JP2002113458A - 砂浜浄化方法 - Google Patents

砂浜浄化方法

Info

Publication number
JP2002113458A
JP2002113458A JP2000305160A JP2000305160A JP2002113458A JP 2002113458 A JP2002113458 A JP 2002113458A JP 2000305160 A JP2000305160 A JP 2000305160A JP 2000305160 A JP2000305160 A JP 2000305160A JP 2002113458 A JP2002113458 A JP 2002113458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beach
seawater
sandy beach
water storage
sandy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000305160A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Kotani
鐵穂 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANKYO KIKAKU 21 KK
Original Assignee
KANKYO KIKAKU 21 KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANKYO KIKAKU 21 KK filed Critical KANKYO KIKAKU 21 KK
Priority to JP2000305160A priority Critical patent/JP2002113458A/ja
Publication of JP2002113458A publication Critical patent/JP2002113458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小さな砂浜であっても海水で十分に浄化できる
ようにするとともに、その砂浜でより多くの海水を浄化
できるようにして環境をよくする。 【解決手段】海岸の砂浜1に潮の干満に伴って海水が出
入りする貯水部3を設けて、砂浜1内を流通する海水の
量を増大させることで砂浜1を浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は砂浜浄化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】砂浜のある海岸では砂浜は海水で浄化さ
れ、海水は砂浜に浄化されている。すなわち、満潮に伴
う海水の砂浜内への入り込みと、干潮に伴う砂浜内の海
水の海中への戻りとが絶えず繰り返されることで、砂浜
が海水で浄化されるとともに、海水もその中の有機物が
砂浜内の微生物で分解されて、砂浜に浄化されている。
【0003】従来、海岸の砂浜を浄化する砂浜浄化方法
はなく、潮の干満で砂浜及び海水が浄化されるようにし
ていただけであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】砂浜と海水は砂浜が広
ければ広いほどその砂浜内を通る海水が多くなって浄化
されやすいが、近年では護岸工事等で砂浜が狭くなって
いる。
【0005】このような狭い砂浜では砂浜内を通る海水
が少なくなるために、砂浜の浄化が不十分になるととも
に、海水の浄化も不十分になり、環境保全の面で好まし
くない。
【0006】本発明は上記実情に鑑みて成されたもの
で、その目的は、小さな砂浜であっても海水で十分に浄
化できるようにするとともに、その砂浜でより多くの海
水を浄化できるようにして環境をよくする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成・作用・効果は次の通りである。
【0008】[構成]海岸の砂浜に潮の干満に伴って海
水が出入りする貯水部を設けて、前記砂浜内を通る海水
の量を増大させることで前記砂浜を浄化する。
【0009】[作用]満潮になるに伴って海水が砂浜内
を通って貯水部に溜まり、干潮になるに伴って海水が貯
水部から砂浜内に排出されて海中に戻る。
【0010】これにより、前記砂浜内を通る海水の量
が、砂浜に貯水部を設けてない場合よりも増大する。
【0011】また、砂浜内を通る海水中の有機物を砂浜
内の微生物で分解することができる。
【0012】[効果]従って、小さな砂浜であっても海
水で十分に浄化することができるとともに、その砂浜で
より多くの海水を浄化することができて、環境をよくす
ることができた。
【0013】請求項2による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0014】[構成]海岸の砂浜よりも陸地側に貯水部
を設けるとともに、潮の干満に伴って前記貯水部に海水
を出入りさせる流路を前記砂浜と貯水部との間に設け
て、前記砂浜内を通る海水の量を増大させることで前記
砂浜を浄化する。
【0015】[作用]満潮になるに伴って海水が砂浜内
を通るとともに、砂浜と貯水部との間の流路を通って貯
水部に溜まり、干潮になるに伴って貯水部内の海水が前
記流路を通るとともに、砂浜内に排出されて海中に戻
る。
【0016】これにより、前記砂浜内を通る海水の量
が、砂浜に貯水部を設けてない場合よりも増大する。
【0017】また、砂浜内を通る海水中の有機物を砂浜
内の微生物で分解することができる。
【0018】請求項2の手段によれば、砂浜に貯水部を
設けないから、貯水部で砂浜が狭くなることがなくな
り、海水をより浄化しやすくなる。
【0019】そして、海岸に堤防を設けてあった場合、
前記貯水部を堤防よりも陸地側に配設すれば、堤防で貯
水部を保護することができ、貯水部の寿命を長くするこ
とができる。
【0020】[効果]従って、小さな砂浜であっても海
