JPH05293874A - 熱可塑性重合体シートのキャスティング方法 - Google Patents
熱可塑性重合体シートのキャスティング方法Info
- Publication number
- JPH05293874A JPH05293874A JP4102883A JP10288392A JPH05293874A JP H05293874 A JPH05293874 A JP H05293874A JP 4102883 A JP4102883 A JP 4102883A JP 10288392 A JP10288392 A JP 10288392A JP H05293874 A JPH05293874 A JP H05293874A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- liquid
- sheet
- thermoplastic polymer
- casting drum
- Prior art date
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 品質の良好な熱可塑性重合体シートを高速で
キャスティングする方法を提供する。 【構成】 ダイ1より押出された熱可塑性重合体を、そ
の表面に液体を塗布したキャスティングドラム3上で静
電荷を印加させながら冷却固化してシートに成形する方
法において、該液体をリバース式コーター6によって液
膜の厚みが0.5〜3μmとなるように塗布することを
特徴とする熱可塑性重合体シートのキャスティング方
法。
キャスティングする方法を提供する。 【構成】 ダイ1より押出された熱可塑性重合体を、そ
の表面に液体を塗布したキャスティングドラム3上で静
電荷を印加させながら冷却固化してシートに成形する方
法において、該液体をリバース式コーター6によって液
膜の厚みが0.5〜3μmとなるように塗布することを
特徴とする熱可塑性重合体シートのキャスティング方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性重合体シートの
キャスティング方法に関するものであり、さらに詳しく
は熱可塑性重合体シートの高速でかつ品質の良好なもの
を得るキャスティング方法に関するものである。
キャスティング方法に関するものであり、さらに詳しく
は熱可塑性重合体シートの高速でかつ品質の良好なもの
を得るキャスティング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャスティングドラム表面に液体を塗布
し、熱可塑性重合体をシート状に成形する方法は既に多
くの提案がなされている。(例えば特開平1―2599
11号、特開平1−285324号等)
し、熱可塑性重合体をシート状に成形する方法は既に多
くの提案がなされている。(例えば特開平1―2599
11号、特開平1−285324号等)
【0003】上記においては液体をキャスティングドラ
ムに塗布する方法として飽和水蒸気を含んだ気体あるい
はミストを露点以下のドラム表面に吹き付ける方法、リ
バースロール、グラビアロール等の一般のコーターで塗
布する方法、不織布、ゴム、スポンジなどのように液体
のしみ出るロールをキャスティングドラムに直接コンタ
クトする方法などにより、液体を3〜50μmに塗布す
ることが提案されている。ただし、実施例では液体を塗
布する具体的方法は記載されてない。
ムに塗布する方法として飽和水蒸気を含んだ気体あるい
はミストを露点以下のドラム表面に吹き付ける方法、リ
バースロール、グラビアロール等の一般のコーターで塗
布する方法、不織布、ゴム、スポンジなどのように液体
のしみ出るロールをキャスティングドラムに直接コンタ
クトする方法などにより、液体を3〜50μmに塗布す
ることが提案されている。ただし、実施例では液体を塗
布する具体的方法は記載されてない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者の検
討結果によれば、液体をキャスティングドラムに塗布す
る従来の方法では、50m/分以上の高速でキャスティ
ングするとき液膜の厚さを3μmより薄く均一に塗布す
ることが困難であり、シートの幅方向、縦方向の塗布厚
さ斑が悪化し、表面欠点のないシートを得ることができ
ない問題がある。
討結果によれば、液体をキャスティングドラムに塗布す
る従来の方法では、50m/分以上の高速でキャスティ
ングするとき液膜の厚さを3μmより薄く均一に塗布す
ることが困難であり、シートの幅方向、縦方向の塗布厚
さ斑が悪化し、表面欠点のないシートを得ることができ
ない問題がある。
【0005】本発明者は、かかる問題を解消できる熱可
塑性重合体シートのキャスティング方法を開発すべく鋭
意検討の結果、熱可塑性重合体のシート厚みが70μm
以下で、50m/分以上の高速キャスティングにおい
て、キャスティングドラム上に薄い均一な液膜をリバー
ス式コーターで形成させることによって、上記の様な問
題点が解消でき、効率的にフィルムを生産しうることを
見出し、本発明に到達したものである。
塑性重合体シートのキャスティング方法を開発すべく鋭
意検討の結果、熱可塑性重合体のシート厚みが70μm
以下で、50m/分以上の高速キャスティングにおい
て、キャスティングドラム上に薄い均一な液膜をリバー
ス式コーターで形成させることによって、上記の様な問
題点が解消でき、効率的にフィルムを生産しうることを
見出し、本発明に到達したものである。
【0006】従って、本発明の目的はキャスティングド
ラム上に薄い液膜を均一に形成し、溶融した熱可塑性重
合体をシート状に成形するに際し、高品質でかつ高速の
キャスティング方法を提供することにある。
ラム上に薄い液膜を均一に形成し、溶融した熱可塑性重
合体をシート状に成形するに際し、高品質でかつ高速の
キャスティング方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はダイ
より押出された熱可塑性重合体をその表面に液体を塗布
したキャスティングドラム上で静電荷を印加させながら
冷却固化してシートに成形する方法において、該液体を
