JP2002115183A - 難燃性皮革様シート基体およびその製造方法 - Google Patents

難燃性皮革様シート基体およびその製造方法

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JP2002115183A JP2000309982A JP2000309982A JP2002115183A JP 2002115183 A JP2002115183 A JP 2002115183A JP 2000309982 A JP2000309982 A JP 2000309982A JP 2000309982 A JP2000309982 A JP 2000309982A JP 2002115183 A JP2002115183 A JP 2002115183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハロゲンフリーで難燃性に優れ、インテリア分
野、特に乗物用座席等の難燃性を必要とする用途に適し
た、ソフトな風合いを有する難燃性皮革様シート基体を
提供する。 【解決手段】0.5デシテックス以下の極細繊維(A)
が三次元絡合されている不織布と高分子弾性体(B)か
らなる人工皮革基体において、極細繊維(A)が有機リ
ン成分共重合ポリエステルからなり、また高分子弾性体
(B)中に水酸化アルミニウムが含有されていることを
特徴とする難燃性皮革様シート基体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンフリーで
難燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物用座席等の難
燃性を必要とする用途に適した、極細繊維および高分子
弾性体からなる、ソフトな風合いを有する難燃性皮革様
シート基体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維、特にポリエステル繊維
やポリアミド繊維等は、その優れた寸法安定性、耐候
性、機械的特性、耐久性などの点から、衣料、インテリ
ア等の素材として不可欠なものとなっている。しかしな
がらその用途によっては、更なる特殊機能の付与が望ま
れている。例えば、インテリア分野、特に鉄道車両用座
席や自動車用座席、航空機用座席等の上張材に用いられ
る人工皮革の分野においては難燃性能を付与することが
極めて重要となっている。
【0003】従来より、人工皮革の基体層として、極細
繊維不織布の絡合空間に高分子弾性体を有する布帛が用
いられており、この布帛の表面に樹脂層を付与するとい
わゆる銀付調人工皮革となり、また該布帛の表面を毛羽
立てるといわゆるスエード調の人工皮革となる。このよ
うな人工皮革基体層に難燃性を付与する方法としては、
難燃剤を後加工法などにより繊維および高分子弾性体の
表面に付着させる方法、難燃性を有するシートを裏面に
積層する方法、難燃性微粒子を繊維形成熱可塑性ポリマ
ー中に練り込む方法などが一般に行われている。
【0004】これらの方法のうち、後加工法の場合に
は、人工皮革の風合いを悪化させると共に、該人工皮革
が表面を起毛したスエード調のものである場合には、難
燃処理により表面の緻密な立毛状態が集毛し、外観を悪
化させることとなる。また、難燃性を有するシートを裏
面に積層する方法の場合には、表面と裏面の難燃性に差
が生じるとともに、人工皮革の風合いが損なわれる。
【0005】難燃剤を熱可塑性ポリマーに練り込む添加
方法の場合には、一般に用いられている具体的方法は、
リン系またはハロゲン系化合物を有効成分とする難燃剤
を、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンポリ
プロピレン共重合体、ポリスチレン等の成形材料に練り
込み、難燃効果を付与する方法である。一方、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610等のポリアミド系ポ
リマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル系ポリマー等への該難燃
剤の練り込みは、溶融紡糸温度における難燃剤とポリマ
ーの安定性の点から紡糸温度の設定、ポリマーおよび難
燃剤の選択等に制約があり、生産性に問題があった。
【0006】さらに上記の難燃剤を繊維に練り込む方法
の場合には、上記難燃性繊維がレギュラーデシテック
ス、すなわち0.5デシテックスを越える繊維である場
合には適用の可能性があるが、極端に細い繊維の場合に
は適用できない。例えば繊維の細いことが重要であるス
エード調人工皮革のような場合には、繊維の繊度を0.
