JP2002111243A - カバー開閉機構および画像形成装置 - Google Patents

カバー開閉機構および画像形成装置

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JP2002111243A
JP2002111243A JP2000297843A JP2000297843A JP2002111243A JP 2002111243 A JP2002111243 A JP 2002111243A JP 2000297843 A JP2000297843 A JP 2000297843A JP 2000297843 A JP2000297843 A JP 2000297843A JP 2002111243 A JP2002111243 A JP 2002111243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーの閉鎖時には確実にカバーをロックす
ることができるとともに、ロックの解除時にはカバーを
良好に開放方向に移動させることができ、しかも、装置
構成の簡略化、部品点数の低減化、コストの低減化を図
ることのできるカバー開閉機構、および、そのカバー開
閉機構を備える、画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 フロントカバー51をサイドプレート6
6および67に対してロックするためのロック機構55
を、傾斜面60を備えるロックレバー58と、オープン
ボタン57とによって構成し、オープンボタン57のピ
ン部78を傾斜面60に押圧して、傾斜面60をロック
解除方向に移動させると同時に、フロントカバー51を
サイドプレート66および67から開放する方向に移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カバー開閉機構、
および、そのカバー開閉機構を備える、レーザプリンタ
などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザプリンタなどの画像形
成装置においては、用紙のジャム処理のため、あるい
は、プロセス装置を交換するために、フレームに対して
開閉自在とされるカバーが設けられている。
【0003】このようなカバーは、通常、カバーの閉鎖
時に、カバーをフレームに対してロックするためのロッ
ク機構が設けられており、たとえば、特開昭62−17
4167号公報や特開平10−114129号公報で
は、カバーのロック機構を解除すると、ばねの付勢力に
よってカバーが開放されるものが提案されるなど、ロッ
ク機構の解除によって、カバーを開放させるものが種々
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのロッ
ク機構では、ばねやその他の複雑な機構が用いられてお
り、装置構成が複雑で、部品点数が多く、コストの上昇
を招いていた。
【0005】そこで、本発明は、このような事情に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、カバーの閉
鎖時には確実にカバーをロックすることができるととも
に、ロックの解除時にはカバーを良好に開放方向に移動
させることができ、しかも、装置構成の簡略化、部品点
数の低減化、コストの低減化を図ることのできるカバー
開閉機構、および、そのカバー開閉機構を備える、画像
形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、フレームに対して開閉さ
れるカバーの開閉機構であって、前記カバーの閉鎖時
に、前記カバーを前記フレームに対してロックするため
のロック機構を備えており、前記ロック機構は、前記カ
バーに設けられ前記フレームに対して係脱される係止手
段と、前記フレームに設けられ前記係止手段を押圧する
ための押圧手段とを備えており、前記係止手段は、前記
押圧手段によって押圧され、その押圧力によって、前記
フレームから脱離する方向に移動するとともに前記カバ
ーを前記フレームから開放する方向に移動させる押圧面
を備えており、前記押圧手段による前記押圧面の押圧に
よって、前記フレームに対する前記係止手段の脱離によ
ってロックが解除されるとともに、前記カバーが、開放
方向に移動するように構成されていることを特徴として
いる。
【0007】このような構成によると、押圧面は、押圧
手段によって押圧されると、その押圧力によって、フレ
ームから脱離する方向に移動するとともにカバーをフレ
ームから開放する方向に向かって移動させる。そうする
と、係止手段がフレームに対して脱離されるので、カバ
ーのロックが解除されるとともに、この係止手段が設け
られているカバーがフレームから開放される方向に移動
される。そのため、このようなロック機構では、ばねや
その他の複雑な機構を用いずとも、カバーの閉鎖時に
は、確実にカバーをロックすることができるとともに、
カバーの開放時には、ロックの解除とともに、カバーを
良好に開放方向に移動させることができる。したがっ
て、ロック機構の確実な動作を確保しつつ、装置構成の
簡略化、部品点数の低減化、コストの低減化を図ること
ができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記カバーは、前記フレームか
ら最も開放されるフルオープン位置まで開放可能とされ
ており、前記カバーは、前記押圧手段の押圧によって前
記フレームから開放される方向に移動した時に、その押
圧によって移動した分、前記フレームから所定の間隔を
隔てて配置される保持位置において、保持可能に構成さ
れていることを特徴としている。
【0009】このような構成によると、押圧手段の押圧
によってカバーが開放方向に移動した時には、その押圧
によって移動した分、フレームから所定の間隔を隔てて
配置される保持位置において保持されるので、カバーが
再び閉まったり、あるいは、そのまま開放方向に沿って
フルオープン位置まで倒れたりすることを有効に防止す
ることができ、ユーザにおいてロックが解除されたこと
を容易に確認させることができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、画像形成
装置であって、請求項1または2に記載のカバー開閉機
構を備えていることを特徴としている。
【0011】このようなカバー開閉機構を備えると、カ
バーの閉鎖時には確実にカバーをロックすることができ
るとともに、カバーの開放時には、ロックの解除ととも
にカバーを良好に開放方向に移動させることができるの
で、メンテナンスの容易化を図ることができながら、装
置構成の簡略化、部品点数の低減化、コストの低減化を
図ることができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、前記画像形成装置は、静電潜像
を現像するためのプロセス装置を備えており、前記カバ
ーが、前記プロセス装置を着脱する時に開閉される開閉
カバーであることを特徴としている。
【0013】プロセス装置を着脱する時に開閉される開
閉カバーは、プロセス装置の交換や記録媒体のジャム処
理のために開閉される頻度も多く、そのため、確実な開
閉が要求される。しかるに、ロック機構が複雑である
と、耐久により、損傷を生じやすく、確実なロックが行
なえなくなるなどの不具合を生じる場合があるが、本発
明のカバー開閉機構では、簡易な構成であるため、耐久
によっても、損傷を生じにくく、長期にわたって、カバ
ーの閉鎖時には確実にカバーをロックすることができる