リバース式コーターによって液膜の厚みが0.5〜3μ
mとなるように塗布することを特徴とする熱可塑性重合
体シートのキャスティング方法である。
より押出された熱可塑性重合体をその表面に液体を塗布
したキャスティングドラム上で静電荷を印加させながら
冷却固化してシートに成形する方法において、該液体を
リバース式コーターによって液膜の厚みが0.5〜3μ
mとなるように塗布することを特徴とする熱可塑性重合
体シートのキャスティング方法である。
【0008】本発明における熱可塑性重合体とは、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の如きポリオレフィン類、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6―
ナフタレート等の如きポリエステル類、ナイロン6、ナ
イロン66等の如きポリアミド類、ポリイミド類、ポリ
スチレン類、ポリビニル類等のシートとして成形され得
る重合体およびこれらの共重合体、混合体であって、他
の添加剤などが含有されたものであってもよい。また口
金から押出された溶融シート状物は単層でも多層に積層
されたものであってもよい。
エチレン、ポリプロピレン等の如きポリオレフィン類、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6―
ナフタレート等の如きポリエステル類、ナイロン6、ナ
イロン66等の如きポリアミド類、ポリイミド類、ポリ
スチレン類、ポリビニル類等のシートとして成形され得
る重合体およびこれらの共重合体、混合体であって、他
の添加剤などが含有されたものであってもよい。また口
金から押出された溶融シート状物は単層でも多層に積層
されたものであってもよい。
【0009】本発明における静電荷印加法は、例えば特
公昭48―29311号公報などに示されるような公知
の方法を使用することができる。
公昭48―29311号公報などに示されるような公知
の方法を使用することができる。
【0010】本発明においてキャスティングドラム上に
液体を塗布するリバース式コーターは、3本のロールか
らなるものであり、塗布するロールはゴムであることが
好ましい。この具体例は、実施例における詳細な説明か
ら明らかである。
液体を塗布するリバース式コーターは、3本のロールか
らなるものであり、塗布するロールはゴムであることが
好ましい。この具体例は、実施例における詳細な説明か
ら明らかである。
【0011】塗布する液体としては、水を用いるのが最
も実用的であるが、アルコール、或いは水とアルコール
の混合物等を用いることもできる。
も実用的であるが、アルコール、或いは水とアルコール
の混合物等を用いることもできる。
【0012】液膜の厚さは、好ましくは0.5〜3.0
μm、より好ましくは1.0〜2.0μmである。液膜
の厚さが薄すぎると、キャスティングドラムからシート
を引き剥がす際、密着力が強くなり過ぎシート破れを起
こす。一方、液膜の厚さが厚すぎると、シートの表面欠
点になる。なお、液膜の厚さは光干渉膜厚計などで連続
的に測定できる。
μm、より好ましくは1.0〜2.0μmである。液膜
の厚さが薄すぎると、キャスティングドラムからシート
を引き剥がす際、密着力が強くなり過ぎシート破れを起
こす。一方、液膜の厚さが厚すぎると、シートの表面欠
点になる。なお、液膜の厚さは光干渉膜厚計などで連続
的に測定できる。
【0013】次に、図面に参照して、本発明の実施態様
について説明する。図1は本発明の実施態様の1例を示
している。
について説明する。図1は本発明の実施態様の1例を示
している。
【0014】図1は本発明のキャスティング方法を示す
工程概略図である。図1においては、1はダイ、3はキ
ャスティングドラム、6はキャスティングドラムに液体
の薄膜を塗布するリバース式コーター、4は引取りロー
ル、2は溶融シート状押出し物、20は冷却固化された
シート状押出し物、5は液体の膜厚を計測する膜厚計で
ある。また、ダイとキャスティングドラムの間で溶融シ
ート状押出し物の該キャスティングドラムに接しない面
側に設けられた線状電極7に高圧電源8から高電圧が印
加され、これによって溶融シート状押出し物に静電荷が
印加される。
工程概略図である。図1においては、1はダイ、3はキ
ャスティングドラム、6はキャスティングドラムに液体
の薄膜を塗布するリバース式コーター、4は引取りロー
ル、2は溶融シート状押出し物、20は冷却固化された
シート状押出し物、5は液体の膜厚を計測する膜厚計で
ある。また、ダイとキャスティングドラムの間で溶融シ
ート状押出し物の該キャスティングドラムに接しない面
側に設けられた線状電極7に高圧電源8から高電圧が印
加され、これによって溶融シート状押出し物に静電荷が
印加される。
【0015】図1において、スリットを施したダイ1か
ら溶融された熱可塑性重合体を厚みが好ましくは70μ
m以下、さらに好ましくは14μm以上70μm以下の
シート状に押出し、シート状押出物2は一定速度で回転
せしめられているキャスティングドラム3の表面上に押
出される。このときのキャスティングドラム3の回転周
速度は好ましくは50m/min以上、さらに好ましく
は50m/min以上80m/min以下である。
ら溶融された熱可塑性重合体を厚みが好ましくは70μ
m以下、さらに好ましくは14μm以上70μm以下の
シート状に押出し、シート状押出物2は一定速度で回転
せしめられているキャスティングドラム3の表面上に押
出される。このときのキャスティングドラム3の回転周
速度は好ましくは50m/min以上、さらに好ましく
は50m/min以上80m/min以下である。
【0016】一方液体の塗膜はリバース式コーター6に
よってキャスティングドラム3の表面上に供給塗膜とし
て形成され付着する。溶融状態のシート状押出し物2は
この液膜を介して密着するようにキャスティングドラム
3の上に拡げられる。密着後キャスティングドラムの表
面上で冷却固化せしめられた押出し物からなる熱可塑性
重合体未延伸シート20は引取りロール4によってキャ
スティングドラムの表面より引き取られて次の工程に送
られる。
