
ルモード光ファイバ(以下、単にシングルモード光ファ
イバという)が世界中に敷設されており、このシングル
モード光ファイバは非線形性や伝送損失、偏波依存性損
失などの特性が比較的優れているが、波長多重伝送用の
波長帯として検討されている波長1.55μm帯で大き
な正の分散値(約17ps/nm/km)と正の分散勾
配(約0.06ps/nm2 /km)を有する。
償する手段を講じないと、シングルモード光ファイバを
用いて波長1.55μm帯における波長多重伝送を行な
うことは困難である。そこで、シングルモード光ファイ
バの波長1.55μm帯における分散値と分散勾配を短
い長さの光ファイバにより補償できるモジュール型分散
補償光ファイバが盛んに検討されている。例えばこの種
のモジュール型分散補償光ファイバのうち、波長1.5
5μm帯における分散値の絶対値を伝送損失で割った値
(FOM)を200程度としたものが提案されている。
バの例として、マッチドクラッドファイバのような単峰
型の分散補償光ファイバが提案されたが、この種の分散
補償光ファイバは波長1.55μm帯における分散値を
負にできても、分散スロープを負にはできない。そのた
め、一波長の分散が補償されても分散スロープが増大し
てしまう。
分散スロープを有する光ファイバとして、例えば図6に
示すように、クラッド5よりも屈折率が高いセンタコア
1の外周側にクラッド5よりも屈折率が低いサイドコア
12を設けたW型の分散補償光ファイバが提案された。
この種の分散補償光ファイバは、波長1.55μm帯に
おける分散値と分散スロープ光ファイバを共に負にでき
る。そのため、W型の分散補償光ファイバは、波長1.
55μm帯におけるシングルモード光ファイバの分散と
分散スロープ光ファイバを補償するモジュール型分散補
償光ファイバとして注目されてきた。
性能は、次の式(1)で定義される補償率で表現すると
分かりやすく、補償率の値が100%に近いほど広帯域
分散補償が可能となる。
波長多重伝送を行なうことに対応させて定義した場合、
(1)の式中、S(DCF)は分散補償光ファイバの波
長1.55μm帯における分散スロープの平均値であ
り、S(SMF)は伝送用のシングルモード光ファイバ
の波長1.55μm帯での分散スロープの平均値であ
る。また、D(DCF)は分散補償光ファイバの波長
1.55μmにおける分散値であり、D(SMF)は伝
送用のシングルモード光ファイバの波長1.55μmに
おける分散値である。
ように短いファイバ長でもって分散を補償するために、
分散補償光ファイバに高い負の分散と負の分散スロープ
を持たせるためには、分散補償光ファイバの屈折率分布
を定める各種パラメータの条件が非常に厳しくなり、製
造が難しくなる上に、負の高い分散と分散スロープを持
たせる屈折率構造にすると必然的に非線形現象が生じや
すくなり、光ファイバのモードフィールド径や実効コア
断面積も小さくなる。前記非線形現象が生じると、信号
波形の歪みが生じ、波長多重光伝送の高速化、大容量化
を行う上で新たな問題となる。
くなると、光ファイバの曲げによる伝送損失が大きくな
るという問題や、シングルモード光ファイバと接続した
ときの接続損失が大きくなるといった問題が生じること
になる。
ール化した分散補償専用の光ファイバとすることから発
想を転換し、シングルモード光ファイバとほぼ同じ長さ
の分散補償光ファイバを接続して、シングルモード光フ
ァイバを伝搬して来る光信号の分散を分散補償光ファイ
バによって補償しながら光信号を長距離伝送できる線路
用の分散補償光ファイバが提案されるようになった。
ルモード光ファイバと逆の分散特性を有する分散補償光
ファイバを光伝送路用として適用する提案が成されてい
る。この種の線路用の分散補償光ファイバは、波長1.
