JP2002110358A - 有機発光素子 - Google Patents

有機発光素子

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JP2002110358A
JP2002110358A JP2000301654A JP2000301654A JP2002110358A JP 2002110358 A JP2002110358 A JP 2002110358A JP 2000301654 A JP2000301654 A JP 2000301654A JP 2000301654 A JP2000301654 A JP 2000301654A JP 2002110358 A JP2002110358 A JP 2002110358A
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light emitting
organic
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emitting device
organic light
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JP2000301654A
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English (en)
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Masataka Kajikawa
政隆 梶川
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機層の蒸着重合膜の結晶化と、湿式プロセ
スでの成膜時において混入する異物によって生じる劣化
を防ぎ、かつ、白色発光させることができる有機発光素
子を提供すること。 【解決手段】 蒸着重合法によってポリマ−を成膜して
正孔輸送層を兼ね備える発光層24と電子輸送層25と
からなる有機層を成膜形成し、かつ、この有機層には、
TPB(青)、クマリン(緑)、DCM(赤)の蛍光色
素を分散させ、白色発光させる構成の有機発光素子とな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラ−液晶表示
器のバックライトやその他の照明器などとして使用する
白色発光の有機発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は有機発光素子の一例を示す簡略構
成図である。図示するように、この有機発光素子は、陽
極12を膜形成した透明なガラス基板11の上に、正孔
輸送層13、発光層14、電子輸送層15の有機材を順
次膜形成し、さらに、電子輸送層15に陰極16を膜形
成した構造となっている。なお、ガラス基板11は、透
明なプラスチック材で形成されたものがある。
【0003】陽極12は、仕事関数の大きい金属や合金
によって形成されている。具体的には、Au(金)など
の金属、ITO(インジウム−スズの酸化物)、SnO
(酸化スズ)、ZnO(酸化亜鉛)などを使って形成
した透明電極膜となっている。そして、この電極は、上
記の電極材を蒸着やスパッタリングなどの方法によって
薄膜形成されている。
【0004】また、正孔輸送層13、発光層14、電子
輸送層15は有機材(有機化合物)によって膜形成され
ている。具体的には、トリス(8−ヒドロキシキノリラ
ト)アルミニウム(Alg)、N、N−ビス(3−メ
チルフェニル)−N、N−ジフェニル−(1、1’−ビ
フェニル)−4、4’−ジアミン(TPD)によって代
表される低分子系材料やポリ−P−フェニレンビニレン
(PPV)誘導体によって代表される高分子系材料が使
用されている。
【0005】上記陰極16は、仕事関係の小さい金属や
合金、または、これら金属や合金の混合物によって形成
されている。具体的には、Ca(カルシウム)、Al
(アルミニウム)、Al−Li(リチウム)合金、Mg
(マグネシウム)−Ag(銀)合金、Mg−Al合金、
Mg−In(インジウム)合金などを蒸着やスパッタリ
ングなどの方法によって薄膜形成した陰極電極となって
いる。
【0006】上記した有機発光素子は、陽極12と陰極
16とに直流電圧を印加することにより、陽極12より
注入される正孔が正孔輸送層13を経て発光層14に送
られる。また、陰極16より注入される電子が電子輸送
層15を経て発光層14に送られる。発光層14では正
孔と電子とが再結合し、これによって発光層14の有機
材が励起状態となり励起子が生成する。
【0007】このように生成した励起子は発光層14内