5デシテックス以下とすることが、緻密な高級感ある繊
維立毛を得る上で、また風合いの点で、さらに天然皮革
様の充実感を得る上からも好ましいが、このような極細
繊維に難燃性微粒子を練り込むと、難燃性微粒子の粒径
と繊維断面積の関係から、繊維物性の低下が甚だしく、
実用に耐え得るものは得られない。また、繊維物性を低
下させることなく難燃性の有機物質等を分散せしめた場
合においても、極細化の際に通常用いられる海成分除去
工程において難燃性の有機物質が抜け落ちてしまうた
め、目標の難燃レベルを達成できない場合が多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、2成
分以上の熱可塑性ポリマーからなる複合または混合紡糸
繊維の1成分以上を除去して得られる単繊度0.5デシ
テックス以下の極細繊維に繊維物性を大きく低下させる
ことなく難燃性能を付与すると共に、高分子弾性体にも
その分解を促進することなく難燃性を付与することで、
ソフトな風合いを有し、かつハロゲンフリーの、耐久性
に優れた難燃性皮革様シート基体を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
0.5デシテックス以下の極細繊維(A)が三次元絡合
されている不織布と高分子弾性体(B)からなる人工皮
革基体において、極細繊維(A)が有機リン成分共重合
ポリエステルからなり、かつ高分子弾性体(B)中に水
酸化アルミニウムが含有されていることを特徴とする難
燃性皮革様シート基体であり、好ましくは、極細繊維
(A)中のリン原子濃度が3000ppm以上で、また
高分子弾性体(B)中に含まれる水酸化アルミニウムの
量が、高分子弾性体100重量部に対して10〜200
重量部である上記難燃性皮革様シート基体である。また
本発明は、0.5デシテックス以下の極細繊維(A)が
三次元絡合されている不織布とその中に充填された高分
子弾性体(B)からなる皮革様シート基体を製造するに
際し、下記〜の工程、 有機リン成分含有ポリエステルを島成分とする海島型
多成分系繊維からなる繊維絡合不織布を製造する工程、 該不織布に水酸化アルミニウムを含有する高分子弾性
体(B)を付与する工程、 該繊維中の海成分を除去する等の方法により該繊維を
単繊度0.5デシテックス以下の極細繊維(A)の束に
変換する工程、 をの順序またはの順序で行うことを特徴と
する難燃性皮革様シート基体の製造方法である。この製
造方法において、単繊維繊度0.5デシテックス以下の
極細繊維の束は、従来公知の方法で作られる。例えば、
相溶性のない少なくとも2種類のポリマーからなり、断
面において少なくとも1種類のポリマーが島成分、そし
てそれ以外の少なくとも1種類のポリマーが海成分とな
っている極細繊維発生型繊維から少なくとも1成分(通
常は海成分ポリマー)を溶解又は分解除去することによ
り、または、相溶性のない2種以上のポリマーが接合し
た断面形状を有する貼合わせ型の極細繊維発生型繊維を
機械的または化学的な処理により2成分の界面で剥離さ
せることにより得ることができる。得られる極細繊維の
束を構成する極細繊維の単繊維繊度を0.5デシテック
ス以下、特に0.2デシテックス以下とするためには、
貼合わせ型の極細繊維発生型繊維を用いるよりは繊維断
面が海島構造となっている極細繊維発生型繊維を用いる
方が工程上有利である。またメルトブローンなどのよう
に直接極細繊維を製造する方法を用いてもよい。なお、
上記〜の工程は、本発明の皮革様シート基体を製造
する上での必須の工程のみを記載したものであり、この
〜以外の工程が付加されていてもよく、例えば、
の工程の後に、不織布をポリビニルアルコールで代表さ
れる糊材で仮固定する工程等を付加してもよい。
【0009】本発明に用いる海島構造繊維は、相溶性を
有していない2種以上の熱可塑性ポリマーを複合紡糸ま
たは混合紡糸することにより得られる。海島構造繊維か
ら海成分を除去して得られる極細繊維束に難燃性を付与
するためには、島成分に用いる樹脂を難燃化すればよ
い。一般に、繊維自体の難燃化(後加工ではなく)に
は、紡糸時に無機化合物、有機ハロゲン化合物、ハロゲ
ン含有有機リン化合物、有機リン化合物等の難燃剤を練
り込む方法が採られるが、難燃剤の反応劣化、繊維物性
の低下等の問題があり、さらに極細繊維を対象とする場
合には、海成分ポリマー除去時の難燃剤の脱落が問題と
なる。また、含ハロゲン化合物の使用は、優秀な難燃性