55μm帯における分散値が−20ps/nm/km〜
−10ps/nm/km程度である。
ァイバは、モジュール型分散補償光ファイバに比べて低
非線形であるものの、シングルモード光ファイバに比べ
れば非線形現象が生じ易いものである。
し、上記のようなシングルモード光ファイバと逆の分散
特性を有する分散補償光ファイバをシングルモード光フ
ァイバと同じ長さで接続して、波長多重伝送用の伝送路
を形成するよりも、例えばシングルモード光ファイバの
半分以下の長さでシングルモード光ファイバの分散を補
償でき、かつ、低非線形性、低損失、低偏波モード分散
特性を有する光ファイバを、シングルモード光ファイバ
と接続して光伝送路を形成することにより、波長多重伝
送により適した新たな光伝送路を形成できると考えた。
されたものであり、正分散光ファイバの分散を補償する
機能と光伝送線路の一部としての機能を併せ持つ、低非
線形性、低損失、低偏波モード分散特性の光ファイバを
提供することを本発明の第1の目的とし、さらに、本発
明の第2の目的は、光伝送用正分散光ファイバと前記光
ファイバを接続して成る非線形特性や低曲げ損失特性、
光伝送特性等に優れた光伝送路を提供することにある。
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明の光ファイ
バは、波長1.55μm帯における分散値を−90ps
/nm/km以上−50ps/nm/km以下の値と
し、前記波長帯における分散値を分散スロープで割った
値を250〜500とし、前記波長帯における分散値の
絶対値を伝送損失で割った値を180以上とし、波長
1.55μmにおける伝送損失を0.3dB/km以下
とし、た構成をもって課題を解決する手段としている。
1の発明の構成に加え、波長1.55μm帯における実
効コア断面積を20μm2以上とし、前記波長帯におけ
る偏波モード分散値を0.20ps/km1/2以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
第1又は第2の発明の構成に加え、波長1.55μm帯
における曲げ直径20mmでの曲げ損失を20dB/m
以下とした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
第1又は第2又は第3の発明の構成に加え、屈折率分布
形状がα乗プロファイルと成しているセンタコアの外周
側を該センタコアよりも屈折率が低い第1サイドコアで
覆い、該第1サイドコアの外周側を第1サイドコアより
も屈折率が高く前記センタコアの屈折率最大部よりも屈
折率が低い第2サイドコアで覆い、該第2サイドコアの
外周側を該第2サイドコアよりも屈折率が低く前記第1
サイドコアよりも屈折率が高いクラッドで覆って形成さ
れており、前記センタコアの屈折率最大部のクラッドに
対する比屈折率差をΔ1としたとき、Δ1を1.0%以
上1.6%以下とし、前記αを2以上4以下とした構成
をもって課題を解決する手段としている。
第4の発明の構成に加え、第1サイドコアのクラッドに
対する比屈折率差をΔ2とし、第2サイドコアのクラッ
ドに対する比屈折率差をΔ3としたとき、Δ2を−0.
65%以上−0.3%以下とし、Δ3を0.15%以上
0.40%以下とし、第1サイドコアの半径をセンタコ
アの半径の1.7倍以上2.3倍以下とし、第2サイド
コアの半径をセンタコアの半径の2.4倍以上3.5倍
以下とした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
とも波長1.55μm帯における分散値が10ps/n
m/km以上25ps/nm/km以下の正分散光ファ
イバと、該正分散光ファイバの約9分の1以上約2分の
1以下の長さを有する第1乃至第5のいずれか一つの発
明の光ファイバを接続して形成した構成をもって課題を
解決する手段としている。
6の発明の構成に加え、正分散光ファイバと第1乃至第
5のいずれか一つの発明の光ファイバとの間に、波長
1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバを接続し、該
波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバの長さを
該波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバに直接
接続されている正分散光ファイバの長さの100分の1
