JP2006264814A - ウエブ巻取り交換方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業員による誘導補助を要しないでウエブの巻取り交換を行うことができ、しかもウエブ面に傷を発生させたりトラブルを発生させたりすることなく、安定したウエブ巻取り交換を行うことができる。
【解決手段】第1巻取機34に巻き取りされている原反Wを切断する切断工程と、切断された原反Wのうち、巻取り搬送方向から見て下流側原反W1を第1巻取機34に巻き終える第1の巻取り工程と、切断された原反Wのうち、巻取り搬送方向から見て上流側原反W2の先端をガイド台42A,42Bでガイドしながら第2巻取機36に送り出すと共に、ガイド台42A,42Bの表面からエアを吹き出して送り出される上流側原反W2を浮上搬送させるウエブ送り出し工程と、送り出された上流側原反W2を第2巻取機36に巻き取る第2の巻取り工程と、を備えて構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明はウエブ巻取り交換方法及び装置に係り、特に感光層又は感熱層が塗設された帯状の平版印刷版(PS版)を1つの巻取機から別の巻取機に巻取りを交換する技術に関する。
平版印刷版は、通常、帯状のアルミニウム薄板を砂目立てした帯状支持体の上に、感光層又は感熱層等の記録層を塗設して帯状の平版印刷版原反を製造し、この平版印刷版原反を所定の大きさに裁断することにより製造される。記録層と帯状支持体との間に下塗り層を塗設したり、記録層の上にオーバーコート層を塗設してもよい。
かかる平版印刷版の製造においては、平版印刷版原反の裁断までを連続的に行なう方法の他に、原反を裁断することなく、紙管などの巻き芯に一旦コイル状に巻取って暫く保管し、必要に応じて巻き戻しつつ所定寸法に切断して平版印刷版に加工する方法もある。
平版印刷版原反をコイル状に巻き取る巻取り工程においては、2以上の巻取り軸(巻取機)に平版印刷版原反を巻取り交換する巻取り交換装置が設けられている。
この巻取り交換装置においては、通常は、2以上の巻取り軸のうち、1の巻取り軸において平版印刷版原反の巻取りを行なうが、巻取りの途中で平版印刷版原反の接合部を巻き込んだ場合には、そのまま巻取りを継続すると、巻き姿が悪くなる。従って、この場合には、1の巻取り軸における巻取りを中断して、別の巻取り軸において巻取りを行なう巻取り交換を行う。
かかる巻取り交換においては、平版印刷版原反の供給を一旦停止してウエブ搬送装置で平版印刷版原反を保持した状態で切断し、切断した上流側の平版印刷版原反を別の巻取り軸に供給して巻き掛けることにより、巻取りを再開する。従って、特許文献1に示すように、ウエブ搬送装置は、巻取り交換時において平版印刷版原反を保持したり、切断した平版印刷版原反を別の巻取機に搬送できるように、固定ローラに対して進退可能なニップローラで原反をニップして巻取機に向けてフィードする複数のフィード装置を設けた構成になっている。
特開2002−193512公報
しかしながら、複数のフィード装置で構成されたウエブ巻取り交換装置では、ウエブの巻き取り交換時において、切断されたウエブのうち、上流側ウエブのウエブ先端を次に巻き取られる巻取機まで搬送する際にウエブ先端が垂れ下がるので、作業員による誘導補助が必用になるという欠点がある。
この対策として、上流側ウエブのウエブ先端を板上を滑らせて次に巻き取られる巻取機までガイドすることで作業員の誘導補助を無くす方法もある。しかし、板上を滑らせると、板面と上流側ウエブとの接触により、時間の経過とともに板面に傷が付き、この傷跡にウエブ先端が引っ掛かり易くなるため、スムーズな送り出しができなくなると共に、ウエブ面にも傷が付く。これにより、ウエブの巻き取り交換が失敗したり、上流側ウエブが絡み合うというトラブルが発生したりすることがある。このようなトラブルが発生した場合には、平版印刷版の製造ライン全体を非常停止しなくてはならない。