能を付与できる反面、燃焼時に人体に有害な物質を発生
するという問題がある。したがって、含ハロゲン化合物
の使用は、乗物の座席シートに用いられる人工皮革の難
燃性を達成する方法として好ましい方法とはいえない。
【0010】これらの問題をことごとくクリアし、極細
繊維に難燃性を付与せしめる方法として、本発明におい
ては、有機リン成分共重合樹脂を島成分に用いる。有機
リン成分共重合樹脂としては、セルロース、ポリエステ
ル、フェノール等への共重合樹脂が知られているが、本
発明においては、溶融紡糸が可能であること及び人工皮
革としての必要物性を満たすことから、有機リン成分共
重合ポリエステルを用いる。例えば特開昭51−823
92号公報、特開昭55−7888号公報、特公昭55
−41610号公報に記載されているような公知の有機
リン成分共重合ポリエステルを用いることができる。こ
こで、有機リン成分共重合ポリエステルの製法は特に限
定しないが、例えばジカルボン酸ジエステルとジオール
とのエステル交換法による場合にはエステル交換反応の
際に有機リン化合物を添加する方法、重縮合反応前また
は反応の初期段階において有機リン化合物を添加する方
法を採ることができ、ジカルボン酸とジオールとのエス
テル化法による場合にも任意のエステル化反応段階にお
いて有機リン化合物を添加する方法を採ることができ
る。反応に用いる有機リン化合物としては、前述の公報
中に挙げられているような、オキサホスホラン、ホスフ
ィン酸誘導体、ホスファフェナントレン誘導体等の公知
のリン原子含有化合物を使用できる。また、母体となる
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等をはじめとする公知のポ
リエステルおよびそれらの変性ポリマー、混合ポリマ
ー、共重合ポリマー等を用いることができる。
【0011】この有機リン成分共重合ポリエステルを用
いた場合、リン成分が共重合すなわち共有結合によりポ
リマーと結合しているため、紡糸時およびその後の人工
皮革製造の諸工程において難燃剤の脱落等のトラブルが
生じない。また、昨今の環境事情より忌避されている含
ハロゲン化合物の使用を回避できる。この際、該有機リ
ン成分共重合ポリエステルは、十分に強度等の繊維物性
を発揮する樹脂であってかつ紡糸条件下で海成分ポリマ
ーより溶融粘度が大きく、かつ表面張力が小さい樹脂が
好ましく、溶融紡糸可能な樹脂であるのが好ましい。例
えば、オリフィス口径:2mmφ、荷重:325gで測
定した紡糸温度におけるメルトフローレートが5〜5
0、繊維強度が1.0〜5.0g/デシテックスである
樹脂が好ましい。また、有機リン成分共重合ポリエステ
ル中のリン原子濃度は3000ppm以上20000p
pm以下であることが好ましく、5000ppm以上1
5000ppm以下が特に好ましい。3000ppm未
満では、皮革様シート基体とした際に満足できる難燃性
能が得られない。20000ppmを越えると樹脂の粘
度低下により海島構造繊維の生産性が悪化するため使用
が難しくなる。
【0012】一方、海成分ポリマーとしては、島成分ポ
リマーと溶剤または分解剤に対する溶解性又は分解性を
異にし(島成分ポリマーよりも溶解性又は分解性が大き
い)、島成分ポリマーとの相溶性の小さい樹脂であり、
例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンプロ
ピレン共重合体、スルホイソフタル酸ソーダ等を共重合
した変性ポリエステルなどのポリマーから選ばれた少な
くとも1種のポリマーである。例えばポリスチレンやポ
リエチレンはトルエンやトリクレンにより容易に抽出可
能であり、またスルホイソフタル酸ソーダ共重合ポリエ
チレンテレフタレート等の変性ポリエステルはアルカリ
により分解除去可能である。そしてこの海島構造繊維か
ら海成分を抽出又は分解除去することにより海島構造繊
維を極細繊維束に変換することができる。なお本発明に
おいて海島構造繊維は、繊維横断面において、海成分が
島成分により複数個に分割されていてもよく、例えば海
成分と島成分とがそれぞれ層となり、多層貼り合わせ状
態となっているような繊維であってもよい。なお島成分
は繊維長さ方向に切れ目なく連なっていても、あるいは
不連続の状態であってもよい。また海島構造繊維の繊維
横断面における島の個数は特に規定しないが、極細繊維
束への変換後に単繊維繊度が0.5デシテックス以下に
