JP2002114459A - エレベーターの通信装置、群管理制御装置及び群管理制御方法 - Google Patents

エレベーターの通信装置、群管理制御装置及び群管理制御方法

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JP2002114459A
JP2002114459A JP2000307662A JP2000307662A JP2002114459A JP 2002114459 A JP2002114459 A JP 2002114459A JP 2000307662 A JP2000307662 A JP 2000307662A JP 2000307662 A JP2000307662 A JP 2000307662A JP 2002114459 A JP2002114459 A JP 2002114459A
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JP2000307662A
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English (en)
Inventor
Atsuya Fujino
篤哉 藤野
Manabu Mitsutomi
学 光富
Kenichi Yamashita
健一 山下
Satoshi Toyabe
訓 鳥谷部
Hiromi Inaba
博美 稲葉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる昇降路に設置された複数のエレベーター
装置間の通信配線を軽減あるいは無くすこと。 【解決手段】空間的に隔てられた複数の昇降路に配置さ
れた多数のエレベーターの号機制御装置間や,群管理制
御装置との間の通信を無線装置を介して行う。無線装置
は複数の階に設置して通信を多重化する。また群管理制
御装置は同等の機能を備えるメイン装置とサブ装置を異
なる昇降路内に設置し,無線障害時にはそれぞれの属す
る昇降路内の複数エレベーターを個別に群管理制御す
る。 【効果】異なる昇降路に設置されたエレベーター装置間
の通信配線の敷設を軽減あるいは不要にできる。無線通
信の信頼性を向上できる。無線障害に強い群管理制御装
置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,複数のエレベータ
ー間の通信装置に係り,特に機械室レスエレベーターな
ど,複数の昇降路に分かれた複数のエレベーター制御装
置又は機器間の各種情報の授受に好適なエレベーターの
通信装置,群管理制御装置及び群管理制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数台のエレベーターを高効率に運行さ
せるため,エレベーターの群管理制御装置が広く用いら
れている。エレベーターを複数台設置する場合には,全
台を横並びにする,建物内の通路又はホールをはさんで
対面配置にする等のレイアウトが広く用いられており,
特に台数が6台,8台などと多い場合には乗客の移動量
が少なくてすむ対面配置を採用することが一般的であ
る。
【0003】これまでのエレベーターでは,駆動モー
タ,巻上機,制御装置などを収納するために最上階の上
部に機械室が設けられており,群管理制御装置もこの機
械室に備えられて,同様に機械室内に置かれた複数台の
エレベーターの個別(号機)制御装置と配線し,各種の
通信を行って運行を実現している。
【0004】これに対して,前記した各種制御装置や機
器を昇降路内や乗り場の戸袋部などに納め,特段の機械
室を持たないいわゆる機械室レスエレベーターも使われ
るようになっている。機械室レスエレベーターでは,群
管理制御装置も昇降路内に収納される。
【0005】特開平11−263546号公報には、機
械室レスエレベーターにおいて,保守員がエレベーター
制御装置の状態を無線装置を用いて点検する技術が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】複数の機械室レスエレ
ベーターを、通路やホールをはさんで対面配置する場合
には,共通の機械室がないため,個別の号機制御装置や
群管理制御装置間を機械室内で配線することはできな
い。各エレベーターの個別制御装置間を配線で接続しよ
うとすると,建築工事段階で必要な渡り配線のための場
所の確保,敷設工事が必要となり,昇降路配置と建屋の
