JP2002110507A - アライメント方法 - Google Patents
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Abstract
露光装置の搭載する位置検出方式に応じて位置検出用マ
ークを定量的に最適化でき、且つウェハプロセスや装置
起因のアライメント誤差を最小限にして高い位置合わせ
精度を実現する。 【解決手段】 被露光基板上に配列された複数のチップ
に対して露光装置でグローバルアライメントを行うため
のアライメント方法であって、同一チップ内にN個の位
置検出用マークを形成しておき、露光装置に搭載された
位置検出機構を用いて、複数のチップ配列の中から基準
となるチップ内のN個のマークの位置検出を行い、この
検出データに基づき最適なマークを選択し、選択された
最適マークを用いて基板全面の配列座標位置を算出し、
全チップをアライメントする。
Description
製造するためのリソグラフィ工程で使用される露光装置
において、回路パターンの搭載されたマスクパターンを
被露光基板へアライメントする方法に係わり、特に統計
処理により算出した配列座標に基づいて各チップを最適
位置に位置合わせするグローバルアライメント方法に関
する。
が微細化,高精度化の一途を辿るなかで、リソグラフィ
技術に対する寸法精度,重ね合わせ精度,スループット
及びコストに対する要求は厳しくなる一方である。特
に、デバイス性能向上とコスト低減を進めるために、同
一デバイスに対して数度に渡りチップのシュリンクを行
う必要があり、このためにリソグラフィ技術に代表され
るように、寸法の微細化やプロセスマージンの向上はも
とより、重ね合せ精度の向上が積極的に進められてい
る。中でも位置合わせの改善として、露光装置のアライ
メント技術や位置検出技術が最も重要な課題の一つにな
っている。
々のプロセスを経てレイヤが構成されているが、各レイ
ヤにおけるウェハ表面には、工程に応じて成膜やエッチ
ング,ポリシング等の加工が施されている。当然、リソ
グラフィ工程では、これらのウェハ上には感光性レジス
ト,反射防止膜等が形成されている。
クに形成された上層の回路パターンをウェハに形成され
た下層の回路パターンに対して正確に重ね合わせて露光
する必要があるために、通常は、デバイス回路に関係の
ない領域として、各チップのダイシングライン上に位置
検出用のアライメントマークが形成されている。このマ
ークは、エッチング等によって作られた段差からなるの
が一般的であるが、前述したように各ウェハプロセスを
経ているために、各レイヤの位置検出用マークの構造は
種々異なっている。また、ウェハプロセスにより、マー
クの寸法や形状,段差,色むらがウェハ面内で不均一に
生じるために、これらが位置検出の際に精度低下の原因
になることが多い。
誤差は、通常、WIS(Wafer Induced Shift)と呼ば
れ、後述する装置起因の誤差要因との相互作用によっ
て、更に検出精度を劣化させる要因になっている。従っ
て、使用する装置の位置検出方式(及び検出センサ)の
種類によって、ウェハプロセスの影響の度合いが異なる
のが一般的である。即ち、いわゆる検出騙されの程度が
異なることになる。近年、リソグラフィ工程における焦
点深度を確保することも一つの理由として導入された平
坦化プロセス、特に化学機械研磨(CMP)プロセス工
程においては、位置検出用マークが極めて低段差になる
ばかりか、研磨による非対称性が検出精度を著しく劣化
させる。このために、CMPが施されたレイヤにおいて
は、更に位置合わせ精度を得にくい問題が起きている。
検出光学系や信号処理に起因して生じるTIS(Tool-I
nduced-Shift)があり、先のWISとの相互作用が問題
となる。特に、このTISには、位置検出光学系の非対
称性(メカ的,光学的な非対称性)や光学部品の光収差
等が関係しているために、露光装置の機種間でTISが
異なることが殆どである。このために、レイヤ毎の精度
要求に見合う精度で位置合わせを行うために、各位置検
出センサは、まずTISを小さくするように装置調整を
行い、且つWISが小さくなる検出条件での適用が行わ
れている。従って、露光装置毎に、位置検出方式の使い
分け(検出センサの使い分け)や、位置検出用マークの
プロセス構造を修正(ウェハプロセスの改善や調整)す
る等を行うことで、精度改善を進め運用されているのが
一般的である。
に渡るが、その主たるところは、明視野検出系と暗視野
検出系に大別される。レーザ光を照射し、ウェハ上の回
折格子マークからの回折光をフォトマル等の受光素子で
検出するものや、白色光を照射した際のマークエッジか
らの散乱や反射光のマークの画像をCCD等で捕らえて
画像処理により位置を検出するものが主流に使用されて
いる。照明光には、いずれも、感光性レジストを感光さ
せない波長帯の照明光源として、500〜800nm程
度の波長帯が選ばれ、レーザやLEDの単色光や準単色
光,白色光が使用されている。
は、信号の強度や位相を利用するものが多い。これらの
方法には、ウェハ上のマークにレーザ光をスキャン照明
して反射、或いは散乱光を検出するものや、回折格子状
のマークを2光束のレーザ光で照明し、その回折光同士
の干渉による振幅変化や位相変化を利用して検出するも
の、白色光をケーラー照明して反射像を画像処理により
検出するものが代表的なものとしてある。また、マスク
とウェハを直接、或いは間接的に合わせる方式や、縮小
投影方式の露光装置の場合などでは投影レンズ内をアラ
イメント光を通して位置検出するなど、多くの種類の方
式が実用化されている。
は、ウェハプロセスの影響の受け方が異なるためにWI
Sが異なることが知られている。従って、どのセンサを
露光対象とするプロセスレイヤに使い分けて適用し要求
精度を達成するかについては、概略的な規則はあるにも
拘わらず多分にノウハウ的であり、実際にはケースバイ
ケースで対応が取られているのが実情である。また、先
述したように検出センサに起因するTISが異なること
から、露光装置の個体差によりプロセスの影響度合いが
異なる場合も多い。これらの事情は、更に位置検出セン
サの適用に関する高度なノウハウが必要とされ、従来の
実績から対応する傾向が強くなることを示唆している。
サ)の適用に際しては、最適な適用条件を定量的且つ効
率的に判断する明確な手段がない。このために、時とし
て工程管理する上でも煩雑になりやすく、作業効率の低
下が問題になることがある。また、ウェハプロセスの若
干の変更や変動が発生した場合などには、事前に決定し
た最適条件では予測通りの精度を達成できない問題が出
てくる。この場合には、その都度リワークをかけて対応
することが強いられ、一層のコスト上昇や歩留まり低下
を招く。
たが、以下、位置検出用マークに回折格子を採用し、回
折格子状のマークを2光束のレーザ光で照明し、その回
折光同士の干渉による振幅変化や位相変化を利用して検
出する方式について、若干の説明を行う。この方式に
は、ホモダイン方式やヘテロダイン方式が知られている
が、特にヘテロダイン方式に関しては、将来の位置検出
方式として有望視されているものである。その理由とし
て、この方式では、位置検出光を露光光が通過する投影
レンズ或いはマスク内を通して位置検出できるために、
ベースラインの変動が極めて小さく、僅かな気圧変動や
温度変動があった場合においても、露光パターンを精度
良く下地回路パターンに位置合わせして露光できる特長
を有するためである。
も、nmオーダーの位置検出分解能を持ち合わせている
点や、低段差のマークや表面が粗れたマークについても
S/N良く信号検出できる特長がある。従って、近年の
最新鋭の投影露光装置に採用されることが多くなってき
ている傾向がある。
プロセスによる非対称性や段差のばらつきが顕著にある
場合には、マークからの回折光にも強度や位相に非対称
性が生じるために、結果として位置検出精度が劣化する
問題がある。このために、従来の回折光の干渉を利用し
た位置検出方式は、極めて高精度かつ安定な検出能力を
有しながらも、製造ラインにおける各プロセスレイヤの
位置検出には殆ど適用されていないのが実情である。
グローバルアライメント方式とダイバイダイ(Die-by-d
ie)方式がある。グローバルアライメント方式は、通常
の場合、EGA(Enhanced Global Alignment)と称さ
れることが多い。この方式では、ウェハのチップ配列に
おける周辺部の複数チップの位置検出用マークから位置
ずれを計測し、その検出位置データからアライメント誤
差として、シフト,スケーリング,直交度,回転の各誤
差を統計処理によって算出し、全配列チップに対して誤
差配分を行いチップ毎の座標位置を補正する。この補正
された位置座標に対して、レーザ測長機で位置決め制御
されるステージ機構によってステージを逐次移動して露
光を行う。これに対しダイバイダイ方式では、チップ毎
に位置を検出し、その都度位置ずれを補正してステージ
を位置合わせして露光を行う。
チップとして位置計測した結果を統計処理するために、
位置検出時の種々のノイズや位置誤差のばらつきが平均
化作用により低減され、結果として重ね合せ精度が良好
となり、更に安定した精度が確保される点にある。ま
た、参照チップは、通常4〜10数個のチップとするの
で、全チップを計測するダイバイダイ方式に比べて圧倒
的に処理時間が短く高いスループットを実現できる利点
がある。このため、一般的にはEGA方式のアライメン
トが採用されている。
ハ内の配列チップの中で、どのチップを参照チップとし
て選択するかにより、重ね合せ精度が異なる問題があ
る。特に、この傾向はプロセスウェハに適用した場合に