なるように設定する必要がある。本発明に用いられる海
島構造繊維の製造法としては各種溶融紡糸法(チップブ
レンド方式、ニードルパイプ法式、貼り合せ方式等)が
挙げられる。また本発明に用いられる海島構造繊維を構
成する海成分と島成分との比率は重量比で8:2〜2:
8の範囲が好ましい。本発明において、海島構造繊維か
ら海成分ポリマーを除去した後に形成される極細繊維束
を構成する極細繊維の太さは0.5デシテックス以下で
あることが前記したように必須であり、特に0.001
〜0.2デシテックスの範囲が好ましい。なお、繊維の
島成分には、上記した有機リン成分共重合ポリエステル
の他に、染料や顔料等の着色剤や各種安定剤等が添加さ
れていてもよい。
【0013】本発明においては、高分子弾性体中にも難
燃剤を包含せしめる。海島繊維絡合不織布に高分子弾性
体を付与する際には、高分子弾性体を含有する液状組成
物に該不織布を浸漬し、然る後に該不織布を凝固浴に浸
漬して高分子弾性体を凝固させる方法、あるいは高分子
弾性体エマルジョン液を加熱ゲル化させる方法等が用い
られる。難燃剤を高分子弾性体に含有せしめるには、不
織布に含浸せしめる液状組成物に難燃剤を分散させてお
けばよい。
【0014】高分子弾性体に分散せしめる難燃剤として
は、一般に樹脂に対して使用されるような公知の難燃
剤、例えば、ハロゲン系やリン系、窒素系の有機難燃
剤、金属水酸化物や赤リン、シリコン系の無機化合物等
が考えられるが、高分子弾性体および極細繊維の劣化を
促進しないこと、また、本発明における処理工程中にお
いては凝固浴や極細繊維発生工程での処理液より実質的
に溶解・分解しないことが求められる。これらの条件に
加えて、高分子弾性体中に分散させ、前述の有機リン成
分共重合ポリエステルよりなる極細繊維と組み合わせて
皮革様シート基体とし、燃焼させる際の効果発現温度の
観点から鋭意研究を行なった結果、金属水酸化物の1種
である水酸化アルミニウムが最適であることが判明し
た。ここで、水酸化アルミニウムは高分子弾性体100
重量部に対して10〜200重量部が好ましく、より好
ましくは30〜100重量部である。水酸化アルミニウ
ムが10重量部未満では皮革様シート基体とした際に充
分な難燃性が得られず、200重量部を越えると高分子
弾性体が水酸化アルミニウムを充分に保持することが困
難となる。また、含浸液への分散安定性・難燃効果を考
慮して、粒子径が平均2μm以下、特に1μm以下の水
酸化アルミニウム微粒子が好ましい。また、この水酸化
アルミニウム粒子には、必要に応じて耐湿・耐熱・耐水
・耐酸等性能向上のための各種処理を施したものを使用
できる。また、高分子弾性体としては、例えば、平均分
子量500〜3000のポリエステルジオール、ポリエ
ーテルジオール、ポリカーボネートジオール等のジオー
ルあるいはポリエステルポリエーテルジオール等の複合
ジオール等から選ばれた少なくとも1種類のポリマージ
オールと、4、4’ージフェニルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートなどの芳香族系、脂環族系、脂肪族系のジ
イソシアネートなどから選ばれた少なくとも1種類のジ
イソシアネートと、エチレングリコール、イソホロンジ
アミン等の2個以上の活性水素原子を有する少なくとも
1種類の低分子化合物とを所定のモル比で反応させて得
たポリウレタンおよびその変性物が挙げられ、その他
に、ポリエステルエラストマー、スチレン−イソプレン
ブロック共重合体の水素添加物等の高分子弾性体および
アクリル系等の樹脂なども挙げられる。またこれらを混
合した重合体組成物でもよい。しかし、柔軟性、弾性回
復性、多孔質高分子弾性体形成性、耐久性等より上記の
ポリウレタンが好ましく用いられる。
【0015】次に、本発明の製造方法について説明す
る。まず、前記したような公知の方法により島成分に有
機リン成分共重合ポリエステルを用いた極細繊維発生型
海島構造繊維ステープルを製造する。繊維としては、繊
度1.0〜10.0デシテックスが良好なカード通過性
を確保する点で好ましく、さらに好ましくは3.0〜
6.0デシテックスである。次に該海島構造繊維ステー
プルをカードで解繊し、ウェッバーを通してウェッブを
形成し、得られたウェッブを、所望の重さ及び厚さに積
層し、次いで、公知の方法、例えばニードルパンチ方法
や高圧水流絡合処理方法等で絡合処理を行って不織布と