壁,梁などの関係から,施工が困難となる問題がある。
【0007】さらに,機械室を備えた非常用エレベータ
ーと,機械室レスエレベーター、特に制御装置を昇降路
の下部に配置した機械室レスエレベーターとを同様に1
群として運行させる場合なども,各エレベーターの制御
装置等が空間的に離れた場所にあり,配線は困難であ
る。
【0008】本発明の目的は,複数のエレベーター,特
に異なる昇降路に離れて設置された複数のエレベーター
装置間の通信配線の敷設を軽減あるいは不要にすること
にある。
【0009】また本発明の他の目的は,複数のエレベー
ター,特に異なる昇降路に設置された複数のエレベータ
ーの制御機器間の通信の信頼性を向上させることにあ
る。
【0010】本発明のさらに他の目的は,異なる昇降路
に設置されたエレベーターの制御機器間の通信の,通信
障害に強い群管理制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の昇降路
内に設置された複数のエレベーターの個別制御装置相互
間の通信を行うエレベーターの通信装置において,異な
る昇降路に配置された個別制御装置間の通信を行う無線
通信装置を備えることを主特徴とする。
【0012】本発明の望ましい実施の形態では,複数の
エレベーターの制御機器間の通信を行う無線通信装置
を,エレベーター乗り場に設置されるエレベーターの付
属機器,具体的にはかご位置表示器,情報表示器,案内
灯,ホール呼び釦,三方枠又は戸袋などの機器と一体化
して配置する。
【0013】また本発明のある実施の形態では,複数の
エレベーターの制御機器間の通信を行う無線通信装置
を,エレベーターの乗り場扉の上辺以上の高い位置に設
置する。
【0014】本発明は、他の一面において、複数のエレ
ベーターの制御機器間の通信を行う無線通信装置を複数
の階に設置し,通信を多重化する。また、前記無線通信
装置は,周波数の異なる複数の異なる無線方式、具体的
には特定小電力無線,微弱電波,ミリ波,光又は赤外線
を用いた無線通信装置を採用することができ、さらに、
これらの異なる方式の無線通信装置を併設し,通信を多
重化することが望ましい。
【0015】本発明は、更に他の一面において、複数台
のエレベーターを統括して運行させる群管理制御装置
と,個別制御装置及び/又は共通のホール呼び装置間の
通信を行う無線通信装置を備える。
【0016】本発明の望ましい一実施態様においては,
建物の通路又はホールをはさんで対面配置された多数の
エレベーターを統括して運行させる群管理制御装置を備
えたものにおいて,号機制御装置と前記群管理制御装置
間の通信を行う無線通信装置を備え、前記群管理制御装
置を主たる群管理制御装置と従たる群管理制御装置とか
ら構成し,主たる群管理制御装置によって全エレベータ
ーを群管理制御する第1の制御モードと、両群管理制御
装置によってそれぞれに属するエレベーターを個別に群
管理制御する第2の制御モードとを備える。
【0017】ここで無線通信装置が正常な場合には前記
第1の制御モードにより、主たる群管理制御装置により
エレベーター全体の運行制御を行い,無線通信装置に障
害が発生したような場合には前記第2の制御モードによ
り、主たる群管理制御装置と従たる群管理制御装置がそ
れぞれに属する複数のエレベーターの運行制御を別個に
行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0019】図1は,本発明の1実施の形態の概要を説
明する図である。
【0020】4台のエレベーター1A1,1A2,1B
1及び1B2が、建物の通路又はホール2をはさんで対
面配置されている。エレベーター1A1,1A2はA系
昇降路内に設置され、エレベーター1B1、1B2はB
系昇降路内に設置されている。以下,一方のA系昇降路
に配置されたエレベーターや機器をA系と呼び,符号に
「A」を付加し,他方をB系として「B」を付加する。
これらのA系及びB系の昇降路は,例えば図1のように
仕切り壁3によって物理的に区切られている。各エレベ
ーターの号機制御装置4A1,4A2,4B1及び4B
2は、図1の例では昇降路の下部に配置されているが、
昇降路の上部に配置することもできる.いずれにしろ、
2つの昇降路は,乗客の利用する通路又はホール2によ
って空間的に分離されている。これらの昇降路間を通信
配線するためには,仕切り壁3に専用の穴あけ工事を施
工したり,配線が露出しないように屋根裏に特別な経路
を用意したりする必要がある。しかし、昇降路配置と建
