JP7059212B2 - フィルム搬送方法及びフィルム搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルム搬送方法及びフィルム搬送装置に関する。
フィルムを長尺に製造する場合には、回転自在に設けられた複数のローラの周面で支持し、搬送することが通例である。搬送には、上記の複数のローラの一部を回転駆動する駆動ローラとし、この駆動ローラを用いる場合がある。また、搬送には、搬送元に設けた送出機、及び/または搬送先に設けた引き取り機などを用いる場合もある。
搬送路に設けられるローラには、上記のように、駆動ローラと、移動するフィルムに従動回転する従動ローラとがあり、これらローラ上でフィルムがスリップしてしまうことがある。フィルムは薄手化が進んでおり、また製造効率を向上するために搬送速度の高速化が進んでいる。このようなフィルムの薄手化及び搬送速度の高速化に伴い、フィルムはローラ上でよりスリップしやすくなっている。
ローラ上でフィルムがスリップした場合には、フィルムに傷が生じるなどの問題があるので、スリップを抑制する種々の手法がこれまで提案されている。例えば、(1)ローラの周面形状の変更及び/またはサクション化によって同伴エアを排除する手法、(2)ローラの周面の材質を変更する手法、(3)従動ローラでスリップする場合には駆動ローラへの置き換えなどの手法がある。
同伴エアを排除するために、周面に溝または微細な凹凸を多数形成したローラ(以下、これらをまとめて凹凸ローラと称する)を用いる手法、及び、1対のローラでフィルムをニップする手法もある。また、特許文献1では、中空円筒状に形成され、周面が通水性を有するブライドルローラを用いている。ブライドルローラは、外周面に噴射された水を外周面から内部に吸引することによって、周面に形成した水膜の厚みを調整し、吸引された液体を外部へ排出する。
また、特許文献2には、溶融押出しによりフィルムを製造するフィルム製造方法において、キャスティングドラムに水膜または水滴を形成し、水膜または水滴を介してキャスティングを行っている。水膜の厚みは0.1μm以上10μm以下の範囲内、水滴の径は最大70μmが好ましいとされている。特許文献3には、溶融押出しによりフィルムを製造するフィルム製造方法において、キャスティングドラムに0.5μm以上3μm以下の厚みの水膜を塗布により形成し、この水膜を介してキャスティングを行っている。
特開2007-254771号公報 特開平11-216759号公報 特開平5-293874号公報
上記(1)は、しわなど、フィルムの変形を招く場合がある。上記(2)は、周面をゴム製にした場合に、表面形状(周面の断面形状)の精度が上げられず、そのため、フィルムにしわが発生する場合がある。したがって、スリップが抑えられる別の手法が望まれる。
上記(3)は、設備改造が大規模になってしまい、設備における空間的な制約も多い。また、駆動ローラは、回転速度の調整が必要であり、かつ、駆動ローラは従動ローラよりも高価である。また、搬送路には空間的な制約があるから、すべてのローラを前述のニップローラにすることは難しい。
凹凸ローラ及び特許文献1に記載されるブライドルローラは、製作に手間がかかり、高価であるから、搬送路のすべてのローラを凹凸ローラに置き換えることは現実的ではない。また、特許文献2,3に記載される技術は、フィルムを形成する手法であり、フィルムを搬送する場合ではなく、フィルムをローラで搬送する場合に適用した場合には、依然としてフィルムがスリップすることがある。
そこで本発明は、既存の設備に容易に適用でき、かつ、ローラ上でのフィルムのスリップを確実に抑えるフィルム搬送方法及びフィルム搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のフィルム搬送方法は、長尺のフィルムを、回転自在に設けられているローラで支持した状態で、長手方向に搬送するフィルム搬送方法において、ローラの周面と、このローラに向かうフィルムのローラに接するフィルム面との少なくともいずれか一方に向けて、加湿気体を送出し、フィルム面に接していたローラの周面を、フィルムとの接触開始位置に向かう間に、乾いた状態にする。
ローラに向かうフィルムの側端縁よりも外側で記加湿気体を送出することが好ましい。加湿気体は水を加湿成分として含有する空気であることが好ましい。
加湿気体の送出流量をQm/分、加湿気体1m当たりに含まれる加湿成分量をX×10-3/m、合成表面粗さをσm、フィルムの搬送速度をVm/分、ローラの周面とフィルム面との少なくとも一方の加湿気体が供給される供給領域のフィルムの幅方向における長さをLmとするときに、XQ/1000≧σVLを満たすことが好ましい。
