JP2002114427A - シート材の振分け装置及び振分け方法 - Google Patents

シート材の振分け装置及び振分け方法

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JP2002114427A
JP2002114427A JP2000303928A JP2000303928A JP2002114427A JP 2002114427 A JP2002114427 A JP 2002114427A JP 2000303928 A JP2000303928 A JP 2000303928A JP 2000303928 A JP2000303928 A JP 2000303928A JP 2002114427 A JP2002114427 A JP 2002114427A
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JP
Japan
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sheet material
stacking
sample
conveyor
air blow
Prior art date
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Application number
JP2000303928A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Aono
勝利 青野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構で、シート材を傷付けることな
く、自動的にサンプルシート材とNGシート材を振分け
ることを課題とする。 【解決手段】 カッタ18によって、ウェブ14Aがサ
ンプルシート材とNGシート材とにカットされる。サン
クションコンベア20によって、シート材は吸引されな
がら搬送されるので、安定して搬送され、また傷付くこ
とがない。搬送されたサンプルシート材は集積テーブル
22に乗り移る。集積テーブル22は、エアシリンダ4
0によって、集積テーブル22の下方に配置されたNG
コンベア46の上方から退避する。従って、集積テーブ
ル22を退避させれば、サンクションコンベア20で搬
送されるNGシート材がNGコンベア46へ落下して集
積される。このため、NGシート材を集積テーブル22
から一々取り出さなくても、自動的にサンプルシート材
とNGシート材が振分けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルに巻き取ら
れた感光性平版印刷版の品質を保証するためにサンプリ
ングしたシート材の振分け装置及び振分け方法。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版(以下「ウェブ」とい
う)の製造ラインは、表面処理工程、塗布工程、及び乾
燥工程等から構成されており、図8に示すように、異な
るサイズ及び厚みのアルミニウム製の帯状金属板が、コ
イル70、72に巻かれた状態から送り出し装置によっ
て表面処理工程へ搬送され、この後、塗布工程及び乾燥
工程を経て巻取り装置の巻取り軸にセットされたコイル
74、76に巻き取られる。
【0003】ところで、コイルに巻き取られたウェブの
品質を保証するために、送り出し先端部分と送り出し後
端部分のウェブをシート状にカットしてサンプルシート
材を作成し、このサンプルシート材の品質検査をしてい
る。
【0004】具体的に説明すると、帯状金属板Aから製
造されたウェブ14Aの先端部を図9に示すように、接
合テープ80で接合されたリーダ78と共に送り出し先
端部のサンプルシート材Aとなる長さだけコイル76で
巻き取り、カッタ82でカットする。次に、図8に示す
ように、コイル74で、カットされた部分からウェブ1
4Aを巻き取っていく。
【0005】ここで、コイル72の帯状金属板Aが送り
出されてしまうと、帯状金属板Aの後端とコイル70の
帯状金属板Bの先端が接合テープ80で接合され、帯状
金属板Bは連続して送り出される。そして、ウェブ14
Bの送り出し先端部のサンプルシート材Bとなる部分を
残してカッタ82でウェブ14Bをカットし、コイル7
4には、ウェブ14Aの後端部とウェブBの先端部が巻
き取られる。
【0006】次に、コイル70の帯状金属板Bが送り出
されてしまうと、帯状金属板Bの後端とコイル84の帯
状金属板Cの先端が接合テープ80で接合され、帯状金
属板Cは連続して送り出される。そして、ウェブ14C
の送り出し先端部のサンプルシート材Cとなる部分を残
してカッタ82でウェブ14Cをカットし、コイル86