屋の壁,梁などの関係はビル毎に異なるため,施工に困
難を伴う。
【0021】そこで本発明の一実施例においては,各階
に設置されるホール呼び釦5A,5B、表示器6A,6
Bなどと同様に,乗り場にA系無線通信装置7A1,7
A2、B系無線通信装置(以下、単に無線装置と記す)
7B1,7B2を設置して、A系塔内配線8Aに接続さ
れたA系の装置・機器とB系塔内配線8Bに接続された
B系の装置・機器との間を無線通信により接続する。
【0022】これにより,A系号機制御装置4A1,4
A2、群管理制御装置(メイン)9Aと、B系号機制御
装置4B1,4B2、群管理制御装置(サブ)9Bとの
間の通信が可能となる。
【0023】無線装置7A1,7A2,7B1及び7B
2としては,特定小電力無線通信,微弱電波通信,ミリ
波通信,光通信,または赤外線通信などが使用可能であ
る。さらに無線装置7A1、7B1と、無線装置7A
2、7B2とを、異なる無線方式の無線装置で構成した
場合には,ある無線方式で無線障害が発生した場合に
も,他の無線方式の無線装置で通信できるため,多重化
により通信の信頼性を向上させることができる。
【0024】また,無線装置7A1,7A2,7B1や
7B2を複数の階に設置し,複数の階の無線通信により
通信を多重化することによっても,ある階で通信障害が
発生しても他の階で通信でき,多重化により通信の信頼
性を向上させることができる。特に、利用に免許が不要
な無線機能つきの携帯端末など、乗客が携帯する他の無
線機器と同じ周波数帯(たとえば2.4GHz帯)を用
いる場合には,機器間の干渉で信号が弱くなったり,通
信速度が低下するなどの無線障害が発生するおそれがあ
るが,複数階に無線装置を備えることで,同時に無線障
害が起きる可能性を低下させることができる。さらに望
ましくは無線装置の設置階はロビー階(通常1階)など
ではなく,乗客の利用が少ない階とすることが有効であ
る。
【0025】また、群管理制御装置では,制御装置の故
障などを考慮して同等の機能を持つ待機系を備えた二重
系とすることが望ましい。本実施例では,図1におい
て,群管理制御装置9を,群管理制御装置(メイン)9
Aと群管理制御装置(サブ)9Bとから構成し,それぞ
れを異なる昇降路に配置する例を示している。
【0026】これにより,無線通信が正常な場合には,
群管理制御装置(メイン)9Aにより昇降路をまたがる
エレベーター全体の運行を行うことで高効率な運行を行
い,もし無線障害が発生した場合には群管理制御装置
(メイン)9Aと群管理制御装置(サブ)9Bがそれぞ
れの属する昇降路内のエレベーターの運行を別個に行う
ことにより,エレベーター乗客には殆ど影響を感じさせ
ることなく運行を続行でき,無線障害に強い群管理制御
装置を実現できる。
【0027】次に,本発明の適用形態の例につき説明す
る。
【0028】図2は,エレベーター配置・制御装置の配
置の違いによる無線と塔内配線の適用例を示す図であ
る。図2では,ビルの昇降路部分の断面図を概念的に示
している。
【0029】図2(1)は、従来技術に相当し、最上階
の上に共通機械室10がある場合を示している。この場
合には、昇降路はA系昇降路11Aと,B系昇降路11
Bに分かれているが、共通機械室10が存在するため,
機械室10内でA系の号機制御装置4AとB系の号機制
御装置4B及び群管理制御装置9を、室内配線12で接
続することで、装置・機器間の通信は容易である。
【0030】しかし,制御装置4等を昇降路11内に配
置した機械室レスエレベーターの場合には,図2(2)
に示すように制御装置4A,4Bを昇降路内上部に配置
した場合においても,図2(3)に示すように制御装置
4A,4Bを昇降路内下部に配置した場合においても,
配線によって号機制御装置4Aと4B、及び群管理制御
装置9間を接続することは困難である。
【0031】そこで,A系無線装置7A,B系無線装置
7Bを設置して、A系塔内配線8Aに接続されたA系の
装置・機器とB系塔内配線8Bに接続されたB系の装置
・機器との間を無線通信により接続する。なお、図にお
いて、13A,13Bは乗りかご、14A,14Bはテ
ールコードである。
【0032】このように,本実施例は,制御装置を昇降
路内上部に配置した場合においても,制御装置を昇降路
内下部に配置した場合においても適用可能である。
【0033】なおここで,図2(2)は,無線装置7
A,7B、群管理制御装置9とも1か所とした単系の場
合を,図2(3)では無線装置7A1,7B1及び7A