特に、近年はデジタル平版印刷版の品種の増加に伴い、従来以上に記録層への微小な傷付きでも製品として致命的な欠陥となるため、トラブルのない安定したウエブの巻取り交換を行うことが重要になってきている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、作業員による誘導補助を要しないでウエブの巻取り交換を行うことができ、しかもウエブ面に傷を発生させたりトラブルを発生させたりすることなく、安定したウエブ巻取り交換を行うことができるウエブ巻取り交換方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、第1巻取手段に巻き取りされているウエブを切断する切断工程と、前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て下流側ウエブを前記第1巻取手段に巻き終える第1の巻取り工程と、前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て上流側ウエブのウエブ先端をガイド台でガイドしながら巻取り交換する第2巻取手段に送り出すと共に、前記ガイド台の表面からエアを吹き出して前記送り出される上流側ウエブを浮上搬送させるウエブ送り出し工程と、前記送り出された上流側ウエブを前記第2巻取手段に巻き取る第2の巻取り工程と、を備えたことを特徴とするウエブ巻取り交換方法を提供する。
本発明の請求項1によれば、切断されたウエブのうち、上流側ウエブのウエブ先端を第2巻取手段に向けて送り出す際に、上流側ウエブをガイド台でガイドすると共に、ガイド台の表面からエアを吹き出して、送り出される上流側ウエブを浮上させながら送り出すようにした。これにより、作業員による誘導補助を要しないでウエブの巻取り交換を行うことができ、しかもウエブ面やガイド台面への擦れや傷つきを発生させることがないので、安定したウエブ巻取り交換を行うことができる。
請求項2は請求項1において、前記ウエブの単位面積当たりの重量に応じて前記ガイド台から吹き出すエア吹き出し量を制御することを特徴とする。
請求項2によれば、ウエブの単位面積当たりの重量に応じてガイド台から吹き出すエア吹き出し量を制御することにより、上流側ウエブをガイド台から適正に浮上させて搬送することができる。例えば、上流側ウエブの単位面積当たりの重量に対してエア吹き出し量が少な過ぎると、ガイド台と上流側ウエブとの間に隙間を確保できず、上流側ウエブとガイド台とが擦れてしまう。逆に上流側ウエブの単位面積当たりの重量に対してエア吹き出し量が多過ぎると、上流側ウエブがバタツクために上流ウエブの搬送が不安定になる。
請求項3は請求項1又は2において、前記下流側ウエブを前記第1巻取手段に巻き終える際にも前記ガイド台から吹き出したエアにより浮上搬送させながら巻き取ることを特徴とする。
下流側ウエブを第1巻取手段に巻き終える際には、特にガイド台は必用ないが、下流側ウエブがガイド台に接触すると、ガイド台の面を傷つけることになり、上流側ウエブの送り出しに悪影響が発生し易い。従って、請求項3のように、下流側ウエブを第1巻取手段に巻き終える際にも、下流側ウエブを浮上搬送しながら巻き終えることが好ましい。
本発明の請求項4は前記目的を達成するために、巻き取りされているウエブを切断する切断手段と、前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て下流側ウエブを巻き終える第1巻取手段と、前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て上流側ウエブを巻き取る第2巻取手段と、前記第1巻取手段から前記第2巻取手段への巻取り交換のためのウエブ搬送を行うウエブ搬送手段と、を備え、前記ウエブ搬送手段には、前記ウエブ搬送をガイドするガイド台と、前記ガイド台の表面からエアを吹き出してウエブ搬送されるウエブを前記ガイド台から浮上させるウエブ浮上手段と、が設けられていることを特徴とするウエブ巻取り交換装置を提供する。