強く現れ、参照チップの選び方によっては要求精度を達
成できない問題がある。このため、参照チップの選び方
についても最適化が必要になっている。
として先行ウェハでの露光作業と評価が伴うために、生
産ラインでの露光装置の実質的な稼動時間が少なくな
り、その結果、露光工程におけるコストが上昇しCoO
(Cost of Ownership)を達成できないことが問題にな
る。最適化の手法もノウハウ的な要素が強く、極端には
オペレータの成熟度に依存する場合があり、必ずしも各
プロセスレイヤの要求精度に見合う精度を達成できてい
るわけではない。また、ウェハのロット内、ロット間に
おけるプロセス変動の影響を受けて、先行ウェハで設定
した条件が最適条件でなくなり、定期的に条件出し、或
いは条件確認を行う作業の必要があるために、コスト上
昇を招く問題となっている。
て、「位置合わせ方法」(特開平9−97758号公
報)が提案されている。この方法は、所定のアライメン
トセンサを用いて、このセンサの複数種類の処理モード
で位置計測して、その求められた位置ばらつきが最も小
さい処理モードで配列座標を算出してEGAにより位置
合わせを行うものである。
結果のばらつき量を定量的に評価してはいるものの、計
測再現性の高い処理モードを使用するようにしているだ
けであるので、プロセス変動のあるウェハを所望の精度
で位置合わせできているわけではない。例えば、参照チ
ップがウェハプロセスの影響を受け易いウェハ面内に位
置している場合には、アライメントセンサの計測再現性
だけでは先述したWISとTISによるアライメントセ
ンサの検出騙されの問題を解決できない。つまり、相対
的な計測位置のばらつきが最小であっても、オフセット
を伴う位置ずれであるWISやTISを最小にしない限
り所定の位置合わせ精度が得られないためである。この
ために、先の提案方法によっても依然として十分な改善
がみられていない問題がある。
対してアライメントの最適化を定量的且つ効率的な手段
で行うことが可能であり、更にウェハプロセスによる位
置検出方式(センサ)の検出騙されとなるWISやTI
Sによる位置検出誤差の影響の極めて少ない高精度のア
ライメント方法の実現が要求されていた。
ェハプロセスに適した検出方式の選択や、位置検出用マ
ークとの組合わせ、更にグローバルアライメントにおけ
る最適な参照チップの選択等に関する手法については、
定量的且つ効率的な手段が明確でなく、露光工程におけ
る精度不良やコスト上昇が依然として残された問題があ
った。これらを解決するために特開平9−97758号
公報の方法を用いても、採用するアライメントセンサと
ウェハプロセスの影響によって検出騙されが解決でき
ず、十分な改善ができていなかった。
ので、その目的とするところは、リソグラフィ工程のア
ライメントにおいて、ウェハプロセスの影響を受け難
く、使用する露光装置の搭載する位置検出方式に応じて
位置検出用マークを定量的に最適化でき、且つウェハプ
ロセスや装置起因のアライメント誤差を最小限にして高
い位置合わせ精度を実現できる定量的且つ効率的なグロ
ーバルアライメント方法を提供することにある。
するために本発明は、次のような構成を採用している。
複数のチップに対して露光装置でアライメントを行うた
めのアライメント方法であって、同一チップ内にN個の
位置検出用マークを形成しておき、露光装置に搭載され
た位置検出機構を用いて、複数のチップ配列の中から基
準となるチップ内のN個のマークに対する位置検出信号
を計測するステップと、計測されたN個の位置検出信号
から最適なマークを選択するステップと、選択された最
適マークを用いて基板面内の所定数の参照チップの配列
座標位置を計測するステップと、計測された配列座標位
置と該参照チップの設計上の配列座標位置との位置誤差
が最小になるように誤差配分して、全チップに対する配
列座標位置を補正算出するステップと、補正算出された
配列座標位置に基づき全チップに対するアライメントを
行うステップとを含むことを特徴とする。
複数のチップに対して露光装置でアライメントを行うた
めのアライメント方法であって、同一チップ内に位置検
出用マークを形成しておき、露光装置に搭載されたM個
の位置検出機構を用いて、複数のチップ配列の中から基
準となるチップ内のマークに対する位置検出信号を計測
するステップと、計測されたM個の位置検出信号からマ
ークを検出するのに最適な位置検出機構を選択するステ
ップと、選択された最適な位置検出機構を用いて基板面
内の所定数の参照チップの配列座標位置を計測するステ
ップと、計測された配列座標位置と該参照チップの設計
上の配列座標位置との位置誤差が最小になるように誤差
配分して、全チップに対する配列座標位置を補正算出す
るステップと、補正算出された配列座標位置に基づき全
チップに対するアライメントを行うステップとを含むこ
とを特徴とする。
複数のチップに対して露光装置でアライメントを行うた
めのアライメント方法であって、同一チップ内にN個の
位置検出用マークを形成しておき、露光装置に搭載され
たM個の位置検出機構を用いて、複数のチップ配列の中
から基準となるチップ内のN個のマークに対する位置検
出信号を計測するステップと、計測されたM×N個の位
置検出信号からマークと位置検出機構の最適な組合せを
選択するステップと、選択された最適なマークと位置検
出機構を用いて基板面内の所定数の参照チップの配列座
標位置を計測するステップと、計測された配列座標位置
と該参照チップの設計上の配列座標位置との位置誤差が
最小になるように誤差配分して、全チップに対する配列
座標位置を補正算出するステップと、補正算出された配
列座標位置に基づき全チップに対するアライメントを行
うステップとを含むことを特徴とする。
は次のものが挙げられる。
所定数の参照チップの全てについて各々N個のマーク検
出を行い、その検出結果から全ての参照チップに共通し
た最適なマークを選択して、これらの最適マークの位置
情報を基に配列座標位置を補正算出すること。
参照チップの全てについて各々N個のマーク検出を行
い、その検出結果から各々の参照チップ毎に最適なマー
クを個別に選択して、これらの最適マークの位置情報を
基に配列座標位置を補正算出すること。
のマークについて、相対位置ずれ,信号波形,信号強
度,位相,S/N比の少なくとも一つの情報を比較する
ことにより、最適なマークを選択するための演算処理を
行うこと。
の位置検出信号について、相対位置ずれ,信号波形,信
号強度,位相,S/N比の少なくとも一つの情報を比較
することにより、最適な位置検出信号を選択するための
演算処理を行うこと。
N個の位置検出信号について、相対位置ずれ,信号波
形,信号強度,位相,S/N比の少なくとも一つの情報
を比較することにより、最適な位置検出信号を選択する
ための演算処理を行うこと。
のマークについて、計測されたN個の位置検出信号と、
被露光基板以外に形成された基準マークを用いて計測さ
れた基準位置信号とを比較することによって、N個のマ
ークから最適なマークを選択すること。
の位置検出信号について、計測されたM個の位置検出信
号と、被露光基板以外に形成された基準マークを用いて
計測された基準位置信号とを比較することによって、M
個の位置検出信号から最適な位置検出信号を選択するこ
と。
N個の位置検出信号について、計測されたM×N個の位
置検出信号と、被露光基板以外に形成された基準マーク
を用いて計測された基準位置信号とを比較することによ
って、M×N個の位置検出信号から最適な位置検出信号
を選択すること。
クの位置を検出する際に、計測方向に対して正逆方向に
位置検出機構をスキャン駆動、或いは被露光基板を移動
してマークをスキャンして位置検出信号を取得、又は位
置検出機構の構成要素の一部を入れ替えて対称性を変更
して位置検出信号を取得、又は取り込んだ信号の処理工
程において左右、或いは上下の入替えによりマークの2
方向からの位置検出信号を取得すること。
クの座標位置で張られる配列座標について、設計上の配
列座標に比べて位置誤差が最小になる条件を満たすか、
或いは線形誤差を補正した後の残留誤差成分が最小にな
る条件を満たすことを、最適マークの判定条件として採
用すること。
する複数の位置検出機構の数に応じたデザインを有する
ものであり、特に対象とする露光基板が複数レイヤの基
板構造である場合には、各レイヤのプロセス工程で形成
されたマークであること。
レイヤの基板構造である場合には、総数のレイヤ数をL
(自然数、L≦N、1以上)として、L個の各レイヤの
プロセス工程で形成されたマークであること。
ッチの何れか一方或いは両方が異なるデザインで形成さ
れているか、位置検出方向に対して少なくとも平行或い
は垂直な方向に分割された微少図形のパターンから構成
されていること。
一デザインのマークを複数、随所に配置して、その配置
位置の異なるN個のマークで形成されていること。
ては次のものが挙げられる。以下の実施態様は、ウェハ
プロセスや装置起因のアライメント誤差を最小限にして
高い位置合わせ精度を実現する際に、ウェハプロセスや
装置起因のアライメント誤差を最小化する光学次数の検
出信号を採用することを特徴とするものであり、上述し
た構成を以下の態様を採用することで好適に実現される
ものである。
半導体基板上に形成する位置検出用マークが、第1の回
折格子のピッチをPとした場合に、第2の回折格子のピ
ッチをP/2とし、第3の回折格子のピッチをP/3、
…第Nの回折格子のピッチをP/NとなるN個の回折格
子から形成されていること。
す角度が該回折格子の±1次回折角になる左右方向から
2つの光束を入射する光学系を通じて、該2光束を該回