とともに、ロックの解除時にはカバーを良好に開放方向
に移動させることができる。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記開閉カバーの開閉に連動し
て、装着された前記プロセス装置への駆動の伝達を入切
するためのリンク手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0015】このような構成によると、開閉カバーを閉
動作させた時には、この閉動作に連動して、リンク手段
がプロセス装置への駆動を伝達するように動作され、ま
た、開閉カバーを開動作させた時には、この開動作に連
動して、リンク手段がプロセス装置への駆動の伝達を遮
断するように動作される。そのため、開閉カバーの開閉
に連動して、確実にプロセス装置を動作させることがで
き、その結果、たとえば、開閉カバーを開放してプロセ
ス装置を取り外す時に、そのプロセス装置が動作するこ
とや、また、開閉カバーを閉鎖して画像を形成する時
に、プロセス装置が動作しないことなど、プロセス装置
の誤動作を有効に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケー
シング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するため
のフィーダユニット4や、給紙された用紙3に所定の画
像を形成するための画像形成ユニット5などを備えてい
る。
【0017】フィーダユニット4は、本体ケーシング2
内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給
紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ
6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および
給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向
の下流側に設けられる紙紛取りローラ10および11
と、紙紛取りローラ10および11に対し用紙3の搬送
方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備え
ている。
【0018】用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にお
いて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部
が上下方向に移動可能とされており、また、その裏側か
ら図示しないばねによって上方向に付勢されている。そ
のため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従
って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点とし
て、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ロ
ーラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設さ
れ、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によっ
て、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されて
いる。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押
圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8
に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって
給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に
給紙される。給紙された用紙3は、紙紛取りローラ10
および11によって、紙紛が取り除かれた後、レジスト
ローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対の
ローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後
に、画像形成ユニット5に送るようにしている。
【0019】なお、このフィーダユニット4は、さら
に、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレ
イ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパ
ーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パ
ット25とを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ
15およびマルチパーパス側給紙パット25は、互いに
対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット25の
裏側に配設されるばね25aによって、マルチパーパス
側給紙パット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に
向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上
に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ1
5の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマ
ルチパーパス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎
に給紙される。
【0020】画像形成ユニット5は、スキャナユニット
16、プロセス装置としてのプロセスユニット17、定
着ユニット18などを備えている。
【0021】スキャナユニット16は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および
21、反射鏡22、23および24などを備えており、
レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づ
くレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー
19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ2
1、反射鏡24の順に通過あるいは反射させて、後述す
るプロセスユニット17の感光ドラム27の表面上に高
速走査にて照射させている。
【0022】プロセスユニット17は、スキャナユニッ
ト16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着
脱自在に装着されるドラムカートリッジ26内に、感光
ドラム27、現像カートリッジ28、スコロトロン型帯
電器29、転写ローラ30などを備えている。現像カー
トリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱
自在に装着されており、現像ローラ31、層厚規制ブレ
ード32、供給ローラ33およびトナーボックス34な
どを備えている。
【0023】トナーボックス34内には、現像剤とし
