JP2002115422A - 墓石にカロートを一体化した耐震性カロート墓石及び、無縁化したカロート墓石をピラミッド状に配列した永代供養墓。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】日本伝統の墓石の型式と特色を継承して、寺院
霊堂などに生じる生花が生けられない、暗い、通風が良
くないなどの課題を解決する。 【解決手段】カロート墓石にすることで遺骨を墓石に収
蔵して一体化させる。従って遺骨は墓石と共に永代に供
養される。ピラミッド状に構築された雛壇にカロート墓
石を有縁墓で供養して無縁化したら無縁仏の雛壇に移動
して載置する。従って一度建立したカロート墓石は永遠
に廃棄されることなく供養されるので産業廃棄物化する
ことはない。無縁化して廃棄した墓地内を整備すること
で、新しく霊園を開発することなく無縁化した墓石等を
利用して構築されるピラミッド状の永代供養墓は墓地埋
葬の維持管理上、来世安心の大きな役割をなす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は墓石の一部である下
台をカロートに使用して遺骨の収蔵を墓石に一体化させ
て無縁化した墓石をピラミッド状に配列して永代に供養
される耐震構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のカロートには地下式カロートと地
上式カロートがある、例えば関東、関西地方のお墓は墓
地内に遺骨を収納す凹穴を掘りこの凹穴の周囲を石材に
て包囲して納骨室を設ける地下カロートを形成しそのカ
ロートの上に墓石を載せる地下式納骨堂構造となってい
て納骨のときはカロートの前面を開口させ、この開口か
ら納骨堂に骨壷を収納している。また九州地方の墓石は
墓地内の地面上に石材で台形の地上カロートを形成しカ
ロートの内部に棚を作って正面の開口から納骨室の棚に
骨壷を収納する地上式納骨堂構造となっている。

【０００３】なお少子高齢化により墓守が困難となり家
系が絶えて無縁仏が増えつつあるなか永代供養墓が普及
している。今日の永代供養墓は、霊堂の中に仏壇が載置
されたロッカー式の構成になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記したような従来の地下、地上式納骨堂は家系
が絶えて墓守がいなくなると高価な墓石納骨堂も無縁墓
となって無駄になり墓地内は荒廃して無縁化した墓石等
の処分は産業廃棄物として今後の大きな課題となってい
る。

【０００５】このような対策として普及しているのが永
代供養墓ですところが寺院霊堂などにおいては宗派の問
題や生花が生けられない、かび臭い、堂内が暗くて通風
がよくないなどの課題が生じている。

【０００６】地上、地下式納骨堂は墓石とカロートが別
々に構成されていて組み立て式なので接合部分が多くさ
らに、墓石とカロートの、重量と構造がアンバランスな
ので、神戸、鹿児島西北部、鳥取西部地震に見られるよ
うに耐震性に乏しく倒壊して遺骨は無残にも散乱した。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明はカロート墓石に
することで遺骨が墓石に収蔵されているので墓石と遺骨
が一体化されて永遠に離別しない。

【０００８】墓石のカロートは切り込み式なので接合部
はなく地震には強く骨壷の代わりに納骨袋を使用するの
で地震により骨壷が破壊されて遺骨が無残に散乱する心
配がない。

【０００９】無縁化したカロート墓石は廃棄されること
なくピラミッド状に構築した雛壇に移動し載置されて生
前に供養されたそのままの状態で配置されて永代に供養
される。

【００１０】本発明の永代供養墓はお墓の無縁化により
墓地の荒廃が進むなか墓地、埋葬、維持管理を重点に発
明したもので無縁墓石を出さない。無縁墓石等を整理す
ることの着眼からカロート墓石にすることで無縁墓石等
を出さないことである。

【００１１】ピラミッド状に構築することで廃棄墓石等
を利用して、ピラミッド状の躯体を構成するもので墓地
内を整備できる。

【００１２】発明の永代供養墓は一般墓地内に構築され
る屋外式なので日本伝統の墓石の型式と特色を継承し
て、寺院霊堂などに生じる生花が生けられない、暗い、
通風が良くないなどの課題を解決する。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施を図面に基づいて説明す
る、図１のカロート墓石は墓標１、上台２、下台３で構
成されていて下台３がカロートになっている。図面で示
すように上台２は下部が凸になっていて、下台３の凹部
に合体するように形成されているので雨水を閉鎖し台風
や地震に強い構造になっている。

【００１４】墓標１と上台２は一体化していて下台３の
カロート蓋石の役目もする。カロートには除湿、除虫、
脱臭の浄化の為に木炭を敷設する。遺骨aを納骨すると
きは、納骨袋に入れて蓋石部である上台２を開口して納
骨する。

【００１５】図２は有縁墓載置壇Ａには有縁墓８を載せ
家系が絶えて無縁墓９になったら無縁墓載置壇Ｂに原形
のまま移動し載置して永代供養される。

【００１６】ピラミッド状に構築された頂上には来世の
安心シンボルとなるようなシンボル像Ｄを安置する。祭
壇Ｅを設置して葬送から入魂式・永代供養までをトータ
ルサービスできる永代供養墓である。

【００１７】ピラミッド状に構築されているので永代供
養墓の基本形をそこなうことなく構築面積の広さや高さ
に適応できる耐震性構造である。

【００１８】図3は、無縁化して荒廃した墓地内の廃棄
墓石等は躯体材として使用する。有縁墓８が無縁仏にな
っても無縁墓９として今まで供養されてきたカタチのま
ま無縁墓載置壇Ｂに移動し整頓されて焼骨収蔵堂Ｃの無
縁仏と同様に永代供養される。

【００１９】

【発明の効果】カロート墓石の開発により遺骨と墓石は
一体化されて永遠に供養されるので廃棄物化される心配
がない、すでに墓地内に無縁仏として廃棄された墓石等
は雛壇構成部分に積み重ねるようにして利用するので産
業廃棄物防止対策になる。ピラミッド状に構築するので
限られた墓地の建て付け面積を広く活用できる。お墓は
家族の心の拠り所です、日本伝統の墓石が石材から木
製、金属製、コンクリート製へと変わり霊堂式の暗いイ
メージに変化しつつあるなか風光明媚な自然の中に、石
特有の色彩と輝きを生かして、カラフルな発明の永代供
養墓で死後の世界（送葬から入魂式、永代供養）をパラ
ダイスに演出する。発明の永代供養墓は少子、高齢化が
進み家系が絶えお墓が荒廃してゆくなか墓地埋葬維持管
理の一助となり死後のことを心配される方々のために来
世安心安住の地となります。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施したカロート墓石を示す正面図面
・斜視図。

【図２】カロート墓石を、有縁墓・無縁墓として雛壇式
にピラミッド状に配列できる永代供養墓を真上から見た
図。

【図３】同永代供養墓の後部と無縁化した墓石等を示す
縦断面図。

【符号の説明】

１ 墓標 ２ 上台 ３ 下台 ４ カロート ５ 遺骨 ６ 木炭 ７ 無縁化した墓石等 ８ 有縁墓 ９ 無縁墓 Ａ 有縁墓載置壇 Ｂ 無縁墓載置壇 Ｃ 焼骨収蔵堂 Ｄ シンボル像 Ｅ 祭壇

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 墓石の一部である下台をカロートとして
   使用して遺骨が墓石と一体化して移動できるように構成
   したカロート墓石。
2. 【請求項２】 カロート墓石をピラミッド状に配列した
   永代供養墓。
3. 【請求項３】 無縁化したカロート墓石をピラミッド状
   に配列した永代供養墓に移動できるようにした構造。