請求項4は、本発明を装置として構成したものであり、作業員による誘導補助を要しないでウエブの巻取り交換を行うことができ、しかもウエブ面への擦れや傷つきを発生させることなく安定したウエブ巻取り交換を行うことができる。この場合、ガイド台の表面からエアを吹き出してウエブ面とガイド台の面との間に均等な圧力のエア膜を形成することが重要である。
請求項5は請求項4において、前記ウエブ浮上手段には、前記ガイド台から吹き出すエア吹き出し量を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする。
請求項5によれば、請求項2で説明したように、ウエブの単位面積当たりの重量に応じてガイド台から吹き出すエア吹き出し量を制御することにより、上流側ウエブをガイド台から適正に浮上させて搬送することができる。
以上説明したように本発明に係るウエブ巻取り交換方法及び装置によれば、作業員による誘導補助を要しないでウエブの巻取り交換を行うことができ、しかもウエブ面に傷を発生させたりトラブルを発生させたりすることなく、安定したウエブ巻取り交換を行うことができる。
以下添付図面に従って、本発明に係るウエブ巻取り交換方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明のウエブ巻取り交換装置を組み込んだ平版印刷版原反の製造ライン10の一例である。尚、平版印刷版原反は本発明におけるウエブの一例であり、本発明のウエブ巻取り交換装置は平版印刷版用原反の製造ライン10に組み込むことに限定するものではない。
図1に示すように、送出機12には、ロール状に巻回された可撓性の帯状支持体14がセットされる。この送出機12から連続的に送り出された帯状支持体14は、表面処理部16において表面処理が施される。表面処理が施された帯状支持体14は、バックコート層塗布・乾燥部18において支持体14の裏面にバックコート層が形成された後、下塗り塗布・乾燥部20において帯状支持体14の表面に下塗り層が形成される。次に、感光層塗布・乾燥部22において、下塗り層の上に例えば光重合性組成物の感光層が形成された後、オーバーコート層塗布・乾燥部24において、水素結合性基を含む水溶性高分子、例えばPVA(ポリビニルアルコール)を主成分とするオーバーコート層(PVA塗布膜)が形成される。次に、オーバーコート層は、調湿ゾーン26において、オーバーコート層の含水率が所定範囲、例えば4〜8%になるように制御される。これにより、光重合性平版印刷版原反W(以下、単に原反Wと称す)が製造され、製造された原反Wが巻取部28で巻き取られる。この原反Wをコイル状に巻き取る巻取部28には、2以上の巻取り軸(巻取機)に原反Wを巻取り交換(「ロール交換」とも称す)する巻取り交換装置30が設けられている。
本発明に用いられる帯状支持体14は、寸度的に安定なアルミニウム又はその合金(例えば珪素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルとの合金)を用いることができる。通常は、アルミニウムハンドブック第4版(1990、軽金属協会発行)に記載の従来公知の素材、例えば、JIS A l050材、JIS A ll00材、JIS A 3103材、JIS A 3004材、JIS A 3005材または引っ張り強度を増す目的でこれらに0.1wt%以上のマグネシウムを添加した合金を用いることができる。
表面処理部16での表面処理としては、例えば帯状支持体14がアルミニウム板の場合、その表面を目的に応じて各種処理を施すのが通例である。一般的な処理方法としてはアルミニウム板を先ず脱脂または電解研磨処理とデスマット処理によりアルミ表面の清浄化を行う。その後に機械的粗面化処理又は/及び電気化学的粗面化処理を施しアルミニウム板の表面に微細な凹凸を付与する。尚、この時に更に化学的エッチング処理とデスマット処理を加える場合もある。その後、アルミニウム板表面の耐摩耗を高める為に陽極酸化処理が施され、その後アルミニウム表面は必要に応じて親水化処理または/及び封孔処理が行われる。
バック層塗布・乾燥部18において、帯状支持体14の裏面には、重ねた場合の感光性組成物層の傷付きを防ぐための有機高分子化合物からなる被覆層(バックコート層)が必要に応じて設けられる。