には、ウェブ14Bの後端部とウェブ14Cの先端部が
巻き取られる。
【0007】このように、2つの巻取軸を交互に使用す
ることで、製品仕様の異なるウェブを連続して巻取り、
また、コイルの巻き終わり部分のウェブをカットするこ
とで各製品仕様のサンプルシート材を採ることができ
る。
【0008】ところで、図10に示すように、サンプル
シート材A,Bの前後には、接合テープ80があるた
め、この接合テープ80の前後をNGシート材NGとし
て取り扱い、サンプルシート材と区別してカット集積及
び廃却する必要がある。
【0009】このようなサンプルシート材とNGシート
材を自動的に振分ける方法として、図11に示す、ゲー
トフラップ88を利用することが考えられる(特公平2
−24744号公報参照)。
【0010】このゲートフラップ88の表面には、複数
の吹出孔が形成されており、この吹出孔から圧縮空気を
噴射することで、コンベア90で送られてきたシート材
Sをサンプルシート材用のベルトコンベア92とNGシ
ート材用のベルトコンベア94へ振分けるときに発生す
るシート材Sの傷つきを防止することが考えられる。
【0011】しかし、ゲートフラップ88の切り替えタ
イミングを、シート材Sの送り速度やシート長等に合わ
せて設定する作業が複雑であり、また、振分け後、それ
ぞれ専用のベルトコンベアが必要となるので、設備が大
型化し設備コストも上昇する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、簡単な機構で、シート材を傷付けることなく、
自動的にサンプルシート材とNGシート材を振分けるこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カッタによって、コイルに巻き取られたウェブの巻
き出し部分が、サンプルシート材とNGシート材との複
数のシート材にカットされる。そして、搬送手段が、カ
ットされたシート材を吸引しながら搬送する。このと
き、シート材は吸引されるので安定した搬送ができ、搬
送手段との速度差がでないので傷付くことがない。
【0014】この搬送手段で搬送されたサンプルシート
材は集積テーブルに乗り移る。集積テーブルは、テーブ
ル移動手段によって、集積テーブルの下方に配置された
集積手段の上方から退避するようになっている。従っ
て、集積テーブルを退避させれば、搬送手段で搬送され
るNGシート材が集積手段へ落下して集積される。
【0015】このため、NGシート材を集積テーブルか
ら一々取り出さなくても、自動的にサンプルシート材と
NGシート材が振分けられる。
【0016】請求項2に記載の発明では、集積テーブル
と搬送手段との間に可変吹出し手段が配置されている。
この可変吹出し手段が、搬送手段からサンプルシート材
及びNGシート材が送り出されるとき、下方から空気圧
でサンプルシート材及びNGシート材に浮力を与える。
【0017】この可変吹出し手段は、空気の吹出し方向
が切替え可能となっており、サンプルシート材が搬送手
段から送り出されるときは、略上方に空気を吹出しサン
プルシート材が傷付かないように集積テーブルへ移送す
る。また、NGシート材が搬送手段から送り出されると
きは、略上斜め方向に空気を吹出しNGシート材の水平
姿勢を保つ。
【0018】このとき、可変吹出し手段の下方に配置さ
れた吹出し手段も、落下中のNGシート材へ空気圧を与
え水平姿勢を保つので、NGシート材は突っ掛かること
なく、集積手段に落下して積層される。
【0019】請求項3に記載の発明では、前記可変吹出
し手段が、前記シート材の幅方向に延設され両端部が開
口した上部エアブロー管と、前記上部エアブロー管に所
定ピッチで長さ方向に穿設された上部吹出口と、前記上
部エアブローの両端部を回転可能に支持し、両側から圧
縮空気を給気する上部給気手段と、で構成され、前記吹
出し手段が、前記シート材の幅方向に延設され一端部が
閉塞した下部エアブロー管と、前記下部エアブロー管の
中央部を残して所定ピッチで長さ方向に穿設された下部
吹出口と、前記下部エアブローの他端部を支持し、他端
部側から圧縮空気を給気する下部給気手段と、で構成さ
れ、前記サンプルシート材が前記集積テーブルに乗り移
るときは、前記上部吹出口の向きを垂線に対して15°
として圧縮空気を吹出し、前記NGシート材が前記集積
手段へ投入されるときは、前記上部吹出口の向きを垂線
に対して15°〜60°として圧縮空気を吹出し、前記
下部吹出口の向きを垂線に対して60°〜85°として
圧縮空気を吹出すことを特徴としている。
【0020】上記構成では、上部給気手段から給気され
た圧縮空気が、上部エアブロー管の上部吹出口からシー
ト材の幅方向に渡って吹出され、シート材に浮力を与え
る。また、上部エアブロー管は回転可能に支持されてい