て、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されてい
る。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、ス
チレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキ
ル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C
4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁
重合などの公知の重合方法によって共重合させることに
より得られる重合トナーが使用されている。このような
重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好であ
る。なお、このようなトナーには、カーボンブラックな
どの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動
性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加され
ている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0024】そして、トナーボックス34内のトナー
は、トナーボックス34の中心に設けられる回転軸35
に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナー
ボックス34の側部に開口されたトナー供給口37から
放出される。なお、トナーボックス34の側壁には、ト
ナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸3
5に支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0025】トナー供給口37の側方位置には、供給ロ
ーラ33が回転可能に配設されており、また、この供給
ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に配
設されている。そして、これら供給ローラ33と現像ロ
ーラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような
状態で互いに当接されている。
【0026】供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、
導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。ま
た、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性の
ゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的
には、現像ローラ31のローラ部分は、カーボン微粒子
などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴム
からなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されている
ウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆さ
れている。なお、現像ローラ31には、感光ドラム27
に対して、所定の現像バイアスが印加されている。
【0027】また、現像ローラ31の近傍には、層厚規
制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレー
ド32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端
部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の
押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおい
て現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブ
レード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接さ
れるように構成されている。
【0028】そして、トナー供給口37から放出される
トナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ3
1に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ3
1との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31
上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ3
1との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電され
て、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持され
る。
【0029】感光ドラム27は、現像ローラ31の側方
位置において、その現像ローラ31と対向するような状
態で回転可能に配設されている。この感光ドラム27
は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が
ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層
により形成されている。
【0030】スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム
27の上方に、感光ドラム27に接触しないように、所
定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型
帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコ
ロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電
器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電
させるように構成されている。
【0031】そして、感光ドラム27の表面は、スコロ
トロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキ
ャナユニット16からのレーザービームの高速走査によ
り露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成
される。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ロ
ーラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、
感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム2
7の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正
帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザー
ビームによって露光され電位が下がっている部分に供給