折格子に照射して反射,回折された光のうち、該回折格
子の概略法線方向に反射,回折された光を受光計を含む
受光光学系により検出することにより、該回折格子の水
平方向の位置を検出するものであること。
線となす角度が該回折格子の±1次回折角になる左右方
向から2つの光束を入射する光学系を有し、該入射光学
系から回折格子へ2光束を入射して法線方向に反射,回
折された各々の光を検出することにより、水平方向の位
置を検出するものであること。
線となす角度が該回折格子の±1次回折角になる左右方
向から2つの光束を入射する光学系を有し、該入射光学
系から回折格子へ、周波数が僅かに異なり相互に干渉可
能であり、第1の光束を周波数f1 とし第2の光束の周
波数をf2 として、2光束を入射して、法線方向に反
射,回折された各々の光を検出することにより、該2光
束を合成,干渉させて生じたヘテロダインビート信号の
位相を用いて回折格子の位置を水平方向の位置を検出す
るものであること。
僅かに異なり相互に干渉可能であり、第1の光束を周波
数f1 とし第2の光束の周波数をf2 として、選択され
た回折格子の法線方向で該2光束を合成,干渉させて生
じたヘテロダインビート信号の位相と、第1の光束の周
波数をf2 とし第2の光束の周波数をf1 として生じた
ヘテロダインビート信号の位相を用いて回折格子の位置
をそれぞれ検出すること。
の周波数f2 の関係が、f2 =f1+f(f>0)とし
て計測したヘテロダインビート信号の位相と、第2の光
束の周波数f2 をf2 =f1 −fとして計測したヘテロ
ダインビート信号の位相と、第1の光束の周波数を、f
2 =f1 +fなるf2 とし第2の光束の周波数をf1と
して計測したヘテロダインビート信号の位相と、第1の
光束の周波数を、f2=f1 −fなるf2 とし第2の光
束の周波数をf1 として計測したヘテロダインビート信
号の位相を用いて、回折格子の位置を検出すること。
格子を、第1の回折格子のピッチをPとした場合に、第
2の回折格子のピッチをP/2とし、第3の回折格子の
ピッチをP/3、…第Nの回折格子のピッチをP/Nと
なるN個の回折格子として形成し、第1の回折格子の法
線となす角度が該回折格子の±1次回折角になる左右方
向から2つの光束を入射する光学系を有し、該入射光学
系からの2光束を入射して法線方向に反射、回折された
各々の光を検出することにより、水平方向の位置を検出
することが適例となる。
の影響を受け難い位置検出用マークを、使用する露光装
置の位置検出機構に応じて最適に選択するために、プロ
セスや装置起因のアライメント誤差を最小限にでき、高
いアライメント精度が得られる。特に、グローバルアラ
イメントにおける参照チップ間でプロセスの影響が顕著
な場合に効果があり、露光シーケンスの一つのステップ
としてグローバルアライメント条件の最適化を行うこと
が可能であり、その結果、高いアライメント精度を実現
することができる。
前に、本発明のアライメント方法の概念を説明する。
ける主要な手順を説明するためのフローチャートであ
る。図1(a)は、基準チップの計測結果を基に適切な
位置検出用マークを選択し、EGA参照チップの配列座
標を計測して、このデータを基にEGAアライメント露
光する手順である。この場合には、基準チップのN個の
マークの検出と最適マークの選択の工程のみで済むこと
から、計測時間が短くスループットを大幅に低下させな
い利点がある。基準チップで予め計測した結果からEG
A参照チップを計測するマークとして適切と予測される
マークを用いているので、参照チップのマーク検出に関
してもプロセスの影響を受けにくく、従ってWISによ
る精度劣化を防止でき高精度のアライメントが実現され
る。基準チップは、EGAの参照チップの一部としても
良い。
チップ全てについてN個のマークを計測し、参照チップ
に共通して適切なマークを選択して、EGAアライメン
トを行う手順である。図1(c)は、図1(b)を更に
高精度にした手順であり、各参照チップに個別に最適な
マークを選択してEGAアライメントを行うものであ
る。
全て計測するために、基準チップを用いる図1(a)の
場合に比べて処理時間を要するが、対象とする被露光基
板のウェハプロセスの面内不均一性が比較的大きく、ま
たプロセス変動を受けて形成されている場合には、特に
有効な手段であり、精度を達成しやすくなる。その理由
は、個々のEGA参照チップにおける計測マークが、面
内のプロセス不均一性に応じて最適にされているため
に、つまりプロセスの影響を受けないマークで計測され
た結果を基にEGAアライメントを行うので、高いアラ
イメント精度が得られることによる。
果から最適なマークを選択するステップにおいて、使用
する信号情報とその計測手法を説明する。信号情報は、
相対位置ずれ,信号波形,信号強度,位相,S/N比で
あり、本発明の一例では、被露光基板に形成されたチッ
プ内N個のマーク同士のこれらの情報を比較し、最適条
件を求める。
準マークを用いて計測された信号情報と被露光基板の位
置検出用マークの信号情報を演算処理によって比較する
ことにより、最適なマークを選択するものである。ここ
で、基準マークはほぼ波長によらずに一定の反射率特性
を持つCrパターンが石英ガラス上に形成されたものを
使用する。この基準マークは、ウェハステージの所定の
位置に形成されており、理想的な信号強度とS/N比,
信号波形を示し、標準マークとしての機能を持つもので
ある。基準マークと被露光基板の位置検出用マークの信
号情報として特に信号波形の比較を行うことにより、位
置検出用マークがプロセスの影響を受けて信号波形に非
対称性が発生していないか、S/N比が極端に劣化して
いないかを、基準マークの計測結果を絶対基準として比
較することで判別する。
を有している場合には、WISが顕著に発生し、精度劣
化を引き起こす。このために、演算処理手段により、信
号波形に非対称性や歪みが生じていないか、特定のオフ
セットを伴っていないかを評価し、その結果によって、
非対称性が大きく特定のオフセットのみられたマークは
位置検出に用いないように判別される(或いは、このマ
ークでの計測位置データを用いないようにする)。この
ような判別処理は、精度を得る上では極めて重要な工程
となる。
は、例えばウェハプロセスを経た際に、成膜工程での片
寄りやCMP工程での削れ方の不均一性による。そこで
本発明では、マークの2方向からの位置と信号情報を取
得し、それぞれの検出手段に即したマークの光学的な対
称性に着目して適正なマークを選択できるようにしてい
る。この計測は、検出手段によって実施の仕方が異なる
が、例えばウェハステージを正逆方向にスキャン駆動し
て、それぞれの駆動の際に発生するマークからの回折光
を取込み、信号処理することで行う。取得した情報は、
信号演算手段を通じて、相対位置ずれ,信号波形,信号
強度,位相,S/N比の少なくとも一つが処理され、比
較される。位置計測の方向を通常の方向で行い、N個の
相対位置ずれの計測結果を比較して最適化を行う場合に
は、その位置ずれが極小になる条件のマークを最適なマ
ークとして採用する。
さない場合には、変極点にあるマークを最適マークとし
て採用する。この変極点を最適条件とする理由は、ウェ
ハプロセス起因のWISは、プロセスの方向性に依存し
て特定方向へのオフセットを発生させることがあるため
であり、このようなWISには極小点が存在しないから
である。このような位置ずれ特性を示した場合には、W
ISの方向性を無視して、位置ずれの絶対量を比較して
最小な位置ずれを示す条件を最適マークとして採用する
ことでも対応可能である。
称性の度合いを、所定範囲での強度プロファイルの傾き
(強度の10%と90%のスライス位置での傾き)に関
して左側と右側の傾き、若しくは上側と下側の傾きを比
較し、両者の傾きの差が最小なものを最適マークとす
る。信号強度については、基本的に最大値を示すマーク
を最適条件とし、S/N比も最も大きい条件を最適条件
とする。位相に関しては、相対位置ずれと同様に、極小
点或いは変極点を最適条件とする。
には、ウェハ上のマークにレーザ光をスキャン照明して
回折光を検出するもの(スキャン法)、回折格子状のマ
ークを2光束のレーザ光で照明し、その回折光同士の干
渉による振幅変化や位相変化を利用して検出するもの
(2光束干渉法)、白色光を照明した際の反射像や、レ
ーザ光の回折光のスポット位置を画像処理により検出す
るもの(画像処理法)がある。これらを用いて信号情報
を取得する方法ついて、順次、図2〜5を用いて説明す
る。
ライメント照明光をスキャンするものと、ウェハステー
ジをスキャンする方式を例として、これらの概略構成図
をそれぞれ示したものである。ここでは、位置検出方向
の一つ(x方向)を例示しているが、他方(y方向)の
位置を計測する際にも同様の構成で実現できる。
動ミラー4をメカ的に一方向へ発信器(不示図)で制御
して駆動し、レーザ光をマーク上でスキャンする機構に
なっている。半導体レーザ1から出射されたレーザ光
は、コリメータレンズ2で概略平行光に成形され、反射
ミラー3と振動ミラー4によりミラー5へと導かれる。
ミラー3は、光学系の大きさを抑えるために用いられ
る。前述のように、振動ミラー4でレーザ光を、被露光
基板11に形成された位置検出用マーク12の上をスキ
ャン照明し、マーク12から発生した特定方向へ反射す
る回折光をミラー5で受けて選別し、リニアCCDイメ
ージセンサ検出器6において信号が検出される。
ーク12の中央部で最大強度になることを利用してマー
ク12の中心位置を求めることになる。また、信号演算
処理系7は、単に検出器6の信号検出位置を算出するだ