以下とした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
に零分散を持つ(より具体的には波長1.31μmに零
分散を持つ)シングルモード光ファイバ等の正分散光フ
ァイバに、シングルモード光ファイバの長さに対して約
9分の1以上約2分の1以下の長さだけ、本発明の光フ
ァイバが接続されて光伝送路が形成される。
接続した場合を考えると、光伝送路を用いて波長1.5
5μm帯の光信号を用いて波長多重光伝送を行うと、波
長1.55μm帯の各波長は正分散光ファイバを伝送す
るにつれ、正の分散が増加して行く。その後、波長多重
の各波長の光信号は、正分散光ファイバから本発明の光
ファイバに切り替わって伝送される。
帯において−90ps/nm/km以上−50ps/n
m/km以下の範囲の負の分散値を有しており、波長
1.55μm帯における正分散光ファイバの分散値を約
10〜25ps/nm/kmとすると、本発明の光ファ
イバは、波長1.55μm帯における分散の絶対値が正
分散光ファイバの分散値の約2倍〜約9倍である。
分散値に応じて、正分散光ファイバの約9分の1以上約
2分の1以下の長さだけ接続することにより、正分散光
ファイバを伝搬して来ることによって増加した分散は、
本発明の光ファイバの分散値によって、本発明の光ファ
イバを伝搬して行くにつれ次第に減殺される方向に補償
されて行く。そして、本発明の光ファイバの終端側で、
波長多重の各波長の分散はほぼ零に補償されて受信され
ることになる。
5μm帯における分散値を分散スロープで割った値が正
であり、分散値が負であるから、分散スロープが負であ
る。そのため、正分散光ファイバの波長1.55μm帯
における正の分散スロープは、本発明の光ファイバによ
って減殺される。
5μmにおける伝送損失を0.30dB/km以下とし
ているので、波長多重光を本発明の光ファイバに通した
ときに、現在用いられているシングルモード光ファイバ
に分散補償モジュールを接続した光伝送系に波長多重光
を通したときと同程度の損失でもって、支障無く光伝送
できる。
きくすることにより非線形現象による歪みを抑制できる
ので、前記波長帯における実効コア断面積を20μm2
以上とした本発明の光ファイバにおいては、非線形現象
による歪みをより一層確実に抑制できる。また、偏波モ
ード分散値を0.20ps/km1/2以下とすると、
波長多重光を本発明の光ファイバに通したときに、現在
用いられているシングルモード光ファイバに波長多重光
を通したときと同程度の偏波モード分散による歪みでも
って、支障なく伝送させることが可能となる。
mmでの曲げ損失を20dB/m以下とした本発明の光
ファイバは、光ファイバの曲げによる伝送損失の増大を
確実に防止できる。
と成しているセンタコアの外周側を該センタコアよりも
屈折率が低い第1サイドコアで覆い、該第1サイドコア
の外周側を第1サイドコアよりも屈折率が高く前記セン
タコアよりも屈折率が低い第2サイドコアで覆い、該第
2サイドコアの外周側を該第2サイドコアよりも屈折率
が低く前記第1サイドコアよりも屈折率が高いクラッド
で覆って形成することで、本発明の光ファイバの前記設
定される条件を備えた屈折率構造の光ファイバを容易に
製造することが可能となる。
て、前記センタコアのクラッドに対する比屈折率差Δ1
を1.0%以上1.6%以下とし、αを2以上4以下と
することにより、波長1.55μm帯において−90p
s/nm/km以上−50ps/nm/km以下の範囲
の負の分散値を有し、かつ、波長1.55μm帯におけ
る実効コア断面積が20μm2以上の光ファイバを確実
に形成できる。
る比屈折率差をΔ2としたとき、Δ2を−0.65%以
上−0.3%以下とし、第2サイドコアのクラッドに対
する比屈折率差をΔ3としたとき、Δ3を0.15%以
上0.40%以下とし、第1サイドコアの半径をセンタ
コアの半径の1.7倍以上2.3倍以下とし、第2サイ
ドコアの半径をセンタコアの半径の2.4倍以上3.5
倍以下としたことで、さらに、より一層、低非線形性と
低曲げ損失性を確実に図ることが可能となる。
プロファイルを最適化することにより、本発明の光ファ
イバと正分散光ファイバを有して構成される波長多重光
伝送路の光伝送特性を高めることが可能となる。
に基づき説明する。図1には本発明に係る光ファイバの
一実施形態例の屈折率分布プロファイルが示されてい
る。光ファイバの屈折率分布のプロファイルとしては、
様々な形態の屈折率プロファイルのものとすることが可
