JP2002113635A - 工具マガジンの樹脂製カバー装置 - Google Patents

工具マガジンの樹脂製カバー装置

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JP2002113635A
JP2002113635A JP2000309623A JP2000309623A JP2002113635A JP 2002113635 A JP2002113635 A JP 2002113635A JP 2000309623 A JP2000309623 A JP 2000309623A JP 2000309623 A JP2000309623 A JP 2000309623A JP 2002113635 A JP2002113635 A JP 2002113635A
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JP
Japan
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cover
tool
tool magazine
base
rod
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Application number
JP2000309623A
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English (en)
Inventor
Akimasa Ninomiya
昭政 二宮
Hideyasu Isotani
秀逸 磯谷
Mamoru Kato
守 加藤
Fumio Suzuki
文夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 工具マガジンを囲繞するカバー装置を透明性
のある樹脂で軽量、堅牢に形成することである。 【解決手段】 マシニングセンタ1の主軸との間で工具
交換する工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部2
2を備えた回転体24を基台に垂直面内で割出し回転可
能に装架した工具マガジン20を囲繞するカバー装置に
おいて、透明性のある樹脂で形成され工具マガジン20
の正面部分及び側面部分を囲繞するカバー体を基台に固
定し、該カバー体の工具マガジン20の主要保守部と対
向する正面部分を分割してプレートカバー38を形成
し、該プレートカバー38を前記基台に水平方向に突設
した複数の支柱の先端に着脱可能に装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の工具を着脱
可能に収納する工具マガジンのカバー装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】複数の工具を着脱可能に保持する複数の
ツールポットを備えたチエン等の回転体を基台に垂直面
内で割出し回転可能に装架し、マシニングセンタの主軸
との間で交換する工具を保持するツールポットを工具交
換位置に割出し位置決めする工具マガジンを遮蔽するた
めに、従来は、前記工具マガジンを囲繞するカバー本体
を鉄板を折り曲げ、溶接して形成し、該カバー本体を前
記基台に固定していた。そして、工具マガジンの作動を
外部から見えるようにするために、カバー本体に覗き窓
を開口し透明な樹脂等で該開口を塞いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鉄板製のカバー本体
は、覗き窓を設けても内部が見える範囲が小さいので、
工具マガジンの作動状態、工具マガジンに収納された工
具の折損の有無などを十分に監視することができなかっ
た。覗き窓を大きくすると、透明部材の固定が困難とな
り、外観の見栄えが悪くなる不具合があった。また、カ
バー本体の工具マガジンの主要な保守部と対向する部分
を、保守作業を容易にするために、分割してプレートカ
バーにすると、該プレートカバーの重量が約50kgと
極めて重くなり、着脱するのにクレーンを使わなければ
ならず現実的でなかった。さらに、鉄板製のカバー本体
は塗装する必要がありコスト高となる問題があった。
【0004】本発明は係る従来の不具合を解消するため
になされたもので、工具マガジンを囲繞するカバー装置
を透明性のある樹脂で軽量、堅牢に形成したものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、マシニン
グセンタの主軸との間で工具交換する工具を着脱可能に
保持する複数の工具保持部を備えた回転体を基台に垂直