を拡散し、続いてその基底状態へと脱励起され、その時
に発光し、この発光が正孔輸送層13、陽極12、ガラ
ス基板11を通って射出される。
【0008】図3は、発光層14が電子輸送層15を兼
ねるように構成された有機発光素子の簡略構成図であ
る。この発光素子は、ガラス基板11に陽極12を膜形
成し、その上に、正孔輸送層13と発光層14が積層さ
れており、陰極16が発光層14に膜形成されている。
【0009】図4は、発光層14が正孔輸送層13を兼
ねるように構成された有機発光素子の簡略構成図であ
る。この発光素子は、ガラス基板11に陽極12を膜形
成し、その上に発光層14と電子輸送層15とが積層さ
れており、陰極16が電子輸送層15に膜形成されてい
る。
【0010】図5は、発光層14が正孔輸送層13と電
子輸送層15を兼ねるように構成された有機発光素子の
簡略構成図である。この発光素子は、ガラス基板11に
陽極12を膜形成し、その上に発光層14が積層されて
おり、陰極16が発光層14に膜形成されている。
【0011】図3、図4、図5に示す有機発光素子は、
図2に示した有機発光素子と同様に陽極12と陰極16
とに直流電圧を印加することにより発光し、この発光が
陽極12とガラス基板11を通って射出する。
【0012】上記した従来の有機発光素子の発光色は、
発光層14の有機材に依存するところが大きい。現在で
は、緑色、黄色、橙色、赤色、青色の発光色の有機発光
素子が実用化され、また、提案されている。しかし、白
色発光の有機発光素子については研究例が少ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した有機発光素子
の正孔輸送層13、発光層14、電子輸送層15を形成
する有機層の低分子系材料は、真空蒸着法によって成膜
するので、不純物の混入の少ない薄膜の形成が可能にな
る。
【0014】しかし、真空蒸着法によって薄膜形成した
場合には結晶化が起こりやすく、有機発光素子として構
成したとき素子の劣化の原因となる。
【0015】また、有機層の高分子系材料は、分子構造
が柔軟であることから結晶化が起こりにくい。しかし、
大気中で湿式プロセスにより成膜するため、成膜中に水
分や異物が混入し易く、有機発光素子として構成した場
合に素子の劣化の原因となる。
【0016】本発明は、上記した問題を解決すると共
に、白色発光構成とした有機発光素子を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1の発明として、有機材を給電し
て発光させる有機発光素子において、蒸着重合法によっ
てポリマ−を成膜して有機層を形成すると共に、上記有
機層に蛍光色素を分散させ、白色発光させる構成とした
こと特徴とする有機発光素子を提案する。
【0018】第2の発明としては、第1の発明の有機発
光素子において、 、R:官能基の式で表わされるポリウレアを有機
層のホスト材料として構成したことを特徴とする有機発
光素子を提案する。
【0019】第3の発明としては、第1の発明の有機発
光素子において、 、R:官能基の式で表わされるポリウレアを有機
層のホスト材料とし、かつ、青色蛍光色素としてTP
B、緑色蛍光色素としてクマリン6、赤色蛍光色素とし
てDCMをド−パント材料として構成したことを特徴と
する有機発光素子を提案する。
【0020】
【作用】有機層として、カルバゾ−ル、TPD、トリフ
ェニルアミンなどの正孔輸送性のある材料で蒸着重合膜
を形成する。
【0021】また、有機層の蒸着重合膜を形成するとき
に、TPB(青色)、クマリン6(緑色)、DCM(赤
色)などの蛍光色素を蒸着し、蛍光色素を有機層にド−
ピングする。
【0022】このように、蛍光色素を分散させた有機層
は、ド−パントの濃度を適当に定めることにより、白色
発光機能をもつから、白色発光の有機発光素子を構成す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面に沿って説明する。図1は、本発明に係る有機発
光素子の簡略構成図であり、21はガラス基板、22は
陽極、24は正孔輸送層を兼ねた発光層、25は電子輸
送層、26は陰極を示す。
【0024】この実施形態の有機発光素子は、透明なガ
ラス基板21の面上に陽極22を薄膜形成し、その上に
発光層24を成膜形成してある。なお、陽極22は従来
例同様にITOを蒸着またはスパッタリングして薄膜透
明電極として形成してある。なお、ガラス基板21は透
明なプラスチック材で形成することができる。
【0025】発光層24は次の一般式ポリウレア(ポリ
尿素樹脂)をホスト材料として形成してある。
【0026】なお、R、Rとしては下記の官能基を
用いる。
【0027】すなわち、発光層24は、3、6−ジアミ
