JP2002112865A

JP2002112865A - 自転車陳列用什器

Info

Publication number: JP2002112865A
Application number: JP2000307363A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Iketani; 昭洋池谷
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 2000-10-06
Filing date: 2000-10-06
Publication date: 2002-04-16

Abstract

(57)【要約】【課題】自転車陳列用什器全体の小型、軽量化を図る
とともに、自転車の陳列作業を容易とする。【解決手段】床面１に設置した左右のベース脚３の互
いの対向面同士を、前後方向に所要寸法離間する前部横
連結杆８と後部横連結杆９とにより連結し、かつ前記後
部横連結杆９に、上方に立ち上がる左右１対の車輪挟持
杆１４を備える車輪保持体１２を左右方向に摺動可能に
設け、この車輪保持体１２により、自転車１７の前輪１
８を床面１から浮かした状態で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば店頭で自転
車を販売する際などに使用される自転車陳列用什器に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の自転車陳列用什器として
は、例えば特許第２８６０７６４号に記載されているよ
うに、支柱の前面に複数段の棚を設け、この棚上に自転
車を効率よく陳列しうるようにしたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の陳
列什器では、自転車全体を片持ち梁状の棚に載置するよ
うになっているため、ブラケットや支柱等、陳列什器全
体を強固なものとする必要があり、什器全体が大型で高
価なものとなっていた。また、自転車を支持棚まで持ち
上げなければならないので、上げ下ろしや陳列作業も大
変であった。

【０００４】本発明は、上述の問題点に鑑み、什器全体
を小型化して軽量化を図るとともに、コストを低減し、
かつ自転車の陳列作業等を容易に行いうるようにした自
転車陳列用什器を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 床面に設置した左右のベース脚の互いの対向面同
士を、前後方向に所要寸法離間する前部横連結杆と後部
横連結杆とにより連結し、かつ前記後部横連結杆に、上
方に立ち上がる左右１対の車輪挟持杆を備える車輪保持
体を左右方向に摺動可能に設け、この車輪保持体によ
り、自転車の前輪を床面から浮かした状態で保持する。

【０００６】(２) 上記(１)項において、前部横連結杆
と後部横連結杆との少なくともいずれか一方を、前後方
向に位置調節可能としてベース脚に取付ける。

【０００７】(３) 上記(２)項において、両ベース脚の
後端を、床面に立設した左右１対の支柱の前面に取付け
る。

【０００８】(４) 上記(１)〜(３)項のいずれかにおい
て、後部横連結杆をほぼ方形断面をなす形状とするとと
もに、そのいずれかの角部が上方を向くようにほぼ４５
度回動させてベース脚間に取り付け、この後部横連結杆
における上方の２面と下方の１面とに、車輪保持体の下
端部を上方より摺動可能に嵌合し、前記後部横連結杆の
残る１面に向かって螺挿したねじにより前記車輪保持体
を後部横連結杆に固定する。

【０００９】(５) 上記(１)〜(４)項のいずれかにおい
て、前部横連結杆に、前端を床面に接床させた前下方に
傾斜するガイド板の後端を取付ける。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１〜図４は、本発明の自転車陳
列用什器の一実施形態を示す。図１及び図２に示すよう
に、床面(１)には、左右１対の支柱(２)(２)が立設さ
れ、それらの下端部には、左右１対のベース脚(３)(３)
が、その後端(以下、図１の左方を前として説明する)の
下向鉤状のフック(４)を支柱(２)の前面に上下方向を向
いて列設された係止孔(５)に係止させることにより、前
方に突出して取り付けられている。

【００１１】これらのベース脚(３)は、その下面に取付
けた前後２個ずつの短寸の脚杆(６)を床面(１)に接床さ
せることにより、床面(１)より若干高い位置となるよう
にされている。ベース脚(３)の側面には、左右方向を向
く複数個の取付孔(７)が前後方向に等間隔おきに貫設さ
れている。

【００１２】左右のベース脚(３)間の前端部と中間部と
には、それぞれ前部横連結杆(８)と後部横連結杆(９)
が、上記適宜の取付孔(７)に外側方より挿入したボルト
(7a)により取付けられている。

【００１３】図１及び図４に示すように、前部横連結杆
(８)は、方形断面の管材よりなり、外周面の角部が上方
を向くようにほぼ４５度前後回動させた姿勢で、ベース
脚(３)に取り付けられている。前部横連結杆(８)には、
左右のベース脚(３)間の離間寸法とほぼ等寸の矩形をな
すガイド板(10)が、その後端部のコ字状の折曲部を連結
杆(８)の外周面に嵌着又は溶接することにより固着され
ている。このガイド板(10)は、その前端を床面に接床さ
せることにより、若干前傾している。

【００１４】図１及び図３に示すように、後部横連結杆
(９)も方形断面の管材よりなり、上述と同様、外周面の
角部が上方を向くように４５度前後回動させた姿勢で、
ベース脚(３)に取り付けられている。図３において、(1
1)は、後部横連結杆(９)の回り止め用ストッパを示し、
例えば溶接によりベース脚(３)の内側面に固着された金
具または嵌合孔に差し込まれた樹脂ファスナー(図示略)
とすることができる。しかし、後部横連結杆(９)をボル
ト(7a)により強く締め付ければ、このようなストッパ(1
1)を省略することができる。

【００１５】図１〜図３に示すように、後部横連結杆
(９)の外周面上には、車輪保持体(12)が、左右方向に摺
動可能に外嵌されている。

【００１６】車輪保持体(12)は、基材(13)と、その後面
から前方にほぼ４５度の角度をもって延出し、次いで後
方にほぼ４５度に折曲された、側面視く字状をなすとと
もに、正面視Ｕ字状をなす車輪挟持杆(14)とからなって
いる。