するか、あるいはこのステープルを重ね合わせた編織布
に水流等を使用して絡合させて複合不織布とする。該不
織布は、皮革様シートとした際の厚さ等を考慮して目的
に応じた形態にする必要があるが、目付けとしては20
0〜1500g/m2、厚みとしては1〜10mmの範
囲が工程中での取り扱いの容易さの観点から好ましい。
なお、必要に応じて上記方法により製造された不織布
に、ポリビニルアルコール系の糊剤を付与したり或いは
構成繊維の表面を溶融したりして不織布構成繊維間を接
着し、不織布を仮固定する処理を行ってもよい。この処
理を行うことにより、その後に行う高分子弾性体溶液の
含浸等の工程で不織布が張力等により構造破壊すること
を防ぐことができる。
【0016】上記のような高分子弾性体を溶剤あるいは
分散剤に溶解あるいは分散させて得た重合体液を不織布
に含浸し、樹脂の非溶剤で処理して湿式凝固させ、多孔
質状の高分子弾性体相を形成させる、或いはそのまま加
熱乾燥しゲル化させ多孔質状の高分子弾性体相を形成さ
せる等の方法で、海島構造繊維と高分子弾性体で構成さ
れたシートを得る。この重合体液には必要に応じて着色
剤、凝固調節剤、酸化防止剤、分散剤等の添加剤が配合
されていてもよい。
【0017】次に、海島構造繊維と高分子弾性体で構成
されたシートを、島成分ポリマー及び高分子弾性体の非
溶剤であり、かつ海成分ポリマーの溶剤または分解剤で
ある薬剤によって処理することで海島構造繊維を極細繊
維束に変換する。この工程において、高分子弾性体中の
水酸化アルミニウム粒子はそのほとんどが該弾性体中に
容易に脱落しないような状態で残る。海成分除去後のシ
ートに占める高分子弾性体の比率は固形分として重量比
で10%以上、好ましくは30〜50%の範囲である。
弾性体比率が10%未満では緻密な多孔質高分子弾性体
が形成されず、極細繊維発生後に水酸化アルミニウム粒
子の脱落が生じやすくなる。本発明において、海島構造
繊維から海成分を除去して形成される極細繊維の細さと
しては、高級感あるスエード調の立毛が得られることか
ら0.5デシテックス以下が用いられる。
【0018】このようにして作製した難燃性皮革様シー
ト基体は、有機リン成分共重合ポリエステルの極細繊維
と水酸化アルミニウム粒子を保持した多孔質高分子弾性
体の組み合わせとなっている。この組み合わせが最適で
あることを理論的に実証することは困難であるが、難燃
成分を含まないポリエステル繊維と水酸化アルミニウム
粒子を保持した多孔質高分子弾性体の組み合わせ、ある
いは、有機リン成分共重合ポリエステルの極細繊維と水
酸化アルミニウムを含まない多孔質高分子弾性体との組
み合わせでは、一方の難燃成分の濃度を可能な限り高く
してもシート全体を難燃化することはできない。本シー
トのような複合材においてはそれぞれの構成要素に難燃
成分を存在させることが有効であり、詳細は確認できな
いが、有機リン化合物の炭化皮膜形成による燃焼抑制機
構と水酸化アルミニウムの吸熱による燃焼抑制機構が、
燃焼過程の複数箇所で燃焼を抑制することによる相乗効
果を発揮していると推定している。
【0019】繊維シートに難燃剤を付与する方法として
は、該シートに難燃剤含有液を含浸し、乾燥する方法が
一般的であるが、このような方法の場合には、繊維が極
細繊維束で難燃剤が微粒子である場合、極細繊維束の内
部まで難燃剤が侵入することはほとんどなく、難燃剤の
大部分は繊維束の外部や高分子弾性体の外部表面に存在
することとなる。このような状態の場合には、難燃剤が
容易に脱落して、耐久性ある難燃効果は得られない。ま
た難燃剤の脱落を防ぐために、バインダー樹脂中に難燃
剤を練り込み、このバインダー樹脂液をシートに含浸す
る方法もあるが、このような方法を用いても、極細繊維
束の内部までは浸透せず、また難燃剤は樹脂に覆われる
ため難燃能が大きく低下し、さらにシートにも樹脂が充
填されるため、シートの有する柔軟性が損なわれ、かつ
良好な立毛状態が得られない等の欠点が生じるが、本発
明の場合にはこのような欠点が生じない。
【0020】本発明の難燃性皮革様シート基体は、その
表面を毛羽立てることによりスエード調の人工皮革が得
られ、さらに繊維シートの表面を溶融して平滑化したり
或いは表面に樹脂を塗布することにより、さらに表面に
天然皮革様の表面凹凸を付与することにより銀付調人工
皮革とすることもできる。このような人工皮革からは、
靴、鞄、小物入れ等の雑貨の他、ソファーの上張り材等