能であるが、本実施形態例では、構造が比較的単純で、
屈折率構造の設計、制御がしやすく、伝送損失も小さ
い、図1に示すような屈折率プロファイルを採用してい
る。
は、屈折率分布形状がα乗プロファイルと成しているセ
ンタコア1の外周側を該センタコア1よりも屈折率が低
い第1サイドコア2で覆い、該第1サイドコア2の外周
側を第1サイドコア2よりも屈折率が高く前記センタコ
ア1の屈折率最大部よりも屈折率が低い第2サイドコア
3で覆い、該第2サイドコア3の外周側を該第2サイド
コア3よりも屈折率が低く前記第1サイドコア2よりも
屈折率が高いクラッド5で覆って形成されている。
は純シリカ(SiO2 )の層により形成されており、第
1サイドコア2は純シリカ(SiO2 )に屈折率を低く
するフッ素(F)をドープすることにより形成されてお
り、また、センタコア1と第2サイドコア3は純シリカ
に屈折率を高めるゲルマニウム(Ge)をドープするこ
とにより形成されている。
記センタコア1の屈折率最大部のクラッド5に対する比
屈折率差をΔ1としたとき、Δ1を1.0%以上1.6
%以下とし、前記αを2以上4以下としている。また、
第1サイドコアのクラッドに対する比屈折率差をΔ2と
したとき、Δ2を−0.65%以上−0.3%以下と
し、第2サイドコアのクラッドに対する比屈折率差をΔ
3としたとき、Δ3を0.15%以上0.40%以下と
している。
ンタコア1の屈折率最大部の屈折率をnC、第1サイド
コア2の屈折率をns1、第2サイドコア3の屈折率を
ns2、クラッド5の屈折率をnL としたとき、センタ
コア1の屈折率最大部のクラッド5に対する比屈折率差
Δ1は次の(2)式により定義している。
する比屈折率差Δ2は次の(3)式により定義してい
る。
対する比屈折率差Δ3は次の(4)式により定義してい
る。
ドコア2の半径bはセンタコア1の半径aの1.7倍以
上2.3倍以下、第2サイドコア3の半径cはセンタコ
ア1の半径aの2.4倍以上3.5倍以下と成してい
る。
ァイバを伝搬することにより発生する分散を補償する機
能と、光信号を伝搬する伝送路としての機能とを併せ持
つ構成とし、さらに、本実施形態例の光ファイバをシン
グルモード光ファイバ等の正分散光ファイバと1:1の
長さで接続するのではなく、例えば正分散光ファイバの
約9分の1〜約2分の1の長さの本実施形態例の光ファ
イバを正分散光ファイバに接続して、正分散光ファイバ
により発生する分散を補償しようとするものである。
1.55μm帯における分散値を、−90ps/nm/
km以上−50ps/nm/kmに設定し、正分散光フ
ァイバの分散値の絶対値の約2倍から6倍としている。
1.55μm帯における分散値を同波長帯における分散
スロープで割った値を250〜500とし、正分散光フ
ァイバに本実施形態例の光ファイバを接続したときの補
償率を100%に近い値にしている。
信号を伝搬する伝送路としての機能を優先させたこと
で、屈折率プロファイル設計の制約が緩やかとなり、低
非線形性伝送路が容易に形成できることとなった。
は、波長1.55μm帯における各特性値を以下の値と
した。すなわち、分散値の絶対値を伝送損失で割った値
(FOM)を180以上とし、実効コア断面積を20μ
m2以上とし、偏波モード分散値を0.20ps/km
1/2以下とし、曲げ直径20mmでの曲げ損失を20
dB/m以下とした。また、波長1.55μmにおける
伝送損失を0.3dB/km以下とした。
施形態例の光ファイバの屈折率プロファイルを特定する
ために、以下のような検討を行なった。
比屈折率差Δ1を多少小さくしても、第2サイドコア3
の効果によって曲げ損失の増大抑制が可能な、図1に示
す構成の屈折率プロファイルを決定した。そして、この
屈折率プロファイルにおいて、比屈折率差Δ1を1.3
%に設定した。
イバにおいては、例えばセンタコアのクラッド5に対す
る比屈折率差Δ1を2.0%程度に大きくしているが、
本実施形態例の光ファイバは線路用であるために、比屈
折率差Δ1の値を上記のように2.0%よりも小さい値
である1.3%に設定した。
て光ファイバの特性の変化を検討した。例えば、比屈折
率差Δ3を0.25%とし、センタコア1の半径a:第
1サイドコア2の半径b:第2サイドコア3の半径c=
1:2:3にし、比屈折率差Δ2をパラメータとして表
1のように様々に変化させて形成される光ファイバにつ
いて、表1に示す各特性をシミュレーションにより求め
た。
長1.55μmにおける分散値、slopeは波長1.
