JP2007106533A - エレベータ装置 - Google Patents

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伸一朗 山口
Masahiro Chikara
雅裕 主税
Kuni Shoji
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Abstract

【課題】エレベータ装置の乗かごから離れた位置から乗かごの不停止階の設定及び解除の操作を可能としてこれらの操作を使い勝手良く行なうことのできるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を入力可能である手動入力手段4に前記乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を無線信号に変換して送信する送信手段5−bを設け、当該手動入力手段により入力された指令に応じて前記乗かごを制御する制御手段7に前記無線信号を受信する受信手段5−fを設け、前記手動入力手段の送信手段から送信される無線送信信号を受信し、当該送信信号を前記制御手段の受信手段に無線送信する中継手段6−aを備え、前記手動入力手段に前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段を備えることによって達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗かごの不停止階を設定する指令や、乗かごの不停止階が設定された状態を解除する指令を入力したとき、その指令に従って乗かごを制御するエレベータ装置に係わり、特に、当該指令を遠隔から行なうことのできるエレベータ装置に関する。
従来、この種のエレベータ装置としては、特許文献1に示される技術がある。この従来技術は、乗かごの不停止階の設定及び解除の指令等、各種運転操作モードに関する指令を入力するための手動入力手段と、この手動入力手段により入力される指令を無線送信する送信手段とを含む可搬型の無線装置と、乗かご内の操作盤に設置され、前記送信手段からの無線信号を受信する受信手段と、この受信手段により受信された無線信号で示される指令に応じて乗かごの制御を行なう制御手段とから構成されており、この送信手段の送信電波強度は、1〜1.5m離れた位置にある受信手段に送信ができる程度、すなわち、乗かご内で受信手段へ送信できる程度に設定されている。
特開平7−41259号公報
従来技術では、乗かごの不停止階の設定及び解除を行なうに際しては、乗かご内での通信を行なうことを前提とする関係上、前述のように、可搬型無線装置の送信手段の送信電波強度が1〜1.5mと近距離内での通信範囲であるため、可搬型無線装置を乗かご付近に持っていって操作しなければならない。つまり、従来技術では、乗かごの不停止階の設定及び解除を行なうために、エレベータ装置の乗かごまで出向かなければならない煩わしさがあった。
本発明の目的は、上記従来技術の実情を考慮してなされたものであり、エレベータ装置の乗かごから離れた位置から乗かごの不停止階の設定及び解除の操作を可能としてこれらの操作を使い勝手良く行なうことのできるエレベータ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の手段は、少なくとも乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を入力可能である手動入力手段と、当該手動入力手段により入力された指令に応じて前記乗かごを制御する制御手段とを備え、前記手動入力手段は、前記乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を無線信号に変換して送信する送信手段を有し、前記制御手段は、前記無線信号を受信する受信手段を有するエレベータ装置において、前記手動入力手段の送信手段から送信される無線送信信号を受信し、当該送信信号を前記制御手段の受信手段に無線送信する中継手段を備え、前記手動入力手段が、前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段を有することを特徴とするエレベータ装置としたものである。
本発明の第2の手段としては、前記第1の手段記載のエレベータ装置において、前記指令保持手段は、機械的な手段によって前記設定または解除の状態を保持することを特徴とするエレベータ装置としたものである。
本発明の第3の手段としては、前記第1または2の手段記載のエレベータ装置において、前記指令保持手段は、前記設定または解除の状態を示す情報を保持する不揮発性の半導体メモリを供え、前記手動入力手段は、電源が供給されているときに、前記設定あるいは解除の状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とするエレベータ装置としたものである。
本発明の第4の手段としては、前記第2または3の手段記載のエレベータ装置において、電源の喪失後の復電あるいは無線通信の異常後の復旧の場合に、前記指令保持手段が保持する前記設定または解除の情報を前記制御手段の受信手段に送信し、前記設定及び解除の情報に応じて前記制御手段が乗かごを制御することを特徴とするエレベータ装置としたものである。
