JP4253828B2 - コア位置を顕現化する被覆層を備えた光導波路、その製造方法および光部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光導波路に関し、特に、チャネル型光導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパソコンやインターネットの普及に伴い、情報伝送需要が急激に増大している。このため、伝送速度の速い光伝送を、パソコン等の末端の情報処理装置まで普及させることが望まれている。これを実現するには、光インターコネクション用に、高性能な光導波路を、安価かつ大量に製造することが必要がある。
【0003】
光導波路の材料としては、ガラスや半導体材料等の無機材料と、ポリマ材料が知られている。無機材料により光導波路を製造する場合には、真空蒸着装置やスパッタ装置等の成膜装置により無機材料膜を成膜し、これを所望の導波路形状にエッチングすることにより製造する方法が用いられる。
【0004】
これに対し、ポリマ材料によって光導波路を製造する場合には、成膜工程を、塗布と加熱により大気圧で行うことができるため、装置および工程が簡単であるという利点がある。例えば、特開平9−40774号公報には、ポリイミドにより光導波路を製造する方法が開示されている。
【0005】
上記公報に記載されている光導波路の製造方法は、まず、シリコン等の基板の上に、ポリアミド酸溶液をスピン塗布し、これを加熱して乾燥・硬化させることにより、ポリイミド膜を得て、これを下部クラッド層とする。つぎに、同様の手順で、下部クラッドよりも屈折率の高いポリイミド膜を形成し、これをコア層とする。このコア層の上に、レジストにより所定のマスクを形成して、リアクティブイオンエッチング(RIE)等により、所望のコアの形状に加工する。つぎに、このコアの上にさらに、ポリアミド酸溶液をスピン塗布し、これを加熱して乾燥・硬化させることにより、コアよりも屈折率の低いポリイミド膜を得て、これを上部クラッド層とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
下部クラッド層の一部のみにコア層を配置したチャネル型光導波路は、コア層が上部クラッド層と下部クラッド層との間に挟み込まれてしまうため、コア層の位置を確認する場合には、クラッド層を通してコア層を観察するか、端面を観察するか、もしくは、光をコア層に導波させて導波光を観察するか等の手段を取る必要があり、コア層の位置を確認するのは容易ではない。特に、シングルモードの光導波路のようにコア層の幅が狭い場合に、目視ではコア層の位置を確認することは非常に難しい。また、顕微鏡でコア層を確認する際に、広い基板上のどこにコア層があるかが全くわからない場合、どこを拡大観察すべきか検討をつけられない。また、クラッド層の可視光透過率が低い場合には、目視観察や可視光による顕微鏡観察は、ほとんどできない。このようにコア層の確認が困難であるのは、ポリマ製の光導波路であっても無機材料製の光導波路であっても共通している。
【0007】
また、ユーザが、光導波路と光ファイバとを結合させる場合、コアの位置がわからないと非常に位置あわせが難しくなる。
【0008】
本発明は、チャネル型光導波路であって、コアの位置を容易に確認することのできる光導波路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、以下のような光導波路が提供される。すなわち、
基板と、前記基板上に配置された下部クラッド層と、前記下部クラッド層上の一部に配置されたコア層と、前記コア層を覆う上部クラッド層と、上部クラッド層の上面を覆う被覆層とを有し、
前記上部クラッド層は、前記コア層の形状に沿って上面が凸形状であり、前記被覆層は、前記凸形状を埋め込み、
前記被覆層を構成する材料は、前記上部クラッド層を構成する材料よりも光の透過率が低いことを特徴とする光導波路である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態の光導波路について、図面を用いて説明する。
【0011】