55μm帯における分散スロープ(分散勾配)の平均
値、補償率は、前記式(1)から求められる値、Aef
fは波長1.55μmの光を伝搬したときの有効コア屈
折率、λcはカットオフ波長、伝搬屈折率β/kは波長
1.55μmの光に対する伝搬屈折率であり、伝搬屈折
率の値は伝搬条件の良さを示す指数となる。
の値が−0.6%近くになると、実効コア断面積が23
μm2以下となって低非線形の実現が徐々に厳しくな
り、また、伝搬屈折率が1.44589となり、曲げ損
失が増加する危険性の観点からも厳しくなる。一方、比
屈折率差Δ2が−0.4%に近づいていくと、分散特性
(分散値の絶対値及び補償率)が実用可能であるが最適
ではない値となることが分かった。そこで、比屈折率差
Δ2の値は−0.50〜−0.55%程度が最適値であ
ると判断した。
を−0.55%として、センタコアの半径aと第1サイ
ドコアの半径bの割合(a/b)を変えていった場合
に、表1に示した各特性がどう変化するかをシミュレー
ションにより検討した。その結果を表2に示す。
50付近にすると、分散値の絶対値の大きさが最大で、
実効コア断面積も23μm2以上と大きく、補償率も9
0%程度となるので、上記割合(a/b)の値は0.5
0付近に最適値があると判断した。
半径aと第2サイドコアの半径cの割合(a/c)に関
しても、上記と同様の検討を行なったところ、比屈折率
差Δ3の最適値は0.32%程度、上記割合(a/c)
の最適値は0.35%程度であることが分かった。
したり、第2サイドコア3の幅を広くする(換言すれ
ば、a/cを小さくする)と、実効コア断面積は拡大し
ていき、分散値の絶対値は大きくなるが、第2サイドコ
ア3の屈折率や幅を大きくするとカットオフ波長が大き
くなる。このカットオフ波長が光信号の波長より長くな
ってしまうと、光信号の波長におけるシングルモード条
件を満たすことができなくなってしまう。
していくと、分散値が正の側に移動する一方、実効コア
断面積が大きくなり、より低非線形、低損失、低偏波依
存性損失が達成され、その逆に、比屈折率差Δ1を大き
くしていくと、実効コア断面積が小さくなるが分散値の
絶対値は大きくなる。
屈折率差Δ1を1.3%として行なったものであるが、
比屈折率差Δ1を適宜に変化させれば、用途に応じて所
望の特性を得られる可能性があるので、あらゆる比屈折
率差Δ1の値に関して、上記と同様の検討を行なって他
のパラメータの最適化を行なった。
化させたときの光ファイバの分散値(特性線A)と実効
コア断面積の値(特性線B)がそれぞれ示されている。
比屈折率差Δ1の値を大きくしすぎると、伝送損失や偏
波依存性損失等の劣化を伴い、一方、比屈折率差Δ1の
値を小さくしていくと、実効コア断面積は大きくなる
が、分散の絶対値が小さくなってしまう。そこで、比屈
折率差Δ1の最適値は、1.0%以上1.6%以下、好
ましくは1.2%以上1.6%以下に決定した。
させて、あらゆるパラメータの最適値を検討し、本実施
形態例では、最適な屈折率プロファイルとして、αの範
囲を2以上4以下とし、第1サイドコア2のクラッド5
に対する比屈折率差をΔ2の範囲を−0.65%以上−
0.3%以下とし、第2サイドコア3のクラッド5に対
する比屈折率差Δ3の範囲を0.15%以上0.40%
以下に決定した。また、第1サイドコア2の半径bをセ
ンタコア1の半径aの1.7倍以上2.3倍以下とし、
第2サイドコア3の半径cをセンタコア1の半径aの
2.4倍以上3.5倍以下に決定した。
波長1.55μm帯における分散値を−90ps/nm
/km以上−50ps/nm/kmとして、正分散光フ
ァイバの分散値の絶対値の約2倍から9倍とし、正分散
光ファイバの約9分の1以上約2分の1以下の長さで正
分散光ファイバの分散を補償できるようにし、かつ、波
長1.55μm帯における実効コア断面積を20μm2
以上とする等、低非線形、低損失の伝送路を形成できる
光ファイバとなった。
用いた光通信システムの一例が示されている。同図にお
いて、31は光送信部、35は光受信部を示しており、
同図に示すシステムは、光増幅器32、正分散光ファイ
バ33、上記実施形態例の光ファイバ34を順に接続し
た構成体36を、光送信部31と光受信部35との間に
複数(同図では2個)直列に接続したものである。な
お、前記の如く、正分散光ファイバ33は、従来のシン
グルモード光ファイバと同様に、波長1.55μm帯に
おいて正の分散と正の分散スロープを有する。
形態例の光ファイバ34は正分散光ファイバ33の分散
と分散スロープを補償できるように、正分散光ファイバ
の長さの約9分の1以上約2分の1以下の長さとしてい
る。
バ33と上記実施形態例の光ファイバ34が、互いに分
散と分散スロープを相殺し合い、正分散光ファイバ33
を伝搬して来ることによって増加した分散は、上記実施
形態例の光ファイバ34の分散値によって、上記実施形
態例の光ファイバ34を伝搬して行くにつれ次第に減殺
される方向に補償される。そして、上記実施形態例の光
ファイバ34の終端側で、波長多重の各波長の分散はほ