本発明の第5の手段としては、前記第2または3の手段記載のエレベータ装置において、前記指令保持手段が保持する設定または解除の情報を前記受信手段へ周期的に送信し、当該送信信号による前記設定または解除の情報に応じて前記制御手段が乗かごを制御することを特徴とするエレベータ装置としたものである。
本発明によれば、乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を入力可能である手動入力手段に前記乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を無線信号に変換して送信する送信手段を設け、当該手動入力手段により入力された指令に応じて前記乗かごを制御する制御手段に前記無線信号を受信する受信手段を設け、前記手動入力手段の送信手段から送信される無線送信信号を受信し、当該送信信号を前記制御手段の受信手段に無線送信する中継手段を備え、前記手動入力手段に前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段を備えることによって、エレベータ装置の管理室等、乗かごから比較的離れた位置からでも、容易かつ確実に乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を、乗かごを制御する制御手段に伝達して、乗かごの所望の動作を行なわせることが可能となったものである。
本発明においては、乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を送信する手動入力手段と当該指令を受信する制御手段との間に、当該指令を無線で送受信する中継手段を配置すれば、エレベータ装置の乗かごの不停止階の設定及び解除の操作を必要とするエレベータ装置の管理者の居室からでも乗かごの不停止階の設定及び解除の操作を行なうことが可能となることに気がつき、この乗かごの不停止階の設定及び解除の動作を確実に行なうため、検討の結果、前記手動入力手段に、前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段を設けたものである。
即ち、前記中継手段を使用した場合に、中継の異常によって、手動入力手段で乗かごの不停止階の設定を解除したにも拘わらず、指令が届かないために乗かごの不停止階が設定されたままになる等の手動入力手段からの指令とエレベータ装置の乗かごの動作が不一致になったり、手動入力手段が電子回路で構成されていると、電源の喪失によって前記設定及び解除指令状態が不定となり、復電時に手動入力手段からの指令と乗かごの動作とが不一致となることが予想され、このような事故を防止するために、電源の喪失時においても前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段を前記手動入力手段に設け、中継の異常によってエラーが発生しても、前記指令保持手段から繰り返し指令を自動的に送信することによって、所期の目的を達成できるようにしたものである。
このような指令保持手段としては、波形スイッチ等の機械的な手段によって前記設定または解除の状態を保持するようにしてもよいが、不揮発性の半導体メモリを使用し、このメモリ内に、前記設定または解除の状態を示す情報を格納、保持し、電源の喪失によっても前記情報が消失しないようにすることもできる。この際に、前記手動入力手段は、電源が供給されているときに、前記設定あるいは解除の状態を表示する表示手段を備えていれば、復電時に、前記設定あるいは解除の状態を確認することができるので好ましい。
前記指令保持手段からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を、通電中、常時送信するようにしてもよいが、所定間隔をおいて、周期的に送信するようにすれば、電源の省力化が可能となるので好ましい。
次に、本発明に係わるエレベータ装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わるエレベータ装置の基本的な全体の構成を示す概略図で、1は、エレベータ装置の機械室に備えられる制御盤(以下制御盤という)であり、一般に、エレベータ利用者からの指示に従ってエレベータ装置を運行させる図示しないマイクロコンピュータ制御部分とモータを制御するインバータ部分を有している。2及び3は、それぞれ、制御盤1に装備され、後述する設置形無線装置からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を制御盤1に入力するシリアル通信ポート及び入出力接点である。
4は、エレベータ装置の乗かごの不停止階の設定及び解除の指令等の呼びを発生させる可搬型無線装置(手動入力手段)であり、エレベータ装置の管理者の執務室やマンションの居室等に配置されるものである。7は、据置設置型無線装置であり、前記可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号を受信して乗かごの不停止階の設定及び解除要求に従って制御盤1のシリアルポート2や入出力接点3等からのインターフェイス9を介して制御盤1に対して、乗かごの不停止階の設定及び解除を指示する。
6−a、6−bは、中継無線装置であり、可搬型無線装置4、設置型無線装置7や他の中継無線装置から到来する電波8を中継する。この図1では、2つの中継無線装置6−a、6−bしか図示していないが、可搬型無線装置4と設置型無線装置との距離が長くなる場合には、必要に応じてこの中継無線装置の配置数を増やして電波の伝送距離を伸ばせることは明らかである。