され、選択的に担持されることによって可視像化され、
これによって反転現像が達成される。
【0032】転写ローラ30は、感光ドラム27の下方
において、この感光ドラム27に対向するように配置さ
れ、ドラムカートリッジ26に回転可能に支持されてい
る。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電
性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ド
ラム27に対して所定の転写バイアスが印加されてい
る。そのため、感光ドラム27上に担持された可視像
は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との間を
通る間に用紙3に転写される。
【0033】定着ユニット18は、プロセスユニット1
7の側方下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ロー
ラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱
ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる
1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41
は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えてお
り、プロセスユニット17において用紙3上に転写され
たトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42
との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3
を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するよ
うにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙
ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排
紙トレイ46上に排紙される。
【0034】また、このレーザプリンタ1では、転写ロ
ーラ30によって用紙3に転写された後に感光ドラム2
7上に残存するトナーを、現像ローラ31によって回収
する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを
回収するようにしている。このようなクリーナレス方式
によって感光ドラム27上に残存するトナーを回収すれ
ば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナーの貯留手段
を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化お
よびコストの低減化を図ることができる。
【0035】また、このレーザプリンタ1には、用紙3
の両面に画像を形成するために、反転搬送ユニット47
が設けられている。この反転搬送ユニット47は、排紙
ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、
複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
【0036】排紙ローラ45は、1対のローラからな
り、正回転および逆回転の切り換えができるように構成
されている。この排紙ローラ45は、上記したように、
排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向
に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に
回転する。
【0037】反転搬送パス48は、排紙ローラ45から
画像形成ユニット5の下方に配設される複数の反転搬送
ローラ50まで用紙3を搬送することができるように、
上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、
排紙ローラ45の近くに配置されるとともに、その下流
側端部が、反転搬送ローラ50の近くに配置されてい
る。
【0038】フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送
パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けら
れており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁に
より、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送
方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス
48に向かう方向に切り換えることができるように構成
されている。
【0039】反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上
方において、略水平方向に複数設けられており、最も上
流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端
部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送
ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置される
ように設けられている。
【0040】そして、用紙3の両面に画像を形成する場
合には、この反転搬送ユニット47が、次のように動作
される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3
が搬送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ
45に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟
んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙ト
レイ46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に
送られ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時
に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆
回転するとともに、フラッパ49が、用紙3が反転搬送
パス48に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、
用紙3を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送す
るようにする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が
終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から
送られる用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換え
られる。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送され