フィルムの側端部のフィルム面と、周面のうち前述の側端部に接する端部面との少なくともいずれか一方に向けて、加湿気体を送出することが好ましい。フィルムの幅をWFとするときに、上記側端部は、フィルムの側端縁から内側0.05×WFまでの領域内に設定されることが好ましい。
二流体ノズルから加湿気体を送出することが好ましい。
ローラは、移動するフィルムに従動回転する従動ローラであることが好ましい。
本発明のフィルム搬送装置は、搬送部と、ローラと、加湿気体送出ユニットとを備える。搬送部は、長尺のフィルムを長手方向に搬送する。ローラは、フィルムを周面で支持し、回転自在に設けられている。加湿気体送出ユニットは、フィルムの搬送方向におけるローラよりも上流側に配され、ローラの周面と、このローラに向かうフィルムのローラに接するフィルム面との少なくともいずれか一方に向けた送出口から、加湿気体を送出する。加湿気体送出ユニットは、ローラの周面がフィルムと離れる離脱位置からフィルムと接触し始める接触開始位置に向かう間に乾く状態に、加湿気体を送出する。
本発明によると、既存の設備に容易に適用でき、かつ、ローラ上でのフィルムのスリップを確実に抑えることができる。
本発明の実施形態であるフィルム搬送装置の概略図である。 フィルム搬送装置の平面概略図である。 加湿気体送出ユニットの説明図である。 加湿気体送出ユニットの説明図である。
図1に示すフィルム搬送装置10は、長尺のフィルム11を長手方向に搬送するための一例である。フィルム搬送装置10は、搬送元12から搬送先13へフィルム11を搬送する。搬送元12は特に限定されず、フィルム11に対して目的とする処理(例えば、塗布、ナーリング、加熱、延伸、またはカレンダなどの処理)を行う処理部であってもよいし、フィルム11がロール状に巻かれているフィルムロール(図示無し)からフィルム11を送り出す送出機などでもよい。搬送先13は特に限定されず、上記のような処理部であってもよいし、フィルム11を引き取る引き取り機、例えばロール状に巻き取る巻取機などでもよい。また、フィルム搬送装置10は、上記のような処理部に設けられていてもよい。
搬送対象であるフィルム11は、樹脂(ポリマー)フィルムでもよいし、金属箔でもよいし、ガラスフィルムであってもよい。樹脂としては、例えばポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど)、ポリオレフィン(環状ポリオレフィンなど)、セルロースアシレート(セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなど)、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。樹脂フィルムは、樹脂以外の例えば添加剤などを含有していてもよい。
金属箔としては、例えば、アルミニウムで形成されているフィルム(アルミ箔)、銅で形成されているフィルムなどが挙げられる。金属箔は、複数の金属成分、または、金属以外の成分を含有していてもよい。なお、本例のフィルム11は、ポリエチレンテレフタレートフィルムである。
フィルム11の厚みは特に限定されない。本例のフィルム11の厚みは40μmである。
フィルム搬送装置10は、駆動ローラ16及び従動ローラ17と、加湿気体送出ユニット(以下、送出ユニットと称する)18等を備える。駆動ローラ16及び従動ローラ17は、回転自在に設けられ、周面でフィルム11を支持する。駆動ローラ16は、周方向に回転駆動する。駆動ローラ16の本数は2本としているが、駆動ローラ16の本数は特に限定されず、1本または3本以上でもよい。
駆動ローラ16は、回転軸16aと、回転軸16aを回転させるモータ16bと、制御部16cとを備える。モータ16bは、コントローラ16cにより駆動制御されており、コントローラ16cは、設定されたフィルム11の搬送速度に、モータ16bを介して駆動ローラ16の周速度を制御する。これにより、フィルム11は、目的とする速度で長手方向に搬送される。このように駆動ローラ16は、フィルム11を長手方向に搬送する搬送部として機能している。なお、周速度は、周面上の任意の点に着目した場合に、着目した点が周方向に移動する速さである。フィルム11の搬送速度は特に限定されず、適宜設定してよい。本例では100m/分にフィルム11の搬送速度を設定している。