5−b、5−d、5−e、5−fは、それぞれ、可搬型無線装置4、中継無線装置6−a、6−b及び設置型無線装置7に内臓される無線通信器であり、これらの無線通信器5−b、5−d、5−e、5−fによって、前記可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号等を無線電波8で送受信して中継無線装置6−a、6−bを介して可搬型無線装置4から比較的遠距離にある設置型無線装置7に所要の指令信号を送受信する。
この場合、無線電波8の通信方式は、中継無線装置6−a、6−bを介してバケツリレーの如く伝送を行なうマルチホップ通信と呼ばれる通信方式が適しており、マルチホップ通信方式としては、例えば、ZigBee(http://www.zigbee.org)や米国Ember社(http://www.ember.com)のEmberNetと呼ばれる2.4Ghz帯の近距離(10m〜100m)通信を可能とする方式を好適に採用することができ、これらの近距離通信は、後述するように、壁やドアの有無等建物の状況に応じて、中継無線装置6−a、6−bを配置することにより、障害物を迂回して電波8の不感地帯をなくすことができ、電磁波的に複雑な構造を持つビル内の通信に好適である。
図2及び図3は、本発明による一実施態様を示す可搬型無線装置4の外観図及びその内部構成図であり、22は無線通信器5に接続されるアンテナであり、この実施態様では、外部アンテナを図示しているが可搬型無線装置4の筐体に内蔵するものであってもよい。
23は、可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除を指示するためのプッシュスイッチであり、押し下げ毎に設定指示と解除指示を繰り返す。このプッシュスイッチ23の設定指示または解除指示を検知し、これらの検知信号によって入力バッファ33から設定指示または解除指示の指令信号がバスライン34を介してマイクロコントローラ31に送給される。これらの指令信号をマイクロコントローラ31で、所定周期で無線通信器5に送給し、無線通信器5は、これらの指令信号を無線電波8に変換して、アンテナ22から送信する。
この指令信号の送信時に、可搬型無線装置4の識別番号を設定するID回路32から送給される識別番号信号が前記指令信号に追加して送信される。このID回路32では、可搬型無線装置4の識別番号をディップスイッチやジャンパーピン、ROM等の不揮発性デバイスを利用することにより容易に設定することができる。この識別番号を利用することによって、他の可搬型無線装置4による混信やエラーの発生を防止することができる。
30は、前記プッシュスイッチ23によって検出される前記可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号を記憶するための不揮発メモリであり、可搬型無線装置4の電源の喪失に拘わらず、プッシュスイッチ23によって指示された設定指令や解除指令の情報を保持し、電源の復電時に、電源喪失時に保持された情報をマイクロコントローラ31に送給して、エラーの発生を防止できるようにしている。この不揮発メモリ29としては、FRAM、FERAM、MRAMと呼ばれるものやバッテリバックアップされたSRAMを用いることができる。
24、25、27、28は、それぞれ、乗かごの不停止階の設定及び解除状態、電源の有無、通信エラーやその他のエラーを表示するLED等からなる表示器で、それぞれの状態を、出力バッファ35を介して出力される出力信号に応じて表示を行なう。なお、マイクロコントローラ31は、前述の無線通信器5の制御を行う他に、入出力デバイスのデータ授受を行なったりすると共に、通信スタックと呼ぶプロトコル処理用のプログラムを内蔵している。
可搬型無線装置4として、上記構成とすることによって、可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号を適切に送信することが可能となるが、前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段としては、前記不揮発性メモリ29に変えて機械的な手段によって行なうことも可能である。
この機械的手段による指令保持手段を使用した実施態様について、図4及び図5に基づいて説明する。
この実施態様では、基本的には、前記図2及び図3で示す実施態様と同じであり、可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指示を行なうスイッチがプッシュスイッチ23から波形スイッチ等の切り換えスイッチ29に変更され、設定指示あるいは解除指示の状態を機械的に維持して、電源の復電時に、電源の喪失時の状態を保持して当該送信可能とするものである。この実施態様においては、スイッチ29自体が状態保持及び状態表示機能を持つので、表示器24、25や不揮発メモリ29が不要になり、前述の実施態様に比べ安価かつ簡単な構成となる。なお、図4及び図5において使用される構成部品が前記図2及び図3で使用された構成部品と同一のものについては、同一符号が付されている。
次に、本発明による一実施態様の中継無線装置について図6に基づいて説明すると、中継無線装置6は、無線通信を中継するだけでよいので、可搬型無線装置4から入出力手段を省いた構成とすることができる。即ち、無線通信器5とこの無線通信器5を制御するマイクロコントローラ31のみで構成することができる。もちろん、前記可搬型無線装置4を中継無線装置6として兼用することも可能である。
