JP2002116332A - 位置合わせマーカ付き基板及び位置合わせマーカ付き光導波路基板 - Google Patents
位置合わせマーカ付き基板及び位置合わせマーカ付き光導波路基板Info
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Abstract
形成面と反対面側から直接視認できるようにする。 【解決手段】 位置合わせマーカ13を基板11上に形
成された透明な膜12上に形成し、基板11の位置合わ
せマーカ13が位置する部分に貫通孔14を形成する。
貫通孔14及び膜12を介して位置合わせマーカ13を
基板11の裏面側から視認することができる。
Description
置合わせを行うための位置合わせマーカを有する基板に
関する。
ンが形成された基板に対し、そのパターンと結合すべき
パターンや素子、あるいはそのパターンに実装すべき素
子等を備えた相手方部品を高精度に位置決めすべく、基
板上に位置合わせマーカを形成して、その位置合わせマ
ーカを相手方部品の位置合わせマーカと互いに位置合わ
せするといったことが行われている。
品も例えばパターンや素子等を備えた基板の場合、両基
板の互いの対向面に位置する位置合わせマーカを位置合
わせする必要が生じ、この場合、両基板によって位置合
わせマーカが挟まれてしまうため、通常の光学顕微鏡で
はそれら位置合わせマーカを認識することができず、よ
って特殊な赤外線透過型の顕微鏡を使用して基板越し
に、つまり基板を透過して位置合わせマーカを認識し、
位置合わせを行うといった方法が採用されている。
位置合わせは、特殊な赤外線透過型顕微鏡を使用するこ
とから、簡易な作業とは言えず、その点でコスト高とな
り、また例えば赤外線透過のために構成材料が制約を受
けるといった問題があった。この発明の目的は上述した
問題に鑑み、位置合わせマーカ形成面と反対面側からで
あっても基板越しに直接位置合わせマーカを視認できる
ようにした位置合わせマーカ付き基板を提供することに
あり、さらにそのような位置合わせマーカを備えた光導
波路基板を提供することにある。
ば、相手方部品との位置合わせを行うための位置合わせ
マーカが形成された基板は、その位置合わせマーカが基
板上に形成された透明な膜上に位置され、基板の位置合
わせマーカが位置する部分に貫通孔が形成されているも
のとされる。請求項2の発明では請求項1の発明におい
て、基板がシリコン基板とされ、その異方性エッチング
によって上記貫通孔が形成されているものとされる。
の光導波路と相手方部品との位置合わせを行うための位
置合わせマーカが形成された基板は、位置合わせマーカ
が光導波路のコアと同時にパターニングされて、基板上
に形成された透明な膜上に形成配置され、基板の位置合
わせマーカが位置する部分に貫通孔が形成されているも
のとされる。請求項4の発明では請求項3の発明におい
て、基板がシリコン基板とされ、その異方性エッチング
によって上記貫通孔が形成されているものとされる。
照して実施例により説明する。図1はこの発明による位
置合わせマーカ付き基板の一実施例の構成を模式的に示
したものである。この例では基板11上に形成された透
明な膜12上に位置合わせマーカ13が位置するものと
され、この位置合わせマーカ13が位置する部分におい
て基板11に貫通孔14が形成されている。
とされて2つ設けられており、これに対応して基板11
に貫通孔14が2つ設けられている。基板11は例えば
シリコン基板とされ、膜12は例えばシリコンの熱酸化
膜とされる。なお、基板11の裏面側にも熱酸化によっ
て形成された膜12が存在している。貫通孔14はシリ
コンの異方性エッチングによって形成され、この貫通孔
14の基板11の表側における開口の大きさは位置合わ
せマーカ13の大きさより大とされる。位置合わせマー
カ13は例えばCr/Au膜よりなるものとされる。
カ付き基板15によれば、貫通孔14及び透明な膜12
を介して位置合わせマーカ13をその形成面と反対面側
から、つまり基板11の裏面側から直接視認することが
でき、よって相手方部品との位置合わせにおいて位置合
わせマーカ13が挟まれて隠れてしまうような場合であ
っても容易に位置合わせ作業を行うことができるものと
なる。図2はこの位置合わせマーカ付き基板15の作製
方法を工程順に示したものであり、以下、各工程(1)
〜(4)について数値例を含め、詳細に説明する。 (1)シリコン基板11−1を用意する。シリコン基板
11−1の大きさは例えばφ4インチとする。 (2)シリコン基板11−1を熱酸化して3μm厚の熱
酸化膜12−1をシリコン基板11−1の表裏両面に形