搬送部は、駆動ローラ16に限られない。例えば、搬送元12が前述の送出機の場合には、送出機が搬送部として機能する場合もあるし、また、搬送先13が前述の巻取機の場合には、巻取機が搬送部として機能する場合もある。具体的には、送出機を、回転軸(図示無し)とモータ(図示無し)とを備える構成とし、フィルム11がロール状にされたフィルムロール(図示無し)を回転軸にセットし、回転軸をモータで回転させる。また、巻取機を、回転軸(図示無し)とモータ(図示無し)とを備える構成とし、巻き芯(図示無し)を回転軸にセットし、回転軸をモータで回転させる。このようにすることで、搬送部として機能させることができる。以上のように、搬送部は、フィルム11を長手方向に搬送する機能を備えていれば、特に限定されない。
駆動ローラ16の周面にはフィルム11が巻き掛けられており、フィルム11と駆動ローラ16とを面接触の状態にしてある。これによりフィルム11を保持する保持力がより向上している。その結果、フィルム11はより確実に、目的とする速度で搬送される。
この例ではひとつのコントローラ16cで2本の駆動ローラ16を駆動制御している。しかし、コントローラを複数設け、複数のコントローラの各々がひとつの駆動ローラ16を駆動制御してもよい。
従動ローラ17は、2本の駆動ローラ16の間に設けられており、移動するフィルム11に従動回転する。従動ローラ17の本数は3本としている。しかし、従動ローラ17の本数は特に限定されず、1本、2本、または4本以上であってもよい。なお、すべての従動ローラ17を2本の駆動ローラ16の間に配しているが、従動ローラ17の配置はこの例に限られない。
従動ローラ17の周面にはフィルム11が巻き掛けられており、フィルム11と従動ローラ17とを面接触の状態にしてある。これによりフィルム11を、目的とする搬送経路で、下流側へ案内している。3本の従動ローラ17は、互いの回転軸17aが平行となる状態に配されているが、回転軸17aの配置関係は、目的とする搬送経路に応じて適宜設定してよい。
ローラ間距離(この例では、駆動ローラ16と従動ローラ17との距離、及び、従動ローラ17と従動ローラ17との距離)LRは、ローラ同士が互いに接触しない状態であれば特に限定されない。この例におけるローラ間距離LRは1000mmである。
送出ユニット18は、駆動ローラ16及び従動ローラ17の周面におけるフィルム11の保持力を向上させるためのものである。送出ユニット18は、複数の駆動ローラ16及び従動ローラ17の各々の上流に配されており、加湿気体を送出する。ただし、送出ユニット18は、全ての駆動ローラ16及び従動ローラ17の上流側に設けていなくてもよく、これらのうちの一部のみの上流側に設けていてもよい。
駆動ローラ16及び従動ローラ17のローラ幅WRは特に限定されないが、図2に示すように、ローラ幅WRがフィルム11の幅WFよりも大きく、フィルム11の幅方向における各端縁(以下、側端縁と称する)11eがローラ16及びローラ17の周面の端縁16e,17eよりも内側になる状態に、ローラ16及びローラ17が配されていることが好ましい。駆動ローラ16及び従動ローラ17は、これらの一部または全部のローラ幅WRが互いに等しくてもよいし、異なっていてもよい。なお、ローラ幅WRは、回転軸16a,17aが延びた方向における周面の長さである。
フィルム11の幅WFは特に限定されない。本例のフィルム11の幅WFは1340mmである。また、本例におけるローラ幅WRは1600mmである。
駆動ローラ16及び従動ローラ17は、これらの一部または全部のローラ径DRが互いに等しくてもよいし、異なっていてもよい。本例におけるローラ径DRは80mmである。なお、ローラ径DRは、駆動ローラ16及び従動ローラ17の外径である。
送出ユニット18について、図3を参照しながら説明する。なお、前述の通り、本例では送出ユニット18を、駆動ローラ16と従動ローラ17との両方の、フィルム11の搬送方向における上流(以下、単に「上流」と称する)側にそれぞれ配している。しかし、送出ユニット18の構成及び作用は同様であるので、以下においては、従動ローラ17の上流側に設けた送出ユニット18を例に詳細を説明し、駆動ローラ16の上流側に設けた送出ユニット18の説明は略す。
フィルム11が巻き掛けられている従動ローラ17は、周面上の任意の点に着目した場合に、着目した点が、フィルム11と接触を開始する接触開始位置PSと、フィルム11から離れる離脱位置PEとを循環する。なお、フィルム11と線接触している従動ローラ17の場合には、接触開始位置PSと離脱位置PEとは重なっているとみなすことができる。
従動ローラ17におけるフィルム11の巻き掛け角度(ラップ角)θは、90°としている。ただし巻き掛け角度は、特に限定されない。なお、フィルム11と従動ローラ17または駆動ローラ16とが線接触である場合の巻き掛け角度θは0°とする。