た用紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転
搬送ローラ50から、上方向に反転されて、レジストロ
ーラ12に送られる。レジストローラ12に搬送された
用紙3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後
に、画像形成ユニット5に向けて送られ、これによっ
て、用紙3の両面に所定の画像が形成される。
【0041】そして、このレーザプリンタ1には、本体
ケーシング2の前端側に、開閉カバーとしてのフロント
カバー51が設けられている。このフロントカバー51
は、図2にも示すように、本体ケーシング2の前面全体
を覆うカバー部52と、そのカバー部52の両側部下側
からそれぞれ延びる揺動アーム部53とが一体に形成さ
れており、本体ケーシング2の外側カバー部材の両内側
に配置されるフレームとしての各サイドプレート66お
よび67の前端部に、支持軸54を介して揺動可能に取
り付けられている。そのため、このフロントカバー51
は、閉鎖時(図1の実線に示す状態)には、起立状に配
置される一方、開放時には、支持軸54を支点として、
前方に向かって開放され、サイドプレート66および6
7から最も開放されるフルオープン位置(図2に示す状
態)まで開放可能とされ、そのフルオープン位置におい
て傾倒状に配置される。なお、図1には、後述するロッ
ク機構55およびリンク機構80は、省略されている。
【0042】また、各サイドプレート66および67に
は、その前端部上側に、これら各サイドプレート66お
よび67を貫通する略矩形状の挿通孔68および69が
それぞれ穿孔されている。
【0043】なお、図2においては、フロントカバー5
1に形成されるマルチパーパストレイ14を支持するた
めの構成や、後述するリンク機構80が省略されてい
る。
【0044】そして、このフロントカバー51には、閉
鎖時において、フロントカバー51をサイドプレート6
6および67に対してロックするためのロック機構55
が設けられている。このロック機構55は、フロントカ
バー51の裏面に設けられるロックユニット56と、サ
イドプレート66の外側に設けられる押圧手段としての
オープンボタン57(図3参照)とを備えている。ロッ
クユニット56は、係止手段としてのロックレバー58
と、ロックアーム59と、ばね64とを備えている。
【0045】ロックレバー58は、フロントカバー51
の幅方向に沿って延びる長細い杆状をなし、その一方側
端部には、挿通孔68を介してオープンボタン57に押
圧される押圧面としての傾斜面60を備える押圧部61
が、また、その他方側端部には、ロックアーム59に当
接される当接部62がそれぞれ形成されている。そし
て、カバー部52の裏面には、幅方向に沿って延びる案
内溝63が形成されており、その案内溝63に沿って、
ロックレバー58がスライド自在に配置されている。な
お、ロックレバー58は、案内溝63に形成されている
ストッパ72によって、スライド方向以外への移動が規
制されている。
【0046】また、押圧部61は、案内溝63に配置さ
れた状態において、カバー部52より外側に配置され、
その傾斜面60は、フロントカバー51の閉鎖方向に沿
って内向きに(すなわち、フロントカバー51の開放方
向に沿って外向きに)傾斜するように形成されている。
【0047】ロックアーム59は、矩形板状をなし、一
方側端部には、ばね64を係止するためのばね係止部6
5が形成されるとともに、他方側端部には、サイドプレ
ート67の挿通孔69に係止される係止部70が形成さ
れている。そして、カバー部52の他方側側壁83に
は、ロックアーム59を揺動自在に支持するための支持
部71が設けられており、ロックアーム59は、ロック
レバー58の当接部62が、その長手方向中央部よりも
ばね係止部65側において対向する状態で、この支持部
71に、その長手方向中央部を支点として、揺動自在に
支持されている。また、ばね係止部65には、案内溝6
3の長手方向途中においてその一端が係止されているば
ね64が係止されている。そのため、ロックアーム59
は、ロックレバー58に押圧されない状態では、ばね6
4の付勢力によって、後述するように、係止部70がサ
イドプレート67の挿通孔69に係止する位置に配置さ
れ、ロックレバー58に押圧されると、ばね64の付勢
力に抗して、係止部70がサイドフレーム67の挿通孔
69から脱離する方向に揺動するように構成されてい
る。なお、係止部70には、フロントカバー51の閉鎖
時に、サイドプレート67にロックアーム59を良好に
誘い込めるように、フロントカバー51の閉鎖方向に沿
って内向きに傾斜する傾斜案内面73が形成されてい
る。
【0048】また、図3に示すように、オープンボタン
57は、押圧部材74、ケーシング部材75およびばね
76を備えており、サイドプレート66の挿通孔68の
外側において対向状に配置されている。
【0049】押圧部材74は、ユーザが指で押すことが
できる略楕円柱状のボタン部77と、そのボタン部77
から内側に突出する、より小径のピン部78とを備えて
いる。ケーシング部材75は、押圧部材74を収容する
ために、略楕円筒形状をなし、その底部には、押圧部材
74のピン部78を挿通する開口部79が形成されてい
る。
【0050】そして、ケーシング部材75には、押圧部
材74が、ピン部78が開口部79から突出される状態
で、サイドプレート66に向かって進退自在に収容され
るとともに、ばね76がケーシング部材75の底部と押
圧部材74のボタン部77との間に介在されている。そ
のため、常には、実線で示すように、ばね76の付勢力
によって、押圧部材74のピン部78がサイドプレート
66の挿通孔68から退避しており、ユーザが指でボタ
ン部77を押すと、仮想線で示すように、ばね76の付
勢力に抗して、ピン部78がサイドプレート66の挿通
孔68内に挿通され、次に述べるように、その先端部
が、ロックアーム59の傾斜面60を押圧するようにな
る。
【0051】次に、このようなロック機構55の動作に
ついて説明する。まず、フロントカバー51を開放状態
から閉鎖方向に揺動させると、図2に示す回動軌跡(仮
想線)に沿って、ロックレバー58の傾斜面60および
ロックアーム59の傾斜案内面73が、それぞれサイド
プレート66および67に当接しながら案内され、挿通
孔68および69に対向した時に、ばね64の付勢力に
よって、ロックアーム59の係止部70が挿通孔69に
係止されるとともに、それによって、ロックレバー58
の当接部62がロックアーム59のばね係止部65側の
当接面によって押圧されるので、図4(a)に示すよう
に、ロックレバー58の押圧部61が挿通孔68に係止
される。これによって、閉鎖時には、フロントカバー5
1がサイドプレート66および67に対して自動的にロ
ックされる。
【0052】次いで、このフロントカバー51を開放す
る時には、まず、ユーザが、指で、オープンボタン57
のボタン部77を押圧する。そうすると、図4(b)〜
(e)に示すように、ピン部78が押圧部61の傾斜面
60を押圧するので、ロックレバー58がピン部78か
らの押圧力によって案内溝63に沿ってロックアーム6
9を押圧する方向に移動し、押圧部61が挿通孔68か
ら脱離されるとともに、ロックアーム59がロックレバ
ー58の当接部62によって押圧されて、ばね64の付
勢力に抗して、その係止部70が挿通孔69から脱離さ
れ、これによって、フロントカバー51のサイドプレー
ト66および67に対するロックが解除される。