るため、上部エアブロー管を管軸回りに回転させるだけ
で、上部吹出口から出る圧縮空気の吹出し方向を変える
ことができる。さらに、上部エアブロー管の両端部から
圧縮空気を給気することで、吹出し圧力がシート材の幅
方向に沿って一定となる。
【0021】一方、下部給気手段から給気された圧縮空
気が、下部エアブロー管の中央部を除いて下部吹出口か
らシート材の幅方向に渡って吹出され、シート材の水平
姿勢を保つ。
【0022】ここで、サンプルシート材が集積テーブル
に乗り移るときは、上部吹出口の向きを垂線に対して1
5°として圧縮空気を吹出すことで、集積テーブルへサ
ンプルシート材が乗り移るときに、適度な浮力が与えら
れるので、サンプルシート材が傷付くことなく集積テー
ブルへ移送される。
【0023】また、NGシート材が集積手段へ投入され
るときは、上部吹出口の向きを垂線に対して15°〜6
0°として、下部吹出口の向きを垂線に対して60°〜
85°として圧縮空気を吹出す。このため、NGシート
材は落下中の各位置において水平姿勢が保持され、突っ
掛かることなく集積手段へ投入される。
【0024】請求項4に記載の発明では、前記集積手段
が、前記搬送手段から落下する前記NGシート材を載せ
て搬送するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアから
前記NGシート材が投入される集積箱と、で構成されて
いる。
【0025】上記構成では、ベルトコンベアでNGシー
ト材を搬送して、他の場所に置かれた集積箱へ投入する
ことで、NGシート材の回収作業が容易になる。
【0026】請求項5に記載の発明では、前記集積箱が
屋外の集積場所に配置され、前記ベルトコンベアを覆う
遮光カバーと、集積箱とベルトコンベアの下流側との間
を遮光する遮光壁と、を有することを特徴としている。
【0027】この構成では、集積箱を屋外に配置するこ
とで、NGシート材の回収作業をさらに容易とし、ま
た、サンプルシート材へのカブリを防止するために遮光
カバーと遮光壁が設けられている。
【0028】請求項6に記載の発明では、サンプルシー
ト材は、搬送用のコンベアから集積テーブルへ載せ、N
Gシート材は、集積テーブルを退避させ、集積テーブル
の下方に配置された集積手段へ投入する。これにより、
簡単な機構で、サンプルシート材とNGシート材の振分
けを自動化することができる。
【0029】請求項7に記載の発明では、サンプルシー
ト材がコンベアから集積テーブルへ乗り移るときは、集
積テーブルとコンベアとの間に配置された上部エアブロ
ー手段から略上方に圧縮空気を吹出してサンプルシート
材に浮力を与えてサンプルシート材の傷つきを防止す
る。
【0030】また、NGシート材を集積手段へ投入する
ときには、上部エアブロー手段及びこの上部エアブロー
手段の下方に配置された下部エアブロー手段から斜め上
方に圧縮空気を吹出して落下するNGシート材の水平姿
勢を保つ。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本実施の形
態に係るシート材の振分け装置を説明する。
【0032】図3に示すように、振分け装置10、11
は、1ラインに2セット設けられており、ウェブ14
A、14Bを連続して巻き取り、サンプルを採れるよう
になっている。ここで、振分け装置10、11の基本的
な構造は同一なので、左側の振分け装置10を例に採っ
て説明する。
【0033】図1及び図2に示すように、巻取り軸12
には、ウェブ14Aが巻き取られたコイル74がセット
されている。このウェブ14Aの巻き出し部分には、サ
ンプルシート材A、NGシート材NG、サンプルシート
材Bが巻き取られている。
【0034】これらのサンプルシート材A、NGシート
材NG、サンプルシート材Bは、フィードローラ16に
挟持搬送されカッタ18へ送られる。カッタ18の下流
側には、サンクションコンベア20が配置されており、
カッタ18で所定長にカットされたサンプルシート材B
が集積テーブル22に向かって搬送される。
【0035】サンクションコンベア20は、通気孔22
が多数形成されたコンベアベルト24を備えている。こ
のコンベアベルト24は無端状とされており、駆動ロー
ラ26、28へ巻き掛けられている。
【0036】コンベアベルト24の下方には、エアボッ
クス30が配置されている。エアボックス30の上面に
は、空気口32(図4参照)が形成されている。エアボ
ックス30には排気パイプ34が接続されており、排気
ブロアー36によりエアボックス30内の空気が排気さ
れる。これによって、空気口32、通気孔22を通じて
コンベアベルト24の上のシート材がコンベアベルト2
4に吸引され搬送される。
【0037】このように、サンクションコンベア20を