送出ユニット18は、前述の通り従動ローラ17よりも上流側に配してある。ただし、送出ユニット18は、全体が従動ローラ17よりも上流側に配されている必要はなく、加湿気体を送出する送出口21aが従動ローラ17よりも上流側に位置していればよい。
送出ユニット18は、ノズル21と、水供給部23と、空気供給部24とを備える。水供給部23は、ノズル21に液体の水を供給する。水供給部23は調節部(図示無し)を有しており、この調節部により、ノズル21へ供給する水の流量が調節される。
空気供給部24は、ノズル21に空気(圧縮空気)を供給している。空気供給部24は調節部(図示無し)を有しており、この調節部により、ノズル21へ供給する空気の流量が調節される。なお、圧縮空気は、加圧されることにより体積を常温(25℃)及び常圧(101325Pa(1気圧))状態よりも小さくされた空気であり、圧搾空気とも呼ばれる。
ノズル21は、先端に、送出口21aとしての開口が形成されている。送出口21aは、接触開始位置PSに向いた状態とされている。ただし、送出口21aは、接触開始位置PSに向いた状態でなくてもよく、従動ローラ17と、従動ローラ17に向かうフィルム11の従動ローラ17に接するフィルム面(以下、接触フィルム面と称する)11cとの少なくともいずれか一方に向いていればよい。ノズル21は、供給されてきた空気と水とにより、空気中に微細な水滴を形成し、送出口21aから、水を加湿成分として含有する加湿空気を加湿気体として送出する。これにより、従動ローラ17と、この従動ローラ17に向かうフィルム11の接触フィルム面11cとのすくなくともいずれか一方に向けて、加湿空気が送出される。加湿空気に含まれていた気体の水は、接触開始位置PSから離脱位置PEまでのフィルム11と従動ローラ17との間では、液体となる。このように、送出口21aから送出された気体の加湿空気は、フィルム11及び/または従動ローラに供給された状態では液体の水を生成している。
上記接触フィルム面11cは、従動ローラ17とこの従動ローラ17に案内されるフィルム11との位置関係で決まる。図3においては従動ローラ17の上側にフィルム11の搬送路が設定されているから、接触フィルム面11cは図3の紙面下側のフィルム面である。これに対して例えば従動ローラ17の下側に搬送路が設定されている場合には、接触フィルム面11cは上側のフィルム面である。したがって、図1に示す本例においては、複数の駆動ローラ16と複数の従動ローラ17とに、一方のフィルム面と他方のフィルム面とが交互に接する状態に搬送路が設定されているから、接触フィルム面11cはフィルム11の移動に伴い交互に変わる。
加湿気体とは、加湿成分が液滴として視認されない気体であり、すなわち、白い曇り(霧状物を含む)が目視で確認されない状態の気体である。視認されるか否かは、フィルム搬送装置10が収容されている室内を蛍光灯で照明した状態で判別することが好ましく、これにより判別のばらつきが抑えられる。この例においても、蛍光灯で照明された室内で目視し、白い曇りが認められなかった場合を加湿気体と判定している。
送出口21aから5mmの空間領域で水滴が視認されない場合には、加湿空気が送出されたとする。送出口21aから5mmを超えた空間領域では白い曇りなどとして水滴が視認されてもよい。このように、加湿空気の送出先であるフィルム11及び/または従動ローラ17には、加湿空気が、気体の状態で供給されてもよいし、水滴を生成した気液混合状態に供給されてもよい。気液混合状態に供給される場合には、水滴の径は大きくても40μmであることが好ましく、大きくても20μmであることがより好ましく、大きくても10μmであることがさらに好ましい。本例において気液混合状態に供給する場合には、水滴の径を大きくても概ね5μmに抑えている。なお、水滴の径は、フィルム及び/または従動ローラ17から10mm離れた空中で、レーザー回折式粒度分布計により測定している。
水滴を含有する空気を、送出口21aから加湿空気として送出するために、空気の流量に対する水の流量の比(水の流量/空気の流量)を小さく抑えることが好ましい。
送出ユニット18としては、二流体ノズルをノズル21として備えるノズルユニットが好ましい。二流体ノズルは、2つの流体のうちの一方である気体の中に他方である液体を微小な液滴として形成し、送出口から送出する。二流体ノズルは市販されており、一方の流体(通常は圧縮気体)の高速の流れを利用し、他方の流体(通常は液体)を微粒化する。2つの流体の混合方式としては、内部混合方式と外部混合方式とが代表的である。内部混合方式はノズルの内部で、例えば圧縮空気と液体とを混ぜ、液体を微粒化する。外部混合方式はノズル外で、例えば圧縮空気と液体とを混ぜる。混合方式にはこれらの混合方式以外の方式もあり、いずれの混合方式であってもよい。