ぼ零に補償される。
〜1600nmに渡って、±1ps/nm/km以下の
低分散も達成できる。さらに、この光伝送路は、例えば
C−Bandと呼ばれる波長1530nm〜1565n
mについては、0.5ps/nm/km以下という超低
分散も達成可能である。
記の如く波長1.55μm帯における実効コア断面積が
大きいものの、正分散光ファイバに比べると小さいの
で、光増幅器32の出力側に直接正分散光ファイバ33
を接続し、その出力側に上記実施形態例の光ファイバ3
4を接続している。
ファイバに入力される入力光の強度が大きいほど発生し
やすいため、強い光信号の出力側(図3では各光増幅器
32の出力側)に近い光ファイバを低非線形の正分散光
ファイバ33とし、その出力側に上記実施形態例の光フ
ァイバ34を接続することにより、非線形現象による波
形歪みの抑制をより一層確実にしている。
は、低非線形であるだけでなく、低損失であるので、従
来提案されていた光伝送路のように、線路用の分散補償
光ファイバをシングルモード光ファイバ等の正分散光フ
ァイバと同じ長さだけ接続して形成する場合に比べ、図
3に示すシステムのように、正分散光ファイバの長さを
上記実施形態例の光ファイバより長くして光伝送路を形
成することにより、非線形現象による波形歪みと損失の
両方を抑制できる優れた光伝送路にできる。
態例の光ファイバ34との間に、波長1.55μm帯に
零分散をもつ光ファイバを接続して光伝送路を形成して
もよい。この場合、波長1.55μm帯に零分散をもつ
光ファイバの長さは、波長1.55μm帯に零分散をも
つ光ファイバに直接接続されている正分散光ファイバ3
3の長さの100分の1以下とする。
ファイバのモードフィールド径は、正分散光ファイバ3
3のモードフィールド径と上記実施形態例の光ファイバ
34のモードフィールド径の間の範囲内の値である。上
記波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバを正分
散光ファイバ33と光ファイバ34との間に介設する
と、正分散光ファイバ33と光ファイバ34とのモード
フィールド径の違いを波長1.55μm帯に零分散をも
つ光ファイバにより緩和できるので、光伝送路全体にお
ける接続損失を低減することができる。
光ファイバの長さは、正分散光ファイバ33の長さの1
00分の1以下であるため、波長1.55μm帯に零分
散をもつ光ファイバを設けることによって光伝送路の分
散特性等にも全くといっていいほど影響を与えない。
用いた光通信システムのさらに別の例が示されている。
同図に示すシステムは、光送受信器37,38の間の光
伝送路により双方向通信を行なうものであり、正分散光
ファイバ33aと正分散光ファイバ33bとの間に上記
実施形態例の光ファイバ34を介設している。
の光ファイバ34は正分散光ファイバ33a,33bの
分散と分散スロープを補償できるように、正分散光ファ
イバの長さの約9分の1以上約2分の1以下の長さとし
ている。
に示すシステムと同様の効果を奏することができる。ま
た、図4に示すシステムは、双方向システムであるた
め、光送受信器37,38に近い側に正分散光ファイバ
33a,33bを設けることにより、光送受信器37,
38のどちらから信号光を送信しても、より低非線形な
正分散光ファイバ33a,33bに最初に信号光が入射
されるため、非線形現象もより確実に抑制できる。
バの実施例について説明する。本発明者は、上記のよう
なシミュレーション結果を参考に、実施例1、2とし
て、表3に示す比屈折率差Δ1、Δ2、Δ3と、センタ
コア1の半径aと第1サイドコア2の半径bと第2サイ
ドコア3の半径cとの比a:b:cと、コア径(第2サ
イドコア3の外径)とを有する光ファイバを決定した。
ける波長1.55μmにおける分散値と、波長1.55
μm帯における分散スロープの値(波長1530nm〜
1570nmにおける分散値の平均値)、波長1.55
μm帯における分散値を同波長における分散スロープで
割った値(DPS)、波長1.55μm帯における実効
コア断面積(Aeff)、伝搬定数(β/k)、カット
オフ波長(λc)のシミュレーション結果も示してあ
る。
上記実施形態例におけるシミュレーションで求めた最適
値の付近とし、Δ1を小さくすることで、低非線形性化
と高補償率化の両立を図ることにした。
ファイバを実際に試作し、その特性を測定した。この結
果が表4に示されており、表4の試作例1、2は、表3
の実施例1の屈折率プロファイルを有し、表4の試作例
4〜6は、表3の実施例2の屈折率プロファイルを有し
ている。また、比屈折率差Δ1が表3の実施例1と実施
例2の中間の値(Δ1=1.35)となる光ファイバを
試作し、この光ファイバを試作例3として、その特性も
表4に示した。
は、いずれも1.55μm帯における分散値が、−90
ps/nm/km以上−50ps/nm/kmとなり、
波長1.55μm帯における分散値を同波長帯における
分散スロープで割った値(DPS)が250〜500の
範囲内の値である。