下塗り塗布・乾燥部20において、必要に応じて帯状支持体14の表面に下塗り層塗布液を塗布・乾燥して下塗り層を形成する。この下塗り塗布・乾燥部20においても塗布する方式や条件としては、後述する感光性組成物層を塗布する方式や条件の多くを利用できる。感光層塗布・乾燥部22において、下塗り層の上に光重合型感光性組成物の塗料が塗布・乾燥されて感光層が形成される。そして、オーバーコート層塗布・乾燥部24において、感光層の上に、オーバーコート層塗料を塗布する。
次に、本発明の巻取り交換装置30について、巻取り軸(巻取機)の数が2軸の2軸巻取り交換装置の例で以下に説明する。
図2に示すように、巻取り交換装置30は、主として、巻き取りされている原反Wを下流側原反W1と上流側原反W2とに切断する切断機32と、切断された原反Wのうち、巻取り搬送方向から見て下流側原反W1を巻き終える第1巻取機34と、切断された原反Wのうち、巻取り搬送方向から見て上流側原反W2を巻き取る第2巻取機36と、第1巻取機34から第2巻取機36への原反Wの巻取り交換のために原反搬送を行うウエブ搬送手段38とで構成される。
第1巻取機34及び第2巻取機36には、それぞれ原反Wを巻き付ける紙管34A,36A2が装着される。また、第1巻取機34及び第2巻取機36の何れにおいても、原反Wは、感光面が外側になるように巻き取られる。従って、原反Wは、巻取り時において、感光層の面が上を向くように搬送される。
ウエブ搬送手段38は、下流側ウエブW1を第1巻取機34にフィードし、上流側ウエブW2を第2巻取機36にフィードするフィード装置40(40A、40B、40C)と、下流側ウエブW1と上流側ウエブW2のそれぞれのフィードをガイドするガイド台42(42A、42B)と、ガイド台42の表面からエアを吹き出してフィードされている下流側ウエブW1と上流側ウエブW2のそれぞれをガイド台から浮上させるウエブ浮上手段44とで構成される。
フィード装置40は、第1フィード装置40A、第2フィード装置40B、及び第3フィード装置40Cで構成され、切断機32で切断された原反Wのうち、下流側原反W1を第1巻取機34で巻き取る際には第1フィード装置40Aと第2フィード装置40Bとが駆動される。また、上流側原反W2を第2巻取機36で巻き取る際には、、第1及び第2フィード装置40A,40Bと協働して第3フィード装置40Cが駆動される。第1〜第3フィード装置40A,40B,40Cは、原反Wの巻取り経路を形成する固定ローラaと、該固定ローラaに対して進退移動して必用に応じて原反Wを固定ローラaとの間にニップするニップローラbとで構成される。尚、第1〜第3フィード装置40A,40B,40Cはニップローラ方式に限定するものではなく、例えばローラ面に形成された多数の吸着孔に原反Wを吸着してフィードするサクションローラ方式等も使用可能である。
上記した切断機32は、第1フィード装置40Aと第2フィード装置40Bとの間に設けられ、上下一対の刃32a,32bによって構成されるが、上下一対の刃32a,32bによる切断方式に限定するものではなく、レーザー切断機等の非接触式の切断機を使用することも可能である。
また、切断機32と第2フィード装置40Bとの間、及び第2フィード装置40Bと第3フィード装置40Cとの間で、原反Wが搬送される搬送経路の真下には、第1のガイド台42Aと第2のガイド台42Bとがそれぞれ配設される。
図3及び図4に示すように、第1及び第2のガイド台42A,42Bは、内部が空洞なエアボックスの上面(原反側)に多数の吹出孔42a(図4)が穿設されると共に、第1及び第2のガイド台42A,42Bには、それぞれエア配管46,46を介してインバーター駆動式のブロアー48、48がそれぞれ接続される。これにより、ウエブ浮上手段44が構成される。