面内で割出し回転可能に装架した工具マガジンを囲繞す
るカバー装置において、透明性のある樹脂で形成され前
記工具マガジンの正面部分及び側面部分を囲繞するカバ
ー体を前記基台に固定し、該カバー体の前記工具マガジ
ンの主要保守部と対向する正面部分を分割してプレート
カバーを形成し、該プレートカバーを前記基台に水平方
向に突設した複数の支柱の先端に着脱可能に装着したこ
とである。
【0006】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、マ
シニングセンタの主軸との間で工具交換する工具を着脱
可能に保持する複数の工具保持部を備えた回転体を基台
に垂直面内で割出し回転可能に装架した工具マガジンを
囲繞するカバー装置において、前記工具マガジンの正面
部分及び側面部分を囲繞するカバー体を透明性のある樹
脂で形成して前記基台に固定し、前記カバー体を分割し
て前記工具マガジンの側方部分を遮蔽するコーナーカバ
ーを形成し、基台に水平方向に突設した複数の支柱の先
端に垂直方向に延在する金属製の棒状部材をコーナーカ
バーの正面側縁部近傍で固定し、該棒状部材に前記コー
ナーカバーの正面側縁部近傍を固定し、前記コーナーカ
バーの正面部分に前記工具マガジンの手動工具交換部と
対向して開口部を設け、該開口部を開閉する扉を前記棒
状部材に枢着したことである。
【0007】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、マ
シニングセンタの主軸との間で工具交換する工具を着脱
可能に保持する複数の工具保持部を備えた回転体を基台
に垂直面内で割出し回転可能に装架した工具マガジンを
囲繞するカバー装置において、前記工具マガジンの正面
部分及び側面部分を囲繞するカバー体を透明性のある樹
脂で形成して前記基台に固定し、前記カバー体を分割し
て前記工具マガジンの側方部分を遮蔽するコーナーカバ
ーを形成し、基台に水平方向に突設した複数の支柱の先
端に垂直方向に延在する金属製の第1棒状部材をコーナ
ーカバーの正面側縁部近傍で固定し、該第1棒状部材に
前記コーナーカバーの正面側縁部近傍を固定し、垂直方
向に延在する金属製の第2棒状部材を前記コーナーカバ
ーの側面側縁部近傍で基台に固定し、該第2棒状部材に
前記コーナーカバーの側面側縁部近傍を固定し、前記コ
ーナーカバーの正面部分及び側面部部分に前記工具マガ
ジンの手動工具交換部と対向して開口部を設け、該開口
部を開閉するL字状の扉の一端を前記第1及び第2棒状
部材の一方に枢着し、他端を前記第1及び第2棒状部材
の他方に係脱可能に係止したことである。
【0008】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請
求項3に記載の工具マガジンの樹脂製カバー装置におい
て、前記L字状の扉を金属材料で形成したことである。
【0009】請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請
求項2乃至請求項4のいずれかに記載の工具マガジンの
樹脂製カバー装置において、前記カバー体の前記回転体
の主要保守部と対向する正面部分を分割してプレートカ
バー形成し、該プレートカバーを前記基台に水平方向に
突設した複数の支柱の先端に着脱可能に装着したことで
ある。
【0010】請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1又は請求項5に記載の工具マガジンの樹脂製カバ
ー装置において、前記プレートカバーに把手を設けたこ
とである。
【0011】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、工具を着脱可能に保持する複数の
工具保持部を備えた回転体を基台に垂直面内で割出し回
転可能に装架した工具マガジンを囲繞するカバー装置に
おいて、回転体の正面及び側面を囲繞するカバー体を透
明性のある樹脂で形成し、該カバー体の回転体の主要保
守部と対向する正面部分を分割してプレートカバーを形
成し、該プレートカバーを前記基台に水平方向に突設し
た複数の支柱の先端に着脱可能に装着するようにしたの
で、回転体の主要保守部に保守作業を行うとき、軽いプ
レートカバーを1人の作業者で簡単に取外すことがで
き、主要保守部を前方が開いた状態で、脚立等を自由に
使用して保守作業することができる。また、カバー体を
透明性のある樹脂で形成したので、工具マガジンの作動
状態、工具の破損の有無等を外部から色々な角度から監
視することができる。さらに、覗き窓の設置、塗装を行
う必要がないので、低コストのカバー装置を提供するこ
とができる。