本実施の形態の光導波路は、図4(a)のように、シリコンウエハ基板14の上に、下部クラッド層15を備え、下部クラッド層15の上にパターニングされたコア層16が配置されている。コア層16は、上部クラッド層20により覆われている。また、上部クラッド層20は、コア層16に沿わせるように配置している。これにより、コア層16の上部部分71で、上部クラッド層20の上面は凸形状になる。そして、上部クラッド層20の上に、この凸形状を埋めるように被覆層24を配置して凸形状を埋め込み、かつ、被覆層24の上面がほぼ平面になるように形成している。このような構成にしたことにより、被覆層24は、膜厚が、コア層16の上部部分71で薄く、他の部分では一様に厚くなっている。
【0012】
また、上部および下部クラッド20、15は、可視光のうち少なくとも赤色光を透過する樹脂により形成されている。また、被覆層24としては、赤色光の透過率が、上部および下部クラッド層20、15よりも小さい樹脂により形成している。なお、本発明で使用できる光源は、可視光に限定されるものではなく、検査で使用する光源の波長領域において透過率のコントラストが得られるものであればよい。
【0013】
このような構成の本実施の形態の光導波路では、上部および下部クラッド層20、15に照明光を照射し、図4(b)のように上面から観察すると、コア層16の位置が明るい線として観察できる。これにより、どの位置にコア層16が存在するのかを容易に観察することができる。このように、コア層16の位置が明るい線に見えるのは、被覆層24の光透過率が、上部クラッド層20の透過率よりも低いため、被覆層24の厚さが厚い部分からは少ししか照明光が上面に透過してこないが、薄い部分71からは、照明光が多く透過するからである。このため、薄い部分71が明るい線として観察できる。厚さの薄い部分71の幅は、コア層16の幅よりも広いので、コア層16の幅が狭い場合であっても、コア層16の形状を容易に確認することができる。
【0014】
また、この光導波路を端面から観察した場合には、透過率の低い被覆層24と透過率の高い上部クラッド層20との境界が、はっきり見えるため、この境界が凸形状に盛り上がっている部分71をすぐに見つけることができる。
【0015】
よって、上面から観察した場合にも、端面を観察した場合にも、部分71を容易に見つけることができるため、部分71付近をさらに観察することにより、コア層16の位置を確認できる。すなわち、被覆層24がコア層16の位置を顕現化する層として作用する。このように、コア層16の位置を観察で確認することができるため、光導波路のユーザが光ファイバと光導波路とを結合させる時等に、位置あわせの目印となり容易に位置合わせができる。
【0016】
なお、本実施の形態では、下部クラッド層15および上部クラッド層20は、いずれも、日立化成工業株式会社製OPI−N1005(商品名)を用いて形成したポリイミド膜であり、屈折率は1.52〜1.53である。下部クラッド層15の膜厚は、約7μm、上部クラッド層20の膜厚は、約15μmである。コア層16は、日立化成工業株式会社製OPI−N3205(商品名)を用いて形成したポリイミド膜であり、膜厚は約8μmである。コア層16の幅は、約8μmにパターニングされている。コア層16の屈折率は、下部および上部クラッド層15、20よりも約0.5%大きい。
【0017】
被覆層24は、日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社製PIX−6400(商品名)を用いて形成したポリイミド膜であり、膜厚は、コア層16から離れた端部の部分で約7μmである。
【0018】
つぎに、図4(a)の光導波路の製造方法について説明する。
【0019】
まず、図1(a)のシリコンウエハ基板14の上面に、下部クラッド層15との接着性を高めるための極薄い接着層(不図示)を形成する。その上に、上述のOPI−N1005(樹脂分濃度15重量%)をスピン塗布して材料溶液膜を形成する。その後、乾燥器で100℃で30分、次いで、200℃で30分加熱することにより溶媒を蒸発させ、続けて370℃で60分加熱することにより硬化を行い、膜厚約7μmのポリイミド膜を形成した。これにより、下部クラッド層15を形成した。