二流体ノズルは各種が市販されている。本例でも市販品を用いており、具体的には、スプレーイングシステムジャパンのマイクロ二流体ノズル「YM5JG4」を用いている。
加湿空気の送出は、送出ユニット18で行う場合に限定されない。送出ユニット18の代わりに、例えば、超音波振動子を用いて超音波により液体の水を蒸気にし、周囲の空気とともに加湿空気を生成してもよい。ただし、2流体ノズルの方が、空気の圧力と、ノズル21への水の流量との調節により、加湿空気の流量を調節しやすいため、好ましい。
加湿気体は、加湿成分としての水を含有する空気に限られず、フィルム11に応じて適宜決定される。具体的には、フィルム11を溶解したり、変質及び変性させない加湿気体とする。
空気に加えて、もしくは空気の代わりに、例えば、窒素などを用いてもよい。窒素などを用いる場合には、この例の空気と同様に、加圧された圧縮気体で用いることができる。
加湿成分は、従動ローラ17におけるフィルム11の保持力を向上させるためのものであり、従動ローラ17の周面の巻き掛け領域WAにおいて従動ローラ17とフィルム11との間に液体として存在する成分である。そのため、加湿成分は、上記の空気、及び/または窒素などよりも、露点が低い物質とする。水に加えて、もしくは水の代わりに、エタノール、メタノール、または、アセトンなどを用いてもよい。
加湿成分である水は、従動ローラ17のフィルム11に接していた周面が、離脱位置PEから接触開始位置PSに向かう間に、乾く量に抑えられる。このように、送出ユニット18は、従動ローラ17のフィルム11に接していた周面が、離脱位置PEから接触開始位置PSに向かう間に乾く状態に、加湿空気を送出する。このため、加湿成分は、従動ローラ17の周囲の雰囲気下で気化可能な物質とされる。
加湿空気の送出先の領域、すなわち、接触フィルム面11c及びまたは従動ローラ17の周面の加湿空気が供給される供給領域は、接触開始位置PSにできるだけ近い方が好ましい。この観点では、送出口21aと接触開始位置PSとの距離は、20mm以上200mm以下の範囲内であることが好ましく、40mm以上150mm以下の範囲内であることがより好ましく、50mm以上100mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。本例では、送出口21aと接触開始位置PSとの距離を80mmとしている。
フィルム11の幅方向(以下、単に「幅方向」と称する)における上記供給領域について、図4を参照しながら説明する。加湿空気を送出する領域は、幅WFの全域内であればよく、幅WFの全域に渡っていてもよいし、一部領域であってもよい。好ましくは、幅WFの全域のうち、側端の部分を含むことが好ましい。すなわち、フィルム11の側端部11sを含む領域と、従動ローラ17の周面のうち側端部11sに接する端部面17sを含む領域との少なくともいずれか一方であることが好ましい。そのため、側端部11sを含む領域及び/または端部面17sを含む領域に向けて、加湿空気を送出する。
本例では、側端部11s及び端部面17sのみに向けて加湿空気を送出し、巻き掛け領域WAではこれら側端部11s及び端部面17sのみ水で濡れた状態としている。
側端部11sは、側端縁11eを必ずしも含んでいなくてもよく、側端縁11eから幅方向内側に設定されていてもよい。側端部11sは、幅方向において、側端縁11eから内側0.05×WFまでの領域内に設定されることが好ましく、これよりも幅方向における寸法が小さくてもよい。すなわち、側端縁11eと側端縁11eから0.05×WFの距離で離れた位置との間に、側端部11sが設定されることが好ましい。
側端部11sは、側端縁11eを含む状態に側端部11sを設定することがより好ましい。本例では、図4に示すように、側端縁11eから内側0.05×WFまでの領域を側端部11sとしており、フィルム11の長手方向に延び、側端縁11eを含んだ側端部11sを、0.05×WFの幅で設定している。なお、二流体ノズルは、目的とする供給領域のみに向けて加湿空気を送出するいわゆる指向性に優れるから、この観点においても二流体ノズルをノズル21として用いることが好ましい。
ノズル21は、図4に示すように、幅方向において側端縁11eよりも外側に送出口21aが位置した状態に、配されることが好ましい。これにより、側端縁11eよりも外側で加湿気体が送出される。この例では、送出口21aが側端縁11eから20mm外側に位置する状態に、ノズル21を配している。なお、図4においては、幅方向における送出口21aと側端縁11eまでの距離に、符号Dを付している。
