JP2002116012A - タイヤ動的プロファイル測定方法 - Google Patents
タイヤ動的プロファイル測定方法Info
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Abstract
容易に測定しうるとともに、高速回転においてもその測
定精度を高いレベルで確保しうる。 【解決手段】 回転するタイヤの外周面を、タイヤ赤道
面に中心点を有する円周線上を移動するレーザー変位計
により、前記円周線の小円周ピッチ毎に、タイヤ周方向
にスキャンする。前記小円周ピッチ毎に得られたタイヤ
の外周面との間の距離データを最大値から並べ、最小値
から5〜30%の範囲内の距離データを回帰分析して、
外周面予想位置を各小円周ピッチ毎に求める。
Description
略全体のプロファイルを精度良く測定しうるタイヤ動的
プロファイル測定方法に関する。
動的プロファイルという)を測定することは、タイヤを
開発する上で非常に重要である。
して、例えば図7(A)に示すように、レーザー変位計
aをタイヤ軸と平行な直線b上で小間隔ピッチpで間欠
移動せしめ、各小間隔ピッチp毎に、レーザー変位計a
とタイヤ外周面との間の距離cを測定している。なお前
記距離cの測定では、図7(B)に示すように、レーザ
ー変位計aをタイヤ周方向にスキャンし、タイヤ外周面
上の複数位置qで、レーザー変位計aとタイヤ外周面と
の間の距離c1を計り、その平均値をもって前記距離c
としている。
うな手段では、レーザー変位計aがタイヤ軸と平行な直
線b上を移動するため、例えばショルダー部shなどプ
ロファイルが大きく湾曲変化する部位では、レーザー変
位計aの反射光が変位計に戻らなくなる。従って、従来
では、前記直線bに対して略平行な部位、即ちトレッド
面しか測定することはできず、またトレッド面自体大き
く湾曲する自動二輪車用タイヤ等においては、このトレ
ッド面さえも測定することができないという問題があっ
た。
種々のパターンで凹設されるとともに、金型のベントホ
ールによって生じるスピューの刈り残しが突出してい
る。従って、高速度でタイヤを回転した場合には、測定
データ中に、トレッド溝やスピュー刈り残し部での距離
c1が混在してしまうため、距離cの値が不正確とな
り、プロファイルの測定精度を著しく低下させるという
結果を招く。従って、回転速度にも大きな制約を受ける
こととなる。
ルを、一方のビード部から他方のビード部に至る広範囲
に亘って容易に測定しうるとともに、高速回転において
も、その測定精度を極めて高いレベルで確保しうるタイ
ヤ動的プロファイル測定方法の提供を目的としている。
に、本願請求項1の発明は、回転するタイヤのタイヤプ
ロファイルを測定するタイヤ動的プロファイル測定方法
であって、リム組みされタイヤ軸廻りで回転するタイヤ
の外周面を、タイヤ赤道面に中心点を有する円周線上を
一方のビード部から他方のビード部まで移動するレーザ
ー変位計により、前記円周線の小円周ピッチ毎に、タイ
ヤ周方向に多数点でスキャンし、該外周面の位置を測定
するとともに、前記小円周ピッチ毎に得られた該レーザ
ー変位計とタイヤの外周面との間の距離データを最小値
から最大値まで順に並べるとともに、最小値から5〜3
0%の範囲内の距離データを回帰分析して、外周面予想
位置を各小円周ピッチ毎に求めるとともに、各小円周ピ
ッチの外周面予想位置を連ねることにより、回転するタ
イヤのタイヤプロファイルを求めることを特徴としてい
る。
向にスキャンする点は、タイヤを周方向に等ピッチで区
分する200〜400個の多数の点であることを特徴と
している。
チは、前記中心点廻りの中心角度αが1.0〜3.0度
であることを特徴としている。
図示例とともに説明する。図1は本発明のタイヤ動的プ
ロファイル測定方法(以下、プロファイル測定方法とい
う)を実施する測定装置を概念的に示す斜視図、図2は
その正面図、図3はレーザー変位計の移動状態を説明す
る線図である。
充填したタイヤTをタイヤ軸廻りで回転可能に支持する
枢支手段2と、レーザー変位計3を有するとともにこの
レーザー変位計3をタイヤ赤道面COに中心点Zを有す
る円周線E上で移動可能に支持する測定手段5と、前記
レーザー変位計3によって計測した距離データXを演算
処理してタイヤTの動的プロファイルRを求める演算手
段6とを具えている。
用、自動二輪車用、重荷重用、航空機用など、種々のカ
テゴリーのタイヤの測定に好適に適用できる。
間でチャッキングして垂直に支持する架台9を具えると
ともに、この架台9には、タイヤTをタイヤ軸廻りで所
定の速度で回転させる駆動手段10が付設される。該駆
動手段10としては、例示の如くトレッド部に圧接して