【００１７】基材(13)は、長方形の鋼板を折り曲げて形
成され、後部横連結杆(９)の上方の２面と下方の後側の
１面との３面に嵌合されて係止可能な側面視コ字状断面
をなしている。後部横連結杆(９)の前側の上面と当接し
ている基材(13)における若干長寸とした上片(13a)の前
端には、斜後方を向いて直角に折曲された折曲片(13b)
が連設され、この折曲片(13b)に穿設しためねじ孔(15)
に蝶ねじ(16)を螺入し、その先端を後部横連結杆(９)に
圧接させることにより、車輪保持体(12)の左右方向の移
動を阻止することができる。

【００１８】このような構成の什器に自転車(17)を陳列
するには、図１に示すように、その前輪(18)を、傾斜し
ているガイド板(10)を乗り上げて、車輪保持体(12)の車
輪挟持杆(14)内に挾入する。この際、後輪(19)は床面
(１)上にある。

【００１９】これにより、前輪(18)の下部外周面が前後
の横連結杆(８)(９)間に落ち込むことにより、前後方向
に移動するのが防止され、かつ前輪(18)の左右両側面が
車輪挟持杆(14)に当接して保持されることにより、側方
に倒れるのが防止される。従って、自転車(17)は、ほぼ
直立状態で陳列される。

【００２０】この保持状態において、陳列用什器には、
自転車の重量のほぼ半分しか加わらず、しかもベース脚
(３)は接床しているので、各構成部材の強度を大とする
必要はなく、従って、什器全体の小型、軽量化を図るこ
とができる。また、前傾状のガイド板(10)を設けてある
ため、自転車の陳列作業を容易に行うことができる。

【００２１】なお、自転車(17)の前輪(18)の直径が変っ
た際には、前部横連結杆(８)又は後部横連結杆(９)の取
付位置を、前後方向にずらせばよい。

【００２２】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。上記実施形態では、車輪保持体(12)の基材(1
3)を、後部横連結杆(９)に上方より嵌合して係止しうる
ようにしてあるが、基材(13)を連結杆(９)に挿入可能な
方形断面とし、基材(13)を連結杆(９)に嵌合してから、
これをベース脚(３)に固定するようにしてもよい。

【００２３】支柱(５)を省略して実施することもある。

【００２４】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、自転車陳
列用什器には、自転車の重量のほぼ半分の荷重しか加わ
らないので、各構成部材の強度を大とする必要はなく、
その分、什器全体の小型、軽量化を図ることができると
ともに、コスト低減が可能となる。

【００２５】請求項２記載の発明によれば、自転車の前
輪の直径に応じて、前後の横連結杆を移動させることに
より、自転車を安定的に保持しうる。

【００２６】請求項３記載の発明によれば、ベース脚を
安定して支持することができる。

【００２７】請求項４記載の発明によれば、車輪保持体
が前後方向に回動するのが防止されるとともに、後部横
連結杆への着脱作業も容易となり、かつねじにより左右
方向に移動するのを確実に防止することができる。

【００２８】請求項５記載の発明によれば、自転車の前
輪の乗り上げが容易となり、陳列作業が楽になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自転車陳列用什器の一実施形態を示す
一部切欠側面図である。

【図２】同じく、ベース脚部付近の斜視図である。

【図３】同じく、後部横連結杆付近の拡大側面図であ
る。

【図４】同じく、前部横連結杆付近の拡大側面図であ
る。

【符号の説明】

(１)床面 (２)支柱 (３)ベース脚 (４)フック (５)係止孔 (６)脚杆 (７)取付孔 (7a)ボルト (８)前部横連結杆 (９)後部横連結杆 (10)ガイド板 (11)ストッパ (12)車輪保持体 (13)基材 (13a)上片 (13b)折曲片 (14)車輪挟持杆 (15)めねじ孔 (16)蝶ねじ (17)自転車 (18)前輪 (19)後輪

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床面に設置した左右のベース脚の互いの
対向面同士を、前後方向に所要寸法離間する前部横連結
杆と後部横連結杆とにより連結し、かつ前記後部横連結
杆に、上方に立ち上がる左右１対の車輪挟持杆を備える
車輪保持体を左右方向に摺動可能に設け、この車輪保持
体により、自転車の前輪を床面から浮かした状態で保持
するようにしたことを特徴とする自転車陳列用什器。
【請求項２】前部横連結杆と後部横連結杆との少なく
ともいずれか一方を、前後方向に位置調節可能としてベ
ース脚に取付けた請求項１記載の自転車陳列用什器。
【請求項３】両ベース脚の後端を、床面に立設した左
右１対の支柱の前面に取付けてなる請求項１または２記
載の自転車陳列用什器。
【請求項４】後部横連結杆をほぼ方形断面をなす形状
とするとともに、そのいずれかの角部が上方を向くよう
にほぼ４５度回動させてベース脚間に取り付け、この後
部横連結杆における上方の２面と下方の１面とに、車輪
保持体の下端部を上方より摺動可能に嵌合し、前記後部
横連結杆の残る１面に向かって螺挿したねじにより前記
車輪保持体を後部横連結杆に固定するようにした請求項
１〜３のいずれかに記載の自転車陳列用什器。
【請求項５】前部横連結杆に、前端を床面に接床させ
た前下方に傾斜するガイド板の後端を取付けた請求項１
〜４のいずれかに記載の自転車陳列用什器。