シングルモード光ファイバ等の正分散光ファイバの約9
分の1〜約2分の1の長さだけ正分散光ファイバに接続
し、その補償率を100%に近い値とすることができ、
波長1.55μm帯において低分散の光伝送路を構築で
きる。
用いて図3に示したような光通信システムを形成した場
合、波長1.55μm帯を含む1500〜1600nm
の波長帯において、±1ps/nm/km程度の低分散
を得られることが確認できた。
長1.55μm帯における実効コア断面積を20μm2
以上とし、特に大きいものでは実効コア断面積を25μ
m2以上として、従来例の前記モジュール型分散補償光
ファイバ(実効コア断面積が18μm2)に比べて大き
く、低非線形性を達成できており、さらに伝送損失も小
さくできることが確認された。
ード光ファイバと融着接続により接続し、その接続損失
を測定したところ、1.0dB程度であった。また、試
作例3の光ファイバとシングルモード光ファイバとの間
に、波長1.55μm帯におけるモードフィールド径が
約8μmの分散シフト光ファイバを介設したところ、分
散シフト光ファイバの両端側の接続損失を合わせても、
その値は0.6dB程度となった。
をもつ光ファイバをシングルモード光ファイバと上記実
施形態例の光ファイバとの間に介設すると、正分散光フ
ァイバと上記実施形態例の光ファイバとのモードフィー
ルド径の違いを波長1.55μm帯に零分散をもつ光フ
ァイバにより緩和でき、光伝送路全体における伝送損失
を低減できることが確認できた。
光ファイバと長さ10kmの試作例3の光ファイバとの
間に、長さ2mの上記分散シフト光ファイバを介設して
形成した光伝送路全体の分散特性が示されている。同図
から明らかなように、波長1530nm〜1570nm
における分散値は±0.02ps/nm/km程度であ
り、非常に良好な(平坦な)分散特性を得ることができ
た。
は、光ファイバの長さをシングルモード光ファイバの長
さの約4分の1としているので、伝送損失や非線形性の
面でも良好な特性が得られている。
例に限定されることはなく様々な実施の態様を採り得
る。例えば、本発明の光伝送路は、実施例で用いたシン
グルモード光ファイバの代わりに、波長1.55μm帯
における分散値が10ps/nm/km以上25ps/
nm/km以下の光ファイバから成る正分散光ファイバ
を用いて構成してもよい。本発明の光伝送路に適用され
る正分散光ファイバの例を表5に示す。
hifted Fiber)は、カットオフ波長を長波
長側にシフトさせた光ファイバであり、FF(Full
yFluoride doped fiber)は、ク
ラッド層をF層とした、純シリカコアファイバであり、
Aeff拡大光ファイバは、最近盛んに検討されてい
る、実効コア断面積を拡大した光ファイバである。
ファイバを形成し、これらの正分散光ファイバに、その
合計の長さの約9分の1以上約2分の1以下の長さの本
発明の光ファイバを接続して光伝送路を形成した場合
も、上記実施形態例と同様の効果を奏することができ
る。
m帯における分散値を−90ps/nm/km以上−5
0ps/nm/km以下の値とし、前記波長帯における
分散値を分散スロープで割った値を250〜500とし
たものであるから、シングルモード光ファイバ等の波長
1.55μm帯における分散値が10ps/nm/km
以上25ps/nm/km以下の光ファイバから成る正
分散光ファイバに、その約9分の1以上約2分の1以下
の長さの本発明の光ファイバを接続することにより、正
分散光ファイバの分散と分散スロープを補償することが
できる。
5μmにおける伝送損失を0.3dB/km以下とした
ので、シングルモード光ファイバと分散補償モジュール
とを組み合わせた光伝送系の平均伝送損失とほぼ同程度
の損失でもって、波長1.55μm帯の光を伝送するこ
とができる。
搬する伝送路としての機能を優先しているので、屈折率
分布を規制する条件を緩やかにでき、これに伴い、例え
ば波長1.55μm帯における実効コア断面積を20μ
m2以上とし、前記波長帯における偏波モード分散値を
0.20ps/km1/2以下とすることができ、この
ように、低非線形、低偏波依存性損失を達成できる。
km1/2以下とするために、屈折率プロファイルの最
適化のみで実現したが、例えば、偏波モード分散値を低
下させる技術(特開平6―171970号等)を用いる
ことにより、さらに偏波モード分散値を低下させること
が可能である。
直径20mmでの曲げ損失を20dB/m以下とした本
発明の光ファイバは、曲げ損失も確実に低減でき、より
一層光伝送路として適した光ファイバとすることができ
る。
の屈折率プロファイルを特定した構成によれば、製造が
容易で、上記のような優れた性質を有する光ファイバを
確実に提供することができる。
くとも波長1.31μm帯に零分散をもつシングルモー
ド光ファイバ等の波長1.55μm帯における分散値が
10ps/nm/km以上25ps/nm/km以下の
正分散光ファイバと、該正分散光ファイバの約9分の1
以上約2分の1以下の長さを有する本発明の光ファイバ