利用することで、サンプルシート材A,Bを吸引し、シ
ート材をカットするときにシート材を引張り、正確なカ
ット長を実現すると共に、安定した水平方向への推力を
与えることができる。
【0038】また、サンクションコンベア20の下流側
に配置された集積テーブル22は、外周部が縁取られ、
表面がバフ研摩されたフラットなステンレスプレートで
構成されており、本実施例では、サンクションコンベア
20の搬送面より70mm低い位置に配置されている。
これにより、サンプルシート材A,Bが落差なく、集積
テーブル22へ乗り移ることができる。
【0039】集積テーブル22の下面には、レール溝
(図示省略)が形成されており、サンクションコンベア
20と直交する方向へ延設されたレール38に係合して
スライド可能となっている。また、集積テーブル22に
は、エアシリンダ40のロッド42が接続されている。
このロッド42は、シリンダ44内の空気を給排するこ
とで、伸縮する。これによって、図1に示す集積テーブ
ル22の集積位置と、図2に示す退避位置の間を往復移
動する。
【0040】集積テーブル22の下方には、NGシート
材NGを搬送するNGコンベア46がサンクションコン
ベア20と直交する方向へ延設されている。すなわち、
集積テーブル22が退避したとき、サンクションコンベ
ア20で搬送されてきたNGシート材NGが落下して載
置される構成である。
【0041】このように、集積テーブル22を可動式と
し、また、NGコンベア46を集積テーブル22の下方
に配置して2段構造とすることで、狭いスペースでサン
プルシート材とNGシート材の振分けが可能となる。
【0042】また、NGコンベア46の下流側には、壁
体50を隔てて屋外にNG缶48が配置されている。壁
体50には、投入口52が開口されており、投入口52
から光が進入しないように遮光カーテン54が設けられ
ている。また、NGコンベア46は遮光カバー41で覆
われている。
【0043】これにより、NGコンベア46へ落下した
NGシート材NGは、屋外に配置されたNG缶48へ自
動投入されるので、屋内の作業エリア内にNGシート材
NGの取り扱いスペースとNG缶48の設置スペースが
不要となる。
【0044】一方、サンクションコンベア20と集積テ
ーブル22の間には、上部エアブロー管56と下部エア
ブロー管58が上下2段に配置されている。この上部エ
アブロー管56と下部エアブロー管58の長さは、サン
クションコンベア20のコンベアベルト24の幅と略同
一となっている。
【0045】図6に示すように、上部エアブロー管56
の両端部は開口しており、それぞれ曲り管64に回転可
能に支持されている。曲り管64には、給気管66を通
じて吹出しブロア37から圧縮空気が供給される。
【0046】また、上部エアブロー管56には、132
0mmの長さLに渡って30mmピッチPで上部吹出口
62が穿設されている。また、上部エアブロー管56の
外径は60.5mmとされ、上部吹出口62の口径はφ
6mmとされている。
【0047】上記構成の上部エアブロー管56は、管軸
回りに回転させるだけで、上部吹出口62から出る圧縮
空気の吹出し方向を変えることができる。さらに、上部
エアブロー管56の両端部から圧縮空気を給気すること
で、吹出し圧力がサンプルシート材Bの幅方向に渡って
一定となる。
【0048】一方、図7に示すように、下部エアブロー
管58の一端部は閉塞されており、他端部が曲り管68
に接続されている。曲り管68には、給気管69を通じ
て吹出しブロア37から圧縮空気が供給される。
【0049】また、下部エアブロー管58は、長さLが
1470mmあり、中央部に設けられた310mmのエ
リア58Aを除き、長さ方向に渡って30mmピッチP
で下部吹出口60が穿設されている。また、下部エアブ
ロー管58の外径は48.6mmとされ、下部吹出口6
0の口径はφ6mmとされている。
【0050】上記構成の下部吹出口60の吹出し角度θ
2は、垂線Vに対して60°〜85°とされ固定されて
いる。
【0051】なお、上部吹出口62の吹出し風速は、1
6〜27m/秒とされ、下部吹出口60の吹出し風速
は、2.7〜6.5m/秒とされている。また、サンク
ションコンベア20の搬送速度は、サンプルシート材の
ときは40m/分、NGシート材のときは60m/分と
されている。
【0052】次に、シート材の振分け方法を説明する。
【0053】図1及び図4に示すように、集積テーブル
22が集積位置に居るとき、サンプルシート材Bがコン
ベアベルト24から集積テーブル22へに乗り移る。こ
のとき、上部吹出口62の向きを垂線Vに対してθ=1
5°の角度で圧縮空気を吹出す。これにより、集積テー
ブル22へサンプルシート材Bが乗り移るときに、適度
な浮力が与えられるので、サンプルシート材Bが傷付く