それぞれのブロアー48は、信号ケーブル又は無線により、制御装置50に接続される。そして、制御装置50は原反Wの単位面積当たりの重量に応じてブロアー48、48の回転数をインバーター制御することにより、第1及び第2ガイド台42A,42Bから吹き出すエア吹き出し量を制御する。原反Wの単位面積当たりの重量は、帯状支持体14であるアルミニウム板又はアルミニウム合金板の単位面積当たりの重量に略等しい。通常、帯状支持体14は、厚み0.1〜0.4mm、幅400〜1500mm程度のものが使用される。従って、図1の送出機12に帯状支持体14を装着するときに、装着された帯状支持体14のシリアルNo.が上述した制御装置50に入力される。シリアルNo.の入力方法としては、帯状支持体14を送出機12に装着する際に作業者が制御装置50に直接入力してもよいが、送出機12の近傍にカメラ付きの送信機(図示せず)を配置し、帯状支持体14に表示されたシリアルNo.をカメラで読み取り、その情報を送信機で製造装置に送信するようにすると便利である。シリアルNo.が入力された制御装置50は、予めインストールされている各種の帯状支持体14のデータベース情報からシリアルNo.に対応する帯状支持体14の単位面積当たりの重量を把握し、重量に応じて第1及び第2のガイド台42A,42Bから吹き出されるエアー量が適正なエア吹き出し量になるようにブロアー48の回転数を制御する。この場合、帯状支持体14の単位面積当たりの重量と、エアー吹き出し量と、ブロアー回転数との関係を表した設定テーブルを制御装置50に予め入力しておき、この設定テーブルを利用してブロアー48の回転数を求めるとよい。設定テーブルは予備試験等により作成することができる。これにより、第1及び第2のガイド台42A,42Bから吹き出されるエア量を適正に制御することができる。
ここで、第1及び第2のガイド台42A,42Bからの適正なエアー量とは、原反Wをガイド台42A,42Bから浮上でき、且つ浮上した状態で搬送される原反Wがバタつかないエアー量であり、ガイド台42A,42Bから数ミリ程度浮上させるエアー量であることが好ましい。
尚、第1及び第2のガイド台42A,42Bから吹き出すエアー量をブロアー48の回転数を制御することで説明したが、図5に示すように、自動バルブ52で制御するようにしてもよい。即ち、ブロアー48から第1及び第2のガイド台42A,42Bにエアを供給するエア配管46に自動バルブ52を設け、自動バルブ52を信号ケーブル又は無線により制御装置50に接続する。そして、制御装置50は、原反Wの単位面積当たりの重量に応じて自動バルブ52の開度を制御することにより、第1及び第2ガイド台42A,42Bから吹き出すエア吹き出し量を適正に制御する。この場合、第2のガイド台42Bのように、原反Wの搬送方向に長い場合には、エアボックスの内部を原反Wの搬送方向に複数のエアー室42B1 〜42Bn に区画すると共に、エア配管46を分岐配管461 〜46n を介して各エアー室42B1 〜42Bn に接続し、分岐配管461 〜46n に自動バルブ52を設けようにするとよい。これにより、エアー室42B1 〜42Bn ごとにエア吹き出し量を変えたり、上流側原反W2の先端が通過するエアー室ごとに順番にエアーを吹き出して上流側原反W2の特に先端がバタツクのを抑制する等のきめ細かな制御が可能となる。
次に、図6〜図10を使用して、上記のごとく構成されたウエブ巻取り交換装置30によるウエブ巻取り交換方法を説明する。尚、図6〜図10ではガイド台42A,42Bへのエアー供給系は図示していない。
先ず、巻取り中である第1巻取機34の運転を止めて、原反Wを巻取り交換装置30に供給する搬送を一旦停止する。この状態で図6に示すように、第1フィード装置40Aのニップローラbを固定ローラa方向に移動させて原反Wをニップすると共に、第2フィード装置40Bのニップローラbを固定ローラa方向に移動させて原反Wをニップする。これにより、第1フィード装置40Aと第2フィード装置40Bとの間に原反Wが張設されるので、この状態で切断機32の一対の刃32a,32bで原反Wを切断する。この結果、切断機32を境として、原反搬送方向から見た下流側原反W1と上流側原反W2とに切断される。切断終了後は、切断機32の一対の刃32a,32bを元の位置に戻す。