よってキャスティングドラム3の表面上に供給塗膜とし
て形成され付着する。溶融状態のシート状押出し物2は
この液膜を介して密着するようにキャスティングドラム
3の上に拡げられる。密着後キャスティングドラムの表
面上で冷却固化せしめられた押出し物からなる熱可塑性
重合体未延伸シート20は引取りロール4によってキャ
スティングドラムの表面より引き取られて次の工程に送
られる。
【0017】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに説明
する。
する。
【0018】
【実施例1及び比較例1】ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度IV=0.60)を180℃で乾燥したのち
押出機にて290℃で溶融押出し、図1に示す装置でキ
ャスティングを行った。
(固有粘度IV=0.60)を180℃で乾燥したのち
押出機にて290℃で溶融押出し、図1に示す装置でキ
ャスティングを行った。
【0019】溶融されたポリエチレンテレフタレートは
ダイよりシートとして吐出され、該シートの全幅に静電
荷を印加させ、シート厚み50μm、キャスティング速
度70m/minでキャストした。キャスティンクドラ
ム上の液体にはイオン交換した上水を用いた。このよう
にして10日間連続運転したが、液膜は薄く均一に安定
していて、フィルムシートには表面欠点もなく厚み斑も
良好だった。
ダイよりシートとして吐出され、該シートの全幅に静電
荷を印加させ、シート厚み50μm、キャスティング速
度70m/minでキャストした。キャスティンクドラ
ム上の液体にはイオン交換した上水を用いた。このよう
にして10日間連続運転したが、液膜は薄く均一に安定
していて、フィルムシートには表面欠点もなく厚み斑も
良好だった。
【0020】一方、比較としてFollow式コーター
を使用したとき、キャスティング速度40m/minを
超えると、液膜は厚さ斑ができ、フィルムシートには表
面欠点ができ厚み斑も悪くなった。
を使用したとき、キャスティング速度40m/minを
超えると、液膜は厚さ斑ができ、フィルムシートには表
面欠点ができ厚み斑も悪くなった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば品質が良好でかつ高速で
長期間安定して熱可塑性重合体シートのキャスティング
が可能となる。
長期間安定して熱可塑性重合体シートのキャスティング
が可能となる。
【図1】本発明のキャスティング方法を示す工程概略図
である。
である。
1…ダイ 2…溶融シート 3…キャスティングドラム 6…リバース式コーター
Claims (3)
- 【請求項1】 ダイより押出された熱可塑性重合体を、
その表面に液体を塗布したキャスティングドラム上で静
電荷を印加させながら冷却固化してシートに成形する方
法において、該液体をリバース式コーターによって液膜
の厚みが0.5〜3μmとなるように塗布することを特
徴とする熱可塑性重合体シートのキャスティング方法。 - 【請求項2】 キャステッングドラムの回転周速度が5
0m/min 以上である請求項1記載のキャスティング方
法。 - 【請求項3】 熱可塑性重合体のシート厚みが70μm
以下である請求項1記載のキャスティング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102883A JPH05293874A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 熱可塑性重合体シートのキャスティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102883A JPH05293874A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 熱可塑性重合体シートのキャスティング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05293874A true JPH05293874A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14339272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4102883A Pending JPH05293874A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 熱可塑性重合体シートのキャスティング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05293874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016175310A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 日本ゼオン株式会社 | 光学フィルムの製造方法 |
JP2020121820A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 富士フイルム株式会社 | フィルム搬送方法及びフィルム搬送装置 |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP4102883A patent/JPH05293874A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016175310A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 日本ゼオン株式会社 | 光学フィルムの製造方法 |
JP2020121820A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 富士フイルム株式会社 | フィルム搬送方法及びフィルム搬送装置 |
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