のインテリア用品、衣料等の用途に用いることができ
る。特に自動車用座席、鉄道車両用座席、飛行機用座
席、船舶用座席等の乗物用座席の上張材等の難燃性が要
求される用途で、かつ強度を要する用途に本発明の難燃
性皮革様シート基体は適している。
【0021】
【実施例】次に本発明を具体的に実施例で説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部及び%はことわりのない限り重量に関
するものである。また、本発明で言う繊維の太さ及び水
酸化アルミニウムの平均粒径に関しては以下の方法によ
り求めた。また、実施例中の難燃性評価は、下記方法に
従って測定した。 [繊維の太さ]:繊維束重量の実測 [水酸化アルミニウムの平均粒径]:電子顕微鏡観察に
よる実測 [難燃性試験方法]自動車用内装材料試験法 FMVS
S−302 また実施例中のシート中のリン原子濃度は、ジャーレル
アッシュ社製ICP発光分析装置IRIS APにて測
定した。
【0022】実施例1〜2 公知のポリエステル重合方法を用い、リン系難燃剤M−
Ester(三光(株)製,分子量434,リン含量7w
t%)を重合中に添加して、リン原子濃度5000pp
mならびに12000ppmの2種のリン系難燃剤共重
合ポリエステルを得た。該リン系難燃剤共重合ポリエス
テルを島成分に、高流動性低密度ポリエチレンを海成分
に用いた海島型複合紡糸繊維(海成分/島成分=35/
65,島数16)を溶融紡糸により得て、これを70℃
の温水中で2.5倍に延伸し、繊維油剤を付与し、機械
捲縮をかけて乾燥後、51mmにカットして5.0デシ
テックスのステープルとし、クロスラップ法で目付65
0g/m2のウェッブを形成、ついで両面から交互に合
わせて約2500P/cm2のニードルパンチングを行
い、さらに加熱し、カレンダーロールでプレスすること
で表面の平滑な絡合不織布をつくった。この絡合不織布
の目付は1200g/m2、見かけ密度は、0.48g
/cm3であった。この絡合不織布に、ポリカーボネー
ト系ポリウレタンを主体とする固型分14%のポリウレ
タンのジメチルホルムアミド(DMF)溶液100部に
対して、平均粒径1μmの水酸化アルミニウムをDMF
中に40%分散させた液17.5部を添加して調整した
含浸液(ポリウレタン:水酸化アルミニウム=100:
50)を含浸し、ついでこの含浸させた不織布をDMF
/水混合液の中に浸漬して湿式凝固した後、熱トルエン
中で海島型複合繊維中の海成分を溶出除去して極細繊維
を発現させ、難燃性能を持った厚さ1.3mmの皮革様
シート基体を得た。極細繊維の平均繊度は0.2デシテ
ックスであった。繊維シート中の繊維の重量とポリウレ
タンの重量比率は約7:2であった。また得られた繊維
シートの繊維断面を顕微鏡にて観察したところ、水酸化
アルミニウム粒子が多孔質高分子弾性体の内部に多く存
在していることを確認した。得られた各シートの難燃
性,リン原子濃度を評価した結果を表1に示す。このシ
ートの表面を毛羽立てて、スエード調の人工皮革を作製
したところ、難燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物
用座席等の、難燃性を必要とする用途に適した、ソフト
な風合いを有するスエード調の皮革様シートであった。
また表面を毛羽立てる方法に代えて、表面に厚さ60ミ
クロンのポリウレタン層を付与し、天然皮革調のエンボ
ス模様を付与し、揉み処理を行ったところ、同様に、難
燃性に優れ、インテリア分野、特に乗物用座席等の難燃
性を必要とする用途に適した、ソフトな風合いを有する
銀面層付きの皮革様シートが得られた。なお、これらの
仕上げ処理後においても、該シートはFMVSS−30
2試験により難燃と判定された。得られたスエード調あ
るいは銀面相付きの皮革様シートを用いて実際にカーシ
ート用の座席を作製したところ、強度等に起因する加工
上の問題は発生せず、天然皮革使用時に近い感触・外観
ならびにカーシートに必要な難燃性を併せ持つ座席とな
った。
【0023】比較例1 島成分にリン系難燃成分を共重合していないポリエステ
ルを使用するほかは、実施例1と同一の条件にて繊維質
シート基体を作製した。得られたシートの難燃性,リン
原子濃度を評価した結果を表1に示す。
【0024】比較例2,3 高分子弾性体に水酸化アルミニウムを添加しない他は、
実施例1,2と同一の条件にて皮革様シート基体を作製