【0053】この時、押圧された押圧部61は、傾斜面
60が開放方向に沿って外向きに傾斜しているので、脱
離方向の移動成分と、フロントカバー51の開放方向の
移動成分とに分力されるような押圧力を受けるので、挿
通孔68から脱離されると、オープンボタン57の押圧
によって、図4(c)〜(e)に示すように、押圧力を
逃がす方向、つまり、開放方向に滑りながら押圧力を受
け、その結果、押圧部61は、脱離方向に移動しつつ、
開放方向にも押圧された分移動される。そのため、フロ
ントカバー51は、ロックが解除されると同時に、オー
プンボタン57によって押圧された分だけ、少し開放方
向に移動されるようになる。なお、この状態は、たとえ
ば、次に述べる保持位置とされ、図1のカバー51の仮
想線において示されている。これによって、ユーザは、
ロックが解除されたことを容易に確認することができる
ので、誤操作なくフロントカバー51を開放することが
できる。
【0054】したがって、このようなロック機構55で
は、フロントカバー51の閉鎖時には確実にフロントカ
バー51をロックすることができるとともに、フロント
カバー51の開放時には、ばねやその他の複雑な機構を
用いずに、ピン部78による傾斜面60の押圧によっ
て、ロックの解除とともにフロントカバー51を良好に
開放方向に移動させることができる。したがって、ロッ
ク機構55の確実な動作を確保しつつ、装置構成の簡略
化、部品点数の低減化、コストの低減化を図ることがで
きる。
【0055】また、このレーザプリンタ1では、ばね6
4の付勢力によるサイドプレート66および67とロッ
クレバー58の押圧部61およびロックアーム59の係
止部70との摩擦抵抗によって、オープンボタン57に
よる押圧によってフロントカバー51が少し開放方向に
移動された状態(つまり、フロントカバー51が、オー
プンボタン57による押圧によって、サイドプレート6
6および67から開放される方向に移動した時に、その
押圧によって移動した分、サイドプレート66および6
7から少しの間隔を隔てて配置される保持位置)におい
て、保持し得るように構成されている。
【0056】このように、フロントカバー51のロック
解除による開放状態を保持位置において保持すること
で、フロントカバー51が再び閉まったり、あるいは、
そのまま開放方向に沿ってフルオープン位置まで倒れた
りすることを有効に防止することができ、ユーザにおい
てロックが解除されたことをより容易に確認させること
ができる。
【0057】また、フロントカバー51の重心位置は、
フロントカバー51のロック解除時において、フロント
カバー51が閉まる方向に位置しており、これによって
も、マルチパーパストレイ14などを支持して重くなっ
ているフロントカバー51がロック解除時にフルオープ
ン位置まで開放されることが防止されている。
【0058】なお、ユーザは、保持位置において保持さ
れているフロントカバー51のカバー部52などを持っ
て、フロントカバー51をフルオープン位置(図2に示
す状態)まで開放することができ、良好な開動作を確保
することができる。
【0059】そして、このようなロック機構55を備え
るレーザプリンタ1では、フロントカバー51の閉鎖時
には確実にフロントカバー51をロックすることができ
るとともに、フロントカバー51の開放時には、ロック
の解除とともにフロントカバー51をサイドプレート6
6および67から開放する方向に良好に移動させること
ができるので、メンテナンスの容易化を図ることができ
ながら、装置構成の簡略化、部品点数の低減化、コスト
の低減化を図ることができる。
【0060】また、このフロントカバー51は、プロセ
スユニット17を着脱する時に開閉されるので、プロセ
スユニット17の交換や用紙3のジャム処理のために開
閉される頻度も多く、そのため、確実な開閉が要求され
る。しかるに、ロック機構が複雑であると、耐久によ
り、損傷を生じやすく、確実なロックが行なえなくなる
などの不具合を生じる場合があるが、このようなロック
機構55では、簡易な構成であるため、耐久によって
も、損傷を生じにくく、長期にわたって、フロントカバ
ー51の閉鎖時には確実にフロントカバー51をロック
することができるとともに、開放時には、ロックの解除
とともにカバーを良好に開放方向に移動させることがで
きる。
【0061】また、このレーザプリンタ1には、フロン
トカバー51の開閉に連動して、プロセスユニット17
への駆動の伝達を入切するためのリンク手段としてのリ
ンク機構80を備えている。次に、図5ないし図14を
参照して、このリンク機構80を説明する。
【0062】図5ないし図12において、このリンク機
構80は、サイドプレート67に揺動可能に設けられる
リンクアーム81と、同じく、サイドプレート67に揺
動可能に設けられるロック解除アーム82と、フロント
カバー51の側壁83に設けられるロック解除レバー8
4およびロックピン押動レバー85と、サイドプレート
67に形成されるガイド孔100などによって構成され
ている。
【0063】リンクアーム81は、略L字板状をなし、
その一端が、サイドプレート67の前端部において、揺
動軸86を介して揺動自在に支持されるとともに、その
他端部には、プロセスユニット17への駆動の伝達を入
切するためのたてカム87が形成されている。このたて
カム87は、湾曲状の長孔形状をなし、その上端部に
は、より大径に開口されるジョイント孔部88が形成さ
れるとともに、それ以外の開口部分が、ジョイント規制
孔部92とされており、ジョイント孔部88が平板状に
形成される(図14参照)とともに、ジョイント規制孔
部92が外側に膨出状に形成されている(図13参
照)。
【0064】一方、プロセスユニット17への駆動は、
図13および図14に示すように、本体ケーシング2側
に設けられ、図示しないモータからの駆動が伝達されて
いる駆動ギヤ89と、プロセスユニット17側に設けら
れ、現像ローラ31などに駆動を伝達するためのジョイ
ント部90とが、カップリング部材91を介して、接続
されることによって、伝達されるように構成されてお
り、カップリング部材91が、たてカム87内に進退自
在に挿入されている。
【0065】また、このカップリング部材91は、たて
カム87に当接するフランジ部93を備え、図示しない
ばねによって、ジョイント部90に向かう方向に付勢さ
れるとともに、後述するように、フロントカバー51が
閉鎖状態の時には、たてカム87のジョイント孔部88
と対向し(図8参照)、フロントカバー51が開放され
ると、ジョイント規制孔部92と対向するように(図9
参照)配置されている。そのため、フロントカバー51
の開放状態においては、図13に示すように、カップリ
ング部材91のフランジ部93が、外側に膨出するジョ
イント規制孔部92に当接し、これによって、カップリ
ング部材91がジョイント部90から退避して、プロセ
スユニット17への駆動の伝達が遮断され、一方、フロ
ントカバー51の閉鎖時においては、図14に示すよう
に、カップリング部材91のフランジ部93が、平板状
に形成されているジョイント孔部88に規制されずに、
このジョイント孔部88を介して、ジョイント部90と
接続され、これによって、駆動ギヤ89からの駆動を、
カップリング部材91を介して、ジョイント部90に伝
達するようにしている。
【0066】また、このリンクアーム81には、フロン
トカバー51の開放時において、その開放時におけるリ
ンクアーム81の姿勢をロックするためのロック部材9
8が設けられている。このロック部材98は、矩形板状
をなし、リンクアーム81の前端部上側おいて、その一