【0020】
この下部クラッド層15の上に、上述のOPI−N3205(樹脂分濃度15重量%)をスピン塗布して材料溶液膜を形成する。その後、乾燥器で100℃で30分、次いで、200℃で30分加熱することにより溶媒を蒸発させ、続けて350℃で60分加熱することにより硬化を行い、膜厚約8μmのポリイミド膜を形成し、コア層16を形成した(図1(b))。
【0021】
次に、コア層16の上にレジストとして、RU−1600P(日立化成工業株式会社製)をスピン塗布し、100℃で乾燥後、水銀ランプで露光、現像することにより、レジストパターン層17を形成した(図1(c))。このレジストパターン層17を、マスクとして、酸素でリアクティブイオンエッチング(O2−R1E)を行い、コア層16を所望の光導波路の形状にパターニングした。(図1(d))。その後、レジストを剥離した(図1(e))。
【0022】
さらに、この上に、上述のOPI−N1005(樹脂分濃度25重量%)をスピン塗布して材料溶液膜18を形成した(図2(f))。この材料溶液膜18の上面は、図2(f)のように平坦であったが、乾燥器で100℃で30分、次いで、200℃で30分加熱して溶媒を蒸発させ、前駆体膜19にしたところ、膜厚がほぼ一定の縮小率で縮小したために、前駆体膜19の上面は、コア層16の形状に沿った凸形状になった(図2(g))。この乾燥工程に続けて、350℃で60分加熱することにより前駆体膜19中のポリアミド酸をイミド化させることにより、硬化させ、厚さ15μmのポリイミド膜の上部クラッド層20を形成した(図2(h))。上部クラッド層20は、前駆体膜19の形状をほぼ維持しており、上面がコア層16の形状に沿った凸形状であった。
【0023】
つぎに、上部クラッド層20の上に、上述のPIX−6400(樹脂分濃度35.5重量%)をスピン塗布して材料溶液膜21を形成した(図2(i))。材料溶液膜21の上面は、スピン塗布のため、図2(i)のように平坦であった。その後、乾燥器で100℃で30分、次いで、200℃で30分加熱し、溶媒を蒸発させ前駆体膜23を得たところ、前駆体膜23の形状は、上部クラッド層20の上面形状に沿った凸形状であった(図3(j))。しかしながら、この乾燥工程に続けて、350℃で60分加熱して、前駆体膜23中のポリアミド酸をイミド化して硬化させたところ、図3(k)のように上面がほぼ平坦な、厚さ7μmのポリイミド膜の被覆層24が得られた。これにより、図4(a)の本実施の形態の光導波路が得られた。また、被覆層24の表面段差を接触段差計で測定したところ1μm以下であった。
【0024】
このように上面が平坦な被覆層24が得られたのは、次のような理由による。
上部クラッド層20も被覆層24も、ポリイミドであるが両者は構造式が異なる。このため、OPI−N1005から形成した上部クラッド層20のポリイミドは、ガラス転移温度(Tg)が325℃であるのに対し、PIX−6400から形成した被覆層24は、ガラス転移温度(Tg)が270℃と、上部クラッド層20よりも低い。本実施の形態の製造工程では、上部クラッド層20の前駆体膜19を硬化させてポリイミド膜にする際も、被覆層24の前駆体膜23を硬化させてポリイミド膜にする際も、加熱温度は同じ350℃にしている。よって、上部クラッド層20は、ポリイミド膜がガラス転移温度(Tg)+25℃で加熱されるのに対し、被覆層24は、ポリイミド膜がガラス転移温度(Tg)+80℃にも加熱される。一般的に、ポリイミド等の樹脂は、ガラス転移温度(Tg)以上の温度で流動性をもち、ガラス転移温度との温度差が大きくなるほど流動性が高くなる。そのため、同じ350℃に加熱された場合、上部クラッド層20よりも、被覆層24の方が流動性が高く流れやすくなるために、盛り上がった部分からより低い部分に流れ、上面が平坦になる。
【0025】
また、被覆層24の流動性が大きい理由は、ガラス転移温度(Tg)と加熱温度との温度差のみではなく、PIX−6400から形成したポリイミドと、OPI−N1005から形成したポリイミドとの化学構造の違いも影響していると考えられる。