水で十分に浄化することができるとともに、その砂浜で
より多くの海水を浄化することができて、環境をよくす
ることができた。
【0021】そして、貯水部を堤防よりも陸地側に配設
すれば、貯水部の寿命を長くすることができて、より長
期間にわたって環境をよくすることができるようにな
る。
【0022】請求項3による発明の構成・作用・効果は
次の通りである。
【0023】[構成]請求項1又は2による発明の構成
において、前記貯水部に、雨水や河川水等の真水を流通
案内する流路を連通接続して、前記海水及び真水が前記
砂浜に排出されるようにすることで前記砂浜を浄化す
る。
【0024】[作用]請求項1又は2の構成による作用
と同様の作用を奏することができるのに加え、貯水部
に、雨水や河川水等の真水を流通案内する流路を連通接
続して、前記海水及び真水が前記砂浜に排出されるよう
にするから、砂浜を海水に加えて真水でも浄化すること
ができる。また、砂浜の周りを汽水域にすることもでき
る。
【0025】[効果]従って、請求項1又は2の構成に
よる効果と同様の効果を得やすくなり、さらに、砂浜の
周りを汽水域にすることができて、よい漁場にすること
ができるようになった。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】[第1実施形態]図1,図2に、砂浜1の
ある海岸を浄化する方法を示してある。
【0028】この海岸に堤防2を設けてあり、堤防2の
近くの砂浜1内において、満潮時の海水面Hよりも上側
と干潮時の海水面Lよりも下側との間にわたる部分に、
潮の干満に伴って海水が出入りする地下貯水槽3(貯水
部に相当)を設けて、満潮になるに伴って地下貯水槽3
に海水が溜まり、干潮になるに伴って地下貯水槽3内の
海水が砂浜1内に排出されるようにすることで砂浜1を
浄化するようにしてある。
【0029】前記地下貯水槽3は、砂浜1を掘削して形
成した掘削穴に、多数の中空ブロック材5を横方向及び
縦方向に敷きつめるとともに、これら多数の中空ブロッ
ク材5を透水性のあるシート4で囲み、さらに、台風等
で海が荒れても流されないように支持手段(図示せず)
に支持させて形成してある。
【0030】前記中空ブロック材5は発泡スチロール製
で、周壁及び上下壁から中空部内に海水が出入り自在に
形成してある。
【0031】上記の構造により、図1に示すように、満
潮になるに伴って海水が砂浜1内を通って地下貯水槽3
に溜まり、図2に示すように、干潮になるに伴って海水
が地下貯水槽3から砂浜1内に排出されて海中に戻る。
【0032】これにより、砂浜1内を通る海水の量が、
砂浜1に地下貯水槽3を設けてない場合よりも増大す
る。
【0033】また、砂浜1内を通る海水中の有機物を砂
浜1内の微生物で分解することができる。
【0034】[第2実施形態]図3,図4に、砂浜1の
ある海岸を浄化する方法を示してある。
【0035】この海岸に堤防2を設けてあり、砂浜1及
び堤防2よりも陸地側において、満潮時の海水面Hより
も上側と干潮時の海水面Lよりも下側との間にわたる部
分に、地下貯水槽3(貯水部に相当)を設けるととも
に、潮の干満に伴って地下貯水槽3に海水を出入りさせ
る複数の多孔管6(流路に相当)を、地下貯水槽3と砂
浜1との間、及び砂浜1内にわたる状態に、上下方向と
横方向に分散配設して、砂浜1内を通る海水の量を増大
させ、さらに、雨水や河川水等の真水を流通案内する配
管7(流路に相当)を地下貯水槽3に連通接続して、地
下貯水槽3に入り込んだ真水が砂浜1内に排出されるよ
うにすることで砂浜1を浄化するようにしてある。
【0036】前記多孔管6は、周壁に多数の貫通孔を備
えた管である。
【0037】前記地下貯水槽3の構造は第1実施形態に
おける地下貯水槽3の構造とほぼ同一であるが、多数の
中空ブロック材5を透水性のあるシート4に換えて遮水
性のあるシート14で囲んである点で異なっている。
【0038】上記の構造により、満潮になるに伴って海
水が砂浜1内を通るとともに、多孔管6を通って地下貯
水槽3に溜まり、干潮になるに伴って地下貯水槽3内の
海水が多孔管6を通るとともに、砂浜1内に排出されて
海中に戻る。
【0039】また、雨水や河川水等の真水が配管7を通
って地下貯水槽3に入り込み、この真水が多孔管6を通
るとともに、砂浜1内に排出されて海中に戻る。
【0040】これにより、前記砂浜内を通る海水及び真
水の量が、砂浜に地下貯水槽3を設けてない場合よりも
増大する。そして、砂浜1内を通する海水中の有機物を
砂浜1内の微生物で分解することができる。
【0041】[別実施形態] [1]例えば、砂浜1の上層部側を通って地下貯水槽3
に流入した海水を、前記上層部の下側に配設した多孔管
6を通して海中に戻すようにすれば、前記上層部が海水
で海中側に運ばれるのを抑制できて、砂浜の侵食を防止
することができる。
【0042】この場合、前記砂浜1の上層部側を、地下
貯水槽3に流入する海水が通るから、地下貯水槽3を設
けてない場合よりも前記砂浜1の上層部側に多量の海水
を通すことができて、第1実施形態と同様に砂浜1の上
層部も十分に浄化することができる。
【0043】[2]前記多孔管6を長くすると、多孔管
6から排出する海水によって、砂をより海岸線側に次第
に寄せることができることから、海岸線に直角に配置し
た複数の前記多孔管6の長さをそれぞれ変えることで、
砂浜の形状をコントロールすることができる。
【0044】[3]前記地下貯水槽3を複数設けてあっ
てもよい。また、例えば、複数の地下貯水槽3に高低差
を付けて、海水の流出量を複数の地下貯水槽3の間で変
えれば、海水の流出量が多い側ほど砂が海岸線側に運ば
れて低くなり砂浜の高低をコントロールすることができ
る。またこのような手段で干潟を形成することもでき
る。
【0045】[4]前記地下貯水槽3は上記の構造に限
られるものではなく、例えばコンクリートで形成してあ
ってもよい。また、箱状の貯水槽にかぎられるものでは
なく、例えばコルゲート管やポリエチレン管などのよう