図7は、本発明による一実施態様の設置型無線装置7の内部構成を示すものであるが、設置型無線装置7は、可搬型無線装置4と同じ無線通信器5とマイクロコントローラ31を有し、エレベータ装置の制御盤1とのインターフェイスとして、接点出力9−aとRS−232C等のシリアル通信ポート9−bを装備する。この実施態様においては、設置型無線装置7は接点入力を備えていないが、制御盤1からの状態信号が接点出力で供給される場合には、設置型無線装置7に接点入力を設ける必要があることは言うまでもない。このような接点入力の有無が本発明の本質に関係ないことは明らかである。なお、近年のエレベータ装置には、遠隔保守用の遠隔監視装置が付加されることが多く、設置型無線装置7のシリアル通信ポート9−bを遠隔監視装置に接続して、遠隔監視装置経由で制御盤1と通信することによって本発明を実施することもできる。この方がエレベータ装置の改造を発生させないので有利な場合がある。
この設置型無線装置7では、前記可搬型無線装置4から送信された乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号が正当なものであるか否かを確認するため、前記可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号と共に送信される可搬型無線装置4の識別番号(ID)をチェックする必要があり、そのため、設置型無線装置7には、利用される可搬型無線装置4のIDを登録しているIDテーブル51を備えており、このIDテーブルを使用して、前記可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号の正当性をチェックするようにしている。なお、図7中の37及び38は、バスラインと出力バッファである。
次に、本発明によるエレベータ装置の中継無線装置の配置状況について図8〜図11に基づいて説明する。
図8は、本発明によるエレベータ装置の中継無線装置の配置の一実施態様を示す図で、エレベータ装置の管理者の居室A内に備えてある可搬型無線装置4aから乗かご63の不停止階の設定及び解除の指示を行なう際の中継無線装置6−a、6−bの配置状態を示すものである。
設置型無線装置7は、制御盤1の近くに配置するが、通常、可搬型無線装置4−aとの距離は離れており、微弱無線や小電力無線では、電波8が到達できない。このため、水平方向の電波到達距離を確保するために、中継無線装置6−aを配置し、さらに、垂直方向の電波到達距離を確保するために、エレベータ装置の昇降路64内に、中継無線装置6−bを配置して無線の中継を行なうようにしている。
この場合に、エレベータ装置の昇降路64内と機械室65との間は、ほとんど閉塞されているが、エレベータ装置のロープ落とし口66として300mm以上のスリットが形成されていれば、電波伝播には問題ない。また、最近の機械室なしのエレベータ装置においては、昇降路64内に制御盤1が配置されるので、電波伝播は特に問題とならない。なお、9は、制御盤1と設置型無線装置7とを接続するインターフェイスで、61−a、61−b、61−cは、各階に取り付けられるホールボタンの収納ボックスであり、62は、当該収納ボックスに取り付けられ、乗かご63を呼び出すためのホールボタンと制御盤1とで接続される通信線である。
図9は、本発明によるエレベータ装置の中継無線装置の配置の他の実施態様を示す図で、この実施態様では、中継無線装置6−a、6−b、6−cは、エレベータ装置の昇降路64を使用せず、各階の階段72を使用して垂直方向の電波到達距離を確保する方法を示している。一般に、屋内の階段72は、防火区画となっているため、鋼鉄製のドア71−a、71−b、71−c、71−dで仕切られている。このために、例えば、この図の中継無線装置6−cと6−dのように、中継無線装置をドア71−c及び71−dの前後に配置してドアの間隙を使って電波伝播経路を確保している。
図10は、本発明によるエレベータ装置の中継無線装置の配置についての他の実施態様を示す図で、この実施態様においては、設置型無線装置7をホールボタンの収納ボックス61−bに配置し、可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階の設定及び解除の指令信号を収納ボックス61−b内の設置型無線装置7で受信し、この信号をホールボタンと制御盤1とで接続されている通信線62を利用して制御盤1に送給して、所定の動作を行なわせるものである。
図11は、この場合における収納ボックス61−bの内部構成を示すもので、収納ボックス61−bは、停止階設定及び解除回路91と不停止階設定及び解除キースイッチ92を備えており、不停止階設定及び解除キースイッチ92を設定位置または解除位置にセットすることによって、停止階設定及び解除回路91から通信線62を通じて制御盤1に、不停止階設定または解除の指示を行なうようになっている。この実施態様においては、この不停止階設定及び解除キースイッチ92と設置型無線装置7の接点出力9−aとを並列に接続している。従って、設置型無線装置7が可搬型無線装置4から不停止階設定指示を受信したときには、キースイッチ92を短絡させ、これによって、制御盤1に対してあたかも不停止階設定及び解除キースイッチ92が操作されたような信号を通信線62を介して送ることができる。