【0012】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、工具を着脱可能に保持する複数の工具保持
部を備えた回転体を基台に垂直面内で割出し回転可能に
装架した工具マガジンを囲繞するカバー装置において、
工具マガジンの正面部分及び側面部分を囲繞するカバー
体を透明性のある樹脂で形成し、カバー体を分割して回
転体の側方部分を遮蔽するコーナーカバーを形成し、基
台に水平方向に突設した複数の支柱の先端に垂直に延在
する金属製の棒状部材をコーナーカバーの正面側縁部近
傍で固定し、該棒状部材にコーナーカバーの正面側縁部
近傍を固定し、コーナーカバーの正面部分に工具マガジ
ンの手動工具交換部と対向して開口された開口部を開閉
する扉を棒状部材に枢着するようにしたので、手動工具
交換の度に開閉する扉を剛性の高い金属製の棒状部材に
より回転可能に堅牢に支持することができ、且つこの棒
状部材にコーナーカバーの正面側縁部近傍を固定したの
で、コーナーカバーと扉との間に隙間が生じることを防
止できる。また、カバー体を透明性のある樹脂で形成し
たので、工具マガジンの作動状態、工具の破損の有無等
を外部から色々な角度から監視することができる。さら
に、覗き窓の設置、塗装を行う必要がないので、低コス
トのカバー装置を提供することができる。
【0013】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、工具を着脱可能に保持する複数の工具保持
部を備えた回転体を基台に垂直面内で割出し回転可能に
装架した工具マガジンを囲繞するカバー装置において、
回転体の正面及び側面を囲繞するカバー体を透明性のあ
る樹脂で形成し、カバー体を分割して回転体の側方部分
を遮蔽するコーナーカバーを形成し、基台に水平方向に
突設した複数の支柱の先端に垂直方向に延在する金属製
の第1棒状部材をコーナーカバーの正面側縁部近傍で固
定し、該第1棒状部材にコーナーカバーの正面側縁部近
傍を固定し、垂直方向に延在する金属製の第2棒状部材
をコーナーカバーの側面側縁部近傍で基台に固定し、該
第2棒状部材にコーナーカバーの側面側縁部近傍を固定
し、コーナーカバーの正面部分及び側面部部分に工具マ
ガジンの手動工具交換部と対向して開口部を設け、該開
口部を開閉するL字状の扉の一端を前記第1及び第2棒
状部材の一方に枢着し、他端を前記第1及び第2棒状部
材の他方に係脱可能に係止するようにしたので、請求項
2に記載の発明の効果に加え、L字状の扉の立付をよく
し、コーナーカバーとの間に隙間が生じることを防止す
ることができる。
【0014】上記のように構成した請求項4に係る発明
においては、請求項3に記載の工具マガジンの樹脂製カ
バー装置において、前記L字状の扉を金属材料で形成し
たので、開閉頻度の高いL字状の扉の剛性を高くして立
付をよくすることができ、金属製にしたことによる重量
増加は、金属製の棒状部材で支持することで問題が生じ
ないようにしている。
【0015】上記のように構成した請求項5に係る発明
においては、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の
工具マガジンの樹脂製カバー装置において、前記カバー
体の前記回転体の主要保守部と対向する正面部分を分割
してプレートカバーを形成し、該プレートカバーを前記
基台に水平方向に突設した複数の支柱の先端に着脱可能
に装着するようにしたので、工具の手動交換を立付のよ
い扉を開いて行うとともに、工具マガジンの主要保守部
の保守作業を軽いプレートカバーを外して容易、安全に
行うことができる。
【0016】上記のように構成した請求項6に係る発明
においては、請求項1又は請求項5に記載の工具マガジ
ンの樹脂製カバー装置において、プレートカバーに把手
を設けたので、基台に水平方向に突設した複数の支柱に
軽量のプレートカバーを容易に着脱することができる。
【0017】
【実施の形態】図1,2において、1は本発明に係る工
具マガジンの樹脂製カバーが取付けられたマシニングセ
ンタである。ベッド2上にはコラム3が水平面内でX方
向に移動可能に支承され、ベッド2に回転可能に軸承さ
れた送りネジ4、コラム3の下面に固定され送りネジ4
と螺合する図略の送りナット、及び送りネジ4を回転駆
動するサーボモータ5によりX方向に往復移動されるよ
うになっている。コラム3には、主軸台6が上下Y方向
に移動可能に支承され、サーボモータ7及び図略の送り
ネジ、送りナット機構によりY方向に移動されるように
なっている。主軸台6には先端に工具Tが着脱自在に装
着される主軸8がX,Y方向と直角なZ方向に延在して
回転可能に軸承されている。
【0018】ベッド2にはテーブル10がコラム3と対