した。得られたシートの難燃性、リン原子濃度を評価し
た結果を表1に示す。
【0025】比較例4,5 高分子弾性体に添加する難燃剤として水酸化アルミニウ
ムのかわりに水酸化マグネシウムを使用するほかは、実
施例1,2と同一の条件にて繊維質シート基体を作製し
た。得られたシートの難燃性,リン原子濃度を評価した
結果を表1に示す。
【0026】比較例6 島成分に低分子量のリン系難燃剤を練り込んで作製した
海島繊維を使用するほかは、実施例1と同一の条件にて
繊維質シート基体を作製した。得られたシートの難燃
性,リン原子濃度を評価した結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のシート基体は、ハロゲンフリー
で難燃性に優れ、かつ該難燃性の耐久性にも極めて優れ
ている。また、本発明のシート基体は、皮革様のソフト
な風合いを有し、スエード調ならびに銀付調人工皮革の
基体層として極めて優れており、自動車用座席、鉄道車
両用座席、航空機の座席、ソファーの上張り材等の難燃
性能を要する用途に適している。さらに本発明のシート
は、通常人工皮革が用いられている用途以外の一般的な
用途、例えば壁紙、絨毯等にも使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 11/45 D06M 13/07 13/07 15/564 15/564 101:32 // D06M 101:32 11/10 5/08 (72)発明者 丹波 善博 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 4F055 AA02 AA21 BA12 CA11 EA04 EA07 EA12 EA14 EA24 EA34 FA20 GA02 HA03 HA06 4F072 AA02 AB05 AB15 AB29 AD43 AE07 AF03 AK05 AL01 4J002 BG001 BP011 CF001 CK031 CK041 CK051 DE146 FD136 GC00 GL00 GN00 4L031 AA18 AB34 BA11 BA32 BA34 DA16 4L033 AA07 AB07 AC05 BA04 CA50 DA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.5デシテックス以下の極細繊維(A)
    が三次元絡合されている不織布と高分子弾性体(B)か
    らなる人工皮革基体において、極細繊維(A)が有機リ
    ン成分共重合ポリエステルからなり、かつ高分子弾性体
    (B)中に水酸化アルミニウムが含有されていることを
    特徴とする難燃性皮革様シート基体。
  2. 【請求項2】有機リン成分共重合ポリエステル中のリン
    原子濃度が3000ppm以上であり、かつ、高分子弾
    性体中の水酸化アルミニウム含有量が高分子弾性体
    (B)100重量部に対して10〜200重量部である
    請求項1記載の難燃性皮革様シート基体。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の基体が用いられ
    ているスエード調人工皮革。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の基体が用いられ
    ている銀付調人工皮革。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載されている人工皮
    革が上張材として用いられている乗物用座席。
  6. 【請求項6】0.5デシテックス以下の極細繊維(A)
    が三次元絡合されている不織布とその中に充填された高
    分子弾性体(B)からなる皮革様シート基体を製造する
    に際し、下記〜の工程、 有機リン成分含有ポリエステルを島成分とする海島型
    多成分系繊維からなる繊維絡合不織布を製造する工程、 該不織布に水酸化アルミニウムを含有する高分子弾性
    体(B)を付与する工程、 該繊維中の海成分を除去して該繊維を0.5デシテッ
    クス以下の極細繊維(A)の束に変換する工程、 をの順序またはの順序で行うことを特徴と
    する難燃性皮革様シート基体の製造方法。
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