次に、図12〜図15を用いてエレベータ装置の呼び登録の動作を説明する。
先ず、図12は、前記図2及び3で示す可搬型無線装置の一実施態様に該当する場合を示し、指令保持手段として不揮発性メモリを有する可搬型無線装置4の状態遷移を示す。これらの状態遷移は、可搬型無線装置4内のマイクロコントローラ31内のプログラムを実行することによって実現される。
電源が投入されると可搬型無線装置4の内部回路の初期化を行い(100)、保存状態の読み出し、即ち、不揮発性メモリ30の内容及び可搬型無線装置4のIDを読み出し(113)、不停止階設定または解除状態及び可搬型無線装置4のIDを設置型無線装置7に向けて送信して(102)、復電前の不停止階設定または解除状態を反映する。通常は、不停止階設定、解除スイッチ23からの入力待ち状態(101)状態になっており、スイッチ23が押されると不停止階設定または解除要求の電文を無線通信器5から設置型無線装置7に向けて送信して(102)、設置型無線装置7からの応答の待ち状態(103)に遷移する。ここで電文には、不停止階設定または解除情報、ID回路32によって指示される可搬型無線装置4のID及び中継に必要な情報が含まれる。
設置型無線装置7から応答があると(110)、応答電文に含まれる不停止階設定または解除情報を表示器24または25に表示すると共に、この情報を不揮発性メモリ29に格納し、再び入力待ち状態(101)に遷移する。但し、エレベータ装置の運転休止などで呼び登録に失敗した場合には、エラーを表示器28に表示して(107)、不揮発性メモリに状態を変更せずに再び入力待ち状態(101)に遷移する。
一方、規定時間内に応答がない場合(111)、通信異常が発生したと判断して再び入力待ち状態(101)に遷移する。入力待ち状態(101)で規定時間内に入力がない場合(108)には、電波伝播状態を計測するためのダミー電文を設置型無線装置7に向けて送信して(105)、設置型無線装置7からの応答待ち状態(106)に遷移する。設置型無線装置7から応答があると(112)、再び入力待ち状態(101)に遷移する。設置型無線装置7から応答がない場合(111)は、通信異常が発生したとエラーを表示器28に表示して(107)、再び入力待ち状態(101)に遷移する。
次に、中継無線装置6の状態遷移について図13に基づいて説明する。これらの状態遷移は、中継無線装置内のマイクロコントローラ31内のプログラムを実行することで実現される。
電源が投入されると中継無線装置6の内部回路の初期化を行い(115)、電波伝播範囲内に配置された可搬型無線装置4、設置型無線装置7あるいは他の中継無線装置6からの受信待ち状態(116)になる。電文を受信すると、同一内容の電文を生成し、無線通信器5から電波伝播範囲内に配置された可搬型無線装置4、設置型無線装置7あるいは他の中継無線装置6に向けて送信して(117)、再び受信待ち状態(116)に遷移する。
次に、設置型無線装置7の状態遷移について図14を用いて説明する。これらの状態遷移は、設置型無線装置7のマイクロコントローラ31内のプログラムを実行することで実現される。
電源が投入されると設置型無線装置7の内部回路の初期化を行い(120)、電波伝播範囲内に配置された可搬型無線装置4あるいは中継無線装置6からの受信待ち状態(121)になる。電文を受信すると、電文に含まれる可搬型無線装置4の識別情報からIDテーブル51を検索して可搬型無線装置4の利用者を特定、確認し(122)、登録されたものであれば乗かごの不停止階設定または解除情報を設定、出力する(123)。呼び登録が完了するとエレベータ装置の乗かご位置情報と運転方向情報及び呼び登録に成否を含む応答電文を可搬型無線装置4に向けて送信し(124)、その後、以後の情報の受信待ちに遷移する(121)。 一方、IDの確認を行なったが認証を失敗した場合(125)には、再び、可搬型無線装置4からの送信の受信待ちに遷移する。
次に、図15を用いて指令保持手段として機械的な手段を使用した図4及び図5の実施態様の可搬型無線装置4の状態遷移を説明する。即ち、機械的スイッチ29が不停止階設定または解除状態を保持するタイプの可搬型無線装置4の場合を示す。これらの状態遷移は、可搬型無線装置4内のマイクロコントローラ31内のプログラムを実行することで実現される。
電源が投入されると可搬型無線装置4の内部回路の初期化を行い(100)、スイッチ29の状態を読み出して(131)不停止階設定または解除状態を設置型無線装置7に向けて送信して(132)、設置型無線装置7からの応答待ち状態(103)に遷移する。通常は、スイッチ29の状態を読み出して(131)送信を周期的に繰り返して、常にスイッチ29の状態とエレベータ装置の制御状態、即ち、不停止階設定又は解除状態を合致させる。規定時間内に応答がない場合、エラー表示器28を表示し(134)、スイッチ状態読み出し(131)に遷移する。
以上のように、本発明によるエレベータ装置においては、設置型無線装置7から比較的遠距離に配置された可搬型無線装置4からの乗かごの不停止階設定または解除の指令によって、設置型無線装置7に送信して、適切に、乗かごの所期の動作をおこなわせることが可能となる。