ことなく集積テーブル22へ移送される。
【0054】次に、図2及び図5に示すように、NGシ
ート材NGがNGコンベア46へ乗り移るときは、集積
テーブル22がNGコンベア46の落下位置から退避
し、上部吹出口62の向きを垂線Vに対してθ=15°
〜60°の角度として、下部吹出口60の向きを垂線V
に対してθ2=60°〜85°の角度として圧縮空気を
吹出す。このため、NGシート材NGは落下中の各位置
において水平姿勢を保持され、突っ掛かることなくNG
コンベア46の上に着地する。
【0055】このように、上部エアブロー管56、下部
エアブロー管58を上下2段配置して(本実施例では、
上部エアブロー管56と下部エアブロー管58の高低差
が90mm、上部エアブロー管56の軸芯と集積テーブ
ルの表面との高低差が15mm)、圧縮空気を斜め上方
へ吹出すことで、厚さ0.15mm×幅780〜131
0mm×長さ600mmのサイズから厚さ0.40mm
×幅780〜1460mm×長さ600mmのサイズの
異なるNGシート材を安定してNGコンベア46の上に
着地させることができる。
【0056】また、NGシート材が投入される屋外のN
G缶48はフォークリフトで搬送できるので、人手によ
る運搬が不要となる。また、NGシート材のカット後、
サンプルシート材の評価が終わるまでNGシート材を直
ぐに廃棄しないで、NGコンベアを停止してNGコンベ
アの上で一時保管し、評価結果が出た後に廃棄すること
も可能となる。
【0057】次に、集積テーブル22を集積位置に戻し
て、サンプルシート材Aをコンベアベルト24から集積
テーブル22へ乗り移らせる。このとき、上部吹出口6
2の向きを垂線Vに対してθ=15°の角度で圧縮空気
を吹出す。これにより、集積テーブル22へサンプルシ
ート材Aが乗り移るときに、適度な浮力が与えられるの
で、サンプルシート材Aが傷付くことなく集積テーブル
22へ移送される。
【0058】ここで、PS版の製造工程の概略を説明す
る。
【0059】PS版は、99.5重量%アルミニウム
に、銅を0.01重量%、チタンを0.03重量%、鉄
を0.3重量%、ケイ素を0.1重量%含有するJIS
―A1050アルミニウム材の厚み0.30mm圧延板
を、400メッシュのパミストン(共立窯業製)の20
重量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシ(6,10−
ナイロン)とを用いてその表面を砂目立てした後、よく
水で洗浄した。
【0060】これを15重量%水酸化ナトリウム水溶液
(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬してアルミニ
ウムの溶解量が5g/m2 になるようにエッチングした
後、流水で水洗した。さらに、1重量%硝酸で中和し、
次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム0.5重量
%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極時電圧
9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.9
0、特公昭58−5796号公報実施例に記載されてい
る電流波形)を用いて160クーロン/dm2の陽極時
電気量で電解粗面化処理を行った。水洗後、35℃の1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミ
ニウム溶解量が1g/m2 になるようにエッチングした
後、水洗した。次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中
に浸漬し、デスマットした後、水洗した。
【0061】さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液
(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用い
て、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。すなわち電
流密度13A/dm2 で電解を行い、電解時間の調節に
より陽極酸化皮膜重量2.7g/m2 とした。ジアゾ樹
脂と結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する
為に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウム
の3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥し
た。
【0062】以上のようにして得られたアルミニウム支