を接続することにより、波長1.55μm帯における分
散特性がフラットで、かつ、低非線形性を有し、さら
に、曲げ損失も小さく、伝送される波長多重光の歪みも
小さい優れた波長多重光伝送システムの構築を図ること
ができる。
ァイバとの間に、波長1.55μm帯に零分散をもつ光
ファイバを接続した光伝送路によれば、正分散光ファイ
バと本発明の光ファイバとのモードフィールド径差によ
り生じる接続損失に比べ、光が正分散光ファイバと波長
1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバとのモードフ
ィールド径差により生じる接続損失に、波長1.55μ
m帯に零分散をもつ光ファイバと本発明の光ファイバと
のモードフィールド径差により生じる接続損失を加えた
値の方が小さくなる。
送路の損失を小さくすることが可能となり、また、前記
波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバの長さを
波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバに直接接
続されている正分散光ファイバの長さの100分の1以
下とすることによって、波長1.55μm帯に零分散を
もつ光ファイバがもつ分散スロープの影響を光伝送路に
与えることがないために、波長1.55μm帯におい
て、低損失性とフラットな分散特性を併せ持ち、さら
に、本発明の光ファイバの優れた特性により、優れた波
長多重光伝送システムの構築を図ることができる。
率分布プロファイルを示す図である。
と波長1.55μmにおける分散値および実効コア断面
積の関係を示すグラフである。
ステム例を示す説明図である。
ステムの別の例を示す説明図である。
示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 波長1.55μm帯における分散値を−
90ps/nm/km以上−50ps/nm/km以下
の値とし、前記波長帯における分散値を分散スロープで
割った値を250〜500とし、前記波長帯における分
散値の絶対値を伝送損失で割った値を180以上とし、
波長1.55μmにおける伝送損失を0.3dB/km
以下としたことを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項2】 波長1.55μm帯における実効コア断
面積を20μm2以上とし、前記波長帯における偏波モ
ード分散値を0.20ps/km1/2以下としたこと
を特徴とする請求項1記載の光ファイバ。 - 【請求項3】 波長1.55μm帯における曲げ直径2
0mmでの曲げ損失を20dB/m以下としたことを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバ。 - 【請求項4】 屈折率分布形状がα乗プロファイルと成
しているセンタコアの外周側を該センタコアよりも屈折
率が低い第1サイドコアで覆い、該第1サイドコアの外
周側を第1サイドコアよりも屈折率が高く前記センタコ
アの屈折率最大部よりも屈折率が低い第2サイドコアで
覆い、該第2サイドコアの外周側を該第2サイドコアよ
りも屈折率が低く前記第1サイドコアよりも屈折率が高
いクラッドで覆って形成されており、前記センタコアの
屈折率最大部のクラッドに対する比屈折率差をΔ1とし
たとき、Δ1を1.0%以上1.6%以下とし、前記α
を2以上4以下としたことを特徴とする請求項1又は請
求項2又は請求項3記載の光ファイバ。 - 【請求項5】 第1サイドコアのクラッドに対する比屈
折率差をΔ2とし、第2サイドコアのクラッドに対する
比屈折率差をΔ3としたとき、Δ2を−0.65%以上
−0.3%以下とし、Δ3を0.15%以上0.40%
以下とし、第1サイドコアの半径をセンタコアの半径の
1.7倍以上2.3倍以下とし、第2サイドコアの半径
をセンタコアの半径の2.4倍以上3.5倍以下とした
ことを特徴とする請求項4記載の光ファイバ。 - 【請求項6】 少なくとも波長1.55μm帯における
分散値が10ps/nm/km以上25ps/nm/k
m以下の正分散光ファイバと、該正分散光ファイバの約
9分の1以上約2分の1以下の長さを有する請求項1乃
至請求項5のいずれか一つに記載の光ファイバを接続し
て形成したことを特徴とする光伝送路。 - 【請求項7】 正分散光ファイバと請求項1乃至請求項
5のいずれか一つに記載の光ファイバとの間に、波長
1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバを接続し、該
波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバの長さを
該波長1.55μm帯に零分散をもつ光ファイバに直接
接続されている正分散光ファイバの長さの100分の1
以下としたことを特徴とする請求項6記載の光伝送路。
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