向してZ方向に水平面内で移動可能に装架され、ベッド
2に回転可能に軸承された一対の送りネジ11、テーブ
ル10の下面に固定され各送りネジ11と螺合する図略
の送りナット、及び各送りネジ11を回転駆動する一対
のサーボモータ12によりZ方向に往復移動されるよう
になっている。テーブル10上には工作物Wが取付けら
れるパレットPが着脱可能に装着され、テーブル10と
主軸台6とのX,Y,Z方向の相対移動により工作物W
が主軸8に装着された工具Tにより加工されるようにな
っている。13はパレットチェンジャで、テーブル10
が、図2に示すパレット交換位置に位置決めされたと
き、テーブル10に装着されたパレットPとパレット準
備位置に載置されたパレットPとをパレット交換アーム
14上に支持し、パレット交換アーム14が180度旋
回して加工済み工作物Wが取付けられたパレットと未加
工工作物が取付けられたパレットPとを交換するように
なっている。
【0019】20は複数の工具Tを着脱可能に収納する
工具マガジンで、工具マガジン20の基台21は、図3
に示すようにベッド2の側面に垂直に固定されている。
基台21には、工具Tを夫々着脱可能に保持する複数の
工具保持部としてのツールポット22を備えた回転体と
してのチエン24が垂直面内で割出し回転可能に装架さ
れている。即ち、各工具Tを着脱可能に保持する複数の
ツールポット22がチエン24に支持され、このチエン
24が基台21に回転可能に支持されたスプロケットホ
イール25とアイドラプーリ26とに掛け渡されてい
る。モータ27によりスプロケットホイール25が回転
駆動されることによりチエン24が回転駆動され、選択
された工具Tを収納したツールポット22が工具取出し
位置に割出されるようになっている。工具取出し位置に
割出されたツールポット22は、図略のポット搬送装置
に把持されて工具交換位置まで90度旋回され、ツール
ポット22に保持された工具TがZ方向を向くようにな
っている。
【0020】30はコラム3に装架された工具交換装置
で、両端に工具Tを把持する把持部31を有し主軸6と
平行な軸線回りに回転可能で軸線方向に進退自在な工具
交換アーム32と、この工具交換アーム32を軸線回り
で所定角度正逆回転させるとともに前進後退させるカム
機構を備えた図略の駆動装置とから構成されている。工
具交換装置30は、ポット搬送装置により工具交換位置
に搬送されたツールポットに保持された工具Tと、コラ
ム3及び主軸台6の移動により工具交換位置に位置決め
された主軸8に装着された工具Tとを把持部31で把持
し、軸線方向に前進し、180度旋回して後退すること
により選択された工具を主軸8に装着し、使用済み工具
をツールポット22に返却する。
【0021】35は工具マガジン20を囲繞するカバー
装置で、透明又は半透明の透明性を有する強化塩化ビニ
ル樹脂等の樹脂で形成されたカバー体36が工具マガジ
ン20の正面部分及び両側の側面部分を囲繞し、基台2
1に固定され、下端縁部はオイルパン37の内側に嵌ま
っている。カバー体36を形成する樹脂は強化塩化ビニ
ル樹脂の他に、金網入りの塩化ビニル樹脂、メタクリル
樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート
(PETボトル等の再生品を含む。)などを使用しても
よい。その他透明性を有するAS樹脂、ポリスチレン等
をベースにしたエンジニアリングプラスチックを使用す
ることもできる。オイルパン37は基台21の下部に固
定され、チエン22、ポット搬送装置等の下方に水平方
向に延在し、工具Tが工具マガジン20に返却された後
に使用済み工具Tから滴下したクーラント液等を回収す
るものである。カバー体36は、プレートカバー38、
左側及び右側コーナーカバー39,40の3部分に区分
されている。図1,4,5に示すようにプレートカバー
38は、工具マガジン20のスプロケットホイール2
5、チエン24等の主要保守部41と対向して工具マガ
ジン20の正面中央部分を遮蔽するように支柱42を介
して基台21に着脱可能に装着されている。基台21に
は、水平方向に延在する複数の支柱42がプレートカバ
ー38の両側縁部に沿って上下方向に並んで突設されて
いる。43は片側に面取り部44が形成された段付きナ
ットで、小径部45が基台21に水平方向に穿設された
嵌合穴46に面取り部44で回り止めされて嵌入されて
いる。段付きナット43の中心に刻設されたメネジ47
には支柱42の後端部に設けられたオネジ48が螺合
し、基台21を段付きナット43の大径部49と支柱4
2の後端面との間で挟持することにより支柱42を基台
21に水平方向に突設している。各支柱42の先端部に