持体は、マクベスRD920反射濃度計で測定した反射
濃度は0.30で、JIS B00601に規定する中
心線平均粗さRaは0.58μmであった。
【0063】次に上記支持体にメチルメタクリレート/
エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(平均分子量約
6万)(モル比50/30/20)の1.0重量%水溶
液をロールコーターにより乾燥後の塗布量が0.05g
/m2 になるように塗布した。
【0064】さらに、下記感光液−1をバーコーターを
用いて塗布し、110℃で45秒間乾燥させた。乾燥塗
布量は2.0g/m2 であった。 感光液−1 ジアゾ樹脂−1 0.50g 結合剤−1 5.00g スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g ビクトリアピュアブルーBOH 0.15g トリクレジルホスフェート 0.50g ジピコリン酸 0.20g FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g 溶剤 1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g 乳酸メチル 12.00g メタノール 30.00g メチルエチルケトン 30.00g 水 3.00g
【0065】上記のジアゾ樹脂―1は、次ぎのようにし
て得たものである。まず、4−ジアゾジフェニルアミン
硫酸塩(純度99.5%)29.4gを25℃にて、9
6%硫酸70mlに徐々に添加し、かつ20分間攪拌し
た。これに、パラホルムアルデヒド(純度92%)3.
26gを約10分かけて徐々に添加し、該混合物を30
℃にて、4時間攪拌し、縮合反応を進行させた。なお、
上記ジアゾ化合物とホルムアルデヒドとの縮合モル比は
1:1である。この反応生成物を攪拌しつつ氷水2リッ
トル中に注ぎ込み、塩化ナトリウム130gを溶解した
冷濃厚水溶液で処理した。この沈澱物を吸引濾過により
回収し、部分的に乾燥した固体を1リットルの水に溶解
し、濾過し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸
カリ23gを溶解した水溶液で処理した。最後に、この
沈澱物を濾過して回収し、かつ風乾して、ジアゾ樹脂−
1gを得た。
【0066】結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート
/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/
4、平均分子量75,000、酸含量0.4meq/
g)の水不溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子
である。
【0067】スチライトHS−2(大同工業(株)製)
は、結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、
スチレン/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチル
エステル=50/50(モル比)の共重合体であり、平
均分子量は約100,000であった。
【0068】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、簡単な機
構で、シート材を傷付けることなく、自動的にサンプル
シート材とNGシート材を振分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係るシート材の振分け装置の斜視図で
ある。
【図2】本形態に係るシート材の振分け装置の斜視図で
ある。
【図3】本形態に係るシート材の振分け装置が2台セッ
トされた状態を示す側面図である。
【図4】本形態に係るシート材の振分け装置の側面図で
ある。
【図5】本形態に係るシート材の振分け装置の側面図で
ある。
【図6】上部エアブロー管を示す正面図である。
【図7】下部エアブロー管を示す正面図である。
【図8】ウェブの巻取り形態を示す説明図である。
【図9】リーダの巻取り形態を示す説明図である。
【図10】コイルに巻き取られたウェブを示す斜視図で
ある。
【図11】従来のシート材の振分け装置を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
18 カッタ 20 サンクションコンベア(搬送手段) 22 集積テーブル 34 排気パイプ 36 排気ブロアー(搬送手段) 37 吹出しブロアー(上部給気手段、下部給気手