2,7B2を複数階に配置し,群管理制御装置9A,9
Bも二重系とした多重系の適用例を示している。
【0034】図3は,その他の適用例を示す図である。
【0035】高層ビルでは,所定の高さを超えると法規
により非常用エレベーターの設置が義務付けられてい
る。非常用エレベーターは火災時に消防隊員が使用する
等のケースを考え、独立した機械室を備えることが一般
的である。一方で,機械室レスエレベーターは,その分
だけスペースを有効に使える利点がある。そのため,ビ
ルの計画によっては、図3(1)に示すように,一方の
みに機械室がある非常用エレベーター13Aと、機械室
レスエレベーター13Bとを併設して群管理制御を適用
する場合がある。
【0036】この例も,昇降路が空間的に隔てられてい
るため,無線装置7A,7Bを用いて装置・機器間の通
信を行うことが有効である。
【0037】またビルの計画によっては,一方は地下4
階までサービスするが,他方は地下1階までしか昇降路
がない,という場合もある。このようなサービス階食い
違いの場合も,図3(1)に示すように,無線装置7
A,7Bを用いて装置・機器間の通信を行うことが有効
である。特に、機械室レスエレベーター13Bの制御装
置4Bを、昇降路11Bの下部に配置する場合、制御装
置4A,群管理制御装置9と制御装置4Bとの間の配線
の困難性は顕著となるが、本実施例によれば、無線装置
7A,7Bを介することによって、接続は極めて容易と
なることが明白である.さらに,図3(2)に示すよう
に,無線装置7A1〜7A5,7B1〜7B5を全階
(図では1〜5階)に設置した場合には,B系ホール呼
び釦5B等の信号はすべて、無線装置7B1〜7B5→
7A1〜7A5→A系塔内配線8Aを経由して、A系の
制御装置4Aで受信できる。このため,B系のホール機
器に長寿命電池などで電力を供給する別の装置を用意す
ることで,B系塔内配線8BをB系号機制御装置4Bと
至近のB系ホール機器5B間のみにして,他の塔内配線
を省略することが可能となる。すなわち、無線装置7A
1→7B1を介して、A系号機制御装置4A及び群管理
制御装置9からの情報を受取ることができ,B系の塔内
配線を大幅に減らすことができ,これにより,塔内配線
の省材料化,省工事化を図ることができる。
【0038】同様の考え方を適用すれば,図3(3)に
示すように,例えば1階と11階との間の2〜10階を
通過する急行ゾーンがあり、1階のホール呼び釦5A
1,5B1のほかは11〜14階のホール呼び釦5A1
1〜5A14,5B11〜5B14のみが利用できる場
合に、急行ゾーンをはさむ上下それぞれのサービスゾー
ン内に、無線装置7A1,7B1と7A2,7B2を配
置することで,一方の塔内配線を急行ゾーンの区間で不
要とすることが可能である。
【0039】図4は,無線装置7の取り付け位置の例を
示す図であり、図中の(1)〜(6)の機器が無線装置
7を一体的に内蔵させるに好適な機器を示している。
【0040】通常,エレベーター業者はエレベーター機
器の設置工事を行うが,ビル自体の建屋工事は建設業者
が行い,昇降路の壁なども建設業者が施工する。このた
め,無線装置7のために新たな壁の穴あけ工事を必要と
する等,建設業者に余分な負担をかけるべきではない。
【0041】このためには,エレベーターの各種ホール
機器に無線装置7を一体的に取付けることが有効であ
る。無線装置7を一体的に取付けるに好適なホール機器
としては,図示するように(1)ホール呼び釦5,
(2)かご位置表示器61,(3)情報表示器62,
(4)予約エレベーターや到着エレベーターをランプで
教示する案内灯19がある。また,(5)エレベーター
の乗り場扉を取り付ける三方枠20や,(6)片引き扉
の戸袋21なども有効である。特に、戸袋21に制御装
置4を内蔵する場合には,戸袋21に無線装置7を一体
化して内蔵させることは、制御装置4との距離も近く望
ましい形態である。
【0042】無線通信の方式によっては,光通信など,
無線装置7A,7B間を人体や移動物が遮蔽することに
よって無線が届きにくくなるものがある。このため,無
線装置7A,7Bはそれら障害物に遮られない位置に取
り付けることが望ましく,例えば乗り場扉の上辺以上の
高さの位置に設置すれば,障害物の影響を著しく低減す
ることが可能である。したがって例えばかご位置表示器
61,情報表示器62,案内灯19,三方枠20の上部
などの位置に内蔵することが望ましい。