な管状の貯水槽であってもよい。そして、この管状の貯
水槽を海岸線に平行に連続的に配置してあってもよい。 [5]第1実施形態における地下貯水槽3に、雨水や河
川水等の真水を流通案内する配管7を連通接続して、真
水を砂浜1内に排出するようにしてもよい。
【0046】[6]本発明は、雨水や河川水等の真水を
流通案内する配管7を地下貯水槽3に連通接続してない
場合、つまり真水を砂浜1に流すようになっていない場
合であっても適用することができる。
【0047】[7]前記砂浜は人工の砂浜であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】砂浜浄化方法を示す図
【図2】砂浜浄化方法を示す図
【図3】第2実施形態における砂浜浄化方法を示す図
【図4】第2実施形態における砂浜浄化方法を示す図
【符号の説明】
1 砂浜 3 貯水部 6 流路 7 流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海岸の砂浜に潮の干満に伴って海水が出
    入りする貯水部を設けて、前記砂浜内を通る海水の量を
    増大させることで前記砂浜を浄化する砂浜浄化方法。
  2. 【請求項2】 海岸の砂浜よりも陸地側に貯水部を設け
    るとともに、潮の干満に伴って前記貯水部に海水を出入
    りさせる流路を前記砂浜と貯水部との間に設けて、前記
    砂浜内を通る海水の量を増大させることで前記砂浜を浄
    化する砂浜浄化方法。
  3. 【請求項3】 前記貯水部に、雨水や河川水等の真水を
    流通案内する流路を連通接続して、前記海水及び真水が
    前記砂浜に排出されるようにすることで前記砂浜を浄化
    する請求項1又は2記載の砂浜浄化方法。
JP2000305160A 2000-10-04 2000-10-04 砂浜浄化方法 Pending JP2002113458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305160A JP2002113458A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 砂浜浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305160A JP2002113458A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 砂浜浄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002113458A true JP2002113458A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18786073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000305160A Pending JP2002113458A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 砂浜浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002113458A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007321401A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Ohbayashi Corp 傾斜護岸及び海水浄化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007321401A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Ohbayashi Corp 傾斜護岸及び海水浄化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN201362839Y (zh) 内河可升降式护岸结构
JP4194460B2 (ja) 潮汐のある塩水の影響を受ける水域の水生植物帯
CN114622514B (zh) 一种用于泥化海岸生态修复的人工清淤纳潮海湾系统
JP3823998B2 (ja) 「海洋の空(utsuro)」による潮流発生装置を利用した治水および水利システム
JP4194459B2 (ja) 汽水域の水生植物帯
CN101476306A (zh) 内河浮式护岸结构
JP2002113458A (ja) 砂浜浄化方法
CN114319404A (zh) 防治海水入侵和净化残留咸水的地下帷幕及其施工方法
JP2810925B2 (ja) 水質浄化構造物
JP3739498B2 (ja) 護岸構造
JP4687901B2 (ja) 鉛直方向海水交換装置
KR200337316Y1 (ko) 생태계 어초블록
JPH06200508A (ja) 砂浜の安定化方法
JP3505156B2 (ja) 潜 堤
KR20140140911A (ko) 하천 복류수 활용을 위한 집수 구조물 및 그 시공방법
KR101917988B1 (ko) 퇴적 저감 친환경 항만
CN213952114U (zh) 组合式生态护岸结构
JP3087228B2 (ja) 浄化堤
JP4461600B2 (ja) 水域浄化システム
JP2802149B2 (ja) 海水浄化ケーソン
JP4336323B2 (ja) 海水交換型ケーソン
CN107558434B (zh) 硬质滨岸生态抑流系统
KR200336702Y1 (ko) 오염된 수질을 정화시키면서 인공어초 기능을 발휘하는계단형 구조체의 생태 호안
JP4635318B2 (ja) 水域浄化システム
US7404692B2 (en) Breakwater generating structure

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070117