端が、支持軸99を介して揺動自在とされ、その他端に
は、サイドプレート67のガイド孔100に挿入される
ロックピン101が突出形成されている。また、このロ
ック部材98の他端には、リンクアーム81においてそ
の他端が位置固定されているばね102が係止されてお
り、このばね102によって、ロックピン101が、常
には下向きに付勢されている。
【0067】また、このリンクアーム81には、スキャ
ナユニット16のシャッタ(図示せず。)に当接するシ
ャッタレバー94が、その上部に突出形成されるととも
に、カバーセンサ遮光レバー96が、閉鎖時において、
光センサからなるカバーセンサ95の検知光を遮光する
ような特定の位置に形成されている。なお、このカバー
センサ95は、サイドプレート67に設けられている。
【0068】ロック解除アーム82は、上下方向に延び
る板状をなし、その下端が、サイドプレート67の前端
部において、リンクアーム81と同じ揺動軸86を介し
て揺動自在に支持されている。このロック解除アーム8
2は、その前端部に、後述するロック解除レバー84が
当接するロック解除レバー当接部97が形成されるとと
もに、その上端部には、ロックピン101に当接するロ
ックピン当接部103が形成されている。また、このロ
ック解除アーム82における中央後端部には、リンクア
ーム81の前端部においてその他端が位置固定されてい
るばね104が係止されており、このばね104を介し
て、ロック解除アーム82がリンクアーム81とともに
回動可能とされるとともに、このばね104の付勢力に
よって、常には、このロック解除アーム82がリンクア
ーム81に対して、より前方側に向かって付勢され、リ
ンクアーム81のロック姿勢において、ロックピン当接
部103によってロックピン101が押圧されないよう
に構成されている。
【0069】ガイド孔100は、ロックピン101を、
リンクアーム81の回動軌跡に沿って受け入れることが
できるように、サイドプレート67の上側において、前
後方向に湾曲状に形成されており、その前端部には下側
に窪むロック溝105が形成されている。
【0070】また、フロントカバー51の側壁83に
は、フロントカバー51の閉動作において、ロック解除
レバー81のロック解除レバー当接部97に当接するロ
ック解除レバー84と、ロックピン101に当接するロ
ックピン押動レバー85とが設けられている。これら、
ロック解除レバー84とロックピン押動レバー85と
は、後述するように、フロントカバー51の開動作にお
いて、ロックピン押動レバー85がガイド孔100と対
向して、ロックピン101を押動することができる所定
の位置に、また、フロントカバー51の閉動作におい
て、ロック解除レバー84がロック解除レバー当接部9
7に当接するような所定の位置に、フロントカバー51
の側壁83から、それぞれ矩形状に突出形成されてい
る。
【0071】次に、このようなリンク機構80の動作に
ついて説明する。まず、図5に示すように、フロントカ
バー51の開放状態においては、ロックピン101がガ
イド孔100のロック溝105に係合しており、これに
よって、リンクアーム81の回動がロックされている。
また、この状態では、カップリング部材91がリンクア
ーム83のたてカム87のジョイント規制孔部92に対
向しているため、上記したように、カップリング部材9
1がジョイント部90から退避して、プロセスユニット
17への駆動の伝達が遮断されている。
【0072】そして、この開放状態から、フロントカバ
ー51を閉動作させると、図6に示すように、ロック解
除レバー84がロック解除レバー当接部97に当接す
る。なお、この時、ロックピン101がガイド孔100
のロック溝105に係合していることから、ロックピン
押動レバー85は、ロックピン101には当接せずに、
そのロックピン101を後方に乗り越えた状態となる。
【0073】続いて、図7に示すように、ロック解除レ
バー84がロック解除レバー当接部97を押圧すると、
ロック解除アーム82が、ばね104の付勢力に抗し
て、後側に押圧され、これによって、ロック解除アーム
82が回動して、ロックピン当接部103がロックピン
101を上側に押圧するようになる。これによって、ロ
ック部材98は、ばね102の付勢力に抗して支持軸9
9を支点として上側に揺動し、これによって、ロックピ
ン101がロック溝105から脱離して、ガイド孔10
0に沿って閉鎖方向に移動可能となる。
【0074】そして、そのまま閉動作させると、ロック
ピン101がガイド孔100に沿って閉鎖方向に移動し
て、リンクアーム81およびロック解除アーム82が一
体的に閉鎖方向に回動し、フロントカバー51を閉鎖す
ると、図8に示すように、たてカム87のジョイント孔
部88にカップリング部材91が対向して、上記したよ
うに、駆動ギヤ89からの駆動が、カップリング部材9
1を介して、ジョイント部90に伝達される。
【0075】また、この閉鎖時には、スキャナユニット
16のシャッタ(図示せず。)に、シャッタレバー94
が当接するとともに、カバーセンサ遮光レバー96が、
カバーセンサ95の検知光を遮光して、フロントカバー
51の閉鎖状態が検知される。
【0076】次いで、再びフロントカバー51を開動作
させると、図9に示すように、ガイド孔100に対向し
て移動されるロックピン押動レバー85がロックピン1
01を前方に押動して、これによって、リンクアーム8
1およびロック解除アーム82が一体的に開放方向に回
動される。そうすると、カップリング部材91がたてカ
ム87のジョイント規制孔部92に再び対向して、上記
したように、プロセスユニット17への駆動の伝達が遮
断され、また、スキャナユニット16のシャッタ(図示
せず。)へのシャッタレバー94の当接が解除されると
ともに、カバーセンサ遮光レバー96が、カバーセンサ
95から離れ、フロントカバー51の開放状態が検知さ
れる。
【0077】そして、そのまま開動作を続けて、図10
に示すように、ロックピン101がガイド孔100のロ
ック溝105に到達すると、ばね102の付勢力によっ
て、ロック部材98が下方に揺動し、これによって、ロ
ックピン101が再びロック溝105に係合し、これに
よって、リンクアーム83は、再び、その回動がロック
される。なお、この時、ロックピン101が再びロック
溝105に係合するため、図11に示すように、ロック
ピン押動レバー85は、そのロックピン101を乗り越
えて、開放方向への移動が可能となる。
【0078】そして、図12に示すように、回動がロッ
クされたリンクアーム83とは切り離されて、フロント
カバー51がそのまま開動作され、図5に示すフロント
カバー51の開放状態に到達する。
【0079】このようなリンク機構80によると、フロ
ントカバー51を閉動作させた時には、この閉動作に連
動して、リンクアーム81がプロセスユニット17への
駆動を伝達するように動作され、また、フロントカバー
51を開動作させた時には、この開動作に連動して、リ
ンクアーム81がプロセスユニット17への駆動の伝達
を遮断するように動作される。そのため、フロントカバ
ー51の開閉に連動して、確実にプロセスユニット17
を動作させることができ、その結果、たとえば、フロン
トカバー51を開放してプロセスユニット17を取り外
す時に、そのプロセスユニット17が動作することや、
また、フロントカバー51を閉鎖して画像を形成する時
に、プロセスユニット17が動作しないことなど、プロ
セスユニット17の誤動作を有効に防止することができ
る。
【0080】しかも、このリンク機構80は、本体ケー