タイヤTを直接駆動するロードホイール10Aであって
も良く、又タイヤ軸Jに連係しこのタイヤ軸Jを駆動す
るモータであっても良い。
3と、このレーザー変位計3を前記円周線E上で移動可
能に支持する支持具11とを具えており、この支持具1
1は、本例では前記架台9に取付けられる。
台12から立上がる回転軸部13Aに、この回転軸部1
3Aから側方に張出しつつ上方にのびるアーム部13B
を一体に設けた支持アーム13を具える。前記回転軸部
13Aの軸心13jは、タイヤ赤道面CO上を通り、又
前記アーム部13B上端には、本例では、前記タイヤ軸
Jと同高さ位置に、レーザー変位計3をタイヤTの中心
JCに向けて取り付けている。
軸Jを通る子午断面(図3に示す)において、レーザー
変位計3は、前記軸心13jを中心点Zとした円周線E
上を、一方のビード部Tbから他方のビード部Tbまで
移動しうる。なおタイヤ軸Jを駆動させる場合には、前
記支持具11は、床面等に固定しても良い。
く、被測定物との距離を、被測定物表面で反射される半
導体レーザーからの反射光を用いて計測する測定器であ
り、該レーザー変位計3は、そのセンサー部3Aを前記
円周線E上に位置せしめかつ中心点Zに向けてセットし
ている。
ば、トレッド部だけか或いはタイヤ全体かなど)及びタ
イヤ輪郭形状に応じて適宜設定することが好ましいが、
タイヤ全体を測定する場合、本例の如く、ビードベース
ライン近傍に中心点Zを位置させるのが好ましい。又前
記センサー部3Aとタイヤ外周面との距離Lは、特に規
制されないが、測定精度を高める観点から、本例では、
タイヤ赤道面CO上での前記距離Lを100±40mm
の範囲に設定した場合を例示している。
な所謂ステッピングモータ(図示しない)が連結し、レ
ーザー変位計3を前記円周線Eの小円周ピッチE1で間
欠移動させる。この小円周ピッチE1は、大き過ぎると
プロファイルRが粗くなって精度が低下し、小さすぎる
と測定時間が不必要に長くなる。従って、小円周ピッチ
E1は、前記中心点Z廻りの中心角度αで1.0〜3.
0度(本例では2.0度)の範囲で設定するのが好まし
い。
が回転することにより、図2に示すように、各小円周ピ
ッチE1において、タイヤ外周面Tsをタイヤ周方向に
スキャンでき、このタイヤ外周面Ts上の多数点Pにお
いて、夫々レーザー変位計3とタイヤ外周面Tsとの間
の距離XAを計測する。
できる限り均一に分散していることが好ましく、本例で
は、タイヤを周方向に等ピッチで区分した200〜40
0個の範囲のn個(本例では300個)の点で形成して
いる。これは、例えばタイヤサイズが120/65R1
7のタイヤを、時速200km/hの高速度で回転させ
た場合、タイヤは1秒間に約27回転するからであり、
もしタイヤが一周する間に、全ての点P(例えば300
個)で距離XAを計測するためには、約1/8100秒
毎の計測が必要となるなど、実質的に計測が困難とな
る。そこで、図4に示すように、例えば中心角度βが1
20.4度の等ピッチで計測し、一週目と二週目との間
に生じる1.2度のズレ角度θを積み重ねることによっ
て、120周の回転によって均一に分散された300個
の点Pでの計測が行える。
レ角度θが生じるようなピッチを設定し、n個の点Pを
周方向に分散させるのであって、必ずしも前記点Pがタ
イヤの等分点とならなくても良い。なおこの点Pの設定
は、具体的には、タイマーによるレーザー変位計3の計
測時間間隔と、タイヤの回転速度との制御によって行
う。
した距離データXは、演算手段6によって演算処理さ
れ、タイヤTの動的プロファイルRが求められる。
タXを最小値X1から最大値Xnまで順に並べるととも
に、最小値X1から5〜30%の範囲内の距離データX
yを回帰分析し、その代表値となる外周面予想位置X0
を各小円周ピッチE1毎に求める工程S1と、 各小円周ピッチE1毎に求まる外周面予想位置X0
を、互いに連ねることにより、回転するタイヤのタイヤ
プロファイルRを求める工程S2とを含んでいる。
ッチE1毎に、図5(A)に示すように、n個の距離デ
ータXを、最小値X1から順に整列させる。これは、新
品タイヤでは、その外周面に、トレッド溝やスピューの
刈り残しなどからなるプロファイルとは無関係な凹凸部
15a、15bが形成されているため、前記距離データ
中に、この凹凸部15a、15bでの不良な距離データ
Xa、Xbが混在することにより測定精度を著しく低下
させてしまうからである。
記凸部15aの距離データXaを最小値側に、又前記凹
部15bの距離データXbを最大値側に夫々集めること
ができる。そして、これら不良な距離データXa、Xb
を少なくとも排除した、特に前記最小値X1から5〜3
0%の範囲、好ましくは10〜20%の範囲の良好な距