【0026】
また、被覆層24は、材料溶液であるPIX−6400の樹脂分濃度が35.5重量%であり、上部クラッド層20の材料溶液のOPI−N1005(樹脂分濃度25重量%)よりも濃度が高い。このため、被覆層24の材料溶液膜21が乾燥により前駆体膜23に変化する際の縮小の度合いは、上部クラッド層20の材料溶液膜18が前駆体膜19に変化の際の縮小の度合いほど大きくない。したがって、前駆体膜23が形成された時点で、その段差は、上部クラッド層20の上面の段差よりも小さくなっている。このように、材料溶液の濃度が上部クラッド層20よりも大きい材料を被覆層24に用いていることも、効果的に上部クラッド層20の段差を低減できる要因になっていると思われる。
【0027】
このように、本実施の形態の光導波路は、上部クラッド層20をコア層16に沿う形状に形成することにより、コア層16の形状を上部クラッド層20の上面に反映させ、この上に、上面が平坦な被覆層24を備えることにより、被覆層24がコア層16の位置を上面に顕現化する層として作用する。
【0028】
また、本実施の形態では、上部クラッド層20の上に、被覆層24を上面に配置することにより、上面が平坦な光導波路を得ることができる。よって、この光導波路の上にさらに光導波路を形成したり、配線パターンを形成する場合にも、上の光導波路を良好に成膜でき、また、配線パターンに断線等を生じさせる恐れがない。
【0029】
本実施の形態の光導波路は、光モジュールと光ファイバとの間を接続する光インターコネクション用光部品として用いることが可能である。また、本実施の形態の光導波路のコア層16のパターン形状を所定の形状にすることにより、光路変換素子、光路分岐素子、方向性結合器等の光部品を構成することができる。
【0030】
また、本実施の形態の光導波路の製造方法では、下部クラッド層15、コア層16、上部クラッド層20および被覆層24の全ての層を、スピン塗布と乾燥・硬化という簡単な工程で大気圧で成膜できるため、安価に大量に光導波路を製造する方法として適している。また、この光導波路の構成では、被覆層24は、コア層16の光の伝搬には、ほとんど影響を与えないため、屈折率等を考慮することなく、材料を選択することができる。
【0031】
ただし、本実施の形態の光導波路は、全ての層が樹脂からなる構成に限定されるものではない。被覆層24は、樹脂で形成することにより、上面を平坦にすることが可能であるため、樹脂製にすることが望ましいが、上部クラッド層20は、真空蒸着やスパッタ法等の気相成長法によってコア層16に沿う形状に形成できるため、無機材料で形成することも可能である。
【0032】
また、光導波路の上部クラッド層20を樹脂で形成する場合には、低屈折率化および低伝搬損失化のために、上述のOPI−N1005のようにフッ素を含むポリイミドを用いることが多い。しかしながら、フッ素を含むポリイミドは、耐溶剤性があまり高くなく、他のものとの接着性が低いという性質がある。このため、上部クラッド層20がそのまま外部に曝されると耐食性が悪くなったり、上部クラッド層20の上に何か光部品等を接着しようとしても、接着しにくいという問題が生じやすい。本実施の形態では、被覆層24により上部クラッド層20を被覆することができるため、被覆層24としてフッ素含有量が低い材料もしくはフッ素を含有しない材料を用いることにより、光導波路の耐食性、接着性を向上させることができるという効果も得られる。なお、上部クラッド層20と被覆層24とは、同じポリイミド同士であるため、接着性は良好である。
【0033】
また、上述の実施の形態では、上部クラッド層20を硬化させるための加熱温度と、被覆層24を硬化させるための加熱温度とを同じ温度にしているが、必ず同じ温度にしなければならないわけではない。加熱時の樹脂の流動性を考慮して、加熱温度を定めることができる。
【0034】