シング2の側方、すなわち、サイドプレート67に設け
られ、フロントカバー51の開閉動作において、ロック
されているリンクアーム80に当接または離間する特定
の開閉角度から、リンクアーム80が、フロントカバー
51とともに連動し、または、フロントカバー51から
切り離されるように構成されているので、リンク機構8
0の確実な動作を確保しながらも、省スペースで実現す
ることができ、レーザプリンタ1の装置設計上の自由度
の向上が図られている。
【0081】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、ばねやその他の複雑な機構を用いずとも、
カバーの閉鎖時には、確実にカバーをロックすることが
できるとともに、カバーの開放時には、ロックの解除と
ともに、カバーを良好に開放方向に移動させることがで
きる。したがって、ロック機構の確実な動作を確保しつ
つ、装置構成の簡略化、部品点数の低減化、コストの低
減化を図ることができる。
【0082】請求項2に記載の発明によれば、カバーが
再び閉まったり、あるいは、そのまま開放方向に沿って
フルオープン位置まで倒れたりすることを有効に防止す
ることができ、ユーザにおいてロックが解除されたこと
を容易に確認させることができる。
【0083】請求項3に記載の発明によれば、メンテナ
ンスの容易化を図ることができながら、装置構成の簡略
化、部品点数の低減化、コストの低減化を図ることがで
きる。
【0084】請求項4に記載の発明によれば、プロセス
装置を着脱する時に開閉される開閉カバーとして用いて
も、長期にわたって、カバーの閉鎖時には確実にカバー
をロックすることができるとともに、ロックの解除時に
はカバーを良好に開放方向に移動させることができる。
【0085】請求項5に記載の発明によれば、開閉カバ
ーの開閉に連動して、確実にプロセス装置を動作させる
ことができ、その結果、たとえば、開閉カバーを開放し
てプロセス装置を取り外す時に、そのプロセス装置が動
作することや、また、開閉カバーを閉鎖して画像を形成
する時に、プロセス装置が動作しないことなど、プロセ
ス装置の誤動作を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタにおいて、フロント
カバーのロック機構を説明するための要部斜視図であ
る。
【図3】図2に示すロック機構のオープンボタンを示す
要部断面図である。
【図4】図2に示すロック機構の動作を説明するための
要部動作図であって、(a)〜(e)は、オープンボタ
ンのピン部によって、ロックレバーの傾斜面を押圧して
いく状態を順次示す。
【図5】図1に示すレーザプリンタにおいて、フロント
カバーの開閉動作と、プロセスユニットへの駆動の伝達
の入切とを連動させるリンク機構を説明するための要部
側面図であって、フロントカバーの開放状態を示す。
【図6】図5に示すリンク機構の要部側面図であって、
ロック解除レバーがロック解除レバー当接部に当接する
状態を示す。
【図7】図5に示すリンク機構の要部側面図であって、
ロックピン当接部がロックピンを上側に押圧する状態を
示す。
【図8】図5に示すリンク機構の要部側面図であって、
フロントカバーの閉鎖状態を示す。
【図9】図5に示すリンク機構の要部側面図であって、
フロントカバーが再び開動作される状態を示す。
【図10】図5に示すリンク機構の要部側面図であっ
て、ロックピンが再びロック溝に係合し、リンクアーム
が再びロックされる状態を示す。
【図11】図5に示すリンク機構の要部側面図であっ
て、ロックピン押動レバーがロックピンを乗り越える状
態を示す。
【図12】図5に示すリンク機構の要部側面図であっ
て、ロックされたリンクアームとは切り離されて、フロ
ントカバーがそのまま開動作される状態を示す。
【図13】プロセスユニットに駆動を伝達する構成を説
明するための要部平面図であって、カップリング部材が
ジョイント部から退避して、プロセスユニットへの駆動
の伝達が遮断されている状態を示す。
【図14】プロセスユニットに駆動を伝達する構成を説
明するための要部平面図であって、カップリング部材が
ジョイント部と接続され、プロセスユニットに駆動が伝
達されている状態を示す。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 17 プロセスユニット 51 フロントカバー 55 ロック機構 57 オープンボタン 58 ロックレバー 60 傾斜面 66 サイドプレート 67 サイドプレート 78 ピン部 80 リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AQ06 AR03 CD07 2H071 AA26 AA31 BA04 BA13 BA29 DA06 DA08 DA09 DA15 4E360 AB03 AB12 BA04 BA06 BB02 BB12 BB16 BB22 BC02 BC03 BC06 BC07 BC08 EA16 ED04 ED17 ED23 ED27 FA07 GA06 GA44 GA47 GA52 GB48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに対して開閉されるカバーの開
    閉機構であって、 前記カバーの閉鎖時に、前記カバーを前記フレームに対
    してロックするためのロック機構を備えており、 前記ロック機構は、前記カバーに設けられ前記フレーム
    に対して係脱される係止手段と、前記フレームに設けら
    れ前記係止手段を押圧するための押圧手段とを備えてお
    り、 前記係止手段は、前記押圧手段によって押圧され、その
    押圧力によって、前記フレームから脱離する方向に移動
    するとともに前記カバーを前記フレームから開放する方
    向に移動させる押圧面を備えており、 前記押圧手段による前記押圧面の押圧によって、前記フ
    レームに対する前記係止手段の脱離によってロックが解
    除されるとともに、前記カバーが、開放方向に移動する
    ように構成されていることを特徴とする、カバー開閉機
    構。
  2. 【請求項2】 前記カバーは、前記フレームから最も開
    放されるフルオープン位置まで開放可能とされており、 前記カバーは、前記押圧手段の押圧によって前記フレー
    ムから開放される方向に移動した時に、その押圧によっ
    て移動した分、前記フレームから所定の間隔を隔てて配
    置される保持位置において、保持可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載のカバー開閉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のカバー開閉機
    構を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置は、静電潜像を現像す
    るためのプロセス装置を備えており、 前記カバーが、前記プロセス装置を着脱する時に開閉さ
    れる開閉カバーであることを特徴とする、請求項3に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉カバーの開閉に連動して、装着
    された前記プロセス装置への駆動の伝達を入切するため
    のリンク手段を備えていることを特徴とする、請求項4
    に記載の画像形成装置。
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