けでなく、本発明におけるマークの最適化を判断するた
めの演算処理を行うデバイスとしての機能を有し、中央
制御系(不示図)と接続している。さらに、検出信号
は、ウェハステージ駆動制御装置8,レーザ測長器9を
通じ、ウェハステージ10の位置を制御或いは読み取り
のための信号として使用される。
検出可能なキャプチャーレンジに位置決めしてサーボを
かけて静止させた状態にあり、そのステージ座標位置と
マーク12の検出位置から、実際のマーク位置座標がウ
ェハステージの座標系を基準にして求められる。マーク
12の2方向の信号を得るには、振動ミラー4の駆動方
向を正逆にして計測することで行われる。なお、本例で
は、レーザ光のスキャンを振動ミラーを用いた、いわゆ
るガルバノメータで実現したが、回転多面鏡やホログラ
ムディスクを用いて構成することも可能である。
に、レーザ出射光に対してウェハステージを駆動するこ
とによりウェハマークをスキャンし、同様にマークから
の回折光を位置情報として検出する構成になっている。
ステージ駆動開始時のステージの座標位置と最大強度の
信号が検出された時のステージの位置座標からマークの
位置が計測される。
は、コリメータレンズ14で平行光に成形され、ビーム
スプリッタ15を通じて対物レンズ16によりミラー1
7に導かれる。ミラー17によりレーザ光を被露光基板
24に形成された位置検出用マーク25の上を照明す
る。このレーザ光の照明に対して、レーザ測長器22で
ウェハステージ23の位置座標をモニターしながら、ウ
ェハステージ23をウェハステージ駆動制御装置21に
より駆動制御することにより、ウェハマーク25をスキ
ャンする。
る回折光をミラー17で受けて対物レンズ16、ビーム
スプリッタ15、収束レンズ18を通じてリニアCCD
イメージセンサ検出器19において信号が検出される。
次に信号演算処理系20において、検出信号がマーク2
5の中央部で最大強度になることを利用してマーク25
の中心位置が求められる。また、信号演算処理系20
は、単に検出器19の信号検出位置を算出するだけでな
く、本発明におけるマークの最適化を判断するための演
算処理を行うデバイスとしての機能を有し、中央制御系
(不示図)と接続している。
制御装置21,レーザ測長器22を通じてウェハステー
ジ23の位置座標と連動しており、ステージ駆動開始時
のステージ23の座標位置と最大強度の信号が検出され
た時のステージの位置座標がレーザ測長器22で読み取
られることにより、マーク25の位置座標がウェハステ
ージの座標系を基準にして求められる。本例において
は、マーク25の2方向の信号を得るには、ウェハステ
ージ23の駆動方向を正逆にして計測することで行われ
る。なお、図2(a)(b)は、スキャン法の位置検出
機構の概略構成を説明するための構成図であるために、
レーザ光の偏光状態等の記述は省略している。
式を用いた場合の検出方法を説明するためのものであ
り、(a)は検出光学系の概略構成図、(b)は位置検
出光のウェハ表面の回折格子に対する状態を示してい
る。両図において、ウェハ表面に形成された位置検出用
の回折格子に対して、可干渉な2光束のレーザ光L1 ,
L2 が左右対称な位置から入射光学系を通じて照射さ
れ、回折格子から垂直方向に反射、回折する光L3 ,L
4 を図示してある。ここでは、図2(a)(b)と同様
に、位置検出機構の概略構成を説明するために、レーザ
光の偏光状態等の記述は省略しているが、レーザ光は、
強度,偏光,形状など可干渉に必要な用件を満たすよう
に構成されている。
ーティングのピッチ(凹凸の繰り返し間隔)をPGと
し、レーザ光L1 とL2 の波長をλ1 とすると、レーザ
光L1とL2 の入射角度θ1 ,−θ1 は、sin(θ1)=
λ1 /PGの関係にある(入射方向からみて、右回りに
出射する方向を+としている)。よって、L3 はL1 の
+1次回折光、L4 はL2 の−1次回折光となる。
の変化を利用したホモダイン方式の位置検出方法では、
回折格子に対して±1次方向から入射したレーザ光L1
,L2 は、回折格子面上に干渉縞を形成し、反射,回
折される。反射,回折された光のうち垂直方向に向かう
次数の回折光を検出光としてフォトディテクタで検出す
ると、干渉縞と回折格子のグレーティングの相対位置に
より、信号強度が正弦波的に変化するので、この強度か
ら入射光学系に対する回折格子の位置を検出することが
可能になる。
ら出射されたレーザ光は、コリメータレンズ27で概略
平行光に成形され、ビームスプリッタ28で2光束に分
割され、反射ミラー29,30により被露光基板36に
形成された位置検出用マーク37の上へと導かれる。マ
ーク37から発生したほぼ垂直方向へ回折する光を空間
フィルタ(不示図)で分離集光して反射ミラー38で受
け、収束レンズ39を通じてフォトディテクタ検出器3
1において信号が検出される。
振幅変化を利用してマーク37の位置を求めることにな
る。また、信号演算処理系32は、単に検出器31の信
号検出位置を算出するだけでなく、本発明におけるマー
クの最適化を判断するための演算処理を行うデバイスと
しての機能を有し、中央制御系(不示図)と接続してい
る。
制御装置33,レーザ測長器34を通じ、ウェハステー
ジ35の位置を制御、或いは読み取りのための信号とし
て使用される。なお、ウェハステージ35はマーク37
を検出可能なキャプチャーレンジに位置決めしてサーボ
をかけて静止させた状態にあり、そのステージ座標位置
とマーク37の検出位置から、実際のマーク位置座標が
ウェハステージ35の座標系を基準にして求められる。
この検出手段を用いて最適マークを選択する際には、相
対位置ずれと信号強度、S/N比の比較を行う。マーク
37の2方向からの信号を取得するには、L1 とL2 を
ビームスプリッタ28の入替えで実施する。
射ミラー29,30を用いて入射角度θ1 ,−θ1 で左
右対称な方向からマーク37へ入射したが、レーザ光の
光路を逆にした光学系を用いても位置検出が可能であ
る。この際には、レーザ光L1,L2 を反射ミラー38
で反射させてマーク37に垂直入射し、左右に出射する
レーザ光を反射ミラー29,30で集光,合成して干渉
光を生成し、この干渉光の検出信号の振幅強度変化を利
用することになる。
方式を用いた場合の検出方法を説明するためのものであ
り、(a)は検出光学系の概略構成図を示し、(b)は
位置検出光のウェハ表面の回折格子に対する状態を示し
ている。従来技術で記述したように、ヘテロダイン方式
は、極めて高精度かつ安定な検出能力を有し、近年特に
有望視されている方法である。ヘテロダイン方式でも、
図3(b)と同様に図4(b)に示されるように、ウェ
ハ表面に形成された位置検出用の回折格子に対して、可
干渉な2光束のレーザ光L1 ,L2 が左右対称な位置か
ら入射光学系を通じて照射され、回折格子から垂直方向
に反射,回折する光L3 ,L4 を検出光としてフォトデ
ィテクタで検出することになる。
置検出機構の概略構成を説明するために、レーザ光の偏
光状態等の記述は省略しているが、レーザ光は、強度,
偏光,形状など可干渉に必要な用件を満たし、ヘテロダ
インビート信号が生成されるように構成されている。
の繰り返し間隔)をPGとし、レーザ光L1 とL2 の波
長をλ1 とすると、レーザ光L1 とL2 の入射角度θ1
,−θ1 は、sin(θ1)=λ1 /PGの関係にある
(入射方向からみて、右回りに出射する方向を+として
いる)。よって、L3 はL1 の+1次回折光、L4 はL
2の−1次回折光となり、これらの干渉光が形成され
る。また、L1 ,L2 のレーザ光は、例えば超音波光変
調器(AOM)により、それぞれf1 ,f2 の周波数で
周波数変調が施されており、f1 で周波数変調されたL
1 と、f2 で変調されたL2 をそれぞれ左右方向から回
折格子マークの1次回折方向から入射させることによ
り、L1 の1次回折光L3 とL2 の−1次回折光L4 が
干渉し、f1 −f2 の周波数を持つ干渉光としてのビー
ト信号が形成される。
−f2 なる周波数で回折格子上を点滅し流れているイメ
ージにある。この場合、L3 とL4 の回折光のそれぞれ
の位相は、回折格子の位置に応じて変化するために、ビ
ート信号の位相も回折格子の位置に応じて変化し、この
ビート信号をフォトディテクタで検出する。一方で、同
じf1 とf2 の周波数からなる基準ビート信号を参照ビ
ート信号として生成しておき、回折格子からのビート信
号と参照信号とを比較することにより回折格子の相対位
置を検出することが可能になる。この際に、f1 −f2
の周波数成分を抽出して位相検波,比較をすることによ
り、周波数領域での検出が可能になるので、S/Nが高
く分解能の高い位置検出が実現される。
ら出射されたレーザ光は、コリメータレンズ41で概略
平行光に成形され、ハーフミラー42と反射ミラー43
により、2光束に分割される。ハーフミラー42で反射
されたレーザ光と反射ミラー43で反射されたレーザ光
は、それぞれAOM44,45により周波数変調がかけ
られる。AOM44,45は、それぞれ別のf1 ,f2
の周波数でAOM駆動器46により超音波駆動され、ま
たレーザ光のAOMへの入射角がブラッグ回折の条件を
満たすようにAOMの取り付け軸が調整されて配置され
ている。
ーザ光は、それぞれハーフミラー47,48を通じ、反
射ミラー50と対物レンズ51を介して反射ミラー5
2,53により被露光基板61に形成された位置検出用
マーク62の上へと導かれる。次に、マーク62から発
生したほぼ垂直方向へ回折する光を空間フィルタ(不示
図)で分離集光して反射ミラー54で受け、収束レンズ