送出口21aからの加湿空気の送出流量をQm/分とし、加湿空気1m当たりに含まれる加湿成分の量(以下、加湿成分量と称する)をX×10-3/mとし、合成表面粗さをσmとし、フィルム11の搬送速度をVm/分とし、接触フィルム面11c及び/または従動ローラ17の周面のうち加湿空気が供給される供給領域の幅方向における長さをLmとする。なお、上記供給領域は、加湿空気が当たることにより水で濡れる領域である。送出流量Q(m/分)と、加湿成分量X(×10-3/m)と、合成表面粗さであるσ(m)と、搬送速度V(m/分)と、長さL(m)とは、式(1)を満たすことが好ましい。
XQ/1000≧σVL ・・・(1)
合成表面粗さであるσは、二乗平均平方根粗さにより算出され、式(2)によって定義される。σは接触フィルム面11cの二乗平均平方根粗さ(単位はm)であり、σは従動ローラ17の二乗平均平方根粗さ(単位はm)である。
σ=(σ +σ 1/2 ・・・(2)
この例では、σは0.3×10-6m、σは0.032×10-6mである。
送出流量Qは、水供給部23からの水の流量と、空気供給部24によって供給する空気の圧力との少なくともいずれか一方を増減することにより調整することができる。なお、水供給部23からノズル21への水の流量は、水供給部23の10分間における水の減少分から算出している。
長さL(単位はm)の求め方は特に限定されず、例えば以下の方法により、予め求めておくことができる。まず、加湿空気を、静止させている例えばテスト用の長尺のフィルムに送出し、濡れた領域の幅方向の寸法LWを求める。次に、このフィルムを長手方向に搬送し、フィルムを搬送している状態で加湿空気を送出する。そして、寸法LWと、10分間におけるフィルムの搬送長さとの積から、10分間に水が付着した領域の面積を算出する。使用した水の量は、前述のように、水供給部23の10分間における水の減少分である。
従動ローラ17は、図4に示すように、内部に中空部が形成された中空ローラとしている。素材はアルミ製であり、周面はクロムめっきとされている。また、駆動ローラ16は、SUS(Steel Use Stainless)製とされている。ただし、ただし、従動ローラ17と駆動ローラ16とはこの例に限定されない。
上記構成の作用を説明する。フィルム11は、駆動ローラ16によって、搬送元12から搬送先13へ搬送される。フィルム11は、搬送路に設けられた駆動ローラ16及び従動ローラ17によって支持されており、目的とする経路で搬送される。
送出ユニット18は、駆動ローラ16及び従動ローラ17の上流側で加湿空気を送出している。図3,図4のように従動ローラ17及びこの従動ローラ17の上流側に設けた送出ユニット18の場合には、従動ローラ17の周面と、この従動ローラ17に向かうフィルム11の接触フィルム面11cとの少なくともいずれか一方に向けて、加湿空気が送出される。そのため、加湿空気に含まれていた水の液化によって、フィルム11が従動ローラ17により強い密着力で保持される。しかも、加湿空気は液化によって水滴を非常に小さく形成するから、フィルム11と従動ローラ17との間において水が仮に膜状になっても、その水膜は過度には厚くならない。そのため、水の過多に起因するスリップ及び水滴の跡も防止される。このように、従動ローラ17の周面は巻き掛け領域WAでフィルム11の保持力が向上するから、従動ローラ17におけるフィルム11のスリップが確実に抑えられる。
スリップの有無は、フィルム11の搬送速度と、従動ローラ17の周速度とを対比することにより、確認することができる。本例では、{|(フィルム11の搬送速度)-(従動ローラ17の周速度)|/(フィルム11の搬送速度)}×100(単位は%)の算出式により、0.1%以上である場合にはスリップ有りと判定し、0.1%未満である場合にはスリップ無し、すなわちスリップが抑制されていると判定している。なお、本例では、フィルム11の搬送速度を前述のように100m/分とし、かつ、搬送テンション(長手方向におけるテンション)を50N/mから200N/mまでの範囲で10N/m間隔で変化させ、これら搬送テンションが異なる複数条件下のそれぞれでスリップの有無を確認している。
従動ローラ17の周速度は、エンコーダを用いて従動ローラ17の回転数を求め、この回転数と従動ローラ17の径から求めることができる。フィルム11の搬送速度は、レーザー面内速度計(例えば、株式会社小野測器社製のレーザー面内速度計LV7002/LV7100)で求めることができる。
搬送テンションは、フィルム11の搬送路にダンサローラ(図無し)を設け、ダンサローラへの荷重の増減により増減させることができる。この場合、例えば下流側の駆動ローラ16がダンサローラの位置を、フィードバックして制御する。また、搬送テンションは、ローラ(図示無し)に設置したテンションピックアップにより求めることができる。下流側の駆動ローラ16がダンサローラの位置をフィードバックして制御する
