JP3739173B2 - 警備システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線システムを利用した警備システムにおいて、運用時に十分な電波の強度を確保することが出来る警備システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、無線システムを利用した警備システムは種々提案されている。
これらの従来の無線式警備システムでは、図1に示すように窓や扉等に設置した侵入センサ1、火災を検知する火災センサ2、ガス漏れを検知するガスセンサ3等にそれぞれ接続された無線送信機4、5、6からの無線信号をコントローラ7で受信して監視し、侵入異常、火災異常、ガス漏れ等を検知した場合に遠隔の警備センター(図示せず)に通信回線を介して通報するように構成されている。
【0003】
このような無線式の警備システムが多層の建物内に設置されたとき、例えば一階にコントローラ7が設置され、三階に無線送信機4〜6が設置された場合等で、無線送信機4〜6から送信された無線信号が、途中の障害物等のために直接コントローラ7で受信できない場合がある。この場合は、無線送信機4〜6からの無線信号をコントローラ7に中継するための少なくとも1台の無線中継機8を例えば二階に設置するようにしている。なお、無線中継機8とコントローラ7とは、無線又は有線で接続されている。
【0004】
このような無線を使用した警備システムにおいては、無線信号は障害物等の反射、吸収によって無線中継機やコントローラでの受信時点で信号の強さは変化するため、無線中継機を設置する際には無線送信機の登録用の無線信号が十分に高いレベルの電界強度で無線中継機により受信されても、運用中に受信する無線信号の電界強度のレベルが上記障害物等のために十分でないと、警備システムを運用中に無線信号を受信できなくなる可能性がある。
【0005】
このため、無線中継機を設置する際には、あえて受信感度を低減させて無線の伝搬チェックが行われている。
すなわち、設置時に受信感度を低下させて無線通信ができれば、運用時には確実に無線通信が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、受信感度を低減させるために無線中継機を操作して受信感度を低下させるモードに設定する必要があり、このモードを解除し忘れると受信感度を低下させたまま運用を開始してしまう等の問題があった。受信感度を低下させたまま運用すると、正常なレベルの信号が無線送信機から無線中継機に送られてきても、これをコントローラに中継送信できなくなる。
【0007】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、無線中継機に対してなんら操作をすることなしに、無線中継機が運用時に無線送信機から十分な強度で無線信号を受信出来るようにした警備システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明により提供されるものは、無線中継機は、受信した無線信号がテスト信号であり当該無線信号の受信レベルが所定レベル以上でない場合にはコントローラへ中継送信せず、その他の無線信号を受信した場合にはコントローラへ中継送信することを特徴とした警備システムである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態による警備システムのハードウエアの構成は図1と同様であるのでここでは説明を省略する。
図2は図1における無線中継機の構成例を示す機能ブロック図である。図示のように、無線中継機8は、電源のオン、オフを表示する表示部21と、無線送信機からの信号をコントローラ7に中継送信する送信部22と、無線送信機又はコントローラ7からの信号を受信する受信部23と、中継すべき無線送信機及び中継先のコントローラの識別番号等を記憶する記憶部24と、中継動作を制御する制御部25とを備えている。
【0010】
図3は本発明の実施の形態による、図1における無線中継機の動作を説明するフローチャートである。
図3において、ステップ31で電源がオンか否かを判定し、オンであればステップ32で無線中継機8は無線送信機4〜6の1つから信号を受信すると、ステップ33でその信号中の識別番号が予め登録され記憶部25に記憶されている番号か否か、及びコントローラ7に対する登録コマンド等のテスト信号か否かを判別する。登録された無線送信機のテスト信号であれば、ステップ34でそのテスト信号電界強度が所定レベル以上か否かを判定する。所定レベル以上であれば、ステップ35でそのテスト信号をコントローラ7に中継送信する。テスト信号が所定レベルより低ければステップ35で中継を行わずにステップ31に戻る。そして無線送信機の信号の電界強度が所定レベル以上で受信できるようにその無線中継機の設置位置を変更したり、無線中継機の数を増やしたりする。
【0011】
運用時には、登録された無線送信機から受信した信号はすべてコントローラ7に中継送信する。
こうして、無線送信機をコントローラに登録する際に所定レベルの電界強度以上のテスト信号を受信した時のみ、そのテスト信号をコントローラに中継送信することにより、無線送信機からのテスト信号が所定レベルの電界強度以上で無線中継機に受信した場合にのみ、その無線送信機はコントローラに登録される。言い換えれば、登録された無線送信機からの信号は常に所定レベル以上なので、確実にコントローラ7に中継される。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、無線送信機から無線中継機に送信されてくるテスト信号が所定レベルより低い場合は、その信号をコントローラに中継送信しないようにしたので、無線送信機の設置時に受信感度を従来のように低減させる必要はなく、したがって、無線中継機の受信感度を低下させたり元に復帰させたりする操作が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明及び従来の無線式警備システムのハードウエア構成図である。
【図2】図1における無線中継機の構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態による無線中継機の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…侵入センサ
2…火災センサ
3…ガスセンサ
4〜6…無線送信機
7…コントローラ
8…無線中継機
Claims (1)
- 警備領域に設置された各種センサーに接続され無線信号を送信する無線送信機と、前記無線送信機が送信した無線信号を受信し、受信した無線信号をコントローラへ中継送信する無線中継機と、前記無線中継機が送信した無線信号を受信するコントローラを有してなる警備システムであって、
前記無線中継機は、受信した無線信号がテスト信号であり当該無線信号の受信レベルが所定レベル以上でない場合にはコントローラへ中継送信せず、その他の無線信号を受信した場合にはコントローラへ中継送信することを特徴とした警備システム。
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---|---|---|---|
JP14202997A JP3739173B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 警備システム |
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JP14202997A JP3739173B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 警備システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10334381A JPH10334381A (ja) | 1998-12-18 |
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Family Applications (1)
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JP14202997A Expired - Fee Related JP3739173B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 警備システム |
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- 1997-05-30 JP JP14202997A patent/JP3739173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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