55を通じてフォトディテクタ検出器56においてビー
ト信号が検出される。
されたレーザ光は、参照ビート信号発生器49に取り込
まれてf1 −f2 なる参照ビート信号として、位相検波
する際の基準信号として使用される。検出器56で検出
されたビート信号は、信号演算処理系57において、参
照ビート信号発生器49の基準参照ビート信号と共に、
f1 −f2 の周波数成分を抽出して位相検波される。こ
れら抽出された両者の信号が比較されることにより、基
準ビート信号に対してのマーク62からのビート信号の
相対ずれが検出される。
56の信号検出位置を算出するだけでなく、本発明にお
けるマークの最適化を判断するための演算処理を行うデ
バイスとしての機能を有し、中央制御系(不示図)と接
続している。さらに、検出信号は、ウェハステージ駆動
制御装置58,レーザ測長器59を通じ、ウェハステー
ジ60の位置を制御、或いは読み取りのための信号とし
て使用される。なお、ウェハステージ60はマーク62
を検出可能なキャプチャーレンジに位置決めしてサーボ
をかけて静止させた状態にあり、そのステージ座標位置
と検出位置から、実際のマーク位置座標がウェハステー
ジの座標系を基準にして求められる。
る際には、相対位置ずれ或いは位相を比較することで行
う。マーク62の2方向からの信号を取得するには、レ
ーザ光L1 とL2 を対物レンズ51の後段にリレーレン
ズ群を挿入することによりL1 とL2 の光路が反転する
ようにして実施することが可能であるが、他の手法とし
て変調周波数f1 とf2 を入替えることも有効な手段と
なる。
経た回折格子状のグレーティングマークが、深さ方向に
微少に変化している場合やグレーティングの左右のテー
パーが微妙に違っている場合には、光学的な非対称性と
して位相が大きく変化することが精度劣化要因の一つと
なる。さらに、この位相変化は、位置検出光学系に非対
称性がある場合には、より発生し易く精度劣化を加速す
ることになる。このような問題は、Alのように高反射
率基板の位置検出時に顕著に見られる傾向があり、配線
工程での位置合わせ精度を得にくい理由の一つでもあ
る。マーク位置を計測するためには、このような位相誤
差が大きいか否かを判別することが必要であり、更に位
置検出光学系の非対称性の影響も含めて、使用するマー
ク条件を最適にする必要がある。
て、先に述べたように周波数変調の仕方を左右のレーザ
光で入替えることで行う。この入替えは、本例ではAO
Mのトランデューサに印加する超音波の周波数を変更す
ることにより実現する。ここで、光学系の非対称は、回
折格子に対して±1次方向から入射するレーザ光の左右
の入射角が微妙にずれていることに起因する場合が殆ど
である。しかしながら、機械的に左右の入射角を厳密に
一致させることは実際上不可能に近く、位相検出の精度
が極めて高分解能であるがために、微妙な角度ずれであ
っても位相誤差が生じることになる。さらに、左右の光
学系で使用される光学部品や信号処理系に、位相誤差を
発生させる場合があり、トータル的な対称性を実現する
ことは困難である。
でも、このf1 とf2 の入替えにより、マークと光学系
の非対称性の影響を定量的に評価でき(但し、相対的で
ある)、最適なマーク条件を見出すことが可能になる。
L1 と周波数f2 なるレーザ光L2を反射ミラー52,
53を用いて入射角度θ1 ,−θ1 で左右対称な方向か
らマーク62へ入射したが、レーザ光の光路を逆にした
光学系を用いても位置検出が可能である。この際には、
レーザ光L1 ,L2 を反射ミラー54で反射させて、マ
ーク62に垂直入射し、左右に出射するレーザ光を反射
ミラー52,53で集光して、その後段でこれらの2光
束を合成して干渉光を生成し、この干渉光のビート信号
の位相を利用して位置検出することになる。
をケーラー照明した際の反射像を画像処理するもの(明
視野画像処理法)の概略構成図である。白色光源63よ
り出射された白色光は、フィールドを制限するための開
口絞り64で所定の形状になった後、リレーレンズ群6
5を通じて平行光に成形される。リレーレンズ群65
は、フィールドレンズを介して照度が一様な像面を生成
する。この照明光は、ハーフプリズム66,対物レンズ
67を通じてプリズム68に導かれる。このプリズム6
8で反射された白色光は、被露光基板75に形成された
位置検出用マーク76の上を照明する。
は、プリズム68,対物レンズ67を通じ、ハーフプリ
ズム66で反射されてレンズ群69へ導かれる。レンズ
群69は、対物レンズ,リレーレンズとして作用しマー
ク反射光の結像を正立像に形成し、2次元CCDイメー
ジセンサの検出器70において結像画像が検出される。
次に信号演算処理系71において、画像処理を行いマー
ク76の中心位置が求められる。
おけるマークの最適化を判断するための演算処理を行う
デバイスとしての機能を有し、中央制御系(不示図)と
接続している。さらに、信号演算処理系71で処理され
た検出信号は、ウェハステージ駆動制御装置72,レー
ザ測長器73を通じてウェハステージ74の位置座標と
連動しており、信号検出時のウェハステージ74の座標
位置とマーク76の検出器での位置とからマーク76の
位置座標がウェハステージ74の座標系を基準にして求
められる。
最適化は、先例と同様に、相対位置ずれと信号強度、S
/N比の比較により行われ、更に画像処理の際に認識さ
れた信号波形の非対称性を比較することで行われる。特
に、波形の非対称性の度合いを、左側(上側)のプロフ
ァイルの所定の範囲での傾きと右側(下側)の傾きの差
分をN個の計測結果で比較し、両者の傾きの差が最小な
ものを最適マークとすることが有効である。
は、画像面上での波形データを左右、上下反転して、反
転前後の波形形状の差分を求めて比較することで行われ
る。或いは、反転前後の波形プロファイルの一致度を指
標にして、一致度の高いマーク条件を最適マークとして
採用される。
素に、照明光の開口数を小さくして暗視野画像検出を実
現することも可能である。この際には開口絞り64より
も小さな絞りを有する、例えばピンホール形状や輪帯形
状の開口絞りを挿入して小さくすることで実現される。
さらに、例えばレンズ群69とハーフプリズム66の間
や、レンズ群69内の所定の光路上に位相板を追加する
ことにより、位相差顕微鏡の原理を利用した検出が実現
できる。
号を処理する際に、最適なマークを選択する上では、相
対位置ずれの他に、信号波形,信号強度,位相,S/N
比に関する情報を、適宜、検出手段に応じて取得するこ
とを述べた。これらを整理したものが図6の一覧表であ
る。
CMPウェハ基板の2種類のマークと基準マークについ
て、ウェハステージをスキャンして計測した信号波形を
示す。マーク1と2の強度の比較から、マーク1の方が
適切なマークであると判断される。但し、基準マークに
比べるとS/N比が5倍程度低下しており、強度も1/
5に減少している。使用したマークに関して、図7
(b)に上面模式図を、図7(c)に断面模式図を示す
が、寸法は、マーク1は6μm幅の3本のラインマーク
(10μm,5μmの間隔で並べたマーク)であり、マ
ーク2はマーク1を計測方向に平行な方向に3μm間隔
で分割したものである。マーク1,2は層間膜にTEO
S、プラグにWを用いて形成されたものである。基準マ
ークは、マーク1と同じ寸法でCrパターンから成りQ
z(石英ガラス)上に形成されたものである。
位置情報と信号情報を取得し、これらの比較が施される
概略を図8(a)(b)を用いて説明する。ここでは、
代表例として、相対位置ずれと波形信号に関して説明す
る。これらの情報は、演算処理手段により比較実施され
る。図8(a)のフローチャートに示すように、2方向
で別々に計測された相対位置ずれについては、正方向と
逆方向の位置ずれの絶対量の差分を比較し、図8(b)
のフローチャートに示すように、信号波形については、
正方向で検出された信号波形と逆方向の信号波形の対称
性と重心位置の差分を求め比較する。
は、このマークを計測に使用しないように判別する。或
いは、このマークでの計測位置データを用いないように
する。このように、計測したN個のマークに関してそれ
ぞれ反対向きの2方向のデータを比較し、その中で差が
一番小さいマークを最適条件として採用する。
て、位置検出機構を正逆方向にして位置検出信号を取得
し、これらの差し引きをすることにより、位置検出機構
に内存する現実的な非対称性によって発生するオフセッ
トをキャンセルアウトできるので、マーク本来からの検
出信号を基に最適マークの絞り込みが可能になる。この
場合にキャンセルされるオフセットには、装置起因のT
ISだけでなく、プロセスに起因したWISとTISと
の相互作用がある場合には、これにより生じるオフセッ
トも対象となる。
より取得した層間膜のCMPウェハのマーク信号波形で
あり、マークの断面構造は図7(c)で示したものと同
じである。図9(a)は正方向にスキャンした場合、図
9(b)は逆方向からスキャンしたものである。図9
(c)は使用したマークの寸法を示したもので、6μm
幅の3本のラインマーク(10μm,5μmの間隔で並
べたマーク)で計測方向に平行な方向に3μm間隔で分
割したものである。図7(b)(c)のマーク2として
使用したものと同じである。正逆方向にスキャンした波
形や強度には大きな違いがなく、このマークの場合に
は、非対称は生じていないと判断される。但し、前述し
た図7(a)の結果も併せて判断すると、このウェハの
場合にはマーク1の方が適切なマークとして採用され
る。
マークを選択する上での判断項目と手法の例を説明し
た。特に、マークの2方向からの計測結果を基に最適マ