【0043】次に、図5,図6を参照して、異なる昇降
路に設置された複数のエレベーター装置・機器間の通信
を無線化した無線障害に強い群管理制御装置を説明す
る。なお以下の説明は,図1あるいは図2(3)のよう
に,群管理制御装置9を二重系とし、群管理制御装置
(メイン)9A,群管理制御装置(サブ)9Bとしてそれ
ぞれA系昇降路11A,B系昇降路11Bに備えた場合
を例にとり説明する。
【0044】図5は,メインとなるA系の通信と運行管
理の処理500の例を示すフローチャートである。A系
処理500は群管理制御装置(メイン)9A内で,所定の
条件(起動時間間隔など)で繰り返し起動され実行する
ものである。
【0045】ステップ501では,自系であるA系のデ
ータを取得する。
【0046】ここで本実施の形態で「データ」とは,自
系の各階のホール呼びの状態,自系の各エレベーター号
機の状態(位置,速度,扉開閉など),自系号機の呼び
割当て状態とする。ここではA系のデータであるので,
それぞれA系のホール呼び,号機,呼び割当て状態を指
す。これらの自系A系のデータはA系塔内配線8Aで接
続されているため,無線装置7A,7Bの無線状態に関
係なく取得可能である。
【0047】ステップ510Sでは,B系へ「データ要
求」を送信する。なおここで,図5,図6に図示したフ
ローチャートのステップ番号末尾に,文字「S」がある
場合には無線で信号の送信を,文字「R」がある場合に
は無線で受信を示すものとする。また送信と受信は,ス
テップの下2桁の数字を共通にして,対応関係を明確に
している。
【0048】ステップ520Rでは,B系から「デー
タ」を受信する。
【0049】ステップ521は,ステップ520Rの受
信を確認する処理である。ここで,受信が正常(OK)
であるかは,送受信時間のタイマでタイムアウトになっ
ていないか,データのパリティチェック値が正常か,受
信したデータの構造や値の範囲が正常か,などにより判
断できる。また,無線装置7にデータ再送機能がある場
合にはエラー時でも再送により正常データが得られれば
良く,また複数階に無線装置7を配置して多重化した場
合や複数の無線装置で多重化した場合には,そのいずれ
かで正常な信号が得られていればその信号を用いること
ができるため,正常と判定できる。
【0050】しかし,ステップ521で受信が正常でな
い場合には,無線障害が発生したものとしてステップ5
22へ進み,自系であるA系のホール呼び状態から新規
の呼びを検出し,ステップ523で新規ホール呼びに対
してA系のエレベーター内で割当てを行う。
【0051】一方,ステップ521で受信が正常であっ
た場合には,ステップ530SでB系へ「受信確認」を
送信し,ステップ531で群管理制御装置(メイン)9A
内のB系のデータを更新する。
【0052】その後,ステップ532で,A系とB系の
ホール呼び状態から新規の呼びを検出し,ステップ53
3で新規ホール呼びに対してA系とB系全体のエレベー
ターから割当てエレベーターを選択する。
【0053】ステップ523,またはステップ533終
了後,ステップ540SでB系へ「データ」を送信す
る。
【0054】ステップ550Rでは,B系から「受信確
認」を受信する。
【0055】しかし、ステップ551でB系の受信確認
が正常に受信できない場合には,ステップ552へ進
み,新規ホール呼びを割当てたエレベーター号機がB系
であるかを確認する。
【0056】割当てた号機がB系の場合には,ステップ
540S,550Rの無線通信で割当て信号がB系に伝
わっていないことになるため,ステップ553へ進み,
A系内のエレベーター号機を対象として割当てをし直
す。この処理により,割当て信号を送信しようとした時
に無線障害が発生しても,ホール呼びに対してサービス
するエレベーター号機が決定されない状態を未然に防ぐ
ことが可能となる。
【0057】その後,ステップ561で割当てたエレベ
ーター号機の案内灯19(図4)を点灯させる。
【0058】図6は,サブとなるB系の通信と運行管理
の処理600の例を示すフローチャートである。B系処
理600も同様に群管理制御装置(サブ)9B内で,所定
の条件(起動時間間隔など)で繰り返し起動され実行す
るものとする。
【0059】ステップ601では,自系であるB系のデ
ータを取得する。ステップ610Rでは,A系からの
「データ要求」を受信できるか確認する。ここで受信で
きないときには,ステップ611で受信のタイマをカウ
ントアップして,ステップ612で設定時間切れになる