切断機32で切断したら、第1巻取機34の運転を再開して、切断された原反Wのうち下流側原反W1における切断機32と第1巻取機34との間の巻取り残存部分を巻き終える。このとき、図7に示すように、制御装置50は、原反Wの単位面積当たりの重量に応じた適正なエアー量を第1のガイド台42Aから吹き出して、巻き終える際に残存部分が第1のガイド台42Aに接触しないようにする。
この下流側原反W1の第1の巻取機34への巻取りに続いて、図8に示すように、第1のガイド台42Aからエアを吹き出したまま、第1フィード装置40Aを駆動して、切断機32で切断された原反Wのうち、上流側原反W2の原反先端を第1のガイド台42Aでガイドしながら第2フィード装置40Bに向けて送り出す。上流側原反W2の原反先端を第1フィード装置40Aから第2フィード装置40Bに向けて搬送する際には、第2フィード装置40Bのニップローラbは固定ローラaから退避しており、上流側原反W2の原反先端が固定ローラaを通過したときに、ニップローラbで上流側原反W2をニップする。
次に、図8に示すように、第1フィード装置40Aと第2フィード装置40Bとが協働して、上流側原反W2を第3フィード装置40Cに向けて送り出すと共に、制御装置50は第2のガイド台42Bから適正な量のエアーを吹き出す。上流側原反W2の原反先端を第3フィード装置40Cに向けて搬送する際には、第3フィード装置40Cのニップローラbは固定ローラaから退避しており、上流側原反W2の原反先端が固定ローラaを通過したときにニップローラbで上流側原反をニップする。
次に、図9に示すように、上流側原反W2の先端部が第3フィード装置40Cを通過したら、第2巻取機36の紙管36Aに先端部を巻き掛けて固定し、第1〜第3フィード装置40A,40B,40Cのニップローラbをそれぞれ固定ローラaから離間した後、第2巻取機36の巻取り運転を開始して上流側原反W2の巻取りを行う。一方、第1巻取機34には、新たな紙管34Aが装着される。これにより、原反Wの第1巻取機34から第2巻取機36への巻取り交換が終了する。
このように、本発明のウエブ巻取り交換装置30では、下流側原反W1を第1巻取機34に巻き終える際、及び上流側原反W2を第2巻取機36に巻き取る際に、第1及び第2のガイド台42A,42Bでガイドすると共に、第1及び第2のガイド台42A,42Bの表面から原反Wの単位面積当たりの重量に応じた適正な量のエアー量を吹き出して浮上搬送するようにした。これにより、作業員による誘導補助を要しないでウエブの巻取り交換を行うことができ、しかも原反Wと第1及び第2のガイド台42A,42Bとが擦れることがないので、原反Wや第1及び第2のガイド台42A,42Bに傷を発生させることなく安定したウエブ巻取り交換を行うことができる。
尚、本実施の形態では、ガイド台42A,42Bとして内部が空洞なエアボックスとし、ガイド台42A,42Bの内部にエアーを供給して、ガイド台42A,42Bの表面に形成した多数の吹出孔42aからエアーを吹き出すことで、下流側原反W1や上流側原反W2を浮上搬送させるようにした。しかし、ガイド台42A,42Bはエアボックスに限定されるものではなく、板状のガイド台に多数の吹出孔を形成し、この吹出孔ごとにエア吹き出しノズルを設け、ノズルごとに吹き出しエアー量を調整できるようにしてもよい。このようにノズルごとに吹き出しエアー量を調整できる場合には、ノズルの使用数を制御することでもガイド台から吹き出すエア量を調整することができる。
本発明のウエブ巻取り交換装置を組み込んだ平版印刷版の製造ラインの一例を示す構成図 ウエブ巻取り交換装置の斜視図 ウエブ巻取り交換装置のガイド台とウエブ浮上手段を主に説明する側面図 ウエブ巻取り交換装置におけるガイド台を説明する上面図 ウエブ浮上手段の別態様を説明する側面図 本発明のウエブ巻取り交換方法の手順を示す図で、原反を切断機で切断している説明図 本発明のウエブ巻取り交換方法の手順を示す図で、下流側原反を第1巻取機へ巻き取っている説明図 本発明のウエブ巻取り交換方法の手順を示す図で、上流側原反の先端を第2巻取機へ送り出している説明図 本発明のウエブ巻取り交換方法の手順を示す図で、送り出された上流側原反の先端を第2巻取機の紙管に繋いだ状態の説明図 本発明のウエブ巻取り交換方法の手順を示す図で、第2巻取機の紙管に繋いだ上流側原反を第2巻取機に巻き取っている説明図