ークを選択する方法では、マークの非対称性を考慮して
判断できるために、WISやTISが極めて小さく、よ
り真値のマーク位置を計測可能である。この2方向の計
測手法では、上記の他にウェハ自身を位置検出光学系に
対して180度回転して計測して信号情報を比較評価す
ることでも実現可能である。
る。
述した本発明のアライメント方法の手法を露光装置に適
用した実施形態を、図10〜図13を用いて説明する。
ここでは、前記図4(a)に示されたヘテロダイン方式
の位置検出機構を搭載した露光装置として、X線近接露
光装置を使用した。
す。この装置における位置検出機構は、以下に述べるよ
うに図4(a)に示された構成と多少異なる。本露光装
置では、図4(a)において参照ビート信号発生器49
へ導かれる周波数変調された2光束のレーザ光は、マス
クに形成されたマスク用の位置検出マークを照射し、そ
のマーク位置を検出するために使用するように構成され
ている。この場合には、マスクマークからのビート信号
と被露光基板のマークからのビート信号が信号演算処理
系で比較されて、マスク位置を基準にした位置ずれが検
出される。
クステージ82により所定の位置に設置され、また被露
光基板91はウェハステージ90により保持され、これ
らの間隙と平行度が所望の値になるように保持されてい
る。本実験では、間隙15μm、平行度10μrad 以内
に各ステージを制御して位置決めされている。X線マス
ク80は、SiCの2μmの薄膜と、その薄膜上にTa
(非晶質膜)で形成された回路パターンとマスク用の位
置検出用マークとしてグレーティングパターン81が形
成されている。
のX線が、マスク80を通じて被露光基板91に照射さ
れる。被露光基板91には、X線にも感光するレジスト
(不示図)が0.5μm塗布され、また基板上には、前
ウェハプロセス工程により予め形成された回路パターン
を有したチップが複数配列されており、各チップに所定
の位置検出用マークが複数個形成されている。
は、これら各チップに形成されたマークの一部を図示し
たものであり、実際には配列された全チップに全て位置
検出用マークが形成されている。従って、ここでは、被
露光基板91の位置検出用マークと記述しているもの
は、厳密には被露光基板の各チップの位置を検出するた
めの位置検出用マークである。マスク用位置検出マーク
81と被露光基板の位置検出用マーク92は、それぞれ
位置検出照明光学系85で生成された周波数変調を受け
た可干渉レーザ光がそれぞれのパスで照明される。これ
らのレーザ光は、強度,偏光,形状など可干渉に必要な
用件を満たすように照明光学系85内で生成される。
ーザ光LM1(周波数f1)とLM2(f2)が照射さ
れ、被露光基板91の位置検出用マーク92へは、レー
ザ光LW1(f1)とLW2(f2)が照射される。被露光
基板91への照射は、マスク80を通じて行われる。マ
スクマーク81からの回折光LM3とLM4の干渉光ビ
ート信号と、同様に被露光基板マーク92からのLW3
とLW4からなるビート信号は、それぞれのパスを通じ
て位置検出受光光学系86へ導かれる。
からのビート信号がフォトディテクタで別々に検出さ
れ、それぞれ信号演算処理系87を通じてマークの位置
が算出される。信号演算処理系87では、最適なマーク
を判定するための演算処理を行い、本例では、検出した
マーク位置の相対位置ずれ、位相,信号強度,S/Nを
比較処理する機能を有し、中央制御系(不示図)と接続
している。
ージ駆動制御装置83,ウェハステージ駆動制御装置8
8との信号伝達を行い、ステージ駆動制御の際に指令を
出すと共に、レーザ測長器89によるステージ位置座標
情報を共有する。位置検出受光光学系を通じて取得した
マーク検出位置と、レーザ測長器89よりモニタされる
マスク80,被露光基板91の各ステージ位置情報を基
にした演算処理が可能である。算出された被露光基板の
チップのマーク位置情報を基に、マスク80と被露光基
板91上に形成された各チップの位置が、逐次アライメ
ントされて、マスク80上の回路パターンが、各チップ
に全工程で形成された回路パターンに所定の位置精度で
露光されることになる。
明するためのもので、(a)はチップ内のマークの配
置、(b)は被露光基板上に形成された下地チップの配
列、(c)はマークの上面模式図、(d)はマークの断
面模式図を示している。
第1の回折格子のピッチをPとして、第2の回折格子の
ピッチをP/2とし、以下P/3,P/4,P/5のピ
ッチを有する回折格子を、5種類を使用した。ここでP
は5μmであり、設計上は1/1000μmまでの精度
でデータを作成し、回路パターンの周辺部にこれらのマ
ークを含めてEB描画機で描画を行い、原版となるマス
クを作製した。この原版マスクの回路パターンを、1シ
ョットとして、基板全面に所定の配列関係で全ショット
露光を行い、次の工程において被露光基板となる下地基
板のパターン加工を行った。下地基板の各チップには、
この5個のマークを、それぞれx方向とy方向の位置検
出用マークとして配置した。
テロダイン方法を使用し、この光学系における2光束の
マークへの入射角は、第1の回折格子のピッチに対し
て、±1次回折方向からとなるものに一致している。言
い換えると、この露光装置のヘテロダイン位置検出機構
の2光束の入射角に整合するように、第1の回折格子の
マークピッチを決定している。従って、ピッチPのマー
クからは検出信号として、1次回折光、ピッチP/2の
マークからは2次回折光、… P/5ピッチのマークか
らは5次の回折光が検出されるように、マークが設計さ
れていることに等しい。
の下地基板のチップに合せるマスクパターン(上層の回
路パターン)は、メタル配線を形成するためのものであ
る。下地基板のチップ配列の中央右上に位置するチップ
を基準チップとして、これら5個のマークの信号検出を
x方向で行い最適マークの選択を行った。その結果得ら
れた例として、相対位置ずれとマークの関係を図12
(a)に示す。エラーバーは、ウェハ5枚を計測した際
の3σ値である。本例の場合には、相対位置ずれが最小
になる条件は、マーク5のピッチP/5のマークとなる
が、ばらつきを考慮すると必ずしもマーク5が最適であ
るとは断定できないことが分かった。そこで、マークの
最適化を行う上で、相対位置ずれの他に、取得した信号
情報からS/N比を同時に比較することを行った。
N比を規格化した値としてプロットした結果を図12
(b)に示す。この関係から、マーク1から4について
は、S/N比は、マーク4の場合でも20%程度の低下
であるが、マーク5では70%程度低下していることが
分かり、マーク4に変極点がみられる。従って、相対位
置ずれとS/N比の比較結果を合せて、P/4ピッチの
マーク4を最適マークとした。
折次数が高次になるほど指数的に低下するために、S/
N比もこれに応じて低下する恐れがあり、回折次数の高
いマークを用いて精度の良い検出をすることは困難であ
る場合が多い。これに対してヘテロダイン方式では、周
波数領域での計測と位相検波を行うので、このような影
響が顕在化しにくく4次回折光であっても、十分なS/
Nが得られていると考えられる。マーク5では更に高次
の微弱な回折光となるために、S/N比が低下し位置ず
れのばらつきも比較的大きくなっていると推定される。
イメントを行い重ね合せ精度を評価した。ここでは、基
準チップのx方向のマーク計測結果からマーク4を最適
マークとして採用し、y方向のマークとしても同じマー
ク4を採用して、EGAの参照ショットの位置計測を行
った。
示した周辺部の8ショットとした。この8ショットの
x,y方向の位置データから、設計座標を基準として、
位置誤差が最小になるように、シフト,スケーリング,
直交度,回転誤差の補正係数を最小二乗フィッティング
で算出し、全配列チップに対して誤差配分を行いチップ
毎の座標位置を補正しつつレーザ測長機で位置決め制御
しながら、逐次ステージを移動してアライメント露光を
実施した。次に、露光後の現像処理によりレジストパタ
ーンを形成し、下地基板のパターン(前工程で加工され
たパターン)との相対位置ずれを、重ね合わせ計測装置
で検査した。
GA計測した結果からアライメント露光した場合、同様
にマーク2を用いた場合についても評価した。図13
に、これらの検査から得られた重ね合せエラーベクトル
をウェハイメージで示す。(a)はマーク1、(b)は
マーク2、(c)はマーク4の場合である。この図から
分かるように、先に採用したマーク4の結果の精度が良
く、最適条件としての正当性が確認された。
決定する際に、単に1つの位置検出情報だけでなく、複
数の情報の組み合わせで判定することも可能であり、よ
り的確な最適マークを抽出する必要がある場合に効果が
あるために、より精度の高いアライメントを実現しやす
く、歩留まり向上が期待できる。
の画像処理方式を使用し、本発明のアライメント方法の
手法を光露光装置に適用した実施形態を、図14〜図1
8を用いて説明する。ここでは、位置検出用マークの寸
法を条件としてマークの最適化を行い、グローバルアラ
イメントを行った例を示す。
構成図を示す。光マスク94は、マスクステージ93に
保持され、被露光基板95はウェハステージ97により
保持され、被露光基板の表面高さが所望の値になるよう
に調整されている。光マスク94は、通常のCrレチク
ルである。露光光は、エキシマレーザ発生装置98から
発生した波長248nmのエキシマ光であり、所定の雰
囲気制御された光路(不示図)を経て光マスク94へ導
かれ、光マスク94を照明した後、縮小投影レンズ群9
9を経て被露光基板95に照射される。
射防止膜(不示図)がそれぞれ所定の値で塗布され、ま
た基板95上には前ウェハプロセス工程により予め形成