はオネジ50が突設され、各オネジ50にワッシャ51
を挟んでプレートカバー38の両側縁部に沿って穿設さ
れた複数の取付穴52を嵌合し、オネジ50に樹脂製の
ワッシャ53を挟んで袋ナット54を螺合し、プレート
カバー38を支柱42の先端に着脱可能に装着してい
る。ワッシャ53をプレートカバー38を形成する樹脂
と同じ樹脂で形成し、カバーを止めるナットを装飾メッ
キを施した袋ナット54にすることで外観上美的にする
とともにプレートカバー38の透視できる範囲を狭くし
ないようにしている。55はプレートカバー38の上下
2個所に取付けられた把手である。プレートカバー38
は樹脂製であるため重量が2kg程度と極めて軽く、作
業者は1人ででも把手55を持ってプレートカバー38
を容易に着脱することができる。
【0022】プレートカバー38に連続して並設され工
具マガジン20の左側方部分60を遮蔽する断面L字状
の左側コーナーカバー39は、基台21に垂直方向に突
設された第1及び第2棒状部材61,62に取付けられ
ている。図1,4に示すように基台21には、水平方向
に延在する複数の支柱63が左側コーナーカバー39の
正面側縁部に沿って上下方向に並んで突設されている。
支柱63を基台21に固定する機構は、支柱42を基台
21に固定する機構と同じであるので、説明を省略す
る。各支柱63の先端部にはオネジが突設され、各オネ
ジにアルミニュームなどの金属材料で形成された第1棒
状部材61に穿設された固定穴がワッシャを挟んで嵌合
され、第1棒状部材61の外側に左側コーナーカバー3
9の正面側縁部近傍が重ねられ、この正面側縁部近傍に
沿って穿設された取付穴が各オネジに嵌合され、各オネ
ジの先端部に塩化ビニル樹脂製のワッシャ64を挟んで
袋ナット65が螺合されている。これにより垂直方向に
延在する金属製の第1棒状部材61が左側コーナーカバ
ー39の正面側縁部近傍で支柱63の先端に固定される
とともに、第1棒状部材61に左側コーナーカバー39
の正面側縁部近傍が固定されている。左側コーナーカバ
ー39の正面側縁部の裏面には、塩化ビニル製の裏板が
上下方向に樹脂溶接で固着され、左側コーナーカバー3
9の正面側縁部とプレートカバー38縁部との突合わせ
部の裏側を覆うようになっている。
【0023】図3,4に示すように基台21の上部及び
中央部にには2個のブラケット67が左側コーナーカバ
ー39の側面側縁部近傍で固定されている。ブラケット
67には、アルミニューム等の金属材料で形成された第
2棒状部材62と左側コーナーカバー39の側面側縁部
近傍とがボルト68により締付け固定されている。これ
により垂直方向に延在する金属製の第2棒状部材62が
左側コーナーカバー39の側面側縁部近傍で基台21に
固定されるとともに、この第2棒状部材62に左側コー
ナーカバー39の側面側縁部近傍が固定されている。左
側コーナーカバー39の側面側縁部は基台21の後面ま
で延在し工具マガジン20の左側側面を遮蔽している。
【0024】工具マガジン20には、ツールポット22
に保持された工具Tを手動で交換する手動工具交換部7
0が左側下方に設けられている。手動工具交換部70に
割出されたツールポット22に工具Tを着脱するため
に、左側コーナーカバー39の正面部分及び側面部分に
は手動工具交換部70と対向して開口部71が設けられ
ている。72は開口部71を開閉する断面L字状の扉
で、鉄板等の金属材料で形成されている。L字状の扉7
2の一端は第1棒状部材61に蝶番73により回動可能
に枢着されている。扉72の他端には、係止装置77の
レバー74が回動可能に取付けられ、レバー74の回動
とともに回動される係合片75が第2棒状部材62に設
けられたノッチ76に係合することにより扉72の他端
は第2棒状部材62に係止して開口部71を閉鎖する。
扉72の正面部分及び側面部分には、透明性を有する樹
脂で塞がれた覗き窓78,79が夫々設けられている。
なお、扉72の側面側縁部を第2棒部材62に蝶番73
で回転可能に支持し、正面側縁部に係止装置77を取付
けて第1棒状部材61に係止するようにしてもよい。ま
た、L字状の扉72をカバー体36を形成する樹脂で形
成してもよい。
【0025】プレートカバー38に連続して並設され工
具マガジン20の右側方部分80を遮蔽する断面L字状
の右側コーナーカバー40の正面部分は、右側コーナー
カバー40の正面側縁部に沿って上下方向に並んで基台
21に突設された支柱81の先端に固定されている。支
柱81を基台21に水平方向に固定する機構及び支柱8
1の先端に右側コーナーカバーの正面側縁部近傍を固定
する機構は、支柱42を基台21に固定する機構及び支
柱42の先端にプレートカバー38を固定する機構と同