成する。 (3)シリコン基板11−1に貫通孔14を形成する。
貫通孔14の形成は、 シリコン基板11−1の裏面側にレジストを塗布
し、フォトリソグラフィにより正方形の抜きレジストパ
ターンを形成し、 ドライエッチングを行うことにより、レジストパタ
ーンと同等(同一形状)の熱酸化膜12−1のパターン
を形成し、 このパターニングされた熱酸化膜12−1をマスク
として水酸化カリウム溶液中でシリコンのウェットエッ
チングを行い、貫通孔14の大きさがシリコン基板11
−1の表側で30μm□程度となった時点でエッチング
を終了する、ことによって行われる。 (4)次に、貫通孔14上に位置合わせマーカ13を形
成する。位置合わせマーカ13の形成は、 シリコン基板11−1の表側にレジストを塗布し、
フォトリソグラフィにより貫通孔14の上記大きさ内に
入る幅5μm、長さ20μm程度の十字形の抜きレジス
トパターンを形成し、 このシリコン基板11−1を蒸着装置内に設置して
Cr/Au膜を表側に蒸着し、 リフトオフによりレジストを除去する、ことによっ
て行われ、これにより位置合わせマーカ付き基板15が
完成する。
えばその表側に所要のパターンが適宜形成されるが、位
置合わせマーカ13の形成を単独に行うのではなく、そ
のようなパターンの形成と同時に、つまり同一マスクで
同時にパターニングして形成するようにしてもよい。図
3はそのような構成を有するものとされた、この発明に
よる位置合わせマーカ付き光導波路基板の一実施例の構
成を模式的に示したものである。なお、図1と対応する
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
膜12上に光導波路21が形成されている。光導波路2
1はアンダークラッド層22と、光が伝搬するコア23
と、オーバークラッド層24とによって構成されてお
り、位置合わせマーカ13はこのコア23と同時にパタ
ーニングされて形成され、つまりコア層によって形成さ
れているものとされる。アンダークラッド層22、コア
23及びオーバークラッド層24はこの例ではいずれも
ポリイミドによって形成されており、光導波路21は高
分子材料よりなるものとされる。よって、位置合わせマ
ーカ13もポリイミド製とされる。なお、光導波路21
のコア23はこの例では平行に3本形成されている。
基板25の作製方法を工程順に示したものである。工程
(1)〜(3)は前述した図2における工程(1)〜
(3)と同一であり、説明を省略する。工程(4)では
シリコン基板11−1の表側に光導波路21と位置合わ
せマーカ13を形成する。この形成は以下のようにして
行われる。 シリコン基板11−1の表側の熱酸化膜12−1上
にアンダークラッド層22となるポリイミドクラッド溶
液をスピンコーティングにより塗布成膜して加熱硬化
(350℃程度)する。
りも高い屈折率のポリイミドコア溶液を同様に塗布成膜
し、加熱硬化してコア層を形成する。 コア層上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ
により同一マスクで同時にパターニングして、貫通孔1
4の大きさ内に入る位置合わせマーカ13用の幅5μ
m、長さ20μm程度の十字形のパターン及びコア23
用のパターンを有するレジストパターンを形成する。
部分を除去し、コア23と位置合わせマーカ13を形成
する。 最後に、オーバークラッド層24となるポリイミド
クラッド溶液をスピンコーティングにより塗布成膜して
加熱硬化することにより、位置合わせマーカ付き光導波
路基板25が完成する。 上記のようにして作製される位置合わせマーカ付き光導
波路基板25では光導波路21のコア23と、そのコア
23と相手方部品との位置合わせを行うための位置合わ
せマーカ13とが同時にパターニングされて同一のコア
層で作製されることから、それらの極めて高い相対位置
精度を得ることができ、また同一工程で作製される分、
工程の削減が図られるものとなる。
の他の構成例を工程図で示したものであり、以下、その
構成を工程を追って説明する。 (1)シリコン基板11−1を用意する。シリコン基板
11−1の大きさは例えばφ4インチとする。 (2)シリコン基板11−1の表裏両面にCVD法で1
5μm厚の酸化膜12−2を形成する。 (3)シリコン基板11−1に貫通孔14を形成する。
貫通孔14の形成は、図2(3)の場合と同様にして行
われ、即ちパターニングした酸化膜12−2をマスクと
してウェットエッチング(異方性エッチング)を行うこ
とにより貫通孔14が形成される。なお、この例ではシ
リコン基板11−1の表側に残存している酸化膜12−