された回路パターンを有したチップが複数配列されてお
り、各チップに所定の位置検出用マークが複数個形成さ
れている。被露光基板95の位置検出用マーク96は、
これら各チップに形成されたマークの一部を図示したも
のであり、各チップの位置を検出するためのものであ
る。
3によりそのステージ位置座標が常時モニタされ、一定
の位置に保持されるようにマスクステージ駆動制御装置
102でサーボ制御されている。同様に、被露光基板9
5も、レーザ測長器105によりそのステージ位置座標
が常時モニタされ、ステージ移動は、ウェハステージ駆
動制御装置104により駆動,位置決めされる。被露光
基板95上の位置検出用マーク96は、図14に示した
画像処理位置検出系100からの検出照明光で照明さ
れ、また画像処理位置検出系100内の2次元CCDイ
メージセンサの検出器において結像画像が検出される。
理系101に入力され、この信号演算処理系101にお
いて画像処理演算されマークの位置が算出される。信号
演算処理系101では、最適なマークを判定するための
演算処理を行い、本例では、検出したマークの相対位置
ずれ,信号強度,S/N,信号波形を比較処理する機能
を有し、中央制御系(不示図)と接続している。
テージ駆動制御装置102とウェハステージ駆動制御装
置104との信号伝達を行い、ステージ駆動制御の際に
指令を出すと共に、レーザ測長器103,105により
モニタされるステージ位置座標情報を共有する。従っ
て、マーク検出位置と、レーザ測長器103,105よ
りモニタされたマスクステージ93,ウェハステージ9
7の各位置情報と、を基にした演算処理が可能である。
算出された被露光基板のチップのマーク位置情報を基
に、マスクと被露光基板上に形成された各チップの位置
が、逐次アライメントされて、マスク上の回路パターン
が、各チップに全工程で形成された回路パターンに所定
の位置精度で露光されることになる。
基板を使用した。マークの断面構造は、図7(c)と同
等で、上層にレジストが塗布されている。使用したチッ
プ内のマークは、x,y方向にそれぞれ4個とし、マー
クは6μmのL&Sパターンを標準条件とした。ここで
は、L&Sパターンの線幅方向を分割して、その分割の
仕方で4種類のマークを形成した。
たSEM像を示す。マークAは、分割を3μm間隔で行
い、マークBは1.8μm、マークCは1.2μm、マー
クDは0.7μmで分割したものである。また、EGA
参照チップは、図16に示す4チップとして設定した。
なお、ここで使用した基板は、外周方向に向かってCM
Pむらが若干大きくなっている特性を有していた。
4種類のマークの相対位置ずれの計測結果を示す。この
結果から、参照チップのとではマークB、とで
はマークCが最適マークと予測される。そこで、次のス
テップとして、これらのマークの計測データを使用して
配列座標を算出し、アライメント誤差が最小になるよう
にEGAアライメントを行った。その際、参照チップの
位置計測データに全てマークBを用いた場合、マークC
を用いた場合についても、比較のために露光を行い、重
ね精度を評価した。その結果を、図18に示す。(a)
はマークBのみ、(b)はマークCのみ、(c)はマー
クBとCを用いた場合である。
れた。特に、EGAの参照チップ毎に最適と予測される
マークを用いて計測された位置ずれデータを基に、EG
Aアライメントを行っているので、プロセス変動がウェ
ハ面内でみられる場合でも、高い重ね合せ精度が達成で
きた。
態では、被露光基板のチップ配列の中でEGA参照ショ
ットを予め決めて、一つの位置検出機構について最適な
マークを選択してグローバルアライメントを行った場合
を説明した。ここでは、本発明の別の実施形態として、
複数の位置検出機構に対して、それぞれ複数のマークを
用意し、検出手段とマークの組み合わせの中で最適化を
行い、グローバルアライメントを行う方法について記述
する。
のレーザスキャン方式と図4(a)のヘテロダイン方式
と図5の画像処理方式による検出手段を搭載した光露光
装置に適用した実施形態を示す。さらに、本発明を用い
ることにより、EGA参照ショットをチップ配列の中か
ら最適に選択する方法についても説明を行う。この参照
ショットの設定方法を用いることによって、対象とする
被露光基板に、より最適な参照ショットの設定が可能に
なり、任意性が排除されるためにグローバルアライメン
トの精度向上が実現される。
構成図を示す。図14に示した構成と主要部は同様であ
り、図5に示した画像処理方式による位置検出系100
の他に、図2(b)のレーザスキャン方式の位置検出系
106と図4(a)のヘテロダイン方式の検出検出系1
07が搭載される。被露光基板95上には、前ウェハプ
ロセス工程により予め形成された回路パターンを有した
チップが複数配列されており、各チップには、位置検出
系100,106,107に対応した所定の位置検出用
マークが複数個形成されている。図19に示した位置検
出用マーク96,108,109は、これら各チップに
形成されたマークの一部であり、それぞれの検出系との
組合わせから各チップの位置を検出するために使用され
る。
出照明光で照明され、各位置検出系内の検出器において
検出された位置信号は、信号演算処理系101において
画像処理演算されマークの位置が算出される。信号演算
処理系101では、各位置検出系に応じて最適なマーク
を判定するための演算処理を行う機能を有している。
ゲート電極の回路パターンを転写するための基板を使用
した。使用したマークについて、図20(a)に断面構
造を示し、図20(b)に上面の模式図を示す。この図
に示すように、使用したマークは、各検出系に対してそ
れぞれ4種類とし、標準的な寸法のマークと分割したマ
ークでトーンの異なるものを採用した。図にはx方向の
位置を検出するためのマークを示してあるが、以下の説
明では、図中に示した記号を用いてそれぞれのマーク種
類を指定して記述することにする。
系100用の凹マークを示す。また、MA1(MA2)
は、設計寸法6μmのL&Sパターンであり、MA3
(MA4)は、6μmのL&Sをライン方向と垂直なる
方向に3μm間隔でハッチングを入れて、3μm□の凹
或いは凸のドット形状を有するものである。MB1(M
B2)は、図7(b)(c)に示したマークと同じ寸法
を有し、6μm幅の3本のラインマーク(10μm、5
μmの間隔で並べたマーク)であり、MB3(MB4)
は、計測方向に平行な方向に3μm間隔で分割したもの
である。また、MC1(MC2)は、4μmのL&Sで
あり、MC3(MC4)は、計測方向に平行な方向に3
μm間隔で分割したものである。
y方向にそれぞれ複数箇所に配置してある。このチップ
内の配置レイアウトを図21に示す。なお、ここではx
方向の位置を検出するためのマークをチップの右上方に
縦に配置し、L&Sの方向も縦にして計測方向は横
(x)としている。同様に、y方向の計測マークは左下
方に横に並べて、マークのL&Sも横に配置してある。
もう少し、説明を加えると、同一検出系で使用するマー
クについては、そのマークのL&Sなる周期が凹凸を除
いて一致するように形成しておき、例えばx方向の検出
マークであれば、各マークの示すx座標位置は設計上で
一致しているようにするためである。Yマークであれ
ば、マークのy座標は全てのマークで一致するようにし
てある。
ーク間で相対位置誤差を比較する場合には、ウェハステ
ージを長距離移動することなく、またベースラインが極
端に変化することがないので、マークを加工する際の描
画や転写精度と局所的なステージのうねり誤差程度と見
積られる最小限の誤差で、位置を検出することが可能に
なる。
の中から最適に選択する方法について説明を行う。図2
2(a)に示すような下地基板におけるチップ配列につ
いて、図22(b)に、EGA参照ショットとして候補
となる周辺部の12個のチップをから(12)で表示して
ある。これら全12チップについて、上述した3つの位
置検出系を用いて、検出系に対応した位置検出用マーク
全て(MA1−MC4)の位置を検出し、信号演算処理
系により相対位置ずれを算出した。この算出結果を同図
のグラフに示す。
1からMC4のマークの相対位置ずれであり、各チップ
において最小の位置ずれを示すマークの種類と最小の位
置ずれを示すチップの番号が判別可能である。ここで
は、演算処理系において、相対位置ずれが所定以下とな
るマーク種類とチップ箇所を、最適なEGA参照ショッ
トとして選択するように処理条件を付加することによ
り、判定を実施した。またEGA参照ショットの数は、
上位5チップとしてある。
補となる12個のチップの内、チップ番号,,,
,(11)が、EGA参照ショットとして採用されること
と判定された。なお、ここでは、12チップを対象に参
照ショットの選択を行ったが、全チップについて計測を
行った結果から判定することも可能である。
照ショットとマークの条件が、実際に最適な位置合わせ
精度を示すか、この条件を用いてアライメント露光を実
施し評価した。検査は、第1及び第2の実施形態と同様
にレジストパターンを形成し、下地基板のパターンとの
相対位置ずれを重ね合わせ計測装置で計測することで行
った。比較のために、同一のEGA参照ショットの条件
で他のマークを採用してアライメント露光した場合につ
いても評価した。図23にその結果を示す。この図のグ
ラフでは、検査結果から線形成分を差し引き、非線型成
分の位置誤差としてのこる残留誤差成分を、各マークに
ついて比較したものである。先に採用したMA3マーク
の残留誤差が最小であり、最適条件であることが確認で
きる。
クの組合わせの観点で最適化が可能であり、更にEGA