じであるので、説明を省略する。右側コーナーカバー4
0の正面側縁部の裏面には、塩化ビニル製の裏板82が
上下方向に樹脂溶接で固着され、右側コーナーカバー4
0の正面側縁部とプレートカバー38縁部との突合わせ
部の裏側を覆うようになっている。基台21の右側端部
には、パレットチェンジャ13を囲繞する鉄板製のカバ
ー83が固定され、右側コーナーカバー40の側面側縁
部はカバー83に垂直方向に固定された棒状部材84固
定され、工具マガジン20の右側面を遮蔽している。
【0026】上記のように構成した実施形態において、
例えば、工具マガジン20のスプロケットホイール25
を回転駆動するモータ27を修理する場合、主要保守部
41と対向するプレートカバー38を固定する袋ナット
54を緩めて支柱42の先端に突設されたオネジ50か
ら離脱し、プレートカバー38を把手55で保持して支
柱42から取外す。プレートカバー38を取外すと、工
具マガジンの主要保守部41の前側は開放されるので、
作業者は前方の広い空間を利用し、例えば、脚立を立て
工具マガジン20の上方に取付けられているモータ27
を取外し、修理後に取付けることができる。作業の終了
後、プレートカバー38を把手55で保持して取付穴5
2を支柱42先端のオネジ50に嵌合し、ワッシャ5
1,53で挟んで袋ナット54を締付けて固定する。
【0027】工具マガジン20に収納された工具Tを手
動で交換する場合、モータ27を各個運転で駆動してチ
エン24をスプロケットホイール25により割出し回転
し、交換したい工具Tを保持するツールポット22を手
動工具交換部70に割出す。作業者はレバー74を回転
して係合片75をノッチ76から離脱し、扉72を開い
て手動工具交換部70に割出されたツールポット22に
保持された工具Tを取外し、新しい工具Tを保持させ
る。手動で工具を交換した後、扉72を閉じてレバー7
4を回転し、係合片75をノッチ76に係合させて扉7
2を閉状態に係止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る工具マガジンの樹脂製カバー装
置を備えたマシニングセンタの側面図である。
【図2】 本発明に係る工具マガジンの樹脂製カバー装
置を備えたマシニングセンタの平面図である。
【図3】 本発明に係る工具マガジンの樹脂製カバー装
置を左側面から見た拡大図である。
【図4】 本発明に係る工具マガジンの樹脂製カバー装
置の拡大横断面図である。
【図5】 プレートカバーを支柱で固定する構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…マシニングセンタ、8…主軸、20…工具マガジ
ン、21…基台、22…ツールポット(工具保持部)、
24…チエン(回転体)、36…カバー体、38…プレ
ートカバー、39…左側コーナーカバー、41…主要保
守部、42,63…支柱、53,64…ワッシャ、5
4,65…袋ナット、55…把手、61…第1棒状部
材、62…第2棒状部材、70…手動交換部、71…開
口部、72…扉、74…レバー、75…係合片、76…
ノッチ、77…係止装置、T…工具、W…工作物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 守 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 文夫 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C002 AA00 3C011 DD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マシニングセンタの主軸との間で工具交
    換する工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部を備
    えた回転体を基台に垂直面内で割出し回転可能に装架し
    た工具マガジンを囲繞するカバー装置において、透明性
    のある樹脂で形成され前記工具マガジンの正面部分及び
    側面部分を囲繞するカバー体を前記基台に固定し、該カ
    バー体の前記工具マガジンの主要保守部と対向する正面
    部分を分割してプレートカバーを形成し、該プレートカ
    バーを前記基台に水平方向に突設した複数の支柱の先端
    に着脱可能に装着したことを特徴とする工具マガジンの
    樹脂製カバー装置。
  2. 【請求項2】 マシニングセンタの主軸との間で工具交
    換する工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部を備