段) 40 エアシリンダー(テーブル移動手段) 46 NGコンベア(集積手段、ベルトコンベア) 48 NG缶(集積手段、集積箱) 50 壁体(遮光壁) 54 遮光カーテン(遮光壁) 56 上部エアブロー管(可変吹出し手段) 58 下部エアブロー管(吹出し手段) 60 下部吹出口 62 上部吹出口 66 給気管(上部給気手段) 69 給気管(下部給気手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルに巻き取られたウェブの巻き出し
    部分を複数のシート材にカットして、サンプルとなるサ
    ンプルシート材と不要なNGシート材に振り分けるシー
    ト材の振分け装置において、 前記ウェブの巻き出し部分をカットするカッタと、 前記カッタでカットされたシート材を吸引しながら搬送
    する搬送手段と、 前記搬送手段で搬送された前記サンプルシート材が乗り
    移る集積テーブルと、 前記集積テーブルの下方に配置され、前記搬送手段で搬
    送された前記NGシート材が集積される集積手段と、 前記集積テーブルを前記集積手段の上方から退避させる
    テーブル移動手段と、 を有することを特徴とするシート材の振分け装置。
  2. 【請求項2】 前記集積テーブルと前記搬送手段との間
    に配置され、前記サンプルシート材及び前記NGシート
    材に空気圧で浮力を与え、且つ空気の吹出し方向が切替
    え可能な可変吹出し手段と、前記可変吹出し手段の下方
    に配置され、落下中の前記NGシート材へ可変吹出し手
    段と共に空気圧を与え水平姿勢を保つ吹出し手段と、を
    有することを特徴とする請求項1に記載のシート材の振
    分け装置。
  3. 【請求項3】 前記可変吹出し手段が、前記シート材の
    幅方向に延設され両端部が開口した上部エアブロー管
    と、前記上部エアブロー管に所定ピッチで長さ方向に穿
    設された上部吹出口と、前記上部エアブローの両端部を
    回転可能に支持し、両側から圧縮空気を給気する上部給
    気手段と、で構成され、 前記吹出し手段が、前記シート材の幅方向に延設され一
    端部が閉塞した下部エアブロー管と、前記下部エアブロ
    ー管の中央部を残して所定ピッチで長さ方向に穿設され
    た下部吹出口と、前記下部エアブローの他端部を支持
    し、他端部側から圧縮空気を給気する下部給気手段と、
    で構成され、 前記サンプルシート材が前記集積テーブルに乗り移ると
    きは、前記上部吹出口の向きを垂線に対して15°とし
    て圧縮空気を吹出し、 前記NGシート材が前記集積手段へ投入されるときは、
    前記上部吹出口の向きを垂線に対して15°〜60°と
    して圧縮空気を吹出し、前記下部吹出口の向きを垂線に
    対して60°〜85°として圧縮空気を吹出すことを特
    徴とする請求項2に記載のシート材の振分け装置。
  4. 【請求項4】 前記集積手段が、前記搬送手段から落下
    する前記NGシート材を載せて搬送するベルトコンベア
    と、前記ベルトコンベアから前記NGシート材が投入さ
    れる集積箱と、で構成されていることを特徴とする請求
    項1〜請求項3の何れかに記載のシート材の振分け装
    置。
  5. 【請求項5】 前記集積箱が屋外の集積場所に配置さ
    れ、前記ベルトコンベアを覆う遮光カバーと、集積箱と
    ベルトコンベアの下流側との間を遮光する遮光壁と、を
    有することを特徴とする請求項4に記載のシート材の振
    分け装置。
  6. 【請求項6】 サンプルとなるサンプルシート材と不要
    なNGシート材に振り分けるシート材の振分け方法にお
    いて、 前記サンプルシート材は搬送用のコンベアから可動式の
    集積テーブルへ載せ、前記NGシート材は前記集積テー
    ブルを退避させ集積テーブルの下方に配置された集積手
    段へ前記コンベアから投入することを特徴とするシート
    材の振分け方法。
  7. 【請求項7】 前記サンプルシート材が前記コンベアか
    ら集積テーブルへ乗り移るときは、前記集積テーブルと
    前記コンベアとの間に配置された上部エアブロー手段か
    ら略上方に圧縮空気を吹出して前記サンプルシート材に
    浮力を与えてサンプルシート材の傷つきを防止し、 前記NGシート材を前記集積手段へ投入するときには、
    前記上部エアブロー手段及びこの上部エアブロー手段の
    下方に配置された下部エアブロー手段から斜め上方に圧
    縮空気を吹出して落下する前記NGシート材の水平姿勢
    を保持することを特徴とする請求項6に記載のシート材
    の振分け方法。
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