2が光導波路21のアンダークラッド層として機能する
ものとされる。 (4)シリコン基板11−1の表側の酸化膜12−2上
に光導波路21のコア23、オーバークラッド層24及
び位置合わせマーカ13を形成する。この形成は以下の
ようにして行われる。
12−2上に、酸化膜12−2よりも高い屈折率が得ら
れるようにGe等を充填した酸化膜、即ちコア層をCV
D法で形成する。 コア層上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ
により同一マスクで同時にパターニングして、貫通孔1
4の大きさ内に入る位置合わせマーカ13用の幅5μ
m、長さ20μm程度の十字形のパターン及びコア23
用のパターンを有するレジストパターンを形成する。
部分を除去し、コア23と位置合わせマーカ13を形成
する。 最後に、オーバークラッド層24となる酸化膜をC
VD法で形成する。以上により、位置合わせマーカ付き
光導波路基板26が完成する。
相手方部品との位置合わせを行うための位置合わせマー
カをその形成面と反対面側から、つまり基板の裏面側か
ら直接視認することができる。従って、相手方部品との
位置合わせにおいて、位置合わせマーカが挟まれて隠れ
てしまうような場合であっても、従来のように赤外線透
過型顕微鏡といった特殊な顕微鏡を使用することなく、
通常の光学顕微鏡を用いて容易に位置合わせ作業を行う
ことができる。
せマーカ付き光導波路基板において、上記のように基板
越しに位置合わせを行うことができると共に、光導波路
のコアと位置合わせマーカとの高い相対位置精度を得る
ことができ、よって光導波路コアと相手方部品との位置
合わせを簡易かつ高精度に行えるものとなる。
図、Bは断面図。
方法を説明するための工程図。
図、Bは断面図。
板の作製方法を説明するための工程図。
工程図。
Claims (4)
- 【請求項1】 相手方部品との位置合わせを行うための
位置合わせマーカが形成された基板であって、 上記位置合わせマーカが上記基板上に形成された透明な
膜上に位置され、 上記基板の、上記位置合わせマーカが位置する部分に貫
通孔が形成されていることを特徴とする位置合わせマー
カ付き基板。 - 【請求項2】 請求項1記載の位置合わせマーカ付き基
板において、 上記基板がシリコン基板とされ、その異方性エッチング
によって上記貫通孔が形成されていることを特徴とする
位置合わせマーカ付き基板。 - 【請求項3】 光導波路及びその光導波路と相手方部品
との位置合わせを行うための位置合わせマーカが形成さ
れた基板であって、 上記位置合わせマーカは上記光導波路のコアと同時にパ
ターニングされて、上記基板上に形成された透明な膜上
に形成配置され、 上記基板の、上記位置合わせマーカが位置する部分に貫
通孔が形成されていることを特徴とする位置合わせマー
カ付き光導波路基板。 - 【請求項4】 請求項3記載の位置合わせマーカ付き光
導波路基板において、 上記基板がシリコン基板とされ、その異方性エッチング
によって上記貫通孔が形成されていることを特徴とする
位置合わせマーカ付き光導波路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000309231A JP3503025B2 (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | 位置合わせマーカ付き光導波路基板 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002116332A true JP2002116332A (ja) | 2002-04-19 |
JP3503025B2 JP3503025B2 (ja) | 2004-03-02 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012155215A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Nitto Denko Corp | 光導波路の製法およびそれに用いられる光導波路体 |
TWI393928B (zh) * | 2008-11-19 | 2013-04-21 | Ind Tech Res Inst | 光波導結構及其製造方法 |
-
2000
- 2000-10-10 JP JP2000309231A patent/JP3503025B2/ja not_active Expired - Fee Related
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