符号の説明
10…平版印刷版の製造ライン、12…送出機、14…帯状支持体、16…表面処理部、18…バックコート層塗布・乾燥部、20…下塗り塗布・乾燥部、22…感光層塗布・乾燥部、24…オーバーコート層塗布・乾燥部、26…調湿ゾーン、28…巻取部、30…巻取り交換装置、32…切断機、34…第1巻取機、36…第2巻取機、38…ウエブ搬送手段、40A…第1フィード装置、40B…第2フィード装置、40C…第3フィード装置、42A…第1のガイド台、42a…吹出孔、42B…第2のガイド台、46…エア配管、48…ブロアー、50…制御装置、W…原反、W1…下流側原反、W2…上流側原反

Claims (5)

  1. 第1巻取手段に巻き取りされているウエブを切断する切断工程と、
    前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て下流側ウエブを前記第1巻取手段に巻き終える第1の巻取り工程と、
    前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て上流側ウエブのウエブ先端をガイド台でガイドしながら巻取り交換する第2巻取手段に送り出すと共に、前記ガイド台の表面からエアを吹き出して前記送り出される上流側ウエブを浮上搬送させるウエブ送り出し工程と、
    前記送り出された上流側ウエブを前記第2巻取手段に巻き取る第2の巻取り工程と、を備えたことを特徴とするウエブ巻取り交換方法。
  2. 前記ウエブの単位面積当たりの重量に応じて前記ガイド台から吹き出すエア吹き出し量を制御することを特徴とする請求項1のウエブ巻取り交換方法。
  3. 前記下流側ウエブを前記第1巻取手段に巻き終える際にも前記ガイド台から吹き出したエアにより浮上搬送させながら巻き取ることを特徴とする請求項1又は2のウエブ巻取り交換方法。
  4. 巻き取りされているウエブを切断する切断手段と、
    前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て下流側ウエブを巻き終える第1巻取手段と、
    前記切断されたウエブのうち、巻取り搬送方向から見て上流側ウエブを巻き取る第2巻取手段と、
    前記第1巻取手段から前記第2巻取手段への巻取り交換のためのウエブ搬送を行うウエブ搬送手段とを有し、
    前記ウエブ搬送手段は、
    前記下流側ウエブを前記第1巻取手段にフィードし、前記上流側ウエブを前記第2巻取手段にフィードするフィード手段と、
    前記下流側ウエブと上流側ウエブのそれぞれのフィードをガイドするガイド台と、
    前記ガイド台の表面からエアを吹き出してフィードされている下流側ウエブと上流側ウエブのそれぞれを前記ガイド台から浮上させるウエブ浮上手段と、を備えたことを特徴とするウエブ巻取り交換装置。
  5. 前記ウエブ浮上手段には、前記ガイド台から吹き出すエア吹き出し量を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする請求項4のウエブ巻取り交換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015016690A (ja) * 2013-07-15 2015-01-29 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation インクジェットプリンタ用空気膜支持機器
CN107555216A (zh) * 2017-09-30 2018-01-09 浙江唐艺织物整理有限公司 一种植绒布料收卷装置
CN112340504A (zh) * 2020-11-23 2021-02-09 舒城娃娃乐儿童用品有限公司 一种无纺棉料自动收卷切边装置

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