ノカルバゾ−ルと4、4’−ジイソシアン酸メチレンジ
フェニルを真空中で同時に蒸着し、陽極22の上にポリ
ウレア膜を蒸着重合法によって成膜してある。
【0028】また、この発光層24は、上記の蒸着重合
法の成膜と一緒に下記のド−パント材を蒸着する。
【0029】すなわち、発光層24は、上記したポリウ
レアの蒸着重合法による成膜と一緒に、TPB(テトラ
フェニルブタジェン)を1〜5mol%、クマリン6を
0.05〜1.00mol%、DCM(ジシアノメチレ
ン−6−(P−ジメチルアミノスチリル)−2−メチル
−4H−ビラン)を0.01〜0.05mol%蒸着
し、ポリウレア中に、青、緑、赤の色素をド−ピングし
た分散膜として形成してある。
【0030】なお、本実施形態において、電子輸送層2
5は従来例同様に成膜形成し、陰極26はMg−Ag合
金を用いて蒸着とスパッタリングによって従来例同様に
薄膜電極として形成してある。
【0031】このように構成した有機発光素子は、正孔
輸送層を兼用する発光層24となり、陽極22と陰極2
6とに直流電圧を印加することにより、発光層24が白
色光を発光し、陽極22とガラス基板21を通して射出
される。
【0032】また、本実施形態の有機発光素子は、結晶
化、凝集化が起こりにくいポリマ−を用いることから、
素子の長寿命化が期待できる他、有機発光素子のすべて
が清浄なドライプロセスで行なうことができるので、微
細なゴミによるダ−クスポット(非発光部)の発生を抑
えることができ、さらには、ドライプロセス、ウエット
プロセスが混在しないため、手間、コストが軽減され
る。
【0033】さらに、本発明を実施するに際しては、正
孔輸送層を発光層とは別に成膜形成し、これら正孔輸送
層と発光層の一方又は両方に蛍光色素を分散させるよう
に構成しても同様に白色発光する有機発光素子を得るこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】上記した通り、本発明によれば、有機発
光素子の劣化を防ぎ長寿命化を計った白色発光の有機発
光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として示した有機発光素子
の簡略構成図である。
【図2】従来例として示した有機発光素子の簡略構成図
である。
【図3】発光層が電子輸送層を兼ね備えた有機発光素子
を示す図2同様の簡略構成図である。
【図4】発光層が正孔輸送層を兼ね備えた有機発光素子
を示す図2同様の簡略構成図である。
【図5】発光層が正孔輸送層と電子輸送層とを兼ね備え
た有機発光素子を示す図2同様の簡略構成図である。
【符号の説明】
21 ガラス基板 22 陽極 24 正孔輸送層を兼ね備えた発光層 25 電子輸送層 26 陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/10 H05B 33/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機材を給電して発光させる有機発光素
    子において、 蒸着重合法によってポリマ−を成膜して有機層を形成す
    ると共に、上記有機層に蛍光色素を分散させ、白色発光
    させる構成としたこと特徴とする有機発光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した有機発光素子におい
    て、 、R:官能基の式で表わされるポリウレアを有機
    層のホスト材料として構成したことを特徴とする有機発
    光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した有機発光素子におい
    て、 、R:官能基の式で表わされるポリウレアを有機
    層のホスト材料とし、かつ、青色蛍光色素としてTP
    B、緑色蛍光色素としてクマリン6、赤色蛍光色素とし
    てDCMをド−パント材料として構成したことを特徴と
    する有機発光素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100364136C (zh) * 2002-06-04 2008-01-23 佳能株式会社 有机发光元件和显示器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000150148A (ja) * 1998-11-09 2000-05-30 Stanley Electric Co Ltd 有機el素子

Patent Citations (1)

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