本発明による一実施態様に係わるエレベータ装置の全体構成を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の可搬型無線装置の斜視図である。 図2の可搬型無線装置の内部構成を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の他の実施態様の可搬型無線装置の斜視図である。 図4の可搬型無線装置の内部構成を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の中継無線装置の内部構成を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の設置型無線装置の内部構成を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の無線装置の配置を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の他の実施態様の無線装置の配置を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の他の実施態様の無線装置の配置を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の設置型無線装置を内蔵した収納ボックスの内部構成を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の可搬型無線装置の状態遷移を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の中継無線装置の状態遷移を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の一実施態様の設置型無線装置の状態遷移を示す図である。 本発明によるエレベータ装置の他の実施態様の可搬型無線装置の状態遷移を示す図である。
符号の説明
1 エレベータ装置の制御盤
2 制御盤のシリアル通信ポート
3 制御盤の入出力接点
4、4−a 可搬型無線装置
5、5−b、5−d、5−e、5−f 無線通信器
6、6−a、6−b、6−c、6−d 中継無線装置
7 設置型無線装置
8 電波
9 インターフェイス
9−a 設置型無線装置の接点出力
9−b 設置型無線装置のシリアル通信ポート
22 アンテナ
23 プッシュスイッチ
24、25、27、28 可搬型無線装置の表示器
29 波形スイッチ
30 不揮発性メモリ
31 マイクロコントローラ
32 ID入出力部
51 IDテーブル
61−a、61−b、61−c 収納ボックス
62 通信線
63 乗かご
64 昇降路
65 機械室
66 ロープ落とし口
71−a、71−b、71−c、71−d ドア
72 階段
91 停止階設定・解除回路
92 キースイッチ

Claims (5)

  1. 少なくとも乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を入力可能である手動入力手段と、当該手動入力手段により入力された指令に応じて前記乗かごを制御する制御手段とを備え、前記手動入力手段は、前記乗かごの不停止階の設定及び解除の指令を無線信号に変換して送信する送信手段を有し、前記制御手段は、前記無線信号を受信する受信手段を有するエレベータ装置において、
    前記手動入力手段の送信手段から送信される無線送信信号を受信し、当該送信信号を前記制御手段の受信手段に無線送信する中継手段を備え、
    前記手動入力手段が、前記設定または解除の情報を保持する指令保持手段を有することを特徴とするエレベータ装置。
  2. 請求項1記載のエレベータ装置において、
    前記指令保持手段は、機械的な手段によって前記設定または解除の状態を保持することを特徴とするエレベータ装置。
  3. 請求項1または2記載のエレベータ装置において、
    前記指令保持手段は、前記設定または解除の状態を示す情報を保持する不揮発性の半導体メモリを供え、
    前記手動入力手段は、電源が供給されているときに、前記設定あるいは解除の状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  4. 請求項2または3記載のエレベータ装置において、
    電源の喪失後の復電あるいは無線通信の異常後の復旧の場合に、前記指令保持手段が保持する前記設定または解除の情報を前記制御手段の受信手段に送信し、前記設定及び解除の情報に応じて前記制御手段が乗かごを制御することを特徴とするエレベータ装置。
  5. 請求項2または3記載のエレベータ装置において、
    前記指令保持手段が保持する設定または解除の情報を前記受信手段へ周期的に送信し、当該送信信号による前記設定または解除の情報に応じて前記制御手段が乗かごを制御することを特徴とするエレベータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013035626A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベータ用電波中継装置及びエレベータ用電波中継装置の設置方法
CN105492360A (zh) * 2013-08-09 2016-04-13 因温特奥股份公司 用于电梯设备的通信方法和装置
WO2022177021A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 株式会社777G Studio エレベータ制御システム、及びエレベータ制御プログラム

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