参照ショットの最適化も定量的及び効率的に実現でき
る。従って、ウェハプロセスや露光装置により的確な条
件で、より精度の高いアライメントが実現される。
た内容に限定されるものではない。実施形態では半導体
レーザを光源に使用したが、この代わりにガスレーザを
用いることもできる。ヘテロダイン方式においては、ゼ
ーマンレーザの使用も可能である。また、最適マークの
条件を求めるには、第2の実施形態にあるように、相対
位置ずれだけでなく、位置検出信号に係わる波形信号や
S/N比、信号強度等の計測された情報を基に最適化で
き、更に複数の情報の組み合わせで最適化を行っても良
い。
されるものではなく、暗視野画像処置方法、位相差顕微
鏡を原理とした方法、フレネルゾーンプレートを活用し
た方式等、その他の検出手段を運用する際においても本
発明を適用して、これを実現することが可能である。対
象とする検出マークについても、実施形態に限定される
ものではなく、例えばピッチが一定で寸法が変化してい
るようなマークでも使用できる。
分割したものを使用したが、マーク領域を部分的に分割
したものを用いても良く、分割された微少図形は必ずし
も矩形形状である必要はなく、斜め線が含まれていても
本発明を適用できる。また、実施形態では、露光対象と
する工程の直前のプロセス工程で形成された位置検出用
マークを使用したが、それよりも以前に形成された各レ
イヤに属するマークを用いることも可能である。
方も、座標や方向についても、特に限定されるものでな
く、チップ内に配置するマークの数についても、一般的
な露光装置の仕様や、対象とする回路パターンや周辺パ
ターンとの関係から設定されるものである。チップ内
に、同一デザインのマークを複数、随所に配置して、そ
の配置位置の異なるマークの中から最適なマークを選択
することも可能である。
装置,光露光装置等、いわゆるステッパに適用したが、
当然のごとく適用装置が限定されるものではなく、EB
描画装置、EBやイオンなどの荷電粒子を用いて投影転
写するタイプの露光装置においてもアライメントを行う
際には適用できる。さらに、転写位置検出結果から最適
なマークを選択する方法は、電子線を利用したマーク検
出や、重ね合わせ検査装置におけるマーク検出の最適化
においても有効に適用できる。
では、プロセス基板を処理する際にはロット単位で行わ
れ、ロットの先行或いは途中でウェハを抜取り、更にロ
ット間においても、同様に抜取りウェハで、露光条件の
設定確認や修正が行われるが、本発明の適用形態は、こ
のような先行や抜取りウェハでの露光条件出しや確認に
おいて適用することは勿論、全数に適用することも可能
である。先行ウェハや抜取りウェハで最適マークや検出
手段、EGA参照チップのアライメント条件を設定した
後には、この条件を用いて、以降のウェハを処理しアラ
イメントすることが可能であり、この場合にはスループ
ットの点で有利となる。改めて、最適条件を設定するた
めに必要なN個のマーク計測等のステップを実施しなく
ても、本発明を適用可能であることは勿論である。
で、種々変形して実施することができる。
ェハプロセスの影響を受け難い位置検出用マークを、使
用する露光装置の位置検出機構に応じて最適に選択する
ために、プロセスや装置起因のアライメント誤差を最小
限にでき、高いアライメント精度が得られる。特に、グ
ローバルアライメントにおける参照チップ間でプロセス
の影響が顕著な場合に効果があり、更に露光シーケンス
の一つのステップとしてグローバルアライメント条件の
最適化を行うことにより、定量的及び効率的な運用が実
現でき、且つ高いアライメント精度を達成できる。
のフローチャート。
た例を説明するための概略構成図。
イン方式に適用した例を説明するための概略構成図。
ダイン方式に適用した例を説明するための概略構成図。
た例を説明するための概略構成図。
択方法を説明するための図。
択方法を説明するための実測結果の例を示す図。
択において計測手法を説明するためのフローチャート。
択において計測手法を説明するための実測結果の例を示
す図。
構成図。
プ配列,マーク種類,マーク断面を示す図。
クとの関係を示す図。
クトルをウェハイメージで示す図。
構成図。
図。
す図。
箇所の各4種類のマークの相対位置ずれの計測結果を示
す図。
クトルをウェハイメージで示す図。
構成図。
平面配置を示す図。
置レイアウトを示す図。
の評価を示す図。
他のマークを採用してアライメント露光した場合の評価
を示す図。
処理系 8,21,33,58,72,88,104…ウェハス
テージ駆動制御装置 9,22,34,59,73,89,103…レーザ測
長器 105…レーザ測長器 10,23,35,60,74,97…ウェハステージ 11,24,36,61,75,91,95…被露光基
板 12,25,37,62,76,92,96…位置検出
用マーク 108,109… 位置検出用マーク 15,28…ビームスプリッタ 39,51,55,65,67,69…レンズ(又はレ
ンズ群) 42,47,48…ハーフミラー 44,45…AOM 46…AOM駆動器 49…参照ビート信号発生器 63…白色光源 64…開口絞り 66,68…プリズム 80…X線マスク 81…X線マスク位置検出用マーク 82…マスクステージ 83,102…マスクステージ駆動制御装置 84…X線発生装置 85…位置検出照明光学系 86…位置検出受光光学系 93…マスクステージ 94…光マスク 98…エキシマレーザ発生装置 99…縮小投影レンズ群 100,106,107…位置検出系
Claims (7)
- 【請求項1】被露光基板上に配列された複数のチップに
対して露光装置でアライメントを行うためのアライメン
ト方法であって、 同一チップ内にN個の位置検出用マークを形成してお
き、露光装置に搭載された位置検出機構を用いて、複数
のチップ配列の中から基準となるチップ内のN個のマー
クに対する位置検出信号を計測するステップと、計測さ
れたN個の位置検出信号から最適なマークを選択するス
テップと、選択された最適マークを用いて基板面内の所
定数の参照チップの配列座標位置を計測するステップ
と、計測された配列座標位置と該参照チップの設計上の
配列座標位置との位置誤差が最小になるように誤差配分
して、全チップに対する配列座標位置を補正算出するス
テップと、補正算出された配列座標位置に基づき全チッ
プに対するアライメントを行うステップとを含むことを
特徴とするアライメント方法。 - 【請求項2】被露光基板上に配列された複数のチップに
対して露光装置でアライメントを行うためのアライメン
ト方法であって、 同一チップ内に位置検出用マークを形成しておき、露光
装置に搭載されたM個の位置検出機構を用いて、複数の
チップ配列の中から基準となるチップ内のマークに対す
る位置検出信号を計測するステップと、計測されたM個
の位置検出信号からマークを検出するのに最適な位置検
出機構を選択するステップと、選択された最適な位置検
出機構を用いて基板面内の所定数の参照チップの配列座
標位置を計測するステップと、計測された配列座標位置
と該参照チップの設計上の配列座標位置との位置誤差が
最小になるように誤差配分して、全チップに対する配列
座標位置を補正算出するステップと、補正算出された配
列座標位置に基づき全チップに対するアライメントを行
うステップとを含むことを特徴とするアライメント方
法。 - 【請求項3】被露光基板上に配列された複数のチップに
対して露光装置でアライメントを行うためのアライメン
ト方法であって、 同一チップ内にN個の位置検出用マークを形成してお
き、露光装置に搭載されたM個の位置検出機構を用い
て、複数のチップ配列の中から基準となるチップ内のN
個のマークに対する位置検出信号を計測するステップ
と、計測されたM×N個の位置検出信号からマークと位
置検出機構の最適な組合せを選択するステップと、選択
された最適なマークと位置検出機構を用いて基板面内の
所定数の参照チップの配列座標位置を計測するステップ
と、計測された配列座標位置と該参照チップの設計上の
配列座標位置との位置誤差が最小になるように誤差配分
して、全チップに対する配列座標位置を補正算出するス
テップと、補正算出された配列座標位置に基づき全チッ
プに対するアライメントを行うステップとを含むことを
特徴とするアライメント方法。 - 【請求項4】前記参照チップの全てについて各々N個の
マーク検出を行い、全ての参照チップに共通した最適な
マークを選択して、これらの最適マークの位置情報を基
に配列座標位置を補正算出することを特徴とする請求項
1又は3に記載のアライメント方法。 - 【請求項5】前記参照チップの全てについて各々N個の
マーク検出を行い、各々の参照チップ毎に最適なマーク
を個別に選択して、これらの最適マークの位置情報を基
に配列座標位置を補正算出することを特徴とする請求項
1又は3に記載のアライメント方法。 - 【請求項6】前記基準チップ或いは参照チップ内のN個
のマークについて、相対位置ずれ,信号波形,信号強
度,位相,S/N比の少なくとも一つの情報を比較する
ことにより、最適なマークを選択するための演算処理を
行うことを特徴とする請求項1又は3に記載のアライメ
ント方法。 - 【請求項7】前記基準チップ或いは参照チップ内のN個
のマークについて、前記計測されたN個の位置検出信号
と、前記被露光基板以外に形成された基準マークを用い
て計測された基準位置信号とを比較することによって、
N個のマークから最適なマークを選択することを特徴と
する請求項1又は3に記載のアライメント方法。
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