までステップ610Rの受信待ち状態を継続する。ステ
ップ610Rで「データ要求」を受信できた場合には,
ステップ620SでA系へ「データ」を送信する。ステ
ップ630Rでは,ステップ620Sのデータ送信に対
するA系からの「受信確認」信号を受信する。ステップ
631で「受信確認」が正常に受信できたと判定できれ
ば,ステップ640Rへ進み,A系からの「データ」の
受信待ちとなる。ステップ541で、図5のステップ5
40Sの新規割当てを含むデータをA系から受信できた
と判定できれば,ステップ650SでA系へ「受信確
認」を送信する。ステップ651では,受信したデータ
に従い,群管理制御装置(サブ)9B内部のデータを更新
する。
【0060】しかし,ステップ610Rで「データ要
求」が受信できずにステップ612で時間切れとなった
場合,あるいはステップ631,ステップ641でデー
タ受信が正常にできなかった場合には,無線障害が発生
したものとしてステップ652へ進み,自系であるB系
のホール呼び状態から新規の呼びを検出し,ステップ6
53で新規ホール呼びに対してB系のエレベーター内で
割当てを行う。この処理により,A系との通信に障害が
発生した場合にも,B系ホール呼び釦5Bに対してサー
ビスするエレベーター号機が決定されない状態を未然に
防ぐことが可能となる。
【0061】その後,ステップ661で割当てたエレベ
ーター号機の案内灯19(図4)を点灯させる。
【0062】本実施の形態によれば,複数の機械室レス
エレベーターを通路又はホール2をはさんだ2つの昇降
路11A、11Bに振分けて設置する場合等において、
無線通信の信頼性を向上できる効果がある。
【0063】また本実施の形態によれば,異なる昇降路
に設置されたエレベーター装置・機器間の通信を無線化
した場合の,無線障害に強い群管理制御装置を提供する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば,同一の建物に設置され
た複数のエレベーター装置間の通信配線の敷設を軽減あ
るいは不要にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例によるエレベーターシステム
の全体構成の概要を説明する図である。
【図2】本発明の実施例によるエレベーター配置・制御
装置の配置の違いによる無線と塔内配線との適用例を示
す図である。
【図3】同じくその他の適用例を示す図である。
【図4】本発明の実施例による無線装置の取り付け位置
の例(1)〜(6)を示す図である。
【図5】本発明の実施例によるA系の通信と運行管理の
処理の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例によるB系の通信と運行管理の
処理の例を示すフローチャートである。
フロントページの続き (72)発明者 山下 健一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 (72)発明者 鳥谷部 訓 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 (72)発明者 稲葉 博美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 3F002 AA04 GA00 GA05 GB02 3F303 BA04 FA14 FA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間的に隔てられた複数の昇降路に配置さ
    れたエレベーター装置において,昇降路の異なるエレベ
    ーター装置間の通信を行う無線通信装置を設けたことを
    特徴とするエレベーターの通信装置。
  2. 【請求項2】エレベーターの駆動モータの制御装置を昇
    降路内に配置したエレベーターにおいて,独立した昇降
    路を備えた複数台の前記エレベーターの制御機器間の通
    信を行う無線通信装置を備えたことを特徴とするエレベ
    ーターの通信装置。
  3. 【請求項3】複数の昇降路と,昇降路内に設置された複
    数台のエレベーターと,各エレベーターを制御する個別
    の制御装置と,前記個別制御装置と他の個別制御装置間
    の通信を行う通信装置を備え,かつ個別制御装置の少な
    くとも1つが、他の個別制御装置とは異なる高さの昇降
    路内位置に配置されているエレベーターの通信装置にお