離データXyを用いて、代表値となる前記外周面予想位
置X0を求めるのである。
図5(B)に示すように、前記距離データXyを回帰分
析し、本例では、回帰線Mから推定される0%の値、即
ち最小値に略相当する値をもって外周面予想位置X0と
している。なおタイヤTが凹凸部のない真円状のプレー
ンタイヤであるならば、前記外周面予想位置X0と最小
値X1とは実質的に一致している。なお同図には、10
〜20%の範囲の距離データXyを用いて回帰分析した
好ましい場合を例示している。
に、外周面予想位置X0を求めるとともに、前記工程S
2では、図6に示すように、各小円周ピッチE1毎に求
めた外周面予想位置X0を、互いに滑らかに連ねること
により、タイヤプロファイルRを求める。同図には、走
行速度が270km/h、10km/hの場合が示され
ている。なお、測定可能な速度範囲は、0〜450km/
h程度である。
は、まず、レーザー変位計3を前記円周線Eに沿って間
欠移動し、その小円周ピッチE1毎にタイヤ外周面Ts
をタイヤ周方向にスキャンしている。従って、一方のビ
ード部Tbから他方のビード部Tbに至る広範囲に亘
り、レーザー照射光をタイヤ外周面Tsに対して直角に
近い深い角度で照射することができ、タイヤの略全体の
距離データXを取得することができる。
離データXを最小値X1から順に整列し、最小値X1か
ら5〜30%の範囲内の距離データXyを回帰分析する
ことにより外周面予想位置X0を求めている。従って、
トレッド溝やスピューの刈り残しなどからなるプロファ
イルとは無関係な凹凸部15a、15bでの距離データ
Xa、Xbを排除でき、高速回転においても、その測定
精度を極めて高いレベルで確保し、動的プロファイルR
を正確に得ることができる。
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
輪車用タイヤの動的プロファイルを、本発明の測定方法
に従い、以下の条件で測定した。
0×17)、内圧(250kPa)荷重(10〜30k
gf)、走行速度(10km/h、及び270km/
h)の条件でタイヤTを回転させた。1〜2分間走行
後、レーザー変位計3を円周線Eに沿って一方のビード
部Tbから他方のビード部Tbまで間欠移動し、中心角
度α(2.0度)の小円周ピッチE1毎に、タイヤ外周
面Tsをタイヤ周方向にスキャンした。スキャンする点
Pは、周方向に均一に分散した、即ち等ピッチの300
個の点である。
距離データXを演算処理し、その結果得られたプロファ
イルRを図6に示している。図のように、高速回転によ
って、トレッド部が大きく外径成長しているのが確認で
きる。
タイヤの動的プロファイルを、一方のビード部から他方
のビード部に至る広範囲に亘って容易に測定しうるとと
もに、高速回転においても、その測定精度を極めて高い
レベルで確保しうる。
例示する斜視図である。
る。
ある。
測定結果である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】回転するタイヤのタイヤプロファイルを測
定するタイヤ動的プロファイル測定方法であって、 リム組みされタイヤ軸廻りで回転するタイヤの外周面
を、タイヤ赤道面に中心点を有する円周線上を一方のビ
ード部から他方のビード部まで移動するレーザー変位計
により、前記円周線の小円周ピッチ毎に、タイヤ周方向
に多数点でスキャンし、該外周面の位置を測定するとと
もに、 前記小円周ピッチ毎に得られた該レーザー変位計とタイ
ヤの外周面との間の距離データを最小値から最大値まで
順に並べるとともに、最小値から5〜30%の範囲内の
距離データを回帰分析して、外周面予想位置を各小円周
ピッチ毎に求めるとともに、 各小円周ピッチの外周面予想位置を連ねることにより、
回転するタイヤのタイヤプロファイルを求めることを特
徴とするタイヤ動的プロファイル測定方法。 - 【請求項2】前記タイヤ周方向にスキャンする点は、タ
イヤを周方向に等ピッチで区分する200〜400個の
多数の点であることを特徴とする請求項1記載のタイヤ
動的プロファイル測定方法。 - 【請求項3】前記小円周ピッチは、前記中心点廻りの中
心角度αが1.0〜3.0度であることを特徴とする請
求項1又は2記載のタイヤ動的プロファイル測定方法。
Priority Applications (1)
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JP2000307998A JP4673479B2 (ja) | 2000-10-06 | 2000-10-06 | タイヤ動的プロファイル測定方法 |
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