フィルム11と従動ローラ17との間に介在する水の量(以下、介在水量と称する)によって、従動ローラ17におけるフィルム11の保持力は変わる。この点、送出ユニット18は、水滴が視認されない加湿気体を送出するから、介在水量が過度に多すぎたり、過度に少なすぎることがなく、従動ローラ17は確実にフィルム11を保持する。このため、従動ローラ17上におけるフィルム11のスリップが確実に抑えられる。また、加湿気体は、2流体ノズル、及び、超音波振動子を備える蒸気発生器など、極めて小型の機器で送出することができるから、既存の搬送設備へ設置しやすい。このように、加湿気体を送出することによりスリップを抑える手法は、既存の設備に容易に適用できる。そして、搬送路には多くの従動ローラが備えられていることが通例である。上記構成は、これら多くの従動ローラにおいて容易に適用でき、かつその効果が確実であるから、設置されている従動ローラが多い場合ほど有用である。
また、フィルム11及び/または従動ローラ17への加湿成分の供給は水滴が視認されない加湿空気の送出によりなされるから、巻き掛け領域WAにおいて濡れていた従動ローラ17の周面は、離脱位置PEでフィルム11から離れた後に迅速に乾き、接触開始位置PSへ向かう間に、確実に乾いた状態になる。そのため、再び接触開始位置PS及び/または接触開始位置PSの近傍で加湿成分が供給された場合に、接触開始位置PSから離脱位置PEに至るまでの介在水量は前回の介在水量と同程度となる。その結果、前回と同様の保持力が発現する。このように、介在水量は一定に維持されるから、スリップの抑制効果は長時間維持され、結果として、連続搬送できるフィルムの長さがより長くなる。このように、搬送対象とするフィルムの長さが長い場合ほど上記構成は有効である。
従動ローラ17の周面が離脱位置PEから接触開始位置PSへ向かう間に渇いているか否かは、目視で判別してもよいし、ローラ表面の光沢度を測定することにより判別してもよい。本例では、従動ローラ17の周面に対して、株式会社キーエンス製のカラー判別センサ「CZ-V20」により、加湿空気を送出しない場合と送出している場合との光沢差を比較し、光沢差がある場合を乾いていないと判定し、光沢差がない場合を乾いていると判定している。
ノズル21として二流体ノズルを用いているから、加湿空気に指向性をもたせることができ、より確実に接触開始地点PSに向けて加湿空気が送られる。
送出口21aと接触開始位置PSとの距離を20mm以上としているから、20mm未満である場合と比べて、従動ローラ17の周面は、離脱位置PEから接触開始位置に向かう間に、より確実に乾く。送出口21aと接触開始位置PSとの距離を200mm以下としているから、200mmを超える場合と比べて、巻き掛け領域WAにおけるフィルム11と従動ローラ17との間に、液体の水をより確実に介在させることができる。
加湿空気は側端部11s及び端部面17sに向けて送出されているから、フィルム11の一方の側端部11sと他方の側端部11sとの間にある製品領域は、水の乾き跡が生じることがなく、また、従動ローラ17のフィルム11を保持する保持力も確実に発揮される。
側端部11sは側端縁11eから内側0.05×WFまでの領域内に設定されているから、従動ローラ17はフィルム11を確実に保持し、かつ、水の渇き跡が確実に無い製品領域がより広く確保される。
側端部11sは側端縁11eを含む状態に設定されているから、従動ローラ17はフィルム11を確実に保持し、かつ、水の渇き跡が確実に無い製品領域がより広く確保される。
加湿気体は、側端縁11eよりも外側で送出されるから、ノズルの向き等の調整の作業性が良く、フィルムに外乱が与えられることがより抑えられる。
搬送対象とするフィルムによって、フィルム面の平滑性(平滑さの程度)は様々である。目的に応じて、意図的に凹凸を形成したフィルムもある。凹凸を形成したフィルムとしては、例えば側端部のみにエンボス加工したフィルムなどがある。本例では、前述の式(1)を満たす条件で、加湿空気を送出するから、このような種々の平滑度のフィルム11について、スリップが抑制される。また、フィルム11を従動ローラ17に案内する場合には、周知の通り、フィルム11の移動及び従動ローラ17の回転に伴ういわゆる同伴エアが発生する。同伴エアが、式(2)の合成表面粗さであるσよりも厚く形成された場合には、保持力が小さくなりすぎてしまう。そこで、式(1)では、表面粗さとして合成表面粗さを用いている。このように、種々ある表面粗さの中でも、合成表面粗さを指標として用いることにより、表面粗さが異なる種々のフィルムにおいて、スリップが抑制される。