また、上述の実施の形態では、上述したように構造の異なるポリイミド膜により、コア層16、上部および下部クラッド層15、20、被覆層24を形成したが、本実施の形態の光導波路に用いることのできる材料は、上記した材料に限定されるものではない。被覆層24の透過率が、上部クラッド層20の透過率よりも小さく、しかも、加熱硬化時の流動性により被覆層24の上面を平坦にできる材料であればよい。例えば、上部クラッド層20および被覆層24の材料を、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネイト、ポリスチレン、スチレン共重合体、スチレン・アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル、エポキシ樹脂の中から、上記条件を満たす材料を選択して用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
上述してきたように、本発明によれば、チャネル型光導波路であって、コアの位置を容易に確認することのできる光導波路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)本発明の一実施の形態の光導波路を製造する工程を示す断面図。
【図2】(f)〜(i)本発明の一実施の形態の光導波路を製造する工程を示す断面図。
【図3】(j)〜(k)本発明の一実施の形態の光導波路を製造する工程を示す断面図。
【図4】本発明の一実施の形態の光導波路の形状を示す(a)断面図、(b)上面図。
【符号の説明】
14・・・シリコンウエハ基板、15・・・下部クラッド層、16・・・コア層、17・・・レジストパターン層、18・・・材料溶液膜、19・・・前駆体膜、20・・・上部クラッド層、21・・・材料溶液膜、23・・・前駆体膜、24・・・被覆層。
Claims (6)
- 基板と、前記基板上に配置された下部クラッド層と、前記下部クラッド層上の一部に配置されたコア層と、前記コア層を覆う上部クラッド層と、上部クラッド層の上面を覆う被覆層とを有し、
前記上部クラッド層は、前記コア層の形状に沿って上面が凸形状であり、
前記被覆層は、前記凸形状を埋め込み、前記被覆層の上面は、ほぼ平面になるように形成され、前記被覆層は、膜厚が、前記コア層の上部部分で薄く、他の部分では一様に厚くなっており、
前記被覆層を構成する材料は、前記上部クラッド層を構成する材料よりも光の透過率が低いことを特徴とする光導波路。 - 請求項1に記載の光導波路において、前記被覆層は、樹脂により構成されていることを特徴とする光導波路。
- 請求項2に記載の光導波路において、前記下部クラッド層は、樹脂により構成され、前記被覆層を構成する前記樹脂は、前記上部クラッド層を構成する前記樹脂よりもガラス転移温度が低いことを特徴とする光導波路。
- 請求項3に記載の光導波路において、前記上部クラッド層および被覆層を構成する樹脂は、ポリイミドであり、前記上部クラッド層を構成するポリイミドは、フッ素を含み、前記被覆層を構成するポリイミドは、前記上部クラッド層のポリイミドよりもフッ素の含有量が少ないか、もしくは、フッ素を含有していないことを特徴とする光導波路。
- 請求項1、2、3または4に記載の光導波路を用いた光部品。
- 基板上に下部クラッド層を形成し、前記下部クラッド層上の一部にコア層を形成する第1の工程と、前記コア層の上に、前記コア層の形状に沿わせて上部クラッド層を形成する第2の工程と、前記上部クラッド層の上に、樹脂材料溶液を塗布し、乾燥させた後、予め定めた温度まで加熱して硬化させ樹脂膜とすることにより、被覆層を形成する第3の工程とを有し、
前記上部クラッド層は、前記コア層の形状に沿って上面が凸形状であり、前記被覆層は、前記凸形状を埋め込み、前記被覆層の上面は、ほぼ平面になるように形成され、前記被覆層は、膜厚が、前記コア層の上部部分で薄く、他の部分では一様に厚くなっており、
前記第3の工程の樹脂材料として、前記上部クラッド層よりも光透過率の小さい前記樹脂膜を形成できる材料を用い、前記第3の工程で、前記樹脂のガラス転移温度よりも高い前記予め定めた温度まで加熱して前記樹脂の流動性を高めることにより、前記樹脂膜の上面を平坦にさせることを特徴とする光導波路の製造方法。
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