    えた回転体を基台に垂直面内で割出し回転可能に装架し
    た工具マガジンを囲繞するカバー装置において、前記工
    具マガジンの正面部分及び側面部分を囲繞するカバー体
    を透明性のある樹脂で形成して前記基台に固定し、前記
    カバー体を分割して前記工具マガジンの側方部分を遮蔽
    するコーナーカバーを形成し、基台に水平方向に突設し
    た複数の支柱の先端に垂直方向に延在する金属製の棒状
    部材をコーナーカバーの正面側縁部近傍で固定し、該棒
    状部材に前記コーナーカバーの正面側縁部近傍を固定
    し、前記コーナーカバーの正面部分に前記工具マガジン
    の手動工具交換部と対向して開口部を設け、該開口部を
    開閉する扉を前記棒状部材に枢着したことを特徴とする
    工具マガジンの樹脂製カバー装置。
  3. 【請求項3】 マシニングセンタの主軸との間で工具交
    換する工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部を備
    えた回転体を基台に垂直面内で割出し回転可能に装架し
    た工具マガジンを囲繞するカバー装置において、前記工
    具マガジンの正面部分及び側面部分を囲繞するカバー体
    を透明性のある樹脂で形成して前記基台に固定し、前記
    カバー体を分割して前記工具マガジンの側方部分を遮蔽
    するコーナーカバーを形成し、基台に水平方向に突設し
    た複数の支柱の先端に垂直方向に延在する金属製の第1
    棒状部材をコーナーカバーの正面側縁部近傍で固定し、
    該第1棒状部材に前記コーナーカバーの正面側縁部近傍
    を固定し、垂直方向に延在する金属製の第2棒状部材を
    前記コーナーカバーの側面側縁部近傍で基台に固定し、
    該第2棒状部材に前記コーナーカバーの側面側縁部近傍
    を固定し、前記コーナーカバーの正面部分及び側面部部
    分に前記工具マガジンの手動工具交換部と対向して開口
    部を設け、該開口部を開閉するL字状の扉の一端を前記
    第1及び第2棒状部材の一方に枢着し、他端を前記第1
    及び第2棒状部材の他方に係脱可能に係止したことを特
    徴とする工具マガジンの樹脂製カバー装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の工具マガジンの樹脂製
    カバー装置において、前記L字状の扉を金属材料で形成
    したことを特徴とする工具マガジンの樹脂製カバー装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
    の工具マガジンの樹脂製カバー装置において、前記カバ
    ー体の前記回転体の主要保守部と対向する正面部分を分
    割してプレートカバー形成し、該プレートカバーを前記
    基台に水平方向に突設した複数の支柱の先端に着脱可能
    に装着したことを特徴とする工具マガジンの樹脂製カバ
    ー装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項5に記載の工具マガ
    ジンの樹脂製カバー装置において、前記プレートカバー
    に把手を取付けたことを特徴とする工具マガジンの樹脂
    製カバー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066727A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Yamazaki Mazak Corp 複合加工旋盤
JP2009241173A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Niigata Machine Techno Co Ltd チェーン式工具マガジン及び工作機械
JP2013538698A (ja) * 2010-09-02 2013-10-17 トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト マニピュレータのための工具マガジン

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US10189128B2 (en) 2010-09-02 2019-01-29 Trumpf Maschinen Austria Gmbh & Co. Kg. Tool magazine for a manipulator

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