駆動ローラ16の上流側に設けた送出ユニット18も、従動ローラ17の上流側に設けた送出ユニット18と同様の作用をもつ。駆動ローラ16の場合には、従動ローラ17の場合よりも大きな保持力が必要とされるが、上記構成により、駆動ローラ16においてもフィルム11は十分な保持力で保持される。
10 フィルム搬送装置
11 フィルム
11c 接触フィルム面
11e 側端縁
11s 側端部
12 搬送元
13 搬送先
16 駆動ローラ
16a 回転軸
16b モータ
16c コントローラ
16e 端縁
17 従動ローラ
17a 回転軸
17s 端部面
17e 端縁
18 加湿気体送出ユニット
21 ノズル
21a 送出口
23 水供給部
24 空気供給部
D 送出口とフィルムの端縁までの距離
DR ローラ径
LR ローラ間距離
PE 離脱位置
PS 接触開始位置
WA 巻き掛け領域
WF フィルムの幅
WR ローラ幅

Claims (10)

  1. 長尺のフィルムを、回転自在に設けられているローラで支持した状態で、長手方向に搬送するフィルム搬送方法において、
    前記ローラの周面と、前記ローラに向かう前記フィルムの前記ローラに接するフィルム面との少なくともいずれか一方に向けて、加湿気体を送出し、
    前記ローラの周面が前記フィルムと接触し始める接触開始位置から前記フィルムと離れる離脱位置に向かう間においては、前記ローラの周面と前記フィルム面との間に前記加湿気体に含まれる加湿成分を液体として存在させ、
    前記ローラの周面が前記離脱位置から前記接触開始位置に向かう間に、前記フィルム面に接していた前記ローラの周面を自然乾燥により乾いた状態にするフィルム搬送方法。
  2. 前記ローラに向かう前記フィルムの側端縁よりも外側で、前記加湿気体を送出する請求項1に記載のフィルム搬送方法。
  3. 前記加湿気体は水を加湿成分として含有する空気である請求項1または2に記載のフィルム搬送方法。
  4. 前記加湿気体の送出流量をQm/分、前記加湿気体1m当たりに含まれる加湿成分量をX×10-3/m、合成表面粗さをσm、前記フィルムの搬送速度をVm/分、前記ローラの周面と前記フィルム面との前記少なくとも一方の前記加湿気体が供給される供給領域の前記フィルムの幅方向における長さをLmとするときに、XQ/1000≧σVLを満たす請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフィルム搬送方法。
  5. 前記フィルムの側端部の前記フィルム面と、前記周面のうち前記側端部に接する端部面との少なくともいずれか一方に向けて、前記加湿気体を送出する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフィルム搬送方法。
  6. 前記フィルムの幅をWFとするときに、
    前記側端部は、前記フィルムの側端縁から内側0.05×WFまでの領域内に設定される請求項2に記載のフィルム搬送方法。
  7. 二流体ノズルから前記加湿気体を送出する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のフィルム搬送方法。
  8. 前記ローラは、移動する前記フィルムに従動回転する従動ローラである請求項1ないし7のいずれか1項に記載のフィルム搬送方法。
  9. 前記ローラの上流側及び下流側において、前記フィルムは、長手方向に張力が付与された状態で搬送される請求項1ないし8のいずれか1項に記載のフィルム搬送装置。
  10. 長尺のフィルムを長手方向に搬送する搬送部と、
    前記フィルムを周面で支持し、回転自在に設けられたローラと、
    前記フィルムの搬送方向における前記ローラよりも上流側に配され、前記ローラの周面と、前記ローラに向かう前記フィルムの前記ローラに接するフィルム面との少なくともいずれか一方に向けた送出口から、加湿気体を送出する加湿気体送出ユニットと、
    を備え、
    前記加湿気体送出ユニットは、
    前記ローラの周面が前記フィルムと接触し始める接触開始位置から前記フィルムと離れる離脱位置に向かう間においては、前記ローラの周面と前記フィルム面との間に前記加湿気体に含まれる加湿成分が液体として存在し、
    前記ローラの周面が前記離脱位置から前記接触開始位置に向かう間に、前記フィルム面に接していた前記ローラの周面が乾く状態に、前記加湿気体を送出するフィルム搬送装置。
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