    いて,異なる高さの昇降路内位置に配置された2つの個
    別制御装置間の通信を行う無線通信装置を設けたことを
    特徴とするエレベーターの通信装置。
  4. 【請求項4】同一の建物に設置された複数台のエレベー
    ターを備えたエレベーターの通信装置において、複数の
    エレベーターの制御機器間の通信を無線通信装置を介し
    て行うことを特徴とするエレベーターの通信装置。
  5. 【請求項5】同一の建物に設置された複数台のエレベー
    ターを備えたエレベーターの通信装置において、第一の
    エレベーターの乗り場機器と第一のエレベーターの制御
    装置との間の通信を行う塔内配線と、第一,第二のエレ
    ベーターの乗り場機器間の通信を行う各階の無線通信装
    置とを備え、これら各階の無線通信装置と前記第一のエ
    レベーターの塔内配線を通して第二のエレベーターの乗
    り場機器と第二のエレベーターの制御装置との間の通信
    を行うことを特徴とするエレベーターの通信装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のうちのいずれかに記載のエ
    レベーターの通信装置において,前記無線通信装置をエ
    レベーター乗り場に設置されるエレベーターの付属機器
    と一体化したことを特徴とするエレベーターの通信装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のうちいずれかに記載のエレ
    ベーターの通信装置において,前記無線通信装置を複数
    の階に設置し、通信を多重化したことを特徴とするエレ
    ベーターの通信装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜5のうちのいずれかに記載のエ
    レベーターの通信装置において,前記無線通信装置は、
    特定小電力無線,微弱電波,ミリ波,光,又は赤外線を
    用いた通信装置を備えたことを特徴とするエレベーター
    の通信装置。
  9. 【請求項9】建物内の通路又はホールをはさんで配置さ
    れた複数の昇降路と,これらの昇降路内に設置された複
    数台のエレベーターと,各エレベーターを制御する個別
    の制御装置と,前記複数台のエレベーターの共通のホー
    ル呼び装置と,前記複数台のエレベーターを統括して運
    行させる群管理制御装置と,前記個別制御装置,ホール
    呼び装置及び/又は群管理制御装置相互間の通信を行う
    通信装置を備え,複数の個別制御装置が異なる昇降路に
    配置されたエレベーターの群管理制御装置において,異
    なる昇降路に配置された複数のエレベーターの個別制御
    装置及び/又は群管理制御装置間の通信を行う無線通信
    装置を備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制
    御装置。
  10. 【請求項10】建物内の通路又はホールをはさんで配置
    された複数の昇降路と、これらの昇降路内に設置された
    複数台のエレベーターと、各エレベーターを制御する個
    別の制御装置と、前記複数台のエレベーターに共通のホ
    ール呼び装置と、前記複数台のエレベーターを統括して
    運行させる群管理制御装置と、前記個別制御装置,ホー
    ル呼び装置及び/又は群管理制御装置間の通信を行う通
    信装置を備え、かつ前記複数の個別制御装置と群管理制
    御装置のうち少なくともひとつは他と離れて配置されて
    いるエレベーターの群管理制御方法であって、異なる昇
    降路に配置された複数のエレベーターの個別制御装置,
    ホール呼び装置及び/又は群管理制御装置相互間の通信
    を行う無線通信装置と、それぞれ異なる昇降路に配置さ
    れた第一及び第二の群管理制御装置を備え、前記第一の
    群管理制御装置により複数の昇降路にまたがるエレベー
    ター全体の運行を行う制御モードと、前記第一の群管理
    制御装置と第二の群管理制御装置がそれぞれに属する複
    数のエレベーターの運行を別個に制御する制御モードと
    を有することを特徴とするエレベーターの群管理制御方
    法。
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